JP6036569B2 - セキュリティ装置 - Google Patents

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本発明は、車載用のセキュリティ装置に関する。
従来、複数の電子制御ユニット(ECU)による車両の統合制御のために、複数のECUを通信可能に接続し、これによって車両内にECUを構成要素とする通信システムを構築する技術が知られている。車両内の通信システムには、ECUを介して車両の状態を診断したり、ECU内のプログラムを更新したりするための外部ツールがコネクタを介して接続される。
但し、通信システムに繋がるコネクタは、ECUに対する不正行為(プログラムの不正書換等)に悪用される可能性がある。このような不正行為を抑制する方法の一つとしては、コネクタに接続された外部ツールから車両内の通信システムへの通信を中継するゲートウェイ装置(セキュリティ装置)を設けて、ゲートウェイ装置にて外部ツールと車両内の通信システムとの間の通信を制限する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−46536号公報
上述したゲートウェイ装置は、車両内の通信システムに対する不正行為を抑える目的では非常に有用である。しかしながら、次のような不都合が生じ得る。
例えば、ゲートウェイ装置による通信の中継能力には限界がある。このため、外部ツールと車両内の通信システムとの間で大量の通信を行う際には、通信遅延が生じたり、通信データの抜けが生じたりする不都合が生じ得る。大量の通信は、不正行為が生じるとは考えられない車両開発時や正規工場における車両検査時などに必要になる場合がある。
また、車両の異常に関しては、通信システム内に原因が存在するケースの他、ゲートウェイ装置に原因が存在するケースがあるが、ゲートウェイ装置を介した外部ツールからの車両診断では、原因の所在がゲートウェイ装置及び通信システム内のいずれにあるのか特定できない不都合が生じ得る。
この他、従来技術によれば、ゲートウェイ装置に異常が生じて通信の中継能力が失われると、正当な外部ツールであっても車両内の通信システムにアクセスすることができなくなる不都合が生じ得る。
本発明は、セキュリティ装置を介した車外装置と車両内の通信システムとの通信にて生じ得る不都合の少なくとも一つの発生を抑制可能な技術を提供することを目的とする。
本発明のセキュリティ装置は、車両内に構築された通信システムと、車外装置が接続されるコネクタとの間に配置されるセキュリティ装置であって、中継手段と、迂回路と、スイッチとを備える。
中継手段は、コネクタ及び通信システムに接続されて、コネクタに接続された車外装置と通信システムとの間の通信を中継する。迂回路は、コネクタから中継手段を迂回して通信システムに至る通信路を構成する。スイッチは、この迂回路に設けられて、迂回路を接続及び遮断する。
このように本発明のセキュリティ装置は、中継手段を介さない迂回路を有し、この迂回路に対する接続及び遮断機能を有するために、必要に応じて車外装置を車両内の通信システムに直接接続することができる。
従って、本発明によれば、例えば、中継手段を介した通信によって、通信に遅延が生じたり、通信データの抜けが生じたりする不都合の発生を抑えることができる。また、中継手段を介した車外装置からの車両診断では、原因の所在が中継手段及び通信システム内のいずれにあるのか特定できない不都合が生じ得るが、本発明によれば、例えば、この種の不都合の発生を抑えることができる。この他、本発明によれば、例えば、中継手段に異常が生じて通信の中継能力が失われたときに、正当な車外装置が車両内の通信システムにアクセスすることができなくなる不都合の発生を抑えることができる。
付言すると、中継手段は、特定種類の車外装置がコネクタに接続されている環境では、迂回路を接続するようにスイッチを制御することによって、車外装置を通信システムと直接通信可能に接続する一方、コネクタに接続された車外装置が上記特定種類の車外装置ではない環境では、迂回路を遮断するようにスイッチを制御し、車外装置と通信システムとの間の通信を中継する構成にされ得る。
特定種類の車外装置としては、構成や動作等が特定の条件を満足する車外装置を一例に挙げることができる。例えば、中継手段は、コネクタに接続された車外装置から正当な迂回要求を受信した場合に、特定種類の車外装置がコネクタに接続されている環境であるとみなして、迂回路を接続するようにスイッチを制御する構成にされ得る。
この他、上述のセキュリティ装置には、中継手段に異常が生じている環境において、迂回路を接続するようにスイッチを制御する監視制御手段を設けることができる。中継手段に異常が生じている環境において、監視制御手段が迂回路を接続するようにスイッチを制御すれば、異常によって中継手段による通信の中継機能が有効に働かない場合に、車両内の通信システムに車外装置がアクセスできなくなるのを抑えることができる。
また、中継手段は、ウォッチドッグ信号を出力するコンピュータを備え、車外装置と通信システムとの間の通信を中継する動作を、コンピュータによるプログラムの実行により実現する構成にされ得る。この場合、監視制御手段は、コンピュータから入力されるウォッチドッグ信号を監視することにより、中継手段の異常を検知し、異常を検知した場合には、迂回路を接続するようにスイッチを制御する構成にされ得る。この手法によれば、簡単に中継手段の異常を検知することができる。
車載システムの構成を表すブロック図である。 マイコンが有する機能を示したブロック図である。 監視回路が実行する処理を表すフローチャートである。 マイコンが実行する処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
本実施例の車載システム1は、四輪自動車等の車両内に構築されるものである。この車載システム1は、図1に示すように、電子制御ユニット(ECU)10を構成要素とする車内通信システム(所謂車内LAN)20と、ゲートウェイ装置30と、コネクタ50とを備える。コネクタ50には、外部ツール(車外装置)100が接続される。
車内通信システム20は、車両内の各部に設置された複数のECU10が通信バス21を介して互いに通信可能に接続された構成にされる。ゲートウェイ装置30は、この通信バス21に接続されて、車内通信システム20内のECU10と通信可能に構成される。以下では、車内通信システム20内のECU10と通信することを、車内通信システム20と通信するとも表現する。
一方、ゲートウェイ装置30は、車内通信システム20とコネクタ50との間に設けられ、車内通信システム20及びコネクタ50に接続された構成にされる。具体的に、ゲートウェイ装置30は、通信回路31,32と、マイクロコンピュータ33と、監視回路35と、迂回路37と、スイッチ38と、OR回路39とを備える。以下、マイクロコンピュータのことを、マイコンとも表現する。
通信回路31は、コネクタ50に繋がる通信線51に接続される。通信線51は、通信バス21と同一構成にされる。通信回路31は、コネクタ50に接続された外部ツール100と双方向通信可能な通信回路であり、マイコン33に制御されて外部ツール100宛ての送信データを通信線51に出力する。また、通信回路31は、外部ツール100からの受信データを、マイコン33に入力する。
一方、通信回路32は、通信バス21に接続される。通信回路32は、車内通信システム20に接続されたECU10と双方向通信可能な通信回路であり、マイコン33に制御されて、車内通信システム20内のECU10宛ての送信データを通信バス21に出力する。また、通信回路32は、車内通信システム20からの全ての受信データを、マイコン33に入力する。通信回路31,32としては、CAN(Controll Area Network)通信用の通信回路を一例に挙げることができる。
マイコン33は、ROM331に記録されたプログラムに従う処理を実行して、各種機能F1,F2,F3を実現するものである。具体的に、マイコン33は、図2に示すように、通信の中継機能F1を有し、通信回路31を介して外部ツール100から受信したデータを解析して、受信データの内、転送対象の受信データに関しては、この受信データを、転送先のECU10宛ての送信データとして、通信回路32を介して通信バス21に出力する。
また、マイコン33は、通信回路32を介して車内通信システム20から受信したデータを解析し、受信データの内、転送対象の受信データに関しては、この受信データを、外部ツール100宛ての送信データとして、通信回路31を介して通信線51に出力する。
付言すると、マイコン33は、ECU10に対する不正行為が生じないようにするために、外部ツール100が有するアクセス権限の範囲内で、外部ツール100からの受信データを車内通信システム20に転送し、権限を逸脱したECU10に対するアクセスを禁止する。
例えば、マイコン33は、中継機能F1の一部として、外部ツール100からのアクセスがあると、外部ツール100に対する認証手続を実行し、外部ツール100が有するアクセス権限を認識する認証機能を有した構成にされる。認証手続については、周知の技法を用いることができる。例えば、マイコン33は、外部ツール100から受信した認証コードに基づいて、外部ツール100が有するアクセス権限を認識する構成にされる。
この他、マイコン33は、定期的に信号レベルをHi(ハイ)/Lo(ロウ)反転させてなるウォッチドッグ(WDC)信号を出力する機能F2を有する。ウォッチドッグ信号は、監視回路35に入力される。
監視回路35は、マイコン33から入力されるウォッチドッグ信号に基づき、マイコン33の異常を検知するものである。監視回路35は、ウォッチドッグ信号が一定時間、Hi又はLoに反転しなくなると、マイコン33がフリーズしているとみなして、マイコン33の異常を検知する。
監視回路35は、図3に示す処理を繰り返し実行する構成にされており、マイコン33の異常を検知している状態では(S110でYes)、OR回路39に対してHi信号を出力し(S120)、マイコン33の異常を検知していない状態では(S110でNo)、OR回路39に対してLo信号を出力する(S130)。
ここでは、監視回路35の処理動作を、フローチャートを用いて説明したが、監視回路35は、汎用コンピュータにて構成されてもよいし、専用のハードウェア回路として構成されてもよい。
付言すると、監視回路35がOR回路39に対して出力するHi/Lo信号は、スイッチ38に対する制御信号として機能する。Hi信号は、迂回路37に設けられたスイッチ38をオンに切り替えて、迂回路37の上流と下流とを電気的に接続するための制御信号として機能する。一方、Lo信号は、スイッチ38をオフに切り替えて、迂回路37の上流と下流とを電気的に遮断するための制御信号として機能する。以下では、迂回路37の上流と下流とを電気的に接続/遮断することを、迂回路37を接続/遮断するとも表現する。
迂回路37は、図1に示すように通信線51から分岐された通信線であり、スイッチ38を介して通信バス21に接続されるものである。即ち、迂回路37は、通信回路31,32及びマイコン33を迂回してコネクタ50から車内通信システム20に至る通信路を構成する。迂回路37は、通信バス21と同一の通信線として構成される。
スイッチ38は、この迂回路37に設置されており、オン/オフにより迂回路37の上流と下流とを電気的に接続/遮断する。具体的に、スイッチ38は、OR回路39からHi信号が出力されている状態に限って、迂回路37の上流と下流とを電気的に接続する構成にされる。即ち、スイッチ38は、OR回路39からLo信号が出力されている状態では、迂回路37の上流と下流とを電気的に遮断する構成にされる。この他、スイッチ38は、ゲートウェイ装置30が起動していない状態では、迂回路37の上流と下流とを遮断するように構成される。
この他、OR回路39は、マイコン33及び監視回路35からのスイッチ38に対する制御信号(Hi/Lo信号)を受けて、その論理和信号を出力するものである。即ち、OR回路39は、マイコン33及び監視回路35からのスイッチ38に対する制御信号を一つの制御信号に統合して、統合後の制御信号をスイッチ38に入力する回路として機能する。
具体的に、OR回路39は、マイコン33及び監視回路35の少なくとも一方からHi信号が入力されるとき、迂回路37が接続されるHi信号を出力し、マイコン33及び監視回路35の両者からLo信号が入力されるとき、迂回路37が遮断されるLo信号を出力する構成にされる。
このように、マイコン33は、スイッチ38に対する制御信号として、OR回路39に対しHi/Lo信号を出力することで、スイッチ38のオン/オフを切り替える切替機能F3(図2参照)を有した構成にされる。
付言すると、マイコン33は、図4に示す切替処理を実行することにより、切替機能F3を実現し、コネクタ50に特定種類の外部ツール100が接続されている場合には、OR回路39に対してHi信号を出力し、それ以外の場合には、OR回路39に対してLo信号を出力する。
続いて、図4に示す切替処理の詳細を説明する。マイコン33は、図4に示す切替処理を繰り返し実行する構成にされる。切替処理を開始すると、マイコン33は、外部ツール100がコネクタ50に接続されているか否かを判断する(S210)。そして、外部ツール100がコネクタ50に接続されていないと判断すると(S210でNo)、OR回路39に対する出力信号をLo信号に切り替える(S220)。その後、切替処理を一旦終了する。
一方、マイコン33は、外部ツール100がコネクタに接続されていると判断すると(S210でYes)、正当な外部ツール100から迂回路37を接続するように指示する迂回路接続要求を受信したか否かを判断する(S230)。
即ち、マイコン33は、迂回路37の利用権限を有した外部ツール100から迂回路接続要求を受信したか否かを判断する。上述したようにマイコン33は、迂回路37の利用権限を有することを示す認証コードを外部ツール100が送信してきたか否かを判断することにより、迂回路37の利用権限を有する外部ツール100を認識することができる。
そして、正当な外部ツール100からの迂回路接続要求を受信したと判断すると(S230でYes)、マイコン33は、OR回路39に対する出力信号をHi信号に切り替えることにより、迂回路37を接続すると共に、接続した旨の応答信号を外部ツール100に送信する(S240)。その後、マイコン33は、最後に迂回路接続要求を受信してからの経過時間をカウントするためのタイマをゼロにリセットし、タイマによる経過時間のカウント動作を開始させる(S250)。その後、切替処理を一旦終了する。
一方、マイコン33は、正当な外部ツール100からの迂回路接続要求を受信していないと判断すると(S230でNo)、迂回路37が現在接続されている状態であるか否かを判断する(S260)。具体的には、OR回路39にHi信号を出力している状態であるか否かを判断することにより、迂回路37が接続されている状態であるか否かを判断することができる。
そして、迂回路37が接続されていないと判断すると(S260でNo)、迂回路37の遮断状態を維持したまま(即ち、OR回路39に対する出力信号をLo信号に維持したまま)、切替処理を一旦終了する。
一方、迂回路37が接続されていると判断すると(S260でYes)、マイコン33は、タイマによりカウントされた経過時間が所定時間を超えたか否かを判断する(S270)。そして、タイマによりカウントされた経過時間が所定時間を超えていないと判断した場合には(S270でNo)、迂回路37の接続状態を維持したまま(即ち、OR回路39に対する出力信号をHi信号に維持したまま)、切替処理を一旦終了する。
この他、マイコン33は、タイマによりカウントされた経過時間が所定時間を超えていると判断した場合には(S270でYes)、OR回路39に対する出力信号をLo信号に切り替えた後(S280)、切替処理を一旦終了する。
即ち、マイコン33は、図4に示す処理の実行により、正当な外部ツール100から迂回路接続要求を受信してからの所定時間内に限って、迂回路37を接続するようにスイッチ38を制御する。
このようなゲートウェイ装置30の仕様に対応して、正当な外部ツール100は、次のように構成され得る。例えば、外部ツール100は、ユーザから迂回路37を接続するように指示する操作がなされると、迂回路接続要求をゲートウェイ装置30に送信する構成にされ得る。
迂回路37が接続されると、外部ツール100は、迂回路37を介して車内通信システム20に直接接続される。外部ツール100は、この状態において、車内通信システム20内のECU10を宛先とした送信データを出力することにより、ECU10とゲートウェイ装置30を介さずに直接通信する構成にされ得る。
更に、外部ツール100は、迂回路37を遮断するように指示する操作がユーザによりなされるまで、迂回路37の接続が継続されるように、定期的に迂回路接続要求をゲートウェイ装置30に送信する構成にされ得る。このような定期的な迂回路接続要求の送信により、迂回路37の接続は維持される。付言すると、外部ツール100は、迂回路37を遮断するように指示する操作がなされなくても、ユーザからの外部ツール100に対する操作がなくなってから一定時間経過後には、迂回路接続要求を送信する動作を休止する構成にされてもよい。
この他、外部ツール100は、迂回路37が接続されていないときには、ゲートウェイ装置30に対して転送対象のデータを送信することにより、ゲートウェイ装置30を介して車内通信システム20と通信する構成にされ得る。
以上、車載システム1の構成について説明したが、本実施例によれば、ゲートウェイ装置30がマイコン33を介さない通信路としての迂回路37を有し、迂回路37に対する接続及び遮断機能を有するために、車内通信システム20への不正アクセスを抑えつつ、必要に応じて外部ツール100を車内通信システム20に直接接続することができる。
従って、本実施例の車載システム1によれば、マイコン33の中継機能F1を利用した通信によって、通信遅延が生じたり、通信データの抜けが生じたりする不都合の発生を抑えることができる。
即ち、車両開発時等には、外部ツール100とECU10との間で大量の通信が必要な場合が生じ得る。この場合に、迂回路接続要求を外部ツール100からゲートウェイ装置30に送信することによって迂回路37を接続し、迂回路37を介してECU10と通信すれば、ゲートウェイ装置30による中継能力の影響を受けずに、外部ツール100とECU10との間で適切に大量の通信を行うことができる。
例えば、車両開発時には、車内通信システム20が設計通りに動作しているかどうかを確認するために、車内通信システム20を流れる通信データの全てを外部ツール100で収集することが考えられる。本実施例によれば、このようなケースにおいて、ゲートウェイ装置30による中継能力の影響を受けずに、車内通信システム20を流れる通信データの全てを、迂回路37を介して外部ツール100により収集することができる。従って、本実施例によれば、ゲートウェイ装置30を介することにより生じ得るデータ抜け等の影響を抑えて、適切に外部ツール100による車両診断を行うことができる。
また、マイコン33による通信の中継動作が介在する外部ツール100からの車両診断では、車内通信システム20と外部ツール100との通信を正常に行うことができない場合に、その原因の所在がマイコン33にあるのか、ECU10にあるのかを特定できない不都合が生じ得るが、本実施例によれば、迂回路37を介した車両診断によって、このような不都合の発生を抑えることができる。
また、本実施例によれば、監視回路35にてマイコン33からのウォッチドッグ信号を監視することによりマイコン33の異常を検知し、マイコン33に異常が生じたときには、迂回路37を接続するようにスイッチ38を制御する。従って、本実施例によれば、正当な外部ツール100が、マイコン33の異常のために車内通信システム20にアクセスすることができなくなるのを抑えることができる。
また、マイコン33のプログラムを更新する際には、一時的にマイコン33による通信の中継機能F1が失われる。従って、外部ツール100からの通信によってマイコン33のプログラムを更新する際に中継機能F1を利用すると、プログラムの更新を正常に行えない可能性がある。
これに対して、本実施例によれば、迂回路37を介して通信バス21経由でマイコン33のプログラム更新を行うことができるので、外部ツール100からマイコン33のプログラム更新を行う際に大変便利である。
また、本実施例によれば、マイコン33が正常であるときには、特定種類の外部ツール100がコネクタ50に接続されている場合に限って、迂回路37が接続される。具体的には、特定種類の外部ツール100として、迂回路37の利用権限を有する正当な外部ツール100であって、迂回路接続要求を送信してくる外部ツール100がコネクタ50に接続されている場合に限って、迂回路37が接続される。換言すると、マイコン33は、迂回路37の利用権限を有しない外部ツールがコネクタ50に接続されている場合には、迂回路37を接続しないように動作する。
従って、本実施例によれば、マイコン33による中継機能F1によって車内通信システム20に対する不正行為の発生を抑えつつ、正当な外部ツール100に対しては、迂回路37を接続して、中継機能F1を介することによる不都合が発生しないようにすることができる。
[変形例]
以上には、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、正当な外部ツール100から迂回路接続要求を受信した場合でも、迂回路接続要求を最後に受信してから所定時間経過後には、迂回路37を遮断するが、マイコン33は、正当な外部ツール100から迂回路接続要求を受信した場合、その外部ツール100がコネクタ50から外されるまで、迂回路37の接続を維持する構成にされてもよい。即ち、マイコン33は、S260〜S280に対応する処理を実行しない構成にされてもよい。
この他、ゲートウェイ装置30は、マイコン33がスイッチ38を制御する機能を有さず、監視回路35がマイコン33に異常が生じた場合に限って、スイッチ38をオンして迂回路37を接続する構成にされてもよい。
[対応関係]
用語間の対応関係は次の通りである。ゲートウェイ装置30は、セキュリティ装置の一例に対応し、マイコン33がプログラムの実行により実現する中継機能F1及び切替機能F3は、中継手段によって実現される機能の一例に対応する。この他、監視回路35は、監視制御手段の一例に対応する。
1…車載システム、10…ECU、20…車内通信システム、21…通信バス、30…ゲートウェイ装置、31,32…通信回路、33…マイクロコンピュータ(マイコン)、35…監視回路、37…迂回路、38…スイッチ、39…OR回路、50…コネクタ、51…通信線、100…外部ツール、331…ROM。

Claims (5)

  1. 車両内に構築された通信システム(20)と、車外装置(100)が接続されるコネクタ(50)との間に配置されるセキュリティ装置(30)であって、
    前記コネクタ及び前記通信システムに接続されて、前記コネクタに接続された前記車外装置と前記通信システムとの間の通信を中継する中継手段(33)と、
    前記コネクタから前記中継手段を迂回して前記通信システムに至る通信路を構成する迂回路(37)と、
    前記迂回路に設けられて、前記迂回路を接続及び遮断するスイッチ(38)と、
    を備え、
    前記中継手段は、特定種類の前記車外装置が前記コネクタに接続されている環境では、前記迂回路を接続するように前記スイッチを制御することによって、前記車外装置を前記通信システムと直接通信可能に接続する一方、前記コネクタに接続された前記車外装置が前記特定種類の車外装置ではない環境では、前記迂回路を遮断するように前記スイッチを制御し、前記車外装置と前記通信システムとの間の通信を中継すること
    を特徴とするセキュリティ装置。
  2. 前記中継手段は、前記車外装置から正当な迂回要求を受信した場合に、前記特定種類の前記車外装置が前記コネクタに接続されている環境であるとみなして、前記迂回路を接続するように前記スイッチを制御する手段であること
    を特徴とする請求項1記載のセキュリティ装置。
  3. 前記中継手段に異常が生じている環境では、前記中継手段に代わって前記迂回路を接続するように前記スイッチを制御する監視制御手段(35)
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセキュリティ装置。
  4. 前記監視制御手段(35)は、前記中継手段が正常である環境では、前記迂回路を遮断するように前記スイッチを制御することを特徴とする請求項3記載のセキュリティ装置。
  5. 前記中継手段は、ウォッチドッグ信号を出力するコンピュータを備え、前記車外装置と前記通信システムとの間の通信を中継する動作を、前記コンピュータによるプログラムの実行により実現するものであり、
    前記監視制御手段は、前記コンピュータから入力される前記ウォッチドッグ信号を監視することにより、前記中継手段の異常を検知し、前記異常を検知した場合には、前記迂回路を接続するように前記スイッチを制御すること
    を特徴とする請求項3又は請求項4記載のセキュリティ装置。
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