JP6034770B2 - 異物回収装置、異物回収システムおよび異物回収箱 - Google Patents

異物回収装置、異物回収システムおよび異物回収箱 Download PDF

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Description

本発明は、原子炉に装荷された燃料集合体から異物を回収する異物回収装置、異物回収システムおよび異物回収箱に関する。
軽水炉では、一般的に、筒状の被覆管に核燃料を装填した燃料棒を複数本束ねた燃料集合体を用いる。燃料集合体中に何らかの理由で異物が入り込むと、その異物が冷却材の流れによって振動し、被覆管を摩耗し、燃料棒が損傷する可能性がある。異物としては、ねじ、金属片、あるいは、燃料体に付着した水垢やごみなどが考えられる。
そこで、このような異物を回収する異物回収装置が必要となる。異物回収装置は、たとえば位置決め機構部を有し、またファイバースコープにて回収作業部を視覚的に認識しながら遠隔操作にて異物を回収するものである。異物回収装置の回収作業部は、たとえば先端を尖らせた針状の回収用プローブの上下動により燃料棒表面に付着した水垢やごみなどの異物を引掻いて吸引または吸着して採取する。あるいは、回収作業部は、鉗子などにより異物を捕獲する。
特許2539100号公報 特許2656380号公報
燃料集合体は非常に複雑な構造をしている。たとえば燃料棒の水平方向の間隔を維持するスペーサは、燃料棒を囲むセルに微小なバネを組み込んだ構造となっている。このため、鉗子などが入り込めないような極小の隙間にも異物が存在する場合がある。鉗子が入り込めないような隙間に存在する異物は、回収が困難である。
鉗子などで異物を捕獲した後、異物を掴んだままの不安定な状態で装置を取り扱うことは捕獲した異物の落下の危険性を高める。そのため、異物を捕獲した後速やかに異物の落下防止の処置を行うことが望ましい。
燃料集合体内の燃料棒とスペーサの構造材との隙間は1mm以下である。その隙間に、隙間と同程度の太さを持った異物が強固に挟まり、その異物の端部がスペーサの上部または下部に出ていないような場合、その異物を鉗子で掴むことは極めて困難である。
燃料集合体の内側の燃料棒の近傍に入り込んだ異物に到達するためには、隣り合う燃料棒の間の3mm程度の隙間を通過する必要がある。このため、バキュームなどでの異物吸引も困難である。異物を捕獲する方法として磁石などに吸着させる方法も考えられるが、異物が磁性体でない場合や隙間に強固に挟まっている場合、この方法での回収でも難しい。
そこで、本発明は、燃料集合体の内部に入り込んだ異物をより確実に回収できるようにすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収装置において、前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収システムにおいて、前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、を備えた異物回収装置と、上面に開口が形成され、一つの側面に前記開口から底部に向かって延びる切り欠きが形成された異物回収箱と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収装置であって、前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、を備えた異物回収装置とともに用いる異物回収箱において、上面に開口が形成され、一つの側面に前記開口から底部に向かって延びて前記支持棒が通過可能な切り欠きが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、燃料集合体の内部に入り込んだ異物をより確実に回収できるようになる。
本発明に係る異物回収装置の一実施の形態で異物を回収する対象の燃料集合体の斜視図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態の側面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態の正面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態を回収対象の燃料集合体とともに示す側面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態を回収対象の燃料集合体とともに示す拡大側面図である。 図5のVI-VI矢視平断面図である。 図5のVII-VII矢視平断面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態を回収対象の燃料集合体に挿入するときの状態における正面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態とともに用いる異物回収箱の正面図である。 本発明に係る異物回収装置の一実施の形態の一変形例における異物回収部を燃料集合体とともに示す上面図である。
本発明に係る異物回収装置の一実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、この実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施の形態の異物回収装置で異物を回収する対象の燃料集合体の一部切り欠き斜視図である。
燃料集合体90は、燃料棒91とスペーサ92とを有している。燃料棒91は、たとえば鉛直方向に延びる円筒形のジルコニウム合金製の被覆管に、円柱状に焼き固められた燃料ペレットを装填したものである。燃料棒91は、複数であって、たとえば正方格子状に配列されている。スペーサ92は、それぞれの燃料棒91の水平方向の移動を規制している。スペーサ92は、燃料集合体90の延びる方向、すなわち燃料棒91の軸方向の複数の位置に配置されている。スペーサ92の数は、たとえば7個である。
燃料集合体90の下端部および上端部には、下部タイプレート93および上部タイプレート94が設けられている。下部タイプレート93は、燃料棒91およびウォータロッド97を支持している。上部タイプレート94には、一部の燃料棒91の上端部が固定されている。また、固定されていない燃料棒91の上端部は、上部タイプレート94に形成された穴に挿入されている。燃料集合体90には、下部タイプレート93と上部タイプレート94との間隔よりも短い部分長燃料棒96が含まれていてもよい。
燃料集合体90は、チャンネルボックス95を装着した状態で原子炉に装荷される。異物を回収する際には、チャンネルボックス95を燃料集合体90から取り外す。
図2は、本実施の形態の異物回収装置の側面図である。図3は、本実施の形態の異物回収装置の正面図である。
本実施形態の異物回収装置10は、異物対向部20と異物回収部30とを有している。異物対向部20は、異物を把持したり、異物を移動させたりする。異物対向部20は、たとえば鉗子21と鉗子移動機構22とを有している。異物回収部30は、異物対向部20によって移動させられた異物を下方で受け取る受け皿として機能する。たとえば異物回収皿31と異物回収皿移動機構32を有している。
鉗子21は、鉗子移動機構22によって水平方向および鉛直方向に移動される。また、鉗子21は、図示しない開閉機構によって開閉可能に設けられている。異物回収皿31は、異物回収皿移動機構32によって水平方向に移動される。
鉗子移動機構22および異物回収皿移動機構32の動力部などは、異物回収装置10の基体19に固定されている。
図4は、本実施の形態の異物回収装置を回収対象の燃料集合体とともに示す側面図である。
異物回収は、たとえば使用済燃料貯蔵プール12内で行われる。使用済燃料貯蔵プール12の側壁に設けられたチャンネル着脱機13に回収対象の燃料集合体90を配置し、その燃料集合体90の側面から異物回収装置10が燃料集合体90に近づく。異物回収装置10は、たとえば異物回収装置10に取り付けた鉛直方向に延びるポール14によって移動される。異物回収装置10には、燃料集合体90を掴む固定具が設けられていてもよい。
図5は、本実施の形態の異物回収装置を回収対象の燃料集合体とともに示す拡大側面図である。図6は、図5のVI-VI矢視平断面図である。図7は、図5のVII-VII矢視平断面図である。
異物回収装置10の鉗子21は、燃料棒91の一方の配列方向に平行および燃料棒91が延びる方向すなわち鉛直方向に移動可能な腕を持つ鉗子移動機構22の先端に取り付けられている。鉗子21の先端を視認するためのファイバースコープなどが鉗子21の近傍に設けられていてもよい。鉗子移動機構22によって鉗子21を異物80に近接させ、鉗子21を閉じることによって異物80を掴み、回収する。
異物回収装置10の異物回収皿31は、燃料集合体90のスペーサ92を挟んで異物対向部20の反対側に位置している。すなわち、異物回収皿31は、スペーサ92の下方に位置している。異物80がトラップされたスペーサ92から異物回収皿31が離れすぎると、周囲の水の流動によって異物80を異物回収皿31で回収できない可能性が高まるため、異物回収皿31はスペーサ92になるべく近い方がよい。
異物回収皿31は、支持棒33と羽根部34とを有している。支持棒33は、燃料棒91の一方の配列方向に平行に延びている。すなわち、支持棒33は、隣り合う燃料棒91の間を通って燃料集合体90の内周部に向かって延びている。
異物回収皿31のそれぞれの羽根部34は、たとえば2枚の羽根からなる。羽根部34を構成する羽根のそれぞれは、細幅部と太幅部とを備えている。異物回収皿31の羽根の細幅部は、燃料棒91に接している。異物回収皿31の羽根の太幅部は、隣り合う羽根の太幅部に接している。つまり、異物回収皿31は、隣り合う燃料棒91の間隙とほぼ同じで若干小さい幅が狭い部分と、隣り合う燃料棒91の間隔(燃料棒ピッチ)とほぼ同じ幅が広い部分を有している。これらの羽根によって、異物回収皿31は、燃料棒91の間の空間を水平方向に塞ぐように設けられている。
図8は、本実施の形態の異物回収装置を回収対象の燃料集合体に挿入するときの状態における正面図である。
異物回収皿31の羽根は、燃料棒91の間隔よりも幅が大きい太幅部を有しているため、開いた状態では、燃料集合体90の内周部まで挿入することができない。そこで、本実施の形態の異物回収装置10は、異物回収皿31を燃料集合体90の内周部まで挿入する際には、羽根を閉じた状態とする。
羽根の開閉は、支持棒33内部に設けた図示しない開閉力伝達機構などを用いて行う。羽根が開いたまま故障してしまうと、異物回収装置10の一部を燃料集合体90から取り出せないこととなってしまうため、断線などにより羽根の開閉力が外部から与えられないときには羽根が閉じるように、外部から力が加えられないときにはバネなどによって閉じるようにしておくとよい。
次に、異物回収装置10を用いた燃料集合体90に入り込んだ異物80の回収方法について説明する。
まず、回収対象の燃料集合体90を図示しない燃料交換機などによってチャンネル着脱機13に移動させる。次に、たとえば図示しないクレーンなどによってポール14の上端を吊り上げ、クレーンの移動によって異物回収装置10を燃料集合体90の近傍に移動させる。さらに別途設けた水中カメラなどによって異物回収装置10と燃料集合体90との位置関係を確認しながら、クレーンの移動によって異物回収装置10を燃料集合体90の一つの側面に相対させる。必要に応じて、固定具で燃料集合体90の燃料棒91などを掴み、燃料集合体90に対して異物回収装置10を固定する。
燃料集合体90に対して異物回収装置10を固定した後、羽根を閉じた状態で異物回収皿31を燃料棒91の間を通して燃料集合体90の内部に挿入する。燃料集合体90の内部の所定の位置まで挿入した後、異物回収皿31の羽根を開き、燃料棒91の間の空間を水平方向に塞ぐ。
異物回収皿31の羽根が開いた状態となった後、ファイバースコープなどで異物80を探しながら、鉗子21をスペーサ92の上部あるいは内部に入り込んだ異物80の近傍まで挿入する。異物80を発見した場合には、鉗子21を閉じて異物を掴む。
鉗子21で異物80を掴んだ後、掴んだ状態のまま、鉗子移動機構22によって鉗子21を燃料集合体90から引き抜き、異物80を燃料集合体90から取り出す。異物80を燃料集合体90から異物80を取り出した後は、その異物80がさらに鉗子21から離脱した場合に備えて、異物回収皿31の羽根をいったん閉じて異物回収皿31も燃料集合体90から引き抜き、さらに鉗子21の下方で異物回収皿31の羽根を開いた状態で異物80を移動させることが好ましい。
図9は、本実施の形態の異物回収装置とともに用いる異物回収箱の正面図である。
異物回収箱70は、上面に開口71が形成された箱体である。異物回収箱70の一つの側面72には、異物回収皿31の支持棒33と同じ間隔で開口71から鉛直下方に延びる切欠き73が形成されている。切欠き73には、中央にスリット74が形成されたカバー75が取り付けられている。カバー75は、たとえばゴム製である。
異物回収箱70は、異物回収装置10とともに、異物回収システムを構成している。異物回収箱70は、異物回収装置10に対して固定されていてもよいし、異物回収装置10とは独立して使用済燃料貯蔵プール12内に配置されていてもよい。
異物80を掴んだ鉗子21は、異物回収皿31のいずれかの支持棒33の鉛直上方に配置された状態で異物回収箱70の上方に移動される。異物回収箱70の切欠き73のそれぞれの鉛直上方に異物回収皿31の支持棒33が位置するように異物回収装置10を移動させた後、異物回収装置10を下降させる。これにより、異物回収装置10の異物回収皿31および鉗子21は、開口71を通過して、異物回収箱70の内部に収められる。 異物回収箱70の内部で、鉗子21を開くことにより、異物80は、異物回収箱70の底に落下していき、異物回収箱70に回収される。鉗子21を開く際には、異物回収皿31を閉じておく。あるいは、鉗子21を異物回収皿31の上方から外れた位置に移動させてから鉗子21を開くことにより、異物80は異物回収箱70の底に落ちていく。
回収した異物80は、異物回収箱70を使用済燃料貯蔵プール12から引き上げることによって、最終的に原子炉につながる水系から取り除かれる。この際、異物80をある程度の深さの異物回収箱70の底部においておくことにより、たとえば水深10m程度の位置から水面より上方に比較的速く移動させても異物回収箱70から離脱することがない。
異物80は一つずつ気中に引き上げる必要はなく、ある程度異物80を回収した後に、気中に取り出してもよい。このように複数の異物80を、異物回収装置10を気中に引き上げることなく連続して回収することができる。したがって、異物回収に要する時間を短縮することができる。
異物回収箱70は、たとえばアクリル板などで形成しておくとよい。このように異物回収箱70の内部が側面から視認できる状態としておけば、異物回収箱70の内部を水中カメラなどで監視しておくことにより、一旦回収した異物80の紛失や、異物回収箱70の移動中の異物80の異物回収箱70からの水流などに起因する離脱を防ぐことができる。
また、異物回収箱70の底面は、異物80よりも目が細かいメッシュ状のものや水を透過する繊維状の物質で形成しておいてもよい。この場合、異物回収箱70を上方向に移動させる際に異物回収箱70の内部の水の流れの乱れが少なく、異物80が異物回収箱70の外部にこぼれ落ちる可能性が小さくなる。
燃料集合体90の内周部に鉗子21を挿入しても異物80を掴めない場合には、たとえば鉗子21を閉じた状態で異物80を下方に押す。これにより、異物80をスペーサ92から下方に押し出すことができる。スペーサ92の下方に移動した異物80は、異物回収皿31によって受け止められる。
異物回収皿31が異物80を受け止めた場合には、異物回収皿31の羽根を閉じて異物80を保持した後、異物回収皿31を燃料集合体90から引き抜く。その後、異物回収箱70に異物回収皿31を移動させた後、異物回収皿31の羽根を開き、鉗子21などによって、異物回収箱70の底に異物80を落下させ、回収する。
燃料集合体90に入り込んだ異物80は、燃料棒91とスペーサ92の間や、スペーサ92を構成する部材の間にできる隙間に入り込んだ場合には、鉗子21によって取り除くことが極めて困難である。そこで、本実施の形態では、異物回収装置10に異物80をスペーサ92から下方に向かって移動させることもできる鉗子21と、スペーサ92よりも下方で燃料棒91の間を塞ぐように広がる異物回収皿31とを設けている。このため、鉗子21によって異物80を強固に掴むことができない場合であっても、異物80をスペーサ92の下方に押出し、異物回収皿31で受け止めることができる。その結果、燃料集合体の内部に入り込んだ異物をより確実に回収できるようになる。
本実施の形態では、異物80を掴める場合には鉗子21で掴むこととしているが、異物80を掴めそうな場合であっても、異物回収皿31で回収するようにしてもよい。たとえば、鉗子21の代わりに、異物80の押出棒あるいは引出鉤を設けてこれらによって異物80をスペーサ92の下方に移動させてもよい。あるいは、スペーサ92あるいは燃料棒91の一方または両方に外力を加えて隙間を広げたり、あるいは一方または両方に振動を与えることによって、異物80をスペーサ92の下方に落下させてもよい。水流やエアを異物80にぶつけて、異物80をスペーサ92の下方に落下させてもよい。
異物回収皿31の羽根部34あるいは支持棒33を磁石としておけば、異物80が磁性体の場合には異物回収皿31から異物80が離脱する可能性を低減することができる。また羽根部34に粘着性を持つジェルなどを塗布しておくことにより、異物80の離脱の可能性を低減することもできる。
支持棒33を表面に複数の貫通孔が形成された中空の棒としておき、支持棒33の内部を吸引可能としておいてもよい。異物80を回収する際には、支持棒33の内部を吸引することにより、支持棒33の表面に形成された貫通孔に外側から内側に向かう水流が形成される。この水流により、仮に異物80が羽根部34から外れそうになった場合であっても、異物80が支持棒33に向かって吸引されることとなる。さらに、この水流によって、異物80が異物回収皿31に捕捉された後には、異物80は常に支持棒33に向かう力を受けることとなる。その結果、異物回収皿31を移動させるときを含め、異物80が異物回収皿31から離脱する可能性を低減することができる。
図10は、本実施の形態の一変形例における異物回収部を燃料集合体とともに示す上面図である。
本変形例において、異物回収部30は、心棒35と毛36を有している。心棒35は、燃料棒91の一方の配列方向に平行に延びている。すなわち、心棒35は、隣り合う燃料棒91の間を通って燃料集合体90の内周部に向かって延びている。毛36は、心棒36から放射状に延びている。毛36は、なるべく密集して、上下方向に見通せる部分が少ない方が好ましい。
毛36は、ある程度の弾性を有する材料で形成される。したがって、異物回収部30を燃料集合体90に挿入すると、燃料棒91の配列に対応して、燃料棒91の間の細幅部とそれ以外の太幅部とが形成される。
このような異物回収部30は、開閉作業をすることなく、燃料集合体90の外周から内周部に向けて挿入することができる。このような異物回収部30であっても、上方から異物80が落下してきた場合には、毛36の部分で異物80を捕捉することができる。異物80は、複数の繊維の間に入り込み、容易に脱落しないようになる。
10…異物回収装置、12…使用済燃料貯蔵プール、13…チャンネル着脱機、14…ポール、19…基体、20…異物対向部、21…鉗子、22…鉗子移動機構、30…異物回収部、31…異物回収皿、32…異物回収皿移動機構、33…支持棒、34…羽根部、35…心棒、36…毛、70…異物回収箱、71…開口、72…側面、73…切欠き、74…スリット、75…カバー、80…異物、90…燃料集合体、91…燃料棒、92…スペーサ、93…下部タイプレート、94…上部タイプレート、95…チャンネルボックス、96…部分長燃料棒、97…ウォータロッド

Claims (7)

  1. 互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収装置において、
    前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、
    隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、
    を有することを特徴とする異物回収装置。
  2. 前記回収手段は、隣り合う前記燃料棒の間隔よりも小さい細幅部と、隣り合う前記燃料棒の間隔よりも大きい太幅部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の異物回収装置。
  3. 前記回収手段は複数であって、隣り合う前記燃料棒の水平方向の配列ピッチと実質的に同じピッチで互いに平行に設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の異物回収装置。
  4. 前記回収手段は、支持棒とその支持棒の両側に開閉可能に取り付けられた羽根とを備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の異物回収装置。
  5. 前記回収手段は、前記支持棒から放射状に延びて弾性を有する繊維状体とを備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の異物回収装置。
  6. 互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収システムにおいて、
    前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、を備えた異物回収装置と、
    上面に開口が形成され、一つの側面に前記開口から底部に向かって延びて前記支持棒が通過可能な切り欠きが形成された異物回収箱と、
    を有することを特徴とする異物回収システム。
  7. 互いに平行に鉛直方向に延びる筒状で複数の燃料棒とこれらの燃料棒の水平方向の移動を規制するスペーサとを備えた燃料集合体中に混入した異物を回収する異物回収装置であって、前記スペーサの上方から下方に向かって前記異物を移動させる異物落下手段と、隣り合う前記燃料棒の間に延びる支持棒を備えて前記スペーサを挟んで前記異物落下手段の下方に位置して前記異物を回収する回収手段と、を備えた異物回収装置とともに用いる異物回収箱において、
    上面に開口が形成され、一つの側面に前記開口から底部に向かって延びて前記支持棒が通過可能な切り欠きが形成されていることを特徴とする異物回収箱。
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