JP6033718B2 - 音検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作動音、特に走行音に擬した擬似音の有無を検査する音検査方法に関する。
車両の多くは内燃機関を駆動源として走行する。走行中は内燃機関から発生する音(いわゆるエンジン音)が周囲に放出される。歩行者は、この音により車両の接近を認識することができる。
一方、電気自動車は、電動機を駆動源とし、この電動機の運転音はエンジン音より格段に小さく、歩行者に聞こえないことがある。
対策として、車両搭載のスピーカーから、警告作動音や接近通報音と呼ばれる擬似音(以下、作動音と記す。)を発することが推奨される。
作動音の有無を検査する技術は各種提案されてきた(例えば、特許文献1(請求項1)参照。)。すなわち、音響データをフレームに分割し、フレーム毎に周波数変換を行い、微分係数を算出し、微分係数の度数分布に基づいて音声フレームを判定するものである。特許文献1の技術は、検査対象の音響データが主となる環境、すなわち外部の騒音が侵入しない環境下で実施される。
外部の騒音が侵入する環境として、組立ラインを検討する。
車両組立工場では、組立ライン中で、諸検査の1つとして車両から所定の作動音が発生するか否かの作動検査がなされる。組立ラインでは、組立工具が発する音や作業員が発する音が満ちており、このような環境下では、特許文献1の装置では検査が困難である。
しかし、検査の効率化を考えると、他の検査と一括して組立ラインで音検査が実施されることが望まれる。
そこで、騒音が大きな環境においても、作動音の検査が行える技術が求められる。
特開2010−39059公報
本発明は、騒音が大きな環境においても、作動音の検査が行える技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、課題を解決するために次の実験を行った。
図1(a)に示すように、周波数が1925Hzで、音圧が84dB(マイク位置)の作動音を使用する。
図1(b)は作業員が発する話声などの音であって、1925Hz付近では40〜60dBの騒音が計測された。
図1(c)は工場暗騒音であって、1925Hz付近では40〜50dBの騒音が計測された。なお、工場暗騒音は、無人ではあるが、空調機、その他諸々の設備、機器が作動している状態での騒音であって、稼働中の最低音圧である。
図1(a)〜(c)を合成した状態で、音圧を計測した。
図2で、横軸は時間、縦軸は音圧であり、横軸の途中で作動音を吹鳴させた。しかし、通常のFFT(高速フーリエ変換)解析における音圧レベルでは、作動音の有無は識別は難しかった。
そこで、本発明者らは図1(a)〜(c)において、横軸の周波数を検討することにした。(b)の作業者音及び(c)の暗騒音は、規則性が無く、広い範囲の周波数の音が発せられる。
一方、(a)の作動音は、人工音であるため、周波数に規則性がある。作動音が複数の周波数を合成した合成音であっても、人工音である限り、周波数の最大値(以下、ピーク周波数と記す。)は変わらない。
そこで、図2で作動音吹鳴の末期近傍における音圧を、周波数変換し、さらにピーク周波数を調べてみた。調べた結果を、図3に示す。
図3に示すように、作動音吹鳴領域ではピーク周波数がほぼ一定であり、それ以外の領域では、ピーク周波数が上下に振れた。この振れは、「分散」という指標で定量的に評価することができる。
詳細は、後述するが、作動音吹鳴領域での分散は、100以下である。
一方、それ以外の領域の領域での分散は2000以上である。
500又は1000を閾値にとることにより、この閾値以下であれば作動音が吹鳴されていると判定できる。
以上の知見から次に述べる発明を完成することに成功した。
請求項1に係る発明は、騒音下で作動音が吹鳴されているか否かを判定する音検査方法であって、
音源から前記作動音を吹鳴させる工程と、
前記音源から所定距離離れた箇所に設けられるマイクロフォンで音を記録する工程と、
記録した音に対して高速フーリエ変換解析を行い周波数毎の音圧データを算出する工程と、
所望の範囲の周波数での最も音圧が大きな周波数を時刻毎に抽出する工程と、
抽出された時刻毎の周波数の値に対して分散値を計算する工程と、
計算された分散値が閾値以下であるときに、前記作動音が吹鳴されていると判定する判定工程とからなることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、騒音が大きな環境においても、作動音の検査が行える。すなわち、音検査のために、車両を静かな場所へ移動する必要が無く、検査の一環として他の検査と平行して音検査が実施でき、生産性の低下を防止することができる。
作動音、作業者が発する音及び暗騒音の個々の音圧を示すグラフである。 作動音、作業者が発する音及び暗騒音を合成した音の音圧を示すグラフである。 ピーク周波数の波形図である。 本発明に係る検査装置の原理図である。 マイクロフォンで記録した音の音圧を示すグラフである。 高速フーリエ変換解析を行った音圧データのグラフである。 ピーク周波数の求め方を説明する図である。 ピーク周波数の波形図である。 分散の変化を示すグラフである。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図4に示すように音検査装置10は、マイクロフォン11と、このマイクロフォン11で集めた音を記録し、処理し、判定する処理部12と、判定結果を照光表示する合否表示ランプ13とからなる。
マイクロフォン11は、車両14に車載されたスピーカ15から発せられる作動音と、工場暗騒音と、作業者が発する音を合成してなる環境音を収録する。
処理部12の作用を次に詳しく説明する。
マイクロフォン11で収録した音の音圧は、図5に示すとおりである。横軸の途中で一定時間Ttimeだけ作動音を吹鳴させたものである。Ttime範囲外は、工場暗騒音と、作業者が発する音との合成音の音圧が示される。このグラフでは作動音吹鳴の有無が判断できない。Ttimeは、仮に20秒とする。
そこで、記録した音を、FFT(高速フーリエ変換)解析することで、周波数毎の音圧データを算出する。
具体例として、図6に示すように横軸が周波数で、縦軸が音圧であるグラフを、1秒ごとに1枚描く。Ttimeの20秒に、比較検討のための10秒を加えた30秒分のグラフG1〜Gnを、30枚描く。
次に、作動音の周波数が1925Hzの場合、前後の周波数を加えた1800〜2200Hzの範囲に着目する。
図7(a)は、グラフG1の要部拡大図であり、1800〜2200Hzの範囲において、音圧がピーク(最大)であるときの周波数、すなわちピーク周波数はpg1であった。同様に、(b)において、グラフG2でのピーク周波数はpg2であり、グラフGnでのピーク周波数はpgnであった。
ピーク周波数pg1〜pgnをプロットすると図8のグラフが得られた。
吹鳴範囲Ttimeでは、ピーク周波数は1925Hz付近に収まり、Ttimeの後ではピーク周波数が上下に振れた。
ただし、暗騒音が予定より大きいなどの要因でpg1、pg2付近と、pgn付近のピーク周波数の大きさに差がないことは、大いにあり得ることなので、FFTの音圧での判定は適当でない。FFTの音圧での判定に代わる手法が求められる。
代わる手法の一つとして、変動を検出することが考えられる。そこで、振れの程度を定量的に解析するために、「分散」を計算する。
先ず、G1〜G5を1グループとする。このグループにはpg1〜pg5の5個のデータが存在する。このデータ群に対して次のように平均を求め分散Vを計算する。
Figure 0006033718
1番から5番に基づいて計算したので、平均値をave.pg1.5とし、分散をV1.5と表示した。
次に、1秒ずらして、G2〜G6を1グループとし、平均値ave.pg2.6と、分散をV2.6を求める。
Figure 0006033718
さらに、G3〜G7を1グループとし、平均値ave.pg3.7と、分散をV3.7を求める。
以上の計算をGnまで繰り返す。
図8から明らかなように、Ttime範囲内では上下の振れが小さいため、分散がごく小さいことが予想される。Ttime範囲外では振れが大きいため、分散が大きくなることが予想される。
得られた分散V1.5、V2.6、V3.7・・・・をプロットすると図9のグラフが得られた。
Ttimeの末期では、Ttime範囲内のpgと範囲外のpgとを1グループとして分散を求めたため、徐々に分散が大きくなる。
説明を簡単にするために計算のメッシュを1秒としたが、メッシュを細かくし、その上で5個ずつグルーピングすると、図9において、Ttimeの末期も分散は0に近似する。
分散は、差を2乗しているため、振れの程度を強調させる。例えば、分散1000を閾値とすると、Ttime範囲内(作動音吹鳴)の分散は閾値より、遥かに小さくなり、Ttime範囲外(作動音非吹鳴)の分散は閾値より、遥かに大きくなり、両者をより明確に区別することができる。
以上を整理すると、本発明は次の通りになる。
図4にて、音源(スピーカ15)から作動音を吹鳴させる工程と、音源から所定距離離れた箇所に設けられるマイクロフォン11で音を記録する工程とを実施する。記録した形態の一例が図5に示される。
次に、記録した音に対して高速フーリエ変換解析を行い周波数毎の音圧データを算出する工程を実施し、例えば図6を得る。
続いて、所望の範囲の周波数(例えば1800〜2200Hz)での最も音圧が大きな周波数を時刻毎に抽出する工程を実施し、例えば図7に基づいて図8を得る。
次に、抽出された時刻毎の周波数の値に対して分散値を計算する工程を実施する。例えば、図9が得られる。
図9にて、分散値が閾値(例えば1000)以下であるときに、作動音が吹鳴されていると判定する判定工程を実施する。
判定結果に基づいて、合否表示ランプ13を選択的に表示すればよい。
以上により、暗騒音や作業者の発する音が満ちている組立ラインであっても、作動音の有無を検査することができる。
尚、本発明は、電動車両や、いわゆるハイブリッド型車両の音検査に好適であるが、その他の用途や、一般の車両の音検査に適用することは差し支えない。
本発明は、電動車両やハイブリッド型車両の音検査に好適である。
10…音検査装置、11…マイクロフォン、12…処理部、15…作動音を吹鳴するスピーカ。

Claims (1)

  1. 騒音下で作動音が吹鳴されているか否かを判定する音検査方法であって、
    音源から前記作動音を吹鳴させる工程と、
    前記音源から所定距離離れた箇所に設けられるマイクロフォンで音を記録する工程と、
    記録した音に対して高速フーリエ変換解析を行い周波数毎の音圧データを算出する工程と、
    所望の範囲の周波数での最も音圧が大きな周波数を時刻毎に抽出する工程と、
    抽出された時刻毎の周波数の値に対して分散値を計算する工程と、
    計算された分散値が閾値以下であるときに、前記作動音が吹鳴されていると判定する判定工程とからなることを特徴とする音検査方法。
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