JP6031367B2 - 空気調和装置の運転制御装置および方法 - Google Patents
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Description
図1において、1は空気調和装置であり、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の室内の冷暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、主として、1台の室外機2と、室外機2に並列に接続された複数台(この実施の形態では、3台)の室内機4(4A,4B,4C)と、室外機2と室内機4A,4B,4Cとを接続する冷媒連絡管としての液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6とを備えている。この空気調和装置1では、室外機2と、室内機4A,4B,4Cと、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6とが接続されることによって、蒸気圧縮式の冷媒回路が構成されている。
室内機4A,4B,4Cは、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、または、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。また、室内機4A,4B,4Cは、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6を介して室外機2に並列に接続されており、冷媒回路の一部を構成している。
また、室内機4には、室内機4を構成する各部の動作を制御する室内側制御装置7が付設されている。すなわち、室内機4Aに対しては室内機4Aの各部の動作を制御する室内側制御装置7Aが付設され、室内機4Bに対しては室内機4Bの各部の動作を制御する室内側制御装置7Bが付設され、室内機4Cに対しては室内機4Cの各部の動作を制御する室内側制御装置7Cが付設されている。室内側制御装置7A,7B,7Cは同構成とされている。
室外機2は、ビル等の室外に設置されており、液冷媒連絡管5およびガス冷媒連絡管6を介して室内機4A,4B,4Cに接続されており、室内機4A,4B,4Cとともに冷媒回路を構成している。
図2に本実施の形態の運転制御装置における室内機の膨張弁の開度制御のブロック線図を示す。なお、図2には、一例として、変蒸発温度制御技術を使用した場合のブロック線図、すなわち物理状態量を蒸発温度とした場合の冷房モード時のブロック線図を示している。このブロック線図で示された制御動作が室内側制御装置7A,7B,7Cで同様にして行われる。
但し、q:室内機の空調負荷〔W〕、g:冷媒流量〔kg/s〕、r:冷媒の蒸発潜熱〔J/kg〕、Cp:冷媒の定圧比熱〔J/(kg・K)〕、Δt:冷媒の過熱度〔K〕。
図5に本実施の形態の運転制御装置における室外機の圧縮機の運転容量制御のブロック線図を示す。なお、図5には、一例として、変蒸発温度制御技術を使用した場合のブロック線図、すなわち物理状態量を蒸発温度とした場合の冷房モード時のブロック線図を示している。
ΔR=Kp(φmax−φFull) ・・・・(2)
但し、Kpは予め定められた定数。
但し、a:各室内機の重み係数、室内機の重み係数aは各室内機設計容量Qi,maxの総和ΣQi,maxに対する室内機容量の割合(a=Qi,max/ΣQi,max)である。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
Claims (8)
- 室外熱交換器と圧縮機とを有する室外機と、室内熱交換器と室内膨張弁とを有し並列に接続された複数の室内機とを備え、前記室外機より前記複数の室内機に冷媒を供給する空気調整装置の運転制御装置において、
前記室外機からの前記複数の室内機への現在の冷媒の供給量と前記複数の室内機で必要としている現在の冷媒の供給量の合計値との差を各室内機の冷媒流量の変化分の合計値として算出する冷媒流量変化分合計値手段と、
前記冷媒流量変化分合計値手段によって算出された各室内機の冷媒流量の変化分の合計値より前記圧縮機の運転容量制御の変化分を算出する圧縮機運転容量制御変化分算出手段と、
前記複数の室内機の現在の室内膨張弁の開度を集計し、少なくとも1つの室内膨張弁の開度が全開となるように、前記圧縮機の運転容量制御の変化分に対する修正量を算出する圧縮機運転容量制御修正量算出手段と、
前記算出された圧縮機の運転容量制御の変化分を前記算出された圧縮機の運転容量制御の変化分に対する修正量で修正し、この修正した運転容量制御の変化分から前記圧縮機の運転容量を定めることによって、前記圧縮機の運転容量の制御中、前記複数の室内機の室内膨張弁の少なくとも1つの開度を全開とする圧縮機運転容量決定手段と
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。 - 請求項1に記載された空気調和装置の運転制御装置において、
前記冷媒流量変化分合計値手段は、
前記室内機毎に、その室内機に供給されている現在の冷媒の供給量とその室内機で必要としている現在の冷媒の供給量との差を冷媒流量の変化分として求め、この室内機毎に求めた冷媒流量の変化分の和を前記各室内機の冷媒流量の変化分の合計値とする
ことを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。 - 請求項2に記載された空気調和装置の運転制御装置において、
前記冷媒流量変化分合計値手段は、
前記室内機に供給されている現在の冷媒の供給量を、前記室内機の現在の室内膨張弁の開度と前記圧縮機への冷媒の吸入ラインに設けられた低圧圧力センサの検出圧力とによって算出する手段
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。 - 請求項1に記載された空気調和装置の運転制御装置において、
前記室内機毎に室内側制御装置を備え、
前記室内側制御装置は、
前記室内熱交換器によって熱交換される室内の温度の検出値と室内の温度の設定値との偏差から前記室内膨張弁の要求開度を決定する要求開度決定手段と、
前記室内熱交換器における冷媒の現在の気液温度差と気液温度差の設定値との偏差から前記室内膨張弁の要求開度に対する修正値を決定する要求開度修正値決定手段と、
前記要求開度決定手段によって決定された要求開度を前記要求開度修正値決定手段によって決定された修正値によって修正し、修正された開度に基づいて前記室内膨張弁の開度制御を行う室内膨張弁開度制御手段と
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。 - 室外熱交換器と圧縮機とを有する室外機と、室内熱交換器と室内膨張弁とを有し並列に接続された複数の室内機とを備え、前記室外機より前記複数の室内機に冷媒を供給する空気調整装置の運転制御方法において、
前記室外機からの前記複数の室内機への現在の冷媒の供給量と前記複数の室内機で必要としている現在の冷媒の供給量の合計値との差を各室内機の冷媒流量の変化分の合計値として算出する冷媒流量変化分合計値ステップと、
前記冷媒流量変化分合計値ステップによって算出された各室内機の冷媒流量の変化分の合計値より前記圧縮機の運転容量制御の変化分を算出する圧縮機運転容量制御変化分算出ステップと、
前記複数の室内機の現在の室内膨張弁の開度を集計し、少なくとも1つの室内膨張弁の開度が全開となるように、前記圧縮機の運転容量制御の変化分に対する修正量を算出する圧縮機運転容量制御修正量算出ステップと、
前記算出された圧縮機の運転容量制御の変化分を前記算出された圧縮機の運転容量制御の変化分に対する修正量で修正し、この修正した運転容量制御の変化分から前記圧縮機の運転容量を定めることによって、前記圧縮機の運転容量の制御中、前記複数の室内機の室内膨張弁の少なくとも1つの開度を全開とする圧縮機運転容量決定ステップと
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。 - 請求項5に記載された空気調和装置の運転制御方法において、
前記冷媒流量変化分合計値ステップは、
前記室内機毎に、その室内機に供給されている現在の冷媒の供給量とその室内機で必要としている現在の冷媒の供給量との差を冷媒流量の変化分として求め、この室内機毎に求めた冷媒流量の変化分の和を前記各室内機の冷媒流量の変化分の合計値とする
ことを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。 - 請求項6に記載された空気調和装置の運転制御方法において、
前記冷媒流量変化分合計値ステップは、
前記室内機に供給されている現在の冷媒の供給量を、前記室内機の現在の室内膨張弁の開度と前記圧縮機への冷媒の吸入ラインに設けられた低圧圧力センサの検出圧力とによって算出するステップ
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。 - 請求項5に記載された空気調和装置の運転制御方法において、
前記室内機毎に前記室内膨張弁の開度制御を行う室内側制御ステップを備え、
前記室内側制御ステップは、
前記室内熱交換器によって熱交換される室内の温度の検出値と室内の温度の設定値との偏差から前記室内膨張弁の要求開度を決定する要求開度決定ステップと、
前記室内熱交換器における冷媒の現在の気液温度差と気液温度差の設定値との偏差から前記室内膨張弁の要求開度に対する修正値を決定する要求開度修正値決定ステップと、
前記要求開度決定ステップによって決定された要求開度を前記要求開度修正値決定ステップによって決定された修正値によって修正し、修正された開度に基づいて前記室内膨張弁の開度制御を行う室内膨張弁開度制御ステップと
を備えることを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。
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