JP6030474B2 - 流量調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば薬液や純水等の流量を調整する流量調整装置に関する。
従来、複数の薬液を調合する場合や、製品の製造過程にて使用される純水等の流量を正確に調整する場合など、流体の供給ライン上に用いられる流量調整装置が知られており、一般にレギュレータとも呼ばれている。このような用途に使用される流量調整装置として、例えば下記の特許文献1に開示された構成のものが知られている。
特許文献1に開示された流量調整装置では、圧力室に供給される空気の空気圧が第1ダイヤフラムに与えられる。第1ダイヤフラムに与えられた圧力は、環状湾曲部を介して第2ダイヤフラムに伝達される。第2ダイヤフラムには弁体が固定されており、圧力室の空気圧によって、弁座から離間させる方向の力が弁体に与えられる。弁体には、弁座に当接する方向の付勢力がスプリングにより与えられているので、圧力室の空気圧を調整することにより、弁座に対する弁体の位置が調整される。
特開2011−89647号公報
特許文献1に開示された流量調整装置は、弁室内の流体と接する部分の第2ダイヤフラムの面積と、圧力室の空気圧を受ける部分の第1ダイヤフラムの面積とが略等しい面積となっている。したがって、弁室内の流体の流体圧が大気圧と同程度であれば、圧力室内の空気圧を大気圧とスプリングの付勢力の合計以上とすることにより、弁体を弁座から離間させることができる。
しかしながら、弁室内の流体が大気圧より格段に高圧力の高圧力流体である場合(例えば、大気圧の10倍の1.013MPaの流体)、圧力室内の空気圧を流体圧と大気圧の差分に相当する圧力だけ更に高くしないと、弁体を弁座から離間させることができない。
流量調整装置に供給される空気の空気圧は、0.5MPa程度であるのが一般的である。従って、弁室内の流体が大気圧より格段に高圧力の高圧力流体である場合、特許文献1に開示された流量調整装置では、弁体を弁座から離間させるまで圧力室内の空気圧を高くすることができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高価な圧力調整機構を備える空気圧供給装置を必要とすることなく、高圧力流体の流量調整を行うことが可能な流量調整装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る流量調整装置は、内部に流体流路が形成され、該流体流路の両端に入口ポート及び出口ポートが設けられたハウジング部と、前記流体流路に設けられた弁座部に当接又は離間することにより前記流体流路を閉状態又は開状態とする弁体部と、前記弁座部に当接する方向の付勢力を前記弁体部に与えるスプリング部と、前記弁体部の端部に固定され、前記流体流路を流通する流体と接する第1面と該流体と接しない第2面とを有するダイヤフラムと、外部から作動気体が供給される圧力室と、前記圧力室に供給される前記作動気体の圧力を前記ダイヤフラムの前記第2面に伝達するピストン部とを備え、前記ピストン部の前記作動気体の圧力を受ける部分の面積が、前記ダイヤフラムの前記第1面の面積の2倍以上であることを特徴とする。
本発明に係る流量調整装置によれば、弁体部には、スプリング部の付勢力とダイヤフラムの第1面を介して伝達される流体の流体圧とにより、弁座部に当接する方向の力が与えられる。また、弁体部には、ピストン部を介してダイヤフラムに伝達される圧力室の作動気体の圧力により、弁座部から離間する方向の力が与えられる。そして、ピストン部の作動気体の圧力を受ける部分の面積が、ダイヤフラムの第1面の面積の2倍以上となっている。例えば、流体の流体圧が大気圧の10倍である場合、圧力室の作動気体の圧力を流体圧の半分(大気圧の5倍)とすることで、作動気体の圧力による弁体部を弁座部から離間する方向の力が、流体の流体圧による弁体部を弁座部に当接する方向の力以上となる。
以上のように、本発明に係る流量調整装置によれば、圧力室に供給される作動気体の圧力を、流体の流体圧の半分の圧力(例えば、大気圧の5倍)とスプリング部の付勢力の合計以上とすることにより、弁体部を弁座から離間させることができる。
このようにすることで、圧力室に供給される作動気体の圧力を高圧力流体の圧力以上とするような高価な圧力調整機構を備える空気圧供給装置を必要とすることなく、高圧の流体の流量調整を行うことが可能な流量調整装置を提供することができる。
本発明の一態様の流量調整装置は、前記圧力室と前記ピストン部との間に配置され、該圧力室を前記ピストン部から隔離する膜部材を備え、前記ピストン部は、前記膜部材を介して前記圧力室に供給される前記作動気体の圧力を受けることを特徴とする。
このようにすることで、膜部材によって圧力室をピストン部から隔離しつつ、膜部材を介して圧力室に供給される作動気体の圧力をピストン部に伝達することができる。
上記態様の流量調整装置において、前記ピストン部は、前記膜部材に接する面と前記ダイヤフラムに接する面とを連通させる連通孔を備える構成であってもよい。
このようにすることで、ピストン部と膜部材との間に空気溜まりが発生することを防止し、圧力室内の作動気体の圧力を確実にピストン部に伝達することができる。
上記態様の流量調整装置は、ハウジング部が、前記ダイヤフラムの前記第2面と前記膜部材により画定される空間と外部とを連通させる開放孔を備える構成であってもよい。
このようにすることで、ピストン部の移動によってダイヤフラムの第2面と膜部材により画定される空間の圧力が変動することを防止することができる。従って、ピストン部の移動が円滑に行われるようにし、圧力室内の作動気体の圧力を確実にピストン部に伝達することができる。
上述した本発明によれば、高価な圧力調整機構を備える空気圧供給装置を必要とすることなく、高圧の流体の流量調整を行うことが可能な流量調整装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の流量調整装置の正面図である。 本発明の一実施形態の流量調整装置の全閉状態を示す右側断面図である。 本発明の一実施形態の流量調整装置の全開状態を示す右側断面図である。 図2に示した流量調整装置の要部拡大図である。 図4に示した流量調整装置のA−A断面図である。
以下、本発明の一実施形態の流量調整装置について、図面に基づいて説明する。
図1から図5に示す本実施形態の流量調整装置1は、樹脂あるいは耐薬品性に優れたフッ素樹脂材料等の材料により成形されたハウジング10(ハウジング部)を備える。ハウジング10の内部には、流体を流通させる流体流路が設けられており、流体流路の両端には流体の入口ポート11と流体の出口ポート17とがそれぞれ設けられている。
図1は、本発明の一実施形態の流量調整装置1の正面図である。
図1に示されるように、ハウジング10は、4つのハウジングブロック10a,10b,10c,10dにより構成されている。ハウジングブロック10a,10b,10cは、締結ボルト13と締結ナット14からなる締結具により締結されている。ハウジングブロック10cとハウジングブロック10dとは、締結ボルト15とハウジングブロック10cに設けられた雌ネジ部16からなる締結具により締結されている。このように、ハウジングブロック10a,10b,10c,10dは、締結具により締結されている。
締結ボルト13によるハウジングブロック10a,10b,10cの締結と、締結ボルト15によるハウジングブロック10c,10dの締結は、それぞれ独立して行われる。このようにすることで、ハウジングブロック10cとハウジングブロック10dとが強固に締結され、圧力室24の内部が高圧力となる場合でも圧力室24の密閉状態が維持される。
図2は、本発明の一実施形態の流量調整装置1の全閉状態を示す右側断面図である。図3は、本発明の一実施形態の流量調整装置1の全開状態を示す右側断面図である。
図2,図3に示されるように、ハウジング10の内部には、入口ポート11に連通する開口面18aを有する弁座18(弁座部)と、弁座18の開口面18aに対して直角方向(図において上下方向)に移動する弁体19(弁体部)とが配置されている。弁体19の上端部にはダイヤフラム20が固定されており、弁体19の下端には弁体19が弁座18に当接する方向の付勢力を与えるスプリング21(スプリング部)が配置されている。弁体19は、弁座18に当接又は離間することにより、流体流路を閉状態又は開状態とする。
流量調整装置1内で流体を流通させる流体流路は、入口ポート11から弁体19まで連通する第1空間22(一般に「弁室」と呼ばれる。)と、弁座18とダイヤフラム20との間に配置され出口ポート17と連通する第2空間23とによって構成されている。入口ポート11から流入した流体は、第1空間22に流入し、弁体19と弁座18の開口面18aとの間を通って第2空間23に流入し、出口ポート17から流出する。流量調整装置1は、弁体19と弁座18の開口面18aとの間隔を調整することにより、流量調整を行う。
ダイヤフラム20は、弁体19の上端部に固定されており、第2空間23を流通する流体と接する流体接触面20a(第1面)と、流体と接しない背面20b(第2面)とを有する。ダイヤフラム20の上方にはピストン25(ピストン部)が配置されており、ダイヤフラム20の背面20bに当接した状態となっている。圧力室24とピストン25の間には隔離膜26が配置されており、圧力室24をピストン25が存在する空間から隔離している。
隔離膜26は、平面視が円形状であり、耐熱性が高く弾性を持った膜部材である。隔離膜26を形成する材料として、例えば、フッ素ゴムを用いることが好ましい。隔離膜26の外縁部はハウジングブロック10cとハウジングブロック10dの間に挟まれた状態で支持されている。
圧力室24は、外部から作動気体である圧縮空気が供給される空間であり、ハウジング10の上部に形成された圧力導入ポート12に連通している。圧力導入ポート12には、外部に設けられた圧縮空気供給源50からレギュレータ51を介して所望の圧力に調整された空気が供給される。なお、本実施形態では、圧力室24に供給される作動気体を空気としたが、窒素(N)など、他の種類の気体を用いてもよい。
圧力導入ポート12から圧力室24に供給される空気の空気圧は、隔離膜26を介してピストン25に伝達される。したがって、ピストン25は、隔離膜26を介して圧力室24に供給される圧縮空気の圧力を受ける。空気圧が伝達されたピストン25は、ダイヤフラム20を図2中の下方に押し下げる力を、ダイヤフラム20の背面20bに伝達する。
ピストン25の下面は、中心部分が凹形状となっている。また、ダイヤフラム20の背面20bは、中心部分が凸形状となっている。そして、ピストン25の下面の凹形状にダイヤフラム20の背面20bの凸形状が嵌合している。このようにして、ピストン25の下面とダイヤフラム20の背面20bとは、当接した状態で配置される。
ダイヤフラム20の背面20bに伝達された力は、ダイヤフラム20に上端部が固定された弁体19に伝達され、弁座18から離間する方向の力を弁体19に伝達する。このように、ピストン25は、圧力室24に供給される空気の空気圧を、弁体19を弁座18から離間させる方向の力としてダイヤフラム20の背面20bに伝達する。
隔離膜26は、図2に示されるように、一部が上方に突出した凸形状となっており、ピストン25の上面の形状と同じである。隔離膜26の形状をピストン25の上面の形状と同じにすることにより、隔離膜26に与えられる空気圧を確実にピストン25に伝達することができる。また、隔離膜26を凸形状となっているので、ピストン25が上下方向に移動に応じて、隔離膜26の外縁部がピストン25の上面から離間する一方で、隔離膜26の他の部分はピストン25の上面から離間しない。このようにすることで、ピストン25が上下方向に移動しても、隔離膜26の外縁部以外では、隔離膜26とピストン25が接した状態を維持することができる。
ピストン25と隔離膜26の間に空気が溜まってしまうと、隔離膜26からピストン25への空気圧の伝達性や応答性が悪くなる。そこで、本実施形態においては、ピストン25と隔離膜26の間の空気を逃がすために、ピストン25に、隔離膜26に接する面とダイヤフラム20に接する面とを連通させる連通孔27を設けている。
ピストン25と隔離膜26の間の空気は、連通孔27に退避可能となっているので、ピストン25と隔離膜26の間に溜まる空気を減少させることができる。
また、ハウジングブロック10cは、ダイヤフラム20の背面20bと隔離膜26により画定される空間と外部とを連通させる開放孔28を備えている。連通孔27は開放孔28を介して外部と連通しているので、ピストン25が配置される空間の圧力を一定圧力(大気圧)に維持することができる。
ピストン25の上面は一部が上方に突出した凸形状となっており、隔離膜26の下面に沿った形状となっている。ピストン25の下面はダイヤフラム20の背面20bに沿った形状となっている。ピストン25の上面および下面は、それぞれ平面視が円形状となっている。ピストン25の上面の直径は、ピストン25の下面の直径よりも大きい。このように、ピストン25は、上部の外径が大きく下部の外径が小さい段付き形状となっている。
ピストン25を隔離膜26とダイヤフラム20との間に配置することにより、圧力室24に供給される空気の空気圧が、ダイヤフラム20に間接的に伝達される。これにより、隔離膜26とダイヤフラム20とが直接的に空気圧を伝達することが防止される。
また、ピストン25の上面が隔離膜26の下面に沿った形状となっているので、隔離膜26が圧力室24に供給される空気の圧力によって過度に変形することが防止される。同様に、ピストン25の下面がダイヤフラム20の背面に沿った形状となっているので、ダイヤフラム20が流体の圧力によって過度に変形することが防止される。
このように、ピストン25は、圧力室24の空気圧をダイヤフラム20に間接的に伝達する機能と、隔離膜26およびダイヤフラム20の過度の変形を防止する機能とを兼ね備えている。
図2に示される状態では、圧力室の圧縮空気の圧力により弁体19に与えられる力(弁体19が弁座18から離間する方向の力)は、スプリング21の付勢力と流体圧により弁体19に与えられる力の合計(弁体19が弁座18に当接する方向の力)よりも小さい。従って、図2に示される状態では、弁体19が弁座18に当接した全閉状態となっている。
図3に示される状態では、圧力室の圧縮空気の圧力により弁体19に与えられる力(弁体19が弁座18から離間する方向の力)は、スプリング21の付勢力と流体圧により弁体19に与えられる力の合計(弁体19が弁座18に当接する方向の力)よりも大きい。従って、図3に示される状態では、弁体19が弁座18から離間した全開状態となっている。
次に、空気圧を受ける部分の隔離膜26の面積と、ダイヤフラム20の流体接触面20aの面積の関係を、図4及び図5を用いて説明する。図4は、図2に示した流量調整装置の要部拡大図である。図5は、図4に示した流量調整装置のA−A断面図である。
図4及び図5に示されるように、隔離膜26は、圧力室24に面する部分の平面視が円形状の膜部材である。ここで、隔離膜26の圧力室24に面する部分の直径をD1とすると、空気圧を受ける部分の隔離膜26の面積S1は、以下の式で表される。
S1=π(D1/2) (1)
ここで、図4に示されるように、隔離膜26の圧力室24に面する部分の面積S1は、ピストン25の隔離膜26と接する面を平面視した面積と等しい。したがって、面積S1は、ピストン25が隔離膜26を介して間接的に空気圧を受ける部分の面積に等しい。
また、図4及び図5に示されるように、ダイヤフラム20は、圧力室24に面する部分の平面視が円形状の膜部材である。ダイヤフラム20の中央部20cは、弁体19の上端部に固定される円板状の厚肉部材となっている。中央部20cの周囲には、弁体19のスムーズな上下動を可能とするための円環状の薄肉部20dが設けられている。薄肉部20dは、例えば、耐薬品性が高いPTFEを用いることが好ましい。
薄肉部20dの外周縁は環状縁部20eに接続されており、環状縁部20eはハウジングブロック10bとハウジングブロック10cとにより固定されている。ここで、薄肉部20dの外周縁の直径をD2とし、弁体19の上端部の流体接触面20aと接する部分の軸径をD3とすると、ダイヤフラム20の流体接触面20aの面積S2は、以下の式で表される。
S2=π(D2/2)−π(D3/2) (2)
ここで、面積S2とは、流体接触面20aを弁体19の中心軸に沿って平面視した面積である。従って、面積S2は、薄肉部20dの湾曲状態に関わらず一定の面積となっている。
そして、本実施形態においては、隔離膜26の圧力室24に面する部分の面積S1と、ダイヤフラム20の流体接触面20aの面積S2とが、以下の関係となっている。
S2×2.0≦S1 (3)
式(3)に示されるように、本実施形態の流量調整装置1は、隔離膜26の圧力室24に面する部分の面積S1をダイヤフラム20の流体接触面20aの面積S2の2.0倍以上としている。
このようにすることで、第2空間23に、例えば大気圧の10倍以上(1.013MPa以上)の高圧力流体が流通している場合、圧力室24に供給される圧縮空気の空気圧を大気圧の5倍(506.5kPa)とすることで、空気圧による弁体19を弁座18から離間する方向の力が、流体の流体圧による弁体19を弁座18に当接する方向の力以上となる。
従って、本実施形態の流量調整装置1によれば、圧力室24に供給される圧縮空気の空気圧を高圧力流体の圧力以上とするような高価な圧力調整機構を備える空気圧供給装置を用いなくても、流量調整を適切に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の流量調整装置1によれば、弁体19には、スプリング21の付勢力とダイヤフラム20の流体接触面20aを介して伝達される流体の流体圧とにより、弁座18に当接する方向の力が与えられる。また、弁体19には、ピストン25を介して伝達される圧力室24の圧縮空気の圧力により、弁座18から離間する方向の力が与えられる。
そして、ピストン25の圧縮空気の圧力を受ける部分の面積S1が、ダイヤフラム20の流体接触面20aの面積S2の2倍以上となっている。例えば、流体の流体圧が大気圧の10倍である場合、圧力室24の圧縮空気の圧力を流体圧の半分(大気圧の5倍)とすることで、圧縮空気の圧力による弁体19を弁座18から離間する方向の力が、流体の流体圧による弁体19を弁座18に当接する方向の力以上となる。
このように、本実施形態の流量調整装置1によれば、圧力室24に供給される圧縮空気の圧力を、流体の流体圧の半分の圧力(例えば、大気圧の5倍)とスプリング21の付勢力の合計以上とすることにより、弁体19を弁座18から離間させることができる。
このようにすることで、圧力室24に供給される圧縮空気の圧力を高圧力流体の圧力以上とするような高価な圧力調整機構を備える空気圧供給装置を必要とすることなく、高圧の流体の流量調整を行うことが可能な流量調整装置1を提供することができる。
また、本実施形態の流量調整装置1は、圧力室24とピストン25との間に配置され、圧力室24をピストン25から隔離する隔離膜26を備えている。また、ピストン25は、隔離膜26を介して圧力室24に供給される圧縮空気の圧力を受ける構成となっている。
このようにすることで、圧力室24をピストン25から隔離し、隔離膜26を介して圧力室24に供給される圧縮空気の圧力をピストン25に伝達することができる。
また、本実施形態の流量調整装置1において、ピストン25は、隔離膜26に接する面とダイヤフラム20に接する面とを連通させる連通孔27を備える。
このようにすることで、ピストン25と隔離膜26との間に空気溜まりが発生することを防止し、圧力室24内の圧縮空気の圧力を確実にピストン25に伝達することができる。
また、本実施形態の流量調整装置1は、ダイヤフラム20の背面20bと隔離膜26により画定される空間と外部とを連通させる開放孔28を備える。
このようにすることで、ピストン25の移動によってダイヤフラム20の背面20bと隔離膜26により画定される空間の圧力が変動することを防止することができる。従って、ピストン25の移動が円滑に行われるようにし、圧力室24内の作動気体(圧縮空気)の圧力を確実にピストン25に伝達することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 流量調整装置
10 ハウジング(ハウジング部)
11 入口ポート
12 圧力導入ポート
17 出口ポート
18 弁座(弁座部)
18a 開口面
19 弁体(弁体部)
20 ダイヤフラム
20a 流体接触面(第1面)
20b 背面(第2面)
20c 中央部
20d 薄肉部
20e 環状縁部
21 スプリング(スプリング部)
22 第1空間
23 第2空間
24 圧力室
25 ピストン(ピストン部)
26 隔離膜(膜部材)
27 連通孔
28 開放孔

Claims (2)

  1. 内部に流体流路が形成され、該流体流路の両端に入口ポート及び出口ポートが設けられたハウジング部と、
    前記流体流路に設けられた弁座部に当接又は離間することにより前記流体流路を閉状態又は開状態とする弁体部と、
    前記弁座部に当接する方向の付勢力を前記弁体部に与えるスプリング部と、
    前記弁体部の端部に固定され、前記流体流路を流通する流体と接する第1面と該流体と接しない第2面とを有するダイヤフラムと、
    外部から作動気体が供給される圧力室と、
    前記圧力室に供給される前記作動気体の圧力を前記ダイヤフラムの前記第2面に伝達するピストン部と
    前記圧力室と前記ピストン部との間に配置され、該圧力室を前記ピストン部から隔離する膜部材と、を備え、
    前記ピストン部の前記作動気体の圧力を受ける部分の面積が、前記ダイヤフラムの前記第1面の面積の2倍以上であり、
    前記ピストン部は、前記膜部材を介して前記圧力室に供給される前記作動気体の圧力を受けるとともに前記膜部材に接する面と前記ダイヤフラムに接する面とを連通させる連通孔を備えることを特徴とする流量調整装置。
  2. 前記ハウジング部は、前記ダイヤフラムの前記第2面と前記膜部材により画定される空間と外部とを連通させる開放孔を備えることを特徴とする請求項に記載の流量調整装置。
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