JP6029219B1 - 綴じ枠形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】綴じ枠形成装置において原紙をまっすぐに送るように工夫するとともに、幅の異なる原紙又は綴じ枠に対応させようとする際に生じる種々の問題を解決する。【解決手段】筋目付与装置24においては、原紙にリブや折曲げ線を付けるための突起86a、87aを有する第1賦形ローラ76と、突起86a、87aに対応する凹溝86b、87bを有する第2賦形ローラ77が設けられている。第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間には、幅方向を縦にして原紙を通過させるための上レール78と下レール79を備えており、上レール78又は下レール79の少なくとも一方が高さ調整可能となっている。【選択図】図10

Description

本発明は綴じ枠形成装置に関し、具体的には、原紙に折曲げ線やリブとなる筋目を付与して綴じ枠を形成するための綴じ枠形成装置に関する。
カレンダー冊子を束ねるための綴じ枠には、あらかじめ折曲げ線やリブを形成しておく必要がある。綴じ枠に折曲げ線やリブを付けるための装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に示された綴じ枠供給装置では、一対の賦形ローラの間に短冊状の原紙(筋目成形前の綴じ枠)を通過させるための隙間を形成している。一方の賦形ローラには、原紙に折曲げ線とリブを付与するための2本の突起を環状に設けてあり、他方の賦形ローラには、各突起と対向させて2本の凹溝を環状に設けている。よって、賦形ローラ間の隙間を原紙が通過すると、突起と凹溝の間で原紙が押圧されて原紙に折曲げ線とリブが成形され、綴じ枠ができあがる。
特開2014−65318号公報
綴じ枠用の原紙は、カレンダーの大きさや種類に応じて異なる長さや幅のものが用いられる。なお、原紙や綴じ枠の長さとは、カレンダー冊子の幅方向に沿って用いられる方向をいい、幅とはカレンダー冊子の端を巻くように用いられる方向をいう。
特許文献1のような賦形ローラで原紙を成形する場合、原紙はその長さ方向に沿って賦形ローラ間を通過するので、長さの異なる原紙もそのままの装置で対応できる。また、特許文献1に記載のように、原紙の幅方向を上下方向に向けて原紙を立てた状態で送る場合には、原紙の下端をレール上で支持して送るだけであれば、幅の異なる原紙にもそのままの装置で対応することが可能である。
しかし、折曲げ線は綴じ枠の幅方向のほぼ中央に設けられるので、綴じ枠の幅が異なれば折曲げ線の位置が異なる。そのため、幅の異なる原紙を用いる場合には、その幅に応じた位置に折曲げ線用の突起と凹溝が設けられた賦形ローラを用意しておき、その賦形ローラに交換する必要がある。このため、綴じ枠の幅に応じて複数種類の賦形ローラが必要となり、コストが高くつくという不具合がある。
また、原紙を賦形ローラに送る際に、レールで原紙の下端だけを支持していると、原紙がレールから浮き上がって傾きやすい。特に、原紙が賦形ローラを通過するときには、賦形ローラから受ける力で原紙が上下に傾きやすい。こうして原紙が傾いて送られると、折曲げ線やリブが傾いた状態で原紙に成形され、不良品が発生する。このような不具合を解消するためには、原紙の上端と下端を上レールと下レールで保持して原紙が傾かないようにする方法が考えられる。
しかし、上レールと下レールの間に原紙を挟んでまっすぐに送るようにすると、上下レール間の距離で原紙の幅が決まるので、幅の異なる原紙を送ることができないという不具合が生じる。また、賦形ローラを通過中も上下ローラで原紙を保持できるようにしようとすると、上下レールと賦形ロールが干渉することになり、上下レールを設けるのが困難である。
本発明の目的とするところは、綴じ枠形成装置において原紙をまっすぐに送るように工夫するとともに、幅の異なる原紙又は綴じ枠に対応させようとする際に生じる種々の問題を解決することにある。
本発明の請求項1に係る綴じ枠形成装置は、原紙に筋目を付与するための突起を有する第1の賦形ローラと、原紙に筋目を付与するための凹部を有し、前記第1の賦形ローラとの間に原紙を通過させるための隙間を隔てて配置された第2の賦形ローラと、前記第1の賦形ローラと前記第2の賦形ローラの間を幅方向を縦にして通過させる原紙の上端部を保持する上レールと、前記原紙の下端部を保持する下レールとを備え、前記突起は、軸方向を縦にして配置された前記第1の賦形ローラの外周面にその円周方向に沿って設けられ、前記凹部は、軸方向を縦にして配置された前記第2の賦形ローラの外周面にその円周方向に沿って設けられ、前記突起と前記凹部は、それぞれの一部が前記隙間を隔てて隣接し、前記上レール又は前記下レールの少なくとも一方が高さ調整可能となっていることを特徴としている。
本発明の請求項1に係る綴じ枠形成装置は、原紙の上端部と下端部を保持する上レール及び下レールを有しているので、原紙の幅方向を上下にして原紙を上レールと下レールで挟んだ状態で両賦形ローラ間へ送ることができる。よって、原紙が傾いて両賦形ローラへ送られ、原紙に成形する筋目が傾きににくくなり、綴じ枠の不良品率が低下する。しかも、上レールと下レールの少なくとも一方が高さ調整可能となっているので、原紙の幅に応じて上レールと下レールのうち少なくとも一方を高さ調整することができ、幅の異なる原紙もまっすぐに送ることができる。
本発明の請求項2に係る綴じ枠形成装置は、請求項1の綴じ枠形成装置において、前記上レールが、その下部に原紙の上端部を保持させるためのレール溝を有し、前記下レールが、その上部に原紙の下端部を保持させるためのレール溝を有することを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、原紙の上端と下端がレール溝によって保持されているので、原紙が上下レールから左右に外れるおそれがなく、綴じ枠の不良品率がさらに低下する。
本発明の請求項3に係る綴じ枠形成装置は、請求項2の綴じ枠形成装置において、上方から見たとき、前記上レールと前記下レールは、前記第1の賦形ローラの中心と前記第2の賦形ローラの中心を結ぶ線分と交差するように配置されていることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、原紙が両賦形ローラ間を通過する前後にわたって、特に両賦形ローラ間を通過している最中も、原紙が上下ローラで保持されるので、原紙が賦形ローラ間をまっすぐに通過することができ、原紙にまっすぐな筋目を成形することができる。
本発明の請求項4に係る綴じ枠形成装置は、請求項3の綴じ枠形成装置において、前記上レールが、その下端が前記第1及び第2の賦形ローラの上端よりも低い位置となるように高さ調整可能となっており、前記第1及び前記第2の賦形ローラ間を通過する位置において前記上レールの下部に切欠部を設けていることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、原紙の幅に合わせて上レールの高さを調整することができる。しかも、第1及び第2の賦形ローラ間を通過する位置において上レールの下部に切欠部を設けているので、上レールの位置を下げた場合にも上レールが第1及び第2の賦形ローラと干渉するのを防ぐことができる。よって、上レールの高さ調整距離を大きくすることができる。
本発明の請求項5に係る綴じ枠形成装置は、請求項4の綴じ枠形成装置において、前記上レールが、前記切欠部を設けた部分に前記レール溝を有していることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置では、切欠部を設けた部分でレール溝が無くならないよう、レール溝を残すように切欠部を設けているので、原紙が両賦形ローラ間を通過する時にも原紙の上端がレール溝で保持されている。
本発明の請求項6に係る綴じ枠形成装置は、請求項4の綴じ枠形成装置において、前記下レールが固定されていることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置では、原紙の幅が異なる場合には上レールを高さ調整することができ、下レールの高さは一定となるので、原紙の下端は常に同じ高さで送られることになる。よって、綴じ枠形成装置の調整作業を容易にすることができる。
本発明の請求項7に係る綴じ枠形成装置は、請求項3の綴じ枠形成装置において、前記第1の賦形ローラと前記第2の賦形ローラの間隔を調整可能にしたことを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、第1の賦形ローラと第2の賦形ローラの間隔を調整することによって筋目の深さを調整することができる。
本発明の請求項8に係る綴じ枠形成装置は、請求項4の綴じ枠形成装置において、前記上レールが、ケースの天板に保持された調整軸によって支持されており、調整軸のネジ機構によって前記上レールが高さ調整可能となっていることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、調整軸を操作することによって上レールの高さ調整を行うことができる。
本発明の請求項9に係る綴じ枠形成装置は、請求項3の綴じ枠形成装置において、前記突起を有する複数の円板を軸に装着して前記第1の賦形ローラが構成され、前記突起を有する前記円板のうち少なくとも一部の円板が前記軸の軸方向に沿って位置調整可能となっており、前記凹部を有する複数の円板を軸に装着して前記第2の賦形ローラが構成され、前記凹部を有する前記円板のうち少なくとも一部の円板が前記軸の軸方向に沿って位置調整可能となっていることを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、突起を設けた円板や凹部を設けた円板の取付け高さを調整することができる。よって、原紙の幅に応じて筋目の位置を調整することができる。
本発明の請求項10に係る綴じ枠形成装置は、請求項2の綴じ枠形成装置において、複数枚の原紙を保持したストッカーと、一枚の原紙を保持して前記上レールと前記下レールの間に原紙を送り込む原紙ホルダーと、移動可能となった吸着ノズルを備え、前記吸着ノズルによって前記ストッカーに保持された原紙のうちから一枚の原紙を吸着して前記原紙ホルダーへ供給する原紙供給装置とを有することを特徴としている。ローラーなどで複数枚の原紙を保持したストッカーから直接に原紙を一枚ずつ送り出そうとすると、原紙どうしが擦れて原紙に傷がついたり、原紙を送り出すことができなかったりすることがある。これに対し、この綴じ枠形成装置によれば、吸着ノズルによってストッカー内の原紙を吸着して一枚だけ取り出し、これを一旦原紙ホルダーへ供給することができる。よって、原紙に傷がついたり、原紙送りが失敗したりすることがなくなる。
本発明の請求項11に係る綴じ枠形成装置は、請求項10の綴じ枠形成装置において、前記原紙ホルダーが、原紙を保持するための窪みを備えたホルダー固定部と、窪み内の原紙を押さえるためのホルダー可動部を有し、前記ホルダー固定部は、前記窪みの天面、底面および一方側面を閉鎖するとともに、前記窪みの他方側面を開放し、前記ホルダー可動部は、前記窪みの開放された側面がわから前記窪み内の原紙を押さえており、前記天面が高さ調整可能となったことを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、原紙を保持する窪みの高さを原紙の幅に合わせて調整することができる。よって、原紙が傾くことがなく、原紙ホルダーから原紙を水平に送り出すことができる。
本発明の請求項12に係る綴じ枠形成装置は、請求項10の綴じ枠形成装置において、前記原紙ホルダーの原紙送り方向における長さが、前記原紙の長さよりも短いことを特徴としている。かかる綴じ枠形成装置によれば、原紙を原紙ホルダーから送り出す際における原紙ホルダーと原紙の間の摩擦力を小さくすることができ、原紙を滑らかに送ることができる。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る綴じ枠形成装置の概略側面図である。 図2は、本発明に係る綴じ枠形成装置に用いられているストッカーを示す斜視図である。 図3は、本発明に係る綴じ枠形成装置に用いられている原紙供給装置と、原紙供給装置によって取り出された一枚の原紙を保持する原紙ホルダーとを示す概略斜視図である。 図4は、前記原紙ホルダーの背面側からの斜視図である。 図5は、前記原紙供給装置により前記原紙ホルダーに一枚の原紙が供給された状態を示す斜視図である。 図6は、原紙を保持した原紙ホルダーを示す斜視図である。 図7(A)〜(C)は、原紙供給装置によりストッカーから原紙を取り出す工程を示す概略図である。 図8(A)〜(C)は、原紙供給装置により原紙ホルダーに原紙を供給する工程を示す概略図である。 図9は、本発明に係る綴じ枠形成装置に用いられている筋目付与装置と原紙ホルダーの一部を示す正面図である。 図10は、前記筋目付与装置の一部破断した側面図である。 図11は、前記筋目付与装置の一部省略した正面図である。 図12は、前記筋目付与装置の第1賦形ローラと第2賦形ローラを示す斜視図である。 図13(A)は前記筋目付与装置の上レールと下レールの正面図、図13(B)は図13(A)のX−X線に沿った拡大断面図である。 図14(A)〜(C)は、折曲げ線とリブを形成された綴じ枠を保持する仮保持部とその動作を示す概略斜視図である。 図15は、仮保持部で位置決めされた綴じ枠をスロープから加工台へ供給するための構造を示す概略側面図である。 図16(A)〜(C)は、加工台において綴じ枠を折り曲げて保持ハンドで保持する工程を示す概略図である。 図17(A)〜(C)は、保持ハンドによってテーブル盤へ綴じ枠を供給する工程を示す概略図である。 図18(A)〜(C)は、カレンダー冊子に接着剤を塗布して綴じ枠の背片にカレンダー冊子を仮止めする工程を示す概略図である。 図19(A)〜(C)は、綴じ枠取付け装置により綴じ枠をカレンダー冊子に圧着させる工程を示す概略図である。 図20(A)は、カレンダー冊子を背片に仮止めされた綴じ枠を示す斜視図である。図20(B)は、カレンダー冊子に取り付けた綴じ枠を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
本発明の一実施形態では、綴じ枠形成装置は、複数枚の原紙を保持したストッカー21、原紙供給装置22、一枚の原紙を保持する原紙ホルダー23、原紙に折曲げ線とリブを成形する筋目付与装置24および綴じ枠を仮保持する仮保持部25からなる。
図1は、ストッカー21と原紙供給装置22と原紙ホルダー23の位置関係を示す概略側面図である。図2は、ストッカー21を示す斜視図である。図3及び図5は、原紙供給装置22と原紙ホルダー23の構造を示す斜視図である。図4は原紙ホルダー23のホルダー固定部51の背面側から見た斜視図である。図6は、原紙11を保持した原紙ホルダー23の斜視図である。図7(A)〜(C)及び図8(A)〜(C)は、原紙供給装置22によりストッカー21から原紙を取り出し、原紙ホルダー23に原紙を供給する工程を示す概略図である。
(ストッカーの構造)
図2に示すように、ストッカー21は、テーブル板31と天板32と左右一対の側面板33で囲まれた空間に複数枚の原紙11を保持している。ストッカー21内の原紙11は、幅方向を縦にして前後に並べられている。側面板33にはそれぞれ爪具34が設けられており、爪具34の端を最前列の原紙11の左右両端に引っ掛けることにより、原紙11がストッカー21から脱落するのを防いでいる。
テーブル板31には前方へ走行するベルトコンベア35を設けてあり、ストッカー21から原紙11が取り出される都度、ベルトコンベア35によって原紙11を前方へ送っている。また、図示しないが、最後列の原紙11は、原紙が倒れないように押さえられている。
なお、天板32の高さや側面板33間の距離は、原紙11の幅や長さに合わせて調整可能となっている。
(原紙供給装置の構造)
図1に示すように、ストッカー21の前方には、原紙供給装置22が設けられている。原紙供給装置22は、支持プレート41の下部に複数の吸着ノズル42を備えている。吸着ノズル42は、先端に柔軟な吸盤43を備えている。吸着ノズル42には吸気及び排気することのできるエアホース46が接続されており、吸盤43の吸着面を減圧することができ、また吸着面の中央から勢いよくエアを吹き出すことが可能になっている。原紙供給装置22は、ロボットによって自由に移動可能となっている。例えば、この実施形態では、前後駆動用のエアアクチュエータ44と上下駆動用のエアアクチュエータ45によって原紙供給装置22を前後及び上下に移動させられるようにしている。
(原紙ホルダーの構造)
図1及び図3に示すように、原紙ホルダー23は、ホルダー固定部51とホルダー可動部52とからなる。ホルダー固定部51は、基板53と、基板53の上面に固定された壁板54と、壁板54の上部に取り付けられた上押え具55により構成されている。図4に示すように、上押え具55は、長孔64に通したネジ65によって壁板54の背面に固定されている。上押え具55は、ネジ65を緩めれば、上下に長い長孔64によって上下に位置調整可能となっており、それによってホルダー固定部51の窪み(基板53と上押え具55の間の窪み)が原紙11の幅と等しい高さとなるように調整されている。また、ホルダー固定部51の窪みの両端は開放されている。
図3に示すように、ホルダー可動部52は、櫛歯状をしている。ホルダー可動部52は図1に示すアクチュエータ63により前後方向に動くようになっており、基板53の上面で基板53の前端部と壁板54の内面との間で移動する。図5に示すようにホルダー可動部52が基板53の前端部に位置する状態では、上面側から見て、上押え具55の先端とホルダー可動部52との間に、原紙11が通過できるだけの隙間sがあいている。また、図6に示すようにホルダー可動部52が壁板54の内面まで移動した状態では、ホルダー可動部52と壁板54の間に原紙11を挟み込むことができる。
ホルダー可動部52は原紙11の幅よりも大きな高さを有しているが、上押え具55にホルダー可動部52の櫛歯56の先端が入り込むことのできる切欠き57を設けているので、ホルダー可動部52が壁板54の内面まで動くことができる。また、櫛歯56が切欠き57に入り込むようにしてホルダー可動部52の高さを高くしているので、ホルダー固定部51の高さを調整可能にすることと、ホルダー可動部52で原紙11の全幅を押さえることとを両立している。
ホルダー可動部52の櫛歯56の配列間隔は、吸着ノズル42の配列間隔とほぼ等しくなっている。したがって、吸着ノズル42は櫛歯56間を通過して水平に移動することができる。
ホルダー固定部51の端部には開口58を設けてあり、壁板54の背後に配置された回転ローラ59の一部が開口58から露出している。この回転ローラ59は、軸受け板66によって軸を支持されており、基板53の下に設けられたモータ62によって回転駆動される。また、ホルダー可動部52の端部にはコ字金具61を取り付けてあり、ホルダー固定部51の開口58と対向するようにしてコ字金具61に回動自在なローラ60を設けている。よって、回転ローラ59とローラ60の間に原紙11を挟み、回転ローラ59を回転させることによって原紙11をその長さ方向に送ることができる。
なお、原紙ホルダー23の長さは、原紙11の長さよりも短いことが望ましい。原紙ホルダー23の長さを短くすることにより、原紙11を送るときに、原紙ホルダー23と原紙11の間の摩擦を小さくでき、原紙11を滑らかに送ることができるからである。
(原紙ホルダーへの原紙の供給動作)
つぎに、原紙供給装置22によってストッカー21から原紙11を取り出し、原紙ホルダー23に保持させるまでの動作を図7(A)〜(C)及び図8(A)〜(C)により説明する。
図7(A)は原紙供給装置22の吸着ノズル42がストッカー21の前方へ移動した状態を表している。吸着ノズル42はストッカー21に向かって前進し、図7(B)に示すように吸着ノズル42をストッカー21の原紙11に密着させ、吸着ノズル42で原紙11を吸着する。原紙11を吸着した吸着ノズル42が後退すると、一枚の原紙11が撓むようにしてストッカー21の爪具34から外れ、吸着ノズル42に保持される。最前列の原紙11が取り出されると同時に、ストッカー21のベルトコンベア35が回転し、ストッカー21内の原紙11がベルトコンベア35によって前方へ寄せられる。
ホルダー可動部52は、基板53の先端部に位置していてホルダー可動部52と上押え具55の先端の間に隙間sがあいている。原紙11を取り出した吸着ノズル42は、図7(C)に示すように、ホルダー可動部52とホルダー固定部51の隙間sの真上で原紙11を停止させる。ついで、図8(A)に示すように吸着ノズル42が下降し、吸着ノズル42が櫛歯56間に入るとともに、原紙11を隙間sから原紙ホルダー23内へ納め、原紙11を基板53の上面に位置させる。図5は、このようにして原紙11を納められた原紙ホルダー23を表している。
原紙11が基板53の上面に乗せられると、図8(B)に示すように、吸着ノズル42は減圧状態から反転してエアを瞬間的に強く吹き出し、原紙11をホルダー固定部51の窪み内へ吹き当てる。ついで、図8(C)に示すように、吸着ノズル42が後退するとともに、ホルダー可動部52が前進し、ホルダー可動部52と壁板54の間に原紙11を軽く挟み込む。また、回転ローラ59とローラ60によっても原紙11を挟み込む。こうして、図6に示すように、原紙11は原紙ホルダー23によって保持されるとともに水平に位置決めされる。原紙11が原紙ホルダー23に位置決めされると、回転ローラ59が回転して原紙11を原紙ホルダー23から筋目付与装置24へ水平に送り出す。
原紙を一枚ずつ送り出す方法としては、ストッカーに保持されている最前列の原紙に回転ローラを接触させ、ストッカーから原紙を長さ方向に横滑りさせるようにして直接取り出す方法も考えられる(特許文献1の図25参照)。しかし、このような方法では、原紙どうしの摩擦が大きいために原紙の取り出しミスが生じたり、取り出す際に原紙が上下に傾いたりすることがあり、原紙が傾いたままで賦形ローラ間を通過すると、折り曲げ線やリブが斜めに付けられることがある。また、原紙どうしが擦れるので、原紙に擦り傷がつきやすい。これに対し、本実施形態のように吸着ノズル42で原紙11を吸着して一枚ずつ取り出し、原紙ホルダー23で一旦位置決めする方法によれば、原紙11に擦り傷がつきにくく、また一旦位置決めした原紙11を筋目付与装置24へまっすぐに送り出すことができる。
(筋目付与装置の構造)
図9は、筋目付与装置24の正面図であって、ケース71の前面板74と可動枠75を破断して示す。図10は、筋目付与装置24の側面図であって、中間ローラ80a、80bを取り除いて示す。図11は、筋目付与装置24の正面図であって、前面板74を破断するとともに、可動枠75と第1賦形ローラ76を取り除いて示す。
筋目付与装置24は、ケース71内に第1の賦形ローラ76や第2の賦形ローラ77などを納めたものである。ケース71は、図10に示すように、底板72と天板73と前面板74により構成されている。ケース71内には、下枠部91a、上枠部91bおよび前枠部91cからなるコ字状の可動枠75を納めてある。可動枠75の下枠部91aはケース71の底板72の上面に重ねられ、上枠部91bは天板73の下面に重ねられ、前枠部91cは前面板74と対向している。天板73に開口された長孔92にはボルト93が挿通されており、ボルト93の先端部は上枠部91bに設けたネジ孔94に螺合されている。従って、ボルト93を緩めることによって可動枠75は前後に移動可能となり、ボルト93を締め付けることで可動枠75はケース71に固定される。
図12に示すように、第1賦形ローラ76は、軸81aの下部に円板82aと円板83aを固定し、軸81aの上部に円板84aと円板85aを挿通させたものである。同じく、第2賦形ローラ77は、軸81bの下部に円板82bと円板83bを固定し、軸81bの上部に円板84bと円板85bを挿通させたものである。円板82aの外周面には環状の突起86aが設けられ、円板82bの外周面には凹部、すなわち環状の凹溝86bが設けられており、通過する原紙11を突起86aと凹溝86bで挟むことによって原紙11にリブ14を成形することができる。円板84aの外周面には環状の突起87aが設けられ、円板84bの外周面には環状の凹溝87bが設けられており、通過する原紙11を突起87aと凹溝87bで挟むことによって原紙11に折曲げ線15を成形することができる。円板83a、83bの外周面は、ゴム状の軟質樹脂によって被覆されており、円板83a、83b間に原紙11を挟んで送ることができる。円板85a、85bの外周面も、ゴム状の軟質樹脂によって被覆されており、円板85a、85b間に原紙11を挟んで送ることができる。
円板84aは軸81aに沿って上下に位置調整可能となっており、調整後にはネジ89aを締めて軸81aに固定される。円板84bも軸81bに沿って上下に位置調整可能となっており、円板84aと同じ高さに調整した後はネジ89bを締めて軸81bに固定される。円板85aは円板84aの上に乗っており、円板85aの上にリング88aを重ねてネジ90aを締め付けることによって円板85aが軸81aに回転不能に固定される。円板85bも円板84bの上に乗せ、円板85bの上にリング88bを重ねてネジ90bを締め付け、円板85bを軸81bに回転不能に固定する。
原紙11の幅が異なってもリブ14の位置は変更する必要性が乏しいので、円板82a、82bは軸81a、81bに固定している。もっとも、円板82a、82bも軸81a、81bに対して高さ調整可能にすることは差し支えない。これに対し、原紙11の幅が異なれば、折曲げ線15の位置を調整する必要がある。そのため円板84a、84bはそれぞれ軸81a、81bに沿って高さ調整可能としてあり、原紙11の幅に応じた位置に折曲げ線15を成形できるようにしている。
図10に示すように、第1賦形ローラ76は、可動枠75の内面に設けられた軸受け95によって軸81aの上下両端を回転自在に支持されている。よって、第1賦形ローラ76は、可動枠75とともに前後に位置調整可能となっている。第2賦形ローラ77は、ケース71の内面に設けられた軸受け96によって軸81bの上下両端部を回転自在に支持されており、底板72の下において軸81bの下端にはモータ97が連結されている。第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77は、原紙ホルダー23から送り出された原紙11が両賦形ローラ76、77間を通過するように配置されている。第2賦形ローラ77は、原紙ホルダー23による原紙11の送り速度と等しくなるようにモータ97で回転駆動されており、第1賦形ローラ76及び第2賦形ローラ77は、円板83a、83bと円板85a、85bで原紙11を挟んで一定速度で送ると同時に、突起86aと凹溝86bで原紙11を押圧してリブ14を成形し、突起87aと凹溝87bで原紙11を押圧して折曲げ線15を成形する。
ここで、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間隔は、原紙11の厚みに応じて微調整が可能となっている。図10に示すように、一端を前面板74に固定し、他端を前枠部91cに挿通させたピン98には圧縮バネ99を外挿してあり、前面板74と前枠部91cの間に介在させた圧縮バネ99の弾性力によって可動枠75を前面板74から離れる方向へ付勢している。一方、前面板74に設けた雌ネジ孔100に挿通させたネジ棒101の先端は前枠部91cに回動自在に係合させている。よって、ボルト93を緩めた状態で、ネジ棒101のハンドル102を回してネジ棒101を緩めると、圧縮バネ99の弾性力によって可動枠75が図10の右方向へ送られ、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間の間隙を狭くすることができる。またハンドル102を回してネジ棒101を締め付けると、圧縮バネ99の弾性力に抗して可動枠75が図10の左方向へ引き付けられ、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間の間隙を広げることができる。このようにしてハンドル102で第1賦形ローラ76の位置を調整し、原紙11に付されるリブ14と折曲げ線15の深さが最適になったら、前面板74に設けられた締付けネジ103の先端を前枠部91cの前面に強く押し付けて可動枠75のがたつきを防止し、さらにボルト93を締め付けて可動枠75を強固に固定する。
図9に示すように、筋目付与装置24の端部、すなわち両賦形ローラ76、77と原紙ホルダー23の間には、中間ローラ80aと中間ローラ80bを設けている。中間ローラ80a、80bは、原紙ホルダー23から送り出された原紙11をただちに受け取って挟み込み、両賦形ローラ76、77間へ送るように配置されている。
図11に示すように、天板73の上方において、第2賦形ローラ77の軸81bにはプーリー104が取り付けられており、中間ローラ80aの軸105にもプーリー106が取り付けられており、両プーリー104、106間にはベルト107が掛け回されている。従って、モータ97によって第2賦形ローラ77が駆動されると、ベルト107等を介して中間ローラ80aが回転駆動される。当然、中間ローラ80aは、第2賦形ローラ77と同じ周速で回転する。
両賦形ローラ76、77間には上レール78と下レール79が一直線状に設けられている。上レール78は、賦形ローラ76、77間の上部に設けられ、下レール79は、賦形ローラ76間の下部に設けられている。図11及び図13に示すように、上レール78の下部には原紙11の上端部を保持するためのレール溝108aが凹設されており、下レール79の上部には原紙11の下端部を保持するためのレール溝108bが凹設されている。上レール78のレール溝108aは、原紙11を導入しやすくするため、端部を上方へ湾曲させている。また、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77が近接している箇所で両賦形ローラ76、77との干渉を避けるため、上レール78と下レール79にはそれぞれ切欠部109a、109bを設けている。切欠部109a、109の設けられている箇所でも、上レール78と下レール79にはそれぞれレール溝108a、108bを有している。下レール79は、レール溝108bの底が原紙ホルダー23の基板53の上面と同じ高さとなるようにして、脚113によって底板72の上面に固定されている。上レール78は、上部に保持片110が設けられており、天板73に保持された調整軸111のネジ機構、すなわち調整軸111のネジ部分を保持片110に螺合させている。よって、調整軸111のつまみ112を回すことにより、上レール78を昇降させることができる。これにより下レール79のレール溝108aの上面と下レール79のレール溝108bの底面との距離が原紙11の幅と等しくなるように上レール78と下レール79の距離を調整することができる。なお、上レール78は上下調整したときに傾いたりしないようガイド(図示せず)によって昇降自在に保持されている。
しかして、原紙ホルダー23から送り出された原紙11は、中間ローラ80a、80bで掴まれて上下レール78、79へ送られる。原紙ホルダー23の端と上下レール78、79との距離は、原紙11の長さに比較して十分に短くなっているので、原紙ホルダー23から出て上下レール78、79へ入る原紙11は、原紙ホルダー23と上下レール78、79の少なくとも一方によって掴まれており、原紙11が傾くことがない。
上下レール78、79間に入った原紙11は、中間ローラ80a、80bによって第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間に送り込まれる。第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間に入った原紙11は、円板83a、83bと円板85a、85bの間に挟まれて送られると同時に、突起86aと凹溝86bの間で押圧されてリブ14を成形され、また突起87aと凹溝87bの間で押圧されて折曲げ線15を成形される。第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間を通過する時にも、原紙11は上レール78と下レール79によって保持されているので、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77の間をまっすぐに送られ、原紙11にまっすぐにリブ14と折曲げ線15を成形することができる。
原紙11にリブ14と折曲げ線15を成形されると、原紙11は綴じ枠12となる。この綴じ枠12は、第1賦形ローラ76と第2賦形ローラ77によって上下レール78、79に沿って仮保持部25へ送り出される。
筋目付与装置24に隣接した位置には、図14に示すような仮保持部25が設置されている。図14(A)〜(C)は、仮保持部25の構造と動作を表す。仮保持部25は、ベルトコンベア121を有している。ベルトコンベア121は、その上面が、前記下レール79のレール溝108bの底面と同じ高さとなるように設置されている。ベルトコンベア121の上面には、送り込まれた綴じ枠12の先端が当たって止まるようにストッパ122を設けてあり、またベルトコンベア121の上面には、送り込まれた綴じ枠12の側面を支えるための支持板123を設けてある。ストッパ122の近傍において、支持板123には綴じ枠12を検知するためのセンサ124を設けている。支持板123の上方には、綴じ枠12を通過させるためのスリット125を備えたスリット部材126が設けられており、スリット部材126は昇降可能となっている。スリット部材126の上には、比較的小さなベルトコンベア127を設けている。仮保持部25が綴じ枠12を受け入れるときには、スリット部材126はスリット125で綴じ枠12を受け取ることができる高さまで下がっており、ベルトコンベア127は、その下面が綴じ枠12の上端に接触する位置まで下がっている。
しかして、筋目付与装置24から綴じ枠12が送り出されると、図14(A)に示すように、綴じ枠12は下降しているスリット部材126のスリット125内に入る。スリット125内に入った綴じ枠12は、ベルトコンベア121、127によってスリット部材126に沿って送られ、図14(B)に示すように、ストッパ122に当たって止まる。仮保持部25に綴じ枠12が送り込まれるとセンサ124が綴じ枠12を検知し、図14(C)に示すように、スリット部材126及びベルトコンベア127が上昇し、綴じ枠12を解放する。
なお、原紙ホルダー23から筋目付与装置24を経て仮保持部25には、原紙11は水平に、かつ、一直線状に送られる。
図15に示すように、仮保持部25の斜め下方にはスロープ135が設けられている。仮保持部25とスロープ135の間には、先端に吸盤131を取り付けられた複数のアーム132が設けられており、各アーム132の基端は回転軸133によって回転可能に支持されている。吸盤131にはエアホース(図示せず)が接続されており、吸盤131は減圧可能となっている。
アーム132を仮保持部25側へ回動させると、仮保持部25に立てられた綴じ枠12に吸盤131が密着し、吸盤131内を減圧することによって綴じ枠12が吸盤131に吸着される。ついで、アーム132を回動させると綴じ枠12がスロープ135の端部へ運ばれ、吸盤131が綴じ枠12を離すと、綴じ枠12はスロープ135を滑落する。スロープ135の上面に対向する位置には、ローラ134が設けられており、駆動されたローラ134によって綴じ枠12がスロープ135の下方へ送られる。
スロープ135の下端部には、ほぼ水平な加工台136が連設されている。加工台136には、綴じ枠12の長さよりも長く、2つ折りになった綴じ枠12が通過できる程度の幅を有する開口138があいている。加工台136の端には当止部137が突出しており、綴じ枠12が当止部137に当たって止まると、綴じ枠12の折曲げ線15が開口138の真上に位置するようになっている。
開口138の垂直上方には、綴じ枠12の長さよりも長く、開口138の長さよりも若干短い折曲げブレード143が配設されている。折曲げブレード143は上下に昇降自在となっている。また、開口138の垂直下方には、U字状をした保持ハンド141が開口138の長さ方向に沿って複数設けられている。保持ハンド141は、回転駆動されるとともに、エアアクチュエータなどによって水平方向に平行移動できるように構成されている。
加工台136に綴じ枠12がセットされると、図16(A)に示すように、上方から折曲げブレード143が下降し、綴じ枠12の折曲げ線15を押さえて綴じ枠12を二つ折りにしながら開口138へ押し込み、開口138の下方で待機している保持ハンド141の把持部142へ綴じ枠12を押し込む。ついで、図16(B)のように折曲げブレード143が上方へ戻った後、図16(C)のように保持ハンド141が水平に倒れる。
保持ハンド141の前方には、カレンダーの製造工程の一部であるテーブル盤151が設けられている。テーブル盤151の端部上面には、接着剤を塗布するための接着剤塗布ユニット155(図18参照)が設けられ、テーブル盤151の端部には接着剤冷却用のエアを吹き出すことのできるエア吹出し孔152が設けられている。
図16(C)のように二つ折りの綴じ枠12を保持した保持ハンド141が水平に倒れると、保持ハンド141はテーブル盤151の端部上面まで水平に移動する。
図17(A)に示すように、保持ハンド141が綴じ枠12をテーブル盤151の上面に運ぶと、保持ハンド141間の後方から綴じ枠折畳み治具144が水平に突出して綴じ枠12を上から押さえる。また、テーブル盤151の端面からテーブル盤151の上面へ止め板153が突出する。ついで、図17(B)に示すように、テーブル盤151の上面に綴じ枠12を残して保持ハンド141が後退する。さらに、図17(C)のように綴じ枠折畳み治具144も後退すると、綴じ枠12はその復元力によって略直角に広がる。
この後、テーブル盤151の上には、複数枚のカレンダー紙を重ねられ、その端部に複数個の接着剤注入孔16を開口されたカレンダー冊子13が送られ、図18(A)に示すように、カレンダー冊子13の端部が綴じ枠12の背片の上に重ねられ、カレンダー冊子13が押さえ治具154により押さえられる。ついで、図18(B)に示すように、接着剤塗布ユニット155が下降してカレンダー冊子13の接着剤注入孔16にホットメルト樹脂などの接着剤156を吐出し、エア吹出し孔152から冷却用のエアを吹き出してカレンダー冊子13の裏面側で接着剤156を部分的に硬化させる。これにより、図20(A)のようにカレンダー冊子13が綴じ枠12の背面に仮止めされる。
この後、図18(C)に示すように、再び綴じ枠折畳み治具144を突出させて綴じ枠12の前片を押さえて綴じ枠12を畳み、綴じ枠12とカレンダー冊子13を一緒に綴じ枠取付け装置161へ運ぶ。
(綴じ枠取付け装置)
綴じ枠取付け装置161は、図19(A)に示すような上下一対の加圧ローラ162、163によって構成されている。加圧ローラ162、163は、いずれも複数のローラ164にベルト165を掛け回したものであり、加圧ローラ162、163間には綴じ枠12を仮止めされたカレンダー冊子13が通過する隙間が形成されている。また、上側の加圧ローラ162は昇降可能となっている。
しかして、綴じ枠12を仮止めされたカレンダー冊子13が綴じ枠取付け装置161へ移送されると、上昇していた加圧ローラ162が下降し、図19(B)のように加圧ローラ162と加圧ローラ163の間にカレンダー冊子13の綴じ枠12を仮止めされた部分を挟み込み、接着剤156によって綴じ枠12の前片をカレンダー冊子13の端部に加熱圧着させる。
こうして、カレンダー冊子13の端部には、図20(B)のように綴じ枠12が取り付けられる。カレンダー冊子13の端部に綴じ枠12が取り付くと、図27(C)のように加圧ローラ162、163のベルト165が回転して綴じ枠12を押圧しながらカレンダー冊子13を次工程へ送り出す。
11 原紙
12 綴じ枠
14 リブ
15 折曲げ線
21 ストッカー
22 原紙供給装置
23 原紙ホルダー
24 筋目付与装置
25 仮保持部
42 吸着ノズル
43 吸盤
51 ホルダー固定部
52 ホルダー可動部
56 櫛歯
57 切欠き
59 回転ローラ
60 ローラ
71 ケース
75 可動枠
76 第1賦形ローラ
77 第2賦形ローラ
78 上レール
79 下レール
80a、80b 中間ローラ
86a 突起
86b 凹溝
87a 突起
87b 凹溝
108a、108b レール溝
109a、109b 切欠部
111 調整軸

Claims (12)

  1. 原紙に筋目を付与するための突起を有する第1の賦形ローラと、
    原紙に筋目を付与するための凹部を有し、前記第1の賦形ローラとの間に原紙を通過させるための隙間を隔てて配置された第2の賦形ローラと、
    前記第1の賦形ローラと前記第2の賦形ローラの間を幅方向を縦にして通過させる原紙の上端部を保持する上レールと、
    前記原紙の下端部を保持する下レールとを備え、
    前記突起は、軸方向を縦にして配置された前記第1の賦形ローラの外周面にその円周方向に沿って設けられ、
    前記凹部は、軸方向を縦にして配置された前記第2の賦形ローラの外周面にその円周方向に沿って設けられ、
    前記突起と前記凹部は、それぞれの一部が前記隙間を隔てて隣接し、
    前記上レール又は前記下レールの少なくとも一方が高さ調整可能となっていることを特徴とする綴じ枠形成装置。
  2. 前記上レールは、その下部に原紙の上端部を保持させるためのレール溝を有し、前記下レールは、その上部に原紙の下端部を保持させるためのレール溝を有することを特徴とする、請求項1に記載の綴じ枠形成装置。
  3. 上方から見たとき、前記上レールと前記下レールは、前記第1の賦形ローラの中心と前記第2の賦形ローラの中心を結ぶ線分と交差するように配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の綴じ枠形成装置。
  4. 前記上レールは、その下端が前記第1及び第2の賦形ローラの上端よりも低い位置となるように高さ調整可能となっており、前記第1及び前記第2の賦形ローラ間を通過する位置において前記上レールの下部に切欠部を設けていることを特徴とする、請求項3に記載の綴じ枠形成装置。
  5. 前記上レールは、前記切欠部を設けた部分に前記レール溝を有していることを特徴とする、請求項4に記載の綴じ枠形成装置。
  6. 前記下レールは、固定されていることを特徴とする、請求項4に記載の綴じ枠形成装置。
  7. 前記第1の賦形ローラと前記第2の賦形ローラの間隔を調整可能にしたことを特徴とする、請求項3に記載の綴じ枠形成装置。
  8. 前記上レールは、ケースの天板に保持された調整軸によって支持されており、調整軸のネジ機構によって前記上レールが高さ調整可能となっていることを特徴とする、請求項4に記載の綴じ枠形成装置。
  9. 前記突起を有する複数の円板を軸に装着して前記第1の賦形ローラが構成され、前記突起を有する前記円板のうち少なくとも一部の円板が前記軸の軸方向に沿って位置調整可能となっており、
    前記凹部を有する複数の円板を軸に装着して前記第2の賦形ローラが構成され、前記凹部を有する前記円板のうち少なくとも一部の円板が前記軸の軸方向に沿って位置調整可能となっていることを特徴とする、請求項3に記載の綴じ枠形成装置。
  10. 複数枚の原紙を保持したストッカーと、
    一枚の原紙を保持して前記上レールと前記下レールの間に原紙を送り込む原紙ホルダーと、
    移動可能となった吸着ノズルを備え、前記吸着ノズルによって前記ストッカーに保持された原紙のうちから一枚の原紙を吸着して前記原紙ホルダーへ供給する原紙供給装置と、
    を有することを特徴とする、請求項2に記載の綴じ枠形成装置。
  11. 前記原紙ホルダーは、原紙を保持するための窪みを備えたホルダー固定部と、窪み内の原紙を押さえるためのホルダー可動部を有し、
    前記ホルダー固定部は、前記窪みの天面、底面および一方側面を閉鎖するとともに、前記窪みの他方側面を開放し、
    前記ホルダー可動部は、前記窪みの開放された側面がわから前記窪み内の原紙を押さえており、
    前記天面が高さ調整可能となったことを特徴とする、請求項10に記載の綴じ枠形成装置。
  12. 前記原紙ホルダーの原紙送り方向における長さが、前記原紙の長さよりも短いことを特徴とする、請求項10に記載の綴じ枠形成装置。
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