JP6029088B2 - 静電容量結合方式静電センサー - Google Patents

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Description

本発明は、入力方式に静電容量結合方式を利用した入力装置に関するものである。
静電容量結合方式を利用した入力装置として、従来から、タッチスイッチが知られている。静電容量結合方式タッチスイッチは、パネルスイッチと制御基板から構成される。パネルスイッチは、通常フィルム(一般としてはポリエチレンステレフタートフィルム:PETフィルムが使用されている。)の表面にスイッチ電極として銀ペースト、またはITO(酸化インジウムスズ)等を印刷した電極フィルムを、アクリルやガラス及び樹脂等の絶縁基材に接着剤(両面テープ等)で貼り合わせたもので構成される。スイッチ電極に指または手が近づくと、スイッチ電極と指または手との間に平行板コンデンサが形成され静電容量が発生する。この静電容量の変化をコンデンサCと抵抗Rとで形成するC/F変換回路(静電容量Cを周波数Fに変換する回路)で周波数に変換し、その周波数をインプットキャプチャ機能(周波数の数を数える機能)でデジタルデータに置き換え、演算処理によりタッチスイッチのオン/オフ状態を判断する。スイッチ電極が複数個の場合、スイッチ電極の選択は、個々のスイッチ電極分設けた切換回路により行う(特開2005−084982号公報 参照)。
静電容量結合方式を利用したタッチスイッチは、スイッチ電極を指または手が触れることのできる領域をタッチスイッチとし、指または手がそのスイッチ電極に近づいたことを検出するものであり、タッチスイッチのオン/オフを検出するデジタル入力装置である。
スイッチ電極は、電気的に導通する導電性材料を前記フィルム表面に、スクリーン印刷方式により印刷してタッチスイッチを形成している。スクリーン印刷は、オープニングと呼ばれる糸と糸の間の空間(スクリーン版)からスキージ(ゴムのヘラ、または金属のヘラ)を使ってインキを押し出し、画像パターンを形成する印刷法である。スクリーン印刷は、古くから捺染や印染などの伝統工芸として日本に根付いている工法である。
また、できあがった画像パターンの厚みは、使用したスクリーン版の厚みと同じである。現在、スクリーン印刷は、エレクトロニクス分野ではなくてはならない工法として確立しており、プリント配線板や電子部品、フラットパネルディスプレイ、自動車メーターなどを製造する工程には、必ずスクリーン印刷法が用いられていることが知られている。
スイッチ電極は、スクリーン印刷方式により前記フィルムの表面に導電性材料である銀ペースト(物質は銀)インクまたは、ITO(酸化インジウム)(物質は錫)インクを用いて印刷することでタッチスイッチを形成している。スイッチ電極を形成するためのスクリーン版の厚さは10〜30μmの版を使用している。スクリーン版で使用する導電性材料である銀ペーストインクの抵抗値は少ないが、それでも数Ω〜数百Ω/ cm2の面積抵抗を持っている。また、同様に導電性材料であるITO(酸化インジウムスズ)インクの場合、抵抗値は高く数Ω〜数kΩ/ cm2にもなる面積抵抗を持っている。
スクリーン印刷方式で印刷されたスイッチ電極は、スキージの移動速度で決まる印刷速度、インクの粘度、印刷環境による版の伸び、縮みにより、印刷毎にスイッチ電極の大きさ、厚みが数mm単位、および数μm単位で違い、大きさ、厚みのばらつきを0にすることは難しいとされている。そのため、印刷毎のスイッチ電極の抵抗値は一定にならず、印刷毎の抵抗値のばらつきを0Ωに抑えることは難しいとされている。
前記フィルム上に、スイッチ電極を形成したスイッチを、タッチスイッチの入力領域として使用したときの周波数は、前記コンデンサCと抵抗Rによりt=0.7×C×Rで表せる。
スイッチ電極は、導電性材料からなるためΔRの抵抗値を持つ。スイッチ電極の周波数は、抵抗Rにスイッチ電極の抵抗値分のΔRの抵抗値が足された周波数として生成される。周波数tは
t=0.7×C×(R+ΔR)
で表せる。
図1の様にスイッチ電極が、横3行、縦4列の計12個(SW1〜SW12)の場合の周波数を求めてみる。スイッチ電極のタッチスイッチをSW1からSW12としたときの抵抗値はSW1(抵抗値:ΔR1)、SW2(抵抗値:Δ2)、SW3(抵抗値:Δ3),・・・SW12(抵抗値:Δ12)で表せる。各スイッチ電極の周波数は
SW1の周波数t=0.7×C×(R+ΔR1)
SW2の周波数t=0.7×C×(R+ΔR2)
SW3の周波数t=0.7×C×(R+ΔR3)



SW12の周波数t=0.7×C×(R+ΔR12)
で表せる。
また、前記スクリーン印刷での印刷毎に数Ω〜数10Ω単位での抵抗値のばらつきがある。ばらつきの抵抗値をΔrとしたときの印刷毎の各周波数は
SW1の周波数t=0.7×C×(R+Δ1+Δr)
SW2の周波数t=0.7×C×(R+Δ2+Δr)
SW3の周波数t=0.7×C×(R+Δ3+Δr)



SW12の周波数t=0.7×C×(R+Δ12+Δr)
で表せる。
また、近年デジタル技術を利用した電子回路が広く用いられるようになり、デジタル信号の低域から高域までの周波数による電波障害が起こりやすい状況になっている。
たとえば、テレビ等の電化製品の側にラジオ受信機を持っていくと、ザーとかブーといったノイズ雑音が入る。これは、ラジオ受信機が電化製品から発生している電波ノイズを拾ってしまうことでおきる。
また、ラジオ受信機にAC電源を供給して使う場合、家庭用電源の配線によっては、AC電源ラインにノイズが混入し、電源ノイズとして拾ってしまうこともある。同じAC電源コンセントにテレビ等の電化製品とラジオ受信機をつなげて使用したとき、つなげた電化製品から発生した電源ノイズをラジオ受信機が拾ってしまいノイズによりラジオが鳴らない、雑音が入ってしまう等の誤作動を生じる。
生活環境下での前記ノイズ混入に対する対策は、機器にノイズを混入させない様な対策、またはノイズを受けても障害を発生させないようにノイズ耐性を向上させる対策がある。
しかし、生活環境下では、どの様なノイズが機器に混入されるかわからないために、ノイズ防御対策が難しくなっているのが現状である。
前記静電容量の変化をC/F変換回路で周波数に変換する方式は、静電容量の変化をC
/F変換回路で周波数(t=0.7×C×(R+ΔR))に変換し、その周波数の変化をインプットキャプチャ機能でデジタルデータに置き換えている。この方式は周波数を用いて動作させていることで、生活環境下で発生するノイズである周波数の混入による影響は、避けられないのが現状である。
また、前記した静電容量の変化をC/F変換回路を用いて周波数に変換する方式で、前記フィルムにスイッチ電極を印刷したスイッチをタッチスイッチとして使用したときに生成される周波数は、スイッチ電極の形状により得られる抵抗値が違うことでスイッチ電極ごとに違う周波数になることがわかる。
ここで、複数個のスイッチ、たとえば横M行、縦N列からなる個数(M×N)個のスイッチ電極を必要とする場合の入力装置のことを考える。前記入力装置は、前記フィルムに(M×N)個のスイッチ電極を印刷し、印刷されたスイッチ電極と同じ印刷面にスイッチ電極と同じ数である個数(M×N)個の配線パターンを設け、個数(M×N)個の各々のスイッチ電極から1本ずつ配線パターンを、制御基板(図示せず)に接続することが必要である。
例えば、図1の様に横3行、縦4列からなるスイッチ電極を構成した場合、スイッチ電極の個数は(横3行個×縦4列個)=12個のスイッチ電極の数になり、各スイッチ電極から制御基板に接続するための配線パターンの数は、前記した個数(横3行個×縦4列個)=12本でスイッチ電極の数分必要になることがわかる。

前記、静電容量の変化をC/F変換回路で周波数に変換する方式のスイッチ電極に、スイッチ電極で得られる周波数と、同じまたは近い周波数である電波ノイズまたは供給電源より同じまたは近い周波数である電源ノイズが混入されると、C/F回路で生成される周波数とノイズの周波数とが互いに周波数の同期または干渉が起こる。
C/F回路で生成される周波数とノイズの周波数の同期または干渉は、スイッチ電極に指または人が近づいても静電容量が変化しない状態となり、スイッチ電極に指が触ったにもかかわらず、スイッチの入力ができない状態になり、誤動作を生じてしまう。
スイッチ電極は、大きさの違いにより生成される周波数が変わるため、大きさの違うスイッチ電極が増える程、生成される周波数の種類が多くなる。そのため生成される周波数と同じまたは近い周波数である電波ノイズまたは、電源ノイズによる同期または干渉により誤動作が増えてしまう。静電容量の変化をC/F変換回路で周波数に変換する方式では、個々のスイッチ電極が使用している周波数に対し、発生するノイズの周波数より±数10KHzの値の周波数が離れないと、ノイズの影響を受け、スイッチ電極に指が触れてもスイッチ電極がON、またスイッチ電極より指を離してもOFFになる周波数にならない。
そのため、スイッチ電極大きさの違いにより、使用している異なった周波数が多くなる程、ノイズの影響によるスイッチが誤動作してしまう周波数の範囲が広がり、ノイズの影響による誤動作防止の対処が非常に困難になる。
前記したように、横M行、縦N列からなる個数(M×N)個のスイッチ電極を必要とする入力装置では、前記フィルムに個数(M×N)個のスイッチ電極を印刷し、スイッチ電極と同じ印刷面に、スイッチ電極と同じ数である個数(M×N)個の配線パターンを設け、個数(M×N)個の各々のスイッチ電極から1本ごとに配線パターンを、制御基板に接続することが必要である。
個数(M×N)個のスイッチ電極の内、スイッチ電極に囲まれた場所に位置するスイッチより配線パターンを制御基板に接続するためには、スイッチ電極間に配線パターンを通すことのできる隙間(領域)(図1参照)を設け、この設けた隙間に配線パターンを通すことが必然である。
そのため、個数(M×N)個のスイッチ電極を必要とする入力装置では、スイッチ電極間に配線パターンを通す隙間(領域)を設けた上で、スイッチ電極を同じ形状にすると、入力する個数(M×N)個の全体のスイッチ領域が大きくなってしまう。また、入力する領域の大きさをそのままで変えないとした場合、スイッチ電極間に配線パターンを通す隙間(領域)を設ける必要があるために、配線パターンを通すスイッチ電極の形状を小さくしなければならず、入力するスイッチ電極自体の領域が小さくなり、スイッチ電極の形状の違いによる個々のスイッチ電極の得られる周波数もまちまちになってしまい、外来ノイズによる影響がある周波数範囲が大きくなってしまう。
個数(M×N)個のスイッチ電極を必要とする入力装置では、前記したように、スイッチ電極からの隙間(領域)配線パターンならびに外来よりのノイズによる影響を考慮に入れ、スイッチ電極の設計をすることが必要であり、スイッチ電極の設計が複雑になり、昨今小型化を要求される機器等が増え、小型化を要求される機器への対応は難しいのが現状である。
本発明は、絶縁体の裏面に導電材料からなる互いに平行で等間隔に配置した複数のスイッチ電極と、前記絶縁体の表面に、前記裏面に設けた複数のスイッチ電極と直角に交わる様に互いに平行で等間隔に複数のスイッチ電極を設け、複数設けられたそれぞれのスイッチ電極に導電部材を接続し、前記絶縁体の表および裏に設けた複数のスイッチ電極が交わる交点を、スイッチの中心とするタッチスイッチであり、前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極と前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極との静電容量変化を計測するために、前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極と、前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極との間に流れる電流を、電流・電圧変換回路により電圧に変換し、発振器で生成される信号を、同期発信回路により同期がとられたsin信号とcos信号に変換し、前記sin信号を印加した前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極を、ドライブするために接続された配線と、電流・電圧変換回路とそれを経由して前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極に接続される配線と、前記電流・電圧変換回路により、前記電流・電圧変換された電圧と、前記sin信号及びcos信号を掛け算する掛け算回路を設け、該掛け算回路により、前記sin信号及びcos信号をDC信号に変換し、該DC信号をローパス・フィルタ回路によって安定化させ、前記変換された電圧を計測し、該計測した電圧と演算裝置に予め格納されている閾値とを比較することにより、スイッチのON、OFFを判断する静電容量結合方式静電センサーを提案するものである。
本発明では、抵抗値が異なるスイッチ電極を使用した場合、また縦M個×横N個(複数個)のスイッチ電極を使用した場合でも、sin信号と90度位相の違うcos信号の2つを、sin信号を増幅し接続した縦M個のスイッチ電極と、横N個のスイッチ電極を介して接続した電流・電圧変換回路の出力信号に掛算回路で掛けることにより、真の電流値のAC信号だけが、DC信号を含む2倍のAC周波数になりローパス・フィルタを通すことでDC信号になる。また、抵抗値の異なるスイッチ電極が接続されても、全てsin信号の周波数より高い周波数となり、周波数のAC信号のままでローパス・フィルタを通すことで0Vの直流電圧にできる。そのため、sin信号以外の周波数ノイズが異なる抵抗値のスイッチ電極に混入されても、正確にスイッチ電極と指および手との間に静電容量が発生し、得られた静電容量の量を、オン/オフの閾値と比較することで、正確にタッチスイッチのオン/オフの状態を検出することができる。
また、横M行個×縦N列個からなるスイッチ電極において、横M行のスイッチ電極は、フィルムの表面にスイッチ電極の中心となる場所に、互いに等間隔で平行になる様にスイッチ電極をM個配置し、前記スイッチ電極の入力領域外にスイッチ電極より制御基板に接続するための配線パターンをM本設ける。また、縦N列のスイッチ電極は、フィルムの裏面にスイッチ電極の中心となる場所に、前記横M行のスイッチ電極と直角となる様に互いに等間隔で平行となる様にスイッチ電極をN個配置し、前記スイッチ電極の入力領域外にスイッチ電極より制御基板に接続するための配線パターンをN本設ける。
スイッチ電極は横M行個と、縦N列個の交点となる箇所をスイッチ電極の中心として実現でき、スイッチ電極の個数は、横M行個と縦N列個を掛けた数(M×N)個となり、制御基板に接続する配線パターンの数は、横M行本と縦N列本を加算した数(M+N)のみで済むため、横M行個、縦N列個のスイッチ電極数を持つタッチスイッチでは、小型化が要求される機器にもノイズに強い静電容量結合方式静電センサーとして対応できる。
スイッチ電極の周波数。 本実施例の横M行、縦N列のスイッチ電極構成図。 本実施例の入力装置構成図。 本実施例の掛算回路波形図。 本実施例の入力信号レベルと位相差図。 本実施例の指とスイッチ電極の関係図。 本実施例のsin信号掛算波形図。
本発明では、抵抗値が異なるスイッチ電極を使用した場合でも、発振器からsin信号と90度位相の違うcos信号の2つを発信し、sin信号の一つは増幅回路経由でスイッチ電極を介して信号をドライブし、電流・電圧変換回路の抵抗Rを通してもう一つのスイッチ電極に接続される。sin信号の一つは2つの掛算回路に接続される。またcos信号はもう一つの掛算回路に接続される。電流・電圧変換回路の出力はそれぞれ2つの掛算回路に接続され、それぞれsin信号・cos信号と掛けられる。掛けられた信号は、真の電流値のAC信号だけがDC信号を含む2倍のAC周波数になりローパス・フィルタを通すことでDC信号になる。
前記スイッチ電極へ混入されるノイズは、全てsin信号・cos信号との掛算によりsin信号・cos信号の周波数より高い周波数のAC信号になりsin信号・cos信号の周波数より十分低いローパス・フィルタを通すことで0Vの直流電圧にできる。
sin信号のスイッチ電極を介してドライブした信号と電流・電圧変換回路の抵抗Rに接続したもうひとつのスイッチ電極と、指および手との間に発生する静電容量は、sin信号との掛算による検出信号Xとcos信号との掛算による検出信号Yとから、入力信号のベクトル値を以下の式ルート(Xの二乗+Yの二乗)から求められる。また、そのときの位相差は、以下の式アークタンジェント(X/Y)から求められる。
また、前記したように横M行個×縦N列個のスイッチ電極において、スイッチ電極は、制御基板と接続する制御線の配線パターンの横M行個と、縦N列個の交点となる箇所をスイッチ電極の中心として実現できることで、スイッチ電極の数は(M×N)個、スイッチ電極より制御基板に接続する配線パターンは、電極を構成している配線パターン自体が、配線になるので、配線の本数は、横M行、縦N列の個数(M+N)本で済み、横M行個、縦N列個のスイッチ電極数からなり、小型化が要求される機器にも静電容量結合方式静電センサーとして対応できる。
フィルムは、樹脂を成形して作られたフィルム(PETフィルム:ポリエチレンテレフタレート/PPフィルム:ポリプロピレンフィルム/PVCフィルム:ポリ塩化ビニルフィルム/PEフィルム:ポリエチレンフィルム等)であるPETフィルム、導電材料は銀ペースト(物質は銀)とし、横M行×縦N列からなるスイッチ電極の作り方を説明する。図2に横M行、縦N列のスイッチ電極となるスイッチの構造を表す。
PETのフィルムの表面に横M行個のスイッチ電極および、制御基板に接続するための配線パターンを銀ペーストで印刷する。次にPETフィルムの裏面に、横M行個のスイッチ電極および制御基板に接続するための配線パターンを銀ペーストで印刷する。
横M行のスイッチ電極は、フィルムの表面に印刷するための表面用のスクリーン版に、スイッチ電極の中心となる場所に、互いに等間隔で平行になる様にスイッチ電極を配置するための幅(1mm〜3mm)の配線およびスイッチ電極を制御基板に接続する配線パターンを設け、スクリーン版により、前記したようにフィルムの表面に導電材料である銀ペーストを印刷する。
次に、縦N列のスイッチ電極は、フィルムの裏面に印刷するための裏面用のスクリーン版に、スイッチ電極の中心となる場所に、互いに等間隔で平行になる様にスイッチ電極を配置するための幅(1mm〜3mm)の配線およびスイッチ電極を制御基板に接続する配線パターンを、横M行のスイッチ電極と直角になる様に設け、スクリーン版により、前記したようにフィルムの裏面に導電材料である銀ペーストを印刷する。
スイッチ電極を配置するための幅を1mm〜3mmとしたが、静電容量が得られることができる寸法幅であれば1mm以下、または3mm以上でも可能である。
横M行のスイッチ電極を配置した配線と、縦N列のスイッチ電極を配置した配線との交点を個数(M×N)個のスイッチ電極の中心点とする。個数(M×N)個のスイッチ電極で、個々のスイッチ電極の横の大きさは縦N列の等間隔に配置された配線間の中心となる線の間であり、縦の大きさは横M行の等間隔に配線された配線間の中心となる線の間となる。
以下、本発明の動きに対し詳細に説明する。図3〜7は、装置図面が煩雑にならないよう単純な構成を模式的に表現した物である。まず、図3を用いて動作説明をする。
図3に示す制御装置17内の発信器1から出力される発振周波数に基づいて、sin信号2とcos信号3が90度の位相差で出力される。
sin信号2は、増幅回路4により縦3列のスイッチ電極を配置した配線6をスイッチ電極のドライブ線として接続する切替回路5に接続する。
SW選択15より選択された縦3列のスイッチ電極を配置した配線6よりのドライブ線のac電圧は、もう一方の切替回路5で選択した横3行のスイッチ電極を配置した配線6を通じ抵抗Rに流される。切替回路5で選択された横3行のスイッチ電極を配置した配線6と切替回路5で選択された縦3列のスイッチ電極を配置した配線6との交点が、入力可能なスイッチ電極7の中心点となり、選択された横3行のスイッチ電極を配置した配線6を介し電流iは抵抗Rを通過することで電圧Eに変換され、ハイパス・フィルタ9を通過することで発信周波数より高い周波数はカットされる。次の増幅回路10で増幅され、ローパス・フィルタ11を通すことで発振周波数より低い周波数はカットされる。
ローパス・フィルタ11より出力された周波数は、それぞれ2つの掛算回路12のy側に入力される。2つの掛算回路12のX側にはsin信号2、cos信号3が入力される。掛算回路12の結果は、非常に低いローパス・フィルタ13でDC信号がとりだされノイズ信号を消してしまう。DC信号は制御装置のA/D変換器14でデジタルデータに変換される。それぞれのA/d変換されたデジタルデータは、図5で示す信号のsin信号2の二乗とcos信号3の二乗を加算しルート処理を施したベクトル値としてのデジタルデータとなり、予め決めた9個のスイッチ電極7をスイッチとしたタッチスイッチ8がオンの状態、オフの状態を判断する閾値となるデジタルデータとを比較し、閾値より大きい場合をタッチスイッチ8のオン状態、小さい場合をオフ状態として外部処理装置18へ出力する。
横M行、縦N列からなる個数(M×N)個のスイッチ電極7の制御は前記の9個の場合と同様に、縦N列個のスイッチ電極を配置した配線6を切替回路5で、横M行個のスイッチ電極を配置した配線6を切替回路5で順次切替え、切替られた各スイッチ電極7において、予め個数(M×N)個の決めたスイッチ電極7をスイッチとしたタッチスイッチ8がオンの状態、オフの状態を判断する閾値となるデジタルデータとを比較し、閾値より大きい場合をタッチスイッチ8のオン状態、小さい場合をオフ状態として外部処理装置18へ出力する。
各スイッチ電極7をスイッチとしたタッチスイッチ8がオン状態、オフ状態を決める方法を説明する。縦、横にスイッチ電極を配置した配線6の交点となる場所は、人の指19とスイッチ電極を配置した配線6が交差する間の検出静電容量が最大になる場所のため、前記sin信号2およびcos信号3をA/D変換器14で得られる電圧を元に、sin信号2の二乗とcos信号3の二乗を加算しルート処理を施したベクトル値が最大になる。スイッチ電極を配置した配線6が交差する場所より離れた場所を人の指19が触られると、検出静電容量が減り計算処理したベクトル値としての電圧が下がる。また、スイッチ電極を配置した配線6が公差する場所より離れれば離れる程、人の指19とスイッチ電極間の検出静電容量が減ってくる。
スイッチ電極7をスイッチとしたタッチスイッチ8の入力可能な領域を、スイッチ電極を配置した配線6の中心の間として、前記で得られた計算処理したベクトル値である電圧によりタッチスイッチ8のオン状態、オフ状態となる閾値を決める。
また、閾値によりオン状態、オフ状態を決めることができるため、閾値を変えることで横M行、縦N列のスイッチ電極7の個々の入力できる領域となるタッチスイッチ8の形状を変えることもできる。
図4に、本発明の掛算回路波形図を示す。
スイッチ電極7は、フィルムの裏面に縦線となるスイッチ電極を配置した配線6を印刷し、表面に横線となるスイッチ電極を配置した配線6が印刷されている。掛算回路12のX入力にはsin信号2あるいはcos信号3を入力する。抵抗Rの片側はGNDに接続する。反対側は増幅回路4を通過したsin信号2が切替回路5を介した前記縦線となるスイッチ電極を配置した配線6と対になる横線となるスイッチ電極を配置した配線6に接続されている。
人間の指19等が前記縦線となるスイッチ電極を配置した配線6と対になる横線となるスイッチ電極を配置した配線6に近づくと電流i1は、前記縦線となるスイッチ電極を配置した配線6から、指19等を介し横線となるスイッチ電極を配置した配線6に電流が流れ、抵抗Rの両端に電位差E1が発生し、掛算回路12のY入力に加えられる。
XとYの入力信号は、掛算され真の電流値のAC信号だけがDC信号を含む2倍のAC周波数になり、次のローパス・フィルタ13を通すことでDC信号になる。縦線および横線となるスイッチ電極を配置した配線6に他の周波数成分であるノイズが混入されても、ノイズの周波数は全てsin信号2・cos信号3との掛算によりsin信号2・cos3信号の周波数より高い周波数のAC信号になりsin信号2・cos信号3の周波数より十分低いローパス・フィルタ13を通すことで0Vの直流電圧にできる。
図5に、本発明の入力信号レベルと位相差図を示す。図4の掛算回路12でsin信号2と掛算された入力信号はsinによる検出信号になり、cos信号3と掛算された入力信号はcosによる検出信号になる。入力信号のベクトル値は、sinによる検出信号をX、cosによる検出信号をYとして式ルート(Xの二乗+Yの二乗)15から求められる。また、位相差は式アークタンジェント(X/Y)から求められる。入力信号のベクトル値、位相差を求め利用することは、精度が要求される位置検出等にはとても有効な手段である。
図6に指19とスイッチ電極7との関係を示す。
図6の上図は指19がスイッチ電極7のタッチスイッチ8より離れている場合である。
人間の指19が縦線となるスイッチ電極を配置した配線6および横線となるスイッチ電極を配置した配線6からなるタッチスイッチ8より離れても、指19とタッチスイッチ8の間に静電容量は発生する。前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6より得られる、静電容量値が小さいため縦線となるスイッチ電極を配置した配線6であるドライブ線に供給しているsin信号の電圧は、そのまま前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6に伝わる。信号の電圧レベルは同じ程度のため、その後のハイパス・フィルタ9、増幅回路10、ローパス・フィルタ11を介し、sin信号2、cos信号3との掛算回路12を通った信号は変化しない。
図6は指19が、縦線となるスイッチ電極を配置した配線6である。ドライブ線および前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6に近づく、または前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6に接触した場合である。この場合は、人間の指19と縦線となるスイッチ電極を配置した配線6であるドライブ線および前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6の間に静電容量が多く発生し、電流iが縦線となるスイッチ電極を配置した配線6であるドライブ線から指19を介し、前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6に電流が流れ、前記縦線となるスイッチ電極を配置した配線6である。ドライブ線に供給しているsin信号2の電圧は、電流iが多く流れるため大きくなる。その後のハイパス・フィルタ9、増幅回路10、ローパス・フィルタ11を介し、sin信号2、cos信号3との掛算回路12を通った信号は大きくなり、得られる信号の大きさも大きくなる。
指19が前記横線となるスイッチ電極を配置した配線6に触れていない時の電流iを前もって測定し、指19がふれたときの電流iを、タッチスイッチ8がオン状態となる閾値とすることで、タッチスイッチ8のスイッチのオン/オフとして動作する。
図7にsin信号掛算波形図を示す。a・sinαとb・sinαを掛けると式は、 (a・sinα)・(b・sinα)=(a・b/2)−(a・b・cos2α)/2となり、a・b/2だけ加えられたところに2倍の周波数の半分になったcos信号がある。これは十分低いローパス・フィルタ12を通過するとcos信号分が0となりa・b/2の定数のみになる。この式によりa・sinα以外のノイズ周波数が混入されてもノイズ周波数はカットされることでノイズ周波数による影響はなくなる。
前記で導電材料として銀ペースト(物質は銀)を取り上げ説明したが、スイッチ電極に使用する導電材料は、前記フィルム上に印刷およびエッチングできものであれば何にも対応可能である。
また、基材としてフィルムを取り上げ、フィルム上にスイッチ電極を印刷することとして説明したが現在、精密機器等で使われているガラスエポキシ等の基板に銅箔をエッチング処理した部材等、一般として絶縁体の表面に導電性材料を構成できる物であれば何にも対応可能である。
1 発信器
2 sin信号
3 cos信号
4 増幅回路
5 切替回路
6 スイッチ電極を配置した配線
7 スイッチ電極
8 タッチスイッチ
9 ハイパス・フィルタ
10 増幅回路
11 ローパス・フィルタ
12 掛算回路
13 ローパス・フィルタ
14 A/D変換器
15 ルート(Xの二乗+Yの二乗)
16 SW選択
17 制御装置
18 外部処理装置
19 指

Claims (1)

  1. 絶縁体の裏面に導電材料からなる互いに平行で等間隔に配置した複数のスイッチ電極と、前記絶縁体の表面に、前記裏面に設けた複数のスイッチ電極と直角に交わる様に互いに平行で等間隔に複数のスイッチ電極を設け、複数設けられたそれぞれのスイッチ電極に導電部材を接続し、前記絶縁体の表および裏に設けた複数のスイッチ電極が交わる交点を、スイッチの中心とするタッチスイッチであり、前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極と前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極との静電容量変化を計測するために、前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極と、前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極との間に流れる電流を、電流・電圧変換回路により電圧に変換し、発振器で生成される信号を、同期発信回路により同期がとられたsin信号とcos信号に変換し、前記sin信号を印加した前記絶縁体の裏面に設けた複数のスイッチ電極を、ドライブするために接続された配線と、電流・電圧変換回路とそれを経由して前記絶縁体の表面に設けた複数のスイッチ電極に接続される配線と、前記電流・電圧変換回路により、前記電流・電圧変換された電圧と、前記sin信号及びcos信号を掛け算する掛け算回路を設け、該掛け算回路により、前記sin信号及びcos信号をDC信号に変換し、該DC信号をローパス・フィルタ回路によって安定化させ、前記変換された電圧を計測し、該計測した電圧と演算裝置に予め格納されている閾値とを比較することにより、スイッチのON、OFFを判断することを特徴とする静電容量結合方式静電センサー。
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