JP6028194B2 - 鉄筋と圧着金具の圧着方法、及び圧着構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋と圧着金具とを圧着させる方法、及びその圧着構造に関し、特に、一度全体を圧着させた後に、部分的に再圧着させる技術に関する。
従来、一対の鉄筋の一部同士をスリーブに挿入させて鉄筋を連結する機械式継手が提供されている。
例えば、特許文献1では、一対の鉄筋の一端部同士を、互いに付き合わせてスリーブ内に挿入した上、当該スリーブを外周面上から押圧して鉄筋にスリーブを圧着せしめる機械式継手が提供されている。
このような機械式継手においては、鉄筋にかかる引張力に対し、所定の引張り強度を確保する必要があり、これまでは、鉄筋の外周面上に設けられた節や、当該節のスリーブの内周面への食い込みといった構造によって、そのような引張り強度が確保されていた。
特開平10−131303号公報
このような背景のもと、本願発明者らは、スリーブを鉄筋に圧着させる機械式継手において、引張り強度を向上させるのに効果的な圧着方法、及び圧着構造を発明した。
即ち、スリーブを鉄筋に圧着させる際、全体が一様な押圧力で圧着されていた場合に比して、圧着強度に変化をつけた方が、圧着強度を高められることが分かった。
そこで本発明は、鉄筋に圧着金具を圧着させる際、圧着金具を鉄筋に対して全体的に圧着した上で、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分を形成し、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法は、鉄筋に、当該鉄筋を挿入するための貫挿孔が形成された略筒状の圧着金具を、圧着させる方法であって、上記貫挿孔内に鉄筋が挿入された圧着金具の外周面全体を径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面全体を圧着させる第一の圧着工程と、上記内周面全体が鉄筋に圧着された圧着金具の外周面を、部分的に再度、径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面を、部分的により強固に圧着させる第二の圧着工程と、を有することを特徴とする。
また、上記第二の圧着工程は、上記内周面全体が鉄筋に圧着された圧着金具の外周面を、軸心方向に一定の間隔ごとに径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面を、軸心方向に一定の間隔ごとにより強固に再圧着させるものとしてもよい。
また、本発明の別の観点に係る鉄筋と圧着金具の圧着構造は、鉄筋と、圧着金具の圧着構造であって、鉄筋と、当該鉄筋を挿入するための貫挿孔が形成された略筒状の圧着金具とを、有し、上記貫挿孔内に挿入された鉄筋に対して、上記圧着金具は、交互に形成された、上記鉄筋に相対的に弱く圧着された第一圧着部と、相対的に強く圧着された第二圧着部とによって圧着されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、圧着金具が鉄筋に対して全体的に圧着された上で、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分が形成されており、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
本発明の実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法において、スリーブに鉄筋を挿入させた状態を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法において、鉄筋にスリーブを圧着させる工程を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法において、第一圧着工程により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法において、第二圧着工程により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す一部断面図である。 本発明の別の実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法において、第二圧着工程により、鉄筋にスリーブを圧着させる工程を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法が適用される、鉄筋と他の例に係るスリーブを示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって、鉄筋に、他の例に係るスリーブを圧着させる場合において、第一圧着工程により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって、鉄筋に、他の例に係るスリーブを圧着させる場合において、第二圧着工程により、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法が適用される、鉄筋とさらに他の例に係る圧着金具を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって、鉄筋に、さらに他の例に係る圧着金具を圧着させる場合において、第一圧着工程により、鉄筋に圧着金具を圧着させた状態を示す一部断面図である。 本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって、鉄筋に、さらに他の例に係る圧着金具を圧着させる場合において、第二圧着工程により、鉄筋に圧着金具を圧着させた状態を示す一部断面図である。 本発明の別の実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって、鉄筋にスリーブを圧着させた状態を示す一部断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法について、図を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法により、鉄筋を圧着金具とを圧着させた圧着構造を示している。
一対の鉄筋1、2は、端部を互いに対して向かい合わせした状態で、略円筒状のスリーブ3の貫挿孔3a内に挿入されている。さらに、貫挿孔3a内の鉄筋1、2の外周面には、スリーブ3の貫挿孔3aの内周面が圧着され、これによって一対の鉄筋1、2が連結されている。
スリーブ3は、後述する第一及び第二圧着工程における加工が施される前は、軸心方向に同一の径で構成されているが、第一及び第二圧着工程によって縮径されて、相対的に強く鉄筋1、2に圧着された小径部31と、相対的に弱く鉄筋1、2に圧着された大径部32とが構成されている。
このような圧着構造によれば、スリーブ3が鉄筋1、2に対して全体的に圧着された上で、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分が形成されており、圧着強度が一様に形成されている場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
続いて、図1に示される圧着構造を形成すべく、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法によって鉄筋1、2にスリーブ3を圧着させると共に、鉄筋1、2を連結する工程を説明する。
ここで、図2に示されるように、スリーブ3は一定の径からなる円筒状の鋼管であり、両端が開口した貫挿孔3aを備えている。貫挿孔3aの径は、鉄筋1、2の径よりも僅かに大きく、両端開口部から鉄筋1、2を挿入することができる。
また、鉄筋1、2は、外周面上に、一定のピッチで互いに平行な凸状の節が形成された異形鉄筋である。
まず、スリーブ3の貫挿孔3aの一端側開口部から鉄筋1の端部を挿入すると共に、他端側開口部から鉄筋2の端部を挿入し、貫挿孔3a内で向かい合わせにする。
<第一圧着工程>
次に、図3に示される圧着工具4を用いて、スリーブ3の貫挿孔3aの内周面を、鉄筋1、2の外周面に圧着させる。
ここで、圧着工具4は、鉄筋1、2が挿入されたスリーブ3を上下から挟み込む略コの字形状の圧着部41を備え、内部には、圧着部41により挟み込んだスリーブ3に押圧力を加えるための油圧式圧着機構を備えている。
また、圧着部41には、鉄筋1、2が挿入されたスリーブ3を上方から押圧する固定ダイス41aと、下方から押圧する可動ダイス41bが設けられている。
固定ダイス41aには、下面側に開口した断面半円形状の凹部411が形成され、この凹部411がスリーブ4の押圧面を構成する。
また、可動ダイス41bには、上面側に開口した断面半円形状の凹部412が形成され、この凹部412がスリーブ4の押圧面を構成する。この可動ダイス4は、油圧式圧着機構を構成するピストンの先端に嵌着されており、ピストンの動きにしたがって上下する。これにより、固定ダイス41aと可動ダイス41bの間隔を広げたり狭めたりすることができる。
この圧着工具4を用いて、鉄筋1、2とスリーブ3とを圧着させる場合には、スリーブ1、2を圧着工具4の固定ダイス41aと可動ダイス42bで上下から挟み込み、油圧式圧着機構を動作させて、スリーブ3を縮径させる。外周面全体にわたってスリーブ3を押圧することで、スリーブ3全体が一様に縮径され、これにより、鉄筋1、2の外周面上に、スリーブ3の貫挿孔3aの内周面が圧着される。
圧着工具4により、スリーブ3の外周面全体を径方向内側に向かって押圧し、スリーブ3全体を一様に縮径させると、図4に示されるように、スリーブ3の貫挿孔3aの内周面が鉄筋1、2の外周面に圧着した状態となる。
この状態においてスリーブ3は、全体が同一の径に縮径されており、全体において同一の圧着強度で鉄筋1、2に圧着されている。
<第二圧着工程>
この状態からさらに、スリーブ3の外周面を、軸心方向に沿って一定の間隔ごとに、圧着工具4を用いて押圧し、鉄筋1、2に再圧着させる。
図5に示されるように、スリーブ3の再圧着された部分はさらに縮径され、再圧着されなかった部分に比して小径となり、小径部31を構成する。一方、再圧着されなかった部分は、再圧着された部分に比して大径となり、大径部32を構成する。
小径部31は、第一圧着工程と第二圧着工程の二回の圧着により、大径部32よりも強固に鉄筋1、2に圧着されている。その結果、小径部31と大径部32が交互に形成されたスリーブ3は、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分が交互に形成された状態になっている。
このように圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分が交互に形成されることで、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
続いて、本発明の第二の実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法について説明する。
第一の実施形態では、第一圧着工程を経たスリーブ3を、一定間隔ごとにさらに縮径させて小径部31を形成したが、本実施形態では第二圧着工程において、第一圧着工程を経たスリーブ3を、鉄筋1、2に局所的に再圧着させる。
まず、第一の実施形態と同様に、スリーブ3の貫挿孔3aに鉄筋1、2を挿入した上、第一圧着工程によってスリーブ3全体を鉄筋1、2に圧着させる。
<第二圧着工程>
それから、図6に示されるように、固定ダイス51aと可動ダイス51bを備えた圧着工具を用い、局所的にスリーブ3を鉄筋1、2に再圧着させる。
ここで、固定ダイス51aと可動ダイス51bは、本実施形態で用いられる圧着工具のダイスの形状を模式的に示しており、固定ダイス51aと可動ダイス51b以外の圧着工具の構造は、圧着工具4と同様である。
固定ダイス51aには、下面側に開口した断面半円形状の凹部511が形成され、この凹部511がスリーブ4の押圧面を構成する。また、凹部511の中央には、下方に突出した突起部511aが設けられている。
可動ダイス51bには、上面側に開口した断面半円形状の凹部512が形成され、この凹部512がスリーブ4の押圧面を構成する。また、凹部512の中央には、上方に突出した突起部512aが設けられている。この可動ダイス51bは、油圧式圧着機構を構成するピストンの先端に嵌着されており、ピストンの動きにしたがって上下する。これにより、圧着工具4と同様、固定ダイス51aと可動ダイス51bの間隔を広げたり狭めたりすることができる。
ダイス51a、51bによって、鉄筋1、2が挿入されたスリーブ3を挟み込み、径方向内側に押圧すると、突起部511a、512aがスリーブ3に食い込み、当該部分において、スリーブ3が鉄筋1、2に再圧着される。再圧着された部分は、図7に示されるように、凹部33を形成する。
凹部33は、第一圧着工程と第二圧着工程の二回の圧着工程により、他の部分よりも強固に鉄筋1、2に圧着されている。その結果、圧着強度が相対的に高い部分が局所的に形成された状態となる。
このように圧着強度が相対的に高い部分が局所的に形成されることで、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
続いて、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法の他の適用例について説明する。
本例は、図8に示される、鉄筋1、2、スリーブ6、7、及びスリーブ6、7を連結する連結ボルト8によって形成される圧着構造に対して、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法を適用したものである。
スリーブ6、7は円筒形状からなり、夫々、両端が開口した貫挿孔6a、7aを有している。
また、このスリーブ6、7は夫々、一端側が鉄筋1、2を挿入するための貫挿部61、71を構成し、他端側が連結ボルト8を取り付けるための螺合部62、72を構成している。
貫挿部61、71における貫挿孔6a、7aの径は、鉄筋1、2の径よりも僅かに大きく、鉄筋1、2を挿入することができる。
螺合部62、72は予め、貫挿部61と同じ径から塑性加工によって縮径されており、貫挿部61、71よりも僅かに径が小さい。
この螺合部62、72の貫挿孔6a、7aの内周面には、連結ボルト8の外周面上に形成されている雄ネジに螺合する雌ネジが螺刻されている。
連結ボルト8は、外周面に雄ネジが形成された円柱状の部材である。
この連結ボルト8の径は、スリーブ6、7の螺合部62、72の貫挿孔6a、7aの径に対応しており、連結ボルト8は、スリーブ6、7の螺合部62、72の貫挿孔6a、7aに螺入させることができる。
さらに、連結ボルト8の軸心方向の長さは、螺合部62、72の長さの約2倍であり、一端側をスリーブ6の螺合部62に螺入させると共に、他端側をスリーブ7の螺合部72に螺入させることでき、これにより、鉄筋1、2が挿入されたスリーブ6、7同士を連結することができる。
以上の部材による鉄筋の連結において、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法を適用した場合の工程について説明する。
まず、スリーブ6の貫挿部61の貫挿孔6aに、開口部から鉄筋1の端部を挿入すると共に、スリーブ7の貫挿部71の貫挿孔7aに、開口部から鉄筋2の端部を挿入する。
<第一圧着工程>
次に、既述した圧着工具4を用いて、スリーブ6、7の貫挿部61、71を押圧し、貫挿部61、71における貫挿孔6a、7aの内周面を夫々、鉄筋1、2の外周面に圧着させる。
さらに、スリーブ6の螺合部62の貫挿孔6aに連結ボルト8の一端を螺入させると共に、スリーブ7の螺合部72の貫挿孔7aに連結ボルト8の他端を螺入させる。
圧着工具4による押圧よって、スリーブ6、7の貫挿部61、71が縮径されると、図9に示されるように、スリーブ6、7の貫挿孔6a、7aの内周面が夫々、鉄筋1、2の外周面に圧着した状態となる。また、連結ボルト8によってスリーブ6、7が連結されることで、鉄筋1、2が連結された状態となる。
<第二圧着工程>
この状態からさらに、スリーブ6、7の貫挿部61、71の外周面を、軸心方向に沿って一定の間隔ごとに、圧着工具4を用いて押圧し、鉄筋1、2に再圧着させる。
図10に示されるように、再圧着された部分はさらに縮径され、再圧着されなかった部分に比して小径となり、小径部611、711を構成する。一方、再圧着されなかった部分は、再圧着された部分に比して大径となり、大径部612、712を構成する。
以上のとおり、スリーブ6、7と連結ボルト8を用いた連結構造においても、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分を交互に形成して、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
続いて、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法のさらに他の適用例について説明する。
本例は、図11に示される、鉄筋1、及び鉄筋1に圧着される圧着金具9によって形成される圧着構造に対して、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法を適用したものである。
なお、圧着金具9は、圧着下鉄筋1ごとコンクリート内に埋設されて、鉄筋1をコンクリート内に定着させる金具である。
略円筒状の圧着金具9は、両端が開口した貫挿孔9aを有し、鉄筋1が挿入される筒状の本体部91と、一端部に設けられた円盤状の定着部92とから構成される。
貫挿孔9aの径は、鉄筋1の径よりも僅かに大きく、鉄筋1を挿入することができる。
この圧着金具9と鉄筋1の圧着において、本実施形態に係る鉄筋と圧着金具の圧着方法を適用した場合の工程について説明する。
まず、圧着金具9の貫挿孔9aに、開口部から鉄筋1の端部を挿入する。
<第一圧着工程>
次に、既述した圧着工具4を用いて、圧着金具9の本体部91の外周面を径方向内側に押圧する。
圧着工具4による押圧よって、圧着金具9の本体部91が縮径されると、図11に示されるように、圧着金具9の貫挿孔9aの内周面が鉄筋1の外周面に圧着した状態となる。
<第二圧着工程>
この状態からさらに、圧着金具9の本体部91の外周面を、軸心方向に沿って一定の間隔ごとに、圧着工具4を用いて押圧し、鉄筋1に再圧着させる。
図12に示されるように、再圧着された部分はさらに縮径され、再圧着されなかった部分に比して小径となり、小径部911を構成する。一方、再圧着されなかった部分は、再圧着された部分に比して大径となり、大径部912を構成する。
以上のとおり、圧着金具9を鉄筋1に圧着させる場合においても、圧着強度が相対的に高い部分と、相対的に低い部分を交互に形成して、圧着強度が一様に形成された場合よりも、高い引張り強度をもたせることができる。
また、本発明の別の実施形態では、図14に示されるように、スリーブ3の貫挿孔3aの開口部近傍において、第二圧着工程による小径部31を形成するものとしてもよい。
鉄筋1、2が挿入されるスリーブ3の貫挿孔3aの開口部近傍に偏った位置に小径部31を形成することで、貫挿孔3a内に挿入された鉄筋1、2の動きがより強く規制され、引張強度を高めることができる。
なお、この圧着方法又は圧着構造は、鉄筋1、2、スリーブ6、7、及び連結ボルト8による圧着構造や、鉄筋1と圧着金具9による圧着構造においても、同様に応用できる。
なお、本実施形態では、鉄筋1、2として、異形鉄筋を例示したが、これに限らず、ねじ節鉄筋などの他の鉄筋にも応用することができる。
また、鉄筋1、2、スリーブ6、7、及び連結ボルト8による圧着構造の例や、鉄筋1、及び圧着金具9による圧着構造の例においても、ダイス51a、51bを用いて、圧着強度が相対的に高い部分を局所的に形成することもできる。
また、第二圧着工程を施す箇所や、第二圧着工程によって、スリーブ3、6、7や圧着金具9に形成する小径部31、41、71、911や凹部33の形状や、形成箇所の個数などは特に限定されない。
また、本実施形態では、第二圧着工程により、一度圧着された箇所を再度圧着するものとしたが、二度圧着された箇所をさらに圧着させるなど、同一箇所に三回以上の圧着を施すこともでき、少なくとも、圧着回数の異なる箇所が、軸心方向に断続的に形成されていればよい。
また、以上の実施形態において、スリーブ3、6、7や圧着金具9の貫挿孔3a、6a、7a、9a、の内周面と鉄筋1、2の外周面が当接する当接面には、当該当接面における摩擦力を高めるための粒状微粉末を介在させるものとしてもよい。これにより、スリーブ3、6、7や圧着金具9と鉄筋1、2とをより強固に圧着することができる。
1 鉄筋
2 鉄筋
3 スリーブ
3a 貫挿孔
31 小径部
32 大径部
33 凹部
4 圧着工具
41 圧着部
41a 固定ダイス
411 凹部
41b 可動ダイス
412 凹部
51a 固定ダイス
511 凹部
511a 突起部
51b 可動ダイス
512 凹部
512a 突起部
6 スリーブ
6a 貫挿孔
61 貫挿部
611 小径部
612 大径部
62 螺合部
7 スリーブ
7a 貫挿孔
71 貫挿部
711 小径部
712 大径部
72 螺合部
8 連結ボルト
9 圧着金具
9a 貫挿孔
91 本体部
911 小径部
912 大径部
92 定着部

Claims (2)

  1. 鉄筋に、当該鉄筋を挿入するための貫挿孔が形成された略筒状の圧着金具を、圧着させる方法であって、
    上記貫挿孔内に鉄筋が挿入された圧着金具の外周面全体を径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面全体を圧着させる第一の圧着工程と、
    上記内周面全体が鉄筋に圧着された圧着金具の外周面を、部分的に再度、径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面を、部分的により強固に圧着させる第二の圧着工程と、を有する、
    ことを特徴とする鉄筋と圧着金具の圧着方法。
  2. 上記第二の圧着工程は、上記内周面全体が鉄筋に圧着された圧着金具の外周面を、軸心方向に一定の間隔ごとに径方向内側に押圧して、上記鉄筋に上記圧着金具の貫挿孔の内周面を、軸心方向に一定の間隔ごとにより強固に再圧着させる、
    請求項1記載の鉄筋と圧着金具の圧着方法。
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