JP6027357B2 - バッグフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、一般ビルの空調設備、工場空調設備、電算機室や病院の空調設備などに使用されるフィルタであって、塵埃に対して高い捕集効率と低い圧力損失で塵埃保持容量が極めて大きく、長期使用が可能であり、粗塵除去用フィルタや中高性能フィルタに適したバッグフィルタに関する。
従来、バッグフィルタとしては本出願人による製品が知られている(非特許文献1参照)。図9及び図10に示すように、このバッグフィルタ1にあっては、該フィルタ1の開口周囲に木枠3が設けられている。木枠3は、該フィルタ1の空気流入口の周囲を構成する枠3aと、枠3a内を仕切る枠3bとからなり、これら枠3a及び枠3bがタッカーなどで接合されている。
また木枠3には、複数の袋状の濾材2の開口周囲の端部がタッカーなどで打ち付けられ、この濾材2端部と共に木枠3は、断面コ字形のガルバリウム鋼板4からなる側板、天地板及び仕切板で覆われている。
上記バッグフィルタ1にあっては、その組立時に木枠3の組立が必要であり、また、その木枠3には濾材2の開口周囲の端部をタッカーなどで一つ一つ止めていかなければならず、組み立て工程が非常に煩雑であり、設置場所での組立も不可能であった。また、使用後のバッグフィルタを金属と濾材などを分離してから、それぞれ廃棄する必要があり、煩雑な作業となっていた。
このような問題に対して、特許文献1では、図11及び図12に示すように、ろ材6の開口部を保持する保持部材を、各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材7と、この枠部材7に前記ろ材6の前面側から嵌め込まれて、枠部材7との間で前記ろ材開口部の少なくとも最外周部分を挟持する枠蓋部材8とで形成し、更にこの枠部材7に嵌め込まれた枠蓋部材8を抜け止めする抜け止め具9が設けられてなるバッグフィルタが示されている。
上記バッグフィルタでは、枠部材7と枠蓋部材8の間に、ろ材開口部の最外周部分を挟持することによって、ろ材を保持部材に固定している。具体的には、図12に示すように、ろ材開口部の最外周部分を、実質的に断面L字形をした枠部材7の一面と、断面コ字形をした枠蓋部材8の一面との間で挟みつつ、枠蓋部材8を枠部材7に嵌め込むようにして、ろ材を保持部材に固定している。したがって、ろ材を保持部材にしっかりと固定しようとする場合は、断面L字形をした枠部材7の一面と、断面コ字形をした枠蓋部材8の一面との間隔を小さくする必要があるが、小さくすると枠蓋部材8を枠部材7に嵌め込むことが困難になったり、ろ材開口部の最外周部分が破損する危険があった。逆に断面L字形をした枠部材7の一面と、断面コ字形をした枠蓋部材8の一面との間隔を大きくすると、ろ材を保持部材にしっかりと固定できなくなってしまうという問題があった。さらに、上記バッグフィルタにあっては、ろ材開口部の最外周部分は断面L字形をした枠部材7の一面と、断面コ字形をした枠蓋部材8の一面との間で狭持されているだけであるので、ろ材に塵埃が堆積してろ材の圧力損失が上昇した際に、ろ材に振動が発生して、ろ材開口部の最外周部分が保持部材から部分的に抜け出す危険があった。
特開2005−28219号公報
日本バイリーン株式会社の2010年4月発行の製品カタログ(環境配慮型エアフィルタ『Ecoalpha』(登録商標)の袋形エアフィルタ『フィロバッグ』(登録商標)、型式VG−40、VG−90など)
本発明は、上記問題を解決して、袋状の濾材の開口周囲を支持枠に支持されてなるバッグフィルタにおいて、当該バッグフィルタの設置現場で濾材のみを容易に交換することが可能であり、しかも濾材が支持枠から脱落する恐れのないバッグフィルタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、袋状の濾材10の開口周囲12が支持枠に支持されてなるバッグフィルタであって、
前記支持枠は、最端部がヘミング加工された断面コ字状の中枠材20と、該中枠材20を収納可能な中空部及び該中空部に通じる開放口を有し、しかも最端部がヘミング加工されている断面コ字状の中枠材用収納材40と、該中枠材用収納材40の一部と嵌合可能な嵌合具50とからなり、
前記中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11を巻き付けた状態で、前記中枠材20が前記中枠材用収納材40に前記開放口に収納されており、
さらに前記中枠材用収納材40の開放口を覆って、前記嵌合具50が前記中枠材用収納材40に嵌合することによって、前記中枠材20の4辺に前記濾材10の一面が接し、かつ前記中枠材収納材40の3辺と前記嵌合具50とが濾材10の他面と接している
ことを特徴とするバッグフィルタをその解決手段とした。
本発明によって、袋状の濾材の開口周囲を支持枠に支持されてなるバッグフィルタに関し、当該バッグフィルタの設置現場で濾材のみを容易に交換することが可能であり、しかも濾材が支持枠から脱落する恐れのないバッグフィルタを提供することが可能となった。
本発明のバッグフィルタの一例を示す組み立て図である。 本発明のバッグフィルタの一例を示す斜視図である。 (A)は図2のA部分の拡大断面図であり、(B)は図2のB部分の拡大断面図である。 本発明のバッグフィルタの別の例を示す組み立て図である。 本発明のバッグフィルタの別の例を示す斜視図である。 (C)は図5のC部分の拡大断面図であり、(D)は図5のD部分の拡大断面図であり、(E)は図5のE部分の拡大断面図である。 本発明のバッグフィルタを取り付ける取り付け枠の一例を示す斜視図である。 本発明のバッグフィルタを、図7の取り付け枠に取り付けた状態を示す斜視図である。 従来のバッグフィルタを示す斜視図である。 図9の従来のバッグフィルタの木枠と、この木枠に取り付けられる濾材とを示す拡大断面図である。 従来の別のバッグフィルタを示す斜視図である。 (a)及び(b)は図11の一部分の拡大断面図である。
以下、本発明に係るバッグフィルタの実施の形態について詳細に説明する。
本発明のバッグフィルタは図1〜3に例示するように、袋状の濾材10の開口周囲11が支持枠に支持されてなるバッグフィルタであって、前記支持枠は、中枠材20と、該中枠材20を収納可能な中空部及び該中空部に通じる開放口を有する中枠材用収納材40と、該中枠材用収納材40の一部と嵌合可能な嵌合具50とからなり、前記中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11を巻き付けた状態で、前記中枠材20が前記中枠材用収納材40に収納されており、さらに前記中枠材用収納材40の開放口を覆って、前記嵌合具50が前記中枠材用収納材40に嵌合していることを特徴とする。
また、本発明のバッグフィルタの好ましい形態の一例として、図4〜6に例示するように、袋状の濾材10の開口周囲11が支持枠に支持されてなるバッグフィルタであって、前記支持枠は中枠材20と、前記濾材10の開口周縁部11が巻き付いた前記中枠材の一部とに嵌合可能な濾材止め具30と、前記中枠材20と前記濾材止め具30とを収納可能な中空部及び該中空部に通じる開放口を有する中枠材用収納材40と、該中枠材用収納材40の一部と嵌合可能な嵌合具50とからなり、前記中枠材20の周囲に前記濾材10の開口周縁部11を巻き付け、さらに前記濾材止め具30がこの濾材10が巻き付いた中枠材に嵌合した状態で、前記中枠材20及び濾材止め具30とが前記中枠材用収納材40に収納されており、さらに前記中枠材用収納材40の開放口を覆って、前記嵌合具50が前記中枠材用収納材40に嵌合しているバッグフィルタを挙げることができる。
本発明のバッグフィルタは図1〜3に例示するように、袋状の濾材10の開口周囲11が支持枠に支持されてなるバッグフィルタである。濾材10の種類としては、特に限定されず、例えば、平均繊維径が1〜30デシテックスの構成繊維を用いて、バインダーや熱接着性の繊維で結合させる方法や、スパンボンド法によって形成した不織布を適用することができる。このような不織布は比較的剛性を有しており保形性に優れているので、図1〜2に例示するように、1枚物の不織布を縫製または熱成形して複数の袋が繋がった形状の濾材とすることができる。また繊維径が比較的大きいので、質量法で評価される濾過性能を有する粗塵除去用の濾材として好適である。なお、実際の適用に際しては、粗密構造の濾材を形成した上で、上流側に粗面、下流側に密面となるように袋状に成形することが好ましい。
また、濾材10の例としては、ガラスマットと不織布が積層された積層不織布、またはメルトブロー法によって極細繊維を形成している過程で短繊維を吹き込み、極細繊維と短繊維とを混合して得られる不織布などを、図4〜5に例示するように、複数の袋に縫製した後でこれらの袋を連結して得られる濾材が適用可能である。このような濾材は、従来から吹き流し形フィルタとして知られている濾材であり、主として比色法効率で評価される濾過性能を有する中高性能フィルタ用の濾材として好適である。またこのタイプの濾材には、スパンボンド不織布やネットなどの布帛を補強材として積層したものも好適に使用できる。この濾材の具体的例としては、例えばメルトブロー法によって製造された平均繊維径が0.1〜10ミクロンの極細繊維5〜50質量%と、平均繊維径が10〜100ミクロンの熱融着性繊維50〜95質量%とが混在し、前記熱融着性繊維の熱融着によって密度勾配を有する状態で繊維相互が固定された不織布からなる濾材を挙げることができる。この濾材の場合、JIS比色法効率(JISB9908に規定される試験値)95%以上又は同比色法効率90%以上の高性能フィルタ、及び同比色法効率70%以上の中性能フィルタに適合させることができる。なお、実際の適用に際しては、中高性能に相当する濾材と粗塵除去用の濾材とを積層して、上流側に粗塵濾材、下流側に中高性能濾材となるように袋状に作製することが好ましい。
濾材10の面密度も特に限定されないが、好ましくは40〜400g/m、より好ましくは60〜300g/m、さらに好ましくは80〜250g/mである。濾材10の厚さも限定されないが、好ましくは3〜20mm、より好ましくは4〜15mm、さらに好ましくは5〜10mmである。
また、濾材10の材質としては、環境に悪影響を与え難い材料として可燃性材料のみからなることが望ましい。そのような材質とすることで、使用後の廃棄時に分別処理が不要となる上、熱源としてリサイクルすることが可能となる。また、濾材には難燃剤を含ませることもできる。この場合、リン系などのノンハロゲン系の材料とするのが望ましい。
本発明では、図1〜3に例示するように、前記袋状の濾材10の開口周囲11が支持枠に支持されている。前記支持枠は、中枠材20と、該中枠材20を収納可能な開放口付中空部を有する中枠材用収納材40と、該中枠材用収納材40の一部と嵌合可能な嵌合具50とから構成されている。
前記中枠材20は、中枠材20の周囲に濾材10の開口周縁部11を巻き付けることが可能である限り特に限定されず、その形状は濾材10の開口周縁部11の形状に応じた形状とすることができる。図1の例では、濾材10の開口周縁部11の四辺形の形状に合うように、中枠材20は全体形状が四辺形の枠材からなっている。また、当該中枠材の断面形状は多角形又は円形であることが可能であり、中空であることも中実であることも可能である。断面形状が多角形である場合は複数の角を有しており、当該角が多いほど、中枠材20から濾材10が滑り落ちることを防止する効果が大きくなる。また、図1または図3のように、断面がコ字状又は四角形の場合は、多角構造であるばかりでなく、その角も比較的鋭い角となっているので、中枠材20から濾材10が滑り落ちることを防止する効果に優れている。また、中枠材20が中空部を有する構造、または断面コ字状の構造のように中空部と当該中空部に通じる開放口とを有する構造であることにより、中枠材20の軽量化が可能となるので好ましい。図3では、この中枠材20は断面コ字状の剛性部材となっており、開放口は全体形状が四辺形である中枠材20の四辺形の内側に向いている。また開放口の端部は危険防止や濾材の破れ防止のために最端部を折り曲げるヘミング加工が施されている。
また、前記中枠材20は、図4及び図5に例示するように、この図において、左側から空気が流れる場合は、周囲の外桟20aに対して中桟20bを複数設けて、図6(E)に例示するように、袋状の濾材10の各袋の開口周囲12を下流側で支持するようにすることも可能である。図6(E)では、中桟20bは外桟20aと同様の断面コ字状の剛性部材となっている。図4及び図5の例では、図6(E)に示すように、隣接する袋の開口周縁部同士が縫製によって接続されて接続部13を形成しており、この接続部13が中桟20bの真上になるよう両方の袋が中桟20bを跨ぐようにして支持されている。また、接続部13を保護するためにカバー材14が取り付けられている。
本発明では、図3に例示するように、前記中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11が巻き付けられている。図3(A)は、図2のA部分を拡大した断面図であり、開口周縁部11は、断面コ字状の中枠材20の開放口の上部、左壁、下壁、右壁の順に中枠材20に巻き付けられている。このA部分では中枠材20の右壁と後述する嵌合具50の右壁との間に濾材の開口周縁部11が挟み込まれるので、開口周縁部11の最端部11aは上向き、つまり四辺形の中枠材20の内側に向いている。これに対して、嵌合具50のない部分では、開口周縁部11の最端部11bは右方向、つまり空気の下流側または上流側に向いている。そしてこの嵌合具50のない部分は、図2のB部分を拡大した図3(B)と同様の形態になっている。なお、本発明では「巻き付ける」とは、中枠材20の断面において4辺以上接するか、または周囲の75%以上に濾材の開口周縁部11が接することを意味している。ここで4辺以上接するとは3つ以上の角で濾材10の開口周縁部11が折り曲げられていることを意味する。また、中枠材20が開放口を有する場合は、開放口の一端から他端を結ぶ線を一つの辺として数えるものとする。また、本発明では、中枠材20の周囲に濾材の開口周縁部11が一周以上巻き付けることも可能である。図3(A)の例では、濾材の開口周縁部11が断面コ字状の中枠材20の4辺に接しており、また3つの角で折れ曲がっており、濾材が中枠材20から特に滑り難くなっている。
本発明では、前記中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11が巻き付けられているが、図4、図5及び図6(C)に例示するように、濾材10の開口周縁部11が巻き付いた中枠材20の一部に嵌合可能な濾材止め具30を、濾材10の開口周縁部11を介して当該中枠材の一部に嵌合させることも可能である。このような濾材止め具30は、柔軟性があり保形性に劣る濾材を、後述する中枠材用収納材40の中に収納する前に、中枠材20の一部に固定しておき、当該濾材を中枠材用収納材40の中に収納する作業を効率化する効果がある。
前記濾材止め具30は、濾材10の開口周縁部11が巻き付いた中枠材20の一部に嵌合可能である限り特に限定されず、その形状は前記中枠材20の外周の形状に応じた中空部及び当該中空部に通じる開放口を有する形状とすることができる。図6(C)の例では、中枠材20の外周の形状に合うように、濾材止め具30は断面コ字状の剛性部材となっており、中枠材20の外周面と濾材止め具30の内周面との間に所定の空隙が保たれる構造になっており、この空隙により濾材の開口周縁部11が圧縮された状態で挟持されている。図6(C)では、濾材止め具30は、その開放口を四辺形の中枠材20の内側に向けて、濾材10の開口周縁部11が巻き付いた中枠材20に嵌め込まれているが、濾材止め具30の開放口を空気の下流側または上流側に向けて、濾材10の開口周縁部11が巻き付いた中枠材20に嵌め込まれた形態も可能である。
前記濾材止め具30を設ける位置や、その数も特に限定されることはないが、図4に例示するように、袋状の濾材の開口周縁部11の短辺側の中枠材20の中央部に設けることが好ましく、図4のように上下の中枠材20にそれぞれ1個ずつ合計2箇所に設けることが好ましい。必要に応じて、袋状の濾材の開口周縁部11の長辺側の中枠材20にも設けることも可能であるが、この場合、部品が多くなり取り付けの手間も多くなるので、図4の形態が好ましい。
本発明では、前記中枠材用収納材40は、図1〜3に例示するように、中枠材20を収納可能な中空部と当該中空部に通じる開放口とを有しており、中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11を巻き付けた状態で、前記中枠材20を収納している。中枠材用収納材40の形状については、中枠材20を収納可能な中空部と当該中空部に通じる開放口を有する限り特に限定されず、中枠材用収納材40の外周の形状に応じた内周形状を有した形状が適用可能である。なお、中枠材用収納材40は図1〜3に示すように、中枠材20全体を収納可能とする形態であることが好ましい。
図3(A)の例では、中枠材20の全体形状に合うように、中枠材用収納材40は全体形状が四辺形であり、その断面がコ字状の剛性部材となっており、中枠材20の外周面と中枠材用収納材40の内周面との間に所定の空隙が保たれる形態になっており、この空隙によって、濾材の開口周縁部11が挟持され圧縮された状態で収納されている。図3(A)では、中枠材用収納材40は、その開放口が空気の上流側または下流側に向かって設けられており、この開放口を通して中枠材20及び中枠材20の周囲に巻き付けられた濾材の開口周縁部11を収納している。すなわち、中枠材20の外周面と中枠材用収納材40の内周面との間で、濾材の開口周縁部11が挟持され圧縮された状態で収納されている。また、図3(A)では、中枠材用収納材40の断面がコ字状であるとともに全体形状が四辺形であり、その四辺形の内側の壁40aの巾が外側の壁40bの巾よりも小さくなっており、濾材の開口周縁部11が中枠材20に巻き付き易い構造となっている。また、中枠材用収納材40の開放口の端部は危険防止や濾材の破れ防止のために最端部を折り曲げるヘミング加工が施されている。
また、前記中枠材用収納材40は、図4〜6に例示するように、中枠材20と濾材止め具30とを収納可能な中空部と当該中空部に通じる開放口とを有しており、中枠材20の周囲に濾材10の開口周縁部11を巻き付け、さらに濾材止め具30がこの濾材が巻き付いた中枠材20に嵌合した状態において、中枠材20と濾材止め具30とを収納している形態も好ましい一例である。図6(C)の例では、中枠材20の外周の形状及び濾材止め具30の外周の形状に合うように、中枠材用収納材40は断面コ字状の剛性部材となっており、中枠材の一部分において、中枠材用収納材40の内周面が濾材止め具30の外周面に接しており、中枠材20の外周面と中枠材用収納材40の内周面との間に空隙が保たれる形態になっており、この空隙によって、濾材止め具30を介して、濾材の開口周縁部11が挟持され圧縮された状態で収納されている。また、中枠材の他の部分においては、図3(A)と同様に、中枠材20の外周面と中枠材用収納材40の内周面との間に、空隙が保たれる形態になっており、この空隙によって濾材の開口周縁部11が挟持され圧縮された状態で収納されている。
本発明では、前記嵌合具50は、図1〜3に例示するように、前記中枠材用収納材40の一部と嵌合可能であり、前記中枠材用収納材40の開放口を覆って、当該中枠材用収納材40の一部に嵌合している。このような構造によって、中枠材用収納材40の開放口から、濾材の開口周縁部11が巻き付けられた中枠材20が抜け出すことを防止することができる。嵌合具50は、中枠材用収納材40の開放口を覆って、中枠材用収納材40の一部と嵌合可能である限り特に限定されず、その形状は中枠材用収納材40の外周の形状に応じた中空部と当該中空部に通じる開放口とを有する形状とすることができる。
図3(A)の例では、中枠材用収納材40の外周の形状に合うように、嵌合具50は断面コ字状の剛性部材となっており、中枠材用収納材40の一部分において、嵌合具50の内周面が中枠材用収納材40の外周面に接している。図3(A)では、嵌合具50は、その開放口を全体形状が四辺形をした中枠材20の四辺形の内側に向けて、中枠材用収納材40に嵌め込まれている。そのため、嵌合具50は、空気の下流側または上流側に向けて開放口を有している中枠材用収納材40の開放口を覆って、当該中枠材用収納材40に嵌合している。このような構造によって、濾材の開口周縁部11が巻き付けられた中枠材20が抜け止め状態になっている。
前記嵌合具50を設ける位置や、その数も特に限定されることはないが、図1に例示するように、袋状の濾材の開口周縁部11の短辺側の中枠材20の中央部に設けることが好ましく、図1のように上下の中枠材20にそれぞれ1個ずつ合計2箇所に設けることが好ましい。必要に応じて、袋状の濾材の開口周縁部11の長辺側の中枠材20にも設けることも可能であるが、この場合、部品が多くなり取り付けの手間も多くなるので、図1の形態が好ましい。
また、前記濾材止め具30を設ける場合は、嵌合具50を設ける位置と濾材止め具30を設ける位置とを必ずしも一致させる必要はないが、図4に示すように、一致させることが好ましく、一致させることにより、袋状の濾材の開口周囲を支持枠に確実に支持することが可能になる。
本発明では、前記支持枠を構成する中枠材20、濾材止め具30、中枠材用収納材40、及び嵌合具50などは剛性を有する限り、その材質は特に限定されず、例えばステンレス、アルミニウムなどの金属、合成樹脂などを適用することが可能である。
また、本発明のバッグフィルタ全体の大きさとしては特に限定されないが、好ましくは中枠材用収納材40の外寸が250〜650mmであり、実用的は、例えば290mm、305mm、595mmなどの寸法を採用することができる。また、袋状の濾材の長さは、好ましくは400〜3000mmを採用することができ、より好ましくは650〜1030mmを採用することができる。
本発明のバッグフィルタは、図7に例示するような取り付け枠60に取り付けて使用することができる。図7では、取り付け枠60は四角形の筒状をした外枠61に、当該外枠61の内壁周囲に突起状の上流側支持枠止着部62と、下流側支持枠止着部63とが設けられており、各支持枠止着部62、63にはパッキンが貼り付けられている。更に外枠61には、これらの支持枠止着部62、63に本発明のバッグフィルタの支持枠を止着させた後に、当該支持枠を押さえるための押さえ部材64、65が設けられている。また、取り付け枠60の上流側に番線からなる籠状の濾材支持部材66が設けられている。
図2に示す本発明のバッグフィルタ71及び図5に示す本発明のバッグフィルタ72を図7に例示する取り付け枠60に取り付けた状態を図8に示す。図8によれば、図2に示す本発明のバッグフィルタ71は、袋状の濾材10が上流側に支持枠が下流側になるようにして、また袋状の濾材10が濾材支持部材66に被さるようにして、支持枠が上流側支持枠止着部62に当接した後に、更に押さえ部材64によって当該支持枠が上流側支持枠止着部62に止着することで、取り付け枠60に取り付けられている。また、図5に示す本発明のバッグフィルタ72は、袋状の濾材10が下流側に支持枠が上流側になるようにして、支持枠が下流側支持枠止着部63に当接した後に、更に押さえ部材65によって当該支持枠が下流側支持枠止着部63に止着することで、取り付け枠60に取り付けられている。
図8の例では、図2に示すバッグフィルタ71を上流側に配置して、粗塵除去用のフィルタとして作用させ、図5に示すバッグフィルタ72を下流側に配置して、中高性能用のフィルタとして作用させている。またバッグフィルタ72は粗塵除去用の濾材を積層せずに単に中高性能に相当する濾材のみを用いて袋状に作製している。しかし、図2に示すバッグフィルタ71を上流側に配置せずに、図5に示すバッグフィルタ72のみを下流側に配置することも可能である。また、図2に示すバッグフィルタ71のみを下流側に配置することも可能である。この場合、図4に示すように、中枠材20に中桟20bを複数設けて、袋状の濾材10の各袋の開口周囲11を下流側で支持するようにすることが好ましい。
本発明のバッグフィルタは、中枠材20の周囲に濾材の開口周縁部11を巻き付けた状態で、中枠材20が中枠材用収納材40に収納されており、さらに中枠材用収納材40の開放口を覆って、嵌合具50が中枠材用収納材40に嵌合しているので、濾材が支持枠に強固に固定されており、バッグフィルタに塵埃が堆積した場合でも濾材が支持枠から脱落する恐れがない。また、袋状の濾材を接着剤やタッカーなどで支持枠に固定する必要はないので、当該バッグフィルタの設置現場で濾材のみを容易に交換することが可能である。
10 濾材
11 濾材の開口周縁部
11a、11b 開口周縁部の最端部
12 各袋の開口周囲
13 接続部
14 カバー材
20 中枠材
20a 外桟
20b 中桟
30 濾材止め具
40 中枠材用収納材
40a 内側の壁
40b 外側の壁
50 嵌合具
60 取り付け枠
61 外枠
62 上流側支持枠止着部
63 下流側支持枠止着部
64、65 押さえ部材
66 濾材支持部材
71、72 バッグフィルタ

Claims (1)

  1. 袋状の濾材10の開口周囲12が支持枠に支持されてなるバッグフィルタであって、
    前記支持枠は、最端部がヘミング加工された断面コ字状の中枠材20と、該中枠材20を収納可能な中空部及び該中空部に通じる開放口を有し、しかも最端部がヘミング加工されている断面コ字状の中枠材用収納材40と、該中枠材用収納材40の一部と嵌合可能な嵌合具50とからなり、
    前記中枠材20の周囲に前記濾材の開口周縁部11を巻き付けた状態で、前記中枠材20が前記中枠材用収納材40の前記開放口に収納されており、
    さらに前記中枠材用収納材40の開放口を覆って、前記嵌合具50が前記中枠材用収納材40に嵌合することによって、前記中枠材20の4辺に前記濾材10の一面が接し、かつ前記中枠材収納材40の3辺と前記嵌合具50とが濾材10の他面と接している
    ことを特徴とするバッグフィルタ。
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