JP2005028219A

JP2005028219A - バッグフィルタ

Info

Publication number: JP2005028219A
Application number: JP2003193286A
Authority: JP
Inventors: Asataro Nishikawa; 浅太郎西川
Original assignee: AKUSHII KK; AQC Corp
Current assignee: AKUSHII KK; AQC Corp
Priority date: 2003-07-08
Filing date: 2003-07-08
Publication date: 2005-02-03

Abstract

【課題】バッグフィルタのろ材の開口部を、簡単な構成でしっかりと保持でき、かつ、ろ材を容易に着脱可能とすることである。
【解決手段】ろ材１を開口部が一方向へ複数に連なって矩形状に開けられるものとし、この開口部を開けて保持する保持部材を、ろ材１の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材２と、枠部材２にろ材１の前面側から嵌め込まれて、枠部材１との間でろ材２開口部の最外周部分を挟持する枠蓋部材３とで形成することにより、簡単な構成でろ材１の開口部をしっかりと保持でき、かつ、工具等を用いることなく、ろ材１を容易に着脱できるようにした。
【選択図】図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、気体用のバッグフィルタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
空気の汚れが激しい塗装ブース等の排気口や集塵装置等には、不織布等の可撓性材料をバッグ状に形成したろ材の開口部を所定の形状に開けて保持するバッグフィルタが使用されている。バッグフィルタは用途上ろ材が汚れやすく、その交換周期が比較的短いので、ろ材の開口部をしっかりと保持した上で、その着脱を容易に行えるようにすることが望まれる。
【０００３】
このようなバッグフィルタの保持手段としては、バッグ状のろ材に挿入されるリテーナに設けた内側枠体と、ハウジングに取り付けられる支持プレートに設けた外側枠体とで、ろ材の開口部を内外から挟持し、内側枠体の上端に形成した外向きフランジに差し渡して、外側枠体に溶接した固定板にボルト締めされる棒状の押圧部材により、内側枠体の外向きフランジを外側枠体の上端に押圧して、ろ材をリテーナと一緒に支持プレートに保持するようにしたものがある（例えば、特許文献１参照。）。この特許文献１に記載されたものでは、支持プレートに複数の外側枠体を一方向に並べて設け、各外側枠体に複数のろ材とリテーナを保持し、各リテーナの外向きフランジを共通の押圧部材で押圧するようにしている。また、各ろ材の開口部は長円形状に開けられるようになっている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平７−３１８１８号公報（第２−５頁、第２，５−６図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献１に記載されたバッグフィルタの保持手段は、複数のバッグ状ろ材を一つの支持プレートに支持して、共通の押圧部材で各ろ材の開口部をリテーナとの間で保持し、複数のろ材をまとめて着脱可能としているが、支持プレートとリテーナとに、ろ材の開口部を内外から挟持する内側枠体と外側枠体をそれぞれ設け、さらに、押圧部材をボルト締めするための固定板を外側枠体に溶接しているので、構成が非常に複雑な問題がある。また、押圧部材のボルト締めは、スパナ等の工具を必要とし、作業に手間がかかる。
【０００６】
そこで、この発明の課題は、バッグフィルタのろ材の開口部を、簡単な構成でしっかりと保持でき、かつ、ろ材を容易に着脱可能とすることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、可撓性材料をバッグ状に形成したろ材の開口部を、所定の形状に開けて保持するバッグフィルタにおいて、前記ろ材を、その開口部が、一つまたは一方向へ複数に連なって矩形状に開けられるものとし、この開口部を開けて保持する保持部材を、前記ろ材の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材と、この枠部材に前記ろ材の前面側から嵌め込まれて、枠部材との間で前記ろ材開口部の少なくとも最外周部分を挟持する枠蓋部材とで形成した構成を採用した。
【０００８】
すなわち、ろ材を開口部が一つまたは一方向へ複数に連なって矩形状に開けられるものとし、この開口部を開けて保持する保持部材を、ろ材の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材と、この枠部材にろ材の前面側から嵌め込まれて、枠部材との間でろ材開口部の少なくとも最外周部分を挟持する枠蓋部材とで形成することにより、簡単な構成でろ材の開口部をしっかりと保持でき、かつ、工具等を用いることなく、ろ材を容易に着脱できるようにした。
【０００９】
前記ろ材の開口部を矩形状としたのは、矩形状のものが多い排気口等に枠部材の形状を合わせやすいことと、複数の開口部を設ける場合に、これらを密に連ねて効率よく配設できるからである。なお、開口部を一つのみとする場合は、その形状を矩形状以外のものとすることもできる。
【００１０】
前記矩形状に開けられるろ材開口部の最外周コーナ部に、前記枠蓋部材の外周コーナ部に引っ掛けて係止される帯紐状部材を設けることにより、流入する気体の風圧を受けるろ材の抜け落ちを確実に防止することができる。
【００１１】
前記帯紐状部材を弾性のあるものとすることにより、帯紐状部材を枠蓋部材の外周コーナ部に容易に引っ掛けることができる。
【００１２】
前記枠部材に嵌め込まれた枠蓋部材を抜け止めする抜け止め具を設けることにより、枠蓋部材を確実に枠部材に固定でき、ろ材の開口部をよりしっかりと保持することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図１乃至図４に基づき、この発明の実施形態を説明する。このバッグフィルタは、図１および図２に示すように、不織布で形成され、開口部が一方向へ複数に連なって矩形状に開けられたバッグ状のろ材１と、ろ材１の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材２と、枠部材２にろ材１の前面側から嵌め込まれて、枠部材２との間でろ材１開口部の最外周部分を挟持する枠蓋部材３とで基本的に構成されている。図示は省略するが、このバッグフィルタは、枠部材２が排気口等に取り付けられ、ろ材１の開口部から汚れた空気が流入してろ過される。
【００１４】
前記枠部材２は、矩形状の外周枠２ａに、一方向へ連なるろ材１開口部の仕切り部を背面側から支持する複数の桟２を差し渡したものである。また、枠蓋部材３は、枠部材２の外周枠２ａに嵌め込まれる外周枠３ａに、中央部で補強桟３ｂを差し渡したものであり、枠部材２に嵌め込まれた枠蓋部材３の外周枠３ａは、ばね鋼で形成された複数の抜け止め具４で抜け止めされるようになっている。
【００１５】
図１および図３に示すように、ろ材１開口部の最外周コーナ部には、帯状のゴム紐５が斜めに取り付けられ、枠部材２に嵌めこまれた枠蓋部材３の外周枠３ａコーナ部に引っ掛けられており、開口部から流入する空気の風圧を受けるろ材１の抜け落ちが確実に防止されるようになっている。
【００１６】
図４（ａ）、（ｂ）に示すように、枠部材２の外周枠２ａは内向きのＬ字断面に、枠蓋部材３の外周枠３ａは下向きのコ字断面に形成されており、外周枠２ａのＬ字断面内周面と外周枠３ａのコ字断面外周面とで、ろ材１開口部の最外周部分が挟持されるようになっている。
【００１７】
また、前記各抜け止め具４は、ばね鋼で内狭まりに付勢されたコ字断面に形成されており、枠部材２の外周枠２ａの外側から嵌め込まれて、枠蓋部材３を抜け止めするようになっている。各抜け止め具４は、外周枠２ａのＬ字断面上面に沿うろ材１の開口部を、コ字断面の外周枠３ａで押圧して、ろ材１開口部の最外周部分をより強固に保持する効果もある。
【００１８】
上述した実施形態では、ろ材開口部が一方向へ複数に連なったものとしたが、ろ材開口部は一つだけのものとしてもよい。また、ろ材開口部の最外周部分を挟持する枠部材と枠蓋部材の各外周枠の断面形状は、実施形態のものに限定されることはなく、両者が嵌り合ってろ材開口部の最外周部分を挟持できる断面形状であればよい。
【００１９】
【発明の効果】
以上のように、この発明のバッグフィルタは、ろ材を開口部が一つまたは一方向へ複数に連なって矩形状に開けられるものとし、この開口部を開けて保持する保持部材を、ろ材の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材と、この枠部材にろ材の前面側から嵌め込まれて、枠部材との間でろ材開口部の少なくとも最外周部分を挟持する枠蓋部材とで形成したので、簡単な構成でろ材の開口部をしっかりと保持でき、かつ、工具等を用いることなく、ろ材を容易に着脱することができる。
【００２０】
また、前記矩形状に開けられるろ材開口部の最外周コーナ部に、枠蓋部材の外周コーナ部に引っ掛けて係止される帯紐状部材を設けることにより、ろ材の抜け落ちを確実に防止することができる。
【００２１】
さらに、前記枠部材に嵌め込まれた枠蓋部材を抜け止めする抜け止め具を設けることにより、枠蓋部材を確実に枠部材に固定でき、ろ材の開口部をよりしっかりと保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】バッグフィルタの実施形態を示す概観斜視図
【図２】図１の分解斜視図
【図３】図１の要部拡大平面図
【図４】ａは図３のＡ−Ａ線に沿った断面図、ｂは図３のＢ−Ｂ線に沿った断面図
【符号の説明】
１ろ材
２枠部材
３枠蓋部材
２ａ、３ａ外周枠
２ｂ、３ｂ桟
４抜け止め具
５ゴム紐

Claims

可撓性材料をバッグ状に形成したろ材の開口部を、所定の形状に開けて保持するバッグフィルタにおいて、前記ろ材を、その開口部が、一つまたは一方向へ複数に連なって矩形状に開けられるものとし、この開口部を開けて保持する保持部材を、前記ろ材の各開口部を背面側から矩形状に支持する枠部材と、この枠部材に前記ろ材の前面側から嵌め込まれて、枠部材との間で前記ろ材開口部の少なくとも最外周部分を挟持する枠蓋部材とで形成したことを特徴とするバッグフィルタ。
前記矩形状に開けられるろ材開口部の最外周コーナ部に、前記枠蓋部材の外周コーナ部に引っ掛けて係止される帯紐状部材を設けた請求項１に記載のバッグフィルタ。
前記帯紐状部材を弾性のあるものとした請求項２に記載のバッグフィルタ。
前記枠部材に嵌め込まれた枠蓋部材を抜け止めする抜け止め具を設けた請求項１乃至３のいずれかに記載のバッグフィルタ。