JP6026833B2 - 電磁石用電源制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁石用電源制御装置および制御方法に関する。
荷電粒子ビームを照射対象に照射する荷電粒子ビーム照射装置の走査電磁石に電力を供給する電源装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の装置には、XY各方向に走査する電磁石に電圧を印加する電源について、それぞれ2つの電源部(第1電源部と第2電源部)が設けられている。第1電源部は電磁石に流れる電流を短時間に変化させるために用いられ、第2電源部は変化した後の電流を一定値に保つために用いられるものであって、これら2つの電源部からの出力電流を足し合わせたものが電磁石に供給される。
第1電源部としては、一般にフィルタを出力側に有しないものが、第2電源部としては、脈動成分を除去するフィルタを出力側に有するものが用いられる。そして、走査電磁石に流れる励磁電流は、複数の照射領域に対して順番にビームを照射する場合、階段状に増加または減少するものとなる。そして、電流値が一定の期間では磁場が変化しないため、ビーム照射位置が動かず、電流値が変化している期間にビーム照射位置が移動する。
このとき、第1電源部の出力はオン/オフを繰り返すものとなる。走査電磁石に印加される電圧Vと、走査電磁石のインダクタンスLと、走査電磁石における励磁電流の変化量ΔIと、励磁電流をΔIだけ変化させるのに要する時間tとの間には、下記の式(1)の関係が成り立つ。
V=L・ΔI/t (1)
したがって、第1電源部の停止タイミングは、インダクタンスLが固定値であるので電圧Vが一定の場合、励磁電流の変化量ΔIに応じた値に決定される。
一方、第2電源部の出力は常時オンとされる。走査電磁石に印加される電圧Vと、必要とされる電磁石の励磁電流Iと、電磁石の抵抗値Rとの関係は下記の式(2)で与えられ、この関係に従って電圧Vが決定される。
V=R・I (2)
特許3580254号公報
上記式(1)に基づいて第1電源部の停止タイミングを決定すると、励磁電流の変化量ΔIが大きい場合にtも大きくなって停止タイミングが遅れ、電磁石の表皮効果、近接効果、渦電流などのために、第1電源の停止時に、電流設定値と電流モニタ値との差分である電流偏差が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、電源の停止時に電流偏差を小さくすることができる電磁石用電源制御装置および方法を提供することである。
本発明に係る電磁石用電源制御装置は、電源から電磁石に供給される励磁電流の設定値を階段状に変化させることで前記励磁電流を所望の値に変化させる電磁石用電源制御装置において、前記励磁電流の設定値を記憶する設定値記憶手段と、前記励磁電流の実測値を測定する測定手段と、前記設定値と前記実測値との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差に対して所定の偏差閾値を設定する閾値設定手段と、前記偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させるように前記電源を制御する電流停止手段とを備える。
前記閾値設定手段は、前記偏差閾値を前記設定値の変化量ΔIrefに比例する1次関数値aΔIref+b(但し、a,bは定数)として設定する。前記閾値設定手段は、前記偏差閾値として設定された一次関数値aΔIref+bの定数aおよびbを決定する定数決定手段を有し、前記設定値記憶手段は、前記設定値の変化量ΔIrefの変化前後に対応した2つの電流基準値Irefを記憶し、前記偏差算出手段は、前記設定値記憶手段に記憶された変化後の前記設定値に対応した電流基準値Irefと前記励磁電流の実測値Imonとの差分である電流偏差Idiffを順次算出し、前記電流停止手段は、電流偏差Idiffと前記偏差閾値とを比較して前記電流偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させることが好ましい。
前記定数決定手段は、前記電源から前記電磁石への電流供給を停止したときに発生する電流偏差Idiffの最大値が、変化量ΔIrefが所定範囲内で変化しても所定値以下となるように、電流偏差Idiffの実測に基づいて定数aおよびbを決定することが好ましい。
前記設定値記憶手段が、互いに前後した時間に対応した2つの電流基準値Irefを、後の時間に対応した電流基準値Irefが次の段階では先の時間に対応した電流基準値Irefとなるように、時間の経過に伴って順次記憶するものであるときに、前記電流停止手段が、電流供給が停止した後であって前記設定値記憶手段の記憶内容が変更された後に、前記電磁石への電流供給を再開する再開手段をさらに備えており、前記定数決定手段が定数aおよびbを決定した後に、前記偏差算出手段による偏差算出から、前記電流停止手段による前記電磁石への電流供給の停止、前記再開手段による前記電磁石への電流供給の再開までを複数回繰り返して行うことが好ましい。
前記閾値設定手段は、前記励磁電流の正負の極性と前記電磁石に印加される電圧の正負の極性との組合せからなる4つの極性パターンごとに、定数a,bを決定することが好ましい。
本発明に係る電磁石用電源制御方法は、電源から電磁石に供給される励磁電流の設定値を階段状に変化させることで前記励磁電流を所望の値に変化させる電磁石用電源制御装置の制御方法において、前記励磁電流の設定値を記憶する設定値記憶ステップと、前記励磁電流の実測値を測定する測定ステップと、前記設定値と前記実測値との偏差を算出する偏差算出ステップと、前記偏差に対して所定の偏差閾値を設定する閾値設定ステップと、前記偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させるように前記電源を制御する電流停止ステップとを備える。
前記閾値設定ステップでは、前記偏差閾値を前記設定値の変化量ΔIrefに比例する1次関数値aΔIref+b(但し、a,bは定数)として設定する。

本発明によると、電源の停止時に電流偏差を小さくすることができる。
本発明の一実施の形態に係る電磁石用電源制御装置を含む回路のブロック図である。 電源から電磁石に供給される電流の一例を示すグラフである。 本発明の一実施の形態に係る電磁石用電源制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す電磁石用電源制御装置1は、電磁石2のX方向照射位置を制御する装置であって、制御ユニット10と、スイッチング素子である絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)12と、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)14と、IGBT12の出力とFET14の出力とに接続された供給回路16とを含んでいる。
制御ユニット10は、IGBT12およびFET14にこれらのオン/オフを制御する信号(IGBTゲート信号、FETゲート信号)をそれぞれ供給する。供給回路16は、IGBT12から出力された電流と、FET14から出力された電流とを重ね合わせて電磁石2に供給する。
なお、電磁石2のY方向照射位置を制御する装置は別途設けられており、本装置1と同様の構成を有している。
制御ユニット10は、デジタル基板21と、アナログ基板23とを有している。デジタル基板21には、FPGA(Field-Programmable Gate Array)31と、デジタルアナログコンバータ(DAC)32と、コンパレータ34とが実装されている。
アナログ基板23には、2つのアナログデジタルコンバータ(ADC)41、42と、デジタルアナログコンバータ(DAC)44と、コンパレータ46とが実装されている。
FPGA31は、IGBTタイミング制御部51、基準信号生成部52、FET制御部53、基準値記憶部55、電流偏差記憶部57、および、モニタ電流値記憶部58を有する。
FPGA31には、外部から、後述するトリガ信号および電流指示信号が供給される。基準値記憶部55は、電源(IGBT12およびFET14)から電磁石2に供給される電流の目標値を示す、互いに前後した時間に対応した2つの電流基準値Iref(本実施の形態ではIref1が先の時間に対応しており、Iref2が後の時間に対応している)を記憶する。
基準値記憶部55は、互いに前後した時間に対応した2つの電流基準値Irefを、後の時間に対応した電流基準値Irefが、次の段階では先の時間に対応した電流基準値Irefとなるように、時間の経過に伴って順次記憶する。
つまり、基準値記憶部55に記憶された2つの電流基準値は、1段階進むごとに、先の時間に対応した基準値Iref1が削除され、同時に、既に記憶されている後の時間に対応した基準値Iref2が先の時間に対応した基準値Iref1に名称変更され、新たに後の時間に対応した基準値Iref2が記憶されるというように、1つずつ更新される。
基準値記憶部55に記憶される基準値Irefは、電磁石用電源制御装置1の外部から供給される上述の電流指示信号によって基準値記憶部55に順次与えられる。
基準信号生成部52は、後述する手順によって決定された定数aおよびbを記憶しており、基準値記憶部55に記憶された2つの基準値Iref1とIref2の間の変化量(Iref1とIref2の差分値)ΔIrefの一次関数aΔIref+bで表される一定値を有する基準信号を生成する。
生成された基準信号は、DAC32に供給される。FET制御部53は、常にFET14をオンとするFETゲート信号をFET14に出力する。
本実施の形態において、基準信号生成部52は、電圧と電流の正負で区分される四象限((V,I)の各符号(+,+)、(+,−)、(−,+)、(−,−))のそれぞれについて定数aおよびbを記憶している。
渦電流などの影響が四象限のそれぞれにおいて異なるため、四象限のそれぞれ別々に定数aおよびbを記憶しておくことで、後述するように、IGBT12の停止時に電流偏差(基準値Irefとモニタ値Imonの差分値)をより確実に小さくすることができる。
アナログ基板23のADC41には、電磁石2に供給される電流のモニタ値Imonが供給回路16から入力される。ADC41のデジタル出力は、FPGA31のモニタ電流値記憶部58に供給されて記憶される。
アナログ基板23のDAC44には、基準値記憶部55に記憶された2つの基準値Iref1、Iref2のうち、後の時間に対応した電流基準値Iref2が入力され、DAC44から出力されたアナログ信号がコンパレータ46の一方の入力端子に供給される。
コンパレータ46の他方の入力端子には、電磁石2に供給される電流のモニタ値Imonが供給回路16から入力される。
コンパレータ46は、基準値記憶部55に記憶された後の時間に対応した電流基準値Iref2と電磁石2に供給される電流のモニタ値Imonとの差分である電流偏差Idiffを順次算出する。
コンパレータ46の出力端子は、ADC42とコンパレータ34の一方の入力端子とに接続されている。ADC42から出力された電流偏差Idiffのデジタル信号は、FPGA31の電流偏差記憶部57に供給されて記憶される。
コンパレータ34の他方の入力端子には、DAC32から出力されたアナログ基準信号が供給される。コンパレータ34は、基準信号と電流偏差Idiffとを順次比較して、その差分をIGBTタイミング制御部51に供給する。
IGBTタイミング制御部51は、IGBT12をオンとするIGBTゲート信号を出力している期間に、コンパレータ34から供給された差分信号の符号が変化(「+から−」または「−から+」)すると、IGBT12をオフとするIGBTゲート信号をIGBT12に出力する。
また、IGBTタイミング制御部51は、基準値記憶部55に記憶された2つの基準値Irefの1つが書き換えられ、かつ上述のトリガ信号が外部から供給されると、IGBT12をオンとするIGBTゲート信号を出力する。
ここで、図2を参照して、電磁石2に供給される電流の一例を説明する。上述したように、複数の照射領域に対して順番にビームを照射する場合、電磁石2に流れる励磁電流は、図2に描かれたように階段状に増加または減少するものとなる。
図2のグラフにおいて、電流値が一定の期間ではビーム照射位置が動かず、電流値が変化している期間にビーム照射位置が移動する。
電圧と電流の正負で区分される四象限のうち、電圧が正であるA象限((+,+))つまり時刻t4〜t5およびD象限((+,−))つまり時刻t3〜t4ではビーム照射位置が+X方向に増加する。
一方、電圧が負であるB象限((−,+))つまり時刻t1〜t2、およびC象限((−,−))つまり時刻t2〜t3ではビーム照射位置がそれぞれ−X方向に移動する。
他方、電磁石2のY方向照射位置を制御する図示しない装置は、時刻t3、t5に電流値を変更し、このときビーム照射位置がそれぞれ、−Y方向および+Y方向に移動する。このようにして、ビーム照射位置を順次変更することができる。
次に、図1に示す電磁石用電源制御装置1を用いて行われる、本実施の形態に係る電磁石用電源制御方法について、図3を参照しつつ説明する。
まず、ステップS1(定数決定ステップ)において、装置1を用いた実測(モニタ値Imonの測定)によって定数aおよびbを決定する。
具体的には、IGBT12から電磁石2への供給回路16を介した電流供給を停止したときに発生する電流偏差Idiff(基準値Iref2−モニタ値Imon)の最大値が、変化量ΔIrefが所定範囲内で変化しても所定値以下となるように、電流偏差Idiffの算出値に基づいて定数aおよびbを決定する。ステップS1を実行する定数決定回路は、制御ユニット10内の複数の部位によって構築されている。決定された定数aおよびbは、基準信号生成部52に記憶される。
所定範囲は、変化量ΔIrefが変化し得る最大範囲を参酌して予め決定される。所定値は、電磁石2の電流追従性に対する悪影響を低減させることができ、IGBT12の停止時に電流偏差を確実に小さくすることができるという観点から予め決定される。
なお、ステップS1では、上記した四象限のそれぞれについて定数aおよびbが決定される。
ステップS2では、電源(IGBT12およびFET14)から電磁石2に供給される電流の目標値を示す、2つの電流基準値Iref(Iref1, Iref2)が外部から電流指示信号によってFPGA31に入力され、それが基準値記憶部55に記憶される。
続いて、ステップS3では、外部からトリガ信号がFPGA31に入力されたか否かを繰り返して判断する。
そして、トリガ信号が入力された場合(S3:YES)、ステップS4に進んでIGBT12をオンとするIGBTゲート信号がIGBTタイミング制御部51から出力され始めると共に、FET14をオンとするFETゲート信号がFET制御部53から出力され始める。これによって、電磁石2に励磁電流が流れ始める。
ステップS4から後述するステップS7までは、図2に示す階段状の励磁電流の段差部に対応しており、励磁電流は変化(増加または減少)する。IGBT12およびFET14の両方から電流が供給されて、上述したように、FET制御部53は、この後常に、FET14をオンとするFETゲート信号を出力している。
そして、ステップS5では、アナログ基板23においてコンパレータ46が、基準値記憶部55に記憶された後の時間に対応した電流基準値Iref2と電磁石2に供給される電流のモニタ値Imonとの差分である電流偏差Idiffを順次算出する(差分算出ステップ)。
同時に、基準信号生成部52は、ステップS1で決定された定数aおよびbのうち当該象限に相当するものを用いて、基準値記憶部55に記憶された2つの基準値Iref1、Iref2の変化量ΔIrefの一次関数aΔIref+bで表される一定値を有する基準信号を生成する(信号生成ステップ)。
ステップS6では、基準信号と電流偏差Idiffとが入力されたコンパレータ34の差分出力を参照して、IGBTタイミング制御部51が、コンパレータ34から供給された差分信号の符号が変化(「+から−」または「−から+」)したか否かを判断する。
そして、符号が変化した時に、IGBTタイミング制御部51は、IGBT12をオフとするIGBTゲート信号をIGBT12に出力する。これによって、ステップS7において、IGBT12が停止し(電流停止ステップ)、電磁石2にはFET14からの励磁電流だけが供給される。
ステップS7から後述するステップS10までは、図2に示す階段状の励磁電流の平坦部に対応しており、励磁電流は一定値となる。ただし、励磁電流が実際に平坦となる時刻は、IGBT12がオフとなる時刻から少々の遅延がある。
続いて、ステップS8では、外部から電流指示信号によって基準値記憶部55に記憶された電流基準値Irefが更新されたか否かを繰り返して判断する。そして、電流基準値Irefが更新されたと判断された場合には(S8:YES)、ステップS9に進む。
ステップS9では、外部からトリガ信号がFPGA31に入力されたか否かを繰り返して判断する。そして、トリガ信号が入力された場合(S9:YES)、ステップS10に進んでIGBT12をオンとするIGBTゲート信号がIGBTタイミング制御部51から出力され始め、IGBT12から電磁石2への電流供給が再開される(再開ステップ)。そして、ステップS5に戻る。
ステップS7からステップS10までは、励磁電流は変化(増加または減少)する。ただし、励磁電流が実際に変化し始める時刻は、IGBT12がオンとなる時刻から少々の遅延がある。
以下、同様にしてステップS5からステップS10までが複数回繰り返し実行される。
以上説明した実施の形態によると、実測に基づいて決定された定数aおよびbを用いて、2つの電流基準値Iref1からIref2への変化量ΔIrefが大きいほど早めに電磁石2へのIGBT12からの電流供給を停止させることができるので、電流基準値Irefの変化量ΔIrefの値に関わらず、電磁石2の電流追従性に対する悪影響を低減させることができ、IGBT12の停止時に電流偏差を確実に小さくすることができる。
また、本実施の形態では、電流基準値Irefが順次更新されると共に差分算出ステップから再開ステップまでを複数回繰り返して行うので、電磁石2に供給される励磁電流を徐々に変化させることができる。
さらに、本実施の形態では、四象限のそれぞれについて定数aおよびbを決定し、これら定数aおよびbのうち当該象限に相当するものを用いて制御を行うので、IGBT12の停止時に電流偏差をより確実に小さくすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施の形態に施すことが可能である。例えば、電源として用いられる素子は、IGBT12およびFET14以外であってもよい。また、四象限で同じ定数aおよびbを用いてもよい。
1 電磁石用電源制御装置
2 電磁石
10 制御ユニット
12 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)
14 電界効果トランジスタ(FET)
16 供給回路
21 デジタル基板
23 アナログ基板
31 FPGA
32 デジタルアナログコンバータ(DAC)
34 コンパレータ
41、42 アナログデジタルコンバータ(ADC)
44 デジタルアナログコンバータ(DAC)
46 コンパレータ
51 IGBTタイミング制御部
52 基準信号生成部
53 FET制御部
55 基準値記憶部
57 電流偏差記憶部
58 モニタ電流値記憶部

Claims (6)

  1. 電源から電磁石に供給される励磁電流の設定値を階段状に変化させることで前記励磁電流を所望の値に変化させる電磁石用電源制御装置において、
    前記励磁電流の設定値を記憶する設定値記憶手段と、
    前記励磁電流の実測値を測定する測定手段と、
    前記設定値と前記実測値との偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記偏差に対して所定の偏差閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させるように前記電源を制御する電流停止手段と
    を備え
    前記閾値設定手段は、前記偏差閾値を前記設定値の変化量ΔIrefに比例する1次関数値aΔIref+b(但し、a,bは定数)として設定することを特徴とする電磁石用電源制御装置。
  2. 前記閾値設定手段は、前記偏差閾値として設定された一次関数値aΔIref+bの定数aおよびbを決定する定数決定手段を有し、
    前記設定値記憶手段は、前記設定値の変化量ΔIrefの変化前後に対応した2つの電流基準値Irefを記憶し、
    前記偏差算出手段は、前記設定値記憶手段に記憶された変化後の前記設定値に対応した電流基準値Irefと前記励磁電流の実測値Imonとの差分である電流偏差Idiffを順次算出し、
    前記電流停止手段は、電流偏差Idiffと前記偏差閾値とを比較して前記電流偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させることを特徴とする請求項記載の電磁石用電源制御装置。
  3. 前記定数決定手段は、前記電源から前記電磁石への電流供給を停止したときに発生する電流偏差Idiffの最大値が、変化量ΔIrefが所定範囲内で変化しても所定値以下となるように、電流偏差Idiffの実測に基づいて定数aおよびbを決定することを特徴とする請求項に記載の電磁石用電源制御装置。
  4. 前記設定値記憶手段が、互いに前後した時間に対応した2つの電流基準値Irefを、後の時間に対応した電流基準値Irefが次の段階では先の時間に対応した電流基準値Irefとなるように、時間の経過に伴って順次記憶するものであるときに、
    前記電流停止手段が、電流供給が停止した後であって前記設定値記憶手段の記憶内容が変更された後に、前記電磁石への電流供給を再開する再開手段をさらに備えており、
    前記定数決定手段が定数aおよびbを決定した後に、前記偏差算出手段による偏差算出から、前記電流停止手段による前記電磁石への電流供給の停止、前記再開手段による前記電磁石への電流供給の再開までを複数回繰り返して行うことを特徴とする請求項2または3記載の電磁石用電源制御装置。
  5. 前記閾値設定手段は、前記励磁電流の正負の極性と前記電磁石に印加される電圧の正負の極性との組合せからなる4つの極性パターンごとに、定数a,bを決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電磁石用電源制御装置。
  6. 電源から電磁石に供給される励磁電流の設定値を階段状に変化させることで前記励磁電流を所望の値に変化させる電磁石用電源制御装置の制御方法において、
    前記励磁電流の設定値を記憶する設定値記憶ステップと、
    前記励磁電流の実測値を測定する測定ステップと、 前記設定値と前記実測値との偏差を算出する偏差算出ステップと、
    前記偏差に対して所定の偏差閾値を設定する閾値設定ステップと、
    前記偏差が前記偏差閾値を超えると前記電磁石への電源供給を停止させるように前記電源を制御する電流停止ステップと
    を備え
    前記閾値設定ステップでは、前記偏差閾値を前記設定値の変化量ΔIrefに比例する1次関数値aΔIref+b(但し、a,bは定数)として設定することを特徴とする電磁石用電源制御装置の制御方法。
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