JP6026827B2 - 工具ホルダ - Google Patents
工具ホルダ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6026827B2 JP6026827B2 JP2012197552A JP2012197552A JP6026827B2 JP 6026827 B2 JP6026827 B2 JP 6026827B2 JP 2012197552 A JP2012197552 A JP 2012197552A JP 2012197552 A JP2012197552 A JP 2012197552A JP 6026827 B2 JP6026827 B2 JP 6026827B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- holder
- tool
- diameter
- shaped shank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
この工具ホルダにおいて、近年、深く長い突き出しを必要とする金型が多くなり、その高能率加工が課題となっている。このような深く長い突き出し加工やチタン材等の難削材加工には、大径の超硬ソリッド工具やチップ交換式切削工具が使用されるが、前者は高価であり、通常、後者は低コストであることから使用される場合が多い。そのチップ交換式切削工具に関しては、従来から種々の構成の切削工具が提案されている。そのチップ交換式切削工具は、ストレートシャンク付きホルダに取り付け、そのストレートシャンクを一般的なミーリングチャックなどの工具ホルダに把持させて使用する場合がほとんどである。
その焼嵌めは、金属の熱収縮を利用して結合させる方法であり、その焼嵌めホルダは、ホルダ部の金属の熱膨縮を利用して、切削工具を取付けたり、又は取外したりすることが自在にできる状態にするために、ホルダ部の把持穴(取付孔)と切削工具の軸のそれぞれに締め代(公差)を設けて管理された工具ホルダのことである。
このため、焼嵌めホルダの切削工具取付孔は、軸公差h6の切削工具が適切に把持できる穴(孔)径に管理している。通常、軸の基準径(締り代(孔公差)を0とした場合の軸径)の5/10000mmから3/1000mm以内の締り代(公差)になるように穴径を設定している。この締り代にすることで、切削工具を自在に取付け・取外しのできる焼嵌めホルダとなる。
また、機構的に工具等を把持する場合、その構造で把持剛性は大きく異なる。一般的な方法としては、ミーリングチャック等で把持する場合が多く見られるが、把持剛性を高めるために上記焼嵌め方式を用いる提案もされている。
また、工具ホルダと超硬合金の軸に螺旋で取り付ける工具の態様が開示されている(特許文献2、図7参照)。しかし、この開示は、アーバ(工具ホルダ)に保持させると表記するのみで具体的にはその取付態様は開示されていない。
さらに、超硬合金からなる保持具が開示されているが(特許文献3、要約、第1図参照)、その保持具を把持する工具ホルダは全く開示されていない。
また、穴の深いボーリング加工を行うために超硬合金の軸を採用し、螺旋で切削工具を固定する方法が開示されている(特許文献4、第1図参照)。その他、ソリッドの切削工具を焼嵌め方式で把持する事例は多く見られる。
チタンの切削加工では、切削時の発熱により切削工具とホルダ把持部が100℃程度に熱くなる事が知られている。その上に、大きな切削負荷を受けるため、上記で示される焼嵌めホルダの設定(軸の基準径の5/10000mmから3/1000mm以内の締り代)では容易に抜けてしまう場合が想定される。
第一に、その嵌め合いの締り代の設定は、JIS B0401の「しまりばめ」(附属書1表2参照)の締り代「X7」以上、例えば、軸の基準径の3/1000mmを超えることが望ましい。但し、チャック部本体を加熱して超硬合金製軸状部が装着できる設定でなければならない。このため、軸状部の基準径の3/1000mmを超え、同基準径5/1000mm以内に収まる設定である。
温度的に見れば、少なくとも500℃程度の温度を与えても容易に外れない設定であり、既存の焼嵌め装置でも簡単に外すことができない設定である。つまり、切削加工熱による温度上昇と過大な負荷が加わった場合であっても、確実に、緩むことのない取付強度に設定にするためである。
チャック部本体と軸状部の材質が同等であれば、線膨張係数も同じであり、本来の目的である破壊しないと分解できない設定となり得るが、通常、チャック部本体は鋼であって、超硬合金とは2倍以上線膨張係数が異なり、上記h6に対する締り代では十分な設定とはいえない。
例えば、直径16mmの軸状部の場合は、締り代が0.058mm以上0.078mm以内となり、同直径20mmの場合は、締り代が0.068mm以上0.099mm以内であり、同直径25mmの場合は、締り代が0.078mm以上0.122mm以内となる設定である。
鋼製チャック本体と超硬合金製軸状部の一体化は、チャック本体の超硬合金製軸状部の把持(焼嵌め)剛性を高めるとともにその軸状部の抜けを回避する意味合いであり、真に一体化するには、超硬合金を特定し、チャック本体の材質を特定し、また、上記のように締り代を特定する必要がある。ユーザーで容易に外すことのできない、また、切削加工で抜け落ちることのない設定にするためである。
例えば、チャック本体の材質は、SKD61相当の熱間ダイス鋼又は特許文献6で示されるオーステナイト組織を有する特殊鋼を採用する。これによって、上記設定した大きな締り代を与えることが可能であり、その時の応力にも十分耐えることができる。
超硬合金の種類と材質は、WC−Co系で耐摩耗・耐衝撃工具用の汎用材質であり、かつ細粒から中粒合金で耐摩耗性と靭性が要求される場合に適した材種分類記号でVM10からVM60に属するものが適している。過大な負荷に耐え得るには、硬さ(又はヤング率の高さ)だけでなく、靭性も必要不可欠であり、そのバランスが重要であって、前記材料はその点を満足するからである。
このことから、例えば、超硬合金の線膨張係数は、5.2×10−6から 6.5×10−6程度のものが望ましい。線膨張係数が5.2×10−6より低いK種の超硬合金もあるが、硬さ(又はヤング率)は高いが靭性に劣り、線膨張係数6.5×10−6より大きい超硬合金は硬さ(又はヤング率)が低下するためである。
このことから、締り代が上記軸径の3/1000を超えることで、確実に、スリップ及び抜けを回避することが可能であり、切込が刃径の50%を超えると、超硬合金自身がせん断してしまうことから、その締り代を軸径の3/1000以上とすることは、チャック本体(焼嵌めホルダ)と超硬合金(軸状部)の確実な一体化を達するための適した条件設定(締り代)と判断することができる。
すなわち、通常、切削工具の焼嵌めは、取外しし得ることが前提であるのに対し、この構成のホルダ部と軸状シャンク部とは焼嵌め取付け後には、通常の切削作用によっては、ホルダ部から軸状シャンク部が抜けることなくかつ自転しない状態となる。
その工具本体チャック部2は、上記工具本体シャンク部1にVフランジ部3を介して連結されたホルダ部21と無垢円柱状の超硬合金製軸状シャンク部22とから成る。その軸状シャンク部22はホルダ部21の取付孔23に同一軸上に挿入されて、軸公差h6でもって焼嵌めによって一体化されている。
なお、図3に示すように、ホルダ部21と軸状シャンク部22の取付孔23の両端部を溶接a等によって固定したり、両者21、22を接着材を介して固定したりすることによって、ホルダ部21と軸状シャンク部22の取付固定力をより向上させることもできる。
また、切削工具25は焼嵌めによって取付孔24に取付ることもできる。さらに、実施形態のねじ込み式切削工具25の場合、その切削時において、軸状シャンク部22が自転せず、かつ抜けなければ良いため、その効果を得られるホルダ部取付孔23の孔径と軸状シャンク部22の軸径の締め代とすれば良い。このため、通常の切削工具のホルダ部への焼嵌め取付けの締め代より小さくても良い場合が多く考えられるが、その切削工具25の使用態様に応じて前記自転及び抜け出しが生じない限りにおいてその締め代は適宜に設定する。
1 工具本体シャンク部
2 工具本体チャック部
3 マニュピレータ把持部
21 工具本体チャック部のホルダ部
22 同超硬合金製軸状シャンク部
23 上記ホルダ部の軸状シャンク部取付孔
30 緩衝材
31 カバー
32 鍔
Claims (3)
- 工作機械に着脱可能な工具本体シャンク部(1)と、切削工具(25)が装着される工具本体チャック部(2)とから成る工具ホルダ(A)であって、
上記工具本体チャック部(2)は、上記工具本体シャンク部(1)に連結されたホルダ部(21)と超硬合金製軸状シャンク部(22)とから成り、前記ホルダ部(21)の取付孔(23)は、前記軸状シャンク部(22)が同一軸上に挿入されて焼嵌めによって一体化される機能を有し、その焼嵌めは、通常の切削工具のホルダ部への焼嵌め取付けによっては前記ホルダ部(21)から軸状シャンク部(22)が抜けないホルダ部(21)の取付孔(23)の孔径と前記軸状シャンク部(22)の軸径の締め代で行なわれており、
上記ホルダ部(21)の先端部前面に、その前面に接する軽金属又は樹脂からなる緩衝材(30)が上記軸状シャンク部(22)外周面を圧接して包むように設けられており、
上記軸状シャンク部(22)の先端部取付孔(24)は、上記切削工具(25)が同一軸上に挿入されて装着できる機能を有することを特徴とする工具ホルダ。 - 上記切削工具(25)が上記軸状シャンク部(22)先端部にねじ込み式で装着される請求項1に記載の工具ホルダ(A)であって、「上記取付孔(23)に焼嵌めされる軸状シャンク部(22)の軸径(D2)」>「上記ホルダ部(21)から突出した軸状シャンク部(22)の軸径(D1)」としたことを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダ。
- 上記ホルダ部(21)の材質を鋼、上記軸状シャンク部(22)の材質をVM10〜VM60の何れか一つとし、かつ、上記ホルダ部(21)の取付孔(23)の孔径と前記軸状シャンク部(22)の軸径の上記締り代を、その軸状シャンク部(22)の基準径の3/1000mmを超え5/1000mm以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の工具ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012197552A JP6026827B2 (ja) | 2012-09-07 | 2012-09-07 | 工具ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012197552A JP6026827B2 (ja) | 2012-09-07 | 2012-09-07 | 工具ホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014050930A JP2014050930A (ja) | 2014-03-20 |
JP6026827B2 true JP6026827B2 (ja) | 2016-11-16 |
Family
ID=50609900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012197552A Active JP6026827B2 (ja) | 2012-09-07 | 2012-09-07 | 工具ホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6026827B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999002297A1 (en) * | 1997-07-09 | 1999-01-21 | Cook Harold D | Machine tool extension and method of forming the same |
US5975816A (en) * | 1997-07-09 | 1999-11-02 | Cook; Harold D. | Harmonic dampener for rotary tool holder |
JP3932216B2 (ja) * | 1997-08-11 | 2007-06-20 | 株式会社Mstコーポレーション | 焼嵌め式工具ホルダ |
JPH11151608A (ja) * | 1997-11-20 | 1999-06-08 | Mitsubishi Materials Corp | 刃部交換式切削工具 |
JP5455187B2 (ja) * | 2009-03-11 | 2014-03-26 | 日鉄住金関西工業株式会社 | マシニングセンタ用座ぐり工具 |
-
2012
- 2012-09-07 JP JP2012197552A patent/JP6026827B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014050930A (ja) | 2014-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6394466B1 (en) | End mill chucking structure | |
US9662714B2 (en) | Hydraulic chuck with a reduction sleeve | |
US7320566B2 (en) | Cutting tool including detachable cutter head | |
WO2013057778A1 (ja) | ヘッド交換式切削工具用ホルダおよびヘッド交換式切削工具 | |
JP5488374B2 (ja) | ヘッド交換式切削工具 | |
JPWO2011108108A1 (ja) | 切削工具 | |
KR20180016342A (ko) | 테이퍼 엔드 밀 및 절삭 헤드 | |
WO2013057776A1 (ja) | ヘッド交換式切削工具 | |
JP2012071391A (ja) | ヘッド交換式切削工具用ホルダおよびヘッド交換式切削工具 | |
JP6026827B2 (ja) | 工具ホルダ | |
JP3822506B2 (ja) | 工具保持具、切刃部材および切削工具 | |
JP3146417U (ja) | 制震切削工具 | |
JP2001113406A (ja) | 焼ばめ用工具 | |
US8888420B2 (en) | Tool chucking apparatus | |
JP6371005B1 (ja) | 先端交換式切削工具の本体部及び先端交換式切削工具 | |
US20150061236A1 (en) | Soldered machining tool and soldered bar stock for forming the soldered machining tool | |
JP5459667B2 (ja) | 微細工具の加工方法及び微細工具 | |
JP2012130978A (ja) | 旋盤用チャック | |
JP4781329B2 (ja) | 工具ホルダ | |
JP2000190118A (ja) | シャンク一体型エンドミル | |
EP1048382A2 (en) | Interference fit type cutting tool | |
CN114080288A (zh) | 头更换式切削工具、切削头及工具主体 | |
CN205414450U (zh) | 一种机床扭矩刀柄 | |
JP2008023607A (ja) | ガンドリル及びこれに取付けられるドリル本体 | |
JP2020163535A (ja) | 切削工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150407 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150407 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160223 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160425 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6026827 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |