JP6025625B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータに関する。
ロッド型アクチュエータは、例えば、モータの回転運動に基づいて、スライド部に固定されたロッドが進退移動する。これにより、ロッドの先端に取り付けられた任意の工具が、作業対象のワークを押圧するなど、様々な作業を行う(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されたアクチュエータは、様々な環境下で使用される。例えば、加工食品を製造する工場や、機械加工を行う工場で、アクチュエータは使用されることがある。この場合、加工食品を冷却する冷却水や、機械加工で用いられる機械油が、アクチュエータに掛かることがある。冷却水や機械油等の作業用の液体が大量に掛かると、アクチュエータのハウジングを構成する部材と部材との隙間から、アクチュエータの内部に、作業用の液体が浸入するおそれがある。
この問題に対して、特願2012−193195号明細書に記載されたアクチュエータでは、ハウジングを構成する部材と部材との間に、シール部材を介在させている。これにより、ハウジングの部材と部材との隙間から、アクチュエータの内部に、作業用の液体が浸入することを防ぐことができる。結果として、防水性・防滴性を高めることができる。
また、アクチュエータでは、シール部材の介在によって、アクチュエータの内部空間の密閉性が高くなる。これにより、ロッドが進退移動すると、アクチュエータの内部空間の容積の変化に伴って、アクチュエータの内部空間の内圧が変化する。この結果、ロッドの円滑な動きが阻害されるおそれがある。このため、上記のアクチュエータでは、さらに、吸排気ポートが設けられている。吸排気ポートに接続された配管が、作業用の液体が掛からない位置まで引き出されることにより、作業用の液体の浸入を防ぎつつ、アクチュエータの内部空間の内圧は、外気圧と同等に保たれる。結果として、ロッドが、円滑に進退移動する。
特許第4918234号公報
特願2012−193195号明細書に記載されたアクチュエータの内部には、内圧の変化に伴って吸排気ポートから空気が取り込まれる。湿度が比較的高い空気が取り込まれた状態で、アクチュエータに、冷却水や機械油が大量に掛かると、アクチュエータの内部の空気が冷却される。これにより、アクチュエータの内部に、結露が生じるおそれがある。結露が生じると、結露によって生じた水分により、アクチュエータの構成部品に錆びが生じ、ひいては、スライド部及びロッドの円滑な動きが阻害されるおそれがある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、アクチュエータの内部の結露を防ぐことを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係るアクチュエータは、
回転軸を備えるモータと、前記回転軸とともに回転するねじ軸と、前記ねじ軸の回転運動を直線運動に変換するナットを備える移動体と、前記移動体に固定され、軸方向に進退移動するロッドと、前記ロッドの一部が突出した状態で、前記モータと前記ねじ軸と前記移動体とが水密に保護される内部空間が形成され、前記内部空間の内圧を外気圧と同等に保つための吸排気口を備えるハウジングと、を備えるアクチュエータ本体と、
前記アクチュエータ本体に接続されることで、前記吸排気口から前記ハウジングの内部に流入する空気に含有された湿気を吸収する吸湿部を備える吸湿装置と、
を有することを特徴とする。
前記吸湿装置は、前記吸湿部を収納する収納部を備え、
前記収納部は、ケース本体と、ケース本体から着脱可能なカバーと、を備えていてもよい。
前記収納部は、少なくとも一部が透明な素材からなっていてもよい。
前記収納部には、内部を複数の空間に区画するとともに、区画された前記空間同士を連通する連通孔が形成された仕切部が形成され、
前記仕切部によって区画された空間は、空気が蛇行するように流れる流路として機能してもよい。
前記吸排気口に接続された接続管を有し、
前記吸湿装置は、前記接続管を介して、前記アクチュエータ本体に接続されていることで、前記吸湿装置の内部は、前記ハウジングの前記内部空間に通じていてもよい。
前記接続管の容積は、前記ハウジングの前記内部空間の容積より大きくてもよい。
前記吸湿装置は、前記アクチュエータ本体の前記ハウジングに固定されていてもよい。
前記ハウジングは、
フロント側の端部にフロント開口部が形成されたハウジング本体と、
前記ロッドを摺動可能に支持するとともに、前記フロント開口部を閉塞するフロントカバーと、
を備え、
前記フロントカバーは、前記ロッドとの間を水密にシールするためのロッド用シール部材を備えていてもよい。
前記フロントカバーは、前記ハウジング本体との間を水密にシールするためのフロントカバー用シール部材を備えていてもよい。
前記ハウジング本体のリア側の端部には、リア開口部が形成され、
前記ハウジングは、前記リア開口部を閉塞するリアカバーを備え、
前記リアカバーは、前記ハウジング本体との間を水密にシールするためのリアカバー用シール部材を備えていてもよい。
一端部が、前記吸湿装置に接続されるとともに、他端部が、外部に開放された開放管を有し、
前記開放管の容積は、前記ハウジングの前記内部空間の容積より大きくてもよい。
本発明によれば、吸湿装置の吸湿作用に基づいて、アクチュエータの内部の結露を防ぐことができる。
本発明の第1実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 アクチュエータの断面図である。 アクチュエータ本体の分解斜視図である。 ハウジング本体の斜視図(その1)である。 ハウジング本体の斜視図(その2)である。 アクチュエータ本体のフロント側端部近傍の断面図である。 アクチュエータ本体のフロント側端部近傍の分解断面図である。 フロントカバーの背面図である。 アクチュエータ本体のリア側端部近傍の断面図である。 リアカバーの正面図である。 スライド部等の断面図である。 スライド部等の斜視図である。 図11のB−B断面図である。 図2のA−A断面図である。 吸湿装置の斜視図である。 吸湿装置の断面図である。 吸湿装置に接続された開放管を説明するための側面図である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その1)である。 アクチュエータの動作を説明するための断面図(その2)である。 アクチュエータの動作を説明するための側面図(その1)である。 アクチュエータの動作を説明するための側面図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るアクチュエータのリア側の端部近傍の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアクチュエータの斜視図である。 アクチュエータ本体と吸湿装置とを接続する接続管を説明するための側面図である。 変形例に係る吸湿装置の断面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係るアクチュエータ10について図1〜図19を参照しつつ説明する。なお、図中のXY平面は水平な面であり、図中のZ軸の方向は鉛直方向である。
アクチュエータ10は、図1及び図2に示すように、Y軸方向に進退移動するロッド12を有するロッド型アクチュエータである。また、アクチュエータ10は、ハウジング20の内部空間R1が水密に保護されている防水仕様のアクチュエータである。アクチュエータ10は、アクチュエータ本体11と、吸湿装置100と、接続管18と、開放管19とを有する。
接続管18は、アクチュエータ本体11のハウジング20と吸湿装置100とを接続する。ハウジング20の内部空間R1は、接続管18によって、吸湿装置100の内部に通じている。接続管18は、例えば、可撓性を有するホースである。
開放管19は、一方の端部が、吸湿装置100に接続されているとともに、他方の端部19aが、外部に解放されている。開放管19は、接続管18と同様に、例えば、可撓性を有するホースである。
アクチュエータ本体11は、図3に示すように、上述したロッド12及びハウジング20に加えて、モータユニット50と、スライド部60(移動体)と、ボールねじ軸70と、ベース80と、フロント側ベアリングユニット90Aと、リア側ベアリングユニット90Bとを有する。
ロッド12は、図2に示すように、内部に孔が形成された円筒状の部材で、例えば、ステンレス鋼からなる。また、ロッド12の外周面には、硬質クロムメッキが施されている。ロッド12の−Y側の端部には、外周に雄ねじ部が形成された先端金具Mが捻じ込まれて固定されている。
ハウジング20には、水密に保護された内部空間R1が形成されている。ハウジング20は、ロッド12を支持するとともに、ロッド12の一部が突出した状態で、モータユニット50、スライド部60、及びボールねじ軸70等を水密に保護する部材である。ハウジング20は、図3に示すように、ハウジング本体21と、フロントカバー30と、リアカバー40とを有する。
ハウジング本体21は、図4に示すように、Y軸方向を長手方向とする筒状の部材である。ハウジング本体21は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。ハウジング本体21のフロント側(−Y側)の端部には、フロント開口部21aが形成されている。ハウジング本体21のフロント側の端面22は、XZ平面に平行な平面に構成されている。フロント側の端面22には、ねじ穴22aが形成されている。本実施形態においては、ねじ穴22aの数は、4つである。
図5に示すように、ハウジング本体21のリア側(+Y側)の端部には、リア開口部21bが形成されている。ハウジング本体21のリア側の端面23は、XZ平面に平行な平面に構成されている。リア側の端面23には、ねじ穴23aが形成されている。本実施形態においては、ねじ穴23aの数は、4つである。
ハウジング本体21の天板部24には、Z軸方向に貫通する工具用貫通孔24aが形成されている。工具用貫通孔24aには、キャップ24bが着脱可能に取り付けられている。
図4及び図5に示すように、ハウジング本体21の底板部25には、Z軸方向に貫通するボルト用貫通孔25aが形成されている。また、底板部25の下面(−Z側の面)には、2本の取付用溝25bが形成されている。取付用溝25bは、ハウジング本体21の長手方向に沿って形成されている。この取付用溝25bは、アクチュエータ10の設置対象の設備や設置台に取り付けるために用いられる。
フロントカバー30は、図6及び図7に示すように、ハウジング本体21のフロント開口部21aを閉塞する部材である。フロントカバー30は、ハウジング20の内部空間R1を水密に保護するためのロッド用シール部材31、32と、フロントカバー用シール部材33と、ソフトワイパ34とを備えている。また、フロントカバー30には、ロッド12を通すためのロッド用貫通孔30aが形成されている。このロッド用貫通孔30aの内周面には、ロッド用シール部材31を嵌め込むための環状の溝35が形成されている。ロッド用貫通孔30aの−Y側の開口には、ロッド用シール部材32を嵌め込むための凹部36が形成されている。フロントカバー30の+Y側の端面には、グリス溜り用凹部37が形成されている。このグリス溜り用凹部37には、フロント側ベアリングユニット90Aのグリス溜り用凸部92が、グリス溜り用シール部材93を介して嵌め込まれる。グリス溜り用凹部37とグリス溜り用凸部92との間には、グリス供給路39aが形成される(図6参照)。
図8は、フロントカバー30の背面図である。図8に示すように、フロントカバー30の+Y側の端面(図8における正面)には、溝38が形成されている。また、フロントカバー30には、Y軸方向に貫通するボルト用貫通孔30bが形成されている。本実施形態においては、フロントカバー30に形成されたボルト用貫通孔30bの孔数は、図3を参照するとわかるように、ハウジング本体21のねじ穴22aの数に対応させて、4つである。ボルト用貫通孔30bには、フロントカバー30を、ハウジング本体21に固定するためのボルト13が挿入される。ボルト用貫通孔30bに挿入されたボルト13は、ハウジング本体21のねじ穴22aに捻じ込まれる。これにより、フロントカバー30は、ハウジング本体21に固定される。
ロッド用シール部材31は、図6及び図7に示すように、フロントカバー30の溝35に嵌め込まれることによって、フロントカバー30とロッド12との間を水密にシールする。ロッド用シール部材31の断面形状は、本実施形態においては、X字型である。ロッド用シール部材31は、例えば、ゴムからなる。ロッド用シール部材31の表面は、DLC(Diamond Like Carbon)コーティングが施されて、硬化処理がなされている。
ロッド用シール部材32は、フロントカバー30の凹部36に嵌め込まれることによって、フロントカバー30とロッド12との間を水密にシールする。ロッド用シール部材32は、例えば、−Y方向に突出する突出部32aが形成された略円環状のダストシールである。ロッド用シール部材32の突出部32aは、ロッド12の外周面に接触するように形成されている。これにより、アクチュエータ10の外部の水や塵が、ロッド12の進退移動に伴って、ハウジング20の内部空間R1に浸入することを防いでいる。また、ロッド用シール部材32は、ゴム製のシール部材本体と、シール部材本体に埋め込まれた金属部32bとを有している。ロッド用シール部材32のシール部材本体は、例えば、ゴムからなる。ロッド用シール部材32の表面は、DLC(Diamond Like Carbon)コーティングが施されて、硬化処理がなされている。ロッド用シール部材32は、ロッド用シール部材31とともに、ハウジング20の内部空間R1への異物や水滴等の浸入を防ぐ。
フロントカバー用シール部材33は、フロントカバー30の溝38に嵌め込まれることによって、フロントカバー30とハウジング本体21との間を水密にシールする。フロントカバー用シール部材33は、例えば、Oリングである。フロントカバー用シール部材33は、ハウジング20の内部空間R1への異物や水滴等の浸入を防ぐ。
ソフトワイパ34は、ロッド用シール部材32の+Y側の端部に形成された凹部に嵌め込まれている。ソフトワイパ34は、例えば、フェルトからなる。ソフトワイパ34は、例えば、グリスが含浸されることで、ハウジング20の内部空間R1で生じた磨耗粉の外部への流出を防止したり、ロッド12の外周面にグリスを供給したりする。
また、フロントカバー30は、グリスニップル39を備えている。グリスニップル39は、ロッド12を円滑に移動させるためのグリスを注入するための部材である。グリスニップル39は、フロントカバー30のグリスニップル用取付孔30cに圧入されることによって取り付けられている。なお、グリスニップル用取付孔30cは、グリス供給路39a、39bによって、ロッド用貫通孔30aに通じている。グリスニップル39は、貫通孔が形成された本体部と、貫通孔に挿入されたスプリングと、スプリングによって上方(+Z方向)に付勢されたボールとを有する。スプリングでボールが上方に付勢されることによって、グリスニップル39の開口は、閉じられている。
このグリスニップル39にグリスを注入する場合、アクチュエータ10のユーザは、先ず、グリスを供給するためのグリスガンを、グリスニップル39に接続する。そして、グリスガンからグリスが流れることにより、グリスの注入が開始される。すると、スプリングの付勢力に抗して、ボールが下方(−Z方向)に移動する。これにより、グリスは、グリス供給路39a、39bを通過して、ロッド12の外周面に供給される。
リアカバー40は、図9に示すように、ハウジング本体21のリア開口部21bを閉塞する部材である。リアカバー40は、ハウジング20の内部を水密に保つためのリアカバー用シール部材41を有している。リアカバー40の−Y側の端面には、リアカバー用シール部材41を嵌め込むための溝42が形成されている。また、リアカバー40の+Y側の面には、ハウジング20の内部空間R1と、アクチュエータ本体11の外部とを連通させる吸排気口40aが形成されている。
図10は、リアカバー40の正面図である。図10に示すように、リアカバー40には、Y軸方向に貫通するボルト用貫通孔40bが形成されている。本実施形態においては、リアカバー40に形成されたボルト用貫通孔40bの数は、図5に示すハウジング本体21のねじ穴23aの数に対応させて、4つである。ボルト用貫通孔40bには、図3に示すように、リアカバー40を、ハウジング本体21に固定するためのボルト14が挿入される。ボルト用貫通孔40bに挿入されたボルト14は、ハウジング本体21のねじ穴23aに捻じ込まれる。これにより、リアカバー40は、ハウジング本体21に固定される。
リアカバー用シール部材41は、図9に示すように、リアカバー40の溝42に嵌め込まれることによって、リアカバー40とハウジング本体21との間を水密にシールする。リアカバー用シール部材41は、例えば、Oリングである。リアカバー用シール部材41は、ハウジング20の内部空間R1への異物や水滴等の浸入を防ぐ。
また、リアカバー40は、吸排気口40aに取り付けられた吸排気ポート43を備えている。吸排気口40a及び吸排気ポート43は、ハウジング20の外部から内部空間R1に通じることで、ハウジング20の内部空間R1の内圧を外気圧と同等に保つために用いられる。吸排気ポート43には、接続管18が接続される。
また、リアカバー40の+Y側の面には、ケーブル用貫通孔40cが形成されている。ケーブル用貫通孔40cには、アクチュエータケーブル54が通される。
モータユニット50は、図9に示すように、モータ本体51と、エンコーダ52と、モータブラケット53と、アクチュエータケーブル54とを有する。
モータ本体51は、例えば、出力軸51a(回転軸)、ロータ、ステータ、モータケース51b等を有している。モータ本体51には、アクチュエータケーブル54を介して電源からの電力が供給される。モータ本体51に電力が供給されることによって、モータ本体51のロータが回転する。このロータの回転運動は、出力軸51aに出力される。また、出力軸51aの先端には、カップリング55(継手部材)が取り付けられている。
エンコーダ52は、例えば、コードホイール、光学センサ、これらを収納するエンコーダカバー等を有している。コードホイールは、出力軸51aとともに回転する。光学センサは、コードホイールに、照明光を射出するとともに、コードホイールに反射された照明光を受光し、受光した照明光の強度に応じた電圧信号を出力する。これにより、エンコーダ52は、モータ本体51の出力軸51aの回転を検出する。
モータブラケット53は、モータ本体51のモータケース51bを、リア側ベアリングユニット90Bに支持する部材である。モータブラケット53は、例えば、ボルトによって、モータケース51bの−Y側の面に固定されている。モータブラケット53には、Y軸方向に貫通する貫通孔53aが形成されている。貫通孔53a内には、モータケース51bから−Y方向に突出する出力軸51aが配置される。モータブラケット53の上面(+Z側の面)には、ねじ孔53bが形成されている。このねじ孔53bには、セットスクリュー57が捻じ込まれる。セットスクリュー57の下端が、リア側ベアリングユニット90Bの上面を押圧することにより、モータブラケット53は、リア側ベアリングユニット90Bに固定される。なお、ねじ孔53bへのセットスクリュー57の捻じ込み作業は、ハウジング本体21に形成された工具用貫通孔24aからキャップ24bを取り外して、セットスクリュー57を捻じ込むための工具を工具用貫通孔24aに挿入しつつ行われる。
スライド部60(移動体)は、図11及び図12に示すように、ロッド12が固定されることにより、ロッド12とともに+Y方向及び−Y方向の双方向に移動する部材である。スライド部60は、スライド部本体61と、ボールねじナット62と、転動体収納ユニット63とを有する。
スライド部本体61は、例えば、金属からなる略直方体の部材である。スライド部本体61には、Y軸方向に貫通する貫通孔61aが形成されている。スライド部本体61の貫通孔61aの−Y側の開口近傍の内周面には、雌ねじ部が形成されている。これに対して、ロッド12の+Y側の端部近傍の外周面には、雄ねじ部が形成されている。ロッド12の雄ねじ部が、スライド部本体61の貫通孔の雌ねじ部に螺合することにより、ロッド12は、スライド部本体61に固定される。
ボールねじナット62は、ボールねじ軸70の外周に配置されている。ボールねじナット62は、ボールねじ軸70に複数の転動体を介して嵌め込まれる。転動体が転動することにより、ボールねじ軸70の回転運動が、ボールねじナット62の直線運動に円滑に変換される。また、ボールねじナット62は、スライド部本体61に形成された貫通孔61aの+Y側からは、挿入されて、ボルト等により固定される。
転動体収納ユニット63は、スライド部本体61の下面(−Z側の面)に固定されている。転動体収納ユニット63の内部には、図13に示すように、転動体循環路63aが形成されている。転動体循環路63aには、複数の転動体B1が配置される。
ボールねじ軸70は、図2に示すように、外周面が螺旋状のボールねじ面として構成されたボールねじ軸本体71と、ボールねじ軸本体71の+Y側の端部に形成された小径部72と、小径部72に嵌め込まれて固定された接続部材73とから構成される。接続部材73には、図9に示すように、リア側ベアリングユニット90Bとカップリング74(継手部材)が取り付けられる。
カップリング74は、ボールねじ軸70の接続部材73に、例えば、回り止め用のねじによって固定されている。カップリング74は、モータユニット50の出力軸51aの先端に取り付けられたカップリング55に嵌合する形状に形成されている。カップリング74がカップリング55に嵌合することにより、ボールねじ軸70は、出力軸51aとともに回転する。これにより、出力軸51aの回転運動がボールねじ軸70に伝達される。
ベース80は、図2及び図3に示すように、Y軸方向を長手方向とする部材である。ベース80は、図13に示すように、底板部81と、底板部81の両側に形成された側壁部82R、82Lとを有する。ベース80は、例えば、アルミニウムを押出成形することによって形成される。側壁部82Rの−X側の面及び側壁部82Lの+X側の面には、凹部がそれぞれ形成されている。この凹部には、Y軸方向を長手方向とするガイドレール83R、83Lが取り付けられている。ガイドレール83Rの−X側の面及びガイドレール83Lの+X側の面には、溝部がそれぞれ形成されている。溝部は、対向するように形成されており、溝部の内面は、略湾曲面として構成されている。
図14は、図2のA−A断面図である。図14に示すように、ベース80の下面(−Z側の面)には、ねじ穴80aが形成されている。ねじ穴80aの数は、ハウジング本体21の底板部25のボルト用貫通孔25aの孔数に対応して、3つである。ベース80は、ボルト88によって、ハウジング本体21に固定される。詳しくは、ボルト88は、ハウジング本体21の下側(−Z側)から、中央に孔が形成された円板状のシール部材89を介して、ボルト用貫通孔25aに挿入される。そして、ボルト88は、ベース80のねじ穴80aに捻じ込まれる。このシール部材89は、弾性の素材からなり、ボルト88の頭部と、ボルト用貫通孔25aとの間を水密にシールする。
また、ベース80には、図13に示すように、複数の転動体B1を介して、スライド部60が取り付けられる。この転動体B1が、ガイドレール83R、83L上を転動することにより、スライド部60は、Y軸方向に+Y方向及び−Y方向の双方向に円滑に移動する。
フロント側ベアリングユニット90Aは、図6及び図7に示すように、ベース80のフロント側(−Y側)に固定されている。フロント側ベアリングユニット90Aには、ロッド12を通すための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、オイルレスベアリング91が配置されている。オイルレスベアリング91は、ロッド12をY軸方向に進退移動可能に支持する。また、フロント側ベアリングユニット90Aには、−Y方向に突出するグリス溜り用凸部92が形成されている。グリス溜り用凸部92には、Oリングからなるグリス溜り用シール部材93が嵌め込まれている。グリス溜り用シール部材93は、グリス溜り用凸部92とグリス溜り用凹部37とで形成されたグリス供給路39aから、ハウジング20の内部空間R1へのグリスの流出を防止するために用いられる。
リア側ベアリングユニット90Bは、図9に示すように、ボールベアリング95と、ベアリングハウジングと、ベアリング押え部とを有する。リア側ベアリングユニット90Bは、ボールねじ軸70を挿入するための貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には、ボールベアリング95が配置されている。ボールベアリング95は、貫通孔の−Y側から嵌め込まれ、ベアリング押え部によって押さえ込まれている。そして、ベアリング押え部は、ボルト等によって、ベアリングハウジングに固定されている。このボールベアリング95によって、ボールねじ軸70は回転可能に支持される。
吸湿装置100は、図1及び図2に示すように、アクチュエータ本体11に接続されることで、吸排気ポート43からハウジング20の内部空間R1に流入する空気から、含有された湿気を取り除く。吸湿装置100は、図15A及び図15Bに示すように、吸湿部101と、収納部102とを有する。
吸湿部101は、例えば、吸湿剤、乾燥剤等からなる。吸湿部101の素材としては、塩化カルシウム、生石炭、シリカゲル等である。しかしながら、吸湿部101の素材は、これに限られず、空気に含有された湿気を取り除くものであれば、これ以外の素材のものであってもよい。また、吸湿部101は、例えば、取り替えが容易なように、上記素材が入れられた袋を有している。
収納部102には、水密に保たれた内部空間R2が形成されている。収納部102の内部空間R2には、吸湿部101が収納される。収納部102は、ケース103と、カバー104と、弾性の素材からなる吸湿装置用シール部材105とを有する。
ケース103は、上方に開口が形成されたケース本体と、吸排気ポート103a、103bとを有する。ケース103のケース本体の−Y側の面には、吸排気ポート103aが取り付けられている。この吸排気ポート103aには、接続管18が接続される。また、ケース本体の+Y側の面には、吸排気ポート103bが取り付けられている。この吸排気ポート103bには、開放管19が接続される。
カバー104は、ケース103のケース本体の開口を覆う部材である。カバー104には、透明な素材からなる窓部106が形成されている。カバー104は、吸湿装置用シール部材105を介して、ケース103に、着脱可能に取り付けられている。カバー104は、例えば、ねじ107によって、ケース103に固定される。ケース103とカバー104とに挟まれた吸湿装置用シール部材105は、ケース103とカバー104との間を水密にシールする。
上述のように構成されたアクチュエータ10は、ロッド用シール部材31、32、フロントカバー用シール部材33、リアカバー用シール部材41によって、ハウジング20の内部空間R1が水密に保護された防水仕様のものである。このため、例えば、加工食品を製造する工場や、機械加工を行う工場等、湿度が高い環境等で使用することが可能である。この場合、吸湿装置100に接続された開放管19の端部19aは、加工食品を冷却する冷却水や、機械加工で用いられる機械油が掛からない場所にまで引き出される。また、図16に示すように、開放管19の内部の容積C1(=開放管19の長さL1×開放管19の内径D1)は、ハウジング20の内部空間R1の容積C2よりも大きくなっている。開放管19の内部の容積C1は、ハウジング20の内部空間R1の容積C2よりも大きなものであればよいが、長さL1を小さくし、相対的に内径D1を大きくし過ぎると、開放管19が硬くなり、使い勝手が悪くなる。なお、開放管19の内部の容積C1は、ハウジング20の内部空間R1の容積C2の1.5倍であることが望ましい。
上述のように構成されたアクチュエータ10の動作について、図17A、図17B、図18、及び図19を参照しつつ説明する。
先ず、モータユニット50に電源が供給されることによって、図17Aに示すように、モータユニット50の出力軸51aが所定の方向に回転(正転)する。出力軸51aが所定の方向に回転すると、出力軸51aに接続されているボールねじ軸70が、出力軸51aとともに回転(正転)する。
ボールねじ軸70が回転すると、図17Bに示すように、ボールねじ軸70の回転運動に伴って、ボールねじナット62が、例えば、−Y方向に直線運動をする。ボールねじナット62が、−Y方向に移動すると、ボールねじナット62に固定されているスライド部60も、ボールねじナット62とともに−Y方向に移動をする。
スライド部60が−Y方向に移動をすると、スライド部60に固定されているロッド12も、スライド部60とともに−Y方向に移動する。これにより、ロッド12の先端に取り付けられた先端金具Mが−Y方向に移動する。このとき、ロッド12の先端側に、ワークWが配置されている場合は、ロッド12(詳しくは、ロッド12の先端金具M)がワークWを押し付ける。
このとき、ハウジング20の内部空間R1は水密に保たれているため、図18に示すように、ロッド12の−Y方向への移動に伴って、内部空間R1の内部容量が大きくなる。すると、アクチュエータ10の外部の空気が、開放管19、吸湿装置100、及び接続管18を通って、ハウジング20の内部空間R1に流入する。これにより、内部空間R1の内圧は、外気圧と同等に保たれる。結果的に、スライド部60及びロッド12は、内部空間R1の内圧の変化に影響を受けることなく、円滑に移動する。
また、内部空間R1に流入する空気は、吸湿装置100を通過するため、吸湿装置100の吸湿部101の吸湿作用により、湿気が取り除かれた空気が、内部空間R1に流入する。これにより、内部空間R1の空気は、湿気が取り除かれた状態に保たれる。
以上により、ロッド12及び先端金具Mの−Y方向への移動が完了する。
次に、モータユニット50の出力軸51aが所定の方向とは逆方向に回転(逆転)すると、図17A及び図17Bに示すように、出力軸51aに接続されているボールねじ軸70も、出力軸51aとともに逆方向に回転(逆転)する。
ボールねじ軸70が回転すると、ボールねじ軸70の回転運動に伴って、ボールねじナット62が、+Y方向に直線運動をする。ボールねじナット62が、+Y方向に移動すると、ボールねじナット62に固定されているスライド部60も、ボールねじナット62とともに+Y方向に移動をする。
スライド部60が+Y方向に移動をすると、スライド部60に固定されているロッド12も、スライド部60とともに+Y方向に移動する。これにより、ロッド12の先端に取り付けられた先端金具Mが+Y方向に移動し、ロッド12(詳しくは、ロッド12の先端金具M)がワークWから離間する。
このとき、ハウジング20の内部空間R1は水密に保たれているため、図19に示すように、ロッド12の+Y方向への移動に伴って、内部空間R1の内部容量が小さくなる。すると、アクチュエータ10のハウジング20の内部空間R1の空気が、接続管18、吸湿装置100、及び開放管19を通って、アクチュエータ10の外部に流出する。これにより、内部空間R1の内圧は、外気圧と同等に保たれる。結果的に、スライド部60及びロッド12は、内部空間R1の内圧の変化に影響を受けることなく、円滑に移動する。
以上により、ロッド12及び先端金具Mの+Y方向への移動が完了し、ロッド12及び先端金具Mは、初期位置まで戻る。
以上、説明したように、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、アクチュエータ本体11に、吸湿部101を有する吸湿装置100が接続されている。吸湿部101は、吸排気口40aからハウジング20の内部空間R1に流入する空気に含有された湿気を吸収する。このため、内部空間R1の空気は、湿気が取り除かれた状態に保たれる。これにより、アクチュエータ10のハウジング20の内部空間R1の結露を防ぐことができる。
これに対して、アクチュエータ本体11に吸湿装置100が接続されていないアクチュエータの場合、ロッド12の移動に伴って、吸排気口40aから湿気が含有した空気が流入する。そして、このアクチュエータに液体がかかった場合や、このアクチュエータの周囲の気温が低い場合には、ハウジング20の内部空間R1の温度が低下する。これにより、内部空間R1の空気が冷却されて、ハウジング20の内部空間R1に結露が生じる。結露が生じると、結露によって生じた水分により、アクチュエータの構成部品に錆びが生じ、ひいては、スライド部60及びロッド12の円滑な動きが阻害されるおそれがある。
しかしながら、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、吸湿装置100の吸湿部101が、ハウジング20の内部空間R1に流入する空気に含有された湿気を吸収し、内部空間R1の空気が、湿気が取り除かれた状態に保たれる。このため、ハウジング20の内部空間R1の温度が低下しても、ハウジング20の内部空間R1の結露を防ぐことができる。結果として、結露によって生じた水分により、アクチュエータ10の構成部品の錆びを防ぐことができる。ひいては、スライド部60及びロッド12の動きが阻害されることもない。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、吸湿装置100のカバー104には、透明な素材からなる窓部106が形成されている。このため、吸湿装置100の収納部102に収納された吸湿部101の交換の時期を、ケース103からカバー104を取り外すことなく、ユーザの目視により確認することができる。また、吸湿部101の交換時期でもないのに関わらず、ケース103からカバー104を取り外すことで、吸湿装置100の収納部102に、湿気を含有した空気を流入させて、吸湿部101の劣化を早めることもない。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、吸湿装置100のカバー104は、ケース103に着脱可能に取り付けられている。このため、ユーザは、吸湿部101を、容易に交換できる。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、吸湿装置100は、接続管18を介して、アクチュエータ本体11に接続されている。このため、すでに施設や工場に設置されているアクチュエータ本体11に、吸湿装置100を容易に追加接続することができる。
また、アクチュエータ本体11から離れた位置に、吸湿装置100を設置することができる。これにより、アクチュエータ本体11を、比較的、狭い場所で使用しなければならない場合にも、アクチュエータ本体11に、吸湿装置100を容易に追加接続することが可能になる。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、フロントカバー30は、ロッド12との間を水密にシールするためのロッド用シール部材31、32を備えている。このため、ハウジング20の内部空間R1に、湿気が含有した空気が流入することがなく、結果的に、内部空間R1の結露を防ぐことができる。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、フロントカバー30は、ハウジング本体21との間を水密にシールするためのフロントカバー用シール部材33を備えている。このため、ハウジング20の内部空間R1に、湿気が含有した空気が流入することがなく、結果的に、内部空間R1の結露を防ぐことができる。
また、本実施形態に係るアクチュエータ10では、リアカバー40は、ハウジング本体21との間を水密にシールするためのリアカバー用シール部材41を備えている。このため、ハウジング20の内部空間R1に、湿気が含有した空気が流入することがなく、結果的に、内部空間R1の結露を防ぐことができる。
また、本第1実施形態に係るアクチュエータ10では、開放管19の内部の容積C1(=開放管19の長さL1×開放管19の内径D1)が、ハウジング20の内部空間R1の容積C2よりも大きくなっている。このため、ロッド12が進退移動した場合でも、外部の空気が、開放管19を通って、吸湿装置100の内部空間R2まで流入しにくくなる。これにより、吸湿装置100の吸湿部101の劣化を抑制できる。また、外部の空気が、アクチュエータ本体11の内部空間R1にも流入しにくくなるため、内部空間R1の空気の湿度上昇を抑制でき、結果的に、内部空間R1の結露を防ぐことができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態等によって限定されるものではない。
例えば、本第1実施形態に係るアクチュエータ10においては、吸湿装置100は、接続管18を介して、アクチュエータ本体11に接続されている。しかしながら、これに限らず、図20に示す第2実施形態に係るアクチュエータ10Aのように、吸湿装置100は、アクチュエータ本体11のハウジング20に直接固定されていてもよい。本実施形態の場合、例えば、図21に示すように、吸湿装置100は、吸排気ポート43を覆うように、リアカバー40の+Y側の面に固定される。本第2実施形態に係るアクチュエータ10Aでは、接続管18が不要であるため、部品点数を削減できる。なお、ハウジング20に直接固定される吸湿装置100のサイズは、任意である。例えば、図22に示す第3実施形態に係るアクチュエータ10Bの吸湿装置100のように、アクチュエータ10Aの吸湿装置100よりも小型のものであってもよい。
また、本第1実施形態においては、吸湿装置100の収納部102は、アクチュエータ本体11のハウジング20とは、別体として形成されている。しかしながら、これに限らず、吸湿装置100の収納部102は、アクチュエータ本体11のハウジング20に、一体に形成されていてもよい。この場合も、アクチュエータ10A、10Bと同様に、接続管18が不要であるため、部品点数を削減できる。なお、本発明においては、吸湿装置100の収納部102が、アクチュエータ本体11のハウジング20に、一体に形成されていることも、吸湿装置100が、ハウジング20に固定されていることに含まれる。
また、本第1実施形態においては、ハウジング20は、ロッド12とフロントカバー30との間を水密にシールするために、2つのロッド用シール部材31、32を備えている。しかしながら、これに限らず、1つのロッド用シール部材を備えていてもよいし、3つ以上のロッド用シール部材を備えていてもよい。
また、本第1実施形態においては、ユーザが、吸湿装置100の吸湿部101の交換の時期を確認するための窓部106が、吸湿装置100のカバー104に形成されている。しかしながら、これに限られない。例えば、窓部106は、吸湿装置100のケース103に形成されていてもよいし、ケース103とカバー104との両方に形成されていてもよい。また、カバー104全体を透明な素材から構成してもよいし、ケース103全体を透明な素材から構成してもよい。
また、本第1実施形態では、開放管19の内部の容積C1(=開放管19の長さL1×開放管19の内径D1)は、ハウジング20の内部空間R1の容積C2よりも大きくなっている。しかしながら、開放管19の内部の容積C1だけでなく、図23に示すように、接続管18の内部の容積C3(=接続管18の長さL2×接続管18の内径D2)が、ハウジング20の内部空間R1の容積C2よりも大きくてもよい。この場合、吸湿装置100を一時的に取り外しても、外部の空気が、接続管18を通って、アクチュエータ本体11の内部空間R1に流入しにくくなる。これにより、内部空間R1の空気の湿度上昇を抑制でき、結果的に、内部空間R1の結露を防ぐことができる。
また、本第1実施形態では、吸湿装置100の収納部102には、一つの内部空間R2が形成されている。しかしながら、これに限られず、図24に示す変形例のように、収納部102に、複数の仕切部111〜115を形成することで、複数の空間が区画されていてもよい。図24に示す変形例では、仕切部111〜115に、連通孔111a〜115aが形成されている。この連通孔111a〜115aによって、区画された複数の空間同士は連通されている。なお、仕切部111〜115によって区画された複数の空間は、連通孔111a、113a、115aが、仕切部111、113、115の上部に形成され、連通孔112a、114aが、仕切部112、114の下部に形成されることで、外部の空気が蛇行するように流れる流路として機能する。図24に示す変形例では、外部の空気が、連通孔111a〜115aを順次通過することで、蛇行するように流れつつ、接続管18にまで流れる。このため、外部の空気を、吸湿部101に確実に通過させつつ、接続管18にまで流すことができる。これにより、吸湿効果を高めることができる。
なお、図24に示す変形例では、連通孔111a、113a、115aが、仕切部111、113、115の上部に形成され、連通孔112a、114aが、仕切部112、114の下部に形成されている。しかしながら、これに限らず、区画された複数の空間が、空気が蛇行するように流れる流路として機能するような形状であれば、これら以外の形状であってもよい。例えば、図24に示す変形例とは逆に、連通孔111a、113a、115aが、仕切部111、113、115の下部に形成され、連通孔112a、114aが、仕切部112、114の上部に形成されていてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
10、10A、10B アクチュエータ
11 アクチュエータ本体
12 ロッド
13、14 ボルト
18 接続管
19 開放管
19a 端部
20 ハウジング
21 ハウジング本体
21a フロント開口部
21b リア開口部
22、23 端面
22a、23a ねじ穴
24 天板部
24a 工具用貫通孔
24b キャップ
25 底板部
25a ボルト用貫通孔
25b 取付用溝
30 フロントカバー
30a ロッド用貫通孔
30b ボルト用貫通孔
30c グリスニップル用取付孔
31、32 ロッド用シール部材
32a 突出部
32b 金属部
33 フロントカバー用シール部材
34 ソフトワイパ
35 溝
36 凹部
37 グリス溜り用凹部
38 溝
39 グリスニップル
39a、39b グリス供給路
40 リアカバー
40a 吸排気口
40b ボルト用貫通孔
40c ケーブル用貫通孔
41 リアカバー用シール部材
42 溝
43 吸排気ポート
50 モータユニット(モータ)
51 モータ本体
51a 出力軸(回転軸)
51b モータケース
52 エンコーダ
53 モータブラケット
53a 貫通孔
53b ねじ孔
54 アクチュエータケーブル
55 カップリング
57 セットスクリュー
60 スライド部(移動体)
61 スライド部本体
61a 貫通孔
62 ボールねじナット(ナット)
63 転動体収納ユニット
63a 転動体循環路
70 ボールねじ軸(ねじ軸)
71 ボールねじ軸本体
72 小径部
73 接続部材
74 カップリング
80 ベース
80a ねじ穴
81 底板部
82R、82L 側壁部
83R、83L ガイドレール
88 ボルト
89 シール部材
90A フロント側ベアリングユニット
90B リア側ベアリングユニット
91 オイルレスベアリング
92 グリス溜り用凸部
93 グリス溜り用シール部材
95 ボールベアリング
100 吸湿装置
101 吸湿部
102 収納部
103 ケース
103a、103b 吸排気ポート
104 カバー
105 吸湿装置用シール部材
106 窓部
107 ねじ
111〜115 仕切部
111a〜115a 連通孔
B1 転動体
M 先端金具
R1、R2 内部空間
W ワーク
C1、C2、C3 容量
L1、L2 長さ
D1、D2 内径

Claims (11)

  1. 回転軸を備えるモータと、前記回転軸とともに回転するねじ軸と、前記ねじ軸の回転運動を直線運動に変換するナットを備える移動体と、前記移動体に固定され、軸方向に進退移動するロッドと、前記ロッドの一部が突出した状態で、前記モータと前記ねじ軸と前記移動体とが水密に保護される内部空間が形成され、前記内部空間の内圧を外気圧と同等に保つための吸排気口を備えるハウジングと、を備えるアクチュエータ本体と、
    前記アクチュエータ本体に接続されることで、前記吸排気口から前記ハウジングの内部に流入する空気に含有された湿気を吸収する吸湿部を備える吸湿装置と、
    を有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記吸湿装置は、前記吸湿部を収納する収納部を備え、
    前記収納部は、ケース本体と、前記ケース本体から着脱可能なカバーと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記収納部は、少なくとも一部が透明な素材からなることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記収納部には、内部を複数の空間に区画するとともに、区画された前記空間同士を連通する連通孔が形成された仕切部が形成され、
    前記仕切部によって区画された空間は、空気が蛇行するように流れる流路として機能することを特徴とする請求項2又は3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記吸排気口に接続された接続管を有し、
    前記吸湿装置は、前記接続管を介して、前記アクチュエータ本体に接続されていることで、前記吸湿装置の内部は、前記ハウジングの前記内部空間に通じていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記接続管の容積は、前記ハウジングの前記内部空間の容積より大きいことを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記吸湿装置は、前記アクチュエータ本体の前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記ハウジングは、
    フロント側の端部にフロント開口部が形成されたハウジング本体と、
    前記ロッドを摺動可能に支持するとともに、前記フロント開口部を閉塞するフロントカバーと、
    を備え、
    前記フロントカバーは、前記ロッドとの間を水密にシールするためのロッド用シール部材を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記フロントカバーは、前記ハウジング本体との間を水密にシールするためのフロントカバー用シール部材を備えることを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記ハウジング本体のリア側の端部には、リア開口部が形成され、
    前記ハウジングは、前記リア開口部を閉塞するリアカバーを備え、
    前記リアカバーは、前記ハウジング本体との間を水密にシールするためのリアカバー用シール部材を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載のアクチュエータ。
  11. 一端部が、前記吸湿装置に接続されるとともに、他端部が、外部に開放された開放管を有し、
    前記開放管の容積は、前記ハウジングの前記内部空間の容積より大きいことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
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