JP6025597B2 - 車両用通信装置 - Google Patents

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本発明は、複数の電子制御装置が共通の通信線に接続されて規定周波数の通信信号で相互に通信を行う車両用通信装置に関する。
特許文献1では、電動パワーステアリング装置、パワーウィンドウ装置等の電動機を駆動するPWM駆動信号の駆動周波数をカーラジオのチャンネル周波数に応じて変更し、PWM駆動周波数の高調波成分に起因してカーラジオへ飛び込むノイズを防止することを目的としている([0002]、[0008])。そこで、特許文献1では、制御手段15が、外部特定情報JG(カーラジオが受信するチャンネル周波数等([0035]))に応じて電動機に対するPWM制御信号の駆動周波数を変更し、PWM駆動周波数の高調波成分をラジオのチャンネル周波数から離れた周波数に設定することで、カーラジオへのノイズ混入を防止する([0069])。
また、ハーネス省線化等のニーズから、電力線通信(PLC)を車両に適用した車両情報通信システムが検討されている(特許文献2)。特許文献2では、電装機器を構成する複数の負荷73を制御するマスタコントローラ74(マスタ74)及びスレーブコントローラ75(スレーブ75)における通信にPLCを用いることが従来技術として紹介されている([0003])。また、特許文献2では、それぞれがマスタ−スレーブ通信を行うマスタ40を有する複数のPLCネットワーク20(20A、20B、20C、・・・)が示されている([0014]、[0017])。
特開平10−327597号公報 特開2005−278087号公報
上記のように、特許文献1では、制御手段15が、外部特定情報JGに応じて電動機に対するPWM制御信号の駆動周波数を変更する。換言すると、特許文献1では、ある電動機(アクチュエータ)を駆動するための制御手段15単独でPWM制御信号の駆動周波数の変更を行う場合についてしか考慮されていない。このため、特許文献2の通信システムに特許文献1の技術を組み込む場合、各PLCネットワーク20におけるマスタ−スレーブ通信又は複数のPLCネットワーク20間の通信(換言すると、複数の電子制御装置(ECU)間の通信)により支障をきたす虞がある。
なお、上記のような問題は、カーラジオ(ラジオ受信機)に限らず、その他の再生装置(例えば、テレビ受信機)にも該当する。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、再生装置における再生品質を向上する車両用通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用通信装置は、複数の電子制御装置が共通の通信線に接続されて規定周波数の通信信号で相互に通信を行うものであって、前記車両用通信装置は、車両の外部から送信される固定周波数の複数の電波の中から少なくとも1つを選択して受信すると共に、前記複数の電波のうち受信した電波を復調して得られ且つ少なくとも音声情報又は映像情報を含むコンテンツ信号を前記車両内で再生する再生装置を備え、前記複数の電子制御装置のうち所定の電子制御装置は、前記再生装置が受信している又は受信する可能性のある1つ又は複数の前記電波の周波数である受信周波数を特定すると共に、特定した前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなるか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段は、前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなると判定した場合、前記規定周波数の変更通知を前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置に送信し、前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置は、前記変更通知に基づいて順次又は同時に前記規定周波数を変更し、前記所定の電子制御装置は、前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置からの応答信号を受信したことを条件として、以後の通信を変更後の前記規定周波数で行うことを特徴とする。
本発明によれば、再生装置の受信周波数の信号に対して規定周波数の通信信号(複数の電子制御装置(以下「ECU」ともいう。)間で用いる信号)がノイズとなると判定した場合、ECU間での通信に用いる周波数(規定周波数)を変更する。このため、再生装置が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号に対し、ECU間の通信に用いる規定周波数の通信信号が、周波数の観点から影響を及ぼすことを防止することが可能となる。従って、再生装置における再生品質を向上することが可能となる。
前記複数の電子制御装置間で行う通信の方式が、略矩形波の信号を前記規定周波数で送信するベースバンド方式である場合、前記判定手段は、前記略矩形波に含まれる周波数成分のうち基本周波数及び前記基本周波数に対して高調波成分となる周波数が、前記受信周波数と一致しないように変更後の前記規定周波数を設定してもよい。
パルスのような矩形波をベースバンドにより送信する場合、多数の高調波成分を含むこととなる。このため、ECU間の通信をベースバンド方式で行う場合、再生装置が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号に対し、ECU間の通信に用いる規定周波数の通信信号が、周波数の観点から影響を及ぼし易くなる。本発明では、上記のようなベースバンド方式の特徴を考慮して、変更後の規定周波数を設定する。このため、上記のような影響を防止することが可能となる。
或いは、前記複数の電子制御装置間で行う通信の方式が、前記規定周波数の搬送波を所定の通信周波数の信号で変調する方式(例えば、直交周波数分割多重(OFDM)又はスペクトラム拡散(SS))である場合、前記判定手段は、前記搬送波の周波数の中心周波数及び前記中心周波数に対する前記通信周波数の帯域幅の周波数が、前記受信周波数と一致しないように変更後の前記規定周波数を設定してもよい。
搬送波を変調する方式を用いる場合、搬送波の中心周波数を中心とした周波数帯域を用いる。本発明では、このような特徴を考慮して、変更後の規定周波数を設定する。このため、搬送波を変調する方式を用いる場合において、再生装置が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号と、ECU間の通信に用いる規定周波数の通信信号との間の影響を防止することが可能となる。
前記通信線は、前記車両の電源から前記複数の電子制御装置に電源を供給するための電力線を兼ねており、前記複数の電子制御装置間で行う通信は、前記電力線に前記規定周波数の通信信号を重畳することで通信を行う電力線通信であってもよい。これにより、電力線通信(PLC)を用いる場合、再生装置が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号と、ECU間の通信に用いる規定周波数の通信信号との間の影響を防止することが可能となる。
前記受信周波数は、前記車両の現在位置に対応して受信可能な放送局又は放送チャンネルの周波数である複数の受信可能周波数であり、前記判定手段は、前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなるか否かを判定してもよい。これにより、放送局又は放送チャンネルの変更時における規定周波数の変更を不要とすることが可能となる。従って、放送局又は放送チャンネルの変更時における一時的なノイズの発生をより確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、再生装置の受信周波数の信号に対して規定周波数の通信信号(ECU間で用いる信号)がノイズとなると判定した場合、ECU間での通信に用いる周波数(規定周波数)を変更する。このため、再生装置が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号に対し、ECU間の通信に用いる規定周波数の通信信号が、周波数の観点から影響を及ぼすことを防止することが可能となる。従って、再生装置における再生品質を向上することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車両用通信装置を備える車両の概略構成ブロック図である。 前記車両用通信装置の一部をより詳細に示すブロック図である。 第1実施形態においてボーレートを設定するためのマスタの処理を示すフローチャートである。 第1実施形態において前記ボーレートを設定するためのスレーブの処理を示すフローチャートである。 正弦波の波形及び前記正弦波をFFT解析した結果を示す図である。 矩形波の波形及び前記矩形波をFFT解析した結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用通信装置を備える車両の概略構成ブロック図である。 第2実施形態においてボーレートを設定するためのマスタの処理を示すフローチャートである。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信装置12を備える車両10の概略構成ブロック図である。図2は、車両用通信装置12の一部をより詳細に示すブロック図である。車両用通信装置12(以下「通信装置12」ともいう。)は、通信ネットワーク20と、再生装置としてのラジオ受信機22(以下「ラジオ22」という。)とを有する。
[1−2.通信ネットワーク20]
(1−2−1.通信ネットワーク20全体)
図1に示すように、通信ネットワーク20は、複数の電子制御装置30、32a〜32d(以下「ECU30、32a〜32d」という。)と、各ECU30、32a〜30d間での通信のための通信線34とを備える。各ECU30、32a〜32dは、共通の通信線34に接続されて規定周波数(以下「規定周波数f1」という。)[Hz]で相互に通信を行う。ここでの通信方式は、略矩形波の信号を規定周波数f1で送信するベースバンド方式である。後述するように、その他の通信方式を用いてもよい。また、ここでの規定周波数f1は、ボーレート[bps]と同義で用いている。以下では、本実施形態で用いるボーレートを「ボーレートRb」と称する。
また、本実施形態の通信ネットワーク20は、通信技術としていわゆる電力線通信(PLC:Power Line Communication)を用いる。このため、通信線34は、車両10の電源としてのバッテリ36から複数のECU30、32a〜32dに電力を供給するための電力線を兼ねる。また、電力線通信では、電力線を兼ねる通信線34に所定の信号を重畳することで通信を行う。
通信ネットワーク20としては、例えば、特開2012−129742号公報に記載の構成を用いることができる。
ECU30、32a〜32dには、マスタノードとして機能するマスタECU30(以下「マスタ30」ともいう。)と、スレーブノードとして機能するスレーブECU32a〜32d(以下「スレーブ32a〜32d」ともいい、「スレーブ32」と総称する。)が含まれる。なお、ECU30、32a〜32dは、全てが車両10の内部に組み込まれている必要は必ずしもなく、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末に含まれていてもよい。
(1−2−2.マスタECU30)
本実施形態のマスタ30は、各スレーブ32との通信を介して通信ネットワーク20全体の制御を管理する。加えて、マスタ30が担当する部位を制御してもよい。例えば、車両10が図示しないエンジンを備える場合、マスタ30は、当該エンジンを制御してもよい。或いは、車両10が図示しない走行モータを備える場合、マスタ30は、当該走行モータを制御してもよい。
図2に示すように、マスタ30は、マイクロコンピュータ40(以下「マスタ側マイクロコンピュータ40」ともいう。)と、位相同期回路42(以下「マスタ側PLL42」又は「PLL42」という。)と、電力線通信モデム44(以下「マスタ側モデム44」又は「モデム44」という。)とを有する。なお、図2において、「MCOM」はマイクロコンピュータの略である。
マイクロコンピュータ40は、記憶部46に記憶されているプログラムに基づいて、所定の処理を実行する。当該所定の処理には、ボーレートRb(規定周波数f1)を変更するか否かを判定する判定機能が含まれる。このため、マイクロコンピュータ40は判定手段としても機能する。マイクロコンピュータ40の処理の詳細については、図3等を参照して後述する。
PLL42は、マイクロコンピュータ40からの指令に応じてボーレートRb(規定周波数f1)を変更する。PLL42の具体的な構成は、後述するスレーブ32の位相同期回路52(以下「スレーブ側PLL52」又は「PLL52」という。)と同様である。PLL42の構成は、図2のPLL52の構成のみならず、既存のその他の構成を用いることが可能である。
モデム44は、他のECU32a〜32d(スレーブ32)との通信の際、変調及び復調を行う。上記のように、本実施形態の通信ネットワーク20は、電力線通信を用いるため、モデム44は、電力線通信用のモデムである。
(1−2−3.スレーブECU32a〜32d)
スレーブ32a〜32dは、マスタ30及び他のスレーブ32a〜32dと通信を行いながら、それぞれが担当する部位を制御する。スレーブ32a〜32dの制御対象としては、例えば、トランスミッション、ブレーキ、エアコンディショナ等の部位であってもよい。
図2に示すように、各スレーブ32a〜32dは、マイクロコンピュータ50(以下「スレーブ側マイクロコンピュータ50」ともいう。)と、位相同期回路52(以下「スレーブ側PLL52」又は「PLL52」という。)と、電力線通信モデム54(以下「スレーブ側モデム54」又は「モデム54」という。)とを有する。
マイクロコンピュータ50は、記憶部56に記憶されているプログラムに基づいて、所定の処理を実行する。当該所定の処理には、マスタ30からの指令に基づいてボーレートRb(規定周波数f1)を変更する機能が含まれる。このため、マイクロコンピュータ50はボーレート変更手段又は規定周波数変更手段としても機能する。マイクロコンピュータ50の処理の詳細については、図4等を参照して後述する。
PLL52は、マイクロコンピュータ50からの指令に応じてボーレートRb(規定周波数f1)を変更する。図2に示すように、PLL52は、位相周波数比較器60(以下「PFD60」という。)と、チャージポンプ62(以下「CP62」という。)と、ループフィルタ64(以下「LPF64」という。)と、電圧制御発振器66(以下「VCO66」という。)と、分周器68とを有する。
PFD60は、マイクロコンピュータ50からの参照信号Srefと、分周器68からのフィードバック信号Sfbとの位相又は周波数を比較し、比較結果をエラー信号Ser(デジタル信号)として出力する。CP62は、PFD60からのエラー信号Serをアナログ信号に変換してLPF64に出力する。
LPF64は、CP62からのアナログ信号を平滑化してVCO66の制御電圧に変換する。VCO66は、LPF64からの入力電圧に応じて発振周波数を変化させる。
分周器68は、VCO66からの入力信号を分周し、より低い周波数の信号として出力する。分周器68における分周比(=出力周波数/入力周波数)は、マイクロコンピュータ50からの指令に応じて変化する。なお、分周器68の手前にプリスケーラ(図示せず)を配置して、分周を2段階に分けてもよい。
前述のように、スレーブ側PLL52の具体的な構成は、マスタ側PLL42と同様である。PLL52の構成は、図2の構成のみならず、既存のその他の構成を用いることが可能である。
モデム54は、マスタECU30及び他のECU32a〜32d(スレーブ32)との通信の際、変調及び復調を行う。上記のように、本実施形態の通信ネットワーク20は、電力線通信を用いるため、モデム54は、電力線通信用のモデムである。
[1−3.ラジオ22]
ラジオ22は、車両10の外部から送信される所定周波数(以下「受信周波数fr」という。)[Hz]の電波を受信可能である。ラジオ22は、受信した電波を復調して得られる音声情報を含む信号(コンテンツ信号)を車両10内で再生する。ここにいう音声情報には、音楽の情報も含むことができる。また、コンテンツ信号には、映像情報を含んでもよい。ここにいう映像情報には、文字情報を含むことができる。
ラジオ22は、マスタ側マイクロコンピュータ40からの要求に応じて受信周波数frをマイクロコンピュータ40に通知する。或いは、ラジオ22は、マイクロコンピュータ40からの要求なしに所定のタイミングで受信周波数frをマイクロコンピュータ40に通知してもよい。当該所定のタイミングとしては、例えば、ラジオ22が起動された時点、ラジオ22において選択チャンネルが変更された時点及び特定の時間(固定時間)(例えば、数秒〜数十秒のいずれか)が経過した時点の少なくとも1つを用いることができる。
後述するように、ラジオ22に加えて又はラジオ22に代えて、図示しないテレビ受信機(以下「テレビ」という。)を用いてもよい。前記テレビは、受信した電波を復調して得られる少なくとも音声情報又は映像情報を含む信号(コンテンツ信号)を車両10内で再生する。
2.ボーレートRbの設定
[2−1.マスタ30の処理]
図3は、第1実施形態においてボーレートRb(規定周波数f1)を設定するためのマスタ30の処理を示すフローチャートである。図3の各処理は、マスタ側マイクロコンピュータ40が実行する。ステップS1において、マイクロコンピュータ40は、ラジオ22から受信周波数frを取得する。ここでの受信周波数frは、ラジオ22で選択されている放送局又は放送チャンネルの受信周波数frであり、ラジオ22により再生を行うための信号を受信する周波数である。
ステップS2において、マイクロコンピュータ40は、ボーレートRbをn倍した値(以下「逓倍値nRb」という。)(nは自然数)が受信周波数frと等しいか否かを判定する。より正確には両数値の単位をそろえた上で比較し、等しいか否かを判定する。これにより、マイクロコンピュータ40は、取得した受信周波数frに対してボーレートRb(規定周波数f1)がノイズとなるか否かを判定する。このため、ここにいう「逓倍値nRbが受信周波数frと等しい」とは、(単位をそろえた上で)逓倍値nRbが受信周波数frと全く同じ数値である場合のみならず、実質的に両者が等しい値である場合を含むことができる。なお、上記の代わりに、規定周波数f1の逓倍値nf1と受信周波数frを比較してもよい。
逓倍値nRbが受信周波数frと等しくない場合(S2:NO)、すなわち、ボーレートRbが受信周波数frのノイズにならないと判定された場合、ボーレートRbを変更せずに今回の処理を終了する。逓倍値nRbが受信周波数frと等しい場合(S2:YES)、すなわち、ボーレートRbが受信周波数frのノイズになると判定された場合、ステップS3に進む。
ステップS3において、マイクロコンピュータ40は、逓倍値nRbが受信周波数frと異なるようにボーレートRbを選択する。例えば、第1実施形態のようにベースバンド通信の場合、略矩形波に含まれる周波数成分のうち基本周波数となる周波数(ボーレートRb(規定周波数f1))及び高調波成分となる周波数(ボーレートRb×2以上)が、受信周波数frと一致しないようにボーレートRbの変更通知を送信する。
ステップS4において、マイクロコンピュータ40は、ボーレートRbの変更を各スレーブ32に通知する。
ステップS5において、マイクロコンピュータ40は、全スレーブ32から受信確認(応答信号)があったか否かを判定する。いずれかのスレーブ32から受信確認がない場合(S5:NO)、ステップS4に戻る。但し、いずれかのスレーブ32から受信確認がない状態が所定時間継続した場合、タイムアウト処理としてステップS6に進めてもよい。
全スレーブ32から受信確認があった場合(S5:YES)、ステップS6において、マイクロコンピュータ40は、ボーレートRbを変更する。これにより、その後におけるマスタ30と各スレーブ32との間の通信は、変更後のボーレートRbを用いて行われる。上記のように、マスタ30と各スレーブ32との間の通信は、ベースバンド方式で行われる。ここで用いられるベースバンド周波数fbaseの設定方法については後述する。
マイクロコンピュータ40は、所定間隔毎(例えば、数秒〜数分毎)に図3の処理を繰り返す。
[2−2.スレーブ32の処理]
図4は、第1実施形態においてボーレートRbを設定するためのスレーブ32の処理を示すフローチャートである。ステップS11において、スレーブ側マイクロコンピュータ50は、マスタ30からボーレートRbの変更通知を受信したか否かを判定する。前記変更通知を受信していない場合(S11:NO)、ステップS11を繰り返す。前記変更通知を受信した場合(S11:YES)、ステップS12において、マイクロコンピュータ50は、マスタ30に対して受信確認(応答信号)を送信する。
ステップS13において、マイクロコンピュータ50は、受信確認の送信(S12)から一定時間後にボーレートRbを変更する。
マイクロコンピュータ50は、所定間隔毎(例えば、数秒〜数分毎)に図4の処理を繰り返す。
[2−3.ベースバンド周波数fbaseの設定方法]
図5は、正弦波70の波形及び正弦波70をFFT解析した結果を示す図である。図6は、矩形波72の波形及び矩形波72をFFT解析した結果を示す図である。
図5の正弦波70として示すように、ベースバンド信号が完全な正弦波であれば、周波数が1つである。このため、ベースバンド周波数fbaseが受信周波数frと等しくなければ、通信ネットワーク20における通信信号は、ラジオ22の受信に影響を与えない。
しかしながら、完全な正弦波でベースバンド通信することには不利な点がある。例えば、振幅変調(AM)方式の通信であればノイズに弱くなる。そこで、通信成功率を上げるため、より矩形波に近付けた波形で通信を行うことが求められる。
図6の矩形波72として示すように、ベースバンド信号を矩形波に近付けると、高調波成分が多くなる。その結果、高調波成分が受信周波数frの逓倍値nRbと等しくなるとラジオ22の受信に影響を与えてしまう。
そこで、本実施形態では、ベースバンド通信の基準周波数とその高調波成分(すなわち、ボーレートRbの逓倍値nRb)が受信周波数frと等しくならないように又は通信ネットワーク20における通信信号によるラジオ22への影響が小さくなるようにボーレートRbを変更する。
3.第1実施形態の効果
以上のように、第1実施形態によれば、ラジオ22(再生装置)の受信周波数frの信号(ラジオ22が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号)に対してボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号(各ECU30、32間で用いる信号)がノイズとなると判定した場合(図3のS2:YES)、ECU30、32間での通信に用いるボーレートRb(規定周波数f1)を変更する(S3〜S6)。このため、受信周波数frの信号に対し、ECU30、32間の通信に用いるボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号が、周波数の観点から影響を及ぼすことを防止することが可能となる。従って、ラジオ22における再生品質を向上することが可能となる。
第1実施形態において、ECU30、32間で行う通信の方式は、略矩形波の信号(図6参照)をボーレートRb(規定周波数f1)で送信するベースバンド方式であり、マスタ側マイクロコンピュータ40(判定手段)は、ボーレートRb(基本周波数)及びその逓倍値nRb(高調波成分となる周波数)が、受信周波数frと一致しないように変更後のボーレートRb(規定周波数f1)を設定する(S3)。パルスのような矩形波72をベースバンドにより送信する場合、多数の高調波成分を含むこととなる(図6参照)。このため、ECU30、32間の通信をベースバンド方式で行う場合、ラジオ22(再生装置)が選択して受信している固定周波数の電波又は当該電波の復調信号に対し、ECU30、32間の通信に用いるボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号が、周波数の観点から影響を及ぼし易くなる。第1実施形態では、上記のようなベースバンド方式の特徴を考慮して、変更後のボーレートRb(規定周波数f1)を設定する。このため、上記のような影響を防止することが可能となる。
B.第2実施形態
1.全体的な構成の説明(第1実施形態との相違)
[1−1.全体構成]
図7は、本発明の第2実施形態に係る車両用通信装置12aを備える車両10Aの概略構成ブロック図である。第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る車両用通信装置12a(以下「通信装置12a」ともいう。)は、通信ネットワーク20及びラジオ22に加え、現在位置検出手段としてのナビゲーション装置90を有する。
第2実施形態のハードウェア構成では、第1実施形態での構成に加え、ナビゲーション装置90を備えている。また、ラジオ22の受信周波数frはマスタ側マイクロコンピュータ40に入力されない(但し、受信周波数frをマスタ側マイクロコンピュータ40に入力してもよい。)。さらに、マスタ30のマイクロコンピュータ40における処理が第1実施形態と異なる。
[1−2.ナビゲーション装置90]
ナビゲーション装置90は、GPS(Global Positioning System)等を用いて車両10Aの現在位置Pcを検出可能であると共に、地図情報Imを記憶した地図データベース92(以下「地図DB92」という。)を備えている。
ナビゲーション装置90は、マスタ側マイクロコンピュータ40からの要求に応じて現在位置Pcをマイクロコンピュータ40に通知する。或いは、ナビゲーション装置90は、マイクロコンピュータ40からの要求なしに所定のタイミングで現在位置Pcをマイクロコンピュータ40に通知してもよい。当該所定のタイミングとしては、例えば、ナビゲーション装置90を起動した時点、車両10Aの走行に応じて現在位置Pcが所定距離移動した時点及び特定の時間(固定時間)(例えば、数秒〜数十秒のいずれか)が経過した時点の少なくとも1つを用いることができる。後述するように、ナビゲーション装置90からマイクロコンピュータ40に送信する情報は、その他の情報とすることも可能である。
[1−3.マスタ30]
第2実施形態のマスタ30は、通信ネットワーク20におけるボーレートRb(規定周波数f1)の設定する際の処理が、第1実施形態と異なる。詳細は、図8を参照して後述する。
2.ボーレートRbの設定
[2−1.マスタ30の処理]
図8は、第2実施形態においてボーレートRbを設定するためのマスタ30の処理を示すフローチャートである。図8の各処理は、マスタ側マイクロコンピュータ40が実行する。ステップS21において、マイクロコンピュータ40は、ナビゲーション装置90から現在位置Pcを取得する。
ステップS22において、マイクロコンピュータ40は、現在位置Pcに応じたラジオ22での受信可能周波数fr1〜frxを確認する。受信可能周波数fr1〜frxは、放送局又は放送チャンネルに割り当てられた周波数のうち現在位置Pcとの関係でラジオ22により選択又は受信することが可能な周波数である。「frx」中の「x」は、1以外の正の整数を意味している。また、第2実施形態のマイクロコンピュータ40の記憶部46(図2参照)には、位置情報(現在位置Pc)と受信可能周波数fr1〜frxとを関連付けたマップが記憶されている。このため、マイクロコンピュータ40は、現在位置Pcに基づいて受信可能周波数fr1〜frxを特定することができる。
後述するように、受信可能周波数fr1〜frxの特定までの処理は、ナビゲーション装置90で行うことも可能である。また、受信可能周波数fr1〜frxの信頼性を高めるため、ラジオ22からマスタ側マイクロコンピュータ40に受信周波数frを入力し、受信可能周波数fr1〜frxと照合してもよい。すなわち、受信可能周波数fr1〜frxの1つが受信周波数frと一致すれば、受信可能周波数fr1〜frxの信頼性を高めることが可能となる。
ステップS23において、マイクロコンピュータ40は、ボーレートRbをn倍した値(逓倍値nRb)が受信可能周波数fr1〜frxのいずれかと等しいか否かを判定する。より正確には両数値の単位をそろえた上で比較し、等しいか否かを判定する。これにより、マイクロコンピュータ40は、確認した受信可能周波数fr1〜frxの信号(ラジオ22が選択して受信する可能性のある複数の電波又は当該電波の復調信号)に対してボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号がノイズとなるか否かを判定する。このため、ここにいう「逓倍値nRbが受信可能周波数fr1〜frxのいずれかと等しい」とは、(単位をそろえた上で)逓倍値nRbが受信可能周波数fr1〜frxのいずれかと全く同じ数値である場合のみならず、実質的に両者が等しい値である場合を含むことができる。
逓倍値nRbが受信可能周波数fr1〜frxのいずれとも等しくない場合(S23:NO)、すなわち、ボーレートRbの通信信号が受信可能周波数fr1〜frxの信号のいずれにもノイズにならないと判定された場合、ボーレートRbを変更せずに今回の処理を終了する。逓倍値nRbが受信可能周波数fr1〜frxのいずれかと等しい場合(S23:YES)、すなわち、ボーレートRbの通信信号が受信可能周波数fr1〜frxの信号のいずれかのノイズになると判定された場合、ステップS24に進む。
ステップS24において、マイクロコンピュータ40は、逓倍値nRbが受信可能周波数fr1〜frxのいずれとも異なるようにボーレートRbを選択する。
ステップS25〜S27は、第1実施形態(図3)のステップS4〜S6と同様である。
マイクロコンピュータ40は、所定間隔毎(例えば、数秒〜数分毎)に図8の処理を繰り返す。
[2−2.スレーブ32の処理]
第2実施形態におけるスレーブ32の処理は、第1実施形態(図4)と同様である。
3.第2実施形態の効果
以上のように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて以下の効果を奏することが可能となる。
すなわち、第2実施形態では、マスタ側マイクロコンピュータ40(判定手段)は、車両10Aの現在位置Pcに対応して受信可能な放送局又は放送チャンネルの周波数である複数の受信可能周波数fr1〜frxの信号に対してボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号がノイズとなるか否かを判定する(図8のS23)。これにより、放送局又は放送チャンネルの変更時におけるボーレートRb(規定周波数f1)の変更を不要とすることが可能となる。従って、放送局又は放送チャンネルの変更時における一時的なノイズの発生をより確実に防止することが可能となる。
C.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.車両10(適用対象)
上記各実施形態では、通信装置12を車両10に搭載したが、これに限らず、別の用途に適用することができる。例えば、航空機、船舶等の移動体に通信装置12を適用してもよい。或いは、産業機械、家電製品等の機器に通信装置12を用いることもできる。
2.通信ネットワーク20
上記各実施形態(図1、図7等)では、1つの通信ネットワーク20を示し、当該1つの通信ネットワーク20内の通信(マスタ30及びスレーブ32a〜32d間の通信)におけるボーレートRb(規定周波数f1)について説明したが、これに限らない。例えば、特許文献2(図1)と同様、複数の通信ネットワーク20を設け、これらの通信ネットワーク20間の通信において第1及び第2実施形態における処理(図3、図4及び図8参照)を用いることができる。この場合、マスタとスレーブの関係は、各ネットワーク20のマスタ30間の関係に置き換わる。
3.ラジオ22(再生装置)
上記各実施形態では、車両10内でコンテンツ(音声又は映像)を再生する再生装置としてラジオ22を用いたが、例えば、車両10内でコンテンツ(音声又は映像)を再生する再生装置としての観点からすれば、その他の再生装置を用いてもよい。例えば、図示しないテレビ受信機をラジオ22の代わりに又はラジオ22と共に用いることも可能である。ラジオ22及びテレビの両方を受信する場合、それぞれの受信周波数frを避けるように逓倍値nRb又はnf1を設定したボーレートRb又は規定周波数f1を用いればよい。
4.通信方式
上記各実施形態では、ECU30、32間の通信方式としてベースバンド方式を用いたが、通信方式以外の観点(例えば、ラジオ22の受信周波数frとECU30、32間のボーレートRbとを異ならせるとの観点)からすれば、ベースバンド方式以外の方式を用いてもよい。そのような通信方式として、例えば、ボーレートRb(規定周波数f1)の搬送波を所定の通信周波数の信号で変調する方式(例えば、直交周波数分割多重(OFDM)又はスペクトラム拡散(SS))を用いることが可能である。
ECU30、32間の通信方式として上記方式(OFDM、SS等)を用いる場合、マスタ側マイクロコンピュータ40(判定手段)は、搬送波の周波数の中心周波数及び前記中心周波数に対する通信周波数の帯域幅の周波数が、受信周波数fr又は受信可能周波数fr1〜frxと一致しないように変更後のボーレートRb(規定周波数f1)を設定すればよい。搬送波を変調する方式(OFDM、SS等)を用いる場合、搬送波の中心周波数を中心とした周波数帯域を用いる。そこで、このような特徴を考慮して、変更後のボーレートRb(規定周波数f1)を設定する。このため、搬送波を変調する方式を用いる場合において、ラジオ22(再生装置)が選択して受信している又は受信する可能性のある1つ又は複数の電波又は当該電波の復調信号と、ECU30、32間の通信に用いるボーレートRb(規定周波数f1)の通信信号との間の影響を防止することが可能となる。
5.受信可能周波数fr1〜frxの設定
第2実施形態では受信可能周波数fr1〜frxの設定に際し、ナビゲーション装置90からマスタ側マイクロコンピュータ40に現在位置Pcを送信し、マイクロコンピュータ40は、受信した現在位置Pcを用いて受信可能周波数fr1〜frxを特定した(図8のS22)。しかしながら、受信可能周波数fr1〜frxの特定は、それ以外の方法で行うことも可能である。
例えば、ナビゲーション装置90が受信可能周波数fr1〜frxを特定し、ナビゲーション装置90からマイクロコンピュータ40に受信可能周波数fr1〜frxを通知してもよい。この場合、ナビゲーション装置90の地図DB92に現在位置Pcと受信可能周波数fr1〜frxとの関係を規定したマップを含めておけばよい。
或いは、次のような処理であってもよい。すなわち、ナビゲーション装置90では現在位置Pcに基づいて区域コードCzを特定し、ナビゲーション装置90からマイクロコンピュータ40に当該区域コードCzを通知する。当該区域コードCzを通知されたマイクロコンピュータ40は、区域コードCzから受信可能周波数fr1〜frxを特定する。ここにいう区域コードCzとは、例えば、地図を格子状に分けた各領域に割り当てられたコード、又は行政区画(市町村等)毎に分けた領域に割り当てられたコードとすることができる。この場合、ナビゲーション装置90の地図DB92に現在位置Pcと区域コードCzとの関係を規定したマップを含めると共に、マスタ側マイクロコンピュータ40の記憶部46に区域コードCzと受信可能周波数fr1〜frxとの関係を規定したマップを含めておけばよい。
ナビゲーション装置90からマイクロコンピュータ40に受信可能周波数fr1〜frx又は区域コードCzを送信するタイミングとしては、例えば、マスタ側マイクロコンピュータ40からナビゲーション装置90に対して要求があったタイミング又はマイクロコンピュータ40からの要求なしの所定のタイミングとすることができる。当該所定のタイミングとしては、例えば、ナビゲーション装置90を起動した時点、車両10Aの走行に応じて現在位置Pcが所定距離移動した時点、車両10Aの走行に応じて受信可能周波数fr1〜frx又は区域コードCzに変更があった時点及び特定の時間(固定時間)(例えば、数秒〜数十秒のいずれか)が経過した時点の少なくとも1つを用いることができる。
6.ECU30、32間におけるボーレートRb(規定周波数f1)の制御
第1実施形態ではマスタ30の処理として図3の処理を実行し、第2実施形態では図8の処理を実行したが、両者は相反するものではないため、図3及び図8の処理を組み合わせて用いてもよい。図3及び図8の処理を組み合わせる場合、マスタ側マイクロコンピュータ40には、ラジオ22から受信周波数frを入力すると共に(図1参照)、ナビゲーション装置90から現在位置Pc(又は受信可能周波数fr1〜frx若しくは区域コードCz)を入力すればよい。
上記各実施形態において、各スレーブ32a〜32dは、マスタ30に対する受信確認の送信から一定時間経過後に同時にボーレートRb(規定周波数f1)を変更した(図4のS13)。しかしながら、各スレーブ32a〜32dにおいてボーレートRbを変更するタイミングは、これに限らない。例えば、マスタ30に対して受信確認を送信した直後にそれぞれのスレーブ32a〜32dにおいてボーレートRbを順次変更してもよい。
7.その他
上記各実施形態では、マスタ30は、ラジオ22の受信周波数fr(受信可能周波数fr1〜frxを含む。)と通信ネットワーク20内のボーレートRb(規定周波数f1)とが(単位を揃えた上で)一致しないように規定周波数f1を設定したが、これに加えて、特許文献1のように電動機に対する駆動周波数を避けるようにボーレートRb(規定周波数f1)を設定してもよい。この場合、ラジオ22の受信周波数frを避けるようにボーレートRb(規定周波数f1)及び駆動周波数を設定すると共に、規定周波数f1と駆動周波数とが互いに等しくならないように規定周波数f1及び駆動周波数を設定する。
第1実施形態では、受信周波数frをラジオ22からマスタ側マイクロコンピュータ40に入力したが、特許文献1のように外部診断機から受信周波数fr(疑似信号)を入力してもよい。
10…車両 12…通信装置
22…ラジオ(再生装置)
30…マスタECU(所定の電子制御装置)
32a〜32d…スレーブECU 34…通信線
40…マスタ側マイクロコンピュータ(判定手段)
f1…規定周波数 fr…受信周波数
nRb…ボーレートの逓倍値(高周波成分となる周波数)
Rb…ボーレート(規定周波数、基本周波数)

Claims (5)

  1. 複数の電子制御装置が共通の通信線に接続されて規定周波数の通信信号で相互に通信を行う車両用通信装置であって、
    前記車両用通信装置は、車両の外部から送信される固定周波数の複数の電波の中から少なくとも1つを選択して受信すると共に、前記複数の電波のうち受信した電波を復調して得られ且つ少なくとも音声情報又は映像情報を含むコンテンツ信号を前記車両内で再生する再生装置を備え、
    前記複数の電子制御装置のうち所定の電子制御装置は、前記再生装置が受信している又は受信する可能性のある1つ又は複数の前記電波の周波数である受信周波数を特定すると共に、特定した前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段は、前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなると判定した場合、前記規定周波数の変更通知を前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置に送信し、
    前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置は、前記変更通知に基づいて順次又は同時に前記規定周波数を変更し、
    前記所定の電子制御装置は、前記所定の電子制御装置以外の全ての電子制御装置からの応答信号を受信したことを条件として、以後の通信を変更後の前記規定周波数で行う
    ことを特徴とする車両用通信装置。
  2. 請求項1記載の車両用通信装置において、
    前記複数の電子制御装置間で行う通信の方式は、略矩形波の信号を前記規定周波数で送信するベースバンド方式であり、
    前記判定手段は、前記略矩形波に含まれる周波数成分のうち基本周波数及び前記基本周波数に対して高調波成分となる周波数が、前記受信周波数と一致しないように変更後の前記規定周波数を設定する
    ことを特徴とする車両用通信装置。
  3. 請求項1記載の車両用通信装置において、
    前記複数の電子制御装置間で行う通信の方式は、前記規定周波数の搬送波を所定の通信周波数の信号で変調する方式であり、
    前記判定手段は、前記搬送波の周波数の中心周波数及び前記中心周波数に対する前記通信周波数の帯域幅の周波数が、前記受信周波数と一致しないように変更後の前記規定周波数を設定する
    ことを特徴とする車両用通信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    前記通信線は、前記車両の電源から前記複数の電子制御装置に電源を供給するための電力線を兼ねており、
    前記複数の電子制御装置間で行う通信は、前記電力線に前記規定周波数の通信信号を重畳することで通信を行う電力線通信である
    ことを特徴とする車両用通信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用通信装置において、
    前記受信周波数は、前記車両の現在位置に対応して受信可能な放送局又は放送チャンネルの周波数である複数の受信可能周波数であり、
    前記判定手段は、前記受信周波数の信号に対して前記規定周波数の通信信号がノイズとなるか否かを判定する
    ことを特徴とする車両用通信装置。
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