JP6024889B2 - 摩擦圧接装置 - Google Patents
摩擦圧接装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6024889B2 JP6024889B2 JP2012232787A JP2012232787A JP6024889B2 JP 6024889 B2 JP6024889 B2 JP 6024889B2 JP 2012232787 A JP2012232787 A JP 2012232787A JP 2012232787 A JP2012232787 A JP 2012232787A JP 6024889 B2 JP6024889 B2 JP 6024889B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating coil
- joining
- friction welding
- joining members
- preheating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Description
加熱コイルの挿入及び離脱操作は、例えば直動ステージにより加熱コイルを直線上で移送することが考えられる。
そこで、例えば前記のように直動ステージにより加熱コイルを移送する場合には、加熱コイルが接合部材の間の正規位置に挿入されるように、事前に入念な直動ステージの動作調整を実施している。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、予備加熱中にローレンツ力を受けても加熱コイルを正規位置に保持でき、もって接合部材の接合面を正確に目標温度まで予備加熱して理想的な条件で摩擦圧接法により接合することができる摩擦圧接装置を提供することにある。
請求項3の発明は、加熱コイルが、支持アームの先端に支持されて搬送手段により接合部材の間に挿入及び離脱されると共に、一側に規制突部が設けられ、規制部材が、加熱コイルが挿入される方向に向けて拡開する形状をなし、内面に規制突部が挿入されて当接することにより加熱コイルを位置規制することを特徴とする。
図1は本実施形態の線形摩擦圧接装置を示す全体構成図、図2は接合部材と加熱コイルとの位置関係を示す部分平面図である。以下、説明の便宜上、図1の上下方向を上下、図1の左右方向を前後、図1の紙面と直交する方向(図2の上下方向)を左右として規定する。
全体として線形摩擦圧接装置は、接合対象物である一対の接合部材Wを把持して線形摩擦圧接法により接合する摩擦圧接部1、接合部材Wの接合に先立って加熱コイル5により予備加熱する予備加熱部2、及び予備加熱中の加熱コイル5の位置変位を規制するコイル位置規制部3から構成されており、装置のベース4上にそれぞれ配置されている。
なお、本実施形態では左右の把持部6aを共に接離及び往復動させているが、これに限ることはない。例えば何れか一方の把持部6aを固定し、この把持部6aに対して他方の把持部6aを相対的に接離及び往復動させるように構成してもよい。
制御ボックス8内には高周波誘導加熱回路が収容され、この高周波誘導加熱回路は電力線12を介して高周波電源13に接続されると共に、ブスバー14を介して前記加熱コイル5と電気的に接続されている。高周波誘導加熱回路は高周波電源13からの電力供給によりブスバー14を通じて加熱コイル5に高周波電流を流す。その結果、加熱コイル5と接合部材Wとの間、及び接合部材W内に磁束が生起され、接合部材W内に生起された磁束を妨げる方向へ発生する渦電流により接合部材Wの接合面が加熱されるようになっている。
[発明が解決しようとする課題]で述べたように、予備加熱中の加熱コイル5には電流及び磁束の向きにより定まる方向にローレンツ力が作用し、加熱コイル5を位置変位させる要因になっている。本実施形態では図2に示すように、電流が矢印Iに示す後方に向けて流れ、磁束が矢印Bに示す上方に向けて形成された結果、加熱コイル5には矢印Fで示す左方、即ち左側の係合部材Wに向かう方向にローレンツ力が作用する。
一方で、後述するように挿入位置に到達した直後の加熱コイル5は揺れを生じており、この揺れはローレンツ力よりも大きな力をバネ17に作用させるが、このような加熱コイル5の揺れを撓みによって許容する程度にバネ17の付勢力は低く設定されている。そして、このときに入力される加熱コイル5の揺れを効果的に抑制可能なように、ダンパ18の減衰力が設定されている。
まず、直動ステージ7上で制御ボックス8を後方に移送して加熱コイル5を退避位置に切り換える。次いで、摩擦圧接部1の把持部6aを互いに離間させて接合部材Wをそれぞれ把持させた上で、左右の接合部材Wの接合面が予め設定した間隔となるように把持部6aを互いに接近させる。この状態で直動ステージ7に沿って制御ボックス8を前方に移送して加熱コイル5を挿入位置に切り換える。加熱コイル5は左右の接合部材Wの間の正規位置に挿入され、その直前に規制ロッド11の先端が規制部材20内に挿入されて内周面の左側に当接する。
そして、挿入された規制ロッド11の揺れは規制部材20にも伝達されることから、加熱コイル5と共に規制部材20も暫くは揺れ続けることになるが、このときの揺れはバネ17及びダンパ18により抑制される。即ち、規制部材20の揺れはバネ17及びダンパ18に入力され、バネ17が撓みながら揺れを妨げる方向に付勢力を作用させる共に、ダンパ18が減衰作用を奏する。よって、規制部材20の揺れ、ひいては加熱コイル5の揺れが速やかに抑制される。
予備加熱を完了すると、制御ボックス8を直動ステージ7に沿って後方に移送する。加熱コイル5は左右の接合部材Wの間から離脱して退避位置に切り換えられる。その後に駆動装置6により把持部6aを互いに接近方向に駆動し、それぞれの接合部材Wの接合面を突き合わせた上で押圧力を作用させ、把持部6a材を直線上で互いに逆方向に往復動させる。これにより接合部材Wの接合面の間に摩擦熱が発生し、接合面が軟化して接合可能な温度に到達すると、接合部材Wを予め設定された相対位置で停止させてアプセット圧力を加えて接合する。以上で一連の圧接作業が完了する。
また、挿入位置に到達した直後の加熱コイル5の揺れをバネ17及びダンパ18に入力させ、バネ17を撓ませながらダンパ18の減衰作用により揺れを速やかに抑制している。上記ローレンツ力とは別に、このような加熱コイル5の揺れも接合部材Wの接合面との間隔を変動させる要因になるが、揺れを防止することにより接合面を一層正確に予備加熱することができる。
加えて、バネ17及びダンパ18を介して規制部材20を支持した構成による効果は、加熱コイル5の揺れの抑制にとどまらない。例えば、何らかの要因により加熱コイル5の挿入位置が大幅にずれた場合には、加熱コイル5の規制ロッド11が規制部材20に衝突する可能性もあるが、バネ17が撓むことにより双方の部材の破損を未然に防止できるという効果も得られる。
また、上記実施形態では、左右の接合部材Wの間に後方から加熱コイル5を挿入し、これと対峙する前側位置に後方に向けて拡開する形状の規制部材20を配設したが、規制部材20の位置や形状はこれに限ることはない。例えば規制部材20を加熱コイル5に当接可能な平面状に形成してもよいし、或いは規制部材20を接合部材Wの下方又は上方に配設してもよい。
6a 把持部
7 直動ステージ(搬送手段)
9 支持アーム
11 規制ロッド(規制部材)
17 バネ(弾性部材)
18 ダンパ(減衰手段)
20 規制部材
Claims (3)
- 把持部により把持された一対の接合部材の間に加熱コイルを挿入して電磁誘導作用により予備加熱し、該予備加熱後に前記加熱コイルを前記接合部材の間から離脱させて、前記把持部を駆動して前記接合部材を互いに突き合わせ摩擦圧接法により接合する摩擦圧接装置において、
前記接合部材の間に挿入されたときの前記加熱コイルと対応するように弾性部材を介して支持され、該加熱コイルが前記電磁誘導作用によって生じるローレンツ力を受けたときに該加熱コイルに当接して位置変位を規制する規制部材を具備したことを特徴とする摩擦圧接装置。 - 前記規制部材は、減衰手段を介して支持されたことを特徴とする請求項1記載の摩擦圧接装置。
- 前記加熱コイルは、支持アームの先端に支持されて搬送手段により前記接合部材の間に挿入及び離脱されると共に、一側に規制突部が設けられ、
前記規制部材は、前記加熱コイルが挿入される方向に向けて拡開する形状をなし、内面に前記規制突部が挿入されて当接することにより前記加熱コイルを位置規制することを特徴とする請求項1または2記載の摩擦圧接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012232787A JP6024889B2 (ja) | 2012-10-22 | 2012-10-22 | 摩擦圧接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012232787A JP6024889B2 (ja) | 2012-10-22 | 2012-10-22 | 摩擦圧接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014083548A JP2014083548A (ja) | 2014-05-12 |
JP6024889B2 true JP6024889B2 (ja) | 2016-11-16 |
Family
ID=50787142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012232787A Expired - Fee Related JP6024889B2 (ja) | 2012-10-22 | 2012-10-22 | 摩擦圧接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6024889B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49676B1 (ja) * | 1969-08-16 | 1974-01-09 | ||
JP5282997B2 (ja) * | 2008-05-09 | 2013-09-04 | Ntn株式会社 | 高周波加熱コイル |
-
2012
- 2012-10-22 JP JP2012232787A patent/JP6024889B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014083548A (ja) | 2014-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5852702B2 (ja) | 自動車窓アセンブリを形成する方法及び装置 | |
RU2572643C2 (ru) | Способ фрикционного соединения и соединенная структура | |
JP5243083B2 (ja) | 摩擦圧接方法 | |
WO2012133643A1 (ja) | ボールジョイントの製造方法 | |
JP4727552B2 (ja) | ステータコイル及びコアの加熱装置および加熱方法 | |
JP2007097238A (ja) | ステータコイルの製造方法および製造装置 | |
JP6024889B2 (ja) | 摩擦圧接装置 | |
CN204353607U (zh) | 焊接装置 | |
US20210046680A1 (en) | Fastening method and fastening device | |
JP2014224298A (ja) | 長尺状ワークの移動焼入装置、並びに、移動焼入方法 | |
JP6048649B2 (ja) | 摩擦圧接装置 | |
CN106181224B (zh) | 用于安装具有用于轴的开孔的至少一个功能元件的装置 | |
JP2004174507A (ja) | 摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法 | |
JP6020812B2 (ja) | 摩擦圧接装置 | |
EP2741573A1 (en) | High-frequency induction heating device | |
WO2018105395A1 (ja) | 誘導加熱装置、焼き嵌め装置、及び誘導加熱方法 | |
JP5871675B2 (ja) | アーク溶接装置及びアーク溶接方法 | |
CN102371411A (zh) | 自动焊接设备及其焊接方法 | |
JP5112960B2 (ja) | ヒュージング装置 | |
JP5991275B2 (ja) | 巻線部品の結線方法および結線装置 | |
JP2016112586A (ja) | アークスタッド溶接装置 | |
JP2022158057A (ja) | 接合装置 | |
CN104439614A (zh) | 一种不锈钢与铜材异种材料的机器人自动化焊接方法 | |
JP2013231206A (ja) | 焼き戻し方法、および焼き戻し装置 | |
KR20150079302A (ko) | 편방향 스터드 용접방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150827 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160914 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160927 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6024889 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |