JP6024203B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプを利用した車両用空気調和装置に関し、特に、圧縮機、室外熱交換器、減圧機構、室内熱交換器を冷媒配管で接続し、四方弁を操作して冷媒経路を切り替えることで冷房運転と暖房運転の切り替えを行う車両用空気調和装置に関するものである。
従来の鉄道車両に搭載された車両用空気調和装置では、冷房運転は冷房専用の空気調和装置で行い、暖房運転は電気ヒーターなどを使って行うものが一般的であった。近年、省エネの観点から車両用空気調和装置として、ヒートポンプを利用した冷暖房運転可能な空気調和装置が導入され始めている。
鉄道車両の場合、家庭などの室内環境とは異なり、ドアの開閉や人の出入りが頻繁に行われるため、外気や人の体温の影響により車内環境が大きく変化することが多い。そのため、時間帯や季節によっては、所定の車内環境を維持させるために、冷房運転と暖房運転とを頻繁に切り替える必要がある。冷房運転と暖房運転との切り替えは、一般的な家庭用空気調和装置と同様に、ヒートポンプサイクルの四方弁を操作して冷媒経路を切り替えることで行っている。
このように車両用空気調和装置では、冷房運転と暖房運転との切り替えを頻繁に行うことがあるが、冷暖房運転の切り替え指示後すぐに四方弁の切り替えを行うと、冷媒配管内の圧力差により熱交換器(凝縮器)に溜まった液冷媒が直接圧縮機の方向に向かい、圧縮機が液圧縮を行うおそれがあった。圧縮機が液圧縮を行うと、異音の発生や圧縮機のトラブルを招くおそれがある。
従来の空気調和装置では、冷房運転から暖房運転への切り替え時における圧縮機の液圧縮によるトラブルの発生を防止するものとして、冷房運転時から暖房運転時への切り替え時に室外熱交換器を通る冷媒経路を遮断し、室外熱交換器内に溜まっていた液冷媒が急激にかつ直接的に圧縮機に吸引されないようするものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平9−295506号公報(請求項4、図6)
しかしながら、従来の空気調和装置では、室外熱交換器に溜まった液冷媒が圧縮機に吸引されないように、冷房運転時、暖房運転時の冷媒の経路とは別に、室外熱交換器と圧縮機とを遮断した状態にした冷媒の経路を別途設ける必要があった。冷媒の経路を複数設けると冷媒配管が複雑になり、装置の製造性、修理等の保守性が低下するおそれがあった。また、装置内の冷媒配管が多くなることで装置が大型になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複雑な冷媒配管を設けずに、冷暖房運転の切り替え後の運転始動時における圧縮機の液圧縮を抑制することが可能な車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用空調装置は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧機構、室内熱交換器を主配管で順次接続し、前記四方弁で冷媒の経路を切換えることにより、冷房運転と暖房運転とを選択的に行うヒートポンプサイクルと、一端が前記室外熱交換器と前記減圧機構を繋ぐ主配管に接続され、他端が前記減圧機構と前記室内熱交換器を繋ぐ主配管に接続されたバイパス配管と、前記室外熱交換器と前記減圧機構を繋ぐ主配管において、前記バイパス配管との接続部と前記減圧機構との間に設けられる第1電磁弁と、前記バイパス配管に設けられ、バイパス配管の開閉を行う第2電磁弁と、冷房運転から暖房運転、又は暖房運転から冷房運転への運転切り替え時、前記圧縮機の駆動を停止して前記冷媒の循環を停止させた後、前記第2電磁弁を開く制御を実行し、その後、前記四方弁を切り替える制御を実行する制御部とを備える。
本発明によれば、室外熱交換器と減圧機構を繋ぐ主配管と、減圧機構と室内熱交換器を繋ぐ主配管とを接続するバイパス配管を設け、冷暖房運転切り替え時に四方弁を切り替える前にバイパス配管の電磁弁を開く制御をすることで、配管内の差圧を利用して高圧側の熱交換器から低圧側の熱交換器へ液状冷媒を容易に移動させることができる。そして、液状冷媒を低圧側の熱交換器に移動させたことで、切り替え後の運転始動時に圧縮機が吸い込む液状冷媒の量を大幅に減少させることが可能となり、圧縮機の液圧縮のリスクを軽減させることができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置を搭載した鉄道車両の空調システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置の本体部内の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置の冷房運転時のヒートポンプサイクルを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置の暖房運転時のヒートポンプサイクルを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置の冷暖房運転切り替え時の運転動作を示すフローチャートである。図5(a)は暖房運転の指令があった場合、図5(b)は冷房運転の指令があった場合である。 本発明の実施の形態1に係る車両用空気調和装置のバイパス配管の接続部分を示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は断面図である。
実施の形態1.
まず本願発明の実施の形態を説明するにあたって、本実施の形態に係る車両用空気調和装置が搭載される鉄道車両の空調システムについて説明する。図1は実施の形態1に係る車両用空気調和装置を搭載した鉄道車両の空調システムの構成を示す図である。
図1に示すように、鉄道車両100は先頭車両101、複数の中間車両102及び後尾車両103が連なっている。各車両101〜103は、鉄道車両利用者が乗車する客室104を有し、客室104の上部には室内の空調を行う車両用空気調和装置1がそれぞれ設けられている。先頭車両101と後尾車両103には、客室104とは別に運転手や車掌が乗車する運転室105が設けられており、運転室105には車両情報制御装置106と運転室空調装置107が搭載されている。運転室空調装置107は運転室105の空調を行うものである。
車両用空気調和装置1は、圧縮機や熱交換器などヒートポンプサイクルを構成する構成機器が内蔵された箱状の本体部2と、車両用空気調和装置1の運転を制御する制御部3とを備えている。各車両101〜103の制御部3は、先頭車両101と後尾車両103にそれぞれ設けられている車両情報制御装置106とデータ伝送可能にケーブル108で接続されている。各制御部3は、車両情報制御装置106から乗車率、月日、車両のドアの開閉回数等のデータを受信している。
また、各車両用空気調和装置1又は各車両101〜103には、それぞれ各種センサ(図示せず)が設けられており、制御部3は各種センサで検出された客室104の車内温度や車内湿度、外気温度等のデータを受信している。制御部3は、車両情報制御装置106から受信したデータと各種センサから受信したデータとに基づき、各車両101〜103の客室104の基準温度を決定し、車両用空気調和装置1の運転制御を行う。
以上説明した鉄道車両100に搭載される実施の形態1に係る車両用空気調和装置1について、以下説明する。
図2は実施の形態1に係る車両用空気調和装置1の本体部2内の構成を示す図である。図2に示すように、車両用空気調和装置1の本体部2は、室外空間部4と室内空間部5とを有し、室外空間部4と室内空間部5にヒートポンプサイクルを構成する構成機器が配設されている。室外空間部4と室内空間部5とは仕切壁6によって仕切られており、室外空間部4には車外の空気(外気)が流入し、室内空間部5には車内の空気が流入する。
室外空間部4には、冷媒を圧縮する圧縮機7と、冷媒と空気との間で熱交換を行う室外熱交換器8と、室外空間部4内に外気を供給する室外送風機9と、ヒートポンプサイクルにおける冷媒の経路を切り替える四方弁10と、冷媒の気液分離が可能で過剰な冷媒を貯留するアキュムレータ11とが設けられている。なお、図2には室外熱交換器8が二つ設けられたものを示したが、これに限定するものではなく、容量の小さい空気調和装置など室外熱交換器8が一つのもの、又は室外熱交換器8が三つ以上のものでもよい。
室内空間部5には、冷媒と空気との間で熱交換を行う室内熱交換器12と、室内空間部5の底部に形成されたリターン口15を介して室内空間部5に車内の空気を供給する室内送風機13と、減圧機構であるキャピラリーチューブ14とが設けられている。なお、室内送風機13は室内熱交換器12で熱交換された空気を車内に再び供給するものでもある。
圧縮機7、四方弁10、室外熱交換器8、キャピラリーチューブ14及び室内熱交換器12は、配管で順次接続されヒートポンプサイクルを構成し、配管内を冷媒が循環することで、室外空間部4と室内空間部5とでそれぞれ空気との熱交換が行われる。なお、アキュムレータ11は圧縮機7の吸込口側に設けられている。
冷房運転時には、冷媒は、圧縮機9から四方弁10、室外熱交換器8、キャピラリーチューブ14、室内熱交換器12の順に送られ、四方弁10、アキュムレータ11を通過して再び圧縮機9に送られる。冷媒は、圧縮機9にて圧縮され高温高圧の気体状態となり、室外熱交換器8通過時に周囲環境に熱を奪われ高温高圧の気体状態から常温高圧の液体状態となる。そして、常温高圧の液体状態となった冷媒は、キャピラリーチューブ14通過時に急激に減圧され低温低圧の液体状態となり、室内熱交換器12通過時に周囲環境から熱を奪い急激に気化して常温常圧の気体状態となる。
冷房運転時に室外空間部4に供給された外気は、室外熱交換器8を通る際に冷媒の熱を奪い高温状態となり、室外送風機9によって再び車外に排出される。一方、客室4からリターン口15を介して室内空間部5に供給された空気は、室内熱交換器12を通る際に冷媒の気化により熱を奪われ低温状態となり、室内送風機13によって再び客室4に排出される。
暖房運転時には、冷媒は、圧縮機9から四方弁10、室内熱交換器12、キャピラリーチューブ14、室外熱交換器8の順に送られ、四方弁10、アキュムレータ11を通過して再び圧縮機9に送られる。冷媒は、圧縮機9にて圧縮され高温高圧の気体状態となり、室内熱交換器12通過時に周囲環境に熱を奪われ高温高圧の気体状態から常温高圧の液体状態となる。そして、常温高圧の液体状態となった冷媒は、キャピラリーチューブ14通過時に急激に減圧され低温低圧の液体状態となり、室外熱交換器8通過時に周囲環境から熱を奪い急激に気化して常温常圧の気体状態となる。
暖房運転時に室外空間部4に供給された外気は、室外熱交換器8を通る際に冷媒の熱を奪い高温状態となり、室外送風機9によって再び車外に排出される。一方、客室4からリターン口15を介して室内空間部5に供給された空気は、室内熱交換器12を通る際に冷媒の気化により熱を奪われ低温状態となり、室内送風機13によって再び客室4に排出される。
車両用空気調和装置1は、冷房運転と暖房運転とを選択的に行うことができ、四方弁10でヒートポンプサイクルの冷媒の経路を切り替えることにより、冷房運転と暖房運転の運転を切り替えている。
図3は実施の形態1に係る車両用空気調和装置1の冷房運転時のヒートポンプサイクルを示す図である。なお、図3における矢印30aは冷媒の流れ方向、矢印31aは室外熱交換器8を通過する空気の流れ、矢印32aは室内熱交換器12を通過する空気の流れをそれぞれ示している。また、図3では図2に示した二つの室外熱交換器8を一つの室外熱交換器8として示している。
圧縮機7の吐出口側と四方弁10とを接続する主配管20には、液状冷媒の圧縮機7への逆流を防止する目的で逆止弁16が設けられている。また、室外熱交換器8とキャピラリーチューブ14とを接続する主配管21には、車両用空気調和装置1の運転停止時などに液状冷媒を移動させない目的で液ライン電磁弁17が設けられている。
室外熱交換器8とキャピラリーチューブ14とを接続する主配管21と、キャピラリーチューブ14と室内熱交換器12とを接続する主配管22には、冷媒の流れを分岐する三方管24がそれぞれ設けられている。二つの三方管24はバイパス配管23により接続されており、バイパス配管23は三方管24を介して主配管21、22と連通している。また、バイパス配管23にはバイパス配管23の開閉を行う電磁弁18が設けられている。
制御部3は、圧縮機7、四方弁10、室外送風機9、室内送風機13、液ライン電磁弁17及び電磁弁18と電気的に接続されており、車両情報制御装置106(図1参照)から送られてくる温度データなどの各種データや冷暖房運転切り替えの指令などに応じてそれぞれの駆動を制御している。
図3において矢印30aで示すように、冷房運転時、冷媒はヒートポンプサイクル内を圧縮機7、四方弁10、室外熱交換器8、キャピラリーチューブ14、室内熱交換器12、四方弁10、アキュムレータ11、圧縮機7の順に循環する。室外熱交換器8では、矢印31aで示すように、室外送風機9によって供給された常温の空気が通過し冷媒の熱を奪い高温の空気となる。また、室内熱交換器12では、矢印32aで示すように、室内送風機13によって供給された常温の空気が通過し冷媒に熱を奪われて低温の空気となる。この低温の空気が客室104(図1参照)に供給される。
図4は実施の形態1に係る車両用空気調和装置1の暖房運転時のヒートポンプサイクルを示す図である。なお、図4における矢印30bは冷媒の流れ方向、矢印31bは室外熱交換器8を通過する空気の流れ、矢印32bは室内熱交換器12を通過する空気の流れをそれぞれ示している。また、図3と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図4において矢印30bで示すように、暖房運転時、冷媒はヒートポンプサイクル内を圧縮機7、四方弁10、室内熱交換器12、キャピラリーチューブ14、室外熱交換器8、四方弁10、アキュムレータ11、圧縮機7の順に循環する。室外熱交換器8では、矢印31bで示すように、室外送風機9によって供給された常温の空気が通過し冷媒に熱を奪われて低温の空気となる。また、室内熱交換器12では、矢印32bで示すように、室内送風機13によって供給された常温の空気が通過し冷媒の熱を奪い高温の空気となる。この高温の空気が客室104(図1参照)に供給される。
次に冷暖房運転切り替え時の運転動作について説明する。図5は実施の形態1に係る車両用空気調和装置1の冷暖房運転切り替え時の運転動作を示すフローチャートである。図5(a)は暖房運転の指令があった場合、図5(b)は冷房運転の指令があった場合である。
まず、暖房運転の指令があった場合の運転動作について説明する。図5(a)に示すように、車両情報制御装置106から暖房運転の指令が制御部3へと送られる(S101)。制御部3は、暖房運転の指令を受信すると車両用空気調和装置1が冷房運転中かどうかを判断する(S102)。運転停止状態など冷房運転中でない場合には、四方弁10を暖房運転側に切り替えて(S107)、暖房運転を開始させる(S108)。一方、冷房運転中である場合には、車両用空気調和装置1の運転(圧縮機7、室外送風機9及び室内送風機13の駆動)を停止させる(S103)。車両用空気調和装置1の運転を停止することでヒートポンプサイクルにおける冷媒の循環が停止する。
車両用空気調和装置1の運転停止後、制御部3はバイパス配管23に設けられた電磁弁18を開放させる(S104)。この時、キャピラリーチューブ14の前後(主配管21側と主配管22側)では差圧があるため、電磁弁18を開放することで、圧力の高い室外熱交換器8内に溜まった液状冷媒がバイパス配管23内を通り、圧力の低い室内熱交換器12内へと移動する。
この電磁弁18の開放は10秒間維持される(S105)。ここで、電磁弁18の開放時間は冷媒量などに応じて適宜設定されるものであり、室外熱交換器8内の液状冷媒が室内熱交換器12内に移動するまでの十分な時間を設定する。電磁弁18を開放してから10秒経過すると、制御部3は電磁弁18を閉鎖する(S106)。その後、制御部3は四方弁10を暖房運転側に切り替えて(S107)、暖房運転を開始させる(S108)。
このように、四方弁10を切り替える前に電磁弁18を開放することで、配管内の差圧を利用して高圧側の室外熱交換器8から低圧側の室内熱交換器12へ液状冷媒を容易に移動させることができる。そして、四方弁10切り替え後には、移動した液状冷媒のある室内熱交換器12は圧縮機7の吐出口側の主配管20と接続されることになるので、液状冷媒の圧縮機7の吸入口側への移動が抑制され、圧縮機7の液圧縮のリスクを軽減させることができる。
次に、冷房運転の指令があった場合の運転動作について説明する。図5(b)に示すように、車両情報制御装置106から冷房運転の指令が制御部3へと送られる(S201)。制御部3は、冷房運転の指令を受信すると車両用空気調和装置1が暖房運転中かどうかを判断する(S202)。運転停止状態など暖房運転中でない場合には、四方弁10を冷房運転側に切り替えて(S207)、冷房運転を開始させる(S208)。一方、暖房運転中である場合には、車両用空気調和装置1の運転(圧縮機7、室外送風機9及び室内送風機13の駆動)を停止させる(S203)。車両用空気調和装置1の運転を停止することでヒートポンプサイクルにおける冷媒の循環が停止する。
車両用空気調和装置1の運転停止後、制御部3はバイパス配管23に設けられた電磁弁18を開放させる(S204)。この時、キャピラリーチューブ14の前後(主配管21側と主配管22側)では差圧があるため、電磁弁18を開放することで、圧力の高い室内熱交換器12内に溜まった液状冷媒がバイパス配管23内を通り、圧力の低い室外熱交換器8内へと移動する。
この電磁弁18の開放は10秒間維持される(S205)。ここで、電磁弁18の開放時間は冷媒量などに応じて適宜設定されるものであり、室内熱交換器12内の液状冷媒が室外熱交換器8内に移動するまでの十分な時間を設定する。電磁弁18を開放してから10秒経過すると、制御部3は電磁弁18を閉鎖する(S206)。その後、制御部3は四方弁10を冷房運転側に切り替えて(S207)、冷房運転を開始させる(S208)。
このように、冷房運転から暖房運転への切り替え時と、暖房運転から冷房運転への切り替え時のどちらの場合においても、四方弁10を切り替える前に電磁弁18を開放することで、配管内の差圧を利用して高圧側の熱交換器から低圧側の熱交換器へ液状冷媒を容易に移動させることができる。
なお、図5では電磁弁18を閉じるタイミングを時間で制御するものを示したが、配管内の圧力を検出する圧力センサや差圧センサなどを設け、これらセンサの検出値が所定値になるまで電磁弁18を開く制御を継続し、その後四方弁10を切り替えるようにしてもよい。その場合、使用環境などにより液状冷媒の移動時間が変動する場合にも、圧力が所定値になるまで電磁弁18の開放を継続し液状冷媒を確実に低圧側に移動させることができる。
以上のように、室外熱交換器8とキャピラリーチューブ14を繋ぐ主配管21と、キャピラリーチューブ14と室内熱交換器12を繋ぐ主配管22とを接続するバイパス配管23を設けると共に、バイパス配管23の開閉を行う電磁弁18を設け、冷暖房運転切り替え時に四方弁10を切り替える前に電磁弁18を開く制御をすることで、高圧側の熱交換器に溜まった液状冷媒を低圧側の熱交換器へ移動させることができる。そして、四方弁10切り替え後には、移動した液状冷媒は圧縮機7の吐出口側と接続する熱交換器に溜まった状態となるため、液状冷媒の圧縮機7の吸入口側への移動が抑制され、圧縮機7が吸い込む液状冷媒の量を大幅に減少させることが可能となり、圧縮機7の液圧縮のリスクを軽減させることができる。
ここで、図3、4に示したようにバイパス配管23と主配管21、22は三方管24によって接続されており、この接続部分を詳細に説明する。図6は実施の形態1に係る車両用空気調和装置1のバイパス配管23の接続部分を示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は断面図である。なお、図6はバイパス配管23と主配管21との接続部分を示しており、バイパス配管23と主配管22との接続部分も同様の構成となっている。
図6に示すように、三方管24は主配管21が接続される接続部24aと、接続部24aの主配管21との接続方向と略直交する向きでバイパス配管23が接続される接続部24bを有している。三方管24の接続部24aに接続された主配管21は略直線状に延在し、接続部24bに接続されたバイパス配管23は主配管21に対して略直角に延在した状態となる。また、三方管24は、車両用空気調和装置1の設置状態において略水平に延在した主配管21に取り付けられており、且つ、略水平に延在した主配管21の円周部の下側方向にバイパス配管23が延在する向きに取り付けられている。
主配管21内には液層(液体状態の冷媒)25と気層(気体状態の冷媒)26とが流れることがある。上記のように主配管21とバイパス配管23を接続することで、主配管21内の液層25が重力によりバイパス配管23が接続される下側に溜まる状態となり、バイパス配管23の電磁弁23までの管内に積極的に溜まる状態にすることができる。そして、冷房運転切り替え時に電磁弁23を開放したときには、液状冷媒を低圧側に効率的に移動させることができる。
1 車両用空気調和装置、2 本体部、3 制御部、4 室外空間部、5 室内空間部、6 仕切壁、7 圧縮機、8 室外熱交換器、9 室外送風機、10 四方弁、11 アキュムレータ、12 室内熱交換器、13 室内送風機、14 キャピラリーチューブ(減圧機構)、15 リターン口、16 逆止弁、17 液ライン電磁弁、18 電磁弁、20〜22 主配管、23 バイパス配管、24 三方管、25 液層、26 気層、100 鉄道車両、104 客室、106 車両情報制御装置。

Claims (4)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧機構、室内熱交換器を主配管で順次接続し、前記四方弁で冷媒の経路を切換えることにより、冷房運転と暖房運転とを選択的に行うヒートポンプサイクルと、
    一端が前記室外熱交換器と前記減圧機構を繋ぐ主配管に接続され、他端が前記減圧機構と前記室内熱交換器を繋ぐ主配管に接続されたバイパス配管と、
    前記室外熱交換器と前記減圧機構を繋ぐ主配管において、前記バイパス配管との接続部と前記減圧機構との間に設けられる第1電磁弁と、
    前記バイパス配管に設けられ、該バイパス配管の開閉を行う第2電磁弁と、
    冷房運転から暖房運転、又は暖房運転から冷房運転への運転切り替え時、前記圧縮機の駆動を停止して前記冷媒の循環を停止させた後、前記第2電磁弁を開く制御を実行し、その後、前記四方弁を切り替える制御を実行する制御部と、
    を備えた車両用空気調和装置。
  2. 前記制御部は、前記四方弁を切り替える前に、所定時間経過するまで前記第2電磁弁を開く制御を継続することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 主配管内の圧力を検出するセンサを備え、
    前記制御部は、前記四方弁を切り替える前に、前記センサの検出値が所定値になるまで前記第2電磁弁を開く制御を継続することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記バイパス配管は、略水平に延在した主配管の円周部の下側に接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空気調和装置。
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