JP6023981B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料と空気とを電気化学反応させて発電する燃料電池システムに関する。
本発明は、より詳しくは、前回までの実運転時間の累積に基づき次回の単位期間当たりの運転可能時間を設定する燃料電池システムに関する。
従来、この種の燃料電池システムは、約10年の使用が可能となるように開発されている。具体的には、耐用運転時間の開発目標が約4万時間で、1年あたり約4千時間の発電が想定されている。一方、燃料電池システムには、給湯および電力需要に応じて運転時間を制御して、経済的にメリットが出るように自動運転を行うものがある。この場合、経済的なメリットのみを考慮すると起動停止エネルギーの無駄を省くために、一般的には運転時間は長くなる傾向にあり、その発電時間は、想定した4千時間/年を越えるケースが多く発生する。標準的な家庭の給湯および電力需要に基づいて最適な運転を行った場合の運転時間を試算すると、1年間の燃料電池システムの運転時間が約6千時間となる。この試算によれば、標準的な需要に応じて燃料電池を運転すると、7年弱(=4万時間÷6千時間)で燃料電池システムの耐用運転時間が終了してしまい、約10年という想定使用期間を大幅に割り込み、寿命が短い製品となってしまうことが懸念される。その対策として、耐用運転時間に基づいて定められた時間内で1日あたりの運転時間を制御する燃料電池システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図19は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムの運転制御を説明するフローチャートである。
まず、特許文献1では1日という単位時間あたりの運転可能時間を設定する(S1)。運転可能時間のベースとなるのは燃料電池システムの耐用運転時間と製品として求められる寿命である。ここで、耐用運転時間を4万時間として、製品寿命を10年とするためには、1年あたり運転時間は4千時間となる。これより1日あたりの運転可能時間の初期値は11時間(≒4千時間÷365日)となる。
続いて、運転計画を作成する(S2)。運転計画は、過去の運転実績から給湯および電力需要が発生する時間帯を予測して、給湯および電力の需要が発生する時間と運転可能時間とを考慮しつつ、燃料電池システムを運転する時間を決定するものである。従って運転計画は運転可能時間を超えない範囲で省エネルギー性、経済性、環境保全等の観点から見た所定の基準に適するように計画される。燃料電池システムの運転が行われると(S3)、1日が経過したか否かの判断を行う(S4)。1日が経過していなければ、そのまま運転計画に基づいた運転を継続する(S3)。1日が経過していれば、1日あたりの実運転時間が運転可能時間未満か否かを判断する(S5)。1日あたりの実運転時間が運転可能時間未満でなければ、運転可能時間を設定する工程(S1)に戻り、上述した工程を以下に繰り返す。
そして、次の1日あたりの運転可能時間は、前回の1日あたりの実運転時間が運転可能時間未満であれば、運転可能時間と実運転時間との差である余り時間を運転可能時間の初期値に加算して、設定する(S6)。
図20に運転可能時間の具体的な設定事例を示す。図21は図20の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフである。まず、初回(5月17日)の1日あたり
の運転可能時間は先に述べた初期値の11時間が設定される。そして、5月17日の実運転時間が4時間であれば、余り時間は7時間(=(前回の運転可能時間11時間)−(前回の実運転時間4時間))となるので、次回(5月18日)の1日あたりの運転可能時間は18時間(=(運転可能時間の初期値11時間)+(余り時間7時間))と設定される。このように余った分の運転時間(余り時間)を運転可能時間の初期値に加算して次の1日あたりの運転可能時間を設定すると、製品寿命10年を確保しつつ、より多くの給湯および電力需要を燃料電池システムで生成した熱および電力でまかなうことができる。
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、初回の次(例えば5月18日)の運転が運転可能時間の18時間をフルに継続した場合、その次(5月19日)の運転可能時間は初期値の11時間となる。そのため、5月17日からの3日間の運転時間は4時間、18時間、11時間と非常に大きく変動してしまい、ユーザーに違和感を与え、ユーザーが燃料電池システムに不具合が発生したと誤認する恐れがある、という課題を有していた。
その対策として、燃料電池システムの運転時間の変動を少なくし、ユーザーが違和感無く燃料電池システムを使用することができる燃料電池システムが提案されている(例えば特許文献2参照)。
図22は、特許文献2に記載された従来の燃料電池システムの運転制御を説明するフローチャートである。まず前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計との差である余り時間を算出する(S301)。ここで、基本運転時間は、耐用運転時間を製品寿命で有効に消費するために決定され、燃料電池システムの耐用運転時間に基づいて定められた単位時間あたりの運転可能な時間であり、運転可能時間の初期値とも言える。「前回までの基本運転時間の累計」とは、直前の単位時間が終了した際の、燃料電池システムの基本運転時間の合計である。「前回までの実運転時間の累計」とは、直前の単位時間が終了した際の、燃料電池システムが実際に運転した時間の合計である。そして、余り時間を、所定の複数の単位時間で消費されるように、均等に分割した場合の加算時間を算出する(S302)。そして、基本運転時間に加算時間を加算して次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S303)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの上限時間よりも長い場合には、上限時間で制限する(S304、S305)。上限時間は、1日(24時間)より短い時間であり、特許文献2に記載された構成では20時間とする。
図23に運転可能時間の具体的な設定事例1を示す。図24は図23の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフである。設置後の初めての運転が、5月17日より行われたとしている。
まず、1日目である5月17日の段階では、まだ実際に運転が行われていないため前回までの基本運転時間、前回までの実運転時間はともに0時間である。そのため1日あたりの運転可能時間は基本運転時間を設定する。つまり、最初の運転可能時間は、基本運転時間になる。
ここで、耐用運転時間を4万時間、推奨使用期間(製品寿命)を10年として考える。例えば、4万時間を10年間で均等に消費しようとすれば、1年あたりの運転時間は4千時間(4万時間÷10年)となり、1日あたりの運転時間は約11時間(=4千時間÷365日)となる。したがって、基本運転時間は11時間となる。
これより、図23に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日の実運転時間が4時間であれば、2日目(5月18日)時
点での余り時間は7時間(=(前回までの基本運転時間11時間)−(前回までの実運転時間4時間))となる。2日目以降には余り時間を所定の複数の単位時間で均等に分配するように基本運転時間に加算する。ここで、所定の複数日は4日間とする。したがって、所定の複数日である4日間に分配される加算時間は1.8時間(=(余り時間)÷(所定の複数日4日間))となり、その結果2日目(5月18日)の運転可能時間は12.8時間(=基本運転時間11時間+1.8時間)と設定される。そして、5月18日の実運転時間が12.8時間であった場合、3日目(5月19日)時点での余り時間は5.3時間(=(前回までの基本運転時間22時間)−(前回までの実運転時間16.8時間))となる。これより、3日目(5月19日)の運転可能時間は12.3時間(=(基本運転時間11時間)+(余り時間5.3時間)÷(所定の複数日4日間))と設定される。これ以降も実運転時間が運転可能時間まで常に行われたとすると、10日目の5月26日には運転可能時間は11.2時間まで徐々に減少し、また余り時間は0.7時間まで消費される。
また、図25と図26は、先の図23と図24で示した設定事例1に対し、5月21日、22日の実運転時間が0であった場合を示した設定事例2である。5、6日目(5月21日、22日)の実運転時間が0であるために、7日目(5月23日)時点での余り時間は25時間となっている。しかしながら、7日目以降の運転可能時間を延長することによって、10日目(5月26日)には10.5時間まで、15日目(5月31日)には2.5時間まで余り時間を消費する。さらに、7日目以降の運転可能時間を17.2時間、15.7時間、14.5時間と徐々にかつ11時間に漸近するように変化させている。
ここで、前日までの余り時間を翌日以降の運転可能時間に繰り越す際には、その時点での余り時間を所定の複数日で均等に分割して基本運転時間に加算するので、余り時間が少なくなるにつれ運転可能時間に加算される時間が徐々に少なくなる。したがって、実運転時間を徐々に基本運転時間に漸近させることができ、日々の運転時間が変動しているような違和感をユーザーに与えないことができる。
特開2007―323843号公報 国際公開第2012/029321号
しかしながら、上記特許文献1、2をはじめとする従来技術であっても、更なる信頼性の向上(より確実に製品寿命まで運転を行うこと)を確保するという観点からは、いまだ改善の余地があることを本発明者らは見出した。
そこで、本発明は、より確実に製品寿命まで運転を行うことのできる優れた信頼性を有する燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記従来技術の課題を鑑みて本発明者らが鋭意検討をした結果、本発明者らは、更なる信頼性の向上の観点から上記特許文献1、2をはじめとする従来の燃料電池システムには以下の課題があることを見出した。
つまり、燃料電池システムは、1日の基本運転時間を超えて燃料電池システムを長く運転させる特殊運転が、これまで想定していた以上に必要となることが明らかになりつつある。
例えば、燃料電池システムを強制的に運転させ、点検やメンテナンスを行なった際、燃料電池システムの1日の実際運転時間は基本運転時間を超過する可能性が高い。
また、地震と原発事故などの原因で、商用系統電源の計画停電が実施された時、燃料電池システムは、家庭非常用電源として、夜間照明は勿論、家庭電器の利用にも不可欠な存在である。上記非常用電源の電力を停止させないため、1日の基本運転時間を超えて燃料電池システムを運転させる必要が多くなることも明らかになりつつある。
また、数多くの来客が家庭に集まって電力需要と熱需要が高まる場合にガス給湯器を長時間運転させるように構成されている国がある。このような国に燃料電池システムを設置する場合には、ガス給湯器と同様に、家庭の電力と熱の供給源として、燃料電池システムを1日の基本運転時間を超えて運転させるように構成する必要が発生することも明らかになりつつある。
従来の構成では、1日の基本運転時間を超えて、燃料電池システムを長く運転させる特殊運転への対応は考慮されていない。また、燃料電池システムの予定寿命に余裕度を設ける設計方法も考えられるが、1日の基本運転時間を越える特殊運転の日数が想定以上に数多く発生することが明らかになりつつあるため、非常に大きい余裕度を設けなければいけないこととなり、現実的に不可能である、という課題が明らかになった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因により、燃料電池システムが特殊運転を行ない、1日の実際の運転時間が基本運転時間を超えた場合にも、当日以降の日の基本運転時間を減らすことで、燃料電池システムを予定されている寿命まで持たせることができる燃料電池システムを提供する。
従来の課題を解決するためには、本発明の燃料電池システムは、燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電した電力を外部負荷へ供給する燃料電池ユニットと、該燃料電池ユニットの動作を制御する制御部と、を備え、
該制御部は、
燃料電池ユニットの耐用運転時間に基づき、該燃料電池ユニットに設定された使用保証期間より短い単位期間毎に、該燃料電池ユニットの許容運転時間を設定し、
燃料電池ユニットの単位期間あたりの実運転時間が、該単位期間に対して設定された許容運転時間以下となるように、燃料電池ユニットを運転させ、
許容運転時間を超えて燃料電池ユニットを運転する特殊運転モードを実行し、
用運転時間及び使用保証期間に基づいて設定された単位期間毎の許容運転時間の基準値と単位期間毎の実運転時間とについて、過去の全単位期間にわたる累計値を夫々算出し、特殊運転モードを実行したことにより許容運転時間の基準値の累計値と実運転時間の累計値の差が負になって超過運転時間が発生した場合には、超過運転時間の少なくとも一部を次回の単位期間における前記許容運転時間から減算して設定し、
設定後の許容運転時間が、予め規定された燃料電池ユニットの起動から停止まで継続して運転する最小発電時間よりも短い場合には、許容運転時間を0とすることを特徴とするものである。
これによって、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因により、燃料電池システムが特殊運転を行ない、1日の実際運転時間が基本運転時間を超える場合にも、当日以降の日の基本運転時間を減らすことで、燃料電池システムを予定されている寿命まで持たせることができる。
本発明の燃料電池システムは、従来の課題を解決するもので、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因により、燃料電池システムが特殊運転を行ない、1日の実際運転時間が基本運転時間を超える場合にも、当日以降の日の基本運転時間を減らすことで、燃料電池システムを予定されている寿命まで持たせることができる。
本発明の実施の形態1〜2における燃料電池システムの構成図 本発明の実施の形態1における運転制御部の発電状態の遷移フローチャート 本発明の実施の形態1における1日あたりの運転可能時間の設定フローチャート 本発明の実施の形態1における運転可能時間の具体的な設定事例1を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態1における図4に示した設定事例1の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 本発明の実施の形態1における運転可能時間の具体的な設定事例2を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態1における図6に示した設定事例2の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 本発明の実施の形態2における1日あたりの運転可能時間の設定フローチャート 本発明の実施の形態2における運転可能時間の具体的な設定事例3を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態2における図9に示した設定事例3の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 本発明の実施の形態2における運転可能時間の具体的な設定事例4を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態2における図11に示した設定事例4の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成図 本発明の実施の形態3における1日あたりの運転可能時間の設定フローチャート 本発明の実施の形態3における運転可能時間の具体的な設定事例5を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態3における図15に示した設定事例5の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 本発明の実施の形態3における運転可能時間の具体的な設定事例6を示すテーブルの概念図 本発明の実施の形態3における図17に示した設定事例6の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 特許文献1の燃料電池システムにおける運転制御フローチャート 特許文献1の燃料電池システムにおける運転可能時間の具体的な設定事例を示すテーブルの概念図 特許文献1の燃料電池システムにおける図20に示した設定事例の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 特許文献2の燃料電池システムにおける運転制御フローチャート 特許文献2の燃料電池システムにおける運転可能時間の具体的な設定事例1を示すテーブルの概念図 特許文献2の燃料電池システムにおける図23に示した設定事例1の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ 特許文献2の燃料電池システムにおける運転可能時間の具体的な設定事例2を示すテーブルの概念図 特許文献2の燃料電池システムにおける図25に示した設定事例2の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフ
第1の発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電した電力を外部負荷へ供給する燃料電池ユニットと、
該燃料電池ユニットの動作を制御する制御部と、を備え、
該制御部は、
燃料電池ユニットの耐用運転時間に基づき、該燃料電池ユニットに設定された使用保証期間より短い単位期間毎に、該燃料電池ユニットの許容運転時間を設定し、
燃料電池ユニットの単位期間あたりの実運転時間が、該単位期間に対して設定された許容運転時間以下となるように、燃料電池ユニットを運転させ、
許容運転時間を超えて燃料電池ユニットを運転する特殊運転モードを実行し、
制御部は、
耐用運転時間及び使用保証期間に基づいて設定された単位期間毎の許容運転時間の基準値と単位期間毎の実運転時間とについて、過去の全単位期間にわたる累計値を夫々算出し、特殊運転を実行したことにより各累計値の差が負になって超過運転時間が発生した場合には、超過運転時間の少なくとも一部を次回の単位期間における許容運転時間から減算して設定する、燃料電池システムである。
ここで、燃料とは、成分として少なくとも炭化水素若しくは水素を含む気体若しくは液体、を示す。
上記第1の発明の構成によって、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因で、燃料電池システムが特殊運転を行ない、実際運転時間が基本運転時間を超えた場合に、それ以降の日の基本運転時間を減らし、燃料電池システムを予定されている寿命まで持たせることを目的とする。
第2の発明は、特に、第1の発明において、特殊運転モードは、燃料電池システムをメンテナンスする際に実行されるメンテナンス運転モード、商用電源が停電している際に実行される自立運転モード、及び、ユーザーにより許容運転時間を越えて運転するように設定される超過運転モードのうちの少なくとも一つの運転モードを含んでいるように構成されている、燃料電池システムである。
これにより、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因で、燃料電池システムが特殊運転を行ない、実際運転時間が基本運転時間を超えた場合に、それ以降の日の基本運転時間を減らし、燃料電池システムを予定されている寿命まで持たせることを目的とする。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、制御部は、超過運転時間を分割して、次回の単位期間における許容運転時間から減算して設定する、燃料電池システムである。
これにより、燃料電池システムの運転時間の変動を少なくし、ユーザーが違和感無く燃料電池システムを使用することができ、ユーザーの使用時の満足度を向上させることを目的とする。
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明において、燃料電池システムが備えられている需要家の電力および熱のうちの少なくとも一方の消費量を検知する負荷検知器をさらに備
え、制御部は、負荷検知器が検知した情報に基づいて消費量が小さいと予想される単位期間の許容運転時間から、超過運転時間の少なくとも一部を減算して設定する、許容運転時間設定部は、超過運転時間が無くなるまでは燃料電池ユニットを動作させないように設定する、燃料電池システムである。
これにより、電力および熱の消費量が小さいと予想される日に発電時間を短縮することで、推奨使用期間(製品寿命)を確保しつつ、燃料電池システムの経済性と環境性を考慮し、最大限に発揮することができる。
第5の発明は、特に、第1または第2の発明において、制御部は、超過運転時間が無くなるまでは燃料電池ユニットを動作させないように設定する、
燃料電池システムである。
これにより、超過運転時間が無くなるまで燃料電池ユニットを動作させないことで、より確実に予定されている期間まで燃料電池の寿命を延ばすことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるのもではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1における燃料電池システムについて、詳細に説明する。図1は実施の形態1における燃料電池システムの構成図である。
図1において、燃料電池システム104は、家庭内に設置されている分電盤102を介して商用交流101と接続されている。また、分電盤102と燃料電池システム104の間には、エアコン、冷蔵庫などの家庭内負荷103が接続されている。
燃料電池システム104は、燃料ガスと酸化剤ガスとが電気化学反応を行うことによって発電を行う。ここで、燃料ガスとは、成分として少なくとも炭化水素若しくは水素を有する気体を示す。本発明の燃料電池システムにおいては、燃料ガスは、原料ガスである都市ガスやLPガスなどが改質されて生成される。
具体的には、燃料電池システム104は、都市ガスなどの原料ガスを水蒸気改質、水性シフト反応、及び選択酸化反応させて水素が主成分である燃料ガスを生成する水素生成器109を有している。さらに、燃料電池システム104は、水素生成器109から供給される燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させて発電を行うスタック106と、スタック106の発電により得られた出力直流電力を交流電力に変換するインバータ105と、を有している。スタック106は、アノード電極とカソード電極が電解質膜を挟んで構成されたセルが複数積層して構成されている。
さらに、燃料電池システム104は、燃料電池システム104の起動、発電、終了、停止の一連の動作を制御する運転制御部113と、酸化剤ガスで酸素を含んでいる空気をスタック106に供給する送風機107と、スタック106が発電する際に発生した熱を回収し、温水として貯湯槽112に蓄える廃熱回収部108とを有している。
水素生成器109、送風機107や廃熱回収部108は、ガスや水の流路を切換える弁と、水素生成器の温度を昇温させるヒータなどのアクチュエータ110と、ガスや水の流路の温度、流量などを計測するセンサ111と、を有している。
また、燃料電池システム104は、燃料電池装置の単位時間あたりの運転可能時間を設定する運転時間設定部114と、単位期間あたりの運転可能時間の範囲内で燃料電池システム104を運転する運転制御部113と、を有している。運転制御部113及び運転時間設定部114は、それぞれCPU等の演算部、メモリ等の記憶部を有している。
以上のように構成された燃料電池システム104において、以下その動作、作用を説明する。
燃料電池システム104の動作は、大きく起動工程、発電状態、終了工程、停止状態といった4つの制御の工程及び状態に分けることができる。起動工程は燃料電池システム104を発電可能な状態にするための準備工程である。発電状態は、燃料ガス及び酸化剤ガスがスタック106に供給されて、スタック106で発電が行われ、スタック106より電力が出力されている状態である。終了工程は、燃料電池システム104を発電不可能な状態にするための工程であり、停止状態は、状態を監視しながら次の発電指示を待っている状態である。燃料電池システム104は、先に述べた4つの制御状態をあらかじめプログラムされたタイミングで遷移させながら適切に制御される。
まず、起動工程について説明をする。発電出力可能となるためには、水素生成器109において水素が主成分である燃料ガスを生成するなどの準備工程が必要であり、例えば、都市ガスなどの原料ガスから燃料ガスを生成するといった工程である。具体的には、水素生成器109に付随して備えられた温度センサや流量センサの計測値を取込ながらヒータやファンなどのアクチュエータ110に対してフィードバック制御を行い、水素生成器109の温度を約600〜700度まで昇温させ、その後に原料ガスを水素生成器109に供給する。水素生成器109が原料ガスを水蒸気改質、水性シフト反応、選択酸化反応させて、水素が主成分である燃料ガスを生成する。
起動工程が十分に進行し、燃料ガスが水素生成器109からスタック106のアノード電極に安定的に生成されるようになると、起動工程が終わり、スタック106による発電状態へと移行する。送風機107のアクチュエータ110が制御されてカソード電極側に酸化剤である空気が供給されるとともに、水素生成器109のアクチュエータが制御されてスタック106のアノード電極側に燃料ガスが供給される。このとき、スタック106にて燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素とが電気化学的に反応して、発電が行われる。スタック106より出力された直流電力は、スタック106に接続しているインバータ105によって交流電力に変換され、家庭内負荷103に供給される。また、スタック106は、廃熱回収部108に接続している冷却水の循環経路を有しており、スタック106の発電中に冷却水が循環経路内を循環することによりスタック106が冷却されて、スタック106が所定温度に維持される。廃熱回収部108は、アクチュエータ110が有するポンプなどの制御により、スタック106で発生する熱を循環経路内の冷却水から熱交換器を介して熱回収し、貯湯槽112に温水として蓄える。
続いて、終了工程について説明する。弁を閉じて都市ガスの供給を遮断し、水素生成器109での燃料ガス生成を停止する。そして水素生成器109に備えられたファンを駆動し、都市ガスの改質が行われない温度まで水素生成器109を冷却する。また、スタック106、水素生成器109、及びガス経路などの発電ブロックの劣化を防止するために、スタック106、水素生成器109やガス経路等を不活性ガスでパージする。
終了工程が十分に行われ、発電ブロックが安定的に発電不可能な状態で保たれると、送風機107と水素生成器とのアクチュエータ110の動作を停止して、停止状態に移行し、次回の発電タイミングに備える。また、この停止状態中もガス漏れ検知センサ等で燃料
電池システム104の安全状態を監視し、異常が発生した場合にはユーザーへの報知を行うなど所定の異常処理を行う。
運転制御部113は、先に述べた4つの制御の工程及び状態を移行させながら適切に運転を行っている。移行のトリガとしては、ユーザーの手動操作や時間で制御を行うタイマー予約運転などである。なお、貯湯槽112の湯量が少ない場合には発電を行い、湯量が多くなれば停止するというような自動運転を行うと、家庭内の給湯需要に連動して運転が行われ、効率的な運転が可能となるので好適である。また、給湯需要に加え家庭内負荷103の過去の利用状況から電力需要に応じて運転計画を適宜更新するような学習機能を持っていれば、利用者が頻繁に使用する時間帯をあらかじめ予測し、その時間帯のみ発電が行われるように制御状態を遷移させるので、より効率よく発電を行うことができるので好適である。
また、発電状態を除く、起動工程、終了工程、停止状態の3つの工程及び状態では、燃料電池システム104から交流電力は出力されないので、家庭内負荷103の電力は商用交流101から供給されて動作することになる。
以上のような動作をする燃料電池システム104について、運転制御部113による運転時間制御の詳細な動作、作用を説明する。
図2は運転制御部113の発電状態の移行フローチャート図である。発電状態へ移行するとまず単位期間である1日あたりの運転可能時間を設定する(S201)。そして、先に述べた発電工程の制御を行い、発電を継続させるとともに(S202)、終了工程への移行を常に監視している(S203)。発電の終了条件は先に述べた、ユーザーによる手動操作や、タイマーおよび自動運転の遷移条件などによって定められる。終了条件を満足していれば終了工程へ移行する(S206)。終了条件を満足していない場合、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因による特殊運転を行なっているか否かを確認し(S204)、特殊運転を行なっていれば発電状態が継続する(S202)。特殊運転を行なっていなければ、単位期間である1日あたりの実運転時間が運転可能時間以上であるか確認し(S205)、運転可能時間以上であれば同様に終了状態へ遷移する(S206)。1日あたりの実運転時間が運転可能時間未満であれば発電状態が継続する(S202)。
ここで、1日あたりの運転可能時間は、図1の運転時間設定部114によって設定される。
また、
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は1日あたりの運転可能時間の設定を示したフローチャート図である。まず前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計を比較する(S0301)。ここで、基本運転時間は、耐用運転時間を製品寿命で有効に消費するために決定され、燃料電池システムの耐用運転時間に基づいて定められた単位期間あたりの運転可能時間であり、運転可能時間の初期値とも言える。
前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計以上の数値であれば、前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計との差である余り時間を算出する(S0302)。そして、基本運転時間に余り時間を加算して次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S0303)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの上限時間よりも長い場合には、上限時間で制限する(S0304、S0305)。上限時間は、1日(24時間)より短い時間であり、本実施例では20時間とする。
また、前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計より小さければ、前回までの実運転時間の累計と前回までの基本運転時間の累計との差である不足時間を算出する(S0306)。そして、基本運転時間から不足時間(超過運転時間)を減算して次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S0307)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの下限時間よりも短い場合に、当日の運転可能時間を0とする(S0308、S0309)。下限時間とは、燃料電池システム104の起動と停止にエネルギーがかかるため、これらの起動停止エネルギーを回収するため、経済的なメリットを考慮し、毎回起動から停止まで継続する最小発電時間を規定する。本実施例では3時間とする。
図4に運転可能時間の具体的な設定事例1を示す。図5は図4の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフである。設置後の初めての運転が、5月17日より行われたとしている。
まず、1日目である5月17日の段階では、まだ実際に運転が行われていないため前回までの基本運転時間、前回までの実運転時間はともに0時間である。そのため1日あたりの運転可能時間は基本運転時間を設定する。つまり、最初の運転可能時間は、基本運転時間になる。
本実施の形態では、具体的に燃料電池システム104の耐用運転時間を4万時間、推奨使用期間(製品寿命)(使用保証期間)を10年として考える。例えば、4万時間を10年間で均等に消費しようとすれば、1年あたりの運転時間は4千時間(4万時間÷10年)となり、1日あたりの運転時間は約11時間(=4千時間÷365日)となる。したがって、基本運転時間は11時間となる。
これより、図4に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日の実運転時間が3時間であれば、2日目(5月18日)時点での余り時間は8時間(=(前回の運転可能時間11時間)−(前回の実運転時間3時間))となる。2日目(5月18日)の1日あたりの運転可能時間は19時間(=(運転可能時間の初期値11時間)+(余り時間8時間))と設定される。2日目(5月18日)の実運転時間が8時間であれば、3日目(5月19日)時点での余り時間は11時間(=(前回までの運転可能時間22時間)−(前回までの実運転時間11時間))となる。3日目(5月19日)の1日あたりの運転可能時間加算結果は22時間(=(運転可能時間の初期値11時間)+(余り時間11時間))となり、1日の上限時間20時間より長いため、3日目(5月19日)の1日当たりの運転可能時間を20時間と設定される。3日目(5月19日)の実運転時間が20時間であれば、4日目(5月20日)時点での余り時間は2時間(=(前回までの運転可能時間33時間)−(前回までの実運転時間31時間))となる。4日目(5月20日)の1日あたりの運転可能時間加算結果は13時間(=(運転可能時間の初期値11時間)+(余り時間2時間))と設定される。これ以降も実運転時間が運転可能時間まで常に行われるとする。
また、図6と図7は、実運転時間が運転可能時間を超えた場合を示した設定事例2である。図6に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日燃料電池システムの特殊運転モードで運連され、実運転時間が20時間であれば、2日目(5月18日)時点での不足時間は9時間(=(前回の実運転時間20時間)−(前回の運転可能時間11時間))となる。2日目(5月18日)の1日あたりの運転可能時間減算結果は2時間(=(運転可能時間の初期値11時間)−(不足時間9時間))となり、1日の下限時間3時間より短いため、2日目(5月18日)の1日あたりの運転可能時間を0時間と設定される。2日目(5月18日)の実運転時間が3時間であれば、3日目(5月19日)時点での不足時間は1時間(=(前回までの実運転時間23時間)−(前回までの運転可能時間22時間))となる。3日目(5月19日)の1
日あたりの運転可能時間を10時間(=(運転可能時間の初期値11時間)−(不足時間1時間))と設定される。これ以降も実運転時間が運転可能時間まで常に行われるとする。
ここで、特殊運転モードとは、特殊運転モードは、燃料電池システム104をメンテナンスする際に実行されるメンテナンス運転モード、商用電源が停電している際に実行される自立運転モード、及び、ユーザーにより許容運転時間を越えて運転するように設定される超過運転モードのうちの少なくとも一つの運転モードを含んでいる。
以上のように、本実施の形態によれば、燃料電池システム104の耐用運転時間4万時間より決定される1日あたりの基本運転時間に対して、実運転時間が基本運転時間より短かった場合に、その基本運転時間の累計から実運転時間の累計を差し引いた余り時間を翌日以降の運転可能時間に加算する。実運転時間が基本運転時間より長かった場合に、その実運転時間の累計から基本運転時間の累計を差し引いた不足時間を翌日以降の運転可能時間から減算する。したがって、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因により、燃料電池システムが特殊運転(特殊運転モード)を行ない、1日の実際運転時間が基本運転時間を超える時に対応することができる。また、翌日以降の実運転時間を長くしたり、短くしたりことで、耐用運転時間を所定の期間で着実に消費することができ、推奨使用期間(製品寿命)10年を確保しつつ、より多くの給湯および電力需要を燃料電池システムで生成した熱および電力でまかなうことができる。
また、運転可能時間は上限時間である20時間以下で設定されるので、日をまたいだ運転が行われず運転時間の管理がしやすくなる。また、毎日規則的に発電/停止が繰り返されることになるので、ユーザーに安定して動作している印象を与えることができる。なお、上限時間は本実施の形態の運転時間管理の基本単位である1日未満を設定すればよいが、起動工程と終了工程とに要する時間を考慮し、両工程に必要な時間を差し引いた時間を設定すると、確実に停止を確保することができるので好適である。本実施の形態では起動工程と終了工程との時間を1〜2時間として、停止時間を2時間確保できるように20時間(=24時間−2時間−2時間)を設定している。
なお、燃料電池システム104の起動と停止にエネルギーがかかるため、これらの起動停止エネルギーを回収するため、経済的なメリットを考慮し、毎回起動から停止まで継続する最小発電時間を規定する。3時間以上連続発電することで、燃料電池システムの経済性効果と環境性効果は負にならないことを保障できる。
本実施の形態では、1日を基本単位として運転制御しているため、基本運転時間、運転可能時間、実運転時間、上限時間を1日あたりで考えている。これは、一般的な家庭での給湯および電力需要は24時間サイクルで繰り返されるのが標準的であるためであり、24時間毎に発電が行われると効率的な運転が可能となる。
(実施の形態2)
図1は実施の形態2における燃料電池システム104の構成図である。実施の形態1と同一構成のものについては同一符号を付し、説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、主に、運転時間設定部114による運転可能時間の設定方法であり、燃料電池システム104の構成、および起動工程、発電状態、終了工程、停止状態の運転制御フローは実施の形態1と実質的に同一であるため、説明を省略する。
以下に、図を用いて運転時間設定部114における運転可能時間の設定方法を説明する。
図8は実施の形態2における1日あたりの運転可能時間の設定を示したフローチャート図である。
まず前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計を比較する(S801)。
前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計以上の数値であれば、前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計との差である余り時間を算出する(S802)。そして、余り時間を、所定の複数の単位期間で消費されるように、均等に分割した場合の加算時間を算出する(S803)。そして、基本運転時間に加算時間を加算して次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S804)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの上限時間よりも長い場合には、上限時間で制限する(S805、S806)。上限時間は、1日(24時間)より短い時間であり、本実施例では
20時間とする。
また、前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計より小さいであれば、前回までの実運転時間の累計と前回までの基本運転時間の累計との差である不足時間を算出する(S807)。そして、不足時間を、所定の複数の単位期間で返済させるように、均等に分割した場合の減算時間を算出する(S808)。そして、基本運転時間から減算時間を差し引いて次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S809)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの下限時間よりも短い場合に、当日の運転可能時間を0とする(S810、S811)。下限時間とは、燃料電池システム104の起動と停止にエネルギーがかかるため、これらの起動停止エネルギーを回収するために、毎回起動から停止まで継続する最小発電時間を規定する。本実施例では3時間とする。3時間以上連続発電することで、燃料電池システムの経済性効果と環境性効果は負にならないことを保障できる。
図9に運転可能時間の具体的な設定事例3を示す。図10は図9の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフである。設置後の初めての運転が、5月17日より行われたとしている。
まず、1日目である5月17日の段階では、まだ実際に運転が行われていないため前回までの基本運転時間、前回までの実運転時間はともに0時間である。そのため1日あたりの運転可能時間は基本運転時間を設定する。つまり、最初の運転可能時間は、基本運転時間になる。
本実施の形態では、具体的に燃料電池システム104の耐用運転時間を4万時間、推奨使用期間(製品寿命)を10年として考える。例えば、4万時間を10年間で均等に消費しようとすれば、1年あたりの運転時間は4千時間(4万時間÷10年)となり、1日あたりの運転時間は約11時間(=4千時間÷365日)となる。したがって、基本運転時間は11時間となる。
これより、
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に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日の実運転時間が3時間であれば、2日目(5月18日)時点での余り時間は8時間(=(前回までの基本運転時間11時間)−(前回までの実運転時間3時間))となる。2日目以降には余り時間を所定の複数の単位期間で均等に分配するように基本運転時間に加算する。ここで、所定の複数日は余り時間を消費する速度を決定する要素となる。そのため、日々の運転可能時間の変化がお客様に違和感を与えないように、また、燃料電池システム104が故障したと誤認されないように、さらにできるだけ速やかに余り時間が消費されるように決定するのが好適であり、本実施の形態では4日間とする。したがって、所定の複数日である4日間に分配される加算時間は2時間(=(余り時間)÷(所定の複数日4日間))となり、その結果2日目(5月18日)の運転可能時間は13時間(=基本運転時間11時間+2時間)と設定される。そして、5月18日の実運転時間が13時間であった場合、3日目(5月19日)時点での余り時間は6時間(=(前回までの基本運転時間22時間)−(前回までの実運転時間16時間))となる。これより、3日目(5月19日)の運転可能時間は12.5時間(=(基本運転時間11時間)+(余り時間6時間)÷(所定の複数日4日間))と設定される。これ以降も実運転時間が運転可能時間まで常に行われたとすると、10日目の5月26日には運転可能時間は11.2時間まで徐々に減少し、また余り時間は0.7時間まで消費される。
また、図11と図12は、実運転時間が運転可能時間を超えた場合を示した設定事例4である。図11に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日商用系統電源の計画停電が実施され、燃料電池システムは家庭非常用電源として運転し、実運転時間が20時間であれば、2日目(5月18日)時点での不足時間は9時間(=(前回までの実運転時間20時間)−(前回までの基本運転時間11時間))となる。2日目以降には不足時間を4日間で均等に補足するように基本運転時間から減算する。したがって、所定の複数日である4日間に補足される減算時間は2.25時間(=(余り時間)÷(所定の複数日4日間))となり、その結果2日目(5月18日)の運転可能時間は8.8時間(=基本運転時間11時間−2.25時間)と設定される。そして、5月18日の実運転時間が8.8時間であった場合、3日目(5月19日)時点での不足時間は6.8時間(=(前回までの実運転時間28.8時間)−(前回までの基本運転時間22時間))となる。これより、3日目(5月19日)の運転可能時間は19.3時間(=(基本運転時間11時間)−(不足時間6.8時間)÷(所定の複数日4日間))と設定される。これ以降も実運転時間が運転可能時間まで常に行われたとすると、10日目の5月26日には運転可能時間は10.8時間まで徐々に増加し、また不足時間は0.9時間まで補足される。
以上のように、本実施の形態によれば、燃料電池システム104の耐用運転時間4万時間より決定される1日あたりの基本運転時間に対して、実運転時間が基本運転時間より短かった場合に、その基本運転時間の累計から実運転時間の累計を差し引いた余り時間を翌日以降の運転可能時間に加算する。実運転時間が基本運転時間より長かった場合に、その実運転時間の累計から基本運転時間の累計を差し引いた不足時間を翌日以降の運転可能時間から減算する。したがって、点検、メンテナンス活動、計画停電、来客など様々な原因により、燃料電池システムが特殊運転を行ない、1日の実際運転時間が基本運転時間を超える時に対応することができる。また、翌日以降の実運転時間を長くしたり、短くしたりことで、耐用運転時間を所定の期間で着実に消費することができ、推奨使用期間(製品寿命)10年を確保しつつ、より多くの給湯および電力需要を燃料電池システムで生成した熱および電力でまかなうことができる。
また、前日までの余り時間を翌日以降の運転可能時間に繰り越す際には、その時点での余り時間を所定の複数日で均等に分割して基本運転時間に加算するので、余り時間が少なくなるにつれ運転可能時間に加算される時間が徐々に少なくなる。したがって、実運転時間を徐々に基本運転時間に漸近させることができ、日々の運転時間が変動しているような違和感をユーザーに与えない。
なお、前日までの不足時間を翌日以降の運転可能時間から返済させる際には、その時点での不足時間を所定の複数日で均等に分割して基本運転時間から減算するので、不足時間が少なくなるにつれ運転可能時間から減算される時間が徐々に少なくなる。したがって、実運転時間を徐々に基本運転時間に漸近させることができ、日々の運転時間が変動しているような違和感をユーザーに与えない。
(実施の形態3)
図13は実施の形態3における燃料電池システムの構成図である。実施の形態1と同一構成のものについては同一符号を付し、説明を省略する。電力検知部115と、熱量検知部116と、記憶部117と、需要予測部118と、を備えることが異なる。
家庭内負荷103で消費される電力負荷量は電力検知部115にて計測され、運転制御部113にある記憶部117にて逐次蓄積される。
熱量検知部116は、例えば、市水温度を計測する温度センサ(図示せず)と、貯湯槽112から供給される温水の温度を計測する温度センサ(図示せず)と、貯湯槽112から供給される温水の流量を計測する流量計(図示せず)からなり、市水と温水の温度差と温水の流量との積により、温水として利用される熱負荷量を演算するものである。
記憶部117は、電力検知部115からの電力負荷と、熱量検知部116からの熱負荷を蓄積するものである。
さらに、需要予測部118は、記憶部117に記憶された一定期間(例えば、1年間)の熱負荷需要の発生履歴および電力熱負荷需要の発生履歴を読み出し、当該履歴を基にして将来の所定期間(例えば、1日)の時間推移とともに変わる電力負荷の予測需要および将来の所定期間(例えば、1日)の時間推移とともに変わる熱負荷の予測需要を推定演算して、これらの電力負荷予測需要及び熱負荷予測需要を記憶部117に逐次記憶する。
以下に、図を用いて運転時間設定部114における運転可能時間の設定方法を説明する。燃料電池システム104の構成、および起動工程、発電状態、終了工程、停止状態の運転制御フローは実施の形態1と実質的に同一であるため、説明を省略する。
図14は実施の形態3における1日あたりの運転可能時間の設定を示したフローチャート図である。
まず前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計を比較する(S1401)。
前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計以上の数値であれば、前回までの基本運転時間の累計と前回までの実運転時間の累計との差である余り時間を算出する(S1402)。そして、余り時間と電力予測需要と熱予測需要に基づき、加算時間を算出する(S1403)。そして、基本運転時間に加算時間を加算して次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S1404)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの上限時間よりも長い場合には、上限時間で制限する(S1405、S1406)。上限時間は、1日(24時間)より短い時間であり、本実施例では20時間とする。
また、前回までの基本運転時間の累計は前回までの実運転時間の累計より小さいであれば、前回までの実運転時間の累計と前回までの基本運転時間の累計との差である不足時間を算出する(S1407)。そして、不足時間と電力予測需要と熱予測需要に基づき、減算時間を算出する(S1408)。そして、基本運転時間から減算時間を差し引いて次回の1日あたりの運転可能時間を設定する(S1409)。ここで、1日あたりの運転可能時間が1日あたりの下限時間よりも短い場合に、当日の運転可能時間を0とする(S1410、S1411)。下限時間とは、燃料電池システム104の起動と停止にエネルギーがかかるため、これらの起動停止エネルギーを回収するために、毎回起動から停止まで継続する最小発電時間を規定する。本実施例では3時間とする。3時間以上連続発電するこ
とで、燃料電池システムの経済性効果と環境性効果は負にならないことを保障できる。
図15に運転可能時間の具体的な設定事例5を示す。図16は図15の運転可能時間と実運転時間の日毎の変遷を表した棒グラフである。設置後の初めての運転が、5月17日より行われたとしている。
まず、1日目である5月17日の段階では、まだ実際に運転が行われていないため前回までの基本運転時間、前回までの実運転時間はともに0時間である。そのため1日あたりの運転可能時間は基本運転時間を設定する。つまり、最初の運転可能時間は、基本運転時間になる。
本実施の形態では、具体的に燃料電池システム104の耐用運転時間を4万時間、推奨使用期間(製品寿命)を10年として考える。例えば、4万時間を10年間で均等に消費しようとすれば、1年あたりの運転時間は4千時間(4万時間÷10年)となり、1日あたりの運転時間は約11時間(=4千時間÷365日)となる。したがって、基本運転時間は11時間となる。
これより、図15に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日の実運転時間が3時間であれば、2日目(5月18日)時点での余り時間は8時間(=(前回までの基本運転時間11時間)−(前回までの実運転時間3時間))となる。さらに、2日目(5月18日)の電力負荷予測値は8.3kWh、熱負荷予測値は11kWhである。以下加算時間を算出する方法を説明するが、下記の算出方法に限定されるものではない。
本実施の形態では、燃料電池システム104の最大出力電力を0.75kWとし、最大熱出力を1kWとして考える。例えば、2日目(5月18日)の電力負荷予測値は8.3kWhであるため、電力負荷を供給するには、最小運転可能時間(電力計算)=8.3kWh÷0.75kW=11時間になる。また、2日目(5月18日)の熱負荷予測値は11kWhであるため、熱負荷を供給するには、最小運転可能時間概算値(熱計算)=11kWh÷1kW=11時間になる。さらに、燃料電池システム104が需要以上の電力負荷と熱負荷を供給しても家庭が消費できない、経済的の無駄を避けるため、最小運転可能時間(電力計算)(11時間)と最小運転可能時間(熱計算)(11時間)を比較し、より短かった時間(11時間)を最小運転可能時間として抽出する。したがって、2日目(5月18日)の加算時間は0時間(=最小運転可能時間11時間−基本運転時間11時間)となる。
その結果、2日目(5月18日)の運転可能時間は11時間(=基本運転時間11時間+0時間)と設定される。そして、5月18日の実運転時間が11時間であれば、3日目(5月19日)時点での余り時間は8時間(=(前回までの基本運転時間22時間)−(前回までの実運転時間14時間))となる。さらに、3日目(5月19日)の電力負荷予測値は14.3kWh、熱負荷予測値は19kWhである。以下3日目(5月19日)の加算時間を算出する方法を説明する。
3日目(5月19日)の電力負荷予測値は14.3kWhであるため、電力負荷を供給するには、最小運転可能時間(電力計算)=14.3kWh÷0.75kW=19時間になる。また、3日目(5月19日)の熱負荷予測値は19kWhであるため、熱負荷を供給するには、最小運転可能時間概算値(熱計算)=19kWh÷1kW=19時間になる。さらに、燃料電池システム104が需要以上の電力負荷と熱負荷を供給しても家庭が消費できない、経済的の無駄を避けるため、最小運転可能時間(電力計算)(19時間)と最小運転可能時間(熱計算)(19時間)を比較し、より短かった時間(19時間)を最
小運転可能時間として抽出する。したがって、3日目(5月19日)の加算時間は8時間(=最小運転可能時間19時間−基本運転時間11時間)となる。
その結果、3日目(5月19日)の運転可能時間は19時間(=基本運転時間11時間+8時間)と設定される。そして、5月19日の実運転時間が19時間であれば、4日目(5月20日)時点での余り時間は0時間(=(前回までの基本運転時間33時間)−(前回までの実運転時間33時間))となり、余り時間はすべて消費されたため、これ以降の運転可能時間を常に基本運転時間に設定し、実運転時間も運転可能時間まで常に行われたとする。
また、図17と図18は、実運転時間が運転可能時間を超えた場合を示した設定事例6である。図17に示すように1日目である5月17日の運転可能時間は11時間が設定される。そして、5月17日数多くの来客が家庭に集まり、電力需要と熱需要が高まるため、燃料電池システムは家庭の電力と熱供給源として、実運転時間が19時間であれば、2日目(5月18日)時点での不足時間は8時間(=(前回までの実運転時間19時間)−(前回までの基本運転時間11時間))となる。さらに、2日目(5月18日)の電力負荷予測値は8.3kWh、熱負荷予測値は11kWhである。以下加算時間を算出する方法を説明する。
2日目(5月18日)の電力負荷予測値は8.3kWhであるため、電力負荷を供給するには、最小運転可能時間(電力計算)=8.3kWh÷0.75kW=11時間になる。また、2日目(5月18日)の熱負荷予測値は11kWhであるため、熱負荷を供給するには、最小運転可能時間概算値(熱計算)=11kWh÷1kW=11時間になる。さらに、燃料電池システム104が需要以上の電力負荷と熱負荷を供給しても家庭が消費できない、経済的の無駄を避けるため、最小運転可能時間(電力計算)(11時間)と最小運転可能時間(熱計算)(11時間)を比較し、より短かった時間(11時間)を最小運転可能時間として抽出する。したがって、2日目(5月18日)の減算時間は0時間(=基本運転時間11時間−最小運転可能時間11時間)となる。
その結果、2日目(5月18日)の運転可能時間は11時間(=基本運転時間11時間−0時間)と設定される。そして、5月18日の実運転時間が11時間であれば、3日目(5月19日)時点での不足時間は8時間(=(前回までの実運転時間30時間)−(前回までの基本運転時間22時間))となる。さらに、3日目(5月19日)の電力負荷予測値は2.3kWh、熱負荷予測値は3kWhである。以下3日目(5月19日)の加算時間を算出する方法を説明する。
3日目(5月19日)の電力負荷予測値は2.3kWhであるため、電力負荷を供給するには、最小運転可能時間(電力計算)=2.3kWh÷0.75kW=3時間になる。また、3日目(5月19日)の熱負荷予測値は3kWhであるため、熱負荷を供給するには、最小運転可能時間概算値(熱計算)=3kWh÷1kW=3時間になる。さらに、燃料電池システム104が需要以上の電力負荷と熱負荷を供給しても家庭が消費できない、経済的の無駄を避けるため、最小運転可能時間(電力計算)(3時間)と最小運転可能時間(熱計算)(3時間)を比較し、より短かった時間(3時間)を最小運転可能時間として抽出する。したがって、3日目(5月19日)の減算時間は8時間(=基本運転時間11時間−最小運転可能時間3時間)となる。
その結果、3日目(5月19日)の運転可能時間は3時間(=基本運転時間11時間−8時間)と設定される。そして、5月19日の実運転時間が3時間であれば、4日目(5月20日)時点での不足時間は0時間(=(前回までの実運転時間33時間)−(前回までの基本運転時間33時間))となり。不足時間はすべて返済されたため、これ以降の運
転可能時間を常に基本運転時間に設定し、実運転時間も運転可能時間まで常に行われたとする。
以上のように、本実施の形態によれば、燃料電池システム104の耐用運転時間4万時間より決定される1日あたりの基本運転時間に対して、実運転時間が基本運転時間より短かった場合には、その基本運転時間の累計から実運転時間の累計を差し引いた余り時間を翌日以降の電力・熱負荷の多いと予測される日に消費させる。その結果、推奨使用期間(製品寿命)10年を確保しつつ、電力・熱負荷の多い日により長い時間で運転でき、より多くの給湯および電力需要を燃料電池システムで生成した熱および電力でまかなうことができる。
また、燃料電池システム104の耐用運転時間4万時間より決定される1日あたりの基本運転時間に対して、実運転時間が基本運転時間より長かった場合には、その実運転時間の累計から基本運転時間の累計を差し引いた不足時間を翌日以降の電力・熱負荷の少ないと予測される日から返済させる。その結果、電力および熱の消費量が小さいと予想される日に発電時間を短縮することで、推奨使用期間(製品寿命)10年を確保しつつ、燃料電池システムの経済性と環境性を考慮し、最大限に発揮することができる。
以上のように、本発明にかかる燃料電池システムは、基本運転時間よりも運転時間が長い日があっても、所定の期間で耐用運転時間を使い切るように運転時間を制御する。その際に、製品寿命を確保し、更に製品の耐用運転時間を有効に使用することができる。そのため、本発明の燃料電池システムは、燃料電池の分野・用途に好適に適用することができる。
101 商用交流
102 分電盤
103 家庭内負荷
104 燃料電池システム
105 インバータ
106 スタック
107 送風機
108 廃熱回収部
109 水素生成器
110 アクチュエータ
111 センサ
112 貯湯槽
113 制御部
114 運転時間設定部
115 電力検知部
116 熱量検知部
117 記憶部
118 需要予測部

Claims (5)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応により発電した電力を外部負荷へ供給する燃料電池ユニットと、該燃料電池ユニットの動作を制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、
    前記燃料電池ユニットの耐用運転時間に基づき、該燃料電池ユニットに設定された使用保証期間より短い単位期間毎に、該燃料電池ユニットの許容運転時間を設定し、
    前記燃料電池ユニットの前記単位期間あたりの実運転時間が、該単位期間に対して設定された前記許容運転時間以下となるように、前記燃料電池ユニットを運転させ、
    前記許容運転時間を超えて前記燃料電池ユニットを運転する特殊運転モードを実行し、
    前記耐用運転時間及び前記使用保証期間に基づいて設定された前記単位期間毎の許容運転時間の基準値と前記単位期間毎の実運転時間とについて、過去の全単位期間にわたる累計値を夫々算出し、前記特殊運転モードを実行したことにより各累計値の差が負になって超過運転時間が発生した場合には、前記超過運転時間の少なくとも一部を次回の単位期間における前記許容運転時間から減算して設定し、
    設定後の前記許容運転時間が、予め規定された前記燃料電池ユニットの起動から停止まで継続して運転する最小発電時間よりも短い場合には、前記許容運転時間を0とする、
    燃料電池システム。
  2. 前記特殊運転モードは、前記燃料電池システムをメンテナンスする際に実行されるメンテナンス運転モード、商用電源が停電している際に実行される自立運転モード、及び、ユーザーにより前記許容運転時間を越えて運転するように設定される超過運転モードのうちの少なくとも一つの運転モードを含んでいるように構成されている、
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御部は、前記超過運転時間を分割して、次回の単位期間における前記許容運転時間から減算して設定する、
    請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池システムが備えられている需要家の電力および熱のうちの少なくとも一方の消費量を検知する負荷検知器をさらに備え、
    前記制御部は、前記負荷検知器が検知した情報に基づいて前記消費量が小さいと予想される前記単位期間の許容運転時間から、前記超過運転時間の少なくとも一部を減算して設定する、
    請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御部は、前記超過運転時間が無くなるまでは前記燃料電池ユニットを動作させないように設定する、
    請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
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