JP6022316B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド、尿とりパッドなどの吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品においては、各部材の材料や構造を改良し、その機能や着用感の向上が図られてきた。部材としての表面シートや吸収体についても、かかる改良を企図して開発がなされている。
例えば、特許文献1には、吸収体に、異種の第1圧搾部と第2圧搾部とをそれぞれ複数備えた吸収性物品が開示されている。第1圧搾部は、長手方向に沿った寸法で、吸収体の排泄口対応領域の両側縁に互いに離間して設けられている。第2圧搾部は、幅方向に沿った寸法で、第1圧搾部の領域以外の全域にわたって互いに離間して設けられている。これにより、製品全体を薄くしながら柔軟性を維持し、縒れを生じ難くすることができるとされる。
特許文献2には、複数の独立した吸収部の集合体からなる吸収性コアと表面シートとを圧搾した防漏溝を有する吸収性物品が開示されている。これにより、防漏溝による吸収体全体の柔軟性の低下を緩和し、横漏れの原因となる液拡散を防止しつつ、排泄の量に応じて防漏溝の内外の吸収性コアを有効に液の吸収保持に活用できるとされる。
特許文献3には、トップシートの表面から吸収体内まで食い込むエンボス凹部が線状に形成された吸収性物品が開示されている。前記トップシートには、前記エンボス凹部の底部の近傍に、スリット又は打抜き孔が形成されている。このスリット又は打抜き孔の変形によって前記エンボス凹部の延在方向と直交する方向の伸縮性が他の部分よりも高いとされる。また前記スリット又は打抜き孔の変形によって、トップシートの局所的な皺が防止さるとされる。また前記スリット又は打抜き孔が開くことで、トップシートから吸収体へ液が入り込みやすく吸収速度が速くなるとされる。
特開2012−29997号公報 特開2011−139897号公報 特開2009−172127号公報
本発明は、吸収体において横方向へと流れる排泄液を確実に吸収体内で固定化して液の横漏れ防止性を向上させる吸収性物品に関する。
本発明は、肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シート間に配置される吸収体を備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、前記表面シートと吸収体とが一体的に圧搾されてなる防漏溝が、前記吸収性物品の排泄部対応領域において縦方向に沿って配設されており、前記吸収体には、吸収体の厚み方向に貫通した縦長の貫通間隙部が複数配設されており、前記防漏溝の近傍に配置された前記貫通間隙部が開孔をなしている吸収性物品を提供する。
本発明の吸収性物品は、吸収体において横方向へと流れる排泄液を確実に吸収体内で固定化して液の横漏れ防止性をさらに向上させることができる。
本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態(第1実施形態)としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面側から模式的に示す一部切欠斜視図である。 第1実施形態の生理用ナプキンにおける吸収体を模式的に示す平面図である。 図2の部分拡大平面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 ナプキン装着時における吸収体及び裏面シートの状態を模式的に示す一部断面斜視図である。 防漏溝、貫通間隙部及び開孔の形成過程を示す説明図である。 貫通間隙部の配列の変形例を模式的に示す部分拡大平面図である。 防漏溝の変形例を模式的に示す平面図である。 本発明における吸収性物品の別の好ましい実施形態(第2実施形態)としての生理用ナプキンを模式的に示す断面図である。 点エンボスと貫通間隙部との配置関係を模式的に示す部分拡大断面図である。
まず、本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態(第1実施形態)としての生理用ナプキン(以下、ナプキンとも言う)10について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すナプキン10は、肌当接面側に配置される表面シート1、非肌当接面側に配置される裏面シート2、及び両シート間に配置される吸収体3を有する。さらにナプキン10は、ウイング部5を有する。ウイング部5は、表面シート1の肌当接面側の両側で積層されたサイドシート4及び裏面シート2の延出部分で形成されている。
表面シート1は、肌に接して排泄液を素早く吸収体へと引き渡す観点から、肌触りが良く液透過性の部材からなり、例えば、親水性のエアスルー不織布からなる。吸収体3は、パルプ繊維等の液吸収保持性の繊維の積繊体(以下、吸収コアとも言う)を含み、これ単独でもよいし、コアラップシート(図示せず)で被覆してなるものであってもよい。本実施形態では吸収コアの表裏面をコアラップシートで覆っている。前記積繊体は、さらに吸収コアに高吸水性ポリマーを含有させたものであってもよい。裏面シート2は、吸収体3の非肌当接面側で液漏れを防ぐ観点から、液防漏性の部材からなり、例えば、液不透過性の多孔性フィルム等からなる。また裏面シート2の肌当接面側には彩色21が施されていてもよい。
このようにして形成されたナプキン10は、縦方向(Y方向)と、該縦方向と直交する横方向(X方向)とを有する、縦長形状である。ナプキン10は、着用の際、表面シート1側を着用者の肌側に向けられる。そして、ナプキン10の縦方向を下腹部から臀部にかけて配し、その横方向を左右の足を繋ぐ方向に向けて配して着用される。その際、ウイング部5,5を折り曲げて下着のクロッチ部分に巻き付け、ウイング部5が備える粘着部51(図4参照)でナプキン10を固定する。
ナプキン10は、着用者の排泄ポイントに対応して配置される排泄部対応領域Cを有する。さらに排泄部対応領域Cよりも前方の下腹部に配置される前方部Fと、後方の臀部側に配置される後方部Rとに区分できる。本実施形態において、この3つの領域は、ナプキン10を長手方向に3等分に区分した領域であり、ウイング部がある領域が排泄部対応領域である。
この区分は、使用目的等によって変わる吸収性物品の大きさに合わせて設定され得る。例えば、通常、昼用のナプキンなど前後対称に形成される場合は、ナプキンを縦方向に3等分した場合の中央部分が排泄部対応領域となる。夜用のナプキンなどは、後方に臀部を覆う左右幅広な後方フラップを有るため、排泄部対応領域はナプキンを長手方向に2等分した際の前側の中央寄りにある。また、昼用、夜用にかかわらず、ショーツの股下部に折り曲げて固定するウイングを備える場合は、該ウイングの存在する領域が排泄部対応領域となる。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。この前端部と後端部とを結ぶ方向、つまり着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘る方向を、吸収性物品の縦方向(Y方向)という。この縦方向と直交する方向を横方向(X方向)という。また、吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚みという。
ナプキン10の肌当接面側には、表面シート1側から、表面シート1と吸収体3とを一体的に圧搾してなる防漏溝6が縦方向に沿って形成されている。この圧搾は、熱を伴うか又は伴わないエンボス、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。エンボス加工により所定部位を表面シート1側から吸収体2側に向けて凹状に押し込む(圧搾する)ことにより、該所定部位に防漏溝6を形成することができる。防漏溝6においては、表面シート1及び吸収体3が熱融着等により一体化している。これにより防漏溝6は、表面シート1、吸収体3又は両部材の間を伝ってこの地点に到達する液の拡散を抑える作用を奏する。
この防漏溝6は、平面視して縦長の直線形状であり、排泄部対応領域Cにおいて横方向中央部分を挟んで両側に対をなし、前方部F及び後方部Rにまで及んで配されている。ここで「縦長」や「縦方向に沿う」とは、その長さ全体が示す方向が、横方向(X方向)でなく縦方向(Y方向)に向いていることをいう。ナプキン10の縦方向(Y方向)と完全に一致する場合に限らず、湾曲するなど縦方向(Y方向)から一部外れる部分があってもよい。
また、図示していないが、防漏溝6には、その底面位置に吸収体3よりは密度の高い低圧搾部分と低圧搾部分より密度の高い高圧搾部分が形成されており、高圧搾部分と低圧搾部分は防漏溝6の延びる方向に交互に配されている。これに代えて、低圧搾部分(および防漏溝壁面)に囲まれるように高圧搾部分が配されていても良い。
さらに吸収体3には、図2に示すように、防漏溝6とともに、吸収体の厚み方向に貫通した縦長の貫通間隙部7が縦方向(Y方向)に沿って形成されている。より具体的には、貫通間隙部7は、一対の防漏溝6,6の間で、縦方向に複数断続的に形成されて列をなしている(この列を貫通間隙部列ともいう。)。この貫通間隙部7の列は、排泄部対応領域Cを中心に前端部F及び後端部Rに及んでいる。また、この貫通間隙部列は、さらに横方向においても断続的に複数配設されている。本実施形態においては、各列における各貫通間隙部7は横方向で一致する配置とされている。なお、ここで用いた「縦長」及び「縦方向に沿う」は、前述の防漏溝6について示した定義と同義である。
貫通間隙部7はいずれも、図2の円内拡大図Aに示されるように、平面視において縦方向の端部71及び72を有し、両端を結んで間隙を画定する外縁を有する。この外縁は、吸収体の3の厚み方向において、肌面側から非肌面側まで至る壁部73及び74である(図4参照)。壁部73及び74に囲まれた部分は、吸収体3の構成繊維の集合体としての連続性が断絶された間隙をなしている。この断絶により、壁部73及び74は、端部71及び72を基点ないし収束点として、横方向外方への可撓性を有する。また、壁部73及び74の存在により、経血等の排泄液との接触面積が増すこととなる。このことが、排泄液の取り込みと固定化に効果的である。
なかでも、貫通間隙部7のうち、防漏溝6近傍に配置されたものは、開孔8となった状態にある。この「開孔8」とは、吸収体3の構成繊維が無い領域が横方向に一定の開孔幅81で形成された穴を意味する。「パルプ繊維等の構成繊維が無い」とは、繊維等が全く無い状態に限らない。繊維が多少残っていても、後述するように、肌当接面側から非肌当接面側へと排泄液を取り込み導くことができる開孔幅がある空間をいう。別の観点から言えば、後述するように、裏面シート1の彩色21が表面シート1側から視認できる開孔幅がある空間をいう。
この貫通間隙部7の横方向の開孔幅81は、防漏溝6に近い位置にあるものほど大きくされている。「開孔幅」とは、縦長の貫通間隙部7において、最も横方向に広がった部分の幅である。図2の円内拡大図Aで説明すれば、横方向(X方向)の仮想線Kで壁部73,74を結び、この仮想線Kを縦方向の端部71から端部72まで移動していったときに、最も広い部分(拡幅端75から76まで)の幅である。この開孔幅81は、ナプキン10の折り目を伸ばして、特段の力を加えずに各部材の寸法どおりの大きさで展開した自然状態において、下記の方法で計測される幅である。ナプキン10が弾性部材や伸縮性の部材を有する場合は、非伸縮性の部材(例えば、裏面シート2など)の寸法を基準に展開させたときに計測される幅である。したがって、この方法により計測して、壁部73及び74が広がっていない切り込みの状態の貫通間隙部は、開孔幅81を有さず「開孔8」に含まれない。
(開孔幅81の測定方法)
前述した開孔幅81の寸法は、肉眼で定規等を使って測定しても良いが、好ましくは、デジタルマイクロスコープを用いて測定する。例えば、KEYENCE社製デジタルマイクロスコープVHX−1000を用いて開孔幅81を拡大撮影し、寸法を測定することができる。
前述する「防漏溝6の近傍」とは、防漏溝6形成のためのエンボス処理の圧搾の影響を貫通間隙部7が受けた領域である。具体的には、圧搾による吸収体の厚み方向への変形力が周囲の繊維の引き込み力として作用する領域である。この領域において、前記引き込み力により貫通間隙部7の壁部をなす繊維の集合体が、防漏溝6側へと引き寄せられることとなる。図3の貫通間隙部7Aで説明すれば、防漏溝6側の壁部73Aが防漏溝6へと引き寄せられている。これにより、横方向に広がる開孔8となる。逆に言えば、ナプキン10を前述のように展開させた状態で、貫通間隙部7が開孔8となっている領域が「防漏溝6の近傍」である。例えば、図2において、列70A,70B,70Cの防漏溝6に対応した、一点鎖線で囲まれる領域Tである。
この領域Tは、吸収体の厚みやその剛性(繊維密度)、圧密化する圧搾力や圧搾時間によって異なってくる。そのため「近傍」領域Tを一義的に規定することは難しいが、この種の物品でなされる防漏溝形成のためのエンボス処理を基準とすると、防漏溝6の内方縁から15mmまでの領域であり、好ましくは10mmまでの領域である。領域Tにおいて開孔8をなす貫通間隙部7の列は、上記実施形態の3列に限らず、単数列でもよく、4列以上でもよい。また、領域Tにおける開孔幅81は、吸収体における横方向へと流れる排泄液を確実に吸収体内で固定化して液の横漏れを防止する観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることがより好ましい。また、その上限値は7mm以下であることが好ましく、5mm以下であることがより好ましい。開孔8の縦方向の長さは、5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましく、15mm以上がさらに好ましい。その上限は、表面シート1と吸収体3における肌当接面側とが適度な面積で接触し、これによって排泄物を吸収体3内へ引込み易くなって、表面シート1上に排泄物が残り難くする観点から、90mm以下が好ましく、70mm以下がより好ましく、50mm以下がさらに好ましい。具体的には、開孔8の縦方向の長さは5mm以上90mm以下、特に10mm以上70mm以下、更に、15mm以上50mm以下とすることにより、開孔8の横方向への引きつれがおき難くなって開孔幅81を適度な大きさとすることが容易になる。
開孔幅81と防漏溝6との関係について、図3が示す、吸収体3の左側の部分の部分拡大図で説明する。防漏溝6に最も近い列70Aの貫通間隙部7Aの横方向の開孔幅(81A)が、これに隣接する列70Bの貫通間隙部7Bの横方向の開孔幅(81B)よりも大きくされている。また、列70Bの貫通間隙部7Bの横方向の開孔幅(81B)が、これに隣接する列70Cの貫通間隙部7Cの横方向の開孔幅(81C)よりも大きくされている。つまり各開孔幅81は、(81A)>(81B)>(81C)の関係にある。一方、防漏溝6の近傍ではなく中央部31に近い貫通間隙部7D及び7Eは、開孔とならず、僅かに間隙のある切り込みの状態とされている。なお、吸収体3は左右対称であり、右側においても中央部31から側部へ向かって同様の構造である。そのため、本明細書において、左側で説明した構造は、これと対称なものとして右側においても同様にあてはまる。また、左側の部位に付した符号は、これに対応する右側の部位について同じ符号で示している。
このように縦長の貫通間隙部7が横方向に開いてなる開孔8の空間は、吸収体3で横方向に移動してくる経血等の排泄液を防漏溝6の手前で取り込み、非肌当接面側へと厚み方向に移行させる。これにより排泄液の流れを止めて一時貯蔵できる。そして、壁部73,74で吸収し固定化することができる。同時に、端部71から72までの縦方向に沿って、取り込んだ液を縦方向へと導くことができる。
このようにして開孔8では、横方向への液の拡散力を抑制し、防漏溝6に到達する液を大幅に低減することができる。その結果、排泄液の液量が多い場合でも液の横漏れを効果的に抑制することができる。また、厚み方向に貫通した開孔8の空間は、吸収体3の肌当接面側にある排泄液を吸収体3の非肌当接面側へと導くことができる。これは、経血等のように、高粘性ゆえに吸収体内部への透過速度の遅い排泄液の固定化に効果的である。これにより吸収されずに吸収体3の表面に残った液が少なくなり、表面シート側への液戻りも抑えられ、良好な装着感が得られる。また非肌当接面側での吸収によって、経血等の場合、その赤みが隠蔽されることとなるので、使用者に対して視覚的に吸収性能を印象付けることができる。
さらに吸収体3の縦方向において、図3に示されるように、貫通間隙部7は断続的に配されている。この縦方向における貫通間隙部7相互の連携で、吸収体3の内部において、排泄液を前端部F及び後端部Rへと導くことができる(図3において矢印は排泄液の流れ方向を示す。)。その際、各貫通間隙部7の間には吸収体の構成繊維が介在し、この部分でも液が固定化されるので、排泄液の液量が徐々に低減されながら縦方向への拡散がなされる。これにより吸収体3の前後端部が有効に活用されて前述の貫通間隙部7の液の横漏れ防止作用がさらに効果的なものとなる。しかも縦方向の急激な拡散が適度に抑制され、前後端での液漏れ防止にも資する。
一方、吸収体3の横方向において、図4の断面図で示されるように、横方向中央部31から防漏溝6に向かって、切り込み状のものから開孔となったものへと貫通間隙部7が間欠的配されている。これにより、液の拡散力と移行量を段階的に低減させることができる。しかも開孔幅81は防漏溝6に近づくにつれ大きくなっている。この開孔幅81の変化によって、各貫通間隙部7は、中央部31から側部へ行くにつれ、液量の固定化機能から移行力抑制機能へと機能の重点をシフトさせている。具体的には、まず貫通間隙部7D及び7Eでは、開孔ではないものの、吸収体の連続性の断絶と間隙の毛管力による縦方向への誘導で幅方向への液の移行力を抑えることができる。そして、肌面側から非肌面側へと連なる壁部73及び74が液吸収面となって液の固定化を促進する。次に貫通間隙部7B及び7Cがなす開孔では、開孔幅81Cから81Bへと拡幅されている。これにより、液固定化機能に加えて、各開孔がなす空間での液一時貯蔵によって液移行力の抑制機能が段階的に高められている。さらに貫通間隙部7Aがなす開孔では、開孔幅が最も広く、液固定化機能を保持して、液移行力の抑制機能が最も高められている。
この中央部から側部へと段階的な機能シフトにより、繰り返しの排泄があったり一度に多量の排泄があったりしても、貫通間隙部7Aにまで到達する液が効果的に抑制され得る。その結果、防漏溝6に最近接する貫通間隙部7Aでの液移行抑制を確実なものとすることができる。
さらに吸収体3の横方向において、各貫通間隙部7の間には、貫通間隙部7によって部分的に切り出された分離吸収部がある。図3が示す吸収体3の左側部分で説明すれば、貫通間隙部7Eと7Dとの間に分離吸収部32、貫通間隙部7Dと7Cとの間に分離吸収部33、貫通間隙部7Cと7Bとの間に分離吸収部34、貫通間隙部7Bと7Aとの間に分離吸収部35が配されている。これら分離吸収部32〜35が、さらに液を固定化して液量を低減させ得る。しかも、分離吸収部32〜35は、図3に示されるように、縦方向においては断絶せずに連続した吸収部である。この連続性ゆえに縦方向への液拡散をも促すことができる。同様に、防漏溝6と貫通間隙部7Aとの間には、防漏溝61の堤をなす細堤吸収部36が配されている。細堤吸収部36は、防漏溝6手前の最後の砦として液を固定化し、縦方向への拡散を促す。
以上の作用を有する貫通間隙部7の存在により、吸収体3全体の吸収性能と防漏性が高められている。
このような作用を奏する貫通間隙部7において、液の固定化促進の観点から、壁部73及び74の繊維密度がその周辺よりも高められていることが好ましい。これにより壁部73及び74に毛管力が働く。この毛管力で、開孔8となる貫通間隙部7A,7B及び7Cに取り込まれた排泄液が素早く吸収され固定化され得る。特に経血等の高粘性の液の場合、溢れ出す前に迅速な固定化ができ好ましい。この粗密構造は、開孔8となっていない貫通間隙部7D及び7Eにおいても同様に吸収速度を高めることができ好ましい。
一方、各貫通間隙部7の間に配される分離吸収部32〜35は、壁部73及び74のようには密度は高められず、壁部に対して相対的に低密度部とされている。これによりこの部分の通液抵抗は相対的に低くされ、連続する縦方向において液をより拡散させやすい構造となっている。つまり、高密度部である壁部73及び74で保持しきれない液を分離吸収部32〜35が引き取って縦方向へと拡散させることができる。この連携が、さらに吸収体3の吸収性能の向上と横漏れ防止性能の向上を促進させて好ましい。
特に、最後の砦となる細堤吸収部36は、貫通間隙部7Aの壁部73Aと防漏溝6下にある圧搾部37との間に配されている。この組み合わせは、防漏溝6の圧搾の影響で他の部分とは異なる粗密構造を有する。まず、圧搾部37においては、エンボス処理により吸収体3が厚み方向に深く圧搾されて加熱で繊維の交絡点が溶融接合された強固な圧着部分である。また、この厚み方向の圧搾により最近接の貫通間隙部7Aにおいては、壁部73Aが防漏溝6側へと引き寄せられて厚みが薄くされている。その結果、貫通間隙部7Aの壁部73Aは、他の貫通間隙部の壁部よりも密度が高められている。したがって、他の貫通間隙部間にある分離吸収部とは異なって、細堤吸収部36は、最も高い高密度部の圧搾部37及び壁部73Aに両脇を挟まれた構造となっている。この圧搾部37の繊維密度(M1)、細堤吸収部36の繊維密度(M2)、及び貫通間隙部7Aの壁部73Aの繊維密度(M3)の粗密関係は、(M1)>(M3)>(M2)とされている。
このように、圧搾部37の繊維密度(M1)、細堤吸収部36の繊維密度(M2)、及び貫通間隙部7Aの壁部73Aの繊維密度(M3)がなす、密(M1)−粗(M2)−密(M3)の構造が一体となって、積層構造体38をなしている。この積層構造体38の粗密構造が、他の貫通間隙部の間の粗密構造に比して、吸収性能に優れ、横漏れ防止性が高く好ましい。
この積層構造部38において、圧搾部37と比較的柔軟な細堤吸収部36とが一体となることで、着用者の足回りに当たる圧搾部37の圧密による硬さが緩和される。また、貫通間隙部7Aにおける壁部73A及び74Aの横方向への可撓性により、積層構造部38にクッション性が付与される。
加えて、断続的に配された複数の貫通間隙部7の配置(70A列から70E列までの複数の貫通間隙部の配置)によって、吸収体3全体の横方向へのクッション性が付与される。このことが、さらに防漏溝6の硬さを緩和し得る。また、各貫通間隙部7における壁部73と壁部74とは、互いに吸収体の連続性を断絶したものゆえ、それぞれ別々の動きを取りえる。このことが、足回りからの横方向の圧力や、足の前後運動など種々の動作による多方向のせん断力に対して、貫通間隙部7を柔軟に変形させ吸収体3に伸縮性を付与する。これにより、吸収体3が体の変形に順応し、吸収体3の体に対するフィット性が向上する。
この吸収体3の変形性に関し、横方向に配列される貫通間隙部7A〜7Eはそれぞれ同期をとることなく独立に変形し得る。またその変形も、開孔8となる貫通間隙部7A〜7Cが空間の収縮と復元であるのに対し、切込み状態の貫通間隙部7D及び7Eが間隙の拡張と収縮である点で異なる動きを示す。これらのことにより、吸収体3は複雑な変形が可能である。一方で、硬い防漏溝6を軸とする外力の波及は、中央部に行くほど伝わる力の大きさやタイミングも異なる。そのため、複数の外力が複合して異なるタイミングで異なる大きさの外力が各貫通間隙部7A〜7Eに波及することもある。この場合でも、貫通間隙部7A〜7Eはそれぞれ独自に変形して柔軟に対応し得る。これにより、足回りからの複雑な押圧や変形に対して対応したクッション性、フィット性及び防漏性を奏し、良好な着用感が得られる。
さらに、貫通間隙部7の様々な変形性は、開孔や間隙に取り込んだ液への圧力ともなる。縦長の貫通間隙部7において横幅が縮まる変形は、液の縦方向への移行を促し、横幅の広がりは新たな液の取り込みを促す。つまり、貫通間隙部7の壁部73及び74の横方向への可撓性は、液を縦方向へ拡散させるポンプのような作用を奏する。これにより、液の横方向への流れを断ち切って縦方向の吸収体で液固定化を促進できるので好ましい。この場合、貫通間隙部7が縦方向に連続せずに断続的に配置されていることが、ポンプ作用による液の押し出し量を適度に抑制することとなり、肌当接面側への液の溢れ出しを抑えることができ好ましい。
本実施形態において、図2及び5に示すように、前述の貫通間隙部7とともに、吸収体3の前方部F及び後方部Rにおいて、横長の低目付け部9が複数断続的に設けられていることが好ましい。低目付け部9とは、この部分における吸収体3の構成繊維の坪量が他の部分よりも低くされていることである。低目付け部9においては、吸収体3が曲がり易い程度に繊維量が少なくされていればよく、構成繊維が全くない場合に限らず、多少残っている場合も含む。この低目付け部9の配置により、吸収体3の後方部R及び前方部Fは、低目付け部9で曲がり易く、着用者の臀部及び下腹部の曲面に対応してフィットされ得る。これにより、貫通間隙部7により液が縦方向に拡散されても、縦方向での液漏れを好適に防止することができる。
またナプキン10を着衣Wに装着した状態において、低目付け部9を起点として吸収体3の後方部R及び前方部Fが曲がり易いため、前後端部の縦方向の曲がり応力(図5の矢印F1)は排泄部対応領域Cに及び難くなる。これにより吸収体3の排泄部対応領域Cにおいては、前後端部からの縦方向の湾曲に影響されず、貫通間隙部7による吸収体3の側部に対する横方向の作用が好適に奏され易くなる。つまり、貫通間隙部7の変形性が、着用者の股下部の横方向の湾曲(図5の矢印F2)に基づく外力に好適に追従し、吸収体3側部におけるフィット性及び防漏性を高め得る。
また低目付け部9は、貫通間隙部7とは交差しないようにされていることが好ましい。交差させないことで、横長の低目付け部9が、縦長の貫通間隙部7による縦方向の液の拡散路を遮断しないようにすることができる。特に、低目付け部9は、坪量を低減させた分だけ液の横方向への流れを生じ易いので、交差させないことで、縦方向の液拡散を横方向に変更させないようにすることができる。この液流れ保持の観点から、隣接する貫通間隙部7同士、及び貫通間隙部7がなす列同士が交差しないようにすることが好ましい。
本実施形態のナプキン10では、前述のとおり裏面シート2の肌当接面側には、色や柄などの種々の彩色が施されていてもよい。従来のナプキンであれば、吸収体3によって隠れてしまい、この彩色を表面シート1側から視認することはできず、わずかに防漏溝6の高圧搾部分から彩色の有無を判断できる程度である。しかし、ナプキン10においては、吸収体3に配された貫通間隙部7A〜7Cがなす開孔8を介して、表面シート1側から裏面シート2の彩色21が透けて見える。これにより、乳白色を基調とするナプキン10に彩りをあたえ、使用者に可愛らしさや親しみやすさの印象を与えることができる。また、防漏溝の高密度部分と相まって防漏溝6周辺に彩色21が帯状に見えることから防漏性を印象付けることもできる。
さらに、使用時にナプキン10を展開して見た際に、排泄部対応領域Cを中心に裏面シート2の彩色21が見える。これを基準に装着位置を定めることができる。特に、装着時に両側のウイング部5を幅方向に伸長させると、切り込み状態の貫通間隙部7D及び7Eからも彩色21が見える。これにより貫通間隙部7A〜7Eにおいて彩色21が動きのあるものとして使用者に強く引用づけられ、使用者の興味をかきたてるものとなる。
さらに、表面シート1に映りこむ彩りが経血等の赤みを打ち消す作用を奏する。特に裏面シート2の彩色21が赤みに対し補色の関係にあれば、赤みの隠蔽に効果的である。これにより、使用後の廃棄時の使用者の不快感が軽減され清潔感をも与えることができる。特に、貫通間隙部7周辺の吸収体3内部に液を集めて固定化し、表面に液が残り難いでの、貫通間隙部7から見える裏面シート2の彩色21による赤み隠蔽性は効果的なものとなる。
以上のような彩色21による作用をより明確なものとするために、表面シート1に貫通孔ないしエンボスが施されていることが好ましい(図示せず)。特に、貫通間隙部7に対応した位置に配されることが好ましい。これにより、表面シート1が厚みや模様がある場合でも、貫通孔の間隙やエンボスで透明化した部分から、裏面シート2の彩色21を視認することができる。
また、裏面シート2の彩色21は、使用目的や、対象とする使用者の嗜好に合わせて適宜設定することができる。例えば、裏面シート2の肌当接面側全面に同一の色を配設したものであっても良いし、防漏溝6や複数の貫通間隙部7の列70A〜70Eに合わせて色を変えるなどして外側に向かって色が変化して見えるようにしてもよい。
本発明においては、貫通間隙部7が吸収体を厚み方向に完全に貫通することが、色彩21の視認性の観点からは好ましい。一方で、排泄物が裏面シート2側から見え難くする観点からは、吸収コアの表裏面をコアラップシートで被覆した吸収体の形態においては、表面側コアラップシートと吸収コアを貫通し、かつ裏面側コアラップシートを貫通しないような貫通間隙部7とすることも可能である。そのようにしても、上述した防漏性を確保することは可能である。
次に、防漏溝6、貫通間隙部7及び貫通間隙部7がなす開孔8の好ましい形成方法の1例について、図6を参照して説明する。
まず、図6(a)に示されるように、吸収体3となる吸収体連続体300に対して、一対の防漏溝6となる予定位置600の間で、縦横に断続的にスリット加工が施される。このスリットされた部分が貫通間隙部7となる。その際、前記「防漏溝6の近傍」となる領域Tに必ずスリット700の縦方向の間欠列が施されるようにする。領域Tのスリット700の間欠列は、1列でもよいし、2列以上であってもよい。スリット加工は、この種の物品に用いられる方法により得られる。スリット形成装置900としては、例えば、ロータリーカッターやシェアカッター、レーザーカッター、超音波カッターなどが挙げられる。
このようにして形成された貫通間隙部7は、切り込まれた部分の両脇の壁部73,74にある吸収体連続体3の構成繊維が圧密化されている。つまり、壁部73,74の繊維密度は、スリットされていない部分よりも高められている。
次いで、図6(b)に示されるように、防漏溝6となる予定位置600にエンボスロール901を用いて、表面シート1の連続体100と共に圧搾して厚み方向に変形させ、加熱して接合固定する。これにより、防漏溝6が形成される。このとき、貫通間隙部7では、吸収体の繊維がスリット加工によって非連続な状態であるため、特に領域Tにおいて、エンボスによる厚み方向の変形の影響を受けて壁部73側が防漏溝6側へ引き寄せられる。これにより、開孔8が形成される。それとともに、壁部73の繊維が防漏溝6側へと引き寄せられて厚みが薄くされ、結果、スリットされた状態よりも密度が高められ、該高密度の層の横幅が厚くなる。
以上のように、貫通間隙部7がなす開孔8は、防漏溝6のエンボス処理を伴って形成されたものであり、単に吸収体3の構成繊維をくり抜いて形成したものとは異なる。また構成繊維のくり抜きがないため、単なる開孔と比べて吸収性能の低下がなく好ましい。
該吸収体の製造工程においては、吸収体連続体300を長手方向に分離する工程を経て吸収性物品であるナプキンが形成される。この分離する工程においては、吸収コアを搬送するためのコアラップシートが使用されることが好ましく、前述のスリット加工前に該コアラップシートが長手方向(搬送方向)に伸ばされた状態にあると、吸収体連続体が分離して吸収体3となると伸ばされたコアラップシートの縮みによって吸収体が92〜97%程度長手方向に縮むことで、前記スリットがやや広がった形状となり易い。
その後の工程において、吸収体3は表面シート1や裏面シート2と合わせられ、ナプキンが最終的な個別包装による折り畳み等による厚み方向の力を受けることで、防漏溝6周辺以外のスリット部分は、液の拡散抑制効果を奏しない程度に断裂状態がなくなる。
この貫通間隙部7の縦方向の数、幅方向の列数、貫通間隙部6が開孔8となる範囲及び個数は、本実施形態のものに限定されない。また、列の形状、隣接する列同士の貫通間隙部7の縦方向配列間隔についても同様に本実施形態のものに限定されない。例えば図7に示しされるように、隣り合う列同士の貫通間隙部の配列ピッチを半ピッチずらした配置、つまり、横方向で隣り合う貫通間隙部同士が完全一致とされていない配置でもよい。この配置においては、横方向への液拡散を間隙なく防御することができる。また、貫通間隙部7は、前端部F又は後端部Rにまで及ぶことが後述する効果を高める点から好ましいが、最低限、排泄部対向領域Cに存在していればよい。また、貫通間隙部7は縦方向に沿って複数本が断続的に配されているものが好ましいが、1本が配されていてもよい。
また、この貫通間隙部7がなす開孔8の形状は、図3や図4に示されるものに限定されない。開孔8の平面形状は、全体として縦長で、幅方向への開孔を縦方向の何れかの位置に有する形状であれば種々の形状を採用できる。この場合、前記形状は、上下左右が対称である場合に限らず、不均整な形状であってもよい。防漏溝6側が大きく膨らんだ開孔形状であってもよい。また「開孔幅81」の貫通間隙部7における縦方向位置が、各貫通間隙部同士で同でなくてもよい。さらに開孔8の断面形状は、肌当接面側の幅と非肌当接面側の幅が同じでなくてもよい。前述した吸収体3の分断によって、貫通間隙部7は肌当接面側と非肌当接面側が同程度に開いた形状となっているが、後述の液の取り込み性を考慮すると、肌当接面側が広いテーパ状であることが好ましく、非肌当接面側は透明性を有する程度に広がっていればよい。この透明化は、防漏溝6を部分的に太くする、深くする、湾曲する等で制御できる。なお、透明化とは、透過性が高く彩色21が識別できる程度であればよく、ナプキンの肌当接面側から見える彩色の状態と裏面シート2の彩色21が同じ程度であることを意味しない。
また、防漏溝6の平面視形状は、本実施形態のものに限定されるものではなく、排泄部対応領域Cで縦長の部分を有する形状を種々設定することができる。例えば、図8に示すように、無端環状に連続した形状であってもよい。この防漏溝6においては、排泄部対応領域Cの縦方向(Y方向)両側に、横方向(X方向)外方へ向かって弓状に湾曲した縦長の中央溝部61,61を有する。さらに防漏溝6は、中央溝部61,61の前端部同士、後端部同士をつなぐ端部溝部62,62を有する。2つ中央溝部61と2つ端部溝部62とが連結して無端環状をなす。中央溝61が、図8に示すような弓状に湾曲した形状であることで、排泄液を最も多く吸収する排泄部対応領域Cの吸収領域を十分確保しつつ液の拡散を防ぎ好ましい。また湾曲形状であることで、ナプキン10の着用時に着用者の股下部で幅方向の圧力を受けても柔軟性を確保できて好ましい。
さらに湾曲した防漏溝6を形成することで、図2に示すような長手方向に配された貫通間隙部7(スリット部)の延在方向と交差することとなる。このような位置関係とすることは、防漏溝6が湾曲した部分では、スリットの延在方向との交差程度によって吸収体3を幅方向に引伸ばす効果を弱めて、長手方向に引き伸ばす効果を奏することとなる。このため、湾曲した防漏溝6、特に幅方向に延びるようになった防漏溝6の部位の周辺においては貫通間隙部7が閉じるので、長手方向への液拡散が抑えられて液が幅方向にも分散し易くなり、防漏溝6による防漏効果を奏し易くなる。この他、端部溝62が中央溝61と離間する形態など無端環状でなくてもよく、また、中央溝が横方向に2重の配置とされていてもよい。
次に、図9を参照して、本発明における吸収性物品の第2実施形態としての生理用ナプキン20について説明する。
第2実施形態の生理用ナプキン20は、第1実施形態の生理用ナプキン10における吸収体3に代えて、中高部吸収体38と下層吸収体39の2層からなるものとしたものである。中高部吸収体38は、排泄部対応領域Cの横方向中央部において、下層吸収体39よりも幅狭な形状で下層吸収体39の肌当接面側に載置されている。これにより、中高部吸収部38が、肌当接面側に隆起した中高部をなし、ナプキン装着時における着用者の排泄部に密着して液を素早く吸収することができる。なお、ナプキン装着時における着用者の排泄部に密着して液を素早く吸収することができるという観点から、中高部吸収体38と下層吸収体39とが一体に形成されていてもよい。防漏溝6は、上層吸収体38の両側外方で表面シート1と下層吸収体39との圧搾により形成されている。
防漏溝6の近傍、すなわち、防漏溝6と中高吸収体38との間の下層吸収体39に、縦長の貫通間隙部7が開孔8をなして複数間欠的に縦方向に配列されている。貫通間隙部7は、防漏溝6に近いものほど開孔幅が大きくなっている。これにより第1実施形態の場合と同様に、貫通間隙部7が、中高吸収体38ないし下層吸収体39から横方向に拡散する排泄液を固定化できる。また、排泄液を縦方向へと導いて下層吸収体の広い範囲で固定化が可能となる。これにより、防漏溝6手前で、排泄液の拡散力と移行量が低減され、防漏溝6の外方への液の移行が抑えられて横漏れが防止され得る。
ナプキン20においては、防漏溝6の近傍のみならず中高部吸収体38においても、貫通間隙部7が配されている。貫通間隙部7は、防漏溝6近傍にないため開孔8とはならず、切り込み状態となっている。この貫通間隙部7の切り込みにより、中高部吸収体38が可撓性を有するものとなる。これにより、中高部吸収体38は、身体のより曲率の高い部分にも間隙なく変形密着して、より確実に液を捉えて吸収することができる。なお、貫通間隙部7は中高部吸収体38だけでなく、下層吸収体39まで形成されていてもよい。
以上の生理用ナプキン10及び20のいずれにおいても、吸収体3のよれ防止の観点から、点エンボス69が複数施されたものであってもよい(図10参照)。点エンボス69は、表面シート1、吸収体3及び裏面シート2を一体化して圧搾するものであってもよく、吸収体3と表面シート1又は裏面シート2とを一体化して圧搾するものであってもよい。これにより、吸収体3は、シート部材との接合で、ナプキン装着時の外圧や液吸収によるヘタリで吸収体がよれることなくしっかりと排泄液を吸収保持でき好ましい。
このように点エンボス69では、吸収体3を圧搾することで排泄液が集まり易くなる。これでは、吸収体3のよれを防止できでもそこからの液漏れを引き起こしかねない。これに対し、点エンボス69に至る液拡散経路を切断するように、点エンボス69の近傍に貫通間隙部79を設けておくことが好ましい。たとえば、吸収体の排泄部対応領域Cの幅方向中心点と点エンボス69とを結ぶ線上で、かつ点エンボス69の近傍に貫通間隙部79を設けておくことが好ましい。この場合、防漏溝6近傍の貫通間隙部7の場合と同様に、貫通間隙部79は、前記点エンボス69の圧搾による繊維の引き込みで貫通間隙部79の壁部が引き寄せられて、開孔89をなすこととなる。貫通間隙部79がなす開孔89は、点エンボス69の手前で液を捕捉して素早く固定化することができる。これにより、点エンボス69に液が滞留し難くなり、液漏れを効果的に防止することができる。また、点エンボス69における剛性の高まりが貫通間隙部79により緩和されて分散されて、肌触りが良化され得る。
次に、第1実施形態及び第2実施形態の生理用ナプキンを構成する部材の形成材料について説明する。表面シート1、裏面シート2、吸収体3及びサイドシート4の形成材料は、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート1としては、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることが好ましい。表面シート1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2としては、不透湿性若しくは透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布の貼り合わせ、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、透湿性フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。この場合の透湿性フィルム材としては、熱可塑性樹脂と、これと相溶性のない無機フィラーを溶融混練して押し出したフィルムを所定の寸法に延伸して微細孔をあけたフィルム、または、本質的に水分の相溶性が高く、浸透膜のように水蒸気排出可能な無孔性のフィルムが挙げられる。本発明に関わる湿度排出の性能を十分に発現し、かつ、水分のにじみ出しがない防漏層を具現化するには、透湿度は、0.7g/100cmhr以上3.0g/100cmhr以下の範囲にあることが好ましく、1.0g/100cmhr以上2.5g/100cmhr以下の範囲にあることが更に好ましい。さらっと感を十分に高める観点からは1.5g/100cmhr以上2.5g/100cmhr以下にあることが最も好ましい。また、フィルムの破れ等のトラブルなく使用可能であるためには、フィルム坪量は18g/m以上70g/m以下、より好ましくは25g/m以上60g/m以下である。また好ましい無機フィラー配合量は、フィルム全体の質量に対するフィラーの質量%として30質量%以上65質量%以下、より好ましくは40質量%以上60質量%以下である。
吸収体3の構成材料としては、特に制限はないが繊維材料、繊維材料と多孔質体との混合積繊体などをコアラップシート(紙や不織布など)で挟持したものなど、を用いることができる。繊維素材としては例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。多孔質体としては、スポンジ、不織布、高吸水性ポリマーの凝集物(高吸水性ポリマーと繊維とが凝集したもの)などを用いることができる。
サイドシート4としては、撥水性の不織布が好ましく、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態の生理用ナプキンに制限されるものではなく、例えば失禁パッド、失禁ライナ、尿とりパッド、使い捨ておむつ等に適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、表面シート1、吸収体3、裏面シート2の他にも用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シート間に配置される吸収体を備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、前記表面シートと吸収体とが一体的に圧搾されてなる防漏溝が、前記吸収性物品の排泄部対応領域において縦方向に沿って配設されており、前記吸収体には、吸収体の厚み方向に貫通した縦長の貫通間隙部が配設されており、前記防漏溝の近傍に配置された前記貫通間隙部が開孔をなしている吸収性物品。
<2>前記貫通間隙部は縦方向に断続的に配置されて貫通間隙部列をなしている<1>記載の吸収性物品。
<3>前記貫通間隙部列は幅方向に断続的に配置されて複数の列となっており、前記貫通間隙部における横方向の開孔幅は、前記防漏溝に近い位置にある貫通間隙部のものほど大きくなっている<2>記載の吸収性物品。
<4>前記吸収体において、前記貫通間隙部の壁部の繊維密度が、前記壁部周辺の繊維密度よりも高くされている<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>前記開孔の横方向長さが0.5mm以上7mm以下である<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>前記開孔の縦方向長さが5mm以上90mm以下である<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>前記吸収体において、前記防漏溝の圧搾部分と、該防漏溝に最も近い前記貫通間隙部の壁部と、その間に存在する縦方向へ連続した吸収部それぞれの密度がこの順に大きい<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>前記吸収体の縦方向の前後端部に、横長の低目付け部が複数断続的に設けられている<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>前記貫通間隙部同士、及び前記貫通間隙部と前記低目付け部とが交差しない配置とされている<8>記載の吸収性物品。
<10>前記裏面シートの肌当接面側に彩色が施されており、前記表面シートから前記吸収体の貫通間隙部を介して前記彩色が視認可能とされている<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>前記表面シートに貫通孔又はエンボスが配設されている<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>前記吸収体は、前記横方向の中央領域において肌当接面側に隆起した中高部を有し、前記貫通間隙部は前記中高部にも配設されている<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>前記中高部以外の吸収体の領域に防漏溝が配設されており、該防漏溝の近傍に貫通間隙部がなす開孔が複数配設されている<12>記載の吸収性物品。
<14>前記防漏溝は、前記吸収性物品の排泄部対応領域の横方向両側で、平面視、横方向外方へ向かって湾曲した縦長の形状である<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>前記各貫通間隙部の間には、該貫通間隙部によって部分的に切り出された分離吸収部がある<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>前記吸収性物品が生理用ナプキンである、<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
以下に、本発明について実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明がこれにより限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
まず、パルプ(NBKP 針葉樹晒しクラフトパルプ)の坪量を200g/m、粒子状の吸水ポリマーの坪量を50g/mとなるように均一に混合積繊した吸収性コアをコアラップシート(坪量16g/mの吸収紙)で被覆して吸収体とした。吸収体厚みは2.0mmであった。前記吸収体の肌当接面側おいて、一対の防漏溝予定位置に挟まれた領域に、切り込みとしての貫通間隙部を複数断続的に形成した。前記貫通間隙部を縦方向に8個配した列を横方向に10列配した。貫通間隙部の縦方向の長さは50mmとした。この貫通間隙部の形成は、ロータリーカッターを用いて前述の方法で形成した。このうち、前記防漏溝予定位置の内側から25mmの領域に前記貫通間隙部の列が5列配設されるようにし、防漏溝側の3列の貫通間隙部が防漏溝の近傍となる。
次いで、吸収体の肌当接面側に、繊維径4dtexの芯鞘型複合繊維(芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレン)を重量比50%、及び繊維径3.3dtexの芯鞘型複合繊維(芯がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチレン)を重量比50%にし、それぞれの繊維をカード機を通してウェブとし、該ウェブを重ねて、ヒートエンボスすることで作成した2層構造の表面シートを被覆した。表面シート側から吸収体にかけて、防漏溝予定位置にエンボス処理を施し、防漏溝を形成した。これにより、前記防漏溝の近傍の領域にある貫通間隙部が開孔をなしていることが確認された。その開孔幅は、最も広いもので1.2mm、最も狭いもので0.3mmであった。一方、防漏溝の近傍にない貫通間隙部は、切り込み状態のままで、開孔とはなっていなかった。
次いで、前記吸収体の非肌当接面側に、坪量30g/mの非透湿ポリエチレン製フィルムからなる裏面シートをホットメルト接着剤を用いて接合した。さらに、前記表面シートの肌当接面側の両側に、坪量20g/mのエアスルー不織布からなる一対のサイドシートを積層してホットメルト接着剤で接合した。さらに、前記サイドシートと前記裏面シートは両者が有する横方向の幅広部分を貼り合わせてウイング部を形成した。該ウイング部の非肌当接面側に粘着剤からなる、着衣に固定するための粘着層を形成した。こうして得られた生理用ナプキンを実施例のサンプル1とした。
(比較例1)
比較例1では、実施例1の生理用ナプキンにおいて貫通間隙部を形成しない吸収体を用い、該吸収体と表面シートとを圧搾した点エンボスを前後端部に複数形成した。これを比較例1のサンプル2とした。
(比較例2)
比較例2では、実施例1の生理用ナプキンにおいて貫通間隙部を形成しない吸収体を用いたものとした。なお、比較例の点エンボスは形成しなかった。これを比較例2のサンプル3とした。
(試験方法)
生理用ナプキンのサンプルを生理用ショーツに固定し、人体の動的モデルに装着した。
動的モデルの歩行動作を開始させ、歩行動作開始より1分後に、液排泄点より2gの馬血を注入した(1回目)。更に1回目の液注入終了より3分後に3gの馬血を注入した(2回目)。更に2回目の液注入終了より3分後に2gの馬血を注入した(3回目)。3回目以降の液注入は液注入後から3分後に2gの馬血を繰り返し注入し、生理用ナプキンのウイング部から液が染み出した時点で終了し、最大吸収量とした。
Figure 0006022316
(評価)
実施例の生理用ナプキンは、比較例1及び2の生理用ナプキンよりも最大吸収量が多く、製品幅方向からの液の滲出がなかった。これにより、本発明の貫通間隙部を有する吸収性物品が液の横漏れ防止性に優れることが分かった。前記表1の結果において、実施例1の動的最大吸収量は、比較例1のものよりも10%向上しており、比較例2のものよりも約22%向上している。この動的最大吸収量の差1gないし2gは、肌の濡れた感じや着衣の汚れなどの着用者の不快感を解消するという観点から大きな効果の差であるといえる。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
6 防漏溝
7 貫通間隙部
8 開孔
10,20 生理用ナプキン

Claims (8)

  1. 肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シート間に配置される吸収体を備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、
    前記表面シートと吸収体とが一体的に圧搾されてなる防漏溝が、前記吸収性物品の排泄部対応領域において縦方向に沿って配設されており、
    前記吸収体には、吸収体の厚み方向に貫通した縦長の貫通間隙部が配設されており、前記防漏溝の近傍に配置された前記貫通間隙部が開孔幅0.5mm以上7mm以下を有する開孔とされており、該開孔の縦方向長さが5mm以上90mm以下であり、
    前記貫通間隙部は縦方向及び幅方向に断続的に配置されて複数の列となっており、前記貫通間隙部における横方向の開孔幅は、前記防漏溝に近い位置にあるものほど大きくなっている吸収性物品。
  2. 前記吸収体において、前記貫通間隙部の壁部の繊維密度が、前記壁部周辺の繊維密度よりも高くされている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体の縦方向の前後端部に、横長の低目付け部が複数断続的に設けられている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記裏面シートの肌当接面側に彩色が施されており、前記表面シートから前記吸収体の貫通間隙部を介して前記彩色が視認可能とされている請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートに貫通孔又はエンボスが配設されている請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体は、前記横方向の中央領域において肌当接面側に隆起した中高部を有し、前記貫通間隙部は前記中高部にも配設されている請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記中高部以外の吸収体の領域に防漏溝が配設されており、該防漏溝の近傍に貫通間隙部がなす開孔が複数配設されている請求項記載の吸収性物品。
  8. 前記防漏溝は、前記吸収性物品の排泄部対応領域の横方向両側で、平面視、横方向外方へ向かって湾曲した縦長の形状である請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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