JP6020434B2 - 熱電発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高温ガスが流通される筒形のケースに多数の棒状の熱電モジュールがガス流通方向に交差する姿勢で前記ケースの一方開口から他方開口へ向けて隣り合うように組み付けられる熱電発電装置に関する。
例えば特許文献1には、エンジンから排出される高温の排ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電デバイスが記載されている。
この熱電デバイスは、熱電発電器モジュールの多数をエンジンの排気通路(ハウジング)内に組み込んだ構成とされている。
前記熱電発電器モジュールは、棒状に形成されており、その長手方向が前記排気通路内の排ガス流れ方向と直交するような状態で設けられている。この熱電発電器モジュールは、冷却剤が流通される内側ケーシングと、この内側ケーシングが挿通される外側ケーシングと、前記内側ケーシングと前記外側ケーシングとの対向間に設置される多数の熱電素子とを含んだ構成になっている。
そして、上下左右に多数配置される熱電発電器モジュールの内側ケーシングにそれぞれ同一方向に冷却剤を流す形態、つまり多数の熱電発電器モジュールに冷却剤を並列に流す形態にしている。
特表2012−533972号公報
上記特許文献1のように、前記多数の熱電発電器モジュールに冷却剤を並列に流す形態にしている場合、前記冷却剤の流路断面積が大きいため、冷却剤の圧力損失の増加を抑制できるものの、冷却剤の流速が低下して発電効率が低下することが懸念される。
仮に、前記多数の熱電発電器モジュールに冷却剤を直列に流す形態にする場合、前記冷却剤の流路断面積を小さく設計すると、冷却剤の流速が速くなるので発電効率を高めることが可能になるものの、低下冷却剤の圧力損失が増加して冷却剤導入用のポンプの消費電力が増加する。そこで、冷却剤の圧力損失の増加を抑制するために、前記冷却剤の流路断面積を大きく設計すると、熱電発電装置の設置スペースが大きくなって設置性が低下することが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、熱電発電装置において、大きな設置スペースを必要とすることなく、発電効率の向上と冷媒導入用のポンプの消費電力低減とを両立することを目的としている。
本発明は、高温ガスが流通される筒形のケースに多数の棒状の熱電モジュールがガス流通方向に交差する姿勢で前記ケースの一方開口から他方開口へ向けて隣り合うように組み付けられる熱電発電装置であって、前記多数の熱電モジュールにそれぞれ設けられる各冷媒流路の長手方向一端側それぞれに接続される第1接続管と、前記各冷媒流路の長手方向他端側それぞれに接続される第2接続管と、前記第1接続管において前記ガス流通方向最上流の冷媒流路との接続部位に接続される冷媒導入管と、前記第2接続管において前記ガス流通方向最下流の冷媒流路との接続部位に接続される冷媒還流管と、前記第1接続管において奇数列の冷媒流路とそれよりもガス流通方向下流側に位置する偶数列の冷媒流路との間に設けられるバルブと、前記第2接続管において偶数列の冷媒流路とそれよりもガス流通方向下流側に位置する奇数列の冷媒流路との間に設けられるバルブと、前記冷媒の流速に基づいて前記第1接続管側のバルブおよび前記第2接続管側のバルブの開閉状態を制御する制御部とを含む、ことを特徴としている。
この構成において、前記第1接続管側のバルブおよび前記第2接続管側のバルブを閉状態にすると、1列目の冷媒流路から下流側に配置される冷媒流路までが順次1本に連なる「直列流路」が形成される。一方、前記第1接続管側のバルブおよび前記第2接続管側のバルブを開状態にすると、冷媒がすべての冷媒流路において第1接続管側から第2接続管側へと並行して流通する「並列流路」が形成される。
前記直列流路を形成すると、前記並列流路に比べて冷媒の流速が速くなるので、熱電発電装置の発電効率を高めることが可能になる。
一方、前記並列流路を形成すると、冷媒流路の合計断面積が前記直列流路の場合に比べて大きくなって冷媒の圧力損失が下がるので、冷媒導入用のポンプの電力消費を抑制することが可能になる。
このような並列流路を形成することが可能になることに伴い、本発明に係る熱電発電装置は、多数の熱電モジュールの冷媒流路個々の流路断面積を必要以上に大きくせずに済むから、設置性を高めることが可能になる。
本発明は、熱電発電装置において、大きな設置スペースを必要とすることなく、発電効率の向上と冷媒導入用のポンプの消費電力低減とを両立することが可能になる。
本発明に係る熱電発電装置の一実施形態を示す図で、第1〜第4バルブを閉状態にすることにより直列流路を形成した形態を示している。 図1において第1〜第4バルブを開状態にすることにより並列流路を形成した形態を示す図である。 図1の熱電モジュールの熱電素子の配置パターンを示す図である。 図1の熱電モジュールの断面構造を示す図である。 図1の熱電発電装置において冷媒流通経路の切り替え制御を説明するために用いる図である。 本発明に係る熱電発電装置の他実施形態で、第1、第2バルブを閉状態にして第3、第4バルブを開状態にすることにより併合流路を形成した形態を示す図である。 本発明に係る熱電発電装置の他実施形態で、図4に対応する図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図5に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は車両の排気通路、2は熱電発電装置である。
熱電発電装置2は、図示していないが、車両に搭載される。この熱電発電装置2は、エンジンから排出される高温の排ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換するゼーベック効果を利用したものであって、ケース3に多数の熱電モジュール4を組み込んだ構成である。
ケース3は、角筒形に形成されており、その一方開口が排気通路1において排ガス流れ方向(白抜き矢印参照)の上流側に、また他方開口が排気通路1において排ガス流れ方向の下流側にそれぞれ連通連結されている。このケース3において排気通路1との前記両連結部分は、四角錐形状とされている。
多数の熱電モジュール4は、いずれも棒状に形成されており、ケース3に排ガス流れ方向に交差する姿勢、具体的に直交する姿勢でケース3の一方開口から他方開口へ向けて隣り合うように組み付けられている。
この実施形態では、ケース3内において熱電モジュール4が排ガス流れ方向に5列設けられている。熱電モジュール4の配列については、排ガス流れ方向の上流側から下流側へ向けて、第1列、第2列、第3列、第4列、第5列とする。
詳しくは、熱電モジュール4は、図4に示すように、アウターチューブ5内にインナーチューブ6を挿通し、アウターチューブ5とインナーチューブ6との対向間に多数の熱電材料として第1熱電素子(例えばp型半導体)7および第2熱電素子(例えばn型半導体)8を設置し、図3の破線で示すように、第1熱電素子7と第2熱電素子8とを電線9で接続した構成になっている。
アウターチューブ5は、断面が小判形状に形成されており、その2つの平坦な長辺5a,5bの外面には、外向きに突出する放熱フィン5cが長手方向所定ピッチ毎に設けられている。
インナーチューブ6は、断面が扁平な長方形形状に形成されており、アウターチューブ5の中心付近に非接触に配置されている。このインナーチューブ6内には、冷媒が流通されるようになっている。
ところで、アウターチューブ5は排ガスが触れる関係より「高温側部材」となり、また、インナーチューブ6はその内部を冷媒が流通する関係より「低温側部材」となる。
第1熱電素子7および第2熱電素子8は、図4に示すように、共に直方体または立方体のような形状とされていて、アウターチューブ(高温側部材)5とインナーチューブ(低温側部材)6との対向間に設置されている。
具体的に、第1熱電素子7および第2熱電素子8は、図3に示すように、アウターチューブ5の幅方向(排ガス流れ方向)に1個ずつ配置されているとともに、アウターチューブ5の長手方向に1個ずつ交互に配置されている。詳しく言えば、アウターチューブ5の長手方向での第1熱電素子7および第2熱電素子8の配置としては、第1熱電素子(p型半導体)7−第2熱電素子(n型半導体)8−第1熱電素子(p型半導体)7−第2熱電素子(n型半導体)8……という形態で所定ピッチ毎に並べられている。
図4に示すように、第1熱電素子7および第2熱電素子8の6つの面のうち、いずれか一つの面がアウターチューブ5の2つの平坦な長辺5a,5bの内面に、また、前記面と対向する面がインナーチューブ6の2つの長辺6a,6bの外面にそれぞれ面接触されている。そして、第1熱電素子7および第2熱電素子8における前記対向する2つの面の間で温度差が生じたときに電気エネルギー(電圧)を発生する。
電線9は、図3の破線で示すように、アウターチューブ5の長手方向および幅方向に配置されている第1熱電素子7と第2熱電素子8とを直列に接続することでクランク状に配線されている。
次に、ケース3に対する熱電モジュール4の組み込み形態について詳細に説明する。
上述しているように、「川」の字形に並べた状態で組み付けているすべての熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側それぞれには第1接続管12が接続されており、すべての熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側それぞれには第2接続管13が接続されている。
第1接続管12において第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6に対する接続部位には冷媒導入管11が接続されている。
第2接続管13において第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6に対する接続部位には冷媒還流管14が接続されている。
なお、アウターチューブ5の長手方向一端および他端は閉塞されており、この閉塞部分に冷媒導入管11と第1、第2接続管12,13と冷媒還流管14とが貫通させられ、冷媒導入管11と第1、第2接続管12,13と冷媒還流管14とがアウターチューブ5内でインナーチューブ6に連通連結されるようになっている。
第1接続管12において第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6と第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6との間には第1バルブ21が設けられており、また、第1接続管12において第3列の熱電モジュール4のインナーチューブ6と第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6との間には第2バルブ22が設けられている。
第2接続管13において第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6と第3列の熱電モジュール4のインナーチューブ6との間には第3バルブ23が設けられており、また、第2接続管13において第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6と第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6との間には第4バルブ24が設けられている。
上記第1〜第4バルブ21〜24は、電動式開閉弁とされ、その開閉動作が制御部(エレクトロニックコントロールユニット:ECU)30により適宜制御されるようになっている。
ここで、図1に示すように、第1〜第4バルブ21〜24を閉状態にすると、第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6から第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6に連なって、同様に第3列、第4列、第5列と順次1本に連なって蛇行する「直列流路」が形成される。
この直列流路を形成すると、冷媒は第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6から第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6、第3列の熱電モジュール4のインナーチューブ6、第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6、第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6へと順に流通するようになる。
詳しくは、冷媒導入管11から第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側に冷媒が導入されると、第1列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側から第2接続管13を経て第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側に流入され、第2列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側から第1接続管12を経て第3列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側に流入され、第3列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側から第2接続管13を経て第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側に流入され、さらに第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側から第1接続管12を経て第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向一端側に流入され、第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6の長手方向他端側から冷媒還流管14に排出されるようになる。
また、図2に示すように、第1〜第4バルブ21〜24を開状態にすると、1列目〜5列目すべての熱電モジュール4のインナーチューブ6が第1接続管12側から第2接続管13側へと冷媒が並行して流通する「並列流路」が形成される。
この並列流路を形成すると、冷媒導入管11に導入される冷媒は、第1接続管12を経て第1列〜第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6すべての長手方向一端側に導入されることになり、第1列〜第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6すべての長手方向他端側から第2接続管13に流れて冷媒還流管14に排出されるようになる。
このように、前記直列流路を形成すると、前記並列流路を形成する場合に比べて流路断面積が小さくなるので、各インナーチューブ6を流通する冷媒の流速が速くなる。また、前記並列流路を形成すると、前記直列流路を形成する場合に比べて流路断面積が大きくなるので、各インナーチューブ6を流通する冷媒の圧力損失が低下する。
次に、冷媒流通経路を直列流路(図1参照)と並列流路(図2参照)とに切り替える制御について説明する。
この実施形態では、熱電発電装置2に導入される冷媒についてエンジンの冷却システムの冷媒を利用するようになっている。その場合、エンジン制御によって冷媒の流量が最適化される関係より、熱電発電装置2に導入される冷媒の流量ならびに流速を任意に決定することができない。この冷媒導入管11に導入される冷媒の流量ならびに流速は、図示していないが、エンジン冷却システムに備えるポンプ(ウォータポンプとも言う)の作動能力により決まる。
一般に、熱電モジュール4のインナーチューブ6を流通する冷媒の流速が遅くなるにつれて熱電発電装置2の発電効率が低下する。一方、前記冷媒の流速が速くなるにつれて熱電発電装置2の発電効率が高くなるものの冷媒の圧力損失が増加する。
そこで、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が遅い場合には、第1〜第4バルブ21〜24を閉じて直列流路(図1参照)を形成すれば、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒の流速を上げることができるので、熱電発電装置2の発電効率を可及的に高くすることが可能になる。
一方、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が速い場合には、第1〜第4バルブ21〜24を開いて並列流路(図2参照)を形成すれば、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒の流速を下げることができるので、冷媒の圧力損失を下げることができて、冷媒導入用のポンプの電力消費を低減することが可能になる。
ところで、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒の流速が上がると、熱電モジュール4による低温側部材(インナーチューブ6)の温度が下がることによる発電量増加で車両燃費が改善するものの、冷媒導入用のポンプの出力ロス(電動ポンプの場合の消費電力増加)により車両燃費が悪化することが判った。つまり、冷媒の流速が速くなり過ぎると、車両の合計燃費効果が低下する状況が発生することが判った。
前記合計燃費効果は、図5に示すように、冷媒流速が上がって熱電モジュール4による低温側部材(インナーチューブ6)の温度が下がることによる発電量増加で車両燃費が改善する分A(図5の一点鎖線参照)と、冷媒流速が上がって冷媒導入用のポンプの出力ロス(電動ポンプの場合の消費電力増加)による車両燃費が悪化する分B(図5の二点鎖線参照)とを合計A+B(図5の実線参照)することにより求められる。
前記合計燃費効果は、図5中の実線で示すように、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒流速の上昇に伴い漸増するものの、前記冷媒流速が所定値に到達すると最大になり、それ以降は前記冷媒流速の上昇に伴い漸減するようになる。つまり、前記合計燃費効果は、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒流速に応じて決まると言える。この熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒流速は、冷媒流通経路を直列流路(図1参照)または並列流路(図2参照)に切り替えることにより変えることができる。
このようなことから、本願発明者は、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が変化しても、できるだけ前記合計燃費効果の高い領域を確保するように、第1〜第4バルブ21〜24の開閉状態を制御することにより直列流路(図1参照)と並列流路(図2参照)とを適宜に切り替えることが好ましいと考えるに至った。
前記合計燃費効果の高い領域とは、最大値の90%以上(図5のハッチングで示す領域)のこととされる。詳しくは、前記合計燃費効果の高い領域とは、合計燃費効果が上昇する過程で前記合計燃費効果の最大値の90%に到達する点(図5の符号100参照)から、前記合計燃費効果が最大になってから下降する過程で前記合計燃費効果の最大値の90%に到達する点(図5の符号200参照)までのこととされる。
つまり、この実施形態の制御部30では、前記合計燃費効果が90%以上になるように第1〜第4バルブ21〜24を閉状態または開状態に適宜切り替えることによって熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒流速を調節するようにしている。
以上説明したように、この実施形態の熱電発電装置2では、前記したような並列流路を形成することが可能になるから、多数の熱電モジュール4のインナーチューブ6個々の流路断面積を必要以上に大きくする必要がない。そのため、熱電発電装置2の設置性を高めることが可能になるなど、設備コストの低減に貢献できるようになる。ちなみに、インナーチューブ6個々の流路断面積は、それらの外形サイズと冷媒の圧力損失との関係を考慮して設計される。
そして、この実施形態の熱電発電装置2では、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が変化しても、前記合計燃費効果の高い領域(例えば最大値の90%以上)を確保することを目的として、直列流路(図1参照)と並列流路(図2参照)とを適宜切り替えることにより熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒流速を最適化するようにしている。
つまり、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が遅い場合には、第1〜第4バルブ21〜24を閉状態にして直列流路(図1参照)を形成することにより、熱電モジュール4のインナーチューブ6の1本あたりの冷媒の流速を上げるようにしているから、熱電発電装置2の発電効率を可及的に高めることが可能になる。一方、冷媒導入管11に導入される冷媒の流速が速い場合には、第1〜第4バルブ21〜24を開状態にして並列流路(図2参照)を形成することにより、冷媒の圧力損失を下げるようにしているから、冷媒導入用のポンプの電力消費を抑制できるようになる。
これにより、本発明に係る熱電発電装置2では、車両への設置性が良好で、かつ車両の排ガスを有効利用して効率良く発電を行いながら、当該発電に伴う電力消費を可及的に抑制できるようになるから、車両の合計燃費を可及的に高くすることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、冷媒流通経路を直列流路(図1参照)と並列流路(図2参照)とに切り替える例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
前記冷媒流通経路としては、第1〜第4バルブ21〜24の一部を閉状態にして残りを開状態にするように組み合わせることにより、前記直列流路と前記並列流路とを組み合わせた「併合流路」をさらに加えることも可能である。
この併合流路としては、例えば図6に示すように、第1バルブ21および第2バルブ22を開にする一方で第3バルブ23および第4バルブ24を閉にする形態にすることが可能である。
このような併合流路を形成すると、第1接続管12に導入される冷媒は第1列〜第3列の熱電モジュール4の各インナーチューブ6から並列に第2接続管13へと流通し、その後、第4列の熱電モジュール4のインナーチューブ6を経て第1接続管12に流れ、さらに第5列の熱電モジュール4のインナーチューブ6を経て第2接続管13へと直列に蛇行しながら流れて冷媒還流管14に排出されるようになる。
この場合、冷媒の流通時の圧力損失を低減したうえで十分な発電効率を得ることが可能になる。したがって、このような冷媒流通経路を形成可能にした場合には、上記実施形態に比べて、さらに冷媒の流速に応じた細かい対処が可能になる。
(2)上記実施形態では、高温ガスとしてエンジンの排ガスを利用する例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例えばEGRガスを利用することが可能である。
(3)上記実施形態では、ケース3内に熱電モジュール4を排ガス流れ方向に5列にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、少なくとも3列以上とすることが可能である。
(4)上記実施形態では、熱電発電装置2をケース3に熱電モジュール4を組み込んだ構成にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例えばケース3を無くして熱電モジュール4を排気通路1に直接組み込んだ構成とすることが可能である。
(5)上記実施形態では、ケース3を角筒形にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、例えばケース3を円筒形、楕円筒形などにすることが可能である。
(6)上記実施形態では、熱電モジュール4のアウターチューブ5およびインナーチューブ6を断面でほぼ矩形にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図7に示すように、熱電モジュール4のアウターチューブ5およびインナーチューブ6を断面でほぼ円形にすることが可能である。この場合、第1熱電素子7および第2熱電素子8を面でアウターチューブ5とインナーチューブ6とに接触させるようにしている。
本発明は、高温ガスが流通される筒形のケースに多数の棒状の熱電モジュールがガス流通方向に交差する姿勢で前記ケースの一方開口から他方開口へ向けて隣り合うように組み付けられる熱電発電装置に好適に利用することが可能である。
1 排気通路
2 熱電発電装置
3 ケース
4 熱電モジュール
5 アウターチューブ
6 インナーチューブ(冷媒流路)
11 冷媒導入管
12 第1接続管
13 第2接続管
14 冷媒還流管
21 第1バルブ
22 第2バルブ
23 第3バルブ
24 第4バルブ
30 制御部

Claims (1)

  1. 高温ガスが流通される筒形のケースに多数の棒状の熱電モジュールがガス流通方向に交差する姿勢で前記ケースの一方開口から他方開口へ向けて隣り合うように組み付けられる熱電発電装置であって、
    前記多数の熱電モジュールにそれぞれ設けられる各冷媒流路の長手方向一端側それぞれに接続される第1接続管と、
    前記各冷媒流路の長手方向他端側それぞれに接続される第2接続管と、
    前記第1接続管において前記ガス流通方向最上流の冷媒流路との接続部位に接続される冷媒導入管と、
    前記第2接続管において前記ガス流通方向最下流の冷媒流路との接続部位に接続される冷媒還流管と、
    前記第1接続管において奇数列の冷媒流路とそれよりもガス流通方向下流側に位置する偶数列の冷媒流路との間に設けられるバルブと、
    前記第2接続管において偶数列の冷媒流路とそれよりもガス流通方向下流側に位置する奇数列の冷媒流路との間に設けられるバルブと、
    前記冷媒の流速に基づいて前記第1接続管側のバルブおよび前記第2接続管側のバルブの開閉状態を制御する制御部とを含む、ことを特徴とする熱電発電装置。
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