JP6018672B1 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】個片CSPがWLCSPに実装された半導体装置において、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPを実装する際に確実にセルフアラインメントが行われて個片CSPのバンプとWLCSPの接続パッドが接続されるようにするためのダミーポスト電極が形成されたWLCSPを備えた半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】基板と、該基板上に形成された再配線層と、該再配線層に接続されて前記基板上に形成された接続パッドと、前記基板上に形成されたポスト電極と、該ポスト電極間の前記基板上に形成されたダミーポスト電極と、前記ポスト電極の表面に形成された突起状電極と備えたWLCSPと、フェイスダウンにより、前記WLCSPに実装された個片CSPとを備え、前記個片CSPが前記WLCSPに実装される際に、前記個片CSPの所定位置からの変動が、前記ダミーポスト電極で制限されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、ウェハ状態においてWLCSP(Wafer Level Chip Size Package:ウェハレベルチップサイズパッケージ)に個片CSPが実装された半導体装置およびその製造方法に関するものである。
近年、パッケージングされて形成された半導体装置には、電子機器の小型化、高機能化、高性能化等に伴ってパッケージ自体の小型化および高密度化等が要求されており、この高密度化の要求により多端子化が必要とされている。小型でかつ多端子を有するパッケージとしては、種々のチップサイズパッケージ(CSP:Chip Size Package)が開発されている。CSPは、複数の集積回路が形成された半導体ウェハをダイシングにより分割して個片化された半導体チップに、絶縁樹脂層、再配線層、封止層、半田バンプ(外部端子)を形成したものであり、半導体チップと同等あるいは少し大きなサイズのパッケージである。
これに対して、ウェハレベルCSP(WLCSP:Wafer Level Chip Size Package)は、複数の集積回路が形成された半導体ウェハの全面に、絶縁性樹脂膜を形成し、形成した絶縁性樹脂膜の上にコンタクトホールを介して集積回路のパッド電極とバンプ等の外部端子とを電気的に接続する配線を形成し、さらに、最終工程において、半導体ウェハをチップ状に分割して個片化されたCSPであり、ベアチップと同サイズの小型パッケージを実現可能とする技術として近年注目されてきた。
また、最近のWLCSPでは、半導体チップ状に再配線およびこれを被覆する封止樹脂層が形成され、封止樹脂層にポスト電極が埋設されて、そのポスト電極を介して樹脂層の表面に配置されるバンプと再配線とが電気的に接続された構造のものが一般的である。
下記特許文献1には、一括して複数の半導体素子を形成し、その後、ダイシングにより個片化して素子を得る、半導体ウェハと呼ばれる半導体基板に関し、ダイシングの際のアラインメントマークとして、アラインメントマーク形成領域に半導体素子と非接続のダミーポスト電極を設け、このダミー電極ポストをアラインメントマークおよび防御用ポストとして利用することで、半導体ウェハ製造過程時のハンドリング等によって当該アラインメントマークが外的要因(例えば、ウェハピンセットや運搬時等の衝撃)により欠落することを防止することが記載されている(段落「0001」〜「0037」、図1〜図5参照。)。
また、下記特許文献2には、シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成された受動素子と、前記受動素子を被覆する絶縁層と、前記受動素子に接続するように前記絶縁層内に形成された配線部と、前記配線部に接続するように前記絶縁層内に内蔵された能動素子を含む半導体チップと、前記配線部に接続するように前記絶縁層の表面に形成された突起電極とを有する半導体装置が記載されている。また、引用文献2には、前記半導体装置の製造工程はウェハレベルでプロセスが進められることが記載されている(段落「0001」〜「0024」、「0048」〜「0056」、図1〜図3、図7〜図9参照。)。
さらに、下記特許文献3には、イメージセンサをW−CSP(WLCSP)で構成することにより、装置の小型化、軽量化を実現できるのみならず、クリーンルーム内でフリップチップボンダを使用するような高価な個別実装方式によらず、一般的な一括リフローにより実装基板への実装が可能となることが記載されている(段落「0005」参照。)。
特開2014−033209号公報 特開2004−342895号公報 特開2009−266862号公報
上記特許文献1には、WLCSPにおいてポスト電極の表面に外部端子(バンプ)を形成した後、最終工程で半導体ウェハをダイシングする際のアラインメント用にダミーポストを設けることが記載されており、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPを実装することについては、何ら記載されていない。
また、上記特許文献2には、シリコン基板上の絶縁層に、能動素子を含む半導体チップをフェイスアップで接着剤で接着することが記載されており、能動素子を含む半導体チップをフェイスダウンでシリコン基板に実装することは何ら記載されていない。
そして、上記特許文献3には、一括リフローによりウェハ状態のWLCSPに個片CSPを実装すること、および、その際の課題については何ら記載されていない。
例えば、半導体ウェハが8インチサイズ、このウェハから個片化する半導体チップ(以下、「チップ」という。)が1.2平方mmサイズであるような場合、1ウェハ当たりの有効チップ数は、約2万個と膨大な数になる。このような半導体ウェハにWLCSP技術を適用して、ウェハ状態のWLCSPに別に取得した個片CSPをフェイスダウンにより実装するときに、上記約2万個のWLCSPに、別に取得した個片CSPを個別に実装すると、莫大な時間と費用を要する。そこで、本出願人は、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPを一括リフローにより実装することで、実装に要する時間を大幅に短縮し、実装費用を大幅に削減することを見いだした。
図6に、ウェハ状態のWLCSP102(以下、単に「WLCSP102」という。)に、別に取得された個片CSP30が実装された半導体装置100を示す。WLCSP102は、便宜上、1ウェハ内の1つのWLCSPを示しているが、同一ウェハ内の他のWLCSPは、図6に記載のWLCSP102と同一構成である。
図6において、正方形の基板103上に、基板103の端縁に沿って、等間隔で8個の柱状のポスト電極110が配設されている。隣接するポスト電極110は、全て等間隔で配置されている。
ここで、本願発明において、「個片CSP」とは、段落「0003」に記載したように、ウェハ状態のWLCSPをダイシングして個片化されたCSPのことであり、単に「CSP」と表記した場合は、段落「0002」に記載したように、半導体ウェハをダイシングにより分割して個片化された半導体チップをパッケージングしたCSPのことである。本願発明では、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPを実装する例を説明するが、可能であればウェハ状態のWLCSPにCSPを実装してもよい。
個片CSP30は、別のWLCSPから個片化されたものであり、WLCSP102に実装するために、WLCSP102よりもチップサイズは小さい。個片CSP30には、フェイスダウンによりWLCSP102に実装可能なように、最上面に外部端子としての突起状電極のバンプ38が形成されている。
個片CSP30は、リフローによりフェイスダウンでWLCSP102に実装される。WLCSP102には、接続パッド109が形成され、個片CSP30のバンプ38(詳細は後述する。)は、WLCSP102の対応する接続パッド109に接続される。個片CSP30がフェイスダウンで実装されるため、実際には、殆どの接続パッド109およびバンプ38は、個片CSPに隠れて上面方向から視認することはできないのであるが、図6は、接続パッド109とバンプ38との位置関係が理解しやすいように、便宜上、全ての接続パッド109およびバンプ38が視認できるように記載している。
一括リフローは、短時間に安価な費用で実装できるという利点を有する。しかし、一括リフローでは、個片CSP30が略水平面内で回転あるいは移動してしまい、個片CSP30のバンプ38の位置が、WLCSP102の対応する接続パッド109の位置からズレてしまう。この回転や移動の変動量が所定範囲内であれば、バンプ38は、セルフアラインメントの効果により、対応する接続パッド109に自動的に位置ズレが修復されて接続されるが、この変動量が所定範囲を超えてしまうと、セルフアラインメントが効かずに、図6に示すようにWLCSP102の接続パッド109と個片CSP30のバンプ38とが非接続になり実装不良となる問題が発生することが想定された。実装不良は、品質・歩留まりの低下を招くので、この実装不良の問題の対策が必要である。
そこで、本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、個片CSPがWLCSPに実装された半導体装置において、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPを実装する際に確実にセルフアラインメントが行われて個片CSPのバンプとWLCSPの接続パッドが接続されるようにするためのダミーポスト電極が形成されたWLCSPを備えた半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、基板と、該基板上に形成された再配線層と、該再配線層に接続されて前記基板上に形成された接続パッドと、前記基板上に形成されたポスト電極と、該ポスト電極間の前記基板上に形成されたダミーポスト電極と、前記ポスト電極の表面に形成された突起状電極と備えたWLCSPと、フェイスダウンにより、前記WLCSPに実装された個片CSPとを備え、前記ポスト電極と、該ポスト電極間に形成される前記ダミーポスト電極とは、前記基板の端縁に沿って配置され、前記個片CSPが前記WLCSPに実装される際に、前記個片CSPの所定位置からの変動が、前記ダミーポスト電極で制限されることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、ウェハ上に形成された前記WLCSPへの前記個片CSPの実装は、リフローで行われることを第2の特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記個片CSPが所定位置から変動する際に、前記ダミーポスト電極に当接することで、前記個片CSPの所定位置からの変動量が制限されることを第3の特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記ダミーポスト電極は、前記WLCSP内に形成された素子および前記個片CSPとは電気的に非接続状態に形成されることを第4の特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、ウェハ上に形成されたWLCSPの基板上に再配線層を形成する第1の工程と、該再配線層に接続して接続パッドを形成する第2の工程と、前記基板上にポスト電極を形成し、前記基板上の前記ポスト電極間に、ダミーポスト電極を形成する第の工程と、前記ポスト電極の表面に突起状電極を形成する第の工程と、前記ウェハ上に形成されたWLCSPにフェイスダウンにより個片CSPを実装する第の工程とを備え、前記第3の工程において、前記ポスト電極と、該ポスト電極間に形成される前記ダミーポスト電極とは、前記基板の端縁に沿って配置され、前記ダミーポスト電極は、前記第の工程の際に、前記個片CSPの所定位置からの変動が前記ダミーポスト電極で制限される位置に配置されて形成されることを第5の特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、前記第の工程は、リフローにより、前記個片CSPに形成された外部端子としての突起状電極を、前記接続パッドに接続する工程を含むことを第6の特徴とする。
本発明によれば、WLCSPに個片CSPが実装された半導体装置において、WLCSPのポスト電極間にダミーポスト電極を設け、ウェハ状態のWLCSPに個片CSPをリフローで実装する際に、個片CSPの位置が回転や移動により変動しても、ダミーポスト電極に個片CSPが当接することで個片CSPの位置の変動量が制限され、確実にセルフアラインメントが行われるようにするための半導体装置とその製造方法を提供することが可能となる。
半導体装置の実装完了後の模式的平面図である。 ウェハ状態のWLCSPの外観を示す模式的平面図である。 半導体装置の実装完了後の模式的断面図である。 本半導体装置の実装工程の一部を説明するための模式図である。 WLCSPのダミーポスト電極の変形例を説明するための模式的側面図である。 本発明の課題を説明するための模式的平面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
図1〜図5を参照しながら、本発明の半導体装置およびその製造方法について説明する。まず、図1,図3,図4に示すように、半導体装置1は、ウェハレベルCSP2(以下、「WLCSP2」という。)と、WLCSP2の基板3上に形成された複数のポスト電極10と、WLCSP2の基板3上であって複数のポスト電極10の間に形成されたダミーポスト電極12と、基板3上に形成された第1および第2の再配線層7,11と、基板3上であって第2の再配線層11に接続された接続パッド9と、WLCSP2にフェイスダウンで実装された個片CSP30と、突起状の電極であるバンプ13とを備えている。図1,図3,図4において、WLCSP2は、ウェハ状態のWLCSPの一つを示したものであり、実際には、図1に示すWLCSP2と同一構成のWLCSPが半導体ウェハ200上に複数形成されている。WLCSP2は正方形をなしており、WLSP2の4つの端縁に沿ったダイシングラインでダイシングされ、個片化される。
図2に、ウェハ状態のWLCSP2を示す。ウェハ状態では、半導体ウェハ200の全面の有効領域内に、複数のWLCSP2が配列されている。図2の半導体ウェハ200は、WLCSP2に個片CSP30が実装される前の状態を示す。この複数のWLCSP2が集合したウェハ状態で、個片CSP30の実装工程が完了され、その後ダイシングによって切り出された個々のWLCSP2のサイズがパッケージサイズと等しくなる。
本実施例では、図1に示すように、正方形の基板3上に、基板3の端縁に沿って、等間隔で8個の柱状のポスト電極10が配設され、それらの複数のポスト電極10の間に8個の柱状のダミーポスト電極12が配設されている。隣接するポスト電極10とダミーポスト電極12の間隔は、全て同一である。つまり、基板3上に、基板3の端縁に沿って8個のポスト電極10と8個のダミーポスト電極12とが等間隔で交互に配置されている。
ポスト電極10の底面は、第2の再配線層11を介して接続パッド9に接続されている。ダミーポスト電極12は、個片CSP30の回転や移動の変動量を制限するために設けられるので、WLCSP2内の回路素子や個片CSP30内の回路素子と電気的に接続される必要はない。なお、ダミーポスト電極12の表面および底面に、バンプおよび配線領域が設けられても、そのバンプおよび配線領域が、WLCSP2内の回路素子や個片CSP30内の回路素子と電気的に非接続に構成されればよい。また、本実施例では、ダミーポスト電極12自体は、ポスト電極10と同様のCu(銅)またはCu合金等のCu系導電性材料で、ポスト電極10と同じ工程で形成されるが、ダミーポスト電極12を非導電材料にして、ポスト電極10とは別の工程で形成されてもよい。
ポスト電極10およびダミーポスト電極12で囲まれた領域内には、接続パッド9が形成される。図1では、16個の接続パッド9が等間隔で格子状に配置されている。個片CSP30をWLCSP2にリフローで実装するとき、つまり、個片CSP30のバンプ38を接続パッド9にリフローで接続するとき、図示するように、個片CSP30が略水平面内で回転あるいは移動しても、ダミーポスト電極12の側壁に当接することで、個片CSP30の回転あるいは移動の変動量が所定範囲内に制限される。これにより、個片CSP30に設けられたバンプ38と接続パッド9との位置ズレによる離間距離が所定範囲内に制限され、セルフアラインメント効果により、バンプ38と接続パッド9とが確実に接続されて、リフロー時の個片CSP30の回転あるいは移動による実装不良が防止される。比較例として、図6を参照されたい。図6では、前述したように、リフロー時の個片CSP30の回転あるいは移動の変動量が所定範囲を超えてしまったため、セルフアラインメントが効かずに、WLCSP102の接続パッド109と個片CSP30のバンプ38とが非接続になり実装不良となっている。
図3は、半導体装置の実装完了後の模式的断面図である。WLCSP2の基板3のシリコン基板3aには、周知の製造方法によって、集積回路が形成され(不図示)、この集積回路上に複数の絶縁層と複数の配線層が積層されて形成され(不図示)、シリコン基板3aの最上層には、パッシベーション層4と、パッシベーション層4を開口して形成されたデバイスパッド5が形成されている。デバイスパッド5は、集積回路の外部端子として設けられている。ここで、シリコン基板3aとパッシベーション層4とデバイスパッド5からなる構成を基板3と称する。この「基板」は「ベースチップ」ともいう。このパッシベーション層4およびデバイスパッド5の上層には、第1の絶縁層6が形成され、その上層に第1の再配線層7が形成されている。第1の再配線層7は、デバイスパッド5上の第1の絶縁層6を開口して形成された開口部6aを介してデバイスパッド5と接続されている。さらに、第1の再配線層7の上層には第2の絶縁層8が形成されている。第2の絶縁層8の上層には、接続パッド9とポスト電極10と第2の再配線層11が形成されており、ポスト電極10と接続パッド9とは、第2の再配線層11で接続され、第2の再配線層11は、第2の絶縁層8に形成された開口部8aを介して第1の再配線層7と接続されている。接続パッド9の上層には、バンプ金属の拡散を防止するためのバリアメタルとしてのニッケルめっき層14が形成され、ニッケルめっき層14の表面には金めっき層15が形成されている。
ポスト電極10の形成後に、個片CSP30が実装されたWLCSP2は、絶縁性樹脂の液状封止材16により封止される。その後、ポスト電極10の表面に突起状電極のバンプ13が形成され、全ての実装工程が完了すると、個片CSP30が実装されたWLCSP2を備えた半導体装置1は、ダイシングにより個片化される。個片化された半導体装置1は、例えばPCB回路基板(不図示)等の実装基板にフェイスダウンで実装される。
ここで、個片CSP30の構成について、図3、図4を参照しながら説明する。図3において、点線枠内が個片CSPであることを示す。
図3、図4に示した個片CSP30の構造や製造方法は、周知である。個片CSP30の基板31内には、シリコン基板31a内に集積回路が形成され(不図示)、この集積回路上に複数の絶縁層と複数の配線層が積層されて形成され(不図示)、最上層には、パッシベーション層32と、パッシベーション層32を開口して形成されたデバイスパッド33が形成されている。デバイスパッド33は、集積回路の外部端子として設けられている。
ここで、シリコン基板31aとパッシベーション層32とデバイスパッド33とからなる構成を基板31と称する。この「基板」は「ベースチップ」ともいう。基板31の上層には、絶縁層34,36、および、再配線層35が積層されて形成されている。再配線層35は、デバイスパッド33上の絶縁層34を開口して形成された開口部34aを介してデバイスパッド33と接続されている。さらに、再配線層35の上層には絶縁層36が形成されている。絶縁層36の上層にはバリアメタルとしてのニッケルめっき層37が形成され、ニッケルめっき層37は、絶縁層36を開口して形成された開口部36aを介して再配線層35と接続されている。ニッケルめっき層37の上層には突起状電極のバンプ38が形成されている。バンプ38は、ニッケルめっき層37を介して再配線層35と接続されている。なお、個片CSP30は、封止は行われていない。
個片CSP30は、WLCSP2にフェイスダウンでマウントされ、リフローにより実装される。つまり、WLCSP2の接続パッド9には、ニッケルめっき層14およb金めっき層15を介して、個片CSP30のバンプ38が接続される。
半導体装置1の外部端子としてのバンプ13は、ポスト電極10の表面に形成されている。なお、ポスト電極10の表面とバンプ13との間にニッケルめっき層を設けてもよい。このバンプ13は、半導体装置1を、個片CSPが実装されたウェハ状態のWLCSP2から切り出して個片化されたWLCSPとして、別の実装基板(不図示)に実装する際に、実装基板の接続端子にリフロー等で接続されるためのWLCSP2の外部端子であり、突起状の電極である。
WLCSP2への個片CSP30の実装には、リフローが用いられる。リフローは、従来のフリップチップボンダによる個別実装より低コストである。図3では、個片CSP30の回転あるいは移動の変動量が許容範囲内に制限されたので、セルフアラインメントの作用により、正常に実装された様子を示す。また、ダミーポスト電極12は不図示である。
ここで、ダミーポスト電極12は、予めシミュレーションや実験等により、個片CSP30がリフローで実装されたときに回転あるいは移動による所定位置からの変動が発生したときに、個片CSP30がダミーポスト電極12の側壁に当接することで、これらの変動量が所定範囲に制限され、確実にセルフアラインメントが作用して、バンプ38と接続パッド9が正常に接続されるような位置を算出して、配置されている。したがって、隣接するポスト電極10との間隔は、必ずしも等間隔にならない場合もある。
個片CSP30のWLCSP2への実装が完了すると、WLCSP2と個片CSP30は、絶縁性樹脂の液状封止材16により封止される。その後、液状封止材16を加工して、ポスト電極10の表面を露出し、バンプ13を搭載して、バンプ13とポスト電極10が接合される。バンプ13のポスト電極10への搭載・接続工程が終了すると、個片CSP30が実装されたWLCSP2がダイシングされ、半導体装置1の製造が完了する。なお、WLCSP2には、複数・異種の個片CSPが実装されてもよい。また、個片CSP30内に形成される回路については、特に限定されず、受動素子、能動素子、あるいは、それらの混成素子(集積回路)であってもよい。従来、実装基板に複数のパッケージまたはベアチップを搭載した半導体装置は、MCP(Multi Chip Package)、あるいは、SIP(System In Package)と称される。本発明は、WLCSPを用いているので、MC(Multi Chip)-WLCSPと称してもよい。
図4は、本発明の半導体装置1の実装工程の一部を示す図であり、WLCSP2に個片CSP30を実装する前の工程を示す。マウンタ(不図示)を用いて、WLCSP2上に個片CSP30をフェイスダウンで搭載し、その後リフローにより実装を行う。マウント、リフローを行う装置は周知のものでよい。マウント時は、バンプ38と対応する接続パッド9との位置合わせが行なわれるが、前述したように、リフロー時に、個片CSP30の回転または移動によりバンプ38と対応する接続パッド9との位置ズレが発生する場合がある。図3は、前述したように、回転または移動した個片CSP30がダミーポスト12の側壁に当接することで、回転または移動の変動量が所定範囲内に制限され、セルフアラインメントの効果により、位置ズレが自動的に修復されてバンプ38と接続パッド9が正常に接続された状態を示している。なお、リフロー時には、液状封止材16での封止は行われていない。したがって、個片CSP30には、モールドレスの個片CSPが用いられる。
図5に、ダミーポスト電極の変形例を示す。図5(a)は、上述した実施例のダミーポスト電極12と同じであり、ダミーポスト電極12aは、ポスト電極10と同一の形状・大きさで、ポスト電極10と同一工程で同時に形成されている。図5(b)は、ダミーポスト電極12bを、ポスト電極10の高さよりも低くして形成した変形例である。図5(c)は、ダミーポスト電極12cを平面視楕円形状、あるいは、ポスト電極10よりも拡径で形成した変形例である。図5(d)は、ダミーポスト電極12cの平面視を示す図であり、ダミーポスト電極12cは楕円形状である。また、図5(e)は、ダミーポスト電極12dの平面視を示す図であり、ダミーポスト電極12dは、ポスト電極10よりも拡径された円形状である。
ここで、半導体装置1の製造工程について概略説明する。半導体装置1は、概ね、以下の(1)〜(12)の工程フローにしたがって製造される。
(1)ウェハ状態のWLCSP2において、シリコン基板3aを形成する。シリコン基板3a内には、集積回路、この集積回路上に積層された層間絶縁層および配線層が形成される。
(2)シリコン基板3aの上層にパッシベーション層4を形成し、パッシベーション層4の所定位置を開口して、デバイスパッド5を形成する。ここまでの工程で、基板3が形成される。
(3)基板3の上層に、第1の絶縁層6を形成し、第1の絶縁層6のデバイスパッド5に対応する位置を開口して開口部6aを形成する。
(4)第1の絶縁層6の上層に第1の再配線層7を形成する。このとき、第1の再配線層7は、前記開口部6aを介してデバイスパッド5と接続される。
(5)第1の再配線層7の上層に第2の絶縁層8を形成し、第2の絶縁層8の所定の位置を開口して開口部8aを形成する。
(6)第2の絶縁層8の上層に、接続パッド9、ポスト電極10、ダミーポスト電極12、第2の再配線層11を同一導電性材料で形成する。接続パッド9とポスト電極10は第2の配線層11によって接続される。また、第2の配線層11は、開口部8aを介して第1の再配線層7に接続される。
(7)接続パッド9の上層にニッケルめっき層14が形成され,ニッケルめっき層14の上層には金めっき層15が形成される。
(8)ウェハ状態のWLCSP2に個片CSP30を実装する。具体的には、WLCSP2の接続パッド9の位置に、個片CSP30のバンプ38の位置が対応するように、個片CSP30をフェイスダウンでWLCSP2にマウントした後、リフローにより、WLCSP2の接続パッド9に個片CSP30のバンプ38を接続する。リフロー時に、個片CSP30が回転または移動により所定位置から変動した場合、変動した個片CSP30がWLCSP2のダミーポスト電極12の側壁に当接することで、個片CSP30の変動量が所定範囲内に制限されるので、セルフアラインメント効果により、バンプ38が確実に接続パッド9に接続される。
(9)個片CSP30が実装されたWLCSP2をウェハ状態のまま、液状封止材16により封止する。
(10)液状封止材16を加工して各WLCSP2のポスト電極10の表面を露出させる。
(11)バンプ13をポスト電極10に搭載して接続する。バンプ13の搭載方法は、吸引によりハンダボールを持ち上げてパッド位置に置く方法や、マスクにハンダボールが落ちる穴を開け、振り込みにより搭載する方法等、周知の半田ボール搭載方法が用いられる。
(12)ダイシングラインに沿ってダイシングし、個片CSP30が実装されたウェハ状態のWLCSP2を分割して、個片化された半導体装置1を得る。
以上で、半導体装置1の製造が完了する。
なお、本実施の形態において、第1の絶縁層6、第2の絶縁層8、液状封止材16は、ポリイミド系絶縁材料で形成され、ポスト電極10、ダミーポスト電極12,12a,12b,12c,第1の再配線層7,第2の再配線層11,接続パッド9は、Cu系導電性材料で形成され、デバイスパッド5は、アルミ系導電性材料で形成され、バンプ10は、錫−銀系の合金半田からなる半田ボールで形成されているが、これらの材料・構造自体は周知であるし、必要に応じてその他の周知の材料または構造に適宜変更されてもよい。個片CSP30についても同様である。また、個片CSP、WLCSPの形状は、正方形に限らず、長方形であってもよい。
以上、説明したように、本発明の半導体装置によれば、ウェハ状態のWLCSPの複数のポスト電極間にそれぞれダミーポスト電極を設け、WLCSPに個片CSPを実装する際に、個片CSPが回転または移動により変動しても、ダミーポスト電極に個片CSPが当接することで個片CSPの回転または移動の変動量が所定範囲内に制限され、確実にセルフアラインメントが行われるようにするための半導体装置とその製造方法を提供することが可能となる。これにより、半導体装置1の工期・品質・歩留まりが向上することが期待でき、その結果、製品コストが低減される。
また、本発明は、技術的には、1ウェハ当たりのチップ取得数が少ないWLCSPへの個片CSPの実装にも適用できるが、ウェハ状態で一括リフローを行うので、例えば、1ウェハ当たりのチップ取得数が少ない場合であって、かつ、歩留まりが低いような場合には、無駄な実装、つまり、不良WLCSPに個片CSPを実装する割合が多くなり、大幅な経費削減にならないことが、一般論としては懸念されるが、近年、様々な歩留まり向上対策が施されているので、現実的には問題ない。また、段落「0012」で記載したようなチップサイズが小さく1ウェハ当たりのチップ取得数が多い場合には、通常歩留まりが非常に高いので、無駄な実装が極めて少なくなり、大幅な経費削減が期待できる。なお、チップサイズが小さい程、1ウェハ当たりの歩留まりが指数的に高くなることは、当業者に周知のことである。
1,100 半導体装置
2,102 WLCSP
3,31,103 基板
3a,31a シリコン基板
4,32 パッシベーション層
5,33 デバイスパッド
6 第1の絶縁
6a,8a 開口部
7 第1の配線
8 第2の絶縁層
9,109 接続パッド
10 ポスト電極
11 第2の再配線層
12 ダミーポスト電極
13,38 バンプ
14,37 ニッケルめっき層
15 金めっき層
16 液状封止材
30 個片CSP
34,36 絶縁層
35 再配線層
200 半導体ウェハ

Claims (6)

  1. 基板と、該基板上に形成された再配線層と、該再配線層に接続されて前記基板上に形成された接続パッドと、前記基板上に形成されたポスト電極と、該ポスト電極間の前記基板上に形成されたダミーポスト電極と、前記ポスト電極の表面に形成された突起状電極と備えたWLCSPと、
    フェイスダウンにより、前記WLCSPに実装された個片CSPと
    を備え、
    前記ポスト電極と、該ポスト電極間に形成される前記ダミーポスト電極とは、前記基板の端縁に沿って配置され、
    前記個片CSPが前記WLCSPに実装される際に、前記個片CSPの所定位置からの変動が、前記ダミーポスト電極で制限される
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. ウェハ上に形成された前記WLCSPへの前記個片CSPの実装は、リフローで行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記個片CSPが所定位置から変動する際に、前記ダミーポスト電極に当接することで、前記個片CSPの所定位置からの変動量が制限される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ダミーポスト電極は、前記WLCSP内に形成された素子および前記個片CSPとは電気的に非接続状態に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. ウェハ上に形成されたWLCSPの基板上に再配線層を形成する第1の工程と、
    該再配線層に接続して接続パッドを形成する第2の工程と、
    前記基板上にポスト電極を形成し、前記基板上の前記ポスト電極間に、ダミーポスト電極を形成する第の工程と、
    前記ポスト電極の表面に突起状電極を形成する第の工程と、
    前記ウェハ上に形成されたWLCSPにフェイスダウンにより個片CSPを実装する第の工程とを備え、
    前記第3の工程において、前記ポスト電極と、該ポスト電極間に形成される前記ダミーポスト電極とは、前記基板の端縁に沿って配置され、前記ダミーポスト電極は、前記第の工程の際に、前記個片CSPの所定位置からの変動が前記ダミーポスト電極で制限される位置に配置されて形成される
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第の工程は、リフローにより、前記個片CSPに形成された外部端子としての突起状電極を、前記接続パッドに接続する工程を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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