JP6017264B2 - 手術器具 - Google Patents

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Description

本発明は、手術器具に関するものである。
従来、心臓等の臓器に吸着して外部の構造物に固定することにより一時的に不動にする装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表平11−511366号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、臓器を固定することはできるものの臓器を低侵襲で回転等、移動させることができないという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、低侵襲で簡易に臓器を回転等、移動することができる手術器具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、患者の体表組織を貫通して体内外に開口する内孔を有する筒状の外套管の前記内孔内に、該外套管の長手軸回りに回転可能に配置され、前記長手軸方向に貫通する複数の貫通孔を有する器具本体と、該器具本体の各前記貫通孔内に、該貫通孔の長さ方向に位置変更可能に挿入され各位置で前記器具本体に対して固定可能な、弾性材料により構成された複数のアームとを備え、各該アームが、体内側に配置される先端に、前記貫通孔の体内側の開口から突出させられて、臓器の表面に固定される固定部を備え、前記アームが前記器具本体の複数の前記貫通孔の各前記開口から突出されるに従って、前記固定部相互間の距離が離れるように、前記アームが癖付けられている手術器具を提供する。
本態様によれば、患者の体表組織に外套管を貫通状態に配置すると、その内孔が体内外に開口するように配置されるので、内孔内に器具本体を配置し、該器具本体に設けられた複数の貫通孔に配置された複数のアームを貫通孔の長さ方向に移動させると、体内側に配置されている固定部が貫通孔の体内側の開口から突出させられて複数箇所において臓器の表面に固定される。この状態で、器具本体を外套管の長手軸回りに回転させることにより、複数の固定部を固定した臓器に対し複数のアームを介して器具本体の回転力を伝達し、臓器を容易に低侵襲で回転させることができる。
上記態様においては、前記固定部が、前記臓器の表面に負圧により吸着してもよい。
このようにすることで、外套管の内孔内に挿入配置した器具本体の複数の貫通孔内で複数のアームを移動させて、固定部を体内に押し出して臓器に接触させた後、負圧により臓器に吸着させることで、簡易に固定部を臓器に固定することができる。
また、上記態様においては、前記アームが弾性材料により構成され、該アームが前記器具本体の複数の前記貫通孔の各前記開口から突出されるに従って、前記固定部相互間の距離が離れるように、前記アームが癖付けられている。
このようにすることで、器具本体に対してその貫通孔の長さ方向にアームを押すだけで、貫通孔から押し出されたアームが、その癖付けられた形状に復元することにより、相互に広がって、外套管の開口の大きさに対し大きな臓器の相互に間隔をあけた位置に固定部を配置することができる。すなわち、外套管への挿入時には、アームを弾性変形させることで細径の器具本体内に収容して挿入性を向上しつつ、臓器への固定時には広がって、相互に間隔を空けた位置に固定部を固定することができ、回転力を伝達しやすくすることができる。
また、上記態様においては、前記アームが弾性材料により構成され、前記アームが前記器具本体の複数の前記貫通孔の各前記開口から突出されるに従って、前記固定部相互間の距離が離れるように、前記貫通孔の少なくとも前記開口近傍が前記器具本体の長手軸に対して傾斜していてもよい。
このようにすることで、器具本体に対してその貫通孔の長さ方向にアームを押すだけで、貫通孔から押し出されたアームが、貫通孔の傾斜に従って弾性変形させられて、相互に広がって、外套管の開口の大きさに対し大きな臓器の相互に間隔をあけた位置に固定部を配置することができる。すなわち、外套管への挿入時には、アームを細径の器具本体内に収容して挿入性を向上しつつ、臓器への固定時には弾性変形させることで広げて、相互に間隔を空けた位置に固定部を固定することができ、回転力を伝達しやすくすることができる。
また、上記態様においては、前記外套管を備え、該外套管および前記器具本体に、前記外套管の長手軸方向への前記器具本体の移動を係止する係合機構が設けられていてもよい。
このようにすることで、外套管に対して器具本体をその長手軸回りに回転させた際に、係合機構によって器具本体が、外套管の長手軸方向に停止された状態で回転させられる。これにより、固定部を臓器に近接させすぎずに済み、また、回転による器具本体の臓器方向への引き込みを防止し、さらに、逆に体外方向への過度の臓器引出を防止し、回転力を臓器に確実に伝達することができる。
また、上記態様においては、前記外套管に対する前記器具本体の前記長手軸回りの回転角度を制限する角度制限機構を備えていてもよい。
このようにすることで、外套管に対して器具本体をその長手軸回りに回転させた際に、角度制限機構によって回転角度が制限され、臓器を過度に回転させてしまうことを防止することができる。
また、上記態様においては、前記外套管に対する前記器具本体の前記長手軸回りの回転方向を制限する回転方向制限機構を備えていてもよい。
このようにすることで、外套管に対して器具本体をその長手軸回りに一方向に回転させた際に、器具本体に加える回転力を解除しても回転方向制限機構によって器具本体の逆転が防止され、臓器を回転させた状態に維持することができる。
また、上記態様においては、前記器具本体に対する前記アームの移動を係止する固定機構を備えていてもよい。
このようにすることで、外套管に対して器具本体をその長手軸回りに回転させる際に、固定機構によって器具本体に対するアームの移動を係止することにより、器具本体の回転力をアームにより確実に伝達し、臓器をより容易に回転させることができる。
本発明によれば、低侵襲で簡易に臓器を回転等、移動することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る手術器具を、体表組織に貫通配置されたトラカールに挿入した状態を示す縦断面図である。 図1の手術器具の器具本体から体内にアームを突出させて臓器に吸着させた状態を示す縦断面図である。 図1の手術器具の基端側から見た正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る手術器具を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る手術器具を示す縦断面図であり、(a)トラカールと器具本体とを解放した状態、(b)トラカールと器具本体とを固定した状態をそれぞれ示す図である。 図1の手術器具に適用可能な回転方向制限手段を示す(a)器具本体、(b)トラカールをそれぞれ示す正面図である。 図1の手術器具に使用されるアームを構成するチューブの変形例であって、(a)四角形、(b)楕円形、(c)高剛性部材を内部に有する場合の横断面図である。 図7(b)のチューブを収容可能な貫通孔を有する器具本体の正面図である。
本発明の第1の実施形態に係る手術器具1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る手術器具1は、図1に示されるように、患者の体表組織Aを貫通して体内外に開口する内孔2aを有する略円筒状のトラカール(外套管)2の内孔2a内に挿入配置される略円柱状の器具本体3と、該器具本体3の長手方向に貫通形成された3個の貫通孔3a内にそれぞれ1本ずつ挿入された3本のアーム4(図3参照。)とを備えている。図1は、3本の内の2本のアーム4を表示している。
トラカール2は、体表に押し当てられるフランジ部2bと、体内において膨張するバルーン2cとを備えている。円筒状部分を体表組織Aに形成された孔に貫通状態に配置した後、バルーン2cを膨張させて、フランジ部2bとバルーン2cとの間に体表組織Aを挟むことにより、脱落しないように体表組織Aに貫通状態に維持されるようになっている。
器具本体3は、トラカール2より長い長手方向寸法を有し、トラカール2の内孔2aの体内側の開口から体内に出没させられる先端3bと、トラカール2の内孔2aの体外側の開口から大きく突出して配置される基端3cとを備えている。器具本体3とトラカール2との間の円筒状の空間は、Oリング5によって密封されている。これにより、器具本体3は、トラカール2の長手軸回りに回転可能に支持されている。
器具本体3に貫通形成された3個の貫通孔3aは、長手方向の途中位置から先端側に向かって、貫通孔3a相互間の間隔を次第に広げるように湾曲している。
アーム4は、弾性材料からなる中空のチューブ4aと、該チューブ4aの先端に設けられた吸盤(固定部)4bと、チューブ4aの基端側に接続された吸引器4cとを備えている。吸盤4bおよびチューブ4aは器具本体3の貫通孔3a内に挿入可能な外径寸法を有している。また、各アーム4のチューブ4aと器具本体3の各貫通孔3aとの間の円筒状の空間はOリング6によって密封されている。
吸引器4cを作動させると、該吸引器4cにより発生した負圧が、チューブ4aを介して吸盤4bに供給され、吸盤4bの吸着面を臓器Bに吸着させることができるようになっている。
また、アーム4は、器具本体3の貫通孔3aに沿って、その長さ方向に押し引きすることができる強度を有している。アーム4を長さ方向に押す場合、貫通孔3aとの間の空間を密封するOリング6による摩擦力より大きな外力を加えることにより、長さ方向に移動させることができるようになっている。一方、器具本体3に対してアーム4を停止させている状態では、Oリング6による静止摩擦によりアーム4が貫通孔3aから引き出されないよう支持される。
また、器具本体3の貫通孔3aが、先端に向かうに従って間隔を広げるように傾斜して設けられているので、アーム4を長さ方向に先端に向かって押すと、図2に示されるように、チューブ4aが貫通孔3aの湾曲に倣って弾性変形し、器具本体3の貫通孔3aの先端側の開口から相互の間隔を広げながら突出させられるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る手術器具1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る手術器具1を用いて臓器Bの手術を行うには、図1に示されるように、体表組織Aに貫通状態に配置したトラカール2の内孔2aに、吸盤4bおよびチューブ4aの先端部分を貫通孔3a内に収容した状態の器具本体3を挿入する。トラカール2は、フランジ部2bおよびバルーン2cによって、体表組織Aに貫通状態に固定されている。
この状態で、チューブ4aと貫通孔3aとの間に配置されているOリング6による摩擦に抗して、それより大きな外力をチューブ4aに加えて、チューブ4aを長さ方向に沿って先端側に押すと、チューブ4aが貫通孔3a内で移動して、図2に示されるように、先端の吸盤4bを体内に突出させる。この場合に、器具本体3に設けられた3個の貫通孔3aは、先端に向かって間隔が広がるように湾曲しているので、弾性を有するチューブ4aは、貫通孔3aの形状に倣って弾性変形させられつつ、吸盤4bを体内に押し出していく。
各貫通孔3a内のチューブ4aは独立して突出長さを決定できるので、器具本体3と臓器Bとの位置関係によって異なる臓器Bの形状に合わせて、突出長さを調節する。また、チューブ4aの先端の吸盤4bの方向も、各チューブ4aを貫通孔3a内において長手軸回りに回転させることにより、臓器Bの表面に対向するように調節する。
この状態で、吸引器4cを作動させ、チューブ4aを介して吸盤4bに負圧を供給することにより、臓器Bの表面に吸盤4bを吸着させる。これにより、図2に示されるように、3本のアーム4の先端の吸盤4bを全て臓器Bの表面に吸着させてアーム4を臓器Bに固定することができる。
そしてこの後に、トラカール2から体外側に突出している器具本体3の基端3cを把持してトラカール2の長手軸回りに、矢印Cまたは矢印Dで示されるように回転させることにより、吸盤4bによって吸着した臓器Bを容易に回転させることができる。このとき、チューブ4aは貫通孔3aとの間に配置されたOリング6による摩擦によって器具本体3の貫通孔3aから抜き出されないように保持されるので、器具本体3の回転力を、チューブ4aを介して吸盤4bに伝達することができ、臓器Bを回転させ、臓器Bの異なる側面に対して処置を行うことができる。
そして、処置が終了した後には、吸引器4cの作動を停止することで、臓器Bの表面を吸着していた吸盤4bによる吸着を解除し、吸盤4bを臓器Bの表面から剥離させる。そして、器具本体3の基端3c側に向かってチューブ4aを引き出すことにより、吸盤4bおよびチューブ4aの先端部を器具本体3の貫通孔3a内に収容し、トラカール2の内孔2aから容易に取り外すことができる。
このように、本実施形態に係る手術器具1によれば、複数の吸盤4bを臓器Bの表面に吸着させた複数のアーム4を器具本体3の回転によって、トラカール2の長手軸回りの回転力を臓器Bに容易に伝えることができ、臓器Bを低侵襲で、回転させることができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、貫通孔3aを湾曲させて、該貫通孔3a内で移動するチューブ4aを貫通孔3aの湾曲に倣って弾性変形させることで体内に突出した複数のアーム4の間隔を広げることとしたが、これに代えて、貫通孔3a自体は器具本体3の長手方向に平行に形成しておき、チューブ4aに曲がり癖を付けておくことにしてもよい。
すなわち、曲がり癖のついたチューブ4aを弾性変形させて真っ直ぐな貫通孔3a内に収容しておき、トラカール2内に器具本体3を挿入した状態で、チューブ4aを先端側から押し出す。これにより、弾性変形していたチューブ4aが復元して湾曲し、上記と同様に先端の吸盤4bを相互に離れるように配置することができる。また、貫通孔3aの湾曲と同時に用いてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る手術器具10について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る手術器具10の説明において、上述した第1の実施形態に係る手術器具1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る手術器具10は、図4に示されるように、トラカール11をさらに備えている。器具本体3の外面に半径方向外方に突出する突起12が設けられ、トラカール11の内面に、突起12を収容する溝13が設けられている。
溝13は、基端からトラカール11の内孔11a内を所定の深さ位置まで案内する長手軸方向に延びる直線上の長手溝部13aと、該長手溝部13aに接続し周方向に延びる複数の周方向溝部13bとを備えている。また、器具本体3の基端3cには、突起12の周方向位置を示すマーク14が設けられている。
トラカール11の長手溝部13aに器具本体3の突起12を挿入して、トラカール11の内孔11a内に器具本体3を挿入していき、アーム4を長手方向に押して、吸盤4bを貫通孔3aの先端から突出させ、臓器Bに吸着させた後に、いずれかの周方向溝部13bの位置で器具本体3をトラカール11に対して、長手軸回りに回転させる。これにより、吸盤4bをトラカール11の長手軸方向に異なる位置で長手軸方向に停止した状態で回転させることができて、患者の個人差に応じて、吸盤4bの適正な位置を選択することができる。
また、器具本体3の基端3cに設けたマーク14の位置を確認することにより、器具本体3の回転量を目視で把握することができる。さらに、周方向溝部13bを周方向の途中位置まで設けておくことにより、器具本体3のそれ以上の回転を防止することができるという利点もある。
次に、本発明の第3の実施形態に係る手術器具20について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る手術器具1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る手術器具20は、図5に示されるように、トラカール2に対して、器具本体3を長手軸方向の任意の位置で固定する係合機構21を備えている。
図5(a)は器具本体3とトラカール2との固定を解除した状態を示し、図5(c)は、器具本体3とトラカール2とを固定した状態を示している。図5において、器具本体3内の貫通孔3aやアーム4等は図示を省略している。
図5(a)に示されるように、係合機構21は、器具本体3の半径方向に出没可能に支持されたブレーキパッド21aと、該ブレーキパッド21aを半径方向に移動させる操作部材21bとを備えている。ブレーキパッド21aには、器具本体3の先端3bに向かって半径方向内方に傾斜する斜面が設けられている。一方、操作部材21bはブレーキパッド21aの斜面に密着させられる斜面を先端に有し、基端側に操作部21cを備えた棒状部材である。
操作部材21bの操作部21cは、図5(b)、(d)に示されるように、器具本体3の基端3cに形成された略L字状の孔22から半径方向外方に突出している。そして、孔22から露出している操作部21cを器具本体3の先端3b側に押して、図5(d)に示されるように孔22の段差に引っ掛けることにより、器具本体3をトラカール2に固定した状態に維持することができるようになっている。
すなわち、図5(a)、(b)に示されるように、操作部材21bが器具本体3の基端3c側に配置されている状態では、操作部材21bの斜面はブレーキパッド21aを半径方向外方に押しておらず、ブレーキパッド21aが半径方向内方に引っ込んでいて、トラカール2に対して器具本体3が自由に動くことができる。
一方、図5(c)、(d)に示されるように、操作部材21bを器具本体3の先端3b側に押すと、操作部材21bの斜面がブレーキパッド21aの斜面を半径方向外方に押して、ブレーキパッド21aが半径方向外方に突出させられる。これにより、ブレーキパッド21aとトラカール2の内孔2a内面との摩擦力により、器具本体3がトラカール2に対して長手軸方向に移動できないように固定される。
これにより、器具本体3と臓器Bとの位置関係に応じて、器具本体3を任意の長手方向位置に固定し、吸盤4bによる吸着をより容易にすることができる。
なお、上記各実施形態においては、図6に示されるように、トラカール2に対する器具本体3の回転方向を一方向に制限する回転方向制限手段23を備えていてもよい。
回転方向制限手段23としては、例えば、図6(a)に示されるように、器具本体3の外周面に矢印Dの方向に揺動可能な爪23aと、図6(b)に示されるように、トラカール2の内孔2aの内面に形成された溝23bとを有するラチェット機構を挙げることができる。
前記外套管の長手軸方向への前記器具本体の移動を係止する係合機構と、前記器具本体の前記長手軸回りの回転角度を制限する回転角度制限機構と、前記器具本体の前記長手軸回りの回転方向を制限する回転方向制限機構はそれぞれ、並列して組み合わせて設けることができる。
図6(a)、(b)の回転方向制限手段23によれば、トラカール2の内孔2a内に器具本体3を挿入すると、爪23aが溝23bに噛み合うので、器具本体3の右回転は許容される一方、左回転は制限されるようになっている。
このようにすることで、臓器Bを回転させた状態で器具本体3から手を離しても、回転が戻らないように保持することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、チューブ4aとして円形断面を有するものを例示したが、これに代えて、図7(a)、(b)に示されるように、非円形の横断面を有するものを採用してもよい。このようにすることで、横断面の長辺方向の剛性が短辺方向の剛性より高くなるので、例えば、臓器Bが拍動する心臓等である場合に、心臓の拍動に合わせて湾曲する方向に短辺方向を一致させておけば、臓器Bを回転させる際には、剛性の高い長辺方向に回転力を加えて容易に回転させることができる。
図7(c)は、断面形状によることなく、高剛性部材24を内部に配置したものである。これにより、湾曲方向に応じて剛性を異ならせ、横断面を非円形にしたのと同じ効果を奏することができる。
また、例えば、図7(b)のような楕円形の横断面形状を有するチューブ4aを使用した場合には、器具本体3に設ける貫通孔3aも図8に示されるように配置することが好ましい。このようにすることで、剛性の低い方向を半径方向に配置して、体内で相互間隔を広げ易くすることができる。
また、上記実施形態においては、貫通孔3aとチューブ4aとの間を密封するOリング6によって器具本体3に対するチューブ4aの位置を固定することとしたが、器具本体3を弾性材料により構成し、器具本体3に半径方向外方から押圧力を加えて、貫通孔3aの内径を収縮させることによって、器具本体3とチューブ4aとを固定してもよい。
また、器具本体3に回転力を与えやすくするために、他の部分より外径寸法の大きなグリップ部を設けてもよい。
また、吸盤4bは負圧により臓器Bに吸着することとしたが、これに代えて、臓器に引っ掛かる爪や接着剤によって固定してもよい。
また、アーム4を貫通させるための貫通孔3aに加えて、送気、送水チャネルとして使用される貫通孔を設けておいてもよい。貫通孔3aを送気、送水チャネルとして使用してもよい。
1,10,20 手術器具
2 トラカール(外套管)
2a 内孔
3 器具本体
3a 貫通孔
4 アーム
4b 吸盤(固定部)
6 Oリング(固定機構)
13b 周方向溝(角度制限機構)
21 係合機構
23 回転方向制限機構
A 体表組織
B 臓器

Claims (7)

  1. 患者の体表組織を貫通して体内外に開口する内孔を有する筒状の外套管の前記内孔内に、該外套管の長手軸回りに回転可能に配置され、前記長手軸方向に貫通する複数の貫通孔を有する器具本体と、
    該器具本体の各前記貫通孔内に、該貫通孔の長さ方向に位置変更可能に挿入され各位置で前記器具本体に対して固定可能な、弾性材料により構成された複数のアームとを備え、
    各該アームが、体内側に配置される先端に、前記貫通孔の体内側の開口から突出させられて、臓器の表面に固定される固定部を備え
    前記アームが前記器具本体の複数の前記貫通孔の各前記開口から突出されるに従って、前記固定部相互間の距離が離れるように、前記アームが癖付けられている手術器具。
  2. 前記固定部が、前記臓器の表面に負圧により吸着する請求項1に記載の手術器具。
  3. 記アームが前記器具本体の複数の前記貫通孔の各前記開口から突出されるに従って、前記固定部相互間の距離が離れるように、前記貫通孔の少なくとも前記開口近傍が前記器具本体の長手軸に対して傾斜している請求項1または請求項2に記載の手術器具。
  4. 前記外套管を備え、
    該外套管および前記器具本体に、前記外套管の長手軸方向への前記器具本体の移動を係止する係合機構が設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載の手術器具。
  5. 前記外套管に対する前記器具本体の前記長手軸回りの回転角度を制限する角度制限機構を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の手術器具。
  6. 前記外套管に対する前記器具本体の前記長手軸回りの回転方向を制限する回転方向制限機構を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の手術器具。
  7. 前記器具本体に対する前記アームの移動を係止する固定機構を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の手術器具。
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