JP6016516B2 - 画像処理装置およびその制御方法、画像処理プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents
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LFカメラでは複数方向の光線情報を記録するため、通常のデジタルカメラに比較して、画素数に対するデータ量が大きくなる。そこで、データ量を削減するため、特許文献1には、撮像画像のボケ具合に応じてデータを圧縮する方法が開示されている。また、特許文献2に開示の技術では、一部のデータをJPEG(Joint Photographic Experts Group)データに変換して画素データとして保持することで、全体のデータ量の削減を行っている。
前記特許文献1に開示の技術では、撮影時の画像のボケ具合に応じて一律に圧縮が行われるに過ぎず、撮影後に視点やピント位置を指定できるデータの圧縮処理については考慮されていなかった。また、前記特許文献2に開示の技術では、データの置き換え画素が固定位置の画素であるために削減率が常に一定である。よって、さらにデータ量を減らすには限界がある。
本発明は、撮影後にピント状態を指定可能な画像データの利点を活かしつつ、データ量を削減することを目的とする。
また、本発明の第2の側面としての装置は、撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報を含み、ピント状態を指定できる画像データの圧縮処理を行う画像処理装置であって、前記光線情報および方向情報を解析して画素ごとの奥行き情報を生成する奥行き情報解析手段と、前記奥行き情報解析手段から奥行き情報を取得し、前記画像データの一部を、前記光線情報および方向情報から積分計算した積分画素データに置き換えることによりデータの圧縮処理を行う圧縮処理手段を備える。
図1(A)は本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成の概略を示すブロック図である。
撮像部101は被写体の光線情報を記録する。本実施形態では装置内に撮像部101をもつ形態を説明する。なお、外部の撮像装置から画像処理装置にデータを取り込む形態については、変形例として後述する。
撮像光学系を構成する撮像レンズ201を通過して、マイクロレンズアレイ202に入射した被写体からの光は、イメージセンサ203によって光電変換されて電気信号が得られる。撮像レンズ201は、被写体からの光をマイクロレンズアレイ202に投射する。撮像レンズ201は交換可能であり、撮像装置の本体部に装着して使用する。ユーザは撮像レンズ201のズーム操作により撮像倍率を変更することができる。マイクロレンズアレイ202は、多数の微小レンズ(マイクロレンズ202a)を格子状に配列して構成されており、撮像レンズ201とイメージセンサ203の間に位置する。
以上のように取得した光線情報と方向情報に基づいて、光線の並べ替えと計算処理を行うことにより、任意のピント位置や視点を指定した画像データを生成できる。以下、光線情報および方向情報を総称してLFデータと呼ぶ。
フォーカス範囲設定部104は、LFデータの再生時に設定可能なピント位置の範囲について設定処理を行う。以下では、この設定範囲をフォーカス可能範囲という。図3はフォーカス可能範囲の概念を説明する模式図である。図3の例では撮像装置(LFカメラ)で被写体A、B、Cを撮影する状況を示す。被写体Bが撮像装置に最も近く、次に近いのが被写体Aであり、最も遠いのが被写体Cである。「フォーカス可能範囲1」は被写体AおよびBにピント合わせが可能な範囲を示し、「フォーカス可能範囲2」は被写体AおよびCにピント合わせが可能な範囲を示す。
図1の記録データ生成部106は、撮像部101および錯乱円径計算部103から取得したデータを用いて圧縮処理を行って記録データを生成する。記録データ生成部106の詳細については後述する。データ記録部107は、記録データ生成部106により生成された記録データを受け取って記録媒体への記録処理を行う。データは、例えばメモリカード等のリムーバブルメディアに記録されるが、これに限るものではない。
まず、図4および図5を参照して、LF画像における錯乱円の概念を説明する。図4はマイクロレンズアレイ202とイメージセンサ203との関係を表す模式図である。図中に円形枠で示す部分は1つのマイクロレンズ202aを表し、また四角形枠で示す部分はイメージセンサ203の各画素、つまり個々の検出素子203aを表している。図4の例では、1個のマイクロレンズ202aに対して、5行×5列=25個の検出素子203aが割り当てられて配置されている。
距離情報生成部801は、奥行きマップ生成部102から取得したデータ、つまり奥行き情報を用いて、現在注目している画素(以下、注目画素という)の距離情報を生成する。この距離情報は、奥行き方向において注目画像に対応する位置と撮影位置との差に相当し、最大距離算出部802に送られる。最大距離算出部802は、距離情報生成部801から取得した距離情報、およびフォーカス範囲設定部104から取得したフォーカス可能範囲の情報に基づき、注目画素についてフォーカス可能範囲を基準とした最大距離を算出する。
撮像装置から見て、被写体Bはフォーカス可能範囲よりも手前側に位置している。このため、フォーカス可能範囲にて最も奥位置(第2の端位置)での距離5と、被写体Bの距離1との差分の絶対値4が最大距離として算出される。また、撮像装置から見て、被写体Cはフォーカス可能範囲よりもさらに奥側に位置している。このため、フォーカス可能範囲の最も手前の位置(第1の端位置)での距離2と、被写体Cの距離9との差分の絶対値7が最大距離となる。被写体Aについては、フォーカス可能範囲内に位置している。このため、被写体Aの距離4と第2の端位置での距離5との距離差|5−4|=1、および被写体Aの距離4と第1の端位置での距離2との距離差|4−2|=2が比較される。両者のうちで大きい方の距離差、すなわち2が最大距離となる。
錯乱円径計算部103は、奥行きマップ生成部102から取得した奥行き情報を用いて、注目画素の距離情報を取得する(S1001)。次にフォーカス可能範囲にて最も奥位置(第2の端位置)と、注目画素の位置との距離差(これをAと記す)が算出される(S1002)。次にフォーカス可能範囲にて最も手前の位置(第1の端位置)と、注目画素の位置との距離差(これをBと記す)が算出される(1003)。
S1004では、S1002で算出した|A|とS1003で算出した|B|が比較される。つまり、差分の絶対値について大小関係が比較される。判定結果が|A|≧|B|の場合、S1005に処理を進め、|A|<|B|の場合、S1006に処理を進める。S1005ではAの絶対値が最大距離に設定される。一方、S1006では、Bの絶対値が最大距離に設定される。
・計算式
錯乱円径 = 最大錯乱円径×(最大距離÷奥行き検出範囲)
LFカメラの最大錯乱円径は、1つのマイクロレンズ202aに対応する撮像素子の検出画素数により算定される。最大錯乱円径に対して、最大距離と奥行き検出範囲の比率を乗算すれば、錯乱円径が得られる。S1001からS1008の処理を全ての画素に対して行うことで、全画素について錯乱円径を算出することができる。
撮像データ受信部1101は、撮像部101から撮像データ(LFデータ)を受信して圧縮データ生成部1104へ送信する。錯乱円径受信部1102は、錯乱円径計算部103から画素ごとの錯乱円径の情報を受信し、圧縮データ生成部1104および錯乱円径データ生成部1105へ送信する。圧縮データ生成部1104は、錯乱円径受信部1102から受信した錯乱円径の情報に基づいて、錯乱円外(錯乱円よりもマイクロレンズの周縁側)を通過する光の光線情報および方向情報を削除することで圧縮データを生成する。錯乱円径データ生成部1105は、錯乱円径受信部1102から受信したデータを画素の順に並べて錯乱円径データを生成する。データ合成部1106は圧縮データ生成部1104が生成した圧縮データと、錯乱円径データ生成部1105が生成した錯乱円径データを受け取り、両者を合成することによって記録データを生成する。記録データは錯乱円径データを含むが、LFデータの一部(錯乱円内を通過する光の光線情報および方向情報)だけを含むので、元のLFデータに比べてデータ量が少ない。
次に、第1実施形態の変形例を説明する。なお、既に説明した部分と同様の部分には前記と同一の符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略し、主に相違点を説明する。
図1(A)に示すモード記憶部1301は、画像データ(LFデータ)の記録モードを示す情報を記憶している。記録モードには通常モードおよび圧縮モードがあり、通常モードではLFデータの圧縮処理を行わないものとする。記録データ生成部106はモード記憶部1301が記憶している記録モードの情報に応じて、撮像データから記録データを生成する。
変形例によれば、記録モードに応じて、LFデータの圧縮処理を行う設定と、LFデータの圧縮処理を行わない設定を切り替えることができる。
LFカメラ1210は撮像部101およびデータ送信部1211を備える。データ送信部1211は撮像部101によるLFデータをデータ受信部1221へ送信する。データの送信には公知の映像インターフェース(DVI等)やEthernet(登録商標)等を利用すればよい。DVIは”Digital Visual Interface”の略号である。情報処理装置内のデータ受信部1221は、データ送信部1211からLFデータを受信し、奥行きマップ生成部102、錯乱円径計算部103、記録データ生成部106へそれぞれ出力する。
以上説明したように、撮影後にピント状態を指定できるというLFカメラの利点を維持したまま、データ量を削減することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、撮像装置としてのLFカメラと、該カメラが生成したLF映像信号受信して処理する映像表示装置について説明する。
図10は撮像装置(LFカメラ)2200および映像表示装置2100の構成例を示すブロック図である。
撮像装置2200は被写体を撮像してLF映像信号を出力する。映像表示装置2100内の映像入力部2101は、撮像装置2200から映像表示装置2100に入力されるLF映像信号を受信する。LF映像信号は、DPやDVI、HDMI、SDI等の映像入力端子より入力される。DPは”DisplayPort”、HDMIは”High-Definition Multimedia Interface”、SDIは”Serial Digital Interface”の略号である。
ピント位置指定部2108は、ユーザ操作または装置の動作モード等に応じてLF画像に関するピント位置を指定し、画像内でピントを合わせる位置を設定する。設定情報(ピント情報)は映像処理部2109に送られる。映像処理部2109は、LFデータ解析部2106、位置情報受信部2107、ピント位置指定部2108からの各情報に基づいて画像表示データを生成する。映像処理部2109は、映像入力部2101から入力された画像データに対して、色域変換、スケーリング処理、OSD(On Screen Display)重畳等の各種処理を行う。映像処理部2109は、ピント位置指定部2108からの設定情報に基づいて画像表示データを生成する。生成された画像表示データは表示部2110へ送信される。表示部2110は、画像表示データに従って画像を表示する。
撮像装置2200は、被写体2201からの光を結像させるレンズ部2202を備える。被写体2201からの光はレンズ部2202を通して撮像素子部2203に到達する。撮像光学系を構成するレンズ部2202は、図2および図4で説明したように、撮像レンズとマイクロレンズアレイを組み合わせて構成される。レンズ部2202を通過した光線は撮像素子部2203で光電変換されて、撮像データが得られる。撮像レンズおよびマイクロレンズアレイの特性と、撮像素子の画素配置に基づき、撮像された画像に対してピントや視点といった各種LF情報が付与される。
カメラCPU2204は各種プログラムを実行して撮像装置2200全体を制御する。RAM2205は、一時保存データとして、カメラCPU2204が実行するプログラムや、ピント範囲の設定値や各種テーブルデータ等を記憶する。ROM2206は各種データを保存する書き換え可能な不揮発性記憶デバイスである。各種データとしては、LF撮像データ、撮影モード設定等の各種ユーザ設定値等が挙げられる。LF撮像データはLFカメラで撮像したLFデータである。なお、ROM2206については、LF撮像データの取り扱いの利便性を考慮して、取り外し可能なリムーバブルメディアを併用してもよい。
撮影モード設定部2208は、UI画面上でのユーザ操作等に応じて撮影モードの設定処理を行う。撮影モードは、LFデータを圧縮しない通常モードと、LFデータを圧縮してデータ量を削減する圧縮モードを含み、撮影モードの設定情報はROM2206に保持される。奥行き情報解析部2209は、LFデータを解析して奥行き情報を生成する。この奥行き情報をマップ化したデータは奥行きマップや3Dマップと呼ばれ、撮像データ中での各被写体の位置関係を表す情報を有する。
積分画素生成部2211は積分画素データ生成手段であり、置換対象領域内の画素に対して積分画素データを生成する。生成された積分画素データは、元のLFデータに比べてデータ量が削減される。これは、LFデータの一部が、計算済みの積分画素データに置換されるので、計算前の元のLFデータに比べて画素数当たりのデータ量が少なくなるからである。
図12は撮像装置2200がLF撮像データを映像表示装置2100へ送出する処理例を説明するフローチャートである。以下では、予めユーザ操作によって、撮影モードフラグが圧縮モードに設定されているものとする。表1に示す撮影モードフラグはカメラCPU2204が撮影モードの管理に使用する情報である。
まず、S901にて予め解析済みの奥行き情報(奥行き解析情報)が参照され、S902に処理を進める。S902は奥行き解析ができなかった領域の有無についての判定処理である。奥行き解析ができなかった領域があると判定された場合、S903に処理を進め、該領域が無いと判定された場合、S904に処理を進める。S903では、奥行き解析ができなかった領域内の画素に対して、積分画素データに置き換える領域として画素領域テーブル(図17参照)に登録する処理が実行される。具体的には、置換対象領域として特定するための領域名と、開始位置のX座標およびY座標と、縦サイズおよび横サイズの各情報が登録される。一方、S904では積分画素データに置き換える画素領域が無いと判断されるため、画素領域テーブルへの登録処理は行わない。
S903やS904の後でS905に進み、LF撮像データを全て解析して置換画素領域の特定が終了したか否かについて判定される。解析処理が全て完了した場合、処理を終了する。解析処理が終わっていない場合、S906に進んで処理を続行し、S902に戻る。
S2001では、撮影モードフラグが判定される。撮影モードが通常モードの場合、S2002へ処理を進め、また、圧縮モードの場合、S2003へ処理を進める。S2003で積分画素生成部2211は、積分画素データを生成して映像データ生成部2212に出力する。この場合、映像データ生成部2212は、置換対象領域内の画素に対して、光線情報および方向情報から積分計算した積分画素データへの置換処理を実行し、データ量を削減する圧縮処理を行う。一方、S2002では、映像データ生成部2212は、積分画素データへの置換処理を行わない。
まず、S2101にて映像処理部2109は、位置情報受信部2107から取得した積分画素位置情報から、積分画素データへの置換処理を行った領域の画素位置を特定する。但し、撮影モードの設定情報や被写体の位置関係によっては置換処理を行った領域が存在しない場合もある。次のS2102で映像処理部2109は、積分画素位置情報とLF撮像データ、およびユーザ操作で指定したピント位置に基づいて画像表示データを生成する。本処理については、図16を参照して後述する。S2103で表示部2110は、S2102で生成した画像表示データに従って画像を表示する。
S2201で映像処理部2109は、ユーザ操作により指定されたピント情報を取得する。次のS2202で映像処理部2109は、積分済み画素領域テーブルを参照する。積分済み画素領域とは、置換対象領域内の各画素に対して積分画素データへの置換処理を行った領域である。前記テーブルは積分画素データに置き換えた画素領域を記載した情報を含み、図17と同様に、積分画素データへの置換処理を行った画素領域を特定するための領域名と、開始位置のX座標およびY座標と、縦サイズおよび横サイズの各情報を含む。
S2202では、積分済み画素領域が存在するか否かについての判定処理が行われる。積分済み画素領域が存在しない場合、S2203へ処理を進め、また、積分済み画素領域が存在する場合、S2204へ処理を進める。
第2実施形態によれば、LFデータの一部を積分画素データに置き換えることにより、LF画像の特徴を活かしたままで、データ量を削減することができる。
次に、図18および図19を参照して、第2実施形態の変形例を説明する。
第2実施形態に係る前記の例では、置換対象領域に対する置き換え画素データの生成および置換処理を、撮像装置2200が行った。変形例では、図18に示す撮像装置2200から外部装置2600に対して、LF撮像データと置換対象領域の情報が送信される。
S2703にて、画素生成モードフラグの値が判定され、これが「外部」に設定されている場合、S2704に処理を進め、フラグの値が「カメラ」に設定されている場合、S803に処理を進める。
なお、フラグの値が「カメラ」に設定されている場合、既に説明したS803からS805の処理が実行される。処理の詳細については、図12で説明済みである。
変形例によれば、ユーザ操作による画素生成モードフラグの設定に応じて、積分画素データの生成および置換処理を撮像装置で行うか、または外部装置で行うかを任意に選択できる。よって、撮像装置のバッテリ残量や使用状況等に応じたLF撮像データの処理が可能となり、ユーザの利便性が向上する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前記実施形態の機能を実現する画像処理プログラムを、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
106 記録データ生成部
201 撮像レンズ
202 マイクロレンズアレイ
203 イメージセンサ
1301 モード記憶部
2100 映像表示装置
2109 映像処理部
2200 撮像装置(LFカメラ)
2212 映像データ生成部
2600 外部装置
Claims (22)
- 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報を含み、ピント状態を指定できる画像データの圧縮処理を行う画像処理装置であって、
画像データの再生時に設定可能なピント位置の範囲を設定する設定手段と、
前記光線情報および方向情報を取得して画素ごとに奥行きを検出する奥行き検出手段と、
前記設定手段による設定範囲の情報および前記奥行き検出手段により検出された奥行き情報を取得して前記画素ごとに錯乱円径を算出し、錯乱円内を通過する光の光線情報および方向情報を保持し、錯乱円外を通過する光の光線情報および方向情報を削除することによりデータの圧縮処理を行う圧縮処理手段を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記圧縮処理手段は、前記設定手段による設定範囲の端位置と、前記奥行き検出手段により検出された奥行き情報から画素ごとに算出した距離情報の示す位置との差を算出し、当該差の大きさが最大となる距離から前記錯乱円径を算出する錯乱円径計算手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記錯乱円径計算手段は、
前記奥行き情報から前記距離情報を生成する距離情報生成手段と、
前記設定手段による設定範囲の端位置に対して、前記距離情報の示す位置との距離差を画素ごとに算出し、当該距離差が最大となる最大距離を算出する最大距離算出手段と、
前記最大距離を奥行き検出範囲の大きさで割った比率を最大錯乱円径に乗算することにより前記錯乱円径を算出する錯乱円径算出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記画像データの記録モードを示す情報を記憶するモード記憶手段と、
前記モード記憶手段が記憶する情報が前記画像データを圧縮して記録処理を実行するモードである場合、前記圧縮処理手段により圧縮されたデータ、および錯乱円径のデータを合成して記録データを生成する記録データ生成手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報を含み、ピント状態を指定できる画像データの圧縮処理を行う画像処理装置にて実行される制御方法であって、
画像データの再生時に設定可能なピント位置の範囲を設定する設定ステップと、
前記光線情報および方向情報を取得して画素ごとに奥行きを検出する奥行き検出ステップと、
前記設定ステップで設定された設定範囲の情報および前記奥行き検出ステップにて検出された奥行き情報を取得して前記画素ごとに錯乱円径を算出する算出ステップと、
錯乱円内を通過する光の光線情報および方向情報を保持し、錯乱円外を通過する光の光線情報および方向情報を削除することによりデータの圧縮処理を行う圧縮処理ステップを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記圧縮処理ステップは、前記設定ステップでの設定範囲の端位置と、前記奥行き検出ステップで検出した奥行き情報から画素ごとに算出した距離情報の示す位置との差を算出し、当該差の大きさが最大となる距離から前記錯乱円径を算出する錯乱円径計算ステップを有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記錯乱円径計算ステップは、
前記奥行き情報から前記距離情報を生成する距離情報生成ステップと、
前記設定範囲の端位置に対して、前記距離情報の示す位置との距離差を画素ごとに算出し、当該距離差が最大となる最大距離を算出する最大距離算出ステップと、
前記最大距離を奥行き検出範囲の大きさで割った比率を最大錯乱円径に乗算することにより前記錯乱円径を算出する錯乱円径算出ステップを有することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。 - モード記憶手段が記憶する情報を取得し、前記画像データを圧縮して記録処理を実行するモードであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにて、前記画像データを圧縮して記録処理を実行するモードが判定された場合、前記圧縮処理ステップで圧縮したデータ、および前記算出した錯乱円径のデータを合成して記録データを生成する記録データ生成ステップを有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。 - 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報を含み、ピント状態を指定できる画像データの圧縮処理を行う画像処理装置であって、
前記光線情報および方向情報を解析して画素ごとの奥行き情報を生成する奥行き情報解析手段と、
前記奥行き情報解析手段から奥行き情報を取得し、前記画像データの一部を、前記光線情報および方向情報から積分計算した積分画素データに置き換えることによりデータの圧縮処理を行う圧縮処理手段を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記圧縮処理手段は、前記奥行き情報解析手段から奥行き情報を取得し、画素ごとの奥行き情報が生成された第1の領域と、奥行き情報が解析できなかった第2の領域を特定し、前記第2の領域を、前記積分画素データへの置き換えを行う領域であると決定して当該領域の位置情報を出力する領域決定手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記圧縮処理手段は、
前記光線情報および方向情報から前記積分画素データを生成する画素データ生成手段と、
前記第2の領域の位置情報、および前記積分画素データを取得し、前記第2の領域に対して前記積分画素データへの置き換えを行う置換処理手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記画素データ生成手段は、画質設定に従ってボケ量を変更した画素データまたは複数の画素領域にピントを合わせたパンフォーカス画像の画素データを、前記第2の領域内の画素データと置き換えるために生成することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
- 前記積分画素データへの置き換えを行った前記第2の領域の位置情報を出力する位置情報出力手段を備えることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像内のピントを合わせる位置を設定する設定手段と、
前記設定手段による設定情報と、前記圧縮処理手段により圧縮処理された画像データ、および前記領域決定手段による前記第2の領域の位置情報を取得し、前記光線情報および方向情報から生成した画像データおよび前記積分画素データへの置き換えを行った画像データを用いて画像表示データを生成する映像処理手段を備えることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 撮影された光の強度を示す光線情報および光の方向を示す方向情報を含み、ピント状態を指定できる画像データの圧縮処理を行う画像処理装置にて実行される制御方法であって、
前記光線情報および方向情報を解析して画素ごとの奥行き情報を生成する奥行き情報解析ステップと、
前記奥行き情報解析ステップで生成した奥行き情報を用いて、前記画像データの一部を、前記光線情報および方向情報から積分計算した積分画素データに置き換えることによりデータの圧縮処理を行う圧縮処理ステップを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記圧縮処理ステップは、前記画素ごとの奥行き情報が生成された第1の領域と、奥行き情報が解析できなかった第2の領域を特定するステップと、前記第2の領域を、前記積分画素データへの置き換えを行う領域であると決定するステップを有することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記圧縮処理ステップは、前記光線情報および方向情報から前記積分画素データを生成する画素データ生成ステップと、前記第2の領域の位置情報、および前記積分画素データを用いて、前記第2の領域に対して前記積分画素データへの置き換えを行う置換処理ステップを有することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記画素データ生成ステップにて、画質設定に従ってボケ量を変更した画素データまたは複数の画素領域にピントを合わせたパンフォーカス画像の画素データを、前記第2の領域内の画素データと置き換えるために生成することを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記積分画素データへの置き換えを行った前記第2の領域の位置情報を出力するステップをさらに有することを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 画像内のピントを合わせる位置を設定する設定ステップと、
前記設定ステップによる設定情報と、前記圧縮処理された画像データ、および前記第2の領域の位置情報を取得し、前記光線情報および方向情報から生成した画像データおよび前記積分画素データへの置き換えを行った画像データを用いて画像表示データを生成する映像処理ステップをさらに有することを特徴とする請求項16から19のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。 - 請求項5から8、15から20のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
- 請求項1から4、9から14のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
撮像光学系から複数のマイクロレンズを介してそれぞれ入射する光を電気信号に変換する複数の光電変換手段を有し、該複数の光電変換手段から出力される前記光線情報および方向情報を前記画像処理装置に出力する撮像手段を備えることを特徴とする撮像装置。
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