JP6013136B2 - 工具ホルダ、及び工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工するための工具を自動で切り替え可能な工具ホルダ、及び当該工具ホルダを備えた工作機械に関する。
従来、ターニングセンタ等の工作機械には、ワークが固定された回転テーブルを回転させつつ、主軸に装着したバイトにより旋削を行うことで、立旋盤として利用できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
通常、主軸にバイト(切削加工用工具)を装着する場合、主軸に接続可能なテーパシャンクを有する工具ホルダ(規格品)を用い、このホルダに1本のバイトを固定している。この場合、多数のバイトを順次切り替えて利用する場合、例えばATC(Automatic Tool Changer)により各バイトを固定したホルダを順次主軸に付け替える必要があった。
これに対して、ハウジングにインデックステーブルが設けられ、ハウジングに移動可能に支持されたプッシュバーが押下される毎にインデックステーブルが所定角度ずつ回転する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。そして、このような特許文献2の駆動機構を利用したサブタレット(例えば、商品名:TD−104(川田鉄工株式会社製))が知られている。このサブタレットは、複数のバイトが装着されたタレット部が、タレット保持部に設けられており、タレット保持部に設けられたプッシュバーが押下される毎に、タレット部が所定角度回転され、使用するバイトを順次切り替えられる。
このようなサブタレットは、複数のバイトを固定可能なタレット盤に対して、バイトの代わりに装着可能な装置であり、タレット盤にサブタレットを装着することで、通常より多くのバイトを切り替えることが可能となる。そして、タレット盤に設けられたサブタレットのバイトを切り替える場合、タレット盤をワークの加工位置から、例えば工作機械に設けられた押下手段(例えば工作機械の壁面等)まで移動させ、押下手段にプッシュバーを押し付ける。そして、プッシュバーの押下によりサブタレットのタレット部が所定角度回転し、バイトが切り替えられると、タレット盤を元のワークの加工位置に移動させて、加工を再開する。
特開2012−16816号公報 再表2007/148647号公報
ところで、上述したようなサブタレットを用いる場合、ブッシュバーを押下するために、タレット盤等のサブタレットが装着される装着部を押下手段まで移動させる必要がある。このため、装着部の移動量が増大し、その移動に係る時間分、加工作業に要する時間も長くなるという課題がある。
本発明は、迅速にバイトを切り替え可能な工具ホルダ、及び工作機械を提供することを目的とする。
本発明の工具ホルダは、工具を装着可能な工具固定部が複数設けられたタレット端面を有し、当該タレット端面の中心点を通る回転中心線に対して回転可能に設けられるタレット部、前記工具固定部に固定される前記工具、及びプッシュバーを有し当該プッシュバーが押下方向に押下されることで前記回転中心線を中心に前記タレット部を所定角度回動させるタレット保持部、を有するバイト保持タレットと、前記バイト保持タレットを装着可能なタレットホルダと、を備え、前記タレットホルダは、前記プッシュバーと平行に設けられ、軸心方向に沿って進退可能な駆動バーと、前記駆動バーと前記プッシュバーとを連結し、前記駆動バーの進退移動に連動して前記プッシュバーを前記押下方向に沿って進退させる連結部と、前記駆動バーを前記軸心方向に進退駆動させる駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明では、バイト保持タレットのタレット保持部に設けられたプッシュバーが、押下方向に移動された後、プッシュバーが押下方向とは反対方向(戻り方向)に戻ることで(つまり、ワンプッシュされることで)、タレット部が所定角度回転して、タレット部に保持されたバイトが切り替わる。また、タレットホルダに駆動機構によりプッシュバーと平行な駆動バーが設けられ、この駆動バーが連結部によってバイト保持タレットのプッシュバーと連結されている。
このため、駆動機構を駆動させて駆動バーを軸心方向に沿って進退させると、駆動バーに連動してプッシュバーも押下方向に沿って進退し、プッシュバーをワンプッシュすることができる。このような構成では、プッシュバーをワンプッシュするために、当該プッシュバーを押下するための押下手段まで工具ホルダを移動させる必要がなく、駆動バーを軸心方向に往復駆動させるだけでよいので、迅速なバイトの切り替えが可能となる。
本発明の工具ホルダでは、前記タレットホルダは、前記駆動バーに平行に設けられた支持バーと、前記支持バーを、軸心方向に沿って進退可能にガイドする支持ガイド部と、を備え、前記支持バーは、前記駆動バーより、軸心方向に対する長さ寸法が大きく形成され、前記連結部は、前記プッシュバー、前記駆動バー、及び前記支持バーを連結することが好ましい。
本発明では、駆動バーと平行な支持バーが設けられ、この支持バーが支持ガイド部により軸心方向、つまりプッシュバーの押下方向と平行に移動可能となるようにガイドされている。
上述したような駆動バーは、駆動機構により駆動させる必要があり、駆動機構の配置スペースまたは駆動機構との連結機構のスペースを確保するために、長さ寸法を十分に大きくすることができない。したがって、このような駆動バーでは、当該駆動バーが傾斜する不都合を防止するための軸受を十分に設けられない場合がある。これに対して、駆動機構等を必要としない支持バーは、駆動バーに比べて長さ寸法を大きくすることができ、その分、軸受等により構成される支持ガイド部の配置スペースを十分に取ることができる。したがって、支持バーは、駆動バーに比べて、軸心方向に対する傾斜を抑えることができる。このため、支持バーと駆動バーとを連結することで、駆動バーを駆動させる際に、精度良く駆動バーを軸心に沿って駆動させることができ、駆動バーの傾斜等による動作不良を防止することができる。
本発明の工具ホルダでは、前記駆動機構は、前記駆動バーに連動するピストンと、前記ピストンを進退可能に保持するシリンダと、前記シリンダの一端側に設けられた流体導入部に流体を導入し、前記プッシュバーの前記押下方向に対応した第一方向に前記ピストンを移動させる流体導入手段と、前記第一方向とは反対の第二方向に前記ピストンを付勢する付勢手段と、を備えることが好ましい。
本発明では、駆動機構は、ピストン及びシリンダにより構成され、シリンダの一端側に流体導入部が設けられている。このような構成では、流体導入部から流体を導入すると、流体によりピストンがプッシュバーの押下方向に対応した第一方向に押し出され、ピストンと連動する駆動バーを駆動させることができる。また、流体導入手段により流体が導入されない状態では、付勢手段によりピストンが第一方向とは反対となる第二方向に付勢され、ピストンが第二方向に移動する。これにより、押下されていたプッシュバーが戻り方向に移動され、タレット部が所定角度回転してバイトが切り替えられる。このような構成では、ピストン及びシリンダを用いた簡素な構成で容易に駆動バー及び駆動バーに連動するプッシュバーを制御することができる。
また、この流体としては、例えば、バイトによりワークを加工する際に、旋削屑等を吹き飛ばすエアや、ワーク洗浄用の洗浄液等を用いることができ、このようなワーク加工用の流体を駆動機構の駆動源とすることで、例えばソレノイドやモータ等の電磁駆動する構成に比べて、工具ホルダに電気的配線構成を設ける必要がなくなり、構成の簡略化を図ることができる。
なお、本発明において、ピストンの移動軸上に駆動バーが設けられ、ピストンと駆動バーとが同一方向に移動する構成に限られない。例えば、ピストンと駆動バーとの間にカム機構等が介在し、駆動バーの駆動方向に対してピストンの駆動方向が傾斜する場合や、ピストンの駆動方向とは反対方向に駆動バーが駆動する場合も本発明に含まれるものである。この場合では、第一方向は、ピストンの移動により駆動バーやプッシュバーを押下方向に移動させる当該ピストンの移動方向を指す。
本発明の工具ホルダでは、前記工具固定部は、前記タレット端面の中心点に対して45度間隔で8個設けられており、前記タレット保持部は、前記プッシュバーが押下されることで、前記タレット部を45度回動させることが好ましい。
本発明における工具ホルダとして、工具固定部の数としては特に限定されないが、工具固定部が8個設けられ、プッシュバーの押下によりタレット部を45度ずつ回動させることが望ましい。このような構成では、多くの工具を工具ホルダに保持させることが可能であるとともに、隣り合う工具の間隔が狭くなりすぎず、1つの工具によりワークを加工している最中に他の工具がワークに干渉する等の不都合も回避できる。
本発明の工作機械は、回転駆動軸を中心として回転可能に設けられ、ワークが固定される回転テーブルと、前記回転テーブルを回転駆動させるテーブル駆動部と、上述したような工具ホルダと、前記タレットホルダを装着可能なホルダ装着部と、前記ホルダ装着部を前記回転テーブルに対して相対的に移動させる加工駆動部と、前記加工駆動部、前記テーブル駆動部、及び前記駆動機構を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、上述のように、工具ホルダに保持された工具を迅速に切り替えることができる。このため、工作機械による加工作業も迅速に行うことができる。
本実施形態の工作機械である旋削加工装置全体を示す概略図。 本実施形態の旋削加工装置のバイトホルダの概略構成を示す側面図。 本実施形態のバイト保持タレットを主軸とは反対側から見た平面図。 ホルダ本体を主軸の中心軸に沿って断面した断面図。 図4におけるV-V線における断面図。 支持バー及び支持ガイド部の概略構成を示す断面図。 旋削加工装置における加工処理を示すフローチャート。
以下、本発明に係る一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[旋削加工装置の構成]
図1は、本実施形態の工作機械である旋削加工装置全体を示す概略図である。
図1において、工作機械である旋削加工装置1は、NC装置などの制御装置2(制御手段)により制御される加工装置であって、ベース3と、このベース3の上面に設けられて回転可能なテーブル4と、ベース3の両側に立設された一対のコラム5と、この両コラム5の上部間に掛け渡されたクロスレール6と、このクロスレール6に沿って左右方向(X軸方向)へ移動可能に設けられたサドル7と、このサドル7に上下方向(Z軸方向)へ昇降可能に設けられたラム8と、このラム8の下端に設けられ主軸9(ホルダ装着部)と、主軸9に装着されるバイトホルダ10(工具ホルダ)と、を備える。
テーブル4は、ベース3に内蔵されたモータ4A(テーブル駆動部)等で駆動されて回転駆動軸4Bを中心に任意の速度で回転可能であり、任意の回転角度で停止可能である。
ベース3には、テーブル4をY軸方向に移動させるY軸移動機構3Yが設けられ、クロスレール6には、サドル7をX軸方向に移動させるX軸移動機構6Xが設けられ、サドル7には、ラム8をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構7Zが設けられている。これらのX軸移動機構6X、Y軸移動機構3Y及びZ軸移動機構7Zは、本発明の加工駆動部を構成し、テーブル4上のワークWと、主軸9に装着されたバイトホルダ10のバイト125と、を三次元方向へ相対移動させる。
このような旋削加工装置1では、主軸9に装着したバイトホルダ10にバイト125を装着しておく。そして、制御装置2により、X軸移動機構6X、Y軸移動機構3Y及びZ軸移動機構7Zを駆動させ、このバイト125をテーブル4の中心軸に向けて保持しておく。そして、制御装置2により、モータ4Aを駆動させて、ワークWを固定したテーブル4を回転させ、ワークWの側面にバイト125を近接させることで、ワークWの旋削を行う。
[バイトホルダの構成]
次に、主軸9に装着されるバイトホルダ10(工具ホルダ)の構成について、図面を用いて説明する。
図2は、本実施形態の旋削加工装置1のバイトホルダ10の概略構成を示す側面図である。
図2に示すように、バイトホルダ10は、主軸9に着脱自在に装着されるホルダ本体11(タレットホルダ)と、ホルダ本体11に固定されるバイト保持タレット12とを備えている。
[バイト保持タレットの概略構成]
図3は、バイト保持タレット12を主軸9とは反対側から見た平面図である。
バイト保持タレット12は、タレット部121と、タレット保持部122とを備える。
タレット部121は、図3に示すように、例えば円形又は平面多角形(本実施形態では略円形)状に形成されたタレット端面123を有するブロックである。このタレット部121は、タレット保持部122により、図3に示すようなタレット端面123の平面重心点Oを通る回転中心線を中心に回転可能に保持されている。
タレット部121のタレット端面123には、重心点Oに対して等角度間隔(本実施形態で45度間隔)にバイト固定部124(工具固定部)が設けられている。これらのバイト固定部124には、それぞれ、例えばボルト締め等により、バイト125(旋削用工具)を装着することができる。
タレット保持部122は、タレット部121を回転可能に保持するとともに、例えばボルト等によりホルダ本体11に固定される。
また、タレット保持部122は、プッシュバー126を備え、このプッシュバー126が押下されることで、タレット部121を、所定角度(本実施形態では45度)回動させる。具体的には、プッシュバー126が、当該プッシュバー126の軸方向に沿ってタレット保持部122の内部側に移動(押下)され、元の位置に戻ることで(ワンプッシュされることで)、タレット部121を45度回動させる。これにより、プッシュバー126がワンプッシュされる度に、テーブル4上のワークWに対向するバイト125が順次切り替えられる。なお、プッシュバー126の軸心に沿ってタレット保持部122の内部側に向かう方向を押下方向、押下方向と反対方向を戻り方向と称する。
なお、上記のようなバイト保持タレット12としては、例えば川田鉄工株式会社製の商品名TD−170−8等を用いることができ、プッシュバー126が押下された際に、タレット部121を回転させる機構は周知であるため、ここでの説明は省略する。
[ホルダ本体の構成]
図4は、ホルダ本体11を主軸9の中心軸に沿って断面した断面図である。図5は、図4におけるV-V線における断面図である。
図4に示すように、ホルダ本体11は、略円筒形状のケース111と、駆動バー112と、支持バー113と、連結部114と、駆動機構200と、を備えている。
ケース111は、主軸9に接続される側に、主軸9側に突出するテーパシャンク111Aを備え、バイト保持タレット12が固定される側に、当該バイト保持タレット12を固定する固定板部111Bを備えている。また、ケース111の外周には、駆動バー112が挿通される駆動バー挿通孔111C、及び支持バー113が挿通される支持バー挿通孔111Dが設けられている。そして、ケース111の内部には、駆動バー112を軸方向に沿って進退駆動させる駆動機構200が設けられている。
テーパシャンク111Aは、主軸9のコレットチャック(図示略)に挟持されることで、ケース111が主軸9に接続される。
また、主軸9には、制御装置2の制御により、エア(流体)を供給するエア供給部(図示略)が設けられている。そして、例えばATC等により主軸9に装着する工具を取り替えた際に、当該工具にエア供給部に接続される接続管が設けられていれば、主軸9のエア供給部からエアを工具に供給することが可能となる。エア供給部から供給されたエアは、通常、ワークWの加工時に発生する例えば切削屑等の加工屑を除去するために用いられる。詳細は後述するが、本実施形態では、このエア供給部から供給されるエアにより、駆動バー112が駆動される。つまり、ホルダ本体11を主軸9に接続すると、駆動機構200の一部を構成するエア導入管230が、エア供給部に接続され、エアが供給される状態となる。
また、固定板部111Bには、上記のように、バイト保持タレット12のタレット保持部122が固定される。また、固定板部111Bのケース111内部側の面には、駆動機構200が固定される。
駆動機構200は、シリンダ210、駆動バー112と一体形成されるピストン220、エア導入管230、及びコイルばね240(付勢手段)を備えている。
シリンダ210は、軸方向が、プッシュバー126の軸方向と平行となり、かつシリンダ210の軸心がケース111の直径方向と重なるように配置され、例えば固定板部111Bに固定されている。また、シリンダ210の軸心は、駆動バー挿通孔111Cの軸心と一致する。
シリンダ210は、後述するピストン220のツバ部221の外周面と略同一径寸法の内径寸法を有し、ツバ部221の外周面が摺接するツバ摺接筒211を有する。
このツバ摺接筒211の駆動バー挿通孔111C側には、ツバ部221の移動を規制する戻り規制部212が設けられている。戻り規制部212は、シリンダ210の軸心に対して直交する戻り規制面212Aを備え、この戻り規制面212Aは、後述のコイルばね240にピストン220が戻り方向に付勢された際に、ツバ部221の端面が当接する面となる。なお、シリンダ210の内部に筒状のシリンダライナーが設けられる構成などとしてもよい。
戻り規制部212には、シリンダ210の軸心に沿って、ツバ摺接筒211よりも径小となるバー挿通孔213が設けられる。バー挿通孔213は、ピストン220と一体形成された駆動バー112が挿通する孔であり、駆動バー112の軸径と同一径寸法を有し、駆動バー112の外周面が摺接する。また、バー挿通孔213には、Oリング等により構成された封止部材213Aが設けられ、バー挿通孔213及び駆動バー112の隙間からツバ摺接筒211内部のエアが漏れる不都合を防止している。
また、戻り規制部212の戻り規制面212Aには、エア導入口214(流体導入部)が設けられている。このエア導入口214には、エア導入管230(流体導入手段)が接続されている。主軸9のエア供給部からエアが供給されると、エア導入管230からエア導入口214を介してツバ摺接筒211内にエアが導入されツバ部221が駆動バー挿通孔111Cから離れる方向(押下方向)に移動する。これにより、ツバ部221と一体形成された駆動バー112も押下方向に移動する。
また、戻り規制部212は、駆動バー挿通孔111Cに突出する筒状の案内筒212Bを有する。この案内筒212Bの外周面の径寸法は、駆動バー挿通孔111Cと略同一径寸法に形成されており、この駆動バー挿通孔111Cに嵌入されている。また、案内筒212Bの内周部には、軸受部212Cが設けられ、軸受部212Cにより駆動バー112が支持されている。
一方、ツバ摺接筒211の駆動バー挿通孔111Cとは反対側の端部には、押下規制部215が設けられている。押下規制部215は、シリンダ210の軸心に対して直交する押下規制面215Aを備え、この押下規制面215Aは、エア導入口214からエアが導入されることで移動するツバ部221が当接する面となる。
押下規制部215には、シリンダ210の軸心に沿って、ツバ摺接筒211よりも径小となる凹溝状の係止凹部216が設けられる。係止凹部216は、ツバ部221の駆動バー挿通孔111Cとは反対側面に設けられた係止凸部222が挿通する溝部となる。係止凹部216の内周面には、Oリング等の封止部材216Cが設けられる。
エア導入口214から導入されるエアによりツバ部221が押下方向に移動すると、ツバ部221の一端面が押下規制面215Aに当接し、係止凸部222が係止凹部216に係止されることで、ピストン220の移動が規制される。
また、係止凹部216の溝底部216Aには、シリンダ210の外と連通する連通孔216Bが設けられている。この連通孔216Bは、係止凸部222が係止凹部216に係止される際に、係止凹部216内の空気をシリンダ210の外部に逃がす機能を有する。
係止凹部216の溝底部216Aには、ガイドバー217が設けられる。このガイドバー217軸心は、シリンダ210の軸心と一致する。このガイドバー217は、ピストン220の軸心に設けられたガイド穴223に挿通され、コイルばね240を支持する。
また、押下規制部215の押下規制面215Aには、エア排出口218が設けられている。このエア排出口218は、ピストン220のツバ部221がエア導入口214から導入されたエアにより押下方向に移動された際に、ツバ部221及び押下規制部215間のエアをシリンダ210の外部に逃がす。また、コイルばね240により、ツバ部221が戻り方向に移動されることで、エア排出口218からシリンダ210の外部のエアが吸引され、ツバ摺接筒211のツバ部221及び押下規制部215間に導入される。
ピストン220は、上述のように、ツバ部221、係止凸部222、及びガイド穴223を有し、駆動バー112と一体形成されている。
駆動バー112は、ツバ部221の戻り方向側端面に、シリンダ210の軸心と同軸となるように接続されている。なお、本実施形態では、ピストン220と駆動バー112とが一体形成されているが、例えば、ピストン220とは別体の駆動バー112がツバ部221に固定される構成としてもよく、ツバ部221から戻り方向側に突出する軸部に駆動バー112が固定される構成などとしてもよい。
また、ツバ部221の外周面には、例えばOリング等の封止部材221Aが設けられ、エア導入口214から導入されたエアの漏れが防止されている。
ガイド穴223は、ピストン220における軸心、つまりシリンダ210の軸心に沿って形成されている。このガイド穴223は、係止凸部222、ツバ部221、及び駆動バー112の押下方向側端部に亘って形成されている。また、ガイド穴223の駆動バー112側のガイド端面223Aには、ガイド穴223の径寸法よりも小さく、ピストン220が押下方向に移動された際に、ガイドバー217が挿通可能なガイドバー係合部223Bが設けられている。
コイルばね240は、ガイドバー217にガイドされ、シリンダ210の係止凹部216の溝底部216Aから、ピストン220のガイド穴223のガイド端面223Aに亘って設けられている。このコイルばね240は、ガイド端面223A(ピストン220)を戻り方向に付勢する。これにより、エア導入口214からエアが導入されない状態において、ピストン220は戻り方向に付勢され、戻り規制面212Aに当接した状態となる。
ケース111の支持バー挿通孔111Dには、支持ガイド部115が固定されている。
図6は、支持バー113及び支持ガイド部115の概略構成を示す断面図である。
支持ガイド部115は、内周径寸法が少なくとも支持バー113の軸径寸法よりも大きく形成された内周筒状部115Aを備えている。この内周筒状部115Aには、軸方向に並列に配置された軸受部115B,115C,115D(例えばボールベアリング等)を介して支持バー113を軸心方向に進退可能に保持する。また、支持ガイド部115の軸心は、ケース111の直径方向と重なる。
支持ガイド部115の一端部は、支持バー挿通孔111Dに嵌入されており、また、支持ガイド部115の駆動機構200側の端部は、駆動機構200のシリンダ210に固定されている。
支持バー113は、軸心方向(長手方向)に対する長さ寸法が、駆動バー112よりも大きく形成され、上述したように、3つの軸受部115B,115C,115Dによりガイドされている。
このような構成の支持ガイド部115及び支持バー113では、軸心に対する傾斜をより確実に防止することができ、支持バー113を押下方向に対して精度よく進退させることができる。
連結部114は、駆動バー112、支持バー113、及びプッシュバー126の先端部を連結する板状部材である。
本実施形態では、押下方向からバイトホルダ10を見た平面視において、駆動バー112を挟んで、支持バー113及びプッシュバー126が配置されている。そして、連結部114は、駆動バー112及び支持バー113を連結する支持連結部114Aと、駆動バー112及びプッシュバー126を連結する駆動連結部114Bとを有する。また、押下方向からバイトホルダ10を見た平面視において、支持連結部114Aの長手方向(駆動バー112の軸心と支持バー113の軸心を結ぶ線方向)に対して、駆動連結部114Bの長手方向(駆動バー112の軸心とプッシュバー126の軸心を結ぶ線方向)が傾斜する。
このように、連結部114により、駆動バー112及びプッシュバー126を連結部114により連結することで、プッシュバー126を駆動バー112の駆動に連動させて駆動させることができる。つまり、シリンダ210にエアが導入されツバ部221が押下方向に移動すると、駆動バー112がツバ部221とともに押下方向に移動し、連結部114で連結されたプッシュバー126も押下方向に移動される。また、エアの導入が停止され、シリンダ210内の圧力が低下してコイルばね240の付勢力によりツバ部221が戻り方向に移動されると、これに伴って駆動バー112が戻り方向に移動し、連結部114に連結されたプッシュバー126も戻り方向に移動する。
この時、支持バー113及び支持連結部114Aが設けられていない場合では、駆動バー112を押下方向に移動させる際に、駆動バー112にプッシュバー126が連結されているので、駆動バー112がプッシュバー126側に傾斜するモーメント力を受ける。このため、駆動バー112や、駆動バー112と一体形成されたツバ部221が傾斜し、動作不良の原因となる場合がある。
これに対して、支持バー113は、駆動バー112よりも長く、ケース111の直径方向に亘る広い範囲をストローク長とすることができる。したがって、上述のように、支持ガイド部115に、3つの軸受部115B,115C,115Dを設けることができ、支持バー113を押下方向に沿って精度よく進退させることが可能となる。
これにより、駆動バー112及び支持バー113が支持連結部114Aにより連結されることで、駆動バー112の軸心に対する傾斜をも防止することができ、駆動バー112の傾斜による動作不良を適切に防止することができる。
[バイト切替方法]
次に、上述したような旋削加工装置1における旋削加工時のバイト切替方法について説明する。
図7は、旋削加工装置1における加工処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、旋削加工装置1を用いてワークWを加工するには、制御装置2は、予め設定された数値制御プログラムに基づいて、又は操作者の操作に基づいて、X軸移動機構6X、Y軸移動機構3Y及びZ軸移動機構7Zを駆動させ、主軸9をワークWの加工位置に移動させる(ステップS1)。この際、図2に示すように、プッシュバー126、駆動バー112、及び支持バー113が、ワークWに干渉しない位置(例えば、バイトホルダ10のワークWに対向する面とは反対側の面)に位置するように、主軸9を移動させる。
この後、制御装置2は、モータ4Aを駆動させ、テーブル4を回転させることで、旋削加工を実行する(ステップS2)。
そして、制御装置2は、加工処理を継続するか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3において、例えば数値制御プログラムや、操作者による入力操作等により終了指令が入力される等で加工処理を継続しない場合(ステップS3において「No」と判定される場合)、制御装置2は、加工処理を終了させる。
一方、ステップS3において、終了指令の入力がなく加工処理を継続する場合(ステップS3において「Yes」と判定される場合)は、旋削加工を継続させるとともに、制御装置2は、例えば数値制御プログラムや、操作者による入力操作等により、バイト125を切り替える旨の切替指令が入力されたか否かを判定する(ステップS4)。
このステップS4において、制御装置2は、バイト125の切替指令がない(ステップS4において「No」と判定される)場合は、ステップS2に戻り、旋削加工を継続する。
一方、ステップS4において、バイト125の切替指令がある(ステップS4において「Yes」と判定される)場合、制御装置2は、当該切替指令に含まれるバイト切替回数Nに関する情報を取得する(ステップS5)。つまり、本実施形態では、プッシュバー126をワンプッシュすることで、タレット部121を45度、所定方向に回転させる。したがって、例えば、タレット部121を90度回転させる場合では、バイト切替回数NとしてN=2が切替指令に含まれる。
次に、制御装置2は、タレット部121の切替変数nを初期化し、n=0に設定する(ステップS6)。
この後、制御装置2は、主軸9のエア供給部を制御し、エア供給圧を増加させる(ステップS7)。これにより、バイトホルダ10のエア導入管230を介してエア導入口214からシリンダ210内にエアが導入される。そして、シリンダ210内のエア導入口214側の圧力が、コイルばね240の付勢力よりも大きくなると、ピストン220が押下方向に移動する。
ピストン220が押下方向に移動すると、ピストン220に一体形成された駆動バー112、駆動バー112と連結部114を介して連結されるプッシュバー126も押下方向に移動する。
この後、制御装置2は、主軸9のエア供給部を制御し、エア供給圧を減少させる(ステップS8)。これにより、シリンダ210のエア導入口214側の圧力も減少し、コイルばね240の付勢力により、ピストン220が戻り方向に移動する。したがって、ピストン220と連動して、プッシュバー126も戻り方向に移動する。
したがって、ステップS7及びステップS8により、バイト保持タレット12のプッシュバー126がワンプッシュされることになり、タレット部121が45度、例えば時計回り方向に回動し、バイト125が切り替えられる。
この後、制御装置2は、切替変数nに「1」を加算し(ステップS9)、切替変数nがバイト切替回数Nになったか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において、n=Nであると判定された場合は、ステップS2の旋削加工に戻る。
一方、ステップS10において、切替変数nがバイト切替回数Nよりも小さい場合、ステップS7に戻り、必要数だけプッシュバー126を押下する処理を実施する。
なお、ステップS4において、制御装置2は、バイト125の切替指令があると判定した場合、バイト125をワークWとの干渉を防止するために、僅かに主軸9をワークWから離れる方向に移動させてもよい。この場合は、ステップS10において、「Yes」と判定され旋削加工を実施する前に、制御装置2は、ワークWに対する主軸9の位置を再設定する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の旋削加工装置1は、主軸9に着脱自在なバイトホルダ10を備え、このバイトホルダ10は、ホルダ本体11及びバイト保持タレット12を備える。ここで、バイト保持タレット12は、タレット保持部122のプッシュバー126がワンプッシュされることで、バイト125が装着されたタレット部121を所定角度回動させる。また、ホルダ本体11は、連結部114によりプッシュバー126と連結される駆動バー112を備え、この駆動バー112を押下方向、戻り方向に移動させる駆動機構200を備えている。
このような構成では、制御装置2の制御により駆動機構200を駆動させることで、駆動バー112と連結部114により連結させるプッシュバー126を押下方向及び戻り方向に沿って進退させることができる。したがって、例えば主軸9をワークWから大きく移動させ、プッシュバー126を旋削加工装置1の壁面等の押下手段に押し付ける必要がない。つまり、主軸9を移動させることなく、あるいはワークWからバイト125の切替時に当該バイト125が干渉しない程度に微小量移動させるだけで、バイト125を切り替えることができる。これにより、主軸9の移動に伴う時間を短縮させることができ、迅速にバイト125の切り替えを実施でき、旋削加工装置1による迅速な旋削加工を実施できる。
本実施形態は、駆動バー112と平行に設けられる支持バー113と、支持バー113を進退可能に保持する支持ガイド部115を備え、支持バー113は、連結部114により駆動バー112に連結されている。また、この支持バー113は、駆動バー112よりも軸心方向の長さ寸法が大きく形成されている。本実施形態において、駆動バー112は、駆動機構200により駆動されるバーであり、駆動機構200の配置スペースを確保するためにも、長さ寸法を大きくできない。このような構成では、駆動バー112の軸ずれを防止するための軸受部212Cを十分に配置することができず、駆動バー112の駆動時に軸心が傾斜する等の不都合が発生する場合がある。複数の軸受部212Cを配置するべく、駆動バー112の長さ寸法を大きくすると、その分ホルダ本体11のサイズも大型化してしまう。
これに対して、本実施形態では、支持バー113が設けられ、この支持バー113は、軸心方向に駆動機構200等を設ける必要がなく、その分、軸心の傾斜を防止するための115B,115C,115Dを十分に配置することができる。したがって、このような支持バー113と駆動バー112とを連結部114により連結することで、駆動バー112の傾斜を防止でき、精度良く駆動バー112を駆動させることができる。
本実施形態では、駆動機構200は、駆動バー112と一体形成されることで、駆動バー112と連動するピストン220と、駆動機構200を進退可能に保持するシリンダ210とを備えている。シリンダ210の駆動バー挿通孔111C側(戻り方向側)の端部には、エア導入口214が設けられ、このエア導入口214には、主軸9のエア供給部からエアが導入されるエア導入管230が接続されている。また、シリンダ210には、ピストン220を戻り方向に付勢するコイルばね240が設けられている。
駆動バー112を駆動させるためにモータやソレノイドアクチュエータ等を配置する場合、これらのモータやソレノイドアクチュエータ等を駆動させるための駆動配線等が必要となり、構成が複雑化し、主軸9にバイトホルダ10を接続する際に主軸9側の端子とバイトホルダ10側の端子を接続する必要も生じる。これに対して、本実施形態では、このような電気的接続が不要となり、駆動バー112を駆動させる構成として、シリンダ210及びピストン220を利用した簡素な構成とすることができ、装置コストの低減を図れる。
また、主軸9から供給されるエアは、例えばワークWを加工する際に発生する加工屑等を除去するために、主軸9から導入されるエアを用いることができ、既存の工作機械に対して、本発明の工具ホルダを容易に適用することができる。
本実施形態では、ピストン220及び駆動バー112が一体形成されているため、より構成の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、駆動バー112及び支持バー113は、ホルダ本体11の直径方向に沿って配置されている。このため、駆動バー112及び支持バー113の長さ寸法を最大限大きくすることができる。したがって、駆動バー112や支持バー113を受ける軸受機構(軸受部212C,115B,115C,115D)を十分に配置することができ、駆動バー112や支持バー113の軸心が傾斜する不都合をより確実に防止できる。
本実施形態では、シリンダ210は、係止凹部216が設けられ、この係止凹部216の溝底部216Aにコイルばね240の一端部が固定されている。また、ピストン220は、係止凹部216に係合可能な係止凸部222を備え、ピストン220の軸心に沿ってガイド穴223が設けられ、ガイド穴223のガイド端面223Aにコイルばね240の他端部が固定されている。
このような構成では、ピストン220が押下方向に移動した際に、係止凸部222が係止凹部216に係合される。このため、駆動バー112の傾斜をより確実に防止できる。また、コイルばね240は、ガイド穴223内部で伸縮する。このため、ピストン220が押下方向に移動した際でも、コイルばね240がピストン220の移動を阻害することがなく、ピストン220の駆動量を規制しない。したがって駆動機構200の小型化を図ることができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、本発明の駆動機構として、シリンダ210及びピストン220を備え、主軸9から供給されるエアによりピストン220及び駆動バー112を駆動させる構成とした。
これに対して、例えば、駆動機構として、モータやソレノイドアクチュエータ等により駆動バー112を駆動させる構成としてもよい。
また、本発明の付勢手段として、コイルばね240を例示し、コイルばね240がシリンダ210の押下方向側に配置され、圧縮された際の復元力を用いてピストン220を戻り方向に付勢する例を示した。これに対して、コイルばね240がシリンダ210の戻り方向側に配置され、ピストン220の移動により引っ張られた際の復元力を用いて当該ピストン220を戻り方向に付勢する構成としてもよい。
また、付勢手段として、コイルばね240に限られず、その他、ピストン220を戻り方向に付勢するものであれば、いかなる構成を用いてもよい。
例えば、上記実施形態では、シリンダ210の押下方向側に、シリンダ210の外部に連通されるエア排出口218及び連通孔216Bを設ける構成としたが、エア排出口218及び連通孔216Bがエア導入管230に連結される構成としてもよい。この場合、エア導入管230の一部に例えば電磁弁等を配置する。そして、プッシュバー126を押下する場合には、エア導入口214にエアが導入され、エア排出口218及び連通孔216Bが解放される状態に電磁弁を切り替える。また、プッシュバー126を戻り方向に戻す場合には、エア排出口218及び連通孔216Bにエアが導入され、エア導入口214が解放される状態に、電磁弁を切り替える。このような構成でも、エア供給部から供給されるエアにより駆動機構を駆動させてプッシュバー126を制御することができる。
さらに、コイルばね240、連通孔216B,エア排出口218が設けられない構成としてもよい。この場合、エア導入口214からエアが導入され、ピストン220が押下方向に移動すると、ピストン220と押下規制部215との間の密閉空間のエアが圧縮される。したがって、その空気圧を利用してピストン220を戻り方向に付勢することができる。
上記実施形態では、主軸9から供給されるエアは、駆動機構200の駆動のみに用いられる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、主軸9から供給されるエアをワークW側に排出するエア排出管を備え、旋削加工時に、エア排出管から排出されるエアにより加工屑等を除去する構成としてもよい。この場合、電磁弁等により、エアをシリンダ210に送る状態、及びエア排出管に送る状態を切り替え可能な構成とすればよい。
また、本発明の流体として、エアを例示したが、エアに限られず、ワークWを洗浄する際に用いる洗浄液等、他の流体を用いてシリンダ210内のピストン220を駆動させてもよい。
また、上記実施形態では、本発明のホルダ装着部として主軸9を例示し、主軸9にバイトホルダ10が装着される例を示したが、これに限定されない。
例えば、複数のバイトを保持可能なタレット盤に対して、取付アダプタを介してバイトホルダ10が取り付けられる構成としてもよい。
上記実施形態では、駆動バー112や支持バー113がホルダ本体11の直径方向に沿って配置される例を示したが、例えば直径からずれた位置に配置されていてもよい。
上記実施形態において、支持連結部114A及び駆動連結部114Bが一体形成された連結部114を例示したが、例えば、支持連結部114Aと駆動連結部114Bとが別体に構成されていてもよい。
上記実施形態では、シリンダ210の戻り方向側端部にエア導入口214が設けられ、エアが導入されることで、ピストン220が押下方向に移動する構成を例示した。これに対して、エア導入口がシリンダの押下方向側端部に設けられる構成としてもよい。この場合、ピストンと駆動バーとを別構成とし、ピストンの駆動方向を逆転させて駆動バーに伝達する例えばカム機構等の駆動伝達部を設ける構成とすればよい。このような構成では、駆動バーの軸心方向にピストン及びシリンダを設ける必要がなく、例えば支持バー113と同一長さで駆動バーを構成することもできる。したがって、駆動バーを軸受する軸受部を複数設けるスペースを確保することができ、駆動バーの傾斜をより確実に防止することができる。
上記実施形態では、タレット端面123が円形状の例を示したが、例えば、略正八角形状に形成され、各辺の中心にバイト固定部124が設けられる構成としてもよい。また、バイト固定部124が8個設けられる構成を例示したが、9個以上設けられる構成としてもよく、バイト固定部124が8個未満の構成としてもよい。
例えば、バイト固定部124が10個設けられる構成では、タレット保持部122は、プッシュバー126がワンプッシュされることでタレット部121が36度回転させる構成とすればよい。また、例えばバイト固定部124が6個設けられる構成では、プッシュバー126がワンプッシュされることで、タレット部121が60度回転させる構成とすればよく、バイト固定部124が4個設けられる構成では、プッシュバー126がワンプッシュされることでタレット部121が90度回転させる構成とすればよい。
さらに、タレット保持部122の構成において、上記実施形態では、XY平面で断面した際の断面形状として、略八角形状を例示したが、これに限定されず、例えば断面矩形状や、断面六角形状等であってもよく、断面円形状、楕円形状等であってもよい。
さらには、タレット部121に保持されるバイト125として、全てのバイト固定部124に対してバイト125が装着(固定)されていなくてもよい。例えば、8個のバイト固定部124のうちの2つのみにバイト125が固定される形態としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、ワークを加工するための工具を自動で切り替え可能な工具ホルダ、及び当該工具ホルダを備えた工作機械に利用できる。
1…旋削加工装置(工作機械)、2…制御装置(制御手段)、4…テーブル、4B…回転駆動軸、9…主軸(ホルダ装着部)、10…バイトホルダ(工具ホルダ)、11…ホルダ本体(タレットホルダ)、12…バイト保持タレット、112…駆動バー、113…支持バー、114…連結部、115…支持ガイド部、115B,115C,115D…軸受部、121…タレット部、122…タレット保持部、123…タレット端面、124…バイト固定部(工具固定部)、125…バイト(工具)、126…プッシュバー、200…駆動機構、210…シリンダ、212C…軸受部、214…エア導入口(流体導入部)、220…ピストン、230…エア導入管、240…コイルばね(付勢手段)。

Claims (5)

  1. 工具を装着可能な工具固定部が複数設けられたタレット端面を有し、当該タレット端面の中心点を通る回転中心線に対して回転可能に設けられるタレット部、前記工具固定部に固定される前記工具、及びプッシュバーを有し当該プッシュバーが押下方向に押下されることで前記回転中心線を中心に前記タレット部を所定角度回動させるタレット保持部、を有するバイト保持タレットと、
    前記バイト保持タレットを装着可能なタレットホルダと、を備え、
    前記タレットホルダは、前記プッシュバーと平行に設けられ、軸心方向に沿って進退可能な駆動バーと、
    前記駆動バーと前記プッシュバーとを連結し、前記駆動バーの進退移動に連動して前記プッシュバーを前記押下方向に沿って進退させる連結部と、
    前記駆動バーを前記軸心方向に進退駆動させる駆動機構と、
    を備えたことを特徴とする工具ホルダ。
  2. 請求項1に記載の工具ホルダにおいて、
    前記タレットホルダは、前記駆動バーに平行に設けられた支持バーと、
    前記支持バーを、軸心方向に沿って進退可能にガイドする支持ガイド部と、を備え、
    前記支持バーは、前記駆動バーより、軸心方向に対する長さ寸法が大きく形成され、
    前記連結部は、前記プッシュバー、前記駆動バー、及び前記支持バーを連結する
    ことを特徴とする工具ホルダ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の工具ホルダにおいて、
    前記駆動機構は、
    前記駆動バーに連動するピストンと、
    前記ピストンを進退可能に保持するシリンダと、
    前記シリンダの一端側に設けられた流体導入部に流体を導入し、前記プッシュバーの前記押下方向に対応した第一方向に前記ピストンを移動させる流体導入手段と、
    前記第一方向とは反対の第二方向に前記ピストンを付勢する付勢手段と、
    を備える
    ことを特徴とする工具ホルダ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の工具ホルダにおいて、
    前記工具固定部は、前記タレット端面の中心点に対して45度間隔で8個設けられており、
    前記タレット保持部は、前記プッシュバーが押下されることで、前記タレット部を45度回動させる
    ことを特徴とする工具ホルダ。
  5. 回転駆動軸を中心として回転可能に設けられ、ワークが固定される回転テーブルと、
    前記回転テーブルを回転駆動させるテーブル駆動部と、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の工具ホルダと、
    前記タレットホルダを装着可能なホルダ装着部と、
    前記ホルダ装着部を前記回転テーブルに対して相対的に移動させる加工駆動部と、
    前記加工駆動部、前記テーブル駆動部、及び前記駆動機構を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする工作機械。
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