JP6010766B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャリアに保持された複数の基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置に関するものである。
電子部品の実装分野においては、基板にクリーム半田等のペーストを印刷するスクリーン印刷装置が広く用いられている。スクリーン印刷装置は、パターン孔が形成されたマスクプレートに基板を当接させ、マスクプレート上でスキージを摺動させることによってパターン孔を介して基板にスクリーン印刷するものである。近年、生産性向上の観点から1枚のキャリアで複数の基板を保持し、このキャリアを位置決め機構によって所定の印刷位置に位置決めして複数の基板にペーストを一括して印刷する機能を有するスクリーン印刷装置が提案されている。
各基板は作業者の手作業によりキャリアに載置されるため、キャリア上の各基板はある程度のばらつきを有する。このためキャリアの位置決め時には、キャリアに形成されたマークと各基板に形成されたマークをカメラで撮像し、取得した撮像データを認識処理することで各基板の位置ずれ量を算出する。そして、算出した位置ずれ量に基づいてマスクプレートに対するキャリアの位置を補正する。
各基板については、印刷品質に影響を及ぼさない範囲でキャリアに対する位置ずれが許容される。そこで、キャリア(トレイ)に保持された複数の基板のうち、ある基板の位置ずれ量が許容値(許容範囲)を超えている場合、その基板を除外して残りの基板の位置ずれ量のみを用いてキャリアとマスクプレートの位置合わせを行う方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、許容値を超えている基板が所定数以上である場合に、印刷処理を停止して警告を行う方法も提案されている(例えば特許文献2参照)。以上説明した従来技術によれば、印刷不良基板の発生を抑制することができる。
特許第4363093号公報 特許第4685066号公報
しかしながら特許文献1では、位置ずれ量が許容値を超える基板については他の基板と一括して印刷動作を実行することができない。また、キャリア上の全ての基板が許容値を超えている場合には適用することができない。特許文献2では、許容値を超える基板が所定数以上である場合に印刷処理を停止するため、かかる場合には印刷動作を実行することができない。このように、特許文献1,2では位置ずれ量の許容値を超える基板に対しての対策が講じられておらず、このことが生産性を低下させる要因となっていた。
そこで本発明は、キャリアに保持された複数の基板にペーストを印刷する形態のスクリーン印刷装置において、位置ずれ量が許容範囲を超えてキャリアに保持されている基板に対してペーストを印刷することができるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、キャリアに保持された複数の基板にマスクプレートのパターン孔を介して部品接続用のペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記キャリアを前記マスクプレートに対して相対的に移動させて所定の印刷位置に位置決めするキャリア位置決め部と、ペーストが供給された前記マスクプレート上でスキージを摺動させることにより、前記印刷位置に位置決めされたキャリア上の各基板にペーストを印刷するスクリーン印刷部と、前記キャリアに形成されたキャリアマーク及び前記複数の基板に形成された基板マークを認識するマーク認識手段と、前記マーク認識手段による認識結果に基づいて前記キャリアに対する各基板の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、前記位置ずれ量算出手段により算出された各基板の位置ずれ量に基づいて前記キャリア位置決め部の移動を制御するキャリア位置決め部制御手段とを備え、前記キャリア位置決め部制御手段は、前記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、予め記憶されたキャリアに対する各基板の位置ずれ量の許容範囲を超える1又は複数の基板を検出した場合に、前記許容範囲の中心に前記各基板の位置ずれ量が近づくものが多くなるように前記許容範囲のシフト量を加味したうえで前記キャリア位置決め部の移動を制御する。
本発明によれば、位置ずれ量が許容範囲を超える1又は複数の基板が存在する場合において、許容範囲をシフトすることによってシフト後の許容範囲にある基板の数がシフト前の許容範囲にある基板の数よりも多くなるときには、当該シフト量を加味したうえでキャリア位置決め部の移動を制御するので、位置ずれ量が許容範囲を超えてキャリア上に保持されている基板に対してペーストを印刷することができる。
本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の正面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の部分平面図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の制御系を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるキャリア上の基板の位置ずれ量の算出についての説明図 (a)本発明の一実施の形態における基板の位置ずれ量とその許容範囲を示す説明図(b)本発明の一実施の形態における許容範囲のシフト量の検出についての説明図 本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷装置の動作を示すフローチャート図 (a)本発明の一実施の形態におけるキャリア上の基板の平面図(b)本発明の一実施の形態における基板の位置ずれ量とその許容範囲を示す説明図 (a)本発明の一実施の形態における許容範囲のシフト量の検出についての説明図(b)本発明の一実施の形態におけるキャリア上の基板の平面図
まず図1、図2及び図3を参照して、スクリーン印刷装置の構造を説明する。スクリーン印刷装置は、キャリアに保持された複数の基板(個片基板)を対象として、後述するマスクプレートのパターン孔を介して各基板に形成された電極に半田等から成る部品接合用のペーストを一括して印刷するものである。
図1において、スクリーン印刷装置はキャリア位置決め部1の上方にスクリーン印刷部13を配設して構成される。キャリア位置決め部1はY軸テーブル2、X軸テーブル3及びθ軸テーブル4を段積みし、更にその上に第1のZ軸テーブル5、第2のZ軸テーブル6を組み合わせて構成される。
第1のZ軸テーブル5の構成を説明する。θ軸テーブル4の上面に設けられた水平なベースプレート4aの上面側には、同様に水平なベースプレート5aが図示しない昇降ガイド機構によって昇降自在に保持されている。ベースプレート5aは、複数の送りねじ5cをモータ5bによってベルト5dを介して回転駆動する構成のZ軸昇降機構によって昇降する。ベースプレート5aには垂直フレーム5eが立設されており、垂直フレーム5eの上端部にはキャリア搬送機構8が保持されている。
キャリア搬送機構8は、キャリア10の搬送方向であるX方向(図1において紙面垂直方向)に平行に配設された2条の搬送レールを備えており、各搬送レールによってキャリア10の両端部を支持して搬送する。第1のZ軸テーブル5を駆動することにより、キャリア搬送機構8によって保持された状態のキャリア10を、キャリア搬送機構8とともにスクリーン印刷部13に対して昇降させることができる。
図3(a)に示すように、キャリア10には印刷対象となる複数(本実施の形態では4枚)の基板11が保持されている。基板11は例えばフィルム状の樹脂基板であり、それぞれ部品接合用の電極11aが複数形成されている。キャリア10の表面に形成された密着性樹脂の被膜に対して基板11を押しつけることにより、キャリア10によって平面位置が固定された状態で保持される。
キャリア10の一対の対角位置には位置認識用のキャリアマークMA、MBが形成されており、基板11の一対の対角位置にも同様に位置認識用の基板マークMa、Mbが形成されている。キャリアマークMA,MB、基板マークMa,Mbは、後述するキャリア10の位置決め時に用いられる。
図2及び図3において、キャリア搬送機構8は上流側(図2、図3(a)において左側)及び下流側に延出し、上流側から搬入されたキャリア10はキャリア搬送機構8によって搬送され、さらにキャリア位置決め部1によって所定の印刷位置に位置決めされる。そして、後述するスクリーン印刷部13によって印刷が行われた後の基板11を保持したキャリア10は、キャリア搬送機構8により下流側に搬出される。
図1を参照して第2のZ軸テーブル6の構成を説明する。キャリア搬送機構8とベースプレート5aの中間には、水平なベースプレート6aが図示しない昇降ガイド機構に沿って昇降自在に配設されている。ベースプレート6aは、複数の送りねじ6cをモータ6bによってベルト6dを介して回転駆動する構成のZ軸昇降機構によって昇降する。ベースプレート6aの上面には、上面にキャリア10を保持する下受け面が設けられたキャリア下受部7が配設されている。
第2のZ軸テーブル6を駆動することにより、キャリア下受部7はキャリア搬送機構8に保持された状態のキャリア10に対して昇降する。そして、キャリア下受部7の下受け面がキャリア10の下面に当接することにより、キャリア下受部7はキャリア10を下面側から支持する。キャリア搬送機構8の上面にはクランプ機構9が配設されている。クランプ機構9は左右対向して配置された2つのクランプ部材9aを備えており、一方側のクランプ部材9aを駆動機構9bによって進退させることにより、所定のクランプ位置まで上昇したキャリア10を両側からクランプして固定する。
次に、図1、図2及び図3を参照してスクリーン印刷部13について説明する。マスク枠に展張されたマスクプレート12にはパターン孔12aが設けられている。図3(a)、(b)において、パターン孔12aはキャリア10に保持された各基板11の電極11aの形状・位置に対応して設けられている。また、マスクプレート12の所定の位置には位置認識用の認識マークMMA,MMBが形成されている。
本実施の形態では、各基板11が位置ずれを起こさず正しい姿勢でキャリア10上の正規位置に保持されている状態において、認識マークMMAとキャリアマークMA、認識マークMMAとキャリアマークMBを上下に一致させたとき、パターン孔12aと電極11aの位置は一致する。このような態様によりマスクプレート12に対してキャリア10を位置決めした位置が、基板11にペーストを印刷する際の正規の印刷位置として予め設定されている。
図1及び図2において、マスクプレート12上にはスキージヘッド13aが配設されており、スキージヘッド13aは水平なプレート14にスキージ16を昇降させるスキージ昇降機構15を配設した構成となっている。スキージ昇降機構15を駆動することによりスキージ16は昇降し、マスクプレート12の上面に当接する。
図2に示すように、縦フレーム25上に配置されたブラケット26上にはガイドレール27がX方向と水平面内で直交するY方向に配設されており、ガイドレール27にスライド自在に嵌合したスライダ28は、プレート14の両端に結合されている。これにより、スキージヘッド13aはY方向にスライド自在となっている。プレート14は、ナット30、送りねじ29および送りねじ29を回転駆動する図示しないスキージ移動用モータより成るスキージ移動手段によりY方向に水平移動する。
図1において、マスクプレート12の下方にはカメラヘッドユニット17がXY方向に移動自在に配設されている。カメラヘッドユニット17は、キャリア10及びキャリア10に保持された基板11を上方から撮像するための第1のカメラ17aと、マスクプレート12を下方から撮像するための第2のカメラ17bとを備えており、ヘッドX軸テーブル18(図2、図3(a))に対してX方向に移動自在に装着されている。
図2において、縦フレーム25上にはガイドレール31がY方向に配設されており、ガイドレール31にスライド自在に嵌合したスライダ32は、ヘッドX軸テーブル18にブラケット18aを介して結合されている。これにより、ヘッドX軸テーブル18はY方向にスライド自在となっている。ヘッドX軸テーブル18はナット34、送りねじ33及び送りねじ33を回転駆動する図示しないヘッド移動用モータより成るヘッドY軸移動機構19によりY方向に水平移動する。
カメラヘッドユニット17をX方向、Y方向に移動させてキャリア位置決め部1とマスクプレート12の間に位置させることにより、キャリア10とマスクプレート12の認識を行うことができる。なお、キャリア10やマスクプレート12の認識を行わないときには、カメラヘッドユニット17はキャリア位置決め部1の上方から図1に示す待機位置に退避される。
次に、図4を参照して制御系の構成について説明する。スクリーン印刷装置に備えられた制御部40は、記憶部41、カメラ制御部42、認識処理部43、位置ずれ量算出部44、シフト量検出部45、位置決め制御部46、印刷制御部47及び報知部48を備えている。この制御部40には、キャリア位置決め部1、スクリーン印刷部13及びカメラヘッドユニット17が接続されている。
記憶部41は、基板11にペーストを印刷するために必要な各種のプログラムや、キャリア10に対する基板11のX方向、Y方向、水平回転方向であるθ方向における位置ずれ量の許容範囲を記憶する。許容範囲は、印刷品質に影響を及ぼさないと認められる範囲でキャリア上の各位置に保持される基板11毎に設定されている。なお、許容範囲はスクリーン印刷装置と通信可能に接続された図示しないホストコンピュータに記憶させてもよい。
カメラ制御部42は、第1のカメラ17aを所定の位置に移動させてキャリアマークMA,MB、基板マークMa,Mbを撮像する。また、第2のカメラ17bを所定の位置に移動させて認識マークMMA,MMBを撮像する。認識処理部43は、第1のカメラ17a、第2のカメラ17bによる撮像を介して取得した撮像データを認識処理する。この認識処理結果に基づき、キャリア10、基板11及びマスクプレート12の位置が検出される。上記構成において、第1のカメラ17a、カメラ制御部42及び認識処理部43は、キャリア10に形成されたキャリアマークMA,MB及び複数の基板11に形成された基板マークMa,Mbを認識するマーク認識手段となっている。
位置ずれ量算出部44は、認識処理部43による認識処理結果に基づいてキャリア10に保持された複数の基板11の位置ずれ量を個別に算出し、またマスクプレート12とキャリア10との位置ずれ量を算出する。ここで図5を参照して、基板11の位置ずれ量の算出方法について説明する。まず、キャリア10の撮像データを認識処理することによりキャリアマークMA,MBの位置座標を求める。次いで図5(a)に示すように、キャリアマークMAを原点としたうえでキャリアマークMA,MBを結ぶ線分の偏角がφとなるようにX軸をとり、さらにX軸からの偏角が90°となるようにY軸をとってキャリア10を基準とした座標系XYの設定を行う。
次いで図5(b)に示すように、基板11の撮像データを認識処理することにより基板マークMa,Mbの位置座標を求め、キャリア10を基準とした座標系X,Yからみた基板マークMa,Mbを結ぶ線分の中点の位置座標(x,y)及びX軸からの傾きαを算出する。そして、基板11がキャリア10上の正規位置に保持された状態における基板マークMa,Mbを結ぶ線分の中点の座標位置(x0,y0)及びX軸からの傾きα0と、基板11の実際の位置座標(x,y)及び傾きαに基づき、基板11の位置ずれ量(Δx,Δy,Δθ)を算出する。
すなわち、位置ずれ量Δxは式x−x0により求められ、位置ずれ量Δyは式y−y0により求められる。また、位置ずれ量Δθは式α−α0により求められる。前述の値(x0,y0,θ0)は記憶部41に予め記憶されており、キャリア10上の各位置に保持される基板11毎に設定されている。このように、位置ずれ量算出部44は、マーク認識手段による認識結果に基づいてキャリア10に対する各基板11の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段となっている。
シフト量検出部45は、位置ずれ量が許容範囲を超えた基板11がある場合、許容範囲のシフト量(移動量)を検出する。シフト量検出処理について、図6を参照して説明する。図6(a)は、X方向における位置ずれ量Δxが0(ゼロ)となる基準ラインLを中心として設定された許容範囲Rと、複数枚(本例では4枚)の基板11の位置ずれ量Δxa,Δxb,Δxc,Δxdの分布を示している。ここではX方向の位置ずれ量についてのみ記述しているが、Y方向、θ方向の位置ずれ量が許容範囲を超えている場合には、これらの方向についても同様にシフト量を検出する。
図6(a)に示す例では、2枚の基板11の位置ずれ量Δxc,Δxdが許容範囲Rを超えている。かかる場合、シフト量検出部45は基準ラインL及び許容範囲Rを一体としてX方向にシフト(移動)させることにより、シフト後の許容範囲RAに含まれる基板11の数が、シフト前の許容範囲Rに含まれる基板11の数よりも多くなるようなシフト量の検出を行う。図6(b)に示すように、本例では許容範囲RをX方向に長さSだけシフトさせることにより、Δxa,Δxbだけ位置ずれを起こしている基板11に加えてΔxcだけ位置ずれを起こしている基板11がシフト後の許容範囲RAに含まれるようになる。検出したシフト量Sは記憶部41に記憶される。Y方向及びθ方向においても、前述と同様にシフト後の許容範囲に含まれる基板11の数がシフト前の許容範囲に含まれる基板11の数よりも多くなるようなシフト量の検出を行う。
すなわちシフト量検出部45は、位置ずれ量算出手段により算出された複数の基板11のうち少なくとも一の基板11が位置ずれ量の許容範囲を超えているとき、許容範囲を所定量だけシフトすることによってシフト後の許容範囲にある基板11の数がシフト前の許容範囲にある基板11の数よりも多くなるシフト量を検出するシフト量検出手段となっている。
位置決め制御部46は、キャリア位置決め部1を制御してキャリア10をマスクプレート12に対して相対的に水平方向及び上下方向に移動させることにより、キャリア10をマスクプレート12の下面における所定の印刷位置に位置決めする。このとき、位置ずれ量算出部44によって算出された位置ずれ量に基づいて、キャリア位置決め部1の移動量を補正する。
すなわち、複数の基板11のうち許容範囲を超えて位置ずれを起こしている基板11が存在する場合には、許容範囲のシフト量を検出してこれを加味したうえでキャリア位置決め部1を制御する。すなわち位置決め制御部46は、位置ずれ量算出手段により算出された各基板11の位置ずれ量に基づいてキャリア位置決め部1の移動を制御するキャリア位置決め部制御手段となっている。
印刷制御部47は、スクリーン印刷部13を制御してペーストが供給されたマスクプレート12上でスキージ16を摺動させることにより、所定の印刷位置に位置決めされたキャリア10上の各基板11にペーストを印刷する。報知部48は、シフト量検出部45によりシフト量が検出されなかった場合をはじめ、スクリーン印刷装置を構成する各機構の動作エラーが発生した場合に、図示しない報知手段としてのシグナルタワーを制御して作業者にその旨の報知を行う。
本実施の形態のスクリーン印刷装置は以上のような構成から成り、次に図7のフローチャートを参照しながら動作について説明する。ここでは図8(a)に示すように、X方向へそれぞれΔxa,Δxb,Δxc,Δxdだけ位置ずれして保持された4枚の基板11A,11B,11C,11Dにペーストを印刷する場合を例に挙げて説明する。
まず、基板11A〜11Dを保持したキャリア10をキャリア下受部7の上方まで搬送する(ST1:キャリア搬送工程)。次いで、キャリア下受部7を上昇させてキャリア10を下受けし、キャリア下受部7をさらに上昇させることによりキャリア10を所定のクランプ位置に位置合わせする。そして、クランプ位置においてキャリア10をクランプ部材9aによりクランプする(ST2:クランプ工程)。
次いで、クランプされたキャリア10のキャリアマークMA,MB及び各基板11A〜11Dの基板マークMa,Mbを撮像する(ST3:マーク撮像工程)。そして、取得した複数の撮像データの認識処理結果に基づき、キャリア10に対する基板11A,11B,11C,11Dの位置ずれ量(Δxa,Δya,Δθa)、(Δxb,Δyb,Δθb)、(Δxc,Δyc,Δθc)、(Δxd,Δyd,Δθd)を算出する(ST4:位置ずれ量算出工程)。図8(b)は、基板11A〜11DのX方向における位置ずれ量Δxn(n=a,b,c,d)の算出結果を示す。本実施の形態では、基板11A〜11DはX方向にのみ位置ずれを起こし、Y方向及びθ方向への位置ずれはないものとする。
次いで、算出した位置ずれ量(Δxn,Δyn,Δθn)(n=a,b,c,d)に基づき、許容範囲を超えて位置ずれを起こしている基板11A〜11Dの検出を行う(ST5:許容範囲超え基板検出工程)。本実施の形態では、全ての基板11A〜11DのX方向における位置ずれ量Δxnが許容範囲Rを超えている。
(ST5)にて許容範囲を超えた基板11A〜11Dを検出した場合、シフト量検出部45により許容範囲のシフト量の検出を行う(ST6:シフト量検出工程)。図9(a)に示すように、本実施の形態では基準ラインL及び許容範囲RをX方向に長さS1だけシフトさせることにより、全ての基板11A〜11Dの位置ずれ量Δxnをシフト後の許容範囲RAに含めることができる。ここでは、全ての基板11A〜11Dの位置ずれ量Δxnの平均値Δx1を求め、基準ラインLから平均値Δx1(シフト後の基準ラインLA)までの距離をシフト量S1として検出している。
シフト量を検出したならば、次いでマスクプレート12の認識マークMMA,MMBを撮像する。そして、取得した撮像データを認識処理することによりマスクプレート12の位置を検出する(ST7:マスクプレート検出工程)。
次いで、位置決め制御部46によるキャリア10の位置決めを行う(ST8:キャリア位置決め工程)。ここではまず、認識マークMMA,MMBとキャリアマークMA,MMAの認識処理結果に基づき、マスクプレート12とキャリア10との間における位置ずれ量を算出する。次いで、算出した位置ずれ量にシフト量S1を加えた数値をキャリア位置決め時の補正量として取得する。そして、この補正量に基づいてキャリア位置決め部1を制御することにより、キャリア10のX方向、Y方向及びθ方向における位置を合わせる。その後、キャリア10を上昇させて基板11A〜11Dをマスクプレート12の下面に当接させる。なお、マスクプレート12とキャリア10との間の位置ずれ量がゼロの場合は、シフト量S1のみがキャリア位置決め時の補正量となる。
前述した補正量にしたがってキャリア位置決め部1を制御した場合、キャリア10はマスクプレート12に対して位置決めされるべき正規の印刷位置からX方向に長さS1だけずれた状態で位置合わせされる。すなわち図9(b)に示すように、認識マークMMAとキャリアマークMAとの間の距離、及び認識マークMMBとキャリアマークMBとの間の距離がX方向に長さS1だけずれた状態で位置合わせされる。しかしながらその一方で、基板11A〜11Dはマスクプレート12に対して位置ずれが許容される範囲内、すなわち基板11A〜11Dの各電極11aとマスクプレート12のパターン孔12aが一致(略一致を含む)した状態で位置合わせされる。このように、キャリア10上の複数の基板11A〜11Dが許容範囲Rを超えて位置ずれを起こしている場合であっても、印刷品質に影響を与えない位置、すなわち印刷不良とはならない位置に複数の基板11〜11Dを位置決めすることができる。
このようにキャリア位置決め部制御手段は、位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量が、予め記憶されたキャリア10に対する各基板11A〜11Dの位置ずれ量の許容範囲を超える1又は複数の基板11が存在する場合において、許容範囲をシフトすることによってシフト後の許容範囲にある基板11の数がシフト前の許容範囲にある基板11A〜11Bの数よりも多くなるときには、当該シフト量を加味したうえでキャリア位置決め部1の移動を制御する。
次いで、印刷制御部47によりペーストが供給されたマスクプレート12上でスキージ16を摺動させるスキージング動作を実行する(ST9:スキージング工程)。これにより図9(b)に示すように、マスクプレート12のパターン孔12aを介して基板11A〜11Dの各電極11aにペーストPが一括して印刷される。
また、(ST5)にて許容範囲を超えて位置ずれを起こしている基板11A〜11Dが検出されなかった場合、マスクプレート12の検出を行う(ST6)。次いでキャリア10の位置決めを行うが(ST7)、ここではマスクプレート12とキャリア10との間における位置ずれ量のみをキャリア位置決め時の補正量として用いる。なお、マスクプレート12とキャリア10との間で位置ずれが生じていない場合には、補正量をゼロとしてキャリア10を予め設定された正規位置に位置決めする。その後、マスクプレート12上でスキージング動作を実行することにより、基板11A〜11Dの各電極11aにペーストを一括して印刷する(ST9)。
また、(ST6)でシフト量が検出されなかった場合、報知部48による報知がなされる(ST10:報知工程)。報知を受けた作業者は、装置の稼働を中断させて基板11A〜11Dの保持位置を修正する等の措置をとる。
以上説明したように、本発明によれば、許容範囲Rをシフトすることによりシフト後の許容範囲にある基板11の数がシフト前の許容範囲Rにある基板の数よりも多くなるときには、当該シフト量を加味したうえでキャリア位置決め部1の移動を制御することにより、位置ずれ量が許容範囲を超えてキャリア10に保持されている基板11に対してペーストを印刷することができる。また、位置ずれ量が許容範囲を超えている基板11とそうでない基板11がキャリア10上に混在している場合であっても、これらの基板11に対してペーストを一括して印刷することができる。その結果、キャリア10に保持されたより多くの基板11に対してペーストを一括して印刷することができるとともに、印刷不良基板の発生を防止しつつ生産タクトの向上を図ることができる。
本発明によれば、位置ずれ量が許容範囲を超えてキャリアに保持されている基板に対してペーストを印刷することができ、基板に電子部品を実装する電子部品実装分野において有用である。
1 キャリア位置決め部
10 キャリア
11,11A,11B,11C,11D 基板
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スクリーン印刷部
16 スキージ
17a 第1のカメラ(マーク認識手段)
42 カメラ制御部(マーク認識手段)
43 認識処理部(マーク認識手段)
44 位置ずれ量算出部(位置ずれ量算出手段)
46 位置決め制御部(キャリア位置決め制御手段)
MA,MB キャリアマーク
Ma,Mb 基板マーク
P ペースト
R 許容範囲
RA シフト後の許容範囲

Claims (1)

  1. キャリアに保持された複数の基板にマスクプレートのパターン孔を介して部品接続用のペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記キャリアを前記マスクプレートに対して相対的に移動させて所定の印刷位置に位置決めするキャリア位置決め部と、
    ペーストが供給された前記マスクプレート上でスキージを摺動させることにより、前記印刷位置に位置決めされたキャリア上の各基板にペーストを印刷するスクリーン印刷部と、
    前記キャリアに形成されたキャリアマーク及び前記複数の基板に形成された基板マークを認識するマーク認識手段と、
    前記マーク認識手段による認識結果に基づいて前記キャリアに対する各基板の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出手段と、
    前記位置ずれ量算出手段により算出された各基板の位置ずれ量に基づいて前記キャリア位置決め部の移動を制御するキャリア位置決め部制御手段とを備え、
    前記キャリア位置決め部制御手段は、前記位置ずれ量算出手段により算出された位置ずれ量に基づき、予め記憶されたキャリアに対する各基板の位置ずれ量の許容範囲を超える1又は複数の基板を検出した場合に、前記許容範囲の中心に前記各基板の位置ずれ量が近づくものが多くなるように前記許容範囲のシフト量を加味したうえで前記キャリア位置決め部の移動を制御することを特徴とするスクリーン印刷装置。
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