JP6010708B2 - リソース分割せずに干渉低減をトリガするシステムおよび方法 - Google Patents

リソース分割せずに干渉低減をトリガするシステムおよび方法 Download PDF

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Description

[関連特許]
本願は、2013年2月20日に出願された仮特許出願第61/766,996号の利益を請求するものであり、その開示を全体として参照により本願に援用する。
[技術分野]
本開示は、セルラ通信ネットワーク内のワイヤレスデバイスにおける干渉低減に関し、詳細には、セルラ通信ネットワーク内のワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガすることに関する。
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークのようなセルラ通信ネットワークには、2つのタイプの配置、すなわち、ホモジニアス(同種)ネットワークとヘテロジニアス(異種)ネットワークとがある。ホモジニアスネットワークは、単一のレイヤ、すなわち階層、の無線ネットワークノードを利用する。具体例を挙げると、ホモジニアスネットワーク内のすべての無線ネットワークノードは、マクロセルにサービス提供するワイドエリア基地局のような、高出力ノード(HPN:High Power Node)である。別の例では、ホモジニアスネットワーク内のすべての無線ネットワークノードは、低出力ノード(LPN:Low Power Nodes)、例えば、ピコセルにサービス提供するローカルエリアの基地局である。ホモジニアスネットワークのいろいろなセルの中の負荷レベルが類似している場合、ワイヤレスデバイス(ユーザ装置デバイス(UE)または端末とも呼ばれる)は、典型的には、特にUEがセル境界領域に位置している場合には、在圏(サービング)セル(または測定セル)からも、最も近い隣接セルからも、同じ強さの信号を受信する。従って、ホモジニアスネットワーク内では、セル間干渉の低減を目的とした在圏セルと隣接セルとの間のリソース分割は、ヘテロジニアスネットワークにおけるほど重要ではない。
ヘテロジニアスネットワークは、2つ以上のレイヤの無線ネットワークノードを含んでいる。具体的には、ヘテロジニアスネットワークの個々のレイヤが、1つのタイプ、すなわちクラスの、基地局(BS)によってサービス提供される。言い換えると、ヘテロジニアスネットワークは、同じ地理的領域内に一組のHPN(例えば、一組の高出力BSすなわちマクロBS)と一組のLPN(例えば、一組の低出力BSすなわち中距離またはローカルエリアまたはホームBS)とを含んでいる。BSの出力クラスは、最大出力と、最大出力に依存するその他の無線要件(例えば、周波数誤差等)とに関して定義されている。BSの最大出力Pmaxとは、指定の基準条件においてアンテナコネクタで測定されたキャリア毎の平均電力レベルである。さまざまなBS出力クラスについてのBSの定格出力であるPRATを、以下の表1に表す。

Figure 0006010708
表1:LTE(FDDおよびTDD)における基地局の定格出力

また、上記のように、一部の要件がBSクラス間で異なることがある。例えば、下記の表2に示すとおり、LPNでは周波数誤差は悪化傾向を示す。周波数誤差は、BSが送信した実際の周波数と割り当てられた周波数との差の測定値である。

Figure 0006010708
表2:LTE(FDDおよびTDD)における周波数誤差の最小要件

ワイドエリアBSはマクロセルにサービス提供し、中距離BSはマイクロセルにサービス提供し、ローカルエリアBSはピコセルにサービス提供し、ホームBSはフェムトセルにサービス提供する。典型的には、ワイドエリアBSはHPNとみなされるが、残りのBSクラスはすべて、LPNとみなされることがある。
2レイヤのマクロ−ピコ・ヘテロジニアスネットワークでは、マクロセルレイヤとピコセルレイヤとは典型的には、マクロBSとしても知られるワイドエリアBSと、ピコBSとしても知られるローカルエリアBSとをそれぞれ含んでいる。ピコBSに近い位置にある(すなわち、ピコレイヤの中の)高速のデータ速度のワイヤレスデバイスは、マクロレイヤからピコレイヤへと任されてもよい。より複雑なヘテロジニアス配置は、マクロレイヤ、中距離BSによってサービス提供されるマイクロレイヤ、およびピコレイヤ、という3つのレイヤを含んでいることがある。もっと複雑なヘテロジニアス配置は、マクロレイヤ、ピコレイヤ、およびホームレイヤもしくはフェムトレイヤという、3つのレイヤを含んでいることがある。
ヘテロジニアスネットワークは、特にヘテロジニアスネットワークによって用いられる共有チャネルシナリオにおいて、干渉を扱うことに関してさらなる難問をもたらす。例えば、下りリンクにおいてUEが経験し、上りリンクにおいてBSが経験するセル間干渉は、低減される必要がある。この問題に対処するため、3GPPでは、セル間干渉調整(ICIC:Inter−Cell Interference Coordination)、エンハンストICIC(eICIC:Enhanced ICIC)、および、追加eICIC(FeICIC:Further eICIC)といった各技法が開発された。eICICおよびFeICICという各技法は、それらが攻撃セル、すなわち干渉セル、と被害セルとの間の時間領域におけるリソース分割によって干渉の低減を可能にするという点で、時間領域のスキームである。これが次には、被害セルに対する干渉を、詳細には、被害セル内の被害ワイヤレスデバイスの受信器における干渉を、部分的にまたは完全に減じる。
時間領域のeICICおよびFeICICというスキームに従って、いろいろなセルを跨ぐようなサブフレームの使用が、バックホールシグナリングを通して時間的に調整されるのだが、LTEの場合、これはBS間のX2接続を経由するバックホールシグナリングである。サブフレームの使用は、低干渉サブフレームまたは「低干渉送信パタン」という時間領域のパタンに関して表わされる。詳細には、これらの低干渉送信パタンは、ほぼ空白のサブフレーム(ABS:Almost Blank Subframe)パタンと呼ばれる。これらのABSは、攻撃セル(例えばマクロセル)内に構成され、強いセル間干渉を受けている被害セル(例えばピコセル)内のサブフレームの中のリソースを保護するために用いられる。在圏BSは、1つ以上の測定パタンをシグナリングして、目標の被害セル(例えば、在圏ピコセルおよび/または隣接ピコセル)に対する測定を行うためにUEが用いるべきリソースまたはサブフレームについてUEに知らせる。詳細には、これらの測定パタンは、プライマリセル(Pcell:Primary Cell)のための時間領域測定リソース制限および隣接セルのための時間領域測定リソース制限と呼ばれる。個々の測定パタンは、サブフレームのビットマップ(例えば10000000)を含んでおり、ここで1は、測定用に利用可能なサブフレームを示し、0は、測定用に利用可能でないサブフレームを示す。典型的には、LPNにおけるトラヒック密度は、HPNにおけるそれと比べて非常に低いため、制限されたサブフレームは、無線フレーム毎に1−2個存在する。測定値の例としては、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)、基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)(例えば、チャネル品質インジケーション(CQI:Channel Quality Indication)、ランクインジケータ(RI:Rank Indicator)、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI:Precoding Matrix Indicator)等)がある。測定制限パタンはありうるけれども、UEのスケジューリングを制限するためのパタンは存在しない。従って、典型的にはUEは、攻撃セル内の低干渉サブフレーム(例えば、ABS)とオーバラップする制限されたサブフレーム内にスケジューリングされる。従って、UEは、これらのサブフレーム内ではより良い信号品質を経験する。
セルラネットワークでは、ワイヤレスデバイスは通常、CQIを在圏BSに報告するように構成されており、それによって、在圏BSからの下りリンクにおいてワイヤレスデバイスによって観察される信号対干渉および雑音比(SINR)を示す。このCQI報告に基づいて、在圏BSは、下りリンクでデータをワイヤレスデバイスへ送信する時に用いられることになる適切な変調符号化方式(MCS)を選択する。ワイヤレスデバイスは、典型的には、まず在圏BSの下りリンクチャネルを推定し、次いで、受信信号から推定された所望の信号を除去することによって得られた剰余として干渉および雑音を推定することによって、CQIを導出する。LTEにおけるCQI推定のための干渉の推定は、一組の事前設定された、あるいは構成された、リソース要素(RE:Resource Element)に対して行われる。LTEリリース8(Rel−8)からリリース10(Rel−10)までは、干渉の測定は、セル固有基準信号(CRS:Cell−Specific Reference Signal)を搬送するREについて行われることが想定されているが、LTEリリース11(Rel−11)では、専用の干渉測定リソース(IMR:Interference Measurement Resources)がLTE送信モード10に関連して導入された。
3GPP LTEネットワークでは、下りリンク送信は、物理リソースがREの時間周波数グリッドとみなされうる直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に基づいて行われ、ここでは物理チャネルと信号とが特定のREにマッピングされる。下りリンク物理信号の1つのタイプは、CRSを参照するが、これはデータの復調に用いられるだけでなく、モビリティの測定およびCQI推定にも用いられる。CRSは、すべてのセルによって定期的に送信され、時間周波数グリッド内のCRSの構造と位置とは、セル捕捉の後で分かる。CRSシンボルの密度は、構成されたアンテナポートの数に依存する。LTEでは、セルは1、2、または4個のアンテナポートで構成されうる。CRSシンボルの位置は、周波数領域内でシフトされる可能性があり、具体的なシフトは物理レイヤのセルIDによって与えられる。2つ以上のアンテナポートを伴う配置では、3つの周波数シフトが考えられる。LTEでは、下りリンクサブフレームは、「マルチキャスト・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:Multicast−Broadcast Single−Frequency Network)」として構成されることがあり、これは、CRSがサブフレームのデータ領域内に存在しないことを意味する。CRSは、セル内のすべてのワイヤレスデバイスに共通であるから、CRSは、プリコードされずに常にフルパワーで送信される。
LTE送信モード1乃至9については、CQI導出の一部としての干渉測定は、在圏セルのCRSを搬送するREに関して行われると想定される。次いで、これらの干渉測定を用いて、データを搬送するREに対する干渉が予測される。CRSを搬送するREに対する干渉測定がデータに対する干渉を反映する精度は、CRSの位置と、干渉する隣接セル、すなわち攻撃セル、のトラヒック負荷とに依存する。時間同期LTEネットワークでは、攻撃セル内のCRS送信は、セル間のCRS周波数シフトに依存して、CRSを搬送する在圏セルREかまたはデータを搬送するREかのいずれかと干渉することがある。ゆえに、これは、同期ネットワークのすべてのセル内で非シフト構成が用いられる場合にセルを越えるCRS対CRSのコリジョンを意味する。他方、シフトによるCRS構成がセル間で用いられる場合、セルを越えるCRS対CRSのコリジョンは、部分的に回避されうる。しかし、一般的にはCRS対CRSのコリジョンは、3つの周波数シフトだけでは完全に回避することはできず、低負荷から中程度負荷までのトラヒックのシナリオでは、場合によってはユーザスループットの観点から非シフト構成の方が好まれることがある。
2つの優勢な攻撃セルを持つ時間同期ネットワークのシナリオでは、非シフトCRS構成およびシフトCRS構成の場合のCRS REに対するセル間干渉は、
Figure 0006010708
Figure 0006010708
で表すことができ、
ここで、x=1,2の場合のICRS NCxおよびIDATA NCxは、それぞれ、隣接セル(NC:Neighbor Cell)のCRS送信とデータ送信とによって生じた(平均された)干渉を表す。非シフトシナリオでは、干渉の測定値は、隣接セルのCRS送信だけを参照する。CRSはフルパワーで送信されるため、ワイヤレスデバイスは、非シフトシナリオでは隣接セル内のトラヒック負荷には依存せず、強い干渉を測定するであろう。従って、そのような干渉測定が示しうるのは、攻撃セルが高負荷であるようなシナリオの場合に限られる。対照的に、シフトシナリオでは、干渉の測定値は、隣接セルのデータ送信を参照し、その結果、ワイヤレスデバイスによって観察される干渉レベルは、攻撃セル内のトラヒック負荷に依存するであろう。干渉測定の目的は、データに対する干渉レベルを予測することであるから、非シフトのケースでは、典型的には干渉レベルを過大評価するであろうし、他方、シフトのケースでは、CRSに基づく干渉測定は、下記の式で示すような攻撃セルのCRS送信の影響を捕捉しないであろうから、干渉レベルを過小評価するであろうということが分かる。
Figure 0006010708
Figure 0006010708
式IDATA(シフト)から、攻撃セル内にスケジュールされた下りリンクトラヒックが存在しない場合、すなわち、IDATA NCx=0であっても、データに対する干渉があるだろうということが明らかである。しかし、CRSは、リソースブロック内のREのうちの一部(およそ10%)しか表さないのだから、干渉全体に対するCRS干渉の相対的影響は、攻撃セル内のトラヒック負荷に依存する。攻撃セル内のトラヒック負荷が増大すると、干渉全体に対するCRSの影響が減少する。詳細には、トラヒック負荷が増大すると、CRSが干渉全体のうちで表す部分が減少し、従って、干渉全体に対するCRSの影響が低下する。非シフトのケースと同様、干渉測定は、攻撃セルが高負荷である場合に、データに対する干渉レベルを最も正確に反映する。
LTE Rel−11においてFeICICワークアイテムの下で、CRS REに対するワイヤレスデバイスによる干渉除去(IC:Interference Cancellation)(IC−CRS)についてのサポートが導入された。ワイヤレスデバイスは、これらのREに対する多数の干渉(すなわち攻撃)セルを除去する能力を有する。除去されうる攻撃セルの量は、最大2つであるが、原則として、発見された干渉源の数を上限とするいかなる正の数であってもよい。IC−CRSを適用することによって、非シフトのCRSのケースにおける雑音信号サンプル数の減少により、チャネル推定性能はさらに向上されうる。加えて、データREに対するCRSセル間干渉は、シフトCRS構成の場合にはさらに低減されうる。さらに、ワイヤレスデバイス側でのIC−CRS実装を単純化するために、LTE Rel−11では、ネットワークアシステッド無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングが導入された。このシグナリングを使って、在圏セルは、物理レイヤセルIDと、最大8つの見込まれる攻撃セルの対応するアンテナポートの数とをワイヤレスデバイスに通知する。ワイヤレスデバイスがこの情報を入手すると、ワイヤレスデバイスは、見込まれる攻撃セルにおけるCRSの位置が、これらの位置を自律的に検出しなくても分かる。
LTE Rel−11における共通チャネル・ヘテロジニアス・ネットワーク配置では、最大9デシベル(dB)の大規模なセル範囲拡大(Cell Range Expansion:CRE)がサポートされる。ワイヤレスデバイスがLPN(例えば、ピコ、マイクロ、またはフェムト/ホームBS)のCRE領域内に存在する場合、ワイヤレスデバイスにおける受信信号は、最大2つの強力なマクロ攻撃セルによって干渉されうる。従って、このシナリオでは、在圏セルのCRE領域内に位置する場合にLPNによってサービス提供されるワイヤレスデバイスで受信されるSINR
Figure 0006010708
は、非常に低く、例えば−11dBまで下がる可能性がある。本明細書では、SCHには、プライマリ同期信号(PSS:Primary Synchronication Signal)とセカンダリ同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)とのうち1つ以上が含まれる。
受信信号を正確に検出するために、CRE領域内のワイヤレスデバイスは、所定の物理信号(例えば、CRS、PSS/SSS)および所定の物理チャネル(例えば、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel))に対する干渉を除去する必要がある。ワイヤレスデバイスにおけるこれらの物理信号および/または物理チャネルの干渉除去もしくは低減を円滑化するために、無線ネットワークノードが、リリース11について3GPP技術仕様(TS:Technical Specification)36.331に定められた支援データのリストを提供することによって、ワイヤレスデバイスを支援することができる。

Figure 0006010708

Figure 0006010708

上記の情報要素(IE:Information Element)によれば、CRS支援データは、攻撃セルと、それらのアンテナポート情報と、それらのMBSFN構成とのリストを含んでいる。
測定期間全体に亘って有効なCRS支援情報がワイヤレスデバイスに提供されている場合、ワイヤレスデバイスは測定要件に合致しなければならないことが、3GPP TS36.133V11.2.0に定められている。従って、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスにおけるCRS支援データの受信を用いて、例えば、CRS、PSS/SSS等に対するICを行う。しかし、ヘテロジニアスネットワーク配置では、ワイヤレスデバイスは、典型的には、上記のようにRRCプロトコルを介して在圏無線ノードによってワイヤレスデバイスへシグナリングされる、測定パタンの中に示された限られたサブフレームに対してICを適用する。
RSRPおよびRSRQは、ワイヤレスデバイスによって行われる2つの既存の無線測定である。RSRP測定およびRSRQ測定は少なくとも、例えばモビリティのような、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)を目的として用いられ、それには、RRC接続状態におけるモビリティとRRCアイドル状態におけるモビリティとが含まれる。また、RSRP測定およびRSRQ測定は、他の目的でも用いられ、例えば、エンハンスト・セルID測位、ドライブ試験の最小化(MDT:Minimization of Drive Test)等にも用いられる。
RSRP測定およびRSRQ測定は、絶対的にも相対的にも行われうる。絶対的測定は、1つのセル、例えば、在圏セルまたは隣接セルからの信号に対して行われる。相対的測定は、1つのセルに対して行われる測定と別のセルに対して行われる測定との、例えば、在圏セル測定と隣接セル測定との、相対的な差である。
ネットワークは、在圏セルに対してワイヤレスデバイスによって行われるCSI測定を用いてスケジューリング、リンクアダプテーション等を行う。CSI測定の例として、CQI、PMI、RI等がある。
ワイヤレスデバイスによって行われる無線測定を用いて、ワイヤレスデバイスは、1つ以上の無線運用タスクを行う。そのようなタスクの一例として、ネットワークへの測定値の報告があり、ネットワークが次には、それらを用いて各種のタスクを行う。例えば、RRC接続状態にある時、ワイヤレスデバイスは、無線測定値をワイヤレスデバイスの在圏BSに報告する。報告された測定値に応じて、在圏BSは、所定の決定を行い、例えば、セル変更の目的でモビリティコマンドをワイヤレスデバイスへ送信してもよい。セル変更の例として、ハンドオーバ、RRC接続の再確立、リダイレクトに伴うRRC接続解放、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)におけるPCell変更、PCC(Primary Component Carrier)におけるPCC変更等がある。RRCアイドルまたは低活動状態において、セル変更の一例として、セル再選択がある。別の例では、ワイヤレスデバイスは、それ自身が、無線測定を用いてタスク、例えばセル選択、セル再選択等を行うこともある。
モビリティ(例えば、セル選択、ハンドオーバ等)、ワイヤレスデバイスの測位、リンクアダプテーション、スケジューリング、負荷バランシング、許可制御、干渉管理、干渉低減等のようなさまざまな機能をサポートする目的で、無線ネットワークノード(例えば、BS)も、無線ネットワークノードによって送信された、および/または、受信された信号に対する無線測定を行う。そのような測定の例には、信号対雑音比(SNR:Signal−to−Noise Ratio)、SINR、受信干渉電力(RIP:Received Interference Power)、ブロック誤り率(BLER:Block Error Ratio)、ワイヤレスデバイスと自分自身との間の伝搬遅延、送信キャリア電力、特定信号の送信電力(例えば、基準信号の送信(Tx)電力)、測位測定等がある。
マルチキャリアまたはCAシステムでは、ワイヤレスデバイスが、セルまたは在圏セルと呼ばれることもある複数のコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)によってサービス提供される。CAという用語は、「マルチキャリアシステム」「マルチセルオペレーション」「マルチキャリアオペレーション」または「マルチキャリア」送信および/または受信とも呼ばれる(例えば、相互に置き換え可能なように呼ばれる)。CAは、上りリンクおよび下りリンク方向のシグナリングおよびデータの送信に用いられる。CCの1つはPCCであり、これは単純にプライマリキャリアとも呼ばれ、またアンカーキャリアと呼ばれることもある。残りのCCは、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC:Secondary Component Carrier)または単純にセカンダリキャリアと呼ばれ、また補足キャリアと呼ばれることもある。一般に、PCCは、最も重要なワイヤレスデバイス固有のシグナリングを搬送する。PCCは、PCellとも呼ばれるが、CAにおいて上りリンク方向にも下りリンク方向にも存在する。単一の上りリンクCCが存在する場合、PCellは、明らかにそのCC上にある。ネットワークは、同じセクタまたはセルの中で動作している別のワイヤレスデバイスに別のPCCを割り当ててもよい。
従って、CAにおいて、ワイヤレスデバイスは、下りリンクおよび/または上りリンクに2つ以上の在圏セル、すなわち、1つの在圏PCellと、PCCおよびSCC上でそれぞれ動作する1つ以上の在圏セカンダリセル(SCell)とを有する。PCellは、相互に置き換え可能なように、プライマリ在圏セル(PSC:Primary Serving Cell)と呼ばれる。同様にSCellは、相互に置き換え可能なように、セカンダリ在圏セル(SSC:Secondary Serving Cell)と呼ばれる。用語はどうであれ、PCellおよびSCellは、ワイヤレスデバイスがデータの送受信をできるようにする。詳細には、PCellおよびSCellは、ワイヤレスデバイスによるデータの送受信のために下りリンクおよび上りリンク内に存在する。PCCおよびSCC上の残りの在圏セル以外のセルは、隣接セルと呼ばれる。
CAスキームに属するCCは、(帯域内CAの場合)同じ周波数帯に属していてもよいし、(帯域間CAの場合)異なる周波数帯に属していてもよいし、それらのいずれかの組み合わせ(例えば、帯域A内の2つのCCと帯域B内の1つのCC)に属していてもよい。また、2つの帯域に亘って分配されるキャリアを含む帯域内CAは、HSPAではDual−Band−Dual−Carrier−High Speed Downlink Packet Access(DB−DC−HSDPA)と呼ばれ、LTEでは帯域内CAと呼ばれることもある。また、帯域内CAの中のCCは、周波数領域では隣接していることも隣接していないこともある。隣接していないケースは、帯域内非隣接CAと呼ばれる。帯域内隣接、帯域内非隣接、および帯域間を含むハイブリッドCAも可能である。また、異なる技術のキャリア間でのCAの使用は、「マルチ無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)CA」、「マルチRATマルチキャリアシステム」または単純に「RAT間CA」と呼ばれる。例えば、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)からのキャリアとLTEからのキャリアとが、アグリゲートされてもよい。別の例として、LTEキャリアとCDMA(Code Division Multiple Access)2000キャリアとのアグリゲーションがある。さらに別の例として、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplexing)キャリアとLTE時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)キャリアとのアグリゲーションがある。明確にするために、同じRAT内のCAは、「RAT内」CAまたは単純に「単一RAT」CAとみなすことができる。
また、マルチキャリアオペレーションが、マルチアンテナ送信と一緒に用いられてもよい。例えば、各CC上の信号が、2つ以上のアンテナを介してBSによってワイヤレスデバイスへ送信されてもよい。さらに、CA用に用いられたCCが、同じ場所またはBSまたは無線ネットワークノード(例えば、中継、移動中継等)内にコロケートされてもよいし、されなくてもよい。例えば、CCは、さまざまな位置から(例えば、コロケートされていないBSから、またはBSおよびリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)またはリモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)から)発信されて(すなわち、送信され/受信されて)もよい。CAとマルチポイント通信との組み合わせの例には、分散アンテナシステム(DAS:Distributed Antenna System)、RRH、RRU、CoMP(Coordinated Multi−Point)、マルチポイント送信/受信等が含まれる。
ワイヤレスデバイス、移動中継器、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)またはそれに類したものでありうる目標デバイスの位置を判断するため、いくつかの測位方法が用いられうる。これらの方法には、以下が含まれる。
・衛星に基づく方法:衛星に基づく方法は、A−GNSS(Assisted Global Navigation Satellite System)(例えば、A−GPS(Assisted Global Positioning System)測定を用いて目標デバイスの位置を判断する。
・到来時間差観測値(OTDOA:Observed Time Difference of Arrival):OTDOAによる方法は、LTEにおける目標デバイスについての基準信号時間差(RSTD:Reference Signal Time Difference)測定を用いて目標デバイスの位置を判断する。
・上りリンク到来時間差(UTDOA:Uplink Time Difference of Arrival):UTDOAは、位置管理ユニット(LMU:Location Management Unit)で行われた測定を用いて目標デバイスの位置を判断する。
・エンハンスト・セルID:エンハンスト・セルIDに基づく方法は、UEの送受信(Rx−Tx)時間差、BSの送受信(Rx−Tx)時間差、LTE RSRP/RSRQ、高速パケットアクセス(HSPA:High Speed Packet Access)共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)測定値、到来角度(AoA:Angle of Arrival)等のうち1つ以上を用いてUEの位置を判断する。フィンガープリンティングは、エンハンスト・セルID方法の1つのタイプだと考えられる。
・ハイブリッドによる方法:ハイブリッドによる方法は、2つ以上の方法による測定を用いてUEの位置を判断する。
LTEでは、進化型在圏移動位置センタ(E−SMLC:Evolved Serving Mobile Location Centre)または位置サーバと呼ばれることもある測位ノードが、ワイヤレスデバイス、BS、またはLMUを構成して、1つ以上の測位測定を行う。ワイヤレスデバイスまたは測位ノードは、測位測定を用いてワイヤレスデバイスの位置を判断する。測位ノードは、LTEにおいてLTE測位プロトコル(LPP)およびLPP A(LPPa)プロトコルを用いてワイヤレスデバイスおよびBSとそれぞれ通信する。
セルラ通信ネットワーク内のワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするためのシステムおよび方法を開示する。一実施形態では、セルラ通信ネットワークに関連するノードが、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷であってそのセルからの送信が所望のセルからの受信の間にワイヤレスデバイスにおける干渉を引き起こすような少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルによって送信される信号と所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルからワイヤレスデバイスで受信される信号とから成るグループのうちの少なくとも一方の間のタイミング関係とに基づいて、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行う。判断を行うことに応じて、ノードが、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガする。前述の条件に応じて干渉低減をトリガすることによって、干渉低減が実質的に改善される。
一実施形態では、所望のセルは、ワイヤレスデバイスの在圏セルである。別の実施形態では、所望のセルは、ワイヤレスデバイスの測定セルである。
一実施形態では、ノードはワイヤレスデバイスであり、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行うことと、干渉低減をトリガすることとが、それぞれワイヤレスデバイスによって行われる。また、一実施形態では、ワイヤレスデバイスは、セルラ通信ネットワークのネットワークノードからワイヤレスデバイスが干渉低減を実行するべきであるというインジケーション(指標)を受信し、それに応じて、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行う。
一実施形態では、ノードはセルラ通信ネットワークのネットワークノードであり、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行うことと、干渉低減をトリガすることとが、それぞれネットワークノードによって行われる。また、一実施形態では、ネットワークノードは無線アクセスノードである。具体的な一実施形態では、無線アクセスノードは、ワイヤレスデバイスの在圏セルの基地局である。一実施形態では、ネットワークノードが、干渉低減を実行するための暗示的な指標をワイヤレスデバイスに提供することによって、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガする。別の実施形態では、ネットワークノードが、干渉低減を実行するための明示的な指標をワイヤレスデバイスに提供することによって、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガする。
一実施形態では、ノードは、事前設定された基準が満たされた場合にワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行うようになっており、この場合、事前設定された基準は、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、タイミング関係とに基づく。一実施形態では、事前設定された基準には、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルの中で用いられる基準信号間の関係は衝突しないという第1の基準と、少なくとも1つの干渉セルの中の信号負荷は所定の閾値を下回るという第2の基準とが含まれており、ここで、衝突しない基準信号同士は、時間でも周波数でもオーバラップしない。一実施形態では、干渉低減は、セル固有基準信号(CRS:Cell−Specific Reference Signal)干渉低減であり、基準信号間の関係は、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルで用いられるCRS間の関係である。
一実施形態では、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルの中で用いられる基準信号間の関係は、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルの中で用いられる基準信号間の衝突する関係または衝突しない関係を含んでおり、衝突する基準信号は、時間および/または周波数で(完全にまたは部分的に)オーバラップする。また、一実施形態では、基準信号は、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルの中で用いられるCRSである。一実施形態では、ノードは、事前設定された基準が満たされた場合に干渉低減をトリガするという判断を行うようになっており、この場合、事前設定された基準は、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、タイミング関係とに基づいており、事前設定された基準には、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の衝突する関係または衝突しない関係に基づく第1の基準が含まれる。
一実施形態では、ノードは、干渉低減がチャネル推定の間にワイヤレスデバイスによって行われるように干渉低減をトリガし、ノードは、事前設定された基準が満たされた場合に干渉低減をトリガするという判断を行うようになっており、ここで、事前設定された基準は、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、タイミング関係とに基づいており、事前設定された基準には、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルの中で用いられる基準信号間の関係は衝突しないことという第1の基準が含まれる。
一実施形態では、ノードは、事前設定された基準が満たされた場合に干渉低減をトリガするという判断を行うようになっており、この場合、事前設定された基準は、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、タイミング関係とに基づいており、また、事前設定された基準には、タイミング関係は、ワイヤレスデバイスが単一の受信器を用いて干渉低減を実行することができるようであることという第1の基準が含まれる。
一実施形態では、ノードは、事前設定された基準が満たされた場合に干渉低減をトリガするという判断を行うようになっており、この場合、事前設定された基準は、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、タイミング関係とに基づいており、事前設定された基準には、タイミング関係は、所定の閾値を下回ることという第1の基準が含まれる。
一実施形態では、ノードは、さらに1つ以上の補足的基準に基づいてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行う。
一実施形態では、1つ以上の補足的基準には、ワイヤレスデバイスの信号動作タイプが含まれる。一実施形態では、信号動作タイプは、チャネル推定、干渉推定、復調評価、およびチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)評価で構成されるグループのうちの1つである。
一実施形態では、ワイヤレスデバイスの信号動作タイプは、干渉推定と、その後に続くチャネル推定とであり、少なくとも1つの干渉セルは、2つ以上の干渉セルを含む。また、この実施形態では、ノードは、干渉推定より前に、非活動状態である2つ以上の干渉セルのうちの少なくとも1つについてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガし、干渉推定の後で且つチャネル推定より前に、活動状態である2つ以上の干渉セルのうちの少なくとも1つの他方についてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行う。それに応じて、判断を行うことに応じて、ノードは、干渉推定より前に、非活動状態である2つ以上の干渉セルのうちの少なくとも1つについてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガし、干渉推定の後で且つチャネル推定より前に、活動状態である2つ以上の干渉セルのうちの少なくとも1つの他方についてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガする。
一実施形態では、1つ以上の補足的基準には、ワイヤレスデバイスのバッテリ寿命が含まれる。別の実施形態では、1つ以上の補足的基準には、ワイヤレスデバイスにおける消費電力が含まれる。別の実施形態では、1つ以上の補足的基準には、セルラ通信ネットワークのネットワーク配置シナリオが含まれる。別の実施形態では、1つ以上の補足的基準には、少なくとも1つの干渉セルに関するワイヤレスデバイスの位置が含まれる。別の実施形態では、1つ以上の補足的基準には、所望のセルと少なくとも1つの干渉セルとの間の周波数誤差が含まれる。
一実施形態では、セルラ通信ネットワークに関連するノードが、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷であってそのセルからの送信が所望のセルからの受信の間にワイヤレスデバイスにおいて干渉を引き起こすような少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルにおいて用いられる基準信号間の関係と、所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルによって送信される信号と所望のセルおよび少なくとも1つの干渉セルからワイヤレスデバイスで受信される信号とから成るグループのうちの少なくとも一方の間のタイミング関係とに基づいて、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行うように構成されたプロセッサを備えている。プロセッサはさらに、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするという判断を行うことに応じてワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするように構成される。
一実施形態では、ノードはワイヤレスデバイスである。別の実施形態では、ノードは、セルラ通信ネットワークのネットワークノードである。一実施形態では、ネットワークノードは無線アクセスノードである。また、一実施形態では、無線アクセスノードは、ワイヤレスデバイスの在圏セルの基地局である。
当業者であれば、以下の好適実施形態の詳細記述を添付の図面に関連して読めば、本開示の範囲を認識し、そのさらなる態様を理解するであろう。
本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付の諸図面は、本開示のいくつかの態様を示しており、本記述と共に本開示の原理を説明するのに役立つ。
図1は、本開示の一実施形態によって動作するセルラ通信ネットワークの一例を示す図である。 図2Aおよび図2Bは、衝突する基準信号と衝突しない基準信号との一例をそれぞれ示す図である。 図2Aおよび図2Bは、衝突する基準信号と衝突しない基準信号との一例をそれぞれ示す図である。 図3は、本開示の一実施形態による、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするための、セルラ通信ネットワークに関連するノードの動作を示すフローチャートである。 図4Aおよび図4Bは、ワイヤレスデバイスにおける干渉およびチャネル推定を行う2つの例を示す図である。 図4Aおよび図4Bは、ワイヤレスデバイスにおける干渉およびチャネル推定を行う2つの例を示す図である。 図5は、本開示の一実施形態による、干渉推定およびチャネル推定を行う場合にワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするためのプロセスを示す図である。 図6Aおよび図6Bは、本開示の一実施形態による、図5のプロセスの2つの例を示す図である。 図6Aおよび図6Bは、本開示の一実施形態による、図5のプロセスの2つの例を示す図である。 図7は、本開示の一実施形態による、ワイヤレスデバイスの動作を示す機能ブロック図である。 図8A乃至図8Cは、本開示の3つの例示的実施形態を示す図である。 図8A乃至図8Cは、本開示の3つの例示的実施形態を示す図である。 図8A乃至図8Cは、本開示の3つの例示的実施形態を示す図である。 図9は、図8Aの実施形態と類似する実施形態を示すものであるが、ワイヤレスデバイスにおける干渉低減をトリガするかどうかを決定するのに用いられる情報の少なくとも一部を入手することが、本開示の一実施形態による、ワイヤレスデバイスおよび干渉セルの1つの基地局から入手されることを明示的に示している。 図10は、本開示の一実施形態による、所望のセルの基地局と、干渉セルのうちの1つの基地局と、ワイヤレスデバイスと、の機能要素を示すブロック図である。 図11は、基地局の例示的実施形態のブロック図である。 図12は、ワイヤレスデバイスの例示的実施形態のブロック図である。
以下に述べる諸実施形態は、当業者が実施形態を実施できるようにするのに必要な情報を表しており、実施形態を実施する最適なやり方を示している。添付の図面を考慮に入れて下記の記述を読めば、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に取り上げられていないこれらの概念の応用を認識するであろう。理解されるべきだが、これらの概念と応用とは、本開示および添付の請求項の範囲に入るものである。
本開示の実施形態を記述する前に、下記の定義が有益である。
無線ネットワークノード:本明細書では、非限定的な用語「無線ネットワークノード」は、ワイヤレス通信デバイス(例えば、ユーザ装置デバイス(UE:User Equipment)の一例)にサービス提供するかまたは他のネットワークノードまたはネットワーク要素に接続された、いずれかのタイプのネットワークノードを言うのに用いられる。無線ネットワークノードの例として、基地局(BS:Base Station)、MSR BSのような多標準無線(MSR:Multi−Standard Radio)無線ノード、ノードB、エンハンストノードB(eNB)、ネットワーク制御装置、無線ネットワーク制御装置、BS制御装置、中継器、ドナーノード、制御中継器、基地局(BTS:Base Transceiver Station)、アクセスポイント等がある。
ネットワークノード:本明細書では、非限定的な用語「ネットワークノード」も、少なくとも無線ネットワークノードと通信する、いずれかのタイプの無線ネットワークノードまたはいずれかのネットワークノードを言うのに用いられる。そのようなノード自体は、必ずしもワイヤレス通信ができないことがある。ネットワークノードの例として、上記のいずれかの無線ネットワークノード、コアネットワークノード(例えば、移動通信交換局(MSC:Mobile Switching Centre)、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)等)、運用管理(O&M:Operations and Management)ノード、運用サポートシステム(OSS:Operations Support System)、自己組織ネットワーク(SON:Self Organizing Network)、測位ノード(例えば、E−SMLC:Evolved Serving Mobile Location Centre)、MDT(Minimization of Drive Test)等がある。
UEまたはワイヤレスデバイス:UEおよびワイヤレスデバイス(またはワイヤレス通信デバイス)という用語は、本明細書では、相互に置き換え可能なように用いられる。本明細書では、非限定的な用語であるワイヤレスデバイスは、セルラまたは移動通信システム内の無線ネットワークノードと通信できるいずれかのタイプのワイヤレスデバイスを言うのに用いられる。ワイヤレスデバイスの例として、目標デバイス、D2D(Device−to−Device)UE、マシンタイプUEまたはマシン対マシン通信が可能なUE、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、iPad(登録商標)、タブレットコンピュータ、移動端末、スマートフォン、ラップトップ内蔵機器(LEE:Laptop Embedded Equipment)、ラップトップ取付機器(LME:Laptop Mounted Equipment)、USB(Universal Serial Bus)ドングル等がある。具体的な実装では、本明細書で記述したワイヤレスデバイスは、従来の通信機能の全部をサポートしないことがあり、従来のワイヤレスデバイスによってサポートされる機能の一部だけを提供することがある。例えば、本明細書で記述したワイヤレスデバイスは、特定の方向における通信だけ(例えば上りリンク/送信だけ、下りリンク/受信だけ)が可能であるかまたは、或る情報または或るタイプの情報を通信することだけが可能であることがある。そのようなワイヤレスデバイスの例として、ワイヤレスメータまたはセンサ、ワイヤレス対応機器、および無線周波数識別(RFID:Radio Frequency Identification)タグ等がありうる。
干渉低減:「干渉低減受信器」、「干渉除去受信器」、「干渉抑圧受信器」、「干渉排除受信器」、「干渉認識受信器」、「干渉回避受信器」等は、相互に置き換え可能なように用いられるが、それらはすべて、進化型受信器またはエンハンスト受信器のカテゴリに属する。そのような進化型受信器構造による干渉除去または抑圧は、干渉の低減をもたらすことができ、その場合に干渉は完全に除去されるが、他方、それ以外の場合、有益な信号に対する干渉の影響が軽減される。干渉の低減とは、少なくとも1つの干渉セルからワイヤレス受信器で受信される少なくとも所定の信号によって引き起こされる干渉を低減させる(すなわち、除去し、抑圧し、あるいはそれ以外に低減させる)受信器の能力のことを言う。また、本明細書では、干渉セルを攻撃セルと呼ぶこともある。
干渉セル:ワイヤレスデバイスの在圏セルかまたはワイヤレスデバイスによって測定されるいずれかのセルに隣接するセルであり、そこからワイヤレスデバイスは、少なくとも或るタイプの干渉信号を受信する。また、本明細書では、干渉セルは、相互に置き換え可能なように攻撃セルまたは優勢な隣接セルとも呼ばれる。
本開示は、セルラ通信ネットワーク(ワイヤレス・セルラ・ネットワークまたは単純にセルラネットワークとも呼ばれる)内の干渉低減に関する。ワイヤレスデバイスすなわちUE側の干渉低減機能を利用することによるネットワークアシステッド干渉低減について、実施形態を開示する。特に、干渉低減を用いて、ワイヤレスデバイスの受信器における信号復調を支援し、チャネル品質推定を向上させることができる。
本明細書で記述する実施形態は、下りリンク方向における干渉低減に焦点を当てている。しかし、本明細書で記述する実施形態は、上りリンク方向において干渉低減を追加的にまたは代替的に提供するように拡張することも可能である。加えて、本明細書で論じる実施形態の一部は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、特に、LTEリリース11(Rel−11)からのセル固有基準信号(CRS:Cell−Specific Reference Signal)およびCRS干渉除去(IC−CRS)に焦点を当てている。しかし、本明細書で記述する実施形態は、いずれかの適切なシステム(例えば、いずれかの適切なセルラ通信ネットワークおよび/またはいずれかの適切なタイプの基準信号および関連の干渉低減)に一般化することができる。開示された実施形態のいくつかの態様は、オーバラップするパイロット信号を利用して干渉推定/低減を行い、これらのパイロット信号に対する干渉除去/低減メカニズムをサポートするようなシステムに特に有利である。また、本明細書で開示する実施形態は、干渉推定が行われるいずれかの将来のワイヤレス標準をカバーするように一般化することができる。
正確な干渉推定は、信号復調と、リンクアダプテーションのためのチャネル品質インジケーション/インデックス(CQI:Channel Quality Indication/Index)推定との両方に関係する、非常に複雑で重要なプロセスである。正確な干渉推定とは、受信器が、受信信号全体から干渉を正確に推論し、従って、復調性能を向上させることを意味する。加えて、受信器は、無線環境の良好な推定を提供することができ、従って、リンク性能を最大化しうる適切な変調符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)を選択することができる。
典型的には、干渉推定は、在圏セルがデータを送信しないリソース要素(RE:Resource Element)に対して行われる。LTEリリース8からLTEリリース10までは、CQI推定のための干渉推定は、CRSを搬送するREに基づいて行われる。周波数領域におけるCRS位置が、干渉隣接セルのCRS位置に関して非シフトである場合には、相当強いバイアスが干渉推定に導入され、それによって、干渉レベルが、受け入れられないほど過大評価されることになる。これは、干渉セル内のトラヒックレベルが低い場合(すなわち、低負荷のネットワークの場合)には、特にその通りである。LTE Rel−11では、UE端末側におけるCRS RE(IC−CRS)に対するICの可能性が導入された。IC−CRSは、実際には前述のバイアスよりも低いことがある。それにもかかわらず、IC−CRSが、実際の干渉と推定された干渉とのギャップを増加させうる場合がある。例えば、最大限の負荷を与えられたネットワークの場合、IC−CRSを適用して、CRS−REに対するいくつかの干渉者を除去すると、干渉が過小評価される状況に至るであろう。それゆえ、IC−CRS UE機能を適切に利用することによって干渉推定を支援するシステムおよび方法が必要である。
さらに、一般に、ワイヤレスデバイスの受信器における隣接干渉セルからの信号のセル間干渉低減は、下りリンクの受信品質を高める。例えば、ワイヤレスデバイスにおけるデータチャネルおよび/または制御チャネル(例えば、物理下り共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、物理下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理ハイブリッド自動反復要求通知チャネル(PHICH:Physical Hybrid Automatic Repeat Request Indicator Channel)、物理制御フォーマット通知(PCFICH:Physical Control Format Indicator)等)の受信は、これらのチャネル上で干渉セルによって送信される信号(例えばCRS等)によって引き起こされる干渉が部分的にまたは完全に低減された場合、強化されうる。ホモジニアスネットワーク内のネットワーク計画に起因して、CRSは、最も近い近隣セル間で衝突しない(すなわち、CRSのために用いられる無線リソースはオーバラップしない)。従って、典型的には、そのような計画的なホモジニアスネットワークでは、ワイヤレスデバイスの在圏セル内のデータチャネルおよび/または制御チャネルのREの一部は、1つまたは2つか3つの最も強力な隣接/干渉セル内のCRSを含んでいるREと衝突するであろう。従って、在圏セル内のデータチャネルまたは制御チャネルとオーバラップするREに対するそのような干渉セル内のCRSまたはいずれかのタイプの基準信号の送信によって生じる干渉を除去することが有利である。
しかし、隣接セル内のCRSが衝突しない場合でも、所定のネットワーク構成および負荷状況に限って干渉低減が適用される場合、大幅な性能の向上が達成される。さらに、ホモジニアスネットワークまたは、被害セルと攻撃セルとの間のリソース分割が用いられないいずれかのタイプのネットワーク配置において、ワイヤレスデバイスは、典型的には、すべてのサブフレームにおいて連続的に干渉を除去しなければならないであろう。ヘテロジニアスネットワークの場合でも、ネットワークの多くの部分はホモジニアスである(すなわち、単一レイヤのセルレイアウトを含んでいる)。従って、連続的な干渉除去の欠点は、消費電力、処理、メモリ、およびワイヤレスデバイスにおける一般的な複雑性に対する影響である。
通常は、性能向上(パフォーマンスゲイン)が達成されること、かつ、ワイヤレスデバイスの消費電力および複雑性に対する影響を意識しないことの両方があるすべての重要な条件を考慮することなく、ICが用いられる。しかし、以下で論じるように、本明細書では、所定の条件、例えば、攻撃セル内のトラヒック負荷および在圏セルと攻撃セルとの間の信号特性の関係などに応じて、ワイヤレスデバイスにおいてIC、すなわち低減、をトリガするためのシステムおよび方法を開示する。これは、次には、チャネル品質(例えば、CQI)を導出するためのより正確な干渉測定をもたらし、結果としてユーザスループットが向上する。
この関連で、図1は、本開示の一実施形態によって動作する例示的なセルラ通信ネットワーク10を示す図である。図示するように、セルラ通信ネットワーク10は、複数の基地局12−1、12−2、および12−3とワイヤレスデバイス14とを含んでいる。図1の例では、3つの基地局12と1つのワイヤレスデバイス14だけが示されているが、セルラ通信ネットワーク10は、いかなる数の基地局12およびワイヤレスデバイス14を含んでいてもよいことに留意されたい。下記の一部の実施形態の記述は3GPP LTE用語を用いているが(例えば、CRS、IC−CRS等)、本明細書で記述される実施形態は、いかなる適切なタイプのセルラネットワークにおいても用いられうることに留意されたい。さらに、一部の実施形態はCRSの送信によって生じる干渉に関係しているが、これらの実施形態は他のタイプの基準信号またはパイロット信号にも等しく適用可能である。
一実施形態では、ワイヤレスデバイス14が、基地局12−1によってサービス提供されているセルに接続している。この場合、基地局12−1によってサービス提供されているセルは、ワイヤレスデバイス14の在圏セルと呼ばれる。別の実施形態では、ワイヤレスデバイス14が、基地局12−1によってサービス提供されているセル上で測定を行っており、この場合、このセルは、ワイヤレスデバイス14の測定セルと呼ばれる。このように、基地局12−1によってサービス提供されているセルは、前述の実施形態を両方共カバーするため、場合によってはもっと一般的にワイヤレスデバイス14の所望のセルと呼ばれることもある。従って、本明細書では、所望のセルとは、ワイヤレスデバイス14の在圏セルであり、ワイヤレスデバイス14の測定セルであり、あるいは、いずれかのその他のセルであって、そのセルからのワイヤレスデバイス14において受信された信号が干渉セルからの送信によって干渉されるようなセルである。
基地局12−2および12−3によってサービス提供されるセルは、基地局12−2および12−3が、ワイヤレスデバイス14において所望のセルについての下りリンクの受信の間に干渉を生じさせるという点で、干渉セル、すなわち攻撃セルである。詳細には、一般に基準信号は最大の送信出力レベルで送信されるのだが、干渉セルに対する基地局12−2および12−3による基準信号(例えば、CRS)の送信が、所望のセルの基地局12−1からの下りリンクに関して、ワイヤレスデバイス14における下りリンク干渉を生じさせる。干渉セルに対する基地局12−2および12−3による基準信号の送信に利用される無線リソース(例えば、RE)が、所望のセルに対する基地局12−1による基準信号の送信に利用される無線リソースとオーバラップまたは一致することがある。この場合、本明細書では、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号とが、「衝突する」または「非シフトの」基準信号と呼ばれる。逆に、干渉セルに対する基地局12−2および12−3による基準信号の送信に利用される無線リソース(例えば、RE)が、所望のセルに対する基地局12−1による基準信号の送信に利用される無線リソースと(部分的にまたは完全に)オーバラップまたは一致しないことがある。この場合、本明細書では、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号とが、「衝突しない」または「シフトの」基準信号と呼ばれる。留意すべきことだが、本明細書では、衝突する基準信号とは、時間および/または周波数において、完全に、または実施形態によっては部分的に、オーバラップする基準信号である。逆に、衝突しない基準信号とは、時間および/または周波数において、オーバラップしない基準信号である。
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、衝突する基準信号と衝突しない基準信号との一例を示す図である。この例では、基準信号はCRSである。LTEでは、CRSは、本明細書ではCRSシンボルと呼ぶ複数の基準シンボルで構成され、個々のスロットの第1および第3の最後の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの中に事前設定された値が挿入され、6つのサブキャリアの周波数領域の間隔を持っている。また、第3の最後のOFDMシンボル内には、CRSシンボルのための3つのサブキャリアの周波数領域がジグザグにずらして配置されている。LTEは、CRSシンボルの6つの見込まれる周波数シフトを定義している。図2Aの例では、在圏/測定セルと干渉セル(例えば、基地局12−2のセル)とはいずれも、ゼロという周波数シフトを使用している。結果として、在圏/測定セルと干渉セル(例えば、基地局12−2のセル)とについてのCRS送信はいずれも、同じREを使用することになり、従って、CRSは衝突する。対照的に、図2Bの例では、在圏/測定セルはゼロというCRSのための周波数シフトを使用し、他方、干渉セルは、2というCRSのための周波数シフトを使用している。結果として、在圏/測定セルと干渉セルとのCRS送信は、別のREを使用し、従ってCRSは衝突しない。
重要なことだが、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルに対して基地局12−1によって送信された信号をワイヤレスデバイス14が受信する(例えば、チャネル、物理信号、が測定を行う等)間に、ワイヤレスデバイス14の受信器におけるセル間干渉を低減させるために、1つ以上のセル間干渉低減技法(例えば、IC−CRS技法)を用いてセル間干渉低減を実行することができる。このセル間干渉は、干渉セルに対する基地局12−2および12−3による信号(例えば、基準信号)の送信によって引き起こされる。留意すべきことだが、本明細書では、議論を簡単にするために1つの在圏/測定セルだけについて述べているが、ワイヤレスデバイス14は、マルチキャリアまたはキャリアアグリゲーション(CA)スキームにおいて複数の在圏/測定セルについて干渉低減を実行することもある。例えば、マルチキャリアのシナリオでは、本明細書で開示される実施形態は、ワイヤレスデバイス14の個々の在圏セルからの信号の受信に適用可能である。
セル間干渉低減を実行するために、ワイヤレスデバイス14は、干渉セルからの干渉を推定しなければならない。LTEでは、干渉は、在圏/測定セルから下りリンクで送信されるCRSに関して推定される。しかし、上記で論じたように、干渉セルからのCRSは、在圏/測定セルのCRSと衝突することも衝突しないこともある。衝突する(すなわち、非シフトの)CRSシナリオについては、干渉の測定値は、干渉セルのCRS送信だけに基づく。CRSは、フルパワーで送信されるのだから、ワイヤレスデバイス14は、干渉セルにおけるトラヒック負荷には依存せず、「高」干渉を測定するであろう。従って、そのような干渉の推定値は、干渉セル内のトラヒックレベルが高いというシナリオに限って正確である。そうでない場合、そのような干渉の推定値は、干渉の量を過大評価することになる。逆に、衝突しない(すなわち、シフトの)シナリオでは、干渉の測定値は、干渉セルからのデータ送信に基づき、従って、干渉の測定値は、干渉セル内のトラヒックレベル、または負荷に依存する。しかし、そのような干渉の推定値は、それらが干渉セルのシフトされたCRS送信の影響を捕捉しないという点で、干渉を過小評価するであろう。
これらの問題に対処するために、以下で論じるように、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、例えば、衝突しない基準信号および干渉セル内の高トラヒックレベルといった、所定の条件下に限ってトリガされる。詳細には、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、ワイヤレスデバイス14が、干渉セルからその受信器で受信した少なくとも所定のタイプの無線信号(例えば、CRS)の干渉低減を実行するべき1つ以上の条件をまず評価することによって、トリガされる。条件は、一部の実施形態では、干渉セルと、在圏/測定セルと、ワイヤレスデバイス14と、および/または、ワイヤレスデバイス14と干渉セルと在圏/測定セルとのいずれかの組み合わせの間の関係とに関連する情報に基づく。条件が満たされた時、ワイヤレスデバイス14における干渉低減がトリガされる。一実施形態では、干渉低減をトリガするという判断はネットワークノード(例えば、在圏/測定セルの基地局12−1)によって行われ、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、ワイヤレスデバイス14へのインジケーションを、明示的または暗示的のいずれかによって、シグナリングすることによってトリガされ、条件を評価することによって判断されたとおり、1つ以上の干渉セルからの無線信号(例えば、IC−CRS)の干渉低減をワイヤレスデバイス14が開始できるようにする。結果として、例えばチャネル品質(例えば、CQI)を導出するために、より正確な干渉推定値が得られることになり、それが次には、ユーザスループットの向上をもたらす。
先へ進む前に、留意すべきことだが、本明細書で開示されるシステムおよび方法は、例えば、低干渉サブフレームまたはほぼ空白のサブフレーム(ABS:Almost Blank Subframe)が干渉セル内で構成されるかまたは使用される場合に、在圏/測定セルと干渉セルとの間にリソース分割が行われないようなシナリオに、特に適用可能である。典型的には、ホモジニアスネットワーク配置では、在圏セルと干渉セルとの間でリソース分割は行われない。しかし、一部のヘテロジニアスネットワーク構成においても(例えば、在圏セルが、高出力ノード(HPN:High Power Node)(例えば、マクロBS)によってサービス提供され、干渉セルが、低出力ノード(LPN:Low Power Node)(例えば、マイクロ、ピコ、またはフェムトBS)によってサービス提供される場合)、在圏セルと干渉セルとの間でリソース分割は行われない。
図3は、本開示の一実施形態によるワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための、セルラ通信ネットワーク10に関連するノードの動作を示すフローチャートである。このノードは、ネットワークノード(例えば、在圏/測定セルの基地局12−1のような無線ネットワークノード)またはワイヤレスデバイス14であってもよい。留意すべきことだが、図3の「ステップ」は特定の順序で示されているけれども、「ステップ」は、具体的な順序が明示的または暗示的に求められない限り、特定の実装に依存していずれかの所望の順序で(あるいは、同時に)行われてよい。
図示するように、ノードが、少なくとも1つの干渉セルにおける信号負荷または干渉レベルを示す情報を入手する(ステップ100)。図1の例では、2つの干渉セルが存在する。しかし、1つ以上の干渉セルは、何個あってもよい。この情報は、例えば、干渉セル内での送信信号の負荷、および/または、干渉セルからワイヤレスデバイス14で受信された信号品質を示しうるいずれかのメトリックであってもよい。干渉セルの干渉レベルは、ワイヤレスデバイス14によってワイヤレスデバイス14の受信器において経験された干渉は、干渉セルによって引き起こされたということを意味する。また、ノードは、在圏/測定セル内で使用された基準信号と干渉セル内で使用された基準信号との間の信号関係を示す情報を入手する(ステップ102)。一実施形態では、信号関係は、衝突するか衝突しないかのいずれか一方である。例えば、一実施形態では、基準信号はCRSであって、信号関係は、衝突するCRSか衝突しないCRSかのいずれか一方である。
さらに、ノードは、基地局12−1によって在圏/測定セルに対して送信された信号と、基地局12−2および12−3によって干渉セルに対して送信された信号との間のタイミング関係、および/または、在圏/測定セルからワイヤレスデバイス14で受信された信号と、干渉セルからワイヤレスデバイス14で受信された信号との間のタイミング関係を示す情報も入手する(ステップ104)。一例を挙げると、タイミング関係は、オーバラップするカバレージエリアを有する所望のセルと干渉セルとのうちの何らかのペアの間のフレーム開始タイミングにおける最大絶対偏差として定義される。ステップ100乃至104はすべてこの例において行われるが、本開示は、それに限定されないことに留意されたい。一部の実施形態では、これらの3つのステップがすべて行われなくてもよい(例えば、ステップ100および102だけが行われてもよいし、ステップ100および104だけが行われてもよいし、ステップ102および104だけが行われてもよい)。
また、任意で、一部の実施形態では、ノードが、補足的情報を入手する(ステップ106)。一部の実施形態では、補足的情報には、ワイヤレスデバイス14における信号動作タイプ(例えば、チャネル推定、干渉推定等)を示す情報と、ワイヤレスデバイス14のバッテリ寿命を示す情報と、ワイヤレスデバイス14の消費電力を示す情報と、ワイヤレスデバイス14が経験したネットワーク配置シナリオ(例えば、ホモジニアスまたはヘテロジニアス)を示す情報と、干渉セルに関するワイヤレスデバイス14の場所または位置を示す情報と、在圏/測定セルと干渉セルとの間の周波数誤差を示す情報とのうち、1つ以上が含まれてもよい。
ノードは、1つ以上の事前設定された基準と、ステップ100乃至106で入手された情報の少なくとも一部とに基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを判断する(ステップ108)。言い換えると、ノードは、情報に基づいて、1つ以上の事前設定された基準によって定義されたように、ワイヤレスデバイス14の受信器で干渉セルから受信された少なくとも所定のタイプの無線信号(例えば、CRS)の干渉低減をワイヤレスデバイス14が行うべき1つ以上の条件にアクセスする。一実施形態では、ノードは、事前設定された基準がすべて満たされた場合に限って干渉低減がトリガされるべきであると判断する。詳細には、一実施形態では、ワイヤレスデバイス14で干渉低減をトリガするための事前設定された基準、あるいは言い換えると条件には、ワイヤレスデバイス14の干渉低減能力と、干渉セル内の信号負荷または干渉レベルと、所望のセルと干渉セルとの間の信号関係と、所望のセルと干渉セルの間のタイミング関係とのうちのいずれか1つまたは組み合わせ(そして、一実施形態では、それらすべて)に基づく1つ以上の基準が含まれる。
干渉低減はトリガされるべきでないとノードが判断した場合、プロセスは終了する。任意で、プロセスは、要望に応じて繰り返されてもよい。ワイヤレスデバイス14において干渉低減がトリガされるべきであるとノードが判断した場合には、ノードは、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする(ステップ110)。留意すべきことだが、具体的な実施形態に依存して、干渉低減は、すべての干渉セルについてトリガされてもよいし、事前設定された基準が満たされた干渉セルだけについてトリガされてもよい。ノードが干渉低減をトリガする要領は、具体的な実施形態に依存して変わりうる。詳細には、一実施形態では、ノードはワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14が、ワイヤレスデバイス14において干渉低減をローカルにトリガする。別の実施形態では、ノードはネットワークノードであり、ネットワークノードが、ワイヤレスデバイス14に対する暗示的か明示的かいずれかのシグナリングによって、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする。このシグナリングは、少なくとも1つ以上の識別された干渉セルに関してワイヤレスデバイス14が干渉低減を起動すべきことを、ワイヤレスデバイス14に示す。
暗示的シグナリングの一例は、「CRS支援情報」と呼ばれる、3GPP LTEの中の既存の情報要素(IE:Information Element)である。CRS支援情報は、上記のような、干渉セルについての情報を含んでいる。一部の実施形態では、ワイヤレスデバイス14の在圏セルからの干渉セルについての情報を少なくとも使ってワイヤレスデバイス14が構成される(例えば、CRS支援情報を介して構成される)ことを条件として、ワイヤレスデバイス14はIC−CRSまたは特定の信号の干渉低減を実行する。例えば、ワイヤレスデバイス14が、少なくともワイヤレスデバイス14の在圏セルからの干渉セルについての情報を使って構成される(例えば、CRS支援情報を介して構成される)ことを条件として、ワイヤレスデバイス14がIC−CRSまたは特定の信号の干渉低減を実行することが、標準または構成によって必要とされる可能性がある。別の例として、ワイヤレスデバイス14が、少なくとも在圏セルからの干渉セルについての情報(例えば、CRS支援情報)を受信することを条件として、ワイヤレスデバイス14が、1つ以上の事前設定された要件の集合に合致しなければならないことが、追加としてまたは代替として事前設定される可能性がある。事前設定される要件の例として、データチャネル(例えば、PDSCH)および/または制御チャネル(例えば、PDCCH/PHICH/PCFICH)のUE性能要件、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)測定値(例えば、CQI)等がある。従って、この例では、ネットワークノードは、対応するCRS支援情報をワイヤレスデバイス14にシグナリングすることによって、ワイヤレスデバイス14における干渉低減を暗示的にトリガしてもよい。
明示的な指示の例は、ワイヤレスデバイス14が干渉低減を起動すべきであることを示す指標(インジケータ)である。例えば、その最も単純な形では、明示的な指標は、例えば干渉低減を停止することと干渉低減を起動することとをそれぞれ表す0と1のような2つのレベルを使って、ブーリアンパラメータまたはバイナリパラメータという形で表現することができる。また、指標は、特定のタイプの信号またはチャネル(例えば、CRS、PSS(Primary Synchronization Signal)/SSS(Secondary Synchronization Signal)、PBCH(Physical Broadcast Channel)等)または、干渉セルのすべての信号またはチャネルに干渉低減を適用すべきかどうかを示してもよい。また、指標は、ワイヤレスデバイス14が、所望のセルのすべてのチャネル上の、または所望のセルのデータチャネル上の、または所望のセルの制御チャネル上の、あるいは所望のセルの選択されたチャネル(例えば、PDSCH、PDCCH等)上だけの干渉を低減すべきかどうかをワイヤレスデバイス14に知らせる情報のような、追加情報を含んでもよい。また、指標は、ワイヤレスデバイス14が干渉低減を実行することになる周波数および/または時間領域の物理リソースをワイヤレスデバイス14に知らせる、追加情報を含んでもよい。例えば、セルが、利用可能なシステム帯域幅の半分だけで活動状態であることがある。従って、周波数領域内で使用されているリソースを示すビットマップが用いられてもよい。この場合、ワイヤレスデバイス14は、周波数領域の対応する部分だけで干渉低減を行ってもよい。また、指標は、干渉低減または復調のために干渉低減支援情報が用いられるべきかどうかに関する情報を含んでもよい。上記の事例のほとんどにおいて、明示的な指標が、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介してワイヤレスデバイス14へシグナリングされてもよい。
次に、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガすべきかどうか判断するのに用いられる、事前設定される基準について詳細に論じる。事前設定される基準(または条件)には、1つ以上の主な基準と、実施形態によっては、1つ以上の補足的基準とが含まれる。1つ以上の主な基準は、干渉低減を実行するためのワイヤレスデバイス14の能力と、干渉セル内の信号負荷または干渉レベルと、所望のセルと干渉セルとの間の信号関係と、所望のセルと干渉セルとの間のタイミング関係とのうちの1つ以上に基づいており、その各々について以下で論じる。
ワイヤレスデバイス14の干渉低減能力。ワイヤレスデバイス14の干渉低減能力は、例えば、ワイヤレスデバイス14のUEカテゴリによって判断されてもよい。この情報に基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準は、ワイヤレスデバイス14が、干渉低減を実行することができる、または、所望のタイプの特別な信号に対して干渉低減を実行することができるということであってもよい。ステップ108がネットワークノード内で行われる場合、そのような基準は、例えば、ワイヤレスデバイス14が所望の干渉低減を実行することができない場合には不要な干渉低減関連情報をワイヤレスデバイス14へ送信するのを避けるであろう。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードであり、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス14の干渉低減能力を示す情報をワイヤレスデバイス14または別のネットワークノードから入手してもよい。詳細には、一実施形態では、ワイヤレスデバイス14は、ワイヤレスデバイス14が備えている受信器のタイプをセルラ通信ネットワーク10(すなわち、例えば基地局12−1のようなネットワークノード)に知らせる、および/または、ワイヤレスデバイス14が干渉低減を実行する能力を持っているかどうかをセルラ通信ネットワーク10に知らせる。ワイヤレスデバイス14は、さらに、ワイヤレスデバイス14が干渉低減を実行することができる信号タイプ(例えば、CRS、PSS、SSS等)をセルラ通信ネットワーク10に知らせてもよい。別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはワイヤレスデバイス14である。この場合、ワイヤレスデバイス14は、自分が干渉低減能力を持っているかどうかを知っている。
干渉セル内の信号負荷または干渉レベル。この情報は、例えば、干渉セル内での送信信号の負荷、および/または、干渉セルからワイヤレスデバイス14で受信された信号品質を示しうるいずれかのメトリックであってもよい。干渉セルの干渉レベルは、ワイヤレスデバイス14によってワイヤレスデバイス14の受信器において経験された干渉は、干渉セルによって引き起こされたということを意味する。メトリック、または、干渉セルにおける信号負荷または干渉レベルを示す情報の例には、無線ノード送信出力(例えば、干渉セルにサービス提供している基地局12−2/12−3の送信出力)と、干渉セルに対するワイヤレスデバイス14における受信信号品質(例えば、干渉セルについて測定された基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality))と、干渉セルにサービス提供する無線ノード(例えば、基地局)における無線リソースの利用(例えば、物理リソースブロック(RB:Resource Block)、RE等の使用)と、干渉セルからのデータチャネル(例えば、PDSCH)および/または制御チャネル(例えば、PDCCH,PHICH等)の送信強度とが含まれうる。
具体的な干渉セルについてワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準には、干渉セル内の信号負荷および/または干渉レベルに基づく1つ以上の基準が含まれうる。例えば、事前設定された基準には、干渉セル内の信号負荷または干渉レベルが例えば所定の閾値を下回るというような定義される条件に合致する場合に、ワイヤレスデバイス14における干渉低減が干渉セルについてトリガされるべきであるという基準が含まれうる。この閾値は、干渉セル内の負荷またはトラヒックレベルが、低いかまたは中程度であることを示していてもよい。この基準は、一実施形態では、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号とが衝突しないことという基準と組み合わされてもよい。具体例として、基準は、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、基準信号同士が衝突せず、かつ、干渉セル内のリソース利用の平均が30%未満である、すなわち、干渉セルについての下りリンクの物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)のうちで平均して30%だけが使用されている場合に、干渉セルについてトリガされるべきというものであってもよい。この条件は、すべての干渉セルについて、例えば、ワイヤレスデバイス14のN個の最も強力な干渉セルについて、確認されてもよい。一実施形態では、干渉低減は、N個の最も強力な干渉セルがすべて、この条件(およびいずれかの他の条件)を満たす場合に限ってトリガされる。別の実施形態では、具体的な干渉セルについての干渉低減は、その干渉セルについて条件(すなわち、事前設定された基準)が満たされた場合にトリガされるように、干渉低減が干渉セル毎にトリガされる。
干渉セル内の信号負荷または干渉レベルを示す情報は、いずれかの適切な要領でノードによって入手されてもよい。一実施形態では、ノードはネットワークノードであり、そのネットワークノードが、干渉セルおよび/またはワイヤレスデバイス14から受信した情報または測定値(例えば、RSRQ)から前述の情報を入手する。別の実施形態では、ノードはワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14が、例えば、干渉セルから受信した信号の信号品質(例えば、RSRQ、信号対干渉および雑音比(SINR:Signal−to−Interference plus Noise Ratio)等)を入手することによって、前述の情報を入手する。別の例として、ワイヤレスデバイス14が、干渉セルの信号負荷(例えば、平均送信出力)に関してワイヤレスデバイス14の在圏セルから明示的な情報を受信してもよい。信号負荷または干渉レベルは、例えば200ミリ秒(ms)といった所定の時間枠について推定することができる。
所望のセルと干渉セルとの間の信号関係。1つ以上の事前設定された基準には、追加としてまたは代替として、所望のセルと干渉セルとの間の信号関係に基づく少なくとも1つの基準が含まれうる。この信号関係とは、所望のセルによって用いられる基準信号の時間−周波数位置と干渉セルによって用いられる基準信号の時間−周波数位置との間の関係のことを言う。一例は、所望のセルによって送信されたCRSと干渉セルによって送信されたCRSとが、衝突するか衝突しないかである。CRSの衝突は、所望のセルおよび干渉セル内のCRSを含むREが、時間と周波数との両方でオーバラップする場合に生じる。CRSの衝突は、所望のセルと干渉セルとの間で周波数領域においてCRSをシフトすることによって回避することができる。これは、ネットワークプランニングの間に行われ、従って、頻繁に変更されるものではない。従って、ノードは、ワイヤレスデバイス14の所望のセルと干渉セルとの間でCRSが衝突するか否かを確認する。
一例では、事前設定された基準には、干渉セルについてのワイヤレスデバイス14における干渉低減は、所望のセルと干渉セルのCRSが衝突しない場合にトリガされることという基準が含まれる。これは、ワイヤレスデバイス14における下りリンクデータおよび/または制御チャネルについての干渉を低減することが望まれている場合、大いに有利でありうる。別の例として、ワイヤレスデバイス14における(例えば、CRSに基づく)チャネル推定を向上させ、および/または、(例えば、CRSに基づいて)CSI性能を向上させることが望ましい場合には、事前設定された基準には、所望のセルと干渉セルとについてのCRSが衝突する場合には、干渉低減が干渉セルについてワイヤレスデバイス14においてトリガされるべきという基準が含まれうる。典型的には、シフトによるCRSシナリオについては、干渉セル内のCRS送信の影響が大きいため、特に低負荷または低トラヒックレベルの場合は、干渉セル内のデータチャネルおよび/または制御チャネルについて干渉を低減させる方が、より望ましい。従って、CRSが衝突しない場合にワイヤレスデバイス14において、普通に、あるいは頻繁に、干渉低減がトリガされてもよい。
留意すべきことだが、3GPP LTEでは、衝突するCRSおよび衝突しないCRSは、mod x演算を用いて数学的に表すことができる。基地局における単一アンテナの場合、CRS衝突を避けるための6とおりの周波数シフトがありうる。一例を挙げると、セル1とセル2とで使用されるCRSが衝突する場合には、それらの物理セルID(PCI:Physical Cell Identity)#1と#2との間の関係は、mod6演算で表すことができる。別の例では、セル3とセル4とで使用されるCRSが衝突しない場合には、それらのPCI#3と#4との間の関係も、mod6演算で表すことができる。これらの例を以下の数学的に表す。
・セル1とセル2との間の衝突するCRS:(PCIcell1−PCIcell2)mod6=0
・セル3とセル4との間の衝突しないCRS:(PCIcell3−PCIcell4)mod6!=0
一実施形態では、ノードはネットワークノードであり、ネットワークノードは、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号との間の信号関係を示す情報を、別のネットワークノードからかまたはワイヤレスデバイス14からかまたはそれらの組み合わせから入手する。例えば、ネットワークノードは、所望のセルおよび干渉セルのPCIを入手し、PCIに基づいて、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号が衝突するのか衝突しないのかを、上記のように例えばmod x演算を用いて、判断してもよい。別の実施形態では、ノードは、ワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号との間の信号関係を示す情報を、1つ以上のネットワークノード(例えば、在圏セルと干渉セルとの基地局12−1、12−2、12−3のそれぞれ)から入手する。例えば、ワイヤレスデバイス14が、所望のセルおよび干渉セルのPCIを同期またはセル探索(セルサーチ)の間に入手し、PCIに基づいて、所望のセルの基準信号と干渉セルの基準信号が衝突するのか衝突しないのかを、上記のように例えばmod x演算を用いて、判断してもよい。
所望のセルと干渉セルとの間のタイミング関係。1つ以上の事前設定される基準には、追加としてまたは代替として、所望のセルと干渉セルとの間のタイミング関係に基づく少なくとも1つの基準が含まれうる。このタイミングとは、所望のセルによって送信された信号と干渉セルによって送信された信号との間のタイミング関係、および/または、ワイヤレスデバイス14において受信された所望のセルからの信号と干渉セルからの信号との間のタイミング関係のことを言う。また、このタイミング関係は、相互に置き換え可能なように、所望のセルによって送信された信号と干渉セルによって送信された信号との間の送信時間同期または送信時間アライメントとも呼ばれる。また、このタイミング関係は、相互に置き換え可能なように、セル位相同期精度とも呼ばれる。一例を挙げると、タイミング関係は、カバレージエリアがオーバラップする所望のセルと干渉セルとの何らかのペアの間のフレーム開始タイミングにおける最大絶対偏差として定義される。典型的には、セル間の送信時間アライメントは、1乃至10マイクロ秒(μs)のオーダである可能性がある。
典型的には、ワイヤレスデバイス14は、単一の受信器(例えば、単一の逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)/高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform))を有する。従って、ワイヤレスデバイス14は、これらの干渉信号および所望のセルの信号が、サイクリックプレフィクス(CP:Cyclic Prefix)長の十分な範囲内に(例えば、通常のCPについて4.7マイクロ秒)ワイヤレスデバイス14の受信器に到着するという条件で、干渉セルから受信した信号の干渉低減を実行することができる。従って、ワイヤレスデバイス14における信号の受信時間差は、1乃至2マイクロ秒の範囲内であるべきである。従って、一例として、干渉セルについてワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準には、所望のセルと干渉セルとの間のタイミング関係は、ワイヤレスデバイス14が単一の受信器を用いて干渉低減を行えるようである(例えば、タイミング関係は、ワイヤレスデバイス14の受信器においてCP長の十分な範囲内である)こと、という基準が含まれうる。そうでない場合、ワイヤレスデバイス14では干渉低減がトリガされない。典型的なシナリオでは、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルのセル境界領域にある。同期されたホモジニアスネットワークでは、所望のセルおよび干渉セルからの信号は、セル同士が同じ大きさであるため、ワイヤレスデバイス14での受信時間差が小さい。従って、セルが同期されている(すなわち、送信時間が1乃至3マイクロ秒である)場合のシナリオでは、ノードは、ワイヤレスデバイス14における干渉低減の起動を決定することができる。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードであり、ネットワークノードは、所定の情報に基づいてセル間のタイミング関係を判断するかまたは、ネットワークノードは、この情報を持つ別のノード(例えば、別のネットワークノード)からこれを入手する。例えば、一対のセルの間の送信時間の関係をカバレージエリアおよびそれらのセル識別子(例えば、セルID)にマッピングするルックアップテーブルが、ネットワークノード内に格納されてもよい。在圏セルおよび干渉セルからワイヤレスデバイス14で受信された信号の受信時間差は、ワイヤレスデバイス14からの測定報告に基づいて明示的にネットワークノードによって判断されてもよいし、ワイヤレスデバイス14の位置を知ることによって暗示的に判断されてもよい。
図3のプロセスを実行するノードがネットワークノードである場合の実施形態では、ワイヤレスデバイス14からセルの対の受信時間差の測定も入手する。この測定は、所望のセルおよび干渉セルからワイヤレスデバイス14の受信器で受信された信号についてワイヤレスデバイス14によって行われてもよい。そのような測定の一例として、到来時間差観測値(OTDOA:Observed Time Difference of Arrival)測位のためにワイヤレスデバイス14によって測位基準信号(PRS:Positioning Reference Signal)に関して行われる基準信号時間差(RSTD)測定がある。この測定報告は、ワイヤレスデバイス14が、所定の干渉セルからの信号の干渉低減を実行することができるか否かを、より正確に示すことができる。従って、ネットワークノードは、これらの測定結果、および/または、無線ノードにおける送信時間差を用いて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを決定し、また、干渉セルが干渉低減のためにワイヤレスデバイス14へ送信される支援情報の中に含まれるべきかどうかを決定することができる。ネットワークノードは、無線チャネル特性(例えば、マルチパス遅延プロファイル)を考慮に入れて、ワイヤレスデバイス14の受信器における所望のセルおよび干渉セルからの信号の拡散見込を判断または予測することも可能である。チャネルが、非常に高速の遅延拡散(例えば、2マイクロ秒)を有する場合には、ネットワークノードは、所望のセルおよび干渉セルが例えば100乃至200メータという小さなサイズでない限り、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガしないことを決定してもよい。無線チャネル特性は、ワイヤレスデバイス14の在圏セルについての上りリンクでワイヤレスデバイス14によって送信された信号について判断されうる。
別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14は、同期の間およびセル探索の間に個々のセルのタイミングを判断する。判断されたタイミングに基づいて、ワイヤレスデバイス14は、その受信器で所望のセルおよび干渉セルから受信された信号間のタイミング関係を判断する。また、ワイヤレスデバイス14は、セル探索の間に所望のセルと干渉セルとのCP長を判断してもよい。
上述のように、一部の実施形態では、事前設定された基準(または条件)には、1つ以上の主な基準に加えて、1つ以上の補足的基準が含まれる。1つ以上の補足的基準は、ワイヤレスデバイス14の信号動作タイプと、ワイヤレスデバイス14のバッテリ寿命と、ワイヤレスデバイス14の消費電力と、ネットワーク配置シナリオと、干渉セルに対するワイヤレスデバイス14の位置と、所望のセルと干渉セルとの間の周波数誤差とのうちの1つ以上をベースにしており、その各々について以下で論じる。
信号動作タイプ。ワイヤレスデバイス14の信号動作タイプの例には、チャネル推定と、干渉推定と、復調と、CSI(例えば、CQI)評価とが含まれる。以下で論じるように、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準には、ワイヤレスデバイス14における信号動作タイプに基づく1つ以上の基準が含まれうる。例えば、信号動作タイプが干渉推定である場合、ノードは、干渉推定より前に、非活動状態にある干渉セルについてだけ、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガしうる。対照的に、ノードは、チャネル推定より前に、活動状態にある干渉セルと非活動状態にある干渉セルとのいずれについても、干渉低減をトリガしうる。図3のプロセスを実行するノードがワイヤレスデバイス14である場合、ワイヤレスデバイス14は、信号動作タイプに基づく1つ以上の事前設定された基準を用いて、所望のセルからの信号の受信品質が向上すると思われる、適切な干渉セルからの信号に限って干渉低減を行ってもよい。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードは、ネットワークノードである。ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス14がチャネル推定および/または干渉推定のためにCRSを使用するのかまたは何らかの他のタイプの基準信号(例えば、復調基準信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)、チャネル状態情報−基準シンボル(CSI−RS:Channel State Information−Reference Symbol)等)を使用するのか、ワイヤレスデバイス14の信号動作タイプを判断するのに、例えば以下のうち1つ以上に基づいて判断することがある。
・ワイヤレスデバイス14の事前設定された動作。例えば、標準によって定義されるように、所定のタイプの基準信号を用いてチャネル推定を行うこと。
・ワイヤレスデバイス14について事前設定された要件。例えば、ワイヤレスデバイス14が所定のタイプの基準信号を用いてチャネル推定を行うことを必要とする、ワイヤレスデバイスPDSCH復調要件が、対応する標準(例えば、新しいLTE標準)の中で所定のアンテナ送信モードについて規定されている。
・アンテナ送信モード。例えば、少なくとも送信モード1乃至8(例えば、送信ダイバーシチ、空間ダイバーシチ、閉域ループスキーム等)は、CRSを用いてチャネル推定および/または干渉推定を行う。セルラ通信ネットワーク10は、所定のアンテナモードを使ってワイヤレスデバイス14を構成するため、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス14によって現在使用されているアンテナノードを知っている(または知ることができる)。
・ワイヤレスデバイス14からの明示的な指標。例えば、ワイヤレスデバイス14はCRSを用いてチャネル推定を行うという、ワイヤレスデバイス14からの明示的な指標。
別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードは、ワイヤレスデバイス14である。ワイヤレスデバイス14は、干渉推定およびチャネル推定を行う。従って、ワイヤレスデバイス14は、この情報をローカルに(例えば、自分自身の処理ユニットから)検索することができる。
バッテリ寿命または消費電力。ホモジニアスネットワークでは、ワイヤレスデバイス14は、干渉セルからの干渉信号によって引き起こされた干渉を低減させるために、連続的に、または少なくともほとんどの時間、またはワイヤレスデバイス14がサービス提供されるかまたは測定を行う時はいつでも、干渉低減を実行すると想定されている。これは、ホモジニアスネットワーク内のトラヒック負荷は、ヘテロジニアスネットワーク内のそれよりもはるかに高いからである。ヘテロジニアスネットワークにおいても、原則として、ワイヤレスデバイス14は、すべてのサブフレーム内の下りリンクチャネル(例えば、PDCCH)の受信を監視することが必要とされる。しかし、ヘテロジニアスネットワークでは、ワイヤレスデバイス14の性能要件(例えば、PDCCH、PDSCH受信性能等)は、干渉セル内のABSとオーバラップするサブフレーム内で定義される。しかし、ホモジニアスネットワークでは、ワイヤレスデバイス14は、在圏セルのすべての下りリンクサブフレーム内の制御チャネル(例えば、PDCCD監視)を聴取する必要があり、従って、在圏セルの無線フレーム内のすべての下りリンクサブフレーム内でサービス提供されることがある。干渉低減は、ワイヤレスデバイス14の消費電力、メモリおよび処理の増加を必要とする。
従って、一実施形態では、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準には、ワイヤレスデバイス14におけるバッテリ寿命および/または消費電力に基づく1つ以上の基準が含まれる。1つ以上の基準は、ワイヤレスデバイス14におけるバッテリの消耗を回避する要領で、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかまたはトリガしないように定義されてもよい。例えば、ワイヤレスデバイス14におけるバッテリ寿命が閾値未満である場合には、ノードは、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガしなくてもよい。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードであり、ネットワークノードは、例えば、現行の、または現在の、バッテリレベル(例えば、ワットによる絶対値、低中高のような個別の電力レベル等)をワイヤレスデバイス14から明示的に受信することによって、ワイヤレスデバイス14のバッテリ寿命を示す情報を入手することがある。また、ネットワークノードは、例えば、過去の時間帯(T0)のワイヤレスデバイス14の活動レベルを観察することによって、ワイヤレスデバイス14のバッテリ寿命の状態を暗示的に判断することもできる。例えば、ワイヤレスデバイス14が、直近の所定数のフレーム(例えば、100乃至200)にわたってデータを受信している場合には、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス14のバッテリ寿命は少ないと暗示的に推定してもよい。
別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはワイヤレスデバイス14である。ワイヤレスデバイス14は、ワイヤレスデバイス14の現行のバッテリ寿命を明示的に判断するかまたは、干渉低減がトリガされる場合に想定されるワイヤレスデバイス14での消費電力を推定することができる。一例を挙げると、ワイヤレスデバイス14は、ワイヤレスデバイス14におけるバッテリ寿命が閾値を上回っている場合に限って、干渉低減をトリガすることを決定してもよい。
ネットワーク配置シナリオ。ネットワーク配置シナリオは、所望のセルおよび干渉セルがホモジニアスネットワークに属しているのかまたはヘテロジニアスネットワークに属しているのかを特徴付ける。例えば、所望のセルと干渉セルとが同じタイプ(例えば、マクロセル)である場合には、ネットワーク配置シナリオはホモジニアスであると推定される。そうでない場合、ネットワーク配置シナリオは、ヘテロジニアスであると推定される。セルタイプは、セルにサービス提供している無線ネットワークノードの出力クラス、セルのサイズ(例えば、セルの半径、セル間のサイト間距離、セル範囲等)等のような1つ以上の属性によって特徴付けられる。
一実施形態では、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準には、ネットワーク配置シナリオに基づく1つ以上の基準が含まれる。例えば、所望のセルと干渉セルとがホモジニアスであるという条件で(例えば、それらのセルがマクロセルであるかそれらのセルがピコセルであるという条件で)ノードが干渉低減をトリガするように、基準が定義されてもよい。別の例として、例えば、所望のセルがHPN(例えば、マクロセル)によってサービス提供され、干渉セルがLPN(例えば、ピコセル)によってサービス提供されている場合のような一部のヘテロジニアスネットワークシナリオにおいてノードがワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするように、基準が定義されてもよい。この場合、干渉セル内には、低干渉のサブフレーム(例えば、ABS)は不要である。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードである。ネットワークノードは、所望のセルと干渉セルとのネットワーク配置シナリオを、例えば、事前設定された情報または別のノード(例えば、O&M、OSS、SON等)から受信された情報に基づいて判断することができる。
別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードは、ワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルおよび干渉セルのセルタイプ(例えば、マクロ、ピコ等)を、無線測定と、システムパラメータの入手と、事前または履歴の知識等とのうちのいずれかに基づいて判断することができる。大きいセルにおいては、セル境界エリアでは、信号レベル(例えば、経路損失(PL:Path Loss)の測定値、例えば、PL=CRS送信(Tx)電力(デシベル−ミリワット(dBm))−基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)(dBm))は、小さいセルにおけるそれよりも小さい。また、ワイヤレスデバイス14は、セルのシステム情報を読み取って、所定の信号、例えばCRSの送信電力を示すパラメータの値を判断してもよい。大きいセルでは、CRS送信電力は、小さいセルのそれよりも大きい。また、ワイヤレスデバイス14は、過去に得られたセルタイプ情報を記憶してもよい。ワイヤレスデバイス14は、所望のセルと干渉セルとが所定のタイプである場合に干渉低減をトリガすることを決定してもよい。一例を挙げると、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルと干渉セルとがホモジニアスである(例えば、全部がマクロセルであるかまたは全部がピコセルである)場合に干渉低減をトリガしてもよい。別の例では、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルと干渉セルとがそれぞれHPNおよびLPNによってサービス提供される場合に干渉低減をトリガしてもよい。別の例では、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルと干渉セルとがそれぞれLPNおよびHPNによってサービス提供される場合には干渉低減をトリガしなくてもよい。
ワイヤレスデバイス14の位置。また、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための1つ以上の事前設定された基準には、干渉セルおよび/または所望のセルに関するワイヤレスデバイス14の位置に基づく1つ以上の基準が含まれうる。そのような基準は、干渉セルから受信されたワイヤレスデバイス14における干渉信号の強度をノードが判断するのを可能にする。例えば、ワイヤレスデバイス14が所望のセルの境界領域にいる場合には、ノードは、ワイヤレスデバイス14が干渉セルからの干渉によってより強く影響されると推論することがある。1つ以上の基準は、この場合、ノードがワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするように定義されてもよい。ワイヤレスデバイス14の位置は、例えば、ジオメトリ因子(例えば、所望のセルの受信電力対干渉比)、所望のセルのSINR等に関して表現されうる。
一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードであり、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイス14の位置を、例えば、ワイヤレスデバイス14によって行われる無線測定と、例えばUE受信(Rx)−Tx時間差、A−GNSS(Assisted Global Navigation Satellite System)、OTDOA等のようなエンハンストセルID(E−CID:Enhanced Cell Identity)測定のような測位方法に基づくワイヤレスデバイス14の位置または測位と、のうちの1つ以上に基づいて判断してもよい。別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14は、その位置を、例えば、適切な無線測定(例えば、所望のセルと干渉セルとの間の相対的RSRP)、適切な測位方法などに基づいて判断することができる。1つ以上の基準は、例えば、ワイヤレスデバイス14が所望のセルのセル境界領域(セル範囲拡大(CRE:Cell Range Expansion)とも呼ばれる)にいる場合に限って、ワイヤレスデバイス14が干渉低減をトリガするように定義されてもよい。この場合、干渉低減は、ワイヤレスデバイス14の性能を高めるであろう。
所望のセルと干渉セルとの間の周波数誤差。ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された規則には、所望のセルと干渉セルとの間の周波数誤差に基づく1つ以上の基準も含まれてもよい。例えば、ノードは、所望のセルと干渉セルとの間の周波数誤差が、例えば200ヘルツ(Hz)という最大差の閾値に対して、閾値未満であるという条件で、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガすることを決定してもよい。一実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはネットワークノードであり、周波数誤差は基地局出力クラスに依存することから、ネットワークノードは、例えばセルタイプまたは、対応する基地局12の基地局出力クラスに基づいて、相対的な(すなわち、所望のセルと干渉セルとの間の)周波数誤差を判断してもよい。別の実施形態では、図3のプロセスを実行するノードはワイヤレスデバイス14であり、ワイヤレスデバイス14は、例えば、同期手順の間に、セル間の周波数における差を判断してもよい。
留意すべきことだが、本明細書で開示された各種の例示的実施形態を記述する際に、記述は、或る条件、検討材料、または基準を「最小」、「必要」、「必須」等として、またその他を「補足的」、「任意」、「追加」等と言及している。しかし、上記で特定したいずれかの例を含めて、いずれかの適切な検討材料または基準は、特定の実装において必須または任意であることがあり、本開示の各種の実施形態は、検討材料または基準のいずれかの適切な組み合わせを利用することがある。
上記で論じたように、一部の実施形態では、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガすることは、少なくとも部分的に、ワイヤレスデバイス14における信号動作タイプに基づいて行われることがある。信号動作タイプの2つの例として、干渉推定とチャネル推定がある。以下で詳細に論じるように、一実施形態では、干渉低減が、干渉推定およびチャネル推定について条件付きでトリガされる。しかし、この実施形態について記述する前に、干渉推定およびチャネル推定を行う場合のワイヤレスデバイス14における無条件の干渉低減の2つの例について簡単に論じる。第1の例を図4Aに示しているが、ここでは所望のセルからの信号がワイヤレスデバイス14で受信され、干渉低減(IM:Interference Mitigation)が、活動状態の干渉セルと非活動状態の干渉セルとの両方についての特別なRE(例えば、CRSシンボルを搬送するRE)に対して無条件に行われ、次いで、干渉推定およびチャネル推定が、干渉低減後の特別なREに対して行われる。活動状態の干渉セルは、データを送信している干渉セルであり、非活動状態の干渉セルは、データを送信していない干渉セルである。この手法の1つの問題は、干渉が過大評価される可能性があることであり、特に1つ以上の干渉セルが非活動状態である場合にそうなりうる。図4Bの例では、所望のセルからの信号がワイヤレスデバイス14で受信され、特別のREに関して干渉推定およびチャネル推定が行われ、次いで、IMが、干渉推定およびチャネル推定後に行われる。この手法の1つの問題は、より良いまたはより正確なチャネル推定を達成するためには、チャネル推定より前にできるだけ多くの干渉が低減されることが望ましいということである。
図5は、本開示の一実施形態による干渉推定とチャネル推定とを行う場合に、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするためのプロセスを示す図である。図6に関して以下に記述するように、本実施形態では、ワイヤレスデバイス14は、干渉推定とチャネル推定とを別個のステップに分割する。図3のプロセスと同様、図5のプロセスは、セルラ通信ネットワーク10に関連するノード(例えば、所望のセルの基地局12−1またはワイヤレスデバイス14)によって行われる。
図示されるように、ノードが、1つ以上の非活動状態の干渉セルについて干渉推定より前にワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガし、1つ以上の活動状態の干渉セルについて干渉推定の後でチャネル推定より前にワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするという判断を行う(ステップ200)。次いでノードは、ステップ200で判断されたようにワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする(ステップ202)。このようにして、いずれかの非活動状態の干渉セルからの干渉が、干渉推定より前に低減され、それが次には、干渉推定の精度を高める。加えて、チャネル推定より前に活動状態および非活動状態の干渉セルを両方共低減することによって、チャネル推定は向上する。
図6Aおよび図6Bは、図5のプロセスの2つの例を示す図である。図6Aの例では、2つの干渉セルはいずれも、活動状態である。従って、干渉推定より前のいずれかの干渉除去は、実際の干渉を少なく見積もることによって干渉推定を偏らせるであろう。従って、図5のプロセスによって、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、(1)干渉推定より前にワイヤレスデバイス14において干渉低減が行われず、(2)干渉推定の後だがチャネル推定より前に、特別のRE(例えば、CRS用のRE)に対してワイヤレスデバイス14において、両方の(活動状態の)干渉セルについて干渉低減が行われるように、トリガされる。そうすることによって、干渉推定の精度が向上する。
対照的に、図6Bの例では、基地局12−2(干渉セル1)によってサービス提供される干渉セルは活動状態にあり、基地局12−3(干渉セル2)によってサービス提供される干渉セルは非活動状態にある。この場合、干渉セル1だけが活動状態であり、ワイヤレスデバイス14は、干渉セル2から干渉を除去し、次いで、干渉推定を行うことができる。他方、チャネル推定の場合、できるだけ干渉のない信号に対して推定が行われることが重要である。従って、この場合、ワイヤレスデバイス14は、最大数の干渉セルから干渉(または、干渉推定プロセスに関する差)を除去することがある。上記の例では、ワイヤレスデバイス14が、2つ以上の干渉者を除去することができる場合には、ワイヤレスデバイス14は、干渉セル1から干渉を除去し、所望のセルについてのチャネル推定を行うことができる。従って、図5のプロセスによれば、図6Bのこの2番目の例では、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、(1)干渉推定より前に干渉セル2についての特別なRE(例えば、CRS用のRE)に対して、ワイヤレスデバイス14において干渉低減が行われ、(2)干渉推定の後だがチャネル推定より前に、干渉セル1(すなわち、残余干渉)についての特別なRE(例えば、CRS用のRE)に対して、ワイヤレスデバイス14において干渉低減が行われるように、トリガされる。ワイヤレスデバイス14は、干渉推定より先に非活動状態の干渉セルの寄与を除去するわけだから、推定された干渉と実際の干渉との間のより良好な一致が達成される。
図5のプロセスによる干渉低減のトリガに応じたワイヤレスデバイス14の動作を、図7に示す。具体的には、図7は、ワイヤレスデバイス14の動作を示す機能ブロック図である。図示するように、ワイヤレスデバイス14は、この例では、活動状態の攻撃者(すなわち、活動状態の干渉セル)リストをネットワークノード(例えば、基地局12−1)から受け取る。留意すべきことだが、この例では、ネットワークノードは、活動状態の攻撃者のリストを送信するが、ネットワークノードは、活動状態の干渉セルと非活動状態の干渉セルとを両方共特定する攻撃セルすなわち干渉セルのリストを送信してもよい。代案となる一例として、ネットワークノードは、活動状態の干渉セルと非活動状態の干渉セルとの別個のリストを、例えば、干渉推定用の1つのリストとチャネル推定用のもう1つのリストとを送信してもよい。前者の場合、所望のセルと干渉セルとの間で基準信号(例えば、CRS)が衝突しない場合に、1つのリストが送信されてもよい。後者の場合、所望のセルと干渉セルとの間で基準信号(例えば、CRS)が衝突する場合に、2つの別個のリストが送信されてもよい。従って、一実施形態では、ネットワークノードは、セル間で用いられる基準信号同士の関係と、ワイヤレスデバイス14における動作のタイプとを考慮しながら、2つの選択肢から選択する。
ワイヤレスデバイス14は、所望のセルの基地局12−1から信号を受信する(302)。ワイヤレスデバイス14は、次いで、活動状態にある攻撃者のリストから判断されるいずれかの非活動状態の攻撃セル、すなわち干渉セルについて特別なRE(例えば、CRS用のRE)に対して干渉低減を実行する(304)。次いで、ワイヤレスデバイス14は、特別なREに対する干渉推定を行う。次に、ワイヤレスデバイス14は、活動状態にある攻撃者のリストから判断されるいずれかの活動状態の攻撃セル、すなわち干渉セルについて特別なREに対して干渉低減を実行する(308)。最後に、ワイヤレスデバイス14は、所望のセルについての特別なREに対する干渉推定を行う(310)。
上記のように、図3および図5のプロセスは、ネットワークノードまたはワイヤレスデバイス14によって行われうる。この点で、図8A乃至図8Cは、本開示の3つの例示的実施形態を示す図である。図8Aでは、図3のプロセスが基地局12−1によって行われる。詳細には、図示するように、基地局12−1が、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを判断するのに用いられる情報を入手する(ステップ400)。上記のように、基地局12−1は、1つ以上の事前設定された基準または条件を用いた情報に基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするという判断を行う(ステップ402)。次いで基地局12−1は、ステップ402の判断を行うのに応じて、明示的または暗示的シグナリングを介してワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする(ステップ404)。それに応じて、ワイヤレスデバイス14は、干渉低減を実行する(ステップ406)。基地局12−1は、この例では図3のプロセスを実行するが、同じ要領で基地局12−1は、図5のプロセスを実行してもよい。
図8Bは、図3のプロセスがワイヤレスデバイス14によって行われる実施形態を示す図である。詳細には、図示するように、ワイヤレスデバイス14が、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを判断するために用いる情報を入手する(ステップ500)。ワイヤレスデバイス14は、上記のように、1つ以上の事前設定された基準または条件を用いた情報に基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするという判断を行う(ステップ502)。次いでワイヤレスデバイス14は、ステップ502の判断を行うのに応じてワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする(ステップ504)。それに応じて、ワイヤレスデバイス14は、干渉低減を実行する(ステップ506)。ワイヤレスデバイス14は、この例では図3のプロセスを実行するが、同じ要領でワイヤレスデバイス14は、図5のプロセスを行ってもよい。
このように、図8Bは、干渉低減をトリガして実行するというワイヤレスデバイス14による自律的な決定を示す図である。ワイヤレスデバイス14における自律的決定は、1つ以上の事前設定された規則によって規定されてもよく、それらは標準(例えば、3GPP LTE標準)の中に指定されることがある。そのような規則の例は以下のようである。一例を挙げると、ワイヤレスデバイス14は、所定のチャネル(PDSCH、PDCCH、PCFICH、PHICH等)の受信に干渉する信号(例えば、CRS−IC)の干渉低減を実行すべきであること、または一組の上記の条件が満たされるか少なくとも最小限の条件が満たされることを条件として在圏/測定セルからの測定(例えば、CSI)を実行する場合に干渉低減を実行すべきであることが、事前設定されてもよい。そのような規則によって、条件が満たされることを条件として、ワイヤレスデバイス14は、事前設定された条件を検証して干渉低減を行うことを求められるであろう。このため、ワイヤレスデバイス14は、最初に条件を検証し、次いで干渉信号の干渉低減を行うか否かを決定するために処理ユニットを実装することが必要となるであろう。また、条件およびそれらのレベルまたは閾値も、事前設定されることがある。例えば、以下の諸条件が満たされることを条件として、ワイヤレスデバイス14が干渉低減(例えば、CRS−IS)を実行することが事前設定されることがある。
・少なくとも1つの干渉セルにおける負荷が30%以下である
・ワイヤレスデバイス14における少なくとも1つの干渉セルの信号品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR(信号対雑音比)等)が閾値を上回る(例えば、−12dB以上)
・セル間の(すなわち、所望のセルと干渉セルとのいずれかの対の間の)時間オフセットが2.5マイクロ秒(μs)以下である、および/または、セル同士が同期している
・セル間の(すなわち、所望のセルと干渉セルとのいずれかの対の間の)周波数誤差が200Hz以下等である。
別の例では、ワイヤレスデバイス14は、在圏/測定(すなわち、所望の)セルからの所定のチャネル(例えば、PDSCH、PDCCH、PCFICH、PHICH等)の受信に干渉する信号の干渉低減(例えば、CRS−IC)に基づいて定義される所定のワイヤレスデバイス要件に合致すべきであることが、または一組の上記の条件が満たされるか少なくとも最小限の条件が満たされることを条件として、測定(例えば、CSI)を実行する場合に、事前設定されてもよい。条件およびそれらのレベルあるいは閾値の値も、事前設定されることがある。このためワイヤレスデバイス14は、最初に事前設定された条件を検証し、次いで干渉低減に関連するワイヤレスデバイス要件に合致するか否かを決定するために処理ユニットを実装することが必要となるであろう。これらの要件に合致するために、ワイヤレスデバイス14は、干渉信号の干渉除去を実行する必要があるであろう。例えば、以下を条件として、ワイヤレスデバイス14が所定のワイヤレスデバイス要件に合致しなければならないことが事前設定されることがある。
・少なくとも1つの干渉セルにおける負荷が30%以下である
・ワイヤレスデバイス14における少なくとも1つの干渉セルの信号品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR等)が閾値を上回る(例えば、−12dB以上)
・セル間の(すなわち、所望のセルと干渉セルとのいずれかの対の間の)時間オフセットが2.5マイクロ秒(μs)以下である、および/または、セル同士が同期しており、かつ、セル間の(すなわち、所望のセルと干渉セルとのいずれかの対の間の)周波数誤差が200Hz以下等である。
ワイヤレスデバイス要件の例としては、PDSCH性能要件、PDCCH性能要件、PHICH性能要件、PCFICH性能要件、CSI報告要件(例えば、CQI、ランク指標(RI:Rank Indicator)、プリコーディングマトリックス指標(PMI:Precoding Matrix Indicator)報告要件等)等がある。また、データおよび制御チャネルUE性能要件は、相互に置き換え可能なように、UE復調性能、スループット要件、ブロック誤り率(BLER:Block Error Ratio)性能、受信性能とも呼ばれる。PDSCH性能要件の例を以下の表3に示す。

Figure 0006010708
表3:最小限の性能の送信ダイバーシチ(FRC);
PDSCH性能要件
図8Cは、ネットワークノード(この例では基地局12−1である)とワイヤレスデバイス14とが一緒に動作して、ワイヤレスデバイス14における干渉低減を条件付きでトリガするようなハイブリッド実施形態の一例を示す図である。図示するように、基地局12−1は、干渉低減をトリガするかまたは可能にするために指標をワイヤレスデバイス14へ送信する(ステップ600)。指標は、いずれかの所望の要領で(例えば、明示的または暗示的シグナリング)送信またはシグナリングされてよい。また、一例を挙げると、基地局12−1は、図3または図5のプロセスを実行して指標を送信するかどうかを判断する。指標を受信する前および/または後に、ワイヤレスデバイス14は、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを判断するのに用いられる情報を入手する(ステップ602)。ワイヤレスデバイス14は、上記のように、指標と、1つ以上の事前設定された基準または条件を用いた情報とに基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするという判断を行う(ステップ604)。次いでワイヤレスデバイス14は、ステップ604の判断を行うのに応じてワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガする(ステップ606)。それに応じて、ワイヤレスデバイス14は、干渉低減を実行する(ステップ608)。ワイヤレスデバイス14は、指標に応じて図3のプロセスを実行するが、同じ要領でワイヤレスデバイス14は、指標に応じて図5のプロセスを行ってもよい。
留意すべきことだが、図8Cのプロセスは、対応するセルラネットワーク標準(例えば、3GPP LTE標準)の中で事前設定された規則を定義することによって実行されてもよい。例えば、ワイヤレスデバイス14は、以下の諸条件が満たされることを条件として、干渉低減(例えば、CRS−IC)に基づくUE性能要件に合致しなければならないということが事前設定されうる。
・ワイヤレスデバイス14は、干渉を起動するための少なくとも明示的な指標をネットワークノードから受信する
・ワイヤレスデバイス14は、少なくとも1つの干渉セルについての情報をネットワークノードから受信する
・ワイヤレスデバイス14は、所定の事前設定された条件に合致している
図9は、図8Aの実施形態と類似する実施形態を示すものであるが、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを決定するのに用いられる情報の少なくとも一部を入手することが、本開示の一実施形態による、ワイヤレスデバイス14および干渉セルの1つである基地局12−2から入手されることを明示的に示している。図示するように、基地局12−1は、IM関連情報をワイヤレスデバイス14および基地局12−2から受信する(ステップ700および702)。同様に、基地局12−1は、IM関連情報を他の干渉セルの基地局12−3から受信してもよい。IM関連情報は、上記の情報のいずれかである(例えば、ワイヤレスデバイス14の干渉低減能力を示す情報、干渉セル内の信号負荷または干渉レベルを示す情報、所望のセルと干渉セルとの間の信号関係を示す情報等)。次いで基地局12−1は、情報を処理し、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするための事前設定された基準または条件を評価し、事前設定された基準または条件の評価に基づいて、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするためにワイヤレスデバイス14にIMシグナリングを送信するかどうかを判断する(ステップ704)。この例では、ワイヤレスデバイス14における干渉低減は、トリガされることになり、従って、基地局12−1は、対応するIMシグナリングをワイヤレスデバイス14に送信し、それによって、ワイヤレスデバイス14における干渉低減がトリガされる(ステップ706)。
図10は、本開示の一実施形態による基地局12−1と基地局12−2とワイヤレスデバイス14との機能要素を示すブロック図である。機能要素またはモジュールの各々は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせとして実装されてもよい。この例では、基地局12−1は、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを決定するのに用いられる情報を収集するように動作するデータ融合モジュール16と、ワイヤレスデバイス14における干渉低減をトリガするかどうかを判断するのに用いられる1つ以上の事前設定された基準または条件を評価するように動作するIM制御器18とを備えている。データ融合モジュール16は、例えば、基地局12−1および12−2および/またはワイヤレスデバイス14との間のバックホールインタフェース(例えば、X2インタフェース)を介して基地局12−2から情報を収集してもよい。ワイヤレスデバイス14は、基地局12−1のIM制御器18によってトリガされる干渉低減を実行するように動作するIMモジュール20を備えている。図10は一例に過ぎないことに留意されたい。例えば、データ融合モジュール16とIM制御器18とは、何らかの他のネットワークノードに、またはワイヤレスデバイス14に、二者択一的に実装されてもよい。
本開示は、そのことに限定されてはいないが、本明細書で開示された実施形態の一定の実装は、負荷を認識した干渉推定を実行すること、実際の干渉と推定された干渉との間のミスマッチを減少させ、復調およびCSI(例えば、CQI)推定性能を向上させること、UEの消費電力が不要に増加しないように保証すること、平均の性能が向上する一方でUEの処理が所定の限度内に収まるように保証すること、そして、UEがCRE領域で動作中の場合にホモジニアスネットワーク内でも同様に性能の向上を達成するように保証することのような長所を含めて、多くの利点を提供しうる。
図11は、本開示の一実施形態による基地局12のうちの1つの一例を示す図である。また、この記述は、他のタイプの無線ネットワークノードにも適用される。さらに、無線ユニット30およびアンテナ34は別として、この議論は、無線ネットワークノード以外のネットワークノードにも適用される。図示するように、基地局12は、プロセッサ24とメモリ26とネットワークインタフェース28とを含むベースバンドユニットと、1つ以上のアンテナ34に接続されたトランシーバ32を含む無線ユニット30とを備えている。特定の実施形態では、基地局12(または同様にネットワークノード)によって提供されていると上記で記述された機能性の一部または全部が、メモリ26のようなコンピュータ可読媒体上に格納された命令またはソフトウェアを実行するプロセッサ24によって提供されてもよい。例えば、図10のデータ融合モジュールおよびIM制御器18のいずれか一方または両方が、メモリ26のようなコンピュータ可読媒体上に格納された対応する命令またはソフトウェアを実行するプロセッサ24によって実装されてもよい。基地局12の代替的実施形態には、上記で識別したいずれかの機能性および/または上記の実施形態をサポートするのに必要ないずれかの機能性を含めて、追加の機能性を提供する責任のある追加の構成要素が含まれうる。
図12は、本開示の一実施形態によるワイヤレスデバイス14の一例を示す図である。図示するように、ワイヤレスデバイス14は、プロセッサ36と、メモリ38と、1つ以上のアンテナに接続されたトランシーバ40とを備えている。具体的な実施形態では、ワイヤレスデバイス14によって提供されていると上記で記述された機能性の一部または全部が、メモリ38のようなコンピュータ可読媒体上に格納された命令またはソフトウェアを実行するプロセッサ36によって提供されてもよい。例えば、図10のIMモジュール20が、メモリ38のようなコンピュータ可読媒体上に格納された対応する命令またはソフトウェアを実行するプロセッサ36によって提供されてもよい。ワイヤレスデバイス14の代替的実施形態には、上記のいずれかの機能性および/または上記の実施形態をサポートするのに必要ないずれかの機能性を含めて、ワイヤレスデバイス14の機能性の一定の態様を提供する責任のありうる、図12に示すものを越える追加の構成要素が含まれうる。
本開示を通じて、以下の頭字語が用いられる。
3GPP 第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project)
μs マイクロ秒(Microsecond)
ABS ほぼ空白のサブフレーム(Almost Blank Subframe)
A−GNSS (Assisted Global Navigation Satellite System)
A−GPS (Assisted Global Positioning System)
AoA 到来角度(Angle of Arrival)
AP アクセスポイント(Access Point)
BLER ブロック誤り率(Block Error Ratio)
BS 基地局(Base Station)
BTS 基地局(Base Transceiver Station)
CA キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)
CC コンポーネントキャリア(Component Carrier)
CDMA 符号分割多元接続(Code Division Multiple Access)
CoMP 協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point)
CP サイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix)
CPICH 共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel)
CQI チャネル品質インジケーション/インデックス(Channel Quality Indication/Index)
CRE セル範囲拡大(Cell Range Expansion)
CRS セル固有基準信号(Cell-Specific Reference Signal)
CSI チャネル状態情報(Channel State Information)
CSI−RS チャネル状態情報−基準シンボル(Channel State Information-Reference Symbol)
DAS 分散アンテナシステム(Distributed Antenna System)
dB デシベル(Decibel)
dBm デシベル−ミリワット(Decibel-Milliwatt)
DB−DC−HSDPA (Dual-Band-Dual-Carrier-High Speed Downlink Packet Access)
DMRS 復調基準信号(Demodulation Reference Signal)
E−CID エンハンスト・セルID(Enhanced Cell Identity)
eICIC エンハンスト・セル間干渉調整(Enhanced Inter-Cell Interference Coordination)
eNB エンハンストノードB(Enhanced Node B)
E−SMLC 進化型在圏移動位置センタ(Evolved Serving Mobile Location Centre)
FDD 周波数分割複信(Frequency Division Duplexing)
FeICIC 追加エンハンスト・セル間干渉調整(Further Enhanced Inter-Cell Interference Coordination)
FFT 高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)
HPN 高出力ノード(High Power Node)
HSPA 高速パケットアクセス(High Speed Packet Access)
Hz ヘルツ(Hertz)
IC 干渉除去(Interference Cancellation)
ICIC セル間干渉調整(Inter-Cell Interference Coordination)
ID (Identity)
IE 情報要素(Information Element)
IFFT 逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform)
IM 干渉低減(Interference Mitigation)
IMR 干渉測定リソース(Interference Measurement Resource)
LEE ラップトップ内蔵機器(Laptop Embedded Equipment)
LME ラップトップ取付機器(Laptop Mounted Equipment)
LMU 位置管理ユニット(Location Management Unit)
LPN 低出力ノード(Low Power Node)
LPP LTE測位プロトコル(Long Term Evolution Positioning Protocol)
LPPa LTE測位プロトコルA(Long Term Evolution Positioning Protocol A)
LTE (Long Term Evolution)
LTE Rel−8 LTEリリース8(Long Term Evolution Rel-8)
LTE Rel−10 LTEリリース10(Long Term Evolution Rel-10)
LTE Rel−11 LTEリリース11(Long Term Evolution Rel-11)
MBSFN マルチキャスト・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast-Broadcast Single-Frequency Network)
MCS 変調符号化方式(Modulation and Coding Scheme)
MDT (Minimization of Drive Test)
MME モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity)
ms ミリ秒(Millisecond)
MSC 移動通信交換局(Mobile Switching Centre)
MSR 多標準無線(Multi-Standard Radio)
NC 隣接セル(Neighbor Cell)
O&M 運用管理(Operations and Management)
OFDM 直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)
OSS 運用サポートシステム(Operational Support System)
OTDOA 到来時間差観測値(Observed Time Difference of Arrival)
PBCH 物理報知チャネル(Physical Broadcast Channel)
PCC プライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier)
PCell プライマリセル(Primary Cell)
PCFICH 物理制御フォーマット通知(Physical Control Format Indicator)
PCI 物理セルID(Physical Cell Identity)
PDA 携帯情報端末(Personal Digital Assistant)
PDCCH 物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)
PDSCH 物理下り共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel)
PHICH 物理ハイブリッド自動反復要求通知チャネル(Physical Hybrid Automatic Repeat Request Indicator Channel)
PL 経路損失(Path Loss)
PMI プリコーディングマトリックスインジケータ(Precoding Matrix Indicator)
PRB 物理リソースブロック(Physical Resource Block)
PRS 測位基準信号(Positioning Reference Signal)
PSC プライマリ在圏セル(Primary Serving Cell)
PSS プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal)
RAT 無線アクセス技術(Radio Access Technology)
RB リソースブロック(Resource Block)
RE リソース要素(Resource Element)
RFID 無線周波数識別(Radio Frequency Identification)
RI ランクインジケータ(Rank Indicator)
RIP 受信干渉電力(Received Interference Power)
RRC 無線リソース制御(Radio Resource Control)
RRH リモート無線ヘッド(Remote Radio Head)
RRM 無線リソース管理(Radio Resource Management)
RRU リモート無線ユニット(Remote Radio Unit)
RSRQ 基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality)
RSRP 基準信号受信電力(Reference Signal Received Power)
RSTD 基準信号時間差(Reference Signal Time Difference)
Rx 受信(Receive)
SCC セカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier)
SCell セカンダリセル(Secondary Cell)
SCH 同期チャネル(Synchronization Channel)
SINR 信号対干渉および雑音比(Signal-to-Interference plus Noise Ratio)
SNR 信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio)
SON 自己組織ネットワーク(Self Organizing Network)
SSC セカンダリ在圏セル(Secondary Serving Cell)
SSS セカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal)
TDD 時分割複信(Time Division Duplexing)
TS 技術仕様(Technical Specification)
USB (Universal Serial Bus)
Tx 送信(Transmit)
UE ユーザ装置(User Equipment)
UTDOA 上りリンク到来時間差(Uplink Time Difference of Arrival)
WCDMA(登録商標) 広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)
当業者であれば、本開示の好適実施形態に対する改善や修正が分かるであろう。そのようなすべての改善および修正は、本明細書および以下の請求項で開示される概念の範囲内であると考えられる。

Claims (36)

  1. セルラ通信ネットワーク(10)に関連するノード(12,14)の動作の方法であって、
    ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという判断を行うステップであって、
    少なくとも1つの干渉セルであって、そこからの送信が所望のセルからの受信の間に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉を引き起こす前記少なくとも1つの干渉セルにおける、信号負荷又は干渉レベルと、
    前記所望のセルにおいて使用される基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される基準信号との間の関係と、
    前記所望のセルにより送信される信号及び前記少なくとも1つの干渉セルにより送信される信号と、前記ワイヤレスデバイス(14)において受信される前記所望のセルからの信号及び前記少なくとも1つの干渉セルからの信号と、から構成されるグループのうちの少なくとも1つの間のタイミング関係と、
    に基づいて前記判断を行うステップと、
    前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行うことに応じて、前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記所望のセルは、前記ワイヤレスデバイス(14)のサービングセルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記所望のセルは、前記ワイヤレスデバイス(14)の測定セルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記ノード(12,14)は前記ワイヤレスデバイス(14)であり、
    前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップと、前記干渉低減をトリガする前記ステップとは、それぞれ前記ワイヤレスデバイス(14)によって実行される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記セルラ通信ネットワーク(10)のネットワークノード(12,14)から、前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行するべきであるというインジケーションを受信するステップを更に備え、
    前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、前記インジケーションを受信することに応じて前記判断を行うステップを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記ノード(12,14)は前記セルラ通信ネットワーク(10)のネットワークノード(12)であり、
    前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップと、前記干渉低減をトリガする前記ステップとは、それぞれ前記ネットワークノード(12)によって実行される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記ネットワークノード(12,14)は、無線アクセスノードである
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記無線アクセスノードは、前記ワイヤレスデバイス(14)のサービングセルの基地局(12)である
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記ワイヤレスデバイス(14)における前記干渉低減をトリガする前記ステップは、前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、干渉低減を実行するという暗示的なインジケーションを提供するステップを含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 前記ネットワークノード(12,14)は、前記ワイヤレスデバイス(14)のサービングセルの基地局(12)であり、
    前記ワイヤレスデバイス(14)に対して前記暗示的なインジケーションを提供する前記ステップは、前記ワイヤレスデバイス(14)に対して前記少なくとも1つの干渉セルに関する情報を送信するステップを含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記ワイヤレスデバイス(14)における前記干渉低減をトリガする前記ステップは、前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、干渉低減を実行するという明示的なインジケーションを提供するステップを含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  12. 前記明示的なインジケーションは、前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行すべき対象の信号を通知する情報を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記信号は、CRS、SSS、PSS、PBCH、PDSCH、PDCCH、PCFICH、及びPHICHのうちの1以上を含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 前記明示的なインジケーションは、
    前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行すべきか否かを示すブーリアンインジケータと、
    前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行すべき対象の1以上の物理チャネルを通知する情報と、
    前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行すべき対象の1以上の信号動作タイプを通知する情報と、
    前記ワイヤレスデバイス(14)に対して、前記ワイヤレスデバイス(14)が干渉低減を実行すべき対象の1以上の物理リソースを通知する情報と、
    のうちの1以上を更に含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷又は干渉レベルが事前定義された条件に合致する場合に、前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、事前定義された基準が満たされた場合に、干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含み、
    前記事前定義された基準は、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷と、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係と、前記タイミング関係と、に基づき、
    前記事前定義された基準は、
    前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係が非衝突であるという第1の基準であって、前記非衝突の基準信号は時間及び周波数においてオーバラップしない、第1の基準と、
    前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷が事前決定された閾値よりも低いという第2の基準と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 前記干渉低減は、セル固有基準信号(CRS)干渉低減であり、
    前記基準信号の間の前記関係は、前記所望のセルにおいて使用されるCRSと前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用されるCRSとの間の関係である
    ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係は、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の衝突する関係又は衝突しない関係を含み、
    衝突する関係は、前記基準信号が時間及び/又は周波数において完全に又は部分的にオーバラップする場合に、前記基準信号の間に存在する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. 前記基準信号は、前記所望のセル及び前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用されるセル固有基準信号(CRS)である
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、事前定義された基準が満たされた場合に、干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含み、
    前記事前定義された基準は、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷と、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係と、前記タイミング関係と、に基づき、
    前記事前定義された基準は、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記衝突する関係又は前記衝突しない関係に基づく第1の基準を含む
    ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 前記ワイヤレスデバイス(14)における前記干渉低減をトリガする前記ステップは、チャネル推定の前に前記ワイヤレスデバイス(14)によって前記干渉低減が実行されるように前記干渉低減をトリガするステップを含み、
    干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、事前定義された基準が満たされた場合に、干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含み、
    前記事前定義された基準は、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷と、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係と、前記タイミング関係と、に基づき、
    前記事前定義された基準は、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係が衝突であるという第1の基準であって、前記衝突の基準信号は時間及び周波数において部分的に又は完全にオーバラップする、第1の基準を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  22. 干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、事前定義された基準が満たされた場合に、干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含み、
    前記事前定義された基準は、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷と、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係と、前記タイミング関係と、に基づき、
    前記事前定義された基準は、前記タイミング関係が、前記ワイヤレスデバイス(14)が単一の受信器を用いて前記干渉低減を実行可能なようになっているという第1の基準を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  23. 干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、事前定義された基準が満たされた場合に、干渉低減をトリガするという前記判断を行うステップを含み、
    前記事前定義された基準は、前記少なくとも1つの干渉セルにおける前記信号負荷と、前記所望のセルにおいて使用される前記基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される前記基準信号との間の前記関係と、前記タイミング関係と、に基づき、
    前記事前定義された基準は、前記タイミング関係が、事前決定された閾値よりも小さいという第1の基準を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  24. 干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、1以上の補足的基準に更に基づく
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  25. 前記1以上の補足的基準は、前記ワイヤレスデバイス(14)の信号動作タイプに基づく基準を含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記信号動作タイプは、チャネル推定、干渉推定、復調評価、及びチャネル状態情報(CSI)評価から構成されるグループのうちの1つである
    ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 前記ワイヤレスデバイス(14)の前記信号動作タイプは、チャネル推定の前の干渉推定であり、前記少なくとも1つの干渉セルは2以上の干渉セルを含み、
    干渉低減をトリガするという前記判断を行う前記ステップは、前記2以上の干渉セルのうちの非活動状態である少なくとも1つについて、干渉推定の前に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガし、前記2以上の干渉セルのうちの活動状態である他方の少なくとも1つについて、干渉推定の後であってチャネル推定の前に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという、判断を行うステップを更に含み、
    干渉低減をトリガする前記ステップは、前記判断に応じて、前記2以上の干渉セルのうちの非活動状態である前記少なくとも1つについて、干渉推定の前に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガし、前記2以上の干渉セルのうちの活動状態である前記他方の少なくとも1つについて、干渉推定の後であってチャネル推定の前に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするステップを含む
    ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  28. 前記1以上の補足的基準は、前記ワイヤレスデバイス(14)のバッテリ寿命に依存して干渉低減がトリガされるという基準を含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  29. 前記1以上の補足的基準は、前記所望のセル及び前記少なくとも1つの干渉セルが所定のネットワーク配置シナリオに対応する場合に、干渉低減がトリガされるという基準を含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  30. 前記1以上の補足的基準は、前記1以上の干渉セルに関する前記ワイヤレスデバイス(14)の位置が1以上の事前定義された条件を満たす場合に、干渉低減がトリガされるという基準を含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  31. 前記1以上の補足的基準は、前記所望のセルと前記1以上の干渉セルとの間の周波数誤差が閾値より小さい場合に、干渉低減がトリガされるという基準を含む
    ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  32. セルラ通信ネットワーク(10)に関連するノード(12,14)であって、
    プロセッサ(24,36)を備え、前記プロセッサ(24,36)は、
    ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという判断を、
    少なくとも1つの干渉セルであって、そこからの送信が所望のセルからの受信の間に前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉を引き起こす前記少なくとも1つの干渉セルにおける、信号負荷と、
    前記所望のセルにおいて使用される基準信号と前記少なくとも1つの干渉セルにおいて使用される基準信号との間の関係と、
    前記所望のセルにより送信される信号及び前記少なくとも1つの干渉セルにより送信される信号と、前記ワイヤレスデバイス(14)において受信される前記所望のセルからの信号及び前記少なくとも1つの干渉セルからの信号と、から構成されるグループのうちの少なくとも1つの間のタイミング関係と、
    に基づいて行い、
    前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガするという前記判断を行うことに応じて、前記ワイヤレスデバイス(14)における干渉低減をトリガする
    ように構成される
    ことを特徴とするノード(12,14)。
  33. 前記ノード(12,14)は、前記ワイヤレスデバイス(14)である
    ことを特徴とする請求項32に記載のノード(12,14)。
  34. 前記ノード(12,14)は、前記セルラ通信ネットワーク(10)のネットワークノード(12)である
    ことを特徴とする請求項32に記載のノード(12,14)。
  35. 前記ネットワークノード(12)は、無線アクセスノード(12)である
    ことを特徴とする請求項34に記載のノード(12)。
  36. 前記無線アクセスノード(12)は、前記ワイヤレスデバイス(14)のサービングセルの基地局(12)である
    ことを特徴とする請求項35に記載のノード(12)。
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