JP6009680B2 - 無線ネットワーク性能評価 - Google Patents

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Description

本開示は、概して、無線ネットワークのネットワークノード、及び運用及び保守、O&M、ノード、並びに無線装置とネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価のための方法に関する。
近年、種々の領域における様々な無線装置のための無線通信を提供するために、種々のタイプの無線ネットワークが開発されてきた。無線ネットワークは、スマートフォン及びタブレットなどのサービス及び次第に進化した装置を使用する受信契約者からの需要に応えるために、より優れた容量、品質、及び受信範囲を提供するために、コンスタントに改良されており、それらはしばしばネットワークにおけるデータ輸送のための多くの周波数帯域及びリソースを必要とする。それ故、無線ネットワークの中のネットワークノードと、無線リンクを介してネットワークノードと通信する及び様々な無線装置との間の無線通信において、例えば、高データスループット、欠落した又は失われたデータの低レイテンシ及び低レートに関して、優れた性能を獲得することは、しばしば、困難である。
そのような無線通信の性能を改良するために、様々な無線リソースが、無線通信をより効率的にするやり方で、無線装置に対して構成され得る。例えば、ロングタームエボリューション、LTE、に従って作動するネットワークにおいて、キャリアアグリゲーション、CA、として知られるフィーチャは、第3世代パートナーシッププロジェクト、3GPP、によって定義され、ここで、複数のキャリアは、主としてデータのスループットを増加させるために、無線装置との無線通信において同時に使用される。
無線通信の分野において、「無線装置」という用語は、一般的に使用され、かつ本開示の中で、サービングネットワークノードから送信されたダウンリンク信号の受信、かつネットワークノードへのアップリンク信号の送信を含む無線通信をすることができる任意のターミナル又は装置を表すために使用される。本開示を通して、無線装置は、例えば、ユーザ装置、UEに交換されることができ、UEは、本分野における別の一般的な用語である。
さらに、用語「ネットワークノード」はまた、基地局、無線ノード、e‐ノードB、eNBなどとして一般的に言及され、それはアップリンク及びダウンリンク無線信号を無線装置と通信することができる無線ネットワークの中の任意の無線アクセスノードを表す。無線ネットワークはまた、無線通信のためのセルラーネットワークとして言及される。本開示において説明されるネットワークノードは、非限定的に、いくつかの慣習的な実施例を挙げるために、ミクロ、ピコ、フェムト、ワイファイ、又はリレーノードなどのマクロノード又は低電力ノードを備え得る。本開示を介して、ネットワークノードは、例えば、基地局に交換されることができる。
無線ネットワークは、典型的には、様々なエンティティー及びノードを含み得る、運用及び保守、O&M、として言及されるネットワーク管理システムによってサポートされかつ制御される。そのようなネットワーク管理システムのための典型的なアーキテクチャの単純化された実施例は、図1の中において概略的に示される。この図において、O&M層は、無線装置との無線通信において無線ネットワークがどのように作動するかを観察し、かつまた、無線ネットワークが十分に高い性能を伴って作動するように構成する、O&Mノードを含む破線のボックスによって示される。O&M層は、複数のドメインマネージャー100A、100B、…を含み得、それらの各々は特定のドメインの基地局104の1組と接続され、かつそれと通信している。
この実施例において、3つの基地局104又はネットワークノードだけが、単純化のために、ドメインマネージャー100Aに接続されるように示されるが、かなり多くの数のネットワークノードは、実際には、各々のドメインマネージャーに接続され得る。ドメインマネージャー100A、100Bは、今度は、無線ネットワークの評価、作動、及び構成を基本的に調整する中央ネットワークマネージャー102に接続され、それは本分野においてよく知られている。ネットワークノード104は、性能測定を実行し得、かつ測定結果についての情報をそのそれぞれのドメインマネージャーに報告し得、今度はそれが、例えば報告された測定値に基づいて性能を改良するために、ネットワークノードがどのように構成され、又は再構成されるべきかを決定する。実施例は、ネットワークノードが、それらの報告された性能情報に応じてキャリアアグリゲーションを適用するように構成する。
無線ネットワークにおける性能を改良又は維持するために、性能の測定値は、例えば、無線ネットワークの中で生じる性能の任意の変化を検出し、かつ解析するために、多かれ少なかれ連続的なベースにおいて無線ネットワークから得られる。そのような測定値は、基地局及び/又はネットワークの中の他のノードから得られ得、かつ提供され得る。上述したように、例えば、適切かつ効果的な時はいつでも、複数のキャリアの中に無線リソースを有するCAを採用することによって獲得され得る、十分高いレベルにおいて性能が維持されることは、大変重要である。
しかしながら、リソース構成それ自身は別にして、多くの要因が同時に獲得された性能に影響を与え得るので、CAが適用される場合、ネットワーク性能に対して無線リソースの特定の構成が実際にどのくらい効率的であり役に立つかを知ることは、しばしば困難である。それ故、測定されたさもなければ検出された性能の改良が適用されたCAリソース構成の結果なのか否か、又はCAリソース構成がどのようにして性能に影響をもたらしたのかなどを決定することは、不可能であろう。それ故、無線装置とネットワークノードとの間の無線通信におけるCAリソース構成の利用の観点において、性能の有用でかつ信頼できる評価を行うことは、1つの課題である。
上述した問題や課題のうちの少なくともいくつかを処理することは、本明細書の中において説明される実施形態の目的となる。添付の独立請求項の中において定義されるように、ネットワークノード及びO&Mノード、並びにそこにある方法を使用してこの目的及び他の目的を達成することは可能である。
一側面にしたがって、無線装置とネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するための方法が、無線ネットワークのネットワークノードの中に提供される。ネットワークノードは、無線装置のうちの少なくともいくつかをサービングする場合に、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用する。この方法において、ネットワークノードは、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報を回収し、ここで、統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。ネットワークノードはさらに、統計的な情報を無線ネットワークをサービングするO&Mノードに報告する。それによって、O&Mノードは、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために、統計的な情報を使用することが可能になる。O&Mノードはさらに、この評価に基づいてネットワークノードに対して無線リソースを構成し得る。
別の側面にしたがって、無線ネットワークのネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用する場合に、無線装置とネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するように配置される。ネットワークノードは、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報を回収するように構成される処理ユニットを備え、ここで、統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。ネットワークノードはまた、無線ネットワークをサービングするO&Mノードに統計的な情報を報告するように構成される通信回路を備え、それによって、O&Mノードが、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために統計的な情報を使用することを可能にする。
別の側面にしたがって、無線装置と無線ネットワークのネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するための方法が、無線ネットワークをサービングするO&Mノードの中に提供される。ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用する。この方法において、O&Mノードは、無線ネットワークの測定された性能を取得し、かつそれはまた、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報をネットワークノードから受信する。統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示し、それは、受信された統計的な情報の中で明示的に又は黙示的に示され得る。O&Mノードはさらに、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかの評価を実行するために、統計的な情報を使用する。その後、O&Mノードは、この評価に基づいてネットワークノードに対して無線リソースを構成することができる。
さらに別の側面にしたがって、O&Mノードは、無線ネットワークをサービングするために、かつ無線装置と無線ネットワークのネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能を評価するために配置される。ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用することが想定される。
O&Mノードは、無線ネットワークの測定された性能を取得するように配置される取得ユニットを備える。O&Mノードはまた、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報をネットワークノードから受信するように配置される通信回路を備え、ここで、統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。O&Mノードはさらに、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかの評価を実行するために統計的な情報を使用するように配置される論理ユニット、及びその評価に基づいてネットワークノードに対して無線リソースを構成する構成ユニットを備える。
上述の方法及びノードは、以下に説明される、さらなるフィーチャ及び利益を達成するために、種々の随意の実施形態にしたがって、構成かつ実施され得る。
解決法は、今や、例示的な実施形態の手段によって、かつ添付の図面を参照しながらより詳細に説明される。
図1は、本明細書の中で説明される実施形態が使用され得る、ネットワーク管理のためのアーキテクチャを示している通信シナリオである。 図2は、無線装置を用いる無線通信におけるキャリアアグリゲーションを使用するネットワークノードの概略図であり、本明細書の中において説明されるいくつかの実施形態はネットワークノードの中で使用され得る。 図3は、いくつかの可能な実施形態による、ネットワークノードの中の手順を示すフローチャートである。 図4は、さらなる可能な実施形態による、解決法がネットワークノード及びO&Mノードの中で採用される場合の、動作及び信号の流れの実施例を示す通信シナリオである。 図5は、本明細書の中において説明されるいくつかの実施形態がネットワークノードの中で採用される場合の、無線装置に対してキャリアアグリゲーションを使用するネットワークノードを通るデータの流れの概略図である。 図6は、さらなる可能な実施形態による、より詳細にネットワークノードを示すブロック図である。 図7は、さらなる可能な実施形態による、O&Mノードの中の手順を示すフローチャートである。 図8は、さらなる可能な実施形態による、より詳細にO&Mノードを示すブロック図である。
短く説明されたように、キャリアアグリゲーションが採用される場合の無線ネットワークの性能の関連しかつ信頼できる評価を取得し、かつ特に、キャリアアグリゲーションの中のセカンダリセル、Sセル、トラフィックに対する無線リソースの利用がどのように、ネットワークノードと通信する無線装置に対する性能に影響を与えるかを評価するために、基本的に使用され得る解決法が、ネットワークノード及びO&Mノードの中に提供される。その後、例えば、ネットワークノードの中のキャリアアグリゲーションの使用が、ネットワークの中の性能を改良するためにどのように効率的であるかを評価することが可能であり、かつこの知識は、今度は、ネットワークノードに対して無線リソースを構成するために、O&Mノードによって利用され得る。
キャリアアグリゲーションにおいて、基地局又は等価物などのネットワークノードは、無線信号を2以上の種々のキャリアにわたって同時に無線装置に通信することができ、それは時々、構成要素キャリア、CC、として言及され、無線装置をサービングする複数のセルに対応し、それは図2の中の実施例によって示されている。この実施例において、ネットワークノード200は、今度は3つの対応するセルの中の受信範囲を提供する3つの種々のキャリアCC1、CC2、及びCC3にわたる無線装置202に、ダウンリンク信号を送信する。図2に示される、3つのキャリアを有する構成及び対応するセルが、単なる例示目的の実施例であり、かつ任意の数のキャリア及びセルがキャリアアグリゲーションに対して採用されることに留意されるべきである。
キャリアCC1、CC2、及びCC3を有する無線装置202をサービングする場合、セルのうちの1つは、プライマリセル、Pセル、として働くように指定され、本実施例においては、キャリアCC1によってPセル1がサービングされる。他の2つのセルは、セカンダリセル、Sセル、として働くように指定され、本実施例においては、キャリアCC2及びCC3によってSセル2及びSセル3がそれぞれサービングされる。この技術分野において、Pセルは、データ及び制御信号の両方がPセルにわたり送信され得るように、無線装置をサービングする「主要な」セルとして定義され、一方、Sセルは、データだけを送信するために典型的に使用される補助的なセルとして定義され、それ故、Sセルは、より大きなデータスループットを可能にするために余剰の帯域幅を追加する。
上述したことは、ダウンリンク及びアップリンクの両方に対して適用可能である。さらに、Pセル及び1以上のSセルの指定は、特定のキャリアが1つの無線装置に対してPセルの中で使用され得、かつ別の無線装置に対してSセルの中で使用され得るように、装置ごとに行われる。例えば、図2の中において、キャリアCC1は、Pセルの中の装置202をサービングするために使用され、同時に図示されぬSセルの中の別の装置をサービングするために使用されることができる。同様に、キャリアCC2又はCC3は、Sセルの中の装置202をサービングするために使用され、同時に図示されぬPセルの中の別の装置をサービングするために使用されることができる。
それ故、キャリアアグリゲーションは、より広い伝送帯域幅をサポートするために、無線装置との無線通信において使用され得る。無線装置は、それが同時に複数のキャリア上で受信及び/又は送信することができるように、キャリアアグリゲーションに対して受信及び/又は送信能力を有していなければならず、それは、スリージーピーピー、3GPP、Rel‐10又はそれ以後にしたがって構成される装置に対する場合である。このやり方において、ネットワークノードは、図2の中において示されるように、基本的に同じ受信範囲領域を有するいくつかのセルにおける無線装置をサービングすることができ、又は種々のキャリア周波数において種々の受信範囲領域を有している。さらに、無線装置がダウンリンクよりもむしろアップリンクにおいて異なる数のキャリアをアグリゲートするように構成することが可能であり、未だ、同じネットワークノードから由来し、それ故、アップリング及びダウンリンクの中の種々の帯域幅を可能にする。無線装置に対して構成され得るダウンリンクキャリアの最大数は、装置の及びネットワークノードのダウンリンクアグリゲーション能力に応じる。同様に、構成され得るアップリンクキャリアの最大数は、装置の及びネットワークノードのアップリンクアグリゲーション能力に応じる。
この解決法において、キャリアアグリゲーションが採用される場合に、特定のセルの中で、全リソース利用に関するSセルトラフィック、又はSセルリソース利用、及び/又はPセルリソース利用に対する無線リソースの利用に関する無線ネットワークの測定された性能を評価することが有益であることが、理解されてきた。上で説明されたように、特定のキャリアによってサービングされるセルは、いくつかの装置に対するPセルとして働くことができ、かつそれは他のものに対するSセルとしても同様である。それによって、各々の特定のセルの中の無線リソースのSセル使用の量によって示唆されるように、キャリアアグリゲーションが性能を改良するために効率的であったか否かを理解することが可能である。ネットワーク性能を測定するための従来の手順及び無線リソースの利用が、決定されたリソースの利用と測定されたネットワーク性能との間のミスマッチのために、関連しかつ信頼できる性能評価を取得するために、非常に有用ではないことがまた、理解されてきており、それは以下により詳細に説明される。
無線ネットワーク管理は、部分的にはネットワーク装備の性能の理解に基づいている。例えば、ネットワーク装備の何らかの部分が負荷過剰の兆候を示す場合、その後、そのような課題は、短期的にはトラフィックをネットワーク装備の他の部分へ押し付けることによって、かつ長期的にはキャリアアグリゲーションなどの付加的なリソース及び無線ネットワークフィーチャを展開することによってネットワークを進化させることによって、克服することができる。そのようなメカニズムにおいて、ネットワークノード、及びネットワークノードによってサービングされるセルの負荷及び性能の理解を有することが有用であり得る。
この文脈において有用な性能インジケータは、セル又はネットワークノードの中の、典型的には所与の期間、又は時間窓にわたる、データスループットであるが、他の性能インジケータもまた使用可能である。実際には、データスループットは、ネットワークノードの中のインターネットプロトコル、IP、レベルにおいて有益に決定され又は測定され、それは、それがサービスに対して有用なデータであるアプリケーション層データを運んでいるからである。E‐UTRANの無線アクセス技術を例示することにおいて、データスループットは、パケットデータコントロールプロトコル、PDCP、層において測定されることができ、かつIPデータスループットは、他の無線アクセス技術における同様なやり方において決定されることができる。
別の性能に関するインジケータは、無線リソースの利用に関連し、すなわち、どの程度まで利用可能な無線リソースが、セルの中の又はネットワークノードの中の通信及び/又は受信に対して使用されるかということである。E‐UTRANにおいて、これは、セルの中の利用可能なPRBsの全ての量に関する、使用された物理リソースブロック、PRBs、の割合又はパーセンテージとして測定され得る。
これらの2つの測定可能な測定基準又はインジケータの両方は、「オブザーバブル」として言及され、性能及びリソース利用についての情報を提供することができる。別の可能性は、無線リソースの利用、すなわち、測定された無線リソースごとのスループットによってスループットを分割することにより、スペクトル効率の大まかな評価を可能にすることである。これは、サービングされている無線装置に対するデータの配送において、セル又は基地局がどのように効率的であるかを評価するために使用されることができる。高いスペクトル効率を有するセルは、データを配送することにおいて上出来であると考えることができ、一方、低いスペクトル効率を有するセルは、セル又はネットワークノードに関して何かが悪いのか、及びこの欠点はどのようにして緩和され得るのかを発見するために、さらに解析される必要があるセルとして識別され得る。
キャリアアグリゲーションなどの新しい無線ネットワークフィーチャを導入する場合、ネットワークオペレーターにとって、例えば、スループットが改良されているか、スペクトラム効率が増加しているか、又は無線リソースの利用がどのようにして1つのやり方において若しくは他のやり方において変化するかなどの、新しいフィーチャの影響及び利益をモニターすることができることは有用である。例えば、新しい無線ネットワークフィーチャは、ネットワークの一部分において展開され、かつその後、結果としてもたらされる利益が評価される。この評価は、オペレーターが、どのセル又はネットワークノードが先ず、フィーチャを用いてアップグレードされるかをより良く理解することを可能にする。評価はまた、すなわちフィーチャが企図された改良を提供するか否かなどの、新しいフィーチャの評価として見られることができる。
キャリアアグリゲーションが導入される場合、それは、ネットワークノードが、上述されたように、Pセルとして働いている1つのセル、及びSセルとして働いている1以上の他のセルを用いて、2以上のキャリアにおいて無線装置に対して無線リソースを割り当てることを可能にする。それによって、個別の無線装置のピークスループットは増加し、それは、それらが複数のセルの種々のキャリアの中の割り当てられた無線リソースであり得、かつそれ故、より大きな帯域幅を取得することができるからである。しかしながら、PDPCは、特定の無線装置に対して使用される全ての割り当てられるキャリアに共通のものであり、かつPDPCスループットは、従来、それぞれの無線装置に向かってPセルとして働くセルに対してのみ関連する。結果として、装置に対するネットワークノードの中で測定された全てのデータスループットは、Pセルに由来するものであるから、Sセルは、この特定の無線装置に対してゼロスループットを有するようであり、一方、測定されたリソースの利用は、従来の手順にしたがって個別にPセル及びSセルに由来する。それ故、キャリアアグリゲーションが採用される場合、測定されたスループットと測定されたリソースの利用との間にミスマッチが存在する。
性能及び無線リソースの利用を測定する手順を変化させることなく、キャリアアグリゲーションを導入することは、それ故、オペレーターによる、混乱及び潜在的に不正確又は不適切な構成決定をもたらす。1つの理由は、キャリアアグリゲーションにおいて、スループット及び無線リソースの利用の両方は、特定のセル、すなわちPセル又はSセルに対する典型例ではないことである。例えば、ネットワークノードによってサービングされる2つのセル、及び1つのセルが全てのサービングされている無線装置に向かってSセルとしてのみ働き、かつ他のセルは装置に向かってPセルとして働く場合を考えてみよう。従来の手順において、これは、両方のセルが無線リソースの利用を報告することを意味するが、それらの1つのみがそれ故Pセルに由来するIPレベルにおいてデータスループットを報告する。結果として、Pセルはそれ故、非常に効率的であると考えられ、一方、Sセルは、かなり非効率なようであり、かつ潜在的に不調なセルとしてさえ指定され得る。キャリアアグリゲーションの導入ために、観察能力は、歪められかつ誤解を招くものとなった。
この解決法において、ネットワークノードからの各々のセルに対するモニタリングの新しい手順が導入され、その結果として、無線リソースの利用をスループットにより正確にマッチングさせることが可能となる。それによって、どの程度まで特定のセルの中の無線リソースが実際、他のセルに由来するIPスループットを提供するために有用であるかを、理解することが可能となる。従来の手順において、全ての無線リソースの利用のみが各々のネットワークノードから報告される。本明細書の中において説明される実施形態において、ネットワークノードは付加的に、セルがSセルとして働く場合、すなわちSセルのトラフィックを提供する場合に、利用された無線リソースの量を報告する。これを取得するために有用な実施形態のうちのいくつかの実施例が、以下に説明される。
ネットワークノードが、どのようにして、いくつかの可能な実施形態にしたがって、無線装置とネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するように作動し得るかの実施例は、今や、図3の中におけるフローチャートに関連して説明される。ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用することが想定される。ネットワークノードによってサービングされるセルは、事実上オーバーラップする受信範囲領域又は種々の受信範囲領域を有し得、かつ解決法はこの点に関して限定されない。上述されたように、複数のキャリアの各々は、Pセルトラフィック及び/又はSセルトラフィックに対して使用され得る。ネットワークノードが、図1の中において示されるように、類似の配置に対応し得るO&Mノードに接続され、かつO&Mノードによって管理されることはまた想定される。ネットワークノードは、無線装置と無線通信することができる基地局又は他の類似のノードであり得る。図3の中の手順は、いくつかの可能な実施例の中で以下に詳細に概説される、ネットワークノードの中の様々な機能的ユニット又はエンティティーによって実装され得る。
最初の動作300は、ネットワークノードが、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報を回収し、ここで、統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示することを示している。言い換えると、統計的な情報は、そのセルの中のSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量を示し、すなわち、Sセルとして働く場合にそのセルの中で全トラフィックのうちのどれだけが生じるかを示している。
種々の可能な実施形態において、回収された統計的な情報は、利用可能な無線リソースの全体の量からSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量を示し得、それは、Sセルトラフィックに対するリソース利用の明示的な表示であり、又はそれは、利用可能な無線リソースの全体の量からPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量を示し得、それは、Sセルトラフィックに対するリソース利用の黙示的な表示であり、それは、全体のリソース量マイナスPセルリソース量は、Sセルトラフィックに対して利用されるリソース量であると推定されるからである。回収された統計的な情報は、利用可能な無線リソースの全体の量に関するSセルトラフィックに対して利用される無線リソースのパーセンテージを示し、又はSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量とPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量との比率を示すことがまた可能である。それ故、任意の上述の代替は、明示的又は黙示的に、特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を示すために使用されることができるが、解決法はこれらの実施例に限定されない。
別の可能な実施形態において、キャリアアグリゲーションに関する統計的な情報は、種々のクオリティ・オブ・サービス(QoS)・クラスに対して個別に無線リソースの利用を表示し得る。例えば、それは、媒体アクセス制御、MAC、プロトコル層の上のQoSクラスごとのPRBの使用を計算するための手順として知られ、それは、さらに以下に説明される。さらに別の可能な実施形態において、ネットワークノードは、アップリンク通信及びダウンリンク通信のそれぞれに対して統計的な情報を回収し得、すなわち、アップリンク及びダウンリンクのそれぞれの上のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。さらに、ネットワークノードは、ネットワークノードと関連するスケジューリングエンティティーから統計的な情報を回収し得、ここで、スケジューリングエンティティーは、ネットワークノード、又はネットワークノードに対する及びネットワークノードからの無線通信を制御する別のノードの中で実装され得る。
さらなる可能な実施形態において、ネットワークノードは、長い期間にわたってSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量又はパーセンテージの、平均値、中央値、最大値、最小値、及び標準偏差のうちの少なくとも1つを決定することによって、長い期間にわたる統計的な情報をアグリゲートし得る。
図3に戻ると、次の動作302は、ネットワークノードが、無線ネットワークをサービングするO&Mノードに統計的な情報を報告することを示している。それによって、O&Mノードは、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために、統計的な情報を使用することが可能になり、それは、別の動作304によって示される。特に、O&Mノードは、特定のセルにおける無線リソースのセカンダリセル使用がどのように効率的であるか、及びそれがどのように測定された性能に影響するかを決定することができる。
統計的な情報をネットワークノードから受信する場合に、O&Mノードがどのようにして、この文脈における無線ネットワークの性能を評価するために作動するかは、以下により詳細に説明される。無線ネットワークの性能は、種々のやり方において測定され得る。スループットが、この文脈において使用され得る測定可能な性能測定基準の1つの実施例であることは、上述された。ネットワークノードから取得され得る測定値の他の有用な実施例は、以下のものを含む:
‐ PDCPのプロトコル層における平均ダウンリンクセルビットレート、ここで、PDCPビットレートは、全ての無線装置に対する平均であり得、おそらくQoSクラスインジケータによって、かつまた特定の時間窓にわたって群化される。
‐ 平均アップリンクセルPDCPビットレート、ここで、PDCPビットレートは、全ての無線装置に対する平均であり得、おそらくQoSクラスインジケータによって、かつまた特定の時間窓にわたって群化される。
‐ 平均アップリンク及び/又はダウンリンクPDCP遅延。
‐ 平均アップリンク及び/又はダウンリンクPDCP下降速度。
‐ IPパケットレイテンシ。
‐ ダウンリンク及び/又はアップリンクの中のIPパケットスループット。
図3の中における上述の手順はまた、無線ネットワークのネットワークノード400及びO&Mノード404を含む種々の動作及び信号流れを示す図4の中のシナリオを例示することによって示され、それは解決法を実際に実施する場合に使用され得る。ネットワークノード400は、上述されたやり方において、種々の無線装置402に対してPセル及び/又はSセルとして働き得る、対応する複数のセル1、2、及び3の中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用する。
最初の動作4:1は、ネットワークノード400がSセルトラフィックに対するリソースの使用を表示する統計的な情報を回収することを概略的に示しており、それは、明示的又は黙示的に表示され得る。そのような統計的な情報がより詳細に何を表示し得るかの実施例が、上述されてきた。同時に、事実上、ネットワークノード400はまた、別の動作4:2によって示されるように、無線ネットワークの性能の測定値を、実行し又はさもなければ取得する。これらの性能の測定値は、別の動作4:3において、ネットワークノード400からO&Mノード404に対して報告される。
ネットワークノード400はさらに、動作4:4によって示されるように、回収された統計的な情報をアグリゲートする。統計的な情報がどのようにアグリゲートされるかの実施例がまた、上述されてきた。動作4:5は、ネットワークノード400が、統計的な情報をO&Mノード404に報告することを示している。統計的な情報を回収し、かつそれをO&Mノード404に報告する、動作4:1、4:4、及び4:5は、事実上連続ベースで実行され得ることが注意されるべきである。同様にして、無線ネットワークの性能を測定し、かつその測定値をO&Mノード404へ報告する動作4:2及び4:3は、事実上同様に連続ベースで実行され得、かつまた動作4:1、4:4、及び4:5と並行である。それ故、動作4:1‐4:5は、任意の適切な順序で、及び/又は事実上連続的に実行され得る。
別の動作4:6は、O&Mノード404が、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかの評価を実行するために、統計的な情報を使用することを表示している。例えば、O&Mノード404は、その評価に基づいて、ネットワークノードによってサービングされる個別のセルにおけるPセルトラフィック及び/又はSセルトラフィックに対して無線リソースを構成し得る。最後に示される動作4:7は、O&Mノード404がネットワークノード400の中にそのような無線リソースを構成し得ることを表示している。
図5は、無線通信においてPセル及びSセルの上の無線装置502に無線信号を送信するために使用される、2つの異なるキャリアCC1及びCC2を含むようにキャリアアグリゲーションが採用され場合、無線ネットワークのネットワークノード500を通るデータの流れの実施例を示している。この実施例において、出て行くデータパケット504は、無線通信の中の装置502に対して送信されるネットワークノード500に到着する。到着するデータパケット504は、先ず、IP層においてネットワークノード500の中で処理され、かつその後PDCP層において処理される。PDCP層において、データスループットは、測定されて、かつここでは図示されぬO&Mノードに対して報告され、それは無線ネットワークの性能のインジケータとしてであり、破線の双方向矢印によって概略的に表示され、それは、ネットワークの性能をモニタリングするための実際の手順として知られる。
通常の手順にしたがって、ネットワークノード500を通って伝播するパケットはさらに、無線リンク制御、RLC、プロトコル層において処理され、かつその後、MACプロトコル層において処理される。PDCP層におけるパケット504は、従来のやり方で、MACプロトコル層においていくつかのより小さいパケットの中へ分割され、かつMAC層における各々のパケットは、PDCP層のいくつかのパケットの部分を備え得、それは、PDCPにおける個別のパケットに対するMACにおけるリソースの利用を追跡することを困難にし、またはさらに不可能にする。MACプロトコル層において、パケットの中のデータは、それ故、キャリアCC1及びCC2のそれぞれを使用する物理、PHY、層を横断する送信のための無線リソース上にデータがスケジューリングされる前に、2つの異なるバッファー506a及び506bの中に入れられるデータのより小さい塊の中へ分割される。上述されたことと同様に、キャリアCC1及びCC2は、各々の無線装置との無線通信においてPセル又はSセルとして働き得る、対応するセルの中の無線装置をサービングするために使用される。バッファー506a、506bからのデータは、それ故、個別の連続的なPRBsの中に送信され得、かつ一連のPRBs508aは、PRBs508bの別のシリーズがキャリアCC2の上で送信されるように示される一方で、キャリアCC1の上で送信されるように示され、その両方は装置502によって受信される。
MAC層又は物理層において、装置に対するSセルトラフィックに対して現在使用されている、キャリアCC2の上でスケジューリングされる無線リソースの量が、測定され、アグリゲートされ、かつ統計的な情報として図示されぬO&Mノードに報告され、破線の一方向の矢印によって概略的に示されているように、キャリアCC2に対応するセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用のインジケータを提供する。キャリアCC2の上でスケジューリングされる無線リソースの量は、上述された任意の代替にしたがって、測定され得、かつ明示的に又は黙示的に表示され得る。それによって、O&Mノードは、この場合において、無線ネットワーク、データスループットの測定された性能がどのように、報告された統計的な情報によって表示されるセカンダリセル使用に関連するかを、評価することが可能になる。
無線ネットワークのネットワークノードが、どのようにいくつかの可能な機能ユニットと共に構造化されて、ネットワークの上述の作動をもたらし得るかの、詳細であるが非限定的な実施例は、図6の中におけるブロック図によって示されている。この図において、ネットワークノード600は、無線装置602とネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するために配置される。再び、ネットワークノード600は、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用することが想定される。ネットワークノード600は、上述されたようなかつ以下のような解決法を採用する任意の実施例及び実施形態にしたがって、作動するように構成され得る。
ネットワークノード600は、従来のやり方で行われ得る無線装置602との無線通信を行うための、適切な無線回路600aを備える。ネットワークノード600はまた、例えば、動作300に対して上述されたような、無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報を回収するように構成される、処理ユニット600bを備える。回収された統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。
実際の実装において、処理ユニット600bは、無線回路600aへ及びからの信号を処理するためのベースバンド、BB、処理のためのユニット600c、並びに無線ネットワークをサービングするO&Mノード604にそれが報告される前に、統計的な情報を処理しかつ準備するために使用され得るO&M処理のためのユニット600dを含む。処理ユニット600bは、ネットワークノードと関連するスケジューリングエンティティー600gからの統計的な情報を回収し得、かつ統計的な情報はさらに、BB処理ユニット600c及びO&M処理ユニット600dに接続されるメモリ600fの中に収集され得る。
ネットワークノード600はまた、O&Mノード604に統計的な情報を報告するように構成される通信回路600eを備え、それによって、O&Mノードが、無線ネットワークの測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために統計的な情報を使用することを可能にする。O&Mノード604がどのように作動し得るかのより詳細な説明は、図7及び図8を参照して以下に与えられるだろう。
上述のネットワークノード600及びその機能的なユニットは、様々な作動する実施形態にしたがって、作動するように構成され又は配置され得る。可能な実施形態において、処理ユニット600bは、アップリンク通信及びダウンリンク通信のそれぞれに対する統計的な情報を回収するように構成され得る。処理ユニット600bはまた、長い期間にわたってSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量又はパーセンテージの、平均値、中央値、最大値、最小値、及び標準偏差のうちの少なくとも1つを決定することによって、長い期間にわたる統計的な情報をアグリゲートするように構成され得る。スケジューリングエンティティー600gは、示されるネットワークノード600の中において、又は図示せぬ、ネットワークノードへの及びネットワークノードからの無線通信を制御する、別のノードにおいて実装され得る。ネットワークノードは、基地局であるか又は同様なものであり得る。
図6が、ネットワークノード600の中のいくつかの可能な機能的ユニットを示し、かつ当業者が、適切なソフトウェア及びハードウェアを使用して実際にこれらの機能的ユニットを実装し得ることは、注意されるべきである。それ故、解決法は、概して、ネットワークノード600の示された構造に限定されるものではなく、かつ機能的ユニット600a‐gは、適切なところではどこでも、本開示の中で説明される任意のフィーチャにしたがって作動するように構成され得る。
本明細書の中において説明される実施形態及びフィーチャは、ネットワークノードの上で実行される場合に、ネットワークノードが例えば図3から図5に対して説明されたような上述の動作を実行する原因となる、コンピュータ可読コードを備える、コンピュータプログラムの中に実装され得る。さらに、上述の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品の中に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、コンパクトディスク、又はコンピュータプログラムを保持するために適切な他のキャリアであり得る。コンピュータプログラムは、第1の無線ノードの上で実行される場合、ネットワークノード600が上述の動作を実行する原因となる、コンピュータ可読コードを備える。コンピュータプログラム及びコンピュータプログラム製品がどのように実現され得るかのいくつかの実施例は、以下に概説される。
図6に対して上述された機能的ユニット600a‐gは、プロセッサ「P」によって実行される場合に、ネットワークノード600が上述の動作及び手順を実行する原因となる、コード手段を備えるそれぞれのコンピュータプログラムのプログラムモジュールによって、ネットワークノード600の中で実装され得る。プロセッサPは、単一の中央処理ユニット(CPU)を備え得、又は2以上の処理ユニットを備えることができる。例えば、プロセッサPは、汎用マイクロプロセッサ、指示命令設定プロセッサ、及び/又は関連チップ設定、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)などの特殊用途マイクロプロセッサを含み得る。プロセッサPはまた、キャッシング目的の記憶装置を備え得る。
各々のコンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体を有し、かつプロセッサPに接続される、メモリ「M」の形におけるネットワークノード600の中のコンピュータプログラム製品によって運ばれ得る。それ故、コンピュータプログラム製品又はメモリMは、その上にコンピュータプログラムが、例えばコンピュータプログラムモジュール「m」の形において記憶される、コンピュータ可読媒体を備える。例えば、メモリMは、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、又は電気的消去可能ROM(EEPROM)であり得、かつプログラムモジュールmは、代替的な実施形態において、ネットワークノード600の範囲内において、メモリの形における種々のコンピュータプログラム製品に分散される。
図7のフローチャートを参照して、上述した実施形態のうちの1以上にしたがって、解決法がネットワークノードの中で使用される場合、O&Mノードがどのように作動し得るかということが説明される。この実施例において、O&Mノードは無線ネットワークをサービングし、かつ図7は、無線装置と無線ネットワークのネットワークノードとの間の無線通信における無線ネットワークの性能を評価するために、O&Mノードによって実行される手順を示している。ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用することが想定される。
第1の動作700は、O&Mノードが、例えば、無線ネットワークのネットワークノード及び/又は他の部分から、無線ネットワークの測定された性能を取得することを示している。無線ネットワークの性能がどのように測定され得るかのいくつかの実施例が、上述されてきた。その後、O&Mノードは、さらなる動作702において、無線通信における無線リソースの利用に関してネットワークノードから報告される統計的な情報を受信し、それは、図3の中のネットワークノードによって実行される上述の動作302に基本的に対応する。それ故、報告されかつ受信された統計的な情報は、無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。
別の作動704において、O&Mノードは、無線ネットワークの測定された性能が、どのようにセカンダリセル使用に関連するかの評価を実行するために、統計的な情報を使用し、それは基本的に動作304に対応する。特に、O&Mノードは、キャリアアグリゲーションにおけるセカンダリセル使用が、ネットワーク性能を改良するために上出来であったか否かについての知識を取得することができ、それは、この使用が、報告された統計的な情報によって、無線ネットワークの測定された性能と相互に関連付けられるからである。動作706は、最後に、O&Mノードが、動作704において行われる評価に基づいて、ネットワークノードに対して無線リソースを構成することを示している。例えば、評価が、特定のセルの中のセカンダリセル使用がネットワーク性能を改良するために上出来であった場合、O&Mノードは、そのセルの中のセカンダリセル使用が上出来であったことが証明されるので、次の無線通信のためにネットワークノードのそのセルの中のSセルトラフィックに対して無線リソースを構成し得る。
O&Mノードが、どのように、O&Mノードの上述の作動をもたらす、いくつかの可能な機能ユニットと共に構造化されるかの、詳細であるが非限定的な実施例は、図8の中におけるブロック図によって示されている。この図において、O&Mノード800は、無線ネットワーク802をサービングするために、かつ無線装置と無線ネットワークのネットワークノード802aとの間の無線通信における、無線ネットワークの性能を評価するために配置される。再び、ネットワークノード802aが、例えば、図3及び図4に対して上述されたように、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有する、キャリアアグリゲーションを採用することが、想定される。O&Mノード800は、上述されたようなかつ以下のような解決法を採用する任意の実施例及び実施形態にしたがって、作動するように構成され得る。
O&Mノード800は、無線ネットワーク802の測定された性能「P」を取得するように配置される取得ユニット800aを備え、それは、無線ネットワーク802の中の1以上のネットワークノードによって行われる様々な測定によって取得され得る。O&Mノード800はさらに、無線通信における無線リソースの利用に関して、ネットワークノード802aから統計的な情報「SI」を受信するように配置される、通信回路800bを備える。統計的な情報は、無線通信における複数のセルのうちの特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する。実際に、取得ユニット800aの中の、及び通信回路800bの中の上述した機能性は、ノード802aなどのネットワークノードとの通信に対して適合される、一般的なユニット又は回路の中で実装され得る。
O&Mノード800はまた、無線ネットワークの測定された性能Pがどのようにセカンダリセル使用に関連するかの評価を実行するために、統計的な情報SIを使用するように配置される、論理ユニット800cを備える。最後に、O&Mノード800はさらに、実行された評価に基づいて、ネットワークノード802aに対して、無線リソース「RR」を構成するように配置される、構成ユニット800dを備える。
統計的な情報が、種々のQoSクラスに対する個別の無線リソースの利用を表示し得、かつMACプロトコル層の上のQoSクラスごとのPRB使用を計算するための手順が知られていることは上述された。この計算手順は、以下の表1から表5の中で概説され、それは、本明細書の中において説明される解決法が実施される場合に使用され得る。以下、L1は層1を示し、QCIはQoSクラスインジケータを示し、TTIは伝送時間間隔を示し、かつeNBはネットワークノードを示す。
Figure 0006009680
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上述の統計的な情報の中で表示される無線リソースの利用は、Sセルトラフィック使用及び全てのトラフィック使用の両方に関して、O&Mによって解析され得る。それ故、本明細書の中において説明される実施形態は、O&Mノードに報告されるセカンダリセル使用についての情報を導入する。無線リソースの使用はまた、サービスクラス及びQoSクラスごとに分離され、かつ測定され得る。無線リソースの使用は、図3の動作300との関連において上述されたように、絶対項において又は容量に関して、比、割合、比率、又はパーセンテージのいずれかといして表現されることができる。
上述の統計的な情報を回収することは、スケジューリングエンティティーからの無線リソースの使用についての情報を回収することによって、かつ情報をアグリゲートすることによって、実際に実現され得、それはまた上述された。この情報がどのように実際に表現され得るかのいくつかの有用な実施例は、以下に与えられる:
‐ RPU.PrbDISCell.QCIは、このセルの中の無線装置に対するSセルトラフィックに対するQCIごとのダウンリンクPRB使用を表している。
‐ RPU.PrbUISCell.QCIは、このセルの中の無線装置からのSセルトラフィックに対するQCIごとのアップリンクPRB使用を表している。
‐ RPU.PrbTotDISCelは、このセルの中の無線装置に対するSセルトラフィックに対する全てのダウンリンクPRB使用を表している。
‐ RPU.PrbTotUISCelは、このセルの中の無線装置からのSセルトラフィックに対する全てのアップリンクPRB使用を表している。
解決法が、特定の例示的な実施形態に関して説明されてきたが、その説明は、概して、発明の概念を示すことのみを企図するものであり、解決法の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。例えば、「ネットワークノード」、「無線装置」、「O&Mノード」、「Pセル」、「Sセル」、「無線リソース」、及び「統計的な情報」は、この説明を通して説明されてきたが、任意の他の対応するエンティティー、機能、及び/又はパラメータがまた本明細書の中において説明されたフィーチャ及び特性を有するものとして使用されてもよい。解決法は、添付の特許請求の範囲によって定義される。

Claims (15)

  1. 無線装置(402、602)とネットワークノード(400、500、600)との間の無線通信における無線ネットワークの性能評価を支援するために、前記無線ネットワークの前記ネットワークノードによって実行される方法であって、前記ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用し、前記方法は:
    前記無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報であって、前記無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を示す前記統計的な情報を回収すること(300)、及び
    前記無線ネットワークをサービングする運用及び保守O&Mノード(404、604、800)に前記統計的な情報を報告すること(302)を含み、
    前記統計的な情報は:
    利用可能な無線リソースの全ての量からSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量からPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量に関するSセルトラフィックに対して利用される無線リソースのパーセンテージ、及び
    Sセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量と、Pセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量との間の比率
    のうちの少なくとも1つを示す、方法。
  2. 前記統計的な情報は、種々のクオリティ・オブ・サービス・クラスに対する無線リソースの前記利用を個別に表示する、請求項に記載の方法。
  3. アップリンク通信及びダウンリンク通信に対する前記統計的な情報を個別に回収することをさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記統計的な情報は、前記ネットワークノードに関連するスケジューリングエンティティーから回収される、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  5. 長い期間にわたってSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量又はパーセンテージの、平均値、中央値、最大値、最小値、及び標準偏差のうちの少なくとも1つを決定することによって、長い期間にわたる統計的な情報をアグリゲートすることをさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ネットワークノードは、基地局である、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  7. プロセッサ上で実行された場合に、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法の全ステップを前記プロセッサが実行するよう構成されたコード部を含む、コンピュータ可読媒体。
  8. 無線ネットワークのネットワークノード(600)であって、前記ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用する場合に、無線装置(602)と前記ネットワークノードとの間の無線通信における前記無線ネットワークの性能評価を支援するために配置され、前記ネットワークノードは:
    前記無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情報であって、前記無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を示す統計的な情報を回収するように構成される処理ユニット(600b)、及び
    前記無線ネットワークをサービングする運用及び保守O&Mノード(604)に前記統計的な情報を報告するように構成される通信回路(600e)備え、
    前記統計的な情報は:
    利用可能な無線リソースの全ての量からSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量からPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量に関するSセルトラフィックに対して利用される無線リソースのパーセンテージ、及び
    Sセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量と、Pセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量との間の比率
    のうちの少なくとも1つを示す、ネットワークノード(600)。
  9. 前記統計的な情報は、種々のクオリティ・オブ・サービス・クラスに対する無線リソースの前記利用を個別に表示する、請求項に記載のネットワークノード(600)。
  10. 前記処理ユニット(600b)は、アップリンク通信及びダウンリンク通信に対する前記統計的な情報を個別に回収するように構成される、請求項8又は9に記載のネットワークノード(600)。
  11. 前記処理ユニット(600b)は、前記ネットワークノードに関連するスケジューリングエンティティー(600g)から、前記統計的な情報を回収するように構成される、請求項8から10のいずれか一項に記載のネットワークノード(600)。
  12. 前記処理ユニット(600b)は、長い期間にわたってSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量又はパーセンテージの、平均値、中央値、最大値、最小値、及び標準偏差のうちの少なくとも1つを決定することによって、長い期間にわたる統計的な情報をアグリゲートするように構成される、請求項8から11のいずれか一項に記載のネットワークノード(600)。
  13. 前記ネットワークノードは、基地局である、請求項8から12のいずれか一項に記載のネットワークノード(600)。
  14. 無線装置(402、602)と無線ネットワーク(802)のネットワークノード(400、600、802a)との間の無線通信における前記無線ネットワークの性能を評価するために、前記無線ネットワークをサービングする運用及び保守O&Mノード(404、604、800)によって実行される方法であって、前記ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用し、前記方法は:
    前記無線ネットワークの測定された性能を取得すること(700)、
    前記無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情を前記ネットワークノードから受信すること(702)であって、前記統計的な情報は、前記無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する、受信すること、
    前記無線ネットワークの前記測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために、前記統計的な情報を使用すること(704)、及び
    前記評価に基づいて前記ネットワークノードに対して無線リソース(RR)を構成すること(706)を含み、
    前記統計的な情報は:
    利用可能な無線リソースの全ての量からSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量からPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量に関するSセルトラフィックに対して利用される無線リソースのパーセンテージ、及び
    Sセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量と、Pセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量との間の比率
    のうちの少なくとも1つを示す、方法。
  15. 無線ネットワーク(802)をサービングするために、かつ無線装置(402、602)と前記無線ネットワークのネットワークノード(400、600、802a)との間の無線通信における前記無線ネットワークの性能を評価するために、配置される運用及び保守O&Mノード(800)であって、前記ネットワークノードは、対応する複数のセルの中で使用される複数のキャリアを有するキャリアアグリゲーションを採用し、前記O&Mノードは:
    前記無線ネットワークの測定された性能を取得するように配置される取得ユニット(800a)、
    前記無線通信における無線リソースの利用に関する統計的な情を前記ネットワークノードから受信するように配置される通信回路(800b)であって、前記統計的な情報は、前記無線通信における特定のセルの中の無線リソースのセカンダリセル使用を表示する、通信回路、
    前記無線ネットワークの前記測定された性能がどのようにセカンダリセル使用に関連するかを評価するために、前記統計的な情報を使用するように配置される論理回路(800c)、及び
    前記評価に基づいて前記ネットワークノードに対して無線リソースを構成するように配置される構成ユニット(800d)を備え
    前記統計的な情報は:
    利用可能な無線リソースの全ての量からSセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量からPセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量、
    利用可能な無線リソースの全ての量に関するSセルトラフィックに対して利用される無線リソースのパーセンテージ、及び
    Sセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量と、Pセルトラフィックに対して利用される無線リソースの量との間の比率
    のうちの少なくとも1つを示す、運用及び保守(O&Mノード。
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