JP6010493B2 - ベントピース打込み装置、およびベントピース取り付けユニット - Google Patents

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Description

本発明は、マシニングセンターを用い、例えばタイヤ加硫金型等の金型に、エアー抜き用のベントピースを装着しうるベントピース打込み装置、およびベントピース取り付けユニットに関する。
タイヤの加硫成形時、生タイヤと加硫金型との間にエアー溜まりが生じた場合には、タイヤ表面に窪み状のベアーが発生しタイヤ品質を低下させるという問題がある。そのため、図12(A)に示すように、加硫用の金型Aには、エアー抜き用の複数のベントピースBが設けられている(例えば特許文献1参照。)。このベントピースBは、図12(B)に示すように、小径なベントホールB1を有するピン状なし、金型Aを貫通するベントピース取付け孔A1に嵌着される。
他方、ベントピースBの取り付け方法として、従来、下記の(1)〜(8)の作業工程が行われている。
(1)旋盤加工−−NC旋盤を使用して、加硫金型を形成する。
(2)罫書(手作業)−−Dパンチャーを用いて罫書を入れる。
(3)ポンチ(手作業)−−罫書に合わせてポンチを打つ。
(4)穴あけ−−卓上ボール盤を使用してベントピース取付け孔を形成する。
(5)ざぐり−−電気ドリルで深さを決めて加工する。
(6)ベントピース挿入(手作業)−−ベントピースを手で1本ずつ、ベントピース取付け孔に挿入する。
(7)かしめ(手作業)−−ハンマーで叩いて、ベントピースをかしめる。
(8)さらえ−−汎用旋盤で表面に合わせて旋削する。
しかしながら前記方法では、作業工程が多数に分かれていて段換えが多いため、重量物の運搬回数の増加を招く。また、精度が悪化しやすく、リードタイムも長くなり、さらには中間在庫が増え設置スペースも大きくなりやすいという問題がある。
このような状況に鑑み、マシニングセンタを用いたベントピースの取り付けが検討された。マシニングセンタは周知の如く、種々の加工工具を自動的に交換でき、工作物側の取り付けを変えずに、フライス、穴あけ、中ぐり、ネジ立てなどの種々の作業を行う数値制御工作機械である。従って、前記(1)〜(5)、(8)に対しては、一般的な加工であるためマシニングセンタを用いての対応は容易である。しかしながら、前記(6)〜(7)に対しては、組み付け作業となるため対応が難しく、全体を通してのマシニングセンタを用いた自動化を困難なものとしている。
従って、前記自動化を達成するために、マシニングセンタを用いて作動可能な新規な装置の出現が必要となる。
特願2012−139830号公報
そこで発明は、他の加工工具と同様にマシニングセンタに着脱自在に交換しうるとともに、マシニングセンターからの高圧空気を動力源として作動して、金型のベントピース取付け孔にベントピースを順次打ち込むことができ、金型形成からベントピースの取り付けに至る一連の作業をマシニングセンタを用いて自動化しうるベントピース打込み装置、およびベントピース取り付けユニットを提供することを課題としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、マシニングセンターのテーブル台に固定された金型のベントピース取付け孔に、ベントピースを打ち込むベントピース打込み装置であって、
マシニングセンターの取付けヘッドに着脱可能に取り付くシャンク部を有するハウジングと、
複数本のベントピースを収容するベントピースマガジンと、
前記ベントピースマガジンに収容されかつ打込み位置に位置するベントピースを、打込み方向前端側の打込み口から押し出して前記ベントピース取付け孔に打ち込むベントピース打込み手段と、
前記ベントピースマガジンを、打込み方向と平行な軸心の回りでピッチ送りするマガジンピッチ送り手段とを具え、
前記ベントピースマガジンは、前記軸心の回りで回転可能に支持される円盤状のマガジン本体を有し、かつ前記マガジン本体には、このマガジン本体を打ち込み方向に貫通し前記ベントピースを1本ずつ収容するとともに前記打込み位置を通過可能な複数のベントピース収容孔が、前記軸心の回りで等ピッチ間隔で配され、
前記ベントピース打込み手段は、シリンダ筒と、前記シリンダ筒内を打込み方向の前後に摺動移動可能に配されるピストンとを有し、かつ前記ピストンには、前方移動により前記打込み位置に位置するベントピース収容孔内のベントピースを、前記打込み口から押し出す打ち出し軸が設けられ、
前記マガジンピッチ送り手段は、各前記ベントピース収容孔を前記打込み位置で停止可能にピッチ送りし、かつ該ピッチ送りを前記ピストンの1ストローク毎に行うとともに、 前記ベントピース打込み手段と前記マガジンピッチ送り手段とは、前記マシニングセンターから供給される高圧空気によって作動することを特徴としている。
また請求項1では、前記ベントピース打込み手段の前記ピストンは、前記シリンダ筒内に前後に摺動移動可能に配されかつ中心孔を有する筒状の第1のピストン片と、この第1のピストン片の前記中心孔内に前後に摺動移動可能に配される第2のピストン片とを具え、かつこの第2のピストン片の前端に、前記打ち出し軸が突設されることを特徴としている。
また請求項2では、前記シリンダ筒内には、前記第1のピストン片を後方側に付勢する第1のバネが配され、かつ前記中心孔内には、前記第2のピストン片を後方側に付勢する第2のバネが配されるとともに、前記第2のバネのバネ定数は、第1のバネのバネ定数より小であることを特徴としている。
また請求項4では、前記マガジンピッチ送り手段は、前記ベントピースマガジンと同心かつ一体回転可能に取り付くラチェットギヤーと、前記ラチェットギヤーの歯溝に係合しこのラチェットギヤーの接線方向に往復移動することにより前記ラチェットギヤーを1ピッチずつ回転させる送り爪と、前記送り爪を前記接線方向に往復移動させる爪移動手段とを具えることを特徴としている。
また請求項5では、前記爪移動手段は、シリンダと、前記シリンダに案内されて接線方向の後退位置と前進位置との間を往復移動可能なピストン軸と、前記ピストン軸に連結手段を介して連結されるプランジャブロックとを具え、前記プランジャブロックは、前記送り爪を前記接線方向とは直角方向に移動可能に保持する爪保持孔と、前記爪保持孔内に配され前記送り爪をラチェットギヤーに向かって付勢する爪付勢バネとを有することを特徴としている。
また請求項6では、前記爪移動手段のピストン軸の接線方向のストローク長さL1は、ラチェットギヤーの1ピッチ長さL2よりも大であり、前記連結手段は、前記ピストン軸がラチェットギヤーの1ピッチ長さL2分移動した後、ピストン軸とプランジャブロックとの連結を解除することを特徴としている。
また請求項7では、前記ピストン軸の接線方向前端部は、空気取り入れ口部と、空気取り出し口部と、排気口部とを有する弁ケースに接続されるとともに、
前記空気取り入れ口部は、前記マシニングセンター側に導通され、かつ前記空気取り出し口部は前記ベントピース打込み手段側に導通されるとともに、前記ピストン軸は、前記後退位置において前記取り出し口部と排気口部とを接続し、かつ前進位置において前記取り入れ口部と取り出し口部とを接続することを特徴としている。
また請求項8は、ベントピース取り付けユニットの発明であって、請求項1〜7の何れかに記載のベントピース打込み装置と、前記マシニングセンターの取付けヘッドに着脱可能に取り付きかつ先端にかしめピンが突出するとともに、前記取付けヘッドの下降により、前記ベントピース打込み装置によって金型に打ち込まれたベントピースをかしめて固定するベントピースかしめ具とを含むことを特徴としている。
本発明のベントピース打込み装置は、叙上の如く、シャンク部を有するハウジングを具えるため、他の加工工具と同様にマシニングセンタに着脱自在に交換できる。
又ベントピース打込み装置は、ベントピースマガジンとベントピース打込み手段とマガジンピッチ送り手段とを具え、しかも前記ベントピース打込み手段とマガジンピッチ送り手段とを、マシニングセンターから供給される共通の高圧空気によって作動可能としている。即ち、マシニングセンターからの高圧空気を動力源として、ベントピースマガジンに収容される複数のベントピースを1本ずつ金型に打ち込むことができる。そのため、金型形成からベントピースの取り付けに至る一連の作業の自動化を、達成することが可能となる。
本発明のベントピース打込み装置の使用状態の一例を示す斜視図である。 ベントピース打込み装置を示す斜視図である。 ベントピース打込み装置を示す断面図である。 マガジンピッチ送り手段を示す部分斜視図である。 後退位置における爪移動手段を示す断面図である。 前進位置における爪移動手段を示す断面図である。 (A)〜(D)は連結手段の動作を示す断面図である。 (A)、(B)は爪移動手段の動作を示す断面図である。 ベントピース打込み手段の動作を示す断面図である。 ベントピースマガジンを示す分解斜視図である。 (A)、(B)は、ベントピースかしめ具、およびその動作を示す断面図である。 (A)はベントピースが取り付けられた金型の部分斜視図、(B)はベントピースの取り付けを説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のベントピース打込み装置1は、マシニングセンター2の取付けヘッド3に着脱可能に取り付く。そしてベントピース打込み装置1は、前記マシニングセンター2のテーブル台4に固定された金型Aのベントピース取付け孔A1に、ベントピースBを順次打ち込む。
マシニングセンター2としては、従来的な種々のものが採用できる。本例のマシニングセンター2は、コラム2aに支持された昇降台2bに、前記取付けヘッド3が設けられる。又前記テーブル台4は、周知のテーブル支持機構2cによりX軸方向(コラム2aに近離する方向)、Y軸方向(前記X軸と直交する方向)に移動自在、かつX軸、Y軸回りで傾動自在に支持される。又コラム2aには、フライス、エンドミル、ドリルなどの種々の加工工具を収納する工具マガジン2dが取り付き、金型Aの輪郭形状、ベントピース取付け孔A1等は、このマシニングセンター2を用いて加工される。
次に、前記ベントピース打込み装置1は、図2、3に示すように、ハウジング5と、ベントピースマガジン6と、ベントピース打込み手段7と、マガジンピッチ送り手段8とを具えるとともに、前記ベントピース打込み手段7と前記マガジンピッチ送り手段8とは、前記マシニングセンター2から供給される共通の高圧空気によって作動する。
前記ハウジング5は、本例では、上板部5a、下板部5bとの間を継ぐ円筒状の胴部5cを有する。前記上板部5aには、前記取付けヘッド3に着脱可能に取り付くシャンク部9が同心に突設される。前記シャンク部9は、前記取付けヘッド3のチャック穴に適応するテーパ状に形成されており、その根元部分には、自動工具交換時にATC(自動工具交換装置)のアームによって把持される凹凸状のホルダ把持部10が設けられている。
前記ハウジング5には、前記シャンク部9が取付けヘッド3に連結される際、マシニングセンター2のコネクタ2eと接続して高圧空気を取り入れる接続ピン11が突設される。この接続ピン11は、ベントピース打込み装置1の位置決めピンとしても機能する。
次に、前記ベントピースマガジン6は、図2、10に示すように、複数本のベントピースBを収容する。具体的には、前記ベントピースマガジン6は、ベントピースBの打込み方向(本例では下方)と平行な軸心Jの回りで回転可能に支持される円盤状のマガジン本体12を有する。このマガジン本体12には、打ち込み方向に貫通し前記ベントピースBを1本ずつ収容する複数のベントピース収容孔13が、前記軸心Jの回りで等ピッチ間隔で配される。なおベントピースマガジン6が軸心J回りで回転する際、ベントピース収容孔13は、打込み位置Qを通過可能である。即ち、前記ベントピース収容孔13は、前記打込み位置Qを通る円周線上に配される。
本例では、前記ベントピースマガジン6は、前記マガジン本体12と、このマガジン本体12とは同心かつ上下に配される円盤状のカバー板14U、14Lとを具える。このカバー板14U、14Lは、前記マガジン本体12に対して相対的に回転自在に枢支される。又カバー板14U、14Lは、前記ベントピース収容孔13の上下の開口を被覆し、ベントピースBのベントピース収容孔13からの脱落を防止する。又カバー板14U、14Lは、前記打ち出し位置Qの位置に、ベントピース収容孔13の上下の開口を露出させる切り欠き部14aを有する。なお前記切り欠き部14aは、係止ピン15(図3に示す。)により、回転止めされ、打ち出し位置Qと位置合わせされる。
次に、前記ベントピース打込み手段7は、図3に示すように、前記ベントピースマガジン6に収容されたベントピースBのうちで、前記打込み位置Qに位置するベントピースBのみを打込み方向前端側の打込み口16から押し出し、前記ベントピース取付け孔A1に打ち込む。
具体的には、前記ベントピース打込み手段7は、シリンダ筒20と、前記シリンダ筒20内を打込み方向前後に摺動移動可能に配されるピストン21とを有する。前記ピストン21には、打込み方向前方側にのびる打ち出し軸22が配される。この打ち出し軸22は、前記ピストン21の前方移動により、前記打込み位置Qに位置するベントピース収容孔13内のベントピースBを打込み口16から押し出す。
本例では、前記シリンダ筒20の後端部には、高圧空気流入用のポート17が開口する。又シリンダ筒20の前端部には、ベントピース収容孔13からのベントピースBを打込み口16まで案内するガイド孔23Hを有するガイド筒23が配される。前記ガイド筒23は、例えば前記シリンダ筒20と略同径な胴部23aと、その前端から先細状に延びる小径なノーズ部23bとを具える。そして前記ノーズ部23bの前端に、前記打込み口16が開口する。又前記胴部23aには、前記ベントピースマガジン6との衝合を避けるコ字状の切り込み部24が形成されるとともに、この切り込み部24に、前記係止ピン15が配される。
前記ピストン21は、本例では、図9に示すように、第1、第2のピストン片21A、21Bから形成される。第1のピストン片21Aは、中心孔25を有する筒状をなし、前記シリンダ筒20内に前後に摺動移動可能に配される。又第2のピストン片21Bは、前記中心孔25内に、前後に摺動移動可能に配される。そしてこの第2のピストン片21Bの前端に、前記打ち出し軸22が突設される。
又前記シリンダ筒20内には、前記第1のピストン片21Aを後方側に付勢する第1のバネ26Aが配され、かつ前記中心孔25内には、前記第2のピストン片21Bを後方側に付勢する第2のバネ26Bが配される。前記第2のバネ26Bのバネ定数は、第1のバネ26Aのバネ定数よりも小である。
従って、本例のベントピース打込み手段7の場合、シリンダ筒20の前記ポート17からの高圧空気の流入により、まず第2のピストン片21Bが前進移動し、しかる後、第1のピストン片21Aが前進移動する。このように構成することにより、各バネ26A、26Bの圧縮前後の長さ変化が減じられるため、長いストロークを安定して摺動移動させることが可能となる。
次に、前記マガジンピッチ送り手段8は、前記ベントピース収容孔13を前記打込み位置Qで停止可能に、前記ベントピースマガジン6を軸心J回りでピッチ送りする。このピッチ送りは、前記ピストン21の1ストローク毎に交互に行われる。
本例のマガジンピッチ送り手段8は、図4、5に示すように、ラチェットギヤー30と、送り爪31(図8に示す。)と、爪移動手段32とを具える。
前記ラチェットギヤー30は、前記ベントピースマガジン6と同心かつ一体回転可能に取り付く。図8に拡大して示すように、前記ラチェットギヤー30は、その周囲に、半径方向にのびる第1の溝壁面33aと、その溝底から隣りの第1の溝壁面33aの半径方向外端まで傾斜してのびる第2の溝壁面33bとからなる鋸歯状の歯溝33を具える。
前記送り爪31は、前記歯溝33に係合する鋭角な先端部34を有する。そして送り爪31は、前記ラチェットギヤー30の接線方向に往復移動することにより、前記ラチェットギヤー30を1ピッチずつ回転させる。
詳しくは、前記先端部34は、前記第1の溝壁面33aに合う第1の側面34aと、第2の溝壁面33bに合う第2の側面34bとを有する。そして、前記第1の側面34aは、前記接線方向とは直角に配される。又送り爪31は、前記第1の側面34aがラチェットギヤー30の略半径方向となる位置を基準位置Kとして、前記往復移動が行われる。
前記爪移動手段32は、図5、6に示すように、シリンダ35と、前記シリンダ35に案内されて接線方向に往復移動可能なピストン軸36と、前記ピストン軸36に連結手段37を介して連結されるプランジャブロック38とを具える。なおピストン軸36は、図5で示す後退位置T1と、図6に示す前進位置T2との間を往復移動する。
前記シリンダ35の接線方向の後端部には、内部に高圧空気を流入するポート18が形成される。なお図5、6には、ポート18の位置を明確にするために、図3、4の位置と90°位相を違えて図示している。又シリンダ35の内部は、隔壁40により、接線方向前後のスペース41a、41bに区分される。又前記ピストン軸36は、前記後のスペース41b内に配され該後のスペース41b内を摺動するピストン部36bと、このピストン部36bに連なり前記隔壁40を貫通して接線方向前方側にのびるピストン軸部36aとから形成される。
又前記ピストン軸部36aには、連結手段37を介してプランジャブロック38が取り付くとともに、前記ピストン軸部36aの前端部は、弁ケース42に接続される。
前記プランジャブロック38は、プランジャブロック本体38aと、爪保持部38bとを具える。前記プランジャブロック本体38aは、前記ピストン軸部36aに摺動自在に案内される小径の外挿筒部38a1と、この外挿筒部38a1の前端に連なる大径な筒状胴部38a2とからなる。
又前記爪保持部38bは、前記筒状胴部38a2に連なるブロック状をなす。この爪保持部38bは、図8に示すように、前記送り爪31を接線方向とは直角方向に移動可能に保持する爪保持孔45と、前記爪保持孔45内に配され前記送り爪31をラチェットギヤー30に向かって付勢する爪付勢バネ46とを有する。
従って、前記送り爪31は、接線方向前方への往路では、歯溝33と係合してラチェットギヤー30を1ピッチ回転させる。逆に、接線方向後方への復路では、送り爪31は、爪付勢バネ46が縮んで直角方向に後退することで、前記基準位置Kに復帰しうる。なお前記ラチェットギヤー30は、一方クラッチ47(図3に示す。)によって、回転方向が規制される。又前記送り爪31の接線方向のストローク長さL3と、ラチェットギヤー30の1ピッチ長さL2とは等しい。又このストローク長さL3は、本例では、前記爪保持部38bに設ける長穴49A、およびハウジング5等に固定の係止ピン49Bによって規制される。
なお前記ピストン軸36は、ピストン軸部36aと隔壁40との間に配されるバネ43により、復帰方向(後方側)に付勢される。又前記プランジャブロック38は、前記筒状胴部38a2の内腔と弁ケース42との間に配されるバネ44により、復帰方向(後方側)に付勢される。
ここで、前記ピストン軸36の接線方向のストローク長さL1は、前記ラチェットギヤー30の1ピッチ長さL2よりも大である。そして前記連結手段37は、前記ピストン軸36がラチェットギヤー30の1ピッチ長さL2分移動した後、ピストン軸36とプランジャブロック38との連結を解除する。
本例の連結手段37は、図7に示すように、本例では、前記外挿筒部38a1に形成される複数のボール保持孔50と、各ボール保持孔50に保持されるボール51と、前記ピストン軸部36aに形成されボール51を落とし込む周溝52と、前記外挿筒部38a1に外挿される保持筒53とを含む。
前記ボール保持孔50は、前記外挿筒部38a1の周囲に、周方向に一列に並んで形成される。前記ボール51は、前記外挿筒部38a1の厚さよりも大な直径を有し、前記ボール保持孔50内にガタなく保持される。前記周溝52は、ボール51が前記外挿筒部38a1の外周面SAから突出しないように、周溝52の内部にボール51を落とし込みうる。この周溝52の溝壁面52Sは、例えば30〜60度の傾斜角度で溝底から傾斜する。
又前記保持筒53の内周面SBは、前記外挿筒部38a1の外周面SAに沿う小径面部SB1と、この小径面部SB1に傾斜面SB2を介して前方側に連なる大径面部SB3とを有する段付き状をなす。そして保持筒53は、この保持筒53と隔壁40との間に配されるバネ54により前方側に付勢される。なお前記シリンダ35の内周面かつ前端部には、ストッパ48が突出する。
従って、ボール51が周溝52内に落ち込む状態(図7(A)、(B))では、ピストン軸部36aと外挿筒部38a1とが連結され、プランジャブロック38はピストン軸36と一体に移動しうる。そして、ボール51が前記傾斜面SB2に差し掛かったとき(図7(B)、(C))、ボール51は、前記周溝52の溝壁面52Sの傾斜によって外側に押し出されていく。そしてボール51が周溝52から完全に押し出された状態(図7(D))では、ピストン軸部36aと外挿筒部38a1との連結が解除され、ピストン軸36はプランジャブロック38を残したまま独立して移動しうる。
なお図7(B)〜(D)に示すように、前記ボール51の押し出しに連れて、前記保持筒53は、その傾斜面SB2の作用によって後方側に移動し、ストッパ48との間に隙間Dが形成される。この隙間Dは、ピストン軸36が後方側に戻るとき、ボール51を周溝52内に押し込むのに役立つ。
又図5、6に示すように、前記弁ケース42は、空気取り入れ口部55と、空気取り出し口部56と、排気口部57とを有する。前記空気取り入れ口部55は、前記マシニングセンター2側に導通される。具体的には、図3に示すように、空気取り入れ口部55は、ホースなどの流路60を介して前記接続ピン11に接続される。なお接続ピン11は、流路61を介して前記シリンダ35の前記ポート18にも接続されている。
又前記空気取り出し口部56は、前記ベントピース打込み手段7側に導通される。具体的には、空気取り出し口部56は、流路62を介して前記シリンダ筒20の前記ポート17に接続される。又前記排気口部57には、周知の消音器63が取り付く。
前記ピストン軸36(ピストン軸部36a)の前端部には、周溝状の切換え溝64が形成される。この切換え溝64は、前進位置T2においては、図6に示すように、前記取り入れ口部55と取り出し口部56とを接続する。これにより、マシニングセンター2からの高圧空気をポート17に流入でき、ベントピース打込み手段7を作動させうる。逆に前記後退位置T1においては、図5に示すように、前記取り出し口部56と排気口部57とが接続され、ベントピース打込み手段7に流入された高圧空気を排出させることができる。
又、前記ストローク長さL1が前記1ピッチ長さL2よりも大であることにより、ピストン軸36の前進位置T2への移動に先駆けて、前記プランジャブロック38を作動させることができる。従って、ベントピースマガジン6のピッチ送りと、打ち出し軸22による打ち出しとを交互に行うことができ可能となる。
次に、第2発明のベントピース取り付けユニットは、前記ベントピース打込み装置1とベントピースかしめ具70とを含むマシニングセンター用の工具セットであって、例えば、ベントピース取付け孔形成用のドリル等を含むことができる。
前記ベントピースかしめ具70は、前記ベントピース打込み装置1によって金型Aに打ち込まれたベントピースBをかしめて固定する。このベントピースかしめ具70は、ベントピース打込み装置1と同様、前記マシニングセンター2の取付けヘッド3に着脱可能に取り付きかつ先端には、かしめピン71が突出する。
具体的には、ベントピースかしめ具70は、後端部に、前記シャンク部9とほぼ同形状のシャンク部72を突出させた胴部73と、この胴部73の前端部に設けた小径なかしめピン71を具える。前記ピン71としては、合金工具鋼、高速度鋼などの硬度が高い鋼材によって形成される。そして、ベントピースかしめ具70は、前記取付けヘッドの下降により、金型Aに打ち込まれたベントピースBをかしめて固定する。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 ベントピース打込み装置
2 マシニングセンター
3 取付けヘッド
4 テーブル台
5 ハウジング
6 ベントピースマガジン
7 ベントピース打込み手段
8 マガジンピッチ送り手段
9 シャンク部
12 マガジン本体
13 ベントピース収容孔
16 打込み口
20 シリンダ筒
21 ピストン
21A 第1のピストン片
21B 第2のピストン片
22 打ち出し軸
25 中心孔
26A 第1のバネ
26B 第2のバネ
30 ラチェットギヤー
31 送り爪
32 爪移動手段
33 歯溝
35 シリンダ
36 ピストン軸
37 連結手段
38 プランジャブロック
42 弁ケース
45 爪保持孔
46 爪付勢バネ
55 空気取り入れ口部
56 空気取り出し口部
57 排気口部
71 かしめピン
70 ベントピースかしめ具
A 金型
A1 ベントピース取付け孔
B ベントピース
J 軸心
Q 打込み位置

Claims (8)

  1. マシニングセンターのテーブル台に固定された金型のベントピース取付け孔に、ベントピースを打ち込むベントピース打込み装置であって、
    マシニングセンターの取付けヘッドに着脱可能に取り付くシャンク部を有するハウジングと、
    複数本のベントピースを収容するベントピースマガジンと、
    前記ベントピースマガジンに収容されかつ打込み位置に位置するベントピースを、打込み方向前端側の打込み口から押し出して前記ベントピース取付け孔に打ち込むベントピース打込み手段と、
    前記ベントピースマガジンを、打込み方向と平行な軸心の回りでピッチ送りするマガジンピッチ送り手段とを具え、
    前記ベントピースマガジンは、前記軸心の回りで回転可能に支持される円盤状のマガジン本体を有し、かつ前記マガジン本体には、このマガジン本体を打ち込み方向に貫通し前記ベントピースを1本ずつ収容するとともに前記打込み位置を通過可能な複数のベントピース収容孔が、前記軸心の回りで等ピッチ間隔で配され、
    前記ベントピース打込み手段は、シリンダ筒と、前記シリンダ筒内を打込み方向の前後に摺動移動可能に配されるピストンとを有し、かつ前記ピストンには、前方移動により前記打込み位置に位置するベントピース収容孔内のベントピースを、前記打込み口から押し出す打ち出し軸が設けられ、
    前記マガジンピッチ送り手段は、各前記ベントピース収容孔を前記打込み位置で停止可能にピッチ送りし、かつ該ピッチ送りを前記ピストンの1ストローク毎に行うとともに、 前記ベントピース打込み手段と前記マガジンピッチ送り手段とは、前記マシニングセンターから供給される高圧空気によって作動することを特徴とするベントピース打込み装置。
  2. 前記ベントピース打込み手段の前記ピストンは、前記シリンダ筒内に前後に摺動移動可能に配されかつ中心孔を有する筒状の第1のピストン片と、この第1のピストン片の前記中心孔内に前後に摺動移動可能に配される第2のピストン片とを具え、かつこの第2のピストン片の前端に、前記打ち出し軸が突設されることを特徴とする請求項1記載のベントピース打込み装置。
  3. 前記シリンダ筒内には、前記第1のピストン片を後方側に付勢する第1のバネが配され、かつ前記中心孔内には、前記第2のピストン片を後方側に付勢する第2のバネが配されるとともに、前記第2のバネのバネ定数は、第1のバネのバネ定数より小であることを特徴とする請求項2記載のベントピース打込み装置。
  4. 前記マガジンピッチ送り手段は、前記ベントピースマガジンと同心かつ一体回転可能に取り付くラチェットギヤーと、前記ラチェットギヤーの歯溝に係合しこのラチェットギヤーの接線方向に往復移動することにより前記ラチェットギヤーを1ピッチずつ回転させる送り爪と、前記送り爪を前記接線方向に往復移動させる爪移動手段とを具えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のベントピース打込み装置。
  5. 前記爪移動手段は、シリンダと、前記シリンダに案内されて接線方向の後退位置と前進位置との間を往復移動可能なピストン軸と、前記ピストン軸に連結手段を介して連結されるプランジャブロックとを具え、前記プランジャブロックは、前記送り爪を前記接線方向とは直角方向に移動可能に保持する爪保持孔と、前記爪保持孔内に配され前記送り爪をラチェットギヤーに向かって付勢する爪付勢バネとを有することを特徴とする請求項4記載のベントピース打込み装置。
  6. 前記爪移動手段のピストン軸の接線方向のストローク長さL1は、ラチェットギヤーの1ピッチ長さL2よりも大であり、前記連結手段は、前記ピストン軸がラチェットギヤーの1ピッチ長さL2分移動した後、ピストン軸とプランジャブロックとの連結を解除することを特徴とする請求項5記載のベントピース打込み装置。
  7. 前記ピストン軸の接線方向前端部は、空気取り入れ口部と、空気取り出し口部と、排気口部とを有する弁ケースに接続されるとともに、
    前記空気取り入れ口部は、前記マシニングセンター側に導通され、かつ前記空気取り出し口部は前記ベントピース打込み手段側に導通されるとともに、前記ピストン軸は、前記後退位置において前記取り出し口部と排気口部とを接続し、かつ前進位置において前記取り入れ口部と取り出し口部とを接続することを特徴とする請求項6記載のベントピース打込み装置。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載のベントピース打込み装置と、
    前記マシニングセンターの取付けヘッドに着脱可能に取り付きかつ先端にかしめピンが突出するとともに、前記取付けヘッドの下降により、前記ベントピース打込み装置によって金型に打ち込まれたベントピースをかしめて固定するベントピースかしめ具とを含むベントピース取り付けユニット。
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