JP6009924B2 - アクセスポイント装置、アクセスポイント制御方法、及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線LANの複数のアクセスポイント装置により構成される無線通信システムにおいて、省電力化を図ることができるアクセスポイント装置、アクセスポイント制御方法、及び無線通信システムに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)が家庭やオフィス等で普及し、無線LAN端末が多数の情報機器に搭載されてインターネットアクセスの一手段として広く利用されている。一般的に利用されている無線LANは、IEEE802.11規格として標準化されている。
一般に、通信機器に対する省電力化が求められており、IEEE802.11規格においても、省電力化機能として、アクティブモード(Awake)とスリープモード(Doze)とを切り替える運用が規定されている。通信機器は、アクティブモードにおいて、送信状態、受信状態、リスニング状態の3状態を取り、スリープモードにおいてスリープ状態を取る。スリープ状態は、一部回路への電源供給を断つことにより、送信、受信、リスニングの全てが行えないものの、アクティブモードの3状態と比較して消費電力を低くすることができる。
無線LAN端末は、アクセスポイント装置(以下、アクセスポイントと称する)が送信するビーコンフレーム上のTIM(Traffic Indication Map)要素を利用してデータ受信の必要の有無を確認し、データ送受信の必要がない場合においては、DTIM(Delivery Traffic Indication Message)カウントが0となるビーコンフレームの受信時にのみアクティブモードで運用される。それ以外の時にスリープモードへ移行することによって、無線LAN端末は省電力で運用される。すなわち、無線LAN端末は、バッテリーで運用される機器であることも考慮されているため、省電力化機能に関してIEEE802.11標準規格によって規定されている(例えば、非特許文献1)。
一方、無線LANのアクセスポイントは、常時の電源供給を前提として設計されているため、省電力化機能に関してIEEE802.11標準規格によって規定されていない。しかし、無線LAN端末の機能変更を伴わずに、IEEE802.11標準規格に則って実現する省電力化機能として、使用チャネルのチャネル予約期間を設定した予約信号であるNAV(Network Allocation Vector)を利用したスリープ機能が提案されている(例えば、非特許文献2)。
また、アクセスポイント単独のスリープ機能により省電力化を図ることに加え、複数のアクセスポイントのトラフィックを集約することにより、スリープモードにより運用するアクセスポイントを増やして、スリープモードによる省電力効果の最大化を図ることができるアクセスポイントが提案されている(例えば、非特許文献3)。
図8は、スリープモードによる省電力化を図る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。同図には、2台のアクセスポイント91、92と、2台の無線端末93、94と、上位ネットワークシステム95とを具備する無線通信システムが示されている。同図に示す無線通信システムでは、アクセスポイント91、92が上位ネットワークシステム95を介して相互に接続されている。上位ネットワークシステム10には、全てのアクセスポイントからアクセス可能なデータベース951が備えられている。また、同図に示す例では、アクセスポイント91に無線端末93が接続され、アクセスポイント92に無線端末94が接続されている。例えば、アクセスポイント92は、無線端末94の接続先をアクセスポイント92からアクセスポイント91に切り替えた場合のトラフィック量を考慮して、無線端末94の接続先をアクセスポイント91に切り替えるか否かの判断を行う。なお、接続先を切り替える判断に情報は、データベース951を介して行われる。すなわち、アクセスポイント91とアクセスポイント92とは、データベース951を介して情報の交換を行う。
IEEE Std 802.11TM−2007 小川将克、平栗健史、永田健吾、岸田朗、梅内誠、「無線LANアクセスポイントにおける省電力モード」、電子情報通信学会、信学技報、MoMuC2008−93、2009年2月 後藤弘明、秋元守、黄俊翔、飯塚正孝、「無線LANアクセスポイントにおけるトラフィック集約によるスリープ制御方式の検討」、電子情報通信学会、信学技報、RCS2012−53、2012年12月
ここで、スリープ機能を有するアクセスポイントが自然エネルギーを利用した電力源と蓄電池とによる給電で動作する場合について説明する。以降では、一例として、電力源が太陽光による発電を行う太陽光発電機である場合を想定するが、自然エネルギーは太陽光に限らない。例えば、自然エネルギーとして風力を利用する場合には、太陽光発電機を風力発電機に代え、日射量を風量に代えて扱うことになる。
アクセスポイントは、太陽光発電機によって発電された電力を利用して動作する。また、太陽光発電機によって発電された電力のうち余剰の電力は、蓄電池に蓄えられ、夜間や悪天候時におけるアクセスポイントの動作に利用される。このような太陽光発電機と蓄電池とで動作するアクセスポイントでは、コスト削減及び小型化を目的として太陽光発電機や蓄電器の大きさを抑制することが求められる。しかし、太陽光発電や蓄電池に大きな制約を課した場合、アクセスポイントの消費電力によっては不稼働をまねき、無線通信システムの運用に支障を来してしまう可能性がある。そのため、アクセスポイントの省電力化が求められる。
ここで、図8に示した無線通信システムにおいて、アクセスポイント91、92が太陽光発電機と蓄電池とからの給電により動作する場合について説明する。無線端末94が接続する先をアクセスポイント91に切り替えたとき、無線端末94の旧接続先であるアクセスポイント92では、スリープモードとなる機会が増加するため、消費電力が抑えられる。一方、無線端末4の新接続先であるアクセスポイント91では、接続する無線端末の数が増えることによってスリープモードとなる機会が減少するため、消費電力が増える。無線通信システム全体では、消費電力を抑えることができる可能性があるものの、アクセスポイント単体では消費電力の増減に差が生じることになる。
更に、図8に示した無線通信システムにおいて、アクセスポイント91の蓄電池残量が少量かつアクセスポイント92の蓄電池残量が多量となっている場合を想定する。接続切替によって、アクセスポイント91に接続する無線端末の数が増加すると、アクセスポイント91の蓄電池の枯渇時期を早めることになる。一方、アクセスポイント92の蓄電池の枯渇時期を先に延ばすことになる。無線通信システム全体では、アクセスポイント91の蓄電池の枯渇に伴うエリアの縮小時期が早まることになり、無線端末に対して通信を提供することができなくなるという問題が発生する。上述したように、トラフィック量に基づいた利用率で無線端末の接続先を切り替えることによりこのような問題が発生する。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、限られた電力により動作するアクセスポイント装置を複数具備する無線通信システムにおいて、無線端末に対する通信の提供を維持しつつ、電力消費を抑えることができるアクセスポイント装置、アクセスポイント制御方法、及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明は、電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムにおけるアクセスポイント装置であって、前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視部と、前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視部と、自アクセスポイント装置に接続している前記無線端末と通信をする無線通信処理部と、前記無線通信処理部と前記無線端末との通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理部とを備え、前記スリープ情報処理部は、前記蓄電池情報監視部が取得する電力量、及び、前記電力源情報監視部が取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出し、自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定することを特徴とするアクセスポイント装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記電力源情報監視部は、前記電力源における故障の発生を検出した場合、前記電力源から供給される電力量をゼロとし、前記スリープ情報処理部は、蓄電池枯渇所要時間を算出し直すことを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記スリープ情報処理部は、前記電力源が供給する電力量の過去の値に基づいた平均データを有し、該平均データに基づいて蓄電池枯渇所要時間を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記電力源は、自然エネルギーを利用して発電を行い、前記スリープ情報処理部は、前記電力源が供給する電力量の過去の値に基づいた天候ごとの平均データを有し、前記電力源情報監視部が取得する電力量に基づいて天候を推定し、推定した天候に応じた前記平均データに基づいて蓄電池枯渇所要時間を算出することを特徴とする。
また、上記問題を解決するために、本発明は、電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムにおけるアクセスポイント制御方法であって、前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視ステップと、前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視ステップと、前記蓄電池情報監視ステップにおいて取得する電力量、及び、前記電力源情報監視ステップにおいて取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出する算出ステップと、自アクセスポイントに接続されている前記無線端末と通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理ステップと、を有し、前記スリープ情報処理ステップでは、自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定することを特徴とするアクセスポイント制御方法である。
また、上記問題を解決するために、本発明は、電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムであって、前記アクセスポイント装置は、前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視部と、前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視部と、自アクセスポイント装置に接続している前記無線端末と通信をする無線通信処理部と、前記無線通信処理部と前記無線端末との通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理部とを備え、前記スリープ情報処理部は、前記蓄電池情報監視部が取得する電力量、及び、前記電力源情報監視部が取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出し、自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定することを特徴とする無線通信システムである。
この発明によれば、接続している無線端末との通信を行っていない場合に、蓄電池枯渇所要時間に基づいて当該無線端末の接続先を他のアクセスポイント装置に変更させて、スリープモードでの動作を行う。これにより、各アクセスポイント装置は、スリープモードで動作する機会を増加させつつ、無線端末に対する通信の提供を維持することができる。その結果、無線通信システム全体として電力の不足によりアクセスポイント装置が動作不能となり、無線端末の通信エリアが縮小してしまうことを抑制することが可能になる。
本発明に係る実施形態における無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるデータベース5に記憶されるテーブルの一例を示す図である。 同実施形態におけるスリープ情報処理部12が記憶する平均日射量データの一例を示す図である。 同実施形態におけるスリープ情報処理部12による式(4)を用いた蓄電池残量の推定方法を示す概略図である。 同実施形態におけるアクセスポイント1、2における動作モードの切り替え及び状態の遷移を示す状態遷移図である。 同実施形態におけるアクセスポイント1、2が行う接続切替通知の送信判断処理のフローチャートである。 同実施形態におけるアクセスポイントが行う接続切替通知の応答処理を示すフローチャートである。 スリープモードによる省電力化を図る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態におけるアクセスポイント装置、アクセスポイント制御方法、及び無線通信システムを説明する。図1は、本実施形態における無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態では、アクセスポイントに電力を供給する電力源として、太陽光発電機と蓄電池とを利用する場合について説明する。同図に示す無線通信システムは、2つのアクセスポイント1、2と、2つの無線端末3、4と、上位ネットワークシステム10とを具備している。アクセスポイント1には、太陽光発電機20と蓄電池21とが接続されている。同様に、アクセスポイント2にも、個別の太陽光発電機20と蓄電池21とが接続されている。アクセスポイント1とアクセスポイント2とは、上位ネットワークシステム10を介して相互に接続されている。上位ネットワークシステム10には、アクセスポイント1及びアクセスポイント2からアクセス可能なデータベース5が備えられている。アクセスポイント1は無線端末3と接続し、アクセスポイント2は無線端末4と接続している。なお、図1では、2つのアクセスポイント1、2と、2つの無線端末3、4とを無線通信システムが具備する構成を示している。しかし、無線通信システムは、3つ以上のアクセスポイントを具備していてもよいし、また3つ以上の無線端末を具備していてもよい。
アクセスポイント1、2は、状況に応じてアクティブモードからスリープモードへ移行することにより省電力化を図る。例えば、アクセスポイント1は、接続している無線端末3に送信すべきデータを送信バッファに保持しておらず、かつ無線端末3からデータを受信していないときにときにアクティブモードからスリープモードに動作を切り替える。また、それ以外のとき、すなわち無線端末3に送信すべきデータを送信バッファに保持しているか、又は無線端末3からデータを受信しているときにはアクティブモードにて動作する。アクセスポイント2に関しても同様である。アクセスポイント1の通信エリアとアクセスポイント2の通信エリアとは隣接しているため、その通信エリアは部分的に重複する領域がある。アクセスポイント1は、通信エリアに重なる領域が存在するアクセスポイント2のMACアドレスを取得しているとする。また、アクセスポイント2も同様に、通信エリアに重なる領域が存在するアクセスポイント1のMACアドレスを取得しているとする。アクセスポイント1と無線端末3との間、及びアクセスポイント2と無線端末4との間では、それぞれ無線通信が行われ、トラフィックが存在しているとする。
図1に示すように、アクセスポイント1は、外部ネットワーク通信処理部11、スリープ情報処理部12、スリープモード制御部13、無線通信処理部14、太陽光発電機情報監視部15、及び、蓄電池情報監視部16を備えている。また、アクセスポイント1には、太陽光発電機20と蓄電池21とが接続されている。アクセスポイント1は、太陽光発電機20と蓄電池21とが供給する電力で動作する。なお、アクセスポイント2は、アクセスポイント1と同様の構成を備えているため、ここではその詳細な説明を省略する。
無線通信処理部14は、接続している無線端末3との無線通信を行う。また、無線通信処理部14は、スリープモード制御部13の制御に応じて、スリープモードとアクティブモードとのいずれかの動作を行う。アクティブモードにおいて、無線通信処理部14は、無線端末3から受信したデータのうち、上位ネットワークシステム10へ送信すべきデータを外部ネットワーク通信処理部11に出力する。上位ネットワークシステム10へ送信すべきデータは、例えば、上位ネットワークシステム10に接続された他の無線通信システムや他のネットワークシステム、又はアクセスポイント2に接続された無線端末4などを宛先とするデータである。また、無線通信処理部14は、外部ネットワーク通信処理部11から入力された無線端末3宛てのデータを無線端末3に送信する。無線通信処理部14は、無線端末3に送信するデータを記憶する送信バッファを有し、送信バッファに記憶されているデータを無線端末3に送信する。また、スリープモードにおいて、無線通信処理部14は、無線端末3と無線通信を行う機能を停止させ、消費電力を減少させる。
また、アクティブモードには単独アクティブ状態と協動アクティブ状態との2つの状態がある。スリープモードには単独スリープモードと協動スリープ状態との2つの状態がある。無線通信処理部14は、スリープモード制御部13の制御に応じて、アクティブモードにおいては単独アクティブ状態と協動アクティブ状態とのいずれか一方の状態を選択し、スリープモードにおいては単独スリープ状態と協動スリープ状態とのいずれか一方の状態を選択する。
外部ネットワーク通信処理部11は、上位ネットワークシステム10との通信処理を行う。外部ネットワーク通信処理部11は、無線通信処理部14から入力されるデータであって上位ネットワークシステム10に転送すべきデータを上位ネットワークシステム10に送信する。外部ネットワーク通信処理部11は、上位ネットワークシステム10から受信するデータであって自アクセスポイントに接続している無線端末に転送すべきデータを無線通信処理部14に出力する。
また、外部ネットワーク通信処理部11は、上位ネットワークシステム10のデータベース5から自アクセスポイント宛てに送信されたデータを受信し、受信したデータをスリープ情報処理部12に出力する。外部ネットワーク通信処理部11は、外部ネットワーク通信処理部11に送信するデータを記憶する送信バッファ機能を有し、送信バッファに存在するデータを上位ネットワークシステム10に送信する。
スリープモード制御部13は、無線通信処理部14が有する送信バッファの状態、及び、自アクセスポイントに接続されている無線端末3と無線通信処理部14との状態を監視する。送信バッファの状態とは、例えば、無線端末3に送信すべきデータであって送信されていないデータが存在するかどうかなどである。スリープモード制御部13は、監視して取得するそれぞれの状態をスリープ情報処理部12に出力する。スリープモード制御部13は、スリープ情報処理部12から入力される切替指示を無線通信処理部14に出力する。切替指示には、アクティブモードとスリープモードとのいずれを選択するかが示されている。
スリープ情報処理部12は、外部ネットワーク通信処理部11を介して、データベース5に対するデータの登録及びデータの読み出しを行う。スリープ情報処理部12は、外部ネットワーク通信処理部11を通じて、他のアクセスポイントとの間で接続切替通知を送受信する。この接続切替通知には、自アクセスポイントに代わって、自アクセスポイントに接続している無線端末と接続することを要求する情報と、当該無線端末のMACアドレスと、当該無線端末の接続先となるアクセスポイント(切替先のアクセスポイント)のMACアドレスとが含まれる。
スリープ情報処理部12は、太陽光発電機情報監視部15及び蓄電池情報監視部16に記憶されている情報と、無線通信処理部14における送信バッファの状況と、無線通信処理部14における通信状況と、自アクセスポイントの動作状態とから、スリープモードとアクティブモードとのいずれにて動作するかを選択する。スリープ情報処理部12は、選択したモードへの切り替えと、選択したモードにおける状態への遷移とを要求する切替指示を生成する。スリープ情報処理部12は、生成した切替指示をスリープモード制御部13に出力して、無線通信処理部14が動作するモード及び状態を制御する。すなわち、スリープ情報処理部12は、無線端末に接続するアクセスポイントにおける無線通信処理部14の動作状態を切り替え、スリープモードによる省電力化を促進する制御を行う。
太陽光発電機情報監視部15は、太陽光発電機20に接続されている。太陽光発電機情報監視部15は、一定時間ごとに、太陽光発電機20が発電する発電量を検出し、検出した発電量を時系列に記憶する。また、太陽光発電機情報監視部15は、スリープ情報処理部12からの要求に応じて、記憶している発電量をスリープ情報処理部12に出力する。
蓄電池情報監視部16は、蓄電池21に接続されている。蓄電池情報監視部16は、ある時点における蓄電池残量を検出し、検出した蓄電池残量を記憶する。蓄電池残量とは、蓄電池に蓄えられている蓄電量である。また、蓄電池情報監視部16は、スリープ情報処理部12からの要求に応じて、記憶している蓄電池残量をスリープ情報処理部12に出力する。
太陽光発電機20は太陽光を電力源とした発電機である。太陽光発電機20は発電した電力をアクセスポイント1に供給する。太陽光発電機20が供給する電力は、蓄電池21よりアクセスポイント1へ優先して供給される。しかし、太陽光を得られないとき、太陽光発電機20は発電及び電力の供給を行うことができない。太陽光発電機20による電力の供給量は、日射量、太陽光発電機20が有する発電パネルの大きさ、及び、発電効率から決定される。また、太陽光発電機20は、太陽光発電機情報監視部15からの要求に応じて、一定時間における発電量を太陽光発電機情報監視部15に出力する。
蓄電池21には、太陽光発電機20から電力が供給される。蓄電池21は、供給される電力を蓄え、蓄えた電力をアクセスポイント1に供給する。なお、蓄電池21への電力供給よりアクセスポイント1への電力供給が優先される。また、蓄電池21は、蓄電池情報監視部16の要求に応じて、要求されたときの蓄電池21に蓄えられている電力量を蓄電池情報監視部16に出力する。
上位ネットワークシステム10が備えるデータベース5は、後述する3つのテーブルを記憶する記憶部と、各テーブルに対する情報の更新や読み出しを行う制御部とを備えている。データベース5は、アクセスポイント1、2から受信した受信状態を示す情報、電力状態を示す情報、動作状態を示す情報を受信し、受信した情報を各テーブルに記憶させる。また、データベース5は、アクセスポイント1、2からの問い合わせの要求に対して、各テーブルに記憶している情報を応答として送信する。
図2を参照して、データベース5に記憶されるテーブルの構造について説明する。図2は、本実施形態におけるデータベース5に記憶されるテーブルの一例を示す図である。データベース5は3つのテーブルを記憶する。1つの目のテーブルは、無線通信システムに具備されているアクセスポイント1、2における通信状態に関する情報を記憶する通信状態テーブルである。2つめのテーブルは、無線通信システムに具備されているアクセスポイント1、2における電力に関する情報を記憶する電力状態テーブルである。3つめのテーブルは、アクセスポイント1、2それぞれの動作の状態(単独アクティブ状態と協動アクティブ状態と単独スリープ状態と協動スリープ状態とのいずれの状態であるか)を記憶する動作状態テーブルである。
図2(A)には、通信状態テーブルの一例が示されている。通信状態テーブルは、AP(アクセスポイント)MACアドレス、無線端末MACアドレス、受信レベル、接続有無、変調方式、及び、トラフィック量の項目の列を有している。通信状態テーブルの各行は、アクセスポイントと該アクセスポイントが検出できる無線端末との組み合わせごとに存在し、その組み合わせにおける各項目の値を有している。APMACアドレスはアクセスポイントのMACアドレスである。無線端末MACアドレスは無線端末のMACアドレスである。受信レベルはアクセスポイントにおける無線端末から受信する信号の受信電力であり、例えば[dBm]等で表される。接続有無はアクセスポイントと無線端末との間において無線通信を行う接続が行われているか否かを示す情報である。変調方式はアクセスポイントと無線端末とが接続されている場合にはその通信速度、接続されていない場合には「NULL」を示す情報である。トラフィック量はアクセスポイントと無線端末とが接続されている場合にはその接続における一定時間内のトラフィック量、接続されていない場合には「NULL」を示す情報である。同図に示されている通信状態テーブルには、例えば、APMACアドレス「アクセスポイントB」と無線端末MACアドレス「無線端末B」の組み合わせに対して、受信レベル「−60」、接続有無「有」、変調方式「36Mbps」、及び、トラフィック量「2Mbps」を有する行が記憶されている。
図2(B)には、電力状態テーブルの一例が示されている。電力状態テーブルは、APMACアドレス、消費電力量、電力供給量、蓄電値残量、最大容量、蓄電値枯渇予測時期の項目の列を有している。電力状態テーブルの各行は、アクセスポイントごとに存在し、そのアクセスポイントにおける各項目の値を有している。APMACアドレスはアクセスポイントのMACアドレスである。消費電力量はアクセスポイントの一定時間における消費電力量である。電力供給量はアクセスポイントに接続されている太陽光発電機20が一定時間で供給する電力量である。蓄電値残量はアクセスポイントに接続されている蓄電池21の蓄電池残量である。最大容量はアクセスポイントに接続されている蓄電池21が蓄えることができる最大の電力量である。蓄電池枯渇所要時間は、アクセスポイントに動作するために十分な電力が供給できなくなるまでの推定時間である。すなわち、蓄電池枯渇所要時間は、電力の不足によりアクセスポイントが動作できなくなるまでの推定時間である。同図に示されている電力状態テーブルには、例えば、APMACアドレス「アクセスポイントA」に対して、消費電力量「10Wh」、電力供給量「80Wh」、蓄電池残量「10kWh」、最大容量「20kWh」、及び、蓄電池枯渇所要時間「50h」を有する行が記憶されている。
アクセスポイント1において、データベース5への情報の登録は、スリープ情報処理部12によって行われる。スリープ情報処理部12は、データベース5に記憶させる情報の収集を行う。なお、蓄電池枯渇所要時間Dは、スリープ情報処理部12が以下に説明するように算出する。
スリープ情報処理部12は、一定時間(T−1)〜Tにおける太陽光発電量と、時刻Tにおける蓄電池残量を取得する。また、スリープ情報処理部12は、アクセスポイント1の設置位置における、晴天時、曇天時、雨天時などの各天候における一定時間ごとの平均日射量データを予め記憶している。この平均日射量データは、過去に取得したデータ及び取得したデータから類推されたデータを含んでおり、月日を含む一定時間の指定に対し、その一定時間の平均日射量データを得ることができる。本データの一例を図3に示す。
図3は、本実施形態におけるスリープ情報処理部12が記憶する平均日射量データの一例を示す図である。同図に示す平均日射量データには、各期間(…、T−2〜T−1、T−1〜T、T〜T+1、T+1〜T+2、…)ごとに、晴天時、曇天時、雨天時それぞれにおける日射量が対応付けられている。例えば、期間「T−1〜T」に対して、晴天時「0.9kW/m」、曇天時「0.5kW/m」、及び雨天時「0.1kW/m」が対応付けられている。
スリープ情報処理部12は、一定時間(T−1)〜Tにおける太陽光発電量Eから、一定期間(T−1)〜Tにおける日射量Iを次式(1)のように算出する。式(1)において、αは太陽光発電機20の発電効率であり、Sは太陽光発電機20のパネル面積であり、使用する太陽光発電機20に応じて決定される値である。tは時刻(T−1)から時刻Tまでの時間である。
Figure 0006009924
次に、スリープ情報処理部12は、一定期間(T−1)〜Tにおける平均日射量データと、式(1)により算出した日射量Iとを比較し、一定期間(T−1)〜Tにおいて日射量Iに最も近似している平均日射量データI’を選択する。スリープ情報処理部12は、次式(2)のように、時刻T以降の日射量I(k=T+1,T+2,…)を推定する。式(2)において、日射量I’;(k=T+1,T+2,…)は日射量Iに最も近似しているI’の天候の時間列であり、dは平均日射量データI’と日射量Iとの差分結果である。
Figure 0006009924
更に、スリープ情報処理部12は、推定した時刻T以降の日照量I’から、太陽光発電量E(k=T+1,T+2,…)を次式(3)によって推定する。
Figure 0006009924
一方、時刻T以降における無線端末との間のトラフィック量については大きく変化しないと仮定し、以降の消費電力量が変化しないとする。その場合、時刻k(k=T+1,T+2,…)における蓄電池残量Rは、次式(4)によって推定できる。
Figure 0006009924
式(4)において、電力量U(j=T+1,T+2,…)は時刻(j−1)〜jにおける消費電力量である。ここでは、トラフィック量が変化しないと仮定しているので、U(T+1)=U(T+2)=…=Uである。時刻T以降で初めてR=0となる時刻kが蓄電池枯渇予想時期であり、蓄電池枯渇所要時間Dはk−Tで求められる。
この蓄電池枯渇所要時間Dの算出方法は、言い換えると、太陽光発電量E、太陽光発電機20の発電効率α、太陽光発電機20のパネル面積Sを元に決定する日射量I’と時刻とを変数とした回帰式を複数用意し、最も近似となる回帰式を選択して、将来の発電量を推定する方法である。この方法では、日射量I’への変換を行わず、太陽光発電量Eと時刻を変数とした回帰式を用意して推測する方法も可能である。また、用意する回帰式の数に制限はない。更に、実際に測定した太陽光発電量Eや、算出した日射量I’を利用し、回帰式の精度を高めることも可能である。
図4は、本実施形態におけるスリープ情報処理部12による式(4)を用いた蓄電池残量の推定方法を示す概略図である。同図において、横軸は時間を示し、縦軸は消費電力量、電力源発電量(太陽光発電量)、及び蓄電池残量を示している。同図には、時刻(T−1)から時刻(T+2)までの期間における、電力消費量U、電力源発電量E、及び蓄電池残量Rの測定値と予測値とが示されている。同図には、電力源発電量が増加し、それに伴い蓄電池残量Rが増加する場合が示されている。
また、夜間や悪天候でないにも拘わらず、太陽光発電量が継続して0となる場合などには、太陽光発電機20が故障してアクセスポイント1への電力供給が途絶えたものとして蓄電池枯渇予想時期と蓄電池枯渇所要時間Dとを算出する。例えば、太陽光発電機情報監視部15は太陽光発電機20の発電量が継続して0となる場合に故障の発生をスリープ情報処理部12に通知し、スリープ情報処理部12は蓄電池21に蓄えられている電力量に基づいて蓄電池枯渇予想時期と蓄電池枯渇所要時間Dとを算出し直す。すなわち、太陽光発電機情報監視部15は、太陽光発電機20の発電量を0(ゼロ)としてスリープ情報処理部12に出力する。
次に、図5を参照して、アクセスポイント1、2における動作モードの切り替え及び状態の遷移について説明する。アクセスポイント1、2は、アクティブモードとスリープモードとのいずれかの動作モードで動作する。アクセスポイント1、2は、アクティブモードにおいて単独アクティブ状態か協動アクティブ状態かのいずれか一方の状態で動作し、スリープモードにおいて単独スリープ状態か協動アクティブ状態かのいずれか一方の状態で動作する。例えば、アクセスポイント1は、単独アクティブ状態のアクティブモードと、単独スリープ状態のスリープモードとを切り替えて動作している。
図5は、本実施形態におけるアクセスポイント1、2における動作モードの切り替え及び状態の遷移を示す状態遷移図である。同図において、アクセスポイント1、2は、アクティブモードで動作している場合、送信バッファにデータが存在するか、接続している無線端末3からデータを受信していると、アクティブモードを維持する。また、アクセスポイント1、2は、アクティブモードで動作している場合、送信バッファにデータが存在せず、かつ、接続している無線端末からデータを受信していないと、スリープモードへ移行する。すなわち、無線端末との通信が行われていない場合に、アクセスポイント1、2はスリープモードへ移行する。アクセスポイント1は、スリープモードに移行した後に、所定のスリープ期間が終了すると、アクティブモードに移行する。
アクセスポイント1、2は、アクティブモードで動作しているとき、単独アクティブ状態を基本状態として動作する。単独アクティブ状態では、自アクセスポイント宛ての接続切替通知を受信した後に、接続切替通知にて示される無線端末から接続の要求を受信した場合に協動アクティブ状態へ移行する。また、協動アクティブ状態では、接続先を切り替えた無線端末から信号を受信できない場合に単独アクティブ状態へ移行する。なお、このとき、当該無線端末が前に接続していたアクセスポイント、すなわち、接続切替通知を送信したアクセスポイントに対して当該無線端末の接続拒否解除通知を送信する。
一方、スリープモードで動作しているとき、アクセスポイント1、2は、単独スリープ状態を基本状態として動作する。単独スリープ状態では、隣接アクセスポイント宛ての接続切替通知を送信した場合、協動スリープ状態へ移行する。また、協動スリープ状態では、隣接アクセスポイントから接続拒否解除通知を受信した場合、単独スリープ状態へ移行する。なお、スリープ情報処理部12は、アクティブモードとスリープモードとの切り替え、並びに、単独アクティブ状態と協動アクティブ状態との切り替え、及び、単独スリープ状態と協動スリープ状態との切り替えが生じるごとに、動作モード及び状態をデータベース5に通知してテーブルを更新させる。
次に、図6を参照して、アクセスポイント1、2が接続切替通知を送信するか否かを判断する接続切替通知の送信判断処理について説明する。図6は、本実施形態におけるアクセスポイント1、2が行う接続切替通知の送信判断処理のフローチャートである。以下、アクセスポイント2が接続切替通知の送信判断処理を行う場合について説明する。なお、アクセスポイント1も接続切替通知の送信判断処理において、以下に説明する動作と同じ動作を行う。なお、接続切替通知の送信判断処理は、スリープモードでの動作が可能である場合に開始される。スリープモードでの動作が可能であるとは、図5において示したように、送信バッファにデータが存在せず、かつ、接続している無線端末からデータを受信していない場合である。
アクセスポイント2において、スリープ情報処理部12は、スリープモードでの動作が可能である場合に一定時間ごとに、接続切替通知の送信判断処理を開始し(ステップS0)、自アクセスポイントがアクティブモードの協動アクティブ状態で動作しているか否かを判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1では、自アクセスポイント(アクセスポイント2)が、他のアクセスポイントに接続していた無線端末を、自アクセスポイントに接続させる切り替えを行った状態であるか否かを判定する。
自アクセスポイントが協動アクティブ状態で動作している場合(ステップS1:YES)、スリープ情報処理部12は、接続切替通知の送信判断処理を終了させる。協動アクティブ状態で動作している場合(他のアクセスポイントから無線端末の接続を受け入れている場合)では、接続している無線端末を他のアクセスポイントに再接続させると意図しない不具合が発生する可能性がある。そのため、協動アクティブ状態で動作している場合には、接続切替通知を送信せずに接続切替通知の送信判断処理を終了させる。
一方、自アクセスポイントが協動アクティブ状態で動作していない場合(ステップS1:NO)、スリープ情報処理部12は、自アクセスポイントの通信セルに隣接する通信セルのアクセスポイント(以下、隣接アクセスポイントという。)に、自アクセスポイントに接続している無線端末が接続先を切り替えた際の隣接アクセスポイントiそれぞれの蓄電池枯渇所要時間D’を算出する(ステップS2)。蓄電池枯渇所要時間D’の算出は、式(4)における消費電力量U(j=T+1,T+2,…)を再計算することで行う。隣接アクセスポイントに接続先を切り替える無線端末のトラフィック量及び変調方式から、当該無線端末が隣接アクセスポイントに接続先を切り替えた場合の使用時間率を求めることができる。スリープ情報処理部12は、算出した使用時間率から消費電力量Uを再計算し、式(4)に当該消費電力量Uを用いて改めて隣接アクセスポイントの蓄電池残量Rを算出する。時刻T以降で初めてR=0となる時刻kが蓄電池枯渇予想時期であり、蓄電池枯渇所要時間D’はk−Tで求められる。なお、スリープ情報処理部12は、蓄電池枯渇所要時間D’を算出する際に用いる隣接アクセスポイントに関する情報をデータベース5に問い合わせて取得する。
次に、スリープ情報処理部12は、自アクセスポイントに接続している無線端末を受け入れ可能な隣接アクセスポイントが存在するか否かを判定する(ステップS3)。受け入れの可否の判定には、2つの条件を用いる。1つ目の条件は、隣接アクセスポイントが無線端末の信号を受信可能であることである。2つ目の条件は、隣接アクセスポイントの蓄電池枯渇所要時間D’が次式(5)を満たすことである。
Figure 0006009924
式(5)においてβは予め定められた閾値であり、閾値βには蓄電池21の枯渇に対する猶予があると考えられる値を設定する。2つの条件を満たす場合に、隣接アクセスポイントが自アクセスポイントに接続している無線端末を受け入れることができると判定される。
全ての隣接アクセスポイントにおいて、自アクセスポイントに接続している無線端末の受け入れが不可能である場合(ステップS3:NO)、スリープ情報処理部12は、接続切替通知の送信判断処理を終了させる。一方、自アクセスポイントに接続している無線端末の受け入れが可能である隣接アクセスポイントがある場合(ステップS3:YES)、スリープ情報処理部12は、受け入れが可能である隣接アクセスポイントiの中で、最も蓄電池枯渇所要時間D’が長い隣接アクセスポイントを、無線端末の接続先の候補に選択する(ステップS4)。
次に、スリープ情報処理部12は、無線端末の接続先の候補に選択した隣接アクセスポイントが協動スリープ状態であるか否かをデータベース5に問い合わせる(ステップS5)。言い換えると、この判定は、接続先の候補に選択した隣接アクセスポイントが他のアクセスポイントに対して無線端末の接続切替を要求しているか否かを判定している。データベース5に対する問い合わせの回答が協動スリープ状態である場合(ステップS5:YES)、当該隣接アクセスポイントは無線端末の切り替え先に不適切と判定し、選択した隣接アクセスポイント以外の隣接アクセスポイントについて検討するために処理をステップS3に戻して、他の隣接アクセスポイントに対する処理を行う。
一方、データベース5に対する問い合わせの回答が協動スリープ状態でない場合(ステップS5:NO)、スリープ情報処理部12は、当該隣接アクセスポイントを、自アクセスポイントに接続している無線端末の新たな接続先に決定する(ステップS6)。スリープ情報処理部12は、外部ネットワーク通信処理部11及び上位ネットワークシステム10を経由して、決定した隣接アクセスポイントに接続切替通知を送信する(ステップS7)。
次に、スリープ情報処理部12は、自アクセスポイントに接続している無線端末との接続を切断させる制御を無線通信処理部14に対して行う(ステップS8)。スリープ情報処理部12は、自アクセスポイントの動作モードをスリープモードとしてスリープ期間を開始させ、協動スリープ状態へ移行し(ステップS9)、接続切替通知の送信判断処理を終了させる。このとき、スリープ情報処理部12は、外部ネットワーク通信処理部11を介して、データベース5に自アクセスポイントが協動スリープ状態として動作していることを示す情報を送信する。
協動スリープ状態にある間、スリープ情報処理部12は、無線端末からの接続要求に対して接続を拒否するように無線通信処理部14を制御する。したがって、接続が切断された無線端末4は、このアクセスポイント2に対して接続要求を再度行ったとしても接続することができないため、他のアクセスポイント1(隣接アクセスポイント)に接続要求を行い、接続の切替が完了する。上述のようにして、アクセスポイント2は、自アクセスポイントに接続していた無線端末4を隣接アクセスポイントであるアクセスポイント1に接続させることにより、スリープモードとして動作する期間(スリープ期間)となる機会を増加させることができ、電力消費を抑えて省電力効果を高めることが可能となる。
次に、図7を参照して、隣接アクセスポイント(ここでは、アクセスポイント1)が接続切替通知を受信した際に接続切替通知の応答処理を説明する。図7は、本実施形態におけるアクセスポイントが行う接続切替通知の応答処理を示すフローチャートである。
アクセスポイント1において、上位ネットワークシステム10を経由して、隣接アクセスポイントであるアクセスポイント2から接続切替通知を外部ネットワーク通信処理部11が受信すると、接続切替通知の応答処理が開始される(ステップ10)。外部ネットワーク通信処理部11は、受信した接続切替通知を無線通信処理部14に出力する。無線通信処理部14は、無線端末からの接続要求を一定時間待つ(ステップS11)。
無線通信処理部14は、無線端末からの接続要求を受信したか否かを判定し(ステップS12)、無線端末からの接続要求を受信していない場合(ステップS12:NO)、処理をステップS11に戻して更に一定時間において無線端末からの接続要求を待つ。一方、無線端末からの接続要求を受信した場合(ステップS12:YES)、無線通信処理部14は、受信した接続要求に含まれる無線端末のMACアドレスと、接続切替通知に含まれる無線端末のMACアドレスとが一致しているか否かを判定する(ステップS13)。
接続要求に含まれるMACアドレスと、接続切替通知に含まれる無線端末のMACアドレスとが一致していない場合(ステップS13:NO)、無線通信処理部14は、無線端末からの接続要求を拒否し(ステップS17)、単独アクティブ状態での動作を継続し(ステップS18)、接続切替通知の応答処理を終了する。
一方、接続要求に含まれるMACアドレスと、接続切替通知に含まれる無線端末のMACアドレスとが一致する場合(ステップS13:YES)、無線通信処理部14は、自アクセスポイントのMACアドレスと、接続切替通知に含まれる切替先のアクセスポイントのMACアドレスとが一致する過否かを判定する(ステップS14)。
自アクセスポイントのMACアドレスと、接続切替通知に含まれている切替先のアクセスポイントのMACアドレスとが一致しない場合(ステップS14:NO)、無線通信処理部14は、無線端末からの接続要求を拒否し(ステップS17)、単独アクティブ状態での動作を継続し(ステップS18)、接続切替通知の応答処理を終了する。
一方、自アクセスポイントのMACアドレスと、接続切替通知に含まれている切替先のアクセスポイントのMACアドレスとが一致する場合(ステップS14:YES)、無線通信処理部14は、無線端末からの接続要求を受諾し(ステップS15)、協動アクティブ状態での動作に切り替え(ステップS16)、接続切替通知の応答処理を終了する。
協動アクティブ状態は、他のアクセスポイントに接続していた無線端末からの接続要求を受け入れて、当該無線端末と接続して無線通信を行っている状態である。協動スリープ状態のアクセスポイントは、接続を切断した無線端末からの接続を拒否している。そのため、協動アクティブ状態のアクセスポイントは、当該無線端末との接続を維持できなくなった場合には、当該無線端末の元の接続先のアクセスポイントであって協動スリープ状態で動作しているアクセスポイントに対して、当該無線端末の接続拒否を解除することを通知する接続拒否解除要求を送信する。この接続拒否解除要求は、上位ネットワークシステム10を経由して送信される。接続拒否解除要求を受信したアクセスポイントでは、スリープ情報処理部12が自アクセスポイントの動作モードをアクティブモードとし、単独アクティブ状態にて動作させる。また、スリープ情報処理部12は、無線通信処理部14に対して、無線端末からの接続要求を受諾するように制御する。
協動スリープ状態は、それまで接続していた無線端末を他のアクセスポイントに接続先を変更させて、自アクセスポイントが当該無線端末との接続を切断している状態である。したがって、協動スリープ状態のアクセスポイントは、当該無線端末からの接続要求を受信した場合には、受信した接続要求を拒否する。
本実施形態における無線通信システムが具備するアクセスポイント1、2は、太陽光発電機20と蓄電池21とによる給電によって動作する。アクセスポイント1、2は、蓄電池21の枯渇時期の予測結果に基づいて、蓄電池の枯渇に対する猶予があり且つ無線端末を受け入れることが可能なアクセスポイントに無線端末のトラフィック集約を行い、スリープモードへ移行する。これにより、蓄電池残量の少ないアクセスポイントがスリープモードで動作する機会を増加させることができ、スリープモードによる省電力効果の向上を図り、無線通信システム全体として、蓄電池21に蓄えられる電力の枯渇による無線通信システムの通信エリアの縮小を抑制することができる。
なお、図1に示したアクセスポイント1、2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行させることにより、図6に示した接続切替通知の送信判断処理や、図7に示した接続切替通知の応答処理などの処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記の実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
例えば、図6に示した接続切替通知の送信判断処理において、接続切替通知で指定した無線端末の接続要求を隣接アクセスポイントが受諾して当該無線端末の接続が切り替えられたことを確認した後に、スリープ情報処理部12は協動スリープ状態に移行するようにしてもよい。この場合、隣接アクセスポイントの無線通信処理部14は、接続切替通知で指定された無線端末からの接続要求を受諾した場合に、当該接続切替通知の送信元のアクセスポイントに対して受諾したことを通知する。更に、スリープ情報処理部12は、接続切替通知を送信した後に、予め定められた時間内に接続の切り替えが行われたことを確認できない場合には、協動スリープ状態に移行せずにアクティブモードを維持するようにしてもよい。これにより、無線端末に対する通信の提供を優先しつつ、蓄電池21に蓄えられる電力の枯渇による無線通信システムの停止を抑制することができる。
また、上記の実施形態において、アクセスポイント1、2と上位ネットワークシステム10との間の通信は、有線回線を用いた通信であってもよいし、無線回線を用いた通信であってもよい。
また、上記の実施形態では、アクセスポイント1、2に太陽光発電機20が接続されている構成について説明したが、太陽光発電機20に代えて他の自然エネルギーを利用して発電する電力源が接続されていてもよい。例えば、風力発電機や地熱発電機などの発電能力を有する電力源がアクセスポイント1、2に接続されていてもよい。
また、上記の実施形態において、アクセスポイント1、2は、自アクセスポイントの蓄電池枯渇所要時間が予め定められたしきい値以下になった場合に、接続切替通知の送信判断処理を実行する頻度を増やすようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、アクセスポイント1、2は、データベース5を介して他のアクセスポイントに関する情報を取得する構成について説明したが、アクセスポイントが相互に通信を行うことにより情報を取得するようにしてもよい。
1、2…アクセスポイント
3、4…無線端末
5…データベース
10…上位ネットワークシステム
11…外部ネットワーク通信処理部
12…スリープ情報処理部
13…スリープモード制御部
14…無線通信処理部
15…太陽光発電機情報監視部
16…蓄電池情報監視部
20…太陽光発電機
21…蓄電池
91、92…アクセスポイント
93、94…無線端末
95…上位ネットワークシステム
951…データベース

Claims (5)

  1. 自然エネルギーを利用して発電を行う電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムにおけるアクセスポイント装置であって、
    前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視部と、
    前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視部と、
    自アクセスポイント装置に接続している前記無線端末と通信をする無線通信処理部と、
    前記無線通信処理部と前記無線端末との通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理部と
    を備え、
    前記スリープ情報処理部は、
    各天候において各期間ごとに前記電力源が供給できる電力量の平均値を記憶したテーブルを有し、該テーブルと前記電力源情報監視部が取得する電力量とに基づいて現在の天候を推定し、該推定した天候と前記テーブルとに基づいて今後得られると推定される電力量を算出し、該算出した電力量と前記蓄電池情報監視部が取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出し、
    自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定する
    ことを特徴とするアクセスポイント装置。
  2. 請求項1に記載のアクセスポイント装置であって、
    前記電力源情報監視部は、前記電力源における故障の発生を検出した場合、前記電力源から供給される電力量をゼロとし、
    前記スリープ情報処理部は、蓄電池枯渇所要時間を算出し直す
    ことを特徴とするアクセスポイント装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のアクセスポイント装置であって、
    前記スリープ情報処理部は、前記電力源が供給する電力量の過去の値に基づいた平均データを有し、該平均データに基づいて蓄電池枯渇所要時間を算出する
    ことを特徴とするアクセスポイント装置。
  4. 自然エネルギーを利用して発電を行う電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムにおけるアクセスポイント制御方法であって、
    前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視ステップと、
    前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視ステップと、
    各天候において各期間ごとに前記電力源が供給できる電力量の平均値を記憶したテーブルと前記電力源情報監視ステップにおいて取得する電力量とに基づいて現在の天候を推定し、該推定した天候と前記テーブルとに基づいて今後得られると推定される電力量を算出し、該算出した電力量と前記蓄電池情報監視ステップにおいて取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出する算出ステップと、
    自アクセスポイントに接続されている前記無線端末と通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理ステップと、
    を有し、
    前記スリープ情報処理ステップでは、自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定する
    ことを特徴とするアクセスポイント制御方法。
  5. 自然エネルギーを利用して発電を行う電力源と蓄電池とを備え前記電力源と前記蓄電池とから供給される電力により動作する複数のアクセスポイント装置、及び、前記アクセスポイント装置と通信をする無線端末を具備する無線通信システムであって、
    前記アクセスポイント装置は、
    前記蓄電池に蓄えられている電力量を取得する蓄電池情報監視部と、
    前記電力源が供給する電力量を取得する電力源情報監視部と、
    自アクセスポイント装置に接続している前記無線端末と通信をする無線通信処理部と、
    前記無線通信処理部と前記無線端末との通信が行われていない場合、該無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを判定し、可能であるとき該無線端末の接続先を他の前記アクセスポイント装置に切り替えることを要求する接続切替通知を他の前記アクセスポイント装置に送信し、自アクセスポイント装置をスリープモードで動作させるスリープ情報処理部と
    を備え、
    前記スリープ情報処理部は、
    各天候において各期間ごとに前記電力源が供給できる電力量の平均値を記憶したテーブルを有し、該テーブルと前記電力源情報監視部が取得する電力量とに基づいて現在の天候を推定し、該推定した天候と前記テーブルとに基づいて今後得られると推定される電力量を算出し、該算出した電力量と前記蓄電池情報監視部が取得する電力量に基づいて、自アクセスポイント装置が電力の不足により動作できなくなるまでの時間である蓄電池枯渇所要時間を算出し、
    自アクセスポイント装置に接続している無線端末を他の前記アクセスポイント装置に接続させることが可能か否かを、他の前記アクセスポイント装置の蓄電池枯渇所要時間に基づいて判定する
    ことを特徴とする無線通信システム。
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