JP6009297B2 - 測定装置 - Google Patents

測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6009297B2
JP6009297B2 JP2012209548A JP2012209548A JP6009297B2 JP 6009297 B2 JP6009297 B2 JP 6009297B2 JP 2012209548 A JP2012209548 A JP 2012209548A JP 2012209548 A JP2012209548 A JP 2012209548A JP 6009297 B2 JP6009297 B2 JP 6009297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
response time
unit
measuring
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012209548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014064244A (ja
Inventor
愛 佐藤
愛 佐藤
一平 船原
一平 船原
英二 大西
英二 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2012209548A priority Critical patent/JP6009297B2/ja
Publication of JP2014064244A publication Critical patent/JP2014064244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6009297B2 publication Critical patent/JP6009297B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数個所に配置されている測定ユニットにて測定された測定データを無線通信にて測定器本体に収集して所定の処理を行う測定装置に関し、さらに詳しく言えば、各測定ユニットの測定開始時点の同期をとる技術に関するものである。
例えば、店舗やオフィス等として提供される室内の空調設計においては、その室内の天井,壁面および床面等に、温度計測のためのデータロガーと呼ばれる温度測定ユニットを配置し、それら温度測定ユニットにて測定された測定データをマスター機器としての測定器本体に収集し、室内の温度分布等を解析するようにしている。
各測定ユニットからデータを収集する場合、通常は、特許文献1に記載されているように、測定ユニットを測定器本体にドッキングさせたり、測定ユニットと測定器本体とを配線にて接続するようにしている。また、別の方法としてSDカード等にてデータを収集する方法も知られている。
しかしながら、測定ユニットを測定器本体にドッキングする方法では、測定ユニットを設置場所から外して測定器本体にまで持ち運ぶ必要がある。また、SDカード等にてデータを収集する方法にしても、作業者が各測定ユニットの設置場所に行く必要があり、いずれにしても時間と手間がかかる。
測定ユニットと測定器本体とを配線にて接続する方法によれば、測定器本体にリアルタイムで測定データを収集することができるが、特に測定ユニットの数が多い場合、その配線作業に手間がかかる。
また、配線長が長い場合には、その分配線コストがかかるし、接続ポートへの差し違い等による誤配線やノイズが混入しやすくなる、といった問題が生ずる。また、測定ユニットの追加や削除が行いにくい。
特開2011−187686号公報
上記した配線にまつわる問題は、測定ユニットと測定器本体とを無線LANにより接続すれば解決することができる。簡易に構築できる無線LANの一つに、2.4GHz帯の電波を利用したブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信があり、パソコン通信やオーディオ機器通信、それに各種の携帯端末機器に使用されている。
ブルートゥース通信により構築されるネットワークはピコネットと呼ばれている。この種のネットワークでは、通常、測定器本体(マスター機器)から測定ユニット(スレーブ機器)に対して所定の順序にしたがって測定開始命令が出されるが、その際、測定データを観察するうえで、各測定ユニットの同期をとることが重要とされる。
したがって、本発明の課題は、測定器本体と各測定ユニットとを無線ネットワークで接続してなる測定装置で、測定器本体から出される測定開始信号にしたがって各測定ユニットがほぼ同時に測定を開始するように各測定ユニットの同期をとることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、所定の物理量を測定する複数台の測定ユニットと、上記各測定ユニットにて測定された測定データを所定に処理する測定器本体とを含み、上記各測定ユニットと上記測定器本体とが無線通信手段により双方向通信可能に接続され、上記測定器本体からの測定開始信号に基づいて上記各測定ユニットで測定が行われ、それらの測定データが逐次上記測定器本体に収集される測定装置において、
上記測定器本体と上記各測定ユニット間の送受信に要する応答時間をあらかじめ測定して上記測定器本体の記憶部に記憶し、上記測定器本体から上記各測定ユニットに対して、上記応答時間の時間間隔をもって同一時刻の測定開始信号を交代的に一巡するように送信して、上記各測定ユニットに同時に測定を開始させるにあたって、
上記測定器本体の制御部は、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニット以外の測定ユニットで、今回送信しようとする測定ユニットについては、
その応答時間の半分の時間と、
最後に送信する測定ユニットの応答時間の半分の時間と、
未だ上記測定開始信号を送信していない測定ユニットの応答時間の総和と、
を加算した時間にほぼ等しい待ち時間を上記測定開始信号に付加して送信し、
最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニットについては、上記待ち時間を付加することなく上記測定開始信号を送信して、上記各測定ユニットがほぼ同時に測定を開始するように同期をとることを特徴としている。
本発明において、上記測定器本体の制御部は、上記各測定ユニットに上記測定開始信号を送信するにあたって、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニット以外の測定ユニットには、上記待ち時間にさらに同一に設定された所定の調整時間を加算して上記測定開始信号を送信し、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニットに対しては、上記調整時間が経過した時点で測定を開始するように上記測定開始信号を送信することができる。
また、本発明において、上記応答時間を測るにあたって、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力して、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しいときの応答時間を当該測定ユニットの応答時間とすることが好ましい。
上記応答時間を測る別の態様として、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力し、それらの平均値を当該測定ユニットの応答時間としてもよい。
また、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力し、第1回目の応答時間taに所定の閾値±αを設定し、第2回目の応答時間がta±α内に納まっていれば、第1回目の応答時間taを当該測定ユニットの応答時間としてもよい。
また、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力して、当該測定ユニットの応答時間を測るにあたって、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しくない場合の繰り返し回数に最大繰り返し回数を設定し、最大繰り返し回数に達しても、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しくならないときには、それまでの応答時間の平均値を当該測定ユニットの応答時間とすることもできる。
また、上記測定開始信号のバイト数を上記応答時間を測るときの命令のバイト数と異なるバイト数とするとき、上記応答時間を測るときの命令のバイト数をBa,そのバイト数Baで測った応答時間をRta,上記測定開始信号のバイト数をBbとして、バイト数Bbの測定開始信号による応答時間Rtbを、Rtb=(Bb/Ba)×Rtaにより求めることもできる。
本発明において、上記無線通信手段には、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)および/またはジグビー(Zigbee:登録商標)が好ましく適用される。
本発明によれば、測定器本体と各測定ユニット間の送受信に要する応答時間をあらかじめ測定し、測定器本体から各測定ユニットに対して、上記応答時間の時間間隔をもって同一の測定開始信号を交代的に一巡するように送信して、各測定ユニットに同時に測定を開始させるにあたって、最後に測定開始信号を送信する測定ユニット以外の測定ユニットで、今回送信しようとする測定ユニットについては、その応答時間の半分の時間と、最後に送信する測定ユニットの応答時間の半分の時間と、未だ測定開始信号を送信していない測定ユニットの応答時間の総和と、を加算した時間にほぼ等しい待ち時間を測定開始信号に付加して送信し、最後に測定開始信号を送信する測定ユニットについては、待ち時間を付加することなく測定開始信号を送信するようにしたことにより、各測定ユニットがほぼ同時に測定を開始するように同期をとることができる。
また、上記待ち時間にさらに同一に設定された所定の調整時間を加算することにより、各測定ユニットを同時に測定を開始させる時点を適宜調整することができる。
(a)ブルートゥースにより構築されるピコネットを示すイメージ図,(b)ブルートゥースで実行される周波数ホッピングを示すタイミングチャート。 本発明の実施形態で用いられる測定器本体の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態で用いられる測定ユニットの構成を示すブロック図。 測定器本体に対する各測定ユニットの応答時間差を示す模式図。 各測定ユニットの測定開始時間を同期させる通信シーケンスを示す説明図。
次に、図1ないし図5により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態においては、マスター機器としての1台の測定器本体10に対して、スレーブ機器としての複数台(この例では7台)の測定ユニット20a〜20gを2.4GHz帯の電波を利用した短距離無線通信手段により双方向通信可能に接続して無線ネットワークを構築している。なお、各測定ユニット20a〜20gを特に区別する必要がない場合には、総称として測定ユニット20とする。
2.4GHz帯の電波を利用した短距離無線通信手段には、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)とジグビー(Zigbee:登録商標)とが知られているが、ここではブルートゥースについて説明する。
ブルートゥースは、2.4GHz帯の電波を利用した短距離間での音声信号やデータ通信を実現する通信技術で、主に低コスト、低消費電力を特徴として小型の通信デバイスに適用されている。
ブルートゥースでは、2402〜2480MHzの周波数帯を1MHzずつ79の周波数帯に区分けし、図1(b)に示すように、使用する周波数帯を625μsごとに疑似的にランダムに変化させながら通信を行う。これを周波数ホッピングと呼び、通信周波数f(k)は次式により表される。
通信周波数f(k)=2402+k(MHz)、但しk=0,1,2…78
ブルートゥースの規格によれば、1台の測定器本体(マスター機器)10に接続できる測定ユニット(スレーブ機器)20の台数が、最大7台として制限されており、ブルートゥースによる無線ネットワークは「ピコネット」と呼ばれている。
測定器本体10は、ピコネット内において同じ時間内に同じ周波数帯で通信できるようにピコネットを制御し、各測定ユニット20は、測定器本体10の制御のもとで、測定器本体10に同期して通信する。
また、ブルートゥースでは、スロットと呼ばれる時間単位で通信が行われる。スロットとは、同じ周波数帯で通信する時間であり、その時間間隔は625μsである。一つのスロットの通信が終了すれば、スロット番号が逐次加算され、次の周波数帯にホッピングすることになる。
このスロット番号は、ブルートゥースクロックと呼ばれ、28ビットの値をとり、同一のピコネット内で共有される。ブルートゥースクロックが偶数のとき、測定器本体10から測定ユニット20に対して通信が行われ、測定器本体10は、測定ユニット20を指定して通信を開始する。
測定器本体10は、通信開始時に同期信号を送り、測定ユニット20は、その同期信号に基づいて測定器本体10との同期をとる。測定器本体10は、同期信号の後にデータの内容を送信する。ブルートゥースクロックが奇数のとき、測定ユニット20から測定器本体10に通信が行われ、スロットで指定された測定ユニット20が測定器本体10に対して通信する。
次に、ピコネット内同期について説明する。同一のピコネット内に存在する測定ユニット20は、測定器本体10の周波数ホッピングパターンとブルートゥースクロックを共有することにより通信が可能になる。
周波数ホッピングパターンは、測定器本体10のブルートゥースデバイスアドレスとブルートゥースクロックとから一意に算出され、ピコネット構築の際に、測定器本体10から接続相手の測定ユニット20にブルートゥースデバイスアドレスとブルートゥースクロックを与える。なお、ブルートゥースデバイスアドレスとは、測定ユニット20を識別するために一意に与えられる48ビットのアドレスである。
測定ユニット20では、与えられたアドレスとクロック値に基づいてホッピングパターンを算出し、そのホッピングパターンにて測定器本体10と通信可能となった時点でピコネットが形成される。このように、ピコネット内で測定器本体10を基準として周波数ホッピングパターンとブルートゥースクロックが共有されている状態をピコネット内同期という。
図2を参照して、測定器本体10は、動作主体としてのマイクロコンピュータ等からなる制御部11を備える。制御部11には、上記ピコネット内で測定ユニット20との通信を行う通信モジュール12が接続されている。通信モジュール12は、ブルートゥース仕様、ジグビー仕様のいずれであってもよいが、この実施形態では、ブルートゥースを採用している。
また、制御部11には、各種の操作条件等を設定する設定部13、パソコン等の外部機器との通信を行うインタフェース14、測定データや測定ユニット20のアドレス等を保存する記憶部15および液晶パネル等の表示部16が接続されている。
図3を参照して、測定ユニット20は、基本的な構成として、所定の物理量を測定するセンサ21、マイクロコンピュータ等からなる制御部24および通信モジュール25を備える。この実施形態において、通信モジュール25は、ブルートゥース仕様である。
センサ21には、温度センサ,湿度センサ,電流センサ,電圧センサ,それに振動や加速度を検出するセンサ等が用いられてよいが、複数のセンサ21を備え、測定チャンネルを多チャンネルとして、各測定チャンネルの測定データをスキャンして取り込むこともできる。
この実施形態によると、センサ21にて測定された物理量(測定データ)は増幅器22で所定に増幅されたのち、A/Dコンバータ23にてデジタルデータに変換されて制御部24に入力され、制御部24は、通信モジュール25を介して1データごともしくは複数データをまとめて測定器本体10に送信する。
測定器本体10の制御部11は、各測定ユニット20から送信された測定データを所定に処理し、好ましくはリアルタイムで表示部16に表示し、記憶部15への保存やインタフェース14を介して外部機器(例えばパソコン)との通信を行う。
次に、接続から測定開始までの手順について、その概略を説明する。なお、測定ユニット20は電池等の内部電源を有し、先にその電源が入れられているとする。まず、手順1として、測定器本体10の制御部11は、測定器本体10の電源が投入されると、自動的に各測定ユニット20との無線接続を行う。手順2として、操作者は設定部13に測定条件(例えば、レンジや記録長等)を設定する。
次に、手順3として、操作者は図示しない測定開始ボタンを押す。これにより、設定部13に設定された測定条件が通信モジュール12から各測定ユニット20に送信され、これを受けて各測定ユニット20は測定を開始する。なお、あらかじめ測定条件が設定されている場合には手順2は省略され、手順1→手順3となる。
このようにして、測定器本体10から送信される測定開始信号に基づいて各測定ユニット20側で測定が開始されるが、その場合、各測定ユニット20の同期が問題となる。
その一例として、室内の多点に測温用の測定ユニット20を設置し、それら測定ユニット20から測定データを収集して室内の温度分布を解析するような場合、測定開始時点の同期がとれていないと、多チャンネル表示において各波形の時間軸にずれが生ずることになる。
この点を解消するため、図4に示すように、同一ピコネット内に例えば3台の測定ユニット20a〜20cがあるとして、本発明では、事前に測定器本体10と各測定ユニット20a〜20cとの応答時間を測り、各測定ユニット20a〜20cに対する測定開始信号に応答時間を考慮した待ち時間を付加して測定開始の同期をとるようにしている。
なお、応答時間とは、測定器本体10から測定ユニット20に所定の命令信号を出した時点から、測定器本体10が測定ユニット20からの命令信号に対するアンサー信号(応答信号)を受信するまでの時間である。
測定器本体10に対して各測定ユニット20が等距離に存在し、それらの間に電波の障害物がなければ、各測定ユニット20の応答時間は同じであるが、距離が異なっている場合や電波の障害物がある場合には、それに応じて応答時間が異なる。
また、測定器本体10から測定ユニット20a〜20cに対して測定開始の命令を出す場合、まず1台目の測定ユニット20aに測定開始信号を送信し、そのアンサー信号を受信した後(1台目に対する送受信の終了後)、次の2台目の測定ユニット20bとの送受信を行い、その後、3台目の測定ユニット20cとの送受信を行う、という手順を踏むため、各測定ユニット20に測定開始信号を送信して、同時に測定を開始させるにあたっては、各測定ユニット20との応答時間をあらかじめ知る必要がある。
応答時間を測るには、測定器本体10から1台目の測定ユニット20aに対して例えば10byteの命令を送信し、これに対応する10byteの応答を受信するまでの時間を測り第1回目の応答時間を得る。
同様にして第2回目の応答時間を得て、第1回目と等しければ、その応答時間を記憶部15に保存する。等しくない場合には、再度応答時間を測り、前回の応答時間と今回の応答時間とが等しくなるまで繰り返す。2台目,3台目の測定ユニット20b,20cについても、同様に少なくとも2回繰り返して応答時間を測り、それぞれ記憶部15に保存する。
その結果、測定ユニット20aの応答時間がt1秒,測定ユニット20bの応答時間がt2秒,測定ユニット20cの応答時間がt3秒であったとする(この例では、t1<t2<t3)。
測定ユニット20a〜20cに測定開始信号を送信するにあたって、まず最初に、最後に送信する測定ユニットを指定する。この実施形態において、最後に送信する測定ユニットの指定は測定器本体10の設定部13により行う。
この指定は任意に行われてよいが、第1例として、応答時間がt3秒と最も長くかかる測定ユニット20cを最後に送信する測定ユニットに指定した場合について、図5の通信シーケンスを参照して、測定ユニット20a,20bに対する待ち時間の設定の仕方について説明する。
図5において、右向きの矢印(→)は、測定器本体10から測定ユニット20への測定開始信号の送信時を示し、左向きの矢印(←)は、測定ユニット20から測定器本体10へのアンサー信号の返信時を示している。測定ユニット20aについて説明すれば、測定器本体10からの測定開始信号を、その送信時点からt1/2秒後に受信し、残りのt1/2秒が返信時間に割り当てられている(測定ユニット20b,20cも同様)。
この第1例において、測定器本体10から測定ユニット20a,20bに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20a→測定ユニット20bである場合、測定器本体10は、測定ユニット20aには、測定開始信号の受信時点から「t1/2+t3/2+t2」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。
また、測定ユニット20bには、測定開始信号の受信時点から「t2/2+t3/2」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。測定ユニット20cには、待ち時間を付加することなく測定開始信号を送信する。これにより、各測定ユニット20a〜20cは、最後の測定ユニット20cが測定開始信号を受信した時点で一斉に測定を開始する。
なお、上記第1例において、上記とは反対に、測定器本体10から測定ユニット20a,20bに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20b→測定ユニット20aである場合には、測定ユニット20bには、「t2/2+t3/2+t1」秒なる待ち時間が設定され、測定ユニット20aには、「t1/2+t3/2」秒なる待ち時間が設定されることになる。
次に、第2例として、測定ユニット20bを最後に送信する測定ユニットに指定した場合について、測定ユニット20a,20cに対する待ち時間の設定の仕方について説明する。
測定器本体10から測定ユニット20a,20cに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20a→測定ユニット20cである場合、測定器本体10は、測定ユニット20aには、測定開始信号の受信時点から「t1/2+t2/2+t3」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。
また、測定ユニット20cには、測定開始信号の受信時点から「t3/2+t2/2」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。測定ユニット20bには、待ち時間を付加することなく測定開始信号を送信する。これにより、各測定ユニット20a〜20cは、最後の測定ユニット20bが測定開始信号を受信した時点で一斉に測定を開始する。
なお、上記第2例において、上記とは反対に、測定器本体10から測定ユニット20a,20cに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20c→測定ユニット20aである場合には、測定ユニット20cには、「t3/2+t2/2+t1」秒なる待ち時間が設定され、測定ユニット20aには、「t2/2+t1/2」秒なる待ち時間が設定されることになる。
次に、第3例として、測定ユニット20aを最後に送信する測定ユニットに指定した場合について、測定ユニット20b,20cに対する待ち時間の設定の仕方について説明する。
測定器本体10から測定ユニット20b,20cに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20b→測定ユニット20cである場合、測定器本体10は、測定ユニット20bには、測定開始信号の受信時点から「t2/2+t1/2+t3」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。
また、測定ユニット20cには、測定開始信号の受信時点から「t3/2+t1/2」秒後に測定を開始するように、測定開始信号に待ち時間を付加して送信する。測定ユニット20aには、待ち時間を付加することなく測定開始信号を送信する。これにより、各測定ユニット20a〜20cは、最後の測定ユニット20aが測定開始信号を受信した時点で一斉に測定を開始する。
なお、上記第3例において、上記とは反対に、測定器本体10から測定ユニット20b,20cに対する測定開始信号の送信順序が、測定ユニット20c→測定ユニット20bである場合には、測定ユニット20cには、「t3/2+t1/2+t2」秒なる待ち時間が設定され、測定ユニット20bには、「t2/2+t1/2」秒なる待ち時間が設定されることになる。
なお、各測定ユニット20a,20b,20cに対して、上記待ち時間に同一に設定された所定の調整時間Tβを一律に加算して測定開始信号を送信することにより、測定開始のタイミングを調整することができる。
例えば、上記第1例のように、測定ユニット20cを最後に送信する測定ユニットとして、測定ユニット20a→測定ユニット20b→測定ユニット20cの順序で測定開始信号を送信する場合、測定ユニット20aには、「t1/2+t3/2+t2」なる待ち時間に調整時間Tβを加算し、測定ユニット20bには、「t2/2+t3/2」なる待ち時間に調整時間Tβを加算し、測定ユニット20cには、調整時間Tβが経過した時点で測定を開始させるようにすれば、上記第1例における測定開始のタイミングを調整時間Tβ分ずらすことができる。
また、上記第1〜第3例において、測定開始信号は、応答時間を測ったときと同じく例えば10byteとすることが好ましい。また、上記実施形態によれば、測定開始までの時間が「t1+t2+t3/2」秒後となるため、測定開始時間になるまでの時間を短くするうえで、上記第1例のように、応答時間がt3秒と最も長くかかる測定ユニット20cを最後に送信する測定ユニットに指定することが好ましい。
そこで、設定部13により最後に送信する測定ユニット20を指定するのではなく、測定器本体10の制御部11にて応答時間が最も長くかかる測定ユニット20を探しだし、その測定ユニット20を最後に送信する測定ユニットに指定するようにしてもよい。
各測定ユニットの応答時間について、上記実施形態では、前回の応答時間と今回の応答時間とが等しくなるまで送受信を繰り返して応答時間を定めるようにしているが、複数回繰り返してその平均値を採用してもよい。また、第1回目の応答時間に所定の閾値±αを設定し、第2回目の応答時間がその閾値±α内に納まっていれば、第1回目の応答時間を採用してもよい。
また、前回の応答時間と今回の応答時間とが等しくない場合の繰り返し回数に最大繰り返し回数を設定し、その最大繰り返し回数に達しても、前回の応答時間と今回の応答時間とが等しくならないときには、それまでの応答時間の平均値をとってもよい。
また、上記実施形態では、応答時間を測るときの命令のバイト数を例えば10byteとしていることから、それに合わせて測定開始命令のバイト数を10byteとしているが、測定開始命令を異なるバイト数とする場合には、応答時間を基準として測定開始命令時の送受信時間を算出してもよい。
例えば、10byteの命令で計時された応答時間が「tx秒」であるとして、20byteで測定開始命令を出すときには、その送受信時間にtx秒の2倍の「2tx秒」としてもよい。その際、誤差を考慮して「2tx秒±β」としてもよい。
なお、上記実施形態では、通信手段としてブルートゥースを用いているが、通常の無線LANもしくはZigbee等の別の無線通信手段が適用されてもよい。
10 測定器本体(マスター機器)
11 制御部
12 通信モジュール
13 設定部
14 インターフェイス
15 記憶部
16 表示部
20(20a〜20g) 測定ユニット(スレーブ機器)
21 センサ
24 制御部
25 通信モジュール

Claims (8)

  1. 所定の物理量を測定する複数台の測定ユニットと、上記各測定ユニットにて測定された測定データを所定に処理する測定器本体とを含み、上記各測定ユニットと上記測定器本体とが無線通信手段により双方向通信可能に接続され、上記測定器本体からの測定開始信号に基づいて上記各測定ユニットで測定が行われ、それらの測定データが逐次上記測定器本体に収集される測定装置において、
    上記測定器本体と上記各測定ユニット間の送受信に要する応答時間をあらかじめ測定して上記測定器本体の記憶部に記憶し、
    上記測定器本体から上記各測定ユニットに対して、上記応答時間の時間間隔をもって同一時刻の測定開始信号を交代的に一巡するように送信して、上記各測定ユニットに同時に測定を開始させるにあたって、
    上記測定器本体の制御部は、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニット以外の測定ユニットで、今回送信しようとする測定ユニットについては、
    その応答時間の半分の時間と、
    最後に送信する測定ユニットの応答時間の半分の時間と、
    未だ上記測定開始信号を送信していない測定ユニットの応答時間の総和と、
    を加算した時間にほぼ等しい待ち時間を上記測定開始信号に付加して送信し、
    最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニットについては、上記待ち時間を付加することなく上記測定開始信号を送信して、
    上記各測定ユニットがほぼ同時に測定を開始するように同期をとることを特徴とする測定装置。
  2. 上記測定器本体の制御部は、上記各測定ユニットに上記測定開始信号を送信するにあたって、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニット以外の測定ユニットには、上記待ち時間にさらに同一に設定された所定の調整時間を加算して上記測定開始信号を送信し、最後に上記測定開始信号を送信する測定ユニットに対しては、上記調整時間が経過した時点で測定を開始するように上記測定開始信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 上記応答時間を測るにあたって、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力して、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しいときの応答時間を当該測定ユニットの応答時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 上記応答時間を測るにあたって、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力し、それらの平均値を当該測定ユニットの応答時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  5. 上記応答時間を測るにあたって、上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力し、第1回目の応答時間taに所定の閾値±αを設定し、第2回目の応答時間がta±α内に納まっていれば、第1回目の応答時間taを当該測定ユニットの応答時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  6. 上記測定器本体から同じ測定ユニットに対して同一バイトの命令を複数回繰り返して出力して、当該測定ユニットの応答時間を測るにあたって、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しくない場合の繰り返し回数に最大繰り返し回数を設定し、最大繰り返し回数に達しても、前回命令に対する応答時間と今回命令に対する応答時間とが等しくならないときには、それまでの応答時間の平均値を当該測定ユニットの応答時間とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  7. 上記測定開始信号のバイト数を上記応答時間を測るときの命令のバイト数と異なるバイト数とするとき、上記応答時間を測るときの命令のバイト数をBa,そのバイト数Baで測った応答時間をRta,上記測定開始信号のバイト数をBbとして、バイト数Bbの測定開始信号による応答時間Rtbを、
    Rtb=(Bb/Ba)×Rta
    により求めることを特徴とすることを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  8. 上記無線通信手段として、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)および/またはジグビー(Zigbee:登録商標)が適用されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の測定装置。
JP2012209548A 2012-09-24 2012-09-24 測定装置 Expired - Fee Related JP6009297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209548A JP6009297B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209548A JP6009297B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014064244A JP2014064244A (ja) 2014-04-10
JP6009297B2 true JP6009297B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=50619085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012209548A Expired - Fee Related JP6009297B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6009297B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6432033B2 (ja) * 2014-05-29 2018-12-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 車載装置
US9838970B2 (en) 2016-04-01 2017-12-05 Intel Corporation Collaborative transmission management for smart devices

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245754A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データ収集システム及び方法
JP2006313541A (ja) * 2005-04-04 2006-11-16 Mitsubishi Materials Corp 無線センサシステム、基地局、無線センサ及びプログラム
JP5096853B2 (ja) * 2007-09-25 2012-12-12 パナソニック株式会社 遠隔制御システム
JP2011091624A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Mitsubishi Electric Corp メッシュネットワークシステム及びその時刻同期方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014064244A (ja) 2014-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6205756B2 (ja) 同期計測システム
WO2011090897A4 (en) Portable articulated arm coordinate measuring machine with multiple communication channels
WO2006040723A1 (en) Method of and system for synchronizing playback of audio/video signals
JP6009297B2 (ja) 測定装置
US20180116636A1 (en) Ultrasonic image generation system
EP3073644A1 (en) Method and terminal device for searching for device
CN101472200B (zh) 固有信息设定系统和固有信息设定装置
US20100210294A1 (en) Logging system for wireless communication and wireless device
JP2006268357A (ja) サンプリング装置、及び試験装置
US11368331B2 (en) Communication apparatus and communication system
JP2014026639A (ja) 測定装置
CN107810612A (zh) 用于使用隐式同步来测试射频(rf)数据包信号收发器的方法
JP2006313541A (ja) 無線センサシステム、基地局、無線センサ及びプログラム
WO2020121659A1 (ja) ビーコンシステムの設定方法
Pereira et al. Efficient aggregate computations in large-scale dense WSN
JP5977614B2 (ja) 測定装置
JP2014021811A (ja) 測定装置
JP2014036238A (ja) 測定装置
JP6047339B2 (ja) 測定装置
JP2019186747A (ja) 無線通信システムおよび受信機
US10895590B2 (en) Power-measuring device and a measuring system for measuring the power of several phases in a multiphase system
KR102089229B1 (ko) 패치형 심전도 측정기기를 구비한 심전도 측정 시스템
EP4068808A1 (en) Multichannel audio system, acoustic profile information generating device, wireless recording playback device, program, and method for generating acoustic profile information
Lindström UWB-based wireless sensor network with medical application
JP2010141505A (ja) 通信システムの回線試験方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6009297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees