JP6008359B2 - 液中プラズマ発生装置、被処理液浄化装置及びイオン含有液体生成装置 - Google Patents

液中プラズマ発生装置、被処理液浄化装置及びイオン含有液体生成装置 Download PDF

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本発明は、液中においてプラズマを発生させる液中プラズマ発生方法及び装置に関し、更に詳細には、液中のガスを電離させることにより液中プラズマを発生させる液中プラズマ発生方法及び装置、並びにこの液中プラズマを利用する被処理液浄化装置及びイオン含有液体生成装置に関する。
液体中において、液体由来ガス及び/又は添加された作動ガスを放電電離することにより、これらのガスをプラズマ化して液中プラズマを発生させることができる。この液中プラズマを利用することにより、従来の液体化学反応を更に高速化することができ、また気相のみ或いは液相のみの反応によっては得られない反応が得られる可能性も有する。この液中プラズマの具体的な応用例として、金属ナノ粒子の高速合成、ナノ物質の親水化又は疎水化などの表面修飾、被処理水の減菌や不純物分解などの浄化、固体表面洗浄並びに浄化、及び生体患部の治療などの、様々な用途展開に期待されている。
液中プラズマを生成する手段としては、例えば、特開2012−11301号公報において、以下の液中プラズマ発生装置が開示されている。図13は、従来の液中プラズマ発生装置101の概略断面図である。又、図14は、図13における従来の液中プラズマ発生装置101の要部拡大図である。この液中プラズマ発生装置101は、誘電体124により遮蔽された電極板122と、孔あき電極板126からなる電極対を有し、被処理水が通過可能なギャップ164を有する多孔質絶縁体160が、電極板122と孔あき電極板126との間に配置される。この多孔質絶縁体160は、電極板122の誘電体124に面し、この誘電体124との間に被処理水が通過可能な隙間を形成するように配置される。被処理水は送液管150から孔あき電極板126に供給され、孔あき電極板126の孔部を通じて多孔質絶縁体160内に供給される。被処理水は、多孔質絶縁体160のギャップ164内においてジュール熱により気化して気泡Gを生じさせる。これらの気泡Gを有する前記被処理水は、多孔質絶縁体160と誘電体124との間の隙間に流れ込む。この隙間は、誘電体バリア放電領域であり、この領域において、バリア放電が発生して、前記気泡内において水中(液中)プラズマが生成される。この水中プラズマにより、前記被処理水が処理される。
特開2012−11301号公報
この液中プラズマ発生装置は、被処理水の浄化などにおいて成功を収めているが、改善されるべき点を有している。特許文献1の液中プラズマにおいては、多孔質絶縁体160と誘電体124との間の誘電体バリア放電領域においてプラズマが生成されるが、この領域はほぼ2次元状の狭窄な領域であり、面に近い空間において、プラズマが生成されていた。従って、狭い領域において液中プラスマを生成することを余儀なくされ、非効率であった。従って、プラズマ生成領域を3次元状にすることにより、液中プラズマの生成速度及び生成効率を高められる余地があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、無数の連通孔を有する多孔質誘電体を配置し、導入部から前記多孔質誘電体の前記連通孔へ少なくとも液体を供給し、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に発熱及び放電を発生させ、前記発熱により前記連通孔内で前記液体を気化して液体由来ガスを生成し、前記放電により前記連通孔内で前記液体由来ガスをプラズマ化して液体由来プラズマを生成する液中プラズマ発生方法である。
本発明の第2の形態は、無数の連通孔を有する多孔質誘電体を配置し、導入部から前記多孔質誘電体の前記連通孔へ少なくとも液体と作動ガスの混合液体を供給し、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に放電を発生させ、前記放電により前記連通孔内で少なくとも前記作動ガスをプラズマ化して作動ガス由来プラズマを生成する液中プラズマ発生方法である。
本発明の第3の形態は、前記多孔質誘電体が誘電体チューブの内部に配置され、前記誘電体チューブの外面に外部電極が配設され、前記外部電極を介して前記多孔質誘電体に電圧を印加する液中プラズマ発生方法である。
本発明の第4の形態は、前記多孔質誘電体が導体チューブの内部に配置され、前記導体チューブが外部電極として使用され、前記外部電極を介して前記多孔質誘電体に電圧を印加する液中プラズマ発生方法である。
本発明の第5の形態は、前記外部電極にコンデンサを接続し、前記コンデンサを介して前記多孔質誘電体に電圧を印加する液中プラズマ発生方法である。
本発明の第6の形態は、液体が供給される無数の連通孔を有する多孔質誘電体と、前記多孔質誘電体を密封状に収納して前記液体の漏洩を防止する収納壁と、前記多孔質誘電体に配置されて前記連通孔の内部に放電を発生させる為の2つ以上の電極と、前記電極に電圧を印加する電源と、外部から前記連通孔へ前記液体を供給する導入部と、前記連通孔から前記液体を外部へ排出する導出部から少なくとも構成される液中プラズマ発生装置である。
本発明の第7の形態は、前記収納壁を誘電体チューブとして、前記電極の少なくとも1つを前記誘電体チューブの外面に配設される外部電極とする液中プラズマ発生装置である。
本発明の第8の形態は、前記収納壁が導体チューブであり、前記導体チューブを前記電極の少なくとも1つである外部電極として使用する液中プラズマ発生装置である。
本発明の第9の形態は、前記外部電極にコンデンサを接続して充放電させる液中プラズマ発生装置である。
本発明の第10の形態は、第6〜9のいずれかの形態の液中プラズマ発生装置と、不純物を含有する被処理液を前記導入部に供給する被処理液供給手段とから構成され、前記液中プラズマ発生装置により発生されたプラズマが前記連通孔の内部で前記不純物の分解、酸化還元、殺菌及び脱色のうち1つ以上の作用を行い、前記不純物を改質及び/又は除去する被処理液浄化装置である。
本発明の第11の形態は、前記被処理液を飲用水、飲料水原水、下水、汚水、廃液又はメッキ廃液とする被処理液浄化装置である。
本発明の第12の形態は、第6〜9のいずれかの形態の液中プラズマ発生装置と、前記導出部に連結されたイオン分離手段から構成され、前記イオン分離手段は、前記導出部から排出された前記液体を流通させるイオン分離流路と、このイオン分離流路の両側面に配設された少なくとも1対の電極対と、この電極対に直流電圧を印加する直流電源から構成され、前記電極対の負極により陽イオン含有液体を回収し、また前記電極対の正極により陰イオン含有液体を回収するイオン含有液体生成装置である。
本発明の第1の形態によれば、無数の連通孔を有する多孔質誘電体を配置し、導入部から前記多孔質誘電体の前記連通孔へ少なくとも液体を供給し、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に発熱及び放電を発生させ、前記発熱により前記連通孔内で前記液体を気化して液体由来ガスを生成し、前記放電により前記連通孔内で前記液体由来ガスをプラズマ化して液体由来プラズマを生成するので、前記連通孔により形成される3次元の空間及び前記多孔質誘電体の静電容量を利用して液中プラズマを生成することができ、従来技術と比較して液中プラズマを大量且つ高効率に生成することができる。従来技術においては、点(1次元)に近い範囲、或いは特許文献1に記載された通り、面(2次元)に近い空間において、プラズマが生成されていた。従って、狭い領域において液中プラスマを生成することを余儀なくされ、非効率であった。本形態の発明において、連通孔内において液体とプラズマの相互作用面積及び液体並びに多孔質誘電体の相互作用面積を増大させることにより、液中プラズマの生成速度等の生成能力を桁違いに向上させることができる。
電圧を印加する時点において、液体による一部短絡が生じるが、充分な電圧を印加することにより、連通孔内において、プラズマ化(放電による電離)に充分な電界を形成できる。又、この短絡により、液体内においてジュール発熱を発生させ、この発熱により液体を気化させて液体由来ガスを生成するこができ、このガスをプラズマ化して、液中プラズマである液体由来プラズマを生成することができる。
多孔質誘電体は、無数の連通孔を有するので、液体などの流体の通過性を有する。電圧印加時に、多孔質誘電体の静電容量により電気エネルギーが貯蔵される。この電気エネルギーにより、前記連通孔内に電界が形成される。前記連通孔内における液体は、ジュール加熱(発熱)により一部気化して、この液体由来ガスが前記連通孔に充填されるが、この電界により放電が起こり、前記液体由来ガスが電離して、液中プラズマとして液体由来プラズマが生成される。従って、多孔質誘電体の材質は、静電容量が高い材質であることが好ましい。しかし、材質としては機械的耐久性及び液体への耐性が優先する。多孔質誘電体としては、例えばガラス粉末を焼結させたガラスフィルター、セラミックス粉末を焼結させたセラミックス、無数のガラスビーズ、及び/又はセラミックビーズなどが使用できる。
液体としては、水が利用でき、また有機溶媒も利用できる。有機溶媒としては、アルカン類等の不飽和炭化水素、アルケン類や芳香族炭化水素等の飽和炭化水素、アルコール類、アミン類、脂肪酸、ケトン類、アルデヒド類が使用できる。但し、使用する液体は、過剰な短絡を防止するため、導電性が低いことが好ましい。
電圧電源としては、パルス交流電源が好ましいが、正弦波交流電源も使用できる。また、多孔質誘電体をに電圧を印加するための電極としては、形成される電界が前記多孔質誘電体のほぼ全体を包有する形状を有することが好ましく、例えば、前記多孔質誘電体の中心軸をほぼ貫通する内部電極と、前記多孔質誘電体の全体を取り囲む外部電極の組合せが使用できる。
生成された液体由来プラズマは、充分な寿命があれば、前記多孔質誘電体から液体と一緒に排出され、殺菌などの用途に使用できる。液体由来プラズマの寿命は短い場合は、プラズマ化(電離)により生成された陽イオン及び陰イオンが、前記多孔質誘電体から液体と一緒に排出され、殺菌やイオン含有液体の分離などに使用できる。液体が不純物などを含む被処理液である場合は、前記液体由来プラズマ、前記陽イオン及び前記陰イオンが前記不純物を分解、殺菌及び/又は脱色して、前記不純物を改質及び/又は除去する。大量の不純物が処理される場合は、前記液体由来プラズマ、前記陽イオン及び前記陰イオンが全て消費され、前記多孔質誘電体から処理後の液体である処理液のみが排出される。
本発明の第2の形態によれば無数の連通孔を有する多孔質誘電体を配置し、導入部から前記多孔質誘電体の前記連通孔へ少なくとも液体と作動ガスの混合液体を供給し、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に放電を発生させ、前記放電により前記連通孔内で少なくとも前記作動ガスをプラズマ化して作動ガス由来プラズマを生成するので、第1の形態と同様に、前記連通孔により形成される3次元の空間及び前記多孔質誘電体の静電容量を利用して液中プラズマを生成することができ、従来技術と比較して液中プラズマを大量且つ高効率に生成することができる。又、液体と作動ガスの混合液体を予め形成し、前記作動ガスをプラズマ化するので、ジュール加熱による液体の気化を省くことができ、より低温において液中プラズマを生成することができる。
尚、第1の形態と違い、本形態においては、液中プラズマとして、少なくとも作動ガス由来プラズマが生成されるが、液体が蒸気圧を有する場合は、液体由来プラズマも生成される。又、電離され易い液体と電離され難い作動ガスを混合することにより、液体由来プラズマをより優先的に生成することも可能である。
作動ガスとしては、ヘリウム、窒素ガス、アルゴン、二酸化炭素などのガス類が使用できる。本形態においては、水素ガス、酸素ガスや二酸化炭素などの化学活性を有するガスも使用することができ、この場合には、化学活性が非常に高い作動ガス由来プラズマが得られる。又、これらのガスの混合物を使用しても良い。
本発明の第3の形態によれば、前記多孔質誘電体が誘電体チューブの内部に配置され、前記誘電体チューブの外面に外部電極が配設され、前記外部電極を介して前記多孔質誘電体に電圧を印加するので、前記誘電体チューブの静電容量を利用して、より大量の液中プラズマを、より高効率に生成することができる。
本形態の誘電体チューブは、静電容量が高いことが好ましいが、機械的耐久性、耐熱性及び化学的耐性も考慮する必要がある。材質としては、プラスチック、ガラスなどのシリカ、セラミックス等が使用できる。又、誘電体チューブの一部又は全部が、チタン酸バリウム等の高比誘電率を有する誘電体から形成されても良い。
又、高い静電容量を得るためには、この誘電体チューブが薄いほど好ましい。勿論、誘電体チューブの機械的強度を考慮する必要があるが、充分な機械的強度を得る為に、この誘電体チューブの外周に強度が高い導体チューブを配置してもよい。この場合には、導体チューブを外部電極として使用できる。
本発明の第4の形態によれば、前記多孔質誘電体が導体チューブの内部に配置され、前記導体チューブが外部電極として使用され、前記外部電極を介して前記多孔質誘電体に電圧を印加するので、導電チューブが電極及び収納壁となる単純な構造を用いて、液中プラズマを得ることができる。この導電チューブは、前記多孔質誘電体を完全に包有することが好ましく、この場合は、前記多孔質誘電体の全体に電界を形成することができる。導電チューブの材質としては、金属等の導電性物質であればどの様なものでも使用できるが、充分な機械的耐性、耐熱性及び化学的耐性を有することが勿論必至である。最も好ましいのはステンレス等の鉄合金であるが、銅やアルミニウムなども利用できる。
本発明の第5の形態によれば、前記外部電極にコンデンサを接続し、前記コンデンサを介して前記多孔質誘電体に電圧を印加するので、高い静電容量を有するコンデンサに電気エネルギーを貯蔵し、この電気エネルギーにより液中プラズマをより大量且つ高効率に生成することができる。本形態は、特に第4の形態に応用することにより、より高い効果が得られる。即ち、誘電体チューブを使用しない場合に、充分な静電容量を確保することができる。しかし、本形態を第3の形態に応用しても良い。即ち、誘電体チューブとコンデンサを併用しても良く、この場合には誘電体チューブとコンデンサの両方の静電容量を利用することができる。コンデンサの種類は問わないが、液中プラズマの発生量に応じた静電容量を有する必要がある。又、コンデンサの交流特性及びパルス電流特性は、多孔性誘電体と収納壁の合体物の交流特性及びパルス電流特性と、できるだけ整合させることが好ましい。
本発明の第6の形態によれば、本形態のプラズマ発生装置が、液体が供給される無数の連通孔を有する多孔質誘電体と、前記多孔質誘電体を密封状に収納して前記液体の漏洩を防止する収納壁と、前記多孔質誘電体に配置されて前記連通孔の内部に放電を発生させる為の2つ以上の電極と、前記電極に電圧を印加する電源とを有するので、本形態のプラズマ製造装置に前記液体を供給し、前記連通孔の内部においてジュール加熱を行うことにより液体を気化して液体由来ガスを生成し、前記連通孔の内部において放電を行うことにより、この液体由来ガスを電離して、液中プラズマとして液体由来プラズマを生成することができる。或いは、前記液体と同時に作動ガスを供給することにより、液中プラズマとして作動ガス由来プラズマを生成することができる。何れの場合においても、第1の形態について説明した通り、前記連通孔により形成される3次元の空間及び前記多孔質誘電体の静電容量を利用して液中プラズマを生成することができ、従来技術と比較して液中プラズマを大量且つ高効率に生成できる液中プラズマ発生装置が得られる。
第1の形態について説明した通り、多孔質誘電体は無数の連通孔を有するので、液体などの流体への通過性を有する。多孔質誘電体としては、例えばガラス粉末を焼結させたガラスフィルター、セラミックス粉末を焼結させたセラミックス、無数のガラスビーズ、及び/又はセラミックビーズなどが使用でき、必要な静電容量、機械的耐久性、化学的耐性などを考慮して決定される。
収納壁は、前記多孔質誘電体を密閉して、液体の漏洩を防止させる。なお、この収納壁に、導入部側の導入方蓋部や導出部側の導出方蓋部などの、補助的な密閉手段が配置されても良い。この収納壁の材質としては、第7の形態について説明する通り、誘電体を使用することができる。又、第8の形態について説明する通り、導体を使用することもできる。又、この収納壁内においては、前記多孔質誘電体が、前記収納壁の内部と密接するように、隙間無しに配置されることが好ましい。この場合には、液中プラズマは、多孔質誘電体と収納壁の間の空間ではなく、多孔質誘電体の内部において確実に生成され、本発明における3次元領域を利用する液中プラズマ発生を確実に行うことができる。収納壁が誘電体から形成され、更に外部電極がこの収納壁の外面の一部のみに形成される場合においては、この外部電極に面する収納壁の内表面のみに多孔質誘電体が密接していれば、3次元領域を利用する液中プラズマ発生を充分に行うことができる。
電極の形状は、特に問わないが、前記多孔質誘電体の全体を包有する電界を形成できるように配置されることが好ましい。例えば、前記多孔質誘電体の中心軸をほぼ貫通する内部電極と、前記多孔質誘電体の全体を取り囲む外部電極の組合せが使用できる。又、多孔質誘電体の全体を取り囲む2つ以上の外部電極の組合せを使用しても良い。尚、電極が多孔質誘電体に直接に面する場合は、この多孔質誘電体の表面がこの電極の表面と密接するように、隙間無しに配置されることが望ましい。この場合には、液中プラズマは、多孔質誘電体と電極の間の空間ではなく、多孔質誘電体の内部において確実に生成され、本発明における3次元領域を利用する液中プラズマ発生を確実に行うことができる。
導入部は液体の導入管であり、材質は特に問わないが、この導入部の材質が導電性物質である場合は、この導入部を電極として使用することができる。この場合には、導入部が前記多孔質誘電体に埋め込まれ、この埋め込まれた部分に多数の導入孔が穿孔されていることが好ましい。又、この導入部に作動ガスの供給手段が配設されても良いし、または作動ガス供給手段がこの導入部の上流側に配設されても良い。作動ガス供給手段が配設される場合には、第2の形態における生成方法を実施して、作動ガス由来プラズマを生成することができる。更に、この導入部に、不純物を含有する被処理液を供給する被処理液供給手段を接続してもよい。この場合は、前記被処理液供給手段と本形態のプラズマ発生装置により、被処理液浄化装置が形成される。
液体としては、第1の形態に関する説明において記載された通り、水や有機溶媒などが使用できる。この液体がガス成分を含まない場合は、前記多孔質誘電体の連通孔内部で、加熱等による液体の気化を行い、この気化ガス(液体由来ガス)をプラズマ化することにより液中プラズマ(液体由来プラズマ)が得られる。又、作動ガスを予め液体に混合した混合液体を使用する場合は、加熱等による気化は必要無く、作動ガスがプラズマ化されて、液中プラズマ(作動ガス由来プラズマ)が得られる。尚、同プラズマ発生装置内で、加熱気化を経る液中プラズマ発生と、作動ガスをプラズマ化する液中プラズマ発生を、時間を置いて別々に行っても良いし、又は同時に行ってもよい。
本発明の第7の形態によれば、前記収納壁を誘電体チューブとして、前記電極の少なくとも1つを前記誘電体チューブの外面に配設される外部電極とするので、第3の形態について説明した通り、前記誘電体チューブの静電容量を利用して、より大量の液中プラズマを、より高効率に生成する液中プラズマ発生装置を得ることができる。
第3の形態と同様に、本形態の誘電体チューブは、静電容量が高いことが好ましいが、機械的耐久性、耐熱性及び化学的耐性も考慮する必要がある。材質としては、プラスチック、ガラスなどのシリカ、セラミックス等が使用できる。又、誘電体チューブの一部又は全部が、チタン酸バリウム等の高比誘電率を有する誘電体から形成されても良い。
又、高い静電容量を得るためには、この誘電体チューブが薄いほど好ましい。勿論、誘電体チューブの機械的強度を考慮する必要があるが、充分な機械的強度を得る為に、この誘電体チューブの外周に強度が高い導電チューブを配置してもよい。この場合には、導電チューブを外部電極として使用できる。
更に、外部電極が前記多孔質誘電体を完全に包有することが好ましく、この場合は、前記多孔質誘電体の全体に電界を形成することができる。
本発明の第8の形態によれば、前記収納壁が導体チューブであり、前記導体チューブを前記電極の少なくとも1つである外部電極として使用するので、第4の形態において説明した通り、導電チューブが電極及び収納壁となる単純な構造を有する液中プラズマ発生装置を得ることができる。第4の形態と同様に、この導電チューブは、前記多孔質誘電体を完全に包有することが好ましく、この場合は、前記多孔質誘電体の全体に電界を形成することができる。導電チューブの材質としては、金属等の導電性物質であればどの様なものでも使用できるが、充分な機械的耐性、耐熱性及び化学的耐性を有することが勿論必至である。最も好ましいのはステンレス等の鉄合金であるが、銅やアルミニウムなども利用できる。
本発明の第9の形態によれば、前記外部電極にコンデンサを接続して充放電させるので、第5の形態について説明した通り、高い静電容量を有するコンデンサに電気エネルギーを貯蔵し、この電気エネルギーにより液中プラズマをより大量且つ高効率に生成できる液中プラズマ発生装置を得ることができる。本形態は、特に第7の形態に応用することにより、より高い効果が得られる。即ち、誘電体チューブを使用しない場合に、充分な静電容量を確保することができる。しかし、本形態を第8の形態に応用しても良い。即ち、誘電体チューブとコンデンサを併用しても良く、この場合には誘電体チューブとコンデンサの両方の静電容量を利用することができる。コンデンサの種類は問わないが、液中プラズマの発生量に応じた静電容量を有する必要がある。又、コンデンサの交流特性は、多孔性誘電体と収納壁の合体物の交流特性と、できるだけ適合することが好ましい。
本発明の第10の形態によれば、前記第6〜9のいずれかの形態の液中プラズマ発生装置と、被分解物を含有する被処理液を供給する被処理液供給手段から構成され、前記液中プラズマ発生装置により発生された液中プラズマを、プラズマ前記被分解物の分解、酸化還元、殺菌及び脱色のうち1つ以上の作用を付与させることができる。従って、屎尿、工場排水、畜産排水などに含有される有害な種々の被分解物を分解・酸化還元・殺菌・脱色して改質及び/又は除去することができ、被処理液を高効率に浄化することができる。
本発明の第11の形態によれば、前記被処理液が飲用水、飲料水原水、下水、汚水、廃液又はメッキ廃液であるから、分解、酸化還元、殺菌及び脱色のうち1つ以上の作用を有する電離イオン種により、これらの液体に溶解する残留性有機汚染物質(POPs)や有害な微生物などを分解・酸化還元・殺菌・脱色することができる。例えば、前記下水、廃液又は汚水に含まれる屎尿、液中のPOPs、大腸菌等の有害微生物、前記メッキ廃液に含まれる有機金属化合物などの有害物質を簡易に分解・酸化還元・殺菌・脱色して除去及び/又は浄化することができる。
本発明の第12の形態によれば、前記第6〜第9のいずれかの形態の液中プラズマ発生装置と、前記導出部に連結されたイオン分離手段から構成され、前記イオン分離手段は、前記液体を流通させるイオン分離流路と、この流路の両側面に配設された少なくとも1対の電極対と、この電極対に直流電圧を印加する直流電源から構成されから、陽イオン含有溶液と陰イオン含有溶液を効率的に分離して回収することができる。回収される液体が、本発明に係る液中プラズマ発生装置によりあらかじめ高濃度のOHイオンとHとをイオン種として含有する活性イオン種である場合、既存技術のように、乳酸カルシウムや食塩などの電界促進剤を加えることなく、更にイオン分離のためのイオン透過性隔膜を用いることなく、簡便かつ永続的に、安価な直流電界分離手段装置によりアルカリ水と酸性イオン水に高効率に分離することができる。
本発明に係る液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(1A)、A領域の拡大図(1B)及びB−B断面図(1C)である。 図1の導電性導入部10の斜視図である。 作動ガス混入部28が装備された液中プラズマ発生装置1の概略側断面図である。 液体26が充填された図1の多孔質誘電体2内において、液体由来ガス36及び液体由来プラズマ38が生成される過程を示す概略部分側断面図である。 混合液体32が充填された図3の多孔質誘電体2内において、作動ガス由来プラズマ40が生成される過程を示す概略部分側断面図である。 収納壁4として導電チューブ42を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(6A)及びC−C横断面図である。 コンデンサ44が接続された液中プラズマ発生装置1の概略側断面図である。 導入部46から独立された内部電極48を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(8A)及びD−D横断面図(8B)である。 第1外部電極50と第2外部電極52を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(9A)及びE−E横断面図である。 本発明に係るイオン含有液体生成装置のイオン分離手段70を示す概略構成図である。 図10のイオン分離手段70を示す上面図である。 図10及び11のイオン分離手段70のF−F横断面図である。 従来の液中プラズマ発生装置101の概略断面図である。 図13における従来の液中プラズマ発生装置101の要部拡大図である。
以下において、本発明の実施形態を、添付する図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(1A)、A領域の拡大図(1B)及びB−B断面図(1C)である。図1における液中プラズマ発生装置1は、多孔質誘電体2と、多孔質誘電体2を収納する収納壁4である誘電体チューブ6と、誘電体チューブ6の外部に配置される外部電極8と、液体26の導入部である導電性導入部10と、多孔質誘電体2内を流通した液体26を排出する導出部14と、導電性導入部10と外部電極8に接続されたパルス交流電源20を有する。尚、図1においては、液体26は未供給である。
導電性導入部10は、多孔質誘電体2に、液体26を、矢印aの方向へ供給する。この導電性導入部10は、金属等の導電性物質から製造され、パルス交流電源22に接続されて、内部電極としても機能する。この導電性導入部10の先端付近は、多孔質誘電体2に埋め込まれ、この埋め込まれた部分において多数の導入孔12が穿孔され、液体26が、これらの導入孔12を矢印b方向へ通じて、多孔質誘電体2に供給される。
多孔質誘電体2は、ガラスやセラミックスなどの誘電体から形成され、多数の連通孔24を有し、流体通過性を有する。この多孔質誘電体2は、例えばガラス粉末を焼結させたガラスフィルター、セラミックス粉末を焼結させたセラミックスフィルター、無数のガラスビーズ及び/又はセラミックビーズ等からなる。収納壁4である誘電体チューブ6内において、多孔質誘電体2は、誘電体チューブ6の表面及び導電性導入部の表面と隙間無しの状態で、密接されて配置される。従って、液体26は、全て連通孔24を通過して、導入孔12から導出部14へ流通する。尚、液体26の連通孔24内の流動方向は、後述する電圧による電界の方向と直交する。導電性導入部12と外部電極8の間に、パルス交流電源20により電圧が印加された場合に、多孔質誘電体2に電気エネルギーが貯蔵され、この電気エネルギーにより連通孔24内に電界が発生する。この電界が、液体24の気化により発生した液体由来ガス36の電離を誘発して、液体由来プラズマ38が生成される。
誘電体チューブ6は、多孔質誘電体2を密閉して液体26の漏洩を防止する。また、誘電体チューブ6は静電容量を有し、電圧印加の時点において、電気エネルギーの一部を貯蔵することにも使用される。又、誘電体チューブ6においては、液体26の上流側に導入方蓋部16、並びに液体26の下流側に導出方蓋部18が配置され、誘電体チューブ6と共に液体26の漏洩を防止する。これらの導入方蓋部16及び導出方蓋部18は取り外しができ、多孔質誘電体2の誘電体チューブ6への出し入れを容易にする。これらの蓋部の材質としては、絶縁体も導電体も使用できるが、絶縁体が望ましい。
外部電極8は、誘電体チューブ6の円周を取り囲むように形成される。又、導電性導入部10が多孔質誘電体2のほぼ全長にわたって埋め込まれているので、多孔質誘電体2全体において、液体26への電界が形成されるように配置されている。
パルス交流電源20は、内部電極である導電性導入部10と外部電極8に接続され、これらの電極の間にパルス交流を印加する。また、外部電極8側に、アース22が接続され、誘電体チューブ6付近が接地される。尚、電源としては、交流電源が望ましいが、パルス電源の他にも、正弦波電源も使用できる。
導出部14は、液中プラズマ及び/又はプラズマからの生成物である陽イオン及び陰イオンを含有する液体26を外部へ矢印c方向に排出する。導出部の材質としては、ステンレスなどの導電体や、プラスチックなどの絶縁体が使用できるが、液中プラズマ並びに前記陽イオン及び陰イオンへの化学的耐性を有することが望ましい。
図2は、図1の導電性導入部10の斜視図である。図1において説明した通り、この導電性導入部10の先端付近は、多孔質誘電体2に埋め込まれる。図2においては、この埋め込まれた部分において穿孔された導入孔12が示される。これらの導入孔12を通じて、後記する多孔質誘電体2に液体が供給される。導入孔12の形状は任意であるが、円形又は楕円形が望ましい。又、導入孔12を有する導電性導入部10の代わりに、網状に形成された導電性導入部などを使用しても良い。
図3は、作動ガス混入部28が装備された液中プラズマ発生装置1の概略側断面図である。図3における作動ガス混入部28は、導電性導入部10に装備された混入管であり、作動ガス30が矢印dの方向に流入して、導電性導入部10内において、矢印aの方向に流入された液体26と混合して、混合液体32が生成される。この混合液体32が、矢印bの方向へ導入孔12を通過して、多孔質誘電体2へ供給される。尚、図3においては、液体26及び作動ガス30は未供給である。混合液体32を生成する手段としては、図3における形態の他に、導電性導入部10よりも上流側に作動ガス30を混入させる機構が配置されても良い。
図4は、液体26が充填された図1の多孔質誘電体2内において、液体由来ガス36及び液体由来プラズマ38が生成される過程を示す概略部分側断面図である。
(4A)には、矢印eの方向に流通する液体26が連通孔24を充填するステップが図示されている。この時点においては、導電性導入部10と外部電極8の間に電圧が印加されておらず、従って液体26には気泡34は形成されていない。
(4B)には、パルス交流電圧が導電性導入部10と外部電極8の間に印加され、気泡34が生成されるステップが図示されている。この電圧により、液体26内にジュール加熱が発生し、液体26が気化して、液体由来ガス36を包有する気泡34が連通孔24内に多数形成される。
(4C)には、前記電圧により液体由来ガス36が電離して、液体由来プラズマ38が気泡34内に形成されるステップが図示されている。導電性導入部10と外部電極8の間に印加されたパルス電圧により、静電容量を有する多孔質誘電体2及び誘電体チューブ6内に電気双極子モーメントが発生し、このモーメントにより連通孔24内に電界が発生する。この電界が一定以上に強くなると、液体由来ガス36が電離して、液体由来プラズマ38となる。尚、本発明者の研究によれば、液体として水を使う場合、水蒸気ガスを電離させるために必要な電界強度は、3.7×10V/mである。特許文献1などの従来技術においては、液中プラズマは、電極間の、ほぼ2次元状の狭窄な領域内でしか発生しなかった。本発明においては、多孔質誘電体2の3次元状の連通孔24内においてプラズマが発生するので、より大量の液中プラズマが得られる。
(4D)には、液体由来プラズマ38を包有する気泡34が、液体26と一緒に、矢印eの方向へ移動するステップが図示される。液体由来プラズマ38が充分な寿命を有する場合は、液体由来プラズマ38が導出部14へ到達して、液体26と共に排出される。液体由来プラズマ38の寿命が短い場合は、液体由来プラズマ38の電離成分が、陽イオン及び陰イオンとして液体26に溶解され、導出部14から液体26と共に排出される。液体プラズマ発生装置1が被処理液浄化装置の一部であり、液体26が不純物を含有する被処理水である場合は、この不純物が液体由来プラズマ38、陽イオン及び陰イオンと反応するので、これらの液中プラズマ及び電離成分が多孔質誘電体2内において全て消費され、導出部14から排出されない可能性もある。
図5は、混合液体32が充填された図3の多孔質誘電体2内において、作動ガス由来プラズマ40が生成される過程を示す概略部分側断面図である。(5A)には、矢印eの方向に流通する混合液体32が連通孔24を充填するステップが図示されている。前述した通り、混合液体32は液体26と作動ガス30の混合物である。作動ガス30が既に気泡34内に包有されているので、ジュール加熱による液体26の気化が必要無く、従って比較的な低温状態で、液中プラズマを生成することができる。尚、気泡34は作動ガス30を包有しているが、液体26が蒸気圧を有する場合には、液体26の気化もある程度発生し、従って気泡34内には液体由来ガス36も含有される。この場合には、(5B)に図示される電圧印加により、作動ガス30と液体由来ガスが両方とも電離してプラズマ化する。
(5B)には、パルス交流電圧が導電性導入部10と外部電極8の間に印加され、作動ガス30が電離して、作動ガス由来プラズマ40が気泡34内に形成されるステップが図示されている。図4の(4C)について説明した通り、多孔質誘電体2及び誘電体チューブ6により、電気双極子モーメントが発生して電気エネルギーが貯蔵され、このモーメントにより連通孔24内に電界が発生する。この電界により作動ガス30が電離してプラズマ化することにより、液中プラズマとして作動ガス由来プラズマ40が生成される。尚、(5A)について説明した通り、気泡34内に、作動ガス30と液体由来ガス36が共存する場合は、作動ガス由来プラズマ40の他にも、液体由来プラズマ38が生成される。
(5C)には、少なくとも作動ガス由来プラズマ40を包有する気泡34が、液体26と一緒に、矢印eの方向へ移動するステップが図示される。図4の(4D)について説明した通り、発生した作動ガス由来プラズマ40等の液中プラズマ及び/又は電離成分である陽イオン及び陰イオンは、連通孔24内において不純物等との反応により消費されない限り、液体26と共に、導出部14から排出される。
図6は、収納壁4として導電チューブ42を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(6A)及びC−C横断面図である。導電チューブ42は、金属等の導電性物質から形成される。図6においては、パルス交流電源22が導電チューブ42に直接接続されていて、導電チューブ42が外部電極として機能する。多孔質誘電体2は、導電チューブ42の内表面及び導電性導入部の外表面に、隙間無しの状態で、密着されて配置される。導電チューブ42は、多孔質誘電体2全体を取り囲み、導電性導入部10が多孔質誘電体2のほぼ全長にわたって埋め込まれているので、電界が多孔質誘電体2のほぼ全体に形成される。図1〜5に記載される液中プラズマ発生装置1と比較して、誘電体チューブ6を欠く分だけ、静電容量が減るが、多孔質誘電体2が充分な静電容量を有する場合は、液中プラズマ発生装置として充分に機能する。
図7は、コンデンサ44が接続された液中プラズマ発生装置1の概略側断面図である。
(7A)においては、図6の導電チューブ42を有する液中プラズマ発生装置1が図示される。(7A)の装置の横断面は図6の(6B)と同じである。図6について説明した通り、誘電体チューブ6を欠く場合は、その分だけ静電容量が減るが、コンデンサ44を接続することにより、パルス電源と装置1全体の負荷との間における整合を取ることができ、効率よく電力伝達させることができる。
(7B)においては、図1の誘電体チューブ6を有する液中プラズマ発生装置1が図示される。(7B)の装置の横断面は図1の(1C)と同じである。この様に、導電体チューブ6とコンデンサ44を併有させ、これらの整合をとることにより、大量の液中プラズマを発生させることができる。装置1全体の整合を取るためには、(7A)に示される通りに、コンデンサ44を直列接続させても良いし、(7B)に示される通りに、コンデンサ44を並列接続させても良い。
図8は、導入部46から独立された内部電極48を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(8A)及びD−D横断面図(8B)である。導入部46はパルス交流電源20と接続されておらず、その代わりに、多孔質誘電体2の中心軸をほぼ貫通するように、内部電極48が配置され、パルス交流電極20に接続されている。内部電極48の外表面及び収納壁4である誘電体チューブ6の内表面には、多孔質誘電体2が、隙間無しの状態で、密着されて配置されている。内部電極48と外部電極8の間に電圧が印加され、生じた電界により液中プラズマが生成される。勿論、図6及び図7の(7B)に示される通りに、収納壁4として導電チューブ42が配置されても良いし、コンデンサ44が接続されても良い。また、図3に示される通りに、作動ガス混入部28が配置されても良い。
図9は、第1外部電極50と第2外部電極52を有する液中プラズマ発生装置1の概略側断面図(9A)及びE−E横断面図(9B)である。図9の液中プラズマ発生装置1においては、内部電極は配置されていない。その代わりに、互いに絶縁された第1外部電極50と第2外部電極52が、収納壁4である誘電体チューブ6の外面に配置され、前記電極にパルス交流電源20が接続され、これらへの電圧印加により液中プラズマが発生する。尚、多孔質誘電体2は、第1外部電極50及び第2外部電極52に面する誘電体チューブ6(収納壁4)の内表面に、隙間無しの状態で、密接されて配置されている。勿論、図3に示される通りに、作動ガス混入部28が配置されても良い。
図10は、本発明に係るイオン含有液体生成装置のイオン分離手段70を示す概略構成図である。上述の液中プラズマ発生装置1にイオン含有液体の分離手段を配設することにより、イオン含有液体生成装置72が構成される。前記分離手段は、分離容器54と、この分離容器54内の両側面に、それぞれ、設置された負電極56aと正電極56bと、これらの電極に電圧を印加する直流電源68(図11参照)から構成される。この分離容器54には、液中プラズマ発生装置から活性イオン種液が流入されるイオン種液供給管58が設置され、分離回収されたイオン液体を供給する陰イオン流出口59及び陽イオン流出口61が設けられている。前記分離容器54内には、第1〜第4隔壁54a、54b、54c、54dが形成され、更に最終段階の前段でイオン液体を分離する第1分離壁54eと、陰イオン種液及び陽イオン種液を最終的に分離する第2分離壁54fが形成されている。従って、前記分離容器54内には、第1〜第3分離槽60a、60b、60cが設けられ、更に第1陽イオン分離槽62a、第2陽イオン分離槽62b、第1陰イオン分離槽64a及び第2陰イオン分離槽64bが設けられている。
図11は、図10のイオン分離手段70を示す上面図であり、イオン含有液体の分離回収方法を説明する。液中プラズマ発生装置1から供給された活性イオン種液は、前記第1分離槽60a〜第3分離槽60cへ流入するに従って、陰イオンは正電極側へ、陽イオンは負電極側へ分離されていく。図12の分離回収容器54のF−F線断面図に示すように、第1〜第4隔壁54a、54b、54c、54dには分離液誘導路55が設けられ、段階的に高さが低くなると共に、各隔壁の上部から流入したイオン種液を次槽へは隔壁下部から流出させる。段階的に各電極側へ陰イオンと陽イオンを分離しながら隣接する分離槽へ流入させる。図11及び図12に示されるように、第1分離槽60aに前記イオン種供給管58から供給された第1分離液65aが第2分離槽60bの第2分離液65bを経て第3分離槽60cに流入したとき、第3分離液65cは、ほぼ陰イオン種液と陽イオン種液に各電極側へ分離されている。
更に、図12に示すように、第1分離壁54e及び第2分離壁54fが形成されて第1陽イオン分離槽62aと第1陰イオン分離槽64aに隔てられ、更に第2陽イオン分離槽62bと第2陰イオン分離槽64bでは、高純度な陰イオン種液と陽イオン種液に分離される。図12に示した実施例では、液中プラズマ発生装置1において水から活性イオン種液が生成されている。即ち、前記ジュール熱により水を沸騰気化し、水分子(HO)からなる気化泡領域を形成させて、前記高電圧パルスにより水酸基(OH)と水素イオン(H)からなるプラズマを発生させている。従って、水酸基(OH)と水素イオン(H)が溶解した活性イオン種液が前記イオン種液供給管58から流入し、最終的にはアルカリイオン水と酸性イオン水が分離され、それぞれ、陰イオン種液流出管59aと陽イオン種液流出管61aから各々のイオン含有液体が供給される。
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
本発明に係る液中プラズマ発生方法及び液中プラズマ発生装置においては、3次元領域を利用して液中プラズマを発生するので、従来技術と比較して、液中プラズマの発生量及び発生効率が、飛躍的に向上される。従って、液中プラズマによる液体化学反応の工業的応用が促進される。例えば、本発明の液中プラズマ発生装置を被処理液浄化装置に応用することにより、被処理液内の汚染物質を高効率に処理することができる。又、本発明の液中プラズマ発生装置をイオン含有液体生成装置に応用することにより、容易に上質なアルカリイオン水及び/又は酸性イオン水の健康水や工業利用可能な処理水を製造することができる。
1 液中プラズマ発生装置
2 多孔質誘電体
4 収納壁
6 誘電体チューブ
8 外部電極
10 導電性導入部
12 導入孔
14 導出部
16 導入方蓋部
18 導出方蓋部
20 電源
22 アース
24 連通孔
26 液体
28 作動ガス混入部
30 作動ガス
32 混合液体
34 気泡
36 液体由来ガス
38 液体由来プラズマ
40 作動ガス由来プラズマ
42 導電チューブ
44 コンデンサ
46 導入部
48 内部電極
50 第1外部電極
52 第2外部電極
54 分離容器
54a 第1隔壁
54b 第2隔壁
54c 第3隔壁
54e 第1分離壁
54f 第2分離壁
55 分離液誘導路
56a 負電極
56b 正電極
58 イオン種液流入管
59 陰イオン流出口
59a 陰イオン流出管
60a 第1分離槽
60b 第2分離槽
60c 第3分離槽
61 陽イオン流出口
61a 陽イオン流出管
62a 第1陽イオン分離槽
62b 第2陽イオン分離槽
64a 第1陰イオン分離槽
64b 第2陰イオン分離槽
65a 第1分離液
65b 第2分離液
65c 第3分離液
68 直流電源
70 イオン分離手段
72 イオン含有液体生成装置
101 液中プラズマ発生装置
122 電極板(電圧印加電極)
124 誘電体
126 孔あき電極板(接地電極)
127 孔あき構造部分
127a 開口部
150 送液管
152 流入路
153 流出路
154 絶縁体(送液管壁)
160 多孔質絶縁体
160a 上面
162 ビーズ
164 ギャップ
G 気泡

Claims (10)

  1. 液体が供給される無数の連通孔を有する多孔質誘電体と、前記多孔質誘電体を密封状に収納して前記液体の漏洩を防止する収納壁と、前記連通孔の内部に放電を発生させる為の2つ以上の電極と、前記電極に電圧を印加する電源と、外部から前記連通孔へ前記液体を供給する導入部と、前記連通孔から前記液体を外部へ排出する導出部からなり、前記導入部は導電性物質から形成される導電性導入部から構成され、前記導電性導入部の先端は前記多孔質誘電体に埋め込まれ、且つこの埋め込まれた部分に多数の導入孔が穿孔され、前記導入孔から前記多孔質誘電体に前記液体が供給され、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に発熱及び放電を発生させ、前記発熱により前記連通孔内で前記液体を気化して液体由来ガスを生成し、前記放電により前記連通孔内で前記液体由来ガスをプラズマ化して液体由来プラズマを生成することを特徴とする液中プラズマ発生装置。
  2. 少なくとも液体と作動ガスの混合液体が供給される無数の連通孔を有する多孔質誘電体と、前記多孔質誘電体を密封状に収納して前記液体の漏洩を防止する収納壁と、前記連通孔の内部に放電を発生させる為の2つ以上の電極と、前記電極に電圧を印加する電源と、外部から前記連通孔へ前記混合液体を供給する導入部と、前記連通孔から前記液体を外部へ排出する導出部からなり、前記導入部は導電性物質から形成される導電性導入部から構成され、前記導電性導入部の先端は前記多孔質誘電体に埋め込まれ、且つこの埋め込まれた部分に多数の導入孔が穿孔され、前記導入孔から前記多孔質誘電体に前記混合液体が供給され、前記多孔質誘電体に電圧を印加して前記連通孔の内部に放電を発生させ、前記放電により前記連通孔内で少なくとも前記作動ガスをプラズマ化して作動ガス由来プラズマを生成することを特徴とする液中プラズマ発生装置。
  3. 前記導電性導入部の中に前記作動ガスを流入させる作動ガス混入部を設け、前記導電性導入部の中で前記作動ガスを前記液体に混合して前記混合液体が生成される請求項2に記載の液中プラズマ発生装置。
  4. 前記収納壁は誘電体チューブであり、前記誘電体チューブの外部に外部電極を配置し、この外部電極を前記電極の1つとして使用する請求項1〜3のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置。
  5. 前記収納壁は導チューブであり、前記導チューブを前記電極の1つである外部電極として使用する請求項1〜3のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置。
  6. 前記導電性導入部を前記電極の1つとして使用する請求項1〜5のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置。
  7. 前記電極にコンデンサを接続して充放電させる請求項1〜6のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置と、不純物を含有する被処理液を前記導入部に供給する被処理液供給手段とから構成され、前記液中プラズマ発生装置により発生されたプラズマが前記連通孔の内部で前記不純物の分解、酸化還元、殺菌及び脱色のうち1つ以上の作用を行い、前記不純物を改質及び/又は除去することを特徴とする被処理液浄化装置。
  9. 前記被処理液が飲用水、飲料水原水、下水、汚水、廃液又はメッキ廃液である請求項に記載の被処理液浄化装置。
  10. 請求項1〜7のいずれかに記載の液中プラズマ発生装置と、前記導出部に連結されたイオン分離手段から構成され、前記イオン分離手段は、前記導出部から排出された前記液体を流通させるイオン分離流路と、このイオン分離流路の両側面に配設された少なくとも1対の電極対と、この電極対に直流電圧を印加する直流電源から構成され、前記電極対の負極により陽イオン含有液体を回収し、また前記電極対の正極により陰イオン含有液体を回収することを特徴とするイオン含有液体生成装置。
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