JP6007395B2 - 交通検知システム - Google Patents

交通検知システム Download PDF

Info

Publication number
JP6007395B2
JP6007395B2 JP2012055321A JP2012055321A JP6007395B2 JP 6007395 B2 JP6007395 B2 JP 6007395B2 JP 2012055321 A JP2012055321 A JP 2012055321A JP 2012055321 A JP2012055321 A JP 2012055321A JP 6007395 B2 JP6007395 B2 JP 6007395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
laser
detection area
detection
road
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012055321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013190898A (ja
Inventor
一郎 中堀
一郎 中堀
森 一生
一生 森
浩宣 足立
浩宣 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sohatsu Systems Laboratory Inc
Original Assignee
Sohatsu Systems Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sohatsu Systems Laboratory Inc filed Critical Sohatsu Systems Laboratory Inc
Priority to JP2012055321A priority Critical patent/JP6007395B2/ja
Publication of JP2013190898A publication Critical patent/JP2013190898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6007395B2 publication Critical patent/JP6007395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、高速道路など道路を通行する車両に関する諸情報を収集する交通検知システムに関する。例えば、道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長などを推定する。
高速道路など道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長などを計数することは従来から行われている。例えば、道路交通量調査において、車両が道路を通過する台数が人手によるカウンターなどで計測されており、通行台数や車種などが交通量データとして収集されている。従来、交通量調査のほとんどは人手による観測であるため、コストがかかる上に、長時間にわたる調査は困難であり、データの精度も高くない。
そこで、様々な自動交通検知システムが開発されている。
検知精度の良いシステムとして、「ループコイル」と呼ばれる機器を用いたループコイル式の交通検知システムが知られている。ループコイル式の交通検知システムは、ループコイルと呼ばれる導体を道路地中に埋設したシステムである。金属車体である車両が通過すると、地中に埋設したループコイルのインダクタンスが変化する。ループコイル式の交通検知システムは、このループコイルのインダクタンスを道路上に所定間隔(例えば6.9m)を置いて2つ埋設しておき、これら2カ所のループコイルのインダクタンスの変化をそれぞれ検知することで2ヶ所の地点での車両の通過を検知し、交通量を計測するシステムとなっている。ループコイルのインダクタンス変化は精度良く検知することができ、また、ループコイルを埋設した2ヶ所の地点での車両の通過時刻を検知することができるため、ループコイル式の交通検知システムを用いることにより、車両の通過台数のみならず、車両ごとの通過速度や車長などを精度良く計測することができる。現在の技術では、それらデータを99%以上の精度で検知できるとされている。
このように、ループコイル式の交通検知システムは、車両の通過台数、車両ごとの通過速度、車長などを精度良く計測することができるシステムであるものの、以下に示すように、実用面や運用面での問題が指摘されている。
第1の問題点は、ループコイルの断線などの故障が多いという問題である。ループコイルは道路地中に埋設されているが、地表面を通過する車両によるインダクタンス変化を検知するため、比較的浅い深さ(例えば地中5cm程度)に埋設する必要がある。しかし、道路地表面の浅い箇所に埋設した場合、道路を通過する車両の重量により地中のループコイルにかかる圧力変化が大きく、ループコイルの断線という問題が起きやすいことが知られている。そのため、定期的なループコイルの交換が必要となる。しかし、地中に埋設したループコイルを交換したり修理したりするメンテナンス作業は、交通を長時間にわたり遮断し、道路の舗装を剥がして行うなどの作業負荷が大きく、実用面、運用面では問題が多いとされている。
第2の問題点は、雪に弱いという問題点である。道路表面上に堆積した積雪は、磁気遮蔽効果が大きく、車両が通過してもループコイルでのインダクタンス変化を検出できないという不具合がしばしば発生することが知られている。そのため、積雪が多い地域ではループコイル式の交通検知システムは導入に不向きであるとされている。
これら問題点に鑑み、以下のように、ループコイル式とは異なる別の検知方式を用いる交通検知システムが開発されている。
第1には、画像処理を用いる交通検知システムが知られている。撮像カメラを道路に向けて設置して画像を取得し、その画像を解析することで車両の通過を検知するシステムである。
しかし、画像処理を用いる交通検知システムは、検知精度において問題がある。道路を撮像した画像において車両を検知するアルゴリズムは進化しているものの、取得された画像において車両を検知する精度にはまだ改善する余地がある。また、複数台の車両が同時に写り込んだり大きな車両の陰に小さな車両が隠れていたりする場合、どうしても検出精度が下がってしまう。また、画像処理を用いる交通検知システムでは、雨の日は画像がぼやけるなどの問題があり、夜の時間帯などはヘッドランプの光が強く受光されるが車両自体は写り込みにくいなどの問題があり、検出精度が低下することがある。
第2には、レーザーセンサや超音波センサを用いた交通検知装置を用いた計測がある。
レーザーセンサや超音波センサは、図10(a)や図10(b)に示すように、所定箇所の道路を切るようにレーザービームや超音波を照射し、照射されたレーザービームや超音波ビームが道路面または道路上を通行する車両の表面という対象物から反射されて受信されるまでの時間を計測し、計測された時間に基づいて対象物までの距離を測定するものである(特許文献1、特許文献2)。その測定データを制御装置において解析すれば、レーザービームまたは超音波ビームの照射対象物がフラット、つまり、道路上を通行する車両がなく道路面から反射して受信されたパターンであれば道路上に通過車両がないと判断でき、レーザービームまたは超音波ビームの照射対象物に凹凸があれば、その一部が道路上を通行する車両から反射して受信されたパターンとして道路上に通過車両があると判断できる。
このレーザーセンサや超音波センサを用いた交通検知システムは、道路を毀損することなく空間に設置することができるため、上記第2の接触式車両計測装置を用いるシステムなどに見られたような道路埋設を伴う工事の有無、コスト、耐久年数の短さなどの問題は発生しない。特に、レーザーセンサを用いた交通検知システムであれば、スキャン速度、スキャン密度などを工夫することにより検知精度を上げることができるため、上記第1の簡易トラフィックカウンタを用いる交通検知システムに見られたような精度に起因する問題は発生しない。そのためレーザーセンサを用いた交通検知システムは、道路上を通過する車両の台数などは精度良く検出することができる優れたシステムであると考えられる。
なお、超音波センサは比較的短い距離に適しており、比較的に長い距離であればレーザーセンサを用いたシステムの方が有利である。また、解像度においても、レーザーセンサを用いたシステムの方が有利であるため、特に、レーザーセンサを用いた交通検知システムが注目されている。
そこで、本発明は、レーザーセンサを用いた交通検知システムの改善に重点をおいてなされたものである。
特開2003−308591号公報 特開2001−101568号公報
しかしながら、上記従来のレーザーセンサを用いた交通検知システムには以下のような問題がある。
高速道路などの道路を通過する車両は、乗用車、軽自動車、軽トラック、小型トラック、大型トラック、特殊車両など様々な車種の車両が混在して通過する環境であり、しかも車両ごとの速度が異なるため、車両毎の速度、車両毎の車長を検出することができない。
つまり、レーザーセンサを一台のみ用いるシステムである場合、車両ごとに速度が既知であれば車両ごとの車長が計算でき、また逆に、車両ごとの車長が既知であれば車両ごとの速度は計算できるが、両方ともが既知でない場合、1台のレーザーセンサにより得られるデータのみでは両者を同時に計算することはできない。
また、レーザーセンサを一台のみ用いるシステムの場合、複数台の車両が連なって通行した場合、レーザーセンサの角度によっては、検知信号において車両同士が重なって捉えられ、正確に車両が何台通過したのかを把握できない場合がある。
また、レーザーセンサを一台のみ用いるシステムの場合、大きなトラックのような車両が前方にあり、小さな車両が後方に続いて走行している場合、検知信号において前方の車両の陰に後方の車両が隠れてしまい、後方の小さな車両を把握できない場合がある。
そこで、従来のレーザーセンサを用いた交通検知システムにおいて、道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を検出するためには、2台のレーザーセンサを用いる必要があった。例えば、道路のA地点にレーザーセンサを設置して直下の道路を通過する車両に対してレーザーを照射して反射を受信することにより車両の進入を検知するとともに、離れた道路のB地点にもレーザーセンサを設置して直下の道路を通過する車両に対してレーザーを照射して反射を受信することにより車両の進入を検知し、両者のデータを突き合わせて道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を検出することとなる。
しかし、ここで、コスト増加という問題が発生してしまう。つまり、A地点とB地点に離れた位置において得られるレーザーセンサをそれぞれ設置するために構造物の建築などコストが向上してしまうという問題がある。また、A地点とB地点に離れた位置において得られるレーザーセンサの検出データを収集するため両地点間を結ぶように長距離ケーブルを配線するなどの工事も必要となりシステムが大掛かりとなりコストが向上してしまう。
さらに、設置工事の負荷と、設置工事における交通への影響の問題がある。
もし、従来技術により2台のレーザーセンサを用いて交通検知システムを導入する場合、数十メートル程度の間隔を置いた位置にそれぞれレーザーセンサを設置するための陸橋などの構造物が必要となるが、既設の高速道路の陸橋構造物などで数十メートル程度の間隔をおいて連続して設けられている陸橋などの構造物がほとんどない。もっとも、高速道路には行先表示板を掲示する陸橋構造物など多数の既設の構造物があるが、数十メートル程度の間隔をおいて連続している陸橋はそう多くはない。そのため、既設の高速道路に対して、従来技術により2台のレーザーセンサを用いて交通検知システムを導入する場合は、新らに高速道路上にわざわざ陸橋構造物を設置する工事が必要となる。この設置工事はコスト高を招くとともに交通を遮断して行わざるを得ず、交通に多大な影響を与えてしまう。
上記問題を解決するため、本発明は、1ヶ所の陸橋に設置するのみでシステムを構築できる交通検知システムを提供することを目的とする。つまり、本発明は、レーザーセンサを用いた交通検知システムでありながら、レーザーセンサを一カ所の陸橋に設置するだけで道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を検出することを可能とし、かつ、道路に設ける構造物が少なく、長距離ケーブルなどの配線を不要とした低コストで設置可能な交通検知システムを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の交通検知システムは、道路に設置した構造体から前記第1の車両検出エリアに対してレーザー光を照射し、その反射光を受光し、前記第1の車両検出エリアに進入し、離脱した車両を検知する第1のレーザー検知部と、前記構造体から前記第1の車両検出エリアとは離れた位置にある第2の車両検出エリアに対してレーザー光を照射し、その反射光を受光し、前記第2の車両検出エリアに進入し、離脱した前記車両を検知する第2のレーザー検知部と、前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリア間の距離と前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部から得た検知データを基に前記道路を通過した車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を含む車両通行情報を推定する推定制御部を備えたものである。特に、前記推定制御部が、前記第1の車両検出エリアおよび前記第2の車両検出エリアを前記道路のレーンに応じたレーンゾーンに分け、スキャンデータを前記レーンゾーンに対応する範囲ごとに分割処理して前記レーンごとに道路を通過した車両の推定する処理において、通過車両が前記第1の車両検出エリアおよび前記第2の車両検出エリアを通過する間に、車線変更を行った場合に、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方にて複数のレーンに2台の車両が同時に並走して進入したことが検知され、他方にて1台の車両のみが通過したことを検知すれば、前記推定制御部は、1台の車両が車線変更しつつ通過したもの推定することを特徴とするものである。
なお、2つの車両検出エリアを設定するにあたり、2つの車両検出エリア間にある程度距離を設けるが、一つの構造体に2つのレーザー検知部、つまり、第1のレーザー検知部と第2のレーザー検知部を設けるので、照射角度を調整することにより、2つの車両検出エリア間にある程度距離を確保するよう工夫する。そこで、上記構成において、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方が前記構造体の下方となるように前記第1のレーザー検知部または前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度が調整されており、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアの他方が前記構造体から離れた位置となるように前記第1のレーザー検知部または前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度が調整されていることが好ましい。ここでは、特に、前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリアとの間に、通過車両が車線変更できる程度の距離が離れるよう、前記第1のレーザー検知部または前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度を調整したものとする。
なお、第1の車両検出エリアと第2の車両検出エリアの関係はいずれが走行方向に対して先にあっても良い。例えば、前記第1の車両検出エリアが前記第2の車両検出エリアより前記道路の上流側に設定され、前記車両が、前記第1の車両検出エリアを通過してから前記第2の車両検出エリアを通過するように、かつ、前記第2の車両検出エリアが前記構造体の下方となるように、前記第1のレーザー検知部のレーザー照射方向と前記第2のレーザー検知部のレーザー照射方向が調整されたものでも良い。
上記構成において、構造体の例としては、前記道路を跨ぐように設けられた陸橋構造物であり、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部が前記陸橋構造物に取り付けられた構成例がある。
また、構造体の他の例としては、前記道路脇に設けられた櫓構造物であり、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部が前記櫓構造物に取り付けられた構成例がある。
次に、上記構成において、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部のスキャン速度が前記車両の速度に比べて十分速いものであることが好ましい。
ここで、上記の推定制御部による通過車両の諸情報の推定処理は以下のように実行する。
まず、車両台数Nは、前記第1のレーザー検知部が検出した前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12と、前記第2のレーザー検知部が検出した前記第2の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T21と離脱時刻T22に基づいて、前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12の繰り返しにより前記道路を通過する車両の台数Nを推定する。
次に、車両速度Vは、前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と前記第2の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T21との差分と前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリア間の距離Dから前記車両の速度Vを推定する。
また、車両車長Lは、前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12との差分と前記車両の速度Vより前記車両の車長Lを推定する。
ここで、高速道路や幹線道路など複数レーンを備えた道路に適用する場合、上記の推定処理を効率的に実行するため、前記推定制御部は、前記第1の車両検出エリアおよび前記第2の車両検出エリアを前記道路のレーンに応じたレーンゾーンに分けた制御処理を行うことが好ましい。さらに、前記推定制御部は、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部のスキャンデータを前記レーンゾーンに対応する範囲ごとに分割処理し、複数のレーンにおいて車両が通過しても、前記レーンごとに道路を通過した前記車両の数、前記車両毎の速度、前記車両毎の車長を推定する処理を行うことにより、効率処理を可能とする。このようなレーンゾーンに分けた解析処理により、推定制御部は効率的に推定処理を行うことができる。
次に、第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部のスキャンデータを推定制御部により解析するにあたり、以下の特別な状態のデータが検出されることがある。
第1の問題のデータは、道路に複数のレーンがある場合であって、複数のレーンにおいて車両検知エリアに同時に進入し、かつ、同時に離脱した車両が検知された場合である。この場合、1台の車がレーンをまたいで走行したのか、並走する車が偶然同時に車両検出エリアに進入したのかの判断が一意に決まらない。そこで、推定制御部は、隣接する複数のレーンにおいて同時に前記第1の車両検出エリアに進入した車両群を検知し、さらに、当該車両群が前記第2の車両検出エリアに進入したと推定される時刻帯に同時に前記第2の車両検出エリアに進入した車両群を検知した場合には、当該車両が隣接する複数の前記レーンをまたいで通行したものと推定する。偶然にまったく同時に並走した車が車両検出エリアに進入し、同時に離脱する確率は低い一方、1台の車がレーンをまたいで走行するとかならず同時に並走した車が車両検出エリアに進入し、同時に離脱するように検知されるため、後者の1台の車がレーンをまたいで走行したものと推定するものである。
次に、第2の問題のデータは、一つのレーンにおいて、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方において2台の車両が連続して進入したことを検知した場合において、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか他方において対応する車両が1台のみとして検知された場合である。この場合、実際に2台の車両が連続して走っていたのか、実際には1台の車両が走行したのか判断する必要がある。そこで、推定制御部は、車両が1台のみとして検知された状況は、レーザー光を照射した際に前方を走行する車両により生じる死角に後続の車両が隠れたために1台として検出されたものと推定する処理を行うものとした。
次に、第3の問題のデータは、道路に複数レーンある場合において、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方にて複数のレーンに2台の車両が同時に並走して進入したことが検知されたものの、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか他方にて1台の車両のみが進入したことが検知された場合である。この場合、一方では2台の車両と検出され、他方では1台しか検出されないという矛盾するパターンであるが、推定制御部は、2台の車両と検出された車両検出パターンでは偶然、車線変更を行ったため複数レーンにて検出されてしまい、1台の車両と検出された車両検出パターンでは車線変更の前後で正常に1つのレーン内を走行していたと推定する。
上記構成により、本発明の交通検知システムは、レーザーセンサを一カ所に設置するだけで道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を検出することができる。また、本発明の交通検知システムの設置にあたっては道路に設ける構造物が少なく、2つの車両検知エリア間を結ぶようなケーブル類の配線が不要であり、比較的低コストで設置可能である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の交通検知システムの実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示した具体的な用途、形状、個数などには限定されないことは言うまでもない。
実施例1として、本発明の交通検知システムの基本構成を示す。
図1は、実施例1にかかる交通検知システム100の基本構成を示す図である。
図1には交通検知システム100に加え、道路200、構造体210、第1の車両検出エリア220、第2の車両検出エリア230、車両300が併せて示されている。
なお、車両300は特に車種は問われない。また、道路200は、一例として、片道3本レーンとして説明する。なお、本発明の交通検知システムは対面交通道路であっても適用可能であることは言うまでもない。
道路200には、構造体210が設置され、この道路200に設置された構造体210に対して本発明の交通検知システム100が取り付けられている。
構造体210は、本発明の交通検知システム100を取り付けるための構造物であり、道路200付近に設置されている。なお、交通速度取締システムなど他のシステムとの兼用であっても良く、また、夜間に道路を照らす照明機器などが併設されていても良い。
図1の構成例では、構造体210はいわゆる道路を跨ぐように設けられた陸橋構造物であり、交通検知システム100のうち、第1のレーザー検知部120と第2のレーザー検知部130が陸橋構造物である構造体210の橋梁部分にそれぞれ角度をつけて取り付けた構成例となっている。なお、交通検知システム100のうち、推定制御部110は陸橋構造物である構造体210の橋梁部に設けても良く、橋脚部に設けても良いが、この構成例では第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130とともに陸橋構造物である構造体210の橋梁部分に設けた例となっている。
なお、構造体210の他の構成例としては、道路200の脇に設けられた櫓構造物または柱状構造物であっても良い。道路200の脇に設けられた櫓構造物または柱状構造物であれば、本発明の交通検知システム100を搭載することができ、かつ、道路上に向けてレーザー光を所定角度で照射できる高さを確保することができる。
道路200には車両を検出するためのエリアが設けられている。
第1の車両検出エリア220は、交通検知システム100の第1のレーザー検知部120からレーザー光が照射される道路200上のエリアである。
第2の車両検出エリア230は、交通検知システム100の第2のレーザー検知部130からレーザー光が照射される道路200上のエリアである。
これら第1の車両検出エリア220および第2の車両検出エリア230の位置は、第1のレーザー検知部120のレーザー照射角度、第2のレーザー検知部130のレーザー照射角度の調整により設定することができる。ここでは、第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230は、所定の距離D(m)だけ離れるように設定されている。
なお、第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230の道路200の走行方向に対する順番は特に限定されない。例えば、第1の車両検出エリア220が第2の車両検出エリア230より道路200の通行方向の上流側にあり、車両300が、第1の車両検出エリア220を通過してから第2の車両検出エリア230を通過する順番でも良い。この場合、例えば、第1のレーザー検知部120のレーザー照射方向を道路200の上流側に向けて設定し、第2のレーザー検知部130のレーザー照射方向を構造体210の直下付近に設定することで容易に第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230を設定できる。また、第1のレーザー検知部120のレーザー照射方向を構造体210の直下付近に設定し、第2のレーザー検知部130のレーザー照射方向を道路200の下流方向に向けて設定することで容易に第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230を設定できる。
また、逆に、第2の車両検出エリア230が第1の車両検出エリア220より道路200の通行方向の上流側にあり、車両300が、第2の車両検出エリア230を通過してから第1の車両検出エリア220を通過する順番でも良い。この場合も、第1のレーザー検知部120のレーザー照射方向と、第2のレーザー検知部130のレーザー照射方向を調整することで容易に第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230を設定できる。
図1の構成例では、車両300が、第1の車両検出エリア220を通過してから第2の車両検出エリア230を通過する順番となっており、第1のレーザー検知部120のレーザー照射方向が道路200の上流側に向けて設定されており、第2のレーザー検知部130のレーザー照射方向を構造体210の直下付近に設定されているものとする。
次に、交通検知システム100について説明する。交通検知システム100は、図2のブロック図に示すように、推定制御部110、第1のレーザー検知部120、第2のレーザー検知部130を備えた構成となっている。
第1のレーザー検知部120は、レーザー光を照射するレーザー照射装置と、その反射光を受光する受光装置と、受光装置で受光した信号を出力する出力インタフェースを備え、レーザー照射光を第1の車両検出エリア220に対して照射し、その反射光を受光することにより進入した車両を検知するものとなっている。第1のレーザー検知部120は構造体200に対して取り付けられ、その際にレーザー光の照射方向、照射角度を設定しておく。ここでは、道路200の上流の第1の車両検出エリア220に向けて照射されるようにその位置と角度が調整されている。
第2のレーザー検知部130は、同様にレーザー光を照射するレーザー照射装置と、その反射光を受光する受光装置と、受光装置で受光した信号を出力する出力インタフェースを備え、レーザー照射光を第2の車両検出エリア230に対して照射し、その反射光を受光することにより進入した車両を検知するものとなっている。第2のレーザー検知部130も構造体200に対して取り付けられ、その際にレーザー光の照射方向、照射角度を設定しておく。ここでは、構造体210の下方付近の第2の車両検出エリア230に向けて照射されるようにその位置と角度が調整されている。
なお、第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130とも、そのスキャン速度は車両300の速度Vに比べて十分速いものとする。
推定制御部110は、第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部から検知データを取得し、道路200を通過した車両の数N、車両毎の速度V、車両毎の車長Lなどの車両通行に関する諸情報を推定する部分である。
以下、推定制御部110の推定処理をデータ処理の流れを追いつつ説明する。
図3は、1台の車両300の基本的な通行があった場合における、第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部での検出を示している。分かりやすいように側面視において簡単に示している。
図3(a)は車両300が第2の車両検出エリア230へ進入した状態を示している。
図3(b)は車両300が第2の車両検出エリア230から離脱した状態を示している。
図3(c)は車両300が第1の車両検出エリア220へ進入した状態を示している。
図3(d)は車両300が第1の車両検出エリア220から離脱した状態を示している。
図4は第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部で検出されたデータを時系列に並べたものである。
(1)T<T11(時刻T11の直前)
第1のレーザー検知部120が照射したレーザー光は途中で遮られることなく道路200に照射され、再び道路200の表面から反射したレーザー光を第1のレーザー検知部120において受光する。ここで、図4に示すように、第1のレーザー検知部120の信号である、レーザー光を照射して再び受光するまでの受光時間はt1とする。なお、第2のレーザー検知部130の信号である、レーザー光を照射して再び受光されるまでの受光時間はt3とする。
(2)T=T11(時刻T11のとき)
図3(a)に示すように、時刻T11において、車両300が第1の車両検出エリア220へ進入したとする。第1のレーザー検知部120から照射されたレーザー光は車両300に遮られて車両300の表面から反射したレーザー光が第1のレーザー検知部120において受光される。ここで、図4に示すように、第1のレーザー検知部120において、レーザー光を照射してから再び受光するまでの時間はt2となったものとする。ここでt2<t1である。つまり、車両300に反射して受光されるために受光時間が短くなったわけである。
推定制御部110は、第1のレーザー検知部120から得たデータにおいて、t1であったデータがt2に変化したことが解析される。ここに、推定制御部110は時刻T11において第1の車両検出エリア220に車両300の進入があったものと推定する。
なお、第1のレーザー検知部120は、進行して来る車両300に対して迎えるように照射され、車両300の前面を捉えるため、第1の車両検出エリア220への進入は、比較的に精度良く検出することができ、時刻T11を精度よく求めやすい。
(3)T11<T<T12(時刻T11から時刻T12までの間)
時刻T11から時刻T12までの間、図4に示すように、第1のレーザー検知部120から照射されたレーザー光は通過中の車両300に遮られて車両300の表面から反射したレーザー光が第1のレーザー検知部120において受光される。つまり、レーザー光を照射してから再び受光するまでの時間はt2が維持される。
なお、車両300の高さに応じてt2の値が変わるため、車高の高い大型車、車高の中ぐらいの普通車、車高の低い小型車などの概ねの推定も可能となる。また、実際には車両300における凹凸によってレーザーの受光時間については細かく変化するがここでは説明を簡単にするため省略する。
(4)T=T12(時刻T12のとき)
図3(b)に示すように、時刻T12において、車両300が第1の車両検出エリア220から離脱したとする。第1のレーザー検知部120から照射されたレーザー光は車両300に遮られることなく道路200の表面から反射したレーザー光が第1のレーザー検知部120において受光される。つまり、レーザー光を照射してから再び受光するまでの時間がt1に戻る。ここで、図4に示すように、第1のレーザー検知部120において、レーザー光を照射してから再び受光するまでの時間はt1に戻っている。つまり、車両300が通過して道路200からの反射光を受光することとなり受光時間が元に戻ったわけである。
推定制御部110は、第1のレーザー検知部120から得たデータにおいて、t2であったデータがt1に変化したことを解析し、ここに、時刻T12において第1の車両検出エリア220から車両300の離脱があったものと推定する。
なお、第1のレーザー検知部120は、進行する車両300に対して照射され、車両300の離脱はその後端の切れ目を捉えるため、第1の車両検出エリア220からの離脱の検出は、第1の車両検出エリア220への進入検出よりもそのタイミングを特定しづらい場合があり、時刻T12の特定にバラツキが生じる場合がある。
(5)T12<T<T21(時刻T12後、時刻T21までの間)
車両300が第2の車両検出エリア230に到達するまでの期間であり、図4に示すように、この間は第1のレーザー検知部120で検出されるデータの受光時間はt1、第2のレーザー検知部130で検出されるデータの受光時間はt3である。
(6)T=T21(時刻T21のとき)
図3(c)に示すように、時刻T21において、車両300が第2の車両検出エリア230へ進入したとする。ここで、図4に示すように、第2のレーザー検知部130から照射されたレーザー光は車両300に遮られて車両300の表面から反射したレーザー光が第2のレーザー検知部130において受光され、レーザー光を照射してから再び受光するまでの時間がt4とする。ここでt4<t3である。つまり、車両300に反射して受光されるために受光時間が短くなったわけである。
推定制御部110は、第2のレーザー検知部130から得たデータにおいて、t3であったデータがt4に変化したことが解析される。ここに、推定制御部110は時刻T21において第2の車両検出エリア230に車両300の進入があったものと推定する。
なお、第2のレーザー検知部130は、道路直下に照射され、そこに進行する車両300の前端のエッジを捉えるため、第2の車両検出エリア230への進入は、比較的に精度良く検出することができ、時刻T21を精度よく求めやすい。
(7)T21<T<T22(時刻T21から時刻T22までの間)
時刻T21から時刻T22までの間、第2のレーザー検知部130におけるレーザー光の受光時間はt4が維持される。
(8)T=T22(時刻T22のとき)
図3(d)に示すように、時刻T22において、車両300が第2の車両検出エリア230から離脱したとする。図4に示すように、第2のレーザー検知部130におけるレーザー光の受光時間はt3に戻っている。つまり、車両300が通過して道路200からの反射光を受光することとなり受光時間が元に戻ったわけである。
推定制御部110は、第2のレーザー検知部130から得たデータにおいて、t4であったデータがt3に変化したことを解析し、ここに、時刻T22において第2の車両検出エリア230から車両300の離脱があったものと推定する。
なお、第2のレーザー検知部130は、道路直下に照射され、そこに進行する車両300の後端のエッジを捉えるため、第2の車両検出エリア230からの離脱も、比較的に精度良く検出することができ、時刻T22を精度よく求めやすい。
(9)車両情報推定
推定制御部110は、上記の(1)から(8)の手順により、第1のレーザー検知部120による車両300の第1の車両検出エリア220への進入データと離脱データ、さらに、第2のレーザー検知部130による車両300の21の車両検出エリア230への進入データと離脱データを取得した後、以下の車両情報を推定する。なお、第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230間の距離Dはあらかじめ推定制御部110に与えておくものとする。
(a)車両の通過台数N
推定制御部110は、第1の車両検出エリア220への車両300の進入時刻T11と離脱時刻T12の繰り返しの回数、または、第2の車両検出エリア230への車両300の進入時刻T21と離脱時刻T22の繰り返しの回数により、道路300を通過する車両の台数Nを推定することができる。この例では、上記したようにそのタイミングが精度良く特定しやすい第2の車両検出エリア230への車両300の進入時刻T21と離脱時刻T22の繰り返しの回数をカウントして車両の台数Nを推定するものとし、比較的特定にバラツキが生じやすいT12を用いることなく車両の台数Nを推定する。
なお、一時間当たりのNを出せば、一時間当たりの車両通行量を推定することができる。
(b)車両速度V
推定制御部110は、第1の車両検出エリア220への車両300の進入時刻T11と第2の車両検出エリア230への車両300の進入時刻T21との差分と、第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230間の距離Dから車両の速度Vを推定する。つまり下記の[数1]により推定できる。なお、ここでは、速度Vは秒速で得られるものとするが、時速への変換も容易である。
[数1]
V=D/(T21−T11)
なお、上記したように、時刻T21は精度良く検出しやすく、時刻T11も比較的精度良く検出しやすいものであるので、車両の速度Vの推定も精度良いものとして得られる。つまり、比較的特定にバラツキが生じやすいT12を用いることなく車両の速度Vの推定ができる。
(c)車両長L
推定制御部110は、第1の車両検出エリア220への車両300の進入時刻T11と離脱時刻T12との差分、または、第2の車両検出エリア230への車両300の進入時刻T21と離脱時刻T22との差分と、車両300の速度Vより車両の車長Lを推定する。つまり下記の[数2]により推定できる。この例では、上記したようにそのタイミングが精度良く特定しやすい第2の車両検出エリア230への車両300の進入時刻T21と離脱時刻T22の差分から車両長Lを推定するものとし、比較的特定にバラツキが生じやすいT12を用いることなく車両長Lを推定する。
[数2]
L=(T12−T11)・V または L=(T22−T21)・V
(d)車両の種別
推定制御部110は、上記したように、車両300の表面で反射して得られるレーザー光の受光時間t2またはt4から車両300の高さを概ね推定することも可能である。車高から、例えば、大型トラック類、中型の乗用車類、小型の軽自動車類などを推定できる。また、車長Lからも大型トラック類、中型の乗用車類、小型の軽自動車類などを推定できる。車高と車長を兼ね合わせれば、大型トラックと、中型の乗用車類および小型の軽自動車類との区別は概ね可能である。
以上が基本的な推定制御部110における推定処理である。
本発明の交通検知システム100によれば、2つのレーザー検知部を一カ所の構造物に設置するだけで道路を通行する車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長、車両の種別などを検出することができる。
実施例2の交通検知システム100aは、道路200が複数レーンで構成されている場合において、効率良くレーンごとに分離して通行車両300を検出する工夫を施したものである。
第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130において道路の端から端まで全体をスキャンして得た信号パターンをすべて解析する方法でも良いが、推定制御部110の推定処理の負荷が大きくなってしまう。しかし、ほとんどの車両300は1つのレーン内を走行するため、車両300の検出を行うためには、かならずしも道路の端から端まで全体をスキャンして得た信号パターンをすべて解析する必要はない。そこで、第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130のスキャンデータからレーンゾーンを設定する。
図5は、第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130のスキャンデータから3つの略扇状のレーンゾーンを設定した例を示す図である。このレーンゾーンの設定については、第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130が図5に示した略扇状のパターン部分のデータのみを抽出して選択し、推定制御部110に出力する処理であっても良いし、第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130は道路の端から端まで全体をスキャンして得たデータをすべて推定制御部110に出力し、推定制御部110側において、3つの略扇状のレーンゾーンに相当するデータ部分のみを抽出して解析する処理であっても良い。
ここでは、後者の推定制御部110が3つの略扇状のレーンゾーンに相当するデータ部分を抽出して解析する処理とする。
推定制御部110は、3つの略扇状のレーンゾーンにおけるレーザー光の反射時間を解析することにより、それぞれのレーンにおける車両300の進入、離脱を検知することができる。つまり、推定制御部110は第1のレーザー検知部220および第2のレーザー検知部230のスキャンデータをレーンゾーンに対応する範囲ごとに分割処理して解析する。
このように、複数のレーンにおいて車両が通過しても、レーンごとに道路を通過した車両の数N、車両毎の速度V、車両毎の車長Lを推定する処理を行うことができる。
なお、それぞれのレーンにおける車両300の進入、離脱の検知処理は実施例1で説明したものと同様で良い。
図6は、レーンゾーンを設定した場合における、交通検知システム100aの働きを説明する図である。なお、図6では、レーンゾーンおよび通過車両300が分かりやすいように陸橋構造物200の手前側の柱などは図示していない。
図6に示すように、図6(a)から図6(b)にかけてレーン1に車両300aが通過してゆき、図6(b)から図6(c)にかけてレーン2に車両300bが通過してゆくことが検知される。
次に、本実施例2のように、レーンゾーンを設定して車両300の進入、離脱の推定処理を行う交通検知システム100aにおいて推定ミスが生じやすいパターンが幾通りかある。そこで、実施例2の交通検知システム100aにおいて、推定ミスを防ぐ工夫について説明する。
第1の推定ミスが生じやすいパターンは、車両300が1つのレーン内を走行せずに、レーン間をまたがって走行した場合である。
図7は、車両300が1つのレーン内を走行せずに、レーン間をまたがって走行した様子を簡単に示す図である。この場合、車両300はレーンゾーン1とレーンゾーン2の両方の範囲にかかりながら走行している。なお、図7においてもレーンゾーンおよび通過車両300が分かりやすいように陸橋構造物200の手前側の柱などは図示していない。
車両300が図7に示したような走行をした場合、車両300は第1の車両検出エリア220と第2の車両検出エリア230において同時に検出されることとなる。そのため、推定制御部110において、隣接する複数のレーンにおいて、あたかも同時に複数の車両300が第1の車両検出エリア220に進入し、さらに、当該複数の車両が第2の車両検出エリア230に同時に進入したように検知される。しかし、このようなデータは、1台の車両300が複数のレーンをまたいで通行していたものか、実際に2台の車両300a,300bが偶然同時に第1の車両検出エリア220に進入し、さらに、偶然同時に第2の車両検出エリア230に進入したものであるか、両方の可能性があるため、誤った推定ミスを起こす可能性がある。
そこで、このようなデータが得られた場合、本実施例2の交通検知システム100aの推定制御部110は前者、つまり、1台の車両300が複数のレーンをまたいで通行していたものと推定する処理を行うこととする。確かに、このようなデータは、1台の車両300が複数のレーンをまたいで通行していたものか、実際に2台の車両300a,300bが偶然同時に第1の車両検出エリア220に進入し、さらに、偶然同時に第2の車両検出エリア230に進入したものであるかを確実に判定することはできないが、2台の車両がレーザー検知の精度によってもまったく同時に並走していると検知される確率は小さい一方、運転が偏ってしまうドライバーがレーンをまたいで車両300を走行するとこのようなデータパターンが見られ得るため、前者と判断した方が少しでも高い確率で当てはまるからである。
次に、第2の推定ミスが生じやすいパターンは、2台の車両300aと車両300bが小さな車間距離しかあけずに連続して走行した場合や、大型トラックなどが先行し、そのすぐ後ろを小型車が走行する場合である。
図8は、1つのレーン内で車両300aと車両300bが車間距離をあまり大きくとらずに走行している様子を簡単に示す図である。特に、先行する車両300aが大型トラックなど車高の高い車両、後続する車両300bが小型軽自動車などの車高の低い車両であるものとする。ここでは、図8(b)に示すように、第1のレーザー検知部120から第1の車両検出エリア220に照射されたレーザー光は角度があり視野角が生じやすい状況となっている。
車両300が図8(a)から図8(b)に示したような走行をした場合、車両300aが先に第1の車両検出エリア220に入り、第1のレーザー検知部120によってその進入が検知される。その後に車両300bが第1の車両検出エリア220が入ってゆくが、大型トラックなどの車高の高い車両300aにレーザー光が遮られ、後続の車両300bが死角に入って第1のレーザー検知部120によって検知されないという状態が発生する。そのため、推定制御部110において、あたかも1台の車両300aのみが第1の車両検出エリア220に進入したものと検知される。なお、先に車両300aが第1の車両検出エリア220から離脱したとしても、後続の車両300bが死角に入ったままで第1のレーザー検知部120によって検知されず、そのまま第1の車両検出エリア220から離脱してしまうことも十分に有り得る。
次に、図8(c)および図8(d)に示すように、第2の車両検出エリア230は陸橋状の構造体210の直下に設けられているため、先行する車両300aにより死角が生じることがないため、車両300aと車両300bはそれぞれ正しく独立して第2のレーザー検知部130によって検知される。
そのため、推定制御部110は、第1の車両検出エリア220において1台の車両のみが進入したことを検知したものの、第2の車両検出エリア230において2台の車両が連続して進入したものとして検知する。しかし、このような推定は、本来矛盾するものであるため、推定制御部110は、第1のレーザー検知部120により第1の車両検出エリア220に対してレーザー光を照射した際に前方を走行する車両300aにより生じる死角に後続の車両300bが隠れたものと推定する。
推定制御部110がこの推定を行うことにより、通行車両の台数Nは2台と推定でき、また、車両の速度Vについても、先行の車両300aの速度Vaは実施例1と同様に推定できるところ、後続の車両300bの速度Vbは先行の車両300aの速度Vaと同じものと扱えば良い。車長Lについては、先行の車両300aの速度Vaが得られれば、実施例1で示した[数2]によって第2の車両検出エリア230への進入時刻T21と離脱時刻T22により車長Laが推定できるように、後続の車両300bの車長Lbも後続の車両300bの速度Vbが得られれば、実施例1で示した[数2]によって第2の車両検出エリア230への進入時刻T21と離脱時刻T22により車長Lbが推定できる。
第3の推定ミスが生じやすいパターンは、車両300が車両検知エリアにおいて車線変更した場合である。
図9は、第1の車両検出エリア220付近を走行中の車両300が車線変更を行ない、車線変更後は車両300が1つのレーン内にて走行を続けて第2の車両検出エリア230を通過した様子を簡単に示す図である。なお、図9においてもレーンゾーンおよび通過車両300が分かりやすいように陸橋構造物200の手前側の柱などは図示していない。
図9(a)から図9(b)に示したように、車両300が第1の車両検出エリア220付近において車線変更を行う過程にあるため、図9(b)の状態では第1のレーザー検知部120は複数のレーンで2台の車両が同時に並走して進入したものとして検知できる。
一方、図10(a)から図10(b)に示すように、第2の車両検出エリア230付近では既に車線変更が終了しており、通常に1つのレーン内にて走行しているため、第2のレーザー検知部130では1台の車両のみが第2の車両検出エリア230を通過したものと検知される。
以上の検出結果から、推定制御部110は、第1の車両検出エリア220において2台の車両が進入したことを検知したものの、第2の車両検出エリア230において1台の車両のみが通過したものとして検知する。
しかし、このような推定は、本来矛盾するものであるため、推定制御部は、第1の車両検出エリア220にて車線変更を行ったため複数のレーンで2台の車両が同時に並走して進入したことが検知されてしまい、他方では車線変更の前後で正常に1つのレーン内を走行していたことが検知されたと推定する。
推定制御部110がこの推定を行うことにより、通行車両の台数Nは1台と推定でき、また、車両の速度Vについても、車両の速度Vは実施例1と同様に推定でき、車長Lについても、車両300の速度Vが得られれば、実施例1で示した[数2]によって第2の車両検出エリア230への進入時刻T21と離脱時刻T22により車長Lが推定できる。
以上、本発明の交通検知システムによれば、道路上の一カ所に設けられた構造体に設置するだけで2つの車両検知エリアを確保せしめ、それぞれで検知された車両の進入、離脱のタイミングデータを基に、道路を通行する車両の数N、車両ごとの速度V、車両ごとの車長Lなどを推定することを可能とする。さらに、本発明の交通検知システムによれば、道路に設ける構造物が少なく、長距離ケーブルなどの配線を不要であるため、低コストで設置可能である。
以上、本発明の交通検知システムの構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明の交通検知システムの交通検知システムは、高速道路や一般道を通過する車両の台数や速度や車長や種別などの交通に関する諸情報を推定する交通検知システムに広く適用することができる。
実施例1にかかる交通検知システム100の基本構成を示す図である。 推定制御部110の構成を簡単に示すブロック図である。 1台の車両300の基本的な通行があった場合における、第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部での検出を示す図である。 第1のレーザー検知部および第2のレーザー検知部で検出されたデータを時系列に並べたデータを示すグラフである。 第1のレーザー検知部120および第2のレーザー検知部130のスキャンデータから3つの略扇状のレーンゾーンを設定した例を示す図である。 レーンゾーンを設定した場合における、交通検知システム100aの働きを説明する図である。 車両300が1つのレーン内を走行せずに、レーン間をまたがって走行した様子を簡単に示す図である。 1つのレーン内で車両300aと車両300bが車間距離をあまり大きくとらずに走行している様子を簡単に示す図である。 第1の車両検出エリア220付近で車両300が車線変更を行ない、車線変更後に第2の車両検出エリア230を通過した様子を簡単に示す図である。 従来におけるレーザーセンサを用いた交通検知装置の例を示す図である。
100,100a 交通検知システム
110 推定制御部
120 第1のレーザー検知部
130 第2のレーザー検知部
200 道路
210 構造体
220 第1の車両検知エリア
230 第2の車両検知エリア
300 車両

Claims (8)

  1. 複数のレーンのある道路に設置した構造体から前記第1の車両検出エリアに対してレーザー光を照射し、その反射光を受光し、前記第1の車両検出エリアに進入し、離脱した車両を検知する第1のレーザー検知部と、
    前記構造体から前記第1の車両検出エリアとは離れた位置にある第2の車両検出エリアに対してレーザー光を照射し、その反射光を受光し、前記第2の車両検出エリアに進入し、離脱した前記車両を検知する第2のレーザー検知部と、
    前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリア間の距離と前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部から得た検知データを基に前記道路を通過した車両の数、車両毎の速度、車両毎の車長を含む車両通行情報を推定する推定制御部を備え、
    前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリアとの間に、通過車両が車線変更できる程度の距離を設けて前記第1のレーザー検知部と前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度が調整されており、
    前記推定制御部が、前記第1の車両検出エリアおよび前記第2の車両検出エリアを前記道路のレーンに応じたレーンゾーンに分け、スキャンデータを前記レーンゾーンに対応する範囲ごとに分割処理して前記レーンごとに道路を通過した車両の推定する処理において、
    前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方にて複数のレーンに2台の車両が同時に並走して進入したことが検知され、他方にて1台の車両のみが通過したことを検知すれば、前記推定制御部は、1台の車両が車線変更しつつ通過したもの推定することを特徴とする交通検知システム。
  2. 前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方が前記構造体の下方となるように前記第1のレーザー検知部または前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度が調整されており、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアの他方が前記構造体から離れた位置となるように前記第1のレーザー検知部または前記第2のレーザー検知部の前記レーザー照射角度が調整されていることを特徴とする請求項1に記載の交通検知システム。
  3. 前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部のスキャン速度が前記車両の速度に比べて十分速いものとし、
    前記推定制御部が、前記第1のレーザー検知部が検出した前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12と、前記第2のレーザー検知部が検出した前記第2の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T21と離脱時刻T22に基づいて、
    前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12の繰り返しまたは前記第2の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T21と離脱時刻T22の繰り返しにより前記道路を通過する車両の台数Nを推定し、前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と前記第2の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T21との差分と前記第1の車両検出エリアと前記第2の車両検出エリア間の距離Dから前記車両の速度Vを推定し、前記第1の車両検出エリアへの前記車両の進入時刻T11と離脱時刻T12との差分と前記車両の速度Vより前記車両の車長を推定する処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の交通検知システム。
  4. 前記推定制御部が、隣接する複数のレーンにおいて同時に前記第1の車両検出エリアに進入した車両群を検知し、さらに、当該車両群が前記第2の車両検出エリアに進入したと推定される時刻帯に同時に前記第2の車両検出エリアに進入した車両群を検知した場合、当該車両が隣接する複数の前記レーンをまたいで通行したものと推定する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の交通検知システム。
  5. 前記推定制御部が、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか一方において2台の車両が連続して進入したことを検知した場合において、前記第1の車両検出エリアまたは前記第2の車両検出エリアのいずれか他方において対応する車両が1台のみとして検知された場合、前記レーザー光を照射した際に前方を走行する車両により生じる死角に後続の車両が隠れたものと推定する処理を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の交通検知システム。
  6. 前記第1の車両検出エリアが前記第2の車両検出エリアより前記道路の上流側に設定され、前記車両が、前記第1の車両検出エリアを通過してから前記第2の車両検出エリアを通過するように、かつ、前記第2の車両検出エリアが前記構造体の下方となるように、前記第1のレーザー検知部のレーザー照射方向と前記第2のレーザー検知部のレーザー照射方向が調整されたものである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の交通検知システム。
  7. 前記構造体が前記道路を跨ぐように設けられた陸橋構造物であり、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部が前記陸橋構造物に取り付けられたものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の交通検知システム。
  8. 前記構造体が前記道路脇に設けられた櫓構造物であり、前記第1のレーザー検知部および前記第2のレーザー検知部が前記櫓構造物に取り付けられたものである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の交通検知システム。
JP2012055321A 2012-03-13 2012-03-13 交通検知システム Active JP6007395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055321A JP6007395B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 交通検知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055321A JP6007395B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 交通検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013190898A JP2013190898A (ja) 2013-09-26
JP6007395B2 true JP6007395B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=49391094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012055321A Active JP6007395B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 交通検知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6007395B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11914041B2 (en) 2018-05-30 2024-02-27 Ihi Corporation Detection device and detection system

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016057859A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 オムロン株式会社 車両感知器
KR101785034B1 (ko) * 2015-09-09 2017-10-12 광주과학기술원 라인 빔을 사용한 레이저 검지 장치 및 이를 이용한 차량정보 인식 방법
WO2021199331A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 日本電気株式会社 信号制御装置、信号制御方法及びプログラムが記録された記録媒体
JP2022118950A (ja) * 2021-02-03 2022-08-16 株式会社創発システム研究所 交通検知システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52102076A (en) * 1976-02-23 1977-08-26 Tadashi Iizuka Device for measuring traffic quantity
JPS62154200A (ja) * 1985-12-27 1987-07-09 松下電器産業株式会社 交通情報収集装置
JP2002515116A (ja) * 1995-04-28 2002-05-21 シユワルツ・エレクトロ−オプテイクス・インコーポレーテツド インテリジェント・車両・道路・システム・センサーおよび方法
JP3605892B2 (ja) * 1995-07-25 2004-12-22 住友電気工業株式会社 車両感知器およびその車両感知方法
GB9602378D0 (en) * 1996-02-06 1996-04-03 Diamond Consult Serv Ltd Road vehicle sensing apparatus and signal processing apparatus therefor
JP2000163691A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Oki Electric Ind Co Ltd 交通流計測装置
JP2001101574A (ja) * 1999-09-27 2001-04-13 Omron Corp レーザセンサを用いた車両検出装置
JP4544698B2 (ja) * 2000-05-12 2010-09-15 日立造船株式会社 車種判別方法および装置
US7405676B2 (en) * 2004-09-10 2008-07-29 Gatsometer B.V. Method and system for detecting with laser the passage by a vehicle of a point for monitoring on a road

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11914041B2 (en) 2018-05-30 2024-02-27 Ihi Corporation Detection device and detection system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013190898A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3369085B1 (en) Monitoring traffic flow
JP6007395B2 (ja) 交通検知システム
US20240069172A1 (en) Method of Providing Interference Reduction and a Dynamic Region of Interest in a LIDAR System
US10198946B2 (en) Traffic monitoring
CN104183133B (zh) 一种采集和传输道路交通流动态信息的方法
CN104050806B (zh) 用于通过利用雷达仪器车尾测量检测交通灯区域内的交通违章的方法
JP2007257536A (ja) ミリ波レーダによる道路交通監視装置
US9978269B2 (en) Site-specific traffic analysis including identification of a traffic path
KR100917051B1 (ko) 주행차량의 교통정보산출장치 및 그 산출방법
CN105006150A (zh) 车辆轮轴数量的检测方法及装置
US20150364041A1 (en) Method and Apparatus for Bridge Height Measurement and Truck Hit Accident Prevention
JP2023553479A (ja) 分散型インテリジェントsnapインフォマティクス
US10109187B2 (en) Vehicle detection apparatus
CN114735049B (zh) 一种基于激光雷达的磁浮列车测速定位方法及系统
AU2010257278B2 (en) Method and arrangement for the detection of traffic infringements in a traffic light zone
CN102927964A (zh) 距离测量装置、方法及车辆
KR20190142216A (ko) 마킹의 딥러닝 인식을 이용한 차량 검지 시스템
JP4400258B2 (ja) 高さ制限超過検知装置
AU2020429374B2 (en) A multi-geomagnetic sensor speed measurement system and a speed measurement method using the multi-geomagnetic sensor speed measurement system
Brunauer et al. Deriving driver-centric travel information by mining delay patterns from single GPS trajectories
Peesapati et al. A profiling based approach to safety surrogate data collection
CN106652492A (zh) 基于路面湿滑三维监测的路口信号灯控制方法及系统
JP2022118950A (ja) 交通検知システム
Yu et al. Reliability of automatic traffic monitoring with non-intrusive sensors
KR100563908B1 (ko) 교차로용 자동차의 정지지체검지기

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20131018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6007395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313118

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250