JP6006520B2 - 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット - Google Patents

酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6006520B2
JP6006520B2 JP2012094423A JP2012094423A JP6006520B2 JP 6006520 B2 JP6006520 B2 JP 6006520B2 JP 2012094423 A JP2012094423 A JP 2012094423A JP 2012094423 A JP2012094423 A JP 2012094423A JP 6006520 B2 JP6006520 B2 JP 6006520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pilot
air
flow path
exhaust
adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012094423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013220979A (ja
Inventor
寛明 土屋
寛明 土屋
伊藤 大介
大介 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Water Inc
Original Assignee
Air Water Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Water Inc filed Critical Air Water Inc
Priority to JP2012094423A priority Critical patent/JP6006520B2/ja
Publication of JP2013220979A publication Critical patent/JP2013220979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6006520B2 publication Critical patent/JP6006520B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Valve Housings (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Description

本発明は、窒素との親和性の強い吸着剤を充填した吸着部にコンプレッサーから原料空気を送り込み、濃縮された酸素ガスを取り出す圧力変動吸着式(PSA)の酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニットに関する。
図1は、一般に用いられる医療用圧力変動吸着式酸素濃縮装置の構成の一例を示す。
この例では、濃縮酸素を製造するための主な構成要素として、原料空気を送り込むコンプレッサー3、原料空気の送り先を切り替える吸気弁8,9、酸素を選択的に取り出す2本の吸着筒12,13を備えている。
原料空気の流路は、吸気弁8,9によって切り替えられて2本の吸着筒12,13に対して交互に原料空気が送り込まれる。各吸着筒12,13には、酸素よりも窒素との親和性が強いゼオライトが充填されている。原料空気が送り込まれた吸着筒12,13内では窒素がゼオライトに吸着されて酸素が濃縮され、製造された酸素濃縮ガスが最終的にカニューラ26を通じて使用者に供給される。
片方の吸着筒(例えば12)にコンプレッサー3で加圧した原料空気を送り込んで酸素を製造している間、他方の吸着筒(例えば13)では、圧力を開放して前の酸素製造工程で吸着していた窒素を脱着するとともに、製造された酸素の一部を送り込んでパージすることが行われる。以上の工程を片方と他方で交互に行うように切り替え、繰り返して連続的に酸素を製造するのである。
特開2007−222378号公報 特開2008−238076号公報
上述したような原料ガス切り替え用の吸気弁8,9には、直動式とパイロット式の2種類がある。ここで、直動式はガス流路を直接電磁石で開閉する構造から、大容量の空気を制御する際の消費電力が大きいうえ大型になり、効率が悪い。一方、パイロット式電磁弁は、パイロットエアでダイヤフラムを開閉し、このパイロットエアの制御を小型の電磁弁で行うものである。このため、空気容量が比較的大きく、一晩中稼動させることが多い医療用の酸素濃縮装置に搭載される吸気弁8,9としては、パイロット式の吸気弁8,9が採用されることが多い。
このようなパイロット式の吸気弁8,9の開閉は、ガスの圧力によって行われる。この動作用のガスはパイロットエアと呼ばれ、上述した酸素濃縮装置では、原料空気を圧縮するコンプレッサー3の吐出ガスが用いられている。
ここで、パイロット式電磁弁には、パイロットエアとして外部から導入する空気圧を利用する外部パイロット式と、装置内に保有する空気圧(例えばコンプレッサー3の空気圧)を利用する内部パイロット式との2種類がある。医療用の酸素濃縮装置は、外部の空気圧供給機器との接続がない独立した装置であり、それ自体にコンプレッサーを備えたものであるため、内部パイロット式電磁弁が用いられる。
図2は、内部パイロット式電磁弁の模式図を示す。
図2(A)は電磁弁の閉状態であり、パイロット弁33(パイロットエアを制御する小型電磁弁)は、パイロットエア入口側が開き、パイロットエア出口側が閉じている。この状態では、コンプレッサー3の圧力がダイヤフラム34を裏側から押さえつけるように働き、エア入口35およびエア出口36(原料空気の主流路である)を閉じる。
図2(B)は電磁弁の開状態であり、パイロット弁33は、パイロットエア入口側が閉じ、パイロットエア出口側が開く。すると、ダイヤフラム室内のエアはパイロットエア出口から排出されて圧力が下がる。この状態では、ダイヤフラム34を裏側から押さえつけるコンプレッサー3の圧力が働かず、ダイヤフラム34は主流路のコンプレッサーエアに押し上げられ、エア入口35およびエア出口36が開くのである。
コンプレッサー3が常に高い圧力を維持していれば、パイロット式の吸気弁8,9の開閉には何の問題も起こらない。
ところが、上述したように、酸素濃縮装置の圧力変動吸着サイクルでは、パイロット式の吸気弁8,9で吸着筒12,13を交互に切り替えることが行われる。この切り換えの際、加圧状態で窒素を吸着している吸着筒(仮にAとする)に接続されていたコンプレッサー3は、それまで圧力開放状態で酸素パージされていた吸着筒(仮にBとする)に接続されるため、コンプレッサー3の吐出圧が急激に低下する。このように、コンプレッサー3の吐出圧が低下すると、それに伴いパイロットエアの圧力が低下する。このとき、それまで加圧されていた吸着筒(A)の圧力はまだ充分高いので、圧力の下がったパイロットエアではダイヤフラム34を抑えきることができない。そうすると、それまで開いていた吸気弁8,9が、閉じなければならないタイミングで閉じないことになり、それまで加圧されていた吸着筒(A)から原料空気が逆流してしまうのである。このような逆流が起こると、吸着筒(A)から吸着筒(B)に水分や窒素で汚染された空気が流れ込んでしまい、酸素濃度の低下につながってしまう。
そこで、この逆流を防止するため、逆止弁6,7を設けているのである。このような逆止弁6,7には、いくつかの問題点がある。
第1の問題点は、逆止弁6,7がうなり音を発することである。すなわち、逆止弁6,7の弁体は、バネで流路口に押しつけられており、逆方向に空気が流れないのはもちろんだが、正方向の流れもバネによる抵抗を受けている。上述したように、吸着筒12,13への導入流路は弁の切り換え動作に伴う圧力変動が大きいため、この空気の流れとバネとがせめぎ合って振動し、あたかも一種の楽器のようにうなり音を発生することがある。医療用の酸素濃縮装置は24時間使用されるものであるから、静寂な夜間にはこの僅かな振動音が使用者にとって不快な音と感じられることがある。このため、特開2007−222378号(上記特許文献1)では、逆止弁6,7を包み込む技術が開示されている。
第2の問題点は、動作不良の発生である。圧力変動型の酸素濃縮装置においては、逆止弁6,7は吸着筒12,13へ送る空気流路の切替タイミング毎に頻繁な開閉を繰り返し、上述した振動が加わる。これにより、弁体とケーシングとの摩擦・摩耗が発生し、長期使用する間に動作不良を起こすことがある。このような動作不良は、必然的に逆流と酸素濃度低下の要因となる。
第3の問題点は、逆止弁6,7には圧力損失がともなうことである。すなわち、原料空気の量を確保するためには逆止弁6,7の抵抗を乗り越えるまでコンプレッサー3の圧力を高めなければならない。そうすると必然的に、消費電力も騒音も増大してしまう。
これら数々の問題があるため、逆止弁を使わないパイロット式の電磁弁システムが望まれていた。
そこで、特開2008−238076号(上記特許文献2)では、パイロットガスの圧力を主弁内を流通するガスの圧力に対し実質的に同等以上になるよう、パイロットガス流路にパイロット空気タンクを設け、逆流を防止することが検討されている。しかしながら、特許文献2の構成では、依然としてパイロット空気タンクの上流、すなわち弁の切り換え動作に伴う圧力変動が大きい流路に逆止弁を使用しており、上述した各問題を解消するには至っていない。
一方、上述したパイロット式の電磁弁は、開閉動作を行う図示した開閉動作部と、この開閉動作部と
吸着筒12,13およびコンプレッサー3の間のエア流路をまとめたマニホールド部とを備えて構成される。
一般に、マニホールド部は、アルミニウム製のブロックが掘削加工して形成される。ここで、医療用の酸素濃縮装置は、小型化および軽量化の要請が強い装置であるため、マニホールド部はできるだけ小さくしなければならない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、小型のマニホールド内にガス流路を効率的に配置した酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニットの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の酸素濃縮装置は、原料空気を供給する圧縮機と、上記原料空気中の窒素を吸着して酸素を濃縮する複数の吸着部と、各吸着部に対する吸気と排気を切替制御するパイロット弁ユニットとを備え、
上記パイロット弁ユニットは、パイロットエアによって吸気と排気を開閉制御する開閉部と、上記パイロットエアと吸気および排気を流通させる流路が形成されたマニホールド部とを含んで構成され、
上記マニホールド部には、圧縮機に連通する原料流路、吸着部に連通する吸着部流路、外部に連通する排気流路、パイロットエアを導入するパイロット導入路が設けられ、
パイロット導入路が形成された領域を、原料流路、吸着部流路、排気流路が形成された領域から独立させたことを要旨とする。
上記目的を達成するため、本発明のパイロット弁ユニットは、原料空気を供給する圧縮機と、上記原料空気中の窒素を吸着して酸素を濃縮する複数の吸着部とを備えた酸素濃縮装置において、各吸着部に対する吸気と排気を切替制御するパイロット弁ユニットであって、
パイロットエアによって吸気と排気を開閉制御する開閉部と、上記パイロットエアと吸気および排気を流通させる流路が形成されたマニホールド部とを含んで構成され、
上記マニホールド部には、圧縮機に連通する原料流路、吸着部に連通する吸着部流路、外部に連通する排気流路、パイロットエアを導入するパイロット導入路が設けられ、
パイロット導入路が形成された領域を、原料流路、吸着部流路、排気流路が形成された領域から独立させたことを要旨とする。
すなわち、本発明では、パイロット導入路が形成された領域を、原料流路、吸着部流路、排気流路が形成された領域から独立させた
このようにすることにより、小型のマニホールド部内にガス流路を効率的に配置し、小型かつ軽量な酸素濃縮装置となる。また、マニホールド部の工作効率に優れ、製造コストを節減することが可能となる。
本発明において、上記マニホールド部は、
開閉部に近い部分に、排気流路が形成された領域を配置し、
つぎに、原料流路および吸着部流路が形成された領域を配置し、
開閉部から遠い部分に、パイロット導入路が形成された領域を配置した場合には、
小型のマニホールド部内にガス流路を効率的に配置し、小型かつ軽量な酸素濃縮装置となる。また、マニホールド部の工作効率に優れ、製造コストを節減することが可能となる。
本発明において、パイロット導入路の入口にオリフィスを接続した場合には、
圧縮機の吐出圧力に急激な変化が生じたとしても、パイロットエア圧力の変化に遅れを生じさせることができる。このような圧力変化の遅れにより、圧縮機の吐出圧力が瞬間的に低下しても、パイロットエアは、開閉弁を閉めるのに必要な圧力を維持できる。数秒後には、圧縮機の吐出圧力は回復して再び高圧となり、パイロットエアとして十分に閉弁動作を行なうだけの圧力となる。このようなメカニズムにより、従来問題となっていた、開閉弁が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止しながら、上述した各種の問題を引き起こす逆止弁を完全に撤廃することができた。これにより、逆止弁のうなり音がなくなって酸素濃縮装置の静音化を実現した。また、逆止弁の長期使用による動作不良の問題も解消し、酸素濃縮装置の性能を長期的に安定化させることができる。さらに、消費電力や騒音が増大することもない。
この場合において、上記オリフィスの口径を0.05mm以上0.5mm以下とした場合には、
圧縮機の吐出圧力に急激な変化が生じたときに、パイロットエア圧力の変化に適切な遅れを生じさせ、パイロットエアの圧力を適切に維持し、開閉弁が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止できる。
本発明において、上記パイロット導入路は、バッファー空間として機能する容積となるよう形成した場合には、
パイロット導入路にバッファー機能を持たせることにより、パイロットエアの圧力変化の速度はより緩やかになり、圧縮機の吐出圧力に急激な変化が生じたときに、パイロットエアの圧力変化に適切な遅れを生じさせ、パイロットエアの圧力を適切に維持し、開閉弁が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止できる。マニホールド部のパイロット導入路自体にバッファー機能を持たせたことにより、バッファー手段を別途設ける必要がなく、装置の大型化を避け、部品の合理化と空間配置の簡素化が実現した。
従来の酸素濃縮装置の一例を示す構成図である。 パイロット式吸気弁の動作を説明する構成図である。 本発明の実施形態の酸素濃縮装置の機能を説明するための構成図である。 パイロット弁ユニットの流路構成を説明する図である。 マニホールド部に対して吸気弁および排気弁が接続される状態を説明する図である。(A)は、マニホールド部の外観を示す図、(B)(C)は吸気弁をエア出入口側から見た図と断面図、(D)(E)は排気弁をエア出入口側から見た図と断面図である。 マニホールド部を横方向から透視して流路構造を示し、(L)は矢印L方向から見た図、(F)矢印F方向から見た図である。 マニホールド部を層状に分けた各領域の流路構造を示す図であり、(H)は第1領域H、(M)は第2領域M、(L)は第3領域である。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図3は、本発明の一実施形態の酸素濃縮装置について、その機能を説明するための構成図である。
この例は、在宅酸素療法に用いられる2筒式の圧力変動吸着法による酸素濃縮装置である。
この酸素濃縮装置は、原料空気を供給するための圧縮機としてのコンプレッサー3と、上記圧縮機から供給された原料空気中の窒素を吸着して酸素を濃縮するための吸着部としてそれぞれ機能する2本の吸着筒A12および吸着筒B13を備えている。そして、吸着筒A12および吸着筒B13に原料空気を送り込んで窒素を吸着し、酸素が濃縮された酸素濃縮ガスをカニューラ26等を用いて使用者に供給するようになっている。
このとき、コンプレッサー3から供給される原料空気は、パイロット弁ユニット50により切り替えられて2本の吸着筒A12および吸着筒B13に対して交互に送り込まれる。また、原料空気が送り込まれるのと同期して、2本の吸着筒A12および吸着筒B13を交互に大気開放して排気するようになっている。
上記パイロット弁ユニット50は、一方の吸着筒A12に対応して吸気弁A8および排気弁A10が設けられ、他方の吸着筒B13に対応して吸気弁B9および排気弁B11が設けられている。
そして、例えば、一方の吸着筒A12にコンプレッサー3から原料空気を送り込んで酸素濃縮ガスを製造している間、他方の吸着筒B13では、圧力を開放して前の酸素濃縮で吸着された窒素を脱着するとともに、製造された酸素濃縮ガスの一部を送り込んでパージし、排気することが行われる(説明の便宜上『状態A』という)。これを切り替える弁制御により、他方の吸着筒B13に原料空気を送り込んで酸素濃縮ガスを製造し、他方の吸着筒A12で脱着とパージを行ない、排気する(説明の便宜上『状態B』という)。
状態Aでは、上記吸気弁A8を開くとともに排気弁Aを閉じ、吸気弁Bを閉じるとともに排気弁Bを開く制御を行う。
状態Bでは、上記吸気弁A8を閉じるとともに排気弁Aを開き、吸気弁Bを開くるとともに排気弁Bを閉じる制御を行う。
このように状態Aと状態Bを繰り返す開閉制御により、2本の吸着筒A12および吸着筒B13で、「酸素濃縮工程」と「窒素脱着工程」を交互に行うように切り替えることを繰り返し、連続的に酸素濃縮ガスを製造する。
以下、詳しく説明する。
この酸素濃縮装置では、原料空気は、筐体28に取り付けられたスポンジフィルター1と、流路の入口部分に設けられた吸気フィルター2によって異物が除去され、コンプレッサー3により加圧されて吸着筒12,13に導入される。コンプレッサー3は、モータ電力や空気の断熱圧縮熱などにより発熱するので、ブロワー4の送風により冷却する。コンプレッサー3で発生した異物はインラインフィルター5で除去する。
吸着筒A12および吸着筒B13には、窒素との親和性が強い吸着材(ゼオライト)が充填されている。吸着筒A12および吸着筒B13の一端の原料口に原料空気が送り込まれると、他方の製品口からはゼオライトとの親和性が弱い酸素が窒素より先に出てくる。これにより、酸素の濃縮を行なって酸素濃縮ガスを製造する。これを製品ガスとして酸素バッファータンク19に蓄える。この工程を「酸素濃縮工程(加圧工程)」という。
例えば、一方の吸着筒A12で酸素濃縮工程(加圧工程)を行っている間、前の酸素濃縮工程(加圧工程)が終わった他方の吸着筒B13では、ゼオライトに多量の窒素が吸着されている。そこで、吸着筒B13の圧力を開放して窒素を大気に排出し、酸素濃縮工程(加圧工程)を行っている吸着筒A12で生成された酸素濃縮ガスの一部をパージ弁14を通じて吸着筒B13の製品口から導入し、吸着筒B13内を酸素で置換する。この工程を「窒素脱着工程(パージ工程)」という。
酸素濃縮工程(加圧工程)を続けていると、ゼオライトの吸着力が限界に達して吸着筒A12で得られる酸素濃縮ガスの酸素濃度が低下しだすので、その前に、原料空気の行先を一方の吸着筒A12から他方の吸着筒B13に切り替えることが行われる。上述したように、吸気弁A8、吸気弁B9、排気弁A10、排気弁B11の開閉動作により吸着筒A12と吸着筒B13の切り替えを行う。吸着筒A12および吸着筒B13を大気開放する際の騒音は、排気出口に設けたサイレンサー27で消音する。
パージ用のガスは、酸素濃縮工程(加圧工程)を行っている一方の吸着筒A12(または他方の吸着筒B13)の製品端から、窒素脱着工程(パージ工程)を行っている他方の吸着筒B13(または一方の吸着筒A12)の製品端へ、パージラインを通じて供給される。パージラインには、直動式のパージ弁14とオリフィス15,16が設けられている。パージ弁14は、パージの時間を正確に制御するために設置され、オリフィス15,16は通過する酸素ガスの流速を制御するために設置される。
製造された酸素濃縮ガスは、酸素バッファータンク19に蓄えられ、減圧弁20で供給圧力が調整され、流量制御器22で流量を設定し、酸素濃度計23で酸素濃度を計測する。また、製造された酸素濃縮ガスは絶乾燥状態であるため加湿器24で湿度を与え、カニューラ26を通じて使用に供される。なお、流量制御器22と酸素濃度計23を異物から保護するためにメンブランフィルター21が設けられている。また、ガスの逆流を防ぐための逆止弁17,18,25を適宜設置することができる。
また、騒音を発する機器や部品は金属製の防音ボックスの中に収容される。特に大きな騒音を発するのはコンプレッサー3と排気開放部である。ブロワー4の運転音とコンプレッサー3への吸気音がそれについで大きい。ブロワー4は、外気をコンプレッサー3に当てて冷却するものなので、コンプレッサー3と同居させることはできない。吸気フィルター2も酸素の少ない排気開放部と同居させることができない。従って、防音ボックスを2部屋に区分し、第1防音ボックス29にはコンプレッサー3と排気開放部を収容し、第2防音ボックス30にはブロワー4と吸気フィルター2を収容する。吸気弁8,9は、この例では、温度とスペースの関係から第2防音ボックス30に収容している。装置全体は木材とプラスチックから構築される筐体28に収納される。
ここで、吸着材であるゼオライトの量とコンプレッサー3の送風能力が設定されたとき、2筒式の酸素濃縮装置で純度の高い酸素濃縮ガスを効率的に製造するためには、原料空気の送り込み量(すなわちコンプレッサー3が原料空気を加圧して送り込んでいる時間)と、酸素濃縮ガスによるパージ量(すなわちパージ時間)を最適化することが重要である。このとき、酸素濃縮工程(加圧工程)で送り込まれる原料空気の量を制御するのは吸気弁A8および吸気弁B9であり、大容量の原料空気を低消費電力で効率よく制御できることから、パイロット式の電磁弁が用いられる。
パイロット式の電磁弁の構造は図2に示したとおりであり、パイロットエアの流路を小型の直動式電磁弁であるパイロット弁33で開閉し、パイロットエアの圧力をダイヤフラム34に作用させて開閉する。パイロットエアとしては、コンプレッサー3で加圧された原料空気の一部を利用する。
パイロット式電磁弁は、弁体であるダイヤフラム34と、コンプレッサー3からのエア入口35と吸着筒12,13へのエア出口36が形成された弁座とを有し、ダイヤフラム34が弁座に接触したら閉じ、ダイヤフラム34が弁座から離れたら開くようになっている。ダイヤフラム34の開閉動作は、ダイヤフラム34のパイロットエア側(図示の上側)と弁座側(図示の下側)の圧力のバランスによって行われる。
閉じた状態において、上記ダイヤフラム34のパイロットエア側には、パイロットエアの圧力がその全面積に対して加わるのに対し、弁座側のエア入口35とエア出口36がダイヤフラム34に対して開口して圧力が加わる面積は小さい。従って、閉じたダイヤフラム34を閉じ続けるためには、パイロットエアの圧力はコンプレッサーエアの圧力よりずっと小さくてよい。一方、開いていたダイヤフラム34を閉じるときには、ダイヤフラム34の上下の圧力が加わる面積がほぼ等しくなるので、静的に見ればパイロットエアの圧力は、コンプレッサーエアまたは吸着筒エアと、同等かあるいはそれ以上の圧力が必要となる。
ここで、上述したように、2筒式の酸素濃縮装置においては原料空気の送り込み先を吸着筒A12から吸着筒B13に切り替えることが行われる。このとき、それまで酸素濃縮工程(加圧工程)を行っていた吸着筒A12から、それまでパージ工程を行っていた吸着筒B13に切り替える。吸着筒B13はそれまでパージ工程にあって圧力は大気圧にほぼ等しいため、吸着筒B13に繋がったコンプレッサー3の圧力は急激に低下する。
このとき、吸着筒A12に対応してコンプレッサー3を繋ぐパイロット式の電磁弁は「閉」にならなければならないが、コンプレッサー3の圧力が急激に低下したためにダイヤフラム34を押す力が非常に弱くなる。一方、遮断されるべき吸着筒A12の圧力はそれまでコンプレッサー3で加圧されていたので充分に高い。したがって、その高い圧力を低下したパイロットエアでは抑えきることができない。このため、吸着筒A12から吸着筒B13に切り替えるときに、吸着筒A12からコンプレッサー3へ原料空気が逆流するのである。吸着筒A12から逆流した原料空気には、吸着していた原料空気中の水分や窒素が多く含まれ、これがコンプレッサー3を経由して吸着筒B13に送り込まれることとなり、吸着筒B13が汚染されて機能の低下を大幅に早める。なお、吸着筒B13から吸着筒A12へ切り替える際にも同様の現象が起こる。
このような逆流と汚染を防ぐため、従来は逆止弁6,7(図1参照)が使用されていた。
コンプレッサーエアの吸着筒A12および吸着筒B13への流路切替えの直後を瞬間的にみれば、弁座側の主流路では、加圧状態で吸着していた吸着筒と常圧でパージされていた吸着筒がコンプレッサー3を介して一瞬つながった状態となる。この瞬間に、弁座側の主流路内の圧力は、加圧状態から急速に低下する。しかも、このときの急速な空気の流れはベルヌーイの法則によりさらにダイヤフラム34を閉じる方向に働く。これらのことを勘案すると、このときにダイヤフラム34を閉じるためのパイロットエアの圧力は、必ずしも吸着のときと同じだけの高圧を維持する必要はなく、多少圧力が下がってもダイヤフラム34を閉じることができると考えられた。
パイロットエアがコンプレッサー3につながる流路を絞って、パイロットエアの圧力低下を緩やかにすることで逆流が防止できることを見いだした。
図3に示すように、本実施形態の酸素濃縮装置は、上記パイロットエアを導入するパイロットエア流路にオリフィス31を設けたのである。
このようにパイロットエア流路に、流路面積を絞るオリフィス31を設けることにより、コンプレッサー3の吐出圧力に急激な変化が生じたとしても、パイロットエア圧力の変化に遅れを生じさせることができる。このような圧力変化の遅れにより、コンプレッサー3の吐出圧力が瞬間的に低下しても、パイロットエアは、パイロット式の電磁弁を閉めるのに必要な圧力を維持できる。数秒後には、コンプレッサー3の吐出圧力は回復して再び高圧となり、パイロットエアとして十分に閉弁動作を行なうだけの圧力となる。このようなメカニズムにより、従来問題となっていた、吸気弁A8および吸気弁B9が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止しながら、上述した各種の問題を引き起こす逆止弁6,7を撤廃した。
ここで、上記オリフィス31の口径は0.05mm以上0.5mm以下に設定するのが好ましい。このようなオリフィス31の口径に設定した場合には、コンプレッサー3の吐出圧力に急激な変化が生じたときに、パイロットエア圧力の変化に適切な遅れを生じさせ、パイロットエアの圧力を適切に維持し、パイロット式の電磁弁である吸気弁A8および吸気弁B9が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止できる。
このような構造によってダイヤフラム34を閉じるためには、ダイヤフラム34による主弁を流れる空気圧と同等以上のパイロットエア圧力は必ずしも必要とはしない。
加えて、上記オリフィス31と吸気弁8,9との間のパイロットエア流路には、バッファー手段を存在させる。
具体的には、このメカニズムを更に好ましく発揮させるために、オリフィス31とパイロット式の電磁弁である吸気弁A8および吸気弁B9との間に、バッファー手段として圧力貯槽32を設けることができる。圧力貯槽32を設けることでパイロットエアの圧力低下速度をさらに緩やかにすることができる。
このように、上記オリフィス31と吸気弁A8および吸気弁B9との間のパイロットエア流路に、圧力貯槽32を存在させることにより、パイロットエアの圧力変化の速度はより緩やかになり、コンプレッサー3の吐出圧力に急激な変化が生じたときに、パイロットエアの圧力変化に適切な遅れを生じさせ、パイロットエアの圧力を適切に維持し、開閉弁が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止できる。
図4は、本実施形態のパイロット弁ユニット50の流路構成を説明する図である。
パイロット弁ユニット50は、パイロットエアによって吸気と排気を開閉制御する開閉部と、上記パイロットエアと吸気および排気を流通させる流路が形成されたマニホールド部51とを含んで構成されている。
図示しているのは、一方の吸着筒A12に対する吸気と排気を開閉制御する構成である。図示した部分は、吸気弁A8および排気弁A10によって上記開閉部が構成され、マニホールド部51については、吸気弁A8および排気弁A10に対するパイロットエアと吸気および排気の経路について記載している。他方の吸着筒B13に対する吸気と排気を開閉制御する構成についても同様である。なお、マニホールド部51の詳細な構造については後述する。
上記マニホールド部51には、コンプレッサー3に連通する原料流路52が設けられている。上記原料流路52は、吸気弁A8のエア入口35Aに対して原料空気を供給する。
上記マニホールド部51には、吸着筒A12に連通する吸着部連通路53が設けられている。また、上記マニホールド部51には、吸着部連通路53から分岐して、第1吸着部流路53Aと第2吸着部流路53Bが設けられている。
第1吸着部流路53Aは、吸気弁A8のエア出口36Aおよび吸着筒A12に連通し、吸気弁A8が開弁したときに原料空気を吸着筒A12に導入する。第2吸着部流路53Bは、排気弁A10のエア入口35Bおよび吸着筒A12に連通し、吸着筒A12から排出された脱着ガスおよびパージガスを流通させる。
上記マニホールド部51には、外部に連通する排気流路54が設けられている。排気流路54は、排気弁A10が開弁したときに、エア出口36Bから排出される脱着ガスおよびパージガスを外部に排出する。
上記マニホールド部51には、パイロットエアを導入するパイロット導入路55が設けられている。パイロット導入路55は、コンプレッサー3からの原料空気の一部をパイロットエア入口37A、37Bに供給する。
上記マニホールド部51には、パイロットエアを排出するパイロット排出路56A、56Bが設けられている。パイロット排出路56A、56Bは、上述した排気流路54に連通し、パイロットの役目を終えたパイロットエアを外部に排出する。
ここで、上記マニホールド部51において、上記パイロット導入路55は、バッファー空間として機能する容積となるよう形成されている。すなわち、パイロット導入路55の少なくとも一部がバッファー手段としての圧力貯槽32として機能するように構成される。また、パイロット導入路55のマニホールド部51への入口部分に、オリフィス31が接続される。
このような構造により、吸気弁A8、吸着筒A12、排気弁A10において、つぎのようにしてガスが流れる。
コンプレッサー3から吐出される原料空気は、原料流路52を通って吸気弁A8を通過し、第1吸着部流路53Aおよび吸着部連通路53を通って吸着筒A12に導入される。吸気弁A8が開弁していると、原料流路52を通った原料空気は、エア入口35Aから入ってエア出口36Aから出て第1吸着部流路53Aに流れる。
吸着筒A8から排出されたガスは、吸着部連通路53および第2吸着部流路53Bを通って排気弁A10を通過し、排気流路54から外部に排気される。
排気弁A10が開弁していると、吸着部連通路53および第2吸着部流路53Bを通ったガスは、エア入口35Bから入ってエア出口36Bから出て排気流路54に流れる。
パイロットエアは、コンプレッサー3から吐出される原料空気の一部が分岐され、オリフィス31を通過したのちパイロット導入路55を通って吸気弁A8および排気弁A10に導入される。このとき、パイロット導入路55の一部が圧力貯槽32として機能する。パイロットの役割を終えた排ガスはパイロット排出路56A、56Bを通って排気流路54に合流し、外部に排出される。
吸気弁B9、吸着筒B13、排気弁B11においても同様にガスが流れる。
図5(A)は、上述したマニホールド部51の外観を示す図である。図5(B)(C)は吸気弁8、9についてマニホールド部51との接合面を上から透視した図と断面図である。図5(D)(E)は排気弁A10についてマニホールド部51との接合面を上から透視した図と断面図である。これらの図を参照して、マニホールド部51のポートが吸気弁8、9および排気弁10、11に対して接続される状態について説明する。
このマニホールド部51は、直方体のブロック状に形成されている。その上面に、吸気弁8、9および排気弁10、11を取り付けるための4つの取り付けエリア58A、58B、59A、59Bが形成されている。
取り付けエリア58Aには、一方の吸着筒A12に原料ガスを送るための吸気弁A8が取り付けられる。取り付けエリア59Aには、一方の吸着筒A12から排ガスを排気するための排気弁A10が取り付けられる。
図5(B)に示すように、吸気弁A8は、中央に配置されたエア出口36Aの周囲に2つのエア入口35Aが設けられている。これらから離れた位置にパイロット入口37Aおよびパイロット出口38Aが設けられている。この吸気弁A8のエア出入口側を、マニホールド部51上面の取り付けエリア58Bに対面させる。
取り付けエリア58Aには、エア入口35Aに対応する原料流路52の開口である2つの原料ポート60A、エア出口36Aに対応する第1吸着部流路53Aの開口である導入ポート61A、パイロット入口37Aに対応するパイロット導入路55の開口であるパイロット入口ポート62A、パイロット出口38Aに対応するパイロット排出路56Aの開口であるパイロット出口ポート63Aが設けられている。取り付けエリア59Aも同様である。各出入口およびポートの接続部分は、ガスケット57によって区分されて気密性が保持される。
取り付けエリア59Aには、エア入口45Aに対応する第1吸着部流路53Aの開口である4つの受入ポート64A、エア出口46Aに対応する排気流路54の開口である排気ポート65A、パイロット入口47Aに対応するパイロット導入路55の開口であるパイロット入口ポート66A、パイロット出口48Aに対応するパイロット排出路56Bの開口であるパイロット出口ポート67Aが設けられている。取り付けエリア59Bも同様である。各出入口およびポートの接続部分は、ガスケット57によって区分されて気密性が保持される。
このマニホールド部51側面には、コンプレッサー3が接続されてマニホールド部51内に原料空気を受け入れるためのコンプレッサーポート68が形成されている。すなわち、コンプレッサーポート68は原料流路52の上流側の開口である。また、マニホールド部51側面には、オリフィス31が接続されるオリフィスポート69が形成されている。このオリフィスポート69は、パイロット導入路55の上流側の開口である。
図6は、上記マニホールド部51を横方向から透視して流路構造を見た図であり、内部の原料流路52、第1吸着部流路53Aおよび第2吸着部流路53B、排気流路54、パイロット導入路55、パイロット排出路56A、56Bを示している。
(L)は図5(A)における矢印L方向から見た図。(F)は図5(A)における矢印F方向から見た図である。
図6からわかるように、原料流路52、第1吸着部流路53Aおよび第2吸着部流路53B、排気流路54、パイロット導入路55、パイロット排出路56A、56Bは、ブロック状のマニホールド部51の側面から横方向に孔を穿ち、さらに必要に応じて上面から縦方向に孔を穿って流路を連通させることにより形成している。
したがって、本実施形態では、マニホールド部51を層状に3つの領域に分け、それぞれの領域に流路を形成している。層状の領域分けは、吸気弁8、9および排気弁10、11を取り付ける側から第1領域H、第2領域M、第3領域Lとした。
そして、パイロット導入路55が形成された領域である第3領域Lを、原料流路52、第1吸着部流路53Aおよび第2吸着部流路53B、排気流路54が形成された領域である第1領域Hおよび第2領域Mから独立させた。そして、それぞれの領域H、M、Lを開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11に沿う方向に配置している。
図7は、層状に分けた各領域の流路構造を示す図であり、(H)は第1領域H、(M)は第2領域M、(L)は第3領域である。それぞれ吸気弁8、9および排気弁10、11を取り付ける側から透視した状態である。
すなわち、本実施形態では、上記マニホールド部51は、開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11を取り付ける側に近い部分に、排気流路54が形成された第1領域Hを配置している。そして、つぎに、原料流路52、第1吸着部流路53Aおよび第2吸着部流路53Bが形成された第2領域Mを配置している。さらに、開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11を取り付ける側から遠い部分に、パイロット導入路55が形成された第3領域Lを配置している。
図6および図7を参照してマニホールド部51の流路構造について詳しく説明する。以下の説明では、説明の便宜上、図5(A)の矢印Fから見た側を正面とし、必要に応じてこの正面に対する左右や上下ならびに背面側等を示しながら説明する。また、各流路について、おおむねガスの流れに沿った順序で説明する。
上述したように、本実施形態では、金属製もしくは樹脂製のブロックに対し、側面もしくは上下面から真っ直ぐに孔を穿つことによりマニホールド部51を形成している。必要に応じて孔同士が内部で連通させる位置に穿つことが行われる。また、必要に応じて開口部をプラグで密封したり、開口部にチューブ用ソケットを取り付けたりすることがおこなわれる。
原料流路52は、第2領域Mの正面側において左右に延びる横孔として形成される。図示右側の一方の開口には、コンプレッサー3に接続するためのチューブソケットが取り付けられている。図示左側の他方の開口には、パイロット導入路55に接続するためのチューブソケットが取り付けられている。原料流路52には、原料ポート60A、60Bに対応する4つの縦孔52A、52Bが形成されている。これらの縦孔52A、52Bも原料流路52の一部として機能する。
縦穴52Aを通過した原料空気は、原料ポート60Aおよび吸気弁A8を経て導入ポート61Aに流れる。同様に、縦穴52Bを通過した原料空気は、原料ポート60Bおよび吸気弁B9を経て導入ポート61Bに流れる。
上記マニホールド部51には、導入ポート61A、61Bに対応する2つの縦孔53A1、53B1が形成されている。これらの縦孔53A1、53B1は、それぞれ第1吸着部流路53A、第2吸着部流路53Bの一部として機能する。
第2領域Mには、上記原料ポート60A、60Bに対応する2つの縦孔53A1、53B1にそれぞれ連通するように、第1吸着部流路53Aと第2吸着部流路53Bが形成されている。第1吸着部流路53Aと第2吸着部流路53Bはそれぞれ2つの吸着筒A8、吸着筒B9に対応するものである。第1吸着部流路53Aと第2吸着部流路53Bは、第2領域Mにおいて背面から正面に向かって延びる横孔として形成されている。第1吸着部流路53Aと第2吸着部流路53Bの背面側の開口には、吸着筒A12および吸着筒B13に連結するためのチューブソケットが取り付けられている。
吸着筒A12の吸着工程では、第1吸着部流路53Aを通過した原料空気が、吸着筒A12に向かって流れる。吸着筒A12から吸着筒B13への切り換えで、圧力を開放された吸着筒A12を出た排ガスは第1吸着部流路53Aに戻る。同様に、吸着筒B13の吸着工程では、第2吸着部流路53Bを通過した原料空気が、吸着筒B13に向かって流れる。吸着筒B13から吸着筒A12への切り換えで、圧力を開放された吸着筒B13を出た排ガスは第2吸着部流路53Bに戻る。
上記マニホールド部51には、受入ポート64Aに対応する4つの縦孔53A2が形成されている。これらの縦孔53A2は、上記第1吸着部流路53Aと連通し、第1吸着部流路53Aの一部として機能する。また、上記マニホールド部51には、受入ポート64Bに対応する4つの縦孔53B2が形成されている。これらの縦孔53B2は、上記第2吸着部流路53Bと連通し、第2吸着部流路53Bの一部として機能する。
第1吸着部流路53Aを通過した排ガスは、排気弁A10を経て排気ポート65Aに流れる。同様に、第2吸着部流路53Bを通過した排ガスは、排気弁B11を経て排気ポート65Bに流れる。
上記マニホールド部51には、排気ポート65A、65Bに対応する2つの縦孔54A、54Bが形成されている。これらの縦孔54A、54Bは排気流路54の一部として機能する。
第1領域Hには、上記縦孔54A、54Bに連通するように、排気流路54が形成されている。この排気流路54は、右側面から左側に延びる横孔と、これに連通して背面から正面側に向かって延びる2本の横孔として形成されている。背面側の2つの開口はプラグで密閉されている。また、右側面の開口にはチューブソケットが取り付けられている。
第3領域Lには、上述した圧力貯槽32として機能するパイロット導入路55が形成されている。パイロット導入路55は、背面から正面に向かって延びる4本の横孔と、これら4本の横孔と連通するように左側面から右に向かって延びる横孔とによって形成されている。背面の4つの開口はプラグで密閉されている。また、右側面の開口には原料流路52と連結するためのチューブソケットおよびオリフィス31(図7には示していない)が取り付けられている。
この構造により、原料流路52から原料空気の一部をパイロット導入路55に導入してパイロットエアとして利用する。
上記マニホールド部51には、パイロット入口ポート62A、62B、66A、66Bに対応する4つの縦孔55A、55Bが形成されている。これらの縦孔55A、55Bはパイロット導入路55に連通し、パイロット導入路55の一部として機能する。
上記マニホールド部51には、パイロット出口ポート63A、63B、67A、67Bに対応する4つの縦孔が形成されている。これらの縦孔は排気流路54に連通し、パイロット排出路56A、56Bとして機能する。
パイロット導入路55に導入されたパイロットエアは、縦孔55Aを経由して吸気弁A8、吸気弁B9ならびに排気弁A10、排気弁B11に導入され、パイロットエアとして作用する。作用を終えたパイロットエアは、排ガスとしてパイロット排出路56A、56Bを通過して排気流路54に流れ込む。
このように、本実施形態では、パイロット導入路55が形成された第3領域Lを、原料流路52、吸着部連通路53、第1吸着部流路53A、第2吸着部流路53B、排気流路54が形成された第1領域Hおよび第2領域Mから独立させ、それぞれの領域H、M、Lを開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11に沿う方向に配置した。
このようにすることにより、小型のマニホールド部51内にガス流路を効率的に配置し、小型かつ軽量な酸素濃縮装置となる。また、マニホールド部51の工作効率に優れ、製造コストを節減することが可能となる。
また、上記マニホールド部51は、開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11に近い部分に、排気流路54が形成された第1領域Hを配置し、つぎに、原料流路52および吸着部連通路53、第1吸着部流路53A、第2吸着部流路53B、が形成された第2領域Mを配置し、開閉部である吸気弁8、9および排気弁10、11から遠い部分に、パイロット導入路55が形成された第3領域Lを配置している。
このようにすることにより、小型のマニホールド部51内にガス流路を効率的に配置し、小型かつ軽量な酸素濃縮装置となる。また、マニホールド部の工作効率に優れ、製造コストを節減することが可能となる。
また、パイロット弁ユニットは、内部に空気の流通路を掘り込んだアルミブロックで形成されたマニホールド部51の上に電磁弁本体を複数乗せた構造である。そして、マニホールド部51内のパイロット導入路55を大きく掘り込み、バッファー手段として機能させている。すなわち、上記オリフィス31と吸気弁8,9との間のパイロット導入路55を、バッファー手段としての圧力貯槽32として機能しうる容積に形成している。
このようにしたことにより、パイロット導入路55自体をバッファー手段として機能させ、装置の大型化を避けながら、パイロットエアの圧力変化速度をより緩やかにし、コンプレッサー3の吐出圧力に急激な変化が生じたときに、パイロットエア圧力の変化に適切な遅れを生じさせ、パイロットエアの圧力を適切に維持し、開閉弁が閉まりきらないことによる逆流を完全に防止できる。
オリフィス31は逆止弁6,7のようなうなり音を発することがなく、運動部分がないため部品の消耗もない。このように、原料空気の供給切り替え流路に逆止弁6,7を使わずにすみ、騒音と不具合を完全に解消することができた。
上記マニホールド部51はアルミニウムのブロックを加工して作られ、寸法は縦横90mm×80mm、高さは35mmとした。ブロックのサイズはこれより大きくてもかまわないが、大きく重いのは基本的に好ましくない。マニホールド部51の天面に4個のパイロット電磁弁である吸気弁8、9および排気弁10、11が配置される。
上記ブロック内部に3層のガス流路(チャンネル)を掘り込んだ。各層のガス流路は2.0〜2.5mmの上下間隔で配置されていて、互いに接触することはない。
第3領域Lに配置したパイロット導入路55の容積は、必要に応じて掘り込むチャンネルの本数を増減して、調節することができる。ブロックの中にはパイロット弁に直結する縦孔のガス流路が多数掘削されている。このため、パイロット導入路55を第1領域Hや第2領域Mに設置すると、バッファー容積を増やしたいときに縦孔のガス流路と干渉してしまうのである。パイロット導入路55を第3領域Lに配置することにより、それを防止している。
パイロット導入路55には、口径0.1mmのオリフィス31を通じて原料空気が導入される。オリフィス31は、マニホールド部51の側面に設置することができるが、設置場所は側面に限ることなく、パイロット導入路55の上流であればどこに設置してもかまわない。オリフィス31に導入する原料空気の一部は、マニホールド部51の原料流路52から導入するが、コンプレッサー3から直接導入してもよい。
また、パイロット導入路55のチャンネル先端は外壁から5mm程度内側にとどまっている。これらの流路は外壁に貫通させてプラグで封止しても良い。多くのパイロット導入路55を掘削すると、バッファー効果を確実にするだけでなく、マニホールド部51の重量を軽減するという効果もある。
図7の例では、第2領域Mにおいて、第1および第2吸着部流路53A、53Bがいずれも背面から各々の吸着筒12,13に連結している。しかし、吸着筒12,13への連結口を図の左右の側面に開口させても良い。装置内のチューブ取り回しが便利なように配置を決めればよいのである。
このように、第1および第2吸着部流路53A、53Bは第2領域に設置するのが好ましい。第1および第2吸着部流路53A、53Bを第1領域Hに設置すると、必然的に排気流路54が第2領域Mになる。すると、電磁弁から第2領域Mの排気流路54への垂直流路が上段の第1および第2吸着部流路53A、53Bを貫通してしまう恐れがあるからである。第1および第2吸着部流路53A、53Bを第2領域に設置することによりこれを防止している。
原料流路52も第2領域Mに配置している。これは第1領域Hに配置することもできる。場合によっては第3領域Lに設置しても差し支えない。
図7の例では、コンプレッサー3からの流入口が右側面に配置されている。流入口は側面でなく底面に配置してもよい。その場合は、パイロット導入路55と干渉しないよう互いに譲歩する必要がある。
第1領域Hには排気流路54を設置する。図7の例では、排気の出口を側面に設置したが、排気流路54の下に当たる底面に出口を設けてもよい。また、排気出口の反対側の末端を貫通させプラグで封止する構造を採用することもできる。
オリフィス31はバッファー圧力を維持するのが目的であるから、その口径は基本的に小さくなければならない。上述したマニホールド部51では、口径0.1mmのオリフィス31を使用した。適切なオリフィスサイズはバッファーの容積と関係があり、バッファー容積が大きければ口径の大きなオリフィス31を使用できる。オリフィス31の口径は0.5mm以下が好ましい。
上述のマニホールド部51では、各流路の直径を8mmとした。流路の直径がとりうる範囲としては4mm〜10mmとするのが好ましい。直径が4mmより小さいと、原料空気や排気の流通に圧力抵抗が大きくなるので不利である。パイロット導入路55のバッファーに関しては容積の不足をきたすので不利である。また、流路の直径が10mmより大きくなるとマニホールド部51全体が大きくなるので不利である。
パイロット導入路55の容積は上述最適条件では約15mLであるが、5mL〜30mLの範囲に設定するのが好ましい。5mL未満ではバッファーとして容積不足の恐れがあり、30mLを超えると、マニホールド部51全体が大きくなるので不利である。
マニホールド部51の材料は、加工性に優れ、軽量かつ強靱という点でアルミニウムが好ましい。各種銅合金等の金属材料、あるいはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などのエンプラも使用可能である。
つぎに、マニホールド部51のサイズを100mm×90mm×35mm、マニホールド部51に掘削されたパイロット導入路55のバッファー容積を約10mLとし、オリフィス31の口径を0.1mmとした実機で運転試験を行った。
このシステムで酸素濃縮装置(エア・ウォーター社製PVM5000)を5L/minで運転したところ、酸素濃度は94%以上であり、外部にバッファーとオリフィスを装着した場合と同等に、逆止弁がなくても優良な酸素濃度が得られることが確認された。
1 スポンジフィルター
2 吸気フィルター
3 コンプレッサー
4 ブロワー
5 インラインフィルター
6 逆止弁
7 逆止弁
8 吸気弁A
9 吸気弁B
10 排気弁A
11 排気弁B
12 吸着筒A
13 吸着筒B
14 パージ弁
15 オリフィス
16 オリフィス
17 逆止弁
18 逆止弁
19 酸素バッファータンク
20 減圧弁
21 メンブランフィルター
22 流量制御器
23 酸素濃度計
24 加湿器
25 逆止弁
26 カニューラ
27 サイレンサー
28 筐体
29 第1防音ボックス
30 第2防音ボックス
31 オリフィス
32 圧力貯槽
33 パイロット弁
34 ダイヤフラム
35 エア入口
35A エア入口
35B エア入口
36 エア出口
36A エア出口
36B エア出口
37A パイロット入口
37B パイロット入口
38A パイロット出口
38B パイロット出口
45A エア入口
46A エア出口
47A パイロット入口
48A パイロット出口
50 パイロット弁ユニット
51 マニホールド部
52 原料流路
52A 縦孔
52B 縦孔
53 吸着部連通路
53A 第1吸着部流路
53B 第2吸着部流路
53A1 縦孔
53A2 縦孔
53B1 縦孔
53B2 縦孔
54 排気流路
54A 縦孔
54B 縦孔
55 パイロット導入路
55A 縦孔
55B 縦孔
56A パイロット排出路
56B パイロット排出路
57 ガスケット
58A 取り付けエリア
58B 取り付けエリア
59A 取り付けエリア
59B 取り付けエリア
60A 原料ポート
60B 原料ポート
61A 導入ポート
61B 導入ポート
62A パイロット入口ポート
62B パイロット入口ポート
63A パイロット出口ポート
63B パイロット出口ポート
64A 受入ポート
64B 受入ポート
65A 排気ポート
65B 排気ポート
66A パイロット入口ポート
66B パイロット入口ポート
67A パイロット出口ポート
67B パイロット出口ポート
68 コンプレッサーポート
69 オリフィスポート

Claims (5)

  1. 原料空気を供給する圧縮機と、上記原料空気中の窒素を吸着して酸素を濃縮する複数の吸着部と、各吸着部に対する吸気と排気を切替制御するパイロット弁ユニットとを備え、
    上記パイロット弁ユニットは、パイロットエアによって吸気と排気を開閉制御する開閉部と、上記パイロットエアと吸気および排気を流通させる流路が形成されたマニホールド部とを含んで構成され、
    上記マニホールド部には、圧縮機に連通する原料流路、吸着部に連通する吸着部流路、外部に連通する排気流路、パイロットエアを導入するパイロット導入路が設けられ、
    パイロット導入路が形成された領域を、原料流路、吸着部流路、排気流路が形成された領域から独立させた
    ことを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 上記マニホールド部は、
    開閉部に近い部分に、排気流路が形成された領域を配置し、
    つぎに、原料流路および吸着部流路が形成された領域を配置し、
    開閉部から遠い部分に、パイロット導入路が形成された領域を配置した
    請求項1記載の酸素濃縮装置。
  3. パイロット導入路の入口にオリフィスを接続した請求項1または2記載の酸素濃縮装置。
  4. 上記パイロット導入路は、バッファー空間として機能する容積となるよう形成した請求項3記載の酸素濃縮装置。
  5. 原料空気を供給する圧縮機と、上記原料空気中の窒素を吸着して酸素を濃縮する複数の吸着部とを備えた酸素濃縮装置において、各吸着部に対する吸気と排気を切替制御するパイロット弁ユニットであって、
    パイロットエアによって吸気と排気を開閉制御する開閉部と、上記パイロットエアと吸気および排気を流通させる流路が形成されたマニホールド部とを含んで構成され、
    上記マニホールド部には、圧縮機に連通する原料流路、吸着部に連通する吸着部流路、外部に連通する排気流路、パイロットエアを導入するパイロット導入路が設けられ、
    パイロット導入路が形成された領域を、原料流路、吸着部流路、排気流路が形成された領域から独立させた
    ことを特徴とするパイロット弁ユニット。
JP2012094423A 2012-04-18 2012-04-18 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット Active JP6006520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094423A JP6006520B2 (ja) 2012-04-18 2012-04-18 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012094423A JP6006520B2 (ja) 2012-04-18 2012-04-18 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013220979A JP2013220979A (ja) 2013-10-28
JP6006520B2 true JP6006520B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=49592224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012094423A Active JP6006520B2 (ja) 2012-04-18 2012-04-18 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6006520B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6252941B2 (ja) * 2014-01-24 2017-12-27 Smc株式会社 酸素濃縮器
JP6260776B2 (ja) * 2014-02-14 2018-01-17 Smc株式会社 酸素濃縮器
JP2020085086A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 株式会社フジキン 流体制御装置
CN109323019B (zh) * 2018-11-30 2020-04-21 四川天采科技有限责任公司 一种3d打印成型的一体化程控阀组
JP6938828B2 (ja) * 2018-12-28 2021-09-22 Smc株式会社 低騒音ゲートバルブ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062932A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素濃縮装置
JP4799454B2 (ja) * 2007-03-20 2011-10-26 帝人ファーマ株式会社 圧力スイング吸着型酸素濃縮器
JP2008238076A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Teijin Pharma Ltd 圧力スイング吸着型酸素濃縮器
JP6012031B2 (ja) * 2010-10-22 2016-10-25 エア・ウォーター株式会社 酸素濃縮器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013220979A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6006520B2 (ja) 酸素濃縮装置およびそれに用いるパイロット弁ユニット
JP4403089B2 (ja) 酸素濃縮装置
US11083865B2 (en) Compact portable oxygen concentrator
KR20080005944A (ko) 소음기, 및 소음기를 구비한 산소 농축 장치
JP6252941B2 (ja) 酸素濃縮器
WO2011091629A1 (zh) 一种制氧机
JP2015136565A5 (ja)
JP6012031B2 (ja) 酸素濃縮器
JP2008238076A (ja) 圧力スイング吸着型酸素濃縮器
CN111606307A (zh) 分子筛模块
WO2008004523A1 (fr) dispositif DE CONCENTRATION D'OXYGÈNE
CN107073238B (zh) 氧浓缩装置
JP6260776B2 (ja) 酸素濃縮器
JP4921231B2 (ja) 酸素濃縮装置
US20090229460A1 (en) System for generating an oxygen-enriched gas
JP5275677B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP5193537B2 (ja) 酸素濃縮装置
CN110639333B (zh) 吸附干燥装置
JP2006062932A (ja) 酸素濃縮装置
JP2007068572A (ja) 酸素濃縮器用治具及び酸素濃縮器
EP3840855A1 (en) Hybrid oxygen concentrator with oxygen side balancing
US20090205494A1 (en) Single manifold assembly for oxygen-generating systems
KR20140036925A (ko) 산소 농축 장치
JP7492152B1 (ja) 三方弁及び酸素濃縮装置
JP6080560B2 (ja) 空気供給装置および酸素濃縮器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6006520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250