JP6006128B2 - 街並構造 - Google Patents

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Description

本発明は、街並構造に関する。
特許文献1には、造成地を斜めに区画割りして宅地を造成し、建物を敷地形状に合わせて隣地境界線に沿う方向に角度を付けて配置してなる街区の構成について記載されている。このような技術によれば、採光性や通風性等を考慮しつつ、起伏のある外観の街区を形成できるようになっている。
特開2002−220933号公報
ところで、地域によって自然環境には差があるため、単に敷地形状や建物の向きに一定の規則性を持たせるだけでは、地域ごとの自然環境に対応しにくい場合がある。
そこで、地域ごとの自然環境の差を考慮して宅地造成を行い、自然環境を活かした街並を形成することが望まれている。また、特に夏場の気温が高い地域では、夏場における快適性の向上が強く望まれている。
本発明の課題は、自然環境を活かし、特に夏場における快適性の向上を図ることが可能な街並構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、
住宅地1と、
前記住宅地1における夏期の主風向に面して住宅地の東側に配置され夏期の風が通過する緑地2と、
前記緑地2から放射状に伸びるようにして前記住宅地1内に配置される複数の街路3〜と、
前記街路3〜9に隣接して街路の外側となる住宅地の周縁部に沿って、および街路の間に配置され、複数の建物A〜Eが建築される複数の街区11〜15と、を備えた街並構造であって、
前記緑地2と複数の街区11〜15との間に境界道路2aが南北方向に配置され、当該境界道路2aに前記複数の街路3〜9が南北方向に間隔をおいて接続されるとともに、前記境界道路2aの中央付近に、当該境界道路2aと直交する方向であって夏期の風が吹く方向に吹込道路2bが配置されることにより、前記緑地2は当該吹込道路2bによって南北に分断され、前記複数の街路3〜9のうち一つの街路4は前記吹込道路2bの延長線上に配置されてなり、
前記複数の街路3〜9のうち前記吹込道路2bの延長線上に配置された街路4、およびこの街路南側に配置された一つの街路5は東から南に向かって伸びる円弧状に形成され、
前記複数の街路3〜9のうち前記吹込道路2bよりも北側の北側緑地に対向して配置された街路3は、西方向へ直線状に伸びた後に南方向へ直線状に伸びて前記吹込道路2bの延長線上に配置された街路4の中間部に接続され、境界道路2aの南端部に接続された街路6は、南西方向へ直線状に伸びた後に西方向へ直線状に伸びて、前記吹込道路2bの延長線上に配置された街路4、およびこの街路4の南側に配置された街路5の西端部に接続されており、
前記複数の建物A〜Eの中には前記街路(例えば街路4)に対して角度を付けて配置されるもの(例えば建物A)があり、当該建物(例えば建物A)と前記街路(例えば街路4)との間には、植栽部17aと散水手段とを有する緑化スペース17が形成されており、
さらに、二つの円弧状の街路4、5の間、および南側の円弧状の街路5とその南側の街路との間に配置される前記街区12(13)には、一方の街路4(5)に沿って並設される前記複数の建物B…(C…)と、他方の街路5(6)に沿って並設される前記複数の建物B…(C…)とが建築されており、
前記一方の街路4(5)側の前記複数の建物B…(C…)と、前記他方の街路5(6)側の前記複数の建物B…(C…)との間が通風路20とされていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、夏期において前記住宅地1に吹き込む風は、まず前記緑地2を通過して冷やされる。前記緑地2で冷やされた風は、前記複数の街路3〜9を通過して前記複数の街区11〜15へと通風されることになる。また、前記複数の街路3〜9が、前記緑地2から放射状に伸びるようにして前記住宅地1内に配置されるので、例えば複数の街路3〜9が格子状に配置される場合に比して、前記緑地2で冷やされた風を前記住宅地1内に行き渡らせやすくなる。したがって、前記複数の街区11〜15に建築される前記複数の建物A〜Eに対しても前記緑地2で冷やされた風を吹き込ませることができる。これによって、前記住宅地1がある地域の自然環境を活かし、特に夏場における快適性の向上を図ることが可能となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記複数の街路3〜9のうち二つの街路4,5は円弧状に形成されているので、前記緑地2で冷やされた風は、前記街路4,5を通過するだけでなく、前記街路4,5に隣接する前記街区11〜15へと吹き込みやすくなる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、前記街路(例えば街路4)に対して角度を付けて配置された建物(例えば建物A)と前記街路(例えば街路4)との間に、前記緑化スペース17が形成されるので、前記街路(例えば街路4)に沿って緑化スペース17を配置できる。また、前記街路(例えば街路4)に対して角度を付けて配置された建物(例えば建物A)が複数並んで配置された場合には、前記緑化スペース17も前記街路(例えば街路4)に沿って複数並んで配置されることになる。これによって、前記街路(例えば街路4)に沿って植栽部17aを並べることができるので、前記街路(例えば街路4)および前記街区(例えば街区11)の景観性を向上できる。
また、前記散水手段による散水を行えば、前記緑化スペース17上を通過する風を冷却できるので、冷却された風を前記街路(例えば街路4)の先や前記街区(例えば街区11)内に吹き込ませることで、前記街路(例えば街路4)や前記街区(例えば街区11)に建築された前記複数の建物(例えば建物A)の快適性をより向上させることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、一方の街路4(5)側の前記複数の建物B…(C…)と、他方の街路5(6)側の前記複数の建物B…(C…)との間が通風路20とされているので、これら一方の街路4(5)側の前記複数の建物B…(C…)と、他方の街路5(6)側の前記複数の建物B…(C…)との間に街路を形成せずとも風を通過させることができる。また、前記通風路20に植栽を設ければ、通風路20を通過する風を冷却できるので、前記街区12(13)における快適性の向上に貢献できる。
加えて、請求項に記載の発明によれば、前記住宅地1の周縁部に沿って前記街区14,15が配置されているので、当該街区14,15によって前記住宅地1を取り囲むことができる。すなわち、当該街区14,15に建築される複数の建物D…,E…によって前記住宅地1を取り囲むことができる。これによって、当該複数の建物D…,E…は、前記住宅地1における防壁として機能することになるので、前記住宅地1の防犯性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の街並構造において、
前記住宅地1の周縁部に沿って配置された前記街区14,15に建築される前記複数の建物D…,E…の屋根は南向きの屋根面を有しており、当該南向きの屋根面に太陽電池アレイ16が設置されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記住宅地1の周縁部に沿って前記街区14,15が配置されているため、当該街区14,15に建築される前記複数の建物D…,E…の建築件数は、例えば前記住宅地1のより内周側に配置される街区11,12,13のそれぞれに建築される建物A…,B…,C…の建築件数よりも比較的多いものとなる。したがって、当該街区14,15に建築される前記複数の建物D…,E…の屋根の屋根面を南向きとすれば、例えば前記住宅地1のより内周側に配置される街区11,12,13に比して発電量も多く、効率が良い。
本発明によれば、夏期において住宅地に吹き込む風は、まず緑地を通過して冷やされ、緑地で冷やされた風は、複数の街路を通過して複数の街区へと通風される。そして、複数の街区に建築される複数の建物に対しても緑地で冷やされた風を吹き込ませることができる。これによって、住宅地がある地域の自然環境を活かし、特に夏場における快適性の向上を図ることが可能となる。
住宅地を示す鳥瞰図である。 住宅地の概略構成を示す図である。 住宅地の一部を示す鳥瞰図である。 街区に建築された建物の一例を示す平面図である フェノロジーガイドの一部を示す図である。 情報配信システムを示す図である。 情報配信システムを示す図である。 アドバイスが表示された情報端末の画面を示す図である。 ポータルサイトの概略を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態における街並構造は、図1〜図5に示すように、住宅地1と、前記住宅地1における夏期の主風向に面して配置される緑地2と、前記緑地2から放射状に伸びるようにして前記住宅地1内に配置される複数の街路3〜9と、前記街路3〜9に隣接して配置され、複数の建物A〜Eが建築される複数の街区11〜15と、を備える。
前記住宅地1は、図2に示すように、複数の外部道路1a…によって囲まれた位置にある造成地が、前記複数の街路3〜9によって区画された土地である。本実施の形態の住宅地1は、5本の外部道路1a…によって囲まれ、略五角形状に形成されている。
前記緑地2は、前記住宅地1において東側に配置されている。この緑地2は南北に伸びる境界道路2aによって前記住宅地1内の前記複数の街区11〜15から離れて配置されている。さらに、この緑地2は、前記境界道路2aの中央付近に、当該境界道路2aと直交する方向(すなわち東西方向)に吹込道路2bが配置されている。
前記境界道路2aは、前記住宅地1の北側に位置する前記外部道路1aと連通している。
前記吹込道路2bは、前記緑地2を南北に分断しており、東から西に向かって吹く風を効率良く取り込める。また、緑地2は、この吹込道路2bによって南北に分断されることによって北側緑地2cと南側緑地2dとに分かれることになる。また、この吹込道路2bは、前記住宅地1の東側に位置する前記外部道路1aと連通している。
前記緑地2は、複数本の樹木や草花等が植栽された公園区画である。本実施の形態においては、北側緑地2cは、遊具等が設置されることにより子供の遊び場として機能する。南側緑地2dは、前記住宅地1に居住する住人の集会所Fが建築されており、子供から大人まで長時間居られる広場として機能する。
また、井戸水等を利用して水の流れる場所を形成してもよい。すなわち、井戸水等の気化熱利用や、植栽による日陰の形成などにより、緑地2を通過する風の冷却効果を高めることができる。
前記街路3は、その東側端部が前記境界道路2aと連通し、かつ東西に伸びる直線状に形成された道路である。
また、この街路3は前記緑地2の前記北側緑地2cの西側に位置しており、前記北側緑地2cを東から西に向かって通過する風が、当該街路3に対して吹き込みやすくなっている。
前記街路4は、その東側端部が前記境界道路2aと連通し、かつ東から南に向かって伸びる円弧状に形成された道路である。
また、この街路4は、その東側端部が前記吹込道路2bの延長線上に配置されており、これら街路4と吹込道路2bとを、前記境界道路2aと交差する一本の道路として見ることもできる。これによって、前記吹込道路2bに吹き込む風は、街路4に対して吹き込みやすくなっている。
前記街路5は、その東側端部が前記境界道路2aと連通し、かつ東から南に向かって伸びる円弧状に形成された道路である。
また、この街路5は前記緑地2の前記南側緑地2dの西側に位置しており、前記南側緑地2dを東から西に向かって通過する風が、当該街路5に対して吹き込みやすくなっている。
前記街路6は、その東側端部が前記境界道路2aと連通し、かつ東から南に向かって伸びる直線状に形成された道路である。より具体的に説明すると、この街路6は、北東から南西に向かって伸びる直線道路である。
また、この街路6は前記緑地2の前記南側緑地2dの西側に位置しており、前記南側緑地2dを東から西に向かって通過する風が、当該街路6に対して吹き込みやすくなっている。
すなわち、これら街路3,4,5,6は前記境界道路2aと連通しており、前記緑地2を通過する風が直接的に吹き込む。
また、前記境界道路2a、前記吹込道路2b、前記街路3,4,5,6には、LED街路灯が設けられており、省エネルギー化・CO2削減に貢献している。
前記街路7は、その北側端部が前記街路3の西端と連通するとともに、南側端部が前記街路4の中央部付近と連通し、かつ南北に伸びる略直線状に形成された道路である。前記街路3に対しては略直交する方向に配置されている。
前記街路8は、その東側端部が前記街路6の南端と連通し、中央付近が前記街路5と連通し、西側端部が前記街路4と連通し、かつ東西に伸びる直線状に形成された道路である。
前記街路9は、その北側端部が前記街路4の南端および前記街路8の西端と連通し、南側端部が前記住宅地1の南側に位置する前記外部道路1aと連通している。また、南北に伸びる直線状に形成された道路である。
なお、前記街路4と前記街路7との交差部分には、東西に伸びる直線状に形成された通路10が配置されている。この通路10の西側端部は、前記住宅地1の西側に位置する前記外部道路1aと連通している。
すなわち、前記街路7,8,9および前記通路10は、前記境界道路2aと連通する街路3,4,5,6と連通しており、前記街路3,4,5,6を通過する風を合流させたり、前記住宅地1内に行き渡らせたりする役割を担う。
また、前記街路7,8,9および前記通路10には、LED街路灯が設けられており、省エネルギー化・CO2削減に貢献している。
前記街区11は、前記境界道路2aと、前記街路3と前記街路4と前記街路7とに隣接して配置され、これら境界道路2aと街路3,4,7によって囲まれている。なお、この街区11は、4つの道路によって囲まれてはいるものの、図1,図2に示すように三角形に近い形状に形成されている。
また、この街区11には、複数の建物A…(建物群A)が建築されている。これら複数の建物A…は、いわゆる戸建住宅である。
前記街区12は、前記境界道路2aと、前記街路4と前記街路5と前記街路8とに隣接して配置され、これら境界道路2aと街路4,5,8によって囲まれている。この街区12は、円弧状に形成された街路4,5の間に位置するため、図1,図2に示すように扇形に形成されている。
また、この街区12には、複数の建物B…(建物群B)が建築されている。これら複数の建物B…は、いわゆる戸建住宅である。
前記街区13は、前記境界道路2aと、前記街路5と前記街路6と前記街路8とに隣接して配置され、これら境界道路2aと街路5,6,8によって囲まれている。この街区12は、円弧状に形成された街路5と直線状に形成された街路6との間に位置しており、図1,図2に示すように略扇形に形成されている。
また、この街区13には、複数の建物C…(建物群C)が建築されている。これら複数の建物C…は、いわゆる戸建住宅である。
前記街区14,15は、図1,図2に示すように、前記住宅地1の周縁部に沿って配置されている。
前記街区14は、前記住宅地1の北側および西側に位置する前記外部道路1a,1aと、前記街路3と前記街路7と前記街路4の一部とに隣接して配置され、これら外部道路1a,1aと街路3,7と街路4の一部によって囲まれている。この街区14は、前記外部道路1a,1aに沿って略L字状に形成されている。
前記街区15は、前記住宅地1の南側および南東側に位置する前記外部道路1a,1aと、前記街路6と前記街路8とに隣接して配置され、これら外部道路1a,1aと街路6,8によって囲まれている。この街区15は、前記外部道路1a,1aに沿って略逆への字状に形成されている。
前記街区14には、複数の建物D…(建物群D)が建築されている。これら複数の建物D…は、いわゆる戸建住宅である。
また、前記街区15には、複数の建物E…(建物群E)が建築されている。これら複数の建物E…は、いわゆる戸建住宅である。
前記街区14,15に建築される建物D,Eは、前記住宅地1の周縁部に沿って一列に並んで配置されている。
そして、前記街区14,15に建築される複数の建物D…,E…の屋根は南向きの屋根面を有しており、当該南向きの屋根面のそれぞれには太陽電池アレイ16が設置されている。
前記街区11,12,13は、前記住宅地1の中央側に位置しており、その形状は、前記複数の街路3,4,5,6の形状によって規定されている。すなわち、前記街区11,12,13は、前記住宅地1の街並を意識した配置とされている。
前記街区14,15は、前記住宅地1の周縁部に沿って配置されるため、前記住宅地1における防壁として機能する。また、これら街区14,15は、直線上に形成される部分が多いため、建築される建物D…,E…も、直線を意識した配置を行うことができ、これによって、特に前記太陽電池アレイ16の発電効率を意識した南北軸配置を行うことができる。
なお、前記街区11〜15に建築される建物A〜Eは全て戸建住宅であるが、これに限られるものではなく、例えば集合住宅であってもよいし、中層建築物以上の高さの建築物であってもよい。
また、前記街区14,15だけでなく、前記住宅地1の中央側に配置される前記街区11,12,13の建物A…,B…,C…の屋根のそれぞれにも、前記太陽電池アレイ16が設置されているものとする。
さらに、前記緑地2に建築された前記集会所Fの屋根にも、前記太陽電池アレイ16が設置されているものとする。
また、前記複数の建物A〜Eの中には前記街路3〜9に対して角度を付けて配置されるものがあり、当該建物A〜Eと前記街路3〜9との間には、植栽部17aと散水手段(図示せず)とを有する緑化スペース17が形成されている。
本実施の形態においては、図3,図4に示すように、前記建物Aが、前記街路4に対して角度を付けて配置されている。すなわち、前記街路4は、上述のように東から南に向かって伸びる円弧状に形成された道路であり、このような円弧状の街路4に対して、前記建物Aは南北軸に沿って建築されている。したがって、前記緑化スペース17が、当該建物Aと街路4との間に形成されることになる。
このような緑化スペース17は、平面視において略三角形状に形成されており、植物が栽培される植栽部17aを備える。さらに、散水手段として、例えばミストシャワー装置が設置されている。すなわち、前記植栽部17aによって日陰を形成したり、ミストシャワー装置によって気化熱を発生させたりして冷却効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、前記緑化スペース17は、前記街路4に沿って複数並んで配置されている。
また、このように前記街路4と前記建物Aとの配置を、例えば建物Aの正面と街路4とが平行に配置されない、すなわち角度を付けた状態とすることによって、街区11の景観に凹凸を形成できる。
なお、前記複数の緑化スペース17…が、緩やかな曲線道路である前記街路4に沿って並んで配置された状態となっているので、街路4に沿って進めば、連続して緑化スペース17が目に入り、景観性に優れる。
また、前記複数の建物A〜Eの中には、前記街路3〜9を挟んで雁行配置されるものがある。例えば図3に示すように、前記街区12に建築される建物Aと、前記街区14に建築される建物Dとが雁行配置されている。すなわち、図示例では、前記建物Aが前記建物Dに対して南北方向にずれるようにして配置されている。これによって、前記街路7の景観に凹凸(陰影)を形成でき、景観性に優れる。
また、前記複数の建物A〜Eの中には、北側に植栽18aを配置した庭18を有するものがある。本実施の形態においては、図4に示すように、前記建物Aが、北側に植栽18aを配置した庭18を有するものとして建築されている。北庭18は、建物A自身の日陰となる場所に形成されるため、南側に形成される庭に比して温度が低い。
また、この建物Aの内部の北側に位置する部屋は「夏の間19」とされている。すなわち、前記北庭18は、植栽18aの蒸散機能を利用し、周囲を冷却する機能を有する。このような北庭18に面するように配置された前記夏の間19は、夏場において居室として利用することで住人は涼を取ることができるので好ましい。
前記集会所Fは、前記住宅地1内では、災害時等にも機能するセキュリティーセンターとして位置づけられている。
この集会所Fには、前記太陽電池アレイ16の他にも、定置型蓄電池を設置し、緊急時のエネルギーを確保できるようにしている。また、共同井戸を設置し、緊急時の水需要にも対応できるようにしている。防災備蓄庫も併設されており、非常用食料、救助用道具等が備蓄されている。
通常時は、前記住宅地1内のエネルギーを一元管理するためのエネルギーセンターとして機能させてもよいものとする。
また、前記街路4と前記街路5との間に配置される前記街区12には、図1に示すように、前記街路4側に沿って並設される前記複数の建物B…と、前記街路5側に沿って配置される前記複数の建物B…とが建築されている。
そして、前記街路4側の前記複数の建物B…と、前記街路5側の前記複数の建物B…との間が通風路20とされている。すなわち、前記街区12には、前記街路4,5の他にも風を通す道として、前記通風路20が形成されている。したがって、街区12における通風性を高めるために、前記街路4側の前記複数の建物B…と、前記街路5側の前記複数の建物B…との間に、前記街路4,5とは別の街路を形成する必要がない。
また、前記街区12の、前記街路4側の前記複数の建物B…と、前記街路5側の前記複数の建物B…とは背中合わせに配置されている。
なお、前記街路5と前記街路6との間に配置される前記街区13にも同様に通風路20を形成することができる。
すなわち、通風路20を形成するに際しては、一方の複数の建物と他方の複数の建物とが、それぞれ列を為して並設されている必要がある。本実施の形態においては、前記街区12に建築される複数の建物A…も2列に並んで配置され、前記街区13に建築される複数の建物B…も2列に並んで配置されている。
また、このような通風路20は、前記北庭18を通過するようにしてもよい。また、前記通風路20上に、前記北庭18のように植栽を設けるようにしてもよい。
なお、本実施の形態における街並構造には、気象情報を始めとする様々な情報を配信する情報配信システムが設けられる。
次に、街並の形成方法について説明する。
本実施の形態における街並の形成方法は、図1〜図5に示すように、少なくとも前記住宅地1が形成される地域の一年間の気候情報について編纂されたフェノロジーガイド21に基づいて街並を形成する。
フェノロジーガイド21は、前記住宅地1がある地域の歴史や気候風土、自然環境を調査して一覧にまとめたものであり、その地域の特性を十分把握し、それを活かした町づくりを可能としている。「重ね暦」とも呼ばれ、一年の暦にしたがって気温や風向き、花ごよみ、野鳥、年中行事などを併記することで、より自然自然環境に沿ったまちづくりが可能となる。
本実施の形態においては、一年間の気候情報についてのみ図示したが、上述のように一年間を通じての花の咲く時期や、野鳥が飛来する時期、年中行事等を始め、様々な地域情報を編纂したものを利用して前記住宅地1を設計し、形成する。
フェノロジーガイド21のうち、特に重要視されるものとして、夏期の主風向が挙げられる。ここで、夏期とは、当該地域における平均気温が概ね20℃を超える6月から9月の期間を指している。
フェノロジーガイド21によれば、6月から9月の間における風向が、東から西に向かって吹く「東風」となっている。したがって、前記住宅地1のうち夏期の主風向に面する位置、すなわち住宅地1の東側に前記緑地2を配置する。なお、緑地2を配置する場所に元々あった樹木(既存樹)等は極力保存し、樹木周囲に形成された生態系を残した状態で、前記住宅地1を形成することが望ましい。
さらに、前記住宅地1外の周辺環境も考慮して前記住宅地1の設計を行うことが望ましい。すなわち、周辺に拠点となる緑地があるか否か、水源があるか否か、地形等、様々な情報を予め入手しておき、それを考慮して前記住宅地1の設計を行う。これによって、例えば周辺地域の拠点緑地から前記住宅地1に野鳥が飛来したり、小動物が移動してきたり、草木の種子が飛来したり等、自然環境を活かした町づくりを目指す上で、様々な恩恵を受けることができる。
そして、前記住宅地1内に、前記緑地2から放射状に伸びるようにして前記複数の街路3〜9を配置する。また、これら複数の街路3〜9のうち少なくとも一つ(本実施の形態では街路4,5)を円弧状に形成する。
また、前記複数の建物A〜Eが建築される前記複数の街区11〜15を、前記街路3〜9に隣接して配置する。前記街区11,12,13は、前記街路3〜9によって形成される街並を意識した配置とし、前記街区14,15は、前記住宅地1の周縁部に沿って配置し、前記外部道路1a…および前記太陽電池アレイ16による太陽光発電効率を意識した南北軸配置とする。
前記街区11〜15は、前記複数の建物A〜Eがそれぞれ建築されるため区画整理を行う。その際は、建築された後の建物A〜Eと街並との関係を予め考慮に入れておくことが望ましい。
上述のように前記複数の建物A〜Eのうち一部の建物を、前記街路に対して角度を付けて配置する。本実施の形態においては、前記建物Aを、前記街路4に対して角度を付けて配置した。そして、当該建物Aと前記街路4との間に、前記緑化スペース17を形成した。したがって、予め緑化スペース17を形成することを考慮に入れて、前記住宅地1の設計を行う。
また、前記街路4側の前記複数の建物B…と、前記街路5側の前記複数の建物B…との間に前記通風路20を形成する。この通風路20上には植栽を設ける。
同様に、前記街路5と前記街路6との間に配置される前記街区13にも通風路20を形成する。したがって、予め通風路20を形成することを考慮に入れて、前記住宅地1の設計を行う。
以上のような街並の形成方法によれば、少なくとも住宅地1が形成される地域の一年間の気候情報について編纂されたフェノロジーガイド21に基づいて街並を形成するので、地域の気候に即した街並形成ができる。したがって、自然環境を活かし、特に夏場における快適性の向上を図ることが可能となる。
次に、本実施の形態における情報配信システムについて説明する。
本実施の形態の情報配信システムは、図1,図6〜図9に示すように、気象観測装置22と、情報端末23,24,25と、データベース26と、サーバ27と、を有する。
前記気象観測装置22は、前記緑地2に設置され、前記住宅地1が形成される地域の気象観測を行うものである。
本実施の形態の気象観測装置22は、デジタル気象観測装置であり、気象観測データとして、例えば温度、湿度、気圧、風向、風速、雨量の瞬時値、雨量の時間最低/最高値等を観測することができる。
前記情報端末23は、ユーザーによって所有され、通信ネットワークを介して前記気象観測装置22と接続されるものであり、例えばエネルギー表示装置である。
なお、本実施の形態の各建物A〜Eには、ホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)が設置されている。ホームエネルギーマネージメントシステムは、各建物A〜Eの全体の電力等のエネルギー需給を総合的に管理するエネルギー管理手段であり、前記太陽電池アレイ16を含む電気配線網、通信ネットワーク、分電盤および前記エネルギー表示装置23等を備える。
なお、ユーザーとは、前記住宅地1内に住む住人はもちろんのこと、本実施の形態の情報配信システムを含むサービスへの加入者を指すものとする。
分電盤は、買電用電力計(順潮流用電力計)および売電用電力計(逆潮流用電力計)等の電力メーターを介して系統電源に接続されている。系統電源は、電力会社の商用配電線網(系統電力網)から供給される電源である。すなわち、分電盤は、電力潮流制御を行うことができ、必要に応じて余剰電力を系統電源へ逆潮流して、その余剰電力を系統電源に供給する。
また、この分電盤はセンサー付き分電盤とされており、住宅内の各所で使用される電力使用量を計測する計測ユニットや、ガス・水道の使用量を計測する流量センサーと接続されるパルスカウンターを有する。
エネルギー表示装置23は、前記ホームエネルギーマネージメントシステムにおいて前記分電盤と接続されており、系統電源や前記太陽電池アレイ16による自家発電電力、蓄電電力等を管理・制御できる。また、エネルギー表示装置23は前記分電盤を介して接続された各種電気機器等の制御も行うことができる。
また、この表示装置は、エネルギー状況や各種情報が表示される表示部と、前記表示部に表示された画面や前記ホームエネルギーマネージメントシステムに組み込まれた各種電気機器の操作を行うための操作部と、前記ホームエネルギーマネージメントシステムの各種動作を制御するための制御手段とを備える。
なお、このエネルギー表示装置23は通信ネットワークを利用して、例えばスマートフォン等の情報端末と接続可能とされており、外出中でも、この情報端末上で各種操作や情報確認等を行うことができる。
また、このエネルギー表示装置23は通信ネットワークを利用して、例えば住宅関連サービスを提供する会社のサーバにアクセスして、住宅関連サービスを受けることができる。例えば、エネルギー表示装置23を構成するソフトウェアのアップデートを行うなど様々なサービスが挙げられる。
前記情報端末24は、ユーザーによって所有され、通信ネットワークを介して前記気象観測装置22と接続されるものであり、例えばスマートフォンである。
スマートフォン24は、正面の大部分を占めるディスプレイ部分を表示部としている。また、ディスプレイ部分はタッチパネルとされている。すなわち、ディスプレイ部分を操作部としている。したがって、表示部に表示されるボタン等をタッチしたり、画面をスライドさせたり、文字入力することによって各種操作ができる。
また、このスマートフォン24は、前記エネルギー表示装置23に対しても接続されているため、エネルギー表示装置23に見ることができる情報を、スマートフォン24でも見ることができる。また、エネルギー表示装置23でできる各種操作も、このスマートフォン24で行うことができる。
前記情報端末25は、ユーザーによって所有され、通信ネットワークを介して前記気象観測装置22と接続されるものであり、例えば従来公知のパソコンであり、表示部となるディスプレイや、操作部となるキーボード・マウス等を適宜備える。
なお、本実施の形態の情報端末23,24,25は、以上のものに限られるものではなく、その他の情報端末でもよいものとする。
前記データベース26は、様々な気象条件に対応する様々なアドバイスデータ26aが格納されるものである。アドバイスの種類は多数かつ多様であり、前記気象観測装置22によって得られる詳細な観測データに対応できるようになっている。
前記サーバ27は、通信ネットワークを介して前記気象観測装置22と前記情報端末23,24,25とに接続され、前記気象観測装置22によって観測された気象観測データに対応するアドバイスデータ26aを前記データベース26から抽出して前記情報端末23,24,25に配信するものである。
その他、必要なプログラムやデータを備えているものとする。
また、前記ホームエネルギーマネージメントシステムを構成する前記エネルギー表示装置23は、通信ネットワークを介して前記サーバ27に接続されている。
前記サーバ27は、前記気象観測装置22から送信される気象観測データと、前記各建物A〜Eの前記エネルギー表示装置23から送信されるエネルギー使用状況に基づいて算出される前記住宅地1内のエネルギー使用状況と、に基づいてアドバイスデータ26aを抽出し、前記情報端末であるエネルギー表示装置23やスマートフォン24、パソコン25に配信する。
また、前記アドバイスデータ26aとして、前記各建物A〜Eにおける冷暖房設備の使用状況に関するアドバイスデータ26aが含まれている。なお、本実施の形態の冷暖房設備としては、いわゆるエアコン(空調機)が採用されているが、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。また、空気調和設備を採用してもよいものとする。
すなわち、図7においては、本実施の形態の情報配信システムによって前記住宅地1のエネルギー利用状態の可視化を行うことが示されている。例えば前記住宅地1を含む周辺地域のユーザー家庭のトータルエネルギー利用量や平均的なエネルギー利用量を、通信ネットワークを介して、前記情報端末23,24,25で確認できるようになっている。
その際は、例えば外部のデータセンター等を利用してメール等によって確認できるようにしてもよい。
また、前記住宅地1を含む周辺地域のエアコン稼働率が可視化されれば、ユーザーは、前記住宅地1を含む周辺地域のエアコン稼働率を、エアコンのオン・オフのタイミングを判断する目安として利用できるので、広域での省エネルギー化・CO2削減を図ることが可能となる。
さらに、図8においては、前記気象観測装置22による気象観測データに基づくアドバイスデータ26aが表示された複数の表示画面が示されている。なお、図8は、スマートフォン24の画面であるが、他の情報端末23,25でも略同様の表示画面を表示できる。
これら表示画面では、エアコンに関するアドバイスデータ26aが表示されている。例えば、自然換気を促したり、エアコンの電源オフを促したり、水分補給を促すなど、様々なアドバイスデータがある。
また、前記気象観測装置22による気象観測データに基づいて、例えば時間ごとの日射しの強弱や、紫外線の強弱、天気、気温、時間ごとの風の強弱、風向、風速、時間ごとの熱中症ガイド等の各種情報が、前記情報端末23,24,25に配信される。各種情報は、ユーザーが分かりやすいように、ウィンドウ、アイコン、ボタン、タブ、図、表、グラフ、テキスト、標識、模様といったオブジェクトが適宜配置された画面に構成されて配信される。
また、前記サーバ27は、前記気象観測装置22によって観測された気象観測データを含む前記住宅地1内の諸情報や住人へのサービス情報を提供するための住人専用ポータルサイト(まちの回覧板28)を、前記通信ネットワーク上に配信している。
例えば、このまちの回覧板28では、住人同士の物の貸し借り(まちのモノシェア29)や、簡単なお稽古教室開設のための掲示板(オケイコホームタウンシステム30)を掲載したり、前記気象観測装置22による気象観測データを開示したり(まちの気象台情報31)、回覧板機能、お掃除・修理問い合わせ窓口(リフォームメンテナンス情報32)、植栽お手入れアドバイス33を掲載したりする。
すなわち、住人が、できるだけ業者や行政に頼らずに、前記住宅地1を住人主体で管理できる環境を整えることができる。
「まちのモノシェア29」では、一時的にしか使わないベビーカーや、必要な人で集まって購入したい家庭菜園の道具など、ポータルサイトと道具の収納庫を連動して、住人間で物の貸し借りを誘発する。
「オケイコホームタウンシステム30」は、住人が活かしたい能力や趣味をポータルサイトに登録し、気軽に習い事を始めたい住人や、眠っている能力を活かしたい住人同士が連携する仕組みとなっている。
「まちの気象台情報31」では、上述のような気象観測データに基づく各種情報を掲載する。
「リフォームメンテナンス情報32」では、各建物A〜Eのリフォーム時期のアナウンス、メンテナンス情報を掲載する。
「植栽お手入れアドバイス33」では、地域特性に合った植栽計画、お手入れ方法を学ぶことができるようにしている。前記フェノロジーガイド21に即した植栽計画が立てられるものとする。
以上のような情報配信システムによれば、前記気象観測装置22によって観測された気象観測データを、前記通信ネットワークを介して前記情報端末23,24,25に配信することが可能となる。前記情報端末23,24,25を所有するユーザーが前記住宅地1の住人であれば、前記住宅地1が形成される地域の気象情報を活かした快適な生活を送るために必要な情報を入手できるので、自身の生活の快適性向上を図ることが可能となる。
また、前記気象観測装置22は前記緑地2に設置されているので、外部から入手する広域の気象情報よりも詳細な気象観測データを入手できる。
本実施の形態によれば、夏期において前記住宅地1に吹き込む風は、まず前記緑地2を通過して冷やされる。前記緑地2で冷やされた風は、前記複数の街路3〜9を通過して前記複数の街区11〜15へと通風されることになる。また、前記複数の街路3〜9が、前記緑地2から放射状に伸びるようにして前記住宅地1内に配置されるので、例えば複数の街路3〜9が格子状に配置される場合に比して、前記緑地2で冷やされた風を前記住宅地1内に行き渡らせやすくなる。したがって、前記複数の街区11〜15に建築される前記複数の建物A〜Eに対しても前記緑地2で冷やされた風を吹き込ませることができる。これによって、前記住宅地1がある地域の自然環境を活かし、特に夏場における快適性の向上を図ることが可能となる。
また、前記複数の街路3〜9のうち前記街路4,5は円弧状に形成されているので、前記緑地2で冷やされた風は、前記街路4,5を通過するだけでなく、前記街路4,5に隣接する前記街区11〜15へと吹き込みやすくなる。
また、前記住宅地1の周縁部に沿って前記街区14,15が配置されているので、当該街区14,15によって前記住宅地1を取り囲むことができる。すなわち、当該街区14,15に建築される複数の建物D…,E…によって前記住宅地1を取り囲むことができる。これによって、当該複数の建物D…,E…は、前記住宅地1における防壁として機能することになるので、前記住宅地1の防犯性を向上させることができる。
また、前記住宅地1の周縁部に沿って前記街区14,15が配置されているため、当該街区14,15に建築される前記複数の建物D…,E…の建築件数は、例えば前記住宅地1のより内周側に配置される街区11,12,13のそれぞれに建築される建物A…,B…,C…の建築件数よりも比較的多いものとなる。したがって、当該街区14,15に建築される前記複数の建物D…,E…の屋根の屋根面を南向きとすれば、例えば前記住宅地1のより内周側に配置される街区11,12,13に比して発電量も多く、効率が良い。
また、前記街路4に対して角度を付けて配置された建物Aと前記街路4との間に、前記緑化スペース17が形成されるので、前記街路4に沿って緑化スペース17を配置できる。また、前記街路4に対して角度を付けて配置された建物Aが複数並んで配置された場合には、前記緑化スペース17も前記街路4に沿って複数並んで配置されることになる。これによって、前記街路4に沿って植栽部17aを並べることができるので、前記街路4および前記街区11の景観性を向上できる。
また、前記散水手段による散水を行えば、前記緑化スペース17上を通過する風を冷却できるので、冷却された風を前記街路4の先や前記街区11内に吹き込ませることで、前記街路4や前記街区11に建築された前記複数の建物Aの快適性をより向上させることができる。
また、前記一方の街路4(5)側の前記複数の建物B…(C…)と、前記他方の街路5(6)側の前記複数の建物B…(C…)との間が通風路20とされているので、これら一方の街路4(5)側の前記複数の建物B…(C…)と、他方の街路5(6)側の前記複数の建物B…(C…)との間に街路を形成せずとも風を通過させることができる。また、前記通風路20に植栽を設ければ、通風路20を通過する風を冷却できるので、前記街区12(13)における快適性の向上に貢献できる。
1 住宅地
2 緑地
2a 境界道路
2b 吹込道路
4 街路
5 街路
6 街路
7 街路
8 街路
9 街路
10 通路
11 街区
12 街区
13 街区
14 街区
15 街区
21 フェノロジーガイド
22 気象観測装置
23 情報端末
24 情報端末
25 情報端末
26 データベース
26a アドバイスデータ
27 サーバ
28 まちの回覧板(ポータルサイト)
A 建物・建物群
B 建物・建物群
C 建物・建物群
D 建物・建物群
E 建物・建物群
F 集会所

Claims (2)

  1. 住宅地と、
    前記住宅地における夏期の主風向に面して住宅地の東側に配置され夏期の風が通過する緑地と、
    前記緑地から放射状に伸びるようにして前記住宅地内に配置される複数の街路と、
    前記街路に隣接して街路の外側となる住宅地の周縁部に沿って、および街路の間に配置され、複数の建物が建築される複数の街区と、を備えた街並構造であって、
    前記緑地と複数の街区との間に境界道路が南北方向に配置され、当該境界道路に前記複数の街路が南北方向に間隔をおいて接続されるとともに、前記境界道路の中央付近に、当該境界道路と直交する方向であって夏期の風が吹く方向に吹込道路が配置されることにより、前記緑地は当該吹込道路によって南北に分断され、前記複数の街路のうち一つの街路は前記吹込道路の延長線上に配置されてなり、
    前記複数の街路のうち前記吹込道路の延長線上に配置された街路、およびこの街路の南側に配置された一つの街路は東から南に向かって伸びる円弧状に形成され、
    前記複数の街路のうち前記吹込道路よりも北側の北側緑地に対向して配置された街路は、西方向へ直線状に伸びた後に南方向へ直線状に伸びて前記吹込道路の延長線上に配置された街路の中間部に接続され、境界道路の南端部に接続された街路は、南西方向へ直線状に伸びた後に西方向へ直線状に伸びて、前記吹込道路の延長線上に配置された街路、およびこの街路の南側に配置された街路の西端部に接続されており、
    前記複数の建物の中には前記街路に対して角度を付けて配置されるものがあり、当該建物と前記街路との間には、植栽部と散水手段とを有する緑化スペースが形成されており、
    さらに、二つの円弧状の街路の間、および南側の円弧状の街路とその南側の街路との間に配置される前記街区には、一方の街路に沿って並設される前記複数の建物と、他方の街路に沿って並設される前記複数の建物とが建築されており、
    前記一方の街路側の前記複数の建物と、前記他方の街路側の前記複数の建物との間が通風路とされていることを特徴とする街並構造。
  2. 請求項に記載の街並構造において、
    前記住宅地の周縁部に沿って配置された前記街区に建築される前記複数の建物の屋根は南向きの屋根面を有しており、当該南向きの屋根面に太陽電池アレイが設置されていることを特徴とする街並構造。
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