JP6003858B2 - 配管挟持装置 - Google Patents
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また、挟持アーム同士の開閉具合を調整する手段として、挟持アームに連結されている送りねじ等を採用し、この送りねじの軸回りの回転による送り量によって挟持アーム同士を開閉させることも考えられる。
このように構成された本発明においては、配管の周面を異なる側から保持する複数の挟持部は、二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する方向に、二本の配管の端面の間へと延びる板状のすきまゲージ部材を有するので、二本の配管同士を挟持部で保持して接続させる際に、これらの二本の配管の間隔を、二本の配管の端面の間へと延びるすきまゲージ部材の板厚に管理することができる。これにより、二本の配管の芯出しをする際に、配管の端面同士の間隔を正確に管理することができる。また、二本の配管の端面の間へと延びるすきまゲージ部材の板厚を調整することにより、配管同士の間隔を容易に所望の値に管理することができる。
また、すきまゲージ部材を、二本の配管の間に、配管の径方向に挿抜することにより、二本の配管の間隔をすきまゲージ部材の板厚に管理し、又は、配管同士を直接接触させることができ、配管同士の間隔を一層容易に管理することができる。
また、板状の追加ゲージ部材は、すきまゲージ部材に重ねられて二本の配管の端面の間へと延びるので、すきまゲージ部材に重ねられる追加ゲージ部材の板厚や枚数を調整することにより、配管同士の間隔を一層容易に所望の値に管理することができる。
このように構成された本発明においては、すきまゲージ部材は、芯出し手段の第1の当接部と第2の当接部との間に設けられているので、すきまゲージ部材を二本の配管の端面の間に容易に配置することができる。
このように構成された本発明においては、第1の挟持アームの下部、及び第2の挟持アームの下部のそれぞれに、二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する板状のすきまゲージ部材と、板状のすきまゲージ部材に重ねられる板状の追加ゲージ部材が、二本の配管の間に挿抜可能に設けられているので、二本の配管同士を第1の挟持アーム及び第2の挟持アームで保持して接続させる際に、これらの二本の配管の間隔を、二本の配管の間に挿入されたすきまゲージ部材及び追加ゲージ部材の板厚に管理することができる。これにより、二本の配管の芯出しをする際に、挟持した配管同士の芯出しを容易に行うことができると共に、配管同士の間隔を正確に管理することができる。また、二本の配管の間に挿入されるすきまゲージ部材及び追加ゲージ部材の板厚や枚数を調整することにより、配管同士の間隔を容易に所望の値に管理することができる。更に、二本の配管の間からすきまゲージ部材及び追加ゲージ部材を抜き取ることにより、配管同士を直接接触させることもできる。
このように構成された本発明においては、架橋部材の中央下部、第1の挟持アームの下部、及び第2の挟持アームの下部のそれぞれに、二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する板状のすきまゲージ部材と、板状のすきまゲージ部材に重ねられる板状の追加ゲージ部材が、二本の配管の間に挿抜可能に設けられているので、配管の円周に沿って三箇所で配管同士の間隔をすきまゲージ部材及び追加ゲージ部材の板厚に管理することができ、配管同士の間隔を一層正確に管理することができる。
本発明において、好ましくは、第1の挟持アーム、第2の挟持アーム、及び架橋部材には、二本の配管の長手軸線方向に延びるほぼ円柱状の芯出し手段が設けられており、この芯出し手段の側面に、二本の配管の径方向に沿ってスリットが形成され、すきまゲージ部材及び追加ゲージ部材は、U字型の平面形状を持つ平板であり、すきまゲージ部材の両腕部の間隔は上記芯出し手段の外径よりも小さく、すきまゲージ部材の両腕部が芯出し手段のスリットに差し込まれるようになっており、追加ゲージ部材の両腕部の間隔は、芯出し手段の外径よりも大きく、すきまゲージ部材は、このすきまゲージ部材に重ねられた追加ゲージ部材と共に、芯出し手段のスリットに沿って、二本の配管の径方向に沿って移動可能になっている。
図1は、本発明の一実施形態による配管挟持装置を示す全体正面図であり、図2は、本発明の一実施形態による配管挟持装置を示す側面図である。
まず、図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による配管挟持装置1は、二本の配管同士を溶接加工等により接続したりする前に、配管同士を挟持し、接続して仮付けしたり、固定したりすることにより、配管の中心軸線同士を合わせて芯出しをするためのものである。この配管挟持装置1は、実質的に上下方向に延び、配管2の周面を一方の側から保持する挟持部としての第1の挟持アーム4と、実質的に上下方向に延び、配管2の周面を他方の側から保持する挟持部としての第2の挟持アーム6とを備えている。
また、配管挟持装置1は、架橋部材10を備えている。この架橋部材10の一端部は、第1の挟持アーム4のガイド溝4bに沿って摺動可能に連結され、他端部は、第2の挟持アーム6のガイド溝6bに沿って摺動可能に連結されており、架橋部材10が支持部8に対して上下移動することにより、第1の挟持アーム4と第2の挟持アーム6とを開閉することができるようになっている。
さらに、配管挟持装置1は、雄ねじ12が形成された軸部材14を備え、この軸部材14の下端は、架橋部材10に固定されており、軸部材14を長手方向の中心軸線A1回りに回転させることによって架橋部材10が上下移動することができるように、雄ねじ12が支持部8の内部に螺合可能となっている。
図3は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1を示す拡大正面図であり、図4は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1を示す拡大側面図である。図5は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1のすきまゲージ28の把持部を示す図であり、図5(a)は正面図、図5(b)は平面図、図5(c)は側面図である。図6は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1のすきまゲージ28の第1ゲージを示す図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図である。図7は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1のすきまゲージ28の第2ゲージを示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は側面図である。
図5に示すように、把持部30は、L字型の断面形状を持つ板材であり、正面視で長手方向の両端近傍に貫通孔30aが形成されている。
また、図6に示すように、第1ゲージ32は、U字型の平面形状を持つ平板であり、このU字型の両腕部32aの先端近傍に貫通孔32bが形成されている。第1ゲージ32の板厚t1は、例えば2mmである。
また、図7に示すように、第2ゲージ34は、U字型の平面形状を持つ平板であり、このU字型の両腕部34aの先端近傍に貫通孔34bが形成されている。第2ゲージ34の板厚t2は、例えば2mmである。
これらの把持部30、第1ゲージ32、及び第2ゲージ34における各貫通孔30a,32b,34b間の距離は同一となっており、把持部30、第1ゲージ32、及び第2ゲージ34を重ねると、これらの把持部30、第1ゲージ32、及び第2ゲージ34を貫通する孔が形成されるようになっている。
すきまゲージ28を架橋部材10の保持部材16に取り付ける場合には、まず、第2ゲージ34の両腕部34aの間に保持部材16が位置するように、第2ゲージ34を保持部材16の長手方向に沿って移動させ、次に、第1ゲージ32の両腕部32aを保持部材16の側面のスリットに下方から差し込む。次いで、把持部30、第1ゲージ32、及び、第2ゲージ34の各貫通孔30a,32b,34bが重なるように互いに位置合せを行い、これらの貫通孔30a,32b,34bにねじ36を挿通し、ナット38により固定する。このように、把持部30、第1ゲージ32、及び、第2ゲージ34をねじ36及びナット38によって共締めすることにより、第1ゲージ32及び第2ゲージ34が互いに重ねられた状態で固定される。
このようにして架橋部材10の保持部材16に取り付けられたすきまゲージ28は、保持部材16の側面のスリットに沿って、挟持された状態の配管2の径方向(即ち、配管2の長手方向軸線と直交する方向)に沿って移動可能になっている。
図8は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1が配管2を挟持した状態を示す正面図であり、図9は、本発明の一実施形態による配管挟持装置1を用いて、溶接される二本の配管2を挟持した状態を示す側面図である。
また、上述した実施形態では、すきまゲージ28が、把持部30、第1ゲージ32及び第2ゲージ34を備えていると説明したが、把持部30を省略してもよい。
また、上述した実施形態では、第1ゲージ32及び第2ゲージ34がU字型の平面形状を持つ平板であると説明したが、すきまゲージ28を二本の配管2a,2bの間に挿抜可能な形状であれば、第1ゲージ32及び第2ゲージ34をU字型とは異なる他の平面形状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、すきまゲージ28が、架橋部材10の保持部材16、第1の挟持アーム4の保持部材18、及び、第2の挟持アーム6の保持部材20のそれぞれに設けられていると説明したが、すきまゲージ28を二本の配管2a,2bの間に挿抜可能な位置であれば、保持部材16,18,20とは異なる位置にすきまゲージ28を設けてもよい(例えば、適当なブラケットを介して第1の挟持アーム4及び第2の挟持アーム6の側面に取り付ける等)。
2 配管
2a 一方側の配管
2b 他方側の配管
4 第1の挟持アーム
4a 第1の挟持アームの上端部
4b 第1の挟持アームのガイド溝
6 第2の挟持アーム
6a 第2の挟持アームの上端部
6b 第2の挟持アームのガイド溝
8 支持部
10 架橋部材
12 雄ねじ
14 軸部材
16 保持部材(保持部)
16a 保持面
16b 切欠き部
18 保持部材(保持部)
18a 保持面
18b 切欠き部
20 保持部材(保持部)
20a 保持面
20b 切欠き部
22 調整ねじ
24 調整ねじ
26 調整ねじ
28 すきまゲージ
30 把持部
30a 貫通孔
32 第1ゲージ
32a 腕部
32b 貫通孔
34 第2ゲージ
34a 腕部
34b 貫通孔
36 ねじ
38 ナット
A1 軸部材の長手方向の中心軸線
Claims (6)
- 互いに接続すべき二本の配管の芯出しをするために配管を挟持する配管挟持装置であって、
配管の周面を異なる側から保持する複数の挟持部を有し、
前記挟持部は、前記二本の配管の周面に当接して、これら二本の配管の芯出しをするための芯出し手段と、前記二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する方向に、前記二本の配管の端面の間へと延びる板状のすきまゲージ部材と、前記すきまゲージ部材に重ねられて、このすきまゲージ部材と共に前記二本の配管の端面の間へと延びる板状の追加ゲージ部材とを有し、前記すきまゲージ部材と、前記二本の配管の端面の間隔を所望の値に管理するために調整された枚数の前記追加ゲージ部材が、前記二本の配管の間に、前記配管の径方向に挿抜可能に設けられている、
ことを特徴とする配管挟持装置。 - 前記芯出し手段は、前記二本の配管の長手方向軸線に延びるほぼ円柱状に形成され、この芯出し手段の側面に、前記二本の配管の径方向に沿ってスリットが形成され、
前記すきまゲージ部材及び前記追加ゲージ部材は、U字型の平面形状を持つ平板であり、
前記すきまゲージ部材の両腕部の間隔は上記芯出し手段の外径よりも小さく、前記すきまゲージ部材の両腕部が前記芯出し手段のスリットに差し込まれるようになっており、
前記追加ゲージ部材の両腕部の間隔は、前記芯出し手段の外径よりも大きく、
前記すきまゲージ部材は、このすきまゲージ部材に重ねられた前記追加ゲージ部材と共に、前記芯出し手段のスリットに沿って、前記二本の配管の径方向に沿って移動可能になっている、請求項1に記載の配管挟持装置。 - 前記芯出し手段は、前記二本の配管のうちの一方の配管の周面に当接する第1の当接部と、前記二本の配管のうちの他方の配管の周面に当接する第2の当接部とを有し、前記すきまゲージ部材は、前記芯出し手段の前記第1の当接部と前記第2の当接部との間に設けられている請求項1又は2に記載の配管挟持装置。
- 互いに接続すべき二本の配管の芯出しをするために配管を挟持する配管挟持装置であって、
実質的に上下方向に延び、配管の周面を一方の側から保持する第1の挟持アームと、
実質的に上下方向に延び、前記配管の周面を他方の側から保持する第2の挟持アームと、
前記第1の挟持アーム及び前記第2の挟持アームの各上端部を回動可能に支持する支持部と、
一端部が前記第1の挟持アームに沿って移動可能に設けられると共に、他端部が前記第2の挟持アームに沿って移動可能に設けられ、前記支持部に対して上下移動することにより、前記第1の挟持アームと前記第2の挟持アームとを開閉する架橋部材と、
雄ねじが形成された軸部材と、を有し、
この軸部材の下端が前記架橋部材に固定されると共に、前記軸部材を長手方向軸線回りに回転させることによって、前記架橋部材が上下移動するように、前記雄ねじが前記支持部に螺合可能であり、
前記第1の挟持アームの下部、及び前記第2の挟持アームの下部のそれぞれには、前記二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する板状のすきまゲージ部材と、前記板状のすきまゲージ部材に重ねられる板状の追加ゲージ部材であって前記二本の配管の端面の間隔を所望の値に管理するために調整された枚数の前記追加ゲージ部材が、前記二本の配管の間に挿抜可能に設けられていることを特徴とする配管挟持装置。 - 前記第1の挟持アーム、前記第2の挟持アーム、及び前記架橋部材は、上下方向中心軸線に対して左右対称に形成され、前記架橋部材の中央下部には、前記二本の配管の長手方向軸線と実質的に直交する板状のすきまゲージ部材と、前記板状のすきまゲージ部材に重ねられる板状の追加ゲージ部材であって前記二本の配管の端面の間隔を所望の値に管理するために調整された枚数の前記追加ゲージ部材が、前記二本の配管の間に挿抜可能に設けられている請求項4に記載の配管挟持装置。
- 前記第1の挟持アーム、前記第2の挟持アーム、及び前記架橋部材には、前記二本の配管の長手軸線方向に延びるほぼ円柱状の芯出し手段が設けられており、この芯出し手段の側面に、前記二本の配管の径方向に沿ってスリットが形成され、
前記すきまゲージ部材及び前記追加ゲージ部材は、U字型の平面形状を持つ平板であり、
前記すきまゲージ部材の両腕部の間隔は上記芯出し手段の外径よりも小さく、前記すきまゲージ部材の両腕部が前記芯出し手段のスリットに差し込まれるようになっており、
前記追加ゲージ部材の両腕部の間隔は、前記芯出し手段の外径よりも大きく、
前記すきまゲージ部材は、このすきまゲージ部材に重ねられた前記追加ゲージ部材と共に、前記芯出し手段のスリットに沿って、前記二本の配管の径方向に沿って移動可能になっている、請求項5に記載の配管挟持装置。
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- 2013-09-17 JP JP2013191990A patent/JP6003858B2/ja active Active
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