JP6002989B2 - 電子銃 - Google Patents

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本発明は、電子を放出する電子銃に関する。
半導体(LSI)製造工程の回路パターンを露光するリソグラフィ分野において、電子ビーム露光技術が利用されている。すなわち、半導体リソグラフィ技術では、通常元図となるマスクを電子ビーム露光装置で作成し、そのマスク画像を光によって半導体基板(ウェハ)に転写する写真製版技術(光リソグラフィ)が主に使われてきた。
電子ビーム露光方式は、細く絞った電子ビームによる一筆書きと呼ばれる方式にはじまり、可変矩形方式や、キャラクタプロジェクション(CP)と呼ばれる、微小マスクによる数平方ミクロンを一括露光する方式など、露光方式を発展させてきた。
ここで、このような電子ビーム露光装置においては、電子ビームを発生する電子銃が重要である。例えば、非特許文献1には、フォーゲルマウントタイプと呼ばれる電子銃陰極の保持方法と加熱方法が使用されている。この電子銃は電子発生源となる電子銃陰極を発熱体となるPG(パイロリティック)グラファイトで両側から挟み、さらに両側から金属のバネで押さえつけて保持する構造をしている。PGグラファイトに流す電流でPGグラファイトの発熱状態を制御し、熱電子放出条件を得るものである。この従来の電子銃について、図12に基づいて説明する。
この電子銃陰極では、導電性がありまた電子を発生する仕事関数が2.6eV付近に存在するLaB6またはCeB6の単結晶チップ801を、C軸方向に垂直な面で切断した2つのパイロリティックグラファイト802a,802bで挟んだものでできている。これを金属の支持体803a,803bで押さえ、バネを構成する部品804a,804bで適度な圧力でおさえつけている。バネの力は支持体805a,805bからの締め付け用のネジ806a,806bを回転させて突き出し量を変えることで、調節する。支持体805a,805bの端部はアルミナセラミック円板807に固定されて805aと805bは互いに電気的に絶縁されている。支持体805a,805bの脚部は電気導入端子808a,808bに電気的に接触しており、数アンペアの電流を流すことによって、パイロリティックグラファイト802a,802bを加熱し、LaB6またはCeB6の単結晶チップ801を1500度C付近の高温に保ち熱電子銃陰極または熱電界放射陰極として動作させる。
以上説明したフォーゲルマウントタイプの電子銃陰極では、LaB6またはCeB6の単結晶チップを両側から2つのパイロリティックグラファイトをばねで固定するために電子銃陰極構造が複雑で電子の中心軸合わせが比較的難しいという欠点があった。また電流加熱を行うために、数十本以上の複数本のマルチコラム用の高圧電源を製作する場合には数十kV(たとえば略−50kV)の高圧電源上合計で数十アンペアから数百アンペアという大電流を発生する回路を搭載するために高圧電源の容量が大型化してしまうという欠点があった。また、個別の電子銃に数アンペアの電流を送電するためにはたとえば数mm以上の直径の電線が必要であり、高圧絶縁までを考慮すればゴムなどの絶縁材料で被覆して少なくとも直径略10mm以上の太さが必要であり、電流加熱のために2倍され、数十本以上が必要となり、略十数cm以上の太さの断面積の電源ケーブルとなり、防振台上に搭載されたマルチコラムに電源ケーブルから機械的振動が伝わり1nm以下の精度でパターンを描画することができなかった。
また、特許文献1と特許文献2には、電子銃陰極材料の先端部分の表面側または裏面側から非接触でレーザー光を照射し、効率的に加熱し、多くの電子ビームを取り出す技術を開示する。
特開平8−212952号公報 特開平6−181029号公報
「電子・イオンビームハンドブック 第3版」 日本学術振興会第132委員会編 日刊工業新聞社 平成10年10月28日 P119
ここで、電子銃陰極材料としては、LaB6(LaB6)や、CeB6(CeB6)などの6硼素化ランタノイド化合物が用いられる場合が多く、特にLaB6の先端の尖った熱電子銃で1800K以上の高温で使うのが一般的である。また、電界により電子を引き出す電界放射電子銃では、電子銃陰極(例えば、LaB6)が数平方ミリメートルの大きな表面積を有し、かつ 全体としてむき出しで、用いられる。
この場合、先端部側面を含めて全体から出る電子が多く、また使用温度も1800K以上と高いため、材料の昇華も大きい。従って、陽極・引き出し電極の表面に昇華付着物のウィスカができ、これによって放電が起こるとそれ以上使用ができなくなる。また、電子銃材料の体積が少なくなり、先端面は低くなるとともに、側面もやせて細くなる。このように、先端部の形状が変化することで、所期の電子の引き出しができなくなる。さらに、1800Kの高温で長期に使用すると、例えばLaB6であればその結晶の中からホウ素(B)原子やランタン(La)ランタン原子が抜けて行き、結晶がもろくなるとともに、密度が少なくなり、クラックが入ったりして、結晶がすかすかの状態で稠密ではなくなる。この結果、仕事関数が高くなるためにさらに温度を上げないと輝度が高い状態(十分な電子を引き出す状態)を維持できなくなる。そこで、温度を上げると、電子銃陰極材料の昇華や蒸発がますます激しくなってしまう。
なお、強電界を印加して電子銃の先端部の電界を強くし、電界放射型電子銃として用いると、強電界を印加した分低い温度を用いることもでき、これによって、電子銃陰極材料の温度を1700K以下1650K,1600Kなどと比較的低くでき、材料の昇華などを低減できる。しかし、この場合も長時間の使用によって、陽極・引き出し電極の表面に昇華付着物のウィスカができたり、陰極材料の形状が変化する。そこで、さらに陰極材料の昇華や蒸発を減少することが望まれる。
本発明に係る電子銃は、先端に向けて先細りの円錐台状であって、先端から中心軸方向に沿って円筒状の凹部が形成された陰極支持部材と、前記凹部に先端側から挿入された四角柱形の電子銃陰極と、前記凹部内において、前記電子銃陰極の周辺部に充填され、両者を接合する炭素元素を主成分とする粉体と、有機接着剤の混合物と、を含み、加熱して使用されることで、前記炭素粉と接着剤の混合物中の接着剤が変質して炭素粉の凝結物となる。
また、一態様では、前記電子銃陰極の先端は、前記陰極支持部の先端から突出している。
また、別の態様では、前記陰極支持部は、高融点金属からなる。
また、別の態様では、前記陰極支持部は、表面に導電材料が設けられた透明材料からなり、後端側からレーザー光を受け入れ、これが前記電子銃陰極に照射されて電子銃陰極が加熱される。
本発明によれば、電子銃陰極を容易に製作できると共に、適切な電子ビーム形成が行える。
実施形態に係る電子銃の構成を示す図である。 保持具および電子銃陰極の構成を示す図である。 保持具および電子銃陰極の構成を示す図である。 電子銃陰極の製作を説明する図である。 電子銃陰極の製作を説明する図である。 保持具および電子銃陰極の構成を示す図である。 電子銃陰極の消耗状態を説明する図である。 保持具および電子銃陰極の他の構成例を示す図である。 電子ビーム露光装置の概略構成を示す図である。 単一のコラムを示す図である。 電子銃への電圧供給制御の構成を示す図である。 従来のフォーゲルマウント型電子銃の図である。 電子銃陰極の周囲の電界の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
「電子銃の構成」
図1は、実施形態に係る電子銃100の構成を示す図である。この例では、電子銃100は、光加熱方式を採用している。
図1において、光は、エネルギー密度の高い光であって、サファイヤなどで構成された円筒状の光導波路102の一端部(図における下方の光入射端)より入射し、光導波路102の反対側の端部(先端部)に設置された保持具103に入射する。この例において、保持具103は、基部側の円筒部分の先端側の円錐部分からなっており、全体としてレニウムで構成されている。保持具103の基部側に円筒状の凹部103aが形成され、ここに光導波路102の先端部が収容されている。なお、光導波路102の周面には、金属膜101が形成されており、保持具103、電子銃陰極104と外部の電気的接続を可能としている。
保持具103の円錐部分はその先端部が切り取られた円錐台状になっており、その先端面には、中心軸方向、内方に向けて円筒状の凹部103aが形成されている。そして、凹部103aには、先端側から四角柱形状の電子銃陰極104が挿入されている。
ここで、図2には、光導波路102、保持具103、および電子銃陰極104の2方向の断面図が示されている。また、図3は、電子銃陰極104が挿入された保持具103を先端方向からみた図である。このように、凹部103aが円筒状であり、ここに四角柱状の電子銃陰極104が挿入されるので、電子銃陰極104の四隅が凹部103の内壁に接し、電子銃陰極104の各辺の周囲には間隙が生じる。なお、図3における、電子銃陰極104の対角線の長さを凹部103aの直径より小さくすると、電子銃陰極104の四隅が凹部103の内壁に接しないことになるが、そうであってもよい。
そして、凹部103aと電子銃陰極104の間隙には、炭素粉と接着剤の混合物からなる充填材120が充填され、これによって電子銃陰極104が凹部103a内に固定されている。ここで、充填材120は、炭素元素を主成分とする粉体(炭素粉末、グラファイト、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラフェンのうちの1種類の粉体ないしは複数種類の混合物)と、有機接着剤(エポキシ樹脂、ビニール系樹脂、アクリル系樹脂などの炭素、水素、酸素からなる有機接着剤)を混合したものであり、充填時には粘度の大きな液状であり、充填後に固化する。1800K程度の高温への昇温過程で水分を放出し炭素成分のみが残留することで、凹部103aと電子銃陰極104の接着が行われることが望ましい。
したがって、電子銃100を使用する際には、所定の高温に加熱される。有機接着剤は、このような加熱によって、揮発するか、炭化し、加熱後には充填材120は炭素粉が凝結した状態となり、保持具103の凹部103a内に電子銃陰極104が保持される。
光は、例えば光ファイバーなどによって光源から光導波路102に導入され、保持具103に入射して吸収され、保持具103を介し、電子銃陰極104が高温に加熱される。従って、光強度を調節することで、電子銃陰極104から電子を真空中に射出する条件を得ることができる。
ここで、光は、たとえば半導体レーザーから射出される光である。光の波長は可視光が光軸あわせには適しているが、紫外線から赤外線を使うことも可能である。
光導波路102は、光の伝搬路であり、入射端部から入射された光を側面で全反射せしめて、前方に導くことにより、保持具103に散逸することなく伝播する。また、光導波路102は、保持具103と電子銃陰極104を機械的に支持する支持体でもあり、電子銃陰極104が電子放射条件を得る高温(略1500℃)に耐える耐熱性を有することが必要である。さらに、光導波路102は、電子銃陰極104への電子供給路の機能を持っている。この電子供給路としての機能は、保持具103を介し電子銃陰極104から真空中に放出する電子を供給するために必要な機能である。
このような光導波路102に適した材料としては、光を透過せしめ、高い融点を持つサファイヤ、ルビー、ダイヤモンド、石英ガラスがある。ここで、これらの材料は高い絶縁性を有しているので、電子銃陰極104からの放射電子を供給する電子供給路とするために導電性を付加する。この例では、光導波路102の表面にレニウム薄膜を蒸着またはスパッター法により厚さは数百nm程度の高融点の金属膜101を付着させている。また、光導波路102の表面層にイオン打ち込み技術を用いて、臭素、窒素、酸素、弗素、アルミニウム、燐、硫黄、塩素、ガリウム、砒素の中から選択された1種類のイオンを打ち込み、これによって導電性を付与してもよい。
また、光導波路102自体が絶縁物であっても、別の導線で電子銃陰極104へ電子を供給してもよい。この場合、電子銃陰極104には電子供給端子を設け、ここに電線で電子銃電源を接続し、電子銃陰極104から放射する電子を電子銃電源から供給する。
なお、光の透明性と耐熱性、加工性により、サファイヤが最も好適であり、本実施形態では、光導波路102として、サファイヤ、ルビー、ダイヤモンド、石英ガラスの材料の中からをサファイヤを選択した。
光導波路102の形状は、光の光源から光導波路102まで伝搬する光ファイバーから入射が容易な径を有した円柱形状が好ましい。なお、先端に行くほど細くなるテーパのついた円錐状でもよい。さらに、材質と形状を変えて、金属の中空の筒の内面で光を反射させて、先端部へ光を伝播する構造体であってもよい。
保持具103は、光が入射・吸収される発熱体であり、電子銃陰極104を支持する構造体でもある。電子銃としての動作温度(略1500℃)で、電子銃陰極材料であるLaB6またはCeB6などと化学反応しない防護機能が得られる物質からなることが必要であり、レニウム、タンタル、炭素などが使用可能である。しかし、電子銃陰極材料との高温での反応がもっとも少ないのはレニウムであり、レニウムが最も適している。そこで、本実施形態では、保持具103にレニウムを用いる。
前記化学反応防護機能が必要な理由は、LaB6やCeB6などの電子銃陰極材料は、電子銃としての動作温度でレニウム、タンタル、グラファイト(炭素)など一部の物質を除く多くの物質と容易に化学反応して変質し、電子銃特性を失うことを防ぐ必要性による。
ここで、LaB6、CeB6と化学反応しないものとして、上述のように炭素、タンタルがある。炭素は実際に実験を行ったが、1700K付近ではぼろぼろになってはがれ落ちていくので、実際的に使用は困難と考えられる。また、タンタルは比較的反応しないと言われているが、それでもLaB6と反応し、TaB2が生成され、Laが逃げていってしまう。このため、本実施形態のような小さな結晶の電子銃陰極104では、比較的短い時間、例えば1か月以下で成分が変化してしまうものと考えられ、実用的でない。
保持具103の形状は、上述したように基部側が光導波路102の径より大径の円筒で、端部に光導波路102を挿入し嵌合する穴(凹部)を有しており、先端側は円錐台状であり、先端に電子銃陰極104を挿入し嵌合する穴(凹部)を有している。
電子銃陰極104は、高温で熱電子または熱電界放射電子を放出する高融点金属材料であるLaB6またはCeB6などの6硼素化ランタノイド化合物の中から1種類の材料を選択して用いる。ランタノイドとは周期律表の第6周期第3(3A)族に属し、原子番号57のランタンLaを代表として化学的性質のよく似た71番ルテニウムLuまでの15元素の総称である。
電子銃特性としては電子銃陰極104は、単結晶であることが望ましい。また、電子銃陰極104の動作温度が高温(略1500℃)であるとは、LaB6またはCeB6の仕事関数が2.6eVであり、熱電子放出ができる温度であるという意味である。
電子銃陰極104の先端の前方には、電子ビームの通路を開けてその周辺にサプレッサー電極105が設けられている。サプレッサー電極105は、電子銃陰極104に対して0電位で、光導波路102の側面からの電子射出を抑える。
サプレッサー電極105の前方には、同じく電子ビームの通路を開けて、引き出し電極106が設けられている。この引出し電極106は、電子銃陰極104に対して略+3kVから略+10kVの電位がかけられ、電子銃陰極104の100μm径の円筒の先端部上面付近に印加され、ここから熱電界放射電子が電子銃陽極107に向かって射出される。
電子銃陽極107は、通常接地電位(0V)であり、電子銃陰極104にマイナス数十kV(たとえばマイナス50kV)の電子ビームを加速する電圧をかけ、数十keV(たとえば50keV)の運動エネルギーを熱電界放射電子に与え、電子ビーム108を得る。その結果、電子銃陰極104は略マイナス50kV、引出し電極106は略マイナス47kVから略マイナス40kVの電位となる。これにより図1の構造全体が電子銃100として機能する。
絶縁ベース109は、アルミナセラミックの円板であり、光導波路102を円板中心に固定している。絶縁ベース109は、サプレッサー電極105と光導波路102を絶縁することもできるが、サプレッサー電極105を光導波路102と同電位にしてもよい。
絶縁ベース110は、絶縁ベース109より大径であり、絶縁ベース109を下から保持するとともに、中心に光導波路102を支持するとともに、絶縁ベース109の外側にサプレッサー電極105、引き出し電極106の基部を同心円状に互いに離間して保持する。なお、絶縁ベース110は、引出し電極106と光導波路102を絶縁する。
導電リング112は、光導波路102の末端部についており、絶縁ベース109の外側面に接し、光導波路102の外表面の導電材料からなる金属膜101に接触する。この導電リング112に電子ビーム加速用電源を接続し、光導波路102の金属膜101、保持具103を介し電子銃陰極104から放出される電子を供給する。
ここで、図2,3に示される、電子銃陰極104を50μm(マイクロメータ)×50μmで長さ100μm程度の四角柱で、対応する穴は、直径70μm程度の丸穴とし、10μm程度、電子銃陰極104の先端が突出するようにすることが好適である。
また、本実施形態においては、電子銃陰極104は、四角柱状としている。これは、電子銃陰極104を四角形状とするのは、その方が製作しやすいからである。図4に示すように、板状のLaB6の結晶について、表面からブレードで横方向および縦方向に複数の切り込み溝を入れる。これを一方の切り込み溝に平行な断面で見れば、図5(a)のようになる。そして、図5(b)に示すように、切り込み溝に接着剤を注入して固める。その後、図5(c)に示すようにブレードで表面と平行な方向(カットラインと示す)に溝を横断するようにカットすることで、図5(d)に示すように、溝内の接着剤で固められた四角柱の集合であって板状のものが得られる。次に、接着剤を溶剤で溶かして除去することで、図5(e)に示す、四角柱状の電子銃陰極104を多数得ることができる。
電子銃陰極104は、例えば、先端の平面が、50μm×50μm程度で、長さ100μm程度である。このような小さな電子銃陰極104を通常の旋盤などで加工するのは、非常に困難である。また、ブレードでカットした場合にも、結晶基板から離れたとたんに飛んでしまう。上述のような加工方法によって、小さな電子銃陰極104を効果的に製作することが可能になる。
ここで、LaB6の結晶チップにはクラックが入ることが多い。クラックが入ったチップは加熱時に温度特性が不安定になることが多く、温度が定常状態に保てないので不安定な特性となりやすい。従って、電子ビームが放出される位置的が変動したり、放射方向が角度的に変動することも多く電子銃特性が不安定になりやすい。
しかし、本実施形態の電子銃陰極104は、50μm×50μm×100μmの大きさであり、結晶としての体積が小さい。このため、ほとんどクラックが入ることはない。従って、加熱時の温度特性が安定であって、ビーム位置の変動が少なく、電子放出特性はきわめて安定である。
本実施形態においては、電子銃陰極104を加熱するとともに、ここに電界を作用させて電子を引き出す熱電界放出(TFE)タイプの電子銃100を用いており、電子銃陰極104の先端に電界強度0.5乃至1.0 ×106V/cm程度の電界を印加するとともに、その温度を1650−1700K程度とする。そして、電子銃陰極104の材料として、LaB6またはCeB6を用い、これをレニウムの保持具103で保持する。このような温度において、レニウムは、LaB6またはCeB6と反応しにくく、従って電子銃陰極104が化学反応によって、変質してしまうことを効果的に防止できる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、電子銃陰極104の先端は平面50μm×50μm程度の平面であり、その先端のみがレニウムの保持具103から突出している。この突出量は、2〜15μmに設定してある。このように、長さ100μm程度の電子銃陰極104の側面のほとんどは、保持具103に覆われており、電子銃陰極104の側面からの電子や、材料の昇華を少なくすることが可能である。また、電子銃陰極104の側面からの電子照射が少なく、周辺部材に対する余分な加熱を最小限に少なくすることができる。
すなわち、電子銃陰極104、先端部側面を含めて全体から出る電子を少なくし、また材料の昇華、蒸発も小さくできる。従来昇華する面積が数平方ミリメートルであったものが2500平方ミクロンとなり面積比で200分の1以下となる。従って、電子銃陽極107や引き出し電極106の表面への昇華付着物のウィスカの形成を抑制して、放電が起こるまでの時間を長くすることができ、長寿命化を図ることができる。
また、電子銃陰極材料の側面もやせて細くなることを抑制し、初期の電子の引き出し状態を長期間維持することができる。さらに、LaB6であればその結晶の中からホウ素(B)原子やランタン(La)ランタン原子が抜けて行くことを抑制でき、初期の電子の引き出し状態を長期間維持することができる。
なお、レニウムで構成される保持具103は、基部の直径が1000μm、先端部の直径が100μm程度で、長さ1mmから2mm程度のものが採用される。
このように、本実施形態において、電子銃陰極104の使用による消耗は比較的少ない。しかし、電子銃陰極104が、使用によって消耗することは避けられない。本実施形態においては、例えば、図7に示すように、電子銃陰極104は徐々に先端面から徐々に体積が減少する。図7(a)は使用開始時、図7(b)は2年経過後、図7(c)は3年経過後の例を模式的に示している。
電子銃陰極104の突出量が大きいと、それだけ側面からの電子の放出や昇華が増加するので好ましくない。一方、使用による消耗は避けられず、電子銃陰極104の先端が、保持具103の穴の中に入り込み、図7(c)のようになると、電子の引き出しがうまくいかなくなる。そこで、寿命をなるべく長くするとともに、引き出し電極106などへのウィスカの形成を少なくするために、使用開始時における電子銃陰極104の保持具103からの突出量2〜15μm程度とすることが好適であり、特に10μm程度とすることが好適である。
ここで、電子銃陰極104および保持具103の上面平坦部の表面積を小さくすると電界集中が顕著になり電界強度が増大し、電子発生効率が上がる。従って、先端の平面面積を小さくするとさらに高輝度化が可能である。すなわち、上述の実施形態では、先端の平面を50×50μm程度としたが、面積をより小さくすることで高輝度化を図ることができる。この時には保持具103の面積も同時に小さくする必要がある。可変整形ビームやセルプロジェクションビーム(CP)などでは一定の面積を均一に照射する必要がある。これを均一照射性が必要という。あるいは大きなエミッタンスが必要ともいう。
さらに、本実施形態においては、レニウムで形成された保持具103が先端に向けて先細りの形状で、鋭利に突き出る形状になっている。そして、その先端の電子銃保持部に電子銃陰極104を底面および側面を覆って保持している。従って、電子銃陰極の周囲の電界は、図13に示すように、等電位線が保持具103の先端形状に応じた鋭角な山状となり、先端部に強い電界が印加される。従って、電子銃陰極104の先端からの電子ビームの放出が促進される。
また、上述の実施形態において示した、電子銃陰極104の先端を平面としたものは、可変整形ビームやセルプロジェクションビーム(CP)露光装置に好適である。
本実施形態では、電子銃陰極104を四角柱状とし、先端面を平坦な四角形としている。これによって、電子銃陰極104からの電子ビームを四角形状にでき、マルチコラムとした場合に、ターゲットに対し、四角形の集合として電子ビームを照射することができ、適切な描画を行うことができる。
また、保持具103は円錐台状であり、角部の存在が、図13に示したような等電位線への悪影響を排除して、全体として適切な電界を生成している。
「電子銃の他の構成例」
図8には、電子銃100の他の構成例が示してある。この例では、保持具103を光導波路102と同じサファイヤで構成し、サファイヤの保持具103の先端部分を円錐台状として、この先端部に凹部103aを設け、ここに電子銃陰極104を挿入している。なお、この例では、サファイヤ製の光導波路102、保持具103、凹部103aの表面に金属膜101を形成し、これによって電子銃陰極104と外部との電気的接続を可能としている。この場合、レーザ光が電子銃100に照射されて、電子銃陰極104が加熱される。
「電子ビーム装置の構成」
図9には、上述した電子銃100を利用した電子ビーム露光装置の概略構成が示してある。鏡筒204は密閉状の円筒であり、上部に電子銃室201が仕切り壁202によって仕切り形成されている。鏡筒204の内部には、電子銃100から引き出された電子ビーム205を偏向、整形、収束などをするために、コイル、磁気レンズなどをから構成される、ビーム制御部として機能するレンズ・偏向光学系203が配置されている。そして、鏡筒204の下方には、ターゲット室210が配置されており、ここに描画される基板(ウェハ)であるターゲット206が載置されている。
これによって、電子銃100から引き出された電子ビーム205が、ターゲット206の任意位置に収束制御され、電子ビームによる描画が行われる。なお、イオンポンプ207は電子銃室201内を排気し、ターボ分子ポンプ208は鏡筒204内を排気し、ターボ分子ポンプ209はターゲット室210内を排気し、それぞれ所望の真空状態に保つ。本装置には2次電子または反射電子検出器211を具備しており、電子ビーム描画のみならず、電子ビームを走査することによって画像観察も可能である。またウェハまたはマスク基板の画像を検査する電子ビーム検査装置としても使用できる。
「マルチコラムの構成」
本実施形態の電子銃は、マルチコラム電子ビーム露光装置に好適に適用できる。このマルチコラム電子ビーム露光装置は、たとえば略15mmから略50mm程度の太さの単一コラムエレメントを、2次元的に数十本以上(たとえば30本から250本以上)という数で複数個並べ、1枚のウェハ上に電子ビームを複数照射するマルチコラム群を構成する。このような構成によって、高速露光処理が可能となる。
図10にはマルチコラム電子ビーム描画装置の図を示す。直径25ミリメートル程度のコラムエレメントを単位とする微細なコラムが300ミリメートルウェハ上に89本整列している。そのうちの1本の単一コラムエレメント301の概略構成を示す。電子銃304から発射された電子ビームは、第一の矩形のアパーチャ305で矩形に整形され、前段のレンズ・偏向光学系306で、第二の矩形アパーチャまたはCPマスク308上に結像される。第二矩形アパーチャまたはCPマスク308上での電子ビームの位置は、ビーム偏向器によって、意図したサイズまたは形状のビームに再整形される。さらに後段のレンズ・偏向光学系309で、下方に位置するウェハ上の適切な位置に偏向し結像される。これらレンズ・偏向光学系306、309は、ビーム制御部として機能するが、これをさらに分解すると磁界レンズ307で構成される。
「光加熱式の電源の構成」
上述のように、電子銃の加熱に光を用いることが好適である。図11は、本実施形態の光加熱式の電子銃と、その電子銃の制御部の構成図である。
電子ビーム加速用電源403は、電子銃陰極104にマイナス数十kV(たとえば略−50kV)の高電圧を供給する高電圧発生用ユニットであり、その電圧を導電リング112、光導波路102表面の金属膜101を介して電子銃陰極104に印加する。
引出し電界用電源402は、電子ビーム加速用電源403に対してプラス数kV(略+3kVから+10kV)の電圧を発生し、その電圧を引出し電極106に印加する。
光源ユニット504は、半導体レーザーおよびその制御部で、光を発生し、光の強度を調整するユニットである。
光ファイバー505は、光源ユニット504からの光を光導波路102までの導く光搬送路であり、1本当たりの太さは250ミクロン程度の太さであって、数十本以上の複数本束ねても2.5mm直径程度の太さである。光ファイバー505は、ガラスないしはプラスティックなどの絶縁物であって、電線と異なり格別の電気的絶縁を施す必要がないためにマイナス数十kV(たとえば略−50kV)の高圧電子銃部へそのままの形で導入できる。また従来の加熱方法では電流加熱のために高圧絶縁された直径数センチメートル以上の太い導電ケーブルを使用するので、重量が重く、剛性も高く硬いので床振動が伝わって電子光学鏡筒が振動し、その結果ビームが振動し、描画精度が劣化していた。
電子銃100に投入する光のエネルギーは、保持具103と電子銃陰極104を、1500℃付近の高温とし、それら部材の輻射熱と、光導波路102を通しての伝導熱として放熱される。そこで、電子銃陰極104の温度が1500℃付近で一定値になるように、光の強度を調整する。実際には、通常数十本以上のマルチコラムで個々の電子銃温度を検知することは難しいので、引出し電極106によって熱電界放射電子流として引き出され、電子銃陽極107によって加速されて、ウェハ303に流入する電子ビーム強度を測定し、測定値を一定に保つ様に、光源ユニット504を制御する。2次的には、半導体レーザーの中に光量モニタが入っているので、これを一定にするように半導体レーザー出力を制御する。
このように、本実施形態では、加熱用に光を用いるため、光ファイバー505は、高電圧系と切り離されており、その扱いが容易になる。また、本実施形態では、光エネルギーを伝送するケーブルが細く、軽量化し、剛性も小さくなるので床振動もほとんど伝わらないので、高精度の描画が可能となる。
なお、マルチコラム化された電子銃の問題点は電子銃陰極の発熱である。1つの電子銃の保持具103の面積が数平方ミリメートルあり、温度が1700Kの時には、高温部の面積と温度の4乗の積で決まる発熱量である数ワットにマルチコラムの電子銃個数をかけた値、すなわち数百ワットの発熱量になる。このために電子銃チャンバ201の真空度が悪化することがある。前記真空度の悪化を避けるために、保持具103の表面積を低減することが有効となる。例えば太さと長さを半分にすることで発熱量を約4分の1に低減し、百ワット以下の発熱量とし真空度劣化も低減出来る。このように電子銃高温部の温度低減と面積低減が重要である。従って保持具103は基部が太いところが短く細い部分が長い形状の方が好ましい。またさらに面積を低減するためには全体構造を変化させない範囲内で、細い針金で保持具を構成してもよい。
本実施形態の先端が50um四角の平坦な電子銃陰極を使用する場合において、電子ビーム描画装置に適用した場合には、輝度は3から6×106A/cm2steradianであって、第一矩形アパーチャの照射均一性を表す電子銃エミッタンスとして7乃至10 mrad umと言う値が得られて寿命は2年から3年で理想的な電子銃として使用できる。これによって電子ビーム描画装置の実用化に大きな寄与が出来る。また走査型透過型電子顕微鏡の改良、電子ビーム検査装置の改良にも多大の貢献をすることが可能となる。
また、上述の実施形態において、保持具103は全体としてレニウムで形成した。これは、LaB6などからなる電子銃陰極104との化学反応を抑制するためである。従って、保持具103の電子銃陰極と接する部分をレニウムで形成すれば、保持具103の他の部分は、別の材料、例えば剛性の高いタングス テン、タンタル、モリブデンなどで形成してもよい。
100,304 電子銃、101 金属膜、102 光導波路、103 保持具、103a 凹部、104 電子銃陰極、105 サプレッサー電極、106 引き出し電極、107 電子銃陽極、108,205 電子ビーム、109,110 絶縁ベース、112 導電リング、130 充填材、201 電子銃室、202 仕切り壁、203 レンズ・偏向光学系、204 鏡筒、206 ターゲット、207 イオンポンプ、208,209 ターボ分子ポンプ、210 ターゲット室、211 2次電子または反射電子検出器、301 単一コラムエレメント、303 ウェハ、305 第一矩形アパーチャ、306,309 レンズ・偏向光学系、307 磁界レンズ、308 第二矩形アパーチャまたはCPマスク、402 引き出し電界用電源、403 電子ビーム加速用電源、504 光源ユニット、505 光ファイバー、801 LaB6またはCeB6の単結晶の電子銃陰極材料、802a,802b パイロリティックグラファイトをC軸方向に切断したもの、803a,803b 金属支持体、804a,804b 金属バネ、805a,805b バネ調節用ネジの支持台、806a,806b バネ調節用ネジ、807 アルミナセラミクス、808a,808b 電子銃陰極加熱電流導入端子。

Claims (4)

  1. 先端に向けて先細りの円錐台状であって、先端から中心軸方向に沿って円筒状の凹部が形成された陰極支持部材と、
    前記凹部に先端側から挿入された四角柱形の電子銃陰極と、
    前記凹部内において、前記電子銃陰極の周辺部に充填され、両者を接合する炭素元素を主成分とする粉体と、有機接着剤の混合物と、
    を含み、
    加熱して使用されることで、前記炭素粉体と接着剤の混合物中の接着剤が変質して炭素粉の凝結物となる、電子銃。
  2. 請求項1に記載の電子銃であって、
    前記電子銃陰極の先端は、前記陰極支持部の先端から突出している電子銃。
  3. 請求項1または2に記載の電子銃であって、
    前記陰極支持部は、高融点金属からなる電子銃。
  4. 請求項1または2に記載の電子銃であって、
    前記陰極支持部は、表面に導電材料が設けられた透明材料からなり、後端側からレーザー光を受け入れ、これが前記電子銃陰極に照射されて電子銃陰極が加熱される電子銃。
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