JP6002803B1 - 音声ガイド出力装置及び該装置を用いた運動支援方法 - Google Patents

音声ガイド出力装置及び該装置を用いた運動支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが手軽に習得度に合わせた適切な運動を行う。【解決手段】音声ガイド出力装置は、所定の運動の習得度に対応する複数の音声ガイドを予め記憶しておく記憶部と、前記複数の音声ガイドから少なくとも1つを選択する音声選択部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドの内容をユーザに通知する通知部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドを出力するときの音量レベルを選択する音量レベル選択部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドを前記音量レベル選択部により選択された音量レベルで出力する音声出力部とを有することで、上述した課題を解決する。【選択図】図2

Description

本発明は、音声ガイド出力装置及び該装置を用いた運動支援方法に関する。
従来より、体のストレッチやトレーニング、ダイエット、リハビリテーション等、健康の維持や体調の回復等を目的とした各種運動が、性別や年齢を問わず行われている。これらの運動は、インストラクターによる指導や音声ガイド等に従いながら専用の器具やマシン(装置)等を用いることで、その運動による効果をより向上させることができる(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1では、ユーザである騎乗者に所定の振動作用又は揺動作用を付与するように設定されたダイエット装置を有している。特許文献1では、有酸素運動をダイエット装置上で行うようにガイドする音声ガイド装置を備えたダイエット装置が示されている。
実用新案登録第3131798号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示す装置は、スポーツジム等に設置される大型の装置である。また、この装置を家庭用として設置することもできるが、簡単に持ち運べるものではないため、いつ、どこでも利用できるものではなく、ユーザの利便性に欠ける。
また、音楽ガイド等を出力する例として、スマートフォンやタブレット端末に音声ガイドのアプリケーション等をインストールして使用する手法も考えられるが、上述の場合は、アプリケーションのダウンロードやインストール、タッチパネル等を用いた再生操作や音量操作等の各種設定を行う必要が生じる。そのため、特に高齢者や機械操作の苦手なユーザには操作が面倒であり、その結果、運動を行わない状態に陥ってしまう。
また、インストラクター等が運動している映像等をDVDやCD−ROM等の記録媒体に記録し、その記録媒体を再生装置で再生して画面に表示することで、正しい運動方法をユーザに支援する場合も考えられるが、この場合には、再生装置や表示装置が必要になり、それらの装置がある場所でしか運動を行うことができない。また、メニュー画面からリモコン(遠隔操作装置)等を用いて運動支援内容に対する設定を行う必要があるため、上述したように、操作が面倒であり、その結果、運動を行わない状態に陥ってしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、ユーザが手軽に習得度に合わせた適切な運動を行うための音声ガイドを出力する音声ガイド出力装置及び該装置を用いた運動支援方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様として、ストレッチ器具と合わせて使用される音声ガイド出力装置は、ストレッチ運動の習得度に対応する複数の音声ガイドを予め記憶しておく記憶部と、前記複数の音声ガイドから少なくとも1つを選択する音声選択部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドの内容をユーザに通知する通知部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドを出力するときの音量レベルを選択する音量レベル選択部と、前記音声選択部により選択された音声ガイドを前記音量レベル選択部により選択された音量レベルで出力する音声出力部とを有し、前記音声ガイドは、少なくとも、前記ストレッチ運動のリズム、前記ストレッチ運動を行う回数及び前記ストレッチ運動の種類を示す。
また、本発明の一つの態様として、上述したストレッチ器具と合わせて使用される音声ガイド出力装置から出力される音声ガイドに対応させてユーザのストレッチ運動を支援する運動支援方法において、前記ユーザにより選択された習得度に基づいて前記音声ガイド出力装置の前記記憶部により対応する音声ガイド情報を取得するステップと、取得した前記音声ガイド情報に基づき、前記ユーザの各部位に対して、肩、おなか、肩、腰、及び首の順序でストレッチ運動を行わせるための音声を、前記習得度に応じて異ならせて出力するステップとを有し、前記音声ガイドは、少なくとも、前記ストレッチ運動のリズム、前記ストレッチ運動を行う回数及び前記ストレッチ運動の種類を示す。
本発明によれば、ユーザが手軽に習得度に合わせた適切な運動を行うことができる。
本実施形態における運動支援方法で用いられる道具の一例を示す図である。 音声ガイド出力装置の機能構成例を示す図である。 音声ガイド出力装置の外形の各面の構成について説明するための図である。 音声ガイド出力装置による音声ガイド出力処理の一例を示すフローチャートである。 運動支援方法の一例を説明するための図である。 運動支援方法の他の例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明では、ユーザが行う運動の一例として、健康のためや所定のスポーツの後に行うストレッチ運動について説明するが、本実施形態に対応した音声ガイド(ガイダンス、ナビゲーション)を聴きながら行う運動の種類については、これに限定されるものではなく、例えばダイエット、美容、老化防止、リハビリテーション、トレーニング、エクササイズ、ヨガ、太極拳等、体全体や体の各部位(例えば、首、肩、腰等)を動かす各運動に適用することができる。
図1は、本実施形態における運動支援方法で用いられる道具の一例を示す図である。図1に示す例では、音声ガイド出力装置10と、ストレッチ器具20と、説明書30とを有する。
音声ガイド出力装置10は、所定の運動(図1の例では、ストレッチ)を支援するための音声ガイドを出力する。例えば、音声ガイド出力装置10は、支援する運動の種類や、その運動に対応するユーザの習得度(例えば、慣れ、覚え具合、使用回数、難易度等も含む)に合わせて、異なる音声ガイドを出力可能にするため、予め複数の音声ガイド情報を記憶部に記憶する。なお、記憶部に記憶される音声ガイド情報は、予めストレッチ等の運動内容に合わせて設定されていてもよく、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等に代表される通信ネットワークを介して、所定のサーバ等から目的の音声をダウンロードしてもよい。
また、音声ガイド出力装置10は、音声ガイドを出力する際、ユーザをリラックスさせたり、ユーザにやる気を起こさせるためのBGM(Back Ground Music)等を出力してもよい。このBGMについても1又は複数種類が予め記憶部に記憶されており、ユーザがBGMの選択を行うことができる。音声ガイドとBGMとは、別々の音声情報として記憶されていてもよく、合成した音声が記憶されていてもよい。
音声ガイド出力装置10は、例えば予め記憶されたユーザのストレッチ運動を支援する複数種類の音声ガイドから1つを選択し、選択した音声ガイドを出力する。また、音声ガイド出力装置10は、選択された音声ガイドを出力するときの音量レベルを選択して出力することもできる。なお、音声ガイドの選択や音量レベルの選択は、ユーザが簡単に行えるように音声ガイド出力装置10の表面等にスイッチ等からなる選択部を設ける。ユーザは、そのスイッチを操作することで、音声ガイドや音量レベルを簡単に切り替えることができる。
また、音声ガイド出力装置10は、ユーザが選択した音声ガイド又は音量レベルの内容を通知するための通知部を有してもよい。通知部は、例えば所定の色を発光するLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)等であるが、これに限定されるものではなく、他の光源部でもよい。また、色は、選択した内容により異なる色を発光させてもよい。これにより、ユーザは、発光している位置や色に応じて、選択した内容を容易に確認することができる。
ここで、音声ガイド出力装置10は、例えばユーザの習得度に応じた音声ガイドの選択部や音量レベルの選択部、どの音声ガイド又は音量レベルを選択したかを通知する通知部、音声ガイドを出力する音声出力部を、音声ガイド出力装置10本体における同一面に形成することが好ましい。これにより、ユーザは、音声ガイド出力装置10のどの面に、どの構成(例えば、上述した各選択部、通知部、音声出力部)があるか等を探すことなく、同一面で全ての設定及び音声を出力することができ、ユーザも手軽に操作することができる。
音声ガイド出力装置10は、例えば図1に示すように、1辺が約5〜10cm程度の立方体又は直方体の形状からなるが、これに限定されるものではなく、例えば一部に湾曲や凹凸を有していてもよく、円柱であってもよい。なお、音声ガイド出力装置10は、支援する運動の種類に応じて異なる形状にしてもよい。更に、音声ガイド出力装置10は、支援する運動の種類に応じて異なる色で形成されていてもよい。例えば、ストレッチ運動の場合には、音声ガイド出力装置10の全体を緑色にし、トレーニングの場合には、音声ガイド出力装置10の全体を赤色にする等である。
これにより、ユーザは音声ガイド出力装置の形状や色に応じて、目的の運動内容に合わせた音声ガイド出力装置10を容易に選択することができる。また、音声ガイド出力装置10は、1又は複数の乾電池等からなる電源部により得られる電力を用いて音声の出力を行う。
ストレッチ器具20は、例えばゴム等の弾性体により構成される。ストレッチ器具20は、例えば図1に示すようにリング状のゴムチューブ(ゴム部材)20aの中心にゴムチューブカバー(ベルト部材)20bを巻き付けてある。ユーザは、そのゴムチューブ20aの両端を、左右の指や手で持ったり、腕や足で引っ掛けた状態で、両手や両足を移動させてゴムチューブ20aを引っ張ったり、引っ張った状態を維持したまま手や足を上下させたり、体を捻ったりすることで、胴体や首、肩、腰、背中、股関節等のストレッチを可能にする。
ユーザは、上述した音声ガイド出力装置10により選択された音声ガイド(例えば、「初めて」モード、「通常」モード等)にしたがって、ストレッチ器具20を用いたストレッチ運動を行う。
説明書30は、音声ガイド出力装置10から出力される音声ガイドに対応する運動内容が画像や文字等で示されている書面である。本実施形態では、運動の習得度に応じて異なる音声ガイドを出力することができるが、説明書30は共通の説明書を使用することができる。
例えば、本実施形態では、ストレッチ器具20を用いたユーザの運動手順やストレッチ器具20の使用方法等が説明書30に記載されているが、これに限定されるものではない。説明書30には、例えば運動の習得度に応じた音声ガイドの選択例や、運用を行う上での注意事項等の説明、インストラクターが実際にストレッチ器具20を使用しているイラストや写真等が示されていてもよい。
なお、上述した実施形態における運動器具として、ストレッチ器具20を用いているが、本実施形態においては、これに限定されるものではなく、例えばダンベル、なわとび、ヨガマット等でもよい。また、太極拳、体操等のように運動器具を有していなくてもよい。
<音声ガイド出力装置10の機能構成例>
次に、上述した音声ガイド出力装置10の機能構成例について図を用いて説明する。図2は、音声ガイド出力装置の機能構成例を示す図である。図2に示す音声ガイド出力装置10は、電源部11と、記憶部12と、音声選択部13と、通知部14と、音量レベル選択部15と、音声出力部16と、制御部17とを有する。
電源部11は、音声ガイド出力装置10から音声を出力したり、通知部14により通知を行う場合の電力を供給する。電源部11は、例えば1又は複数の乾電池等であるが、これに限定されるものではなく、例えばリチウムイオン電池等の充電可能な二次電池(バッテリー電池)等でもよい。
記憶部12は、予め所定の運動(図1の例では、ストレッチ)を支援するための1又は複数の音声ガイド情報を記憶する。記憶部12に記憶される音声ガイドは、予め運動の種類やストレッチの習得度等に応じてユーザが選択できるように複数の異なる音声ガイドが設定されている。また、記憶部12は、上述したように、通信ネットワークを介して所定のサーバ等からダウンロードされた音声ガイドを記憶してもよい。サーバからのダウンロードは、定期的又は音声ガイドの更新時に、制御部17による制御によって実行される。例えば、制御部17は、定期的にサーバにアクセスして対応する運動に対する最新の音声ガイドを取得してもよく、サーバ側が音声ガイドの更新時に自動的に音声ガイド出力装置10に出力してもよい。記憶部12は、音声ガイド情報の他に、上述したBGM等を記憶してもよい。
音声選択部13は、ユーザが行う所定の運動(例えば、ストレッチ等)を支援するための音声ガイドを選択する。音声選択部13は、例えばインストラクター等の声による説明の内容等がユーザの習得度毎に異なっている。ユーザは、予め設定された複数の選択から自己が判断する習得度に応じた音声ガイドを1つ選択する。また、音声選択部13によりBGMを選択してもよい。
なお、音声選択部13は、ユーザが選択し易さや、設計の容易性等からスイッチやボタン等による選択が好ましいがこれに限定されるものではない。また、習得度に応じた音声ガイドの選択については、ユーザが容易に選択できるように、約2〜3種類の比較的少ない選択肢であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、音声選択部13は、音声ガイド出力装置10の電源のON(入)/OFF(切)等が選択肢に含まれていてもよい。また、音声選択部13は、ガイド情報を話す声の性別を変更してもよく、声の速さ等を変更してもよい。
通知部14は、選択した内容を音声ガイド出力装置10上で表示する。通知部14は、例えばLED等の光源部で上述した音声選択部13の一例であるスイッチの近くに設けられ、音声選択部13の選択肢又は音量レベル選択部15の選択肢と同じ数のLEDが設置される。したがって、スイッチの位置に対応するLEDを点灯させることで、ユーザや選択した内容を容易に把握することができる。
音量レベル選択部15は、音量のレベルを選択する。なお、音量のレベルも予め設定された約2〜4種類程度の比較的少ない選択肢から、1つを選択させることで、ユーザは容易に選択することができる。なお、音量レベル選択部15は、ユーザによる操作の利便性の観点からスイッチ等により選択されるのが好ましいがこれに限定されるものではない。また、通知部14は、音量レベル選択部15による選択内容をLED等の点灯によりユーザに通知してもよい。
音声出力部16は、音量レベル選択部15で選択された音量レベルで、音声選択部13で選択された音声情報を出力する。音声出力部16は、音量レベル選択部15により選択された音量レベルに対応させた音声信号の増幅率に基づいて、アンプ等を用いて音量レベルを調整し、調整した音声信号(音声ガイドやBGM)等を出力する。音声出力部16は、例えばスピーカ等であるが、これに限定されるものではない。
制御部17は、音声ガイド出力装置10全体における各構成を制御する。制御部17は、例えば、電源部11による電源供給を制御したり、記憶部12による記憶内容や読み出し、書き込みを制御する。また、制御部17は、音声選択部13による音声選択を制御したり、通知部14による通知を制御したり、音量レベル選択部15による音声レベルの選択を制御する。また、制御部17は、音声出力部16による出力等を制御するが、制御する内容については、これに限定されるものではない。
例えば、制御部17は、電源部11における電池容量が少なくなった場合(例えば、所定電力量以下になった場合)に、通知部14によるLEDの発光を点滅させたり、音声出力部16による出力を途切れるように出力する等の制御を行うが、制御内容についてはこれに限定されるものではない。なお、制御部17は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置である。
なお、音声ガイド出力装置10の機能構成としては、図2の例に限定されるものではなく、例えばサーバから音声ガイド情報を取得するための通信部等を設けていてもよく、スイッチ以外の選択部として、ボタン等を有していてもよい。また、所定の時間に音声ガイドが自動で出力されるように時計部を有していてもよい。
ここで、本実施形態では、上述した音声選択部13と、通知部14と、音量レベル選択部15と、音声出力部16は、立方体又は直方体等の形状からなる音声ガイド出力装置10本体における同一面に形成されるのが好ましい。同一面に設置された方が、ユーザがどの面にスイッチがあるか否か等を探す必要がないため、高齢者や年配者等にも手軽に操作することができる。
<音声ガイド出力装置10の外形の各面について>
ここで、音声ガイド出力装置10の外形の各面について図を用いて説明する。図3は、音声ガイド出力装置の外形の各面の構成について説明するための図である。図3(A)は、音声ガイド出力装置10の第1の面10Aの一例を示し、図3(B)は、音声ガイド出力装置10の第2の面10Bの一例を示す図である。また、音声ガイド出力装置10の他の面は、所定の模様やデザイン、商品名、会社のロゴマーク等が表示されていてもよいが、何も記載されない面でもよい。他の面についての詳しい説明は省略する。上述した第1の面10Aと第2の面10Bとは、例えば立方体形状における表面と裏面等の対象関係に構成されていてもよいが、これに限定されるものではない。
音声選択部は、図3(A)に示すようにスイッチで構成される。図3(A)の例では、例えば「初めて」、「切」、「通常」等に選択されており、この何れかを選択することができる。「初めて」モード、「通常」モードについては、運動の習得度に応じた音声ガイドの違いを示すモードであり、選択したモードに応じて同一のストレッチ運動に対する異なった音声ガイドが出力される。
例えば、「初めて」モードの場合には、各運動に対しての細かい説明が音声出力される。また、「通常」モードの場合には、説明の一部が省略され、「初めて」モードよりも簡単な説明が音声出力される。つまり、「初めて」モードは、運動内容や運動手順の習得度が低く、「通常」モードは、その習得度が高い場合(例えば、運動に慣れてきた場合)に選択される。なお、各音声ガイド情報は、時間の経過に応じてどのような運動を行うかをユーザに指示するための情報である。
「初めて」、「通常」の場合には、スイッチを入れる電源がONとなり、音声が出力され、対応する通知部14のLEDが点灯する。なお、選択できる種類は、図3(A)に示す2種類に限定されるものではない。
また、「切」は、電源のON/OFFを切り替えを行い、「切」が選択された場合には音声出力が停止し、LEDによる発光も停止(消灯)する。ユーザは、ストレッチが終わった後に、図3(a)に示す音声選択部13のスイッチを「切」に設定することで、電源供給が停止され、上述した停止処理が行われる。
また、「初めて」又は「通常」の何れかが選択されたままの状態で「切」に設定されない場合、音声が繰り返し出力される。これにより、ユーザは何度も設定を行うことなく、繰り返しストレッチ運動を繰り返すことができる。なお、1回音声が終わった後、所定期間(例えば、約5〜10秒間)だけ無音期間を設けてもよい。これにより、ユーザは、一通りストレッチ運動が終了したことを容易に把握することができる。
また、音量レベル選択部15は、図3(A)に示すように音量の調整スイッチを有し、「音大」、「音小」を選択することで、対応する音を出力することができる。なお、選択できる種類については、図3(A)に示す大小の2種類に限定されるものではない。選択された音声が選択された音量レベルにより、図3(A)に示すスピーカ等の音声出力部16により、設定した音量で音声ガイドが出力される。なお、本実施形態では、音声選択部13と、通知部14と、音量レベル選択部15と、音声出力部16との配置については、音声ガイド出力装置10の同一面状であれば、どこに設けられていてもよい。また、スイッチの形状が文言等についても上述の例に限定されるものではない。
また、図3(B)に示すように、第2の面10Bには、乾電池等の電源部11を格納するための格納部を有している。第2の面10Bは、例えば蓋10B'等を有するが、これに限定されるものではない。
ユーザは、上述した音声ガイド出力装置10を容易に操作することができ、自分にあった適切な音声ガイドを出力させ、そのガイド情報に基づくストレッチ運動を容易かつ効率的に行うことができる。また、音声ガイド出力装置10は、一辺が約5〜10cm程度であるため、場所を取らず、持ち運びも容易であるため、場所を選ばず手軽に運動を行うことができる。
<音声ガイド出力装置から出力される音声ガイドに対応させた運動支援の例>
次に、上述した図3に示す音声ガイド出力装置10を操作して出力される音声ガイドによる運動支援の例について、図を用いて説明する。
図4は、音声ガイド出力装置による音声ガイド出力処理の一例を示すフローチャートである。図4の例において、音声ガイド出力装置10は、ユーザによりスイッチ(例えば、音声選択部13)が操作されると(S01)、第1の選択肢である「初めて」モードか否かを判断し(S02)、「初めて」モードである場合(S02において、YES)、対応するLED出力と、音声ガイドを選択された音量レベルで出力する(S03)。選択された音量レベルとは、音量レベル選択部15で選択された音量レベルである。
また、S03の処理後、スイッチ操作があるか否かを判断し(S04)、スイッチ操作がない場合(S04において、NO)、所定の無音時間経過後(S05)、S03の処理に戻る。また、スイッチ操作があった場合(S04において、YES)、S02の処理に戻る。
また、音声ガイド出力装置10は、S02の処理において、「初めて」モードでない場合(S02において、NO)、第2の選択肢である「通常」モードであるか否かを判断し(S06)、通常モードである場合(S06において、YES)、対応するLED出力と、音声ガイドを選択された音量レベルで出力する(S07)。選択された音量レベルとは、音量レベル選択部15で選択された音量レベルである。
また、S07の処理後、スイッチ操作があるか否かを判断し(S08)、電源スイッチ操作がない場合(S08において、NO)、所定の無音時間経過後(S09)、S07の処理に戻る。また、電源スイッチ操作があった場合(S08において、YES)、S02の処理に戻る。また、S06の処理において、「通常」モードでない場合(S06において、NO)、第3の選択肢である「切」が選択されているため、音声ガイド出力装置10の電源を切って(S10)、処理を終了する。
これにより、ユーザは、音声ガイド出力装置10を用いて、自分にあった適切な音声ガイドを出力させ、そのガイド情報に基づくストレッチ運動を容易かつ効率的に行うことができる。
<運動支援方法の具体例>
次に、音声ガイドに基づく運動支援方法の具体例について、図を用いて説明する。図5は、運動支援方法の一例を説明するための図である。図5の例は、上述した説明書30の一例である。上述した「初めて」モードや「通常」モードの場合には、図5に示す手順でストレッチを行うように、音声ガイド出力装置10による音声ガイド出力によりユーザに運動支援を行う。
また、図5の例では、使用者(ユーザ等)40がストレッチ器具20を用いてどのような運動を行うか等が画像や文字情報等で示されているが、これに限定されるものではなく、例えば注意事項、保管上の注意点、問い合わせ先等の情報が説明書30に示されていてもよい。
図5の例では、運動手順に対応する所定の番号(例えば、1番から5番)が設定されており、各番号に対応する音声ガイドが、所定の時間(リズム)で対応する運動が行われるように出力される。また、音声ガイドと共にBGMを出力してもよい。また、本実施形態では、説明書30に、運動を開始する姿勢(始めの姿勢)、運動のポイント、運動が終わった後のコメントが番号毎に記載されていてもよい。
本実施形態では、音声ガイド出力装置10から出力される音声ガイドに対応させてユーザの運動を支援する運動支援方法において、ユーザにより選択された習得度に基づいて音声ガイド出力装置10の記憶部12により対応する音声ガイド情報を取得し、取得した音声ガイド情報に基づき、ユーザの各部位に対して、肩、おなか、肩、腰、及び首の順序でストレッチ運動を行わせるための音声ガイドを習得度に応じて異ならせて出力する。
以下に、「初めて」モード、「通常」モードに対応するトークスクリプト(音声ガイド情報)を示す。なお、トークスクリプトの例は、これに限定されるものではない。また、以下の説明では、一例として、ストレッチ運動する順序(肩、おなか、肩、腰、及び首)を、それぞれ図5に示す説明書30の1番〜5番に対応付けている。
<「初めて」モードのトークスクリプト例>
「まずは、1番のストレッチです。」
「このストレッチでは、肩甲骨周りの筋肉を動かし、血のめぐりを良くすることで肩周りをすっきりさせます。」
「また、肩や胸の筋肉が伸びることで、背筋が伸びてすっきりします。」
「まずは、足を肩幅に開き、ゴムの両端に親指をかけます。」、「肘を直角に曲げてゴムを頭の後ろに持っていきます。」
「ゆっくり肘を伸ばし、ゴムを肩の高さまで降ろし、背中に付けます。」
「次に、肘を伸ばしたまま水平に引ける所まで後ろに引きます。」
「今度は、両手を体の真横に持っていきます。」
「このようにあと9回、翼を前後にパタパタさせるように動かします。」
「呼吸を止めないように注意しましょう。それでは始めます。」
「前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、あと3回です。前後ろ、前後ろ、前後ろ。」
「両手を頭の上から前におろして、2回深呼吸をしましょう。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「2番のストレッチです。」
「このストレッチでは、横腹のあたりを伸ばし、深い呼吸をしやすくすることで、リラックス効果を高めます。」
「まず、足を肩幅に開き、ゴムの両端に親指をかけ、両手を頭の上に上げます。」
「音声が「はい」と言ったら、肘を伸ばしたままゆっくりと上半身を右に倒し、右腕を更に下げて5秒数えます。」
「はい、12345」
「体をまっすぐ起こしましょう。今度は、同じように左に倒していきましょう。左腕を更に下げて5秒数えます。」
「はい、12345」
「体を起こします。あと左右1回ずつやっていきます。それでは右に倒しましょう。」
「はい、12345」
「体をおこし、今度は左に倒しましょう。」
「はい、12345」
「体を元に戻して、深呼吸を2回します。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「3番のストレッチです。」
「1番のストレッチと同じように、肩周りと背筋が伸びてすっきりします。」
「まず、足を肩幅に開き、ゴムの両端に親指をかけます。」
「肘を直角に曲げてゴムを頭の後ろに持っていきます。ゆっくり肘を伸ばし、ゴムを肩の高さまで降ろし、背中に付けます。」
「肘を伸ばしたまま、両手を腰の高さまで下げます。」
「今度は肘を伸ばしたまま両手を頭の高さまで上げます。」
「このようにあと9回、翼を上下にパタパタさせるように動かします。」
「呼吸を止めないように注意しましょう。それでは始めます。」
「上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、あと3回です。上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、両手を前におろし、2回深呼吸をしましょう。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「4番目のストレッチです。」
「このストレッチは、腰周りの筋肉が伸びるので、腰痛予防に繋がります。」
「背筋を伸ばして、足を肩幅に開きます。腰の高さでゴムの両端に親指をかけます。」
「肘を伸ばした状態で、ゴムの中心を見ながら上半身を右にねじります。」
「今度は同じように上半身を左にねじります。」
「腰周りの筋肉が伸びているのを感じながら、動きを止めずにあと左右4回ずつやっていきましょう。」
「右左、右左、右左、右左」
「体を正面に戻して2回深呼吸をします。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「5番のストレッチです。」
「このストレッチは、首の筋肉を伸ばすことで、首まわりをすっきりさせます。」
「このストレッチは椅子に座って行います。」
「椅子に座り、ゴムの両端に親指をかけて、ゴムを後頭部にかけます。」
「音声が「はい」と言ったら、真下を見ながら、5秒下に引っ張ります。」
「はい、12345」
「一度顔を上げましょう。あと1回、はいで5秒下に引っ張ります。」
「はい、12345」、「顔を上げて、腕を降ろし、深呼吸を2回しましょう。」
「吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「これで全てのストレッチは終了です。」
「電源をお切り下さい。」
<「通常」モードのトークスクリプト例>
「まずは、1番のストレッチです。」
「体の後ろで翼を前後にパタパタさせるように10回動かします。」
「呼吸を止めないように注意しましょう。それでは始めます。」
「前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、前後ろ、あと3回です。前後ろ、前後ろ、前後ろ」
「それでは深呼吸を2回します。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「2番のストレッチです。」
「両手を上げて、左右2回ずつ体を横に倒します。倒す時、地面に近い方の手をより下に引きます。」
「先ずは右に倒します。」
「はい、12345」
「今度は左に倒しましょう。」
「はい、12345」
「また、右に倒しましょう。」
「はい、12345」
「左に倒しましょう。」
「はい、12345」
「体を起して深呼吸を2回します。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「3番のストレッチです。」
「翼を上下にパタパタさせるように10回動かします。」
「それでは始めます。」
「上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる、あと3回です。上げて下げる、上げて下げる、上げて下げる。」
「2回深呼吸をしましょう。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「4番目のストレッチです。」
「背筋を伸ばし、両手は腰の高さで、左右5回ずつ上半身をねじります。」
「それでは始めます。」
「右左、右左、右左、右左、右左」
「体を正面に戻して2回深呼吸をします。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「5番のストレッチです。」
「椅子に座り、後頭部にかけたゴムを引っ張る動きを2回やっていきます。」
「椅子に座って真下を向きましょう。」
「はい、12345」
「一度顔を上げてまた下を向きます。」
「はい、12345」
「深呼吸を2回します。吸って〜吐いて〜、吸って〜吐いて〜。」
「これで全てのストレッチは終了です。」
「電源をお切り下さい。」
上述したように、本実施形態では、習得度に合わせた異なる音声で、運動(運動手順、運動するタイミング等)を支援する内容を変更することができる。なお、「初めて」モードと「通常」モードとは、支援している運動内容は同一であるが、説明内容(トークスクリプト)が上述したように異なっている。また、音声ガイド情報の出力時間は、同一でもよく、互いに異なっていてもよい。
また、図6は、運動支援方法の他の例を説明するための図である。図6の例では、「初めて」モードと「通常」モードを基本編としたときの応用編として、体の他の部位のストレッチ等の運動を所定の運動手順(例えば、6番〜8番)として行うための説明書30が示されている。
上述した図5の例では、ユーザの各部位に対して、肩、おなか、肩、腰、及び首の順序でストレッチ運動を行わせるための音声ガイドを習得度に応じて異ならせて出力したが、図6の例では、もも裏を伸ばすストレッチ、内ももを伸ばすストレッチ(股関節まわり)、おしりを伸ばすストレッチ(股関節まわり)を行うための音声ガイドを行うが、これに限定されるものではない。
なお、図6の運動支援内容に対応させた音声ガイドも、ユーザの習得度や使用回数、慣れ等に合わせてを変更することができるが、運動支援内容についてはこれに限定されるものではない。
<音声ガイドを用いた他の運動支援の形態>
次に、音声ガイドを用いた他の運動支援の形態について説明する。
<運動プログラムに付帯する体全体ストレッチ>
例えば、予め設定された運動プログラム(例えば、筋肉トレーニング等)に付帯する体全体ストレッチ方法を音声ガイドを用いて実施する。具体的には、(1)アキレス腱のストレッチ、(2)わきのストレッチ、(3)胸と肩のストレッチ、(4)肩と二の腕のストレッチ、(5)胸と腕のストレッチ、(6)胸・肩・腕のストレッチ、(7)腰のストレッチ、(8)脚の裏側のストレッチ、(9)太もものストレッチ、(10)背中のストレッチを、(1)〜(10)の手順で行う場合に、音声ガイド出力装置10を用いて、正しいタイミングと手順でストレッチを行うことで、運動プログラムの効果を上げ、筋肉痛やけがの予防につなげることができる。
<体操プログラム>
例えば、自宅で1回約30分程度でできる体操プログラムを音声ガイドをを用いて実施する。体操プログラムは、例えば太もも、背中・腰、腹部、臀部、胸、肩周りの各部位を負荷の少ない方法によって鍛える方法と、各運動間における足踏みによる有酸素運動、そして上述したような、所定のストレッチを組み込んだものであるが、これに限定されるものではない。この体操プログラムを、音声ガイド出力装置10を用いて、正しいタイミングと手順で行うことで、体操プログラムの効果を上げることができる。
<規則正しい運動習慣に関する指導>
例えば、日常運動習慣(正しい姿勢、座り方、歩き方等)を、音声ガイド出力装置10を用いて実施させることで、規則正しい運動習慣を身に付けることができる。この場合、所定の時間(例えば、平日の朝6時、夜9時等)に音声ガイドが出力されるように、音声ガイド出力装置10に時計部等を設けておき、時計部によるタイマ設定をしておいてもよい。これにより、朝であれば目覚まし代わりにストレッチ等の運動を実施することができる。またタイマを設定することで、忘れていても音声ガイドが出力されるため、運動を行うことができる。
上述したように、本発明によれば、ユーザが手軽に習得度に合わせた適切な運動を行うことができる。例えば、音声ガイド出力装置は、持ち運びが容易であり、操作も容易であり、場所を選ばずに運動を行うことができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。また、上述した各実施例の一部又は全部を組み合わせることも可能である。
10 音声ガイド出力装置
11 電源部
12 記憶部
13 音声選択部
14 通知部
15 音量レベル選択部
16 音声出力部
17 制御部
20 ストレッチ器具
30 説明書
40 使用者

Claims (7)

  1. ストレッチ器具と合わせて使用される音声ガイド出力装置であって、
    ストレッチ運動の習得度に対応する複数の音声ガイドを予め記憶しておく記憶部と、
    前記複数の音声ガイドから少なくとも1つを選択する音声選択部と、
    前記音声選択部により選択された音声ガイドの内容をユーザに通知する通知部と、
    前記音声選択部により選択された音声ガイドを出力するときの音量レベルを選択する音量レベル選択部と、
    前記音声選択部により選択された音声ガイドを前記音量レベル選択部により選択された音量レベルで出力する音声出力部とを有し、
    前記音声ガイドは、
    少なくとも、前記ストレッチ運動のリズム、前記ストレッチ運動を行う回数及び前記ストレッチ運動の種類を示す
    ことを特徴とする音声ガイド出力装置。
  2. 前記音声選択部と、前記通知部と、前記音量レベル選択部と、前記音声出力部とは、立方体又は直方体形状からなる前記音声ガイド出力装置本体における同一面上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の音声ガイド出力装置。
  3. 前記通知部は、前記音声選択部により選択できる選択肢又は前記音量レベル選択部により選択できる選択肢の数に対応する発光ダイオードを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の音声ガイド出力装置。
  4. 前記通知部及び前記音声出力部とに供給される電力を供給する電源部と、
    前記電源部による電力が所定量以下の場合に、前記通知部又は前記音声出力部から対応する出力を行うよう制御する制御部とを有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の音声ガイド出力装置。
  5. 前記複数の音声ガイドは、モードごとに記憶され、
    前記複数の音声ガイドのうち、第1モードの音声ガイドと、前記第1モードとは別の第2モードの音声ガイドとでは、前記リズム、前記回数及び前記種類が同一である請求項1乃至4の何れか1項に記載の音声ガイド出力装置。
  6. 前記第2モードの音声ガイドでは、前記リズム、前記回数及び前記種類とは別に出力される説明内容が省略される請求項5に記載の音声ガイド出力装置。
  7. ストレッチ器具と合わせて使用され、かつ、請求項1乃至の何れか1項に記載の音声ガイド出力装置から出力される音声ガイドに対応させてユーザのストレッチ運動を支援する運動支援方法において、
    前記ユーザにより選択された習得度に基づいて前記音声ガイド出力装置の前記記憶部により対応する音声ガイド情報を取得するステップと、
    取得した前記音声ガイド情報に基づき、前記ユーザの各部位に対して、肩、おなか、肩、腰、及び首の順序でストレッチ運動を行わせるための音声を、前記習得度に応じて異ならせて出力するステップとを有し、
    前記音声ガイドは、
    少なくとも、前記ストレッチ運動のリズム、前記ストレッチ運動を行う回数及び前記ストレッチ運動の種類を示す
    ことを特徴とする音声ガイド出力装置を用いた運動支援方法。
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