JP7486724B2 - 手指運動具とその利用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、顔頭頸部又は肩等上身体の左右中心部に支持され、指摘み操作自在に設けられる摘み操作部35からなる上身体運動具に関する。
先ず、上記上身体運動具は、上身体装着手段を口に銜えて身体に装着できる噛挟み具に設けることが両者の効能を融合発揮できて好適であることから、噛挟み具についての背景技術について記すと共に、摘み操作部及び手指運動具等の関連技術について説明する。
従来、人の口に箸や丸棒等の噛挟み具(滑舌棒等)を横向きに銜えて行う滑舌法は、イギリスシェイクスピア演劇から伝わり、アナウンサの滑舌トレーニングやビジネスマンの滑舌笑顔接遇教育等で実施される一方、この種棒を銜える噛挟みトレーニングは、美容に効果的な顔筋運動及び複式呼吸の促進・無呼吸症候群の改善・唾液分泌活性等の健康ケア面でも効能に優れるとして、種々の文献やテレビ・ネット等で紹介されている。(例えば、非特許文献1中、福澤明・平林都氏提唱記事)
然し、真直な滑舌棒は噛挟み姿勢で左右の口角部を押接する利点があるものの、両手を離した状態で口を開くとき、口角部によって前押しされて適正噛挟み姿勢が崩れ、口外れ落下をし易いため長時間の噛挟み使用をすることが困難な欠点がある。
そこで、本件出願人は上記欠点の解消と共に、例えばアラン幸福論で提唱されるスマイル作用、及び脳科学で奨励される口角上げ笑顔効果を奏する、噛挟み具の具体技術とその使用態様及び効能等について提案した。(例えば、特許文献1・特許文献2参照)
上記特許文献1.2で示される噛挟み具は、左右の噛み部を口角接触部の後方側に設け、左右の噛み部を接続する内側非噛み部を下前歯に近接させて湾曲する舌動部として形成することにより、噛挟みトレーニング時に舌の動きを自由にしながら、舌動部と下前歯や歯茎との接当を介して、噛挟み具の口外れを規制するようにしている。
また特許文献2で示される口外れを抑制する噛挟み具には、口角接触部外方の把持部側を利用し、顔頭部の五感に対し種々の所望作用を付与する各種機能器具等を設けることにより、噛挟み時に同時使用を可能とし両者の効能を融合発揮させることが提案されている。
さらに、特許文献2には、例えば特許文献3に示される口腔内で舌操作をする電子機器入力用端末デバイス技術を改良すると共に、噛挟み具を口に銜えて行う噛挟み動作や舌運動等の口動作によって、ロボットやパソコン等の端末機器並びに画面等各種の被操作体を遠隔操作(リモコン操作)する技術、及び医治療やリハビリ並びに美容健康やエクササイズ・遊びゲーム等の各分野で使用する方法も提案されている。
尚、本件中噛挟み具等のツールと運動は、ツール商標名をハニポとし、これを用いて行う美容や健康・滑舌等各種噛挟みトレーニングをハニポトレーニング(略称ハニトレ)と称する。
一方、上記特許文献1,2の噛挟み具は、器具を横向きに銜える方式の横向き銜え器具型であるが、これに先行する技術として、器具を上下の唇によって前後方向(縦向き)に銜える方式の口腔装置(縦向き噛挟み具)である、「パタカラ器具」とこの器具を用いて行う「くちびる体操」により唇閉鎖力を強くするトレーニング方法と、その実証実験による効果が広く知られている。(例えば、非特許文献2参照)
このパタカラトレーニング方法によれば、「口唇筋に負荷をかけ表情筋を刺激することで額下での発熱を促し、これによる電位差の影響刺激が右側前頭葉の脳内血流渦巻を増やすことから、よい脳内化学反応環境を整え脳内神経細胞組織の再構築が行われ、結果、痴呆症の改善ほか眠気覚まし効果等の有益作用を奏する。」ことが実証されている。
さらに、「パタカラ発声法」は、口唇トレーニングに伴う無呼吸症候群の改善や、子供の知力・情緒の育成他にも有効且つ好適であるとされている。
そこで、上記「パタカラ器具」の実証理論を参照しながら、本発明に係る横向き銜え型噛挟み具の実施形態について考察すると、前記脳科学によるスマイル効果を意識して口角部を上げるように噛挟み具を噛挟みするとき、上下の唇は自ずと強い力で閉じることになるので、敢えて顎を動かすことなく多様な唇開閉運動を強く繰り返すことができ、唇閉鎖力を意識的に鍛えることができることが明らかである。
また横向き銜え型の噛挟み具は、その横向き噛挟み姿勢において本願の図4(d)に示すような「パタカラ器具」の同時装着使用も可能にするため、両者の特徴効果を融合的に発揮することができるものであった。
一方、噛挟み具を銜えて行う噛挟みトレーニングは、両手が空いている時は手持ちぶたさになること等によって、口に銜える口腔刺激に誘導されて口近隣に位置する耳に対する運動や刺激付与も体感したくなる等の潜在的欲求が生じ易いものであった。
そこでこの欲求に基づき、健康面での効能明らかな周知の耳ホグシ体操(運動)と、これに伴う手指運動も並行してみると、慣れない左右の手指で自分の耳引張りや耳回し等の運動をすることは、ぎこちなく左右不均等な耳摘み動作になりスムーズにできないものであって、飽きをきたし、耳ホグシ体操を習慣化し難く機会喪失上の課題が発見できた。
そのため、耳の近傍位置に指摘み操作可能な摘み操作具(後述する手指運動具又は手指腕運動具等のツール)を、口又は首等身体の一部から両肩の上方に設置支持し、これを両肘を上げ回しながら手指で摘み操作をすることを試してみたところ、左右均等の耳ほぐし体操と同様の運動と、さらには肩甲骨ハガシ体操に繋がる効能が認められるものであった。
そして、このトレーニング後に上記運動器具(ハニポ器具)を外した状態で、自身の手指によって耳ホグシ体操を行うと(エアー耳ホグシ体操と言う)、左右均等に且つスムーズにできること、及びその際の快楽反応に伴う耳ホグシ体操の継続意識が高まることが確認できた。
つまり、口の左右に自力指タッチ運動(摘み操作等)を行い易い構造の手指運動具を備える噛挟み具は、噛挟み時に自ずと手指運動具に触りたくなること、及びタッチ運動によって伝わる口内振動に伴う負荷や快感を味わいたい想い衝動が喚起されること、これにより指運動と腕運動とが誘導され肩甲骨開閉回し運動になり肩甲骨ハガシ体操に繋がること、この手指運動時には、自ずとスクワット運動等の全身運動が誘導され並行したくなるものであった。
そして、これに伴い最適ツール利用のストレッチ運動やエキスパンダ運動等も誘導されることから、これらを適宜融合させた新規的融合運動を効果的に促進できることが確信できた。
そこで、これら運動補助器具を身体に装着する装着支持手段は、口に銜える噛挟み具である場合には口外れを伴い難い方式であること、及び噛挟み具に対し手指運動具を支持させる装着支持手段の最適化が求められること、また口に限ることなく首又は肩に装着支持して好適使用を行い易い装着支持ツールにすることが課題になる。
一方、この観点による種身体装着支持型の運動用器具としては、特許文献4に示す走行・歩行用補助具が既に公知であり、この器具は、両肩等身体に固定できるベルト等の構造体から垂らした紐状構造体の下部にハンドピースを取付け、該左右のハンドピースに両手首を載せた状態で握り、両手を振って歩くことができる走行・歩行用補助具に係るものであった。
特開2016-65957号公報 特開2017-14640号公報 特開2001-243011号公報 特開2003-38680号公報
書籍「賢人の話し方」(株式会社幻冬舎発行)、ページ124,125、ページ142,143,146,147 書籍「前頭葉のきたえ方」(三和書籍発行)、ページ22、ページ36、ページ47、ページ60、ページ104
上記特許文献1.2に示される噛挟み具は、左右の噛み部を連結するU字状舌動部を介し、舌の上下方向の動きを自由にしてやや安定姿勢で噛挟みできる利点がある。
然しながら、両肩の上方において両手で同時に摘み操作部を摘み操作をする手指運動具や、肩甲骨ハガシ体操に有効な手指腕運動具等を噛挟み具に支持して使用する場合に、これらの運動に伴い強い外力が加わるとき、噛挟み具の口外れを伴い易く、噛挟みトレーニングと同時に行いたい手指腕運動が制約される等の問題も生じた。
一方、特許文献で示すものは、舌動部の両側に噛み部と口角接触部と把持部等を一体的に形成した噛み本体の左右の把持部に対し、クリップ型の取付部材によって手指運動具や各種機能器具を取付けることができるが、該機能器具が重量物であるときや振動負荷が加えられる場合には、線形を太くできない舌動部部分に応力集中によって変形を生じ易く、適正噛挟み姿勢と器具取付け性を損なう等の欠点があった。
そこで、左右の把持部を連結部材によって連結することにより舌動部の補強を図ると共に、該連結部材に器具を取付ける取付構造にすることを試みると、この場合には連結部材を器具の取付ベースに兼用できる利点がある一方で、両者を一体的に製造する製作手段が煩雑でコスト高になると共に、連結部材が顔前方に大きく張り出して視界を妨げ邪魔になること、及び顎下との接当を回避する上で大きく迂回形成する必要があり、取り扱い難く利便性上の欠点があること、また各種器具を軽量丈夫で簡潔安価に且つ迅速に取付け可能なアタッチメント的取付け構造による装着支持手段が課題になる。
そして、特許文献4に示される身体装着支持型の運動用器具は、両肩に固定できるベルト態様の紐状構造体が有するハンドピースを介して、肘から先の手腕部を手掌の小指球部を支点として肩峰部分から吊り上げるため、前腕や上腕の筋肉の負担を軽減した走行・歩行を図ることができるが、この走行・歩行補助具は、両肩の上方又は耳近傍又は耳側方において、ハンドピースを指によって摘み操作をすることを目的とするものではなく、且つ手指運動をする手指運動具又は伸縮部材の伸縮力に抗してエキスパンダ体操の態様によって両腕を屈伸して腕の開閉運動をする手指腕運動具としての構造及び用途もなく、且つ脳トレに好適な指摘み操作や耳ホグシ体操又は肩甲骨ハガシ体操等も目的としていないものである。
そこで、両肩の上方且つ耳の近傍で摘み操作し易い所定位置に支持されて、脳トレと健康によい指ホグシや握り体操に好適な指摘み運動等を容易にする手指運動具であることが求められ、さらに手指運動具は、上記所定位置において操作し易い態様によって支持されること、及び該手指運動具の摘み操作部を摘み又は握りながらエキスパンダ体操様の運動が、だれでもどこでも自由且つ楽にできると共に、前記脳トレに有効な指運動や耳ホグシ体操又は肩甲骨ハガシ体操等の目的に叶うこと、またツール利用の体操が運動補助手段等の利用により新規的運動の開発につながる上身体運動具とその利用方法が希求された。
つまり、在来のエキスパンダ体操は、一般には太く強いゴム状のロープ(紐体)をその伸縮力に抗して多方向に引っ張ることにより、専ら腕や胸背筋を鍛え筋力アップを目的とするものであり、両腕を開き動作するときは器具の把持部を強く握るため、脳トレに有効な指を交互に摘み操作する指の運動ができ難いこと、及び強い引張り時に把持部の指摘みや指弾き運動を行うと、身体中心(体幹)をキープした左右対称のエキスパンダ体操が極めて困難になる欠点があり、無理な動作の組み合わせと不合理な力の入れ方によって手指腕肩等各所を痛め易い等の課題がある。
そこで本発明は、教育学習・スポーツ娯楽並びに運動トレーニングの好適化と多様なツール使用を、口外れを抑制し安定的に噛挟みすることが可能な装着支持手段としての噛挟み具又は各種の装着支持手段によって身体に装着支持することができ、この状態で、両手指で同時に摘み操作自在に使用できる上身体運動具とその利用方法の提供を目的とするものである。
尚、ここで上記課題解決のために提案する、各噛挟み具及び機能器具や手指運動具等の技術とニーズ理解のために、噛挟みトレーニング及び手指腕運動の効能(ハニトレ効果)、及び取りまく環境並びに医療健康ケア分野等の背景と実情について付記する。
1.近年子供たちの顎が弱くなって、骨格形成及び咀嚼不足に伴う心配が多くなった。
2.老化に伴う唾液分泌不足の対応への啓蒙不足と、使用容易な好適ツールの普及が不十分で放置状態であることから、ドライマウスに伴う免疫力低下や風邪ひき、肩首こりが多い。
3.舌筋弱化の低位舌は、歯科的障害の他に口呼吸を招くため、睡眠時無呼吸症候群やドライマウスによる睡眠障害、及び歯周病の誘発や免疫力低下をきたすと言われている。
ために口輪筋及び舌筋等の口筋力強化ツールとして、マウスピース型やパタカラ器具等の前歯前唇噛挟み型と、横向き銜え型の噛挟みトレーニンググッズが用いられる。
4.スマホやパソコンのうつむき首曲げ姿勢に伴う喉唾液腺の圧迫障害よる、若者の口臭悪化、ストレートネックや急性内斜視等が多発している。
また年齢を問わず、老化や障害ストレスに伴う手と肩・肩甲骨回りの硬化等が増大しており、その改善対応ツールとして、携帯利便性を有し且つ他の作業や運動と並行できるナガラ使用を、楽しく有益にする噛挟み具と手指腕運動具及びその利用方法が希求される。
5.噛挟み具を銜える噛挟みトレーニングの特徴は、脳科学的な知見では、表情筋や口筋運動により脳内血流を活性し海馬への血流増加を促すため、集中力や学力向上等にも効果があると言われている。また病理学解剖学的な知見では、鼻呼吸を促進し睡眠時無呼吸症候群の改善、及び唾液分泌を促進して各種免疫力の向上が期待される等である。
一方、口顔のトレーニングを行う方法としては、「ア(カ)イウベ体操」や「舌出しの舌回し体操」・「ベロは宝発声法」等の顔筋運動や発声・滑舌法等が知られるが、この際に、横向きに銜えるハニポ型噛挟み具は、上記方法を同時相乗的に並行できる利点がある。
6.脳研究と潜在意識研究等の知見によれば、「口角部を上げ又は拡張又は押動する動作は、脳にとってはいま笑顔・覚醒・爽快状態と受信することにより、リラックス状態で反射的に幸せ感を生む。」(以下単に、口角上げ幸せ感と言う)とも言われ、笑顔状態を持続すること及び滑舌筋や口輪筋並びに眼輪筋や鼻筋等の顔筋(表情筋)を鍛えることが、人の感覚感性を高め且つ保持して自ずとアンチエイジングに繋ぐので、幸せ感や脳の快楽反応の創出、及びよい潜在意識の形成上からも重視される。
一方、近年のスポーツ分野理論において、NHK特別番組で放映されたリラックストレーニング方法が有名であり、「米国メダリストのカールルイス氏が、笑顔リラックス姿勢をキープした走りをトレーニングし、記録更新を幾度か達成した。」との事例がモデル紹介された。
そして、「短距離走等において顔筋を笑顔状態にすると心身のリラックスに繋がり、記録改善更新に繋がることがメダリストによって実証された。」とあり、我が国においても脳科学と潜在意識を重視したスポーツ(学習)理論の普及研鑽と共に、顔の筋トレ(例えば、舌唇運動や顔ヨガ等)によるリラックス状態、口角上げ運動等口角刺激に基づく笑顔意識をキープしながら、スポーツやダンス等各種運動を同時並行(ながら運動)することが推奨示唆された。
*つまり、上記理論の実践は、笑顔意識キープツールとして好適なハニポ利用にある。
7.他方、ストレスの解消方法と、創造性を高める自然的な瞑想と呼吸法が重視される今日、ビジネス研修やメンタル教育・リハビリ・ケア分野では実践されるマインドフルネストレーニングがブーム化している。この要諦は、「5感や意識を磨き感覚を広げる生き方をすると、これによる気づきが自分をよく変える力になり、よい人生創造に繋がる。」等の理念がある。
この観点において、マインドフルネスに腹式呼吸を自ずと誘導するツールとしてのハニポの融合使用は、動的トレーニング方法として分かり易い利点があり、例えば周知の「5、3、8呼吸法」(5回数で吸気、3回数で止気、8回数で呼気をする)や、5回数で呼気と吸気をスクワットに合わせて行う5・5スクワット呼吸法他との併用が新規推奨される。
さらに、舌唇や表情筋を口外れなく手軽に鍛え同時に自ずと滑舌もよくするハニポは、顔の筋トレに好適な顔ヨガ、及び骨ストレッチ・肩甲骨ハガシ体操・指摘み運動並びに脳トレ・美顔美健(美容)等との融合トレーニングも容易であるため、日本的な各種トレーニング器具とトレーニング方法を新規的に開発展開できるので、上記身体、脳科学、ストレス解消学等各種課題の解決に繋がることが想定でき期待される。
8.老化要因とアンチエイジング研究報告(平成28年11月22日放映のNHKガッテン番組)によれば、A.「人間は座りっぱなしが長い場合(座り過ぎ)には、耳石運動不足を要因とする筋肉老化促進現象により、筋力低下・骨密度低下・循環機能の低下・代謝異常(高コレステロールや高血糖)・免疫力低下等を発生し老化を早める。」とのこと、また「従って、人は30分毎に立ち上がり動作をすることが大切で、これの習慣化は耳石運動を強制的に活性し各種筋肉の老化を抑制するため、座り過ぎによる弊害や疾病問題を解消すると共に、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増加させてアンチエイジング術になる。」とのことであった。
9.このような環境課題に対応する有益運動としては、例えば、指や掌のほぐしに伴う脳活性作用を有する手指腕運動と、耳を摘んで引っ張ったり指圧揉みに伴うアンチエイジング作用を有する耳体操、及び下半身特に太腿筋を鍛えアンチエイジングと呼吸器の強化に繋がるスクワットや各種ストレッチ等があるが、いずれも、ツールを用いないで体操(以下単にエアー体操と言う)をしようとすると、身体の中心が定め難く左右の手指腕を均等的に動かす体操が行い難いため運動成果及び興味を喚起し難い等の課題がある。
そこで、上記立ち上がり運動を促進可能なツールが希求されるが、この際のツール開発の要点は、A.座り作業中に目につき易く身近にあること及び手っ取り早く簡単に使用できるツールであること。B.所定時間毎に立ち上がり等のアクション信号が発信されること。C.ツールは力の弱い人でも使えて自己に有益又は自己研鑽に繋がること。D.ツール使用に一連の作業や動作を妨げないで同時的にできること。E.理想的には、その使用ツールが立ち上がり姿勢及び座り姿勢において、自ずと行える前記有益運動や楽しさを喚起誘導できること。等である。
10.このような背景から上身体運動具のツールは、長いウイング(アーム)を頭を大きく動かして振動させる在来運動では、激しい運動が困難な高齢者や治療者には不向きであり、緩やかスローな動作によっても、自力意識的な運動工夫を様々に簡単に試せること、例えば、摘み操作部の摘みや握理を繰り返すニギニギ動作に合わせ、唇を強く閉じつつ頬を膨らませる(口唇閉鎖力強化・ほうれい線消し動作)と同時に、発声したり丹田に力を入れて肛門を締める(括約筋動作)運動を楽しいタイミングで、且つ鏡を見ながら試せる等の自律体操の習慣化を誘導するツールであることが望ましい。
上記課題を解決するための本発明に係る上身体運動具とその利用方法は、顔頭頸部又は肩等上身体に着脱可能に装着される上身体装着手段と、該上身体装着手段に取付けられ、上身体の左右中心部から等しい両側位置で且つ両肩よりも上方位置に各支持された状態で、左右方向で顔に接近した位置において指摘み操作自在な左右の摘み操作部(35)を設け、該左右の摘み操作部(35)は指と掌で外周全体を摘み操作可能な大きさと形状の弾性を有するボール体で構成れ、その外周面に曲げ変形可能な弾性力を有する複数の指曲げ突起(35m)を設けるとともに、前記上身体装着手段と前記左右の摘み操作部(35)とを、伸縮操作自在な伸縮部材を介して連結し、該伸縮部材をロープ等を弾力的に巻き取る左右の巻取装置(38)で構成し、当該左右の巻取装置を前記上身体装着手段に対して、左右の腕の運動方向へ個別に追従動作をするように融通支持して連結したことを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、上身体装着手段によって上身体の左右中心部から略等しい距離を有して、各両肩上方の所定空間(宙)位置に支持される摘み操作部は、両手指によって摘み操作部35の外周を多方向から同時均等的に摘み操作をする運動(ニギニギ肘回し運動)も行い易くすることができる。
またこの際に、左右の摘み操作部35は身体の左右中心からの装着支持位置を大きく変動させることなく、左右の摘み操作部に付設自由にされる弾力的負荷又は突起刺激等の適正負荷を所望に体感(ニギリ負荷体感)できるため、左右バランスのよい手指運動を興味を伴い飽きなく継続し易くすることができると共に、指と腕と肩との多様な融合運動を緩やかスローに繰り返し行う運動(ゆるスロー運動)を上身体過大負荷をかけることなく促進できるため、健康作用並びに指運動に伴う脳トレ作用を、自ずと前向き且つ好適運動姿勢で自律的に行うことを可能にする。
そして、肘を回しながら多方向から摘み操作を左右対称状態で行う運動及び両肩甲骨をバランスよく同時的に回し且つ開閉する運動を無理なく適正に行い易くするので、脳トレや肩甲骨ハガシ体操等の習慣化を促進する上身体運動具にすることができる。
また上記ニギニギ肘回し運動は、上身体にリズム体感を活性するため自ずとスクワット体操(運動)を誘導するため、同時に太腿筋を鍛えアンチエイジングと呼吸器の強化に繋がる新規的トレーニング方法も創出できる利点がある。
また、指曲げ突起35mは、突起弾性力に抗し各指先による所望方向への突起曲げ操作や弾き操作を意識的にできるように構成することもでき、指の接当感覚と多様な指運動を体感しながら、脳トレや美健効果を高め、且つ各種エクササイズやマインドフルネス等トレーニング助成用ツールとして利用促進を図り易くすることができる。また、本運動具は、人の平衡感覚や器官の改善向上並びに運足方法との融合運動も容易にするため全運動や体操の要である重心移動トレーニングも効果的に行うことができることができる等の特徴がある。
さらに、上身体の左右中心部に装着支持される左右の摘み操作部は、指摘み運動とエキスパンダ運動又は腕回し旋回運動他を並行融合させた手指腕運動を容易且つ自由に行うことを可能にするので、多様な手指腕運動を効率よく行うことができると共に、種々の指摘み操作による脳トレ及び指運動を加えた広範な肩甲骨ハガシ運動等も効果的に行うことができる。
そして、運動使用中に両手指を離した場合でも、左右の摘み操作部35は伸縮部材37との弾力的な連携動作により落下着地するも不具合なく、上身体左右中心側から等しい所定の宙支持位置に復帰して保持されるので、摘み操作部35を速やかに掴めて上身体運動具の再使用をスムーズに継続することができる。
そして、上記構成される上身体運動具の伸縮部材37は、その伸縮強さを例えば、婦女子が椅子に座ったままでも指摘みを無理なく軽い力で行いながら腕を屈伸させるエキスパンダ体操(指摘みエキスパンダ体操又はフィンガーエキスパと言う)ができる程度にすることも可能でありこの場合には誰でも、摘み操作部35を伸縮力に抗して左右移動する中途や任意停止位置でも指摘み操作を自由に行えるので、指運動による脳トレと同時に前記立て肘開閉運動、ニギニギ肘回し運動、ニギリ負荷体感運動等の各種並びに融合運動を緩やかでスローな動作運動(ゆるスロー体操)を行うことを容易にすることができる。
そして、摘み操作部35を指摘み操作しながらエキスパンダ体操等行うことが可能な手指腕運動具31は、上身体リズム体感をより活性しながらスクワット体操(運動)を誘導し融合運動を行い易くするので、広範なストレッチ運動を可能にする利便性の高いツールになると共に、ゆるスローな種々の動作毎に各指の運動を加えることに基づく、各所の筋肉や神経等との各筋肉連係作用を活性することから、緩やかな動作によって鍛えられる例えばピンク筋等の筋肉育成、及び全身的なホグシ効果並びにストレス解消効果を高めることができる等の特徴もある。
従って、学校やサークル・エステサロン等でのユルスロー体操の促進や、ケア施設等集団での機能回復者用トレーニング等において、また準備・整備運動(ストレッチ)又はゲームや各種作業時に行う身体ホグシ体操や気分転換用としても好適に使用することができる、上身体運動具を簡潔で軽量安価な構成によって提供することができる。
また、前記左右の摘み操作部35を、上身体装着手段に設けられて伸縮部材37を弾力的に巻き取り収納する巻取装置38に取付け、各摘み操作部35を両手で摘み操作しながら伸縮力に抗して左右及び前後方向の移動運動を可能にする手指腕運動具31として構成することにより、巻取装置38は伸縮部材37を装置内に巻き取り収納するため、非使用時に左右の摘み操作部35を近接させたコンパクトな手指腕運動具31になるため、携帯利便性を備えて使用し易い上身体運動具にすることができる。
そして、摘み操作部35を有する巻取装置38を融通動作自在に取付けエキスパンダ体操を行う際には、その開始時に緩やかな伸縮力を体感しつつ両腕を縦向きとし両肘を突合せた肩甲骨の最大開き姿勢から、左右移動操作を大きな力を要することなく緩やかに行う肩甲骨の最大閉じ姿勢に無理なく移行し繰り返すことができるので、両肩甲骨を適正にする肩甲骨ハガシ運動時等で必要とされる、左右バランスのよい前記ユルスロー体操を可能にした効果的な使用を容易にすることができる。
そして、融通支持される巻取装置38が伸縮部材37を介し腕の運動方向へ追随動作をするため、伸縮時の摺接摩擦を軽減すること及び多方向のエキスパンダ体操を軽快に行うことを容易にする。
そして、前記上身体装着手段に対し直接的に又は取付ベース25を介して、左右の摘み操作部35を摘み操作間隔を有して併設することにより、噛挟み具を顔の左右中心にある口に銜える簡単な動作によって、手指運動具又は手指腕運動具を上身体左右中心位置に適正且つ迅速に着脱可能に支持することができ、また銜えた口を支点とした摘み操作運動等を左右均等的に行い易くすると共に、運動に伴う口刺激を体感付与しながら興味を喚起した使用を可能にすることができる。
また、前記上身体装着手段を、口に銜えて噛挟み支持される噛挟み具1とした場合は、噛挟み具1を口に銜えることに伴う口脳トレと、指運動をすることに伴う指脳トレとを同時融合的にできると共に、摘み操作や手指運動及びエキスパンダ運動等を並行自在に行うことができるので、多様なトレーニングを効率よく手軽に行える上身体運動具として好適化することができる。
また噛挟み具を銜えて行う口指腕肩等の上体運動は、自ずと緩やかでスローな筋肉負担のないユルスロー運動を飽きなく可能にすると共に、このとき同時に足腰の緩やかなストレッチ運動と特にスクワット運動を誘導融合し易くするため、適正且つ多様な呼吸法の採用実践も可能にしながら、呼吸とリズムを整えバランスのよい全体運動を促すことができる。
一方、摘み操作部35から直接的に又は伸縮部材37から伝わる腕運動方向の力を噛挟み具1を介し口で直接的に体感できるので、使用者は腕の動作を利用した運動方向に対する順手及び逆手方向を選択しながら、頭首運動(頭首ストレッチ)を無理なく多様に行える等、噛挟み具と手指運動具等を融合した器具利用型の新規的運動も容易に開発することができる等の利点がある。
即ち、噛挟み具1と摘み操作部35付き伸縮部材37利用型の新運動例は、A.摘み操作部35を両腕開きにした状態の伸縮部材37の伸縮力の向きを変え操作することで、伸縮力を利用して頭を前後左右・仰け反り・傾倒動作を緩やかに行う、口頸部によるエキスパンダ体操をする「腕開き口頭エキスパンダ運動」。
B.摘み操作部35を両腕開きにした停止状態の伸縮部材37の伸縮力に抗して、噛挟み具1を介し顔を左右又は上下に動かすと同時に、視線を動かし方向の摘み操作部35を視認するアイトレーニングをしつつ、両腕の位置を変更するストレッチトレーニングを融合する「首ストレッチ型アイトレーニング運動」。
C.摘み操作部35他が発する光や音等による「運動補助手段の利用運動」。
D.柱等の指圧部材に背を当て、足踏みしながら指摘み多方向にエキスパンダ体操をすることで、背中を揉み解し作用を奏する「背凭れ指圧エキスパンダ運動」
E.スクワット等の運動時に行う故級法において、呼気中に行う校門締と同時に唇しめ(内蔵パイプの上下を同時に締めるバルブ筋運動)試行し、且つ頬膨らましと口角から呼気する呼吸法を試行する「内蔵パイプ呼吸法や口角呼吸法運動」等もある。
従って、近年提唱される「糖尿病予防改善の効果的体操として、舌運動とスクワット運動の必要性」及び「仕事・勉強・ドライブ等々による座り過ぎ老化現象の対策、及び所定時間毎の立上り耳石運動の必要性」が課題になっているところ、この器具利用がもたらす運動では、唇舌口の口腔運動、呼吸法、スクワット、頭首ストレッチ等を同時選択組み合わせ容易に行うことができ、また脳トレ、滑舌、顔筋、腕及び肩甲骨ハガシ体操等も融合しながら効果的に行うことができるので、美笑顔と美容美健への好適ツール及びアンチエイジングツールとして提供利用できる特徴がある。
また噛挟み具を銜える使用者は、数分の短い休憩時間や、健康によいとされる20分以内の昼仮眠時間に、例えば机に脚を椅子に頭をのせた逆へ字状の寝そべりリラックス姿勢をとりながらも、噛挟み具1を銜えたエキスパンダ体操等を有酸素運動を取入れながらユルスローに行なえ効率のよい休息や仮眠を促進することができる。
これによっても、近年企業で重視される健康経営志向及び滑舌豊美なビジネスマンの育成等に合致できる他、使用者の所望目的に対応してバージョンアップ自在に構成されて手軽で楽しく有意義な使用効果につなぐ、満快(満足快適)型の上身体運動具にすることもできる。
また本発明の前記上身体装着手段を、首に着脱可能に取付けられる首取付部材16又は衣服の襟首側に着脱可能に取付けられる襟取付部材16nにすると共に、該首取付部材16又は襟取付部材16nを介し左右の摘み操作部35を摘み操作間隔を有して上身体の中心位置に支持することにより、手指腕運動具等の運動器具を首取付部材16又は襟取付部材16nによって、上身体の左右中心位置への取付け取外しを簡単にすることができると共に、手指腕運動具31の左右中心を首から大きく離間させることなく首部を支点とした摘み操作やエキスパンダ操作等の左右均等的な運動を無理なく容易にすることができる。
そして、この場合の首取付部材16又は襟取付部材16nは、左右の摘み操作部35を首近傍位置に支持し携帯利便性を有して手軽に操作自由にするので、多様な場所での指摘み運動等を促進して脳トレ効果を上げ易くすると共に、指ホグシ体操と肘まわし体操と肩甲骨ハガシ体操等をバランスよく組合せることを容易にしながら、歩きながらの好適使用が可能なウオーキング用の上身体運動具として利用促進することもできる。
本発明に係る上身体運動具としての手指運動具と手指腕運動具とその利用方法、及び各種の機能器具や運動補助手段を装着支持手段としての噛挟み具に設けて使用する実施形態を模式的に示す斜視図である。 噛挟み具を装着部材を利用して噛挟み支持すると共に、この噛挟み具に各種の機能器具を取付けて使用する態様例を示す側面図である。 押接器具を手指腕運動具によって動作する態様と、鼻部用器具を取付けて使用する態様例を示す斜視図である。 線状型の噛挟み具と取付ベースと、これに支持可能な各種上身体運動具としての手指運動具と手指腕運動具等の実施形態を示し、(b)は(a)の噛挟み具と取付ベースと鼻用器具他の右側面図、(c)は利用器具としての歯茎刺激ピースを示す斜視図、(d)はパタカラ器具の別の利用態様を示す斜視図である。 本発明に係るウイング型の噛挟み具を意匠出願と同様な作図法によって示し、(a)は平面図、(b)は(a)の背面図、(c)は(b)のA-A線断面図、(d)は噛挟み具と取付ベースの利用態様を一部断面して示す平面図、(e)は取付ベースの別実施形態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るウエーブ型の噛挟み具を意匠出願と同様な作図法によって示し、(a)は噛挟み具と各種機能器具を設ける利用態様の全体斜視図を示し、(b)は噛挟み具の正面図、(c)はA-A線断面図、(d)は噛挟み具の右側平面図である。 図6の噛挟み具の全体斜視図を示し、且つこの噛挟み具に各種の機能器具等と上身体運動具を設けて使用する利用方法を模式的に示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る装着支持手段としての装着部材と噛挟み具と、取付ベースと上身体運動具による利用態様を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る噛挟み具の構成を示し、(a)は一部断面をした全体平面図、(b)は(a)の一部断面背面図、(c)は(b)のa-a線断面図、(d)は(a)の別実施形態に係る噛挟み具の全体斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る噛挟み具の構成を示し、(a)は全体斜視図、(b)は(a)の要部構造を示す後方斜視図、(c)は(a)の平面図、(d)は(c)の側断面図、(e)は(c)の舌動操作部の背面図、(f)は(e)の内部構造を示す平面展開図、(g)は(d)の作用図、(h)は枕部側に取付ベースを着脱可能に取付けて使用する態様を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る噛挟み具を示し、(a)はその利用態様を示す全体斜視図、(b)は噛挟み具の左側面図、(c)は(a)の別実施形態を示す左側面図、(d)と(e)は噛み本体に設ける継手ホルダ部の各実施形態を示す断面図、(f)は噛み部と口角上延長部等を被覆部材によって形成する要部斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る口内型噛挟み具の構成と利用方法を示し、(a)は全体分解斜視図、(b)は(a)のa-a線断面図、(c)は噛み部と口角接触部の構成を示す断面図、(d)はドライバ向きに構成した口内型噛挟み具の斜視図、(e)は噛挟み具又は取付部又は取付ベースに取付けられる手指腕運動具の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る噛挟み具の構成と利用方法を示し、(a)は全体要部平面図、(b)は(a)のa-a線断面図、(c)は噛挟み具と手指腕運動具の使用態様を示す側面図、(d)は(c)の変形使用態様を示す側面図、(e)は手指腕運動具の別実施形態を一部断面して伸縮部材及び指曲げ突起の要部を示す正面図である。 本発明の装着支持手段の別の実施形態に係る上身体運動具を示し、(a)は全体正面図、(b)は(a)の装着支持手段に係るジャケットの構成を示す背面斜視図である。 本発明に係る噛挟み具と、この噛挟み具に機能器具としての画面ケースを設けた利用態様を示す図面代用写真であり、(a)は噛挟み具と画面ケースと手指腕運動具を着脱可能にセットする斜視写真、(b)は(a)の噛挟み具と画面ケースと手指腕運動具を分解した状態を示すと共に、別の機能器具として交換取付け可能なアイトレーニング具を示す斜視写真である。 図15の実施形態の構造詳細及び改良実施形態に係り、(a)は一部断面をして示す左側面図、(b)は手指腕運動具とその利用方法の態様を示す平面図である。 (a)は本発明に係る上身体運動具を、噛挟み具に対し取付ベースを介して巻取装置を有する手指腕運動具を設けて構成する実施形態の背面斜視を示す図面代用写真。 (b)は本発明に係る上身体運動具を、噛挟み具に対し取付ベースを介して巻取装置を有する手指腕運動具を設けて構成する実施形態の平面斜視を示す図面代用写真。 (c)は本発明に係る上身体運動具を、噛挟み具に対し取付ベースを介して手指運動具と手指腕運動具と運動補助手段を設けて構成する実施形態の正面斜視を示す図面代用写真。 本発明に係る噛挟み具と、この噛挟み具に機能器具としてのアイトレーニング具と他の機能器具や運動補助手段を設けた利用方法を示す図面代用写真であり、(a)は噛挟み具に取付ベースを介してアイトレーニング具と口支持ライト及び運動補助手段を設けた全体斜視を示すと共に、これに別途単独使用可能な口支持ライトと姿勢検知具とを付加して示す図面代用写真、(b)は噛挟み具に取付ベースを介してアイトレーニング具と寄せ目トレーニング具と運動補助手段を設けた利用方法示す図面代用写真、(c)は寄せ目トレーニング具の構造を示す側面斜視図である。
以下本発明に係る上身体運動具とその利用方法について図面に基づいて説明する。
先ず、この上身体運動具は、顔頭頸部又は肩等上身体に着脱可能に装着される上身体装着手段と、該上身体装着手段によって上身体の左右中心部から等しい両側位置で、両肩の上方及び両耳の外方近傍位置に各支持されて指摘み操作自在に取付けられ、後述する各態様の摘み操作部35を備える手指運動具30又は手指腕運動具31等からなる。
そして、上身体への上身体装着手段(装着支持手段)の態様例としての噛挟み具1と、これに装着されて利用可能な手指運動具30及び手指腕運動具31の各種実施の形態と利用方法及び参考実施形態等について、図1~図18に示す関連実施形態について説明する。
また上記各図について、次のように区分をして説明すると、この実施の形態分類としては、第1グループ類である図1~図8と図11~図13は、噛挟み具1の基本的形態及び手指運動具30及び手指腕運動具31の基本的形態とその利用態様を示す。第2グループ類である図9,図10は、操作手段26や舌動操作部28等を備える噛挟み具1の各実施形態を示す説明図である。第3グループ類である図14は、装着支持手段の別実施形態としてジャケット型の上身体運動具を示す説明図である。第4グループ的に説明する図15~図18は、噛挟み具1に取付ベース25を介して手指運動具30又は手指腕運動具31を構成する各種実施形態を示し、この中で図18は噛挟み具に機能器具としてのアイトレーニング具や寄せ目トレーニング具並びに所望の機能器具6や運動補助手段を設けて使用する利用方法を示す図面代用写真である。
先ず、上記第1グループ類の各実施形態に係る図1~図8の図面概要を説明する。
図1は、例えば図5で示す第1実施形態に係る噛挟み具1に対し、手指運動具30や手指腕運動具31等及び必要により設けられる各種機能器具6、付属品3m、利用器具29、運動補助手段等の装着品を、直接的又はアタッチメント的に設ける態様を示す説明図である。
図2は、上記噛挟み具1に鼻部用器具6a、顎頸部用器具6b、手指腕運動具31並びに装着部材8等を設けて使用する態様例を示す図1の側面図である。
図3は、噛挟み具1又は取付手段7又は取付ベース25に、人力付与手段13、押接器具14、鼻部用器具6a等を取付けて使用する態様例を示す斜視図である。
図4(a)は、図11で示す形態の噛挟み具1と、これに対し線状型仮支持用の取付ベース25を設け、これに支持可能な各種の手指運動具30と手指腕運動具31の実施形態を示し、(b)は(a)の噛挟み具1と取付ベース25と鼻用器具他の左側面図、(c)は歯茎刺激ピース等利用器具29の斜視図、(d)はパタカラ器具の別の利用態様を示す斜視図である。
図5(a)~(e)は、第1実施形態に係わるウイング型の噛挟み具の態様例と取付ベース25を示す説明図である。図6(a)~(d)は、第2実施形態に係わるウエーブ型の噛挟み具を示す説明図である。図7は図6の噛挟み具1に対し、手指運動具30と手指腕運動具31等各種装着品他をアタッチメント的に取付けて使用する利用態様例を示す。図8は、噛挟み具1を装着部材8に支持して使用する態様と、この際に各種装着品他をアタッチメント的に取付けて使用する利用態様例を示す斜視図である。
ここで先ず、本発明の実施形態に使用可能なウイング型の噛挟み具1について、図1,図5を参照し概要説明をする。尚、詳細構造については図5を参照し後述する。
この噛挟み具1は噛み本体2を口に銜えながら、左右の奥歯で噛挟み支持することができる形状の噛み部2aと、該左右の噛み部2aを接続する内側非噛み部2bと、噛み部2aの外側に口角部(口角後縁Kの唇部)によって噛挟みされる口角接触部2kを介して側方に突出する外側非噛み部2sを一連に形成している。
そして、噛み本体2の外側非噛み部2s側に、噛み部2aと内側非噛み部2bとを床面Aから離して支持する枕部3を設け、図5,図6で記すような曲げ構造部4を介し左右の噛み部2aの内側端から内側非噛み部2bを前方に向けて湾曲状にした舌動部5を設ける。舌動部5は側面視において、基部側から屈曲部を介し前端側を下向き又は上向きにすることができ、舌動部5の口内設置を容易にすると共に、噛挟み具1の口外れを抑制しつつ舌運動を大きく妨げないで噛挟みトレーニングを容易にする。
また噛挟み具1は、舌動部5の基部側即ち噛み部2aの前部側に、上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wを後述するように上側の歯列間に又は下側の歯列間に嵌合状態で係合するように設けると、噛み本体2の前方移動を規制し口外れのない適正な噛挟み姿勢によって、長時間にわたり好適な噛挟み効果を維持した状態で、同時に以下に記すような各種機能器具6及び手指運動具30や手指腕運動具31等本発明に係る上身体運動具並びに各種装着品との組み合わせ選択付設を行い易くすることができる。
さらに、噛挟み具1は噛み本体2の外側非噛み部2s(把持部10等)に対し、眼部、耳部、鼻部、鼻下部、顎部等の各種顔感覚器官部に接触又は近接させて感覚刺激を付与する各種の感覚付与具や、顔感覚器官の内外部の観察や治療医療並びにトレーニング作用等に対する画像、音声、振動、制御機器(コントローラ)等所望機能を備える各種の機能器具6を設けることができる。
実施形態の運動器具6eは、肩の上方で耳近傍位置において、握り方向の圧縮又は引張り方向の弾力に抗して指や掌による摘み又は握り運動を可能にする手指運動具30と、引張り又は圧縮方向の弾力に抗する指腕の屈伸や肩甲骨運動を可能にする手指腕運動具31他の装着品を例示しており、また顎頸部用器具6b他との使用又は組み合わせによる利用も可能にし、上身体に装着支持する上身体運動具としての手指や腕の運動及び所定の体操を介して、肩甲骨体操や各種融合運動も後述するように行い易くするようにしている。
一方、口に長時間安定的に銜えることを可能にする実施形態の噛挟み具1は、顔や頭や頸部や耳等の所望位置に対し外部の保持部(外部支持部材)から支持することなく、所望の機能器具6、手指運動具30、手指腕運動具31等の装着品を使用者が後述する取付ベース25等の各種取付手段7を介し、身体に自力によって近接又は接触可能に支持して身に着けて使用することができるようにし、且つこれにより眼・耳・鼻・口・唾液腺・外皮・顔筋等の所望の顔頭頸部感覚器官他に対し、簡単且つ適切速やかに位置決め可能とし所定機能を簡潔で安価な構成によって奏し易くすると共に、携帯移動を自由にして利便性を有した使用ができるようにしている。
尚、機能器具6や手指運動具30他の取付けを可能にする噛挟み具1は、図示する各実施形態に限ることなく必要により在来型のものを利用してもよい。
〔図1~図4,7,8の機能器具と取付手段・支持部材・装着部材等の利用態様〕
次に、噛挟み具1と装着される各機能器具6等装着品と、その取付手段7及び取付け利用態様について図1~図8を参照し説明する。先ず、図1~図4,図7,図8における上記機能器具6等装着品の概要は、口外装着型のものとして、鼻部用器具6a、顎頸部用器具6b、眼部用器具6c、耳部用器具6d、運動器具6eとしての本発明に係る後述する上身体運動具の各種があり、且つ口内装着型の口内処置器具(口内ケア具等)6f、舌動操作部28等がある。
このうち本発明に係る運動器具6eは、手指運動具30と手指腕運動具31及び押接器具14等の上身体運動具があり、この運動手段の具体態様は人力付与手段13、顔筋動力運動手段32等がある。また眼部用器具6cとしては、スマホやタブレット画像等の視界視認及び視力トレーニングに係るものとして、各種の視界表示具(視界助成具)18、アイトレーニング具70、寄せ目トレーニング具70a他がある。
そして、前記噛挟み具1の舌動部5の構造を利用して設ける器具としては、操作手段26、舌動操作部28等があり、この他口内型の装着品としては、例えば、口内処置器具(口内ケア具)6fや、図示しない舌動用器具及びカメラや温度計等の観察機器、触覚テクノロジ器具や関連するセンサ類、その他触覚刺激付与具、情報付与具、医療健康器具、口内噛挟み発電機器等がある。また上記上身体運動具及び噛挟み具1又は取付ベース25等の装着品には、スピーカ・イヤホン、録音機器、テレビ、スマホ、モニタ、カメラ、ラジオ類、送風機、アクセサリ、メトロノーム、ランプ、発光体26r、口筋鍛錬具、振動手段、芳香具等の任意物品や付属品3m、所望の運動補助手段等があり使用し易く取付けることが望ましい。そして、これら装着品は、噛み本体2の外側非噛み部2s側又は内側非噛み部2bに、単独又は複数のものを選択し着脱又は一体的に設けた状態で使用可能にすることができ、且つ必要により各種IOT技術との連係操作利用を図り易くすることができる。
さらに、各種の噛挟み具1には、その要部箇所又は後述する取付ベース25やベース部25b等の支持部に対し、口外装着型の装着品としての本発明に係る手指運動具30又は手指腕運動具31の各種を単独又は複合的に取付けて使用することができる。
また上記各種の運動器具は、噛挟み具1に限ることなく各種の装着支持手段(上身体装着手段)としての装着部材8又は身体取付手段(上身体装着手段)を介して、両肩の上方で両耳の近傍に臨設した状態で、指摘み運動又は握り(ニギニギ)運動又はエキスパンダ(腕屈伸)運動態様を、必要により単独又は複合的に行うことができるようにすることが望ましい。
即ち、図1~図4,図8に示すように口外装着型の装着品は、噛挟み具1に対し直接的に設けることができる他、本発明に係る各種の取付ベース25を介して着脱又は一体的に取付けて使用することができる。また噛挟み具1は例えば図2,図8に示すように、所望の装着部材8を用い頭部に支持(補助支持)して使用することができ、電動作動型の運動手段(顔筋動力運動手段)32を、必要により噛み本体2又は取付ベース25又は装着部材8に設けて使用することができる。
尚、図2,図8に示す装着部材8は在来のものと同様に、帯板状又はツル状の支持部材9に噛挟み具1を取付けた状態で機能器具6等を支持でき、且つ支持部材9は図2に示すように頭部に装着するバンド部8aの適所に対し、実線で示す使用姿勢と上方に退避移動させた2点鎖線で示す非使用姿勢とに切換可能にすることができる。
この場合の支持部材9は、バンド部8a又は視界表示具18他任意機能器具6に設けた取付切換手段としての取付軸8bを支点に上方に回動退避させた任意位置で、姿勢保持手段としての係脱機構8cによって非使用姿勢に切換保持できるので、各種作業やスポーツやゲーム他をしながら行うナガラ使用時の一時的な休止を便利にする。
〔図1~図4,7,8の取付手段7の具体構造と取付ベース25等のアタッチメント化について〕
次に、図1~図4,7,8を参照し噛挟み具1に対する取付手段7の具体構造及び前記機能器具6並びに運動器具6e等装着品の取付け態様について説明する。
尚、上記装着品は、噛挟み具1の外側非噛み部2s及び内側非噛み部2b他の取付部に対し所定の取付手段7を介して、着脱可能に装着できるアタッチメント的構造にすることができ、この際に装着品は、取付手段7を介し前後左右及び高さ等を調節可能にすると、使用者毎の装着品作用をより適正に奏し易くすることができる。
図1,図7に示す取付手段7は、特許文献2の図1で示される接手部の欠点を解消する本発明に係る接手手段(接手部)33として抜差接手方式の具体例を示す。
即ち、噛挟み具1の取付部に取付けられる各種装着品及び取付ベース25の取付部は、噛み本体2の取付部に対し、前方から抜き差し可能な取付軸7pと取付孔7hによって抜き差し自在に構成される接手手段(抜差接手)33にしている。
図示例の抜差接手33は、取付孔7hを舌動部5の外方で左右の口角接触部2k側に設ける一方で、各取付孔7hに挿入自在な取付軸7pを装着品(アタッチメント品)側又は取付ベース25側に向けて突設することにより、取付軸7pを噛み本体2側から突出させないシンプル構造となし、装着品及び取付ベース25を外した状態での噛挟み具1の使用を行い易くしている。
つまり、図1,図5(d),図7に示す噛挟み具1と取付ベース25との取付構造は、噛み本体2左右の取付孔7hに対し取付ベース25側から並行状に突出する取付軸7pを、簡単な前後方向移動によって速やかに抜き差し操作することができると共に、前後ピン挿入方式(雄雌連結型)の雄継手部(取付軸7p)と雌継手部(取付孔7h)とからなる簡潔で安価な構成の抜差接手33にすることができる。
そして、装着品等を外したときの噛挟み具1は、噛み本体2から取付軸7pが突出しないので、その単独使用を取付軸7pに支障されることなく行うことができ各種装着品側に取付軸7pを設けて取付手段7の標準化を利便性良くすることができる。
図1に示すクリップ型の取付部材7aは、左右のクリップ部の先端に上下方向の取付軸7pを突設することにより、該取付軸7pを把持部10の取付孔7hに挿入した状態で挟持することにより、左右前後方向のズレ移動を防止した状態で挟持固定を確実にし、且つ左右の取付部材7aを連結する取付杆7bは安易な変形を防止できる帯板部材にしている。尚、取付手段7は図示例の他に、必要によりネジ止め、接着、嵌め込み、挟持等の在来技術を併用することができる。
〔図1~図8の噛挟み具の構成と特徴・上歯内係合部・下歯内係合部・前下り部〕
次に、図1,図5を参照し第1実施形態に係る噛挟み具1と機能器具6と運動器具6e等について詳述する。この噛挟み具1は、滑舌や笑顔及び顔筋等のトレーニングを長時間にわたり効果的に行うことができ、且つ意匠性を有し使い易く利便性の高い構成とし、口に銜えた噛挟み具1の噛挟み姿勢を利用し各種の機能器具6等を安定的に支持すると共に、各機能器具6による所定の目的作用を発揮し易いデザインにしている。
また噛み部2aに隣接する口角接触部2kから外側非噛み部2sを外側に向けて延長し、該延長部を手で摘み易い前後方向に幅広で扁平形状の把持部10となし、その適所に床面Aに安定的に接地させる枕部3を任意形状によって設けている。
これにより噛挟み具1は、把持部10を片手で摘み把持し銜え噛挟み操作をし易くすると共に、銜え解除をしたとき枕部3を床面Aに接地させたとき、少なくとも内側非噛み部2b及び噛み部2aと床面Aとの接触を防止し、再噛挟み時の摘み持ち上げを容易にしながら衛生的な噛挟み継続使用を可能にしている。
そして、噛み本体2は平面視において、全体としてバランスのよい流線形の両翼が逆ヘ字状のウイング形状となし、使用し易く且つ飽きを生じ難い意匠性の高いデザインとし、左右の外側非噛み部2sに形成する把持部10を、後述する各種の取付手段7によって各機能器具6を安定よく取付ける支持部とし利用し易くしている。
〔舌動下曲げ部5uの作用効果、伴う舌唇運動・くちびる体操促進と口唇閉鎖力〕
図示する噛挟み具1は、噛み本体2の左右長中央の内側非噛み部2bを前方に向け山折り状に湾曲する前屈曲部5bによって舌動部5を形成するに当たり、舌動部5の左右基部を後方に向けて谷折りして屈曲させる後屈曲部5cを設ける曲げ構造部4にし、平面視で山高帽子形状となって左右の後屈曲部5cの間で舌Dの動きを自由にする谷状の空間部5aを歯列Bの内側に形成している。
そして、本発明に係る噛挟み具1は、図6で詳述するように左右の噛み部2aから舌動部5の基部側を舌動下曲げ部5uを介して下向き屈曲形状をなすように曲げることにより、前屈曲部5bの前端部(先端)を前歯から後方に離した位置で口腔底に沿って近接させた噛挟みを可能にしている。
つまり、上歯内係合部2wから舌動部5の前端部との間に形成される前下り傾斜をなす前下り部5pの側面視での角度は、上歯内係合部2wを頂部とした鉛直方向に対し45度以下にすることが望ましい。
この場合には、上記先端を前歯歯茎から後方に大きく離間した状態で舌下付(舌裏基部)側に位置させることができるので、舌との接触による噛挟み具1の前側移動を抑制操作することができ、また噛挟み具1が前側に移動する場合に舌動部5の先端と前歯歯茎との強い接当を回避し疼痛を伴うことなく、舌運動をより自由にしながら口外れをより防止した噛挟み使用を可能にする。そして、舌動部5の前屈曲部5bの上方に舌基部側を置くことができる噛挟み具1は、舌動部5に支障(邪魔)されることなく舌Dの上下左右及び回し方向の舌運動やアイウベ体操等のベロ出し運動を可能にし、且つこの舌運動時に噛挟み具1が前側に移動して口外れを生じようとしても、前屈曲部5bの先端部を舌Dによって即時適正位置に引き戻し(押え戻し)操作をし易いため、口外れのない長時間の適正噛挟み使用をすることができる。
従って、在来の噛挟み具では困難であった、例えば噛挟み具1を銜えて滑舌トレーニングをしながら口角呼吸法等の新規的呼吸と唇運動を組み合わせて行うハイ・ニコ・ポン発声や、口唇閉鎖力を高める舌唇運動、及びこの際に発声を伴う滑舌トレーニングとの融合運動並びに各種の噛挟み使用トレーニングを口外れなく継続し易くすることができる。
つまり、複数の噛挟みトレーニングを融合した舌唇発声体操(複合ハニトレ)可能にする噛挟み具1は、後述する歯茎刺激ピース29aや効能明らかなパタカラ器具29z等との同時使用も容易にしながら口唇閉鎖力も合理的に鍛えることができ、両者の特徴作用の相乗化も可能にする利点がある。
尚、上記口唇閉鎖力を高める舌唇運動とは、「くちびる体操法」で使用されるパタカラ器具を利用した体操と発声方法によって口唇を鍛える運動と、噛み部2aから舌動下曲げ部5uを介して下曲げ状態にした舌動部5の上で舌を大きく動かして行う舌運動やベロ出し運動と発声方法を融合した新規的な運動を言う。
〔図5(a)の曲げ構造部4と後屈曲部5cと利用態様の説明〕
図5,(図6)で示すように上記曲げ構造部4は、舌動部5の左右基部に後屈曲部5cを設けて、その後方突出端を左右の口角接触部2kを結ぶ口角接触基線Fから後方噛み距離Lを有した突出位置線Eに臨ませている。つまり左右の口角接触部2kから後方噛み距離Lを有して後屈曲部5cの後方突出端を設ける噛挟み具1は、使用者が噛挟み具1を口に銜え左右の口角接触部2kを左右の口角後縁Kに接当させたとき、口角後縁Kの内方側にある歯列Bの奥歯(口角側奥歯と言う)から後方噛み距離Lだけ口奥側にある奥歯(最奥歯と言う)によって、後屈曲部5cを介して形成される噛み部2aを噛挟みし易くする。
これによる噛挟み具1は、噛み部2aを口角側奥歯から最奥歯によって深く噛挟みしながら、口角接触部2kが噛み部2aより後方噛み距離L程度前方で口角後縁Kを押接するため、手を使って口角部を大きく後方に押接する痛みや強い口角押接反力を生じさせることなく、笑顔状態の口角上げ刺激等の口角接触刺激を無理なく好適に付与するので、長時間にわたる噛挟み使用を支障なく楽に行うことができる。
即ち、従来の丸棒等からなる真直な滑舌棒を最奥歯側で噛挟みをする場合には、口角後縁Kに対し手で滑舌棒を後方噛み距離Lだけ押し付けた状態で噛挟み保持をしたのち、唇を動かして滑舌トレーニングを行なうが、このとき顎を上下に動かす噛挟み運動をしたり噛挟みを緩めると、口角部が元の位置に復帰する大きな口角押接反力(口角後退反力)によって滑舌棒が前側に移動し口外れし噛挟みできなくなる。
これに対し実施形態の噛挟み具1は、口角押接反力を大きく受けることなく且つ舌動部5が噛み本体2の前側移動を規制するため噛み位置の大きな位置ずれが防止され、噛挟み具1を単に口に銜えて前唇を閉じた状態で、顎を上下に動かす噛挟み運動(顎運動)を付加するだけの簡単な動作によって、口角後縁Kに口角接触部2kを安定的に長い時間にわたり押接することができる。
尚、噛挟み具1のサイズは、図5(a)に示す口角接触部2kの口角接触基線Fから舌動部5の先端との間の口腔前距離Rと、舌動部5の左右基部との間の口腔左右距離を主体に、小・中・大の3基準タイプを予め準備することが望ましい。
〔図5の口角接触部2k・後屈曲部5c・斜面部5d・屈曲谷部5eの作用効果〕
一方、屈曲谷部5eは後方に向けて深くなる鋭角状(凹部状)に形成すると、平面視において谷部(凹部)から外側非噛み部2s側に向けて形成される噛み部2aの一部長さ又は全長並びに口角接触部2kを、前方に向けて傾斜する斜面部(内向き傾斜面)5dとなして形成し易くする。
この噛挟み具1は、平面視で湾曲状軌跡の歯列Bに斜面部5dの内向き傾斜面を交差させ、口角後縁Kの内方にある犬歯等との噛挟みを避け、より奥側に位置する左右上下の前記最奥歯によって噛挟むこと(奥歯噛挟みと言う)ができるため、傾斜部を含む長い噛み部2aを噛挟んで噛み本体2を安定的な噛挟み姿勢にし易くする。
つまり、左右の後屈曲部5cを有して形成される舌動部5を設ける噛挟み具1は、屈曲谷部5eの空間形状を介して形成される斜面部5dと奥歯との左右対称な奥歯斜交噛みによって、噛み本体2の噛み位置の位置決めが容易で噛み位置の位置ずれを防止し気持ちよくフィットする通常噛挟み姿勢(適正噛挟み姿勢)にし易くする。
〔図5の上歯内係合部と下歯内係合部の作用・口外れ疼痛防止・噛挟み幅調節〕
さらに、図示例の噛挟み具1は、図6, 図9、図10で詳述する形態と同様に、舌動部5の基部側に上下の歯列Bの左右内面に接当自在な内向き傾斜面又は湾曲面からなる内向き斜面部を有する突起状の上歯内係合部2wと下歯内係合部5wとを設け、各内向き斜面部と左右の歯との接当を介し、噛み本体2の左右方向の移動と前側方向の大きな移動を規制するようにしている。
この上歯内係合部2wは、噛み部2aの前部内側寄り突設される内向き斜面部が、上側歯列Bの所定奥歯内面側と点的接当をするため、噛み部2aの前側移動を規制すると共に、側面視で上歯内係合部2wから後方の噛み部2aの噛み面を開放し舌による噛み面への接当運動を自在にすることができる。また内向き斜面部の左右の内向き斜面長さにより異なる歯列幅(口の大きさ)に対応して噛挟み幅調節を行い易くする利点がある。
下歯内係合部5wは、噛み部2aの前部内側寄りに張出し状に形成される内向き斜面部が、下側歯列Bの所定奥歯内面側と点的接当をした位置で下降を規制するため、舌動部5の先端(湾曲面の下面)が下前歯やその歯茎及び口腔底との強い接当を規制回避して疼痛を生じない利点がある。
そして、上記突起片の斜面又は円形断面の上下向き湾曲面による内向き斜面部は、その左右の内向き斜面長さにより異なる歯列幅(口の大きさ)に対応して噛挟み幅調節の融通代を有して行い易くする利点がある。
さらに、噛挟み幅調節を大きく変更したい場合には、舌動部5の弾力的な可撓性を介して左右の噛み部幅を拡縮すること、このとき必要により舌動部基部側の舌動下曲げ部5uの曲げ角度を緩急調整すること、並びに側面視に上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wの頂点高さを変更することによって簡単に行うことができる。
従って、この噛挟み具1は、歯列幅等が異なる口に対応し噛挟み融通性が広くなると共に、疼痛及び口外れを回避しながら噛挟みができるので、長時間の使用が求められる噛挟みトレーニング使用及び機能器具6等装着品の支持使用並びに動きの激しい運動時の使用も好適に広く可能にすることができる。
また左右の口角接触部2kの外方には、必要により口角上延長部2L・顔前押接部2q・本体脚部2h・水平把持部10等及びアタッチメント構造としての取付ベース25等の器具取付手段を設置し易くできるため、各構造部の作用を発揮又は融合発揮してTPOに対応した使用し易い噛挟み具1を提供することができる利点がある。
〔噛挟み具の設計思想・口角回動引き上げ理論・マインドフルネス用ツール化〕
以上のように構成される噛挟み具1は、噛挟みを顎を下に動かして緩めたのち再度噛みしめる噛挟み運動をするとき、この動作によって舌動部5(内側非噛み部2b)が顎の上動作を介し噛み本体2を奥側に向けて付勢移動させる。
つまり、実施形態の噛挟み具1は使用者が噛挟みを顎を下動し緩めるとき、舌動部5も追随下動し口角接触部2kが噛み部2a側を支点とし下向き円弧状に移動して口角後縁Kとの接触(押接)を弱めたのち、顎を上動する動作によって舌動部5を介して口角接触部2kが噛み部2aを支点とし略後方噛み距離Lを有して上向き回動するため、口角接触部2kが口角後縁Kを上方後方側に大きく引き上げようとする押動動作(以下単に口角回動引き上げ作用と言う)をさせることができる。
従って、このような適正噛み直し動作を意識的に操作することができる噛挟み具1は、口角接触部2kが口角回動引き上げ作用(各図で上向き矢印で示す)により、口角後縁Kを後方に向け強弱自在に押接(押圧)することができる。また使用者は噛挟み運動の押圧の程度を加減した好みの前後位置(好適噛挟み位置)で噛み部2aの噛挟み位置保持を確実容易にすることもできる。
そして、噛挟み具1は、適正噛挟み姿勢で口を閉じ前唇のみを動かして行なう発声(滑舌)トレーニングを「くちびる体操」と同じ健康面での効能を伴い効果的に行うことができ、また口角上げや口角押接等の口角接触刺激を多様に付与することができるため、脳の快楽反応を喚起し易く且つ笑顔トレーニング及び口角上げに伴うリラックス意識とハニトレの持続と習慣化を促進すると共に、ビジネスや学習・健康分野で重視されているマインドフルネスに好適なマインドアップ用ツールになる。
〔口角接触線G・口角接触基線F・口角接触角θ・逆ヘ字状の作用効果〕
さらに、この噛挟み具1は平面視で左右の口角接触部2kの基部(噛み部2a側)を水平線状に結ぶ口角接触基線Fに対し、左右の口角接触部2kの延長線つまり口角接触線Gを前方に向けて前傾角になる口角接触角θを有した傾斜面或は湾曲面形状にすることにより、噛み本体2は左右の口角接触部2kを逆ハ字状にすることができ、噛み本体2の全体は前記したように逆ヘ字状に形成される。
そして、噛挟み具1は外側非噛み部2sの外方端寄りに把持部10を形成するに、外側非噛み部2sの後辺部2rを口角接触線Gから実線で示すように、平面視において前方に向け凹入する曲げ谷部2uを介して後退方向に屈曲させ、こののち前方に向けて湾曲して丸めた外周形状にしている。また前辺部2fは前記後辺部2rラインと略相似した前辺部ラインによって、口角接触部2k側から外側非噛み部2sの外側端(枕部3側)に向けて順次広くなる幅の把持部10を形成することにより、噛み本体2の全体が逆ヘ字状のウイング型をなす流線形デザインにすることができる。
これにより噛挟み具1は、前傾角の口角接触角θを有する口角接触部2kが口内側から外側に向けて口角後縁Kを押し広げるように押接し心地よい接触刺激を付与すると共に、口角接触部2kに連なる直近の外側非噛み部2sが口角後縁Kに連なる直近の頬側との接触を回避するため、噛挟み具1の噛挟みを支障なく行うことができる。
尚、口角接触角θは、大きな角度にすると口角接触部2kや口角上延長部2Lの形状に関連して、図6に示すような口角緩押接型のデザインを可能となし口角押し広げ刺激を緩くすることができる。
〔図5のウイング型広幅デザイン把持部10の作用と用途・機能器具ユニット利点〕
実施形態の噛挟み具1は、噛み本体2を銜えた姿勢において外側非噛み部2sを、前後方向に広幅な方形状断面にして外方端を頬より外側に位置する長さにすると共に、外側非噛み部2sの平面視における形状を、噛み部2aに連なる内方側より外方端側を徐々に広幅にしながら外側非噛み部2sの外方端側に摘み操作用の把持部10にしている。これにより噛挟み具1は銜えた噛挟み姿勢において、摘まみ易い広幅な把持部10を口から遠ざかる先端位置で頬の前方側方に臨ませるので、使用者が下方や左右を見るとき視界を大きく邪魔することなく使用することができ、また噛挟み具1を口から取外す際には、使用者が腕を自然に曲げる動作によって口の横前方の頬から前方に離れた位置にある前記断面形状の把持部10を無理なく指摘み、噛挟み具1の取外し作業並びに装着作業を速やか且つ容易にする。
また外側非噛み部2sは、その中途部を曲げ谷部2uを介して後方へ曲げると、把持部10の外端側が視界内に大きく入り邪魔になることを抑制でき、視界から遠ざかる把持部10の外方端で前突出把持部10aを前方側に向け把持し易く形成できる。
また広幅で厚肉な把持部10には図1,図5に示すように、取付杆7bやクリップ型他各種の取付部材7a及び接手部等を安定支持する取付手段7を構成し易く、また後辺部2rには後突出把持部10bを2点鎖線で示すように後方に向けて一体的に形成することができる。即ち、図5に示す噛挟み具1は、前後方向の広幅面には縦向きの取付孔7hを、また厚肉部には前後向きの取付孔7hを、また上下方向に突設させる突出片7kには横向きの取付孔7hを形成し易くできる。
〔図5のウイング型噛挟み具1の噛挟み銜え方法と利用態様の特徴〕
次に、以上のように構成される噛挟み具1の利用態様について説明する。この噛挟み具1は、使用者が把持部10を把持し開けた口内に左右の噛み部2aを入れ、且つ舌動部5を下歯の歯列B内に入れた状態で口を閉じる動作によって銜えると、図6で詳述するように舌動部5の先端側を下前歯から後方に離間した位置で口腔底に近接又は接当させる通常噛挟み姿勢(適正噛挟み姿勢)になる。
これにより噛挟み具1は、噛み部2aを歯列Bのより奥側に位置させて奥歯による噛挟みを安定させることができ、噛み本体2の前側移動と左右移動を規制した状態で口角接触部2kを口角後縁Kに無理なく接当した状態で、噛挟み具1の位置ずれや口外れを抑制し長時間の噛挟みを可能にし、また口の大きさ形状毎に融通使用できる。
さらに噛挟み具1は後述する図6,図9~図12等で示すものと同様に、舌動部左右の基部側に上歯内係合部2wを設けながら、ここから舌動部5の前部側(先端)を下向きに90度程度に屈曲させている。これにより噛挟み具1は、下歯内係合部5wを上歯内係合部2wの下部に一連に形成したデザインを製作し易くし、且つ各種機能や技術を適宜組み合わせ又は付加融合させた使用を容易にすると共に、必要により後述する舌動操作部28の設置使用を行い易くする等の特徴を創出する。
〔噛挟み直し操作・復帰保持姿勢による脳への快楽反応とハニトレ効果について〕
そして、噛挟み具1は使用時に噛挟みを一時的に緩める場合に、口角接触部2kを口角後縁Kから大きく離間させることなく、舌動部5或いは前記上歯内係合部2wによって噛み本体2の前側移動が規制されるので、顎を上げる再噛挟み動作によって手による前記噛挟み装着操作(噛挟み直し操作)を敢えて要することなく、適正噛挟み姿勢に復帰保持することができる。
この復帰保持姿勢において、口角接触部2kが口角後縁Kを口縁接触軸部として後方又は上方に向けて押接するため、口角部側で口唇による口角接触部2kの唇噛挟みも自ずと確実に行い口角接触刺激を強く付与すると共に、噛挟み直し操作刺激に基づく脳への快楽反応の繰り返し喚起を促進し、トレーニング効果を大きく上げる特徴がある。このとき上歯内係合部2wは、後述するように口を下向きにして開けた場合でも上側の歯列B内で係合するため、噛挟み具1の口外れを好適に規制する。
〔噛挟み直し操作・噛挟み運動の原理とパターン・笑顔感覚活性作用の特徴〕
また舌動部5の左右基部側において、噛み部2aを口角接触部2kから後方に位置させて設ける噛挟み具1は、使用者が噛み本体2を銜えた状態で噛み部2aの噛挟みを緩め一時的に解除した場合に、噛み本体2が口角部の後退反力(口角後退反力)によって前側移動をして口角後縁Kに対する押圧を緩めることになるが、舌動部5が下歯或は上歯の内側との接当を介してそれ以上の前側移動を止める。
次いで、ここから噛挟み運動の1つのパターンである、単に顎を上動し再噛挟みをする動作をすると、噛挟み具1は舌動部5を介した自然な上方後方移動によって、外口角接触部2kが口角後縁Kを再押接する。これにより手を使うことなく噛挟み具1を噛挟み直し操作し元の噛挟み位置に簡単に戻し復帰することができ、口角接触部2kを口角後縁Kに押接し所定の口角接触刺激を強弱自在に付与し、覚醒感覚を持続させると共に口角を上げる笑顔感覚を活性化する。
〔噛挟み運動・口角上げ接触刺激・笑顔感覚ハニトレパターン創出と展開〕
即ち、噛み部2aから舌動部5を下向きに曲げ、その基部側に上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wを設け、先端側を前歯から離間させて銜える噛挟み具1は、顎の上下又は前後又は左右の動作により口角接触部2kと口角後縁Kとの押接を強弱する噛挟み運動を、舌動部先端と口腔底や歯茎との強い接当を回避できるので、疼痛を伴うことなく意識的な顎動作によって口角部への接触刺激をリズミカルに強弱させる口角上げ接触刺激を付与でき、滑舌や発声等を融合させる等多様なトレーニング(ハニトレ)の促進を図ることができる。
つまり、使用者が口を大きく開閉運動をするとき従来の滑舌棒のように、口角後縁Kに対し手で噛挟み具1を押し付けて保持することなく、単に銜えて前唇を閉じ動作するか、顎を上下に又は前後に又は左右に動かす噛挟み運動(顎運動)を付加するだけの簡単な動作によって、口角接触部2kを口角後縁Kに押接することができる。
従って、使用者は噛挟み具1を銜えるだけで口外れを気にすることなく、口角接触刺激を確実に付与する顔筋トレーニングや口輪筋鍛錬を自ずと行うことができ、また舌Dを舌動部5の形状に沿ってなぞる舌撫で動作、舌で舌動部先端を押し上げ押下げをする舌上下動作、舌の回転動作やベロ出し運動を自由に行うことができ、これにより舌ホッピングやタングトリル等の舌トレーニングを噛挟み具1を銜えたままでも可能にすると共に、舌トレーニング習慣の定着を噛挟み具1を銜えるツール利用に伴い促進することができる。そして、この際に噛挟み具1を銜える顔筋口内筋負荷の刺激付与に伴う脳トレ効果も同時相乗化することができる等の利点を奏する。つまり、ハニポは銜えるだけで脳トレと滑舌・美笑顔・美健につなぎ、楽しく有意義な日常を創造する等の特徴がある。
また噛挟み具1を銜えた状態で、唇の閉じ運動に基づく口唇閉鎖力を高める前記パタカラ態様の唇体操や、口角接触部2kを口角部上下の口角筋によって噛挟みをすることにより笑顔と美健に繋ぐ口角噛挟み運動や、必要により噛み部2aを歯によって強弱自在に噛挟みする歯噛挟み運動(チューイング)や、舌運動により唾液分泌促進並びに誤嚥予防をする等多様に組み合わせた噛挟みトレーニングパターン(ハニトレパターン)を創出しつつ、滑舌・発声・美笑顔等のトレーニングを楽しく有意義に効率よく行える等の特徴を創出する。
上記構成において噛挟み具1は背面視(正面視)での形状を図5(b)に示すように、左右の口角接触部2k側が噛み部2a側から上向きの口角上げ傾斜形状によって口角上げ距離Hを有するように順次高くしている。そして、口角接触部2kに連なる外側非噛み部2s部分の口角上延長部2Lは、前方に向けて張り出し延長すると共に、張り出し部分を内向きに湾曲させた形状にしている。
これにより口角上延長部2Lの上端に形成される頂上部2mは必要により内向きに指向させることができ、その先端が顔前方から鼻周り・ホウレイ線・頬等の外皮に接当自在とする顔前押接部2qにでき、顔との押接作用と噛み部2aの噛挟み作用との協働によって、上顎部分を挟持する態様にした使用を可能にして噛み本体2の噛挟み姿勢を安定化させた新規的な使用形態をすることができる。
さらに、これにより口唇を強く閉じ運動をするクチビル体操を行い易くし、パタカラ器具を銜えて行う場合と同じ様に口唇閉鎖力を鍛えることができる利点がある。
尚、口角接触部2kを前方内向き湾曲形状によってその頂上部2mを顔前押接部2qにする場合の構造及び作用は、図6で後述する噛挟み具1と同様であるため重複を避け詳細を省略するが、頂上部2mを顔前押接部2qにしない場合の噛挟み具1は、口角接触部2kの内面が鼻と唇との間の鼻唇間外皮部との強い接当を避けるように湾曲させることが望ましい。これによれば口角接触部2kの内側面が顔前方から顔外皮部に接当自在で顔との押接作用を介して噛み本体2の噛挟み姿勢を安定化する、また口角接触部2kの外側面(前面)は枕部3として利用を好適化し安定的な仮置き姿勢をキープすることができる。
〔図5のウイング型把持部の突出片7kと取付ベース25のデザイン〕
次に、上記噛挟み具1の噛み本体両側に形成されるウイング状の把持部10とその取付部構造について説明する。この把持部10は帯板ブロック状アームの適所から適数の突出片7kを突設することにより、該突出片7kを利用して各種の装着品を直接又は間接的に取付け易くしている。
即ち、図示例の噛挟み具1は、噛み本体2の左右にアーム状に延設する把持部10の下面側又は上面側に複数の突出片7kを突設することにより、該突出片7kを利用して各種の取付孔7h又は取付軸7pを設け、前記各種装着品を直接的に又は間接的に取付け易くしている。この突出片7kは必要により枕部3としても利用可能にでき、且つ左右横向きの取付孔7hを形成すると、例えば図7,図8に示すように装着品を横軸支持した使用を可能にする。
また上記構成による把持部10は、広い面積を有してクリップ型の取付部材7aを本体左右と突出片7kに安定よく挟持させることができ、また図1に示すように、一つの取付部材7aに対し例えば鼻部用器具6aと顎頸部用器具6b等の複数器具を組合せた状態で同時に、且つ簡単に装着できる等の利点がある。
〔図5の取付手段と厚肉部・抜差接手(プラグ)等アタッチメント取付けデザイン〕
また図示する噛挟み具1は、各口角接触部2kの外方基部側に口角部等の顔外皮と接触しない位置に剛構造をなす厚肉部10cを設け、該厚肉部10c内に取付孔7hを前後方向に貫通又は所定深さで強度を有して形成している。
一方、噛挟み具1に取付けられる任意機能器具6又は取付ベース25の取付部には、上記取付孔7hに対し前方から抜き差し可能な取付軸7pを突設している。
これによる噛挟み具1と取付ベース25との取付構造は、図5(d)に示すように、左右の取付孔7hに対し取付軸7pを前後方向にスムーズに抜き差し自在な前後ピン挿入方式(雄雌連結型)の抜差接手33にすることができるので、雄継手部(取付軸7p)と雌継手部(取付孔7h)とからなる簡潔で安価なプラグ構造によって製作し易くすると共に、左右の抜差接手33を繋ぐ取付ベース25の剛性によって、また舌動部5側の左右上下方向の拡開変形を補強規制しながら装着品の装着を強度を有して確実に支持することができる等の特徴がある。
そして、抜差接手33の差し込み取付け姿勢において取付ベース25は、取付軸7p側の屈曲アーム形状又は継手ホルダ部33aの長さを介し2点鎖線で示す装着使用位置に位置決めできるため、取付ベース25が顎や唇並びに鼻や伸ばした舌に接触しない装着間隔(顎前距離)を有して後述のベース部25b態様で支持できる。
また左右の口角接触部2k側に抜差接手33によって取付ベース25を前後方向に抜き差しできる噛挟み具1は、左右の口角接触部2kの近傍を舌動部5の拡開方向と略直交する前後方向に配設される取付軸7pと取付孔7h、及び剛性を有する取付ベース25によって剛体構造をなして連結するので、噛み本体左右に延長形成する把持部10と該把持部10に装着される機能器具6等の自重及び動作時の振動負荷等に対しても、特に舌動部5や口角上延長部2Lに対する前記拡開変形を防止しながら耐久性を有し長期間にわたる安定的な支持作用を奏する。
そして、噛挟み具1と取付ベース25とは、抜差接手33を介し別部品として個別に製作することができるので、シンプルな形状と製造工程によって能率よく低コストに生産することができる。尚、抜差接手33は、例えば市販汎用品である電装品配線用プラグを採用すると簡便安価に利用することができ、図示例の場合の取付孔7hを有する継手ホルダ部33aは厚肉部10c内に埋設状態でセットすることができる。
また取付ベース25はその両側に図5(d),(e)に示すような所望形状のアーム部25aを付設することができ、この場合には該アーム部25aの形状を利用して、後述の補助ベース25c及び各種装着品の装着を行い易くすることができ他用途利用を促進できる等の特徴も創出する。
つまり、噛挟み具1は、図5(a)に2点鎖線で示す短型位置3kから外方の外側非噛み部2sを省略(切断)した短い形状のコンパクトで製作し易い安価型の噛み本体2にすることができ、この場合には、口角接触部2kを口角部から大きく突出させない形状の口内型噛挟み具にすることができ、入浴時やマスク使用時及び外出時等人前での使用を好適に促進容易なコンパクト型噛挟み具にすることができる。
そして、前記口角接触部2kから羽根状の把持部10を有しないコンパクト型の噛挟み具1の場合には、装着状態の取付ベース25の両側にアーム部25aを所望形状によって付設すると、該アーム部25aに各種装着品を設けることができるので、短型噛挟み具1の他用途利用を簡単に促進することができる。
尚、上記雄雌連結をする抜差接手33の接手方向は、噛み本体2の前方に向かう上向き又は略水平であることが望ましく、この場合には自重や振動負荷に対し安易な抜け離脱を簡潔な構成でありながら防止することができ、また抜け止め固定を要する場合にはネジ又は接着等の固設手段にすることができる。
一方、取付ベース25は前記拡開変形を規制する帯状板であることが望ましく、この場合にはベース板に各種取付孔7hの付設及びクリップ型取付部材7aの挟持取付けを好適とする部品製作を容易できる。また必要により雄継手部及び雌継手部の端部には、雌継手部又は雄継手部を所望に設けることができる。
〔図1,2,7,8の取付手段7と取付ベース25の各種実施例〕
ここで、図1,図2,図7,図8を参照し噛挟み具1に設置される取付手段7と取付ベース25等の各種実施形態について説明する。尚、前記図5実施形態のものと同様な構成作用については同一符号を付し説明を省略する。
先ず、図1,図2に示すように取付ベース25は、上端に取付軸7pを後方向きに突設する左右のアーム部25aと、両アーム部25aを下部で接続する帯板状の底ベース部(中央ベース部)25bとからなるベース本体を、平面視又は正面視において略コ字状に形成すると共に、ベース部25bに長孔状又はボルト孔状の取付孔25hを穿設している。また必要によりベース本体の適所には、必要により各種装着品の支持を所望に行うことができる取付杆7bを所定方向に設置できる構造にしている。
この取付ベース25は、顎頸部用器具6bや手指運動具30等を取付け可能な実施例であり、ベース本体には手指運動具30等を直接的に取付けること、及びベース本体に延設又は付設される補助ベース25cを介して所望位置に設けることができる。
これにより取付けられる所望の手指運動具30は、その摘み操作部35を使用者の両肩の上方部位で耳の近傍部位に位置決めして簡単に臨ませるようにしており、噛挟み具1を銜える使用者はその噛挟み姿勢(使用姿勢)において同時に、左右の肩上方で耳近傍所定位置に支持される左右の摘み操作部35を左右の手指によって摘み操作を所望に行うことができる。尚、顎頸部用器具6b及び手指運動具30等の作用効果については関係図を参照し纏めて後述する。
次に、図7に示す取付ベース25について説明する。この取付ベース25は、前記図5で示すものと同様な帯板部材を正面視で上向きコ字状に曲げ加工をすることにより、中央部のベース部25bの両側に上下方向の縦アーム25dを形成すると共に、該縦アーム25dから所要位置に各取付孔7hを有するアーム部25aを水平又は上向き姿勢で延設している。これによる取付ベース25は、縦アーム25dとアーム部25aとの下面コーナー部のL形状内スペースを利用し、両内面側に抜差接手33の継手ホルダ部33aを外部に大きく露出させないで安定よく取付けることができ、また取付軸7p又は取付孔7hを噛挟み具1側に対設される取付孔7h又は取付軸7pに向けて、略平行状に精度よく対向設置でき、また上下方向に長い縦アーム25dには、図18で示すようにクリップ型の取付部材7aの挟持部にすることができ、またベース部25bへの各機器や装着品の設置を容易にする等の特徴がある。
そして、噛挟み具1に抜差接手33を介し取付支持される取付ベース25は、そのベース部25bに対し後述する顎頸部用器具6bを装着することができ、またアーム部25a又は補助ベース25c又は縦アーム25dには各種の手指運動具30(符号30a,30b・・30k等で示す)又は手指腕運動具31(符号31a,31b・・等で示す)を取付けて効率よく使用することができる。また図示例の取付ベース25は左右に長く突設されるアーム部25aが持ちやすい把持部10として利用できるので、把持部10の形成を省略して小型化をした噛挟み具1であっても、使用者が取付ベース25を床面Aに接地させて仮置きした状態の噛挟み具1を摘み上げるとき、床面Aから離間し上方にあるアーム部25aを把持部として摘まむことができるため、速やかに適正噛挟み姿勢にして銜え易く、また口から離脱させる際も同様に摘まみ把持し易く噛挟み具1を速やかに仮置き姿勢にできる等の利点がある。
一方、噛挟み具1を在来の装着部材8に着脱又は一体的に取付けるように構成した図8に示す噛挟みトレーニング器具1aは、噛挟み具1の左右を着脱自在に挿入支持する左右の取付部材7fに対し、取付孔7hを有する継手ホルダ部33aを設け、該取付孔7hに挿入自在な取付軸7pを有する継手ホルダ部33aを前記図7のものと同様に取付ベース25に設けた取付構造にしている。
これによる取付手段7は、両端がストレート状に形成されるシンプル構造の噛挟み具1であっても、装着部材8の適所に設けられる取付ベース25を介して装着品を利便性を有して装着使用することができる。
〔図6,7のウエーブ型噛挟み具の原理構造作用と取付ベースの利用方法〕
次に、図6,図7を参照し本発明に係わるウエーブ型の噛挟み具1とその取付ベース25等について説明する。尚、図5の噛挟み具1と同様な原理及び構成作用については重複を避け同一符号を付して説明を省略する。
図示例の噛挟み具1は合成樹脂製のウエーブ型ブロック状デザインとなし、図5と図11で示すものの特徴を融合して取り扱い易く噛挟みトレーニング効果(以下ハニトレ効果と言う)を相乗化すると共に、利便性を有し長時間の使用と、各種装着品の安定的な取付けを可能にして所期の作用を発揮し易くしている。
尚、この噛挟み具1は例えば、噛み本体2の左右長を200ミリ程度にする場合に、広幅にできる把持部10の板厚は2~5ミリ程度にすると、縦向き取付孔7h等の付設を容易とし該取付孔7hに取付杆7b等を安定的に取付けることができ、またブロック状に形成する噛み部2aは、3~10ミリ程度の噛み厚が望ましい。
尚、上記噛挟み具1の左右長を携帯利便性を有する長さとして好適な90ミリ程度にする場合は、図6(a)に2点鎖線で示す枕線3t位置に枕部3を形成することが望ましく、この場合の噛挟み具1は噛挟み姿をマスクで覆い易くなり、また鼻孔の両側で前方に向けて張り出した形状になる口角上延長部2Lは、マスク内面と顔外皮部との直接的な接当を回避するコンパクトなマスク覆い型にすることができる。
〔ウエーブ型の口角上延長部2L・顔前押接部2q・本体脚部2hの作用〕
この噛挟み具1は、正面視(背面視)形状を図6(b)に示すように、噛み本体2の中央部で下向きに凹入する舌動部5(内側非噛み部2b)の左右に、噛み部2aと口角接触部2kと顔前押接部2qを有する口角上延長部2Lと、該口角上延長部2Lの頂上部2m(顔前押接部2q)から下方に形成される本体脚部2hと、該本体脚部2hの下端側に形成される枕部3と把持部10等による外側非噛み部2sとにより、正面視及び平面視で凹凸状の輪郭をなす波型形状にしている。また噛み部2aに連なる口角接触部2kを口角部から前方に向けて立ち上げ、その頂上部2mが顔前方から顔外皮部に接当自在で顔との押接作用を介して噛み本体2の噛挟み姿勢を安定化する口角上延長部2Lを前側に向け湾曲状に形成している。
この口角上延長部2Lは上記作用のほか、仮置き時に噛み本体2が前転しても、前側湾曲面が枕部3としての作用を奏する形状にしているため、口角上延長部2Lを利用し噛み部2a及び舌動部5等を床面Aから離して接地させる枕部3になるので、噛挟み具1を無造作に置いた場合でも衛生的な仮置き姿勢を保持する特徴がある。
即ち、図示例の噛挟み具1は、口角上延長部2Lに連なり下り傾斜する本体脚部2hの下部を側方に向けて湾曲状に折り返して接地する部位を枕部3にしていると共に、略水平状に延長する自由端側を把持部10にしている。
また枕部3を介し床面Aから上方に浮かせる把持部10は、床面Aから摘み易くすると共に、取付手段7の取付孔7h等の設置を容易にする等の利点がある。
これによりウエーブ型の噛挟み具1は、左右幅(左右長)を大きくすることなく外側非噛み部2sの中途部に口角上延長部2Lと本体脚部2hとによる上下方向に長い支脚を形成し、舌動部5及び噛み部2aを床面Aから上方に置きつつ安定的な仮置き支持を可能にする。また上記支脚部は、上下方向に長くできるため摘み把持し易い把持部10にすることができると共に、この部を利用して各種装着品を自由に取付け易く構成することができる等の特徴がある。
〔口角上延長部2Lの利用機能・顔外皮接触・傾倒姿勢で枕部化・マスク使用〕
そして、口角接触部2kから顔前で、ホウレイ線や鼻や眼部等の前方に頂上部2mを所望長さで臨ませる口角上延長部2Lを有する噛挟み具1は、図6(c)で示すように本体脚部2hの下部に形成した枕部3を床面Aに接地させる起立姿勢と、本体脚部2hを前方に張り出した張出部と口角上延長部2Lを前方に張り出した張出部とを共に枕部3として、両者を床面A1に接地させた前傾倒姿勢との2パターンの仮置姿勢を選択できるため、複数の仮置姿勢パターンの選択仮置きを容易にし、口角上延長部2Lの摘み把持も容易にして速やかな噛挟み動作を可能にする。
つまり、実施形態の噛挟み具1は、付設される口角上延長部2Lの重量を利用して噛み本体2の重心位置を枕部3の接地幅の前方寄りにするため、床面Aに安定的に起立させる第1仮置き姿勢にし易くする。そして、使用者が噛挟み具1を無造作に素早く床面Aに接地させるとき、口角上延長部2Lを備える噛挟み具1は後方側への転倒を抑制して前方側に向けての転倒を許し、前方に転倒する噛挟み具1は前記本体脚部2hと口角上延長部2Lの前方突出部が枕部3,3となって床面A1に接地させ、安定的な第2仮置き姿勢にできる。従って、口角上延長部2Lと本体脚部2hを備える噛挟み具1は、図6(c)の床面A1で示すように接地点距離の長い前転仮置き姿勢によって前後方向に倒れない安定姿勢によって、噛み部2a及び舌動部5を上下方向の起立姿勢で床面から離間させ衛生的に支持すると共に、水洗後の水切りを速やかにし効率よく乾燥することができる等の特徴がある。一方、噛挟み具1の小型を図る場合には、2点鎖線で示す短型位置3kから本体脚部2h側を省略すると、口角上延長部2Lの前面側を張出形状とし接地可能な枕部3にできて美観を有するコンパクトデザインの噛挟み具1になると共に、マスクで覆う外出時での使用も容易になる。
〔口角上延長部2Lの前方湾曲形状と顔前押接部・ホウレイ線消し舌運動〕
また口角上延長部2Lは、口角接触部2kから頂上部2mに至る間を前方に向けて膨出するように湾曲させるに、頂上部2mを顔中心左右の顔前所望位置に臨む顔前押接部2qになるようにし、また頂上部2mを顔前押接部2qにする場合に、唇鼻間外皮部と口角上延長部2Lとの強い接当を回避しつつ、例えば頂上部2mをほうれい線の所望位置又は鼻翼側方又は眼下外皮部等のツボ適所に最適姿勢で臨ませる構成にしている。
これによる噛挟み具1は、噛み部2a又は口角接触部2kの噛挟み運動の動作によって、顔の外皮部に対し唇鼻間外皮部との強い接当に支障されることなく、左右の顔前押接部2qを前方から後方に向け効率よく同時押接することができる。
そして、左右交互の片側噛挟みをするとき噛挟み具1は、左右の顔前押接部2qによる鼻孔やほうれい線等の片側外皮押接を確実に繰り返すことができるので、健康美容によいとされる「片鼻呼吸」や「ほうれい線消し」並びに「顔筋鍛錬とむくみとり」に好適な顔前押接運動を継続し易くする。
つまり口角上延長部2Lを備える噛挟み具1は、使用者が噛挟みを緩めて顎を下動すると舌動部5が追随下動し、口角接触部2kが噛み部2a側を支点とし下向き円弧状に移動して口角後縁Kとの接触を弱めたのち、顎を上動する噛み直し動作によって舌動部5を上動すると、口角接触部2kが噛み部2aを支点とし略後方噛み距離Lを有して上向き回動し、該口角接触部2kが口角後縁Kを大きく上方後方側に引き上げる作用(以下、口角回動引き上げ作用と言う)をする。
そして、手を使うことなく適正噛み直し動作を意識的にできる噛挟み具1は、口角接触部2kが口角回動引き上げ作用により口角後縁Kを後方に向け強弱自在に押接(押圧)するとき、口角接触部2kから上方に向け長いスパンを有して立設される口角上延長部2Lの頂上部2mは前方から後方に向けて移動するため、この後方移動を利用して頂上部2mによって顔外皮部に押接する顔前押接運動を行い易くする。
上記顔前押接運動は前記した、A.顎の上下運動に伴う口唇主体の噛挟み作用に限ることなく、B.顎の前後運動に伴う噛挟み作用、C.顎の左右運動に伴う噛挟み作用、D.口角部筋肉の上下運動又は引き締め緩め運動に伴う噛挟み作用、E.上下の唇を強く締めるパクパクモグモグ体操等の唇体操によって口唇閉鎖力を高める運動作用を発揮できる。
さらに噛挟み具1は、F.舌で舌動部5を押動又は掬い上げる運動に伴う噛挟み作用を並行できるので、特にこの運動時の噛挟み具1は、前記形状の舌動部5が所望の動きと力を自由に発揮し易い舌の動作を効率よく受けてコントロールし易くするので、口角上延長部2L利用の顔前押接運動を顎を大きく動かすことなく疲労軽減しながらリズミカルに継続することを可能にする等の利点がある。尚、上記ハニトレ使用においては、噛み部2aの歯による噛挟みは強くしないで行うことが望ましく、このハニポ噛挟み具1は、歯をくいしばるとき口角上延長部2Lが顔外皮を強く押接する刺激感覚によって上記歯による強い噛挟みに伴う肉体的弊害や噛み部2aの劣化等を回避できる利点がある。
また口角上延長部2Lは、図6(b)に2点鎖線で示すように顔前押接部2qが鼻翼側方に位置して押接接当する長さと形状にすると、この接当を介して噛挟み運動に伴う押接刺激を接当部に同時に強弱自在に付与することができ、顔接触刺激を融合した効果的な噛挟みトレーニングを行い易くする。
また上記のように作用する形状の口角上延長部2Lを備える噛挟み具1は、使用者が顔を下向きにして口を開けた場合でも、噛み部2aと顔前押接部2qとが上下で顔(上顎側)を挟むように接当作用をするため、前記舌動部5の安易な下前歯越えを規制して噛挟み具1の離脱落下を防止でき、発声姿勢を自由にしながら大声を出して行う発声トレーニングもスムーズにする等の特徴がある。
さらに、この噛挟み具1は口角上延長部2L又は本体脚部2hに対し各種タイプの押接器具14を取付け易くする利点があり、図示例の押接器具14は、口角上延長部2Lの先端に着脱自在に取付け可能なベース14aから延設されるアーム14bに、指先状の押接突起(外皮接触部)14cを複数突設した構成にしている。
これによる押接器具14は、各外皮接触部14cが顔のほうれい線の消しポイント位置に同時接触し、且つ噛挟み具1の噛挟み運動に伴い小範囲の押接動作を繰り返すことができるため、頬筋を無理に大きく動かす弊害を伴うことなくほうれん線消し作用を適切に奏する利点がある。尚、外皮接触部14cを電動振動させる場合は、可撓性を有するアーム14bに振動発生部を設け、該振動発生部に突起面を有する外皮接触部14cにすることが望ましい。
〔ブロック状噛み部2aの・弾性付与手段・チューイングトレーニング〕
一方、図示例の噛み部2aは、舌動部5及び口角接触部2kの後方に設けられ、口角部の後方にある奥歯によって噛挟みし易い平面視形状と厚さ(数ミリから10ミリであることが望ましい)によってブロック状に形成することができる。
尚、ブロック状の厚い噛み部2aの場合には、厚さ中途部にスリットや弾力構造等の弾性付与手段を設け易くすることができチューイングトレーニングを好適化し、またブロック状又は板状の噛み部2aは、その噛み面又は後部に図6(c)に2点鎖線で示す噛合片2vを突設することができ、この場合の噛合片2vは歯の凹凸面との接触或いは最奥歯の後部に接当可能になるため、噛挟み時に噛合片2vによる噛挟み刺激と噛挟み具1の前側移動を抑制する等の利点がある。
〔上歯内係合部2wの形状と前側移動規制・噛挟み直し操作と利用方法〕
そして、噛挟み具1は左右の噛み部2aの前部内側に上側歯列Bの所定奥歯の内面側に部分的に接当することができる上歯内係合部2wを突設している。この上歯内係合部2wは、後方から前方に向けて高くなる傾斜辺を有する山形突起状に形成すること、さらには傾斜辺の頂部側を内向きの傾斜又は湾曲面に形成することが望ましく、これにより噛み部2aを口奥に挿入して噛挟み具1を銜えるとき、左右の傾斜辺を介して上歯内係合部2wを上側歯列Bの左右の奥側内にスムーズに入り込ませ、左右の所定奥歯と部分的な点接当させることができる。
このとき左右の上歯内係合部2wは、所定奥歯との点接当を容易にして奥歯に噛み難さ等の負担や面倒さをかけることなく、左右方向の位置ズレを簡単に防止することができ、また噛挟み具1の前方移動を上歯内係合部2wと湾曲する上歯列Bの犬歯他前側歯との接当を介して規制することができる。
そして、左右の上歯内係合部2wと上歯列Bとの接当によって噛み本体2の前側移動が規制される噛挟み具1は、手を使用することのない噛挟み直し操作を、顎を上げる再噛挟みをする口動作によって速やかに適正噛挟み姿勢に復帰することができる。
また使用者が口を下向きにして開ける時や大きく口をあけて発声する場合でも、上歯内係合部2wが上側の歯列B内の中途部において嵌合状態で局所的係合をするため、噛挟み具1の前方側移動を規制し口外れを具合よく規制し、再噛みによる適正噛挟み姿勢への復帰を妨げることなく簡単に復帰できる等の特徴がある。
また内向きの傾斜面をなす左右の上歯内係合部2wを有する噛挟み具1は、異なる口の大きさ(歯列幅)に対応した噛挟みをすることができると共に、噛挟み直し操作をより行い易くすることができる。尚、左右の噛み部2aを口内で舌動部5によって連結するタイプの噛挟み具1では、上記上歯内係合部2wは舌動部5の基部側から内方上方に傾斜突出させて設けるとよく、左右の噛み部2aを内側非噛み部2bとして繋ぐように設けられる舌動操作部28は、舌ガイド体28a等の両側の壁面が歯列内に係合する上歯内係合部2w或いは下歯内係合部5w等として利用できる。
〔舌動部の下曲げ・下歯内係合部5wと先端位置・口角上げ運動〕
図示例の噛挟み具1は、湾曲形状の舌動部5を左右の噛み部2aの前部から曲げ部を介し前端側(先端部)を下向きに形成することにより、舌の前伸ばしや舌先回し及び口唇から舌を突出させるベロ出し等の舌運動を、従来のもののように舌動部5に邪魔されることなく、且つ口を開けたとき噛挟み具1を安易に口外れさせることなく、舌動部5を舌下に保持しながらスムーズに行えるようにしている。
即ち、従来の噛挟み具1は、舌動部5を形成する内側非噛み部2bを下側歯列Bに近接させるように延長しているため、伸ばした舌先が常に舌動部5の先端に接触(接当)する違和感を有すること、及びベロ出し時や口を大きく開ける際に舌動部5が下歯列Bを安易に乗り上げたり舌先に押されて噛挟み具1の口外れを生じ易い。
一方、実施形態の舌動部5は在来のものに比し湾曲先端(下端)側を、前歯から離して口奥にしながら舌下で舌の付け根部に近接した位置で、且つ口腔底や歯肉に強く接当しない非疼痛位置に臨ませるように形成している。これにより口内で舌動部5を下向きにする噛挟み具1は、その通常噛挟み姿勢で舌動部5の前端部を舌裏で抑えた状態で口腔底と舌付け根部側に近接定置させるので、口を開けるとき安易な口外れを規制しながら噛挟みと舌トレーニングを継続し易くすると共に、後述するように低位舌の改善及び唾液分泌活性や舌下療法等を目的とした他用途利用を促進する。
また舌動部5の前端部を下向きにして前歯から後方に離間させる噛挟み具1は、舌動部5の中央部(前端部)を舌下で舌付け根部側に近接定置するため、舌の裏側で湾曲面に沿って押接しながら左右移動させる新規的な舌回し運動(舌トレーニング)を可能にする。また噛挟みを緩めたとき口腔底から浮き上がり状態にできる舌動部5は、その先端下部に舌を一旦縮動してから差し入れて掬い上げる動作によって強い持ち上げと上げ付勢動作を可能にするので、口角接触部2kを口角部の唇角(口角後縁K)へ押接する口角上げ運動や、頂上部2m(顔前押接部2q)による外皮への押接を強弱自在にでき、接当刺激の調節を舌操作によって容易にすると共に噛挟みトレーニングの多様性を創出しハニトレメニューを拡大する利点がある。
〔下歯内係合部5wの作用・噛挟み直し舌運動・低位舌唾液分泌の改善〕
また図示例の舌動部5は、その左右の基部側に図5のものと同様な下歯内係合部5wを形成し下歯列Bの左右内側に接当可能にすることにより、舌動部5の先端部と口腔底との高さ位置の保持を容易にしている。即ち、下歯内係合部5wは左右の噛み部2aの前下部側(舌動部基部側)に形成しており、その左右外幅を下側歯列Bの左右の奥歯側内幅と略等しくした状態でこの部から下向きU字状に湾曲させ、先端部を下側歯列Bの口内側歯茎から後方に離間した口腔底の深い位置に臨ませることにより、舌動部先端と口内接当に伴う疼痛を回避した使用を可能にする。
つまり、この噛挟み具1は、下歯内係合部5wと奥歯側内面との部分接当(点接当)を介して左右方向の位置ズレを規制すると共に、両者の接当を介して口腔底との先端高さ前後位置等を保持し、舌動部先端と口内側歯茎及び口腔底との強い接当を回避しながら舌動部5の前端部を舌下で舌付根側に近接させることを可能にする。
そして、舌を舌動部5内を通し上に置いた状態で顎の上下運動により噛挟み姿勢を自ずと整える等の噛挟み直し操作を行い易くし、且つ舌を舌動部5の形状に倣い上下左右前後動かすなぞり動作をしながら口腔底又は口蓋の断面形状に沿った各種の舌回し運動の創出を可能にしている。従って、上記構成される噛挟み具1は、舌先を舌動部5の前端部に接当させることのない通常噛挟み姿勢を保持することができ、舌回しや舌の前後運動及び舌を口唇から大きく伸ばし出すベロ出し等の舌運動を、舌動部5に邪魔されることなく自由且つ意識的に行うことを可能にする等の特徴がある。
また口を開けたとき、舌先接触を回避して舌動部5の安易な前歯越えと前端部の前歯噛みを抑制し噛挟み具1の安易な口外れを防止するので、噛挟み具1の口内姿勢を変えて行う多様な噛挟み並びに発声等のトレーニングを行い易くすると共に、舌動部の前歯噛みを懸念することなく顎を上下させる噛挟み運動を促進し、長時間の噛挟み使用及び他用途の利用を促進することができる。そして、各種トレーニングを安易な口外れを抑制して長時間使用を可能にすると共に、舌動部前端部を舌下の舌付根側に置くことに伴う、低位舌の改善或いは唾液分泌活性や舌下療法等を目的とした他用途利用を行い易くすることができる等の特徴を創出する。
〔ハニポ利用方法・のど飴舌下療法と実験例・供給材・花粉症・ネギ・緑茶ほか〕
ここで上記舌動部5を備える噛挟み具1を用いて行う新規的舌下療法の具体例として、風邪や喉痛時に好適な「のど飴舌下保持療法」の実験について説明する。
この場合に用いた供給材δ(試料)は、風邪や喉痛に対する薬効性が高く数センチの硬質立方体として市販されているのど飴1粒(ロッテ社製)であり、これを第1に、図6(b)に示すように舌下に差し入れ口腔底に置く。第2に、噛挟み具1を銜えて舌動部5の先端でのど飴を舌の付根側に押しやり適正噛挟み姿勢にする。この時間からのど飴が溶けて全ての姿が消える時間(全消時間)を計測した。尚、この間のながら作業は、椅子に座って行う机上パソコン作業とした。
結果、溶解全消時間は、約50分であり、噛挟み具1を使用しないでのど飴を舌の上において摂取する「通常のど飴摂取全消時間」が15分以下であるに対し3倍程度の長時間担持状態を可能にすることができた。つまり、この新規噛挟み具1利用の舌下保持方法によれば、のど飴を口腔底から引き出そうとする舌の動作を抑制するため、舌上口腔内での舐め回しや噛み砕きを抑制でき、且つ舌下での単なる軽接触溶解と唾液溶解とによる緩やかな成分摂取を効率よく可能にする。また唾液分泌活性を伴いながら糖分の急激摂取も抑制することができる等の利点を確認した。
また供給材δは飴玉のような球体に限定することなく、例えば図11(a)に2点鎖線で示すように舌動部5や必要箇所に巻き付け可能なシート状材やゼリー状物、また舌動部5又は噛み部2aに設置される任意担持手段に対し、含侵又は塗布又は巻き付け可能な部材と供給手段にしてもよい。この場合には、適正時間と微量供給が日々求められる花粉症療法に利便性を有し好適化することができると共に、高齢者層に至るまでハニトレ効果の同時並行とハニトレの習慣化を促進可能にできる利点がある。
〔図6の口角接触部と息漏れ規制部・口角呼吸法・マインドフルネスツール化〕
次に、噛挟み具1の口角接触部2kと息漏れ規制手段について説明する。実施形態の口角接触部2kは、口角接触基線Fから後方に後方噛み距離Lを有するブロック状の噛み部2aの前部から外側斜め前方上方に向けて突設することにより、口角部(唇角)を後方上方に押接し笑顔状態の接触刺激を好適に付与するように設けている。
この口角接触部2kの断面形状は、口角部にソフトに接触する円形断面であることが望ましく、また該口角接触部2kを口唇で噛挟みしたとき円形断面の前部に生ずる口唇間隙(口角唇噛挟み隙間と言う)からの息漏れを規制したい場合には、当該口唇間隙を塞ぐ例えば図6(d)に2点鎖線で示す断面形状の息漏れ規制部2iを設けると、噛挟み時に口角接触部2kが大径である場合に、その前側上下の唇の間に生じる隙間を息漏れ規制部2iで塞ぎ息漏れを簡単に防止することができる。
尚、息漏れ規制部2iを設けない噛挟み具1では、呼気を口角唇噛挟み隙間から意識的に吐き出しながら口角を上げる新規的呼吸法(口角呼吸法と言う)を容易にし、一方息漏れ規制部2iでは口角を上げながら口角呼吸を創出できるので、昨今のマインドフルネスや仮眠時に使用する新規的呼吸法のツール化ができる。
〔舌動操作部のタイプ・舌トレーニング型・電気的口腔装置型・信号の受発信操作〕
次に、噛挟み具1に設置可能な舌動操作部(舌操作具)28と利用態様について図6(a),図7を参照し説明する。舌動操作部28の形態は、舌の動作を内接によりガイドする筒状又はリング状をなす内接型の舌ガイド本体と、舌の動作を外接によりガイドする小径リング状或いは球体状の舌ガイド本体とがあり(図1,図7)、両者は噛挟み具1に装着した状態で口腔内に安定的に支持されて舌ガイドを可能にする。
上記舌動操作部28は、舌の運動を専用的に行う方式の舌トレーニング型と、図9,図10,等で後述するように、電気的信号を受発信操作(動作)可能な電気的口腔装置型等がある。電気的口腔装置としての舌動操作部28は、舌の動作により各種の被操作体をリモコン操作する舌リモコン操作型等としての信号発信操作手段(具)、並びに近年の触覚テクノロジに係る噛挟み具の口内口外接触や舌接触を介し各種刺激付与又は特定振動又は音声等の体感利用を可能にする信号受信操作手段(具)等として利用可能に構成され、各種操作具としての目的と共にその使用に伴う舌運動の促進を同時に行える等の特徴がある。
〔舌動操作部つき噛挟み具の付属品・スピーカ・イヤホン・骨伝動〕
図6の舌動操作部28は、筒状の舌ガイド体28aを前記舌動部5に取付手段7を介し着脱自在に取付けて使用する態様例を示し、舌ガイド体28aの左右に噛み部2a又は舌動部5又は上歯内係合部2w等に係脱自在な取付部7cを備え、該取付部7cを噛み本体2側に嵌合又は締着等の取付手段によって取付けることができる。
これにより舌動操作部28は、舌ガイド体28aを口内に入れ噛挟み支持した使用姿勢において、筒内に挿入した舌をガイド内周に沿って上下左右移動させる内周動作(舌回し運動を含む)と、前後移動並びに舌の出し入れを自在にする前後動作及び舌ガイド体持ち上げ等の舌運動を自由にする。
また舌動操作部28が前記電気的口腔装置である場合には、両者の接合対面部に通電用の接点部7sを通電自在に設けることにより、後述するように噛み本体2を介して使用できると共に、舌動操作部28が有する通電線等の通電部材7rを上下の口唇間から口外に出す等の通信手段にすることができる。また通電部材7rは噛み本体2の内部又は外周に沿って設けた状態で接点部7sに繋いでもよく、この場合に通電部材7rは信号を受発信可能なアンテナにすることができる。
尚、上記アンテナ等を介して音声振動を発するスピーカ又はイヤホンは、口外で発音する口外型と口内で発音する口内型とがあり、各用途に応じて選択し設けることができ、また鼓膜を使わず頭骨振動を介し耳を塞ぐことなく受信できる骨伝動型にすると、脳活性トレーニングやメンタルトレーニング等の新規利用を促進できる。また筒状の舌動操作部28は、舌動部5を上歯内係合部2wと下歯内係合部5wとを有して形成できるので、図9,図10で示すものと同様に噛み本体2と一体的に製作することにより、同様な作用を奏することができる。
〔図1~図8の機能器具他装着品の取付手段とアタッチメント化等利用態様の説明〕
次に、図1~図5,図7,図8を参照し各種機能器具6他装着品と、その利用方法と態様例について説明する。尚、前記各実施形態のものと同様な構成及び作用については、後述する実施形態では同一符号を付して説明を省略する。
医療・治療・健康・運動促進用等の機能器具6の実施態様例としては、図1,図2に示す鼻部用器具6a、顔頭頸部用器具6b、眼部用器具6c、運動器具6e他である。尚、図1に示す運動器具6eは、手指運動具30と手指腕運動具31、唾液腺接触具15等がある。
〔図1,図2の鼻部用器具6a、押接器具14、手指運動具30、摘み操作部35〕
先ず、図1に示す鼻部用器具6aは在来のものと同様に、左右の鼻孔に挿入自在な孔内接触部11と、両孔内接触部11を連結する接続部11a等からなり、接続部11aを取付杆7b又は取付ベース25に取付部7cを介して取付けることにより、クリップ型の取付部材7aによって噛挟み具1に着脱自在に装着するようにしている。
そして、実施形態の噛挟み具1は必要により、左右の抜差接手33による取付手段7を介して取付ベース25をセットすることができ、この場合の取付ベース25は噛み本体2の拡開変形等をより規制する剛体構造によって安定使用し易くしている。
また取付杆7b又は取付ベース25には、図1,図3に示すような人力付与手段13や鼻部用器具6aを後述するように設けることができるため、上記鼻部用器具6aの適所を人力作動させ易くし、また人力付与手段13を有する押接器具14他の顔用器具を安定よく設置することができる。
図3に示す上記鼻部用器具6a又は顔用器具としての押接器具14は、先端に鼻周り又は口周りに接当させる外皮接触部14cを有する左右で対をなすアーム14bを、ベース14aに左右揺動自在に取付けると共に、各左右のアーム14bを人力付与手段13によって押接動作可能に一体的に設けた構成にすると共に、ベース14aを取付部7cを介して取付杆7b又は取付ベース25に姿勢変更自在にしている。
上記人力付与手段13は、基部側を左右のアーム14bに各接続されて左右方向に対をなして張出し延長される連携部材13aと、該連携部材13aの端部に設けられ、耳の近傍において、手指運動操作可能に配設される摘み操作部35としてのカスタネット型の手指運動具30gとから構成される。この人力付与手段13は、ベース14a側から手指運動具30gを所定位置に支持することができる連携部材13aに、継手部13bを介して摘み操作部35を操作姿勢変更自在に取付けている。
また図示例の手指運動具30gは、継手部13bの支点部側に対をなして対向配置されるカスタネット状の摘み片35aからなる摘み操作部35を、その開き方向(拡張方向)の弾力に抗し閉じ動作(圧縮動作)可能に摘まみ又は握り操作自在(以下単に摘み操作と言う)に構成すると共に、この摘み操作に基づき外皮接触部14cが押接作用と非押接作用との繰り返し動作可能に連携した構成にしている。
これによる手指運動具30gを備える押接器具14は、外皮接触部14cによって鼻の両脇を指圧又は揉み又は解し等の押接作用を付与する使用姿勢において、使用者が摘み操作部35を弾力に抗して摘み操作する操作動作力を、連携部材13aを介して強弱自在に外皮接触部14cに伝えて所期の押接作用を意識的に行うことができるので、使用者の疼痛を自力意識によって回避操作しながら、好みに適した押接作用と手指運動とを同時に且つ快適に楽しく行うことができる。このとき使用者は各部の弾力又は可撓性に抗しながら、摘み操作部35の全周方向に対し手首の向き及び指の向きを意識的に変化させつつ行う全周変化摘み運動を行うことができるので、顔所望部への押接作用に融合する手指運動を同時相乗的に行うことができる等の特徴がある。
尚、手指運動具30は、上記構成に限ることなく例えば、連携部材13aを両腕の左右方向移動操作に基づき弾力性を有して伸縮する伸縮部材となし、この伸縮動作に連繋させて外皮接触部14cが押接作用と非押接作用とを繰り返すように構成してもよく、この場合には、手指による摘み操作とは別に両手の左右移動によって押接作用を付与することができるので、肩甲骨の回し運動又は開閉運動等(肩甲骨ハガシ体操)を融合し易くすることができる利点がある。また外皮接触部14cによって、鼻より遠方にあるコメカミ或いは耳下舌下腺等を揉みたい場合には、図3の2点鎖線で示すように、左右の外皮接触部14cを所定高さと幅となるように構成される押接器具14と連係させることで行うことができる。
また図3に示す鼻部用器具6aは、左右の鼻孔に挿入自在な孔内接触部11を先端に有する作動アーム11bを器具本体11cに支持すると共に、左右の作動アーム11bの中途部を作用付与手段12に連結している。これによる鼻部用器具6aは、作用付与手段12の動作に基づく孔内接触部11の運動により、鼻腔内刺激又は運動の付与による鼻治療又はケアを行うことができる。
〔図1,図2,図4,図7の顎頸部用器具6b・唾液腺接触具15〕
次に、図1,図2に示す顎頸部用器具6bについて説明する。尚、図4,図7に示す唾液腺接触具15は図4,図6で示す噛挟み具1に対し伸縮ロープ式のエキスパンダ構造を採用している。先ず、図1に示す顎頸部用器具6bは、顎の下側左右に存在する唾液腺Qに対し(図2)顎下の外皮部との接触を介して、押接刺又は撫で刺激を付与することにより唾液分泌を活性させる唾液腺接触具15としている。
この唾液腺接触具15は、顎下側から滑らかな接触感を有して接触させるボール状の腺接触部15aと、該左右の腺接触部15aを間隔調節自在に連結する接続部材15bと、噛挟み具1又は装着部材8又は取付ベース25又は首等の身体に取付け自在とする首取付部材16等から構成している。図示例の首取付部材16はリング状又は半リング状にすることが望ましく、左右の腺接触部15aを接続部材15bを介して取付ける内向き湾曲状の帯板バネ材からなる左右の取付片16aと、両者の基部(前部)側を左右揺動可能に取付ける取付機構16bとからなり、該取付機構16bを前記補助ベース25cに姿勢変更可能に取付けるようにしている。また補助ベース25cは取付ベース25に姿勢変更可能に取付けている。
〔図1,図2,図4,図7の顎頸部用器具6b・唾液腺接触具15と手指腕運動・体操〕
この構成による取付片16aは、唾液腺接触具15の後方側に手指運動具30を有する人力付与手段13としての手指腕運動具31を設けており、必要により首の側面に接当して接当刺激を付与する首接触片16eとを位置調節可能に設けられる。
この手指腕運動具31は、その人力付与手段13を弾性及び可撓性を有する連携部材13aの基部を左右の取付片16aに取付けると共に、左右対称構造をなして張出される連携部材13aの端部側に設ける摘み操作部35を、弾力性と可撓性を有する円錐筒状型の手指運動具30eとして構成している。
筒型の手指運動具30eは、合成樹脂製円錐筒の外周に弾力に抗して摘み変形操作自由な複数の凹凸条によって形成される突起部35bによって、指及び掌に多様な接触刺激を付与可能にすると共に、連携部材13aより経大な把持体にしているため、矢印で示す方向の引張り動作及び戻し動作を行い易くする。
これにより使用者は、噛挟み具1を噛挟みしながら首に唾液腺接触具15を装着した図2に示す使用姿勢において、左右の手で各摘み操作部35を摘み(握り)ながら外方に引っ張るとき、連携部材13aを介し取付片16aのバネ力に抗して腺接触部15aと喉外皮との接当を解除し、且つ引張り力を緩めると設定されたバネ圧と引張り力との加減によって唾液腺への押接刺激を調節しながら手指腕運動を同時に行うことができる。
また使用者は、この引張り方向動作時に撓む連携部材13aのアーム長を介し、首取付部材16側を起点とする腕回し円運動やストレッチ運動等も融合させることができるので、腕肩の筋トレ及び肩甲骨ハガシ体操を同時に行い易くする利点がある。
尚、首接触片16eは、上記引張りと戻しの引張り往復動作に基づく左右の取付片16aを介して、首側面左右に指圧マッサージ作用を同時付与することができる。
〔図1,図2,図4,図7の手指腕運動具31と手指運動具30及び利用態様方法〕
次に、図1,図2に示す手指腕運動具31と摘み操作部35等の実施形態、及び図4,図7,図8に示す実施形態と利用態様について説明する。
先ず、図1に示す手指腕運動具31(31a)は、噛挟み具1又は取付ベース25又は補助ベース25cから取外すことにより、首取付部材16を首に挟み又は巻き付け状態で装着保持することができるので、単独的な使用をコンパクト軽量で取扱い易い態様によって利便性を有して行うことができると共に、手指腕運動具31aによる肩甲骨ハガシ体操やエキスパンダ運動、及び手指運動具30eによる手指運動や手首回し運動を自由に行うことができる。尚、この場合にも、単体の噛挟み具1を銜えながら噛挟みトレーニングと並行することが好ましく、身体的及び意識的並びに滑舌トレーニング上からも好適で、後述するような総合的作用効果を奏する利点がある。
上記手指運動具30及び手指腕運動具31等は図1に示す例に限ることなく、図4,図7,図8,図12,図13,図14~図16等に示す構成と、必要により単独使用容易な構成にして使用することができる。尚、以下図面を参照し詳述するが、これを反映した現物写真も付す。
先ず、本発明に係る手指運動具30は、顔頭頸部又は肩等上身体に着脱可能に装着される後述する各種形態の上身体装着手段と、該上身体装着手段に摘み操作間隔を有して左右に設けられる摘み操作部35とからなり、これにより左右の摘み操作部35は、上身体の左右中心部から等しい両側位置で且つ両肩の上方及び両耳の外方近傍位置に各支持された状態で、耳又は口に近接した顔接近位置において指摘み操作自在に使用することができる上身体運動具を構成するようにしている。
そして、手指腕運動具31は、左右の摘み操作部35を、上身体装着手段に伸縮操作自在な伸縮部材37を介して設けることにより、各摘み操作部35を両手で摘み操作しながら上身体の左右中心部から伸縮力に抗して左右及び前後方向の移動運動を可能にする上身体運動具を構成するようにしている。
即ち、図4に示す手指腕運動具31(符号31b,31c)は、略顔幅又はその数倍程度の長さを有して身体に支持されるパイプ又は棒杆又はプレート等による支持部材36と、該支持部材36に支持された状態で両腕による端部の引張り動作又は回し動作に基づき伸動姿勢と縮動姿勢とに伸縮変位する伸縮部材37(連携部材13a)と、上記支持部材36又は伸縮部材37の端部側に設けられて、指摘み動作に基づき復帰可能に変形しながら弾力的負荷を付与する摘み操作部(握り弾性変形体)35h、又は指摘み動作に基づき手の接触面に複数の凹凸による突起刺激を付与する握り突起体35k等からなる摘み操作部35によって構成している。
そして、この手指腕運動具31bは、顔幅以上長さのパイプによる支持部材36内に、合成ゴム紐又は伸縮ロープ材又はコイルスプリング等による伸縮部材37をパイプ長と略同長さで伸縮動作可能に挿入し、その外方端に設ける手指運動具30を、ボール状の弾性変形体35hとヒトデ形状板となして複数の握り指圧用の突起を有する握り突起体35kとを内外に連ねた構成にしている。
また摘み操作部35は使用者が外方から握るとき、先ず握り突起体35kが掌に接当した指圧接触状態で指先側で弾性変形体35hを、多方向から弾性に抗し握り力を加減しながら多彩な握りトレーニングをすることができると共に、異なる摘み刺激を付与する手指運動具30、例えば、弾性変形体と握り突起体とを融合させた後述する指曲げ突起35m型等との個別製作も可能にし、且つ他の所望器具との組み合わせ利用も自由安価に行うことができる利点がある。
〔手指腕運動具31と手指運動具30と伸縮部材37利用のトレーニング態様方法〕
また手指腕運動具31bは、使用者の顔頭頸部側(以下単に顔頭頸部又は顔頭部と言う)に装着支持する支持部材36の両端側で、左右の手指運動具30を固定することなく肩の上方で耳近傍に位置させ、伸縮部材37によってフリー状態で支持することができるので、使用者は手指運動具30を単に引張り用の器具(ツール)として利用するだけでなく、器具を各指で指曲げ運動や繰り返し摘む動作を行いつつ、手首や腕を全方向に回し移動しながら行う全方向握り運動(摘み運動)等を誘導可能にする。
さらに、指曲げ運動や摘み運動を行いつつ同時に伸縮部材37が最縮したエキスパンダ待
機姿勢から両腕を左右に最大に伸ばして開くエキスパンダ動作を楽にすることができ、これに伴い左右の肩甲骨を徐々に可及的に近寄せる肩甲骨閉じ運動を、できるだけ緩やかで無理のないスローな動作(ユルスロー動作又はユルスロー体操と言う)によって、免疫力アップのために有効な桃色筋肉を鍛える新規的エキスパンダ運動(以下単にハニーパンダと言う)ができる。
次いで、使用者はこの両腕を伸ばした肩甲骨閉じ状態において、左右の手指運動具30を摘み運動をしながら、両肩を支点とする略水平軸中心の円を描いて行うと、左右の伸縮部材37は上身体の装着部を中心支点とする正面視鼓型軌跡を描く運動(鼓型軌跡運動)になり、両鼓型軌跡運動時の両腕回しを伸縮部材37の伸縮負荷に抗してユルスローな軽快感を味わいつつ、上身体筋肉関節のトレーニングを興味を喚起し効果的に体感することができる等の特徴がある。
また上身体の左右中心部に装着される手指腕運動具31は、所定空間位置に支持される左右の摘み操作部35を摘み操作しながら、伸縮部材37の伸縮力に抗し上身体中心部から左右前後方向移動又は回転移動等を行うことができ、また伸縮部材37の基部側を顔頭頸部側から前後左右方向に大きく離すことなく支持することができるため、使用者は左右均等的動作を容易にできて、無理のない指摘み運動と腕の屈伸運動(エキスパンダ運動)又は腕回し肩回し運動他を並行融合した多様な手指腕運動を行い易くする。
また左右の摘み操作部35は、上身体の左右中心部の両側に位置し且つ無理なく伸縮動作可能な軽快伸縮力で設定される伸縮部材37を介して連結していることにより、使用者が摘み操作部35を把持した両手を同時に上げる場合でも、口又は首部を支点に運動中心位置をキープしながら両手同時の上下運動を、在来の強力型エキスパンダのように伸縮部材37の伸縮中心を上身体中心から大きく離間させないため、両手(腕)の上下及び前後方向の左右均等運動を無理なくバランスよく促進できる。
また両腕を縦向きに近接して両肘を接当させて肩甲骨を最大に開く動作(肩甲骨開き)をする際にも、伸縮部材37の伸縮力を体感しながら行うことを可能にできるため、前記肩甲骨閉じ運動との融合による肩甲骨ハガシ体操を効率よくできる。
従って、多様な指摘み運動等を促進して脳トレ効果を上げ易くすると共に、指ホグシ体操と肘まわし体操と肩甲骨ハガシ体操等をバランスよく行う上身体運動具を提供できる。
〔手指運動具30と手指腕運動具31による新規エキスパンダ体操の方法と理論〕
また使用者は手指運動具30の摘み運動を行いながら、同時に両腕開き動作に伴う肩甲骨閉じ運動と両腕回し運動並びに伸縮部材37の伸縮力に抗し腕を屈伸して行う腕開閉運動を融合した手指腕運動を、意識的に且つ自由な組み合わせによって選択した所定動作で行なえるので、肩甲骨の開閉及び回し運動等による肩甲骨ハガシ体操を上身体に無理な負荷や衝撃負荷をかけることなく快適に行うことができる。
さらに、手指運動具30による指運動を行いながら伸縮部材37を利用して腕運動を楽に継続し易くする手指腕運動具31は、伸縮部材37の伸縮動作に合わせた新規的指摘み運動の融合を容易とし、脳に対し指運動負荷と適度な知的負荷等を効果的に付与するため脳トレ効果も効率よく高めることができる。
つまり、上記手指と腕との軽快的な運動は、上体のストレッチ及び下半身のスクワット運動等を同時にバランスよく行うことを誘導するため、これと融合した新規的な身体運動を効率よく行え、また種々の指摘み及び握り操作と両腕による運動を加えた肩甲骨ハガシ体操や脳トレ等を自ずと行うことができる等の利点も生む。
尚、この際に装着支持手段を噛挟み具1にする場合には、既述のハニトレ効果を伴いながら、また利用器具29等所望の運動補助具との併用も容易にするので、新規的且つ多彩なエキスパンダ体操を自由に誘導して創出することができる。
〔手指腕運動具31と手指運動具30とによるエキスパンダ体操の具体利用方法〕
上記エキスパンダ体操の具体例として、使用者が左右の手指運動具30を両手で摘み把持し、伸縮部材37の弾性力に抗し左右肩首高さで水平状に引張り移動(腕開き動作)するとき、支持部材36の略中央部を顔前に臨ませて運動できる顔前支持姿勢にすることができると共に、両腕を弱い伸縮力に抗し緩やかに戻しながら縮め移動する(腕閉じ動作)際にも顔前支持姿勢を崩すことなく元位置に復帰できるので、手指腕運動具31bの顔前支持姿勢を保持しながら腕開き動作と腕閉じ動作の左右対称動作をキープした繰り返し運動を緩やか且つ左右バランスよく行うことができる。
即ち、上記緩やかな左右対称動作は、伸縮部材37の引張り力を婦女子でも容易に伸縮できる程度に弱くして、身体に装着支持される支持部材36から手指運動具30を摘み把持運動をしながら引き出し移動する速度をスローにできると共に、使用し易く且つ簡潔で安価に製作することができる。
また左右の摘み操作部35を摘み操作しながら、該左右の摘み操作部35を伸縮力に抗し上身体中心部から左右前後方向移動又は回転移動等を行う際に、伸縮部材37の基部側を顔頭頸部側から前後左右方向に大きく離すことなく支持しつつ左右均等的動作の継続を可能にするので、使用者は指摘み運動と腕の屈伸運動(エキスパンダ運動)又は腕回し肩回し運動他を並行融合した多様な手指腕運動を行い易くすることができる。
また摘み操作部を両肩上方で両耳近傍の空間に位置決め支持する上身体運動具(手指運動具30、手指腕運動具31等)は、運動使用中に両手指を同時に離したとしても、左右の摘み操作部は落下しないで上身体左右中心からの左右空間支持位置が保持されるので、利便性良く一時的な休止や移動を随時行うことができると共に、再摘み操作と各種運動を速やかに続行することができる等の特徴がある。
従って、顔頭頸部に支持しない在来の筋トレ強化を主体とした強い引張り力を有するエキスパンダツールとは異なり、本発明に係る上身体運動具としての手指腕運動具31は、例えば支持部材36の両側を支点に手指運動具30を、前記鼓型軌跡を描いて行う左右対称エキスパンダ円運動、及び各種静的又は動的ストレッチを組み合わせた円運動体操を、緩やかな伸縮力の変化を体感しつつ急速過激な危険動作を伴うことなく自ずとバランスよくコントロールできる。これにより指摘み運動と腕と肩甲骨との総合的なエキスパンダ体操並びに骨ストレッチ面での運動効果も上げ易くすることができる。
このように最大腕伸ばしや肩甲骨閉じ運動を行う時に、大きな力(筋力負荷)を要しないで無理なく摘み運動を並行できる手指腕運動具31は、いつでもどこでも迅速且つ簡単に使用すると共に、机上等で大きなスペースを要しないコンパクトで取扱い易く目立つデザインにする。そして、机作業時等における座り過ぎ防止用の利用ツールとして保管及び利便性を有して最適化すると共に、器具を装着した椅子の座り姿勢や立ち上がり姿勢において、「座り過ぎ回復体操」としての例えばスクワット運動やストレッチ運動等との組み合わせ融合運動も新規的に促進できる利点がある。
尚、上記顔前とは口及び顎並びに喉や額であることが望ましく、必要によっては後頭部に臨ませて行うことができる。そして、上記口や顎等の所望位置で手指腕運動具31を位置決め保持したい場合には、輪ゴム等のゴム紐からなる装着部材8の一端を支持部材36の両側に巻き掛け、且つ他方を両耳に掛ける構成にして使用すると、上記所望位置に位置決め支持して行うエキスパンダ運動を、簡単な構成ながら上身体中心からの位置ズレを抑制しながら安定よく行うことができる。
また装着部材8を利用して支持部材36の中央部を口に銜えて行う場合には、口角を押接した笑顔状態の噛挟み姿勢を崩すことなく行うことができると共に、両手を離した状態で口を大きく開けたとしても手指腕運動具31の脱落を防止することができるので、新規的なエキスパンダ体操のメニュウを広げることができる。
また単独的に使用できる手指腕運動具31は、身体との支持を切離した状態においては、在来型エキスパンダツールと同様の運動を行うことができる。
〔上身体運動具の特徴と利用方法のまとめ、及びエアー耳摘み体操等の誘導運動〕
ここで、上記手指運動具30を備える手指腕運動具31による利用方法と作用効果等の特徴概要を纏めて記しておく。A.摘み操作部35の弾力に抗し手指運動具30の外形を摘み変形動作する前記全周変化摘み運動を行うことが可能な摘み操作トレーニングができる。B.突起部35b(凹凸部)との摘み接触による局部指圧等の接触刺激トレーニングができる。C.摘み操作部35を把持操作しながら伸縮部材37又は連携部材13aを介し、例えば腕回し、両腕開閉、腕捻り等の新規及び各種エキスパンダ体操ができる。D.摘み操作と腕運動を組み合わせた融合運動による肩甲骨ハガシ体操や肩凝り解消体操等を最適化できる。E.摘み操作部35は顔頭頸部を支持支点とし両手による同時対称動作をバランスよく正確にするため、自ずと適正体操姿勢に整えながら手指腕バランス運動を習慣化できる。F.緩やかな手指腕バランス運動はスクワットや体幹捻り運動と呼吸法等の組み合わせで新規的融合体操を誘導構築できる。G.手指運動具30から両手を離しても落下しないので、全方向の摘み握り直しによる手指と腕の総合運動を容易にする。H.上記のような器具利用の習熟は、器具を外しても耳元での手指腕バランス運動を容易にするので、全身の健康に最適と言われる耳摘み体操(耳上下引張り・中摘み・回し・指圧等のエアー耳摘み体操)を身につけ易い。
尚、噛挟み具1を用い口支持状態にするとハニトレ効果を相乗化できるので、各種運動の前後に行なう準備体操や調整整備体操用のツールとして有効利用できる。
ここで、新規エキスパンダ体操(ハニーパンダー)とは、本発明に係るハニパンダを利用することにより、在来のエキスパンダでは困難な上身体中心を支点にした鼓型軌腕回し運動等を言う。
またハニポエアー耳摘み体操とは、上記上身体運動具の摘み操作部利用の運動結果により、手指運動具30を利用しないでも耳摘み体操を適正に行うことを可能にする状態のトレーニングを言う。
参考までに、この新規的エアー耳摘み体操には、例えば、耳外周に沿って摘む指を順次代えながら全ての指を使って均等的に摘まみ移動をすると共に、さらには両肘を前後左右に回しながら全行程をプログラム実践すること他がある。
〔図4,図7の手指腕運動具31に唾液腺接触具15を設けて使用する態様例〕
一方、上記手指腕運動具31bに唾液腺接触具15を設ける場合には、支持部材36に対しシリコンチューブ等のパイプからなる略顔幅長さの接続部材15bを左右移動可能に外嵌し、その両側に腺接触部15aを左右の接触間隔を調節可能とするように嵌挿支持し、腺接触部15aの外方側への移動を規制する位置決め調節部材15cを設けた構成にすることが望ましい。そして、腺接触部15aはボール形状の他例えば、内方側に小径円盤を設け外方側に大径円盤を列設した形状にしてもよく、この場合には腺接触部15aの左右間隔調節と共に、摘み操作部35を把持した両手を後方に動かす動作によって、体格毎に異なる左右の唾液腺に対し腺接触部15aとの接触刺戟を適正に付与できる利点がある。
また接続部材15bは、厚噛みトレーニング可能な10ミリ以下の外径にすることが望ましく、この場合には左右の腺接触部15a間のチューブ部分を銜えることができるので、銜え支持エキスパンダ運動と同時に噛挟みトレーニングを融合的に行うことができる。そして、口による噛挟み支持を支点にしたバランスの良い適正なエキスパンダ体操を行い易くすることができる等の特徴を創出する。
また図1の手指腕運動具31と図4の手指腕運動具31cと図7の手指腕運動具31dは、噛挟み具1又は取付ベース25又は支持部材36に対し、市販型の巻き取りリールやコンベックス又はヨーヨー等と同様な巻取機構又はその改良による、ロープ・ワイヤ・ゴム紐・糸等を伸縮繰り出し自在に巻取る所望構造の巻取装置38を設けることにより、手指運動具30及び手指腕運動具31との利用態様を前記したものと同様にしながら、上身体運動具の非使用時の左右長さを可及的に短くし且つ簡潔で安価なコンパクト型として取り扱い易く製作できるようにしている。
尚、巻取装置38は、図示例のものに限定することなく、例えば図4で示す短い支持部材36の両側に巻取装置38を併設する方式、又は左右側の巻取装置38を逆向きに上下に重ねて設ける方式、又は1つの外ケース内に左右側の巻取装置38のリールを同一軸様に上下に支持した単一型の巻取装置38として構成する等の各種方式にすることができる。
また後述する図17に示す巻取装置38は、一般に数百円程で市販されている巻取りリール(ホルダリール)と称されるものであり、この種リール紐の伸縮力は強過ぎずまた弱過ぎることなく、子供でも好適なエキスパンダ体操を行うことができるものであり、好適伸縮力のレベル内で採用することができる。
即ち、図4に示す手指腕運動具31cは、各伸縮部材37の基部側を左右の巻取装置38の巻取り機構に巻き取られた状態で、その先端側を支持部材36内に挿入支持される連結部材37aの両端に各連結した実施形態である。
この連結部材37aは伸縮性を有する紐状部材にすると共に、その引張り力は伸縮部材37が有する引張り力と同等又は大きく設定することが望ましく、この場合には伸縮部材37が急速に引っ張られる際に、巻取装置38の巻取機構や伸縮部材37及び取付部等に衝撃的負荷をかけることなく緩衝し伸縮部材37をスムーズに繰出すことができると共に、使用者の腕長によって左右の伸縮部材37の最大繰り出し代が不足するような場合には、連結部材37aが伸びてその不足分をバランスよく補うことができる。また非使用時には連結部材37aの引張り力により巻取装置38側を、支持部材36の端部側に形成される支持ストッパ36aに接当状態で付勢支持し運動待機位置に安定的に保持する利点がある。
従って、伸縮部材37の先端側に連結部材37a等の伸縮部材を介して支持部材36に支持する巻取装置38は、徒に大型化することなく小型安価で引っ張り力の小さい巻取装置38の採用を可能にすると共に、力の弱い使用者でも新規的エキスパンダ体操を楽しく行うことができ、且つ腕の長い人にも支障なく使用することができる。
また巻取装置38は、在来の非伸縮性の紐やロープ又は目盛り付き巻取り部材等の伸縮部材37に替えて、伸縮性に優れたゴム紐(ロープ)を巻取り部材にしてもよく、この場合には伸縮部材37が巻取り繰り出し時に合わせて伸縮するので、連結部材37aの設置を要しないでも伸縮代を大きくすることができる等の特徴がある。
尚、上記運動待機位置には、手指運動具30を受け止め支持する手指運動具受け具(支持ストッパ)36bを2点鎖線で示すように設けると、運動待機位置における手指運動具30の垂れ下がりを規制でき、また必要により該手指運動具受け具36bを枕部3としても有効利用することができる。
次に、上記手指腕運動具の巻取装置内装型手指運動具30iについて詳述する。
図4(a)の巻取装置38は、外周を前記弾性変形体35hと同様なクッション部材によってボール状に覆い、これにより使用者は巻取装置38に触れることなく弾性変形体35hの形状と弾力を介して手指運動を前記手指運動具30hのものと同様に行うことができ、また非使用姿勢において弾性変形体35hの本体内に伸縮部材37をコンパクトに巻取り収納し、器具全体の小型化と利便性を図るようにしている。
そして、上記弾性変形体35hにはそのボリュウームを利用して、音声発信具やランプ、香、風起具他、電気信号付与具21や運動補助具等を内装し易くすることができると共に、この場合には運動補助具等の信号を利用した新規的な身体トレーニングを、楽しく有意義に発揮することができる等の利点がある。
例えば、摘み加圧や舌動操作に基づき、所望音声、カウント報知、振動付与等を行うように連係動作を行うことによって、538呼吸法他やエキスパンダ体操及びリズミカルな新規的身体動作を可能にすることができる。
ここで、図7に示す手指腕運動具31(31d,31e,31f,31g)について説明する。尚、前記実施形態と同様の構成作用については説明を省略する。
先ず手指腕運動具31dは、取付ベース25のベース部25bに着脱自在に取付け可能な帯状板の補助ベース25cに対し、左右の巻取装置38を姿勢変更自在に取付けると共に、その伸縮部材37の端部に前記所望の手指運動具30を設けて左右方向の長さを短くしたコンパクト型にしている。また左右長をさらに短くコンパクト化する場合には、前記したように外ケースを上下に重ねた構造又は外ケース内に2つの巻取部を内装した巻取装置構造にすることができる。
手指腕運動具31eは、図1で示すものと同様な唾液腺接触具15の支持部材36又は接続部材15bのパイプ内に伸縮部材37を内装した構成にし、且つ接続部材15bに巻き付けた紐部材等(補助装着部材又は弾力支持部材)による取付手段50を介し、手指腕運動具31d側又は使用者の首に巻き掛け装着支持して使用可能する実施形態を示している。
手指腕運動具31fは、伸縮部材37の両側に左右の手指運動具30を一体的に形成した構成とし、取付ベース25又は補助ベース25bに対しフック状をなす左右の支持部材36によって、伸縮部材37の両側を着脱及び融通可能に支持することが望ましい。これによる手指腕運動具31fは、例えばタフポリマ等を利用し、伸縮部材37の伸び率を10数倍程度に大きくした場合には、その長さを可及的に短くした携帯利便性の高いコンパクト型にできる。
そして、この手指腕運動具31fは、図13(e)に示すように、必要により各手指運動具30を伸縮部材37を内嵌する支持部材36に接当させた状態で、その垂れ下がりを規制したコンパクトな安定姿勢で使用し易く支持できる。
従って、この場合も既述の手指腕運動具31と同様に、婦女子が椅子に座った状態又は椅子やベッド・床で寝そべったままでも、無理なくニギニギ運動しながら軽い力によって、緩やかに且つ大きく自在に伸ばして運動することができる、新規的な摘みエキスパンダ体操(ユルスロー身体運動)を可能にする上身体運動具(ハニポを利用した手指腕運動具はハニパンダと呼称する)を提供できる。
一方、伸縮部材37の伸び率が少なく支持部材36に接当することなく垂れ下がる場合には、伸縮部材37の中程に重錘37cを設けると、その重量によって2点鎖線で示すように引き下げることができるので、手指運動具30を支持部材36に接当状態で安定支持することができる。
手指腕運動具31gは、伸縮部材37を左右で対をなすテレスコピック又はコイルスプリング型のアームとし、該伸縮部材37を取付ベース25に対し可撓性を有する支持部材36を介して取付けるように構成した実施形態である。
次に、図4を参照し簡潔で安価な構成からなる針金型の取付ベース25を利用して、唾液腺接触具15を備える手指腕運動具31bを着脱及び遊動可能に支持して使用する実施形態について説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用については同一符号を付して説明を省略する。
図示例の取付ベース25は、屈曲可能な線径3~5ミリの針金状ベース本体の両端部に取付孔7hを有する継手ホルダ部33aを設け、該継手ホルダ部33aを噛挟み具1の外側非噛み部2sを前方に向けて平行状に突出して形成される枕部3に挿入自在な抜差接手33を構成している。この取付ベース25は、左右の継手ホルダ部33aから下後方で喉近傍位置から前方に向けて折り返すことにより、支持部材36を遊動自在に支持する遊動支持部25fを形成すると共に、左右の遊動支持部25fと接続するフック部25gを中高上向き状に形成した構成にしている。
これにより取付ベース25は図4(b)に示すように、フック部25gの上方から挿入した手指腕運動具31の支持部材左右を仮置き状態で遊動自在に支持することができ、左右の摘み操作部35の操作に基づき腺接触部15aを遊動支持空間内で唾液腺Qに対し外皮接触させることができ、また接触刺戟強さを伸縮部材37の弾性力を調節操作しながら多様に変化させることができるので、唾液分泌促進を図り且つエキスパンダ体操も同時に効果的に行うことができる。
このような体操中において手指腕運動具31は、手指運動具30から手を離したとしても、取付ベース25によって仮置き状態に受け止め支持されるので、非使用時の落下を防止することができ、トレーニング休止と携帯移動の利便性を有している。
一方、フック部25gは、上記遊動支持空間内での運動操作時に安易な飛び出し離脱を規制すると共に、必要により支持部材36に対しループ状に設けられる取付手段50を係脱自在に引っ掛け支持し、この状態での手指腕運動具31の使用を可能にする等の利点を有している。
〔唾液腺マッサージによるドライマウス・免疫力対応〕
これにより使用者は、噛挟み具1を噛挟みしたとき唾液腺接触具15を顎の下部に臨ませ、腺接触部15aが外皮を介し唾液腺Qを撫でるように、また手指腕運動具31の動作に伴い押接力を適正にしながら接当できるため、顎下唾液腺による唾液分泌を簡単且つ確実に促すことができる。また唾液腺接触具15は、噛挟み具1の外側非噛み部2s側に上記取付構造によって接触位置を調節可能に取付けられるため、滑舌トレーニング時等の口の動きに対応し、唾液腺への接触刺激を恰もマッサージをするように無理なく付与することができる。
従って、噛挟み具1を利用して設けた唾液腺接触具15は、唾液腺マッサージを前記噛挟みトレーニングに合わせて利便性を有し同時に行うことができると共に、唾液分泌活性により舌の乾燥を防ぎドライマウス症候の改善、並びに唾液増加による免疫性の向上を簡潔で安価な構成によって容易に行うことができる等の特徴がある。
尚、噛挟み具1を銜えた状態で上下の口腔前庭に介装して使用可能な利用器具29としては、図4(c)で示す口腔前庭作用付与具(歯茎と唇閉鎖力を鍛える歯茎ピースや歯茎刺激具)29aと、非特許文献2で公知の図4(d)で示すパタカラ器具29zとがあり、両者はいずれも口腔前庭に介装する舌通し孔を有するリング形状弾性部材からなる前庭リング部29bの装着姿勢において、上唇ピースと下唇ピースとを唇を口を強く閉じる動作によって弾性力に抗して押圧し、口に閉じ負荷を与えつつ唇筋と口腔前庭等に押接刺激を強弱付与しながら唇閉鎖力を鍛えることができる。
上記パタカラ器具29zは、前庭リング部29bから延設される上下の唇前接触片29cに摘み部材29dを突設した先端を接続する構造になっている。
そこで本発明では、この摘み部材29dに対し前記手指腕運動具31を取付支持できる取付孔や紐等の取付手段29xを設け、且つ該取付手段29xに対しゴム紐等の連結部材42を取付けて手指運動具30と連結することにより、パタカラ器具29zと手指腕運動具31との同時使用を可能にするようにしている。
また口腔前庭作用付与具29aとパタカラ器具29z等の噛挟み具は、噛み本体2の左右に設ける取付杆や紐部材等の取付部材を介し、口に出し入れ自在に切換え可能な利便性ある支持構造することができる。上記取付部材は、口内で噛み部2aの外側から口腔前庭を通して上記器具他振動等の作用付与手段12を2点鎖線で示すように設けることができ、この場合には取付部材を口外に露出させない利点がある。
また上記噛挟み具は、口内外の所望個所に低周波発信部又は振動発生部又は温度発生部又は薬剤や芳香剤付与具を付設してもよいものである。
〔図1~図8の手指運動具30の基本構造と各種実施形態と利用方法の説明〕
次に、図1~図8に示す手指運動具30の各種の基本構造は、顔頭頸部又は肩等上身体に着脱可能に装着される上身体装着手段と、該上身体装着手段によって上身体の左右中心部から等しい両側位置で、両肩の上方及び両耳の外方近傍位置に各支持され、耳又は口に近接した顔接近位置において指摘み操作自在に取付けられる摘み操作部35とからなる上身体運動具にしている。
これによる上身体運動具は後述する各種上身体装着手段を介し、上身体の左右中心部から略等しい距離を有して、各両肩上方で且つ各両耳近傍の所定空間位置に支持される摘み操作部は、左右の肘を近接接当させた状態で前側から行う前摘み操作と、左右の肘を最離間させた略水平位置で後側から行う後摘み操作と、前摘み操作や後摘み操作等を組合せ左右の肘と指手首を同時的に回しながら摘み操作部35の全周を摘み操作をする全周摘み操作等を左右均等的に行い易くするので、多様な指摘み運動をバランスよく促進し指運動に基づく脳トレ効果をより高めることができる。また指ホグシ体操や肘まわし体操等を融合した肩甲骨ハガシ体操、さらにはエアー耳ホグシ体操を左右バランスよく行うことができる。
また摘み操作部を両肩上方で両耳近傍の空間に位置決め支持する上身体運動具は、運動使用中に両手指を同時に離した場合でも、左右の摘み操作部35は落下しないで復帰し上身体左右中心からの左右空間支持位置をキープするため、再摘み操作を速やかに続行できる。
また摘み操作部35は後述するように、指摘み動作に基づき復帰可能に変形しながら手指に弾力的負荷を付与する弾性変形体35hや、手指の接触面に突起刺激を付与する握り突起体35k等からなる摘み刺激付与構造にすることができる。この際に摘み操作態様により所望の電気的刺激付与、又は各種の報知情報等を付与するように構成することができる。
先ず、図1~図8に示される手指運動具30の各種実施形態について説明する。
図1に示す手指運動具30のうちヒトデ板型の手指運動具30aは、前記複数の握り指圧用突起を平面視でヒトデ形に配した板状の握り突起体35kを、上下に摘み運動可能な摘み間隔を有して重ねたユニット構造の摘み操作部35となし、取付手段50を介して把持部10又は取付ベース25又は補助ベース25bの支持部に着脱可能に取付ける構成にしている。
これによるヒトデ板重ね型の手指運動具30aは、上下の握り突起体35k間に介装される弾性支持手段51に抗し、上下方向の摘み運動を全周に対して行うことができ、また外周を握るときその凹凸によって握り指圧を掌及び各指に好適に付与することができる。
さらに、摘み間隔を有して対をなす各握り突起体35kは、取付ベース25等に横向きに設けてもよく外周の摘まみ時に両者の接当を介して、カスタネットの様に発声可能にすること、及び両者に仕組まれるセンサのON,OFFに基づき発声体や発光体26r等の制御使用を行い易くすることができる利点がある。
一方、縦棒状型の手指運動具30bは、前記支持部に取付手段50によって縦向きに設置される凹凸の握り突起体35kを上下方向に形成した棒状体の摘み操作部35となし、上下方向の全周に沿った指摘み運動を可能にしている。
上記棒状体は曲げ方向の弾性力及び表面の弾性力を付設してもよく、また先端側にボール状の弾性変形体35hを着脱又は一体的に設ける構造にしてもよく、この場合には支持部から外した手指運動具30bの弾性変形体35hを身体の叩き棒又は指圧体として使用することができる。
また弾性変形体35hの外皮部材52には、流動体・フェルト部材・スポンジ等の緩衝部材52aが内包され、該緩衝部材52a内には、鉄球やビー球・磁石体・発音体等の指圧球52bが適宜構造によって内装でき、この場合には使用者に摘み又は握り操作の多様な感覚付与の選択と握り効果及び楽しさ提供することができる。
そして、弾性変形体35hは所望デザインの単体構造にしてもよく、この場合には外皮部材52の表面に図1の2点鎖線で示すような指曲げ突起35mを突設でき、毬栗様の表面体にして各種の手指運動具30及び手指腕運動具31に好適使用できる。
即ち、上記指曲げ突起35mは、例えば球状本体を軽く把持しながら突起弾性力に抗して、各指先の選択による所望方向への突起曲げ操作と弾き操作を意識的に行うことができ、このとき指の接当感覚を体感しながら多様な指運動を楽しく試行しつつ指ホグシや指トレーニングを継続することができる。結果指運動による脳トレを効率よく促進でき、合わせて腕のスリム化や美健効果の新規的な創出を可能にする。
この指曲げ突起35mは、突起操作毎に各種音色や光色を発生する構成にすることが望ましく、この場合には指操作箇所又は操作接触力毎等に対応した出力表現により、使用者の興味を喚起すると共に、演奏的創造性も容易に高めることができる。
また指曲げ突起35mを工夫操作し集中力を高める利用態様は、マインドアップやメンタルアップ、気分転換等の新規的促進を容易にする等の特徴がある。
さらに、図13(e)で後述する方式にすることができるほか、弾性変形体と長短の弾性突起を融合させた指曲げ突起方式にすることもでき、この場合には所望の突起配置によって、特定突起に触れる操作や摘み操作態様により、指他所望の身体部に電気的刺激付与や各種の報知情報等の付与を行い易く構成することができる。
ループ型の手指運動具30cは、弾性力を有する針金等の線状部材35cをループ状に形成してなる摘み操作部35を支持部に取付手段50を介して設けることにより、使用者が指で線状部材のループの内外周に沿ってなぞり移動しながら、大きな軌跡を描く動作によって摘み運動や指による弾き操作を効果的に行うことを可能にし、また図8で後述する手指運動具30pで示すように、エキスパンダ体操を行う態様の動作によって広範な肩甲骨ハガシ運動を行い易くし、また指弾き運動を楽しく有益にすることができる。
動力型の手指運動具30dは、任意構造の摘み操作部35に顔筋動力運動手段32を設けると共に、該摘み操作部35を噛挟み具1に取付ける作動部材32aを介して両肩の上方後方側に支持した状態で動力によって運動するようにしている。
ブロック型の手指運動具30fは、弾性変形体35hの外皮内に前記任意緩衝部材52aと、外周に複数の突起部を有する団子状の握り突起体35kとを内装した摘み操作部35を、支持部に取付手段50を介して所望方向に設けることができる。図示例の手指運動具30fは、内部に図4で既述した態様によって巻取装置38を内装保持しており、例えば取付ベース25に取付手段50を介して取付けた状態では、その伸縮部材37の引き出し端部の取付部37bに対し所望の手指運動具30を取付けることにより、エキスパンダ体操を可能にする手指腕運動具31にすることができる。他方、取付手段50を外した状態の手指運動具30fは、取付具37b側を取付ベース25又は支持部材36側に設ける場合に、前記図4で示す手指腕運動具31cと同様な手指腕運動具31として使用することができる。
またボリュウームのある手指運動具30f内には、例えば内装される握り突起体35kを介して内部に巻取装置38及び制御部53並びに電気信号付与具21等を設置し易くできる。これによれば、予め制御部53に記録又はプログラムされたトレーニング時に有益に作用する各種メセッセージを、伸縮部材37の伸縮動作又は握り動作又は指曲げ突起操作等に基づき、電気信号付与具21を作動させ所望のタイミングと内容の発信付与を行い易くするので、使用者はこの信号を受けて前記各種の運動を適正に行い易くし、また運動へのモチベーションの向上キープと有益性の喚起を活性できる等の特徴がある。また上記握り突起体35kは表面に突出させてもよく、この場合には指曲げ突起35mと同様な使用態様にでき、また図13(e)に示す構成及び使用態様にすることができるものである。尚、上記指曲げ突起35mは個別部品として形成したものを、摘み操作部35の本体部分に又は上身体運動具の所望個所に設置してもよい。
次に、図4に示す、弾性変形体35hと握り突起体35kとからなる手指運動具30h、及び巻取装置38を内装した摘み操作部35とからなる手指運動具30iは、既述の通りであり重複説明を避ける。
次に、図7に示す、ヒトデ板型の手指運動具30jは、前記手指運動具30aと同様な板状の握り突起体35kを取付ベース25又は把持部10の左右端に弾性支持手段51を介してセットすることにより、上下の握り突起体35kの全周を発声可能に摘み操作できる構成にしている。突起緩衝団子型の手指運動具30kは、突起付き弾性力を有する団子形状の摘み操作部35にしており、取付ベース25又は補助ベース25c又は把持部10等の支持部に弾性支持手段51を介して横向きに取付ける態様を示す。伸縮部材一体型の手指運動具30mは、所望形状の摘み操作部35を伸縮部材37と一体的に形成した態様例を示す。
弦弾き操作型の手指運動具30nは、任意形状の外周を形成する外フレーム54と、その対向辺に左右向きに弾き間隔を有して張設される弦状の弾き部材55とからなり、基部側の取付手段50を介して取付ベース25等の支持部に取付けられる。
これによれば使用者が噛挟み具1を銜えた状態で、手指運動具30nの弾き部材55は両肩の上方で左右方向に位置するので、弦を前後方向に奏でることによりハープ態様の弦楽器として使用できる。さらに、別の手指運動具30nを重ねて設ける際には、弾き部材55の弦方向を異ならせ所定の重ね間隔を有して設けると、異方向の指弾き運動を自ずと行いながら音利用の手指運動をより興味をもって促進することができる。
つまり、手指運動具30nは図示例に限ることなく、例えばバイオリンの弦竿部の構造態様による摘み操作部35にしてもよく、この場合には、左右の弦楽器様手指運動具30nによる音色を奏でる楽しみを喚起しながら手指腕運動を融合促進し、また奏でる際の振動も体感可能にすることによりトレーニング効果の一層の向上ができる。
次に、図8に示す手指運動具30dは、図1の手指運動具30dと同様な顔筋動力運動手段32様の動力機構を備え、駆動部32cに設けた取付部32dを装着部材8又は取付ベース25の突出片7kに着脱自在に取付けるようにしている。
図8で示すループ型の手指運動具30pは、前記手指運動具30cの応用例であり、横向き瓜型ループ形状にした複数の線状部材35cを放射方向に並べて束ね、基部側の取付手段50を介し所望の支持部に着脱自在に取付けて使用することができる。
これによれば各線状部材35cは、ループの形状及び角度を多様且つ変形自在にすることができるので、手を前後左右の広範囲に沿わせた摘み操作と弾き操作を使用者に合わせて所望に行うことができると共に、恰もエキスパンダ体操様の運動も可能になるため肩甲骨ハガシ運動等も自ずと行うことができる。(例えば、図17(a)参照)
またループ状の線状部材35cは、ハープやバイオリン等の弦楽器様に内外周に沿って指で弾く度に弦音を奏するので、音を利用したリズム運動を飽きなく好奇心を喚起して面白く利用促進できる等の利点がある。
さらに、この手指運動具30pは、その中空状の構造体の長さを利用して内基部側に所望の手指運動具30を有する伸縮部材37を設けることができ、この場合に伸縮部材37はその中途部を、中央に位置する線状部材35cに設ける支持ガイド用の支持部材36に挿入支持することが望ましく、これによりエキスパンダ体操態様(ハニパンダトレーニング)の広範な腕肩運動も行い易くする手指腕運動具31fを構成し、肩甲骨ハガシ運動及び脳トレに有効な指で弾く運動並びに、必要により微振動等の動力運動を融合した新規的有益運動を創出できる等の特徴がある。
また手指腕運動具31fは図7で示すように構成してもよく、この場合には取付ベース25又は取付杆7bに対し取付手段50又は後述する弾性支持手段51等を介して取付支持することができる。
尚、摘み操作や手指腕運動操作時の音声発声手段又は音声利用態様は、上記弦音態様に限ることなく、打楽器やピアノ鍵盤様タッチ楽器又はピアニカを含む吹奏楽器等、各種楽器態様型の手指運動具30や手指腕運動具31にすることができ、且つ摘み操作や腕操作によって奏する音声や音色は電気的に発生する電子音にしてもよい。
また装着部材8又は取付ベース25に対し、前記視界表示具18又はモニタ3m又はアイトレーニング具70等を設ける場合には、映像又は音声又は所望の信号や刺激付与手段等によって、使用者のガイダンスツール又は各種の学習ツール利用を活性し易くすることができる。
〔眼部用器具6c・視界表示具18・アイトレーニング具70〕
次に、図1,図2,図4,図7,図16等を参照し眼部用器具6cを説明する。
眼部用器具6cは、例えば左右の眉及び眼の周りの指圧ツボ等に対し、温熱機器・冷却機器・振動機器等所望装置に交換着脱自在に、各種有効刺激を付与する眼部刺激付与具17、液晶ガラスや映像フィルム技術等の任意映像手段によって視界内にAR・VR・TV・スマホ等の各種映像画像を現出する視界表示具(視界助成具)18他、後述する機能器具としてアイトレーニング具70等がある。
先ず、各眼部用器具6cの取付手段は、例えば図1に示すように顔前で上向き湾曲状をなし両基部が左右の外側非噛み部2s又は把持部10又は枕部3又は取付ベース25に直接的に、又はこれらに立設自在な取付杆7bの適所に着脱自在に設ける方式にすることができる。尚、図1の取付杆7bは、フレーム構造を利用して眉等の任意な指圧箇所に接触自在な突起部17bを設ける等他用途使用可能にでき、また取付杆7bは、眼鏡フレームに設置可能な顔の表情等を検知する反射型光センサや接触センサ等を自由に設けて並行使用することができる。
視界表示具18は、映像音声技術による視界シャッタ切換手段或はスクリーンやモニタ3m、またVRやAR・端末機画面等の視界変化手段の他、本件出願人提案に係る特開平10-118140号公報に示されるような、動体視力等アイトレーニング具や発光素子等にすることができ、噛挟みを介するウェアラブル化と各種トレーニング効果を容易にすることができる。
〔耳部用器具6d・電気信号付与具21・気象病ケア・触覚テクノロジ用機器の設置〕
次に、図1,図2,図3等を参照し耳部用器具6dについて説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用については、同一符号を付して説明を省略する。
図2に示す耳部用器具6dは、噛挟み具1の外側非噛み部2s側に取付支持される取付部材7a又は取付杆7bを介して支持される。そして、耳への作用付与手段としては、耳解し或は耳部指圧や振動等の作用を奏する耳ケア具20と、耳又は耳骨或いは口内適所等に音声或は振動を付与するスピーカ(レシーバ)等の音声付与具や発振具等の電気信号付与具21とを示している。
先ず、耳ケア具20は、耳カバー体(支持フレーム等)20a内に、耳揉み機構や耳マッサージ機構、或は振動機構、加温冷却作用或は薬剤等を付与するケア手段を選択自在に内装できる。電気信号付与具21は、スピーカ型の音声付与具である場合には、例えば噛挟み具1の把持部10に対し取付孔7hに差込支持した取付杆7bの上部側に設けることにより、耳の後方に少し離して位置させる等の音聴所望距離を簡単且つ自由に選択して設けることができる。電気信号付与具21は、録音再生機器やスマホ等の通信手段と連係させることにより、受信した音声や振動によって各噛挟みトレーニングの方法改善や学習或は歌の練習、並びに各機能器具6や操作手段26等の用法指導を利便性を有して効果的に行うことができ、また信号受発信手段の一例としての電気信号付与具21は、上記のものに限ることなく触覚テクノロジ用機器部材として利用することもできる。
尚、上記耳ケア具20は、「気象病」の改善予防に周知である、例えば耳体操手段・耳温め血流促進手段・気圧調節手段等にすることができ、これによる耳ケア具20は口に銜える携帯支持型の治療或いはトレーニング機器として使用できる。
また耳体操は、図示しない耳摘み具を耳に装着した状態で、該耳摘み具を図3で記した人力付与手段13の構成によって耳運動を自在に行うようにしてもよい。
また耳ケア具20は、耳カバー体等の支持フレーム20aに耳穴入り口に接当して正逆自在に回動することにより、例えばブラシ接触態様の擬音による波音或いはメロディを発する癒し接触発音手段(6d)を付設する場合には、近年多発している耳疲れ症候を癒すことができる。また癒し音の調節は摘み操作やエキスパンダ運動と連動してもよい。また上記接触発音手段6dは、図11(a)に示すような噛挟み具1の口角上延長部2Lを支持部材として設けると利便性のよい簡潔な構成にできる。
〔図9,図10等の噛挟み具使用例・リモコン操作と被操作体の基本事項〕
次に、図1,図6,図10を参照し、各種噛挟み具1を利用し被操作体を口操作(口舌動作)により操作する操作手段26と利用方法について説明する。上記被操作体としては、例えば、車イス・自動車・作業車両・家電・照明器具及びロボット・ドローン・玩具等並びにその被操作備品、さらにパソコン・スマホ・ゲーム等電子機器や各種画像・映像・VR・AR等画面他端末機、及び医療治療機器・リハビリ機器・触覚テクノロジ分野等があり、且つその任意な被操作部が遠隔操作(リモコン)される各種遠隔被操作用装置等がある。また乗物や作業機等の運転時や勉学仕事時の眠気予防や防止をする(以下単に眠気対応と言う)眠気対応機器並びにその機器等を有する噛挟み具1がある。
また口操作とは、口筋内外筋肉動作・顎上下左右動作・舌動作・唇動作・口鼻筋肉動作等であり、上下の歯列或いは口角部並びに口角部内皮と奥歯との挟持状噛挟み等によって、噛挟みされる噛挟み手段を介して支持される操作手段26に対し信号を受発信する各種動作を言う。
また操作手段26は、上記各口操作に伴う動作(変化)を検知し主として電気的に信号化して発信する在来技術及び今後的に出現する各種センサやアクチュエータ類がある。そして、上記センサ類は図示するものの他、光反射センサや光近接センサ等もあり、例えば口又は表情筋の動作に伴う脳波等の変化を検知する脳波検知手段にすることもでき、これによって得られる信号を触覚テクノロジによって医療治療や身体リハビリ並びに身体機能活性や各種用途に利用可能にすることができる。
つまり本発明に係る噛挟み具1とその利用方法によれば、上記脳波検知手段又は電気信号付与具21等で得られる信号情報によって、舌動操作部28に例えば図10で後述するように設けられる各種センサ素子及びアクチュエータを作動し使用できる。
また噛挟み具1を操作部26aにする操作手段26は、陸上はもとより空中や水中等すべての分野用途毎に最適化して使用され、また各種作業や運動中においても口操作によるリモコン操作をスムーズにするように製作される。また特殊使用分野としては、特に手足が不自由になると共に動きが制約される潜水服や宇宙服等の防護服内での最適化使用手段と各種使用分野毎の仕様に好適化できる利点がある。
〔図9等の使用例・噛みセンサ部・舌動操作部・リモコン等・被操作体等の具体説明〕
先ず、図6,図9,図10に示す操作手段26は、噛み本体2の噛み位置や舌動位置に設ける各種の操作部26aと、各操作(センサ)信号を無線又は有線により受けて被操作体を動作させるマイコン等を有するコントローラ(制御部)26b等からなる。
実施形態の操作部26aは、上下の歯で噛挟み操作する噛挟み手段として所定の噛み位置に設置されて噛挟み状態の変化を検知する噛みセンサ部27、及び舌の動きで操作する舌動用操作手段として、内側非噛み部2b位置に舌動部5を有して設置され舌の動き(変化)を検知する舌動操作部28である。このほか操作部26aは、口角筋や口輪筋或いは鼻等の外皮や内皮の動きを検知する筋肉センサ、また呼吸による息の調節変化や口内の圧力変化等を検知する気圧センサ等にすることができる。
またセンサには顔表情の変化、例えば口操作に伴う口唇形状や鼻周り眼周りの外皮変化を捉えるカメラの映像信号、或いは意識的な発声や操作時に生ずる音を捉える音声信号や、各操作時に特定的に頭脳に生ずる脳波を信号として検知する脳波センサ等がある。尚、上記操作手段26は単独又は組み合わせて使用することができると共に、図10他で後述する形態構成と融合使用することができる。
図示例の操作部26aは、噛みセンサ部27を左右の噛み部2aに設け、舌動操作部28を舌動部5の前側に着脱自在に設け、両センサによる検知信号によってコントローラ26bを介し被操作体を制御操作することができるようにしている。
これにより動力走行型の車椅子等の被操作体を運転する場合に、操作手段26を備えた噛挟み具1を使用する使用者は図9,図10で後述するように、噛みセンサ部27の噛挟み操作又は舌動操作部28を舌動操作することにより、その操作に対応した各信号によってコントローラ26bを介し、手又は足による十字操作と同様な被操作体の操作を自由に行うことができる。
尚、操作部26aと別個に構成する場合のコントローラ26b及びモニタ3mまた機能器具6等の付属用具は、前記取付杆7bや噛み本体2の所望箇所を利用することにより、使用者毎に異なる顔に対し噛挟みされる噛挟み具1から所望使用位置に正確に支持することができ携帯移動使用に利便性を有すると共に、簡潔で安価な支持構造にすることができる。
〔触覚テクノロジ・脳波・ニューロナビ・視界助成具・医療治療リハビリ・健康〕
また噛みセンサ部27用の操作手段とし、例えば汎用通信手段であるモールス信号を使用可能にすることにより、手や舌又は発音入力とは別途に噛み数や噛み質の選択による信号によって会話や入力をすることができ、且つ操作内容を変換しモニタ3mや視界表示具18に文字や図形として表示し並行使用することもできる。
図7に示す視界表示具18は、噛挟み具1の噛挟みによって眼鏡と同様に眼前に支持することができる。また視界表示具18は、スクリーン透過を介し前方を視認しながら同時に表示される内容を視認できるタイプ、例えばウェアラブル端末スクリーンにすることができる。
尚、視界表示具18は、上記簡易軽量タイプに限ることなくヘッドマウント型やメガネ型にすることができ、この場合にはメガネツル様の補助支持部材又は耳掛け用のゴム紐等の簡易型の装着部材8にすることもできる。
一方、図示する噛挟み具1と操作手段26とを備える構成によれば、触覚テクノロジで検知又は発信される信号や脳波を舌センサ28sに相当する部位又は口内任意部位において支持される信号受信操作具によっても確実に動作させることができ、この場合の操作手段26は操作部26aを信号受信動作型として多様な形態で利用可能な新規的触覚テクノロジツールを創出する利点がある。尚、上記脳波利用手段は、例えば、頭部に装着されて脳波を測定する器具(ヘッドセット)と、スマホなどで使用するアプリを組み合わせて使用される、例えばニューロナビとよばれるようなシステムを利用応用してもよい。尚、視界表示具18としての画面ケース18を上身体装着手段としての噛挟み具1に設置して利用する態様を、図15,16に示すと共に、各種アイトレーニング具70を利用する態様を図18に例示する。
〔図8の顔筋動力運動手段32と手指運動具30と装着部材8の利用〕
次に、図8を参照し噛挟み具1を装着部材8に設ける噛挟みトレーニング器具1aと手指運動具とその利用方法の実施形態について説明する。この噛挟みトレーニング器具1aは、前記舌動部5の構造を備える噛挟み具1を、公知の取付手段40を介し装着部材8に着脱自在に取付けられる。上記装着部材8はU字形状の取付杆(横連結部材)7bの左右端側に設ける取付部材7fに、噛挟み具1の左右端を係脱自在に取付ける取付手段40(7)と、つる部41を折畳自在に連結する左右の折畳部41aを備えている。取付手段40は、内向きに対向して噛挟み具1の両端を回動調節自在に且つ係脱自在に係止する係合部材40aと、取付部材7fに固設されるホルダ40bとからなり、取付手段40を利用して、例えば把持部10やホルダ40bに前記機能器具6や付属品3m並びに発光体26rや後述するアイトレーニング具70等を所望位置に支持することができる。
上記構成において口角上延長部2Lを有しないシンプル型の噛み本体2又は後述する噛挟み具1fに設ける場合には、口角上延長部2Lは噛み本体2に設けることができる一方で、取付手段40の構造を利用して例えばホルダ40bに設けてもよく、この場合は口角上延長部2Lを動力的に動作させる動作機構を設けることにより、顔への押接刺激を自在に付与し、ほうれい線消しに有効な所定ストロークの前後運動や円運動を行い易くできる等の利点がある。
また噛挟み具1fは、バルーン又はボール状又は椀状又はリング状又は箆状等任意形状の舌動操作部28を、線径の小さいバネ部材からなる噛み部2aを介し外側非噛み部2sと弾力的に伸縮可能に連結した舌トレーニング用にすることができる。
これによる噛挟み具1fは、使用者が左右の噛み部2aを緩く噛挟みした状態で、バネ負荷に抗し舌動操作部28を矢印方向に動かす舌運動やなぞり撫で運動と、舌動操作部28を口蓋スポットに弾力的に押圧する舌圧強化運動等を行い易くできる。
従って、在来のチュウイングガムを押し潰す等の煩雑さを不要にし、また口内との着脱が面倒なマウスピース型や前歯前唇噛挟み型グッズに替わる、簡潔安価で使用し易い低位舌改善用グッズとして最適化することができる。
尚、舌動操作部28はタフポリマ等によって弾力的復元可能に変形する構成にでき、またバルーン構造にする場合は内部エアーを圧力調節自在に供給すると、動力的に顎を上下させる顎運動型の噛挟み具1にすることができる。またこの種構造体は、内部に噛挟み又は舌の動作によって発電作用を奏する発電素子や装置を設置し易くすることができ、且つ舌の力を例えばバルーン他を舌押動する際の舌圧測定用の器具化を噛挟み利便性を有して図ることができるので、嚥下力強化用のトレーニングに利用し易くすることができる等の特徴がある。
図8の手指運動具30dに設けられる顔筋動力運動手段32は、図1に示すものと同様の回転運動機構、所望振動機構等からなる駆動部32cと、該駆動部32cを取付部材7f又は噛挟み具1に接続する取付部32dと、駆動部32cに支持されて作動自在な弾性力を有する帯板状或は丸棒状の作動部材32a等から構成される。
上記顔筋動力運動手段32は、噛挟み具1を銜えた状態で駆動部32cの操作スイッチを選択操作することにより、作動部材32aを正転又は逆転又は上下運動をウェイト32bの振動増幅作用を付加して口に強く伝えることができる。
図示例の手指運動具30dは、顔筋動力運動手段32になる分部を図1示すものと同様の握り突起体35kで覆うことにより、摘み操作をする際に動力刺激を体感しながら突起弾力に抗して握る(摘む)効果的な手指腕運動を創出することができる。
尚、図示例の取付ベース25及び手指腕運動具31等には、前記手指腕運動具31fタイプ他のものを取付けて使用することができる。
〔IOT技術利用の展開法・子供への使用喚起対応策〕
尚、顔筋動力運動手段32による運動は、一定又は不定の押接又は振動を切換自在に設けることが望ましく、また作動部材32aには子供達が興味を示す例えば風船等の玩具品を取付け自在にする等興味を喚起するデザインにしておくことが好ましい。
また噛挟み具1の多様なトレーニングに、前記した画像や音声を利用したウェアラブル端末の使用や、視界助成具18や発光体26r或はアイトレーニング装置の使用を、手指運動具30又は手指腕運動具31に融合するように構成すると、各種トレーニングをより楽しく有意義に促進することができる。
さらに、動力使用型の各種作用付与手段12や上記作動部材32aの運動は、近年開発されているIOT技術を利用融合して行うことにより、使用者がパソコンやスマホを介して所望の駆動部32c並びに作動部材32aの各種運動を自由に選択して多様なトレーニング及び学習やパフォーマンス、また医療治療やリハビリ・健康ケアを容易にすることができる。従って、IOT技術使用型の新規な噛挟み具1の用途開発とツール開発を可能にすることができる等の特徴がある。
〔図1~図8の噛挟み具1の作用効果のまとめ・3時間以上の噛挟み継続使用可能〕
ここで、所望の噛挟みトレーニングを可能にしながら同時に手指運動具30及び手指腕運動具31等を設置できる本発明に係る作用効果について纏めて記す。
以上のように構成される噛挟み具1は、左右の噛み部2aを接続する舌動部5の左右基部側に、口角接触部2kから後方噛み距離Lを有して噛み部2aを設けることにより、使用者が左右の口角接触部2kを左右の口角後縁Kに接当させて口に銜えたとき、口角後縁Kの側方にある奥歯から後方噛み距離Lを有した口奥側にある最奥歯側によって噛み部2aを速やか且つしっかりと噛挟みをすることができるので、口角接触部2kが口角後縁Kを押接する痛みや強い口角押接反力を生ずることなく、笑顔状態の口角接触刺激を好適に付与しながら適正噛挟み姿勢を容易に維持できる。
さらに、この噛挟み具1は噛み部2aの前部に上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wを設けているため、使用者が噛挟みを一時的に緩めた場合でも、口角接触部2kを口角後縁Kから大きく離間させることなく噛み本体2の前側移動を規制し、また顎を上げる再噛挟み動作によって、手による前記噛挟み装着操作(噛挟み直し操作)を要しないで適正噛挟み姿勢に復帰保持し口外れを防止できるので、長時間にわたる噛挟み具1の使用を行い易くする等の特徴がある。
そして、噛挟みトレーニング中における会話も従来のものより行い易くなるため、使用者は飽きや大きな不便を生じ難いトレーニングを長時間継続することができる。
即ち、噛挟み具1を噛挟みながら約3時間のパソコン操作作業を実験したところ、噛み難さや不都合を生じることなく、且つ飽きと苦を伴うことないやる気爽快感と眠気を生じない覚醒状態で気分を前向きに切換える作用の活性(陽気気分転換作用)を伴いながら使用できることを体感確認することができた。
このことからも、誰でも少なくとも30分以上数時間にわたる噛挟みを簡単容易にすることができるものであり、機能器具6又は付属品3mを噛挟み具1に装着した状態での長時間にわたる使用を上記のような陽気気分転換作用を有しながら、その使用効果を十分に発揮すると共に、陽気気分転換の効果は脳科学で提唱される脳トレに繋がる利点がある。そして、この利用態様において手指腕運動具31等を併設して融合使用する場合は、その作用効果をさらに相乗化しながら使用できる利点がある。
また口角上延長部2Lに顔前押接部2qを備えた図6で示すような噛挟み具1では、唇閉鎖動作によって左右の鼻翼周りやホウレイ線を押接可能にできるため、鼻孔内奥の拡張と拡張意識と鼻呼吸活性が実感できるので、覚醒感覚と新規的な鼻呼吸の爽快感を伴いながら、口角接触部2kや顔前押接部2q等による顔接当刺激の変化も体感しつつ、パソコン他の各種ながら作業を楽しく有意義にすることが確認できた。
〔実施形態の噛挟み具1の噛挟み運動の態様と噛挟みパターンの定義と特徴〕
ここで、本発明に係る噛挟み具1を実際に口に銜えた際の噛挟み運動について、用語の定義と成果の概要を纏め付記しておく。先ず、文中の噛挟み運動はハニトレのベースであり、例えば、A.顎の上下運動に伴う唇又は歯による噛挟み作用、B.顎の前後運動に伴う唇又は舌による噛挟み作用、C.顎の左右運動に伴う噛挟み作用、D.口角部筋肉の上下運動又は引き締め緩め運動に伴う噛挟み作用、E.舌で舌動部5を押動又は掬い上げる運動に伴う噛挟み作用、F.舌で舌動部5を任意方向になぞり撫でする舌撫で運動(舌運動)に伴う噛挟み作用、G.伸ばした舌先によって舌動部5を引き戻し移動させる舌引戻し運動に伴う噛挟み作用、H.上記各部に必要により静的又は動的又は外力付与等の負荷を付与する荷重付与運動による噛挟み作用等があり、これら噛挟み運動パターンを単独又は複合的に行うことにより種々の噛挟み作用を体感する。
そして、図5,図6で既述の噛挟みパターンを選択又は融合すると、噛み部2aや舌動部5並びに口角接触部2k或いは口角上延長部2L等の所定部構造が単独又は複合的に機能し、且つ強弱自在な噛挟み運動や、舌Dを舌動部5の形状に沿って自由になぞるように動かして行う舌撫で動作等の舌運動、口角接触部2kを上下の口角筋によって噛挟みする口角噛挟み運動、並びに付設付加機能構造としての口角上延長部2Lや押接器具14等による押接・指圧等の特定運動を並行することができる。
また噛挟み具1は、各種の顔筋(口輪筋・顎筋・頬筋・鼻筋・眼筋・舌筋・歯茎筋・頭首筋・耳筋等々)に所定負荷又は非日常的運動を付与し、且つ上記噛挟みパターンは噛挟み具1の特定的な構造形状によって使用者が簡単に選択できるため、多様な噛挟みトレーニングの創出と成果の向上を図ることができる。
〔噛挟み具・滑舌棒の効能利点の総論と利用展開・ハニトレのポイント〕
一方この噛挟み具1は、例えば医学的な知見から推奨されている、「舌先を口蓋のスイートスポットに吸い着けたのち、強く元に弾き返す舌の上下反発運動(ポッピング等)」を舌動部5(内側非噛み部2b)に支障(邪魔)されることなく自由にすると共に、噛挟み具1の適正噛挟み姿勢のキープが容易にできるため、噛挟み運動と舌運動との相乗効果を高めることができた。
つまり、左右の噛み部2aから舌動部5を下向き又は上向きに湾曲させる噛挟み具1は、舌動部5の前端部を下前歯から後方に離間させた状態で口腔底又は口蓋に沿って近接させる噛挟み具1は、噛挟み姿勢において舌を舌動部5内を通し舌先を前端部や前歯に接当させない楽な通常噛挟み姿勢から、舌先を速やかに上あごに吸い着ける動作ができ、こののち舌動部5に支障されることなく口を開けた状態でも強く元に弾き返せるので、噛挟み具1の口外れなく連続的な舌ホッピングトレーニングをすることができ、また舌動部5の接触感覚を介しホッピング運動の誘発も可能になる。
また舌を舌動部5に沿ってなぞり撫で動作をしながら口腔底又は口蓋の断面形状に沿う舌回し運動や舌前後運動、及び舌を口唇から大きく伸ばし出すベロ出し運動をしながら特定発声する、例えば「ア(カ)イウベ体操」等を噛挟み具の口外れを生じることなく多様にできると共に、舌筋他関連筋の強化と滑舌をよくすることができる。
従って、本発明による噛挟み具1は、銜えるだけで舌筋や口輪筋等の口筋強化並びに口唇閉鎖力の強化を簡単におこなえるので、睡眠中の口呼吸や無呼吸の防止・唾液枯渇防止等の健康促進効果並びにリップトレーニングや滑舌改善等の向上を図ることができる。
尚、上記推奨されている舌のホッピング運動は、近年特に顕著とされる口輪筋及び舌筋等の口筋力の低下や低位舌に伴う、ドライマウス症候群・睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害、及び免疫力低下に伴う弊害を改善予防すると言われるものである。
〔近年のスポーツ理論・マインドフルネス・噛挟み具作用・運動選手・宇宙飛行士〕
一方、前記米国スポーツ理論によれば、「短距離走等において顔筋を笑顔状態にすると心身のリラックスに繋がり、記録改善更新に繋がることが実証された。」とあることから、各自が行う各種運動も、顔筋トレによるリラックスや口角上げ刺激運動等に基づく笑顔意識キープによって並行すること(ながら運動)にトライしたい。
つまり、この点に鑑み改善した本発明に係わる噛挟み具1は、噛挟み時に口角を押接等の接触刺激によって笑顔状態や前向き意識を体感可能にすること、噛挟み位置ずれや口外れを抑制し安定的に長時間の噛挟みすることを可能にするので、スポーツ娯楽はもとより教育学習並びに自己トレーニングやマインドフルネス用ツールとして好適化できる。また多様な機能器具(ツール)使用の促進を図と共に、その利用方法の開発誘導を通して上記各分野での使用はもとより、例えば、宇宙飛行士や潜水士並びに水泳選手などの未着手分野での使用も展開することができる。
〔IOT技術使用型他治療器・補助機器トレーニング・携帯利便性・パターン学習〕
さらに、この噛挟み具1は、その噛挟み姿勢において機能器具6や付属品3m及び操作手段26を、外部から保持したり顔にテーピング保持をすることなく、簡潔で安価な構成によって使い易く携帯可能に支持することができる。また必要によりこれらの支持装着物を操作手段26によって口からリモート操作したり、各種被操作体の噛挟み具1による操作利用を促進する新規的な使用分野を提供する等の利点がある。
上記使用分野の一例としては、近年実用化されて周知のIOT技術との融合利用があり、この場合には、使用者がパソコンを介し所望の運動並びに音声や光や香等を自由に選択制御して同時活用をする等のIOT技術使用型の新規な噛挟み具1や噛挟みトレーニング器具1a及びトレーニング方法等に興味を喚起しながら開発することができる。またこの際に用いる噛挟み具1は、本体の一部又は全部を透明或は半透明部材にすると共に付属品3mの特性を視覚化し、所望の付属品が有する機能を各種の噛挟み具毎に融合させるトレーニングをより楽しく有意義にすることができる。
また噛挟み具1に前記治療器や補助機器等を設けて使用する際には、トレーニング時に人が発する声や顔筋或いは血流血液情報等のデータを、例えば、各対応する適宜な検査装置によって検出しパソコン・スマホ等を用いたモニタやパターン学習の構築により、よりよいトレーニングへの発想や改善を行うことができ、また医療や治療分野等への新たな利用も創出する。さらに、滑舌・ボイス・カラオケ等発声トレーニングを行うとき、噛挟み具1と共に音声ガイドや録音・録画等の補助機器を用いながら、各種単語や格言・フレーズ或いはオノマトペ等を体系的に実践し、その発声特性の把握やデータの蓄積改善を図ることにより、このトレーニング分野の研鑽構築と促進を容易にすることができると共に、この分野学の新規な開発と展開を図ることができる。
〔図9の分割型噛挟み具とリモコン用操作手段・舌動操作部・触覚発信手段〕
次に、図9~図13に示す第2グループ類の各図の概要と各実施形態を説明する。
図9は分割型の噛挟み具1と各種操作手段26の実施形態を示し、図10は筒状の舌動操作部28と噛み部2a等をシリコン等の合成樹脂製によって一体的な噛挟み具1と操作手段26として構成する実施形態を示し、図11~図13はさらに各種別実施形態の噛挟み具1と操作手段26の各態様を示す説明図である。
先ず、図9の噛挟み具1は、その噛み本体2を内側非噛み部2bを接続部材2xとして中央本体にしており、その両側に側本体としての把持部10と枕部3を形成する被接続部材2yを接続して構成している。接続部材2xは、舌動部5の基部両側に後屈曲部5cを介して上記把持部10を挿入支持する軸部2jを形成し、且つ口内噛挟み手段として軸部2jの基部側を薄噛みトレーニング用の噛み部2aにしている。
一方、被接続部材2yは、上記軸部2jにスライド自在に挿入する取付孔2zを穿設しており、その側本体の外周に厚噛み部2cと把持部10と枕部3とを一体的に形成している。また把持部10の内部には、前記コントローラ26b或は任意な付属品3m等を設置又は収納可能な中空の収納部10sを形成している。
把持部10は、径小な内側端から径大な枕部3側に向けて、例えば図9(c)に示すような断面を有する錐形状によって形成しており、その内側寄りに噛み部2aの直径(噛み厚)より数ミリ程大きい厚噛み部2cを設けている。つまり、この噛挟み具1は、前記図1に示すものと同様に背面視又は正面視において、例えば噛み部2aの上下方向の噛み厚(上下幅)が5ミリ程度である場合に、厚噛み部2cの噛み厚は7~15ミリ程度に順次変化させるように形成している。また噛挟み具1は、その平面視形状を把持部10を中心として略逆ヘ字形状をなすと共に、前後方向の噛み厚(前後幅)を7ミリ程度から20ミリ程度に順次変化させて形成している。尚、接続部材2xが3ミリ程度又はそれ以下の場合は、把持部10側に薄噛みトレーニングを行う噛み部2aを設けることが望ましい。
以上のように構成される噛挟み具1は、把持部10を接続部材2xに左右方向移動調節自在にしているので、図9(a)に示す実線位置では歯列Bに5ミリ程度の噛み厚を有した噛み部2aを臨ませて薄噛みトレーニングを行うことができ、且つここから把持部10を内側移動させることにより、厚噛み部2cによる7ミリ以上の噛み厚による厚噛みトレーニングを行うことができる。尚、接続部材2xの直径を3ミリ以下にする場合には、把持部10側に直径5ミリ程度の噛み部2aを厚噛み部2cに隣接させて一体的に形成してもよいものである。また薄噛みトレーニングと厚噛みトレーニングの切換えは、舌動部5の左右幅を変更して行う噛み位置切換手段にすることができる。さらに、この噛挟み具1は把持部10を接続部材2xの軸部2jに挿入しているため、図9(c)に示す実線位置から舌動部5の口内姿勢を変えることなく、90度回転させた2点鎖線にすることができ、厚噛み部2cの噛挟み面を異ならせて噛み厚を変更することができる。
即ち、図示例の把持部10は、上下方向の厚さ(上下幅)を小とし前後方向の厚さ(前後幅)を大としているので、把持部10を略90度回転させた2点鎖線姿勢で噛挟みすると、実線姿勢で噛挟みする場合に比べてより厚噛みを可能にする。尚、把持部10は舌動部5に対し略90度ねじり回転操作を可能にする材質と構造にできる。
そして、把持部10は、平面視において内側を小幅とし外側を徐々に大幅にした流線形状の把持部10となし、その外側端に肉厚な枕部3を形成しているため、使用者は肉厚で大幅な枕部3とその近傍を安定的に把持した状態で噛挟みを行い易くする。
次に、図9(d)を参照し上記噛挟み具1の利用態様例並びに他の実施形態等について説明する。この噛挟み具1は、輪ゴム(ゴム紐部材)や紐或は針金等からなる装着部材8を、把持部10の所望箇所に係脱自在又は一体的に取付ける貫通孔或は凹凸状の支持部2eを設け、噛挟み具1の顔への装着を可能にしている。
さらに、噛挟み具1は図9(d),図1に示すように、左右の把持部10側に2点鎖線で示すような装着部材8を着脱又は一体的に設けて使用可能すると、入れ歯の人でも楽に使用でき日頃鍛え難い顔の筋肉を強制的且つ楽に鍛えることができる。
図示例の顔筋動力運動手段32は、帯板状或は丸棒状の弾性力を有する作動部材32aを把持部10側から側方に向けて所定長さで延長させると共に、その自由端部にウェイト(バランスウェイト)32bを設ける構成となし、顔(頭)を上下左右に動かす顔運動に基づく振動エネルギ及び遠心方向エネルギをより増大させる。
そして、作動部材32aは、回転運動機構、振動機構、往復運動機構等所望の動力機構(駆動部)32cを設けて作動させると、この場合には運動動作に基づくウェイト32bを有する作動部材32aの共振運動を大きくし、噛挟み姿勢の噛挟み具1を介し運動負荷を口及び顔の筋肉に効率よく伝えるので、新規的多様なトレーニングを創出することができる。尚、舌ガイド体28aは、図9(a),(b)に示すように舌動部5に着脱自在に取付ける構造と、図9(d)に示すように舌動部5として予め一体的に形成する構造とにすることができる。
また筒状の舌ガイド体28aは必要により、その先端部の左右方向中央に舌先で押接操作自在な舌押動センサ28pを操作し易く設けることができる利点がある。また舌動操作部28は、上記図示例のものに限定することなく、例えば後述する図10で示すような形態によって構成してもよい。また各スイッチ構造は薄膜フィルム回路スイッチング技術等を好適に利用することができる。
〔図9の噛挟み具1を操作手段26にする・舌動センサと噛みセンサ等の構造〕
次に、図9を参照し噛挟み具1に設ける操作手段26の具体実施形態について説明する。図示例の操作手段26は、前記図1,図4(a),図6に示すものと同様の操作部26aと、被操作体を動作させるコントローラ(制御部)26b等からなる。先ず、左右の噛み部2aに設ける操作部26aの噛みセンサ部27は、所定値以上の噛み圧の有無によってON,OFFする歯圧型スイッチとなし、舌動操作部28は舌Dによる所定値以上の舌圧の有無によってON,OFFする舌圧型スイッチとしている。この舌動操作部28は、舌動部5の前部側(舌先側)に舌先を差入れ自在な筒状又はリング状の舌ガイド体28aを設けてセンサホルダとし、その内周に沿う所定位置に所望の舌圧型スイッチを配設している。図示例の舌ガイド体28aは、口蓋に沿う湾曲断面形状の上ガイド部28bと、口腔底に沿う形状の下ガイド部28cとを上下に接続した筒状体にしている。また舌ガイド体28aの前縁部28dと後縁部28eとの間で形成される前後面幅は図10で後述するように、上ガイド部28b側を下ガイド部28c側より大きくすることにより、口内への舌ガイド体28aの設置を行い易くし且つ舌を挿入して行う舌運動スムーズに大きくすることができるようにしている。
尚、舌ガイド体28aは、図9(a),(b)に示すように舌動部5に着脱自在に取付ける構造と、図9(d)に示すように舌動部5として予め一体的に形成する構造とにすることができる。また筒状の舌ガイド体28aは必要により、その先端部の左右方向中央に舌先で押接操作自在な舌押動センサ28pを操作し易く設けることができる利点がある。また舌動操作部28は、上記図示例のものに限定することなく、例えば後述する図10~図13で示すような形態によって構成してもよい。また各スイッチ構造は薄膜フィルム回路スイッチング技術等を好適に利用することができる。
一方、コントローラ26bは、操作部26aと接続するリモコン送信部として把持部10に形成した収納部10s内にコンパクトに纏めて収納している。図示例の噛挟み具1は、左側の把持部10内にボタン電池等の電源部26cを収納し、右側の把持部10内に出力ポートを有するマイコン制御部26dを収納している。尚、噛挟み具1の操作手段26の具体例は、特許文献3のものが好例であり、車椅子等の被操作体が備える前後左右の操舵駆動モータを所定動作させるように構成容易にすることができる。
〔図9の操作手段26による車椅子等の噛み操作・舌操作の各パターン例〕
従って、上記のような操作手段26を備える噛挟み具1を利用して、電動型車椅子を制御(運転操作)したい場合には、舌が舌圧スイッチをONにしない中立位置のときは、車椅子の走行装置にブレーキがかかる仕組みにし、舌を動かして上側の舌圧スイッチをONにすると車椅子が前進し、下側の舌圧スイッチをONにすると後退し、上側と右側の舌圧スイッチをONにすると前進しながら右旋回し、上側と左側の舌圧スイッチをONにすると前進しながら左旋回し、同様に下側と右側の舌圧スイッチをONにすると車椅子は後退しながら右旋回し、下側と左側の舌圧スイッチをONにすると後退しながら左旋回する等の操作し易い舌操作パターンにすることができる。
これにより運転者は、手足を使用することなく、意図的に全方向に動かし易い舌による全方向(十字方向や前後方向等)の操作を的確に行うことができる。
この構成において噛みセンサ部27は、例えば、左噛圧スイッチをON・OFFすると、例えばメインスイッチを作動・停止させることができ、右噛圧スイッチをON・OFFすると、後述する発光体(ライト)26rや警報器等の付属品を自由に入り・切りすることができる。
尚、噛みセンサ部27や舌動操作部28の操作は、左右等の噛み位置の選択操作に合わせ、例えば所定時間当たりのそれぞれの噛み数や噛み方の組み合せ選択操作を図ることにより、操作信号の多様性を向上させることができる。
また噛み時間の長短と噛み回数の組み合せの信号化を図る場合には、恰もモールス信号のような操作パターンを容易に創出することができる。つまり、公的通信言語であるモールス信号手段は、噛みセンサ部27や舌動操作部28用の操作手段として好適化することができ、モニタ3mや所望端末機器等への文字変換表示(点字変換も含む)、或いは図2,図4,図7に示すような視界表示具18並びにVR・AR・TV機器等にも簡単に表示することができる利点がある。
また舌によって口腔内で発声させる特定音や噛挟み時に生ずる特定ボイス音を、音(振動)センサで検知して予め録音登録した変換信号によって通話操作可能にする等、操作の多様性や入力の多様性を簡単に向上させることができる。
また舌動操作部28は、上記のような舌圧型スイッチを舌ガイド体28a内の上下左右所用箇所に所定数配設できるが、これに限定することなく舌の位置を検知する近接型スイッチや、形状変化を検知する繊維織物や軟質プラスッチック材で舌の動きを検知する接触センサ、また触覚テクノロジで利用される光反射センサ等の任意なセンサ手段にすることができる。また図10で後述するような舌の前後方向の移動又は押動を検知するセンサ手段を付加して多様操作を図ることもできる。
従って、この操作手段26によれば、噛挟み具1に装着される各種の機能器具6や視界表示具18或いは触覚信号付与手段等に対する操作も、手を使うことなく口操作運動によるリモコン操作を簡単確実に行うことを可能にする。
そして、舌の前後方向の移動又は押動を検知するセンサ手段を付加する場合には、口を開けて舌を前方にすばやく突出させる自然な自由動作によって、例えば、緊急ブレーキや停止等の危機対応操作に適応でき、またゲーム機やハンドル操作時等で両手が塞がっている場合の第3の手として、射的やスクランブル対応等の緊急操作に好適化することができる。また舌を自然体に戻し休める復帰姿勢(操作休止状態)では、中立操作位置として好適化させることができ、操作性を向上させながら誤動作を防止し長期使用を可能にすることができる。また舌動操作部28は、口腔前方に舌で支持することなく湾曲形状の舌動部5又は上歯内係合部2w等を利用すると簡単に設けることができ、且つ舌に接触しても動じなく口内支持することも可能にして、誤動作を防止し操作性を向上させることができる等の利点がある。
以上のように操作手段26を有して構成される噛挟み具1は、ゲーム機やドローン等で多用される十字方向操作やマウス操作、並びにパソコンやタブレット・スマホ等のキー入力操作等も口操作によって可能にすることができるので、ゲーム機やパソコン・スマホ・テレビ・イメージ画像・VR等の被操作体や視界表示具18の活用を容易にすることができる。そして、実施形態の噛挟み具1は、操作手段26の使用時に各種のトレーニングやハニトレ等を自ずと促進できる利点がある。また各実施形態の噛挟み具1は、前記舌動部5と曲げ構造4或いは上歯内係合部2w等を有して構成しているため、手で持ち変えて行う噛み直しを抑制しながら数時間にわたる噛挟みも楽に継続することができる。また各種機能器具6の使用も他所に取付けて支持することなく、噛挟み具1を銜える動作によって顔に簡単に装着できそのまま携帯移動しながら利便性を有して使用することができると共に、必要により被操作体として構成される各種の機能器具6等も操作手段26によりリモコン操作可能にすることができる。
〔舌動操作部28の作用、端末・触覚利用、トレーニング手法等新規テーマの創出〕
このように噛挟み具1を操作部26aとして使用(利用)する方法において、噛み本体2の舌動部5に、舌の動作を検知するほか舌や口蓋等の口内適所に特定刺激や信号の付与(以下単に触覚信号付与と言う)を可能にする舌動操作部28を安定的に口内支持できるので、使用者が舌を上下左右又は前後に動かす舌運動と舌休止を無理なく簡潔で安価な構成によって可能にすることができる。これにより舌が舌動操作部28を強く押動又は接触したとしても、舌動操作部28は口腔内で設置位置を大きく変動することなく支持されるため的確な操作や信号検知を確実にすることができる。
従って、舌動操作部28を舌上に直接的に載せたり、前歯や前側口唇で噛挟み支持する従来型の舌動センサ部のように、舌や口の操作時運動に伴う位置ずれによる誤動作を抑制して、操作精度を高めることができ、且つ複雑なセンサ支持構造にすることなく簡潔で安価な操作手段26を構成できる等の特徴がある。
さらに、噛挟み具1に必要により装着される各機能器具6を操作手段26によって操作可能にする場合には、ビジネスや家事並びに他の活動を行う手を休止することなく、機能器具6の機能作用を自在に発揮しながら併行使用(ながら使用又はながら運動と言う)することができる。そして、機能作用による成果に合わせ、舌運動に伴い滑舌や顔筋等のトレーニングも自ずと行うことができるので、顔感覚器官の改善やケアを通し心身の感性感覚も活性化することになり、楽しく有意義な人生創造を創出する生活ツールとして最適化することができる等の特徴もある。
また上記のようなスキルアップトレーニングの促進は、パソコンやスマホやウェアラブル端末並びにIOT・VR・AR・TV・触覚テクノロジ等を利用したトレーニング補助(助成)技術、及びトレーニング手法や展開技術等の開発により噛挟み具利用分野における新規テーマ創出も可能にする。尚、触覚テクノロジ分野では、例えば舌表面の適所に微弱電流をコントロール付与することにより、味覚等の舌機能の改善を図ることや、電流コントロール利用による強制反射的な舌運動を通して舌機能や脳機能の活性を図ることができる等多様な使用を可能にする。
〔利用テーマと各種技術・照明・装飾・ランプ・耳石運動・コントロール・宇宙服〕
次に、左右の噛み部2a又は口角接触部2k又は口角内接触噛挟み片5h等の口内噛挟み手段を、内側非噛み部2bによって接続する噛挟み具1において、口内噛挟み手段と外側非噛み部2sを備える噛み本体2に、ランプ又は照明又は装飾又は信号伝達用等の発光体26rを取付けて使用する噛挟み具の利用方法について説明する。
この噛挟み具1は、噛み本体2の噛挟みを介し発光体26rを顔又は身体の適所適正位置に簡単且つ安定的に支持すると共に、発光体26rの携帯移動使用を手が塞がっている場合でも利便性を有して使用することができると共に、発光体26rを口で支持するため手足の他使用を自由にする利点がある。
従って、両手が塞がっている状態やヘッドライトとは別の局所照明を要する場合、並びに夜の散歩や探索をするときの照明利用、また各自が懐中電灯代わりに泳ぎながら使用する水中使用、点灯状況を変化させて情報伝達する報知手段、その他噛挟み具1を介した触覚テクノロジ利用やモールス信号利用によるパフォーマンスやショータイム利用等、いずれの場合も噛挟み具1の噛挟みを介し利便性良く携帯使用することができる。
また動きが制約される潜水服や宇宙服等防護服内でのリモコン操作用噛挟み具1として好適に使用することができる。
〔電気信号付与具開発と座りっぱなし防止手段・アンチエイジング・耳石運動〕
一方、NHK放映のNASA研究報告では、「長期座りっぱなしの弊害を避けるうえで例えば30分毎に意識的立ち上がることが、耳石運動を強制的に継続活性し筋肉老化を抑制するアンチエイジング術なる。」であった。然しながら、立ち上がる重大性が分かったとしも、IT機器操作作業や勉学等の座り時間中において、30分毎に意識的に立ち上がることは難しく耳石運動を習慣化する好適手段が求められ、この解決のための好適ツールと利用手段が課題とされる。
上記背景において本発明に係る噛挟み具1は、タイマ手段或いはIOT手段やスマホ利用により、例えば30分毎等の所望時間に操作手段26或いは舌動操作部28や噛み本体2に振動等の指令動作や音声、或いは触覚信号付与手段の触覚テクノロジ使用型超音波等によるアクション(報知)信号を使用者に付与し易くする報知手段の設置を簡単容易にすることができる。
これによりスピーカ等の電気信号付与具21を備える噛挟み具1は、例えば、IT機器操作作業や勉学等の座り時間中において、所望の信号を適時適切に付与可能にすることができるため、この付与又は所望付属品の供給に基づき意識的な立ち上がり動作を促すことができる。またアンチエイジングに好適な耳石運動等を行い易くする。
また舌表面に微弱電流の付与を容易にできるため、舌運動或いは味覚等の舌機能の改善に好適化させると共に、多様な使用を可能にする。
さらに、噛挟み具1に設置する電気信号付与具21は、タイマ手段或いはIOT手段やスマホ使用により、例えば30分毎等の所望時間の報知動作、並びに舌動操作部28や噛み本体2に振動等の指令動作や音声や収録メッセージ発信操作、或いは触覚テクノロジ使用型として触覚信号付与手段や超音波等によるアクション信号操作を容易にすることができるため、口に銜えた噛挟み具1を介し使用者の意識的な動作を促進し易くする。
また上記音声や振動等の指令動作は、口角上延長部2Lから伝えることも可能であるため、動作型の噛挟み具1の多様使用を促進できる。そして、報知動作等の報知手段を備える噛挟み具1は、噛挟みしないで机上等に仮置きされる仮置き姿勢においても報知動作可能にすることができるため、非噛挟み時の耳石運動促進ツールとして、また任意メッセージ音声発信具等として多用途活用を広く可能する利点がある。
〔付属品3mの各種と利用態様・収容・担持・花粉症・舌下療法と相乗効果の開発〕
次に、噛挟み具1に各種の付属品3mを取付けて使用する付属品利用構造と、その利用態様について説明する。先ず、付属品3mとしては、例えば、手動或いは自動的手段又は噛挟みや舌動操作によって電気的に作動される、振動発生機器や発光素子等からなるランプ及びスピーカやマイク等の電気信号付与具21に類する各種出力手段があり、また各種の光彩ボールやキャラクタグッズ並びに任意装飾部材等もある。
また付属品3mは、例えば各種薬剤・薬効植物・芳香剤・栄養剤・甘味剤・調味料・食品・飲料・アルコール等を収容又は担持する保持体にすることができる。
この場合の各種保持体は、利便性を有して噛挟み具1に装備することができるため、所望作業時や運動の前後に失念することなく服用や摂取等の保持体利用を行い易くすることができる。また付属品3mは、その全体又は構造の一部を前記収納部10s等を利用して収納自在にするほか、所望のものを舌動部5や外側非噛み部2sに内装、或は外装される蓋部材や枕部3や顔接触具等を利用すること、及び装着部材8の構造を利用して設けることもできる。また必要により電気信号付与具21は、所望の付属品3mを例えばタイマー又はスマホ又はIOT手段等によって適切に供給することができる。
〔有効作用材の各種と、利用態様・花粉症・舌下療法と相乗効果の新規開発〕
一方、花粉症の改善に有効とされる杉の葉類又はその成分担持剤(有効作用材)を舌下に入れる際には、該有効作用材を供給最適姿勢にした舌動部5に適宜保持手段によって保持することにより、噛挟み具1の使用に併せて有効作用材の服用を時間効率よく且つ大きなストレスを伴うことなく促進でき、新規舌下療法を相乗効果を有して奏することができる。
また長時間微量摂取用として飴玉状にした各種の有効作用材の口内保持手段は、上記の他に前記舌ガイド体28aのように筒状保持体にすると、該保持体内に収納保持した作用材を周囲との接触融解を防止しながら、舌先による適正接触微量摂取を確実容易にすることができ、且つこの場合にも噛挟み具1との利用相乗効果を高める等の利点がある。
〔図10のリモコン型噛挟み具1と、ウエーブ型噛挟み具と操作手段の融合開発〕
次に、前記図6のウエーブ型噛挟み具1と図9の舌動操作部28とを融合させた舌内接型デザインについて図10を参照し説明する。尚、前記各実施形態のもと同様な構成については同一符号を付して説明を省略する。
この噛挟み具1はリモコン装置用の操作手段26として、前記図9(d)のものと略同じ構成及び製作手段によって舌ガイド体28aを、左右の噛み部2aの間に一体的に構成している。図示例の舌ガイド体28aは、上ガイド部28bと下ガイド部28cとを一体的に接続形成した筒状体にしており、上ガイド部28bの前後面幅を下ガイド部28cより大きくし、図9(d)に示すものと同様に、上ガイド部28bは前方側に向けて下向きに湾曲させ前縁部28dを上前歯列の後に近接位置させている。
また下ガイド部28cの前縁部28dは下前歯列の背後に位置させ、その外周面を口腔底と隙間を有して浮き上がり状に支持し、当該隙間に差し入れた舌によって下ガイド部28cを上方に強く持ち上げ操作し易くしている。
〔図10の舌ガイド体28aの各部構造の機能作用と舌運動のパターン〕
これにより噛挟み具1は、使用者が舌ガイド体28aの舌動部5に差し入れた舌を内周壁に沿わせて舌先を速やかに口前に突出させると共に、舌戻し運動も大きな前後方向ストロークを有して自由に行うことができる。また舌ガイド体28aは少なくとも上ガイド部28b側の内周壁に、所望の形状とパターンの操作面(凹凸面)28fを図10(d),(f),(g)で示すように形成することが望ましい。
これにより使用者は、舌ガイド体28aに内接運動する舌によって凹凸面28fの形状やパターンを特定的に認識しながら舌の触覚によって所望運動を選択し易くすることができるので、分かり易い凹凸触覚を利用し興味を喚起しながら誤操作のない舌操作と舌トレーニングを効果的に行うことができる。
また舌ガイド体28aの後縁部28eは、図10(d)の実線状態から後方に向け弾力的に移動可能な構造にしてもよく、この場合には舌による強い後方巻き戻し運動によって所定の抗力を有し2点鎖線で示すように移動させることができるので、トレーニング範囲を拡大させ舌力強化と操作技能の向上を図り易くすることができる。
上記のように構成される舌動操作部28は、噛挟み姿勢で舌ガイド体28aが口腔内に舌動部5及び周壁面積をできるだけ大きくしながら効率よく設置することができると共に、この状態で舌の上下左右前後斜め等の全方向運動を矢印で示すように自由に行うことを可能にする。また舌動操作部28は舌を各矢印で示す操作方向に強く動かす際に、同方向の操作つれ動きによる位置ズレ(操作ズレ)を生じようとするが、操作つれ動きは、噛み部2a又は口角接触部2kの噛挟み及び上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wの歯列Bとの接当、或いは舌ガイド体28aの周面が口蓋或いは口腔底との接触等により規制されるため、操作ズレのない安定的な舌運動を行い易くすると共に、差し入れた舌を舌動部5内で楽に休息させる中立状態姿勢(舌休止姿勢)にすることができる等の特徴がある。尚、舌ガイド体28aの外周の左右面は、前記上歯内係合部2wと下歯内係合部5wの作用を奏するように製作することが望ましい。
また筒状の舌ガイド体28aは、必要によりその前縁部28dに弾力的に伸縮する膜状の前当て部材28mを簡単に設けることができ、この場合には舌動部5内で伸ばす舌先によって前当て部材28mを弾力に抗して押動する舌先トレーニングを楽しく効果的に行うことができる。また前当て部材28mに舌押動センサ28pを設ける場合、及び前当て部材28mそのものをセンサ構造部材にする場合には、従来困難とされていた舌先伸ばしによる強い操作を可能にするため、リモコン用の舌動操作部28として多用途に利用することができる。
また舌動操作部28は、筒状又は半筒状をなす内面に、接触する舌に対し電気な有効刺激や効能を付与するように構成することもでき、この場合には口内電気付与分野での新規的利用方法を開発することができる利点がある。
〔図10の舌ガイド体28aをリモコン操作部にする構成と作用・触覚テクノロジ〕
次に、上記のように使用できる舌ガイド体28aに各種の舌センサ28s類を設けて、リモコン用の舌動操作部28として使用する際の実施形態について説明する。
尚、この場合のセンサ手段と舌操作面の形状は、従来のものと同様にすることができると共に次のようにすることもできる。
即ち、舌動操作部28は前記したような舌圧型スイッチを舌ガイド体28a内の上下左右所用箇所に所定数配設できるが、これに限定することなく舌の位置を検知する近接型スイッチや、舌との接触形状変化を検知する繊維織物型センサや軟質プラスッチック材で舌の動きを検知する接触センサ、また触覚テクノロジで利用される光反射センサ等の任意なセンサ手段にすることができる。
そして、各センサの配置手段は筒状の舌内接型デザインの前縁部28dと後縁部28eの特性を活かし、例えば図10(f)に示すような所望パターンによって、操作位置毎に異なる形状認識ができ触覚操作し易い形状並びに触覚性に勝れた材質等のアクション性に優れた操作面28fにすることが望ましい。そして、例えば外部信号によって操作面28fを信号動作させるアクション刺激等によって舌の味覚改善等の誘導を可能にすることができる他、舌によって音声や画像信号等を自由に体感する触覚テクノロジ分野を実現し易くできる。
また舌動操作部28を口内に保持する噛挟み支持手段は、噛み部2aを上下の歯列Bで噛挟み挟持する手段に限定することなく、図10(c)の平面視2点鎖線で示すように、舌ガイド体28aの左右から後方に向けてU字状に突出する線状の噛み部2aが、最奥歯を迂回するように屈曲させた状態でその前部側が口角接触部2kになる奥歯迂回型噛挟み形態となるように構成してもよい。この場合の噛挟み具1は、噛み部2aを上下の歯によって直接的に歯噛むことなく、奥歯の奥に位置させて間接的な噛挟み保持をする奥歯迂回型噛挟み手段によって、噛挟み負荷を大きくかけることなく舌ガイド体28aの前側移動を確実且つ楽に規制するため、長時間に及ぶ口腔内支持を要するゲーム分野や医療分野用の噛挟み具1として好適化できる利点がある。
また口内型の噛挟み具1にする場合には、図10(g)に2点鎖線で示すような取付杆7b等を有するスタンド型の枕部3を設けることが好ましい。この場合には、口から外した舌動操作部28を枕部3の接地を介して床面Aとの接触を防止することができ、且つ枕部3を利用してコントローラ26b等の連結も容易にすることができる。
そして、手指腕運動具31又は手指運動具30等を取付支持する場合は、図10(a)に2点鎖線で示すように、枕部3の形状を利用して形成される取付孔7hに対し、支持部材36の基部を位置決め可能に挿入することにより、図7で示す態様によって使用し易く設けることができる。
また図10(h)に示すように取付ベース25は、枕部3等外側非噛み部2sに設けた取付孔7hに、図11に示すものと同様に着脱自在に取付けるようにすることができる。この場合の取付ベース25は弾力性を有して湾曲可能形状にすることが望ましく、底ベース部25bを内向きに曲げることでアーム部25aを左右の取付孔7hに係脱自在にすることができる。そして、手指腕運動具31は、弾性支持手段51によって底ベース部25bに取付支持することが望ましく、これにより使用者は、噛挟み具1の舌操作によってゲーム機器やロボット等の被操作体の操作をしながら、手指腕運動等を随時行うことができ、また必要により被操作体と上身体運動具との連係操作を可能にした利用方法をすることができる。
〔図11の線状部材屈曲形成によるウエーブ型噛挟み具と利用態様・顔ヨガツール化〕
次に、第3グループ類の各実施形態について図11,(図4)を参照し説明する。
先ず、図11に示す噛挟み具1は、可撓性と一定の剛性有する線状部材の屈曲加工によって、図4,図6のものと同様の機能を奏するように製作すると共に、各部の形状及び長さや間隔等の微調整を、可撓性と弾性力により容易に行える構成にしている。
尚、前記実施形態のものと同様な構成及び作用については説明を省略する。
即ち、この噛挟み具1は、噛み本体2を図6で示す実施形態と略同様の形状によって舌動部5及び後屈曲部5cと噛み部2aと口角接触部2kと外側非噛み部2sとを備え、内側非噛み部2b(舌動部5)の両側の噛み部2aから口角接触部2kを介して口角上延長部2Lを上向きに傾斜させた外側非噛み部2sの中途を、山折りをする曲げ谷部2uによって指圧器具14になる頂上部2mを形成し、該頂上部2mから外側非噛み部2sを下側に向けて曲げ本体脚部2hと把持部10を形成している。
本体脚部2hは口角上延長部2Lの中途部を前方に向けて湾曲させ、下部側を後方に向けて延長させたのち折り返して枕部3を形成している。これによる噛挟み具1は図11(b)で示すように、前記図6(c)で示すものと同様な接地態様によって、床面Aと床面A1とに選択的に接地させる複数の仮置き姿勢をとることができる。
また図11(b)に示すように線状部材による噛挟み具1は、噛み部2a側から上方に向け山折り状に屈曲することにより上歯内係合部2wを舌動部5の基部側に簡単に突出形成するようにしている。そして、上歯内係合部2wは山折り角を急角度にすると、舌動部5の前端側を後方に位置させて舌下奥側に臨ませることができる。
また必要により上歯内係合部2w側は、図11(b)に矢印と2点鎖線で示すように、口角内接触噛挟み片5hに連なる噛み部2a側より上方に高く変位させ、舌動部5の前端側を口腔底から遠近調節可能にでき、また左右の下歯内係合部5wの左右幅は、前端側の曲率を拡縮変更することにより簡単に調節することができる。
従って、大人用の噛挟み具1を口の小さい人(子供等)にも可逆的且つ簡単に使用可能にして噛挟み適応範囲を広げるので、噛挟み具1の生産コスト低減を可及的少数型式によって生産することができる。
また線状部材の噛み部2aは、その中途部又は後部を上下方向に容易に屈曲することができ噛挟み時の噛み厚も大きくできるので、厚い噛挟みによって大きな噛挟み負荷を選択しトレーニングを容易にすると共に、厚噛みよる唾液分泌活性を可能にする。
また噛み部2aの後端部を2点鎖線で示すように延長し上下方向に屈曲すると、該屈曲部を最奥歯の後方に位置させて噛み本体2の前側移動を規制することができる。
上記構成による噛挟み具1は、舌動部5の前部側を口腔底に沿って舌の裏基部側に近接できるので、図6のものと同様に舌運動を促進すると共に、その運動やトレーニングによる唾液分泌並びに舌下療法や無呼吸症や低位舌等の対応効果を高め多用途に好適使用可能にすることができる。尚、図6(c)で既述の供給材δは2点鎖線で示すように、舌動部5や必要箇所に任意担持手段によって設置される。
〔図11舌動部の先端を上げた口蓋近接型・先端で舌上げする低位舌・無呼吸改善〕
次に、図11(c)を参照し舌動部5の先端を上方にして口蓋に沿って近接させた口蓋近接型の噛挟み具1について説明する。実施形態の噛挟み具1は、舌動部5の先端側を上歯内係合部2w側より上方に向けて屈曲延長させる口蓋近接型にすることにより、口を開けても噛挟み具1の安易な口外れを伴うことなく、低位舌改善に有効な噛挟みトレーニングを、低位舌チュウイングガムトレーニング等の煩雑な熟練を必要とすることなく、誰での何時でも手軽に行うようにしている。
この場合の噛挟み具1は、正常舌の舌先が通常的に位置する口蓋略中央部にある舌先スッポットに、上向きに湾曲する舌動部5の先端側を臨ませる口蓋近接型にする。
これにより口蓋近接型の噛挟み具1を銜える使用者は、舌先(口蓋)スッポットから口蓋に沿って下向きに湾曲する舌動部5内を通す舌を、口腔底から前側に移動させて行うアイウベ体操や舌出し運動(ベロ出し動作)を先端部に支障されることなくスムーズにすることができる。そして、上方にある舌動部5の湾曲内周に沿って舌先を接触移動するなぞり撫で動作(口蓋なぞり運動)を自由にして口蓋形状に沿う口蓋なぞり運動を促進することができ、伸ばした舌先によって舌動部5の先端部を後方又は上方に向けて引き戻し移動させる舌引戻し運動を確実容易にすることができる。
即ち、使用者が意識的に幾度となく行い易い上記舌引戻し運動は、舌力による舌動部5の後方移動を介し口角接触部2kが口角部を笑顔状態に押接しながら、使用者が舌力の解除をすると、口角押接反力によって舌動部5を元の舌先スポットに復帰させるため、噛挟み具1の自然的な前後往復運動を繰り返し易くする。
従って、舌でガムを押し潰すような煩雑な技法を不要にした舌筋の強化を、口角刺激による快楽反応も体感しつつ低位舌改善と美笑顔トレーニングを継続し易くする。
また口蓋近接型の舌動部5は図12で示すような各種口内型の噛挟み具1にも適応できると共に、舌引戻し運動を休止している運動待機中には、舌先が常時的に舌動部5の先端内に接触可能状態にするため、使用者は意識的にも無意識状態でも舌先を口蓋の舌先スッポットに位置させ易くするため、これを習慣化し低位舌改善に寄与する等の特徴がある。
尚、舌動部5を形成した上歯内係合部2wから下方前位に下歯内係合部5wを形成したのち、図11(c)の2点鎖線で示すように舌動部5の先端を口腔底側から上方に向け舌を上げ支持する位置に内向き上方に屈曲形成する場合には、舌を口蓋側に舌上げ支持使用できるため、低位舌や無呼吸症候群対応に効果的な舌上げ型にできる。
〔図11のバネ力型噛挟み具と顔ヨガ融合トレーニングと取付ベース25〕
次に、前記アンチエイジングに好適とされる顔ヨガ(顔の筋トレ)に使用する際の噛挟み具1とその方法について図11(a)を参照し説明する。この噛挟み具1は噛み本体2の全体及び口角接触部2kを弾力的に上下方向移動を復元可能にする弾性力(バネ)を備える材質と形状で構成する場合には、使用者が噛挟み具1を銜えた状態で、顔ヨガ特有の例えば「口すぼめと口角上げ動作トレーニング」を繰り返すとき、単に銜えたままの通常噛挟み姿勢から左右の口角接触部2k側を内向き矢印方向に弾力的に狭め変形させることができ、且つこののちの唇すぼめ解除によって口角部を元の口角上げ姿勢に復帰動作すると、この復帰動作とスピードに追随するバネ力によって口角接触部2kが元位置に復帰することができる。
これによる噛挟み具1を銜える使用者は、各部のバネ力に抗する方向の口や頬等の顔筋運動と、各部がバネ力による変形抗力と復帰動作を妨げる制動戻し抵抗等の運動負荷を体感しながら、噛挟み具使用型の新規的顔ヨガ運動を楽しく行うことができる。
この際に噛挟み具1は、舌動部5のバネ力に抗した押し上げ及び舌引戻し運動等を多様に付加することができるため、顔ヨガ分野での新規的な噛挟み具利用型の顔の筋トレ方法を開発し易くすることができ、且つ顔の内筋に所定の運動負荷を付与するツール利用特有の、例えば「鼻腔拡縮動作」を融合したトレーニングを可能にする。
また復元可能に変形する噛挟み具1は、必要により使用者が両手によって銜えた噛挟み具1の外側非噛み部2s側を把持して行う、顔の上下左右誘導運動や上体の捻り並びにスクワット運動を腕及び肩甲骨運動と共に多様に融合し易くすることができる。
このように顔ヨガと融合使用可能な噛挟み具1と利用方法は、新規的な美笑顔の美容健康はもとよりボイストレーニング並びに誤嚥防止用のトレーニングも可能にする。
一方各図で示す噛挟み具1に下部側を前方に向け屈曲させた枕部3の自由端には、図(d),(e)で示すような継手ホルダ部33aを係脱自在又は固定的に取付けることができ、この場合の上向き姿勢になる継手ホルダ部33aには、その外周又は取付孔7hに取付ベース25や手指腕運動具31他等を簡単安価な構成によって取付支持することができる。従って、この場合の上向き姿勢になる継手ホルダ部33a又は枕部3には、図4,5,7で示す取付ベース25や機能器具6等を間接的又は直接的に低コスト構造によって装着することができる利点がある。
また枕部3を左右に有する噛挟み具1は、本体脚部2h又は口角上延長部2Lと枕部3との間に形成される谷孔状に形成される取付孔部3eに、ストレート状の取付ベース又は図7に示すものと同様な帯板又は棒状体を山高状に屈曲形成した取付ベース25のアーム部25aを単に差し入れる動作によって簡単に支持することができる。
即ち、図11(a)に示す取付ベース25は、左右のアーム部25aを上記取付孔部3eに入れた状態で、曲り辺(縦アーム)25dを左右の枕部3の間に入れるので、枕部3との接当を介し使用時に左右方向の位置決めができ、上方への抜け止めは枕部3の先端を折り返し屈曲形成した曲げ部3fによって規制することができ、曲げ部3fの無いものでは、必要によりゴム紐等の止め具25eによって行うことができる。
また取付ベース25のアーム部25aや底ベース部25b等の適所、及び噛挟み具1の枕部3等適所には、前記顔筋動力運動手段32や運動補助手段としての振動付加部32sを設けて好適使用できるようにし、且つ振動付加部32sは摘み操作部35内等所望個所に設置できる。これによる振動付加部32sは、タイマ作動や摘み等の操作圧力や振動又は位置検知に基づく情報によって、各種運動を楽しくしたり、警告並びに使用を喚起する等の運動補助を所望にできるように設置される。尚、この振動付加部32sは、各実施形態の上身体運動具に対し必要箇所に設置されると共に、手動操作又は自動操作又はスマホやIOT連係によって作動可能することもでき、また同様に設置される発声器具との併設利用も可能にすることができる。
そして、上記取付ベース25には、例えばスマホを設置して視認容易にするスマホ設置具25mを前記図7で前記した同様な手段によって取付けることができ、この場合もスマホ使用をしながら随時使用を行うことができ、またスマホを介する情報による運動補助や通信連係を可能にすることができる。尚、スマホの取付け手段は、上記に限ることなく図18で後述する利用方法によっても行うことができる。
また図(f)は、上記態様の噛み部2aと外側非噛み部2sを合成樹脂製の被覆部材2nで覆い、枕部3の近傍に各種取付孔7hを形成した構成を示す。利点がある
また口角上延長部2L又は取付ベース25には、図2で示すような耳ケア具20を簡単に取付けることができ、この場合の耳ケア具20は輪ゴム状物を耳に巻き掛ける方式や、耳を弾力的に摘まむクリップ体を支持する簡易方式にすることができる。
〔図12のシリコン口内型噛挟み体と後延長噛み部45と口角内接触噛挟み片5h〕
図12の噛挟み具1はシリコンやタフポリマ等の軟質系合成樹脂材によって製作する実施形態を示し、左右対称形状で対をなす噛挟み体1cの前部を、歯列Bの前歯から後方下方に離間させるように下向きに湾曲する舌動部5の基部側と一体的に連結している。この噛挟み体1cは、前後方向に長いブロック形状の噛み部2aと、該噛み部2aの前部外側に口角内接触噛挟み片5hを有している。
左右の噛挟み体1cの噛み部2aは、図6のものと同様な断面形状のブロック体にする一方で、前記後方噛み距離Lを最奥歯2本分の長さ程度とし、且つその後方に最奥歯1本程度の長さを有する後延長噛み部45を設けることが望ましく、該後延長噛み部45の内側後面に外向きに傾斜する舌誘導面46を斜面状に形成している。
これにより噛挟み時に噛み部2aは、親知らず歯を抜いた後に口蓋左右奥との間に形成される最奥歯1本程度の空間部(最奥歯後方空間と言う)を、後延長噛み部45が埋めるように臨むため、該空間部内への舌先の入り込みを防止し舌を引っ掛けることなく、例えば、左右の舌誘導面46を舌で左右交互に押動する等の口奥側で行う新規な舌口奥負荷運動を可能にする。このとき左右の歯に点的に接当する上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wは、各突起状係合部が支点になり噛挟み具1を左右円弧動作させるので、左右の口角接触部2k、口角内接触噛挟み片5h、口角上延長部2L等を顔に交互に押接する等多様性を有した舌運動を効果的に可能にする利点がある。
また噛み部2aが前方移動したとき、その後部に延びる後延長噛み部45を最奥歯によって速やかに噛挟みできるので、それ以上の前方移動を阻止することができる利点もある。
尚、後延長噛み部45は噛み部2a本体より薄く形成することが望ましく、この場合には抜歯しないで残っている親知らず歯との大きな接触を緩和するため、違和感を伴うことなく噛挟み及び噛挟み運動並びに舌回し等各種の舌運動を可能にする。
挟み体1cは、噛み部2aの前部外側に形成する口角内接触噛挟み片5hの内側前部と噛み部2aの前部又は舌動部5の基部側とを、リブ作用を奏する補強片47によって接続している。これにより補強片47は、口角接触部2kが上向きの矢印で示す口角回動引き上げ作用(口角押上げ動作)をするとき、口角後縁Kの押接反力によって口角内接触噛挟み片5hが安易に撓むことを防止し口角接触刺激を維持させると共に、平面視における噛挟み体1cの隅角部を無くしながら使用し易い流線型にすることができる等の特徴がある。
次に、上記噛挟み具1の利用方法とその態様について図12を参照し説明する。先ず、噛挟み具1を口に銜える際に使用者は、舌動部5の弾性力に抗して左右の噛挟み体1cの銜え幅を狭くし噛み部2aの後部を口腔内に半差し入れ状態にしながら、舌動部5を舌下口腔底に位置決めして手を離す。これにより左右の噛み部2aは、舌動部5の復元力によって口腔適正位置に内接するように拡開し、上歯内係合部2w又は下歯内係合部5wが左右の歯に接当する位置に簡単に位置決めすることができ、噛み部2aを奥歯側に載せた状態での噛み直し動作により噛挟み具1を最適噛挟み姿勢に安定的に支持することができる。
そして、前記口角上げ距離H等を介して口角接触部2kを備える噛挟み具1の場合は、噛み本体2の上方側移動が規制され噛み部2aが下側歯列Bの奥歯表面から浮き上がることや離脱する等の噛挟み部浮上り現象を防止することができ、また口角接触部2kが口角回動引き上げ作用をするときに、口角後縁Kをより上方側に向けて笑顔状態になるように口角上方付勢をすることになる。
また噛挟み具1は、噛み本体2の前部を舌動部5と口角接触部2kとによって安定支持し、且つ口角接触部2kから後方噛み距離Lを有して噛み部2aを最奥歯側でしっかりと安定よく噛むことができ且つ噛み直しも容易にするため、図6のものと同様に笑顔キープ運動及び口角押上げ動作を繰り返すことができ長時間にわたる噛挟み具1の使用を好適に行うことができる。また噛挟み体1cの噛み部2aは、その噛み面の両サイドに噛みガイド用の立壁を敢えて設けることなくフラット状にしているため、口を大きく開けて行う噛挟み運動時に上歯との引っ掛かりを防止した噛挟みをスムーズ且つ迅速に行うと共に、矢印で示すように顎を上下して行う噛み直しや奥歯側での舌回し等の噛挟み運動を行い易くする。
一方、口角内接触噛挟み片5hは図12(c)に2点鎖線で示すように、上下方向に広幅にすることができ、この場合には外周を口腔前庭に通ずる口角部の内側に大きく差入れることができるため、口角部への接触刺激を内側からより高めることができ、噛挟み運動に伴い歯茎等への接当マッサージによる使用感を高める利点がある。
また口角内接触噛挟み片5hは、口角接触部2kの基部側に設けられて口角部を口内側から塞ぐ構成にすると、口角接触部2kの噛挟み時に上下の唇の間に生じる隙間(口角唇噛挟み隙間と言う)からの息漏れを簡単に防止することができる。尚、口角上げ距離H、後方噛み距離L、舌動部5等の長さ幅や形状は、いずれも口の大きさ或は好みに応じた噛挟み使用を可能とするように調節自在な構造又は材質にすることが好ましい。
また図12(a)に2点鎖線で示すように、口角内接触噛挟み片5hに口角部から大きく突出させない形状の口角接触部2kを形成する場合には、既述の口内型のものと同様に噛挟み具1を口内に入れた姿勢を外観し難くすると共に、噛挟み具1を銜えた状態でマスクを大きく変形させることなく装着できるので、長時間にわたり人目を気にすることなく使用することができる等の特徴がある。
そして、図12(a)に示すように噛挟み具1は、噛み部2aの前部外側に立設する口角内接触噛挟み片5hの外側に、口角接触部2kを一体的に又はネジや嵌合構造等の取付手段2t等によって所望形状の口角接触部2kを着脱交換自在に取付けるようにしている。また外側非噛み部2sの端部には、上記取付手段2tを介して取付ベース25を着脱自在に取付けることができ、取付ベース25はその任意箇所に前記機能器具6や付属品3m等所望のものを取付けて使用することができる。
尚、同図に示す機能器具6は、管楽器の練習並びに発声練習や呼吸法等を噛挟み支持しながら効果的に行うことができる任意構造の練習具を示しており、着脱及び取付け角度並びに位置調節自在に設けられる。また機能器具6は、息や音声の入力によって文字や図形に変換させるピロロ棒等縦笛型の入力又は出力機器等にしてもよく、必要により触覚テクノロジとの融合器具として新用途開発ができ、この場合にも噛挟み具1を銜えた状態で両手支持を不要にした使用ができる。また後述する信号発信具29wを付加しようできる。
図12(d)に示す噛挟み具1は、図(a)に示すものに対し口角内接触噛挟み片5hから後方に連なる頬内接当片5kを、同高さ幅又は順次広幅に形成し側面視で片端部を大きく滑らかなアール形状にし、これにより開けた口内にスムーズに挿入し、上下奥歯の両外側と頬内皮部との間に入り込ませた頬奥挟持姿勢にでき、このとき口角内接触噛挟み片5hを口腔前庭内に適正姿勢で位置させて噛挟み使用可能にする。
上記構成において噛み部2aは、後延長噛み部45を短くすること、また噛み部下面の前部側に凹入部を設けて肉薄部5mにすることが望ましく、この場合には噛み部2aを短く且つ噛挟みし易くして歯の噛挟み負担を軽減しながらも、上下方向に広幅に形成されて頬奥挟持を安定的に行う頬内接当片5kが、噛挟み具1の前側移動を抑制支持できるため、使用者は運転時等における長時間の噛挟み使用をより容易にすると共に、外側非噛み部2sを省略した状態での使用が可能になるため、口角接触部2k分部の外観を視認し難くした使用及びマスク装着使用も行い易くなる。
また頬内接当片5kはその中央部側を図(d)に断面で示すように徐々に肉厚にして外方に向けて膨らむ肉厚部5nを形成することが望ましく、この場合には噛み部2aの噛挟み力を弱くしても肉厚部5nが頬内の挟持方向押圧力を高めるので、噛挟み具1の安定的な口内位置決め支持をより確実にすると共に、頬筋を膨らませる頬接当刺激が口角筋を上げる刺激と類似させる結果、脳の覚醒作用と脳トレ等の作用効果をより発揮させる等の特徴がある。
また上記肉厚部5nには、エアーポケットの形成や、振動体、通信機器他の設置を可能にするので、噛挟み具1の新規的利用を促進することができる。また必要により噛挟み具1は、口角内接触噛挟み片5h側を小さくするか又は省略すると共に、頬内接当片5kを大きくすることもでき、場合には、口腔前庭側の噛挟み負荷を僅少又は無くした状態で、頬弾力によって噛挟み負荷が少ない頬奥内での位置決め噛挟みを楽にするので、長距離運転ドライバ向けとして好適化することができる。
従って、この噛挟み具1は、口内奥に頬内接当片5kを差込み頬奥挟持姿勢にするだけで、前記、脳の覚醒や気分転換を図ることができると共に、噛挟み具1の使用を外観し難くするので、特に眠気予防や前向き気分を必要とする長距離運転ドライバ向けの噛挟み具1として好適化できる利点がある。
尚、頬接当刺激付与手段は図示例に限ることなく、凹凸面によって形成してもよく、また唾液腺に近接させ形状にし易く唾液分泌活性をより促すことができる。そして、頬内接当片5kは、頬接当刺激付与の必要性により各実施形態の噛挟み具1に対しても付設使用を容易にすることができる。
〔図13の棒状噛挟み具と手指腕運動器具と指曲げ突起操作の利用態様〕
次に、図13に示す棒状又はパイプ型の噛挟み具1とその利用方法について説明する。この噛挟み具1の噛み本体2は、左右に手指運動具30を有する棒状又はパイプからなる支持部材36の中央部を後方から上下に挟持する態様によって覆うカバー部からなる噛み部2aと、該噛み部2aから2点鎖線で示す歯列Bより広幅な大きさで前側に向けて一体的に形成される噛挟み片56とから構成している。
図示する噛挟み具1は、噛み部2aから一体的に形成される上下の噛挟み片56の基部側に、左右の手指運動具30又は手指腕運動具31を支持する支持部材36を、着脱可能に内装支持する筒状型の装着支持部57を構成し、且つ前端側に支持部材36を横向きに支持する装着支持部57aを必要により設けるようにしている。
各支持部材36の着脱は、適所に設けられる止め具56aの係脱によって噛挟み片56,56を開閉することで行うことが望ましい。
これによる噛挟み具1は口に銜えた状態で、装着支持部57,57aに取付ける支持部材36を図13(c)で示すように支持すると共に、この身体装着支持状態で左右の摘み操作部35を、摘み操作(ニギニギ操作等)又は伸縮部材37を介したエキスパンダ操作等をし、前記したものと同様に上身体支持を口支点とする、各種の運動又は体操を簡潔で安価な構成によって行い易くできる等の特徴がある。尚、図示する装着支持部57aを要しないで噛み部2aを覆う噛み部カバーにする場合には、フィルム状の簡易安価型の成形カバーが望ましい。
また筒状型の噛挟み具1は上記態様に限定することなく、噛挟み片56の中央部を2点鎖線で示すように切欠した形状にすると共に、支持部材36を挿入支持する筒状の噛み部2aから、歯列Bの内周に接当可能な前歯接当片58と、装着支持部57aを支持する左右の紐状の支持片58aを一体的に構成すると、噛挟み片56,56を前歯で噛むことなく支持片58aを口外に出した状態での使用をすることができる。
また図7で既述の手指腕運動具31fを図13(d)で示すように、装着支持部57aにクリップ型の取付部材7a又はゴム紐等の弾性支持手段51等を介して支持する場合には、両者の支持機能を介し各種手指腕運動具31又は唾液腺接触具15を口を支点にした上身体左右中心をキープしての使用を好適にすることができる。
また高伸縮率素材による手指腕運動具31fは、図13(e)で示すように構成することにより、携帯使用の利便性を有したコンパクト型にすることができると共に、噛挟み支持使用と取付部材7a又は支持部材36を利用した装着支持とを、簡潔で安価な構成と意匠性を有しながら好適に使用することができる。
即ち、図示例の手指腕運動具31fは、左右の手指運動具30(30m)を繋ぐ伸縮部材37側に噛み部2aになる支持部材36を外嵌している。この支持部材36は噛み本体2の両側にラッパ状に拡開する支持ストッパ36aを形成し、その外周に凹入形成した溝部を輪ゴム状の装着部材8を係脱自在に取付ける取付部7cにしている。
これによる手指腕運動具31fは、装着部材8を介して図13(d)に示す態様によって噛挟み具1に取付けて使用することができる一方で、装着部材8を外した状態で支持部材36を噛み部2aにした単独噛挟み使用も簡単に行うことができる。
そして、図13(e)に示すように弾性力を有する摘み操作部35は、中空状ボール体の外皮部に挿入孔37cを形成しており、該挿入孔37cを押し広げた状態で内壁部材37dを挿入内嵌したのち、挿入孔37cを孔蓋37eによって開閉可能に閉じるようにしている。
また内壁部材37d内には、前記したものと同様の制御部53や作用付与手段12・発光体26rやスピーカ等をセットし易くすることができると共に、使用者はトレーニング時に各種メセッセージを感受し、伸縮部材37の伸縮動作又は握り動作又は指曲げ突起操作等の前記各種運動を適正に行い易くし、また運動へのモチベーションの向上キープと有益性の喚起を可能にする等の特徴がある。
尚、この場合の摘み操作部35も、図1で既述の長短方式の指曲げ突起35mにできること、及び特定突起には付設される所望タイプのセンサ手段35nを設け易く、使用者がこの特定突起に選択的に触れる動作や摘み操作態様により、指他所望の身体部に電気的刺激付与や音声等各種報知情報の付与を行い易く構成することができる。
〔図14のジャケット型の装着支持具と手指運動具及び手指腕運動具の利用態様〕
次に、図14を参照し手指運動具30又は手指腕運動具31等の運動器具を装着支持する装着支持手段として、ジャケット型の装着支持具1sとその利用方法について説明する。
この装着支持具1sは、使用者の首回りを囲み両肩に乗せ掛けた状態で前側を開閉自在に締結可能なジャケット本体60aと、両腕を差込み状態で位置決めする脇止め片60bとからなるジャケット60と、該ジャケット本体60aの肩部に沿って耐摩耗面を有して設けられる取付面部材61と、各取付面部材61の内周側から外周側に沿って取付けられる手指運動具30又は手指腕運動具31等の運動器具と取付ベース25等から構成される。
図示例の装着支持具1sは、取付ベース25の基部側を取付面部材61の内周側に自在継手構造による継手部材61aによって取付け、該取付ベース25に伸縮部材37を内装する支持アーム62を左右方向にスライド移動可能に取付け、且つ支持アーム62の長さ方向に沿って所望構造の手指運動具30を設けている。
図示例の手指運動具30は、図1で既述の手指運動具30b又は30cの形態とし、長さを異にしたバネ材からなる複数の摘み操作部35を立設することにより、内外方向の摘み操作部35の頭部を肘高さを変えながら指タッチする運動を促進可能にすると共に、この操作により自ずと肩甲骨の開閉運動も促すため、肩甲骨ハガシ体操をすることができ、且つ手指腕運動具31hが有する手指運動具30の摘み操作部35も左右長さ位置、及び継手部材61aを支点に所望の操作方向に姿勢を変えながら、ニギニギ体操等やエキスパンダ運動等の操作を所望且つ多様に融合させた総合的運動を活性することができる。
これによる装着支持具1sは、身体に装着した実線の使用待機姿勢において上記態様の準備ホグシ運動をしたのち、手指腕運動具31の摘み操作部35を伸縮部材37に抗して引き出しエキスパンダ運動を行うことができ、また両手を離した際には元の使用待機姿勢に速やかに復帰する。また左右の手指腕運動具31等は、ジャケット60を介し各自の上身体(両肩部)にしっかりと位置決め装着されるため、ダイナミックストレッチやスクワット運動を並行する際に位置ズレをすることなくスムーズに動くことができると共に、前記噛挟み具利用型の噛挟み装着支持が困難な要介護者や高齢者等でも使用し易くできる等の特徴がある。
そして、上記ジャケット60は、顔頭部周りや頭部上方の空きスペースに対して設置する顔頭部型の手指腕運動具31jを、その取付け用支柱63をジャケット背面のスペースを利用し構成される複数の縦向きパイプ材等からなる取付部63aに簡潔で丈夫な構造によって強度を有し安定的に設置できる。これによるジャケット60は、大きな力によって激しく摘み操作又は弾き又は打ち叩き又は揉み操作をする場合でも耐久性を有して使用することができ、顔頭部型の手指腕運動具31jをドラム(太鼓)様やハープ様他所望の楽器態様にすることができるので、手指腕運動を幅広く楽しみながら行うことを容易にする。
図示例の顔頭部型手指腕運動具31jは、支柱63を介して頭部の上方周囲を囲うリング状のベースフレーム64の上部に、指弾き又は接触することにより音色を発する手指運動具30cを周方向に適数立設し、各手指運動具30cはベース64aに連結している。このベース64aには、摘み運動が可能な弾力体からなるボール又は太鼓等からなる手指運動具30k又は手指運動ができる回転抗力を有するハンドル付きの手指腕運動具31k等を選択自由に設置することができる。この手指腕運動具31kは回転負荷調節可能な発電機にすると、発電力を利用した機器利用を並行できる。
またベースフレーム64は、その外周に所望の手指運動具30を設置可能なリング状の回転体64bを設けて使用することもできる。
〔図15,16の3D・スマホケース等ゴーグル型画面ケースと手指腕運動具〕
次に、図15,図16を参照し、VR・AR・TV・3D・スマホ・アイトレーニング具等画像表示機器の所望画面を視認可能な視界表示具18を、上身体装着手段として噛挟み具1を利用する実施形態について説明する。また図示例においては、視界表示具18に噛挟み具1を一体的又は着脱可能に設ける簡易型デザインにして低コスト化することができるが、ここでは噛挟み具1に対し取付ベース25を介し、手指運動具30又は手指腕運動具31を一体的又は着脱自在に装着する構造とその利用方法及び従来例又は在来の課題等も説明する。尚、前記実施形態と同様な構成及び作用については、同一符号を付し説明を省略する。
従来の視界表示具として両眼の周囲に接当支持して使用される画面ケース18は、簡易安価型の例えばVRグラスや3Dゴーグル等で用いられるヘッドマウント用の簡易バンドによって顔頭部に装着して使用する場合に、画面ケース18の支持力が不足して不適正な装着姿勢になること、及び使用者が激しく顔頭部を動かす動作により装着ズレを伴うため、両手で掴み補助支持をして使用する煩雑さがある。
一方、高価本格型の画面ケース18は、大型剛体構造であることから強い締め付け力を有して安定的なヘッドマウントができる利点があるが、この場合も急速的に頭部を動かす際には、外れ方向の慣性力を両手補助支持によって抑えながら継続使用を行う必要があること、及び画面を見ながら行う運動や作業の途中での脱着に制約を受ける欠点がある。
また頭部に強く巻き付け状に装着されるヘッドバンドは、重量が大きいことや頭髪を乱すことから、髪の長い女性や高齢者にとっては着脱操作が煩わしいこと、及び使用中途において緊急取外事情が生じた際の速やかな取外し及び再装着を行う装着切換え作業や、ケース部を顔面から一時的に退避させたのち速やかに再セット使用することが困難な欠点があり、その使用が敬遠され画面ケースの有効利用が妨げられる等の課題がある。さらに、画面ケース18の画面操作を両手で握り又は摘み操作するコントローラ(ハンドスイッチ等)で行う場合には、該コントローラが大型であること及び手を離すと落下するため、安易な仮置きが困難で常に両手が塞がること、及び両手を自由にした緊急対応に咄嗟に応ずることができず、種々の機会損失をもたらすこと、及びこの場合にも画面ケース18の速やかな取外しができない等の欠点がある。
そして、在来の画面ケース18は、単に顔に装着したまま専ら画像視認用として使用されるだけなので、ケース外周と外周スペースが有効活用されていないこと、及びこの画面ケース18を装着利用している間の時間的有効活用も考慮されず不足していることも課題になる。
そこで本発明は、上記従来型画面ケースの装着手段と利用態様による課題解決と、使用時の新規的利便性を図る一方、噛挟み具による噛挟みトレーニングを自ずと並行することができ、また必要により手指腕運動を同時的に行うことができる手指運動具とその利用方法を提供しようとするものである。
次に、上記課題に対応する手指運動具とその利用方法等について同図を参照し説明する。図示例の装着支持手段としての噛挟み具1は図4,図11に示す型式と同様な、噛み本体2はU字状の舌動部5の両側に噛み部2aと、該噛み部2aから口角接触部2kを介して口角上延長部2Lを前方上方に延長させるものが望ましく、また必要により噛み本体2は、前記手指運動具30又は手指腕運動具31又は画面ケース18等を一体的に、又は前記した接手手段33又は図16で後述する接手手段33を介し着脱自在に支持使用できる。
画面ケース18はスマホを内装可能な周知方式を示し、取付ベース25に後述する取付手段65を介して取付けられるケース本体18aと、ケース蓋18bと、クッション性を有する顔当て部18c等からなり、収納部18d内に取外し可能に収納されるスマホ等の映像機器の画面をレンズ付き覗き部18eから視認できる。そして、図15に示すように、左右の摘み操作部35を有する手指腕運動具31(又は手指運動具30)は、前記弾性支持手段51並びに取付部材7a等によって取付ベース25又は接手手段33に取付けて使用される。尚、図5に示す手指腕運動具31は、図4(a)で既述したものと同様な構成にしている。
これにより使用者は、噛挟み具1を銜えた状態で顔当て部18cを両眼の外周に接当又は押接状態を保持しながら、覗き部18aから画面を所望モードで立体映像等を見ることができる。また使用者は頭部をきつく締め付ける締付け固定型バンドを不要にして、且つ両手で画面ケース18を顔に押し当て保持する等の不自由をなくし、自由な姿勢で口保持使用を速やか且つ利便性を有して行うことができると共に、手指腕運動具31を随時所望に使用することができる。
また使用者の好みや必要により、顔当て部18cを顔側に強く引き寄せて支持したい場合には、格納式のつる部41、又はケース本体18a側に位置決め調節可能に取付けられて頭部に係止自在なバンド部8a等の簡易安価型の補助仮止具を付設すると、頭髪に邪魔されることなく頭髪乱れも抑制した位置決め使用を簡単安価にできる等の利点がある。
この際に、画面ケース18は、所望の手指運動具30又は手指腕運動具31等を簡単に併設使用できるので、画面ケース18を使用する時間を利用して手指運動やエキスパンダ運動又は後述する創作的作業(運動)等を随時効果的に行える利点がある。
また画面ケース18及び関連機器は必要により、使用者にとって画面又はスピーカから得られる情報による適正運動方法を習得可能にできるようにすると、情報習得と運動との融合運動を躾易くし教育的効果を高めることができると共に、この種情報提供に基づき器具を外した場合でも、各種の適正運動の正しい習慣化を促進可能にすることができる。
さらに、画面ケース18と手指運動具30又は手指腕運動具31を組合せセットして身体に装着支持する新規的なユニット器具は、例えば手指運動具30又は手指腕運動具31又は前記図9,10等の操作手段26による操作、又はこれらを融合した動作を検知した信号処理技術によって、画面内容の操作又は他の被操作体の操作を可能にすることができ、使用者が摘み操作やエキスパンダ操作を行う動作によって、画面又は被操作体を操作する態様の新規的コントロール機器及び創作的作業の創出も容易にすることができる。
また図15(b)に示すように上身体運動具は、噛挟み具1の接手手段33から取付ベース25と取付部材7aを外すと、それぞれ画面ケース18と手指腕運動具31の単独使用を図16(b)に示すように使用可能にできる。また画面ケース18を取付ベース25と共に外した接手手段33には、所定配置してプログラム点灯される複数の発光体26rを有する画面型のアイトレーニング具70他、例えば図18に示すようなフレーム型のアイトレーニング具70他を取付けることができる。
尚、アイトレーニング具70としては、前記視界表示具18等の他に、本件出願人提案に係る特開1998-118140号公報「目のトレーニング装置」に示されるもの、また噛挟み具1を介するウェアラブル化と各種新規的なトレーニング効果を創出できるものであることが望ましい。
次に、図16を参照し噛挟み具1に対する取付ベース25と画面ケース18と手指腕運動具31との装着支持構造及び利用方法について、図15,図16を参照し説明する。この噛挟み具1は図15のものと同様であり、口角上延長部2Lの下部に連なる把持部10又は枕部3にコ字状断面をなす取付ベース25を接手手段33を介して接続しており、該取付ベース25にはケース本体18aの前部側姿勢を調節自在に支持する姿勢変更機構65aと、後部側の高さ位置を調節自在にする高さ変更機構65bとからなる取付手段65を介して画面ケース18を取付支持している。
上記接手手段33は、噛挟み具1の左右の外側非噛み部2sである把持部10を連結する連結片33bに対し、取付ベース25又は画面ケース18側に設けられる係合片(嵌合片)33cを上方から係脱自在に装着支持してワンタッチ状の着脱操作を容易にする構造にしている。
この接手手段33は、左右の把持部10の拡開を規制する板状の連結片33bに対し、板状の係合片33cを面接当させた状態でその上部に突設したフック状の係合部33dを係合し、且つ両者の下部を位置決めするロック部33eを設けた安定支持構造にしている。
姿勢変更機構65aは、取付ベース25に対し前後移動手段65cを介して支持される移動ベース65dに対し、取付軸66aとコイルスプリングによる弾性支持部材66とによって、画面ケース18を矢印で示す使用姿勢と退避姿勢とに姿勢変更自在に支持している。
高さ変更機構65bは、画面ケース18の幅中央部を取付ベース25側から高さ調節自在に取付けられるバネ板からなる受け座67によって支持することが望ましい。
これによる画面ケース18は、取付手段65の弾性支持部材(取付手段)66が所定位置で弾性力によって適正高さにある受け座67に押接されると共に、顔当て部18cの下部側を口角上延長部2Lの所定位置に接当付勢して位置決めするため、噛挟み具1と取付ベース25を介し安定的に噛挟み支持をすることができる。
これによる取付手段65は、顔当て部18cを口角上延長部2Lの所定高さ位置を指標として接当調節することができるので、使用者は位置決めされた画面ケース18を備える噛挟み具1を銜え噛挟むだけで、顔当て部18cを額側に均等的に接当させた適正姿勢で覗き部18eからの視認使用を速やか且つ適正に行うことができる。
次いで、図示例の使用状態において画面ケース18は、取付軸66aを支点に前方に反転回動をすると、噛挟み具1を銜えたままで前方を広く視認でき、且つ前記一時的な外界視認対応をしたのち逆順の動作で行う姿勢復帰も速やかにできる。
これによる画面ケース18は、集団で装着して行う学校や塾等の学習時中途でも、従来は困難とされていた、例えば指導者との頻繁な対面会話や使用者の対面発表等を、画面ケース18の速やかな脱着又は後述する切換動作により一時的な外界視認が簡単に行えて促進活性するので、学習や研究等の成果を新規的に向上することができる等の特徴がある。
そして、噛挟み具1を介して上身体装着をする画面ケース18は、在来のヘッドバンドを有するものの欠点を伴うことなく、着脱動作を速やか簡単にすると共に、ケース装着時間を利用した噛挟みトレーニングも同時に行なえる利点があり、さらに図示例のような手指腕運動具31を備えることにより手指腕運動を随時に行うことができる等の特徴がある。
また画面ケース18は、両端に面ファスナを有して伸縮性を備える締着バンド等の取付手段66によって取付ベース25側に締着取付けると、この場合にはバンド66の引張り力を利用して顔当て部18cを、口角上延長部2Lを有するものではその前側適正位置に対し図16(a)に示すように接当支持できるので、簡潔安価な構成によって取付け融通性を有して顔への位置決めをすることができる利点がある。
尚、画面ケース18は、同図に太2点鎖線で示すような上身体支持腕68を設ける場合には、腕を画面ケース18の前部側から下側後方に向けて延設した部分を両肩に乗せ掛けることができ、またつる部41等を介して耳部にかけることにより、上身体への脱着を締着バンドや噛挟み具1を使用することなく、その利便性を有して行うことができる。
尚、手指運動具30及び手指腕運動具31は図示例の取付手段に限ることなく、ケース本体18aの上側に取付支持してもよく、この場合には額の前側又は頭部上方において手指腕運動を行うことができる利点がある。
次に、図16(b)を参照し手指腕運動具31及び取付手段50並びに半リング型装着部材8k(首取付部材16)他について説明する。図示例の手指腕運動具31は、前記同様のパイプ状の支持部材36に内装する伸縮部材37の両側に、左右の摘み操作部35を設けることにより、前記ニギニギ運動とエキスパンダ運動等を行うことができる。そして、支持部材36側に設けられる取付手段7が有するクリップ型の取付部材7a等によって取付ベース25又は接手手段33等に取付けて使用される。
即ち、手指腕運動具31は、支持部材36の左右中心に設けられる弾性支持手段である取付手段50の取付片に、クリップ型の取付部材7aを介し、前記取付ベース25又は噛挟み具1又は画面ケース18又は弾性支持手段51又は衣服の襟等に着脱可能に装着支持することができる。尚、襟首側に装着する取付部材は襟取付部材16nと言う。
この場合の襟取付部材16nは、手指腕運動具31等を首近傍位置において支持して利便性を有して行い易くするので、口に単一の噛挟み具1を銜えた状態での並行使用も自由且つ効果的に行うことができる利点がある。
一方、図示例の手指運動具30は、左右の摘み操作部35を「ムニュッター」名で市販されて周知の摘み又は握り弾力を有して形成される棒状のネットパイプを、リング状を成すようにまるめた伸縮部材となるように構成している。
これによる手指運動具30(30q)は、両肩の上方においてネットパイプリング部材をその弾力に抗して指摘みすること、また実線で示すリング形状から2点鎖線で示す握り変形を自在にするニギニギ運動、またリング内に指又は手を入れて行う指掛け運動等の多様な手指運動を網目による優れた伸縮性と接触感覚を有して行うことができ、また伸縮性を高めたものでは伸縮部材として前記各種の手指腕運動をすることができる。
また中空周長の大きいパイプ内には、例えば発光体26r等各種の作用付与手段12等を適宜設置でき、例えば摘み指標又は指圧刺激付与機能を有する機能ボール69となし、該機能ボール69が摘み操作によって音声音階の異なる音を発するようにすることもできる。
さらに、手指腕運動具31は、その伸縮部材37を引き出した状態で支持される指タッチ手段を備える音声発声具6sにすることができ、この場合に使用者は恰も鍵盤タッチ又はキーボード様のタッチをする操作によって音声又は電気的信号を発信し、楽器又はキーボード入力を自在に行うことができる。
尚、鍵盤操作により音声を発するピアノ型楽器態様は、帯状又はマット状の電子音発生方式並びにピアニカ方式の音声発声具6sにすることができる。またキーボード入力並びに前記噛挟み具1側の舌動又は噛挟み等に基づく信号は、画面ケース18の画像映像表示やアイトレーニング具70の信号表示、及びスマホやパソコン等電子機器との通信連係をすることにより、多様な作業やゲーム等のアウトプットの促進を図り易くすることができる一方で、これら動作記録やチェック及び適正動作指導等の新価値の創出並びに解析等も行うことができる。
尚、図16(a)に示す摘み操作部35eは、上記画面ケース18の内容や後述するアイトレーニング具70等の本体操作を可能にする摘み操作型のコントロール具であり、その外周適所には複数のスイッチ操作部35sを備え、且つ取付杆7bによって本体側又は取付ベース25側から耳近傍位置に臨ませ摘み操作可能に設置される。
〔図16の手指腕運動具31の首取付部材16・襟取付部材16nその利用方法〕
次に、手指腕運動具31の利用態様と方法について説明する。この手指腕運動具31は、既述の支持部材36に手指運動具30を有する伸縮部材37を格納姿勢と引き出し姿勢とに切換可能に構成し、且つ支持部材36の左右中心部に設けられる取付手段50の取付片を、前記取付ベース25又は噛挟み具1又は画面ケース18又は弾性支持手段51に、クリップ状の取付部材7aを介し着脱可能に装着支持することができる。また図11(a)に示す態様による場合には、枕部3の上方に形成される空間部に設置できる取付ベース25に手指腕運動具31等を設けてもよい。
この取付部材7aは、噛挟み具1側からの支持を解除し離脱したのちは、図16(b)に2点鎖線で示す例えばカチュウシャ態様の半リング型又は紐ベルト状の首輪型の装着部材8kとして首取付部材16にすることができ、首に取付けて単独使用可能にすることができる。
即ち、図示例の上身体装着手段としての半リング型装着部材8kは、前方から首に嵌めるだけで、手指腕運動具31を上身体の左右中心部に装着し、所定空間位置に支持される左右の摘み操作部35を摘み操作しながら、伸縮部材37の伸縮力に抗し上身体中心部から左右前後方向移動又は回転移動等を自由に行うことができ、また伸縮部材37の基部側を顔頭頸部側から前後左右方向に大きく離すことなく支持することができるため、使用者は左右均等的動作を容易にできて、無理のない指摘み運動と腕の屈伸運動(エキスパンダ運動)又は腕回し肩回し運動他を並行融合した多様な手指腕運動を行い易くする。
また左右の摘み操作部35は、上身体の左右中心部の両側に位置し且つ無理なく伸縮動作可能な軽快伸縮力で設定される伸縮部材37を介して連結していることにより、使用者が両手を同時に上げる運動を行う場合でも、口又は首部を支点に運動中心位置をキープしながら両手同時の上下運動、つまり伸縮部材37の伸縮中心部位を上身体中心から在来のもののように大きく離間させないので、両手(腕)の上下及び前後方向の左右均等運動を無理なくバランスよく促進することができる。従って、多様な指摘み運動等を促進して脳トレ効果を上げ易くすると共に、指ホグシ体操と肘まわし体操と肩甲骨ハガシ体操等をバランスよく手軽に行うことができると共に、携帯利便性を有して歩きながら好適使用可能なウオーキング用の上身体運動具として利用促進することができる。
また図16(b)に示すように、手指腕運動具31等はクリップ構造体を使用しない場合には、支持部材36側に取付手段50としての紐状又はベルト状の首取付部材16を設けて使用すると、前記カチューシャ態様のものより隙間を少なくして取付け性よく使用することができ、またこの場合には締付加減を調節可能な着脱手段50aの設置を容易にできると共に、隣接する唾液腺接触具15の設置も最適形状のものを機能性高く、また間隔調節自在に設け易くできる等の利点がある。
即ち、上身体装着手段は、首に着脱可能に取付けられる首取付部材16又は衣服の襟首側に着脱可能に取付けられる襟取付部材16nにすると共に、該首取付部材16又は襟取付部材16nを介し左右の摘み操作部35を摘み操作間隔を有して上身体の中心位置に支持することができるので、左右の摘み操作部35を首近傍位置に支持し携帯利便性を有して手軽に操作自由にするので、多様な場所での指摘み運動等を促進して脳トレ効果を上げ易くすると共に、指ホグシ体操と肘まわし体操と肩甲骨ハガシ体操等をバランスよく組合せることを容易にしながら、歩きながらの好適使用が可能なウオーキング用の上身体運動具として利用促進することもできる。
また手指腕運動具31等を首に巻き掛ける態様によって取付ける首取付部材16は、首前方円弧に沿う部材の左右に腺接触部15aを設けて顎下部に臨ませ顎下唾液腺に接当可能に操作支持することを可能にするので、手指腕運動具31の操作に伴い伸縮部材37を介して押接力を所望にしながら顎下唾液腺の外皮部に接当刺激を強弱自在に付与できるため、手指腕運動具31の使用に合わせ唾液分泌活性も好適且つ同時的に促すことができる等の利点がある。尚、腺接触部15aは、ピンポン玉級の大きさであることが望ましく、この場合にはその球面が外皮に優しく接当すると共に、外皮と各種首取付部材16との接当を簡単に回避することができる。
〔図17の手指運動具30と手指腕運動具31と取付ベース25の写真例〕
次に、図17に示す手指運動具30と手指腕運動具31及び噛挟み具1と取付ベース25並びに前記した機能器具6及び運動補助手段等の図面代用写真と、図18に示す上身体装着手段としての噛挟み具1に対し、各種アイトレーニング具70や他の機能器具6及び運動補助手段並びに姿勢検知具6t等を装着して利用する実施形態について図面代用写真を参照し説明する。尚、前記した実施形態のものと同様な構成及び作用については、同一符号を付して説明を省略する。
先ず、図17(a)に示す上身体運動具は、手指運動具30を噛挟み具1に接手手段33を介して取付けられる取付ベース25に設けて構成すると共に、手指腕運動具31を上記取付ベース25に着脱可能に連結支持されるサブ取付ベース(補助ベース)25sに装着される伸縮部材37と摘み操作部35を設けて構成されるユニット状の手指腕運動具31とによってセットした構造にしている。
これによる上身体運動具は、噛挟み具1を単に口に銜えるだけで上身体左右中心に簡単に装着し安定的に所定位置に支持することができると共に、形態支持位置等を異ならせて設けることが可能な複数の摘み操作部35のニギニギ運動を多様に行うことを容易にすることができ、また必要により手指腕運動具31を介してエキスパンダ体操も自由且つ随時に行うことができる。
そして、装着支持手段として噛挟み具1を利用する上身体運動具は、使用者が銜えるだけで前記した噛挟み効能(ハニトレ効能)としての口を介する脳トレ(口脳トレ)と、指運動に伴う脳トレ(指脳トレ)とを同時融合的にできる利点があると共に、摘み操作や手指運動及びエキスパンダ運動等を並行可能なトレーニングを広範且つ効率よく行うことができる。
また前記ユルスローなエキスパンダ体操等を各種呼吸法や有酸素運動を取入れながらも、筋肉を傷めない例えば肩甲骨ハガシ体操等も楽に行うことができ、またこのタイミングで耳ホグシやリンパ体操等も誘導し易くするため、これらの融合運動を効果的に促進し、同時に噛挟み具による滑舌機能もよくしながら、各種の脳トレと美笑顔と美容美健を伴う使用態様を創出することができる等の特徴がある。また噛挟み具1に対し、手指運動具30と手指腕運動具31を各取付ベース25と補助ベース25sに設けることにより剛体構造で構成される上身体運動具は、インストラクタを擁してトレーニング指導が行われるような激しい動作に十分な耐久性有して使用できるため、トレーニングジムやエステサロン等で好適ツール化できる利点がある。
尚、取付ベース25には、アーム部25aの構造を利用して図14(a)に示すような顔頭部型の手指腕運動具31j等を簡単に設置することができ、さらに多様な姿勢によって広範な手指腕運動を行い易くすることができる。
図17(b)に示す上身体運動具は、手指腕運動具31を図7,図11(a)に示すような取付ベース25のアーム部25aに自在継手構造や弾性支持手段51等を介し、摘み操作部35を有する巻取装置38を融通動作自在に取付け、また噛挟み具1に対し図11(a)に示すような型式の噛挟み具1が有する枕部3側の取付孔部3eに、取付ベース25のアーム部25aを差し込むことにより、手指腕運動具31を着脱可能に取付支持する構造にしている。
これによる上身体運動具は、伸縮部材37を装置内に巻き込んだ姿勢で左右の摘み操作部35を近接支持するので、コンパクトで取り扱い易い構成にすると共に、簡潔安価な構造にすることができる。またゴム紐等の弾性支持手段51を介して融通支持される巻取装置38は、伸縮部材37を介し腕の運動方向に追随した動作をするため、伸縮時のケース孔との摺接摩擦を軽減すること及び多方向のエキスパンダ体操を軽快に行うことを容易にする。
図17(c)に示す上身体運動具は、噛挟み具1の枕部3に図11(e)に示す接手手段33によって取付けられる線状部材によって形成される線状ウイング型の把持部10を有する取付ベース25の各先端部に、図7に示す構造の摘み操作部35kを有する方式の手指運動具30jと、前記摘み操作部35を巻取装置38設ける方式の手指腕運動具31とを上下に備える構成にすることにより、前記図17(a)に示すものと同様な利用態様を可能にすると共に、軽量小型化を図ることができる。
写真の摘み操作部35は、指嵌め型として1つの指摘み操作リングを示しているが、複数の指孔を有して弾力的に摘み操作可能にすることが望ましく、この場合には差し入れた複数の指を弾力に抗して反り返す運動や隣接する指を股開きする運動を新規的に行うことができ、且つ指摘み操作リング型の摘み操作部35は既述の摘み操作部35に融合セットできる等の利点がある。
また図示例の取付ベース25は、噛挟み具1と同様な部材によって一体化することなく、別工程で手造りによっても作り易く製作できると共に、把持部10内に線状部材を巻き込めることや、所望個所に低周波発信部又は振動発生部又は温度発生部又は薬剤や芳香剤付与具や運動補助手段等の付設が容易になるため、学習工作キット品として好適化できる等の特徴がある。
また写真の取付ベース25には、フック部25gに弾性支持手段51を介して振動噛挟み具1cを着脱可能に設置することができる。この振動噛挟み具1cは、図4(c),(d)に示す利用器具29又はパタカラ器具29zのものと同様に口腔前庭に挿入されて作用付与する口腔前庭作用付与具29aを、図示しない振動付与機構を内装する本体ケース29fに着脱交換自在に設けている。これによる振動噛挟み具1bは、リング状の口腔前庭作用付与具29aがスイッチONされ上下の唇で噛挟みした状態で、使用者は唇振動を介したトレーニングと、リング弾性力に抗した噛挟みトレーニング等を効果的に行い唇閉鎖力の鍛錬や血液循環活性をすることができる。
またフック部25gには、信号発信具29wを着脱自在に取付けており、この信号発信具29wは、使用者の指操作又は息操作又は噛み操作等の所望動作によって、所望個所から音又は光又は香り又は電気的信号等を発することができると共に、上身体運動具の利便性と利用促進を図ることができる。
〔図18の噛挟み具にアイトレーニング具70や運動補助手段を設ける〕
次に、図18の図面代用写真を参照し、噛挟み具1に取付ベース25を介し機能器具としてのアイトレーニング具70や寄せ目トレーニング具70a等また他の機能器具や運動補助手段を設けて使用する利用方法について説明する。尚、前記実施形態と同様な構成及び作用については、同一符号を付し説明を省略する。
またアイトレーニング具70等や運動補助手段としては、前記視界表示具18等の他に、本件出願人提案に係る特開1998-118140号公報「目のトレーニング装置」に示されるもの、また噛挟み具1を介するウェアラブル化と各種新規的なトレーニング効果を創出できるものであることが望ましい。
上記アイトレーニングの必要性は、例えば、平成29年7月19日のNHKガッテン「疲れ目撃退」番組によれば、近年のスマホ過剰使用で生ずる急性内斜視の予防には、画面から眼を30cm以上離すこと、4時間以上の使用を避けること、1時間に1分間の眼閉じ回復動作をすること、さらには動体視力も高める寄せ目トレーニングをすること等が推奨された。
また両眼で遠方から眼前側に向けて焦点を合わせ移動する寄せ目ビジョントレーニングの継続は、動体視力も高め各種スポーツや競技の成果を大きくし記録更新に繋がること等が、ボクシング一流選手他によって明らかにされた。
このような背景において、在来のアイトレーニング具やビジョントレーニング法では、アイトレーニング具を身体に装着したまま移動使用し難いこと、装着状態での操作ができ難いこと、及び操作や装着構造が煩雑でコスト高になる等の課題がある。
そこで、噛挟み具1を噛挟みした姿勢でアイトレーニング具70を並行使用することにより、後述するような寄せ目トレーニング等のアイトレーニングやこれに融合した効果的な噛挟みトレーニング等を多様に行うことが求められる。またアイトレーニング具70は、前記図1~図7で示す機能器具6と同様な取付手段7によって噛挟み具1に支持して使用することができ、この場合に別途スタンド類を要することなく携帯使用の利便性を高めながら、次のような課題の解決も簡潔で安価な構造によって行うことができる。
即ち、上記課題解決のための実施形態のアイトレーニング具70は、上記放映内容の背景と対応理論を踏まえ、噛挟み具1に取付けて併用することで、必要とされる寄せ目トレーニング等のアイトレーニングを日常的に簡便に行い易くして、所期のトレーニングを効果的に達成することを目的とする。
図18(a)に示すアイトレーニング具70は、方形状枠体をなす外フレーム71の大きさを少なくとも両眼の幅より大きくししながら両眼の直前に位置しない形状にすると共に、外フレーム71の下枠の両側に突設したアーム72が備えるクリップ型の取付部材7aを、取付ベース25のアーム部25aにそれぞれ係脱自在に取付けている。
また外フレーム71の外周適所には例えば4隅と各辺の中間部にLEDランプ発光体26r等による視点部73を配設することにより、各視点部71を取付ベース25側に配設される図示しないコントローラ(制御部53等)によって予めプログラムされた有益トレーニングメニュウによって点滅表示できるようにしている。
これによるアイトレーニング具70は、使用者が噛挟み具1を単に銜える動作によって眼前に簡単に装着支持されると共に、外フレーム71を介して設置される各視点部73が視界中に直接的に入る煩わしさを抑制しながら、正面視状態においても点灯表示する視点部73を光によって検知体感できる位置に適正保持できるので、上記のように眼球動作をする等のトレーニングを確実容易にすることができる。また使用者は視線をフレーム中心においた正面視で眼球を動かすことなく点灯を体感する八方眼トレーニングができる。尚、この場合には、後述する図(b)で示すような器具との融合トレーニングを可能にすることができる。
また必要によりアーム72の屈伸調節や外フレーム71の拡縮調節等により、動体視力トレーニングにも簡単に適応させることができる。
従って、このように使用できるアイトレーニング具70は、そのトレーニング中に自ずと噛挟みトレーニングも並行できるため、噛挟み具1による脳トレや滑舌法の実践も融合したトレーニングを相乗的に行うことができる等の特徴がある。
また外フレーム71には信号発信具29wを前記同様に設けている。
さらに、写真の取付ベース25には、ライト器具70bと姿勢検知具70c等を接手手段33によって着脱交換可能に備える例を示している。このライト器具70bは、U字状をなすフレーム74の中央部に携帯用の豆ライトとしての発光体26rを設けており、二股のフレーム端部に突設される前記取付軸7pを接手手段33に挿入することにより、暗所でのトレーニング時に随時周囲を照らすことができる。
尚、このライト器具70bを単独使用する場合には、二股状のフレーム基部を噛挟み具1によって接続すると、口操作により各部の視認精度を高めた照射ができ、且つ噛挟み利便性を有して照らしながら同時に噛挟みトレーニングをすることができる。
一方、上記姿勢検知具70cは、左右に取付軸7pを有するベースフレーム75にセンサ部76を設けており、噛挟み具1を銜えた状態での頭部の傾きを表示部76aの点灯又は外フレーム71の枠内に構成されるスクリーン71sへの表示信号によって把握でき、これに基づくトレーニングを適正に行うことができるようにしている。
これにより例えば、社交ダンスやコンテポラリダンス及び舞踊等姿勢重視のトレーニング時に、自身の姿勢チェックと研鑽サポート用として好適化することができる。
図18(b)に示す寄せ目トレーニング具70aは図(c)に示すように、前後方向に長いアーム部77に複数の脚支柱77aを所定のトレーニング間隔を有して立設し、その端部側に視点部73を設けると共に、アーム部77の基部側の取付部77bを取付ベース25に着脱自在に取付支持するようにしている。またアーム部77と脚支柱77aは、共に可撓性及び弾性力を有して屈曲伸縮可能構造にしているため、使用者からの上下左右及び前後方向への各視点部73の視点位置調節を自在にすることができるようにしている。
そして、寄せ目トレーニング具70aは、例えば使用者が前後方向に配設された複数の視点部71を介し、前側遠方から手前側に向け順次点灯(点滅)移動させる視点誘導手段によって寄せ目をすることができる。またその視点誘導手段をアーム部77の前後長に沿って配置される各視点部73を上記所定の視点誘導手段並びに他のトレーニングパターンによって光認識させることができる。
またランプ利用等の電気的動作方式にする場合の電気的動作部のコントロールは、前記各実施形態で既述した操作手段26やスマホ並びにIOT等のコントロール技術によって可能にすることができる。
一方、電気的動作方式にする場合の視点部73は、例えば、図(b)で示すようにアイトレーニング具70に構成される画面(スクリーン71s等)内で遠近認識可能に画像を変化させることや画像位置を変化可能にするランプや画面等の画面装置化を容易にすることができ、この場合にはアイトレーニング具70を前記視界表示具18としてコンパクト且つ変化コントロールを容易にすることができるので、視線を多様に動かす動体視力ほか所望のビジョントレーニングも容易にする。
また長いアーム部77は、その前端側に必要により設置される取付部78を介し、スマホ又はTV、学習用スクリーン、所見台等所望の備品設置部79を設けた利用方法ができると共に、アーム部77の先端及び中途部は使用者の肩や胸部又は床面等に支持させて使用することができる。
〔噛挟み具1の製作材料と量産化・トレーニング効果等・製作市場参考情報〕
次に、噛挟み具1の製作要領として材料と量産化・レジスタントトレーニング効果等について参考付記する。噛挟み具1は、シリコン等の合成樹脂材をプラスッチック成形加工によって製作容易に量産することができる。また噛み本体2の全体は、近年開発のナノファイバを利用した成形加工によって高強度に製作でき、また成形品はタフなジェル状合成樹脂等で被覆することもでき、この場合には高強度及び弾力的な噛挟み性を好適化できる。尚、噛挟み具1の口内外所望個所に低周波発信部又は振動発生部又は温度発生部を付設する場合には、最適材と最適製作手段を選定して行うことができる。
また噛み本体2の逆ヘ字状形状や噛み部2a或は口角接触部2kをバネ構造体にすると、使用者は噛み本体2が有する弾性力に抗した噛挟み運動を自ずと行うので、チュウイングやレジスタントトレーニング用の噛挟み具1として好適にすることができる。また加熱材(加熱装置)使用により加熱刺激を、冷却材(冷却装置)使用により冷却刺激を効果的に付与するようにした噛挟み具1は、その人時所毎の使い方や間合い、呼吸法、マインドフルネス等をトレーニングマニュアル化(ハニトレマニュアル構築)することにより、勉強や運転中の目覚まし気分転換や覚醒化等所期の目的毎に成果を上げ易くすると共に、気分転換や覚醒分野等に有効なメンタルツールとして好適利用できる。
一方、噛み本体2を合成樹脂製や金属製のパイプ部材によって製作する場合は、水に浮くことができるため、浴槽やプール並びに水中での使用に好適化できる。
また噛み本体2は、少なくとも内側非噛み部2bと噛み部2aにおいて可撓性を有する心材2gを内装し、該心材2gの外周をゴム状又はジェル状をなす軟質合成樹脂等からなる被覆部材(軟質部材)2nで被覆すると、噛挟み具1の前記要部寸法を使用者の口や使用形態に調節し易くすることができる。尚、噛み本体2や把持部10は、近年開発されているタフなジェル状合成樹脂やバイオポリマ、木材等植物から得られるナノファイバ等を利用した成形品による製作にすることができる。
また噛挟み具1は、複数部材を積層させたラミネート構造によって製作してもよく、噛み本体2並びに把持部10や枕部3は、必要により他の抗菌合成樹脂・シリコンゴム・ホタテ貝利用プラスッチック等の素材を組み合せて所望に製作することができる。
さらに、噛挟み具1は、噛み本体2又は把持部10等を中空気密構造或は浮力の高い軽量体構造にすることにより、子供達が入浴時に使用する際に、水没を防止して使用でき、また洗浄時の水切り乾燥等も容易にする等利便性を高めることができる。
そして、家庭の風呂や温泉並びにプール等で子供の使用を楽しく有意義にすると共に、運動選手が風呂やプールで行う呼吸法や、口角部を上げて笑顔状態にすることに基づく脳の幸せ感反応並び、並びに脳トレや顔筋のリラックス反応等によって各種の練習を効果的にする等の利点がある。
1 噛挟み具(滑舌棒)
1a 噛挟みトレーニング器具
1c 噛挟み体
2 噛み本体
2a 噛み部
2b 内側非噛み部
2k 口角接触部
2L 口角上延長部
2m 頂部
2s 外側非噛み部
2u 曲げ谷部
2w 上歯内係合部
3 枕部
5 舌動部
5w 下歯内係合部
6 機能器具
7 取付手段
7b 取付杆
7h 取付孔
8 装着部材
9 支持部材
10 把持部
16 首取付部材
16n 襟取付部材
18 視界表示具(画面ケース)
21 電気信号付与具
25 取付ベース
25a アーム部
25b 底ベース部
25h 取付孔
26 操作手段
26a 操作部
26r 発光体
28 舌動操作部
28a 舌ガイド体
28s 舌センサ
30 手指運動具
31 手指腕運動具
35 摘み操作部
36 支持部材
37 伸縮部材
38 巻取装置
70 アイトレーニング具
70a 寄せ目トレーニング具
70b ライト器具
70c 姿勢検知具
A 床面
B 歯列
C 外皮部
D 舌

Claims (1)

  1. 顔頭頸部又は肩等上身体に着脱可能に装着される上身体装着手段と、該上身体装着手段に取付けられ、上身体の左右中心部から等しい両側位置で且つ両肩よりも上方位置に各支持された状態で、左右方向で顔に接近した位置において指摘み操作自在な左右の摘み操作部(35)を設け、該左右の摘み操作部(35)は指と掌で外周全体を摘み操作可能な大きさと形状の弾性を有するボール体で構成れ、その外周面に曲げ変形可能な弾性力を有する複数の指曲げ突起(35m)を設けるとともに、前記上身体装着手段と前記左右の摘み操作部(35)とを、伸縮操作自在な伸縮部材を介して連結し、該伸縮部材をロープ等を弾力的に巻き取る左右の巻取装置(38)で構成し、当該左右の巻取装置を前記上身体装着手段に対して、左右の腕の運動方向へ個別に追従動作をするように融通支持して連結したことを特徴とする上身体運動具。
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