JP6001772B2 - 毛幹の内部領域を化学的に改質するときにポリオールを使用する方法 - Google Patents

毛幹の内部領域を化学的に改質するときにポリオールを使用する方法 Download PDF

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Description

毛髪にモノマー組成物を塗布する工程であって、前記モノマー組成物が、500g/モル以下の分子量を有するエチレン性モノマーを含む、工程と;次いで、前記毛髪をすすぐ工程と;次いで、前記毛髪にコンディショニング組成物を塗布する工程であって、前記コンディショニング組成物が疎水性ポリオール及び親水性ポリオールを含む、工程とを含む、毛幹の内部領域を化学的に改質する方法であって、前記方法が前記毛髪をすすぐ前に前記毛髪に開始剤を塗布することを含み、前記開始剤が化学的な改質を開始させる、方法。
毛幹の内部領域を化学的に改質する方法は、既に知られている。国際公開第2009/088520A1号及び欧州特許出願公開第2295029号は、毛幹の内部領域を化学的に改質するためのエチレン性モノマーの使用について記載しており、具体的には、エチレン性分子が毛髪に及び/又は互いに結合して、毛髪内部により大きな分子、例えば、ポリマーを形成することができる。これは、毛幹の内部構造の変化を介して毛髪の剛性を増大させて、例えば、スタイルを整えたり、ボリュームアップさせたり、より長い時間スタイルを保持したりといった、スタイリング上の利点をもたらす。
このような方法は、典型的に、多数の工程を含む。通常、最初の工程として、浄化シャンプー(clarifying shampoo)による毛髪の洗浄が行われ、次いで、化学的な改質反応時間が完了した後、通常、第2の洗浄工程が行われる。したがって、消費者は、より消費者に受け入れられる毛髪の感触、より滑らかな櫛通り、もつれ髪のほぐれ、毛髪の摩擦低減、より清潔な毛髪の感触を提供するために、ほとんどの場合、最後のコンディショニング工程を望んでいる。
国際公開第2009/088520A1号 欧州特許出願公開第2295029号
しかし、毛幹の内部領域を化学的に改質する方法に適合させたコンディショニングを提供する方法が必要とされている。換言すれば、化学的な改質によってもたらされる改善された機械的特性を強化する及び/又はより補完するコンディショニングである。また、化学的な改質の任意の望ましくない結果を低減するか又はなくすコンディショニングを提供する方法も必要とされている。更に、毛髪の化学的な改質の後に用いられる従来のコンディショナーの問題点を全く有しないコンディショニングを提供する方法が必要とされている。
第1の態様によれば、本発明は、毛幹の内部領域を化学的に改質する方法であって、
(a)毛髪を洗浄する工程と;次いで
(b)酸化製剤を前記毛髪に塗布する工程であって、前記酸化製剤が、過酸化物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される酸化剤を含む、工程と;次いで、
(c)前記酸化製剤を時間yの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間yが1分〜120分である、工程と;次いで、
(d)前記毛髪を脱湿潤化する工程と;次いで、
(e)モノマー組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、前記モノマー組成物が、エチレン性モノマーを含み、該エチレン性モノマーは3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩であり、該モノマー組成物は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物を含み、該モノマー組成物は、該組成物の重量で5%〜14%のエチレン性モノマーを含み、該モノマー組成物は1重量%未満の還元剤及び遷移金属を含み、該モノマー組成物はヒドロキシエチルセルロースを含む、工程と;次いで、
(f)前記モノマー組成物を時間xの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間xが1分〜120分である、工程と;
(g)前記毛髪を洗浄する工程と;次いで、
(h)コンディショニング組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、該コンディショニング組成物が、重量に基づいて、
(i)2%〜60%のポリプロピレングリコールと;
(ii)15%〜85%のポリエチレングリコールと;
(iii)0.1%〜20%の、セチルアルコールとステアリルアルコールの混合物である、油性コンディショニング剤と;
(iv)0.1%〜10%の、ベヘニルトリモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートからなる群から選択される、カチオン性界面活性剤と;
(v)5%〜60%の、無水硫酸マグネシウムと;
(vi)0.1%〜10%のポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーと、を含む、方法に関する。
第2の態様によれば、本発明は、毛幹の内部領域を化学的に改質するためのキットであって、
(I).酸化組成物であって、酸化製剤が、過酸化水素である酸化剤を含む、酸化組成物と;
(II).ノマー組成物であって、前記モノマー組成物が、前記組成物の重量で5%〜14%の3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物、ヒドロキシエチルセルロース及び1重量%未満の還元剤及び遷移金属を含む、モノマー組成物と
(III).毛髪用のコンディショニング組成物であって、前記コンディショニング組成物が、重量に基づいて、
(i)2%〜60%のポリプロピレングリコールと;
(ii)15%〜85%のポリエチレングリコールと;
(iii)0.1%〜20%の、セチルアルコールとステアリルアルコールの混合物である、油性コンディショニング剤と;
(iv)0.1%〜10%の、ベヘニルトリモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートからなる群から選択される、カチオン性界面活性剤と;
(v)5%〜60%の、無水硫酸マグネシウムと;
(vi)0.1%〜10%のポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーとを含むコンディショニング組成物と、を含む、キットに関する。
第3の態様によれば、本発明は、毛幹の内部領域を化学的に改質するための、第2の態様に従ったキットの使用に関する。
毛髪の房を様々な方法で処理し、次いで、静電気について試験する。試験Aでは、処理後に指で毛髪を撫でる(A1、撫でる前;A2、撫でた後)。試験Bでは、処理後に毛髪を梳かす(B1、梳かす前;B2、梳かした後)。
化学的な改質無し、コンディショニング工程無し。 化学的に改質し、コンディショニング工程無し。 化学的に改質し、コンディショニング工程あり(コンディショナーは、93%の水、2%の過酸化水素、3%のセテアリルアルコール、及びそれぞれ2%以下の量の以下の成分:セテアレスー25、ポリクアテルニウムー35、塩化セトリモニウムを含む)。 化学的に改質し、コンディショニング工程あり(コンディショニング組成物は、本発明に係る、コンディショニング組成物は、52%のPEG−4、19%のPPG−34、15%の無水硫酸マグネシウム、4%のジメチコン[1.25m2/s(12 500cSt)];及びそれぞれ2%以下の量の以下の成分:ヒドロキシプロピルセルロース;ベヘントリモニウムクロリド[イソプロパノール中];セトリモニウムクロリド;セチルアルコール;ステアリルアルコール;PEG/PPG−300/55コポリマー;ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートを含む)。 化学的に改質し、コンディショニング工程あり(コンディショニング組成物は、本発明に係る、コンディショニング組成物は、水で半分に希釈したことを除いて図4に従う)。 化学的に改質し、コンディショニング工程あり(コンディショニング工程として、15%硫酸マグネシウムを含む水溶液を毛髪に塗布した)。 化学的に改質し、コンディショニング工程あり(コンディショニング組成物は、本発明に係る、コンディショニング組成物は、52部のPEG−4及び19部のPPG−34を含む)。 炭素ー14実験の写真(倍率400倍)。Aは、ブランクである。
一般記載及び定義
本発明の全ての実施形態において、全ての百分率は、特に記載のない限り、全組成物(又は配合)の重量に基づく。全ての比率は、特に記述のない限り、重量比である。全ての範囲は、包含的であり、且つ組み合わせ可能である。有効数字の数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。特に指示がない限り、全ての数量は、「約」という単語によって修飾されるものと理解される。特に指示がない限り、全ての測定は、25℃において周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%における条件を意味する。列挙された成分に関連する重量は全て、有効濃度に基づいており、特に明記しない限り、市販の材料に含まれ得る担体又は副生成物を含まない。量の範囲が記載されている場合、これらは、通常、指定の化合物(の群)の合計量に関する。例えば、「組成物は、約0.1%〜約20%のエチレン性モノマーを含む」とは、組成物中のエチレン性モノマーの合計量が、指定の範囲内でなければならないことを意味する。
本明細書では、「含む」は、最終結果に影響しない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、用語「からなる」及び「から本質的になる」を包含する。本発明の組成物、方法、使用法、キット、及びプロセスは、本明細書で説明される、本発明の必須要素及び制約、並びに本明細書で説明される、追加成分若しくは任意成分、構成要素、工程、又は制約のいずれをも含み、それらからなり、本質的にそれらからなることができる。
用語「実質的に含まない」は、本明細書で使用するとき、組成物又は製剤の総重量に基づいて約1%未満、約0.8%未満、約0.5%未満、約0.3%未満、又は約0%を意味する。
「毛髪」とは、本明細書で使用するとき、頭皮の毛、顔面の毛、及び身体の毛を含む、哺乳類の毛を意味し、より好ましくは、ヒトの頭部及び頭皮上の毛を意味する。「毛幹」とは個々の毛髪の房を意味し、「毛髪」という用語と互換的に用いてよい。
本明細書で使用するとき「毛幹の内部領域」とは、毛表皮の内側部分及び毛表皮の下及び毛皮質の下を含む毛幹のあらゆる非表面部分を意味する。「非表面部分」とは、外部環境と直接接触していない毛髪の部分を意味すると理解され得る。
本明細書で使用するとき、用語「美容的に許容可能な」は、説明される組成物、製剤、又は成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応性等を伴わず、ヒトのケラチン組織と接触させて使用するのに好適であることを意味する。本明細書で説明され、ケラチン組織に直接適用するという用途を有する全ての組成物及び製剤は、美容的に許容可能であるものに制限される。
本明細書で使用するとき、「誘導体」としては、所定の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、酸誘導体、塩誘導体及び/又はアルコール誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、「モノマー」とは、開始剤の存在下で重合可能な個別の重合していない状態の化学的部分を意味する。本明細書で使用するとき、「エチレン性モノマー」は、オレフィン性炭素−炭素二重結合(C=C)を含有し、開始剤の存在下で重合することができる化学種を意味する。
本明細書で使用するとき、「ポリマー」は、2つ以上のモノマーの重合によって形成される化学物質を意味する。本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、モノマーの重合、並びに天然ポリマーによって作製される全ての材料を含むものとする。1種のモノマーのみから作製されるポリマーは、ホモポリマーと呼ばれる。ポリマーは、少なくとも2つのモノマーから構成される。2種以上の異なる種類のモノマーから作製されるポリマーは、コポリマーと呼ばれる。異なるモノマーの分布は、統計的に又はブロックごとに計算することができ、本発明には双方とも適応する可能性がある。特に明記される場合を除いて、本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、ホモポリマー及びコポリマーを含むいかなる種類のポリマーも含む。
用語「分子量」又は「M.Wt.」は、本明細書で使用するとき、特に記述のない限り、数平均分子量を指す。
本明細書で使用するとき、「化学的に改質する」、又はその文法的な等価表現は、モノマー及び/又は架橋剤及び/又はポリマー等の化学的部分が、例えば、ケラチンタンパク質、別の毛髪成分、及び/又は別のモノマー若しくは架橋剤若しくはポリマー等の第2の化学的部分と安定的に結合することを意味する。通常、「化学的に改質する」とは、特に指定しない限り、共有結合を介して安定的に結合することを意味する。
本明細書で使用するとき、「別々に包装された」とは、1つの組成物又は製剤が第2の組成物又は製剤と物理的に接触、又は混合することを防止する任意の包装形態を意味する。
「キット」は、本明細書で使用するとき、複数の構成要素、すなわち、キットオブパーツを含む包装単位を意味する。キットの例は、例えば、第1の組成物と、切り離して包装された第2の組成物とである。別のキットは、方法を含む塗布指示書と、組成物/製剤とを含み得る。
「無水」とは、本明細書で使用するとき、組成物が、5%未満、3%未満、又は2%未満、1%未満、又は0%の水しか含まないことを意味する。
「ポリオール」とは、本明細書で使用するとき、少なくとも2つのヒドロキシル基を有する化合物及びグリコール化合物を意味し、それらのポリマーを含む。ポリオールは、ポリマー鎖の各末端(すなわち、両末端)にヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオール化合物を含む。
本発明の説明
背景技術に記載した通り、毛幹の内部領域を化学的に改質する方法において使用するために最適化した及び/又は適合させたコンディショナーが必要とされている。細い及び/又は柔らかい髪の消費者は、特に、化学的な改質から得られる毛髪の機械的変化から恩恵を受ける(これら変化は、髪のボリューム、スタイリング性、及び扱いやすさを改善する)ので、経験豊かなスタイリスト及び配合技術者は、より強力又は更には強烈なコンディショナーではなく、軽いコンディショナーを第1に選択する。実際には、後者は、毛髪の重量を減らし、化学的な改質によってもたらされる改善された機械的特性を損ねるか又は更には低減する場合がある。更に、スタイリスト又は技術者は、軽いコンディショナーにおける酸化剤の使用に引き付けられるであろう。その理由は、このような化学的な改質が、通常、毛表皮を開くために最初に毛髪還元工程を使用するためである。この還元工程は、毛髪のタンパク質における隣接するシステインアミノ酸間のジスルフィド結合を還元して、毛表皮をリフトさせる。毛表皮のリフトは、モノマーの毛幹への移動を促進すると考えられる。したがって、いったん重合工程が完了したら、ジスルフィド結合の再酸化を介して再度毛表皮を閉じるために酸化剤を塗布し、まず、毛幹をのばして毛髪の感触を改善し、毛表皮キャッチングによる毛髪のダメージを防ぐのを補助し、次に、毛幹の内部で重合した又は付着したモノマーの中に「封じ込める」のを補助することは理に適っている。このような酸化剤は、コンディショナーにおいて、重量に基づいて約0.1%〜約3%で使用される過酸化水素であってよい。例えば、欧州特許出願公開第2295029号の11ページの上部の表IIIを参照。
興味深いことに、本発明の態様は、これまで認識されていなかった問題、すなわち、本発明の問題として知られていることを同定することである。実際には、時折、毛髪は、化学的な改質後に静電気を増加させることが証明されていることが分かっていた。静電気は、いわゆる毛髪の「舞い上がり(fly away)」を引き起して、化学的な改質によって得られる毛髪の扱いやすさの増大を低減することがある。静電気が特に顕著であったのは、櫛で梳かした後及び幾つかの毛髪の種類についてであった。それは、毛髪の化学的な改質によって、すなわち、機械的特性の変化の結果として引き起こされたと推測される。しかし、実験では、驚くべきことに、これは事実と異なることが明らかになった。既に示唆されている通り、消費者は、化学的な改質後にコンディショニング工程を行うことを好む。したがって、静電気の増大が、実際には、仕上げ用コンディショナーを毛髪に塗布することによって引き起こされていることは、これまで確認されていなかった。コンディショナーは、典型的に、毛髪を滑らかにして、櫛で梳かすことによって誘導される静電気を低減するので、これは驚くべきことである。この知見に応えて、経験豊かなスタイリスト及び/又は配合技術者は、静電気の低減に特に適しており、また、化学的な改質の効果が低減されたり、なくなったりすることのないように最適化されたコンディショナーを見出そうとしている。エチレン性モノマーを使用して毛髪を化学的に改質する方法について入手可能な情報はほんの僅かであるので、これは、経験豊かなスタイリスト及び/又は配合技術者にとって大きな仕事を意味する。静電気の低減に関して、配合技術者は、以下を考慮することができる:米国特許第4,719,104号(Helene Curtis)(静電気低減剤が、17段目の後半に言及されている);米国特許第4,726,945号(Colgate−Palmolive Co.)(2段目の25〜29行目を参照);又は米国特許第5,002,761号(Henkel)(2段目の「Description of Invention」の第2及び第3段落を参照)。
しかし、対照的に、本発明者らは、驚くべきことに、コンディショニング組成物が疎水性ポリオール及び親水性ポリオールを含むときに優れた結果が得られることを見出した。理論に束縛されるものではないが、疎水性ポリオールと親水性ポリオールとの組み合わせによりこれら効果が得られる理由は、比較的高濃度のカチオン性界面活性剤を水溶液中に含む従来のコンディショニング組成物とは異なり、本発明に係るコンディショニング組成物は、例えば、毛髪の内部の毛幹で任意の主にアニオン性である安定的に結合及び/又は重合しているエチレン性モノマーと中性の複合体を形成しない成分を含むためであると考えられる。このような複合体は、毛幹内部のエチレン性モノマーの移動を妨げる場合があるので、好ましくない。本発明の1つの実施形態では、本明細書に記載するコンディショニング組成物は、無水である。実際に、組成物が無水である場合に改善された結果が得られることが見出された。理論に束縛されるものではないが、無水の状況において疎水性ポリオール及び親水性ポリオールを使用することにより、水勾配が形成されるため、改善された結果が得られると考えられる。更に、無水コンディショニング組成物中の活性成分は、水(すなわち、溶媒)が存在しないので、最大濃度にある。
方法
第1の態様は、毛幹の内部領域を化学的に改質する方法に関する。
1つの実施形態では、その方法は、モノマー組成物を毛髪に塗布する前、塗布と同時に、及び/又は塗布後に、酸化製剤を毛髪に塗布することを含む。1つの実施形態では、酸化製剤は、化学的な改質の開始剤として作用する。1つの実施形態では、開始剤は、酸化剤である。1つの実施形態では、方法は、(a)毛髪を洗浄する工程と;次いで(b)酸化製剤を前記毛髪に塗布する工程であって、前記酸化製剤が、過酸化物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される酸化剤を含む、工程と;次いで、(c)前記酸化製剤を時間yの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間yが、1分〜120分、又は2分〜45分、又は3分〜20分、又は4分〜10分である、工程と;次いで、(d)前記毛髪を脱湿潤化する工程と;次いで、(e)モノマー組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、前記モノマー組成物が、500g/モル以下、又は約50g/モル〜約500g/モル、又は約75g/モル〜約400g/モルの分子量を有するエチレン性モノマーを含む、工程と;次いで、(f)前記モノマー組成物を時間xの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間xが、1分〜120分、又は2分〜45分、又は3分〜20分、又は4分〜10分である、工程と;(g)前記毛髪を洗浄する工程と;次いで、(h)コンディショニング組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、前記コンディショニング組成物が、疎水性ポリオール及び親水性ポリオールを含む、工程と、を含む。1つの実施形態では、酸化剤は、開始剤である。
方法は、毛髪を脱湿潤化することを含んでよい。1つの実施形態では、毛髪を脱湿潤化する工程は、湿気を毛髪から吸収性材料に移動させるように毛髪に吸収性材料を適用することを含み、前記湿気は、美容的に許容可能な担体を含む。吸収性材料は、タオル、吸収紙、及びこれらの組み合わせからなる群より選択してよい。1つの実施形態では、毛髪を脱湿潤化する工程は、水分を毛髪から蒸発させることを含み、前記水分は美容的に許容可能な担体を含む。1つの実施形態では、毛髪を脱湿潤化する工程は、酸化製剤が毛髪からしたたり落ちないようにタオルドライすることを含む。1つの実施形態では、毛髪を脱湿潤化する工程は、毛髪から表面の酸化製剤を除去することを含む。1つの実施形態では、毛髪を脱湿潤化する工程は、毛髪から酸化製剤をすすぎ落とすことを含まない。毛髪を脱湿潤化する工程は、時間zの間にわたって持続し得、前記時間zは、約1分〜約120分、約2分〜約45分、約3分〜約20分、又は約4分〜約10分である。
1つの実施形態では、方法は、毛幹の内部領域を化学的に改質するためのものである。1つの実施形態では、化学的な改質は、毛幹の内部領域におけるポリマーの形成、ポリマーによる毛幹の内部領域の改質、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される。1つの実施形態では、毛幹の内部領域の化学的な改質は、毛幹の内部領域における重合である。1つの実施形態では、生じる重合は、フリーラジカル重合である。
1つの実施形態では、方法は、毛髪ボリュームの増大、毛髪の豊かさの増大、毛髪の弾力の増大、毛髪の動きの増大、毛髪の感触の改善、毛髪の可動性の改善、毛髪の質感の改善、毛髪の健康的な外観の改善、ヘアスタイルに対するコントロールの増大、所望の毛髪形状保持力の改善、ヘアスタイルの持続性の改善、毛髪の光沢の改善、より整え易い毛髪、カールの明確さの増大、より明確な見た目の毛髪、湿度耐性の改善、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される性能効果を提供する。1つの実施形態では、性能効果は、約15回の洗浄後も、消費者の少なくとも約40%、又は消費者の少なくとも約45%、又は消費者の少なくとも約50%、又は消費者の少なくとも約55%、又は消費者の少なくとも約60%、又は消費者の少なくとも約65%、又は消費者の少なくとも約70%に対して依然として顕著である。1つの実施形態では、消費者は、日常的に毛髪をスタイリングする細い及び/又は柔らかい毛髪を有する消費者、並びに日常的に毛髪をスタイリングする太く及び/又はまとまりにくい毛髪を有する消費者からなる群より選択される。
モノマー組成物
第1の態様によれば、モノマー組成物は、約500g/モル以下の分子量を有するエチレン性モノマーを含む。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、ビニル基を含む。「ビニル基」は、本明細書で使用するとき、H2C=CH−Rを意味する。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、アクリレート基又はメタクリレート基を含む。「アクリレート基」は、本明細書で使用するとき、H2C=CH−C(O)O−Rを意味する。アクリル酸は、例えば、Rが水素であるので、アクリレート基を含む。「メタクリレート基」は、本明細書で使用するとき、H2C=C(CH3)−C(O)O−Rを意味する。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、メサコン酸、2−ペンテン酸、チグリン酸、チグリン酸エステル、フラン−3−アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸、マレアミド酸、3−アミノクロトン酸、クロトン酸エステル、無水イタコン酸、トリメチルシリルアクリレート、ポリ(エチレングリコール)アクリレート、N−ビニルアセトアミド、2−アセトアミドアクリル酸、ビニルスルホン酸、テトラヒドロフルフリルアクリレート、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、ビニルプロピオネート、ビニルアニソール、ビニルクロトネート、メチル3−ヒドロキシ−2−メチレンブチレート、メタクリロイル−L−リシン、N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、2−アクリルアミドジグリコール酸、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、N−イソプロピルメタクリルアミド、2−アミノエチルメタクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、3−(ジメチルアミノ)プロピルアクリレート、(3−アクリルアミドプロピル)トリメチルアンモニウム塩、[2−(アクリロイルオキシ)エチル]−トリメチルアンモニウム塩、アルキルアセトアミドアクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリレート、3−スルホプロピルアクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、これらの誘導体、及びこれらの混合物からなる群より選択される。モノマー組成物は、前述の群から選択される少なくとも1種のエチレン性モノマーを唯一のエチレン性モノマーとして含む。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、3−スルホプロピルアクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、並びにこれらの塩類、誘導体、及び混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、存在する唯一のエチレン性モノマーは、3−スルホプロピルアクリレート、3−スルホプロピルメタクリレート、これらの塩類又は誘導体、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、唯一のエチレン性モノマーは、3−スルホプロピルアクリレートである。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩としてモノマー組成物に添加される3−スルホプロピルアクリレートである。
1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、アクリル酸カルシウム、モノエタノールアミンアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2,5−ブチルアミノエチルアクリレート、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸カリウム、メタクリル酸カルシウム、モノエタノールアミンメタクリレート、2−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2,4−ジヒドロキシブチルメタクリレート、2,3−エポキシブチルメタクリレート、2−t−ブチルアミノエチルメタクリレート、2−(2−ジエチルアミノ)エチルメタクリレート、モノメタクリレート、イタコン酸(及びその塩類)、ビニルピリジン、レソルシノール、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、唯一のエチレン性モノマーは、アクリル酸である。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、アクリル酸であり、モノマー組成物は、約0.1%〜約20%の合計量のエチレン性モノマーを含む。
モノマーは重合前に毛幹に浸透する必要があるので、エチレン性モノマーの分子量が重要である。大きい及び/又は嵩高な(bulky)モノマーは、毛幹に浸透しにくい。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、約50g/モル〜約500g/モル、又は約75g/モル〜約400g/モル、又は約100g/モル〜約400g/モル、又は約150g/モル〜約300g/モルの分子量を有する。1つの実施形態では、エチレン性モノマーは、約50g/モル未満、又は約75g/モル未満、又は約100g/モル未満、又は約150g/モル未満、又は約500g/モル超、又は約400g/モル以下、又は約300g/モル以下の分子量を有しない。1つの実施形態では、モノマー組成物は、約0.1%〜約20%、又は約1%〜約15%、又は約5%〜約14%、又は約7%〜約13%、又は約11%〜約12.5%のエチレン性モノマーを含む。この量は、組成物中のエチレン性モノマーの合計量であってよい。1つの実施形態では、第1の態様に係るモノマー組成物中に2種以上の異なるエチレン性モノマーが存在する。結果として得られるポリマーは、コポリマーであり得る。
1つの実施形態では、モノマー組成物は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物を含む。阻害剤化合物は、エチレン性モノマー1キログラム当たり約1ミリグラム〜約1000ミリグラムの量でモノマー組成物中に存在してよい。このような量は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールからなる群より選択されるものである阻害剤化合物の合計量であってよい。1つの実施形態では、阻害剤化合物は、エチレン性モノマー1キログラム当たり、約50ミリグラム〜約800ミリグラム、又は約100ミリグラム〜約500ミリグラム、又は約100ミリグラム〜約300ミリグラム、又は約100ミリグラム〜約200ミリグラムの量でモノマー組成物中に存在する。1つの実施形態では、阻害剤化合物は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールと3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールとの混合物である。1つの実施形態では、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールと3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールとの混合物は、50%超、又は60%超、又は80%超の3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソールを含む。
阻害剤化合物は、重合阻害剤として機能する、すなわち、阻害剤と接触する前に重合しないようにエチレン性モノマーを安定化させる。阻害剤化合物は、エチレン性モノマーが有効に安定化され、またエチレン性モノマーが開始剤に曝露されたときに、エチレン性モノマーが効率的に且つ速やかに重合する点で優れた性能を提供する。1つの実施形態では、モノマー組成物は、エチレン性モノマーの重合から誘導されるポリマーを実質的に含まない。
エチレン性モノマーを安定化するために使用される他の重合阻害剤は、当該技術分野において既知であり、例えば、4−メトキシフェノールである。1つの実施形態では、モノマー組成物は、約500ppm未満、又は約400ppm未満、又は約300ppm未満、又は約200ppm未満、又は約100ppm未満、又は約50ppm未満、又は約10ppm未満の4−メトキシフェノールを含む。1つの実施形態では、モノマー組成物は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物を除いて、重合阻害剤を実質的に含まない。
モノマー組成物は、毛幹に浸透するのに好適な分子量を有する架橋剤を含んでよい。架橋剤の目的は、モノマーを毛髪に、及び/又はモノマーを他のモノマーに、及び/又はポリマーを他のポリマーに共有結合させることである。架橋剤の分子量は、約500g/モル以下、又は約100g/モル〜約500g/モル、又は約100g/モル〜約400g/モル、又は約200g/モル〜約400g/モルであり得る。架橋剤は、1,4−ビスアクリロイルピペラジン、メチレンビスアクリルアミド、エチレンビスアクリルアミド、ジビニルベンゼン、ポリ−エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビス[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]ホスフェート、N,N'−ビス(アクリロイル)シスタミン、N,N−ジアリルアクリルアミド、トリアリルシアヌレート、3−(アクリロイルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、及びこれらの混合物からなる群より選択され得る。
モノマー組成物及び/又は酸化製剤は、粘度上昇剤を含んでよい。組成物がゲル、クリーム、ローション、エマルション等の形態である場合、粘度が重要となる。その理由は、粘度が、皮膚及び/又は毛髪から組成物が滑り落ちるのを防ぐためである。しかし、粘度が下がると、活性物質が、例えば毛幹の内部領域に浸透/拡散し易くなる。モノマー組成物がゲルの形態であるとき、モノマー組成物の粘度は、25℃及び1rpmでBrookfield Viscosimeter RVDV III Ultra CP 52を用いて測定すると、約500mPa・s〜約15000mPa・s、又は約1000mPa・s〜約10000mPa・s、又は約1500mPa・s〜約7500mPa・s、又は約2000mPa・s〜約5000mPa・sであってよい。粘度上昇剤は、非イオン性増粘剤、カチオン性増粘剤、アニオン性増粘剤、両性増粘剤、及びこれらの混合物からなる群より選択してよい。粘度上昇剤は、約0.1%〜約10%、又は約0.2%〜約5.0%の量でモノマー組成物中に存在してよい。1つの実施形態では、モノマー組成物は、任意の重合されたエチレン性モノマーの化学的性質が典型的にアニオン性であることを考慮して、非イオン性又はアニオン性の増粘剤(又はこれらの混合物)を含む。非イオン性又はアニオン性の増粘剤は、任意の形成されたポリマーと直接相互作用することが少ないので、不溶性の複合体又は沈殿物が形成されることも少ない。1つの実施形態では、粘度上昇剤は、必要なpHで安定しており、エチレン性モノマーの活性レベルに実質的に影響を及ぼさない。粘度上昇剤は、架橋ポリマーであっても非架橋ポリマーであってもよい。
1つの実施形態では、粘度上昇剤は、疎水的に改質されたポリアクリレートポリマーである。このような疎水的に改質されたポリアクリレートポリマーは、少なくとも1つの塩を添加することによって組成物/製剤を作製する場合、特に好適である。組成物は、組成物の総重量に基づいて約0.5%〜約1.5%の疎水的に改質されたポリアクリレートポリマーを含んでいてもよい。好適な疎水的に改質されたポリアクリレートポリマーとしては、Ultrez(登録商標)20/21(Lubrizol製)及びPermulen(登録商標)TR1(Lubrizol製)等のアクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー;Aculyn(登録商標)28(Rohm & Haas製)等のアクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー;Structure(登録商標)3001又は2001(Akzo Nobel製)等のアクリレート/セテス−20イタコネートコポリマーが挙げられる。
1つの実施形態では、粘度上昇剤は、非架橋会合性増粘ポリマーである。モノマー組成物又は酸化製剤は、組成物の総重量に基づいて約0.5%〜約3%の非架橋会合性増粘ポリマーを含んでよい。好適な会合性増粘剤としては、ポリウレタン−30等のポリウレタン系ポリマー、例えば、BASF製のLuvigelSTAR(登録商標)が挙げられる。また、EO−PO−ブロックコポリマー、例えば、BASF製のPluronics(登録商標)も有用であり得る。
1つの実施形態では、粘度上昇剤は、少なくとも1つの多糖類を含む。1つの実施形態では、モノマー組成物は、ヘテロ多糖類を含む。モノマー組成物中に存在する全多糖類は、組成物の総重量に基づいて約0.2%〜約5%、又は約0.5%〜約4%であってよい。好適な多糖類及び異糖類としては、デンプン及びその誘導体、例えば、リン酸とのモノエステル又はジエステル、セルロース系及びその誘導体、キサンタンガム、カラギーナンが挙げられる。好適なヘテロ多糖類としては、Keltrol(登録商標)T(Kelco製)、及びNatrosol(登録商標)250HHR(Herkules製)等のキサンタンガムが挙げられる。1つの実施形態では、ヘテロ多糖類は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、及びこれらの混合物からなる群より選択される。キサンタンガム及びその誘導体は、組成物の総重量に基づいて約0.2%〜約1.5%、又は約0.5%〜約0.9%の量で存在する。デンプン及びその誘導体は、組成物の総重量に基づいて約3%〜約4%の量で存在する。好適なデンプンは、Structure(登録商標)XL(National Starch製)等のヒドロキシプロピルデンプンリン酸である。1つの実施形態では、モノマー組成物は、2種の異なる多糖類粘度上昇剤を含む。
モノマー組成物、コンディショニング組成物、及び/又は酸化製剤は、更に、美容的に許容可能な担体を含んでよく、前記組成物/製剤は、組成物又は製剤の総重量に基づいて約60%〜約99.9%、又は約70%〜約95%、又は約80%〜約90%の美容的に許容可能な担体を含んでよい。担体は、水を含んでよい。1つの実施形態では、担体は、水、脂肪族アルコール、揮発性有機アルコール、及びこれらの混合物を含む。1つの実施形態では、担体は水である。
1つの実施形態では、モノマー組成物は、更に、カチオン及びアニオンを含み、前記カチオンは、電荷密度が0.05電荷/ピコメートル以上、又は約0.052電荷/ピコメートル以上の無機カチオンからなる群より選択される。1つの実施形態では、無機カチオンは金属である。1つの実施形態では、カチオンは、電荷密度が約0.04電荷/ピコメートル以下、又は約0.05電荷/ピコメートル未満の無機カチオンからは選択できない。1つの実施形態では、カチオンは、電荷密度が約0.050電荷/ピコメートル〜約0.090電荷/ピコメートル、又は約0.052電荷/ピコメートル〜約0.080電荷/ピコメートル、又は約0.070電荷/ピコメートル、又は約0.060電荷/ピコメートル、又は約0.053電荷/ピコメートルの無機カチオンからなる群より選択される。電荷をイオン半径で除算することによりイオンの電荷密度を計算すると、1ピコメートル当たりの電荷、すなわち、電荷密度が求められる。例えば、Sr2+は、127pmのイオン半径及び2の電荷を有する。したがって、1ピコメートル当たりの電荷は、0.0157電荷/pmである。一般的な金属のイオン半径は、The Procter & Gamble Companyの名で、優先日が2011年1月19日である欧州特許出願第11194611.7号の表1に見出すことができる。イオン半径表の目録(Tables of ionic radii tables)は、一般的な無機化学の教科書、例えば、Atkins P.W.,Physical Chemistry,第6版,2001年に見出すことができる。1つの実施形態では、無機カチオンは、少なくとも2+、又は少なくとも3+の電荷を有する。1つの実施形態では、無機カチオンは遷移金属ではない。1つの実施形態では、無機カチオンは、過酸化水素を開裂することができる金属ではない。1つの実施形態では、無機カチオンは、Al3+である。カチオンのモノマーに対するモル比(すなわち、カチオン:モノマー)は、約1:10〜約2:1、又は約1:5〜約3:2、又は約1:2〜約1:1、又は約1:3〜約1:1であり得る。エチレン性モノマーを塩の形態で組成物に添加する場合、カチオンのモル量は、エチレン性モノマーの対イオンのモル量を超えることが好ましい。また、無機カチオンは、酸化製剤中に存在してもよい。1つの実施形態では、酸化製剤はカチオンを含み、前記カチオンは、電荷密度が約0.04電荷/ピコメートル以下、又は約0.05電荷/ピコメートル未満の無機カチオンからは選択されない。1つの実施形態では、酸化製剤はカチオンを含み、前記カチオンは、電荷密度が約0.05電荷/ピコメートル以上の無機カチオンからなる群より選択され、前記カチオンは、酸化製剤の総重量に基づいて約0.001%〜約2%、又は約0.01%〜約1%、又は約0.04%〜約0.2%の量で存在する。
1つの実施形態では、アニオンは、硫酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、塩化物、クエン酸塩、乳酸塩、ギ酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択してよい。1つの実施形態では、アニオンは、硫酸イオン、スルホン酸イオン、及びこれらの混合物からなる群より選択してよい。1つの実施形態では、アニオンは、硫酸イオンである。1つの実施形態では、カチオンのアニオンに対するモル比(カチオン:アニオン)は約1:5〜約5:1、又は約1:4〜約3:1、又は約2:3〜約3:2である。無機金属カチオンがAl3+であり且つアニオンが硫酸イオンである場合、カチオンのアニオンに対するモル比は、約2:3である。
1つの実施形態では、モノマー組成物は、酸化剤を含む。1つの実施形態では、モノマー組成物は、過酸化水素を含む。実際には、酸化剤は、重合のための開始剤として機能し得るので、毛髪に塗布する直前にモノマー組成物に混合される。1つの実施形態では、モノマー組成物は、酸化剤及び/又は開始剤を実質的に含まない。これは、毛髪が酸化剤及び/又は開始剤で既に処理されている場合にも当てはまり得る。別の実施形態では、モノマー組成物は、過酸化物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される酸化剤を実質的に含まない。別の実施形態では、モノマー組成物は、ラクトン又はα−メチレンラクトン化合物を実質的に含まない。別の実施形態では、モノマー組成物はすぐに使える形態であり、「すぐに使える形態」とは、毛髪に塗布する前に予混合を必要としないことを意味する。別の実施形態では、モノマー組成物は、還元剤、遷移金属のうちの少なくとも1つを実質的に含まない。
油性化合物は、皮膚及び/又は頭皮にエチレン性モノマーが浸透するのを促進し得るが、それは好ましくない場合がある。1つの実施形態では、モノマー組成物は、油性化合物を実質的に含まない。別の実施形態では、モノマー組成物及び酸化製剤は、油性化合物を実質的に含まない。
酸化製剤
1つの実施形態では、方法は、毛髪に酸化製剤を塗布することを含む。酸化製剤は、酸化剤を含む。酸化剤は、過酸化物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択してよい。1つの実施形態では、酸化剤は、過酸化水素である。本明細書において言及する別の組成物又は製剤、若しくはそれらの複数は、少なくとも1種の酸化剤を含み得る。1つの実施形態では、モノマー組成物は、酸化剤を含有しない。
酸化剤は、組成物/製剤の総重量に基づいて約0.01%〜約15%の量で存在し得る。過硫酸塩酸化剤を使用する場合、それは、粉末形態であり、毛髪に塗布する直前に液体として混合してよい。組成物/製剤中の過硫酸塩の最終的な量は、約0.5%〜約2%、又は0.8%〜約1.2%であってよい。酸化剤が過酸化物である場合、過酸化物は、約0.5%〜約5%、又は約1%〜約4%、又は約1.3%〜約3%、又は約1.5%〜約3%の量で存在してよい。
1つの実施形態では、例えば、毛髪に酸化製剤を塗布した後であるが毛髪を脱湿潤化する前に、酸化製剤を時間yの間にわたって毛髪上に残留させ、時間yは、約1分〜約120分、約2分〜約45分、約3分〜約20分、又は約4分〜約10分である。
酸化製剤が過酸化物を含む場合、酸化製剤は、pHを安定させるための緩衝系を含んでよい。好適な緩衝剤は、キレート化剤としても作用し得る。過酸化物は遷移金属により開裂しやすいので、水道水中に微量に存在し得る遷移金属(例えば、パイプ由来の銅又は鉄)のキレート化は、重要である。緩衝系が存在しないと、遷移金属が過酸化物を開裂して不活性化し得る。典型的な緩衝系は、強酸及びその弱共役塩基、又は弱塩基及びその共役酸を含む。好適な緩衝系の例は、リン酸及びリン酸二ナトリウムである。好適な緩衝系の別の例は、クエン酸及び水酸化ナトリウムである。1つの実施形態では、モノマー組成物は、緩衝系を含む。
コンディショニング組成物
コンディショニング組成物は、疎水性ポリオール及び親水性ポリオールの両方を含む。疎水性ポリオールは、含まれている場合、保湿及び油性コンディショニング剤の沈着促進等のコンディショニング効果を提供する。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約10%〜約40%、又は約15%〜約25%、又は18%〜約21%の疎水性ポリオールを含む。この量は、許容可能な粘着性を提供しながら、改善されたコンディショニング効果を提供するのに有用である。この量は、コンディショニング組成物中の疎水性ポリオールの合計量であってよい。1つの実施形態では、疎水性ポリオールの25℃における水への溶解度は、約1g/100g(水)未満、約0.5g/100g(水)未満、又は約0.1g/100g(水)未満である。1つの実施形態では、疎水性ポリオールは、約1以上約10未満、又は約2〜約8のHLB値を有する。疎水性ポリオールは、25℃で液体であってよい。1つの実施形態では、疎水性ポリオールは、約200g/モル〜約100 000g/モルの分子量を有するポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールのC2〜C22アルキルエーテル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールコポリマーのC2〜C22アルキルエーテル、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、疎水性ポリオールは、ポリプロピレングリコールである。1つの実施形態では、疎水性ポリオールは、約200g/モル〜約100 000g/モル、約500g/モル〜約60 000g/モル、又は約1000g/モル〜約10 000g/モルの分子量を有するポリプロピレングリコールである。これは、特定の必要な水への溶解度及び親水性ポリオールとの相溶性を有する、優れたコンディショニング効果を提供することを考慮したものである。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約15%〜約85%、約20%〜約80%、約25%〜約75%、又は約45%〜約55%の親水性ポリオールを含む。この量は、組成物の所望の粘度及び展延性を提供するのに有用であり、コンディショニング組成物が無水である場合に水と混合したときに熱を発生させるために用いられ、コンディショニング組成物用の担体を提供することを考慮したものである。この量は、コンディショニング組成物における親水性ポリオールの合計量であってよい。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約1:1〜約1:50、又は約1:1.5〜約1:25、又は約1:2〜約1:10の、疎水性ポリオールの親水性ポリオールに対する重量比を含む。この比は、組成物に含まれている場合、保湿効果を提供し、油性コンディショニング剤の沈着を促進するのに有用である。1つの実施形態では、コンディショニング組成物中の疎水性ポリオールと親水性ポリオールとの和は、約50%〜約98%、又は約65%〜75%である。これは、組成物の所望の粘度及び展延性を考慮したものである。その和は、存在する全ての疎水性ポリオール及び親水性ポリオールの合計であってよい。親水性ポリオールは、25℃で液体であってよい。1つの実施形態では、親水性ポリオールの25℃における水への溶解度は、約1g/100g(水)超、又は約2g/100g(水)超、又は約5g/100g(水)超である。1つの実施形態では、親水性ポリオールは、約10以上のHLB値を有する。
1つの実施形態では、親水性ポリオールは、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、親水性ポリオールは、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、及びこれらの混合物からなる群より選択される。
1つの実施形態では、親水性ポリオールは、ポリエチレングリコールである。ポリエチレングリコールは、水と混合することによって熱を発生させる能力、並びに粘度及び流動性等の物理的特性から有用である。1つの実施形態では、ポリエチレングリコールは、25℃で液体であり、以下の式を有する:
H(OCH2CH2n−OH
(式中、nは、4〜12の平均値を有する)。このポリエチレングリコールは、ポリエチレンオキシド及びポリオキシエチレンとしても知られている。1つの実施形態では、ポリエチレングリコールは、PEG−200(式中、nは、約4の平均値を有する)。市販のPEG−200は、例えば、Union Carbideから入手可能な商品名Carbowax PEG−200である。1つの実施形態では、ポリエチレングリコールは、高分子量ポリエチレングリコール、例えば、式:H(OCH2CH2n−OH(式中、nは、2000〜14000、約5000〜約9000、又は約6000〜約8000の平均値を有する)を有するものである。1つの実施形態では、ポリエチレングリコールは、PEG−2M(式中、nは、約2000の平均値を有する)(PEG−2Mは、Polyox WSR(登録商標)N−10(Union Carbide製)及びPEG−2000としても知られている);PEG−5M(式中、nは、約5000の平均値を有する)(PEG−5Mは、Polyox WSR(登録商標)N−35及びPolyox WSR(登録商標)N−80(両方Union Carbide製)、並びにPEG−5000及びPEG 300 000としても知られている);PEG−7M(式中、nは、約7000の平均値を有する)(PEG−7Mは、Polyox WSR(登録商標)N−750(Union Carbide製)としても知られている);PEG−9M(式中、nは、約9000の平均値を有する)(PEG−9Mは、Polyox WSR(登録商標)N−3333(Union Carbide製)としても知られている);PEG−14M(式中、nは、約14000の平均値を有する)(PEG−14Mは、Polyox WSR(登録商標)N−3000(Union Carbide製)としても知られている);及びこれらの混合物からなる群より選択される。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、無水である。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、無水であり、水と混合することによって熱を発生させる無機熱発生剤を含み、水と混合したときに約26℃〜約80℃の温度に加温される。コンディショニング組成物は、水と混合したときに親水性ポリオールからの熱によって加温され得る及び/又は無機熱発生剤が含まれている場合、水と混合されたときに無機熱発生剤からの熱によって加温され得る。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約26℃〜約80℃、約30℃〜約60℃、又は約35℃〜約45℃の温度に加温される。この温度は、例えば、親水性ポリオールの量、無機熱発生剤の添加、種類、及び/又は量、並びに発熱反応を制御することができる更なる剤によって調整することができる。ヘアケア組成物等の加温美容組成物は、強化された有効性を提供することができる、すなわち、改善された効果を提供することができると考えられる。1つの実施形態では、無機熱発生剤は、塩化物、例えば、塩化カルシウム(CaCl2、CaCl2・H2O、CaCl2・2H2O)、塩化マグネシウム(MgCl2、MgCl2・2H2O、MgCl2・4H2O)、塩化アルミニウム(AlCl3、AlCl3・6H2O)、塩化第二鉄(FeCl3、FeCl3・2H2O)、及び塩化亜鉛(ZnCl2);硫酸塩、例えば、硫酸マグネシウム(MgSO4、MgSO4・H2O、MgSO4・4H2O)、硫酸亜鉛(ZnSO4・H2O)、硫酸鉄(FeSO4、FeSO4・H2O)、硫酸アルミニウム(Al(SO43)、硫酸カルシウム(CaSO4、CaSO4・1/2H2O、CaSO4・H2O)、及び硫酸ナトリウム(Na2SO4);乾燥ミョウバン;酸化カルシウム(CaO);酸化マグネシウム(MgO);炭酸ナトリウム(Na2CO3);ゼオライト;並びにリン酸水素ナトリウム(Na2HPO4)からなる群より選択される。1つの実施形態では、無機熱発生剤は、無水無機塩、例えば、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸カルシウム(CaSO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、硫酸アルミニウム(Al(SO43)、塩化カルシウム(CaCl2)、塩化マグネシウム(MgCl2)、酸化カルシウム(CaO)、及びこれらの混合物からなる群より選択され、これは、有効な発熱、毛髪及び/又は皮膚に対する優しさ、並びに取り扱い易さを考慮したものである。1つの実施形態では、無機熱発生剤は、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)である。1つの実施形態では、無機熱発生剤は、粒子状形態である。無機熱発生剤は、ザラザラする感触を防ぐことを考慮して、約0.01マイクロメートル〜約40マイクロメートル、約0.05マイクロメートル〜約30マイクロメートル、又は約0.1マイクロメートル〜約20マイクロメートルの平均直径を有してよい。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約5%〜約60%、約5%〜約50%、約10%〜約45%、又は約12%〜約20%の無機熱発生剤を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、無機熱発生剤を実質的に含まない。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、水である担体を含む。無機熱発生剤を実質的に含まない及び/又は水である担体を含む実施形態は、組成物がより容易に、より速やかに、したがってより経済的に製造されるという利点を有する。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、油性コンディショニング剤を含む。油性コンディショニング剤は、柔軟性及び滑らかさ等のコンディショニング効果を提供する。1つの実施形態では、油性コンディショニング剤は、25℃で液体である。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、油性コンディショニング剤を含み、前記油性コンディショニング剤は、25℃で液体であり、パラフィン、エステル、シリコーン、脂肪族化合物、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、油性コンディショニング剤の25℃における水への溶解度は、約1g/100g(水)未満、約0.5g/100g(水)未満、又は約0.1g/100g(水)未満である。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.1%〜約20%、約1%〜約10%、約2%〜約10%の油性コンディショニング剤を含む。この量は、コンディショニング組成物中の油性コンディショニング剤の合計量であってよい。1つの実施形態では、提供される油性コンディショニング剤は、パラフィン、エステル、シリコーン、脂肪族化合物、鉱油、炭化水素、ポリα−オレフィン油、植物油、及びこれらの混合物からなる群より選択される。
1つの実施形態では、油性コンディショニング剤は、エステルである。1つの実施形態では、エステルは、25℃未満の融点を有する。1つの実施形態では、エステルは、ペンタエリスリトールエステル油、トリメチロールエステル油、シトレートエステル油、グリセリルエステル油、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、エステルは、ペンタエリスリトールテトライソステアレート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、トリメチロールプロパントリオレエート、及びこれらの混合物であるペンタエリスリトールエステル油及びトリメチロールエステル油からなる群より選択される。このような化合物は、Kokyo Alcoholから商品名KAKPTI、KAKTTIとして、及びShin−nihon Rikaから商品名PTO、ENUJERUBU TP3SOとして入手可能である。1つの実施形態では、エステルは、シトレートエステル油である。エステルの例は、トリイソセチルシトレート(商品名CITMOL 316、Bernelから入手可能)、トリイソステアリルシトレート(商品名PELEMOL TISC、Phoenixから入手可能)、及びトリオクチルドデシルシトレート(商品名CITMOL 320、Bernelから入手可能)、トリイソステアリン(商品名SUN ESPOL G−318、Taiyo Kagakuから入手可能)、トリオレイン(商品名CITHROL GTO、Croda Surfactants Ltd.から入手可能)、トリリノレイン(商品名EFADERMA−F、Vevyから入手可能、又は商品名EFA−GLYCERIDES、Brooksから入手可能)である。
1つの実施形態では、油性コンディショニング剤は、シリコーンである。1つの実施形態では、油性コンディショニング剤は、シリコーン油である。シリコーン油は、柔軟性及び滑らかさ等のコンディショニング効果を考慮して有用である。シリコーンは、揮発性又は不揮発性のシリコーンコンディショニング剤を含んでよい。1つの実施形態では、シリコーンは、25℃で測定したとき、約0.0005〜約200m2/s、約0.05〜約180m2/s、約0.5〜約150m2/s、又は約1〜約130m2/s(約5〜約2 000 000cSt、約500〜約1 800 000cSt、約5 000〜約1 500 000cSt、又は約10 000〜約1 300 000cSt)の粘度を有する。この粘度は、その全文が参照により本明細書に組み込まれるダウ・コーニング社(Dow Corning Corporate)試験法CTM0004(1970年7月20日)に記載されているガラスキャピラリー粘度計を用いて25℃で測定することができる。「cSt」は、センチストークスを意味する。
1つの実施形態では、シリコーンは、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、シリコーンは、ポリジメチルシロキサンであり、これはジメチコンとしても知られている。これらシリコーン化合物は、例えば、GE Toshiba Siliconesから、General Electric Companyから(ViscasilR及びSF 96シリーズとして)、及びDow Corningから(Dow Corning 200シリーズとして)入手可能である。約1m2/s(約10 000cSt)の粘度を有するジメチコンは、GE Toshiba Siliconesから商品名TSF451−1MAとして購入することができる。
1つの実施形態では、シリコーンは、シリコーンゴムである。用語「シリコーンゴム」は、本明細書で使用するとき、25℃において100m2/s(1 000 000cSt)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。また、本明細書に記載するシリコーンゴムは、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得ると認められる。この重複は、これら材料のいずれにおいても限定を意図しない。シリコーンゴムは、Petrarch及びその他によって説明されており、例えば、1979年5月1日に発行されたSpitzerらの米国特許第4,152,416号、並びにNoll,Walter,Chemistry and Technology of Silicones,New York:Academic Press 1968が挙げられる。また、記載のシリコーンゴムは、ゼネラルエレクトリックシリコーンゴム製品データシートSE 30、SE 33、SE 54、及びSE 76である。これら記載した参照文献は全て、全文が参照することによって本明細書に組み込まれる。1つの実施形態では、シリコーンゴムは、約200 000超、又は約200 000〜約1 000 000の質量分子量を有する。1つの実施形態では、シリコーンゴムは、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサンジフェニルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、シリコーンゴムとシクロメチコンとの混合物を含み、このような混合物は、約0.5〜約10m2/s(約5 000〜約100 000cSt)の粘度を有し得る。
1つの実施形態では、シリコーンは、ポリプロピレンオキシド修飾及びポリエチレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサンからなる群より選択される、ポリアルキレンオキシド修飾シロキサンである。これら材料は、ジメチコンコポリオールとしても知られている。1つの実施形態では、シリコーンは、アモジメチコンであるアミノ置換シロキサンである。1つの実施形態では、シリコーンは、トリメチルシリルアモジメチコンであるアミノ置換シロキサンである。アミノ置換シロキサンの例は、商品名「UCAR SILICONE ALE 56」(Union Carbideから入手可能)を有するものである。
1つの実施形態では、油性コンディショニング剤は、25℃未満の融点を有する脂肪族化合物である。1つの実施形態では、脂肪族化合物は、約10〜約30個の炭素原子を有する不飽和脂肪族アルコール、約10〜約30個の炭素原子を有する不飽和脂肪酸、脂肪酸誘導体、脂肪族アルコール誘導体、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、脂肪族化合物は、約10〜約30個の炭素原子、約12〜約22個の炭素原子、又は約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪族アルコールである。1つの実施形態では、脂肪族アルコールは、不飽和であり、直鎖又は分枝鎖を有する。1つの実施形態では、脂肪族アルコールは、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、トリデシルアルコール、デシルテトラデシルアルコール、及びオクチルドデシルアルコール、並びにこれらの混合物からなる群より選択される。これら脂肪族アルコールは、例えば、Shinnihon Rikaから入手可能である。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、ポリオキシアルキレン誘導体を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、ポリオキシアルキレン誘導体及び無機熱発生剤を含む。ポリオキシアルキレン誘導体は、無機熱発生剤の分散を促進することができるので、皮膚及び/又は毛髪に対してザラザラする感触を引き起こす場合のある無機熱発生剤の凝集を防ぐことができると考えられる。また、ポリオキシアルキレン誘導体は、毛髪にツルツルした感触を与えることができる。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.1%〜約10%、約0.5%〜約10%、又は約1%〜約5%のポリオキシアルキレン誘導体を含む。この量は、組成物中のポリオキシアルキレン誘導体の合計量であってよい。1つの実施形態では、ポリオキシアルキレン誘導体は、水溶性ポリオキシアルキレン誘導体である。1つの実施形態では、ポリオキシアルキレン誘導体は、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルエステル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルエステル、ポリオキシエチレングリセリルエステル、ポリオキシプロピレングリセリルエステル、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、ポリオキシアルキレン誘導体は、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンコポリマーである。
コンディショニング組成物では、親水性ポリオールを担体として用いてよい。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、親水性ポリオール以外の担体を含む。本明細書で有用な更なる担体は、液体担体であり、例えば、液体パラフィン;鉱油;植物油;ペンタエリスリトールテトライソステアレート等のエステル油;及びこれらの混合物が挙げられる。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約25%〜約90%、又は約30%〜約85%の更なる担体を含む。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、粘度調整剤を含む。1つの実施形態では、粘度調整剤は、ビニルポリマー、例えば、架橋アクリル酸ポリマー(CTFA名:カルボマー);カルボン酸/カルボキシレートコポリマー、例えば、アクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー(CTFA名:アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー);セルロース誘導体及び修飾セルロースポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、他のガム、デンプン系ポリマー、アルギン酸系ポリマー、アクリレートポリマー、約1000超の分子量を有するポリアルキレングリコール;無機水溶性材料、例えば、ベントナイト、ケイ酸マグネシウム・アルミニウム、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸;並びにこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、粘度調整剤は、ヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシエチルセルロースである。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.01%〜約5%、約0.05%〜約3%、又は約0.1%〜約3%の粘度調整剤を含む。この量は、組成物中の粘度調整剤の合計量であってよい。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、合計約0.01%〜約5%、約0.05%〜約3%、又は約0.1%〜約3%のヒドロキシプロピルセルロース及び/又はヒドロキシエチルセルロースを含む。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、高融点脂肪族化合物を含む。1つの実施形態では、高融点脂肪族化合物は、少なくとも25℃、少なくとも35℃、少なくとも45℃、又は少なくとも55℃の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群より選択される。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary、第5版、1993年及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook、第2版、1992年にみられる。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.1%〜約30%、約0.2%〜約25%、約0.5%〜約15%の高融点脂肪族化合物を含む。この量は、組成物中の高融点脂肪族化合物の合計量であってよい。1つの実施形態では、高融点脂肪族化合物は、脂肪族アルコールであり、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、合計約0.1%〜約30%、約1%〜約10%、又は約2%〜約7%のセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、又はこれらの混合物を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、合計約0.1%〜約30%、又は約1%〜約10%、又は約2%〜約7%のセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、又はこれらの混合物を含む。本明細書において有用な市販の高融点脂肪族化合物としては、Shin Nihon Rika(Osaka,Japan)から入手可能な商品名KONOLシリーズ及びNOF(Tokyo,Japan)から入手可能なNAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka,Japan)から入手可能な商品名1−DOCOSANOLの純ベヘニルアルコール、Akzo(Chicago Illinois,USA)から入手可能な商品名NEO−FAT、Witco Corp.(Dublin Ohio,USA)から入手可能なHYSTRENE、及びVevy(Genova,Italy)から入手可能なDERMA等の種々の脂肪酸が挙げられる。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、カチオン性界面活性剤を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.1%〜約10%、約0.25%〜約8%、約0.5%〜約5%、又は約1%〜約3%のカチオン性界面活性剤を含む。この量は、組成物中のカチオン性界面活性剤の合計量であってよい。1つの実施形態では、カチオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(例えば、商品名INCROQUAT TMC−80としてCrodaから入手可能、及びECONOL TM22としてSanyo Kaseiから入手可能)、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(例えば、商品名Varisoft TA 100としてGoldschmidtから入手可能)、セチルトリメチルアンモニウムクロリド(例えば、商品名CA−2350としてNikko Chemicalsから入手可能)、水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチルアンモニウムクロリド、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウムクロリド、N−(ステアロイルコルアミノホルミルメチル)ピリジニウムクロリド、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、カチオン性界面活性剤は、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド及びベヘニルトリモニウムクロリドからなる群より選択され、コンディショニング組成物は、合計約0.5%〜約5%、又は約1%〜約3%のこれら化合物を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、ジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェート(商品名Rewoquat V3620としてGoldschmidtから入手可能)及び/又はメチルビス−(アルキルアミドエチル)2−ヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート(商品名Varisoft 222 LT−90としてGoldschmidtから入手可能)を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、アミドアミン及び酸の塩を含む。これは、カチオン性界面活性剤としてのコンディショニング機能を考慮したものである。1つの実施形態では、アミドアミンは、一般式:
1−CONH−(CH2m−N−(R22
を有する。(式中、R1は、C11〜C24脂肪酸の残基であり、R2は、C1〜C4アルキルであり、mは1〜4の整数である。)1つの実施形態では、アミドアミンは、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、アミドアミンは、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、及びこれらの混合物からなる群より選択される。本明細書で有用な市販のアミドアミンとしては、ステアルアミドプロピルジメチルアミン(商品名SAPDMAとしてInolexから入手可能及び商品名Amidoamine MPSとしてNikkoから入手可能)が挙げられる。1つの実施形態では、酸は、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、L−グルタミン酸塩酸塩、酒石酸、及びこれらの混合物からなる群より選択される。1つの実施形態では、酸は、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、及びこれらの混合物からなる群より選択される。酸は、アミドアミンの酸に対するモル比が、好ましくは、約1:0.3〜約1:1、より好ましくは、約1:0.5〜約1:0.9であるような濃度で含有され得る。市販の酸としては、L−グルタミン酸(化粧品等級)(Ajinomotoから入手可能)が挙げられる。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、改善された物理的安定性を提供することを考慮して、非イオン性界面活性剤を含む。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、約0.01%〜約10%、約0.05%〜約8%、又は約0.1%〜約5%の非イオン性界面活性剤含む。本明細書において有用な非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレングリセリルエステル、例えば、PEG−修飾トリグリセリド(商品名Tagat TO(登録商標)としてGoldschmidt Chemical Corporationから入手可能)、PEG−60硬化ひまし油、及びPEG−100ステアレート;脂肪族アルコールのエチレングリコールエーテル、例えば、セテアレス−20;アルキル多糖類界面活性剤、例えば、アルキルポリグリコシド;長鎖三級アミンオキシド、例えば、ラウラミンオキシド;並びに長鎖三級ホスフィンオキシド、例えば、ラウリルジメチルホスフィンオキシドが挙げられる。1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、ポリオキシエチレングリセリルエステル及び/又は脂肪酸アルコールのエチレングリコールエーテルを含む。
コンディショニング組成物は、他の追加成分を含んでもよく、これは、最終製品の所望の特性によって当業者が選択してよく、組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにしたり、付加的な使用による利益を組成物に提供したりするのに好適なものである。他の追加成分は、一般に、コンディショニング組成物の約0.001%〜約10%、又は約5%以下の濃度で個々に使用される。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、重量に基づいて、(i)約2%〜約60%、又は約15%〜約25%、又は約18%〜約21%の疎水性ポリオールと;(ii)約15%〜約85%、又は約25%〜約75%、又は約45%〜約55%の親水性ポリオールと;(iii)約0.1%〜約20%の油性コンディショニング剤と;(iv)約0.1%〜約10%のカチオン性界面活性剤と;(v)約5%〜約60%の、水と混合することによって熱を発生させる無機熱発生剤と;(vi)約0.1%〜約10%のポリオキシアルキレン誘導体とを含む。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、重量に基づいて、(i)約15%〜約22%の、PPG−34(PEG−4)である疎水性ポリオールと;(ii)約40%〜約55%の、ポリエチレングリコール200である親水性ポリオールと;(iii)約0.1%〜約8%の油性コンディショニング剤であって、前記コンディショニング組成物が、ジメチコン及び脂肪族アルコールの両方を含む、油性コンディショニング剤と;(iv)約0.1%〜約10%の、ベヘニルトリモニウムクロリドとセトリモニウムクロリドとの混合物である、カチオン性界面活性剤と;(v)約5%〜約17%の、無水硫酸マグネシウムである、無機熱発生剤と;(vi)約0.1%〜約10%の、ポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーである、ポリオキシアルキレン誘導体と、を含む。
1つの実施形態では、コンディショニング組成物は、重量に基づいて、(i)約15%〜約22%の、ポリプロピレングリコールである疎水性ポリオールと;(ii)約40%〜約55%の、ポリエチレングリコールである親水性ポリオールと;(iii)約0.1%〜約8%の油性コンディショニング剤と;(iv)約0.1%〜約10%のカチオン性界面活性剤と;(v)約0.1%〜約10%の、ポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーであるポリオキシアルキレン誘導体とを含み、前記コンディショニング組成物は、無機熱発生剤を実質的に含まない。
他の態様
第2の態様によれば、本発明は、毛幹の内部領域を化学的に改質するためのキットであって、
(I).過酸化水素である酸化剤を含む、酸化製剤と;
(II).500g/モル以下の分子量を有するエチレン性モノマーを含む、モノマー組成物と;
(III).毛髪用のコンディショニング組成物であって、疎水性ポリオール及び親水性ポリオールを含む、コンディショニング組成物と、を含む、キットに関する。
1つの実施形態では、酸化製剤、モノマー組成物、及び/又はコンディショニング組成物は、第1の態様に係るモノマー組成物の記載に従う。
第3の態様によれば、本発明は、毛幹の内部領域を化学的に改質するための、第2の態様に係るキットの使用に関する。
第4の態様によれば、本発明は、毛髪の静電気を低減するためのグリコール化合物の使用に関する。1つの実施形態では、グリコール化合物は、ポリプロピレングリコールとポリエチレングリコールとの混合物である。1つの実施形態では、前記使用は、毛幹の内部領域の改質後、好ましくは化学的な改質後に毛髪の静電気を低減するためのものである。
以下の実施例は、本発明の範囲に含まれる実施形態を更に説明及び実証するものである。これらの実施例は、あくまで説明を目的として与えられるものであって、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
モノマー組成物
Figure 0006001772
注:表中のすべての数は、特に指定しない限り重量%である;QSP=100%になる十分な量;1=Cellosize(登録商標)HEC QP−4400H(Dow Europe GmbH製);2=Keltrol(登録商標)CG−T(CP Kelco AHUBER COMPANY製);3=Genapol(登録商標)C−100(Clariant Produkle GmbH(Deutschland)製);4=Cremophor(登録商標)EL(BASF The Chemical Company製);5=3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩(Raschig製);6=Natrosol(登録商標)250HHR(Herkules製)。
コンディショニング組成物
なお、実施例11は参考例である。
Figure 0006001772
注:*1:ポリエチレングリコール:Carbowax PEG−200(Union Carbideから入手可能);*2:ポリプロピレングリコール:商品名PP2000を有するPPG−34(Sanyo Kaseiから入手可能);*3:シリコーン油:商品名TSF451−1MAを有する粘度約10,000センチストークスのジメチコン(GE Toshiba Siliconeから入手可能);*4:エステル油:商品名KAK PTIを有するペンタエリスリトールテトライソステアレート(Kokyu alcoholから入手可能);*5:ポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマー:商品名Newpol PE−108を有するポロキサマー338(Sanyo Chemicalから入手可能);*6:セチルアルコール:Konolシリーズ(Shin Nihon Rikaから入手可能);*7:ステアリルアルコール:Konolシリーズ(Shin Nihon Rikaから入手可能);*8ベヘニルトリモニウムクロリド:Econol TM−22(Sanyo Kaseiから入手可能);*9:ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド:Varisoft TA100(Goldschmidtから入手可能);*10:ジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェート:Rewoquat V3620(Goldschmidtから入手可能);*11:ステアルアミドプロピルジメチルアミン:SAPDMA(Inolexから入手可能);*12:L−グルタミン酸:L−グルタミン酸(化粧品等級)(Ajinomotoから入手可能);*13:ヒドロキシエチルセルロース:Natrosol 250 MBR(Herculesから入手可能);*14:PEG修飾グリセリド:Tagat TO(Goldschmidtから入手可能);*15:コラーゲン加水分解物:Peptein2000(Hormelから入手可能);*16:パンテノール:(Rocheから入手可能);*17:パンテニルエチルエーテル:(Rocheから入手可能)。
実験
実験は、本発明に関して実施し、結果は、図中に見出すことができる。
図1〜7:試験Aでは、処理方法が完了した後、毛髪の房を45℃で乾燥させ、写真を撮影する(A1)。次いで、毛髪の房を2本の指の間に挟み、指を房の下方向に素早く5回動かす(「撫でる」)、次いで、房の第2の写真を撮影する(A2)。試験Bでは、処理方法が完了した後、毛髪を45℃で2時間乾燥させ、処理後に櫛で梳かし、写真を撮影する(B1)。次いで、房をプラスチックの櫛で5回梳かし、写真を撮影する(B2)。これら実験結果を図に示す。結論は、以下の通りである。
Figure 0006001772
*:o=標準レベル;
+、++、+++=標準よりも次第に静電気が低減;
−、−−、−−−=標準よりも次第に静電気が増大。
14C−実験
序論:この研究の目的は、毛髪内部で起こる3−スルホプロピルアクリレート(3−SPA)の重合反応について研究することである。3−SPAの14C−放射標識バージョン(標識C−原子:★)を使用する。
Figure 0006001772
手順:正確に20束の毛髪繊維を二重に漂白する。束を通常の3−SPA又は14C−標識バージョンのいずれか一方で処理する。処理の種類は、以下の方法に従った:
・10分間の前処理製剤(2% H22
・「タオル」ドライ(紙タオル)
・30分間の水中又は毛髪処理製剤中3ーSPAによる処理
・水ですすぐか又はすすぎを行わない。
特定の毛髪束ごとの正確な手順は、以下のように行う。
Figure 0006001772
毛髪の房における14C−3−SPAの検出は、マイクロオートラジオグラフィーによって実施する。毛髪の房を1.5cmの長さに切断し、暗室内で束の断面をハロゲン化銀写真乳剤に4週間の間にわたって曝露する。写真フィルムを現像し、これらの写真を、顕微鏡を使用して撮影する。ベータ粒子がハロゲン化銀を金属銀に変換し、この金属銀は、黒色点として観測できる。
結果(図8に代表的な写真を示す):
Figure 0006001772
図8の解釈及び考察:標識された3−SPAで処理した全ての毛髪の房について、放射性物質が毛髪角皮だけでなく毛皮質のかなりの部分にも浸透していることが明らかに示されている。ほとんど広範囲に均一な(環状の)分散も見られる。銀粒子が高濃度であることよりもはるかに確証的であるのは、拡散通路の外側半分に銀粒子が蓄積することである。全ての写真は、毛皮質の外側部分における蓄積しやすいことを示し、束Dを除いて、内側毛皮質領域内に一種の境界線さえも見える。これは、銀粒子が、(例えば、切断処理(cutting process)による)人為現象(artifact)でなく、3−SPAモノマーの浸透挙動を実際に表していることを強力に示唆している。図8の写真からは、すすぎ洗いが結果に影響しないことはそれほど明らかではない。しかし、当技術の専門家の見方では、すすぎ工程は毛髪内部の放射能に極わずかな影響しか及ぼさないということである。これはまた、本発明による処理が、単に表面に影響を及ぼすものではないことも示唆している。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

Claims (8)

  1. 毛幹の内部領域を化学的に改質する方法であって、
    (a)毛髪を洗浄する工程と;次いで
    (b)酸化製剤を前記毛髪に塗布する工程であって、前記酸化製剤が、過酸化物、過硫酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される酸化剤を含む、工程と;次いで、
    (c)前記酸化製剤を時間yの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間yが1分〜120分である、工程と;次いで、
    (d)前記毛髪を脱湿潤化する工程と;次いで、
    (e)モノマー組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、前記モノマー組成物が、エチレン性モノマーを含み、該エチレン性モノマーは3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩であり、該モノマー組成物は、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物を含み、該モノマー組成物は、該組成物の重量で5%〜14%のエチレン性モノマーを含み、該モノマー組成物は1重量%未満の還元剤及び遷移金属を含み、該モノマー組成物はヒドロキシエチルセルロースを含む、工程と;次いで、
    (f)前記モノマー組成物を時間xの間にわたって前記毛髪上に残留させる工程であって、時間xが1分〜120分である、工程と;
    (g)前記毛髪を洗浄する工程と;次いで、
    (h)コンディショニング組成物を前記毛髪に塗布する工程であって、該コンディショニング組成物が、重量に基づいて、
    (i)2%〜60%のポリプロピレングリコールと;
    (ii)15%〜85%のポリエチレングリコールと;
    (iii)0.1%〜20%の、セチルアルコールとステアリルアルコールの混合物である、油性コンディショニング剤と;
    (iv)0.1%〜10%の、ベヘニルトリモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートからなる群から選択される、カチオン性界面活性剤と;
    (v)5%〜60%の、無水硫酸マグネシウムと;
    (vi)0.1%〜10%のポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーと、を含む、方法。
  2. 前記時間yが2分〜45分である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記時間yが3分〜20分である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記時間yが4分〜10分である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記時間xが2分〜45分である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記時間xが3分〜20分である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法
  7. 前記時間xが4分〜10分である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 請求項1に記載の毛幹の内部領域を化学的に改質する方法のためのキットであって、
    (I).酸化性組成物であって、前記酸化製剤が、過酸化水素である酸化剤を含む、酸化性組成物と;
    (II).モノマー組成物であって、前記モノマー組成物が、前記組成物の重量で5%〜14%の3−スルホプロピルアクリレートカリウム塩、2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール、及びこれらの混合物からなる群より選択される阻害剤化合物、ヒドロキシエチルセルロース及び1重量%未満の還元剤及び遷移金属を含む、モノマー組成物と;
    (III).コンディショニング組成物であって、前記コンディショニング組成物が、重量に基づいて、
    (i)2%〜60%のポリプロピレングリコールと;
    (ii)15%〜85%のポリエチレングリコールと;
    (iii)0.1%〜20%の、セチルアルコールとステアリルアルコールの混合物である、油性コンディショニング剤と;
    (iv)0.1%〜10%の、ベヘニルトリモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジ−(アルキルカルボキシエチル)ヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェートからなる群から選択される、カチオン性界面活性剤と;
    (v)5%〜60%の、無水硫酸マグネシウムと
    (vi)0.1%〜10%のポリエチレン/ポリプロピレンブロックコポリマーとを含むコンディショニング組成物と、を含む、キット。
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