JP6001754B1 - 側溝用雨水排水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】道路等の側溝に設けられる雨水集水枡の集水蓋の下側に取り付けられ、集水蓋より流下する雨水を集めて排水する側溝用蚊発生防止排水装置を提供する。【解決手段】道路側溝の集水枡集水蓋1の下側に取り付けられ、集水蓋1より流下する雨水を集めて排水する側溝用蚊発生防止排水装置8自体が網状であり、その上部を集水蓋1とその固定部6に挟んで隙間なく固定でき、下部には蓋1の間を通過し蚊発生防止排水装置8に溜まった落ち葉、土砂異物が排出できる棒バネ弾性開閉弁9、10が配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、道路等の側溝に設けられる雨水集水枡において、集水蓋の下側に取り付けられ、同集水蓋より流下する雨水を集めて排水する側溝用排水装置に関する発明である。
一般に図1に示す道路Rの側溝には、雨水等を集め、地下に埋設された雨水下水管5に向けて排出する集水枡2が、所定間隔ごとに設けられている。
集水枡蓋1は、雨水等と共に落ち葉や土、小さな異物が流れ込んだとき目詰まりが発生しない程度の大きな目の四角い鉄製格子が採用されている。集水枡蓋1の下には集水枡2があり、集水枡底部には、それらの落ち葉、土砂、異物が雨水下水管5に流入するのを阻止する目的で、溜り部4が設けられており、この溜り部4に雨水が貯留されて蚊などの発生源になっている。
集水枡の蚊発生対策として、たとえば特許文献1及び文献2に開示されているような蚊の侵入を防止するために雨水導入バルブやフラップ片が考案されている。しかし、大きな効果を上げるためには団地内全ての雨水集水枡に導入しなければならず、その設置費用が高価すぎるため導入されているところはほとんどないのが現状である。
特願2015−14750は前述の課題を解決するため排水装置自体が網状で蚊の侵入を防止でき、上部を集水蓋とその固定部に挟んで隙間なく固定でき、下部には集水蓋の間を通過し網に溜まった落ち葉、土砂異物が排出できる棒バネ弾性開閉弁が配置された装置で、通常の雨水は網部より雨水枡に流失するが、落ち葉などで網に目詰まりが発生し装置上に雨水が滞留した場合や集中豪雨による大量の雨水が流入し装置上に雨水が滞留した場合、滞留水の自重により弾性開閉弁が開き、落ち葉等と雨水がともに集水枡に流失し、流失後自動的に閉じることができる側溝用蚊発生防止排水装置が提案されているが、弾性開閉弁の開閉力を強く設定すると溜まった落ち葉等が雨水とともに流れにくく、開閉力を弱く設定すると異物の引っ掛かりにより網が開いたままになり蚊の防止機能が発揮できない問題があった。
特願2015−14750号
解決しようとする問題点は、道路等の側溝の集水枡における蚊などの発生を防止する為に簡単な構造で安価な排水装置であり、落ち葉等の管理をしなくてもよい装置を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため排水装置自体が網状で蚊の侵入を防止でき、上部を集水蓋とその固定部に挟んで隙間なく固定でき、下部には集水蓋の間を通過し網に溜まった落ち葉、土砂異物が排出できる棒バネ弾性開閉弁が配置された装置で、通常の雨水は網部より雨水枡に流失するが、落ち葉などで網に目詰まりが発生し装置上に雨水が滞留した場合や集中豪雨による大量の雨水が流入し装置上に雨水が滞留した場合、滞留水の自重により棒バネ弾性開閉弁が開き、落ち葉等と雨水がともに集水枡に流失し、流失後自動的に閉じることができる側溝用蚊発生防止排水装置において、棒バネを中心付近で分離された2対の部品より作られていて、外側は固定され、内側は固定されていない装置である。
本発明は、蚊の外部よりの侵入および、溜り部で発生した蚊の外部への飛び出し防止と、集中豪雨時でも雨水が確実にメンテナンスフリーで下水管に流れることを目的としている。
道路側溝の集水枡集水蓋1の下側に取り付けられ、同集水蓋1より流下する雨水を集めて排水する側溝用排水装置において、排水装置8自体が網状であり、上部を集水蓋1とその固定部6に挟んで隙間なく固定でき、下部には集水蓋の間を通過し網に溜まった落ち葉、土砂異物が排出できる棒バネ弾性開閉弁9、10が配置された装置で、通常弾性開閉弁9、10は閉じているため、密閉された網8により蚊が雨水枡の溜まり部4に到達できず、産卵を防止する効果がある。通常雨水は網部より雨水枡に流失するが、落ち葉などで網に目詰まりが発生し、装置上に雨水が滞留した場合や、集中豪雨等により大量の雨水が流入し装置上に雨水が滞留した場合、滞留水の自重により弾性開閉弁が開き、落ち葉等と雨水がともに雨水枡に流失し、流失後自動的に閉じることができる側溝用蚊発生防止排水装置を発明した。棒バネ弾性開閉弁は中央部でフリーになっているため、同じ太さの1本の棒バネを使用した時と比べ開閉力は中央部で1/4の開閉力になり、中央部の開閉力を同じ力にした場合、端から1/4の部分での開閉力は1本の棒バネに比べ2倍の開閉力になる。これは、少ない量の雨水により落ち葉などを流すことが可能になり、かつ、流れた後に棒バネ開閉弁を確実に閉めることができ、蚊の侵入を確実に防げることを示す。
2対の棒バネ開閉弁の中心部分には網と棒バネを固定するために固定等部分が作られている。固定用部分はシリコンゴム、アルミリング、鉄リングなどを棒バネ先端に取り付けることにより作成できる。
2対の棒バネ開閉弁は中心に向かって下方向に傾斜を持つことにより、落ち葉などが中心一番開閉力の弱い部分に集まりやすくなり、より少ない雨水にて流失しやすくできる。
集水枡蓋は安全上取り外しができないように固定鎖を設置している場合があるが、その鎖が網とぶつかる部分のみ切ることにより、蚊の侵入を防ぐことができる。
集水枡の概略断面図 本発明の概略断面図 本発明の斜視図 棒バネ開閉弁の中央部に固定用部品を取り付けた斜視図 棒バネ開閉弁を斜めに作成した図面 集水枡蓋固定用鎖用切り部分を作成した概略断面図 棒バネ開閉弁が1対の棒バネで作成された蚊発生対策網の斜視図
1 集水蓋 2 集水枡
3 雨水下水管連絡管 4 雨水枡溜まり部
5 雨水下水管 6 集水蓋用固定部
7 排水装置固定部 8 排水装置本体
9 排水装置弾性開閉弁 10 排水装置弾性開閉弁
11 棒バネ固定部分 12 棒バネと網を固定する部品
13 鎖用切り部分 14 集水枡蓋固定用鎖
15 網固定用弾性体
集水蓋1の外形が460mm×420mmであり開口部は430mm×390mmのため、目合い2mmの小山商事製ポリエチレン網を用いて上部外形455mm×410mm、深さ300mmで、下部に径2mm長さ300mmの網の輪を備えた蚊発生防止排水装置を作った。下部網の輪に径1mmのピアノ線で作成した長さ150mmの棒バネ9、10(中心部バネ定数2N/mm)を通し端面の固定11を行い、間隔1mmに設定された弾性開閉排水口を作成した(図2)。さらに棒バネ中心部に3mmのシリコンチューブを取り付け網固定用部品とした。この装置に10L/分で雨水を流したところ滞留水も全くなく流れた。10L/分は集水枡が20m置きに幅4mの道路両端に設置されていると仮定し、25mm/時間の集中豪雨の時の1つの集水枡に流れる雨水量である。
また、この装置内側に落ち葉を想定し外形60mm×40mm厚み0.1mmのポリエチレンフィルム50枚を均一に下部より置き、10L/分で雨水を流したところ、約0.5Lの滞留水はあったが、弾性開閉弁の中心部隙間が3mmに開きスムーズに排水でき、徐々にポリエチレンフィルムも流失し、1分後には30枚が流失した。その時滞留水もなくなっていて、落ち葉が雨水と共に流失することが確認できた。
上記実施例の下部棒バネを外側は下面より5cmの部分にし、中心部を0.5cmの傾斜を持った構造の装置を作成した。この装置に落ち葉を落とすと落ち葉は斜面に沿って中心部に集まった。

Claims (4)

  1. 道路側溝の集水枡集水蓋の下側に取り付けられ、同集水蓋より流下する雨水を集めて排水する側溝雨水槽排水装置において、側溝雨水槽排水装置自体が網状であり、上部を集水蓋と集水枡固定部に挟んで隙間なく固定でき、下部出口に棒バネが2対配置され、網に溜まった落ち葉土砂異物を、網に溜まる雨水の自重により棒バネが自動的に開閉し排出する機能を持った側溝用蚊発生防止排水装置において、棒バネ2対は、下部出口の両端面を固定として、下部出口の中心付近は非固定となる1対の棒バネを、下部出口付近に2対配置した側溝用蚊発生防止排水装置
  2. 請求項1の側溝用蚊発生防止排水装置の下部出口の中央付近が非固定部になっている棒バネの先端に、棒バネを網に固定する部分がある側溝用排水装置。
  3. 請求項1の側溝用蚊発生防止排水装置の2対の棒バネが下部出口の中央付近に向けて下側に傾いている側溝用排水装置。
  4. 請求項1の側溝用蚊発生防止排水装置の網の部分に集水枡蓋固定用鎖を通過させる部分のみ切込みを作成した側溝用排水装置
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