以下、図面を用いて、本発明を適用可能な遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機(封入式のものも含む)やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なおここにいう封入式のものとは、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機等のことをいう。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図であ
る。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122や、ここでは不図示の扉側演出可動体が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図3参照)を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。チャンスボタン700も、扉側演出可動体の一例に相当する。ここにいう扉側演出可動体は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体の一例に相当する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、盤側演出可動体2242を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に盤側演出可動体2242を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤側演出可動体2242の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
図3に示す盤側演出可動体2242は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部2242aと前腕部2242bとからなり、肩の位置に上腕部2242aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部2242bを回動させる不図示の前腕モータを備える。盤側演出可動体2242は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の可動部704に設けられた検知片704b4を検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。ここにいう演出可動体224は、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242を少なくとも含むものをいう。さらに、基本回路502には、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図4では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図1に示すパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図1に示すパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ここでは、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(例えば、約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(例えば、32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ここでは、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、ここでは特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、扉開放コマンド等のエラーコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
さらに、払出制御部600から主制御部300に扉開放コマンドが送信されてきた場合には、その扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。なお、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609から扉開放コマンドが直接送信されてきた場合にも同様である。また、主制御部300が、扉開放センサ609の検出信号を直接受け取る場合には、検出信号が送信されてくると、扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、ここでは、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の可動部704の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図10(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
具体的には、上述のごとく演出可動体224には、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242が少なくとも含まれている。図10を用いた説明では、扉側演出可動体と盤側演出可動体2242を区別せずに説明するが、演出可動体処理では、例えば、演出可動体224に関する制御コマンドを受信した場合には、その制御コマンドに含まれている、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)を、RAM508に設けた演出可動体駆動用記憶領域に記憶させるなどの処理を行う。なお、扉側演出可動体のさらに詳しい制御処理については後述する。
また、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期(例えば、1ms毎)で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の可動部704が駆動される(詳細は後述)。
また、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する動作データが記憶されている場合には、当該動作データを駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出し、RAM508に記憶させる。センサ未検出時には、演出可動体224の初期位置戻し(原点復帰)処理を行う。なお、ここでは、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の動作データや、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
図11は、第2副制御部500で実行される扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示す扉側演出可動体制御処理は、図10に示す受信コマンド各種処理において実行される。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1201)、未受信ならばステップS1205に進み、受信していれば、RAM508に記憶されている扉側演出可動体の位置情報に基づいて、現在の扉側演出可動体の位置が初期位置であるか否かを判定する(ステップS1202)。初期位置でなければ、上述の演出可動体駆動用記憶領域を、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)に書き換え(ステップS1203)、この扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、初期位置であれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1204)、終了になる。この場合、図10(b)に示す出力情報更新処理(ステップS1103)では、動作データの更新を行わず、次の可動体割込処理におけるステップS1101では、駆動回路に、扉側演出可動体に関する動作データは送信されない。なお、現在位置(ここでは初期位置)と同じ位置を維持する動作データを送信してもよい。
また、扉開放中コマンドを未受信の場合に実行されるステップS1205では、受信した、演出可動体224に関する制御コマンドに含まれている動作データを、上述の演出可動体駆動用記憶領域にセットして、終了になる。
図12は、第2副制御部500で実行される電源投入時の扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
電源投入時には、電源制御部660から、まずは第2副制御部500に所定電圧が供給される。第2副制御部500は、電源制御部660からの電圧値がある一定値を越えた時点で電源投入されたと判定し、図12に示す電源投入時の扉側演出可動体制御処理を開始する。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1301)、未受信ならば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)をセットし(ステップS1302)、電源投入時の扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、受信していれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1303)、終了になる。なお、電源投入時で、上述の可動体割込処理におけるステップS1101の実行が遅れるようであれば、駆動回路516に、扉側演出可動体に関する動作データは送信してから終了するようにしてもよい。
なお、以上説明した扉側演出可動体制御処理は、第1副制御部400が実行するようにしてもよい。
続いて、本発明の特徴的な点について説明する。
図13は、本発明の一実施形態に相当するパチンコ機100の前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図13に示すパチンコ機100の前面枠扉106の上部には、前方(遊技者側)に開く扉側演出可動体2241が設けられている。この扉側演出可動体2241は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体であり、第一の可動体の一例に相当する。また、遊技盤200には、装飾図柄表示装置208の上方に、装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる盤側演出可動体2242が設けられている。この盤側演出可動体2242は、遊技者が、前面枠扉106に設けられた透明板部材118によって接触不能な位置に設けられた可動体であり、第二の可動体の一例に相当する。これらの扉側演出可動体2241および盤側演出可動体2242は、上述のごとく演出可動体224として、第2副制御部500および駆動回路516によって駆動制御されている。扉側演出可動体2241の初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)であり、盤側演出可動体2242の初期(原点)位置は、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208の上方の位置である。
図13(a)では、前面枠扉106が閉じた状態で、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われており、装飾図柄の変動表示中、すなわち特図の図柄変動表示中に、同図(b)に示すように、扉側演出可動体2241が開くとともに、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、同図(d)に示すように、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体2241は初期位置に戻る。
前面枠扉106が開かれた後、初期位置に戻る。というのは、演出データに従って初期位置に戻る演出動作を言っているのではなく、強制的に初期位置に戻される初期位置戻し制御(図11に示すステップS1203)が行われていることを意味する(以下、同じ)。また、引き続き動作を続ける。というのは、演出データに従って初期位置に戻ることを含むものである。すなわち、演出動作が引き続き行われるのであって、初期位置戻し制御が行われないことを意味する(以下、同じ)。
前面枠扉106の開放によっては初期位置に戻らなかった盤側演出可動体2242は、例えば、装飾図柄表示装置208に異常が生じた場合には初期位置に戻る。なお、装飾図柄表示装置208に異常が生じた場合には、扉側演出可動体2241は初期位置に戻らない(以下、同じ)。盤側演出可動体2242の初期位置戻し動作が行われる条件(第二の条件に相当)としては、この他に以下のような条件がある。例えば、盤側演出可動体2242自体の異常(位置検知されていないなど)により、初期位置に戻るようにしてもよい。また、図柄変動開始毎に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行うようにしてもよい。また、特定の遊技状態(例えば、確変中、時短中など)の場合に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行うようにしてもよい。また、盤側演出可動体2242が初期位置検知されていない場合は、図柄変動開始毎に初期位置に戻るようにしてもよく、特定の図柄変動(例えば当該変動や保留内の変動など)で盤側演出可動体2242を使用した演出を行う場合に初期位置に戻るようにしてもよい。すなわち、盤側演出可動体2242を駆動させる演出コマンドを受信したことを少なくとも一つの条件にしてもよい。さらに、装飾図柄表示装置208にデモ画面(待ち受け画面)が表示された場合に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行ってもよい。また、第1特図始動口230(第2特図始動口232)に遊技球が入球していない状態から所定時間経過したら、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す処理を行うようにしてもよい。
以上説明した図13に示す例によれば、第一の可動体(ここでは扉側演出可動体2241)は第一の動作(初期位置戻し動作)を行う。すなわち、第一の可動体が可動中に扉体(ここでは前面枠扉106)が開放された場合、第一の駆動制御手段(ここでは、第二副制御部500および駆動回路516)によって第一の可動体を初期位置に移動させる。こうすることで、第一の可動体が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。また、第二の可動体(ここでは盤側演出可動体2242)は、第一の可動体の動作状況に関わらず動作を続行する。一般的に、扉体(前面枠扉106)が開放される場合は、遊技者にとっては不利な状況(例えば、遊技釘238の間に球が詰まってしまい、遊技ができない等)である。扉体の開放中に第二の可動体が動作を続行することにより、遊技者に演出を見せ、遊技意欲が削がれるのを防ぐことができる場合がある。また、扉開放中に遊技者が盤面(特に第二の可動体周辺)を触るのを防ぐことができる場合がある。なお、第一の可動体を検知するセンサが初期位置以外に設けられている場合も同様に、第一の可動体が初期位置以外のどの位置にいても、初期位置戻し動作を行う。
図14は、図13に示すパチンコ機100の第1変形例において前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。以下、変形例の説明において、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明する。また、これまで説明した事項と重複する事項については省略する場合がある。
図14に示すパチンコ機100の前面枠扉106の正面視右上部には、上方に開く第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、前面枠扉106の正面視左下部には、前方に突出する第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、図13に示すパチンコ機100と同じく、装飾図柄表示装置208の上方に、装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106収納された位置)であり、第二の扉側演出可動体2241bの初期(原点)位置は、同図(a)に示す引っ込んだ位置(前面枠扉106収納された位置)である。
図14(b)に示すように、前面枠扉106が閉じた状態で、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開くとともに、第二の扉側演出可動体2241bが前方に突出し、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、この第1変形例でも遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、前面枠扉106に設けられた、第一の扉側演出可動体2241aは初期位置に戻るとともに第二の扉側演出可動体2241bも初期位置に戻る。
なお、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242ごとに専用の駆動回路を設けてもよい。あるいは、扉側演出可動体と盤側演出可動体とに分けて駆動回路を設けてもよい。また、第一の扉側演出可動体2241aと第二の扉側演出可動体2241bは、対になったもの(例えば、同じ形状のもの)であってもよい。
なお、第一の可動体(ここでは第一の扉側演出可動体2241a)と同じ制御手段によって制御される第三の可動体を設けてもよい。この第三の可動体は、例えば、第一の可動体と同じ形状であってもよく、例えば、図14に示す前面枠扉106の正面視左上部に、第一の扉側演出可動体2241aと同じ形状の第三の扉側演出可動体を設けてもよい。第一の可動体と第三の可動体は、可動体が動作中に扉体(ここでは前面枠扉106)を開放した場合に外部機器や人と接触してしまう可能性がある位置に設けられたものであってもよい。第一の可動体と第三の可動体は同じ制御手段によって制御され、同時に動作するものであってもよい。また、第一の可動体および第三の可動体が動作中に扉体が開放された場合には、ともに第一の動作(初期位置戻し動作)を行うようにしてもよいし、いずれか一方のみが第一の動作(初期位置戻し動作)を行うようにしてもよいし、ともに動作を停止するようにしてもよい。また、第三の可動体は、第一の可動体とは異なる制御手段(例えば、駆動回路が異なる)によって制御されるものであってもよいし、第一の可動体とは異なる形状であってもよい。さらに、第三の可動体は、第一の可動体とは異なり、扉体を開放した場合であっても外部機器や人に当らない位置に設けられているものであってもよい。この場合に第三の可動体が動作しているときに扉体を開放した場合であっても、初期位置戻し動作は行わず、例えば、動作を継続させてもよいし、その場で停止させてもよい。
図15は、図13に示すパチンコ機100の第2変形例において前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図15に示すパチンコ機100の前面枠扉106の正面視右上部には、上方に開く第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、前面枠扉106の正面視左下部には、前方に開く第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、これまでと同じ盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)であり、第二の扉側演出可動体2241bの初期(原点)位置も、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)である。図15(b)に示すように、前面枠扉106が閉じた状態で、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開くとともに、第二の扉側演出可動体2241bが前方に開き、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、同図(d)に示すように、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、遊技者に接触する可能性が相対的に高い、前方に開いた第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置に戻る。一方、遊技者に接触する可能性が相対的に低い、上方に開いた第一の扉側演出可動体2241aは、動作を停止する。この第一の扉側演出可動体2241aは、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体であるが、上方まで回動して開いてしまえば、遊技者に接触する可能性が、初期位置に戻った場合と同程度に相対的に低くなる。なお、第一の扉側演出可動体2241aは前方に開いた水平姿勢を経由して上方まで開き、前方に開いた水平姿勢を経由して初期位置に戻る。このため、第一の扉側演出可動体2241aであっても、前方に開いた水平姿勢の際に前面枠扉106が開かれた場合には、初期位置に戻るか、あるいは反対に上方まで回動する。
以上説明した図15に示す例によれば、第一の可動体(扉側演出可動体)の位置によって、初期位置戻し動作を行うか、その場で停止するかのいずれかが行われる。扉側演出可動体を検出するセンサが、動作完了する位置に設けられており、そのセンサで扉側演出可動体を検出した場合には、動作完了する位置が遊技者に接触する可能性が高い位置か否かによって、初期位置戻し動作を行うか、その場で停止させておくかが決まる。また、センサが、初期位置と動作完了する位置の間付近に設けられている場合にも同様である。さらに、初期位置に設けたセンサより奥(初期位置よりも遠い位置)に扉側演出可動体があると判定された場合に、初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
なお、扉側演出可動体が停止した状態で前面枠扉106が閉められた場合には、前面枠扉106が閉鎖しても、扉側演出可動体を停止したままにし、所定の契機(例えば、図柄変動開始コマンドの受信時や、いずれかの可動体を動作させるとき等)で初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。あるいは、前面枠扉106が閉鎖すると、初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
またこの例でも、第二の可動体(盤側演出可動体2242)は、第一の可動体の動作状況に関わらず動作を続行する。
以上の説明では、『遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体(例えば、扉側演出可動体2241a、あるいは第一の扉側演出可動体2241a)と、
遊技者が接触不能な位置に設けられた第二の可動体(例えば、盤側演出可動体2242)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動体は、第一の条件(例えば、前面枠扉106の開放)が成立した場合に、該第一の可動体の初期位置である第一の位置(例えば、前面枠扉106収納された位置)へ戻され、
前記第二の可動体は、第二の条件(例えば、装飾図柄表示装置208に異常発生)が成立した場合に、該第二の可動体の初期位置である第二の位置へ戻され、
前記第一の条件は、前記第二の条件とは異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
この遊技台によれば、メンテナンス性を向上させることができる。また、条件に応じて初期位置戻し動作を行わせるので、演出可動体の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
なお、可動中に扉体が開放された場合、第一の駆動制御手段は第一の可動体の動作を続行させてもよい。また、第一の可動体が初期位置戻し動作を行った場合に、第二の駆動制御手段は第二の可動体を初期位置戻し動作させてもよい。また、第一の可動体が初期位置戻し動作を行った場合に、第二の駆動制御手段は第二の可動体の動作を停止させてもよい。また、第一の可動体が停止された状態で扉体が閉められた場合に、第一の駆動制御手段は、第一の可動体に、第一の可動体を停止させた時点の続きの動作をさせてもよい。さらに、第一の可動体を検出する、初期位置に設けられた検出手段より奥(初期位置よりも遠い位置)に第一の可動体があると判定された場合に、少なくとも検出手段側(初期位置側)に退避させるようにしてもよい。また、第一の可動体と同じ制御手段によって制御されている第三の可動体を設けてもよい。この場合、第三の可動体は、第一の可動体と異なる形状であってもよいし、同じ形状(点対称形状、線対称形状を含む)であってもよい。
また、『開閉可能な扉体(例えば、前面枠扉106)と、
前記第一の可動体および前記第二の可動体を制御する可動体制御手段(例えば、第二副制御部500および駆動回路516)と、
を有し、
前記第一の可動体は、少なくとも前記扉体に設けられており、
前記扉体は、該扉体が開放されたことを検知可能な扉開放検知手段(例えば、枠扉開放センサ609)を少なくとも備え、
前記第一の条件は、前記扉開放検知手段によって前記扉体の開放が検知されることによって成立する条件を少なくとも含み、
前記可動体制御手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第二可動体を前記第二の位置へ戻さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、扉側演出可動体2241が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。また、前面枠扉106の開放中に盤側演出可動体2242
が動作を続行することにより、遊技者に演出を見せ、遊技意欲が削がれるのを防ぐことができる場合がある。さらに、前面枠扉106の開放中に遊技者が盤面(特に盤側演出可動体2242周辺)を触るのを防ぐことができる場合がある。
なお、可動体制御手段は、可動体ごとに設けられた制御手段を有するものであってもよい。
さらに、『前記可動体制御手段は、前記第一の可動物が可動している状態で前記第一の条件が成立した場合に、該第一の可動物を前記第一の位置へ戻す制御(例えば、図11に示すステップS1203)を実行するものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によっても、第一の可動体が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。
図16は、図13に示すパチンコ機100の第3変形例において電源投入時に前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図16に示すパチンコ機100の前面枠扉106の上部には、前方に突出する上に凸の円弧状の第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、下部には、前方に突出する下に凸の円弧状の第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、これまでと同じ盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期位置も、第二の扉側演出可動体2241bの初期位置も、同図(a)に示す引っ込んだ位置(前面枠扉106に収納された位置)である。図16(a)に示す、第一の扉側演出可動体2241も、第二の扉側演出可動体2241bも、盤側演出可動体2242も初期位置にある状態で、電源が投入されると、パチンコ機100は、電源投入時の初期位置戻し動作(電源投入動作)を行う。すなわち、図12に示すステップS1302が実行され、まずは、扉側演出可動体の電源投入動作が行われる。同図(b)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aが前方に一旦突出し、同図(c)に示すように、初期位置へ戻り、第一の扉側演出可動体2241aの現在位置が初期位置であることが確定する。電源投入動作における扉側演出可動体(第一の扉側演出可動体2241a,第二の扉側演出可動体2241b)の動作速度(第一の速度)は、図13〜図15を用いて説明した、前面枠扉106開放時における扉側演出可動体の初期位置戻し動作における動作速度(第二の速度)より、速くてもよいし、遅くてもよい。速い場合には、電源投入動作を素速く完了することができるとともに、前面枠扉106開放時には、初期位置戻しの際に仮に人に接触してもケガをさせることを防ぐことができる。通常、電源投入動作は開店前に行われ、遊技客がいない状態で行われることが多い一方、前面枠扉106を開放することは、球詰まり等によって遊技客の前で行うことが多いことを考慮すると、速い場合が好ましい。反対に、前面枠扉106開放時の方が速い(電源投入動作時の方が遅い)場合には、初期位置戻しの際に人に接触する間もなく初期位置戻し動作を完了することができるといった利点がある。この場合には、前面枠扉106開放時に、扉側演出可動体の最高速度で初期位置戻し動作を行ってもよい。なお、必ずしも両者に差を設けることなく、電源投入動作時の速度(第一の速度)と前面枠扉106開放時の速度(第二の速度)を同じにしてもよい。例えば、両者とも扉側演出可動体の最高速度にしてもよい。
次いで、同図(d)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bが前方に一旦突出する。電源投入動作中に、同図(e)に示すように前面枠扉106が開かれると、図12に示すステップS1303が実行され、同図(d)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bはその場で停止する。
同図(f)に示すように、前面枠扉106が閉じられると、次の演出可動体(ここでは、盤側演出可動体2242)の電源投入動作に移行し、停止した第二の扉側演出可動体2241bは、そのまま静止した状態になり、演出を行うコマンドが送られてきたときに、初期位置へ戻る。
なお、前面枠扉106を閉じると、停止させた演出可動体の電源投入動作を再開するようにしてもよい。
また、扉体(前面枠扉106)が開放している場合に、第一の可動体(扉側演出可動体2241)が所定の時間(または所定の距離分)動作してから、該第一の可動体の初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
さらに、この例では、扉側演出可動体の電源投入動作を先に行ってから、盤側演出可動体2242の電源投入動作を行っているが、盤側演出可動体2242の電源投入動作を先に行ってから、扉側演出可動体の電源投入動作を行うようにしてもよい。
図17は、図16を用いて説明した電源投入動作の変形例を示す図である。
第一の扉側演出可動体2241aの電源投入動作(図17(a)〜図17(c)参照)が終了し、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を開始する直前に前面枠扉106が開かれると、同図(d1)に示す例では、一連の電源投入動作全体が一旦、中断される。このため、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作も開始されない。また、盤側演出可動体2242の電源投入動作も開始されない。こうすることで、メンテナンスを行う際に演出可動体が正常であるかを確認しやすくなる。
一方、同図(d2)に示す例では、前面枠扉106が開かれると、扉側演出可動体の電源投入動作をスキップして、前面枠扉106が開放しても外部機器などに接触しない盤側演出可動体2242の電源投入動作を先に実行する。これにより、電源投入動作が完了するまでの時間を(d1)に示す例よりも短くすることができる。
同図(e)に示すように、前面枠扉106が閉じられると、電源投入動作の続きが実行される。すなわち、同図(d1)に示す例では、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作が行われ、次いで、盤側演出可動体2242の電源投入動作が行われる。また、同図(d2)に示す例では、盤側演出可動体2242の電源投入動作が終了していれば、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作が行われる。なお、盤側演出可動体が複数あり、総ての盤側演出可動体の電源投入動作が終了していなけば、総ての盤側演出可動体の電源投入動作を行ってから、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を行うようにしてもよいし、電源投入動作が行われていない盤側演出可動体を残して先に第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を行うようにしてもよい。
図18は、図15に示すパチンコ機において、扉側演出可動体が動作中に、電断・復電が瞬時に行われた場合の様子を示す図である。
図18(a)では、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われており、同図(b)では、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開き、第二の扉側演出可動体2241bは前方に開く。このとき、電断が生じ、装飾図柄表示装置208は真っ暗になり、第一の扉側演出可動体2241aおよび第二の扉側演出可動体2241bは停止する。
同図(c1)は、瞬時に復電したときの一例を示す。第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、前面枠扉106が開放されている場合でも閉鎖されている場合でも、すなわち前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行い、第一の扉側演出可動体2241aの現在位置が初期位置であることを確定するとともに、第二の扉側演出可動体2241bの現在位置が初期位置であることも確定する。
なお、初期位置戻り動作を行った後に、前面枠扉106が開放されている場合には、上述の電源投入動作を行わず、前面枠扉106が閉鎖されてから電源投入動作を行うようにしてもよい。また反対に、前面枠扉106が閉鎖されても電源投入動作を行わないようにしてもよい。さらに、同図(c1)では、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行ったが、復電時に前面枠扉106が開放されている場合は、初期位置戻り動作を行わずに、前面枠扉106が閉められてから初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
同図(c2)は、瞬時に復電したときの他の例を示す。この例では、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、前面枠扉106が開放されると、初期位置戻り動作を行う。なお、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。例えば、復電から初期位置戻り動作が行われる前までに前面枠扉106が開放された場合であっても、初期位置戻り動作を行い、前面枠扉106が閉鎖されたままの場合であっても、初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
図18(c1)および同図(c2)を用いて説明した例については、以下のようであってもよい。復電した場合に、盤側演出可動体の現在位置に関係なく初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。また、初期位置にない場合にのみ初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。また、復電した場合に、第一の扉側演出可動体2241a(第2の扉側演出可動体2241b)の現在位置に関係なく初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。さらに、初期位置にない場合にのみ初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
以上の説明では、『電力を供給する電源手段(例えば、電源制御部660)を備え、
前記第一の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の位置まで第一の速度で移動し(例えば、電源投入動作)、
前記第一の可動体は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の位置まで前記第一の速度とは異なる第二の速度で移動する、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の可動体が仮に人に接触してもケガをさせることを防ぐことができたり、あるいは人に接触する間もなく初期位置戻し動作を完了することができる。
なお、第一の速度(第二の速度)は、第一の速さ(第二の速さ)であってもよい。
また、前記第二の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の位置まで第三の速度で移動し、前記第二の可動体は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の位置まで前記第一の速度とは異なる第四の速度で移動するものであってもよい。
ここにいう第三の速度は、第四の速度よりも速い速度であってもよいし、遅い速度であってもよいし、第四の速度と同じ速度であってもよい。
また、前記第一の速度(第二の速度)は、前記第三の速度より遅い速度であってもよい。電力供給開始時に、第一の可動体の移動が相対的に遅くなるので、遊技者やメンテナンス者等の安全を担保することができるとともに、第二の可動体の移動は相対的に速くなるので、電源投入動作が短時間で行われる。
また、第一の速度(第二の速度)は、第三の速度よりも速い速度であってもよい。外部への接触を防止することができ、第二の可動体が元の位置にないことがメンテナンス者にわかりやすくなるといったメンテナンス性の向上も図られる。
また、第一の速度(第二の速度)は、第三の速度と同じ速度であってもよい。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度よりも遅い速度であってもよい。遊技者やメンテナンス者等の安全を担保することができるとともに、第二の可動体が動作することによって隠されたものがある場合には、第二の可動体が相対的に速く初期位置に戻るため、隠されていたものが早く見えるようになり、演出効果を下げるのを防ぐことができる場合がある。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度よりも速い速度であってもよい。外部への接触を防止することができ、遊技者が異常に気づきやすくなるといった利点もある。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度と同じ速度であってもよい。
また、『電力を供給する電源手段を備え、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の可動体を前記第一の位置まで移動させる第一の初期動作処理(例えば、図12に示すステップS1302)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置まで移動させる第二の初期動作処理(例えば、電源投入動作の一部)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記第一の初期動作および第二の初期動作処理のうち、一方の初期動作処理を少なくとも実行した後に、他方の初期動作処理を行うものである(例えば、図16に示す例)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『電力を供給する電源手段を備え、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の可動体を前記第一の位置まで移動させる第一の初期動作処理(例えば、図12に示すステップS1302)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置まで移動させる第二の初期動作処理(例えば、電源投入動作の一部)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記第二の初期動作処理を、前記第一の初期動作処理の実行中に行うものである(例えば、図17(d2)に示す例)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可動体の電源投入動作中に第二の可動体の電源投入動作を行うことにより、遊技者が遊技をしにくい期間を短くすることができる場合がある。
なお、前記可動体制御手段は、前記第二の初期動作処理を、前記第一の初期動作処理を一旦中断させ、該第一の初期動作処理を中断させている間に行うものであってもよい。
また、これまでは、前面枠扉106の開放との関係で説明したが、本体104が開放された場合であっても同様に、扉側演出可動体2241については初期位置戻し動作を行う。ただし、前面枠扉106のみを開放した場合よりも、前面枠扉106と本体104を一緒に開放した場合のほうが、前面枠扉106と本体104の重みによって開けるのに時間がかかれば、第一の可動体(扉側演出可動体2241)の初期位置戻し動作を開始するタイミングは遅くなるが、反対に、本体104分の重さによって下方向に傾いたときに外部機器に接触する可動物がある場合を想定して、初期位置戻し動作を開始するタイミングを速くしてもよい。
また、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、扉側演出可動体2241の動作中または動作後に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241の動作を停止させるようにしてもよい。また、前面枠扉106の開放中の扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作中に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)も、扉側演出可動体2241の動作を停止させるようにしてもよい。
さらに、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、扉側演出可動体2241の動作中または動作後に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241に初期位置戻し動作をさせるようにしてもよい。また、前面枠扉106の開放中の扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作中に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作を継続させるようにしてもよい。
なお、外部からの負荷の負荷を判断する方法として、検知手段を初期位置以外に設けること等などがあげられる。
さらに、回動遊技機(スロットマシン)の場合には、扉体の遊技者が接触可能な位置に第一の可動体が設けられ、扉体の内部の遊技者が接触できない位置(液晶表示装置の手前側やランプ内部、装飾パネルの内部などの人が見える位置)に第二の可動体が設けられている。
<チャンスボタン>
次に、図19および図20を用いて、上述のチャンスボタン700の構造について詳細に説明する。なお、図19は、チャンスボタン700の動きを説明するための側断面図であり、同図(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(b)は動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(c)は動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。このチャンスボタン700は、遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体の一例に相当する。
また、図20(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)はチャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。
図19(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108に固定される固定部702(702a,702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a,704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a,708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプ138が配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図19(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図19(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図19(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図19(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図19(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図19(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図19(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
図19(a)および図20(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図19(b)および図20(c)に示す動作完了位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、図19(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図19(c)に示す状態は、図19(b)および図20(c)に示す動作完了位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図19(a)に示す初期位置に戻るように構成している。
また、本実施形態では、図20(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図19(a)および図20(a)に示す初期位置から図19(b)および図20(c)に示す動作完了位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<操作受付演出>
次に、図21および図22を用いて、チャンスボタン700の操作受付演出について説明する。図21は、チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。
また、図22(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。また、同図(d)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図22(a)に示す初期位置に停止させている場合(図21に示す動作前)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この初期位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出を行うように構成している。ここで、チャンスボタン演出としては、例えば、チャンスボタン700の押下回数や押下速度に応じて、装飾図柄表示装置208に表示する画像や文字などを変化させるような演出や、チャンスボタン700の押下タイミングに応じて画像や文字などを変化させるような演出などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。すなわち、チャンスボタン7000の押下操作に応じて少なくとも一部の態様(表示(例えば、アニメーション、画像、文字など)、音、動き、色など)が変化する演出であればよい。
また、この一部の態様は、1つであってもよく、複数であってもよく、例えば、複数の場合、同じカテゴリー(表示、音、動き、色など)との組み合わせ(例えば、LED1が赤から青に色が変化し、LED2が白から青に変化するなど)であってもよく、異なるカテゴリーとの組み合わせ(例えば、液晶での表示(表示Aから表示Bへ変化)と、チャンスボタン自体の動作(動作なしから回転動作へ変化)など)であってもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置に停止させている場合(動作前)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図22(a)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図22(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、初期位置で青色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に押下操作を行うことができる。なお、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。すなわち、操作受付演出は、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する演出であればよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図22(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(図21に示す動作中)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出しても当該検出結果を無視するように(検出結果の受付を不可とするように)構成している。したがって、第1副制御部400は、上述のチャンスボタン演出も実行することがない。なお、チャンスボタン700の検出結果の受付を行った上で(チャンスボタン700の押下操作を一旦、有効とした後で)、チャンスボタン700が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合にはチャンスボタン演出を実行しないように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、チャンスボタンランプ138を点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。このように、チャンスボタン700を発光させず、かつ操作受付演出を実行しないようにすれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が無効であることを容易に把握することができ、誤操作によって不利益を被ることが無い。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図22(b)に示す動作完了位置に停止させている場合(図21に示す動作完了後)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この動作完了位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、上述のチャンスボタン演出を行うように構成している。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を動作完了位置に停止させている場合(動作完了後)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図22(b)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図22(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、動作完了位置で赤色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は動作完了位置において確実に押下操作を行うことができる。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図22(c)に示すように、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。ここで、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン700の可動部704が固定部702に引っかかり可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合、チャンスボタン700のバネ706の付勢力が弱まって可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図22(f)に示すように、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図22(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン700の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン700が故障したような場合でもチャンスボタン700の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、この例では、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合にはチャンスボタン700を所定の色に発光させていないが、例えば、初期位置や動作完了位置とは異なる色(例えば、緑色)に発光させてもよく、動作前や動作完了後と同一の色(例えば、青色や赤色)に発光させてもよい。
また、この例では、チャンスボタン700を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、初期位置、動作完了位置、初期位置と動作完了位置の間で停止、の各々で点滅パターンを変化させてもよい。例えば、初期位置では第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、動作完了位置では第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返し、初期位置と動作完了位置の間で停止しているときは第一の周期よりも長い第三の周期(例えば、3秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者は、各々の状態において押下操作が可能であることを把握することができる上に、各々の状態が相異なる状態であることも把握することができ、各々の状態に適した押下操作を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図20(a)、図22(a)、図23(a)、図33(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)、図22(c)、図23(b)、図33(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出(例えば、図36(c)に示すボタン押下時の演出)を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図20(a)、図22(a)、図23(a)、図33(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)、図22(c)、図23(b)、図33(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合(例えば、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合)に、特別な演出(例えば、図36(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの第一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記複数の条件のうちの第二の条件は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて成り立つものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の表面(ボタンでない面を含む))を備え、前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものであってもよい。
また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行ってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図20(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止したタイミングでチャンスボタン700の押下操作があった場合に、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出が可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図20(b)に示す動作中)には、前記操作手段が遊技者に操作されても演出を実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記操作部が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)を備え、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合でも、前記報知(例えば、図22(f)に示す操作受付演出)を行ってもよい。
このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで移動していなくても操作部の操作が可能であることを報知することで、遊技者が操作手段を操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図20(a)、図22(a)、図23(a)、図33(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)、図22(c)、図23(b)、図33(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出(図36(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図22(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図20(a)、図22(a)、図23(a)、図33(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)、図22(c)、図23(b)、図33(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合に、特別な演出(図36(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図22(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御の実行中である場合に、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御が行われたことにより、前記操作手段が前記第二の位置に移動された場合に、該操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図22(e)に示す操作受付演出)を少なくとも実行し、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図22(f)に示す操作受付演出)を少なくとも実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図20(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図22(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図20(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図22(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図22(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタンの変形例>
次に、チャンスボタンの変形例について説明する。図23(a)は、動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図であり、同図(b)は、動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。また、図24は、チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。
チャンスボタン750は、側面視が二等辺三角形状である略三角柱形状のベース754と、このベース754の第一の面に設けられた第一の操作部756と、ベース754の第一の面に直交する第二の面に設けられた第二の操作部758と、ベース754の一方側の回転軸754aに固定された第一のギア754bと、この第一のギア754bに噛合する第二のギア754cと、この第二のギア754cを回転駆動するモータなどからなる駆動源754dと、を有して構成されている。チャンスボタン750のベース754は、駆動源754dを起動することで、図23(a)に示す初期位置と、同図(b)に示す動作完了位置と、の間を回転軸754aを軸心として回動可能に構成されている。
第一の操作部756は、当該第一の操作部756の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備える。この検出部は、ベース754が図23(a)に示す初期位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図23(b)に示す動作完了位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図23(a)に示す初期位置にある場合にのみ、第一の操作部756による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が動作完了位置にある場合にも、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、第二の操作部758は、当該第二の操作部758の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備えている。この検出部は、ベース754が図23(b)に示す動作完了位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図23(a)に示す初期位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図23(b)に示す動作完了位置にある場合にのみ、第二の操作部758による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が初期位置にある場合にも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図20(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図20(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図22(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図20(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。なお、複数の報知手段により遊技者が操作手段を操作可能であることを少なくとも報知してもよいし、複数の報知手段のうち第一の報知手段と第二の報知手段が、操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知してもよい。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図22(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図22(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタン750の操作受付演出>
次に、図25を用いて、チャンスボタン750の操作受付演出について説明する。なお、同図(a)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(b)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。
また、同図(d)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
上述のとおり、変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図25(a)に示す初期位置に停止させている場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。
また、チャンスボタン750を初期位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図25(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、第一の操作部756の操作が可能なタイミングで操作受付演出を実行すれば、遊技者は第一の操作部756の押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に第一の操作部756の押下操作を行うことができる。
なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第一の操作部756を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。また、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。
<操作受付演出/動作中>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図25(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、第一の操作部756の押下操作の検出結果と第二の操作部758の押下操作の検出結果の両方を無効にするように構成している。また、チャンスボタン750を初期位置から動作完了位置に移動させている場合には、操作受付演出を行わないように構成している。
<操作受付演出/動作完了位置>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図25(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。このように、動作完了位置では第一の操作部756の押下操作を無効にすることで、チャンスボタン750が動作完了位置から初期位置に戻る際に、チャンスボタン750と本体との間に、物や遊技者の手が挟まれてしまうような事態を回避することができ、安全性を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタン750を動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図25(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「超チャンスボタンを押せ!!」という、第一の操作部756の場合とは異なる文字表示と、第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。このように、複数種類の操作部がある場合に、各々の操作部に対応する操作受付演出の態様を異ならせれば、操作部の押し間違い等を回避することができ、操作ミスによる遊技意欲の減退を未然に防止できる場合がある。なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第二の操作部758を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。
なお、操作受付演出の内容は図25(e)に示す例に限定されず、例えば、第二の操作部758(操作部)を模した画像表示を行わなくてもよいし、下向きの矢印の画像表示を行わなくてもよい。また、操作部を発光させる場合に、当該操作部の輝度を、その他の部位(例えば、外枠102や遊技盤200)の輝度よりも低くしてもよいし、その他の部位の輝度よりも高くしてもよい。このような構成とすれば、操作部を他の部位よりも目立たせることができるため、遊技者が操作可能な操作部の位置を認識しやすく、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、操作受付演出として、操作受付可能な期間を表示した表示(例えば、メーターや時間表示など)を行ってもよく、この場合、操作手段の操作受付可能な残り時間を表示するようにしてもよい。
また、第一の操作部756の押下操作と第二の操作部758の押下操作を同時に検出可能としてもよく、この場合、操作受付演出として、第一の操作部756と第二の操作部758の両方の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(例えば、「チャンスボタンか超チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756と第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行うことが好ましい。このような構成とすれば、遊技者による操作のバリエーションを広げることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、この場合の操作受付演出は、第一の操作部および第二の操作部のうちいずれか一方の押下操作が可能であることを示唆する演出(例えば、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表記)であってもよい。また、第一の操作部および第二の操作部の両方が操作された場合に、いずれか一方の操作受付報知のみを行うようにしてもよい。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にするように構成している。ここで、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン750のベース754が本体などに引っ掛かって初期位置から動作完了位置まで(または、動作完了位置から初期位置まで)回動しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図25(f)に示すように、チャンスボタン750の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図25(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン750の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン750が故障したような場合でもチャンスボタン750の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出(例えば、図25(e)に示す操作受付演出)の態様と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出(例えば、図25(f)に示す操作受付演出)の態様とを異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出には、第一の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、およびランプの2種類)を用いる一方で、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出には、第一の種類とは異なる第二の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカの3種類)を用いてもよい。
また、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出と、の両方で同種の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカ)を用いる一方で、一部の報知手段の態様を異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示(例えば、文字表示と画像表示)を行い、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、文字表示のみ)を行い、ランプとスピーカは同じ態様の演出を行ってもよい。
このような構成とすれば、チャンスボタン750が所定位置にあるか所定位置以外にあるかを明確に報知することができ、チャンスボタン750の状態に応じた操作を促すことができる場合がある。
<スロットマシンの例>
次に、スロットマシンの例について説明する。図26に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。また、ベットボタン132は、遊技者の操作によって演出の態様に変化を与えるチャンスボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132はMAXベットボタン132とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
図27は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
図28を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、およびベットボタン131センサは、ベットボタン130、およびベットボタン131のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。また、ベットボタン132センサは、ベットボタン132に設置されており、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして機能しているときは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出し、ベットボタン132がチャンスボタンとして機能しているときは、チャンスボタンの押下操作を検出する。
精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始可能ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ(ベットボタン132を発光させるランプ)等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。また、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、第1副制御部400には、駆動回路425が設けられ、この駆動回路425には、ベットボタン132の上下駆動を行う駆動部427が接続されている。なお、ベットボタン132の動作については、下記の<ベットボタン132>において詳細に説明する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
次に、図29を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図30を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。また、ベットボタン132に対応する信号状態記憶領域に検出信号有りの情報が記憶されている場合には、第1副制御部400に対して、ベットボタン受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、ベットボタン受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図31を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にシャッタ163の駆動回路424への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS316では、ステップS309の処理結果に基づいて可動物制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にベットボタン132の駆動部427への命令がある場合には、この命令を駆動回路425に出力する。
ステップS317では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図31(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図31(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図31(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図32を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS603へ戻る。
次に、図32(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図32(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図32(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS803では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図32(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS611の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS903では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS905に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS905では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS907では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS909では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS911では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ベットボタン132>
図33(a)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(b)はベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(c)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。
ベットボタン132は、上記パチンコ機100が備えるチャンスボタン700と略同一の構造を有しており、第1副制御部400によって駆動部427を制御することにより、図33(a)に示す初期位置と図33(c)に示す動作完了位置との間を上下動可能に構成されている。
<ベットボタン132/初期位置>
25(a)に示す初期位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動が回転部材(図示省略)によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作完了位置>
図33(c)に示す動作完了位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動の規制が解除されてバネ(図示省略)の付勢力によって上方向に移動し、固定板(図示省略)に当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作中>
図33(b)に示す状態、すなわち、ベットボタン132が、図33(a)に示す初期位置から図33(c)に示す動作完了位置に移動している動作中は、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧され、ベットボタン132の検知片がベットボタン132センサによって検出されてもベットボタン132センサの検出結果を無視するように(ベットボタン132の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、ベットボタン132の動作中に遊技者が誤ってベットボタン132を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでベットボタン132の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、ベットボタン132の動作中はベットボタン132の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ベットボタン132の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
<ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合>
図34(a)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。スロットマシン100には、上述の告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、遊技開始可能ランプ121、遊技メダル投入ランプ129がそれぞれ設けられている。
同図(a)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が一遊技に必要なメダルの規定枚数(この例では3)を下回っている状態は、規定枚数のメダルを投入することで遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、ベットボタン132の押下操作によりメダルを電子的に投入することが可能である。すなわち、この状態では、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができ、第1副制御部400は、ベットボタンランプ(図示省略)を点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、黄色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成している。また、遊技者によって規定枚数のメダルが投入された場合には、同図(b)に示すように、遊技開始可能ランプ121が点灯され、遊技の開始操作が可能な状態であることが報知される。
また、遊技メダル投入可能ランプ124は、スロットマシン100に電子的に貯留可能なメダルの枚数が最大貯留枚数(例えば50)に達した場合に消灯され、メダルが投入不可であることが報知される。なお、遊技メダル投入可能ランプ124の消灯中にメダルが投入された場合(最大貯留枚数を超えるメダルを投入しようとした場合)には、当該メダルをメダル排出口155から強制的に排出するように構成している。
<ベットボタン132の使用ができない場合>
図34(b)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。同図(b)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124と遊技開始可能ランプ121が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が規定枚数(この例では3)と同数になっている状態は、遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、スタートレバー135の押下操作によりリール110乃至112の回転を開始させること(遊技を開始すること)が可能である。
また、遊技開始可能ランプ121の点灯時は、規定枚数のメダルが投入されている状態であるため、ベットボタン132を押下してもメダルは投入されない(メダル投入ボタン押下の検知結果は受付されず、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない)。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを消灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が無効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。
なお、遊技開始可能ランプが点灯している場合であっても、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用することは可能である。例えば、再遊技ランプ122の点灯中は、ベットボタン132を押下してもメダルを投入することはできない。一方で、例えば、再遊技役が入賞したゲームと次ゲーム開始までの間(スタートレバー135を押下し、リール110〜112が回転を開始するまで)の演出として、ベットボタン132の押下を促す演出を行うようにしてもよい。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを点灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。なお、ベットボタン132の押下を促す演出は、例示した期間以外の期間で行ってもよい。
<ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合>
図34(c)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図35(a)は、ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図、図35(b)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図35(c)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。
また、図34(d)は、ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図35(d)は、通常演出の一例を示した図であり、図35(e)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図35(g)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を、図34(c)に示す初期位置に停止させている場合には、所定のタイミング(例えば、ベットボタン押下の検知結果を受付開始するタイミング)で、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が有効であることを遊技者に示唆するとともに、第2副制御部500は、同図(d)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、殿のキャラクタが青色に発光したベットボタン132が描かれた看板を掲げている画像表示)を行う。
なお、この例では、遊技者に、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして使用可能か、チャンスボタンとして使用可能かを容易に判別させるために、ベットボタン132を異なる色に発光させているが、同じ色で発光させてもよい。また、この例では、ベットボタン132を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合と、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合とで点滅パターンを変化させてもよい。例えば、メダル投入ボタンとして使用する場合には第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、チャンスボタンとして使用する場合には第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者はボタンの機能を容易に判別することができ、ボタンの操作ミスなどによって、遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止することができる場合がある。なお、ベットボタン押下の検知結果を受付可能である場合に、ベットボタンランプを点灯させなくてもよいし、操作受付演出を行わなくてもよいし、操作手段(または操作部)の操作を促す演出を行わなくてもよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、図35(a)に示すようなベットボタン132の動作中、すなわち、ベットボタン132を図34(c)に示す初期位置から図35(b)に示す動作完了位置に移動させている場合には、ベットボタンランプを点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。なお、この例では、演出画像表示装置157において、図35(d)、図36(a)に示すような通常の演出を実行している。ここで、通常の演出としては、パチンコ機の場合には、変動中演出、リーチ演出、大当り演出などが挙げられ、スロットマシンの場合には、BB中演出、リール回転中の演出、フリーズ中の演出などが挙げられる。
なお、動作中にベットボタンランプを点灯させてもよいし、ベットボタンランプの輝度を徐々に高めてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の色(例えば、赤色)で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを第二の色(例えば、白色)で点灯させてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の輝度で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを、第一の輝度より低い第二の輝度で点灯させてもよい。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を図35(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図35(b)に示すように、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図35(e)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了位置で赤色に発光したベットボタン132を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図35(c)に示すようなベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部によってベットボタン132の押下操作を検出可能な状態となる。ここで、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、ベットボタン132の可動部が固定部に引っかかり可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合、ベットボタン132のバネの付勢力が弱まって可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、図35(f)に示すように、メダル投入ボタンとして使用可能であるとともにチャンスボタンとしても使用可能であり、所定のタイミングで、図35(g)、図36(b)に示すように、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図35(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、ベットボタン132の操作受付を可能とすれば、ベットボタン132が故障したような場合でもベットボタン132の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
また、図36(c)は、ベットボタン132の操作を受け付けた場合に表示される特別な演出の一例である。この演出は、ベットボタン132が動作完了位置にあり、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合はもちろんのこと、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合にも表示される特別な演出である。なお、ボタンを押下しなくても一定期間後(たとえばボタンの受付可能な期間の終了後)に表示されるようにしてもよいし、ボタン押下後の演出は液晶表示に限らず、演出可動体が動作したり(動作パターンが変わるでもよい)、LEDなどの発光手段が点灯したり(発光パターンが変わるでもよい)、スピーカーなどの音出力手段からBGMや効果音などの音が聞こえるようにしてもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されず、例えば、本発明に係る演出手段や報知手段には、液晶表示装置やランプ以外に、スピーカ、可動体、操作手段自体などを適用することができる。したがって、演出手段による演出や報知手段による報知は、液晶表示装置による表示や、ランプによる発光などに限定されず、例えば、スピーカによる音声、可動体による動きや振動、操作手段自体の発光や点滅などでもよい。また、本発明に係る操作手段は、ベットボタンに限定されるものではなく、遊技者が操作可能な操作手段であればよい。
また、報知手段は、操作手段が操作を受け付けない旨を報知するようにしてもよいし、操作手段のエラー状態であることを報知するようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合でも同一の報知態様を行うようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、報知を行わない場合、報知を行う場合のみ、報知を行わない場合のみ、のいずれでもよい。
また、報知手段は複数あり、複数の報知手段のうち少なくとも1つまたは全部が操作を促す報知を行うようにしてもよい。また、報知手段は複数あり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、複数の報知手段のうち所定の報知手段が報知を行わない場合を含んでもよく、複数の報知手段の全部が報知を行わない場合を含んでもよい。また、本発明に係る操作手段は、BET、停止ボタン、レバーなどでもよい。
また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が複数ある場合、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の演出のうち少なくとも1つを行わないようにしてもよい。また、複数の報知手段によってそれぞれ操作を受け付けた結果の演出を行うようにしてもよく、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の報知手段のうち少なくとも1つの報知手段の演出を行わないようにしてもよい。また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が1つであってもよい。また、複数の報知手段には操作を受け付けた結果の演出を行わないものが含まれていてもよい。
また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う例を示したが、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を同一の制御部で行ってもよい。また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う場合においても、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を他の制御部に送信し、当該他の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を他の制御部に送信するが、当該他の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。
また、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信し、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信するが、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。また、操作部が第一の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部に送信し、操作部が第二の位置に位置しているとき、または動作中に操作手段が操作された場合には、当該検知結果を第二の制御部に送信するように構成してもよい。
また、操作手段の動作前、動作中、動作後の操作検知結果の送信先が第一の制御部であってもよい。また、操作手段の動作中に操作した場合であっても、操作検知結果が他の制御部において受付可能であってもよい。また、動作前の操作手段を操作した場合は操作の検知結果を第一の制御部から第二の制御部に送信し、動作中および動作後に操作手段を操作した場合は第二の制御部から第一の制御部に操作の検知結果を送信するようにしてもよい。また、動作前、動作中を第二の制御部、動作後を第一の制御部に送信してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆する報知を行えば、本来移動するはずだった第二の位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する第二の位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆しない報知を行えば、動作状態と報知態様の不一致による遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。また、この場合、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作する前の操作手段の位置を報知してもよいし、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作前と動作後と異なる位置を報知するようにしてもよい。
また、操作手段は複数の操作部(例えば、第一の操作部と第二の操作部)を備えてもよく、例えば、操作手段の動作前は、第一の操作部の操作の検知結果を受付可能で、操作手段の動作前は、第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられず、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作した場合、少なくとも第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられるように構成してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知してもよい。このような構成とすれば、本来操作可能な第二の操作部を操作させることができるので、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作した場合と同じ操作をさせることができ、遊技者に不利益を与えるのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知し、第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、第一の操作部か第二の操作部を操作すればよいため、遊技者が操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみを報知してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知するように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作していない場合に操作部の操作を控えさせ、操作手段の故障を防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知する一方で、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで動作していない場合に操作可能な操作部を異ならせることにより、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみ報知してもよい。
また、本発明に係る被操作手段は、操作手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合に、前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別な演出を少なくとも実行しないようにしてもよい。
また、移動制御が行われたことにより第二の位置に移動した操作手段が操作された場合とは、(1)操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過した後で、操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよい。
また、移動制御に必要な時間とは、第一の位置から第二の位置へ移動するまでの時間であってもよく、操作手段に設けられた駆動手段(例えば、駆動部708(708a、708b)、駆動源754d、駆動部427)が動作することにより、回転部材が規制位置から許可位置まで回動するまでの時間であってもよく、可動部が上下に駆動する場合は、当該可動部が移動完了位置まで動作するまでの時間であってもよい。
また、移動制御が行われたにも関わらず、操作手段が第二の位置に移動しなかった場合とは、(1)駆動手段の故障や遊技者による押下などの物理的な要因により、操作手段が移動不可能な場合であってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過しても、駆動手段による一定の駆動ができなかった場合であってもよい。また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動したか否かは、検知しないようにしてもよい。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動完了したことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動できなかったことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動できなかったことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動完了したことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。
また、前記移動制御は、第一の移動期間に亘って行われるものであり、第一の移動期間は第二の期間および第三の期間からなる期間であり、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても、前記第三の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であり、かつ前記第二の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われないように構成されていてもよい。
例えば1秒間(第一の期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、開始後0.5秒(第二の期間の一例)は操作手段が操作されても特別な演出は行われず、開始後0.5秒経過から終了までの0.5秒(第三の期間の一例)は操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。もちろん1秒間(移動制御期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、この1秒間の間に操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、移動制御により操作手段を第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、第二の位置から第一の位置へ戻らないようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に移動制御により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよく、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段によって、操作受付期間中に物理的な要因により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第一の操作手段は移動制御により第二の位置へ移動可能であり、複数の操作手段のうち第二の操作手段は移動せず、報知手段により、第一の操作手段の押下を促す報知が行われている場合)(以下(A)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第三の操作手段および第四の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第三の操作手段の操作を促す報知が行われている場合)(以下、(B)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第五の操作手段および第六の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第五の操作手段と第六の操作手段の操作を促す報知が行われている)(以下、(C)の場合)、第五の操作手段と第六の操作手段の押下操作が検知された場合、第五の操作手段の検知が第六の操作手段よりも早い場合(第六の検知>第五の検知の場合も同様)、第六の操作手段の検知結果を受け付けないようにしてもよいし、五の操作手段の検知処理が終わった後に、第六の操作手段の検知結果を受け付けるようにしてもよいし、第六の操作手段の押下操作が検知されたら受け付けるようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の検知と第六の操作手段の検知がほぼ同時のとき、同時に検知の受付を行うようにしてもよいし、両方とも受け付けないようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けた後に、第六(第五)の操作手段の検知を行うようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けたら、第六(第五)の操作手段の検知結果を行わないようにしてもよい。なお、ほぼ同時のときは、一方を優先して受け付けるようにしてもよい。例えば、押下した操作手段のうち遊技者に有利な演出を出す操作手段の検知を優先させるようにしてもよく、予め決められた操作手段を優先して検知するようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、移動制御により第六の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、第六の操作手段は第二の位置にそのままいるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。
なお、上記(B)、(C)の場合、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段をそのまま第二の位置へ停止させるようにしてもよい。また、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間とは、操作手段の押下操作を検地した結果を受け付ける期間を示す。例えば、操作受付期間が6秒である場合、操作受付を開始してから6秒間は操作手段の押下操作の検地結果を受け付けるが、6秒経過後は操作手段の検地結果を受け付けない。
また、特別な演出は、第一の位置にいる操作手段や、移動制御により第二の位置へ移動した操作手段、移動制御により第三の位置へ移動した操作手段を押下した場合に実行可能であるようにしてもよい。なお、第三の位置は、第一の位置および第二の位置と異なる位置であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体と、
遊技者が接触不可能な位置に設けられた第二の可動体と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動体は、第一の条件が成立した場合に、該第一の可動体の原点位置である第一の位置へ戻され、
前記第二の可動体は、第二の条件が成立した場合に、該第二の可動体の原点位置である第二の位置へ戻され、
前記第一の条件と前記第二の条件は異なる
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
開閉可能な扉体と、
遊技の演出を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
前記第一の可動体を制御する第一の駆動制御手段と、
前記第二の可動体を制御する第二の駆動制御手段と、
を有し、
前記第一の可動体は、少なくとも前記扉体に設けられており、
前記扉体は、該扉体が開放されたことを検知可能な扉開放検知手段を備え、
前記第一の条件は、前記扉開放検知手段によって前記扉体の開放が検知されることであり、
前記第二の駆動制御手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置へ戻さない
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台において、
電力を供給する電源手段を備え、
前記第一の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の位置まで第一の速度で移動し、
前記第一の可動体は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の位置まで前記第一の速度と異なる第二の速度で移動する
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれかに記載の遊技台において、
前記第一の可動物が可動している場合であって、前記第一の条件が成立した場合、前記第一の駆動制御手段によって、前記第一の可動物は前記第一の位置へ戻される
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいずれかに記載の遊技台において、
前記電源手段により電力の供給が開始された場合、前記第二の駆動制御手段は、前記第二の可動体を所定の初期位置まで移動させる初期動作処理を実行し、
前記第二の駆動制御手段の初期動作処理は、前記第一の駆動制御手段の初期動作処理の実行中に行われる
ことを特徴とする遊技台。
(付記A)
遊技者が操作可能な操作手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
被移動手段を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置から第二の位置に移動されるものであり、
前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記操作手段を、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、上記第一の可動体)に置き換えてもよい。
(付記B)
付記1に記載の遊技台において、
遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段を備え、
前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C)
請求項1または2に記載の遊技台において、
前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D)
付記A〜Cのいずれかに記載の遊技台において、
前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E)
付記A〜Dのいずれかに記載の遊技台において、
前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、
前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行う、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
続いて、第一の発明の実施形態について説明する。以下の説明では、これまで説明した内容と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。また、これまで説明した構成要件の名称と同じ名称の構成要件には、これまで用いた符号を付して説明する。
図37は、第一の発明の一実施形態であるパチンコ機100の、内枠104および前面扉105それぞれが開放された様子を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図37に示す外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。図37に示す内枠104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に対して開閉可能に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。この内枠104は、第一の扉体の一例に相当し、内枠104は、外枠に対して少なくとも回動可能に設けられたものであり、遊技者側(前側)に向けて遊技盤200が着脱自在に装着され、背面側(後ろ側)には、主制御部300や副制御手段(第1副制御部400,第2副制御部500)等の各種の制御基板が設けられている。内枠104には、自身が開放された場合、自身の開放を検出する内枠開放スイッチ145(図38参照)が設けられている。なお、本明細書では、センサのことをスイッチと称する場合がある。
前面扉105は、ロック機能付きで且つ開閉可能となるようにパチンコ機100の前面側となる内枠104の前面に対しヒンジ部112を介して装着された扉部材である。すなわち、前面扉105は、第二の扉体の一例に相当し、内枠104に対して少なくとも回動可能に設けられたものである。図37に示す前面扉105には、枠部1051と、皿部1052が設けられている。枠部1051は、枠状に構成されており、その内側の開口部には、ガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122や、払出表示LED142や、ここでは不図示の扉側演出可動体が取り付けられている。この枠部1051は、図1に示す前面枠扉106の部分に相当する。皿部1052は、上皿126、下皿128、球排出レバー132、球発射ハンドル134、および操作パネル13Pを備える。操作パネル13Pは、球抜ボタン130やチャンスボタン136等の各種の操作手段が配置されたものである。なお、チャンスボタン136には、チャンスボタンランプ138が内蔵されており、このチャンスボタン136も、扉側演出可動体の一例に相当する。ここにいう扉側演出可動体は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体の一例に相当する。皿部1052は、図1に示す球貯留皿付扉108の部分に相当する。
内枠104には、前面扉105が開放された場合、前面扉105の開放を検出する前面扉開放スイッチ147が設けられている。この前面扉開放スイッチ147は、開放検出手段(センサ)であって、前面扉105が当接していないときはオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉開放スイッチ147がオフ状態になることで、前面扉105が開放していることを検出する。
以上説明したように、外枠102に対して、内枠104が開閉可能であり、さらに内枠104に対して前面扉105が開閉可能である。また、外枠102に対して、前面扉105は内枠104と一緒になって開閉可能である。すなわち、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態では、前面扉105は内枠104とともに回動する。このため、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態における、内枠104と前面扉105を併せたものは一つの扉体として見ることができる。
なお、枠部1051と、皿部1052とを別々の扉部材とし、内枠104に対してそれぞれ独立して回動可能なものにしてもよい。この場合、各扉部材の開放を検出する扉開放スイッチが内枠104に設けられることになる。また、枠部1051を第二の扉体や扉体の一例としてもよいし、皿部1052を第二の扉体や扉体の一例としてもよい。
図38は、図37に示すパチンコ機の分解斜視図である。
この図38では、左斜め奥側が遊技者側(前側)になり、右斜め手前側が背面側(後ろ側)になる。図38には、遊技者側から、前面扉105、透明板ユニット118U、遊技盤ユニット200U、内枠104、外枠102が示されている。
透明板ユニット118Uは、透明板部材118と、その透明板部材118の周囲に取り付けられた付属部材1181とを有する。
遊技盤ユニット200Uは、遊技盤200と、その遊技盤の背面側に設けられた制御ユニットCUとを有する。制御ユニットCUは、主基板ケース、第1副基板ケース、第2副基板ケース等からなるものである。
図38に示す内枠104の、ヒンジ部112とは反対側の下隅には、内枠開放スイッチ145が背面側、すなわち外枠102に向けて設けられている。この内枠開放スイッチ145は、開放検出手段であって、外枠102に当接していないときはオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠開放スイッチ145がオフ状態になることで、内枠104が開放していることを検出する。また、内枠104の、背面側の下部には、電源基板ケース184、払出基板ケース172、発射基板ケース(不図示)が設けられている。さらに、内枠104の、背面側の下部には、電源スイッチ178、セグメント表示器1044、エラー表示LED1045が設けられている。
図39は、内枠104あるいは前面扉105が開放している様子を示す図である。
図39(a)は、外枠102に対して内枠104が開放し、その内枠104に対して前面扉105も開放している様子を示す図である。
図39(a)に示すパチンコ機100では、内枠開放スイッチ145がオフ状態であるとともに、前面扉開放スイッチ147もオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを検出し、前面扉105も開放状態であることを検出する。すなわち、主制御部300のCPU304は、二つの扉体(104及び105)の開放状態を検出する。
図39(b)は、外枠102に対して内枠104は開放しているが、その内枠104に対して前面扉105は閉鎖している様子を示す図である。
図39(b)に示すパチンコ機100では、内枠開放スイッチ145がオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを検出する。一方、前面扉開放スイッチ147はオン状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉105が開放状態であることを非検出、すなわち、閉鎖状態であることを検出する。
図39(c)は、外枠102に対して内枠104は閉鎖しているが、その内枠104に対して前面扉105は開放している様子を示す図である。
図39(c)に示すパチンコ機100では、内枠開放スイッチ145はオン状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを非検出、すなわち、前面扉105が閉鎖状態であることを検出する。一方、前面扉開放スイッチ147はオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉105が開放状態であることを検出する。
図39(b)および同図(c)に示すパチンコ機100における主制御部300のCPU304は、一方の扉体(104又は105)の開放状態を検出する。
図39(d)は、外枠102に対して内枠104が閉鎖し、その内枠104に対して前面扉105も閉鎖している様子を示す図である。
図39(d)に示すパチンコ機100では、内枠開放スイッチ145がオン状態であるとともに、前面扉開放スイッチ147もオン状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が閉鎖状態であることを検出し、前面扉105も閉鎖状態であることを検出する。すなわち、主制御部300のCPU304は、二つの扉体(104及び105)の閉鎖状態を検出する。
図40は、外枠102に対して内枠104は開放しているが、その内枠104に対して前面扉105は閉鎖している状態で、電源スイッチ178を操作して電源投入された場合の一例を段階的に示す図である。
図40(a)に示すパチンコ機100は、内枠104も前面扉105も閉鎖状態にあり、電源スイッチ178はオフ状態である。
図40(b)に示すパチンコ機100では、外枠102に対して内枠104が開放されている。前面扉105は、内枠104とともに回動し、内枠104に対して閉鎖したままの状態である。
図40(c)では、開放状態にある内枠104の背面側に手を回し、電源スイッチ178をオンにする。すなわち、電源投入操作が行われる。なお、電源スイッチ178は、内枠104を開放しなければ、操作することが不可能な操作子である。主電源が投入されると、パチンコ機100は演出可動体224の初期動作を開始する。この初期動作では、第2副制御部500のCPU504が、演出可動体224が初期位置にあることを確認するため、演出可動体224が実際には初期位置に位置していたとしても、あるいは反対に位置していなくても、演出可動体224を初期位置から最も離れた位置(最大稼働位置)まで移動させる。演出可動体224が最大稼働位置に到達すると、その演出可動体224を、今度は初期位置まで戻す初期位置戻し動作が実行される。この初期動作を開始してから初期位置に戻るまでの一連の動作(確認動作)が第二の動作の一例に相当する。すなわち、初期動作と初期位置戻し動作を合わせたものが、第二の動作の一例に相当し、以下、この合わせたものを確認動作と称する。
なお、ここでの演出可動体224は、初期位置と最大稼働位置との間を往復動作可能なものであるが、演出可動体224は、往復動作可能なものに限らず、初期位置を出発点として最大稼働位置を経由する動作を可能なもの(例えば、円運動を行うもの)であってもよい。
また、内枠104が開放された状態では、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、電源スイッチ178を操作してから所定時間の間や、図6に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
初期位置と最大稼働位置それぞれには、演出可動体224を検知するセンサが設けられており、演出可動体224が最大稼働位置に到達したことや、初期位置まで戻ってきたことを第2副制御部500のCPU504は検出することができる。演出可動体224が最大稼働位置に到達したことや、初期位置まで戻ってきたことを検出できない場合は、演出可動体エラーが、装飾図柄表示装置208やスピーカ120によって報知される。なお、演出可動体エラーが生じる場合は、演出可動体224自身が壊れている場合もあれば、センサが壊れている場合や、センサ検知信号を送信する配線が断線等している場合もある。
図40(d)に示す右上の第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図40(e)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、最大稼働位置から初期位置まで戻っている。すなわち、初期位置戻し動作を完了している。
図40(f)に示す左下の第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図40(g)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、最大稼働位置から初期位置まで戻っている。すなわち、初期位置戻し動作を完了している。
こうして、扉側演出可動体2241の確認動作が行われる。なお、第一の扉側演出可動体2241aおよび第二の扉側演出可動体2241bの他に扉側演出可動体2241がある場合には、その他の扉側演出可動体2241についても確認動作が行われる。また、複数の扉側演出可動体2241が同時に確認動作を行ってもよい。一方、稼働範囲が重なる扉側演出可動体2241どうしは、実行タイミングをズラして確認動作を行ってもよい。
図41は、図40に示す例の続きを段階的に示す図である。
扉側演出可動体2241の確認動作が終了すると、今度は、盤側演出可動体2242の確認動作が行われる。
図41(h)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図41(i)に示す盤側演出可動体2242は、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
図40(j)に示すパチンコ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉められ閉鎖状態になっている。
なお、図41に示す盤側演出可動体2242の他に盤側演出可動体2242がある場合には、その他の盤側演出可動体2242についても確認動作が行われる。また、複数の盤側演出可動体2242が同時に確認動作を行ってもよい。一方、稼働範囲が重なる盤側演出可動体2242どうしは、実行タイミングをズラして確認動作を行ってもよい。
さらに、この例では、確認動作は、扉側演出可動体2241の方が、盤側演出可動体2242よりも先に実行されたが、逆であってもよいし、同時に実行してもよい。あるいは、実行タイミングが一部重複してもよい。
また、ここでは、前面扉105は閉鎖している状態であったが、内枠104とともに前面扉105も開放している状態であっても同じである。さらに、図40(c)の電源投入を終えると、内枠104を閉鎖し、前面扉105は開放させている状態であっても、あるいは前面扉105も閉鎖している状態であっても同じである。
以上説明したように、電源スイッチ178を操作して電源投入された場合の確認動作(第二の動作)は、扉体の開閉状態に関わらず、実行される。
図42は、島設備による一斉電源投入が行われた場合の一例を段階的に示す図である。
島設備では、電源スイッチ178がオン状態のまま、一斉に電源を切ることができる。電源スイッチ178がオン状態のまま電源を切った場合には、電源スイッチ178を操作することなく、すなわち、内枠104を開放することなく(閉鎖状態のまま)、島設備によって電源投入が可能である。
図42(a)に示すように、内枠104も前面扉105も閉鎖している状態で、島設備によって一斉電源投入が行われると、電源スイッチ178を操作して電源投入した場合と同じように、確認動作が実行される。
図42(b)に示す右上の第一の扉側演出可動体2241aは、内枠104も前面扉105も閉鎖している状態で、初期位置から最大稼働位置に向けて回動しており、初期動作を継続中である。
ここで、外枠102に対して内枠104は開放され、その内枠104に対して前面扉105も開放される。なお、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態において、外枠102に対して内枠104が開放した場合にも、以下の説明と同じになる。内枠104が開放されると、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、図6に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
扉体が開放されても、第一の扉側演出可動体2241aは、初期動作を継続し、初期動作が完了した後、すなわち、最大稼働位置に到達した後に、図42(c)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aは、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。ここで、第一の扉側演出可動体2241aが、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、確認動作の内の初期位置戻し動作であってもよいが、扉開放エラー発生を契機としたエラー発生状態の専用動作であってもよい。
左下の第二の扉側演出可動体2241bは、同じく内枠104が開放され、前面扉105も開放されている状態であっても、確認動作を開始し、図42(d)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。
ここで、内枠104に対して前面扉105は閉鎖される。一方、外枠102に対して内枠104は開放されたままの状態である。このように前面扉105のみが開放された状態でも、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、図6に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
第二の扉側演出可動体2241bは、確認動作を継続し、図42(e)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
こうして、内枠104および/または前面扉105が確認動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を継続する。なお、内枠104および/または前面扉105が初期動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期動作を継続し、初期動作の完了後に、初期位置戻し動作を開始する。また、内枠104および/または前面扉105が初期位置戻し動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期位置戻し動作を継続する。
扉側演出可動体2241の確認動作が終了すると、今度は、盤側演出可動体2242の確認動作が行われる。
前面扉105も開放されている状態であっても、盤側演出可動体2242は確認動作を開始し、図42(f)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。
図43は、図42に示す例の続きを段階的に示す図である。
図43(g)に示す盤側演出可動体2242は、内枠104が開放されている状態であっても、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
このように、内枠104および/または前面扉105が開放状態であっても、盤側演出可動体2242は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を実行する。なお、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の確認動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を継続する。さらに、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の初期動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期動作を継続し、初期動作の完了後に、初期位置戻し動作を開始する。また、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の初期位置戻し動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期位置戻し動作を継続する。
図43(h)に示すパチンコ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉められ閉鎖状態になっている。
このように、図42および図43に示す例は、図40および図41に示す例とは、内枠104の開閉状態が少なくとも異なるが、内枠104の開閉状態が異なっても、確認動作(初期動作+初期位置戻し動作)は実行される。なお、前面扉105の開閉状態が異なっても、確認動作は同じように実行される。
続いて、演出動作中の扉体の開放について説明する。
図44は、演出動作中に内枠104が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
この図44の各図((a)〜(f))では、左側にパチンコ機100全体を示し、右側には、左側に示すパチンコ機の装飾図柄表示装置208と盤側演出可動体2242を拡大して示す(以降の図においても同様な図がある)。
図44(a)に示すパチンコ機100は、内枠104も前面扉105も閉鎖状態であり、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242は、いずれもそれぞれの初期位置に位置している。また、右横に示した装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、盤側演出可動体2242は、装飾図柄表示装置208よりも上方の初期位置に位置している。
図44(b)に示すパチンコ機100では、大当り遊技が開始され、右横に示す装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目の演出画像が表示されている。また、大当り遊技期間中の可動体演出(第一の演出)として、第一の扉側演出可動体2241aが動作している。
この例における大当り遊技期間中の可動体演出(第一の演出)の演出データは、(1)第一の扉側演出可動体2241aを開き、(2)その第一の扉側演出可動体2241aを閉じて第二の扉側演出可動体2241bを開き、(3)第二の扉側演出可動体2241bを閉じて第一の扉側演出可動体2241aを開き、以降は上記(2)と上記(3)を、大当り遊技が終了するまで繰り返すデータである。
図44(b)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、上記(1)の演出データに従って、上方まで回動して開いている。
図44(c)に示すパチンコ機100でも、1ラウンド目の大当り遊技が継続しており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目の演出画像が継続して表示されている。また、上記(2)の演出データに従って、図44(c)に示す第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図44(d)に示すパチンコ機100では、2ラウンド目の大当り遊技が開始されており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、2ラウンド目の演出画像が表示されている。また、上記(3)の演出データに従って、図44(d)に示す第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが再び、上方に向けて回動中である。
ここで、外枠102に対して内枠104が開放される。図44(d)に示す装飾図柄表示装置208には、扉開放エラーに関する報知としての文字表示(扉開放エラー)がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声(扉が開いています)が出力される。なお、前面扉105は、内枠104とともに回動し、内枠104に対して閉鎖したままの状態であるが、前面扉105も内枠104に対して開放した場合であっても、以下の説明と同じである。
扉開放エラーが発生すると、図44(e)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aは、演出データを無視して初期位置に戻る。すなわち、初期位置戻し動作を行う。この初期位置戻し動作は、演出データに従った動作ではなく、例えば、第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って最大稼働委位置まで稼働(ここでは回動)する場合であっても、最大稼働位置に到達する前に、扉開放エラーが発生すると、最大稼働委位置へ向けての動作をキャンセルして初期位置へ戻る。なお、図44(e)に示す装飾図柄表示装置208にも、扉開放エラーに関する報知としての文字表示(扉開放エラー)がなされ、スピーカ120からもエラー発生報知の音声が出力される。スピーカ120からのエラー発生報知では、「扉が開いています」と「扉を閉めてください」とが交互に繰り返し出力される。
続いて、内枠104が開放された状態のまま、保留連荘演出が開始される。この保留連荘演出は、大当り遊技中に、特図始動保留内に当りがあることを報知(予告)する演出であり、装飾図柄表示装置208に報知(予告)画像が表示されるとともに、可動体演出(第二の演出)も行われる。ここでの可動体演出(第二の演出)の演出データは、(a)盤側演出可動体2242を装飾図柄表示装置208の前側に落下させ、(b)その盤側演出可動体2242を上昇させるデータである。
図44(f)に示す装飾図柄表示装置208には、予告画像が表示されている。なお、扉開放エラーを報知する文字表示もなされているが、この文字表示は、予告画像によって、予告画像が非表示のときに比べて視認困難になっている。また、上記(a)の演出データに従って、図44(f)に示す盤側演出可動体2242は、装飾図柄表示装置208の前側に落下し、予告画像の一部を視認困難にしているが、予告画像と相まって演出効果を高めている。この例では、内枠104が開放状態である場合に、扉側演出可動体2241は演出動作をキャンセルして初期位置に戻るが、盤側演出可動体2242は、演出データに従った演出動作を実行する。なお、盤側演出可動体2242も、演出動作をキャンセルして初期位置に戻るようにしてもよい。
図45は、図44に示す例の続きを段階的に示す図である。
図45(g)に示す、内枠104が開放された状態のままのパチンコ機100の右横に示された装飾図柄表示装置208には、図44(f)に示す予告画像の続きが表示され、キャラクタが登場するとともに「おめでとう」という文字表示がなされている。なお、扉開放エラーに関する報知としての文字表示もなされているが、エラー関連の文字表示は、ここでも予告画像によって、予告画像が非表示のときに比べて視認困難になっている。また、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知としての音声が継続して出力されている。さらに、上記(b)の演出データに従って、図45(g)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置まで上昇している。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図45(h)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、代わって、その装飾図柄表示装置208には「保留連チャン確定」の文字表示がなされている。また、報知画像としてキャラクタが表示されている。また、スピーカ120から出力されていたエラー関連報知の内容が変わり、図45(h)に示すスピーカ120からは、「扉が閉まりました」という音声(エラー解除報知の音声)が出力されている。このエラー解除報知と、エラー発生報知を合わせたものが、扉開放エラーに関する報知(エラー関連報知)の一例に相当する。スピーカ120からのエラー解除報知の音声出力は、第一の期間(例えば、15秒間)継続する。このように、報知手段の一例に相当するスピーカ120は、内枠104が閉鎖した状態であって、かつ前面扉105も閉鎖した状態(第一の状態)になった後も、扉開放エラーに関するエラー関連報知(報知の一例に相当)を継続する。
図45(i)に示す、内枠104が閉鎖されたパチンコ機100では、3ラウンド目の大当り遊技が開始されており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、3ラウンド目の演出画像が表示されている。しかしながら、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されておらず、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも閉じたまま(初期位置に位置したまま)である。
この後、内枠104が閉鎖されたまま大当り遊技のラウンド消化が継続されるが、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されず、図45(j)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の演出画像が表示され、大当り遊技がこの後、もう一回期待できることが報知されている。
以上説明したように、この例では、扉体が閉じられエラーが解除されているが、大当り遊技が終了するまで、より厳密には大当り遊技終了演出が終わるまで、扉側演出可動体2241の演出動作は開始されない。言い換えれば、扉側演出可動体2241は、大当り遊技が開始されてから終了するまで、上記(1)〜上記(3)の演出データに従った演出動作を行うはずであった。すなわち、扉側演出可動体2241の動作期間は、大当り遊技が開始されてから終了するまでであり、その動作期間が終了するまで、扉側演出可動体2241の演出動作は再開されない。
図46は、図44および図45に示す例の第一の変形例を段階的に示す図である。
図46(a)に示す状態は、図45(g)に示す状態と同じであり、内枠104が開放された状態のまま保留連荘演出が、装飾図柄表示装置208および盤側演出可動体2242によって行われている。
図46(b)に示すパチンコ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、図45(h)に示す状態と同じ状態になり、装飾図柄表示装置208からは、これまで表示されていた扉開放エラーに関する文字表示が消え、スピーカ120では、エラー発生報知の音声出力が終了し、エラー解除報知の音声出力が開始されている。
図46(b)に示す状態は、図45(i)に示す状態と同じであり、3ラウンド目に突入したが、エラー解除報知の音声出力が継続されている。すなわち、エラーは解除されたが、エラー関連報知は継続されている。
やがて、エラー関連報知が終了する。このエラー関連報知が終了すると、この変形例では、扉側演出可動体2241を用いた演出動作が再開される。すなわち、エラーは解除されているが、エラー関連報知が終了していない期間は、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されない。図45(d)に示す、内枠104が閉鎖され、エラー関連報知も終了したパチンコ機100では、扉側演出可動体2241を用いた演出動作が再開され、途中でキャンセルされた、上記(3)の演出データに従った第一の扉側演出可動体2241aの上方に向けて回動が開始されている。
なお、途中でキャンセルされた演出データのところから再開するのではなく、演出データの最初に戻って再開してもよいし、再開ポイントを予め決めておき、常に、再開ポイントの演出データから再開してもよい。また、エラー関連報知が終了していなくても、エラーが解除された時点から扉側演出可動体2241を用いた演出動作を再開してもよい。
図46(e)に示すパチンコ機100では、上記(2)の演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図47は、図44および図45に示す例の第二の変形例を段階的に示す図である。
以下の説明では、図44および図45に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図47(a)〜同図(c)に示すそれぞれの状態は、図44(b)〜同図(d)に示すそれぞれの状態と同じである。
扉開放エラーが発生すると、図47(d)に示すように、ヒンジ部112側(回動軸側)とは反対側(開放端側)に設けられた第一の扉側演出可動体2241aは、演出データを無視して初期位置に戻る。一方、ヒンジ部112側(回動軸側)に設けられた第二の扉側演出可動体2241bは演出データに従った動作を継続し、ここでは第二の扉側演出可動体2241bが前方に向けて回動を開始している。なお、前面扉105も内枠104に対して開放していた場合であっても同じである。
図47(e)に示すパチンコ機100では、第二の扉側演出可動体2241bは上記(3)の演出データに従って閉じるが、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置で停止したままであって、動作を行わない。
図47(f)に示すパチンコ機100では、第二の扉側演出可動体2241bは上記(2)の演出データに従って前方に向けて回動するが、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置で依然として停止したままであって、動作を行わない。
図48は、図47に示す第二の変形例とは、扉開放エラーが発生して、演出データに従った動作を継続する演出可動体と、動作が禁止される演出可動体とが入れ替わった例を示す図である。
扉開放エラーが発生しても、図48(a)に示すように、開放端側の第一の扉側演出可動体2241aは演出データに従った動作を継続し、ここでは第一の扉側演出可動体2241aが最大稼働位置まで回動し続ける。一方、上記(3)の演出データに従って初期位置に戻った、ヒンジ部112側(回動軸側)の第二の扉側演出可動体2241aは、その後の動作が禁止される。なお、前面扉105も内枠104に対して開放していた場合であっても同じである。
図48(b)に示すパチンコ機100では、第一の扉側演出可動体2241aは上記(2)の演出データに従って閉じるが、第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置で停止したままであって、動作を行わない。
図47(c)に示すパチンコ機100では、第一の扉側演出可動体2241aは上記(3)の演出データに従って上方に向けて回動するが、第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置で依然として停止したままであって、動作を行わない。
ここで、図44および図45に示す例と併せて考えると、扉開放エラーが発生した場合に、複数の演出可動体(ここでは扉側演出可動体2241)のうちの、少なくとも一つの演出可動体は初期位置で動作を規制(禁止)され、残りの演出可動体は、演出データに従った演出動作を継続するようにしてもよい。
図49は、外力によって初期位置からずれた位置に演出可動体がある状態で扉体が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
図49(a)に示すパチンコ機100は、遊技が行われておらず、デモ状態であり、その右横に示された装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示されていおり、パチンコ機のタイトル表示がなされている。
図49(b)では、何者かが初期位置にある第一の扉側演出可動体2241aに触れ、同図(c)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aを上方に持ち上げている。そして、第一の扉側演出可動体2241aを上方に持ち上げたまま、不正行為によって内枠104を開放する。
すると、図49(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、デモ画面に、扉開放エラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力される。図49(d)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置からずれた位置にある。
扉体開放エラーが発生した時に、演出可動体(ここでは第一の扉側演出可動体2241a)が演出動作ではないが、初期位置にない場合、図49(e)に示すように、その演出可動体(第一の扉側演出可動体2241a)を初期位置に戻す動作が行われる。
図49(f)に示すパチンコ機100では、第一の扉側演出可動体2241aが初期位置に位置しており、内枠104も閉められている。
なお、演出動作を実行中に、演出可動体が外力によって初期位置からズレた場合には、その演出動作を継続させてもよい。
図50は、扉側演出可動体2241としてこれまで説明したものとは異なる可動体が演出動作中に内枠104が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
この図50の各図((a)〜(c))では、左端にはパチンコ機100全体を示し、真ん中には、左端に示すパチンコ機の操作パネル13Pを拡大して示し、右端には、左端に示すパチンコ機の装飾図柄表示装置208を拡大して示す(図51〜図54においても同様)。
この例では、扉側演出可動体2241は、チャンスボタン136である。図50に示すチャンスボタン136は、チャンスボタン演出が開始されると、上方に向けて突出してくる演出可動体である。なお、チャンスボタン136は、最大稼働位置まで突出してくるが、最大稼働位置に到達する前に押下されると、最大稼働位置に到達することなく、初期位置へ戻る。
図50(a)では、チャンスボタン演出が開始されている。ここにいうチャンスボタン演出では、チャンスボタン136を押下することを促し、操作受付期間内にチャンスボタン136が押下されると、新たな演出が開始される。図50(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示中であり、チャンスボタン136を押下することを促す画面が表示されている。この画面には、チャンスボタン136の画像が示されている。なお、図50(a)に示すチャンスボタン136は、初期位置にあり、装飾図柄表示装置208に表示されたチャンスボタン136の画像も、初期位置にあるチャンスボタン136の画像である。
チャンスボタン演出が開始されると、時間の経過とともに、チャンスボタン136が、初期位置から上方に向けて徐々に突出してくる。チャンスボタン136の突出によって、操作を促す効果と、興趣の向上を図る効果の両方が向上する。
図50(b)に示すチャンスボタン136は、初期位置から上方に向けて突出し、最大稼働位置まで到達し、最も突出した状態になっている。図50(b)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたチャンスボタン136の画像も、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像である。
ここで、外枠102に対して内枠104が開放される。図50(c)に示す装飾図柄表示装置208には、扉開放エラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力される。扉側演出可動体2241の一つであるチャンスボタン136は、扉開放エラーが発生しても、初期位置には戻らず、最も突出した状態のまま(最大稼働位置のまま)である。これは、チャンスボタン136の突出方向が上方向であるため、扉体開放による遊技者への危険や、パチンコ機の故障に結びつきにくいため、初期位置にあえて戻さず、操作を促す状態を維持させている。
図51は、図50に示す例の続きを段階的に示す図である。
図51(d)では、内枠104が開放したまま、最も突出した状態のチャンスボタン136を、遊技者が押下しようとしている。
図51(e)では、内枠104が開放したまま、チャンスボタン136が押下され、チャンスボタン136は初期位置に戻っている。ここで、チャンスボタン136が押下されると、そのチャンスボタン136は、演出データに従って初期位置に戻るものであってもよいし、遊技者が押下する力(押し込み力)によって初期位置に戻るものであってもよい。また、図51(e)に示す装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136が押下されたことにより新たな演出が開始されている。すなわち、キャラクタが登場し、現在行われている図柄変動表示についての予告が行われている。なお、この新たな予告は、現在行われている図柄変動表示よりも後に開始される図柄変動表示(保留)についての先読み予告等であってもよい。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図51(f)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消えている。また、スピーカ120から出力されていたエラー関連報知の内容が変わり、図51(f)に示すスピーカ120からは、「扉が閉まりました」というエラー解除報知の音声が出力されている。さらに、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、リーチ演出に発展している。
図52は、図50および図51に示す例の変形例を段階的に示す図である。
図52(a)に示す状態は、図50(c)に示す状態と同じであり、内枠104が開放され、扉開放エラーに関する報知が、装飾図柄表示装置208とスピーカ120で開始されている。内枠104が開放される直前まで、チャンスボタン136は、最も突出した状態にある。また、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136を押下することを促す画面として、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像が表示されている。
この変形例では、扉開放エラーが発生すると、扉側演出可動体2241の一つであるチャンスボタン136は、初期位置に戻される。図52(b)に示すチャンスボタン136は、初期位置に戻っている。装飾図柄表示装置208では、扉開放エラーが発生してもチャンスボタン演出は継続されるが、図52(b)に示す装飾図柄表示装置208には、初期位置に戻ったチャンスボタン136の画像は表示されておらず、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像が表示されたままである。上述のごとく、チャンスボタン136の突出方向が上方向であるため、本来、扉体開放による遊技者への危険や、パチンコ機の故障に結びつきにくいはずであるが、この変形例では、念のため、チャンスボタン136を初期位置に戻している。しかしながら、チャンスボタン演出は継続していることから、装飾図柄表示装置208の表示によって操作を促す効果を維持している。なお、装飾図柄表示装置208におけるチャンスボタン136の画像表示は、チャンスボタン136の実際の状態に併せて、チャンスボタン136が初期位置に戻った画像表示にしてもよい。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図52(c)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消えている。また、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力されている。この変形例では、エラーが解除されても、チャンスボタン136は初期位置に戻ったままであり、エラー解除によって動作を開始することはないが、エラー解除によって動作を開始し、エラー発生前の状態(ここでは最も突出した状態)まで復帰してもよい。
図53は、図52に示す例の続きを示す図である。
この変形例では、チャンスボタン136の操作有効期間内に操作されなかった。
図53(d)に示す内枠104が閉鎖したパチンコ機100は、チャンスボタン136の操作有効期間が経過した直後のものであり、その装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136が操作有効期間内に操作されなかったにも関わらず、新たな演出として通常予告が開始されている。すなわち、この変形例におけるチャンスボタン演出では、内に操作された場合の他、その操作有効期間内に操作されなかった場合であっても、操作有効期間徒過のタイミングで強制的に新たな演出を開始される。なお、チャンスボタン136の操作の有無に関わらず、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングで新たな演出を開始させてもよい。あるいは、チャンスボタン136の操作が無かった場合に限って、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングで新たな演出を開始させてもよい。さらには、操作有効期間が徒過したタイミングと、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングとのうち早い方のタイミングで新たな演出を開始させてもよい。また、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて、演出実行抽選を行い、当選した場合に限って新たな演出を開始させてもよい。あるいは、チャンスボタン136が操作されても新たな演出を一律に開始させないようにしてもよい。
続いて、扉開放エラー以外のエラーについて説明する。
図54は、扉開放エラー以外の主なエラーをまとめた表である。
エラーが発生すると、エラーの種類に応じて、図37に示す払出表示LED142、あるいは図38に示す、内枠104の背面側の下部に設けられたセグメント表示器1044あるいはエラー表示LED1045にエラーが発生したことを報知する表示がなされる。なお、セグメント表示器1044やエラー表示LED1045は、内枠104を開放しないと確認することがでできないが、払出表示LED142は、内枠104を開放しなくても確認することができる。なお、図54の表にしめす「表示」とは、セグメント表示器1044に表示される7セグメント表示を意味する。
エラーが発生していない状態では、セグメント表示器1044には「0」が表示され、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままの状態である。
下皿満タンエラーは、図37に示す下皿128が満タンになったときに発生するエラーであり、セグメント表示器1044には「1」が表示され、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままの状態であり、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からエラー報知がなされる。下皿満タンエラーは、球排出レバー132を操作して球抜きを行い、下皿満タンセンサがオフ状態になった場合にエラー解除となる。
払出数不足エラーは、予定していた数の払出が実行されなかったときに発生するエラーであり、セグメント表示器1044には「2」が表示され、エラー表示LED1045および払出表示LED142の両方が点灯する。払出数不足エラーは、遊技者にとって不利益なエラーであるため、遊技者が確認可能な、前面扉105に設けられた払出表示LED142を点灯させる。この払出数不足エラーは、リトライ成功によってエラー解除となる。
灰色に塗られた払出個数スイッチエラーは、払出個数を検出するスイッチ(センサ)の接続異常が生じた場合のエラーであり、主制御部300の主基板は関係ないエラーである。このエラーが発生すると、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「3」が表示される。
同じく灰色に塗られた不正払出エラーは、払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)した場合のエラーである。このエラーが発生しても、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「4」が表示される。
同じく灰色に塗られた払出超過エラーは、賞球数や貸球数以上の払出しが行われたことを検出した場合のエラーである。すなわち、払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が所定球数(例えば、10個)多く検知されたときのエラーである。このエラーが発生しても、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「5」が表示される。
これら3種類の払出系のエラーではいずれも、エラー表示LED1045は点灯するが、払出表示LED142は消灯したままである。なお、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からのエラー報知も行われないが、行われるようにしてもよい。各エラーの解除については、内枠104を開放して、内枠104の背面側に設けられたエラー解除スイッチ168(図2参照)を操作するか、あるいは同じく内枠104の背面側に設けられたラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図2参照)の操作を伴う電源投入(電源スイッチ178の操作)を行う必要がある。すなわち、これら3種類の払出系のエラーは、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーである。これら3種類の払出系のエラーが発生した状態は、第二のエラー状態の一例に相当する。
これらの、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーが発生した状態であっても、確認動作は開始可能である。また、演出動作も開始可能である。
なお、パチンコ機100には、磁石センサや振動センサが設けられており、磁石センサが磁力を検知した場合の磁石センサエラーや、振動センサが振動を検知した場合の振動センサエラーも、内枠104を開放しなければエラー解除することができないエラーである。すなわち、磁石センサエラーの解除は、内枠104を開放してラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図2参照)の操作を伴う電源投入(電源スイッチ178の操作)を行う必要があり、振動センサエラーの解除は、内枠104を開放して電源スイッチ178による電源再投入を行う必要がある。
CRユニット通信エラーは、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信において、パチンコ機100側から通信異常を検出した場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「6」が表示される。主制御通信エラーは、主制御部300と払出制御部600等との信号の送受信において、主制御部300に動作確認信号が返ってこない場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「7」が表示される。CRユニット未接続エラーは、パチンコ機100側でカードユニットとの接続が確認できない場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「8」が表示される。これら3種類の通信系のエラーではいずれも、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままである。なお、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からのエラー報知も行われないが、行われるようにしてもよい。各エラーの解除については、表に示す通りである。
以上説明したエラーのうち、遊技が継続不能になるエラー、すなわち、エラー発生によって遊技が停止し(球発射不能および図柄変動停止)、エラー解除がされない限り、遊技を再開(球発射および図柄変動開始)することができないエラーは、磁石センサエラーのみであり、この磁石センサエラーが生じている期間(エラー発生してから解除されるまでの期間)が、第二の期間の一例に相当する。扉側演出可動体2241は、演出データに従った演出動作を実行中に、磁石センサエラーが発生している状態で、扉体(104,105)を開放した場合には、初期位置に戻る。一方、払出個数スイッチエラーや、不正払出エラーや、払出超過エラーや、振動センサエラーが生じている期間は、遊技が継続可能な期間であり、第一の期間の一例に相当する。
なおここで、エラーについて、上述の記載と重複する点もあるが補足しておく。
下皿満タンエラーは、下皿満タンセンサ信号のオンは主制御部300の主基板の所定の入力ポートがタイマ割り込みでオンを1回読み込んだ時(オフ⇒オン)に主制御部300から払出制御部600に出力される。
払出装置エラーは、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は、+ブレーキ期間+無励磁期間経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に払出装置エラーの発生を検知する。1個ずつ払い出して(リトライ処理)完了したらエラー解除になる。
主制御通信エラーは、主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合又は主制御動作確認信号のオン状態を2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーであって、主制御部300の主基板からのコマンド受信が不能になる。ただし、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合にエラー解除になる。
CRユニット通信エラーは、CRユニットとインターフェースにおけるエラーである。貸出要求発生前にBRQ信号のON状態を検知した場合等に発生するエラーである。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号OFFでエラー解除になる。
CRユニット未接続エラーも、CRユニットとインターフェースにおけるエラーである。CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のOFF状態を検知し16ms継続した場合に発生するエラーである。なお、貸出停止(賞球の払出)には影響はないエラーである。CRユニット接続信号のON状態を検知し16ms継続した場合にエラー解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がOFF状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
なお、CRユニット→インターフェース→払出基板の順に送信される信号としては、CRユニット接続信号、CRユニットREADY信号は、CRユニット貸出要求確認信号があげられる。CRユニット接続信号は、VL信号(CRユニット内の+18V電源)である。CRユニットREADY信号は、BRDY信号であって、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達する信号である。CRユニット貸出要求確認信号は、BRQ信号であって、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達する信号である。
払出基板→インターフェース→CRユニットの順に送信される信号としては、CR遊技機貸出完了信号やCR遊技機READY信号があげられる。CR遊技機貸出完了信号は、EXS信号であって、CRユニットに基本単位分25個の要求了解と貸出完了を伝達する信号である。CR遊技機READY信号は、PRDY信号であって、CRユニットに払出動作が可能であることを伝達する信号である。
電源投入でPRDY信号がONになり、貸出操作(遊技者が貸出操作ボタンを押す)ONによりBRDY信号がONになる。次いで、BRQ信号がONになることで貸出要求となる。貸出要求を確認後、払出CPUがEXS信号をONにすることで貸出が了解される。その後、BRQ信号がOFFになり貸出指示となる。払出制御手段は25個の払出制御を行った後、EXS信号をOFFにして貸出を完了する。なお、BRDY信号がON中に再度BRQ信号がONになった場合は貸出の動作を繰り返し、すべて終了した場合にBRDY信号がOFFになる。
続いて、演出動作中に、内枠104を解除しなければ解除できないエラー(以下、第二のエラーと称する)が発生してしまった場合について説明する。
図55は、演出動作中に第二のエラーが発生してしまった場合の一例を段階的に示す図である。
図55(a)に示すパチンコ機100では、上皿126に満タン近くまで遊技球が貯まっている。このパチンコ機100の装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、図55に示すパチンコ機100には、前面扉105に設けられた払出表示LED142が示されている。図55の各図((a)〜(f))に示す払出表示LED142は消灯したままである。
図55(b)に示すパチンコ機100では、大当り遊技が開始され、可変入賞口234(アタッカー)が開き、その可変入賞口234に入球して賞球の払出が行われ、下皿128にも遊技球が貯まり始めている。また、図55(b)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って、上方まで回動して開いている。
図55(c)に示すパチンコ機100では、下皿128にさらに多くの球が貯まり、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図55(d)に示すパチンコ機100では、2ラウンド目の大当り遊技が開始されており、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが再び、上方に向けて回動中である。
やがて下皿128が満タンになり、下皿満タンエラー(以下、第三のエラーと称する)が発生し、図55(d)に示す装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知として球抜きを促す文字表示がなされている。
第三のエラーが発生しても、大当り遊技は継続されており、扉側演出可動体2241による可動体演出も中止にならず、図55(e)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
ここで、球排出レバー132が操作され、下皿128から球が抜かれて下皿満タンエラー(第三のエラー)が解除になる。図55(f)では、3ラウンド目の大当り遊技が開始されており、扉側演出可動体2241による可動体演出は継続し、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが上方に回動して開いている。
図56は、図55に示す例の続きを段階的に示す図である。
図56(g)でも、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
大当り遊技のラインド消化が進み、図56(h)では、8ラウンド目の大当り遊技が開始されており、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、第一の扉側演出可動体2241aは上方に回動して開いている。また、図56(i)に示すパチンコ機100では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に向けて回動中である。
なお、図56に示すパチンコ機100にも、前面扉105に設けられた払出表示LED142が示されている。図56(g)〜同図(i)に示す払出表示LED142は消灯したままである。
ここで第二のエラーである払出個数スイッチエラーが発生する。この払出個数スイッチエラーは、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーである。第二のエラーが発生しても、大当り遊技は継続されており、扉側演出可動体2241による可動体演出も中止にならず、図56(j)では、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、第一の扉側演出可動体2241aは上方に向けて回動中である。なお、第二のエラーが発生しても、払出表示LED142は消灯したままであり、装飾図柄表示装置208やスピーカー120等の報知手段でも、エラー関連報知は行われていない。このように、エラーの種類によっては、遊技者に報知しない場合がある。
また、図56(k)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bは前方に向けて回動中である。
ここで、内枠104の背面側に設けられたエラー解除スイッチ168(図2参照)を操作するために、内枠104が開放され、扉開放エラー(以下、第一のエラーと称する)が発生する。第一のエラーが発生しても、払出表示LED142は消灯したままであるが、、図56(k)に示す装飾図柄表示装置208には、第一のエラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカー120からも第一のエラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力されている。ここでは、第二のエラー(払出個数スイッチエラー)と第一のエラー(扉開放エラー)といった二種類のエラーが重なることになるが、第一のエラーが発生したことによって、図56(l)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bは、演出データを無視して初期位置に戻る。また、初期位置に戻っていた第一の扉側演出可動体2241aは動作が規制され、初期位置に留まる。
図57は、図56に示す例の続きを段階的に示す図である。
図57(m)では、10ラウンド目の大当り遊技が開始され、内枠104が開放された状態(第一のエラー状態)であるため、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
図57(n)では、開放状態にある内枠104の背面側に手を回し、エラー解除スイッチ168を操作する。すると、第二のエラー(払出個数スイッチエラー)が解除される。一方、内枠104は開放状態にあるため、第一のエラー(扉開放エラー)は継続しており、図57(n)でも、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
次いで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、第一のエラーも解除される。図57(o)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力される。この例では、第一のエラーが解除され、エラー関連報知が終了すると、大当り遊技の終了前であっても、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出が再開される。
図58は、図57に示す例の続きを段階的に示す図である。
図58(q)に示すパチンコ機100では、15ラウンド目の大当り遊技が開始され、下皿128にかなり多くの球が貯まっている。また、演出データに従った可動体演出が再開されており、図58(q)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
り、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
やがて下皿128が満タンになり、下皿満タンエラー(第三のエラー)が再び発生し、図58(r)に示す装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知として球抜きを促す文字表示がなされている。ここで発生した第三のエラーは、図59(z)まで解消されず、装飾図柄表示装置208には、球抜きを促す文字表示が表示され続ける。また、図58(r)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の演出画像も表示され、大当り遊技終了後、確変状態へ移行することが報知されている。さらに、図58(r)に示す扉側演出可動体2241a,2241bでは、演出データに従った、最後の可動体演出も行われている。
図58(s)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の最後の画面が表示されている。この装飾図柄表示装置208には、特図の保留を表す保留アイコンh11が一つ表示されているが、この保留アイコンh11によって、球抜きを促す文字表示(エラー関連報知)の一部が隠され、球抜きを促す文字表示は、保留アイコンh11が表示される前より視認困難になっている。
図58(t)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技終了後の最初の装飾図柄の変動表示が開始され、同図(u)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態になり、同図(v)では、スーパーリーチに突入している。図58(v)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出の画面表示がなされているが、この画面表示によって、球抜きを促す文字表示(エラー関連報知)の一部が隠され、球抜きを促す文字表示は、その画面表示がなされる前より視認困難になっている。なお、エラー関連報知の全部が他の表示によって隠される場合もある。
図59は、図58に示す例の続きを段階的に示す図である。
図59(w)でも、下皿満タンエラー(第三のエラー)は解消されておらず、装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知が表示されているが、ここでも、スーパーリーチ演出の画面表示によって隠され、その一部が視認困難になっている。
図59(x)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。
図59(y)に示すパチンコ機100では、大当り遊技が開始される。この段階でも、下皿満タンエラー(第三のエラー)は解消されていない。一方、大当り遊技が開始されたことによって、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出の動作期間になる。この動作期間が到来する前に発生し、動作期間のスタート時点でも解消されていないエラーの影響によっては、扉側演出可動体2241の動作は影響を受けない。ここでは、本来的に影響を受けない第三のエラーであるが、本来的に影響を受ける第一のエラー(扉開放エラー)であっても、エラー発生タイミングが動作開始タイミングよりも前でれば、影響を受けない。図59(y)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って、上方まで回動して開いている。
なお、ここでは第三のエラーが先に発生しているが、第二のエラーが先に発生した場合も同様に、扉側演出可動体2241の演出動作は影響を受けない。
ここで、球排出レバー132がやっと操作され、下皿128から球が抜かれて下皿満タンエラー(第三のエラー)が解除になり、図59(z)に示す装飾図柄表示装置208からは、エラー関連報知が消える。また、図59(z)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方まで回動して開いている。
図60は、エラー発生タイミングが動作開始タイミングよりも前でっても、扉側演出可動体2241の演出データに従った動作を禁止する例を段階的に示す図である。
図60(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が実行されている。
ここで、内枠104が開放され、扉開放エラー(第一のエラー)が発生する。なお、前面扉105も内枠104に対して開放した場合であっても、以下の説明と同じである。図60(b)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態になっているが、その表示画面には、り、第一のエラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカー120からも第一のエラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力されている。
図60(c)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、同図(d)に示すパチンコ機100では、大当り遊技が開始される。この段階でも、依然として内枠104が開放されたままであり、扉開放エラーは継続している。一方、大当り遊技が開始されたことによって、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出の動作期間になるが、ここでは、先に発生した第一のエラーが解消されていないことから、扉側演出可動体2241の、演出データに従った動作を、最初から禁止する。すなわち、第1副制御部400には、主制御部300からエラー発生コマンドやエラー解消コマンド、あるいはエラー発生やエラー解消の内容を含んだコマンドを受信しており、第1副制御部400が主制御部300から大当り開始コマンドを受信しても、エラー発生コマンドを先に受信している状態でエラー解消コマンドを未受信の場合には、第1副制御部400は、扉側演出可動体2241の、演出データに従った制御を開始しない。この結果、図60(d)に示す第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
次いで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、第一のエラーが解除され、図60(e)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力される。この例では、第一のエラーが解除され、エラー関連報知が終了すると、大当り遊技の終了前であっても、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出が再開されるが、開始当初に動作を行わなかった場合は、エラー解除やエラー関連報知が終了しても、その大当り遊技が終了するまで、動作を行わないようにしてもよい。
図61は、確認動作中に電源断して瞬時に復電した場合の例を段階的に示す図である。
図61(a)に示すパチンコ機100は、主電源が投入されていない状態であり、その後、島設備によって一斉電源投入が行われる。
図61(b)に示すパチンコ機100では、確認動作が開始され、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。なお、図61(b)に示す装飾図柄表示装置208には、電源投入による、確認動作を含めた初期化処理等の処理中であることを報知する文字表示がなされている。この文字表示は、例えば、図6に示すステップS115、あるいは図7に示す主制御部タイマ割込処理が開始されるようになるまで表示される。
図61(c)に示すパチンコ機100では、確認動作として、第一の扉側演出可動体2241aについて初期値戻し動作が行われ、第二の扉側演出可動体2241bについては、初期位置から最大稼働位置に向けて回動している。
図61(d)では、電源断(電断)が生じている。電断が生じたタイミングは、第二の扉側演出可動体2241bが、初期動作によって最大稼働位置に到達する前のタイミングであってもよいし最大稼働位置に到達したタイミングであってもよいし、初期値戻し動作中のタイミングであってもよい。電断が生じたことで、確認動作中であった第二の扉側演出可動体2241bは、図61(e)に示すように、動作を停止し、開いた状態のままになる。
図62は、図61に示す例の続きを段階的に示す図である。
この例では、電断が生じた後、瞬時に復電し、すなわち、島設備による一斉電源再投入が行われることなく電源が再投入され、図62(f)に示す装飾図柄表示装置208には、図61(b)における文字表示と同じ、初期化処理等の処理中であることを報知する文字表示がなされている。なお、この文字表示は、ラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図2参照)の操作の有無に関わらず、すなわちRAMクリアの有無に関わらず表示される。図62(f)に示すパチンコ機100では、先の電断によって動作を停止した第二の扉側演出可動体2241bが開いた状態のままになっている。
この例におけるパチンコ機100では、電断時に、第1副制御部400のバックアップは行われないことから、復電したパチンコ機の第1副制御部400は、電断直前に確認動作がどこまで行われていたかを把握することができない。そこで、第1副制御部400は、主制御部300から復電コマンドを受信すると、最初から確認動作を開始する。
図62(g)に示すパチンコ機100では、確認動作が再度最初から開始され、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。なお、第二の扉側演出可動体2241bは未だ開いた状態のままになっている。
図62(h)に示すパチンコ機100では、確認動作として、第一の扉側演出可動体2241aについて初期値戻し動作が行われ、第一の扉側演出可動体2241aの確認動作が完了している。
図62(i)に示すパチンコ機100では、第二の扉側演出可動体2241bについての確認動作が行われる。ここで、第二の扉側演出可動体2241bが、どの位置に停止していようと、初期動作によって最大稼働位置まで一旦移動させ、次いで、初期位置戻し動作によって初期位置まで戻す。したがって、復電(電源が再投入)されたが、演出可動体は、電断時の状態で保持されているため、電断前の確認動作とは異なる動きを行う場合がある。
なお、第二の扉側演出可動体2241bが、最大稼働位置に停止していた場合は、最大稼働位置に設けたセンサによって第二の扉側演出可動体2241bを確認できれば、初期動作を省略し、初期位置戻し動作のみを行ってもよい。あるいは、第1副制御部400は、初期動作の実行を指示してもよいが、この場合は、第二の扉側演出可動体2241bが動く前に、最大稼働位置に設けたセンサによって第二の扉側演出可動体2241bが検出され、初期動作は事実上行われない。
また、第1副制御部400が、電断時にバックアップを行う場合には、復電後は、電断によって中断された確認動作の途中から確認動作を再開させてもよい。また、復電直後に扉体(104,105)が開放された場合には、確認動作の実行を規制(禁止)してもよい。また、復電時に限らず、確認動作中に、扉体(104,105)が開放された場合には、演出可動体を初期値に戻してもよいし、動作を途中で停止させてもよい。
さらに、演出データに従った演出動作中に電断が生じ、復電した場合にも、以上説明したこととと同じようになる場合がある。
図63は、盤側演出可動体2242の変形例を示す図である。
図41等に示した盤側演出可動体2242や、図3に示す遮蔽装置246は平面的な動作をするものであったが、盤側演出可動体は、前後方向(遊技者側と背面側の方向)の動作をするものであってもよい。
図63(a)には、平面的な動作をする複数の部材(246a、246b)からなる遮蔽装置246と、前後方向の動作を少なくとも実行可能なキャラクタ役物247が示されている。キャラクタ役物247は、遮蔽装置246の奥に隠れており、左扉246aと右扉246bが開いて、前方(遊技者側)に進出してくるものである。キャラクタ役物247の初期位置は、遮蔽装置246よりも奥側になる。
図63(1)には、左扉246aと右扉246bが閉じた状態の遮蔽装置246が示されており、キャラクタ役物247は初期位置に位置し、遊技者からはキャラクタ役物247は見えない。
図63(2)では、左扉246aと右扉246bそれぞれが全回し、奥からキャラクタ役物247が進出してくる。このキャラクタ役物247の進退は、不図示のステッピングモータとラックアンドピニオン機構2471によるものである。
図63(3)では、キャラクタ役物247が、遮蔽部材246を越えて、その遮蔽部材246よりも前側まで進出してきている。図63(3)に示すキャラクタ役物247の位置は、そのキャラクタ役物247の最大稼働位置に相当する。
可動体演出では、図63(1)→図63(2)→図63(3)→図63(2)→図63(1)のような動作が可能である。すなわち、キャラクタ役物247は進退自在なものであり、往復動可能なものでもある。また、遮蔽装置246も往復動可能なものである。さらに、遮蔽装置246(XY方向可動演出手段)も、キャラクタ役物247(Z軸方向可動演出手段)も、途中で振動(細かい往復動作)が可能なものである。
ここで、内枠104および/または前面扉105、あるいは前面扉105のみの開放があった場合に、遮蔽装置246の動きまでは動作を継続してもよく、キャラクタ役物247は、衝突等の可能性により動作を規制してもよい。また、各可動体(246,247)の動作は、複数のステッピング制御(コマンド)により動作可能とされるものであり、扉開放エラーが発生した場合に、現在実行中の制御コマンドに基づく可動体動作(演出動作や確認動作)までを継続し、次のコマンド動作に基づく各応対動作を規制する構成であってもよい。また、遮蔽装置246および/またはキャラクタ役物247、あるいはキャラクタ役物247のみが演出動作によって初期位置に戻るタイミングで、扉開放エラーが発生した場合は、初期位置に戻る動作として、実行中の演出動作を継続する構成であってもよい。
なお、以上説明した内容で、第一の扉側演出可動体2241aを対象にした事項と第二の扉側演出可動体2241bを対象にした事項とを入れ替えてもよい。さらに、第一の扉側演出可動体2241aを対象にした事項は、第一の扉側演出可動体2241aに限った事項として、第二の扉側演出可動体2241bには適用しないようにしてもよく、第二の扉側演出可動体2241bを対象にした事項は、第二の扉側演出可動体2241bに限った事項として、第一の扉側演出可動体2241aには適用しないようにしてもよい。
また、扉側演出可動体2241を対象にした事項は、盤側演出可動体2242(第三の可動体の一例に相当)を対象として事項に適用可能である。例えば、前面扉105の開放によって、盤側演出可動体2242の演出動作は中止させる一方、確認動作は継続させてもよい。あるいは反対に、盤側演出可動体2242の確認動作は中止させる一方、演出動作は継続させてもよい。また、前面扉105が開放しても、盤側演出可動体2242では、演出動作も確認動作も継続させてもよい。盤側演出可動体2242は、前面扉105が閉じていれば、遊技者に触れる危険性が低い。また、図63を用いて説明した遮蔽装置246(XY方向可動演出手段)であれば、前面扉105が開いていても遊技者に触れる危険性が低い。一方で、図63を用いて説明したキャラクタ役物247(Z軸方向可動演出手段)であれば、盤側演出可動体2242といえども、前面扉105が開いていれば遊技者に触れる危険性が出てくるため、動作を規制してもよい。さらに、前面扉105の開閉状態に関わらず、内枠104の開放によって、盤側演出可動体2242の演出動作は中止させる一方、確認動作は継続させてもよい。あるいは反対に、盤側演出可動体2242の確認動作は中止させる一方、演出動作は継続させてもよい。さらには、演出動作も確認動作も継続させてもよい。
さらに、扉側演出可動体2241として第四の可動体、第五の可動体・・・を設けてもよく、盤側演出可動体2242として第四の可動体、第五の可動体・・・を設けてもよい。
また、演出可動体が、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、確認動作の内の初期位置戻し動作であってもよいが、エラー発生を契機としたエラー発生状態の専用動作であってもよい。さらに、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、対象となる可動体のみであってもよいし、それ以外の可動体すべてであってもよい。
また、エラーの発生を条件として初期位置に戻る動作を行っている最中にエラーが解消された場合は、演出動作を即座に行ってもよいし、動作終了後に演出動作を再度開始してもよい。また、別の条件(各種遊技状態の終了や別の遊技状態の開始など)が成立するまでは演出動作の実行を規制する構成であってもよい。
また、最大稼働位置とは、可動体の演出時やエラー報知時等において実際に稼働させる範囲であり、例えば、可動体の動作範囲外に設けられた遊びの空間がある場合には、その空間も最大稼働位置となる。
さらに、初期動作は、最大稼働位置まで稼働する動作として説明したが、必ずしも最大稼働位置でなくてもよく、例えば、初期位置とは異なる位置であって、かつ稼働範囲内で可動体の検出センサが設けられている位置まで稼働する動作であってもよい。
以上の説明では、
『遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、第一の扉側演出可動体2241a)と、
少なくとも開閉可能な複数の扉体と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第一の扉体(例えば、内枠104)であり、
前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第二の扉体(例えば、前面扉105)であり、
前記可動体は、前記第二の扉体に少なくとも設けられたものであり、
前記可動体は、該可動体が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり(例えば、図47(e)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
前記第一の位置は、前記可動体の初期位置であり、
前記可動体は、第二の条件の成立があった場合に、第二の動作を少なくとも実行可能であり、
前記第一の条件は、前記第一の扉体が開放されることで少なくとも成立可能な条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の扉体が開放されることで少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、電源が投入された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の動作は、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作であり、
前記可動体は、前記第二の動作における前記初期動作の実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該初期動作を継続してから前記第一の位置に戻ることが可能である(例えば、図42(c)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、可動体の動作に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、可動体が設けられている第二の扉体は、第一の扉体に対して回動可能に設けられた構成の場合に、自身の開放のみならず、第一の扉体が開放した場合でも第二の扉体は開放状態となる。従って、開放先にいる人(遊技者や店員)が可動体の動作によりケガをする可能性が低減され、遊技台として第二の扉体が、他の遊技台等に接触して可動体が故障する可能性も低減することができる場合がある。
ここで、前記初期動作は、前記可動体が、前記第一の位置から最も離れた第二の位置まで移動する動作であってもよい。前記第二の位置は、前記可動体の最大移動位置であってもよい。前記可動体は、前記第一の位置と前記第二の位置との間で往復動作可能なものであってもよい。前記第二の扉体は、前記第一の扉体よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよい。また、前記第二の扉体は、開閉軸が、前記第一の扉体の開閉軸よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよい。前記第二の扉体は、遊技盤よりも遊技者側(前側)に設けられたものであり、前記第一の扉体は、前記遊技盤を保持するものであってもよい。
なお、前記可動体は、遊技店の店員も接触可能なものである。また、可動体は、前記扉体とは異なる物と該扉体との双方に設けられたもの(例えば、2つに跨って設けられたもの)であってもよい。
また、前記可動体は、該可動体が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また、前記可動体は、第二の条件の成立があった場合に、第二の動作を実行し、該第二の動作の後、他の動作(例えば、演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、第一の条件や第二の条件といった条件は、成立する一例を記載したものであって、他の動作等で成立する条件であってもよい。例えば、第一の条件は第一の扉体や第二の扉体が開放されることで成立するものであるが、扉体とは無関係な動作等により成立する条件であってもよい。また、第二の条件は電源投入により成立する条件であるが、エラー解除スイッチの操作や所定の遊技状態の開始、デモ状態からの復帰など別の動作により第二の条件が成立する構成であってもよい。さらに、第二の条件は、前記扉体を開放することでも成立する条件(例えば、前記扉体を開放すると、電源投入が自動で行われる場合等)であってもよい。
また、第一の条件、第二の条件といった条件は、本明細書に記載される動作が行われたとしても成立しない場合があってもよい。なお、本願請求項および実施形態における可動体の動作において「・・・することが可能」と記載される内容については、・・・しない場合が含まれていてもよい。
また、「遊技者が少なくとも接触可能な位置」には、遊技者が自然と接触してしまう位置や、遊技者が通常は接触しないが、場合によって接触してしまう位置も含まれる。「戻ることが可能」とは、通常であれば戻れるのであるが、場合によっては戻れないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「実行可能」とは、通常であれば実行できるのであるが、場合によっては実行できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。前記第一の条件は、扉体が開放されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、前記扉体の開放角度が足りない場合等には)成立しないこともある。前記第二の条件は、電源が投入されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、電源が投入されても電圧不足の場合等には)成立しないこともある。
また、
『前記可動体は、第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり(例えば、図44(e))、
前記第一の動作は、演出データに従った演出動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出動作よりも、人や遊技台の安全を優先することができる場合がある。
ここで、前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の位置に直ちに戻るものであってもよいし、該第一の動作の一部を継続してから該第一の位置に戻るものであってもよい。
なお、前記可動体は、第一の動作を実行中に第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を継続せずに前記第一の位置に戻ることが可能である(例えば、図44(e))、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出動作よりも、人や遊技台の安全を優先することができる場合がある。
また、
『前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ろうとするものである(例えば、図49(e))、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、外力などにより可動体の位置がずれた場合であっても、扉開放時に元の位置に戻すことができる。
ここにいう外力とは、遊技者等の接触によって受ける力や、磁石等の道具から受ける力等が相当する。
なお、前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また
「前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記第一の動作は、演出データに従った演出動作であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に外力を受けて前記演出データに従った位置とは異なる位置に移動した場合であっても、該演出データに従った動作を継続しようとするものである、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を少なくとも行わないものである(例えば、図47(f)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先に扉開放が成立している場合は、演出よりも安全を優先することができる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を行わず、さらに、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も行わないものであってもよい。
また、
「前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第一の動作を継続する場合があってもよい。」
また、
『前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第二の動作を少なくとも実行可能なものである(例えば、図40(d)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先に扉開放が成立している場合でも、第二の動作を優先させることができる場合がある。例えば、扉開放は、ホールの開店時に店員が遊技領域のメンテナンス等を行いつつ電源を投入する可能性があるので、第二の動作を優先することでホール側の作業効率を低減させることがない。また、電源投入は、意図して行うものであるため、第二の動作を優先した方がよい場合がある。さらに、開店前であれば、遊技者等が扉体の開放側にいる可能性は低いので、安全性も確保される場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第二の動作を実行し、該第二の動作の後、他の動作(例えば、第一の動作)も実行するものであってもよい。
また、前記可動体は、前記第一の条件が成立し、前記第一の位置に戻るまでの間に、前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を少なくとも行わないものであってもよく、さらに、前記可動体は、前記第一の位置に戻った後に、前記第一の動作を少なくとも実行可能なものであってもよい。
さらに、前記可動体は、前記第一の条件が成立し、前記第一の位置に戻るまでの間に、前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、前記第一の位置に戻った後に、該第二の動作を少なくとも実行可能なものであってもよいし、前記第一の位置に戻っても、前記第二の動作を少なくとも行わないものであってもよい。
また、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、前記初期動作を行わず、前記第一の位置に戻ることを優先するものであってもよい。
また、
『前記第二の扉体は、第二の可動体(例えば、第二の扉側演出可動体2241b)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の可動体は、第三の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第三の動作を少なくとも継続可能なものであり(例えば、図47(e)に示す第二の扉側演出可動体2241b)、
前記第三の動作は、演出データに従った演出動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、所定の可動体のみ特殊な動作を行うことができる場合がある。
なお、前記第二の扉体は、第二の可動体の他に、ランプやスピーカ等も設けられたものであってもよい。前記第二の可動体は、第三の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第三の動作を継続し、該第三の動作の後、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、「継続可能」とは、通常であれば継続できるのであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)継続できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記第二の扉体は、一方端を回動軸(例えば、ヒンジ112)として少なくとも回動可能に構成されたものであり、
前記可動体(例えば、ここでは可動体と第二の可動体の関係が逆になり第二の扉側演出可動体2241b)は、前記第二の可動体(例えば、第一の扉側演出可動体2241a)よりも前記回動軸に近い位置に設けられたものである(図48)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、回動軸に近い可動体は、扉開放の角度によっては隣の遊技台(の開放端側や台間のCRユニット等)と接触する可能性がある。そのため、扉開放中に演出動作を規制することで故障を未然に防止できる場合がある。
なお、前記第二の扉体は、回動可能な他に、一方端を支点にして取り外しも可能に構成されたものであってもよい。
また、前記第二の可動体は、前記可動体よりも前記回動軸に近い位置に設けられたものであってもよい(図47)。こうすることで、開放端側の可動体は扉開放による可動量が大きいため遊技者との接触等の危険性が高いため、初期位置に戻すことで安全性を確保することができる場合がある。
また、「回動可能」とは、通常であれば回動できるのであるが、場合によっては(例えば、施錠されている場合等には)回動できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、図37に示すパチンコ機100)であり、
前記第一の扉体(例えば、内枠104)は、外枠(例えば、外枠102)に対して少なくとも回動可能に設けられたものであり、
前記第二の扉体(例えば、前面扉105)は、前記第一の扉体に対して少なくとも回動可能に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の扉体は、島設備、あるいは前記第二の扉体に対しても回動可能に設けられたものであってもよい。前記第二の扉体は、前記外枠に対しても回動可能に設けられたものであってもよい。
ここで、「前記第一の扉体が開放されたことを検出する第一の検出手段と、
前記第二の扉体が開放されたことを検出する第二の検出手段と、
を備え、
前記第一の検出手段は、前記第二の検出手段とは異なる検出手段であってもよいし、前記第二の検出手段と共通の検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。」であってもよい。すなわち、別々の検出手段により検出されてもよいし、一つの検出手段でいずれかの扉体の開放が検出されてもよい。
また、
『報知手段(スピーカ120)を備え、
前記報知手段は、前記第一の扉体が開放した場合に報知(例えば、扉開放エラーに関するエラー関連報知)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記報知手段は、前記第二の扉体が開放した場合に報知(例えば、扉開放エラーに関するエラー関連報知)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記報知手段は、第一の状態になった後も前記報知(例えば、エラー解除報知)を第一の期間(例えば、15秒間)少なくとも継続可能な手段であり(例えば、図45(h))、
前記第一の状態は、前記第一の扉体が閉鎖した状態であり、
前記第一の状態は、前記第二の扉体も閉鎖した状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記報知手段は、前記第一の扉体が閉鎖しかつ前記第二の扉体も閉鎖した状態になった後も報知を少なくとも継続可能なものである。
この遊技台によれば、扉体が開放していたことを第一の期間は優先させることで、扉開放の時間が短い場合であっても確実に報知できる場合があり、不正行為の発見に寄与することが期待できる。
なお、前記報知手段は、前記第一の扉体が閉鎖した状態であって前記第二の扉体が開放したままの状態であっても、前記第二の扉体が閉鎖した状態であって前記第一の扉体が開放したままの状態であっても、前記報知を継続可能なものである。
以上のことをまとめると、「第一の扉体」には内枠104が一例として対応し、「第二の扉体」には前面扉105が一例として対応する。「可動体」には、第一の扉側演出可動体2241aあるいは第二の扉側演出可動体2241bが一例として対応する。「第一の位置」には、可動体の初期位置が一例として対応する。「第一の動作」には、演出データに従った演出動作が一例として対応し、「第二の動作」には、初期動作を開始してから第一の位置に戻るまでの一連の動作である確認動作が一例として対応する。「第一の条件」には、第一の扉体開放あるいは第二の扉体開放が一例として対応し、「第二の条件」には、電源スイッチ178の操作あるいは島設備による電源一斉投入が一例として対応する。「第二の可動体」には、第二の扉側演出可動体2241bあるいは第一の扉側演出可動体2241aが一例として対応する。「第三の動作」には、第二の可動体の演出データに従った演出動作が一例として対応する。「第一の状態」には、第一の扉体が閉鎖しかつ前記第二の扉体も閉鎖した状態が一例として対応する。
また、以上の説明では、
『遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、扉側演出可動体2241)と、
少なくとも開閉可能な扉体(例えば、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態における、内枠104と前面扉105を併せたもの)と、
を備えた遊技台であって、
前記可動体は、前記扉体に少なくとも設けられたものであり、
複数のエラー状態のうちの少なくとも一つは、第一のエラー状態(例えば、扉開放エラーが発生している状態)であり、
前記複数のエラー状態のうちの少なくとも一つは、第二のエラー状態(例えば、扉体を開放しないと解除できないエラーが発生している状態)であり、
前記可動体は、第一の動作(例えば、演出データに従った動作)を実行中に第一の条件(例えば、扉開放エラーの発生)の成立があった場合に、第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件(例えば、払出個数スイッチエラーの発生)の成立があった場合に、該第一の動作を少なくとも継続することが可能であり、
前記第一の位置は、前記可動体の初期位置であり、
前記第一の条件は、前記第一のエラー状態となった場合に成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第二のエラー状態となった場合に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、可動体の動作に特徴を持った遊技台を提供できる。また、エラーの重要度に対応して可動体の動作を選択できる場合がある。さらに、初期位置に戻る場合には、可動体の故障の防止等に貢献できる場合がある。
なお、前記可動体は、遊技店の店員も接触可能なものである。また、可動体は、前記扉体とは異なる物と該扉体との双方に設けられたもの(例えば、2つに跨って設けられたもの)であってもよい。
また、前記扉体は、開閉可能な他に、取り外し可能なものであってもよい。
また、前記可動体は、第一の動作を実行中に第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。また、前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件の成立があった場合に、該第一の動作を継続し、該第一の動作の後、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、第一の条件や第二の条件といった条件(後述する第三の条件や第四の条件についても同じ)は、成立する一例を記載したものであって、他の状態になることや他の動作等で成立する条件であってもよい。
また、第一の条件、第二の条件といった条件は、本明細書に記載される動作が行われたとしても成立しない場合があってもよい。なお、本願請求項および実施形態における可動体の動作において「・・・することが可能」と記載される内容については、・・・しない場合が含まれていてもよい。
また、「遊技者が少なくとも接触可能な位置」には、遊技者が自然と接触してしまう位置や、遊技者が通常は接触しないが、場合によって接触してしまう位置も含まれる。また、「開閉可能」とは、通常であれば開閉できるのであるが、場合によっては(例えば、施錠されている場合等には)開閉できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「戻ることが可能」とは、通常であれば戻れるのであるが、場合によっては戻れないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「継続することが可能」とは、通常であれば継続できるのであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)継続できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
ここで、エラー状態とは、扉体が開放している状態等が一例としてあげられる。
また、「前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ろうとするものである(例えば、図49(e))、ことを特徴とする遊技台。」であってもよい。
さらに、前記扉体は、内枠104単独であってもよいし、前面扉105単独であってもよい。前記可動体は、前記第一の位置と、該第一の位置から最も離れた第二の位置との間で往復動作可能なものであってもよい。ここで、前記第二の位置は、前記可動体の最大移動位置であってもよい。前記扉体は、遊技盤よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよいし、前記遊技盤を保持するものであってもよい。
また、
『前記可動体は、第三の条件の成立があった場合に、第二の動作(例えば、確認動作)を少なくとも実行することが可能であり、
前記第三の条件は、電源が投入された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の動作は、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作であり、
前記可動体(図42(c)に示す第一の扉側演出可動体2241a)は、前記第二の動作における前記初期動作の実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該初期動作を継続してから前記第一の位置に戻るものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電源投入時の初期動作は、第一のエラー状態により第一の条件が成立した場合であっても可動体の動作を優先させることができる。
なお、前記可動体は、第三の条件の成立があった場合に、前記第二の動作を実行する他、該第二の動作の後、他の動作(例えば、前記三の条件が成立した場合の他の専用動作)も実行するものであってもよい。さらに、第三の条件の成立要件は、扉体が開放されて電源スイッチが操作されたことも含んでいてもよいし、扉体が閉鎖していること(扉体が開放されずに島設備によって一斉に電源が投入されたこと)も含んでいてもよい。
また、「実行することが可能」とは、通常であれば実行できるのであるが、場合によっては実行できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。また、前記第三の条件は、電源が投入されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、電源が投入されても電圧不足の場合等には)成立しないこともある。
ここで、前記第二の動作は、電源が一旦断たれた後に前記三の条件の成立があった場合には、電源が一旦断たれる前に実行した動作とは異なる動作になる場合があってもよい。
また、前記初期動作は、前記可動体が、前記第一の位置から最も離れた第二の位置(例えば、最大稼働位置)まで移動する動作であってもよい。
また、
『前記第一のエラー状態は、前記扉体が少なくとも開放している状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第二のエラー状態になっている期間(例えば、払出個数スイッチエラーが生じている期間)は、第一の期間を含む場合があり、
前記第一の期間は、遊技を少なくとも継続可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第二のエラー状態になっている期間(例えば、磁石センサエラーが生じている期間)は、第二の期間を含む場合があり、
前記第二の期間は、遊技を少なくとも継続不能な期間であり、
前記第二のエラー状態は、第四の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラー状態であり、
前記第四の条件は、前記扉体を開放することを少なくとも一つの条件として、成立可能な条件(例えば、前記扉体を開放しないと操作することができない電源スイッチ178を操作すること)であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件が成立している状態で前記第四の条件が成立した場合には、前記第一の位置に少なくとも戻ることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技台や遊技者の安全を優先して可動体を初期位置に戻すことができる。
なお、前記第四の条件は、前記扉体を開放するだけでも成立する条件(例えば、前記扉体を開放すると、電源再投入が自動で行われる場合等)であってもよい。
また、「解除可能」とは、通常であれば解除できるのであるが、場合によっては解除できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
さらに、前記第四の条件は、前記扉体が開放しても、場合によっては(例えば、前記扉体の開放角度が足りない場合等には)成立しないこともある。
ここで、前記第二のエラー状態は、遊技台の裏側に設けられた操作手段(エラー解除スイッチ168、ラムクリアスイッチ180)の操作により解除可能なものであってもよい。すなわち、前記第四の条件は、前記操作手段を操作することも少なくとも一つの条件として、成立する条件であってもよい。言い換えれば、前記扉体を開放することで少なくとも操作可能なエラー解除操作手段を備え、前記第四の条件は、前記エラー解除操作手段を操作することも少なくとも一つの条件として、成立する条件であってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第一の動作を少なくとも開始しないものであり(例えば、図45(f)等に示す扉側演出可動体2241)、
前記可動体は、前記第二のエラー状態において前記第一の動作を少なくとも開始可能なものである(例えば、図56(i)等に示す扉側演出可動体2241)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のエラー状態時にのみ第一の動作を開始しないことで、必要以上に可動体の演出を規制しないようにできる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第一の動作とは異なる動作(例えば、遊技者の操作に応じて動く動作)も開始しないものであってもよく、さらに、前記第二のエラー状態において前記第一の動作の他、第二の動作も開始可能なものであってもよい。
また、「開始可能」とは、通常であれば開始されるはずであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)開始されないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第二の動作を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図42に示す扉側演出可動体2241)、
前記可動体は、前記第二のエラー状態において前記第二の動作を少なくとも開始可能なものである、
ことを特等とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電源投入時の動作を最優先とすることができる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第二の動作とは異なる動作(例えば、遊技者の操作に応じて動く動作)も開始可能なものであってもよく、さらに、前記第二のエラー状態において前記第二の動作の他、第一の動作も開始可能なものであってもよい。
また、
『前記第一の動作は、演出データに従った動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上のことをまとめると、「可動体」には扉側演出可動体2241が一例として対応する。「扉体」には、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態における、内枠104と前面扉105を併せたものが一例として対応する。「第一のエラー状態」には、内枠104が開放されている状態が一例として対応し、「第二のエラー状態」には、内枠104を開放しないと解除できないエラーが発生している状態が一例として対応する。「第一の位置」には、可動体の初期位置が一例として対応する。「第一の動作」には、演出データに従った動作が一例として対応し、「第二の動作」には、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作である確認動作が一例として対応する。「第一の条件」には、結果として内枠104の開放が一例として対応し、「第二の条件」には、内枠104を開放しないと解除できないエラー発生が一例として対応し、「第三の条件」には、電源スイッチ178の操作あるいは島設備による電源一斉投入が一例として対応し、「第四の条件」には、内枠104の開放が一例として対応する。
以上の記載では、
『 演出可動手段[例えば、扉側演出可動体2241a,2241b]と、
扉体[例えば、段落0493等に記載された前面扉105]と、
内枠[例えば、段落0492等に記載された内枠104]と、
を備えた遊技台であって、
前記扉体は、前記内枠に設けられたものであり[例えば、段落0493]、
前記演出可動手段は、前記扉体に設けられた手段であり、
前記演出可動手段による演出動作(以下、「第一の演出動作」という。)[例えば、第一の扉側演出可動体2241aが、図44(a)〜同図(d)に示す初期位置から上方に向けて回動し初期位置に戻ることを繰り返す演出動作]の実行中に前記内枠が開放された場合[例えば、図44(e)に示す場合]に、該演出可動手段が該演出可動手段の初期位置[例えば、図44(a)等に示す閉じた位置]に戻るように構成されており[例えば、段落0556〜段落0557]、
前記第一の演出動作は、前記演出可動手段の演出データに従った動作であり、
前記演出可動手段は、電源が投入された場合に、初期動作[例えば、最大稼働位置まで移動させる動作]を開始してから前記初期位置に戻るまでの一連の動作[例えば、段落0192等に記載された電源投入動作や段落0515等に記載された確認動作]を実行可能な手段であり、
前記一連の動作における前記初期動作の実行中に前記内枠が開放された場合[例えば、図42(c)の場合]に、進行中の該初期動作がそのまま継続されてから前記演出可動手段が前記初期位置に戻るように構成されている[例えば、段落0535]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 前記内枠は、外枠[例えば、外枠102]に対して回動可能に設けられたものであり[例えば、段落0492]、
前記扉体は、前記内枠に対して回動可能に設けられたものである[例えば、段落0493]、
ことを特徴する遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出可動手段が、前記扉体の表側にあるように構成されている[例えば、図44等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出可動手段は、前記第一の演出動作において、前記初期位置よりも前方[例えば、遊技者側]に位置するように構成されている[例えば、段落0554や図44]、
ことを特徴する遊技台。』
についても説明した。
また、
『 複数種類の演出可動手段を備え、
前記複数種類の演出可動手段のうちの一の可動手段は、第一の演出可動手段であり、
前記複数種類の演出可動手段のうちの一の可動手段は、第二の演出可動手段[例えば、図50〜図53に示すチャンスボタン136]であり、
前記演出可動手段[例えば、扉側演出可動体2241a,2241b]とは、前記第一の演出可動手段のことであり、
前記扉体[例えば、前面扉105]は、前記第二の演出可動手段が設けられたものであり[例えば、段落0593]、
前記第二の演出可動手段は、該第二の演出可動手段による演出動作(以下、「第二の演出動作」という。)[例えば、段落0593に記載された演出動作および図50(a)〜図51(e)に示す演出動作]を行う場合がある手段であり、
前記第二の演出動作は、前記第二の演出可動手段の演出データに従った動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 報知手段[例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120等]を備え、
前記報知手段は、複数種類の報知を実行可能な手段であり、
前記複数種類の報知のうちの一の種類の報知は、扉開放報知であり、
前記扉開放報知とは、前記内枠が開放状態であることを告げる報知[例えば、図44(d)〜同図(f)等に示す「扉開放エラー」といった文字表示や「扉が開いています」といった音声出力等]のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記一連の動作とは、「或る位置[例えば、電源を投入した時点での演出可動手段の位置]から前記演出可動手段の最大稼働位置[例えば、図40(d)に示す第一の扉側演出可動体2241aの位置]まで移動し[例えば、段落0515に記載された初期動作]、該最大稼働位置から前記初期位置へ戻る動作[例えば、段落0515に記載された初期位置戻し動作]」のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記扉体は、前記内枠とともに開放することが可能なものである[例えば、段落0495]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記ア)
演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記可動体は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段は、該操作手段が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合であっても前記演出を少なくとも実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
例えば、スロットマシン等では、停止順序等に関する操作方法が予め決められた操作方法と一致しないと、役を構成する図柄が揃わない場合(入賞できない場合)がある。この場合、主制御部とは無関係に、副制御部側でその操作方法を報知する期間(アシストタイム)が設けられることがある。この期間が付与されることは遊技者とって特典であり、その期間は、予め決められた役に当選したり、抽選に当選したりすること等で延長されることがある。この延長(上乗せゲーム数)も遊技者とって特典になる。付記1記載の遊技台によれば、不正行為によって扉体が開放された場合、特典の付与に関する演出を規制することで、不正遊技を防止できる場合がある。
(付記イ)
演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記可動体は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段であり、
前記演出手段は、有効期間において前記操作手段が操作された場合に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段は、該操作手段が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記演出手段は、前記有効期間が終了した後で前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合であっても、(該操作手段が操作されたタイミングには応じずに)、前記有効期間が終了した後で前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。