JP5887632B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、操作手段の操作に応じて液晶表示装置等で演出を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台は、操作手段に改良の余地がある。
本発明の目的は、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。
本発明に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、複数種類の演出表示を表示可能な表示手段と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の状態から第二の状態に変化可能な手段であり、前記第一の状態と前記第二の状態は、異なる状態であり、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段の操作に関する演出表示(以下、「操作演出表示」という。)であり、前記表示手段は、前記操作演出表示として第一の操作表示を表示可能な手段であり、前記第一の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第一の操作表示が表示され、前記表示手段は、前記操作演出表示として第二の操作表示を表示可能な手段であり、前記第二の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第二の操作表示が表示され、図柄変動の結果がハズレの場合よりも大当りの場合の方が、該図柄変動において前記第二の操作表示が表示されやすいように構成されており、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段が前記第二の状態となることを予告する演出表示(以下、「予告表示」という。)であり、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際に表示される場合がある表示(以下、「応答演出表示」という。)であり、前記第一の操作表示が表示されている状態において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際の前記応答演出表示として、前記予告表示が表示される場合があるように構成される、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 同パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 同パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。(b)可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(b)動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(c)動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。(d)〜(f)(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。 (a)チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(b)チャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(c)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。 チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。 (a)チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(b)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(c)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。(d)チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(e)チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(f)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 (a)動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。(b)動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。 チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。 (a)チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図である。(b)チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図である。(c)チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。(d)チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(e)チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(f)チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。 同スロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。 (a)ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。(b)ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図である。(c)ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。 (a)ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。(b)ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。(c)ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図である。(d)ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。 (a)ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図である。(b)ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図である。(c)ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。(d)通常演出の一例を示した図である。(e)ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図である。(g)ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。 各種演出の一例を示した図である。 (a)特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。(b)特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。(c)特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図決定用テーブルの一例である。 (a)特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。(b)特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。 (a)保留変化の態様を決定するために使用する保留変化予告抽選テーブルの一例である。(b)保留変化の態様の一例を示した図である。 (a)演出に用いるキャラクタ画像を決定するために使用するリーチA時演出キャラ抽選テーブルの一例である。(b)キャラクタ画像の一例を示した図である。(c)状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。 (a)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。(b)普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の種類、普図装飾図柄の種類、電チュー開放パターンの関係を示した図である。(d)普通図柄用装飾図柄の変動表示のパターンを示した図である。 (a)普図演出系1の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系1実行可否抽選テーブルの一例である。(b)普図演出系1の演出パターンを決定するために使用する普図演出系1抽選テーブルの一例である。(c)普図演出系2の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系2実行可否抽選テーブルの一例である。(d)普図演出系2の演出パターンを決定するために使用する普図演出系2抽選テーブルの一例である。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。 始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1の流れの一例を示したフローチャートである。 (a)変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理2の流れの一例を示したフローチャートである。(b)普図変動開始時サブ側予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。 特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。 操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。 操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。 (a)予告演出態様を決定するために使用するステップアップ予告抽選テーブルの一例である。(b)状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。(c)リーチB大当り時の状態を決定するために使用するリーチB大当り時状態抽選テーブルの一例である。(d)演出態様を決定するために使用する演出抽選テーブルの一例である。 (a)チャンスボタンユニット750の分解斜視図である。(b)第一〜第三の状態の一例を示した図である。(b)予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。 (a)予告抽選処理(ステップアップ)の流れの一例を示したフローチャートである。(b)予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。 特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 演出抽選によってハズレ後復活当り(第二の演出)が選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1を示した図である。 操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例2を示した図である。 チャンスボタン700の状態と連打回数を決定するために使用する連打回数等抽選テーブルの一例である。 特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例1を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例2を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例3を示した図である。 操作受付演出(リーチC当り)の変形例4を示した図である。
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図3参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図3参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。なお、チャンスボタン700は本発明の特徴部分の一つであるため、下記の<チャンスボタン>において詳細に説明する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の可動部704に設けられた検知片704b4を検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図3(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の可動部704の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図10(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
より具体的には、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
また、第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の可動部704が駆動される(詳細は後述)。
また、演出可動体224に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出する。なお、本実施形態では、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の制御情報や、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
<チャンスボタン>
次に、図11および図12を用いて、上述のチャンスボタン700の構造について詳細に説明する。なお、図11は、チャンスボタン700の動きを説明するための側断面図であり、同図(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(b)は動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(c)は動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。
また、図12(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)はチャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。
図11(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108に固定される固定部702(702a,702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a,704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a,708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプ138が配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図11(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図11(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図11(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図11(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図11(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図11(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図11(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
図11(a)および図12(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図11(b)および図12(c)に示す動作完了位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、図11(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図11(c)に示す状態は、図11(b)および図12(c)に示す動作完了位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図11(a)に示す初期位置に戻るように構成している。
また、本実施形態では、図12(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図11(a)および図12(a)に示す初期位置から図11(b)および図12(c)に示す動作完了位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<操作受付演出>
次に、図13および図14を用いて、チャンスボタン700の操作受付演出について説明する。図13は、チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。
また、図14(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。また、同図(d)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図14(a)に示す初期位置に停止させている場合(図13に示す動作前)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この初期位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出を行うように構成している。ここで、チャンスボタン演出としては、例えば、チャンスボタン700の押下回数や押下速度に応じて、装飾図柄表示装置208に表示する画像や文字などを変化させるような演出や、チャンスボタン700の押下タイミングに応じて画像や文字などを変化させるような演出などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。すなわち、チャンスボタン7000の押下操作に応じて少なくとも一部の態様(表示(例えば、アニメーション、画像、文字など)、音、動き、色など)が変化する演出であればよい。
また、この一部の態様は、1つであってもよく、複数であってもよく、例えば、複数の場合、同じカテゴリー(表示、音、動き、色など)との組み合わせ(例えば、LED1が赤から青に色が変化し、LED2が白から青に変化するなど)であってもよく、異なるカテゴリーとの組み合わせ(例えば、液晶での表示(表示Aから表示Bへ変化)と、チャンスボタン自体の動作(動作なしから回転動作へ変化)など)であってもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置に停止させている場合(動作前)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図14(a)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図14(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、初期位置で青色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に押下操作を行うことができる。なお、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。すなわち、操作受付演出は、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する演出であればよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図14(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(図13に示す動作中)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出しても当該検出結果を無視するように(検出結果の受付を不可とするように)構成している。したがって、第1副制御部400は、上述のチャンスボタン演出も実行することがない。なお、チャンスボタン700の検出結果の受付を行った上で(チャンスボタン700の押下操作を一旦、有効とした後で)、チャンスボタン700が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合にはチャンスボタン演出を実行しないように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、チャンスボタンランプ138を点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。このように、チャンスボタン700を発光させず、かつ操作受付演出を実行しないようにすれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が無効であることを容易に把握することができ、誤操作によって不利益を被ることが無い。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図14(b)に示す動作完了位置に停止させている場合(図13に示す動作完了後)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この動作完了位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、上述のチャンスボタン演出を行うように構成している。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を動作完了位置に停止させている場合(動作完了後)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図14(b)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図14(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、動作完了位置で赤色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は動作完了位置において確実に押下操作を行うことができる。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図14(c)に示すように、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。ここで、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン700の可動部704が固定部702に引っかかり可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合、チャンスボタン700のバネ706の付勢力が弱まって可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図14(f)に示すように、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図14(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン700の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン700が故障したような場合でもチャンスボタン700の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、この例では、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合にはチャンスボタン700を所定の色に発光させていないが、例えば、初期位置や動作完了位置とは異なる色(例えば、緑色)に発光させてもよく、動作前や動作完了後と同一の色(例えば、青色や赤色)に発光させてもよい。
また、この例では、チャンスボタン700を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、初期位置、動作完了位置、初期位置と動作完了位置の間で停止、の各々で点滅パターンを変化させてもよい。例えば、初期位置では第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、動作完了位置では第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返し、初期位置と動作完了位置の間で停止しているときは第一の周期よりも長い第三の周期(例えば、3秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者は、各々の状態において押下操作が可能であることを把握することができる上に、各々の状態が相異なる状態であることも把握することができ、各々の状態に適した押下操作を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図25(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)、図14(c)、図15(b)、図25(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出(例えば、図28(c)に示すボタン押下時の演出)を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図25(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)、図14(c)、図15(b)、図25(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合(例えば、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合)に、特別な演出(例えば、図28(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの第一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記複数の条件のうちの第二の条件は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて成り立つものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の表面(ボタンでない面を含む))を備え、前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものであってもよい。
また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行ってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図12(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止したタイミングでチャンスボタン700の押下操作があった場合に、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出が可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図12(b)に示す動作中)には、前記操作手段が遊技者に操作されても演出を実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記操作部が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)を備え、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合でも、前記報知(例えば、図14(f)に示す操作受付演出)を行ってもよい。
このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで移動していなくても操作部の操作が可能であることを報知することで、遊技者が操作手段を操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図25(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)、図14(c)、図15(b)、図25(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出(図28(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図14(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図25(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)、図14(c)、図15(b)、図25(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合に、特別な演出(図28(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図14(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御の実行中である場合に、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御が行われたことにより、前記操作手段が前記第二の位置に移動された場合に、該操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図14(e)に示す操作受付演出)を少なくとも実行し、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図14(f)に示す操作受付演出)を少なくとも実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図12(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図14(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図12(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図14(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図14(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタンの変形例>
次に、チャンスボタンの変形例について説明する。図15(a)は、動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図であり、同図(b)は、動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。また、図16は、チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。
チャンスボタン750は、側面視が二等辺三角形状である略三角柱形状のベース754と、このベース754の第一の面に設けられた第一の操作部756と、ベース754の第一の面に直交する第二の面に設けられた第二の操作部758と、ベース754の一方側の回転軸754aに固定された第一のギア754bと、この第一のギア754bに噛合する第二のギア754cと、この第二のギア754cを回転駆動するモータなどからなる駆動源754dと、を有して構成されている。チャンスボタン750のベース754は、駆動源754dを起動することで、図15(a)に示す初期位置と、同図(b)に示す動作完了位置と、の間を回転軸754aを軸心として回動可能に構成されている。
第一の操作部756は、当該第一の操作部756の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備える。この検出部は、ベース754が図15(a)に示す初期位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図15(b)に示す動作完了位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図15(a)に示す初期位置にある場合にのみ、第一の操作部756による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が動作完了位置にある場合にも、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、第二の操作部758は、当該第二の操作部758の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備えている。この検出部は、ベース754が図15(b)に示す動作完了位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図15(a)に示す初期位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図15(b)に示す動作完了位置にある場合にのみ、第二の操作部758による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が初期位置にある場合にも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図12(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図12(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図14(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図14(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図12(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。なお、複数の報知手段により遊技者が操作手段を操作可能であることを少なくとも報知してもよいし、複数の報知手段のうち第一の報知手段と第二の報知手段が、操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知してもよい。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図14(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図14(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタン750の操作受付演出>
次に、図17を用いて、チャンスボタン750の操作受付演出について説明する。なお、同図(a)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(b)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。
また、同図(d)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
上述のとおり、変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図17(a)に示す初期位置に停止させている場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。
また、チャンスボタン750を初期位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図17(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、第一の操作部756の操作が可能なタイミングで操作受付演出を実行すれば、遊技者は第一の操作部756の押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に第一の操作部756の押下操作を行うことができる。
なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第一の操作部756を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。また、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。
<操作受付演出/動作中>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図17(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、第一の操作部756の押下操作の検出結果と第二の操作部758の押下操作の検出結果の両方を無効にするように構成している。また、チャンスボタン750を初期位置から動作完了位置に移動させている場合には、操作受付演出を行わないように構成している。
<操作受付演出/動作完了位置>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図17(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。このように、動作完了位置では第一の操作部756の押下操作を無効にすることで、チャンスボタン750が動作完了位置から初期位置に戻る際に、チャンスボタン750と本体との間に、物や遊技者の手が挟まれてしまうような事態を回避することができ、安全性を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタン750を動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図17(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「超チャンスボタンを押せ!!」という、第一の操作部756の場合とは異なる文字表示と、第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。このように、複数種類の操作部がある場合に、各々の操作部に対応する操作受付演出の態様を異ならせれば、操作部の押し間違い等を回避することができ、操作ミスによる遊技意欲の減退を未然に防止できる場合がある。なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第二の操作部758を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。
なお、操作受付演出の内容は図17(e)に示す例に限定されず、例えば、第二の操作部758(操作部)を模した画像表示を行わなくてもよいし、下向きの矢印の画像表示を行わなくてもよい。また、操作部を発光させる場合に、当該操作部の輝度を、その他の部位(例えば、外枠102や遊技盤200)の輝度よりも低くしてもよいし、その他の部位の輝度よりも高くしてもよい。このような構成とすれば、操作部を他の部位よりも目立たせることができるため、遊技者が操作可能な操作部の位置を認識しやすく、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、操作受付演出として、操作受付可能な期間を表示した表示(例えば、メーターや時間表示など)を行ってもよく、この場合、操作手段の操作受付可能な残り時間を表示するようにしてもよい。
また、第一の操作部756の押下操作と第二の操作部758の押下操作を同時に検出可能としてもよく、この場合、操作受付演出として、第一の操作部756と第二の操作部758の両方の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(例えば、「チャンスボタンか超チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756と第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行うことが好ましい。このような構成とすれば、遊技者による操作のバリエーションを広げることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、この場合の操作受付演出は、第一の操作部および第二の操作部のうちいずれか一方の押下操作が可能であることを示唆する演出(例えば、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表記)であってもよい。また、第一の操作部および第二の操作部の両方が操作された場合に、いずれか一方の操作受付報知のみを行うようにしてもよい。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にするように構成している。ここで、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン750のベース754が本体などに引っ掛かって初期位置から動作完了位置まで(または、動作完了位置から初期位置まで)回動しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図17(f)に示すように、チャンスボタン750の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図17(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン750の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン750が故障したような場合でもチャンスボタン750の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出(例えば、図17(e)に示す操作受付演出)の態様と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出(例えば、図17(f)に示す操作受付演出)の態様とを異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出には、第一の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、およびランプの2種類)を用いる一方で、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出には、第一の種類とは異なる第二の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカの3種類)を用いてもよい。
また、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出と、の両方で同種の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカ)を用いる一方で、一部の報知手段の態様を異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示(例えば、文字表示と画像表示)を行い、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、文字表示のみ)を行い、ランプとスピーカは同じ態様の演出を行ってもよい。
このような構成とすれば、チャンスボタン750が所定位置にあるか所定位置以外にあるかを明確に報知することができ、チャンスボタン750の状態に応じた操作を促すことができる場合がある。
<スロットマシンの例>
次に、スロットマシンの例について説明する。図18に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。また、ベットボタン132は、遊技者の操作によって演出の態様に変化を与えるチャンスボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132はMAXベットボタン132とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
図19は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
図20を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、およびベットボタン131センサは、ベットボタン130、およびベットボタン131のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。また、ベットボタン132センサは、ベットボタン132に設置されており、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして機能しているときは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出し、ベットボタン132がチャンスボタンとして機能しているときは、チャンスボタンの押下操作を検出する。
精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始可能ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ(ベットボタン132を発光させるランプ)等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。また、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、第1副制御部400には、駆動回路425が設けられ、この駆動回路425には、ベットボタン132の上下駆動を行う駆動部427が接続されている。なお、ベットボタン132の動作については、下記の<ベットボタン132>において詳細に説明する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
次に、図21を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図22を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。また、ベットボタン132に対応する信号状態記憶領域に検出信号有りの情報が記憶されている場合には、第1副制御部400に対して、ベットボタン受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、ベットボタン受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図5に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図23を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にシャッタ163の駆動回路424への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS316では、ステップS309の処理結果に基づいて可動物制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にベットボタン132の駆動部427への命令がある場合には、この命令を駆動回路425に出力する。
ステップS317では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図23(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図23(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図23(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図24を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS603へ戻る。
次に、図24(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図24(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図24(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS803では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図24(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS611の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS903では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS905に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS905では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS907では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS909では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS911では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ベットボタン132>
図25(a)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(b)はベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(c)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。
ベットボタン132は、上記パチンコ機100が備えるチャンスボタン700と略同一の構造を有しており、第1副制御部400によって駆動部427を制御することにより、図25(a)に示す初期位置と図25(c)に示す動作完了位置との間を上下動可能に構成されている。
<ベットボタン132/初期位置>
25(a)に示す初期位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動が回転部材(図示省略)によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作完了位置>
図25(c)に示す動作完了位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動の規制が解除されてバネ(図示省略)の付勢力によって上方向に移動し、固定板(図示省略)に当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作中>
図25(b)に示す状態、すなわち、ベットボタン132が、図25(a)に示す初期位置から図25(c)に示す動作完了位置に移動している動作中は、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧され、ベットボタン132の検知片がベットボタン132センサによって検出されてもベットボタン132センサの検出結果を無視するように(ベットボタン132の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、ベットボタン132の動作中に遊技者が誤ってベットボタン132を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでベットボタン132の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、ベットボタン132の動作中はベットボタン132の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ベットボタン132の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
<ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合>
図26(a)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。スロットマシン100には、上述の告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、遊技開始可能ランプ121、遊技メダル投入ランプ129がそれぞれ設けられている。
同図(a)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が一遊技に必要なメダルの規定枚数(この例では3)を下回っている状態は、規定枚数のメダルを投入することで遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、ベットボタン132の押下操作によりメダルを電子的に投入することが可能である。すなわち、この状態では、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができ、第1副制御部400は、ベットボタンランプ(図示省略)を点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、黄色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成している。また、遊技者によって規定枚数のメダルが投入された場合には、同図(b)に示すように、遊技開始可能ランプ121が点灯され、遊技の開始操作が可能な状態であることが報知される。
また、遊技メダル投入可能ランプ124は、スロットマシン100に電子的に貯留可能なメダルの枚数が最大貯留枚数(例えば50)に達した場合に消灯され、メダルが投入不可であることが報知される。なお、遊技メダル投入可能ランプ124の消灯中にメダルが投入された場合(最大貯留枚数を超えるメダルを投入しようとした場合)には、当該メダルをメダル排出口155から強制的に排出するように構成している。
<ベットボタン132の使用ができない場合>
図26(b)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。同図(b)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124と遊技開始可能ランプ121が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が規定枚数(この例では3)と同数になっている状態は、遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、スタートレバー135の押下操作によりリール110乃至112の回転を開始させること(遊技を開始すること)が可能である。
また、遊技開始可能ランプ121の点灯時は、規定枚数のメダルが投入されている状態であるため、ベットボタン132を押下してもメダルは投入されない(メダル投入ボタン押下の検知結果は受付されず、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない)。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを消灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が無効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。
なお、遊技開始可能ランプが点灯している場合であっても、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用することは可能である。例えば、再遊技ランプ122の点灯中は、ベットボタン132を押下してもメダルを投入することはできない。一方で、例えば、再遊技役が入賞したゲームと次ゲーム開始までの間(スタートレバー135を押下し、リール110〜112が回転を開始するまで)の演出として、ベットボタン132の押下を促す演出を行うようにしてもよい。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを点灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。なお、ベットボタン132の押下を促す演出は、例示した期間以外の期間で行ってもよい。
<ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合>
図26(c)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図27(a)は、ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図、図27(b)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図27(c)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。
また、図26(d)は、ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図27(d)は、通常演出の一例を示した図であり、図27(e)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図27(g)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を、図26(c)に示す初期位置に停止させている場合には、所定のタイミング(例えば、ベットボタン押下の検知結果を受付開始するタイミング)で、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が有効であることを遊技者に示唆するとともに、第2副制御部500は、同図(d)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、殿のキャラクタが青色に発光したベットボタン132が描かれた看板を掲げている画像表示)を行う。
なお、この例では、遊技者に、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして使用可能か、チャンスボタンとして使用可能かを容易に判別させるために、ベットボタン132を異なる色に発光させているが、同じ色で発光させてもよい。また、この例では、ベットボタン132を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合と、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合とで点滅パターンを変化させてもよい。例えば、メダル投入ボタンとして使用する場合には第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、チャンスボタンとして使用する場合には第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者はボタンの機能を容易に判別することができ、ボタンの操作ミスなどによって、遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止することができる場合がある。なお、ベットボタン押下の検知結果を受付可能である場合に、ベットボタンランプを点灯させなくてもよいし、操作受付演出を行わなくてもよいし、操作手段(または操作部)の操作を促す演出を行わなくてもよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、図27(a)に示すようなベットボタン132の動作中、すなわち、ベットボタン132を図26(c)に示す初期位置から図27(b)に示す動作完了位置に移動させている場合には、ベットボタンランプを点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。なお、この例では、演出画像表示装置157において、図27(d)、図28(a)に示すような通常の演出を実行している。ここで、通常の演出としては、パチンコ機の場合には、変動中演出、リーチ演出、大当り演出などが挙げられ、スロットマシンの場合には、BB中演出、リール回転中の演出、フリーズ中の演出などが挙げられる。
なお、動作中にベットボタンランプを点灯させてもよいし、ベットボタンランプの輝度を徐々に高めてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の色(例えば、赤色)で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを第二の色(例えば、白色)で点灯させてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の輝度で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを、第一の輝度より低い第二の輝度で点灯させてもよい。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を図27(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図27(b)に示すように、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図27(e)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了位置で赤色に発光したベットボタン132を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図27(c)に示すようなベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部によってベットボタン132の押下操作を検出可能な状態となる。ここで、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、ベットボタン132の可動部が固定部に引っかかり可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合、ベットボタン132のバネの付勢力が弱まって可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、図27(f)に示すように、メダル投入ボタンとして使用可能であるとともにチャンスボタンとしても使用可能であり、所定のタイミングで、図27(g)、図28(b)に示すように、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図27(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、ベットボタン132の操作受付を可能とすれば、ベットボタン132が故障したような場合でもベットボタン132の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
また、図28(c)は、ベットボタン132の操作を受け付けた場合に表示される特別な演出の一例である。この演出は、ベットボタン132が動作完了位置にあり、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合はもちろんのこと、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合にも表示される特別な演出である。なお、ボタンを押下しなくても一定期間後(たとえばボタンの受付可能な期間の終了後)に表示されるようにしてもよいし、ボタン押下後の演出は液晶表示に限らず、演出可動体が動作したり(動作パターンが変わるでもよい)、LEDなどの発光手段が点灯したり(発光パターンが変わるでもよい)、スピーカーなどの音出力手段からBGMや効果音などの音が聞こえるようにしてもよい。
また、実施形態1に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記操作手段の状態を変化させる状態制御を少なくとも実行可能な状態制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段の状態は、前記状態制御手段による前記状態制御が行われた場合に、第一の突出状態(例えば、図12(a)、図14(a)、図15(a)、図25(a)に示す初期位置)から第二の突出状態(例えば、図12(c)、図14(c)、図15(b)、図25(c)に示す動作完了位置)に変化されるものであり、前記第二の突出状態の前記操作手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段よりも突出しているものであり、前記表示手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第一の表示を実行可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第二の表示を実行可能なものであり、前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段が操作された場合に、第三の表示を少なくとも開始可能なものであり、前記状態制御の実行によって前記操作手段が前記第二の突出状態に変化したかどうかに関わらず、該状態制御の実行に関連して、前記第一の表示ではなく前記第二の表示が前記表示手段に表示されるように構成されており、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の突出状態に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示(例えば、図28(c)に示すボタン押下時の演出)を開始可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の突出状態に変化しなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、操作手段の故障等によって、第一の突出状態から第二の突出状態に変化しなかったことによる通常状態の操作手段の操作を促す際に、第一の突出状態から第二の突出状態への状態制御が行われたことによる特別な状態の操作手段の操作を促す報知を行うことで、機械の故障の可能性があることを遊技者に知らせることが可能となる場合があり、また、遊技者に過度の期待を与えない示唆をできる場合がある。
なお、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第一の突出状態(前記第二の突出状態の前記操作手段よりも突出していないもの)に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示を開始可能なものであってもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。以下、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明する。
<当否判定用高確率テーブル>
図29(a)は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。
当否判定用高確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用高確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図高確率状態の場合に、この当否判定用高確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜11638の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に、大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が11639〜11940の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
一方、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または11941〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
<当否判定用低確率テーブル>
図29(b)は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。
当否判定用低確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用低確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合に、この当否判定用低確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10162の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10163〜10464の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定して小当りフラグをオンに設定する。一方、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10465〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
<特図決定用テーブル>
図29(c)は、特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図決定用テーブルの一例である。
特図決定用テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図決定用テーブルには、上述の特図の大当り判定および小当り判定の結果(特図の当否判定結果)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、上記図5(a)を用いて説明した特図1(または特図2)の停止図柄の種類と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する「特図図柄抽選」を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がハズレの場合)には、取得したハズレ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
例えば、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が70〜77のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が78〜83のときに(すなわち、6/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が84〜91のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Eを選択し、取得した図柄乱数値が92〜99のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Fを選択する。
また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Gを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Hを選択する。また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Jを選択する。
<特図1変動表示時間決定テーブル>
図30(a)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図1変動表示時間決定テーブルには、上述の特図1の停止図柄の種類と、特図1の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(以下、「変動パターン」とも言う)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図1変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図1の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図1変動時間抽選」を行う。
例えば、特図1の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択する。また、特図1の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル2をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が3の場合には、取得した乱数値が0〜65000の数値範囲のときに、変動時間として3000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65400の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65401〜65500の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜2の場合、または、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択する。
<特図2変動表示時間決定テーブル>
図30(b)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図2変動表示時間決定テーブルには、上述の特図2の停止図柄の種類と、特図2の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図2の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図2変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図2の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図2変動時間抽選」を行う。
例えば、特図2の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として1500ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル8をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択する。
<保留変化予告抽選テーブル>
図31(a)は、後述する始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の「保留変化の抽選処理」において、保留変化の態様を決定するために使用する保留変化予告抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、保留変化の態様の一例を示した図である。
保留変化予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この保留変化予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、特図1(または特図2)の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、保留変化の態様と、が関連付けされている。
第1副制御部400の基本回路402は、この保留変化予告抽選テーブルと、所定のタイミング(例えば、特図1の場合には、球が第1特図始動口230に入賞したタイミング、特図2の場合には、球が第2特図始動口232に入賞したタイミング)で取得した乱数値に基づいて、保留変化の態様を決定する「保留変化の抽選処理」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が10000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレの場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が40〜79の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択し、取得した乱数値が80〜99の数値範囲のときに、「保留B(殿)」を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が60000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチBハズレの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が30〜79の数値範囲のときに、「保留A」を選択し、取得した乱数値が80〜95の数値範囲のときに、「保留B」を選択し、取得した乱数値が96〜99の数値範囲のときに、「可動体」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で、その他の変動時間(本実施形態では、15000ms、45000ms、65000ms)が選択された場合にも、同テーブルに従って同様の抽選を行い、保留変化の態様を決定する。
本例の保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。また、保留変化の抽選処理で「保留B」を選択するのは、変動時間が40000ms(変動パターンがリーチAハズレ)、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、変動時間が45000ms(変動パターンがリーチA当り)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に保留Bの保留アイコンが表示された場合には、変動パターンがリーチAハズレ、リーチBハズレ、リーチA当り、または、リーチB当りであることが確定する。
この保留変化の抽選処理によって「変化なし」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させない制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する場合には、通常保留の態様のままで移動を行い、保留Aの保留アイコンを移動する場合には、保留Aの態様のままで移動を行う。
また、「保留A」、「保留B」のいずれかを選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させる制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留A」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Aの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Aの態様に変化させる制御等を行い、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留B」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Bの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Bの態様に変化させる制御等を行う。
また、「可動体」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に演出可動体224を作動させる制御を行う。例えば、保留Aの保留アイコンを増加する際に「可動体」を選択した場合には、保留Aの保留アイコンの増加に合わせて演出可動体244の前腕部224bを上方に回動させる制御や、保留Bの保留アイコンを移動する際に「可動体」を選択した場合には、保留Bの保留アイコンの移動に合わせて演出可動体244の前腕部224bを下方に回動させる制御等を行う。
<リーチA時演出キャラ抽選テーブル>
図32(a)は、後述する演出抽選処理1の演出キャラ抽選において、演出に用いるキャラクタ画像を決定するために使用するリーチA時演出キャラ抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、キャラクタ画像の一例を示した図である。
リーチA時演出キャラ抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチA時演出キャラ抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、キャラクタ画像の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このリーチA時演出キャラ抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、キャラクタ画像を決定する「演出キャラ抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が80〜96の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が45000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が30〜59の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。
このリーチA時演出キャラ抽選テーブルでは、リーチA当りの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では30/100)よりも、リーチAハズレの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では80/100)を高く設定しているため、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラAが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラAが演出に登場した場合には、リーチA当りよりもリーチAハズレの可能性が高い。また、リーチAハズレの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では3/100)よりも、リーチA当りの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では40/100)を高く設定しているため、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラCが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラCが演出に登場した場合には、リーチAハズレよりもリーチA当りの可能性が高い。したがって、キャラCを演出に登場させた場合に、遊技者の期待感を高めることができる。
この演出キャラ抽選で「キャラA」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラA(この例では、爺のキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラB」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラB(この例では、サボハニのキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラC」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラC(この例では、パンダのキャラクタ画像)を用いた演出を行う。また、演出キャラ抽選でキャラAまたはキャラBを選択した場合には、次に説明する状態抽選を行うように構成している。
<状態抽選テーブル>
図32(c)は、後述する演出抽選処理1の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述の演出キャラ抽選で選択されたキャラクタ(選択キャラ)の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜2の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が3〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜1の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が2〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチB当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
本例の状態抽選テーブルでは、選択キャラがキャラA(当り)またはキャラB(当り)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(当り)が80/100、キャラB(ハズレ)が50/100)を、選択キャラがキャラA(ハズレ)またはキャラB(ハズレ)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(ハズレ)が97/100、キャラB(ハズレ)が98/100)よりも高く設定している。すなわち、チャンスボタン700は、リーチA当りよりもリーチAハズレの方が第一の状態になりやすい。
<普通図柄>
図33(a)は、普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態2の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、普通図柄表示装置210を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。本例では、普図の変動表示時間は、普図低確率時が20000ms、普図高確率時が1000msとしている。
そして、普図の変動表示時間の経過後に普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A(当り図柄1)」また「普図B(当り図柄2)」を停止表示し、普図変動遊技のハズレを報知する場合には「普図C(ハズレ図柄)」を停止表示する。なお、図33(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<普通図柄用装飾図柄>
図33(b)は、普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態では、普通図柄用の装飾図柄として、「普通装飾1」〜「普通装飾3」の3種類があり、これらの普通図柄用装飾図柄は、後述する「普図装飾図柄の変動表示」で使用する。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域に、同図(d)に示す7種類の演出パターンP1〜P7の中から一つの演出パターンを選択し、選択した演出パターンに従って表示を切り替える「普図装飾図柄の変動表示」を行う。
ここで、演出パターンP1は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンである。演出パターンP2は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1よりも、単位時間当たりの普図装飾2の表示回数が多く、後述する電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP3は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾2→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、普図装飾2を表示し続けることで、電チューのロング開放が確定したことを報知する演出パターンである。
演出パターンP4は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示(以下、P4(熱)という場合がある)→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1に「熱」の文字表示を加えることで、演出パターンP1よりも電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP5は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→「A」の文字表示(以下、P5(A)という場合がある)→普図装飾2→「B」の文字表示(以下、P5(B)という場合がある)→…(以降、文字表示の部分をアルファベット順(C→D→…)に表示する)」の順番で表示を行う演出パターンである。
演出パターンP6は、普通装飾図柄を表示することなく、電チューのロング開放が確定したことを示唆する電種チュー開放報知演出を、いきなり行う演出パターンである。演出パターンP7は、「「チャンス」の文字表示(以下、P7(チャンス)という場合がある)→チャンスボタン700の外観を模した画像の表示(以下、P7(ボタン)という場合がある)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターンである。
これらの普通図柄用装飾図柄の変動表示は、普図表示装置210による普図変動表示と同時に行うが、本実施形態では、普図低確率時に、普図表示装置210による普図の停止表示前の5秒間だけ行うように構成している。
また、同図(c)に示すように、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図A(当り図柄1)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾1を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図B(当り図柄2)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾2を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図C(ハズレ図柄)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾3を停止表示する。そして、「普図A(当り図柄1)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放する制御を行い、「普図B(当り図柄2)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放した後、500msの期間中、閉鎖し、5000msの期間中、1回開放する制御(電チューのロング開放)を行う。
<普図演出系1実行可否抽選テーブル>
図34(a)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系1実行可否抽選テーブルの一例である。
普図演出系1実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1実行可否抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系1実行可否抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の予告を行うか否かを決定する「普図演出系1実行可否抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値に関わらず、当選と判定する。また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
<普図演出系1抽選テーブル>
図34(b)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の演出パターンを決定するために使用する普図演出系1抽選テーブルの一例である。
普図演出系1抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系1の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系1実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系1抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の演出パターンを決定する「普図演出系1抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が20〜39の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が40〜85の数値範囲のときに、演出パターンとしてP3を選択し、取得した乱数値が86〜90の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4を選択し、取得した乱数値が91〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP6を選択し、取得した乱数値が99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7を選択する。
また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が99のときに、演出パターンとしてP4を選択する一方で、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7を選択することがない。したがって、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7のいずれかが選択された場合には、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)ではなく、普図B(当り図柄2)であることが確定する。このため、演出パターンP3、P5、P6、P7のいずれかによる演出を行うことで、遊技者の期待感を高めることができる。
<普図演出系2実行可否抽選テーブル>
図34(c)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系2実行可否抽選テーブルの一例である。なお、本実施形態において普図演出系2とは、電チューの開放に関する内容を含む演出と同じ態様で変動を行い、結果として特図変動遊技に関する予告を実行可能な演出のことである。
普図演出系2実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2実行可否抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系2実行可否抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の予告を行うか否かを決定する「普図演出系2実行可否抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が40〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
本例の普図演出系2実行可否抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合の当選確率(この例では、リーチA当りが40/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合の当選確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。したがって、普図演出系2の演出を行うことで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<普図演出系2抽選テーブル>
図34(d)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の演出パターンを決定するために使用する普図演出系2抽選テーブルの一例である。
普図演出系2抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された「装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)」と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系2の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系2実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系2抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の演出パターンを決定する「普図演出系2抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が20〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が10〜59の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜69の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が70〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
本例の普図演出系2抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチA当りが50/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2のP4(熱)は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。また、P5(B)、P7(ボタン)は、リーチAハズレまたはリーチA当りにおいて選択されることがなく、P5(A)、P7(チャンス)は、リーチBハズレまたはリーチB当りにおいて選択されることがない。
<特図先読み処理>
図35および図36は、特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図7に示した主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップS225)の直前に、この特図先読み処理を実行するように構成している。
特図先読み処理のステップS2001では、RAM308内の各種フラグに基づいて、電サポ(普図高確率状態)中であるか否かを判定し、電サポ中であると判定した場合にはステップS2002に進み、電サポ中でないと判定した場合にはステップS2009に進む。ステップS2002では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第2特図始動口232への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2003に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。
ステップS2003では、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2003では、先読みした特図2始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2004に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、大当りでない場合にはステップS2005に進む。ステップS2005の事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2006に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、小当りでない場合にはステップS2007に進む。ステップS2007では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2008に進む。
ステップS2008では、事前判定した特図2の停止図柄と、上述の特図2変動表示時間決定テーブルを用いて特図2変動時間抽選を行い、特図2の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2008では、第1副制御部400に対して、特図2の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
ステップS2009では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第1特図始動口230への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2010に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。ステップS2010では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2010では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、先読みした特図1始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2011に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、大当りでない場合にはステップS2012に進む。ステップS2012の事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2013に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、小当りでない場合にはステップS2014に進む。ステップS2014では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2015に進む。
ステップS2015では、事前判定した特図1の停止図柄と、上述の特図1変動表示時間決定テーブルを用いて特図1の変動時間抽選を行い、特図1の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2015では、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
図37は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行するように構成している。
始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップS2101では、RAM408に記憶している先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合(先読み予告を実行していない場合)にはステップS2102に進み、オンの場合(先読み予告実行中の場合)にはステップS2107に進む。
ステップS2102では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動時間の情報を参照し、当該変動時間が所定の変動時間(本実施形態では、上記図31(a)の保留変化予告抽選テーブルに含まれる変動時間10000ms、40000ms、60000ms、15000ms、45000ms、65000msのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS2103に進み、該当しない場合には、ステップS2107に進む。
ステップS2103では、上述の保留変化予告抽選テーブルを用いた保留変化の抽選処理を行い、ステップS2104では、当該抽選に当選したか否かを判定する。当該抽選に当選した場合にはステップS2105に進み、当該抽選に当選しなかった場合にはステップS2107に進む。
ステップS2105では、RAM408に記憶している先読み予告実行回数に所定数を設定し、次のステップS2106では、先読み実行中フラグをオンに設定した後に、ステップS2107に進む。ステップS2107では、第2副制御部500に対して、保留コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<変動開始時サブ側予告等実行処理>
図38は、変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この変動開始時サブ側予告等実行処理を実行するように構成している。
ここで、特図変動開始コマンドは、特図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、大当りフラグの値、小当りフラグの値、特図停止図柄、変動時間、変動パターンの情報などが含まれる。変動開始時サブ側予告等実行処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。なお、特図変動開始コマンドに含まれる情報は、本例に限定されるものではなく、例えば、変動パターンを第1副制御部400に送信しないように構成し、第1副制御部400において変動パターンを用いて行う後述の判定を、変動時間を用いて行ってもよい。
変動開始時サブ側予告等実行処理のステップS2201では、上述の先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップS2205に進み、オンの場合にはステップS2202に進む。ステップS2202では、上述の先読み予告実行回数を1つ減算し、次のステップS2203では、減算後の先読み予告実行回数が0かどうかを判定する。判定の結果、先読み予告実行回数が0の場合にはステップS2204に進み、そうでない場合にはステップS2205に進む。
ステップS2204では、先読み実行中フラグをオフに設定した後にステップS2205に進む。ステップS2205では、演出抽選処理1(詳細は後述)を実行した後にステップS2206に進み、ステップS2206では、演出抽選処理2(詳細は後述)を実行した後に処理を終了する。
<演出抽選処理1>
図39は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1(ステップS2205)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2301では、RAM408に記憶している変動パターンがリーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2302に進み、該当しない場合にはステップS2303に進む。ステップS2302では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、変動パターンとしてリーチBハズレまたはリーチB当りが選択された場合には、必ず第二の状態の予告が実行される(詳細は後述)。このため、第二の状態の予告は、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告として機能する。
ステップS2303では、変動パターンがリーチA(リーチAハズレ、または、リーチA当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2304に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS2304では、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行い、次のステップS2305では、演出キャラ抽選の結果がキャラC(パンダ)であるか否かを判定する。
判定の結果、キャラC(パンダ)が選択された場合にはステップS2306に進み、そうでない場合にはステップS2307に進む。ステップS2306では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、演出キャラ抽選でキャラC(パンダ)が選択された場合には、必ず第一の停止態様の予告が実行される(詳細は後述)。
ステップS2307では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS2308では、状態抽選に非当選であったか否かを判定する。判定の結果、当選の場合には上述のステップS2306に進み、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。一方、非当選の場合にはステップS2309に進み、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。
<演出抽選処理2>
図40(a)は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理2(ステップS2206)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2401では、上述の普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2402に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2402では、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行った後にステップS2403に進む。ステップS2403では、第2副制御部500に対して、ステップS2402の普図演出系2抽選の抽選結果(普図演出系2の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。
<普図変動開始時サブ側予告実行処理>
図40(b)は、普図変動開始時サブ側予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から普図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この普図変動開始時サブ側予告実行処理を実行するように構成している。
ここで、普図変動開始コマンドは、普図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、普図停止図柄の情報などが含まれる。普図変動開始時サブ側予告実行処理は、受信した普図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。
普図変動開始時サブ側予告実行処理のステップS2501では、上述の普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2502に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2502では、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行った後にステップS2503に進む。ステップS2503では、第2副制御部500に対して、ステップS2502の普図演出系1抽選の抽選結果(普図演出系1の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。また、普図演出系1は主に電チューのロング開放を予告する演出であるため、「普図変動開始時サブ側予告実行処理」にて行われる。一方、普図演出系2は、特図変動遊技に関する予告であるため、「変動開始時サブ側予告等実行処理」にて行われる。なお、ガセ演出(結果として、電チュー開放しないパターンや予告として期待させる結果を伴わないパターン)については、いずれの処理でも実行可能としてもよい。
<操作受付演出(リーチAハズレ)>
次に、図41および図42を用いて、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
なお、以降では、説明の都合上、特図変動遊技のうちの特図1変動遊技について説明するが、特図1変動遊技に代えて特図2変動遊技を適用してもよい。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行可能としてもよく、この場合、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先させる特図2優先変動としてもよい。
図41(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて装飾図柄の変動表示を行うとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に、通常保留を表す円形の画像(通常保留の保留アイコン)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、第2副制御部500は、後述する図41(h)においてチャンスボタン700の押下操作の受付を許可するまで、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を禁止する。
図41(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を継続するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1から2に増加したことを報知する。
また、主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。また、主制御部300は、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図I」、変動時間が「40000ms」、変動パターンが「リーチAハズレ」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が40000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、保留態様として「変化なし」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図41(c)は、同図(a)のタイミングで変動表示中であった特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示している。
なお、図示はしないが、本例では、装飾図柄の停止表示を行う際に、左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄→右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄→中図柄表示領域208bで変動表示中の装飾図柄、の順番で停止表示を行うようにしている。このため、装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示する際には、装飾7→装飾3→装飾2、の順番で停止表示を行う。
図41(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始した後に、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、第1特図保留ランプ218を消灯した後(保留減少の表示を行った後)に、特図1の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、通常保留の保留アイコンを消去した後に、装飾図柄の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
図41(e)は、1番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示している。なお、装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示する際には、装飾4→装飾0→装飾5、の順番で停止表示を行う。
図41(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。また、第1副制御部400は、特図1の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始するとともに、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図41(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図41(h)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「ボタンで選べ」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図41(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、チャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、後述する演出キャラ抽選で選択される可能性がある全てのキャラクタ(この例では、キャラA(爺)、キャラB(サボハニ)、キャラC(パンダ))の画像を表示する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。なお、チャンスボタン700を発光させなくてもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図32(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチAハズレの場合には、80/100の確率でキャラA(爺)を選択する一方で、変動パターンがリーチA当りの場合には、30/100の確率でキャラA(爺)を選択するように構成しており、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラA(爺)が選択され易い。
図42(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラA(爺))を報知するための演出(この例では、キャラA(爺)の周囲を光らせる演出)を行う。
図42(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「気合いで押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラA(爺)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、第一の状態(初期位置にあるチャンスボタン700)を選択したとする。なお、本実施形態の状態抽選では、上記図32(c)の状態抽選テーブルに示すように、選択キャラがキャラA(ハズレ)の場合には、3/100の確率で第二の状態を選択し、97/100の確率で第一の状態を選択するように構成しており、第二の状態よりも第一の状態の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700がすでに第一の状態による操作が可能な位置(初期位置)にあることから、チャンスボタン700を発光させた状態で初期位置に保持する。
図42(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第一の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。なお、操作受付演出は本例に限定されず、例えば、メータ残量を徐々に減らしていく演出を行わなくてもよい(以降の実施例についても同様)。
図42(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾6」を停止表示する。
図42(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り)>
次に、図43および図44を用いて、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図43(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「45000ms」、変動パターンが「リーチA当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が45000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「保留B(殿)」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣に、保留Bの保留アイコン(殿のキャラクタ画像)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図変動遊技の変動パターンが「リーチA当り」であることを報知する。以降の図43(c)〜(f)については、上記図41(c)〜(f)と同様である。
図43(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。次の図43(h)については、上記図41(h)と同様である。
図43(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラC(パンダ)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図32(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチA当りの場合には、40/100の確率でキャラC(パンダ)を選択する一方で、変動パターンがリーチAハズレの場合には、3/100の確率でキャラC(パンダ)を選択するように構成しており、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラC(パンダ)が選択され易い。
図44(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラC(パンダ))を報知するための演出(この例では、キャラC(パンダ)の周囲を光らせる演出)を行う。
図44(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「熱いぞ!」といった文字表示を行うことで、遊技者の期待感を高めるとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラC(パンダ)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、演出キャラ抽選でキャラクタCが選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700)を選択するように構成している。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図44(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
図44(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
図44(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り、チャンスボタン故障)>
図45は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図45(l)に示すタイミングでは、上記図44(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図45(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図45(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
<操作受付演出(リーチB当り)>
次に、図46および図47を用いて、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図46(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「可動体」を選択したとする。この場合、第1副制御部400は、第2副制御部500に対して、演出可動体224を作動させるための可動体作動コマンドを送信する。
なお、上記図31(a)に示す保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図46(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した可動体作動コマンドに基づいて、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させることで、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
図46(g)は、普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。この状態では、主制御部300は、図示しない普通図柄表示装置210を用いて普図の変動表示を行うとともに、第1副制御部400に対して、普図変動開始コマンドを送信する。
また、第1副制御部400は、主制御部300から普図変動開始コマンドを受信した場合に、上述の普図変動開始時サブ側予告実行処理において普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行う。
本例では、普図の停止図柄が普図B(当り図柄2)であり、普図演出系1実行可否抽選に当選し、普図演出系1抽選によって演出パターンとしてP7(「P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターン)を選択したとする。第1副制御部400は、選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。なお、上記図34(b)に示す普図演出系1抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7が選択されるのは、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)の場合のみであるから、演出パターンP7の実行により、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)であることが確定する。
また、第1副制御部400は、上述の演出抽選処理2において普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行う。本例では、変動パターンがリーチB当りであり、普図演出系2実行可否抽選に当選し、普図演出系2抽選によって演出パターンとしてP7(ボタン)を選択したとする。
第1副制御部400は、選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続する。なお、上記図34(d)に示す普図演出系2抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7(ボタン)が選択されるのは、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りの場合のみであるから、演出パターンP7(ボタン)の実行により、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りであることが確定する。
図46(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図47(k)、(l)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「一撃チャンス!」や「ボタンを押して服を破れ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、変動パターンとしてリーチB(リーチBハズレ、リーチB当り)が選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700を押下操作)を選択するように構成している。また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図47(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
図47(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
図47(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
本例によれば、操作手段が、故障等で第二の状態にならない場合であっても、第一の予告(図46(h)〜(j)と図47(k)〜図47(m)に示すボタン画像)により、実際の状態を遊技者に予め報知することが可能であるため、故障等が原因で遊技者に不利益を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。また、従来の操作手段は、操作の有効期間でのみ、状態の種類により遊技者に期待を持たせる構成となっていたが、本発明によれば、第一の予告により、操作の有効期間前から遊技者に期待感を抱かせることができ、従来よりも遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出(リーチB当り、チャンスボタン故障)>
図48は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図48(l)に示すタイミングでは、上記図47(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図48(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図48(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチB当り)の変形例>
次に、図49および図50を用いて、上述の操作受付演出(リーチB当り)の変形例について説明する。なお、図49および図50は、操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。
本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に、矩形状の変動アイコン表示領域208eを設けている。変動アイコン表示領域208eは、変動表示中(消化中)の特図変動遊技に対応する保留アイコンを所定期間、表示させるための表示領域のことであり、変動アイコン表示領域208eに移動した後の保留アイコンを変動アイコンと呼ぶ場合がある。
図49(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動アイコン表示領域208eに表示するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコン(通常保留)PI1を、演出表示領域208dの右下に表示する。
図49(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、リーチBの確定を示唆する保留アイコンPI2(「B」の文字を付した画像)を選択したとする。
次に、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコンPI1の右隣りに、保留アイコンPI2を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図1変動遊技の変動パターンが「リーチB当り」であることを報知する。
図49(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI1を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させるとともに、保留アイコンPI2を左側に移動させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。
図49(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI2を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図49(g)、(h)は、1回目の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bに、「PUSH」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図49(i)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。次に、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bにおいて、キャラA(爺)を用いた演出を行う。
図49(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第1副制御部400は、変動アイコン表示領域208eに表示していた変動アイコンCIを消去する。
図50(k)〜(p)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図50(m)に示すタイミングでは、上記図47(m)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させようとするが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができず、初期位置のままであった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図50(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図50(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
以上説明したように、本実施形態2に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、図41〜図44などに示す「チャンスボタン700」)と、複数種類の演出表示を表示可能な表示手段(例えば、図41〜図44などに示す「装飾図柄表示装置208」)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の状態(例えば、図41(a)や図43(a)などに示す「初期位置に移動した状態」)から第二の状態(例えば、図44(m)などに示す「動作完了位置に移動した状態」)に変化可能な手段であり、前記第一の状態と前記第二の状態は、異なる状態であり、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段の操作に関する演出表示(以下、「操作演出表示」という。)であり、前記表示手段は、前記操作演出表示として第一の操作表示(例えば、図41(h)や図43(h)などに示す「「ボタンで選べ」という文字表示」や、図41(i)や図43(i)などに示す「第一の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)」)を表示可能な手段であり、前記第一の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第一の操作表示が表示され、前記表示手段は、前記操作演出表示として第二の操作表示(例えば、図44(m)などに示す「「押して」という文字表示」や「第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)」)を表示可能な手段であり、前記第二の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第二の操作表示が表示され、図柄変動の結果がハズレの場合よりも大当りの場合の方が、該図柄変動において前記第二の操作表示が表示されやすいように構成されており、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段が前記第二の状態となることを予告する演出表示(以下、「予告表示」という。例えば、図44(l)などに示す「「熱いぞ!」という文字表示」や「キャラC(パンダ)の表示」)であり、前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際に表示される場合がある表示(以下、「応答演出表示」という。)であり、前記第一の操作表示が表示されている状態において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際の前記応答演出表示として、前記予告表示が表示される場合があるように構成される、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態2に係る遊技台によれば、図柄変動の結果が大当りの場合に表示されやすい第二の操作表示が表示されることを、第一の状態の操作手段の操作があった際の応答演出表示として予告表示することができるため、第一の状態の操作手段の操作が終わった後も遊技者の遊技意欲を持続することができる上に、第二の操作表示によって大当りするかもしれないといった期待感を遊技者に抱かせることで、遊技者の遊技意欲を飛躍的に高めることができる場合がある
また、前記第一の操作表示は、前記第一の状態である前記操作手段を模した画像(以下、「第一の操作手段画像」という。例えば、図41(i)や図43(i)などに示す「第一の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)」)を含んで構成された表示であり、前記第二の操作表示は、前記第二の状態である前記操作手段を模した画像(以下、「第二の操作手段画像」という。例えば、図44(m)などに示す「第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)」)を含んで構成された表示であり、前記予告表示は、前記第一の操作手段画像を含まずに構成された表示であり、前記予告表示は、前記第二の操作手段画像を含まずに構成された表示であってもよい。
また、前記予告表示が表示されている際に、前記操作手段の操作を有効としないように構成されていてもよい。また、前記第二の操作表示が表示される図柄変動において、前記第一の操作表示が表示され、前記第二の操作表示が表示される図柄変動において、前記予告表示が表示されてもよい。また、前記予告表示とは、第一の応答演出表示のことであり、前記第一の操作表示が表示されている状態において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際の前記応答演出表示として、第二の応答演出表示が表示される場合があるように構成され、前記第二の応答演出表示は、前記第一の応答演出表示と異なる表示であってもよい。
また、前記予告表示は、前記第二の操作表示が表示される図柄変動の結果がハズレの場合よりも大当りの場合に表示されやすいように構成された表示であってもよい。また、前記操作手段は、操作を有効とする期間(以下、「操作有効期間」という。)において操作可能な手段であり、前記応答演出表示は、前記操作有効期間において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際に表示される場合がある表示であってもよい。また、前記図柄変動の結果が前記ハズレの場合において、前記第二の操作表示よりも前記第一の操作表示の方が表示されやすいように構成されていてもよい。また、前記第一の状態は、通常の状態であり、前記操作手段は、前記第一の状態において操作可能な手段であってもよい。

なお、前記第一の予告は、前記操作手段が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能なものであればよく、実際に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる(変化する)場合のほか、所定の条件が成立した場合(例えば、抽選に当選した場合)に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる場合や、前記操作手段の状態が前記第二の状態に変化しようとしたが故障等によって前記第二の状態になれなかった場合、なども含まれる。また、前記第一の予告が実行されない場合でも、前記操作手段の状態は前記第二の状態になってもよい。
また、前記予告手段は、前記第二の期間に第二の予告を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告は、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも把握可能な予告(例えば、図47(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)であってもよい。
このような構成とすれば、操作有効期間である第二の期間においても第二の予告として第二の状態となることを報知できるので、操作手段の操作を遊技者に分かりやすく伝えることができ、遊技者の遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
なお、前記第二の予告は、前記第一の予告の延長として一連の予告になっていてもよく、例えば、複数の演出によって構成される一連の演出の中に、第一の予告と第二の予告が含まれていてもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記第一の予告(例えば、図46(h)〜(j)と図47(k)〜図47(m)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図47(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を継続するため、第一の予告と予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記第一の予告は、前記第二の予告が実行された直後に中止してもよいし、前記第二の予告が実行された後も継続してもよい。また、前記第一の予告の中止タイミングは、前記第一の期間の経過後、前記第一の演出の終了後、前記第一の図柄変動表示の停止後、大当り遊技の終了後などが含まれる。
また、前記演出手段は、第三の期間(例えば、図49(g)〜(h)に示す操作受付期間)に前記操作手段が操作された場合に、第三の演出(例えば、図49(i)に示す、キャラA(爺)を用いた演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中であり、前記第三の期間は、前記第一の期間(例えば、図50(m)〜(n)に示す操作受付期間)よりも手前となる期間であり、前記予告手段は、前記第三の期間(前記第三の演出)と、前記第一の期間(前記第一の演出)との間「以下第四の期間という」に前記操作手段の操作を要する別の演出は実行しないものであり、前記予告手段は、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、別の演出が行われない期間まで第一の予告を継続可能であるため、遊技者にどの演出で第二の状態になるのか分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を継続した後に、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能な他の予告を行ってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、図46(f)〜(p)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図46(d)〜(e)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも前に少なくとも実行可能な図柄変動表示であり、前記第一の予告(例えば、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる演出)は、前記第二の図柄変動表示の実行中に少なくとも開始可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図47(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に開始された前記第一の予告を、前記第一の図柄変動表示に亘って少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の予告を予告を先読み予告(特図変動遊技や普図変動遊技の当否判定結果を、当該遊技の変動開始前に示唆または明示する予告)として機能させることができ、さらに第二の予告を分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記先読み予告は、複数回の前記図柄変動表示に亘って継続して行うものでもよいし、複数回の前記図柄変動表示中に断続的に行うものでもよい。また、1回の前記図柄変動表示中に一時的に表示するものでもよい。
また、前記演出手段は、複数種類の演出パターンのうちの一の演出パターンに応じて前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第一の演出パターンであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第二の演出パターンであり、前記第一の演出パターンに応じた演出は、前記操作手段が、前記第二の期間に前記第二の状態となることを少なくとも含むものであり、前記予告手段は、前記第一の演出パターンとなることを示唆する前記第一の予告を少なくとも実行することで、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも予告可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出によって第二の状態を示唆することが可能となるため、予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記演出パターンには、主制御部300が決定する変動パターン(例えば、図30(a)、(b)に示す変動パターン)や、当該変動パターンに基づいて第1副制御部400や第2副制御部500が決定する演出パターン(例えば、図34(b)、(d)に示す演出パターン)などが含まれる。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記操作手段を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。以下、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明する。
<ステップアップ予告抽選テーブル>
図51(a)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)のステップアップ予告抽選において、予告演出態様を決定するために使用するステップアップ予告抽選テーブルの一例である。
ステップアップ予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このステップアップ予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、予告演出態様と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このステップアップ予告抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、ステップアップ予告抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、予告演出態様を決定する「ステップアップ予告抽選」を行う。
例えば、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、ノーマルリーチハズレの行を参照し、取得した乱数値に関わらず、予告演出態様として「1−2」を選択する。また、変動パターンがリーチAハズレの場合には、リーチAハズレの行を参照し、取得した乱数値が0〜59の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2」を選択し、取得した乱数値が60〜79の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3−4」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、予告演出態様として「4」を選択する。他の変動パターン(リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当り)は、図に示す通りである。
ここで、予告演出態様「1−2」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出の順番で2段階(2ステップ)の予告演出を行うものである。また、予告演出態様「1−2−3」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出の順番で3段階(3ステップ)の予告演出を行うものである。
また、予告演出態様「1−2−3−4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出→ステップ4の予告演出の順番で4段階(4ステップ)の予告演出を行うものである。一方、予告演出態様「4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行うものである。
<状態抽選テーブル>
図51(b)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様と、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」(以下、「4」の予告演出の態様を「第一の演出」と称する場合がある)の場合には、4(第一の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様」(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」以外、すなわち、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれか(以下、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれかの予告演出の態様を「第二の演出」と称する場合がある)の場合には、4以外(第二の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
ここで、図52を用いて、状態抽選で選択される状態について説明する。なお、同図(a)はチャンスボタンユニット750の分解斜視図であり、同図(b)は第一〜第三の状態の一例を示した図である。
チャンスボタンユニット750は、遊技者による押下操作が可能な透明部材からなるボタンケース750aと、このボタンケース750aの内部に回転可能に配置される回転装飾部材750bと、ボタンケース750aを振動させることが可能な振動子750cと、を有するチャンスボタン760を備えている。
第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した予告コマンドを参照し、当該予告コマンドに含まれる状態の情報にしたがって、チャンスボタン760の制御を行う。本実施形態では、状態の情報が「振動+回転(第二の状態)」であった場合には、同図(b)の上段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bを回転させるとともに、チャンスボタン760の振動子750cを作動させてボタンケース750aを振動させる。一方、状態の情報が「通常態様(第一の状態)」であった場合には、同図(b)の中段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方を停止させる
また、本実施形態では、「通常態様(第一の状態)」から「振動+回転(第二の状態)」に変化させたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、同図(b)の下段に模式的に示すように、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称する場合がある。なお、チャンスボタン760の振動子750cによる振動が故障等によって不能となり、チャンスボタン760の回転装飾部材750bの回転のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称してもよい。
<リーチB大当り時状態抽選テーブル>
図51(c)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の状態抽選において、状態を決定するために使用するリーチB大当り時状態抽選テーブルの一例である。
リーチB大当り時状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチB大当り時状態抽選テーブルには、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合に、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「リーチB大当り時状態抽選」を行う。
例えば、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合には、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、本例では、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
<演出抽選テーブル>
図51(d)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の演出抽選において、演出態様を決定するために使用する演出抽選テーブルの一例である。
演出抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この演出抽選テーブルには、上述のリーチB大当り時状態抽選で選択された状態と、0〜99の乱数値の数値範囲と、演出の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この演出抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、演出抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、演出態様を決定する「演出抽選」を行う。
例えば、上述のリーチB大当り時状態抽選で第二の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
また、上述のリーチB大当り時状態抽選で第一の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が通常態様(第一の状態)の場合には、直当り(第一の演出)とハズレ後復活当り(第二の演出)がほぼ同じ確率で選択される。
<予告抽選処理(ステップアップ)>
図53(a)は、予告抽選処理(ステップアップ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(ステップアップ)を実行するように構成している。
ステップS3001では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報を参照し、当該変動パターンが所定の変動パターン(本実施形態では、図53(a)のステップアップ予告抽選テーブルに含まれる変動パターンである、ノーマルリーチハズレ、リーチAハズレ、リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当りのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3002に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3002では、上述のステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予行抽選を行い、次のステップS3003では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行う。ステップS3004では、第2副制御部500に対して、ステップS3003で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<予告抽選処理(リーチBサブ)>
図52(b)は、予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図8に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(リーチBサブ)を実行するように構成している。
ステップS3101では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報と大当りフラグの値を参照し、当該変動パターンがリーチB当り、かつ、大当りフラグがオンであるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3102に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3102では、上述のリーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS3103では、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選を行う。ステップS3104では、第2副制御部500に対して、ステップS3102で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(ノーマルリーチハズレ)>
次に、図54を用いて、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図54(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像(ボタン画像)の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。なお、本例では、ボタン画像として、実際のチャンスボタン760の外観とは異なる画像を表示するように構成しているが、実際のチャンスボタン760の外観を模した画像を表示するようにしてもよい。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがノーマルリーチハズレで、予告演出態様として「1−2」が選択されたとする。なお、上記図51(a)に示すステップアップ予告抽選テーブルでは、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、100%の確率で予告演出態様として「1−2」が選択される。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第二の演出の「1−2」であり、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。なお、上記図51(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
第1副制御部400は、状態抽選によって通常態様(第一の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、通常態様(第一の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760がすでに通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760の状態を保持するとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図54(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図54(g)に示すリーチ演出の前に、図54(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図54(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
図54(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図54(h)は、2番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)>
次に、図55および図56を用いて、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図55(j)〜(l)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像を表示することで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがリーチB当り、かつ大当りフラグがオン(リーチB大当り)で、予告演出態様として「4」が選択されたとする。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第一の演出の「4」であり、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図51(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図55(m)、(n)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「4」が選択されたことから、図55(o)に示すリーチ演出の前に、図55(m)、(n)に示すステップ4の予告演出(この例では、数字の4を含む画像)を表示することで、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行う。
なお、本例では、図55(l)のタイミングにおいてチャンスボタン760が押下操作された後も、ステップアップ予告が終了するまで、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に保持している。また、本例では、2ステップの予告演出態様「1−2」よりもステップ数が少ない、1ステップの予告演出態様「4」を選択したことから、図55(m)、(n)においてステップ4の予告演出を2回行うことで、図55(o)のリーチ演出までの時間を、「1−2」のステップアップ予告の場合と同一にしている。
図55(o)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)に変化させる。
図55(p)〜図56(s)は、2回目の操作受付演出を行っている状態である。図56(r)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図51(c)に示すリーチB大当り時状態テーブルでは、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、状態抽選で選択された状態が「振動+回転(第二の状態)」であるため、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも当選確率が高い直当り(第一の演出)が選択されたとする。なお、上記図51に示す演出抽選テーブルでは、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
なお、本例では、演出抽選における直当り(第一の演出)の当選確率を、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率よりも高く設定したが、反対に、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率を、直当り(第一の演出)の当選確率よりも高く設定し、直当り(第一の演出)よりもハズレ後復活当り(第二の演出)が行われ易くなるように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
なお、図56(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能な状態(第三の状態)となった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図56の点線の枠内を参照)。
また、図56(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方が故障等によって回転不能となり、通常状態(第一の状態)のままとなった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図56の点線の枠内を参照)。
図56(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に直当り(第一の演出)を行っている状態である。第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、特図1の確定表示の前に演出を開始する。
本例では、演出態様として「直当り(第一の演出)」が選択されたことから、図56(v)に示す確定表示の前に、図56(t)、(u)に示す第一の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当たりであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」、「おめでとう」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。なお、本例では、ハズレ後復活当りの演出(第二の演出)よりも演出時間が少ない直当り(第一の演出)の演出を選択したことから、図56(t)、(u)において直当り演出を2回行うことで、図56(v)の確定表示までの時間調整を行っている。
図56(v)は、1番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
図57は、上記図56(s)〜(v)に対応する図であり、演出抽選によってハズレ後復活当り(第二の演出)が選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
上述のとおり、第1副制御部400は、予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、ハズレ後復活当り(第二の演出)が選択されたとする。
図57(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に第二の演出を行っている状態である。本例では、第1副制御部400は、演出態様として「ハズレ後復活当り(第二の演出)」が選択されたことから、図57(v)に示す確定表示の前に、図57(t)、(u)に示す第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
本例によれば、第二の状態(振動+回転)により第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1>
図58は、上記図54〜図56に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1を示した図であり、図58(a)〜(h)が図54(a)〜(h)に対応している。
図58(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図58(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、ステップアップ予告演出を開始する。また、本変形例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図58(g)に示すリーチ演出の前に、図58(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図58(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
なお、図58(e´)に示すように、ステップ1の予告演出を表示する代わりに、装飾図柄の変動表示を行ってもよい。また、本変形例の内容を、上記図55に示す操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)に適用してもよい。
<操作受付演出&ステップアップ予告演出の変形例2>
図59は、上記図54〜図56に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例2を示した図であり、図59(o)〜(v)が図55(o)〜図56(v)に対応している。
図59(p)〜(s)は、操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、同図(s)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図59(t)、(u)は、特図1の確定表示の前にハズレ後復活当り(第二の演出)を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
なお、本変形例では、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的にハズレ後復活当り(第二の演出)を行う例を示したが、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的に直当り(第一の演出)を行うように構成してもよい。
以上説明したように、実施形態3に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図56(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図57(t)に示す第二の演出(特図変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出)であり、前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも異なる演出であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、遊技者により第一の期間に前記操作手段が操作されることで成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段が前記第二の状態である場合は、前記第二の演出よりも少なくとも実行されやすい演出である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態3に係る遊技台は、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出は、第一の期間に前記操作手段が操作された場合に少なくとも実行可能な演出(例えば、図56(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段の状態が前記第二の状態である場合は、少なくとも他の演出よりも実行されやすい演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であり、前記第二の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、前記操作手段は、前記第一の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、前記操作手段は、前記第二の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであってもよい。
また、前記第一の演出は、第一の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果の当り)を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第二の演出は、前記第一の結果を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第一の演出は、第二の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の演出は、第三の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の期間は、前記第三の期間よりも少なくとも早く開始されるものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態の方が遊技者の操作に関連して早く第一の結果を導出することができる場合があり、遊技者に操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
なお、前記第一の演出による前記第一の結果の態様(例えば、表示、音、光、動き)と、前記第二の演出による前記第二の結果の態様は、異なるものでもよいし、同じものでもよい。また、前記第一の演出と前記第二の演出では、異なる演出であっても同じタイミングで遊技者が前記第一の結果を認識可能となる構成であってもよい。例えば、前記第一の演出の方をレア演出とする等、前記第二の演出(第二の状態)に前記第一の演出(第一の状態)よりも付加価値を付与しておけば、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
また、前記第二の演出は、第四の期間で第二の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果のハズレ)を導出すること(導出する可能性があること)を少なくとも認識可能なものであり、前記第四の期間は、前記第二の期間と少なくとも一部が重複する期間であり、前記第三の期間は、前記第四の期間よりも少なくとも後に開始される期間であり、前記第二の演出は、前記第三の期間で、前記第二の結果から前記第一の結果へ変更されることを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の結果は、前記第一の結果と少なくとも異なる結果であってもよい。
このような構成とすれば、最終的な結果である第一の結果を第一の状態では早く遊技者に認識させることができる場合があるため、安心感や期待感を遊技者に付与できる場合がある。
なお、前記第一の結果や前記第二の結果は、装飾図柄の組合せ表示によって報知するものに限定されず、例えば、可動体の動作の有無で報知してもよいし、バトル演出の勝敗で報知してもよい。この場合、図柄組合せが導出されない状態においても、そのゲーム性や演出等により、遊技者が第一の結果や第二の結果になる可能性があることを容易に認識できる場合がある。また、前記第一の結果や前記第二の結果は特図変動遊技の当否に関するものだけではなく、激熱リーチに行くための予告、先読み予告の結果、普図演出の結果、ミッション達成や設定登録(レベルに応じて演出を変更し、優越感を付与)など、様々な演出に適用可能である。
また、装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記第一の結果は、前記装飾図柄の停止態様が大当りを認識可能とする停止態様であり、前記第二の結果は、前記装飾図柄の停止態様がハズレを認識可能とする停止態様であってもよい。
このような構成とすれば、大当りとなることを操作手段の操作に応じて素早く認識可能とできる場合があり、操作手段の操作と大当りの関係を密接にできる場合がある。また、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作手段が操作されて、前記第一の演出を実行可能としている場合であっても、該操作手段の操作がされなかった場合には、前記第一の演出に代えて前記第二の演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作手段を操作した方が、第一の演出により素早く大当りを遊技者が認識できる場合があるので、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。なお、前記演出手段は、前記操作手段の操作がされなかった場合に、前記第一の演出を継続して実行してもよい。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記状態を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、前記第二の状態以外の状態には、前記第一の状態(例えば、図52(b)に示す通常態様)のほか、該第一の状態および前記第二の状態(例えば、図52(b)に示す振動+回転)とは異なる第三の状態(例えば、図52(b)に示す振動のみ、図示しない回転のみ、前記第一の状態および前記第二の状態との構成上の相違点が複数あり、そのうちの一つが故障などによって作動しなくなっている状態)が含まれる。
また、前記操作手段は、前記第二の期間に前記第一の状態となることが少なくとも可能であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記操作手段が操作された場合に第二の演出(例えば、ハズレを示唆する演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出(例えば、当りを示唆する演出)と少なくとも異なる演出であってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告と第一の演出の関係は保持されているので遊技者に演出等を誤認させることがない。
なお、前記演出手段は、前記第一の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、前記第一の状態は、通常の状態(例えば、初期位置にある操作手段)であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の状態に、少なくとも第一の態様(例えば、高さ、振動、硬化、回転、風など)が付加された態様であってもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第二の状態よりも前記第一の状態の方が取りやすいものであってもよいし、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第一の状態よりも前記第二の状態の方が取りやすいものであってもよい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。以下、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明する。
<連打回転等抽選テーブル>
図60は、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定するために使用する連打回数等抽選テーブルの一例である。
連打回数等抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この連打回数等抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態および連打回数と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この連打回数等抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、変動パターンがリーチCハズレの場合には、リーチCハズレの行を参照し、取得した乱数値が0のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が1〜5の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が6〜19の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
また、変動パターンがリーチC当りの場合には、リーチC当りの行を参照し、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が90〜93の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が94のときに、状態および連打回数として「第一の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が95〜96の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
本実施形態の連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合、第二の状態の当選確率は20/100であり、第一の状態の当選確率は80/100である。また、変動パターンがリーチC当りの場合、第二の状態の当選確率は94/100であり、第一の状態の当選確率は6/100である。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすい一方で、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすい。
また、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすいが、第二の状態の中でも特に「1回操作」に当選しやすい(当選確率は80%)。また、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすいが、第一の状態(1回操作)または第一の状態(3回操作)に当選することはなく、「5回以降1/10抽選」のみに当選する。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合よりも連打回数が少なくなるように構成している。
<操作受付演出(リーチCハズレ)>
次に、図61を用いて、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図61(c)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレ図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図61(d)〜(h)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(d)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(e)〜(h)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。なお、上記図60に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合には、第一の状態(5回以降1/10抽選)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図61(i)は、同図(j)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを示唆する演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示))を行った後に、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)>
次に、図62〜図63を用いて、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図62(c)は、上記図46(g)と同様の普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。第1副制御部400は、普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選で選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。また、第1副制御部400は、普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選で選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、同図(e)に示す装飾図柄の変動表示や、同図(g)に示す演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続するが、本例では、同図(f)に示すリーチ演出中は、P7(ボタン)の表示を一時的に消去するように構成している。
図62(f)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図62(g)〜(i)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」が選択されたとする。なお、上記図60に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチC当りの場合には、第二の状態(1回操作)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態(1回操作)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、図62(h)に示すように、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)から動作完了位置(第二の状態)に移動させる。
図63(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した1回)だけ押下操作された場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。また、第2副制御部500は第1副制御部400による演出に合わせて、同図(j)、(k)に示すように、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例1>
図64は、上記図62〜図63に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例1を示した図であり、図64(f)〜(m)が図62(f)〜図63(m)に対応している。
図64(h)、(i)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図64(h)に示すタイミングでは、上記図62(h)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、図64(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ、第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例2>
図65は、上記図62〜図63に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例2を示した図であり、図65(f)〜(m)が図62(f)〜図63(m)に対応している。
図65(g)〜(i´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図65(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示))を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例3>
図66は、上記図62〜図63に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例3を示した図であり、図66(f)〜(m)が図62(f)〜図63(m)に対応している。
図65(g)〜(j´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図65(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
本例によれば、第二の状態(動作完了位置の1回操作)の方は、第一の状態(初期位置の5回操作)に比べて容易な操作で第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例4>
図67は、上記図62〜図63に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例4を示した図であり、図67(f)〜(m)が図62(f)〜図63(m)に対応している。
図67(h)に示すタイミングでは、チャンスボタン700を動作完了位置から初期位置に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を初期位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本変形例では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
以上説明したように、実施形態4に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、初期位置にあるチャンスボタン700)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、初期位置よりも突出した状態となる動作完了位置にあるチャンスボタン700)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出(例えば、図62(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が1回押下操作された場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の演出(例えば、図65(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第二の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が5回押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の条件は、前記第二の条件よりも成立しやすい条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態の方は、第一の状態に比べて容易な操作で第一の演出を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
また、前記第一の条件は、前記操作手段を第一の回数(例えば、1回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段を第二の回数(例えば、5回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の回数は、前記第二の回数よりも少ない回数であってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態は、遊技者に期待感を持たせることができる反面、回数の多い操作に適さない場合があり、第一の状態と回数を変えることで、遊技者に操作の煩わしさを感じさせない場合がある。
なお、第一の回数が0回であり、第二の回数が1回でもよく、例えば、第二の状態では、遊技者がボタン操作を行わなくても、あるタイミングで第一の演出を行うようにする一方で、第一の状態の場合は、ボタンを操作しなければ第一の演出が行われないようにすれば、第二の状態に付加価値を持たせることができる場合がある。
また、前記操作手段は、前記第一の演出を実行可能な一の演出パターンにおいて、前記第一の状態と前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態となることが少なくとも可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の状態により、第一の演出に期待を持たせることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、当否判定の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の条件は、第一の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第一の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第二の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、当否判定の結果は、遊技者が一番注目する演出であり、遊技者が操作手段の操作(条件の成立可否)に関わらず、確実に遊技者に見せることができる。
なお、前記第一の演出は、前記当否判定の結果として第一の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の結果は、前記当否判定の結果が大当りとなる結果であり、前記第一の演出は、複数種類のパターンで前記第一の結果を示唆可能であり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第一のパターンであり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第二のパターンであり、前記第一のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第一のパターンは、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二の結果は、前記当否判定の結果がハズレとなる結果であり、前記演出手段は、前記第一の条件が成立しなかった場合には、前記第一の演出の実行として前記第二のパターンを選択しやすいものでもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第一のパターンで実行される場合には、前記第一の状態を取りやすいものであり、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第二のパターンで実行される場合には、前記第二の状態を取りやすいものであってもよい。
また、前記第一の演出は、少なくとも予告であり、前記第一の条件は、第二の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第二の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであってもよい。
予告は、当否判定の結果を示唆する演出とは異なり、必ず遊技者に演出しなければならないものではない。そのため、操作手段の操作により条件を成立させたときのみ予告を行うようにすることで、操作手段の操作を効果的に促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、第四の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第三の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第四の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の期間は、前記第四の期間と同じであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の操作の期間を同じにして、状態に関わらず条件の成立難易度をほぼ同じにする演出を別に備えるため、第二の演出では、状態の違いは予告のみ(期待度の違いのみ)の機能として備えることができ、状態の違いによる機能のバリエーション化を図ることができる場合がある。
また、前記第一の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第一の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第二の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の期間は、前記第二の期間よりも短くてもよい。
また、同じタイミングで前記第一の演出または前記第二の演出のいずれかを選択した後で、状態を決定するような構成であってもよい。このような構成とすれば、同一のタイミングでの操作手段を用いた演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されず、例えば、本発明に係る演出手段や報知手段には、液晶表示装置やランプ以外に、スピーカ、可動体、操作手段自体などを適用することができる。したがって、演出手段による演出や報知手段による報知は、液晶表示装置による表示や、ランプによる発光などに限定されず、例えば、スピーカによる音声、可動体による動きや振動、操作手段自体の発光や点滅などでもよい。また、本発明に係る操作手段は、ベットボタンに限定されるものではなく、遊技者が操作可能な操作手段であればよい。
また、報知手段は、操作手段が操作を受け付けない旨を報知するようにしてもよいし、操作手段のエラー状態であることを報知するようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合でも同一の報知態様を行うようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、報知を行わない場合、報知を行う場合のみ、報知を行わない場合のみ、のいずれでもよい。
また、報知手段は複数あり、複数の報知手段のうち少なくとも1つまたは全部が操作を促す報知を行うようにしてもよい。また、報知手段は複数あり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、複数の報知手段のうち所定の報知手段が報知を行わない場合を含んでもよく、複数の報知手段の全部が報知を行わない場合を含んでもよい。また、本発明に係る操作手段は、BET、停止ボタン、レバーなどでもよい。
また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が複数ある場合、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の演出のうち少なくとも1つを行わないようにしてもよい。また、複数の報知手段によってそれぞれ操作を受け付けた結果の演出を行うようにしてもよく、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の報知手段のうち少なくとも1つの報知手段の演出を行わないようにしてもよい。また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が1つであってもよい。また、複数の報知手段には操作を受け付けた結果の演出を行わないものが含まれていてもよい。
また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う例を示したが、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を同一の制御部で行ってもよい。また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う場合においても、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を他の制御部に送信し、当該他の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を他の制御部に送信するが、当該他の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。
また、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信し、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信するが、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。また、操作部が第一の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部に送信し、操作部が第二の位置に位置しているとき、または動作中に操作手段が操作された場合には、当該検知結果を第二の制御部に送信するように構成してもよい。
また、操作手段の動作前、動作中、動作後の操作検知結果の送信先が第一の制御部であってもよい。また、操作手段の動作中に操作した場合であっても、操作検知結果が他の制御部において受付可能であってもよい。また、動作前の操作手段を操作した場合は操作の検知結果を第一の制御部から第二の制御部に送信し、動作中および動作後に操作手段を操作した場合は第二の制御部から第一の制御部に操作の検知結果を送信するようにしてもよい。また、動作前、動作中を第二の制御部、動作後を第一の制御部に送信してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆する報知を行えば、本来移動するはずだった第二の位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する第二の位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆しない報知を行えば、動作状態と報知態様の不一致による遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。また、この場合、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作する前の操作手段の位置を報知してもよいし、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作前と動作後と異なる位置を報知するようにしてもよい。
また、操作手段は複数の操作部(例えば、第一の操作部と第二の操作部)を備えてもよく、例えば、操作手段の動作前は、第一の操作部の操作の検知結果を受付可能で、操作手段の動作前は、第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられず、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作した場合、少なくとも第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられるように構成してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知してもよい。このような構成とすれば、本来操作可能な第二の操作部を操作させることができるので、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作した場合と同じ操作をさせることができ、遊技者に不利益を与えるのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知し、第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、第一の操作部か第二の操作部を操作すればよいため、遊技者が操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみを報知してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知するように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作していない場合に操作部の操作を控えさせ、操作手段の故障を防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知する一方で、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで動作していない場合に操作可能な操作部を異ならせることにより、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみ報知してもよい。
また、本発明に係る被操作手段は、操作手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合に、前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別な演出を少なくとも実行しないようにしてもよい。
また、移動制御が行われたことにより第二の位置に移動した操作手段が操作された場合とは、(1)操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過した後で、操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよい。
また、移動制御に必要な時間とは、第一の位置から第二の位置へ移動するまでの時間であってもよく、操作手段に設けられた駆動手段(例えば、駆動部708(708a、708b)、駆動源754d、駆動部427)が動作することにより、回転部材が規制位置から許可位置まで回動するまでの時間であってもよく、可動部が上下に駆動する場合は、当該可動部が移動完了位置まで動作するまでの時間であってもよい。
また、移動制御が行われたにも関わらず、操作手段が第二の位置に移動しなかった場合とは、(1)駆動手段の故障や遊技者による押下などの物理的な要因により、操作手段が移動不可能な場合であってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過しても、駆動手段による一定の駆動ができなかった場合であってもよい。また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動したか否かは、検知しないようにしてもよい。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動完了したことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動できなかったことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動できなかったことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動完了したことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。
また、前記移動制御は、第一の移動期間に亘って行われるものであり、第一の移動期間は第二の期間および第三の期間からなる期間であり、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても、前記第三の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であり、かつ前記第二の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われないように構成されていてもよい。
例えば1秒間(第一の期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、開始後0.5秒(第二の期間の一例)は操作手段が操作されても特別な演出は行われず、開始後0.5秒経過から終了までの0.5秒(第三の期間の一例)は操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。もちろん1秒間(移動制御期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、この1秒間の間に操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、移動制御により操作手段を第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、第二の位置から第一の位置へ戻らないようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に移動制御により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよく、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段によって、操作受付期間中に物理的な要因により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第一の操作手段は移動制御により第二の位置へ移動可能であり、複数の操作手段のうち第二の操作手段は移動せず、報知手段により、第一の操作手段の押下を促す報知が行われている場合)(以下(A)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第三の操作手段および第四の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第三の操作手段の操作を促す報知が行われている場合)(以下、(B)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第五の操作手段および第六の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第五の操作手段と第六の操作手段の操作を促す報知が行われている)(以下、(C)の場合)、第五の操作手段と第六の操作手段の押下操作が検知された場合、第五の操作手段の検知が第六の操作手段よりも早い場合(第六の検知>第五の検知の場合も同様)、第六の操作手段の検知結果を受け付けないようにしてもよいし、五の操作手段の検知処理が終わった後に、第六の操作手段の検知結果を受け付けるようにしてもよいし、第六の操作手段の押下操作が検知されたら受け付けるようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の検知と第六の操作手段の検知がほぼ同時のとき、同時に検知の受付を行うようにしてもよいし、両方とも受け付けないようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けた後に、第六(第五)の操作手段の検知を行うようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けたら、第六(第五)の操作手段の検知結果を行わないようにしてもよい。なお、ほぼ同時のときは、一方を優先して受け付けるようにしてもよい。例えば、押下した操作手段のうち遊技者に有利な演出を出す操作手段の検知を優先させるようにしてもよく、予め決められた操作手段を優先して検知するようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、移動制御により第六の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、第六の操作手段は第二の位置にそのままいるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。
なお、上記(B)、(C)の場合、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段をそのまま第二の位置へ停止させるようにしてもよい。また、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間とは、操作手段の押下操作を検地した結果を受け付ける期間を示す。例えば、操作受付期間が6秒である場合、操作受付を開始してから6秒間は操作手段の押下操作の検地結果を受け付けるが、6秒経過後は操作手段の検地結果を受け付けない。
また、特別な演出は、第一の位置にいる操作手段や、移動制御により第二の位置へ移動した操作手段、移動制御により第三の位置へ移動した操作手段を押下した場合に実行可能であるようにしてもよい。なお、第三の位置は、第一の位置および第二の位置と異なる位置であってもよい。
また、前記第一の予告や前記第二の予告(先読み予告を含む)は、操作手段を模した画像の表示に限定されず、例えば、スピーカによる音声、ランプによる光、可動体による動き、保留アイコン、変動アイコン、文字表示などが含まれる。また、前記第二の期間は、リーチ後の期間に限定されず、リーチ前の期間であってもよく、例えば、第二の期間においてリーチ予告を実行してもよい。
また、前記操作手段が、光を発光する発光手段を備えている場合には、前記第一の状態が、前記発光手段を作動させておらず発光していない状態、前記第二の状態が、前記発光手段を作動させて発光している状態であってもよい。
また、前記第一の演出および前記第二の演出は、装飾図柄表示装置208や演出可動体224による演出に限られず、スピーカによる効果音やランプによる演出などを併せて行ってもよいし、これらの一つ、複数、または全てを用いてもよい。
また、前記操作手段は、チャンスボタン700、760に限定されず、例えば、上述のスロットマシン100のベットボタン130乃至132、スタートレバー135、ストップボタン137乃至139なども含まれる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
138 チャンスボタンランプ
208 装飾図柄表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700、760 チャンスボタン

Claims (9)

  1. 遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段と、
    複数種類の演出表示を表示可能な表示手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記操作手段は、第一の状態から第二の状態に変化可能な手段であり、
    前記第一の状態と前記第二の状態は、異なる状態であり、
    前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段の操作に関する演出表示(以下、「操作演出表示」という。)であり、
    前記表示手段は、前記操作演出表示として第一の操作表示を表示可能な手段であり、
    前記第一の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第一の操作表示が表示され、
    前記表示手段は、前記操作演出表示として第二の操作表示を表示可能な手段であり、
    前記第二の状態にある前記操作手段の操作を促す表示として、前記第二の操作表示が表示され、
    図柄変動の結果がハズレの場合よりも大当りの場合の方が、該図柄変動において前記第二の操作表示が表示されやすいように構成されており、
    前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記操作手段が前記第二の状態となることを予告する演出表示(以下、「予告表示」という。)であり、
    前記複数種類の演出表示のうちの一の種類の演出表示は、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際に表示される場合がある表示(以下、「応答演出表示」という。)であり、
    前記第一の操作表示が表示されている状態において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際の前記応答演出表示として、前記予告表示が表示される場合があるように構成される、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の操作表示は、前記第一の状態である前記操作手段を模した画像(以下、「第一の操作手段画像」という。)を含んで構成された表示であり、
    前記第二の操作表示は、前記第二の状態である前記操作手段を模した画像(以下、「第二の操作手段画像」という。)を含んで構成された表示であり、
    前記予告表示は、前記第一の操作手段画像を含まずに構成された表示であり、
    前記予告表示は、前記第二の操作手段画像を含まずに構成された表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記予告表示が表示されている際に、前記操作手段の操作を有効としないように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の操作表示が表示される図柄変動において、前記第一の操作表示が表示され、
    前記第二の操作表示が表示される図柄変動において、前記予告表示が表示される、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記予告表示とは、第一の応答演出表示のことであり、
    前記第一の操作表示が表示されている状態において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際の前記応答演出表示として、第二の応答演出表示が表示される場合があるように構成され、
    前記第二の応答演出表示は、前記第一の応答演出表示と異なる表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記予告表示は、前記第二の操作表示が表示される図柄変動の結果がハズレの場合よりも大当りの場合に表示されやすいように構成された表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記操作手段は、操作を有効とする期間(以下、「操作有効期間」という。)において操作可能な手段であり、
    前記応答演出表示は、前記操作有効期間において、前記第一の状態の前記操作手段の操作があった際に表示される場合がある表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記図柄変動の結果が前記ハズレの場合において、前記第二の操作表示よりも前記第一の操作表示の方が表示されやすいように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の状態は、通常の状態であり、
    前記操作手段は、前記第一の状態において操作可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
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