JP5997563B2 - 改良体測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置に関する。
従来、改良対象地盤中に硬化材を噴射させて混合攪拌することによって改良体を造成する高圧噴射攪拌工法がある。この改良体の出来形(例えば径寸法)の測定方法として、温度、荷重、pHなどの変化を検知するための検知センサーを棒状部材の先端に取り付け、その検知センサーを棒状部材とともに改良体中の径方向、すなわち水平方向に延出させ、改良体と未改良地盤との境界面を検知し、その検知位置に延出した棒状部材の長さ寸法を測定することにより改良径を検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、地盤内に貫入されるケーシングの内部に棒状部材を挿入させて、その下端部(先端部)をケーシングの内部から水平方向に延出させ、改良体と未改良地盤との境界面へと貫入もしくは接触させるようにして送り込む装置が地上の地盤改良機に搭載され、棒状部材の先端部には境界面における荷重変化、温度変化又はpH変化のうち少なくともいずれか一つを検出する検知センサーが設けられており、この検知センサーによって境界面が確認された際の棒状部材の水平方向における改良体への貫入量に基づいて改良体の径を測定する測定装置について記載されている。
特開2006−52634号公報
しかしながら、特許文献1に示すような従来の改良体測定装置では、以下のような問題があった。
すなわち、従来の改良体測定装置では、温度、荷重、pHの変化を検知することで改良体と未改良地盤との境界面を検出する方法であるが、泥水で満たされた攪拌地盤内に検知センサーを貫入させることから、検知センサーが泥水の性状の影響を受け、検知精度が低下するという欠点があった。
また、棒状部材の先端に位置する検知センサーまでケーブルで接続するので、このケーブルが施工性に悪影響を及ぼし、また、ケーブルの損傷や漏電によって故障しやすく、また、検出センサー本体も泥水中に配置されているので故障しやすく、さらに、前記したケーブルや検出センサー本体のメンテナンス作業も行いにくいという欠点がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、改良体の出来形の測定精度の向上を図ることができる改良体測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る改良体測定装置は、地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置であって、未硬化改良体の中に略鉛直に配置することが可能なケーシングと、該ケーシング内に収納された屈曲可能な長尺棒状の計測体と、該計測体を、前記ケーシングの下部に位置する送出口から該ケーシングの外に送り出すと共に、送り出された計測体の先端を、前記未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる送り出し機構と、該送り出し機構による前記計測体の送り出し量を地上で経時的に検出する地上検出手段と、を備え、前記送り出し機構が、前記ケーシング内に嵌装されていると共に該ケーシングの軸方向に沿って摺動可能なピストンと、該ピストンに対して上方から加圧して該ピストンを押し下げる押下手段と、地上に配置されたワイヤードラムと、該ワイヤードラムから延出されて該ピストンに連結されたワイヤーと、を備え、前記計測体が、前記ピストンに連結されていると共に前記ピストンから下方に延出されており、前記押下手段によって前記ピストンが押し下げられることで前記計測体が送り出され、前記地上検出手段が、前記ワイヤードラムにおける前記ワイヤーの繰り出し量又は繰り出し速度を検出するワイヤー繰り出し検出センサーを備え、該ワイヤー繰り出し検出センサーで検出された検出値から前記計測体の送り出し量が検出されることを特徴としている。
本発明では、改良体の出来形を測定する際には、まず、改良直後の未硬化改良体の中にケーシングを配置する。このケーシングは、未硬化改良体の中に直接挿入してもよく、或いは、例えば改良体の中に挿入された改良掘削機の掘削ロッドの中に仕込ませておいてもよい。また、ケーシングは、改良体の中心軸線上に配置してもよく、或いは、改良体の中心軸線から偏心した位置に配置してもよい。次に、送り出し機構を駆動させ、この送り出し機構によって長尺棒状の計測体を送出口からケーシングの外に送り出し、計測体の先端を未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる。このとき、計測体は、水平面に沿ってケーシング又は改良体の半径方向に延在してもよく、或いは、前記半径方向に対して水平面若しくは鉛直面に沿って傾いた方向に延在してもよい。また、計測体の送り出しを行いながら地上検出手段によって計測体の送り出し量を経時的に検出する。計測体の先端が前記境界面(未改良地盤の壁面)に当接すると、地上検出手段による経時的な検出値に特徴的な変化が表れる。したがって、検出値を注視して特徴的な変化を読み取ることで、計測体の先端が境界面に到達したことを検知すると共に、地上検出手段による検出値から計測体の送り出し量を検出する。これにより、改良体の出来形を測定することが可能である。
また、本発明では、計測体の送り出しを行いながらワイヤー繰り出しセンサーによってワイヤー繰り出し量を検出する。計測体の先端が境界面に当接すると、検出値に特徴的な変化が表れる。したがって、前記検出値を注視して特徴的な変化を読み取ることで、計測体の先端が境界面に到達したことを検知することができる。
また、本発明に係る改良体測定装置は、前記押下手段が、高圧水を発生させる高圧水供給源と、該高圧水供給源から前記ケーシングの内部のうちの前記ピストンの上側に前記高圧水を供給する高圧水供給管と、を備え、該高圧水の圧力を前記ピストンに作用させることで前記ピストンを押し下げるものであり、前記地上検出手段が、前記高圧水の水圧を経時的に検出する水圧センサーを備えることが好ましい。
これにより、計測体の送り出しを行いながら計測器によってワイヤー繰り出し量を計測すると共に水圧センサーによって水圧を検出する。これにより、上記した検出に合わせて水圧変化を把握することで、計測体の先端が境界面に到達したことを確実に検知することができ、送り出し量の検出精度を向上させることができる。
本発明に係る改良体測定装置によれば、地上で検出を行うので、泥水の性状等の影響を受けにくく、改良体の出来形の測定精度の向上を図ることができる。
また、地上検出手段が地上に設置されており、検出機器のケーブルを計測体まで延在させる必要がないので、施工性の向上を図ることができる。また、上記ケーブルや検出機器が泥水等の中に配置されてなく地上に配置されるので、ケーブルや検出機器の損傷や漏電などの不具合が生じにくく、さらに、メンテナンス作業も容易である。
本発明の実施の形態による改良径測定装置の概略を示す側面図である。 改良体測定装置を模式的に示す破断側面図である。 (a)、(b)は、ピストンの縦断面図である。 フィラー(計測体)の図2に示すA−A´間の断面図である。 送り出し量と時間の関係を表示したモニター部の画面を示す図である。 送り出し量と送水圧の関係を表示したモニター部の画面を示す図である。
以下、本発明の実施の形態による改良体測定装置について、図面に基づいて説明する。
図1の符号1は、高圧噴射攪拌工法によって改良された改良体Kの出来形を測定するための改良体測定装置を示している。すなわち、改良体測定装置1は、改良対象地盤G中に高圧で硬化材を噴射させて攪拌混合する図示せぬ改良掘削機によって造成した改良体Kの径寸法(以下、単に改良径ということもある)を測定するためのものである。改良体測定装置1は、地上に設置された貫入機10に具備されている。
貫入機10は、地上に架台11を介して設けられ、図示せぬ改良掘削機によって地盤Gに形成された掘削孔に後述する改良体測定装置1のケーシング2を貫入させ、そのケーシング2の先端部を改良体Kの中に挿入させる周知の構成を有している。
改良体測定装置1は、ケーシング2と、このケーシング2内に収納された屈曲可能なフィラー3(計測体)と、フィラー3を送り出す送り出し機構4と、送り出し機構4によるフィラー3の送り出し量を地上で経時的に検出する地上検出手段5と、を備えている。
図2に示すように、ケーシング2は、複数の筒体20〜22を継手して形成された管体であり、貫入機10によって鉛直姿勢で保持されている。このケーシング2は、貫入機10によって改良体Kの中に下向きに挿入させることで未硬化の改良体Kの中に略鉛直に配置される。ケーシング2の最上端の筒体20は、その直ぐ下の筒体21とスイベル23を介して継手されている。最上端の筒体20の上端部の内側にはシーリング蓋24が嵌合されており、このシーリング蓋24によって最上段の筒体20の上端が密封されている。また、最上段の筒体20には、ケーシング2内のうちの後述するピストン40の上側に高圧水Wを供給するための供給口25が形成されている。この供給口25は、他の筒体21、22に形成されていてもよい。複数の中間の筒体21同士は、リング状のジョイント26を介して継手されている。最下端の筒体22の下端部には、ジョイント筒部27を介してベンド筒部28が連結されている。このベンド筒部28は、円弧状に90度に屈曲した管部であり、ジョイント筒部27の下端から下向きに延出した後、円弧状に略90度屈曲しており、先端が水平方向に沿って向けられている。ベンド筒部28の先端には、水平方向に沿って延在する筒状の送出部29が設けられており、この送出部29に形成された送出口29aからフィラー3が送り出される構成となっている。
図1、図2に示すように、送り出し機構4は、フィラー3を、ケーシング2の下部に位置する送出部29からケーシング2の外に送り出すと共に、送り出されたフィラー3の先端を、未硬化の改良体Kと未改良地盤G1との境界面Fまで移動させるための機構である。この送り出し機構4は、ケーシング2内に嵌装されていると共にケーシング2の軸方向に沿って摺動可能なピストン40と、ピストン40に対して上方から加圧してピストン40を押し下げる押下手段43と、地上に配置されたワイヤードラム44と、ワイヤードラム44から延出されて内側ロッド7を介してピストン40に連結されたワイヤー45と、を備えている。前記内側ロッド7は、複数本の所定長さのロッド70が継手連結された構成からなる。
図3(a)、(b)に示すように、ピストン40は、ケーシング2の内面に対して液密に接した状態で上下移動可能に挿通された外管41と、この外管41対して液密に挿通係止したり外管41内部に上下軸方向に連通する隙間を形成したりすることが可能な内管42とからなる。
このピストン40は、ケーシング2の中間部分の適宜な位置に配置されている。そして、外管41と内管42とが液密に係止された状態で、ケーシング2内のピストン40の上方領域に後述する供給口25(図2参照)から高圧水Wが供給される構成となっている。
外管41は、内周面の軸方向中間部にバネ収容部41aが形成されており、このバネ収容部41aにバネ部材43が設けられ、このバネ部材43を介して内管42が外管41に対してスライド可能に挿通された状態で配置されている。さらに、外管41は、下部にフィラー3の基端部32が固定されるとともに、上部側外周面には第1止水リング41b、41bが取り付けられている。そして、外管41の上端内縁部には凹部41cが形成され、この凹部41cには内管42の係合部42c(後述)が係合可能となっている。バネ部材43としてコイルバネが採用され、バネ収容部43aに外管41と同軸に組み込まれ、その内側に内管42が挿通された状態となっている。
内管42は、軸方向に沿う中空部42aを有しており、上端部に中空部42aに連通する孔部を有する蓋部材42bが形成され、その蓋部材42bの下方には外管41の凹部41cに対応して液密な状態で係合される係合部42cが形成されている。この係合部42cの外周には、第2止水リング42dが設けられている。また、内管42の蓋部材42bは、内側ロッド7(ロッド70)の下端部とねじ接続されて固定されている。そのため、詳しくは後述するがピストン40とともに内側ロッド7も鉛直方向に上下移動する構成となっている。
そして、内管42の外周で軸方向中間部には、周方向にわたって外方に突出する係止突起部42eが形成されている。この係止突起部42eは、上述したバネ収容部41a内に介在して、バネ部材43の下端部43aに係止している。つまり、内管42は、バネ部材43の付勢によって係止突起部42eが下方に向けて押圧されており、これにより凹部41cに係合部42cが液密に嵌合し、外管41の上端部が内管42によって閉止される構成となっている。
さらに、図3(a)に示すように、この閉止状態において、ケーシング2の上端に設けられた後述する供給口25からケーシング2内に高圧水Wを供給して、ピストン40よりも上方のケーシング2の内部領域を高圧水Wで満たすことにより、ピストン40はケーシング2の内面に沿って液密な状態を保ちながら下方へ押し込まれて移動する構成となっている。これにより、外管41に固定されているフィラー3もピストン40の下降とともに押圧されて、改良体Kの外径方向に向けて延出するようになっている。
また、図3(b)に示すように、本実施の形態による内側ロッド7は、下方に押し込まれたピストン40を上方に引き上げる機能を有している。つまり、内側ロッド7を上方に移動させることで、内管42がバネ部材43の付勢に抗して上方に移動し、外管41の凹部41cと内管42の係合部42cとの嵌合状態が解除され、蓋部材42bが外管41の上端に対して持ち上がり、外管41の上端部が開放した状態となる。これにより、ピストン40上に供給されていた高圧水Wを外管41内を通過させてケーシング2の先端側へ流出させて、前記ピストン40上の水圧を低下させ、さらに内側ロッド7を引き上げることでピストン40をフィラー3とともに矢印E2方向に引き上げる構成となっている。
押下手段43は、外管41と内管42とが液密に係止された状態でケーシング2内のピストン40の上方領域に供給口25から高圧水Wを供給し、高圧水Wの圧力をピストン40の上面に作用させることでピストン40をケーシング2の内面に沿って押し下げるものである。このような押下手段43の概略構成としては、高圧水Wを発生させる高圧水供給源46と、高圧水供給源46からケーシング2の内部のうちのピストン40の上側に高圧水Wを供給する高圧水供給管47と、を備えている。高圧水供給源46は、高圧水Wを圧送する公知のポンプ(コンプレッサー)からなる。高圧水供給管47は、公知の高圧水用のフレキシブルホースからなり、一端が高圧水供給源46に連結されて他端が供給口25に連結されている。
ワイヤードラム44は、ワイヤー45が巻回されたドラムであり、軸回転することでワイヤー45を繰り出したり巻き取ったりすることができるものであり、公知のワイヤードラムからなる。このワイヤードラム44から繰り出されたワイヤー45は、一旦は斜め上方に向かって延出し、貫入機10の直上に配設された滑車12に巻回された後に下向きに延在し、先端が内側ロッド7の上端に連結されている。この内側ロッド7は、複数の管体70を継手して形成された棒体であり、ケーシング2内に同軸上に延設されて下端部がピストン40の上端面に係合されている。また、内側ロッド7の上端部は、前記したシーリング蓋24を貫通してケーシング2の上方に突出されている。
フィラー3は、例えばばね鋼などの材料から長尺棒状の帯体であり、図4に示すようにコンベックスメジャーのように断面視湾曲した形状をなしており、湾曲している凹曲面30側に屈曲し易く、その反対側(凸曲面31側)で軸方向には曲げ難い形状となっている。そして、フィラー3の基端部32がピストン40に連結されていると共にピストン40から下方に延出されている。このフィラー3は、上記した押下手段43によってピストン40が押し下げられることで送出部29から送り出される。また、ピストン40が押し下げられてなく上方位置にあるときは、フィラー3は全長に亘ってケーシング2(ジョイント筒部27、ベンド筒部28及び送出部29も含む)内に収納されており、フィラー3の先端部33(図1に示す。)がベンド部28内においてベンド部28の内周面に沿って90度に湾曲されている。
地上検出手段5は、フィラー3の送り出しを地上において検出することができる検出手段である。具体的には、地上検出手段5の概略構成としては、ワイヤードラム44におけるワイヤー45の繰り出し量又は繰り出し速度を検出するワイヤー繰り出し検出センサー50と、高圧水Wの水圧を経時的に検出する水圧センサー51と、これらのセンサー50、51からの信号(データ)を収集・処理して各センサー50、51の検出値をモニタリングするモニター部52と、を備えている。
繰り出し量検出センサー50は、ワイヤードラム44から繰り出されるワイヤー45の繰り出し量又は繰り出し速度を検出するものであり、公知のセンサーが用いられる。繰り出し量検出センサー50による検出データは、モニター部52に送信されてモニター部52の画面に表示される。例えば図5に示すように、このモニター部52の画面には、「送り出し量」に対する「時間」のグラフが表示される。この表示における「送り出し量」は、繰り出されたワイヤー45の量(m)であり、送り出されたフィラー3の量(m)に相当する。また、「時間」は、ワイヤー45を所定量だけ繰り出すのに要した時間、つまりはフィラー3を所定量だけ送り出すのに要した時間であり、例えばフィラー3を5mm送り出すのにかかった時間(秒)である。
水圧センサー51は、高圧水供給管47の途中に取り付けられ、高圧水供給管47内の水圧を検出するセンサーであり、公知の水圧センサーが用いられる。水圧センサー51は、による検出データは、モニター部52に送信されてモニター部52の画面に表示される。例えば図6に示すように、このモニター部52の画面には、「送り出し量」に対する「送水圧」のグラフが表示される。この表示における「送り出し量」は、繰り出されたワイヤー45の量(m)であり、送り出されたフィラー3の量(m)に相当する。また、「送水圧」は、高圧水供給管47内の水圧(MPa)である。
次に、上記した構成からなる改良体測定装置1によって改良体Kの出来形を測定する方法について説明する。
まず、改良直後の未硬化の改良体Kのほぼ中心軸線O位置にケーシング2を挿入配置する。具体的に説明すると、まず、貫入機10にケーシング2を鉛直に取り付けると共に、図示せぬ改良掘削機によって掘削された掘削孔に前記ケーシング2を位置合わせする。そして、貫入機10を駆動させてケーシング2を掘削孔の中に挿入し、ケーシング2の下端部を改良体Kの中に挿入する。
次に、送り出し機構4を駆動させ、この送り出し機構4によってフィラー3を送出部29からケーシング2の外に送り出す。具体的に説明すると、高圧水供給源46から高圧水供給管47を介してケーシング2の内部に高圧水Wを供給する。これにより、高圧水Wの圧力によってピストン40が下方に押圧されてケーシング2に沿って下降し、ピストン40に固定されたフィラー3が送出部29からケーシング2の径方向外側に向かって送り出される。そして、フィラー3の先端部33を未硬化改良体Kと未改良地盤G1との境界面Fまで移動させる
また、上述したようにフィラー3の送り出しを行いながら地上検出手段5によってフィラー3の送り出し量をモニタリングする。これにより、フィラー3の先端が境界面Fに当接すると、地上検出手段5による経時的な検出値に特徴的な変化が表れる。すなわち、図1に示すように、フィラー3の先端が境界面Fに当接すると、図5に示すように、モニター部52の画面に表示された「送り出し量」に対する「時間」のグラフにおける「時間」が一時的に急上昇(図5の符号Fの部分)する。したがって、「送り出し量」に対する「時間」のグラフを注視して、前記した「時間」の急上昇を読み取ることで、フィラー3の先端が境界面Fに到達したことを検知すると共に、そのときの「送り出し量」の値から出来形を測定することが可能、すなわち、改良径や平面的な改良形状を求めることが可能である。また、改良体Kの中心軸線Oを中心としてケーシング2を回転させることで、放射方向に複数ヶ所の出来形を測定することが可能である。なお、図5において「時間」の急上昇の後の更なるフィラー3の送り出しによる「時間」の低下はフィラー3の座屈によるものと推定される。
また、上記地上検出手段5によって高圧水Wの水圧も同時にモニタリングする。この場合も、フィラー3の先端が境界面Fに当接すると、地上検出手段5による経時的な検出値に特徴的な変化が表れる。すなわち、図1に示すように、フィラー3の先端が境界面Fに当接すると、図6に示すように、モニター部52の画面に表示された「送り出し量」に対する「送水圧」のグラフにおける「送水圧」が一時的に急上昇(図6の符号Fの部分)する。したがって、「送り出し量」に対する「送水圧」のグラフを注視して、前記した「送水圧」の急上昇(変化)を読み取ることで、フィラー3の先端が境界面Fに到達したことを検知すると共に、そのときの「送り出し量」の値から出来形を測定することが可能、すなわち、改良径や平面的な改良形状を求めることが可能である。
上記した改良体測定装置1によれば、地上で検出を行うので、泥水の性状等の影響を受けにくく、改良体Kの出来形の測定精度の向上を図ることができる。
また、地上検出手段5が地上に設置されており、検出機器のケーブルをフィラー3まで延在させる必要がないので、施工性の向上を図ることができる。また、上記ケーブルや検出機器が泥水等の中に配置されてなく地上に配置されるので、ケーブルや検出機器の損傷や漏電などの不具合が生じにくく、さらに、メンテナンス作業も容易である。
また、地上検出手段5は、ワイヤー繰り出しセンサー50によってフィラー3の送り出し量を検出するので、公知のセンサーを用いて確実な検出を行うことができる。
さらに、水圧センサー51によって水圧も検出して圧力が急激に上昇するような水圧変化を把握することで、フィラー3の先端が境界面Fに到達したことを確実に検知することができ、送り出し量の検出精度を向上させることができる。
以上、本発明に係る改良体測定装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施形態では、「送り出し量」に対する「時間」を表示してモニタリングしているが、本発明は、「送り出し量」に対する「速度」(送り出し速度)を表示してもよい。
また、本実施形態では、計測体の繰り出し速度と送水圧の両方を経時的に検出し、それらをモニタリングして前記未硬化改良体と未改良地盤との境界面を検出しているが、これら繰り出し速度と送水圧の両方を検出する方法であることに限定されず、いずれか一方のみを検出するようにしてもよい。例えば、送水圧のみを経時的に検出して前記境界面を確認する改良体測定方法とすることができる。
また、上記した実施形態では、ワイヤードラム44においてワイヤー45の繰り出し量を検出し、それによりフィラー3の送り出し量を検出しているが、本発明は、他の手段でフィラー3の送り出し量を検出することも可能である。例えば、ケーシング2の上端部に内側ロッド7の変位量を検出するセンサーを設置し、内側ロッド7の変位量に基づいてフィラー3の送り出し量を検出することも可能である。
水圧センサー51によって高圧水供給管47内の高圧水Wの水圧を注視しているが、高圧水Wの水圧検出位置は適宜変更可能であり、ケーシング2内で高圧水Wの水圧を検出してもよい。また、水圧センサー51を省略することも可能であり、水圧センサー51に代えて、或いは、水圧センサー51と合わせて他のセンサーを設置することも可能である。
また、上記した実施の形態では、フィラー3の形状が断面視湾曲状になっているが、本発明は、フィラー3の形状は適宜変更可能であり、また、その構造並びにその幅寸法および厚さ寸法も任意に設定することができる。例えば、部分的に二枚のフィラーを重ねたり、部分的に板状材などの補強部材を一体に貼り付けたりした積層構造であってもかまわない。
さらにまた、本発明は、ケーシング2の形状や管径寸法も変更可能であり、また、送り出し機構4の構成(ピストン40)、ピストン40の構成(外管41、内管42)や形状、大きさ、ケーシング2におけるピストン40の位置などの構成は、本実施の形態に限定されることはなく、任意に設定することができる。
また、本発明は、改良掘削機の掘削ロッド内にケーシング2を仕込んだ構成とすることも可能である。これにより、改良掘削機による改良作業を行いつつ、上述した改良体測定装置1による測定を行うことができるので、改良体Kの形状を確認しつつ改良作業を行うことができ、所望形状の改良体Kを効率良く形成することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施の形態を適宜組み合わせてもよい。
1 改良体測定装置
2 ケーシング
3 フィラー(計測体)
4 送り出し機構
5 地上検出手段
29a 送出口
40 ピストン
43 押下手段
44 ワイヤードラム
45 ワイヤー
46 高圧水供給源
47 高圧水供給管
50 ワイヤー繰り出し検出センサー
51 水圧センサー
G1 未改良地盤
K 改良体
N 硬化材
F 境界面

Claims (2)

  1. 地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置であって、
    未硬化改良体の中に略鉛直に配置することが可能なケーシングと、
    該ケーシング内に収納された屈曲可能な長尺棒状の計測体と、
    該計測体を、前記ケーシングの下部に位置する送出口から該ケーシングの外に送り出すと共に、送り出された計測体の先端を、前記未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる送り出し機構と、
    該送り出し機構による前記計測体の送り出し量を地上で経時的に検出する地上検出手段と、
    を備え
    前記送り出し機構が、前記ケーシング内に嵌装されていると共に該ケーシングの軸方向に沿って摺動可能なピストンと、該ピストンに対して上方から加圧して該ピストンを押し下げる押下手段と、地上に配置されたワイヤードラムと、該ワイヤードラムから延出されて該ピストンに連結されたワイヤーと、を備え、
    前記計測体が、前記ピストンに連結されていると共に前記ピストンから下方に延出されており、前記押下手段によって前記ピストンが押し下げられることで前記計測体が送り出され、
    前記地上検出手段が、前記ワイヤードラムにおける前記ワイヤーの繰り出し量又は繰り出し速度を検出するワイヤー繰り出し検出センサーを備え、該ワイヤー繰り出し検出センサーで検出された検出値から前記計測体の送り出し量が検出されることを特徴とする改良体測定装置。
  2. 請求項に記載の改良体測定装置において、
    前記押下手段が、高圧水を発生させる高圧水供給源と、該高圧水供給源から前記ケーシングの内部のうちの前記ピストンの上側に前記高圧水を供給する高圧水供給管と、を備え、該高圧水の圧力を前記ピストンに作用させることで前記ピストンを押し下げるものであり、
    前記地上検出手段が、前記高圧水の水圧を経時的に検出する水圧センサーを備えることを特徴とする改良体測定装置。
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