JP5994544B2 - 光学シート、表示装置および光学シートの製造方法 - Google Patents

光学シート、表示装置および光学シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置、並びに、この表示装置に用いられ光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートおよび光学シートの製造方法に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、裸眼で観察され得る立体画像を表示する表示装置の開発が行われている。このような表示装置では、表示面上に形成される平面画像の表示と、奥行き感を有し表示面からずれた位置にも視認される立体画像の表示と、を切り換えることができるようになっている。
特許文献1に開示された表示装置では、立体画像が一方の直線偏光成分により形成され、平面画像が他方の直線偏光成分で形成される。表示装置は、立体画像をなす一方の直線偏光成分の光に対してのみレンズ機能を発揮する複屈折レンズを有している。左目用の画像を形成する画素から射出された一方の直線偏光成分の光は、複屈折レンズで集光され、観察者の左目の位置に集められ、同様に、右目用の画像を形成する画素から射出された一方の直線偏光成分の光は、複屈折レンズで集光され、観察者の右目の位置に集められる。
この結果、観察者は、左目で左目用の画像を観察すると同時に右目で右目用の画像を観察し、これにより、立体画像を視認することができる。
複屈折レンズは、互いに隣接して配置された光学異方性層および光学等方性層を有している。そして、光学異方性層と光学等方性層との屈折率は、他方の直線偏光成分の振動方向において同一となっており、一方の直線偏光成分の振動方向において異なっている。この結果、光学異方性層と光学等方性層との界面において、一方の偏光成分の光のみが進行方向を変化させる。
特表2004−538529号公報
ところで、液晶パネルの画素と複屈折レンズとのアライメントを取る目的で、上述した複屈折レンズは、液晶パネル側に隣接する部材に接着層などで固定する必要がある。この接着層での光の吸収と迷光を少なくするために、接着層を可能な限り薄くして、複屈折レンズと隣接する部材との距離を近くすることが好ましい。しかしながら、接着層が薄い場合、複屈折レンズと接着層との界面、及び、接着層と隣接する部材との界面での反射に起因した干渉縞が発生して、観察される画像の画質が著しく低下してしまう恐れがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートを用いた場合に画像の画質の低下を防止することを目的とする。
本発明による第1の光学シートは、
平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置に用いられ、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートであって、
光学異方性の第1層と、
前記第1層に積層され、一方の偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面を前記第1層との間に形成する第2層と、を備え、
前記光学界面は、一方向に配列された複数の単位光学界面を有し、各単位光学界面は、前記一方向と非平行な方向に延び、
前記第1層の前記光学界面の反対側の面に凹凸が設けられ、前記凹凸の前記一方向の算術平均粗さをRaxとして、前記凹凸の各単位光学界面が延びる方向の算術平均粗さをRayとした時に、Rax>Rayである。
本発明による第1の光学シートにおいて、Rayは、0.1μm以上であってもよい。
本発明による第1の光学シートにおいて、Raxは、1μm以下であってもよい。
本発明による第2の光学シートは、
平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置に用いられ、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートであって、
光学異方性の第1層と、
前記第1層に積層され、一方の偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面を前記第1層との間に形成する第2層と、を備え、
前記光学界面は、一方向に配列された複数の単位光学界面を有し、各単位光学界面は、前記一方向と非平行な方向に延び、
前記第1層の前記光学界面の反対側の面に凹凸が設けられ、前記凹凸の前記一方向の平均間隔をSmxとして、前記凹凸の各単位光学界面が延びる方向の平均間隔をSmyとした時に、Smy>Smxである。
本発明による第2の光学シートにおいて、Smxは、可視光の最大波長以上であってもよい。
本発明による第2の光学シートにおいて、Smyは、200μm以下であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記第1層は、熱可塑性樹脂を含んでもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記第1層をなす材料のガラス転移温度は、100℃以上であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレンナフタレート樹脂であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記第1層の面内の複屈折率Δnが0.13以上であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、光学シートへの法線方向に進む他方の偏光成分の光が、光学シートを透過した後に、光学シートへの前記法線方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むようにしてもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、150℃で30分加熱しJISC2151の規定にしたがって測定された前記光学シートの寸法安定性が2%以下であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記第2層は光学等方性であってもよい。
本発明による第1又は第2の光学シートにおいて、前記第1層の電気双極子モーメントの大きさは、前記第2層の電気双極子モーメントの大きさよりも大きくてもよい。
本発明による表示装置は、
平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置であって、
上述した本発明による第1又は第2の光学シートと、
前記光学シートに対向して配置された画像表示ユニットであって、前記立体画像を表示するための一方の偏光成分の光と、前記平面画像を表示するための他方の偏光成分の光とを射出し得る画像表示ユニットと、
前記光学シートと前記画像表示ユニットとを接着する接着層と、を備える。
本発明による表示装置において、前記接着層の厚さは、0.1μm以上5μm以下であってもよい。
上述した本発明による第1又は第2の光学シートの製造方法であって、
熱可塑性樹脂を成形してなる樹脂フィルムを延伸することによって、光学異方性の第1層を作製する工程と、
前記第1層上に第2層を作製または積層する工程と、を含む、光学シートの製造方法。
本発明によれば、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートを用いた場合に画像の画質の低下を防止することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、表示装置を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1の表示装置で立体画像を表示する際の画像をなす光の光路を説明するための図であって、図1の表示装置の縦断面図である。 図3は、図1の表示装置で平面画像を表示する際の画像をなす光の光路を説明するための図であって、図1の表示装置の縦断面図である。 図4は、光学シートの第1層を示す拡大平面図である。 図5は、図1の表示装置に組み込まれた光学シートの第1層および第2層の屈折率楕円体を示す斜視図である。 図6は、第1層および第2層の面内における屈折率分布の一変形例を示す図である。 図7は、第1層および第2層の面内における屈折率分布の他の変形例を示す図である。 図8は、第1層および第2層の面内における屈折率分布のさらに他の変形例を示す図である。 図9は、第1層および第2層の面内における屈折率分布のさらに他の変形例を示す図である。 図10は、光学シートの製造方法の一例を説明するための図である。 図11は、光学シートの製造方法の他の例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図5は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち、図1は、表示装置を示す斜視図である。図2および図3は、それぞれ、立体画像または平面画像を表示する際の表示装置の作用を説明するための図である。図4は、光学シートの第1層を示す拡大平面図である。図5は、光学シートの第1層および第2層の屈折率楕円体を示す斜視図である。
本実施の形態における表示装置10は、平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示することができる。図1に示すように、表示装置10は、画像表示ユニット15と、画像表示ユニット15に対向して配置された光学シート40と、光学シート40と画像表示ユニット15とを接着する接着層60と、を有している。なお、図1は、理解を容易にするため、画像表示ユニット15、光学シート40、及び、接着層60が分解された状態を示している。画像表示ユニット15は、立体画像を表示するための一方の直線偏光成分の光と、平面画像を表示するための他方の直線偏光成分の光と、を射出するように構成されている。光学シート40は、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御するようになっている。より具体的には、光学シート40は、立体画像を表示するための一方の直線偏光成分の光の進行方向を制御し、一方の直線偏光成分の振動方向と直交する方向に振動する他方の直線偏光成分の光の進行方向を維持する。接着層60は、画像表示ユニット15の画素と光学シート40とのアライメントを取るために、画像表示ユニット15に光学シート40を固定する。接着層60は、接着剤を用いて形成することができる。接着層60での光の吸収と迷光を少なくするために、接着層60の厚さは、0.1μm以上5μm以下であってもよく、より好ましくは0.1μm以上1μm以下であってもよい。
ここで、平面画像とは、表示面10a上に二次元的に観察される画像であり、一方、立体画像とは、表示面10aとは異なる位置にも観察される奥行きを持った画像である。そして、ここで説明する表示装置10では、両眼視差と運動視差とを利用して立体画像を表示することができるようになっている。図2に示すように、立体画像を表示する場合、画像表示ユニット15の画像形成装置20の各画素21が、観察者の左目または右目が位置するようになると想定された複数の位置に割り振られる。同一の位置に割り振られた複数の画素21が、当該割り振られた位置で観察されるべき画像を形成する。一方、光学シート40は、各画素21から射出される光が、観察者の左目または右目が位置するようになると想定された複数の位置のうちの当該画素21が割り振られた位置に向かうよう、光路を制御する。この結果、観察者の右目および左目には異なる画像が観察され、観察者は画像を立体的に認識する。また、観察方向を変化させると、観察位置に応じた立体画像を観察することができる。
以下、各構成要素についてさらに詳述する。なお、以下の説明においては、立体画像を形成する一方の直線偏光成分を、光学シート40のシート面と平行なx軸方向(図1参照)に振動する第1偏光成分とする。平面画像を形成する他方の直線偏光成分を、x軸方向と直交し且つ光学シート40のシート面と平行なy軸方向(図1参照)に振動する第2偏光成分とする。
なお、本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「フィルム」はシートや板と呼ばれ得るような部材も含む概念であり、したがって、「光学シート」は、「光学フィルム」や「光学板」と呼ばれる部材と呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「シート面(フィルム面、板面、パネル面)」とは、対象となるシート状(フィルム状、板状、パネル状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(フィルム状部材、板状部材、パネル状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。本実施の形態においては、画像形成装置20の画像形成面20a、液晶表示パネル25のパネル面、偏光制御装置30のパネル面、光学シート40のシート面、および、表示装置10の表示面10aは平行となっている。また、正面方向とは、光学シート40のシート面への法線方向のことを指す。
さらに、本件明細書において用いる形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」等の用語は、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差範囲を含めて解釈することとする。
まず、画像表示ユニット15は、画像形成装置20と、画像形成装置20からの光を透過させる偏光制御装置30と、を有している。偏光制御装置30は、画像形成装置20と光学シート40との間に配置されている。画像形成装置20は、画像形成面20aと平行な面内に配列された多数の画素21を含んでいる。図示された例では、多数の画素21は、ストライプ配列されている。以下では、画像形成装置20が、第1偏光成分の光によって画像を形成する例について説明する。この例では、偏光制御装置30は、画像形成装置20から投射された光の偏光状態を、立体画像を表示する場合に第1偏光成分に維持し、平面画像を表示する場合に第2偏光状態に変換する。ただし、この例に限られず、画像形成装置20が第2偏光成分の光を射出し、偏光制御装置30が、立体画像を表示する場合に画像形成装置20から投射された光の偏光状態を第1偏光成分に変換し且つ平面画像を表示する場合に第2偏光状態に維持するようにしてもよい。
図示された例において、画像形成装置20は、液晶表示装置として形成されている。すなわち、画像形成装置20は、液晶表示パネル25と、液晶表示パネル25の背面に配置されたバックライト24と、を有している。バックライト24は、エッジライト型や直下型等の既知の構成を採用して形成され得る。
一方、液晶表示パネル25は、一対の偏光板26,28と、一対の偏光板26,28間に配置された液晶セル27と、を有している。偏光板26,28は、入射した光を直交する二つの偏光成分に分解し、一方の方向の偏光成分を透過させ、前記一方の方向に直交する他方の方向の偏光成分を吸収する機能を有した偏光子を有している。ここで説明する一具体例では、バックライト24側に配置された下偏光板26は、第2偏光成分の光を透過させ、偏光制御装置30側に配置された上偏光板28は、第1偏光成分の光を透過させる。
液晶セル27は、一対の支持板と、一対の支持板間に配置された液晶分子(液晶材料)と、を有している。液晶セル27は、一つの画素を形成する領域毎に、電界印加がなされ得るようになっている。そして、電界印加された液晶セル27の液晶の配向は変化するようになる。下偏光板26を透過した第2偏光成分の光は、一例として、電界印加されていない液晶セル27を通過する際にその振動方向を90°回転させ、電界印加されている液晶セル27を通過する際にその偏光状態を維持する。このため、液晶セル27への電界印加の有無によって、下偏光板26を透過した第2偏光成分の光が、下偏光板26の出光側に配置された上偏光板28をさらに透過するか、あるいは、上偏光板28で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。このようにして、上偏光板28を選択的に透過した各画素21からの第1偏光成分の光によって画像が形成される。
次に、偏光制御装置30について説明する。偏光制御装置30は、基本構成として、第1電極34および第2電極36と、第1電極34および第2電極36間に配置された媒質層35と、を有している。媒質層35は、一対の電極34,36間において電圧を印加されることにより、屈折率の異方性を生じさせる。図示された例では、第1電極34、液晶層35および第2電極36は、第1支持フィルム33および第2支持フィルム37の間に配置されている。第1電極34、媒質層35および第2電極36は、一対の支持フィルム33,37によって支持および保護されている。以下では、媒質層が、液晶層35として構成された例について説明する。
一対の電極34,36および液晶層35は、画像形成装置20の画像形成面20aの全領域に対面する広さを有している。図2および図3に示すように、液晶層35は、液晶分子31を含んだ層として構成されている。一対の電極34,36は、図示しない電圧印加手段に電気的に接続されている。なお、一対の電極34,36は、スペーサー(図示せず)等によって、所定の間隔に保たれている。
液晶層35に含まれる液晶分子31が、典型例としてTN型の液晶分子である場合、一対の電極34,36間に電圧を印加すると、図2に示すように、液晶分子31は配向される。この場合、画像形成装置20からの光の偏光状態は、第1偏光成分のままに維持される。一方、一対の電極34,36間に電圧が印加されていない場合、図3に示すように、液晶分子31はツイスト状に90°旋回する。この場合、画像形成装置20からの光の偏光状態は、振動方向がx軸方向からy軸方向に変換される、すなわち、第1偏光成分から第2偏光成分に変換される。
ただし、以上における画像表示ユニット15、画像形成装置20および偏光制御装置30の説明は、一具体例に過ぎず、既知の手段を用いることができる。
次に、光学シート40について説明する。図1に示すように、光学シート40は、第1層51と、第1層51に隣接して設けられた第2層52と、を有している。また、図示された例では、光学シート40は、第2層52上に設けられたフィルム層43を、さらに有している。
フィルム層43は、単一の層、または、複数の積層された層として形成される。フィルム層43は、特定の機能を発揮することを期待された層であって、表示装置10の最出光側面、すなわち表示装置10の表示面10aを形成している。フィルム層43は、一例として、反射防止機能を有した反射防止層(AR層)、防眩機能を有した防眩層(AG層)、耐擦傷性を有したハードコート層(HC層)、帯電防止機能を有した帯電防止層(AS層)等の一以上を含むように構成され得る。
第1層51と第2層52との間の境界面は、凹凸面として形成されている。この境界面は、少なくとも第1偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面55をなしている。図示された例では、第1層51と第2層52との境界をなす光学界面55は、複数の単位光学界面55aを含んだ面として構成されている。図1に示すように、単位光学界面55aは、ある配列方向に沿って配列されている。各単位光学界面55aは、当該配列方向と非平行な方向に延びている。とりわけ図示された例では、単位光学界面55aはx軸方向に隙間無く配列され、各単位光学界面55aはy軸方向に直線状に延びている。一つの単位光学界面55aは、y軸方向に沿った各位置で同一の形状を有している。また、複数の単位光学界面55aは、互いに同一に構成されている。
この単位光学界面55aは、上述したように、各画素21から射出される光が予め定められた位置に向かうよう、適宜設計される。図示された例では、正面方向および単位光学界面55aの配列方向の両方に平行な断面において、単位光学界面55aは凸レンズ状の輪郭を有し、各画素21からの発散光束LF1(図2)を予め設定された位置に集光させる。複数の単位光学界面55aの集合体としての光学界面55は、レンチキュラーレンズを形成している。
また、図1,4に示すように、第1層51の光学界面55の反対側の面51a、即ち接着層60を介して偏光制御装置30の第2支持フィルム37に接着される面51aに、柚子肌状の微小な凹凸が設けられている。図4は、面51aを拡大して凹凸を概略的に示している。この凹凸により、後述するように、光学シート40と偏光制御装置30との間で生じる光の反射に起因する干渉縞の発生を防止できる。
図4に示すように、面51aの凹凸のx軸方向の算術平均粗さをRaxとして、凹凸のy軸方向の算術平均粗さをRayとした時に、Rax>Rayである。ここで、算術平均粗さ(Ra)は、JIS B0601−1994に規定されているものである。干渉縞の発生を防止する観点から、Rayは0.1μm以上であることが好ましい。また、画像への影響を抑える観点から、Raxは1μm以下であることが好ましい。
また、面51aの凹凸のx軸方向の平均間隔をSmxとして、凹凸のy軸方向の平均間隔をSmyとした時に、Smy>Smxである。ここで、凹凸の平均間隔(Sm)は、JIS B0601−1994に規定されているものである。干渉縞の発生を防止する観点から、Smxは可視光の最大波長以上であることが好ましい。また、画像への影響を抑える観点から、Smyは、200μm以下であることが好ましい。
面51aの凹凸は、Rax>Rayの関係と、Smy>Smxの関係の何れか一方を満たしていてもよい。
ただし、図示された単位光学界面55aおよび光学界面55は、単なる例示に過ぎず、種々の変更が可能である。例えば、単位光学界面55aの断面輪郭を適宜変更することが可能である。また、複数の単位光学界面55aが互いに異なる形状を有するようにしてもよい。一例として、光学界面55が、フレネルレンズを構成するようにしてもよい。さらに、単位光学界面55aが一次元配列された細長状の要素からなる例を示したがこれに限られず、単位光学界面55aが二次元配列されるようにしてもよい。
次に、第1層51および第2層52の屈折率について説明する。第1層51は、光学異方性であり、少なくとも面内における複屈折性を有している。すなわち、第1層51のx軸方向での屈折率n1xは、第1層51のy軸方向での屈折率n1yとは異なる値となっている。加えて、ここで説明する光学シート40では、第1層51のx軸方向での屈折率n1x、第2層52のx軸方向での屈折率n2x、第1層51のy軸方向での屈折率n1y、および、第2層52のy軸方向での屈折率n2yが、次の関係を満たす。
|n1x−n2x|≠|n1y−n2y
これにより、光学シート40は、x軸方向に振動する第1偏光成分の光とy軸方向に振動する第2偏光成分の光とに対して、異なる光学機能を発揮するようになる。より具体的に説明すると、互いに同一方向に進む第1偏光成分の光および第2偏光成分の光は、光学シート40の光学界面55を通過すると、異なる方向へ進むようになる。
とりわけここで説明する例においては、次の関係が満たされるようになっている。
|n1x−n2x|>|n1y−n2y|=0
この場合、光学シート40の光学界面55は、y軸方向に振動する第2偏光成分の光に対して、もはや屈折率差を有した光学的な界面をなさない。したがって、第1偏光成分の光は、光学シート40の光学界面55から光学機能(例えば、レンズ機能)を及ぼされるが、第2偏光成分の光は、光学シート40の光学界面55を通過する際に、その進行方向を変化させることはない。なお本明細書において、屈折率の値は、小数第3位を四捨五入して小数第2位までの数値として取り扱うこととする。
ただし、平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置への適用においては、|n1y−n2y|=0とすることは実用上における必須の条件ではなく、|n1x−n2x|>|n1y−n2y|且つ|n1y−n2y|≦0.02が満たされれば十分である。この場合、第2偏光成分の光が、ゴーストやクロストークといった不具合が生じる程度に、光学シート40の光学界面55にてその進行方向を変化させることはない。
また、平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置への適用においては、第2偏光成分の光に及ぼされる光学作用の程度は、|n1y−n2y|の大きさのみだけでなく、後に詳述する光学シート40の光学界面55の形状等のその他の構成からも影響を受ける。このような観点から、光学シート40のシート面へ直交する方向(すなわち、正面方向)へ進むy軸方向に振動する偏光成分(第2偏光成分)の光が、光学シート40を透過した後に、正面方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むように、光学シート40が構成されていてもよい。この場合、不具合、例えば平面画像を表示した際におけるゴーストの発生等による画質劣化、を及ぼし得るような光学作用が、光学シート40を透過する第2偏光成分の光に及ぼされることを効果的に防止することができる。
図5は、第1層51および第2層52の各方向での屈折率分布を示す屈折率楕円体の一例が示されている。この例では、
(n1x−n2x)>|n1y−n2y|=0
なる関係が満たされている。第1層51のx軸方向での屈折率n1xは、第1層51のy軸方向での屈折率n1yよりも大きな値となっている。また、図3に示された例において、第2層52は、光学等方性の層として形成されている。すなわち、第2層52のx軸方向での屈折率n2xは、第2層52のy軸方向での屈折率n2yと等しい。したがって、第1層51のx軸方向での屈折率n1xは、第2層51のx軸方向での屈折率n2xよりも大きな値となっている。この結果、図1に示された光学界面55は、凸レンズと同様のレンズ機能を発揮することができる。
また、図1に示された例では、第1層51の面内において屈折率が最大となる遅相軸方向が、x軸方向と一致しており、第1層51の面内において屈折率が最小となる進相軸方向が、y軸方向と一致している。且つ、第1層51の面内におけるy軸方向(進相軸方向)の屈折率n2xと第2層52の面内におけるy軸方向の屈折率n2yとを一致させるよう構成される。したがって、y軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差を0にしながら、x軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差を大きく設定することができる。なお、家庭用の表示装置への適用においては、容易に製造可能な形状で光学界面55を作製することを条件とすると、第1層51の複屈折率Δn(=n1x−n1y)が0.13以上であることが好ましい。一方、後述するように延伸によって第1層51の光学異方性を付与する場合には、延伸工程での面内均一性等を考慮して、第1層51の複屈折率Δnを0.22以下とすることが好ましい。
なお、第1層51および第2層52の屈折率は、王子計測機器製「KOBRA−WR」、日本分光(株)製「エリプソメーター M150」、或いは、アッベ屈折率計(アタゴ社製 NAR−4T)を用いて測定された値とすることができる。
このような光学シート40は、次のようにして製造され得る。まず、図10に示すように、熱可塑性樹脂を用いて樹脂フィルム71を作製する。その後、樹脂フィルム71を延伸して、延伸された樹脂フィルム71からなる第1層51を作製する。その後、第1層51上に第2層52を形成することにより、光学シート40が得られる。
樹脂フィルム71は、熱可塑性樹脂を主成分として含む樹脂材料、あるいは、熱可塑性樹脂そのものを成形加工することにより、作製され得る。成形加工としては、射出成形や溶融押し出し成形を採用することができる。これらの成形加工によれば、光学界面55を形成する凹凸を有した樹脂フィルム71を作製することができる。
なお、樹脂フィルム71の成形には、型面が金型あるいは樹脂で形成された型を用いることができる。特に樹脂で形成された型を用いた場合、金属製の型面を用いた場合と比較して、加熱した熱可塑性樹脂を塗布する際、熱可塑性樹脂から型面への急速な吸熱を抑制することができる。これにより、加熱した熱可塑性樹脂が型面上を十分に延び広がり、賦型率を向上させることができる。また、作製された樹脂フィルム71の型面からの離型性が良いため、離型時における欠損等を防止することができる。型面が樹脂で形成された型としては、長尺のフィルム状の型を用いることができる。
樹脂フィルム71の延伸は、樹脂フィルム71に光学異方性を付与するための加工であり、したがって、一軸延伸であることが好ましい。図10に示すように、光学界面55の単位光学界面55aをなすようになる樹脂フィルム71の凸部の配列方向と垂直な方向(y軸方向)に、樹脂フィルム71を延伸することになる。
樹脂フィルム71の延伸は、樹脂フィルム71をなす熱可塑性樹脂のガラス転移温度以上に当該樹脂フィルム71を加熱した状態で、実施される。樹脂フィルム71が溶融押し出し成形により作製される場合、押し出し直後の高温の樹脂フィルム71を延伸すればよい。すなわち、延伸のための樹脂フィルム71の加熱処理を別途に設ける必要がない。なお、図10に示すように、樹脂フィルム71は、延伸によって形状を変化させて、第1層51を形成するようになる。したがって、上述した樹脂フィルム71の成形工程では、延伸による変形を見込んだ形状で、樹脂フィルム71を作製することになる。
ところで、図1,4を参照して前述したように、光学シート40では、第1層51の光学界面55の反対側の面51aに微小な凹凸が形成されている。本件発明者らが鋭意研究を重ねたところ、上述のように樹脂フィルム71をy軸方向に延伸することにより、熱収縮によって、Rax>RayとSmy>Smxの少なくとも何れかの関係を満たす微小な凹凸を面51aに形成できることが確認された。
このような方法によれば、樹脂フィルム71の成形を安価に実施しながら、後述するように干渉縞の不可視化に有効である凹凸を極めて容易に光学シート40へ付与することが可能となる。
次に、作製された第1層51上に樹脂を塗布し、第1層51上で当該樹脂を硬化させることにより、第1層51上に第2層52を形成する。第1層51上に形成された第2層52は、第1層51に対面する面として、第1層51の凹凸に対応した凹凸、言い換えると、第1層51の凹凸と相補的な凹凸を有するようになる。また別の方法として、第1層51上に、別途に成形された第2層52を積層するようにしてもよい。第2層52をなすようになる樹脂は、複屈折性の無い、即ち屈折率等方性(n2x=n2y)の熱可塑性樹脂でもよいし、熱硬化性樹脂でもよいし、電離放射線硬化型樹脂でもよい。以上のようにして、光学シート40が得られる。第2層を構成するこれら複屈折性の無い熱可塑性樹脂等の樹脂は、通常は、未延伸状態で固化されてなる。
また、別の方法として、図11に示された製造方法によっても、光学シート40を作製することができる。
図11に示された製造方法では、まず、上述した凹凸を有する樹脂フィルム71(図10参照)と、この樹脂フィルム71の凹凸に対応した凹凸、言い換えると、樹脂フィルム71の凹凸と相補的な凹凸を有する第2樹脂フィルム72と、を準備する。次に互いの凹凸が噛み合うようにして、樹脂フィルム71および第2樹脂フィルム72を、例えば接着剤又は粘着剤等を介して、積層する。その後、積層された樹脂フィルム71および第2樹脂フィルム72を延伸することにより、樹脂フィルム71からなる第1層51と第2樹脂フィルム72からなる第2層52とを有する光学シート40が得られる。
図11に示された製造方法においても、樹脂フィルム71および第2樹脂フィルム72は、図10に示された上述の製造方法と同様にして、熱可塑性樹脂を用いた成形により、作製され得る。また、図11に示された製造方法においても、樹脂フィルム71の延伸により、樹脂フィルム71に面内に複屈折性を付与すると共に、第1層51の面51aに微小な凹凸を形成する。なお、第2樹脂フィルム72も樹脂フィルム71とともに延伸されることになるが、第2樹脂フィルム72に対しては積極的に光学異方性を付与する必要はない。したがって、第2樹脂フィルム72に面内の複屈折性が生じることを防止するため、第2樹脂フィルム72を構成する分子の電気双極子モーメントの大きさは小さい方が好ましい。とりわけ、第2樹脂フィルム72を構成する分子の電気双極子モーメントの大きさが、少なくとも樹脂フィルム71を構成する分子の電気双極子モーメントの大きさよりも小さくなっていることが好ましい。なお、電気双極子モーメントの測定は、まず、横河・ヒューレットパッカード社製のプレシジョンLCRメーターHP4284AのテストフィクスチャーHP16451B電極を用いて誘電率を測定し、次に、測定された誘電率を用いて電気双極子モーメントを特定することにより、行われ得る。
樹脂フィルム71及び第2樹脂フィルム72について、構成分子の電気双極子モーメントの大きさを斯くの如く選定することにより、樹脂フィルム71及び第2樹脂フィルム72に等量の延伸がかかり、等量の分子配向が生じたとしても、各フィルムに発現する複屈折率(屈折率異方性)の程度は構成分子の電気双極子モーメントの大きさに依存する為、
樹脂フィルム71の複屈折率Δn1>第2樹脂フィルム72の複屈折率Δn2或いは両フィルムのx及びy軸方向の各屈折率で表記すると、
1x−n1y>n2x−n2y(理想的には→0)とすることが出來る。
以上のようにして、熱可塑性樹脂を含む光学異方性の第1層51と、第1層51に積層され第1偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面55を第1層51との間に形成する第2層52と、を有する光学シート40を作製することができる。
なお、第1層51に含まれる熱可塑性樹脂として、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンポリマー樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。このうち、ポリエステル樹脂は、コスト及び機械的強度の面において有利である。具体的なポリエステル樹脂としては、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを例示することができる。また、第1層50をなすポリエステル樹脂は、これらの上記ポリエステル樹脂の共重合体であってもよく、上記ポリエステルを主体(例えば80モル%以上の成分)とし、少割合(例えば20モル%以下)の他の種類の樹脂とブレンドしたものであってもよい。ポリエステル樹脂として、ポリエチレンナフタレートは、大きな複屈折率を確保し得る点において好ましい。また、ポリエステル樹脂として、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートが力学的物性や光学物性等のバランスが良いので好ましい。なお、光学シート40の安定性の観点から、第1層51をなす材料のガラス転移温度は100℃以上であることが好ましい。
このような光学シート40を含んだ表示装置10では、次のようにして、平面画像および裸眼で観察され得る立体画像を表示することができる。まず、図3を主に参照しながら、平面画像を表示する場合について説明する。
バックライト24が、液晶表示パネル25を背面側から面状に照明する。液晶表示パネル25は、バックライト24からの光を画素21毎に選択的に透過させる。このようにして形成された平面画像光L31〜L36は、画像形成装置20の画像形成面20aから射出した状態において、画像形成装置20の下偏光板28を透過し得る第1偏光成分となっている。その後、平面画像光L31〜L36は、偏光制御装置30へと入射する。平面画像を表示する場合、偏光制御装置30の一対の電極34,36間には、電圧が印加されていない。このため、図3に示すように、液晶分子31は、90°旋回した状態となる。この結果、偏光制御装置30を透過する平面画像光L31〜L36は、その偏光状態を変換させる。この結果、平面画像光L31〜L36は、画像表示ユニット15から射出した状態において、第2偏光成分となっている。
画像表示ユニット15から射出した平面画像光L31〜L36は、光学シート40へ入射する。光学シート40は、凹凸面として形成された光学界面55を有している。この光学界面55は、光学異方性の第1層51と、第2層52との境界面として構成されている。ただし、平面画像光L31〜L36をなす第2偏光成分の振動方向であるy軸方向における第1層51の屈折率n1yと、y軸方向における第2層52の屈折率n2yとは同一に設定されている。したがって、平面画像光L31〜L36は、光学シート40の光学界面55で進行方向を曲げられることなく進む。このようにして、平面画像をなす光L31〜L36が、表示装置10の表示面10aから出射する。この結果、観察者は、平面画像を観察することが可能となる。
なお、液晶表示パネル25を照明するバックライト24からの光は、正面方向に光軸を有するとともに(つまり正面方向に明るさのピークを有するとともに)、正面方向を中心とした或る程度の角度域内の方向に進む。したがって、各画素21を通過した光は、発散光として、或る程度の角度範囲に向けて、表示装置10の表示面10aから出射する。この結果、図3に示すように、観察者は、表示面10aに形成される同一の平面画像を或る程度の角度範囲から観察することができる。
次に、裸眼で立体的に観察される立体画像を表示する場合について説明する。立体画像を表示する場合にも、平面画像を表示する場合と同様にして、画像形成装置20から立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6が射出する。この立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6は、次に、偏光制御装置30へと入射する。ただし、立体画像を表示する場合には、画像表示ユニット15の画像形成装置20の各画素21が、観察者の左目または右目が位置するようになると想定された複数の位置のうちのいずれかの位置に割り振られる。そして、画像表示ユニット15は、同一の位置に割り振れた複数の画素21からの光によって、割り振られた位置から観察され得る一つの画像が形成されるよう、画素21毎の光の透過および遮断を制御する。
図2に示すように、立体画像を表示する場合、偏光制御装置30の一対の電極34,36間には、電圧が印加される。このため、立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6は、偏光状態を第1状態に維持しながら、偏光制御装置30を透過する。
画像表示ユニット15から射出した立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6は、光学シート40へ入射する。そして、立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6をなす第1偏光成分の振動方向であるx軸方向における第1層51の屈折率n1xは、x軸方向における第2層52の屈折率n2xよりも大きい値となっている。これにより、光学シート40の光学界面55は、各画素21からの立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6の進行方向を制御する。
上述したように各画素21からの光は、発散光束をなして、光学シート40へ入射する。光学界面55の単位光学界面55aは、レンズ機能を発揮し、各画素21からの光を当該レンズ機能における焦点となる位置に収束させる。具体的には、単位光学界面55aは、対面する位置にある画素21からの発散光束(例えば図2の光束LF1)を、当該画素21が割り振られた位置、すなわち、観察者の左目または右目が位置するようになると想定されたいずれかの位置へ向けて収束させる。このようにして各画素21からの立体画像光Ll1〜Ll6,Lr1〜Lr6は、それぞれ、予定された位置へ進む。
観察者が予め想定された位置から表示装置10を観察すると、観察者の右目によって、当該右目の位置から視認されるべき画像が観察され、観察者の左目によって、当該左目の位置から視認されるべき画像が観察され得る。この結果、観察者は、両眼視差により、裸眼で立体的な画像を視認することができる。また、図2に示すように、観察者が予め想定された別の位置から表示装置10を観察すると、当該位置から観察されるべき画像を、裸眼で立体的に視認することができる。すなわち、観察方向を変化させると、観察者は、当該観察方向に応じて観察されるべき異なる画像を裸眼で観察することができる。すなわち、観察者は、運動視差によって、より立体感を持って画像を視認することができる。
ここで、比較例として、第1層51の面51aに凹凸が設けられておらず、面51aが本実施形態に比して平坦な表示装置10について考える。比較例及び本実施形態において、偏光制御装置30の第2支持フィルム37の光学シート40側の面も平坦である。このような比較例では、本実施形態と比較して、第1層51と偏光制御装置30の第2支持フィルム37との間隔は、第1層51の面51aの面内の任意の位置でほぼ一定である。そのため、第1層51と接着層60の界面、及び、接着層60と第2支持フィルム37の界面での反射に起因して、第1層51と第2支持フィルム37の間隔に応じた特定の波長範囲の光が干渉し、干渉縞が観察される。具体的には、偏光制御装置30から接着層60を介して第1層51に直接的に入射した光と、偏光制御装置30から接着層60に入射して接着層60と第1層51の界面で反射し、その後接着層60と第2支持フィルム37の界面で反射し、その後第1層51に入射した光とが干渉する。このような干渉縞が観察者に観察されるため、表示装置10が表示する画像の画質が低下してしまう。
一方、本実施の形態によれば、第1層51の光学界面55の反対側の面51aに柚子肌状の微小な凹凸を設けており、この凹凸は、Rax>RayとSmy>Smxの少なくとも何れかの関係を満たしている。このような凹凸により、光を効果的に散乱させることができるため、接着層60が薄い場合であっても、第1層51と接着層60の界面、及び、接着層60と第2支持フィルム37の界面での反射に起因した干渉縞の発生を防止できる。その上、柚子肌状の凹凸が一軸延伸により、x, y軸方向に異方性を生じ、散乱性能も伴ってx, y軸方向に差異を生じ、Rax>Ray及び/又はSmy>Smxとなっているので、y方向と比してx方向には光が散乱し難いようにできる。そのため、特に立体画像光に関して、観察者の左目または右目が位置するようになると想定されたいずれかの位置からのx方向のずれ量を、y方向のずれ量と比して小さくできる。従って、この凹凸は、観察者に観察される立体画像の画質には実質的に殆ど影響を及ぼさない。なお、この凹凸は、平面画像の画質にも殆ど影響を及ぼさない。
従って、干渉縞の発生を防止できるため、表示装置10が表示する画像の画質の低下を防止できる。
さらには、凹凸によって面51aの表面積が増加するため、接着面積が増加し、光学シート40と画像表示ユニット15とをより強固に接着することができ、これらの密着性を高くできる。
また、本実施形態によれば、光学シート40の面内複屈折率を有した第1層51は、延伸された熱可塑性樹脂によって光学異方性を発現している。したがって、第1層51は、100℃以上のガラス転移温度を有することも十分に可能である。このため、本実施の形態による光学シート40、並びに、この光学シート40を含んだ表示装置10は、優れた安定性を呈するようになる。一例として、本実施の形態による光学シート40は、150℃で30分加熱しJISC2151の規定にしたがって測定された寸法安定性を飛躍的に改善することができる。具体的には、本実施の形態によれば、150℃で30分加熱しJISC2151の規定にしたがって測定された光学シート40の寸法安定性を2%以下に抑えることができる。結果として、家庭用テレビ受像器等の一般用途の範囲内での使用環境において、大きな制約を受けることなく、本実施の形態による光学シート40を使用することができ、且つ、本実施の形態による光学シート40が、期待された光学機能を発現することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
光学シート40は、例示に過ぎず適宜変更することができる。まず、フィルム層43は、必須の層ではなく、光学シート40から省略することができる。また、第1層51および第2層52よりも偏光制御装置30側に、何らかの機能を発揮することが期待されたフィルム層が設けられてもよい。さらに、上述したように、光学界面55および単位光学界面55aの構成は、期待される光学機能に応じて適宜変更することができる。さらに、光学異方性の第1層51が、第2層52よりも観察側に配置されていてもよい。
また、上述した実施の形態において、第1層51のx軸方向の屈折率n1x、第1層51のy軸方向の屈折率n1y、第2層52のx軸方向の屈折率n2xおよび第2層51のy軸方向の屈折率n2yの関係を説明したが、上述した屈折率n1x,n1y,n2x,n2yの関係は例示に過ぎない。
例えば、上述した実施の形態において、第1層51のx軸方向の屈折率n1xが第2層52のx軸方向の屈折率n2xよりも大きくなっている例を示したがこれに限られず、第1層51のx軸方向の屈折率n1xが第2層52のx軸方向の屈折率n2xよりも小さくなっていてもよい。一例としての図6に示された例においては、次の関係が満たされる。
(n2x−n1x)>|n1y−n2y|=0
図6の関係が成り立つ場合、例えば、光学界面55の単位光学界面55aを凹レンズとして構成することにより、上述した実施の形態の光学シート40と概ね同様の光学機能を得ることが可能となる。なお、既に説明したように、図6に示された屈折率の関係に代えて、次の二条件が満たされるようにしてもよい。
(n2x−n1x)>|n1y−n2y
|n1y−n2y|≦0.02
さらに、(n2x−n1x)>|n1y−n2y|が満たされるとともに、正面方向へ進む第2偏光成分の光が、光学シート40を透過した後に、正面方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むように、光学シート40が構成されてもよい。
また、上述した実施の形態においては、x軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差の大きさ(|n1x−n2x|)がy軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差の大きさ(|n1y−n2y|)よりも大きくなっている例を示したが、上述した例に代えて、x軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差の大きさがy軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差の大きさよりも小さくなっていてもよい。
一例として、次の関係が満たされるようにしてもよい。
|n1y−n2y|>|n1x−n2x|=0
この場合、y軸方向に振動する第2偏光成分の光の進行方向が、光学界面55によって制御される。その一方で、x軸方向に振動する第1偏光成分の光は、進行方向を維持して光学界面55を通過する。この例では、画像表示ユニット15が、例えば偏光制御装置30の切り換えにより、立体画像を表示するための光を第2偏光成分の光として射出し、平面画像を表示するための光を第1偏光成分の光として射出するようにすればよい。このような例によっても、上述した実施の形態と同様の作用効果を期待することができる。また、この例では、図7に示すように、第1層51のy軸方向の屈折率n1yが第2層52のy軸方向の屈折率n2yよりも大きくなり、次の関係が満たされるようにしてもよい。
(n1y−n2y)>|n1x−n2x|=0
あるいは、図8に示すように、第1層51のy軸方向の屈折率n1yが第2層52のy軸方向の屈折率n2yよりも小さくなり、次の関係が満たされるようにしてもよい。
(n2y−n1y)>|n1x−n2x|=0
なお、既に説明したように、図7に示された屈折率の関係に代えて、次の二条件が満たされるようにしてもよい。
(n1y−n2y)>|n1x−n2x
|n1x−n2x|≦0.02
さらに、(n1y−n2y)>|n1x−n2x|が満たされるとともに、光学シート40のシート面へ直交する方向(すなわち、正面方向)へ進むx軸方向に振動する偏光成分(第1偏光成分)の光が、光学シート40を透過した後に、正面方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むように、光学シート40が構成されていてもよい。
同様に、図8に示された屈折率の関係に代えて、次の二条件が満たされるようにしてもよい。
(n2y−n1y)>|n1x−n2x
|n1x−n2x|≦0.02
さらに、(n2y−n1y)>|n1x−n2x|が満たされるとともに、正面方向へ進む第1偏光成分の光が、光学シート40を透過した後に、正面方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むように、光学シート40が構成されていてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、第1層51のみが光学異方性であり、第2層51は光学等方性である例を説明したが、第1層51および第2層52の両方とも光学異方性であるようにしてもよい。一例としての図9に示された例では、第1層51のx軸方向の屈折率n1x、第1層51のy軸方向の屈折率n1y、第2層52のx軸方向の屈折率n2xおよび第2層51のy軸方向の屈折率n2yが、次の関係を満たすようになっている。
(n1x−n2x)>|n1y−n2y|=0
1x>n1y
2x<n2y
図9に示された例によれば、y軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差を小さく、典型的には0に保ちながら、x軸方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差を大きくすることができる。これにより、光学シート40の光学界面55は、x軸方向に振動する偏光成分の光に対してのみ、強い光学機能を発揮することができる。なお、図9に示された例は、一例として、図11を参照しながら説明した製造方法により作製され得る。この際、延伸方向と遅相軸方向とが一致するようになる材料(例えばポリエチレンナフタレート樹脂)を用いて樹脂フィルム71を作製し、延伸方向と進相軸方向とが一致するようになる材料、例えば(スチレン系樹脂)を用いて第2樹脂フィルム72を作製すればよい。
なお、既に説明したように、図9に示された屈折率の関係に代えて、次の四条件が満たされるようにしてもよい。
(n1x−n2x)>|n1y−n2y
|n1y−n2y|≦0.02
1x>n1y
2x<n2y
さらに、(n1x−n2x)>|n1y−n2y|、n1x>n1yおよびn2x<n2yが満たされるとともに、光学シート40のシート面へ直交する方向(すなわち、正面方向)へ進むy軸方向に振動する偏光成分(第2偏光成分)の光が、光学シート40を透過した後に、正面方向に対して2°以下の角度をなす方向へ進むように、光学シート40が構成されていてもよい。
さらに、上述した実施の形態において、x軸方向およびy軸方向のいずれか一方向における第1層51と第2層52との間での屈折率差が0となる例を説明した。しかしながら、x軸方向およびy軸方向のいずれの方向においても第1層51と第2層52との間での屈折率差が0とならないようにしてもよい。この例においても、光学界面55及び単位光学界面55aの構成を適宜設計することにより、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上述した実施の形態において、第1層51の面内における主軸(遅相軸および進相軸)が、立体画像を形成する光および平面画像を形成する光の振動方向と一致している例を示したが、一致していなくてもよい。この例においても、各屈折率n1x,n1y,n2x,n2yの大きさを適宜調節することにより、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上述した実施の形態およびその変形例において、熱可塑性樹脂を含む樹脂フィルムを延伸することによって、光学シート40の第1層51および第2層52に光学異方性、言い換えると面内の複屈折性を付与する例を示した。しかしながら、光学シート40の第1層51および第2層52が、液晶(液晶分子、液晶材料)を含有する層として形成され、液晶の配光によって、光学異方性を付与されるようにしてもよい。このような光学シート40の第1層51または第2層52は、典型的には、ラビング等の配向処理をなされた基材上で、液晶(液晶分子、液晶材料)を含有する紫外線硬化型樹脂を硬化させることによって、作製され得る。このような変形例において、第1層51の賦型時に、第1層51の面51aに凹凸を成形することが可能であり、この場合、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 表示装置
10a 表示面
15 画像表示ユニット
20 画像形成装置
20a 画像形成面
21 画素
24 バックライト
25 液晶表示パネル
26 偏光板、下偏光板
27 液晶セル
28 偏光板、上偏光板
30 偏光制御装置
31 液晶分子、液晶材料、液晶
33 第1支持フィルム
34 第1電極
35 液晶層
36 第2電極
37 第2支持フィルム
40 光学シート
43 フィルム層
51 第1層
51a 光学界面の反対側の面
52 第2層
55 光学界面、複屈折界面、レンズ面
55a 単位光学面、単位レンズ
60 接着層

Claims (7)

  1. 平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置に用いられ、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートであって、
    光学異方性の第1層と、
    前記第1層に積層され、一方の偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面を前記第1層との間に形成する第2層と、を備え、
    前記光学界面は、一方向に配列された複数の単位光学界面を有し、各単位光学界面は、前記一方向と非平行な方向に延び、
    前記第1層の前記光学界面の反対側の面に凹凸が設けられ、前記凹凸の前記一方向の算術平均粗さをRaxとして、前記凹凸の各単位光学界面が延びる方向の算術平均粗さをRayとした時に、1μm≧Rax>Ray≧0.1μmである、光学シート。
  2. 平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置に用いられ、光の偏光状態に応じて当該光の進行方向を制御する光学シートであって、
    光学異方性の第1層と、
    前記第1層に積層され、一方の偏光成分の光の進行方向を変化させる光学界面を前記第1層との間に形成する第2層と、を備え、
    前記光学界面は、一方向に配列された複数の単位光学界面を有し、各単位光学界面は、前記一方向と非平行な方向に延び、
    前記第1層の前記光学界面の反対側の面に凹凸が設けられ、前記凹凸の前記一方向の平均間隔をSmxとして、前記凹凸の各単位光学界面が延びる方向の平均間隔をSmyとした時に、200μm≧Smy>Smxであり、
    Smxは、可視光の最大波長以上である、光学シート。
  3. 前記第1層は、熱可塑性樹脂を含む、請求項1または2に記載の光学シート。
  4. 前記第1層の面内の複屈折率Δnが0.13以上である、請求項1〜のいずれか一項に記載の光学シート。
  5. 平面画像および裸眼で視認され得る立体画像を切り換え可能に表示する表示装置であって、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の光学シートと、
    前記光学シートに対向して配置された画像表示ユニットであって、前記立体画像を表示するための一方の偏光成分の光と、前記平面画像を表示するための他方の偏光成分の光とを射出し得る画像表示ユニットと、
    前記光学シートと前記画像表示ユニットとを接着する接着層と、を備える、表示装置。
  6. 前記接着層の厚さは、0.1μm以上5μm以下である、請求項に記載の表示装置。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載された光学シートの製造方法であって、
    熱可塑性樹脂を成形してなる樹脂フィルムを延伸することによって、光学異方性の第1層を作製する工程と、
    前記第1層上に第2層を作製または積層する工程と、を含む、光学シートの製造方法。
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