JP5993982B1 - 耐高張力電線コード - Google Patents

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Abstract

【課題】細径化しても高い引張強度に耐えることができる電線コードを提供する。【解決手段】中心に配置され、編まれたり巻回されることなく繊維が長手方向に沿うように真っ直ぐに配置された繊維性高張力体110と、当該繊維性高張力体110の周りに、絶縁処理されることなく直接配置された導体としてのシールド線120と、当該シールド線120の周りに配置された樹脂製シース130と、を有してなるコードユニット101,102を二本並列に配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、電線コードの技術分野に関し、特に詳しくは、細径化しても高い引張強度に耐えることができる電線コードに関するものである。
例えば、天井から吊り下げた照明器具に電力を供給する場合、ワイヤー等の高張力材で照明器具を天井から吊るし、別途電線コードで電力を供給するのが一般的である。しなしながら、ワイヤー等の高張力材の周りに電線コードが配置されている姿は決して見た目に美しいものではなく、煩雑な印象を与え、デザイン的に改善の余地があった。また、仮に、照明器具の重量が十分に軽い場合は、ワイヤー等の高張力材を用いることなく電線コードのみで給電をしながらで吊り下げることも可能であるが、つり下げることの出来る照明器具等の重量は限られ、重量の大きなものに対応させようと思えば必然的に電線コードを太くする必要があり、却って見た目の印象に悪影響を与えてしまう。
そういった問題の存在もあり、従来から、細径でありながらも高い引張強度に耐えることができる電線コードを望む声は多く、様々な発明が提案されている状況にある。
例えば、特許文献1においては、少なくとも4.0GPaの引張強度を有しかつ単糸繊度が1.0デニールを越えているポリベンザゾール繊維で芯部を構成し、この芯部の周りに導体を巻回して細径ながらも高強度を達成した電線コードが開示されている。
また、特許文献2においては、複数の撚線導体(アルミニウムや銅)の中心に、これら撚線導体よりも5倍以上の高張力を有する高強度非金属繊維からなるテンションメンバーを設けた電線コードに関する技術が開示されている。この高強度のテンションメンバーにより、万一撚線導体が破断したような場合でも、電線ケーブル全体が断線を防止できるとしている。
また、特許文献3においては、電線コードの中心に据えた高張力線の周りを、平坦に加工され且つ絶縁体で被覆された複数の導体を螺旋状に巻回して構成した電線コードが開示されている。
また、特許文献4においては、電線コードの中心に据えたセラミックス長繊維と、その周りを絶縁体によりそれぞれ絶縁された複数本の導体が、撚られて螺旋状に配置され、更にその周りに耐火性を有した繊維テープを巻回した上で、最外周に難燃性の樹脂製シースを設けた構造の電線コードが開示されている。
特開平8−273446号公報 特開2002−124137号公報 特開2012−195170号公報 実開平2−126310号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、芯部を構成する繊維の特性を工夫することでのみ芯部の強度を高めて細い芯部の使用を可能とし、それによって細径化するものであり、電線コード全体の構成で総合的に細径化を狙ったものではなく、また、芯部繊維の材質以外の具体的な構成の開示は特段行われていない。
また、特許文献2に記載の技術は、中心に配置されたテンションメンバーの周りに複数の撚線導体を配置した構成の電線コードであるため、構成上、細径化に適さない構造である。また、テンションメンバー自体については中心に配置する点、及び、アラミド繊維やガラス繊維、炭素繊維等を用いる旨の記載は有るものの、それ以上の具体的な構成の開示は行われていない。
また、特許文献3に記載の技術は、高張力線の周りに巻回した複数の導体自体にそれぞれ絶縁体による絶縁処理を行っていることから、不可避的にその分、電線コード全体の径が大きくなってしまうという問題がある。
また、特許文献4に記載の技術は、セラミックス長繊維の周りに巻回した導体自体に絶縁体による絶縁処理を行っていることから、不可避的にその分、電線コード全体の径が大きくなってしまうという問題がある。また、中心に配置されるセラミックス長繊維は、耐火性や断熱性には優れているものの、必ずしも引張強度や繰り返しの屈曲に対する対抗力に優れたものではない。
そこで本発明は、これら問題点を解決するべくなされたものであって、細径であっても高い引張強度を確保でき、且つ、電線コードに引張力がかかっている状態でも導体にその力(引張力)が直接加わることがない電線コードを提供する事をその課題としている。
上記課題を解決するべく、本願発明は、中心に配置され、編まれたり巻回されることなく繊維が長手方向に沿うように真っ直ぐに配置された繊維性高張力体と、当該繊維性高張力体の周りに、絶縁処理されることなく直接配置された導体としてのシールド線と、当該シールド線の周りに配置された樹脂製シースと、を有してなるコードユニットを二本並列に配置したことを特徴とする。
このように構成したことによって、細径でありながらも高い引張強度を備えた電線コードが実現している。即ち、繊維性高張力体の周りに、直接(絶縁処理されることなく)導体としてのシールド線が配置されるので、径を細く仕上げることができる。また、繊維性高張力体を構成する繊維は、電線コードユニットの中心に配置された上で、その繊維が編まれたり巻回されることなく電線コードの長手方向に沿うように真っ直ぐに配置されているので、電線コードの長さ方向において最短距離を繋いでいることになる。一方導体としてのシールド線は、編み込まれていることから、電線コードの長手方向に見たときに最短距離を繋いでいない。即ち、電線コードに高い引張力が加わった場合には、最短距離を繋いでいる繊維性高張力体がその力を受け止め、最短距離を繋いでいない導体としてのシールド線にはストレスがかかることがない。よって、長期間に渡って引張力が加わる事による断線を防止することが可能となる。また、そのような構成のコードユニットを二本並列に配置し、片方を正極、他方を陰極として利用でき、DC電源の供給に最適であり、また、二本並列配置したことによって、薄型ながらも極めて高い引張強度を備えた電線コードが実現するのである。
また、前記樹脂製シースは透過性を有する樹脂で構成されており、外部から前記シールド線を視認できる構成としてもよい。
このように構成すれば、シールド線の編組の美しさを電線コードのデザインとして利用することができる。
また、前記コードユニットの一方には、長手方向に沿って突起したマーキングが備わっていることを特徴とする。
このように構成すれば、見た目だけでなく触っただけでも正極又は陰極を判断することができる。
また、前記シールド線の厚みは、前記繊維性高張力体の直径の1/3以下とされていることを特徴とする。
このように構成すれば、必要量の電力供給能力を確保しつつも、細径化を図ることが可能となる。
本発明を適用することで、細径であっても高い引張強度を確保でき、且つ、電線コードに引張力がかかっている状態でも導体にその力(引張力)が直接加わることがない電線コードを提供することができる。
本発明の実施形態の一例として示した耐高張力電線コードの配置構成図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である耐高張力電線コード100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
〈耐高張力電線コードの構成〉
図1に示しているように、耐高張力電線コード100は、中心に配置され、撚られたり編まれたり巻回されることなく繊維110aが長手方向に沿うように真っ直ぐに配置された繊維性高張力体110と、当該繊維性高張力体110の周りに、絶縁処理されることなく直接配置された導体としてのシールド線120と、当該シールド線120の周りに配置された樹脂製シース130と、を有してなるコードユニット101、102を二本並列に配置した構造である。
繊維性高張力体110は、引張強度に優れた繊維を広く用いることが出来るが、対屈曲性にも優れたアラミド繊維(ケブラー:商標登録)を利用するのが電線コードという性質上望ましい。本実施形態においては、この繊維性高張力体110は、アラミド繊維で構成され、その直径D1は、約0.60mmとされている。
シールド線120は、本実施形態においては、素線径0.12mmのスズメッキ軟銅線(JIS C 3152)により編み込まれて構成され、その厚みtは、素線径の倍に相当するに0.24mmとなっている。
樹脂製シース130は、本実施形態においては、耐UV性能を備えた透明なポリ塩化ビニル樹脂(JIS K 6723)により構成され、最終的に、ユニット単体101の外径D2が2.7mm、並列配置した二本のユニットの幅Wは5.4mmのサイズに仕上げられている。なお、片方のユニット102のシース外周面に備わる突起132は、正極又は陰極を判断するためのマーキングである。
このように本願発明は、中心に配置され、撚られたり編まれたり巻回されることなく繊維が長手方向に沿うように真っ直ぐに配置された繊維性高張力体110と、当該繊維性高張力体110の周りに、絶縁処理されることなく直接配置された導体としてのシールド線120と、当該シールド線120の周りに配置された樹脂製シース130と、を有してなるコードユニットを二本並列に配置構成したことによって、細径でありながらも高い引張強度を備えた電線コードが実現している。即ち、繊維性高張力体110の周りに、直接(絶縁処理されることなく)導体としてのシールド線120が配置されるので、径を細く仕上げることができる。また、繊維性高張力体110を構成する繊維110aは、電線コードユニット101、102の中心に配置された上で、その繊維110aが撚られたり編まれたり巻回されることなく電線コードユニット101、102の長手方向に沿うように真っ直ぐに配置されているので、電線コードユニット101、102の長さ方向において最短距離を繋いでいることになる。一方導体としてのシールド線120は、編み込まれていることから、電線コードユニット101、102の長手方向に見たときに最短距離を繋いでいない。即ち、電線コードユニット101、102に高い引張力が加わった場合には、最短距離を繋いでいる繊維性高張力体110がその力を受け止め、最短距離を繋いでいない導体としてのシールド線120にはストレスがかかることがない。よって、長期間に渡って引張力が加わる事による断線を防止することが可能となる。また、そのような構成のコードユニット101,102を二本並列に配置し、片方を正極、他方を陰極として利用でき、DC電源の供給に最適であり、また、二本並列配置したことによって、薄型ながらも極めて高い引張強度を備えた電線コード100を実現している。
なお、シールド線の具体的な構成は種々採用可能であるが、一重のスパイラルシールド(横巻遮蔽)で構成した場合には、素線径一本分の厚みしかないので、電線コード全体をより細径に仕上げることが可能となる。また、編組線として構成した場合には編み込まれて重なっている分、一重のスパイラルシールドに比べると厚みが増すことになるが、屈曲等によりシールドが乱れにくく、操作性に優れているという利点が発揮される。
100・・・耐高張力電線コード
101、102・・・コードユニット
110・・・繊維性高張力体
110a・・・繊維
120・・・シールド線
130・・・樹脂シース
132・・・マーキング

Claims (1)

  1. 中心に配置され、編まれたり巻回されることなく繊維が長手方向に沿うように真っ直ぐに配置された繊維性高張力体と、
    当該繊維性高張力体の周りに、絶縁処理されることなく直接配置された編組された導体としてのシールド線と、
    当該シールド線の周りに配置された樹脂製シースと、
    を有してなるコードユニットを二本並列に配置した
    ことを特徴とする耐高張力電線コード。
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