JP5992758B2 - 衝撃吸収体及び車両用衝撃吸収バンパ - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収体及び該衝撃吸収体を用いた車両用衝撃吸収バンパに関する。
車両用の衝撃吸収バンパは、車両が外部の物体や歩行者等に接触した際に、衝撃の緩和を図り、車体の損傷を防ぐ役割を果たす。一方、近年、歩行者保護に重点を置いたバンパが開発されるようになり、歩行者に与えるダメージを極力抑える機能が要求されるようになった。即ち、衝撃吸収バンパには、歩行者と接触した場合であっても、歩行者の脚部等が回復不可能な状態となるほどのダメージを与えることのない衝撃吸収性が要求される。
例えば特許文献1に記載の衝撃吸収バンパは、車両前部に配置されて車幅方向に延在する強度部材となるバンパビームと、バンパビームの前面に沿って車幅方向に配置される発泡樹脂からなる衝撃吸収部材と、衝撃吸収部材を被覆するバンパフェースとを主要部として形成される。そして、バンパが歩行者の脚部等に接触した際には、衝撃吸収部材が圧縮される潰れ変形によって衝撃を吸収する。
また、特許文献2に記載の衝撃吸収バンパは、車幅方向に延在するバンパビームと、バンパビームの前面に配置した断面略コ字状で車幅方向に延在するアルミニウム合金板によって形成された衝撃吸収部材を主要部として形成される。そして、バンパが歩行者の脚部等に接触した際に、断面略コ字状の衝撃吸収部材が圧縮される潰れ変形によって衝撃を緩和する。
特開2004−224106号公報 特開2008−137611号公報
しかしながら、特許文献1に記載の衝撃吸収バンパによると、バンパビームとバンパフェースとの間に発泡樹脂製の衝撃吸収部材が介在することから、歩行者の脚部等からバンパフェースに衝撃が加わると、衝撃吸収部材が圧縮されて潰れる初期段階の変形抗力が小さく、かつ衝撃吸収体の変形量が増大する最終段階となる、いわゆる底突付近では抗力が急激に上昇して歩行者等への障害値が高くなることが懸念される。
また、特許文献2の衝撃吸収バンパによると、金属製の断面コ字形の衝撃吸収部材は、圧縮荷重を受けると全体が潰れ難く、初期抗力が急激に増加する一方、複雑に潰れ変形することから潰れ残りが多くなり、衝撃吸収部材の変形量、即ち変形ストロークが制限されて衝撃吸収が十分に達成できないことが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の第1の目的は、衝撃荷重が作用した際に十分な初期抗力が確保できると共に、その後の急激な抗力変化がなく略一定の抗力が維持できる衝撃吸収性に優れた衝撃吸収体を提供することにある。
また、第2の目的は、車両が外部の物体や歩行者と接触した際に、十分な初期抗力が確保できると共に、その後の急激な抗力変化がなく略一定の抗力が維持できる衝撃吸収性に優れた車両用衝撃吸収バンパを提供することにある。
上記第1の目的を達成する請求項1に記載の衝撃吸収体は、車体部材に対向して配置される衝撃吸収体であって、前記車体部材と対向する板状の基板部と、該基板部に基端部が結合されて前記車体部材に向かって延在して先端が隙間を有して前記車体部材と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、前記複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が前記車体部材に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され、前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする。
これによると、衝撃荷重が作用して潰れる初期段階においては車体部材と対向する複数のリブのうち、軸長が長いリブが先ず車体部材に当接して圧縮変形することから抗力の立ち上がりが速く初期抗力が確保できる一方、長い軸長のリブから順に車体部材に当接して圧縮変形することで抗力が略一定に連続して維持されると共に、各リブが圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置されることでリブの潰れ残りが少なく、変形ストロークが確保されて良好な衝撃吸収性が得られる。
また、これによると、各リブの基端部が補強部によって補強されて該部の剛性が向上し、リブの先端に圧縮荷重が作用するとリブの軸長方向中間部が圧縮変形して座屈する。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の衝撃吸収体において、前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブが前記基板部に直交する入力荷重中心軸線から等距離でかつ互いに等間隔で前記基板部に配置されたことを特徴とする。
これによると、同じ軸長を有する複数のリブを入力荷重中心軸線から等距離でかつ互いに等間隔で配置することで、各同じ軸長のリブに衝撃荷重が等しく分散されて各同じ軸長のリブが均一に潰れ変形して、衝撃吸収体が入力荷重中心軸線方向に安定した姿勢で潰れ変形する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の衝撃吸収体において、前記リブは、基端部から先端に連続する前記入力荷重中心軸線側が開放された断面L字状であることを特徴とする。
これによると、リブが軸方向中間部において端縁が離反するように潰れ変形して、軸方向中間部が入力荷重中心軸線側から離反するように突出して座屈変形するようにリブの潰れ変形が制御できる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の衝撃吸収体において、前記リブは、基端部から先端に連続する前記入力荷重中心軸線側が開放された断面コ字状であることを特徴とする。
これによると、軸方向中間部において開放されて剛性が抑制された入力荷重中心軸線側に折れ曲がるように押し潰されて座屈するようにリブの潰れ変形が制御できる。
上記第2の目的を達成する請求項に記載の車両用衝撃吸収バンパは、車幅方向に延在するバンパビームの前面とバンパフェースとの間に衝撃吸収部材が配置される車両用衝撃吸収バンパにおいて、前記衝撃吸収部材は、前記バンパの前面に車幅方向に沿って複数配置される衝撃吸収体を有し、該衝撃吸収体は、前記バンパビームの前面と対向する板状の基板部と、該基板部に基端部が結合されて前記バンパビームの前面に向かって延在して先端が隙間を有して前記バンパビームの前面と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、前記複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端がバンパビームに当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され、前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする。
これによると、バンパフェースを介して衝撃吸収体の基板部に衝撃荷重が入力される初期段階においてバンパビームの前面と対向する複数のリブのうち、軸長が長いリブが先ずバンパビームの前面に当接して圧縮変形することで、初期抗力が確保できる一方、長い軸長のリブから順にバンパビームの前面に当接して圧縮変形することで抗力が略一定に連続して維持されると共に、各リブが圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置されることで、リブの潰れ残りが少なくなり、変形ストロークが確保されて良好な衝撃吸収性が得られる。従って、歩行者と接触した場合であっても、歩行者の脚部へのダメージが極めて軽減できる。
上記第2の目的を達成する請求項に記載の車両用衝撃吸収バンパは、車幅方向に延在するバンパビームの前面とバンパフェースとの間に衝撃吸収部材が配置される車両用衝撃吸収バンパにおいて、前記衝撃吸収部材は、前記バンパビームの前面に車幅方向に沿って複数配置される基部側衝撃吸収体を有する基部側衝撃吸収体列と、該基部側衝撃吸収体列の各基部側衝撃吸収体上に配置される複数の先端側衝撃吸収体を有する先端側衝撃吸収体列を備え、各基部側衝撃吸収体は、前記バンパビームの前面と対向する板状の基板部と、該基板部に基端部が結合されて前記バンパビームの前面に向かって延在して先端が隙間を有して前記バンパビームの前面と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、該複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が前記バンパビームの前面に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され、該複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であり、各先端側衝撃吸収体は、基部側衝撃吸収体の基板部に対向すると板状の基板部と、該基板部に基端部が結合されて前記基部側衝撃吸収体の基板部に向かって延在して先端が隙間を有して基部側衝撃吸収体の基板部と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、該複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が基部側衝撃吸収体の基板部に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され、該複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする。


これによると、バンパフェースを介して先端側衝撃吸収体の基板部に衝撃荷重が入力される初期段階において、基部側衝撃吸収体の基板部と対向する先端側衝撃吸収体の複数のリブのうち軸長が長いリブが先ず圧縮変形することで、初期抗力が確保できる一方、その後先端側衝撃吸収体の長い軸長のリブから順に基部側衝撃吸収体の基板部に当接して圧縮変形し、更に、基部側衝撃吸収体の軸長が長いリブから順にバンパビームの前面に当接して圧縮変形することで抗力が略一定に連続維持されると共に、各リブが圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置されることで、リブの潰れ残りが少なく、変形ストロークが確保されて良好な衝撃吸収性が得られる。従って、歩行者と接触した場合であっても、歩行者の脚部へのダメージが極めて軽減できる。
本発明の衝撃吸収体によると、衝撃荷重が作用して潰れる初期段階において軸長が長いリブが先ず圧縮変形することで初期抗力が確保できる一方、その後、長い軸長のリブから順に圧縮変形することで抗力が略一定に維持され、かつ変形ストロークが確保されて良好な衝撃吸収性が得られる。
本発明の車両用衝撃吸収バンパによると、バンパフェースを介して衝撃吸収体の基板部に衝撃荷重が入力される初期段階において軸長が長いリブが先ず圧縮変形することで、初期抗力が確保できる一方、長い軸長のリブから順に圧縮変形することで抗力が略一定に維持され、かつ変形ストロークが確保されて良好な衝撃吸収性が得られ、歩行者と接触した場合であっても、歩行者の脚部へのダメージが極めて軽減できる。
実施の形態に係る車両用衝撃吸収バンパの概要を示す要部斜視図である。 図1のII矢視図である。 衝撃吸収体の配置状態を示す図である。 衝撃吸収体の斜視図である。 図4のV矢視図である。 図5のVI矢視図である。 衝撃吸収体の変形状態を示す斜視図である。 荷重F−変形ストロークSの相関図である。
以下、本発明に係る衝撃吸収体及び車両用衝撃吸収バンパの実施の形態を図1乃至図8を参照して説明する。なお、各図において矢印Ftは車両前方方向を示し、矢印Wは車幅方向を示す。
図1は、車両用衝撃吸収バンパ1の概要を示す要部斜視図、図2は図1のII矢視図、図3は衝撃吸収体の配置状態を示す図である。
図1に示すように、衝撃吸収バンパ1は、車体前部に配置されて車幅方向に延在する車体部材であるバンパビーム2と、バンパ1の外表面を形成するバンパフェース7、バンパビーム2の前面3に沿って配置されてバンパフェース7によって被覆される複数の衝撃吸収体10からなる衝撃吸収部材とを備えている。なお、後述する基部側衝撃吸収体列Iを構成する衝撃吸収体10を基部側衝撃吸収体10、先端側衝撃吸収体列IIを構成する衝撃吸収体10を先端側衝撃吸収体10と分別して称することもある。
バンパビーム2は、剛性に優れた鋼板製であって、前面3、上面4,下面5及び後面6を有する略中空矩形断面形状で車幅方向に延在すると共に、両端が図示しない左右のサイドメンバ等の車体フレームの前端にブラケット等を介して支持される。また、前面3の上縁及び下縁に沿って後述する衝撃吸収体10の係止部13、16と共に衝撃吸収体係止手段を構成するスリット状の上部係止孔3a及び下部係止孔3bが離間して複数開口する。
バンパフェース7は、ポリウレタン或いはポリプロピレン等の樹脂によって形成され、衝撃吸収体10は成形が容易で生産性に優れ、製品形状精度が確保できるポリプロピレン等の樹脂によって形成される。
衝撃吸収部材を構成する衝撃吸収体10について、図4乃至図7を参照して詳細に説明する。図4は衝撃吸収体10の斜視図、図5は図4のV矢視図、図6は図5のVI矢視図である。
衝撃吸収体10は、荷重入力面となる前面を形成する上縁11a、下縁11b、両側縁11c、11dを有する矩形板状の基板部11と、基板部11の上縁11aの各両端から後方に延在する板状の上部取付部12と、基板部11の下縁11bの各両端から後方に延在する長方形の板状の下部取付部15と、基板部11の中央部にこの基板部11と直交して延在する入力荷重中心軸線Gを中心にそれぞれ等距離に配置されて基板部11の裏面から突出する複数のリブ、本実施の形態では4つの第1リブ21、4つの第2リブ25、4つの第3リブ31、4つの第4リブ35、4つの第5リブ41とを有している。基板部11の上縁11a及び下縁11bに隣接して後述する上部取付部12の先端12aに設けられた係止部13及び下部取付部15の先端15aに設けられた係止部16が係止可能な上部係止孔11e及び下部係止孔11fが形成される。
各上部取付部12は、基板部11の上縁11aの各端部から後方に延在する長方形の板状であって、その先端12aにバンパビーム2の前面3に形成された上部係止孔3aに係合可能なクリップ状の係止部13が形成される。また、各下部取付部15は、基板部11の下縁11bの各端部から後方に延在する長方形の板状であって、その先端15aにバンパビーム2の前面3に設けられた下部係止孔3bに係合可能なクリップ状の係止部16が形成される。基板部11から上部取付部12の先端12a及び下部取付部15の先端15aまでの軸長hが同じく設定される
各第1リブ21は、基板部11の裏面に、その基板部11の各隅部近傍、より詳細には上縁11a、下縁11b、両側縁11c及び11dから所定距離だけ離れると共に各縁11a、11b、11c、11dに平行な4本の仮想線によって形成される正方形の第1仮想線L1の各隅に基板11と一体的に形成される。各第1リブ21は、各隅における仮想線に倣って互いに直交して連結する一対の長方形の第1平面部21a、21aを有し、かつ、入力荷重中心軸線Gの回りに等間隔でかつ入力荷重中心軸線G側を向いて端縁が離反して開放する断面L字状であって、基板部11の裏面に対して略垂直となる入力荷重中心軸線Gの延在方向と平行に延在する。
各隣接する第1リブ21の第1平面部21a、21aの基端部21cの間は、第1仮想線L1に沿って基板部11から板状乃至フランジ状に突出する補強部となる連結部22によって一体的に連結される。この連結部22によって各第1リブ21の基端部21cが補剛されて該部の剛性が確保される。
これにより、第1リブ21の先端21dから入力荷重中心軸線G方向の圧縮荷重が作用しても、第1リブ21の基端部21cが折曲することがなく、軸長方向中間部において各第1平面部21a及び21aの端縁が離反する潰れ変形、いわゆる口開して軸長方向中間部が入力荷重中心軸線Gから離反して突出するように押し潰されて座屈するように潰れ変形状態が制御される。これら4つの第1リブ21は、基板部11から先端21dまでの略等しい軸長h1を有し、上部取付部12及び下部取付部15の軸長hより小さく、後述する第2リブの軸長h2より大きく設定される。
各第2リブ25は、第1仮想線L1より内方に第1仮想線L1と平行な各辺を有する正方形をした第2仮想線L2の各辺の中央部に、各第1リブ21から離れて配置される。各第2リブ25は、入力荷重中心軸線Gの回りに等間隔でかつ入力荷重中心軸線Gと対向する長方形平板状の第2平面部25aと、この第2平面部25aの両側から入力荷重中心軸線Gの方向に折曲して互いに対向する一対の側部25bを備えた入力荷重中心軸線G側が開放される断面略コ字形で、基板部11に対して略垂直となる入力荷重中心軸線Gの延在方向に沿って延在する。
各第2リブ25の第2平面部25aの基端部25cは、基板部11から第2仮想線L2に沿って板状乃至フランジ状に突出して補強部となる連結部26によって一体的に連結される。この連結部26によって各第2リブ25の基端部25cが補強されて該部の剛性が確保される。これにより第2リブ25の先端25dから入力荷重中心軸線G方向の圧縮荷重が作用しても第2リブ25は基端部25cから変形することがなく、軸長方向中間部において開放されて剛性が抑制された入力荷重中心軸線G側に傾倒して、軸長方向中間部が入力荷重中心軸線G側に折れ曲がるように押し潰されて座屈するように潰れ変形状態が制御される。これら4つの第2リブ25は、略同じ軸長h2を有し、第1リブ21の軸長h1より小さく、かつ後述する第3リブの軸長h3より大きく設定される。
第3リブ31は、第2仮想線L2より内方に第2仮想線L2と所定間隔を有する正方形をした第3仮想線L3の各隅に各第2リブ25と離れて配置される。
各第3リブ31は、第3仮想線L3の各隅に倣って互いに直交して連結する長方形の一対の第3平面31a、31aを有し、かつ、入力荷重中心軸線Gの回りに等間隔でかつ入力荷重中心軸線G側が開放された断面L字状であって、基板部11の裏面に対して略垂直となる入力荷重中心軸線Gの延在方向と平行に延在する。
各隣接する第3リブ31の第1平面部31a、31aの基端部31c間には、第3仮想線L3に沿って基板部11から板状乃至フランジ状に突出する補強部となる連結部32によって一体的に連結される。この連結部32によって各第3リブ31の基端部31bが補剛されて該部の剛性が確保される。
これにより、第3リブ31の先端31dから入力荷重中心軸線G方向の圧縮荷重が作用しても第3リブ31は基端部31cから変形することがなく、軸長方向中間部において第3平面31a及び31aの端縁が離反するように潰れ変形、いわゆる口開して軸長方向中間部が入力荷重中心軸線Gから離反して突出するように押し潰されて座屈するように潰れ変形状態が制御される。これら4つの第3リブ31は、略同じ軸長h3を有し、第2リブの軸長h2より小さく、かつ後述する第4リブの軸長h4より大きく設定される。
各第4リブ35は、第3仮想線L3より内方に第3仮想線L3と平行な各辺を有する正方形をした第4仮想線L4の各辺の中央部に各第3リブ31から離れて配置される。各第4リブ35は、入力荷重中心軸線Gの回りに等間隔でかつ入力荷重中心軸線Gと対向する長方形の平板状の第3平面部35aと、この第3平面部35aの両側から入力荷重中心軸線Gの方向に折曲して互いに対向する一対の側部35bを備えた入力荷重中心軸線G側が開放される断面略コ字形で基板部11に対して略垂直となる入力荷重中心軸線Gの延在方向に沿って延在する。
各第4リブ35における第4平面部35aの基端部35cの間は、基板部11から第4仮想線L4に沿って板状乃至フランジ状に突出して補強部となる連結部36によって一体的に連結される。この連結部36によって各第2リブ35の基端部35cが補剛されて該部の剛性が確保されることから、第4リブ35の先端35dから入力荷重中心軸線G方向の圧縮荷重が作用しても基端部35cが折曲することがなく、軸長方向中間部において開放されて剛性が抑制された入力荷重中心軸線G側に傾斜し、軸長方向中間部が入力荷重中心軸線G側に折曲して座屈するように潰れ変形状態が制御される。これら4つの第4リブ35は、略同じ軸長h4を有し、第3リブ31の高さh3より小さく、かつ後述する第5リブの軸長h5より大きく設定される。
第5リブ41は、第4仮想線L4より内方に第4仮想線L4と所定間隔を有して第4仮想線L4の各辺と平行な各辺を有する正方形をした第5仮想線L5の各隅に各第4リブ35と離れて配置される。
各第5リブ41は、第5仮想線L5の各隅に倣って互いに直交して連結する長方形の一対の第5平面部41a、41aを有し、かつ、入力荷重中心軸線Gの回りに等間隔でかつ入力荷重中心軸線G側に向いて端縁が離反する断面L字状であって、基板部11の裏面に対して略垂直となる入力荷重中心軸線Gの延在方向と平行に延在する。
各隣接する第5リブ41の第5平面部41a、41aの基端部41c間には、第5仮想線L5に沿って基板部11から板状乃至フランジ状に突出する補強部となる連結部42によって一体的に連結される。この連結部42によって各第5リブ41の基端部41cが補剛されて該部の剛性が確保される。
これにより、第5リブ41の先端41dから入力荷重中心軸線G方向の圧縮荷重が作用しても第5リブ41は基端部41cから変形することがなく、軸長方向中間部において第5平面部41a及び41aの端縁が離反する、いわゆる口開して軸長方向中間部が入力荷重中心軸線Gから離反して突出するように押し潰されて挫屈するように潰れ変形状態が制御される。これら4つの第5リブ41は、略同じ軸長h5を有し、第4リブの軸長h4より小さく設定される。
このように、各第1リブ21、第2リブ25、第3リブ31、第4リブ35及び第5リブ41は、各リブが互いに離間して配置されると共に潰れ変形状態が制御されて、座屈時に互いに干渉することがない状態で配置される。これにより各第1リブ21、第2リブ25、第3リブ31、第4リブ35及び第5リブ41の各リブは圧縮変形にあたり互いに干渉することなく潰れ残りが少なくなり、変形ストロークが確保できる。また第1リブ21、第2リブ25、第3リブ31、第4リブ35、第5リブ41の各リブの軸長が相違する。これにより、圧縮荷重が作用すると、最初に一番長い軸長の第1リブ21が押し潰されて座屈し、次々に第2リブ25が押し潰されて座屈し、第3リブ31が座屈し、第4リブ35、第5リブ41の順に押し潰されて座屈する。この各第1リブ21、第2リブ25、第3リブ31、第4リブ35及び第5リブ41が押し潰されて座屈した状態を図7に示す。
このように形成された衝撃吸収体10は、バンパビーム2の前面3に車幅方向に沿って互いに隙間を有して複数組み付けられる。
衝撃吸収体10のバンパビーム2への装着は、図1乃至図3に示すように、各衝撃吸収体10の上側取付部12に設けられた係止部13をバンパビーム2の前面3に形成された上部係止孔3aに挿入して係止すると共に、下側取付部15に設けられた係止部16を下側係止孔3bに挿入して係止することでバンパビーム2の前面3に取り付けられる。このようにして複数の衝撃吸収体10をバンパビーム2の前面3に隣接する衝撃吸収体10との間に互いの衝撃吸収体10が潰れ変形時に干渉しない隙間を有して取り付ける。このバンパビーム2の前面3に車幅方向に並んで取り付けられた複数の衝撃吸収体10によって基部側衝撃吸収体列Iが構成される。
更に、バンパビーム2に取り付けられて基部側衝撃吸収体列Iとなる各基部側衝撃吸収体10に、それぞれ先端側衝撃吸収体10が積み重ねるように取り付けられる。具体的には、基部側衝撃吸収体列Iの基部側衝撃吸収体10の基板部11に形成された上部係止孔11e及び下部係止孔11fに、各先端側衝撃吸収体10の上側取付部12に設けられた係止部13及び下側取付部15に設けられた係止部16が挿入して係止して取り付けられる。これにより基部側衝撃吸収体列Iの前方に複数の先端側衝撃吸収体10からなる先端側衝撃吸収体列IIが形成される。
このバンパビーム2に取り付けられた基部側衝撃吸収体列Iの各先端側衝撃吸収体10は、その第1リブ21の先端21d、第2リブ25の先端25d、第3リブ31の先端31d、第4リブ35の先端35d及び第5リブ41の先端41dが対向面となるバンパビーム2の前面3に当接することなくバンパビーム2の前面3との間に各リブの軸長に応じた間隙を有して対向する。即ち、長い軸長の第1リブ21から順に第2〜第5リブ25、31、35、41に移行するに従ってそれらの先端21d、25d、31d、35d、41dとバンパビーム2の前面3との離間距離が順に大きくなる。
また、同様に、先端側衝撃吸収体列IIにおける各先端側衝撃吸収体10の第1リブ21の先端21d、第2リブ25の先端25d、第3リブ31の先端31d、第4リブ35の先端35d、第5リブ41の先端41dは基部側衝撃吸収体列Iの各基端側衝撃吸収体10の基板部11に当接することなく、各リブの軸長に応じた間隙を形成して対向する。
即ち、第1リブ21から順に第2〜第5リブ25、31、35、41に移行するに従ってそれらの先端21d、25d、31d、35d、41dと基部側衝撃吸収体列Iの基部側衝撃吸収体10の基板部11との離間距離が順に大きくなる。
このバンパビーム2の前面3に基部側衝撃吸収体列I及び先端側衝撃吸収体列IIを構成する多数の基部側衝撃吸収体10及び先端側衝撃吸収体10が装着された状態で、これらの衝撃吸収体10をバンパフェース7によって被覆して衝撃吸収バンパ1が形成される。このバンパビーム2の両端がブラケットを介して左右のサイドメンバ等の車体フレームの前端に取り付けられる。
次に、このように構成された衝撃吸収バンパ1及び衝撃吸収体10の作用を図8を参照して説明する。図8は荷重Fと衝撃吸収バンパ1の変形ストロークS(荷重F−変形ストロークS)の相関図である。
この衝撃吸収バンパ1を備えた車両が、外部の物体や歩行者、例えば歩行者の脚部に接触し、前方からバンパ1に衝撃荷重Pが付与されると、バンパフェース7を経て先端側衝撃吸収体列IIに配列された先端側衝撃吸収体10の基板部11に入力される。衝撃荷重Pが入力された先端側衝撃吸収体10が前後方向、即ち入力荷重中心軸線G方向に圧縮されると、上部取付部12及び下部取付部15の潰れ変形に伴って基板部11から突出する各第1リブ21の先端21dが対向面となる基部側衝撃吸収体10の基板部11に当接して受け止められる。この受け止められた各第1リブ21が押し潰されて座屈して初期衝撃荷重を吸収する。この第1リブ21の潰れ変形は、入力荷重中心軸線Gを中心に各第1リブ21が等距離でかつ等間隔で配置されることで、衝撃荷重が均等に分散されて各第1リブ21が均衡して潰れ変形し、衝撃吸収体10が入力荷重中心軸線G方向に安定した姿勢で潰れ変形する。
この衝撃荷重入力の初期においては、先端衝撃吸収体10の各第1リブ21のみが潰れ変形することから、先端側衝撃吸収体10に圧縮荷重が入力されると、各第1リブ21の変形により所定の荷重Fa、即ち所定抗力に達する立ち上がり速度を速くすることができ、十分な初期抗力が確保できる。
引き続き、衝撃荷重が入力された先端側衝撃吸収体10への圧縮付与により第2リブ25の先端25dが対向する基部側衝撃吸収体10の基板部11に当接して受け止められ、各第2リブ25が前後に圧縮付与されて座屈する。この第2リブ25の潰れ変形においても、入力荷重中心軸線Gを中心に各第2リブ25が等距離でかつ等間隔で配置されることで、衝撃荷重が均等に分散されて各第2リブ25が均衡して潰れ変形し、衝撃吸収体10が入力荷重中心軸線G方向に沿って安定した姿勢で潰れ変形する。更に、この各第2リブ25の潰れ変形に連続して各第3リブ31の先端31dが基部側衝撃吸収体10の基板部11に当接して受け止められ、各第3リブ31が圧縮付与されて座屈する。
各第3リブ31の潰れ変形に連続して各第4リブ35の先端35dが基部衝撃吸収体10の基板部11に当接して受け止められ、各第4リブ35が圧縮付与されて座屈する。更に各第4リブ35の潰れ変形に連続して各第5リブ41の先端41dが基部側衝撃吸収体10の基板部11に当接して受け止められ、各第5リブ41が圧縮付与されて座屈する。
これら各第3リブ31、第4リブ35及び第5リブ41の潰れ変形においても入力荷重中心軸線Gを中心に各第3リブ31が等距離でかつ等間隔で配置され、同様に入力荷重中心軸線Gを中心に各第4リブ31が等距離でかつ等間隔で配置され、入力荷重中心軸線Gを中心に各第5リブ41が等距離でかつ等間隔で配置されることで、衝撃荷重が均等に分散されて各第3リブ31、各第4リブ35、各第5リブ41が均衡して潰れ変形し、先端側衝撃吸収体10が荷重中心軸線G方向に安定した姿勢で潰れ変形する。
先端側衝撃吸収体列IIの先端側衝撃吸収体10の第1〜第5リブ21、25、31、35、41の潰れに変形に続いて、基部側衝撃吸収体列Iの先端側衝撃吸収体10が前後方向に圧縮される上部取付部12及び下部取付部15の潰れ変形に伴って基板部11から突出する各第1リブ21の先端21dが対向する対向面となるバンパビーム2の前面3に当接して受け止められる。受け止められた各第1リブ21が押し潰されて座屈する。引き続き、基部側衝撃吸収体10の圧縮付与により第2リブ25の先端25dがバンパビーム2の前面3に当接して受け止められて各第2リブ25が前後に圧縮付与されて座屈する。
この各第2リブ25の潰れ変形に連続して各第3リブ31の先端31dがバンパビーム2の前面3に当接して受け止められ、各第3リブ31が押し潰されて座屈する。各第3リブ31の潰れ変形に連続して各第4リブ35の先端35dがバンパビーム2の前面3に当接して受け止められて、各第4リブ35が押し潰されて座屈する。各第4リブ35の潰れ変形に連続して各第5リブ41の先端41dがバンパビーム2の前面3に当接して受け止められて、各第4リブ41が押し潰されて座屈する。
この基部側衝撃吸収体列Iの基部側衝撃吸収体10の各第1〜第5リブ21、25、31、35、41の潰れ変形においても、荷重中心軸線Gを中心に各第1リブ21が等距離でかつ等間隔で配置され、同様に各第2〜第5リブ25、31、35、41がそれぞれ荷重中心軸線Gを中心に等距離でかつ等間隔で配置されることで、衝撃荷重が均等に分散されて各第1リブ21〜第5リブ41が均衡して潰れ変形し、衝撃吸収体10が入力荷重中心軸線G方向に安定した姿勢で潰れ変形する。
このように衝撃荷重入力の初期段階において先端側衝撃吸収体の各第1リブ21のみが潰れ変形することから、先端側衝撃吸収体10に圧縮荷重が入力されると、各第1リブ21の変形により所定の荷重Faに達する初期抗力の立ち上がりを速くすることができ、初期抗力が確保できる。更に、バンパ1に圧縮荷重が作用すると、先端側衝撃吸収体列IIに配置された先端側衝撃吸収体10の軸長の長い各第1リブ21から順に、第2リブ25、各第3リブ31、各第4リブ35、各第5リブ41と次々に座屈し、更に基端側衝撃吸収体列Iに配置された基部側衝撃吸収体10の長い軸長の各第1リブ21から順に各第2リブ25、各第3リブ31、各第4リブ35、各第5リブ41と次々に座屈することで、各衝撃吸収体10の変形に対する潰れる荷重が所定の荷重Faに略一定に連続して維持され、いわゆる抗力が略一定に設定できる。
従って、上記の構成を備えた本実施の形態における衝撃吸収体10を備えたバンパ1によると、衝撃荷重が付与される初期段階において、先端側衝撃吸収体列IIに配置された先端側衝撃吸収体10の各第1リブ21が潰れ変形することで、所定荷重Faに迅速に立ち上げることができる。更にその先端側衝撃吸収体列IIの衝撃吸収体10の第1リブ21の座屈に続いて順次各第2リブ25〜各第5リブ41が順に座屈し、更に基部側衝撃吸収体列Iに配置された衝撃吸収体10の各第1リブ21〜各第5リブ41が順に座屈することで略一定の荷重Faが連続して維持されて緩やかに潰れ変形して急激な変形抗力の変化が抑制され、かつ互いの圧縮変形するリブが干渉することなく、各リブの潰れ残りが少なく変形ストロークSの増大が得られ、良好な衝撃吸収特性が確保される。これにより、歩行者と接触した場合であっても、歩行者の脚部へのダメージの軽減が期待できる。
また、バンパビーム2の前面3に、複数の衝撃吸収体10を車幅方向に配置した基部側衝撃吸収体列I及び先端側衝撃吸収体列IIを備えることで、各衝撃吸収体10が小型化されて取扱い性に優れ、かつ生産性に優れた射出成形等により容易に製品形状精度が確保できる。また、バンパ1の仕様に応じて、基部側衝撃吸収体列I及び先端側衝撃吸収体IIを構成する衝撃吸収体10の大きさや配置個数を容易に調整することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では基部側衝撃吸収体列I及び先端側衝撃吸収体列IIにおいて、同一形状の衝撃吸収体10を配置したが、基部側衝撃吸収体列Iと先端側衝撃吸収体列IIとにおいて衝撃吸収特性の異なる衝撃吸収体10を配置することも可能である。また、バンパの車幅部位に応じて異なる衝撃吸収特性の衝撃吸収体を配置することもできる。更に、衝撃吸収体10のリブは、上記第1リブ21〜第5リブ41に限定されることなく、適宜増減することができる。
また、上記実施の形態では基部側衝撃吸収体列I及び先端側衝撃吸収体列IIの2層状に配置したが、基部側衝撃吸収体列Iのみによって構成することや、更に衝撃吸収体列を追加した3層状や他の複数層状に配置することもできる。
更に、衝撃吸収体をバンパビームの前面に車幅方向に沿って上下2列或いは他の複数列に配置することもできる。
また、上記実施の形態では各第1リブ21の基端部21c間、第2リブ25の基端部25c間、第3リブ31の基端部31c間、第4リブ35の基端部35c間、及び第5リブ41の基端部41cを補強部として連結部22、26、32、36によってそれぞれ連結したが、各リブの基端部毎に補強する補強部を配置することもできる。
更に、上記実施の形態ではバンパビームや基板部に形成した係止孔、下部係止と上部取付部や下部取付部に設けた係止部により衝撃吸収体係止手段を構成したが、上部取付部や下部取付部の先端をねじ等によってバンパビームや基板部に固着する等適宜手段により衝撃吸収体係止手段を構成することもできる。
また、上記実施の形態では衝撃吸収体をバンパのバンパビームに配置した場合について説明したが、衝撃吸収体は車体側部のサイドドアやピラー等他の車体部材に配置することもできる。
1 車両用衝撃吸収バンパ
2 バンパビーム(車体部材)
3 前面(対向面)
7 バンパフェース
10 衝撃吸収体
11 基板部
21 第1リブ
21c 基端部
21d 先端
22 連結部(補強部)
25 第2リブ
25c 基端部
25d 先端
26 連結部(補強部)
31 第3リブ
31c 基端部
31d 先端
32 連結部(補強部)
35 第4リブ
35c 基端部
36 連結部(補強部)
41 第5リブ
51c 基端部
51d 先端
52 連結部(補強部)
G 入力荷重中心軸線

Claims (6)

  1. 車体部材に対向して配置される衝撃吸収体であって、
    前記車体部材と対向する板状の基板部と、
    該基板部に基端部が結合されて前記車体部材に向かって延在して先端が隙間を有して前記車体部材と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、
    前記複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が前記車体部材に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され
    前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする衝撃吸収体。
  2. 前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブが前記基板部に直交する入力荷重中心軸線から等距離でかつ互いに等間隔で前記基板部に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収体。
  3. 前記リブは、基端部から先端に連続する前記入力荷重中心軸線側が開放された断面L字状であることを特徴とする請求項に記載の衝撃吸収体。
  4. 前記リブは、基端部から先端に連続する前記入力荷重中心軸線側が開放された断面コ字状であることを特徴とする請求項に記載の衝撃吸収体。
  5. 車幅方向に延在するバンパビームの前面とバンパフェースとの間に衝撃吸収部材が配置される車両用衝撃吸収バンパにおいて、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記バンパの前面に車幅方向に沿って複数配置される衝撃吸収体を有し、
    該衝撃吸収体は、
    前記バンパビームの前面と対向する板状の基板部と、
    該基板部に基端部が結合されて前記バンパビームの前面に向かって延在して先端が隙間を有して前記バンパビームの前面と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、
    前記複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端がバンパビームに当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され
    前記複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする車両用衝撃吸収バンパ。
  6. 車幅方向に延在するバンパビームの前面とバンパフェースとの間に衝撃吸収部材が配置される車両用衝撃吸収バンパにおいて、
    前記衝撃吸収部材は、
    前記バンパビームの前面に車幅方向に沿って複数配置される基部側衝撃吸収体を有する基部側衝撃吸収体列と、
    該基部側衝撃吸収体列の各基部側衝撃吸収体上に配置される複数の先端側衝撃吸収体を有する先端側衝撃吸収体列を備え、
    各基部側衝撃吸収体は、
    前記バンパビームの前面と対向する板状の基板部と、
    該基板部に基端部が結合されて前記バンパビームの前面に向かって延在して先端が隙間を有して前記バンパビームの前面と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、
    該複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が前記バンパビームの前面に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され、
    該複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であり、
    各先端側衝撃吸収体は、
    基部側衝撃吸収体の基板部に対向すると板状の基板部と、
    該基板部に基端部が結合されて前記基部側衝撃吸収体の基板部に向かって延在して先端が隙間を有して基部側衝撃吸収体の基板部と対向する軸長が異なる複数のリブとを有し、
    該複数のリブは、前記基板部に衝撃荷重が入力されて先端が基部側衝撃吸収体の基板部に当接する圧縮変形時に互いに干渉しない位置に配置され
    該複数のリブのうち、同じ軸長を有する複数のリブの基端部は、補強部によって連結されており、軸長が異なるリブの基端部とは非連結であることを特徴とする車両用衝撃吸収バンパ。
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