JP5992072B2 - Fdd受信機における3次歪の相互変調のキャンセル - Google Patents

Fdd受信機における3次歪の相互変調のキャンセル Download PDF

Info

Publication number
JP5992072B2
JP5992072B2 JP2015110764A JP2015110764A JP5992072B2 JP 5992072 B2 JP5992072 B2 JP 5992072B2 JP 2015110764 A JP2015110764 A JP 2015110764A JP 2015110764 A JP2015110764 A JP 2015110764A JP 5992072 B2 JP5992072 B2 JP 5992072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
path
transmission
receive
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015110764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015233279A (ja
Inventor
コンスタンティノス サーリジョージディス,
コンスタンティノス サーリジョージディス,
タベット,タリク
スイェド エー. ムジタバ,
スイェド エー. ムジタバ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apple Inc
Original Assignee
Apple Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Apple Inc filed Critical Apple Inc
Publication of JP2015233279A publication Critical patent/JP2015233279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5992072B2 publication Critical patent/JP5992072B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/54Circuits using the same frequency for two directions of communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/12Neutralising, balancing, or compensation arrangements
    • H04B1/123Neutralising, balancing, or compensation arrangements using adaptive balancing or compensation means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/12Neutralising, balancing, or compensation arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/50Circuits using different frequencies for the two directions of communication
    • H04B1/52Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
    • H04B1/525Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa with means for reducing leakage of transmitter signal into the receiver

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

本発明は無線デバイスに関し、より詳細には、受信機における3次相互変調歪をキャンセルするシステム及び方法に関する。
無線通信システムの利用が急速に伸びている。さらに、無線通信技術は、音声のみの通信から、インターネットやマルチメディア・コンテンツの様な、データ伝送をも含むように進化している。よって、無線通信の改良が望まれている。特に、無線セルラ通信で使用される基地局や中継局と同様に、例えば、セルラ・フォンの様な無線デバイスといった、ユーザ装置(UE)での送信及び受信信号の正確さを確実にすることが重要である。さらに、UEデバイス内の多くの機能により、UEデバイスの電池寿命に多くの負荷が課せられている。よって、改良された通信のための送受信能力をUEデバイスが良好に維持することを可能にしながら、UEデバイスの設計において、必要とする電力を削減することも重要である。
UEデバイス、基地局及び中継局に含まれる、RF(無線周波数)トランシーバの消費電力は、典型的には、受信(RX)パスにあるADCの入力での信号の忠実性の関数である。受信機は、典型的には、感度レベルでの雑音指数を最適化する様に設計され(より多くの電力が必要)、その場合には線形性は重要ではない。高い信号レベルにおいて、受信機は、典型的には、線形性が最適化される様に動作され(より多くの電力が必要)、その場合、雑音指数に対する条件は緩和される。最悪のシナリオにおいて、2つの設計要求(雑音指数及び線形性)を同時に扱うことが期待される。これは、(感度に近い)弱い信号が2つのブロッカーがある中で受信されるFDD(周波数分割復信)の場合である。LTE(ロング・ターム・リボリューション)システムにおいて、第1のブロッカーは、送信(TX)漏洩であり、第2のブロッカーは、連続波(CW)ブロッカーである。このシナリオでは、その信号の弱さより、RXパスの低雑音増幅器(LNA)と、特に、RXパスのミキサに対して厳しい線形性要求が課され、LNAには、ブロッカーの雑音指数によるRX信号の劣化を最小に維持するために十分な利得を提供することが求められる。つまり、LNAは、ブロッカー雑音指数の劣化を最小に維持することが期待される。
よって、LTEにおいて相互変調歪を効果的にキャンセル、より詳しくは、LTE信号伝送における3次相互変調歪(IM3)を効果的にキャンセルし、無線通信システムの改良したパフォーマンス及び消費電力を提供することが望まれている。
開示する様々な実施形態は、高い線形性の受信機(最も良い雑音指数を維持しながら)を設計する複雑さと、デジタル領域で3次相互変調歪(IM3)による生成物をキャンセルする手段とのトレードオフである。IM3キャンセル回路/システムの基本的な構成ブロックは、プログラム可能な有限インパルス応答(FIR)フィルタを含み得る。デジタル信号処理は、技術に良くスケールするので、このアプローチは、少なくとも高い線形性の受信機の設計負荷を取り除くことで、電力消費の観点から利益をもたらす。現在のシステム及び方法は、2次相互変調ノイズ(IM2)のキャンセルに取り組んでいる。しかしながら、2次入力遮断点(IIP2)は、キャリブレーション及び注意深い設計により改良でき、よって、高いIIIP2を達成することで、必ずしも高い電力消費を招かない。本明細書で開示する新規のIM3キャンセル・システム及び方法の実施形態は、少なくともデジタル領域でIM3を除去する点で現在の技術とは異なる。
よって、本明細書で開示する実施形態は、デジタル領域でIM3(3次相互変調)歪キャンセルを実行することにより最適な受信機の感度レベルで動作する非線形受信機に関する。歪キャンセルは、非常に低い電力の所望信号を、2つの強いブロッカー、特に、対応する歪帯域において送信漏洩が連続波(CW)ブロッカーと相互変調するときにおいて、動作中における受信機の線形性を改良する。トランシーバ・パスの様々な部分、つまり、送信(TX)パスと、受信(RX)パスのADC(アナログ・デジタル変換器)までのRXパスは、プログラム可能なフィルタ要素によりモデル化され得る。プログラム可能なフィルタ要素の使用と、3次相互変調誤差を複製する誤差生成機能により、3次相互変調誤差を示すレプリカ信号が第2パスで生成され得る。レプリカ誤差信号は、その後、フィルタされ、受信信号の相互変調ノイズをキャンセルするために使用される。
実施形態の1つのセットにおいて、デジタルTXフィルタ、アナログTXフィルタ、及び、デュプレクサの送信フィルタ(TF)で導入される周波数選択性を補償するために、送信等化器が使用される。デジタルRXフィルタ、及び、アナログRXフィルタで導入される周波数選択性を補償するために、受信等化器が使用される。周波数選択性は、キャリブレーションにより特定され得る。FIR(有限インパルス応答)フィルタが、任意の時間的に変動するアナログ伝達関数特性に適合させるために使用される。関数IM3(I,Q)は、3次歪信号を示すレプリカ信号を提供するために使用され、フィルタの係数は、信号統計値に基づくバッチ処理及び/又はLMS(最小二乗平均)適合により決定される。
トランシーバ・デバイスは、よって、ベースバンド信号に基づき変調された送信信号を生成する送信パスと、連続波ブロッカーと送信パスからの送信漏洩との相互変調により生じる相互変調ノイズによる3次歪の影響を受けた受信信号を受信する受信パスと、を備えている。トランシーバは、さらに、送信パス及び受信パスの部分をモデル化し、指定された関数と、送信パス及び受信パスのモデル化された部分とに少なくとも従い、3次歪を示すレプリカ信号を生成し、レプリカ信号をフィルタし、相互変調ノイズによる3次歪を除去するために、フィルタされたレプリカ信号を受信信号から減ずる補償パスを備えている。
補償パスは、送信パス及び受信パスの指定された部分をモデル化するプログラム可能な部品で構成され得る。さらに、補償パスの有限インパルス応答フィルタが、レプリカ信号をフィルタするために使用され得る。有限インパルス応答フィルタの係数は、信号統計値に基づくバッチ処理及び/又は最小二乗平均適合により決定され得る。さらに、有限インパルス応答フィルタは、総ての時間的に変動するアナログ伝達特性に適合するために使用され得る。少なくとも1つの実施形態において、補償パスは、デジタル送信フィルタ、アナログ送信フィルタ、及び、デュプレクサの送信機能により送信パスにもたらされる周波数選択性を補償するための送信等化器を備えている。補償パスは、1つ以上のデジタル受信フィルタ、及び、1つ以上のアナログ受信フィルタにより受信パスにもたらされる周波数選択性を補償する受信等化器も備えることができる。送信パス及び受信パスに導入される周波数選択性は、共にキャリブレーション法により特定され得る。
実施形態の1セットにおいて、無線周波数(RF)信号を送信及び受信する様々な通信デバイス(例えば、移動デバイス、中継局又は基地局の様な)は、処理デバイスが実行可能であり、通信デバイスに、RF信号を受信させ、受信したRF信号から、連続波ブロッカーと送信漏洩との相互変調により生じる相互変調ノイズによる3次歪により影響を受けたベースバンド信号を導出させる、命令を格納する不揮発性メモリ・デバイスを含み得る。命令は、実行されると、通信デバイスに、指定された関数と、通信デバイスの指定されたトランシーバ部のモデルとに少なくとも従い3次歪を示すレプリカ信号をさらに生成させ、通信デバイスに、レプリカ信号をフィルタさせ、相互変調ノイズにより生じる3次変調歪を除去するために、フィルタされたレプリカ信号を導出されたベースバンド信号からさらに減じさせる。
命令は、さらに実行可能であり、少なくとも、通信デバイスに移動デバイスのトランシーバ部の部分に少なくとも導入される周波数選択性を補償させる。レプリカ信号は、導出されたベースバンド信号に影響している3次歪とは相関し、導出されたベースバンド信号の所望部分とは相関しない。さらに、命令は、さらに実行可能であり、通信デバイスに、導出されたベースバンド信号から、レプリカ信号から推定される導出されたベースバンド信号の部分を削除することを試みさせる。
このサマリは、本明細書で記述する主題の側面の基本的な理解を提示する幾つかの典型的な実施形態の要約を目的とする。よって、上述した特徴は、単なる例であり、何らかの方法により本明細書で開示する主題の範囲又は精神を狭くすると解釈すべきではない。本明細書で開示する他の特徴、側面、主題は、以下の詳細な説明、図面及び特許請求の範囲により明らかになる。
本発明のより良い理解は、以下の実施形態の詳細な記述と以下の図面を考慮することで得られる。
一実施形態によるユーザ装置(UE)例を示す図。 UEが基地局と通信する無線通信システム例を示す図。 一実施形態による基地局の例示的なブロック図。 一実施形態によるUEの例示的なブロック図。 直接変換周波数分割複信トランシーバの一実施形態を示す論理図。 LTE標準で示される帯域外ブロッキング仕様を示す表。 送信漏洩と連続波ブロッカーとの相互変調から生じる3次相互変調歪のメカニズムを示す周波数ダイアグラム。 送信漏洩、連続波ブロッカー、及び、送信漏洩と連続波ブロッカーとの相互変調により影響を受けた受信信号を示す周波数ダイアグラム。 3次相互変調歪キャンセルを行うトランシーバの一実施形態を示す制御ダイアグラム。 受信信号から3次相互変調歪ノイズを除去するために使用する適応フィルタの係数を決定するための、最小二乗平均適合の使用を示す制御ダイアグラム。 受信信号の3次相互変調ノイズをキャンセルする方法の一実施形態のフロー図。
本発明には種々の修正が可能であり、置換形態が存在し、図面及び以下の詳細な記載による特定の実施形態は単なる例示である。図及び詳細な説明は、開示される特定の形態に本発明を限定するものではなく、これらは、特許請求の範囲で定義される本発明の精神及び範囲内にある総ての修正、均等物及び置換物をカバーすることを意図している。
略語
以下の略語が本開示で使用される。
LTE:ロング・ターム・エボリューション
RAT:無線アクセス技術
TX:送信
RX:受信
RF:無線周波数
UL:アップリンク
DL:ダウンリンク
CW:連続波
IM3:3次相互変調歪
IIP3:3次入力遮断点
用語
本明細書において使用する用語を以下に示す。
ユーザ装置(UE)(又は"UEデバイス")
無線通信を実行し、可搬又は携帯可能な様々なタイプのコンピュータ・システム・デバイス。UEデバイスの例は、携帯電話、スマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、アンドロイド(登録商標)に基づく電話)、携帯型ゲーム機(例えば、任天堂DS(登録商標)、プレイステーションポータブル(登録商標)、ゲームボーイアドバンス(登録商標)、iPhone(登録商標))、ラップトップコンピュータ、PDA、可搬型インターネット・デバイス、音楽プレイヤー、データ記憶装置、他のハンドヘルド・デバイス、および、リストウォッチ、ヘッドフォン、ペンダント、イヤーピース等の様なウェアラブル・デバイスを含む。一般的に、用語"UE"又は"UEデバイス"は、ユーザが容易に持ち運ぶことができ、無線通信能力のある、任意の電子、計算、及び/又は、通信デバイス(又はそれらの組み合わせ)を含むものとして広義に定義される。
基地局
用語"基地局"は、その通常の意味であり、少なくとも、固定位置に設置され、無線電話システム又は無線システムの部分として通信に使用される無線通信局を含む。
自動的
動作又は工程を特定する或いは実行する直接的なユーザ入力なしに、コンピュータ・システム(例えば、コンピュータ・システムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路、プログラム可能なハードウェア要素、ASIC等)によって実行される動作又は工程を意味する。この様に、用語"自動的"は、ユーザによって手動で実行又は特定される動作に対比され、そこでは、ユーザが、直接的に、その動作を実行する入力を与える。自動的な処理は、ユーザが与える入力により開始されるかもしれないが、"自動的"に実行されるその後の動作をユーザは特定しない、つまり、実行する各動作をユーザが特定する"手動"では実行されない。例えば、各フィールドを選択し、情報を特定する入力を与えることで(例えば、情報をタイプすることで、チェック・ボックスやレディオ・ボタン等を選択することで)電子フォームに記入したユーザは、ユーザの行動によりコンピュータ・システムがフォームを更新しなければならないとしても、手動でフォームに記入している。コンピュータ・システム(例えば、コンピュータ・システムで実行されるソフトウェア)がフォームのフィールドを分析し、フィールドに対する答えを特定するユーザ入力なしにフォームに記入するコンピュータ・システムによって、フォームは自動的に記入され得る。上述した様に、ユーザは、フォームの自動記入を開始するかもしれないが、ユーザは、実際のフォームの記入は行わない(例えば、ユーザは、フィールドの答えを手動で特定せず、それらは、自動的に埋められる)。本明細書は、ユーザが取った行動の応答として自動的に実行される動作の種々の例を提供する。
図1−ユーザ装置
図1は、ユーザ装置(UE)106の一実施形態を示している。用語UE(又はUEデバイス)106は、前に定義した様な種々のデバイスの任意のものであり得る。UEデバイス106は、種々の材質のいずれかで形成され得るハウジング12を含み得る。UE106は、静電容量方式のタッチ電極を備えたタッチ・スクリーンであり得るディスプレイ14を含み得る。ディスプレイ14は、種々のディスプレイ技術のいずれかに基づくものであり得る。UE106のハウジング12は、ホーム・ボタン16、スピーカ・ポート18、並びに、データ・ポートや、ボリューム・ボタン、リンガ・ボタンといった他の可能な種類のボタンの様な他の要素(図示せず)といった、種々の要素のいずれかのための開口部を含える。
UE106は、1つ以上のアンテナを含み得る。UE106は、1つ以上の送信チェイン(TXチェイン)及び1つ以上の受信チェイン(RXチェイン)の種々の組み合わせの様な、種々の無線構成のいずれかも含み得る。例えば、UE106は、2つ以上のRATをサポートする無線部を含み得る。無線部は、単一TX(送信)チェインと、単一RX(受信)チェインと、を含み得る。代わりに、無線部は、単一TX(送信)チェインと、同じ周波数で動作する2つのRX(受信)チェインを含み得る。他の実施形態において、UE106は、2つ以上の無線部、つまり、2つ以上のTX/RXチェイン(2つ以上のTXチェイン及び2つ以上のRXチェイン)を含む。
本実施形態において、UE106は、デジタル領域において3次相互変調歪のキャンセルを実行することによって、適切な受信機の感度レベルで動作する非線形受信機を含んでいる。歪のキャンセルは、2つの強いブロッカーが存在している中で非常に低い電力の所望信号を復調するとき、特に、送信漏洩が連続波ブロッカーと相互変調されるとき、動作中における受信機の線形性を改良する。送信パスと、受信パスのアナログ・デジタル変換器までの受信パスの様々な部分は、プログム可能な構成要素としてモデル化され得る。プログラム可能な部品と、3次相互変調誤差を複製する誤差関数が、補償パスを介して、3次相互変調誤差を示すレプリカ信号を生成するために使用される。レプリカ信号は、フィルタされ、受信したベースバンド信号から相互変調ノイズをキャンセルするために使用され得る。
図2−通信システム
図2は、例示的な(及び簡略化した)無線通信システムを示している。図2のシステムは可能なシステムの単なる一例であり、実施形態は必要に応じて種々のシステムのいずれかに実装され得る。
図示する様に、例示的な無線通信システムは、基地局12への伝送媒体又はネットワークを介して通信するUE106を含んでいる。基地局12は、基地送受信局(BTS)又はセル・サイトであり、UE106との無線通信を可能にするハードウェを含み得る。基地局102及びUE106は、GSM、UMTS(WCDMA)、LTE、LTEアドバンス(LTE−A)、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV−DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAM又はWi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)等の、種々の無線アクセス技術(RAT、無線通信技術又は通信標準としても参照され得る)のいずれかを使用し、送信媒体上で通信する様に構成され得る。
図3−基地局の詳細
図3は、基地局102の例示的なブロック図である。図3の基地局は、可能な基地局の単なる一例である。図示する様に、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ544を含み得る。プロセッサ544は、プロセッサ544からアドレスを受信し、そのアドレスをメモリ(例えば、メモリ560及び読出し専用メモリ(ROM)550)又は他の回路若しくはデバイスの位置に変換する様に構成されたメモリ管理部(MMU)540に接続され得る。
基地局102は、少なくとも1つのネットワーク・ポート570を含み得る。ネットワーク・ポート570は、電話ネットワークに接続する様に構成され、上述した様に、UEデバイス106の様なデバイスの複数に、電話ネットワークへのアクセスを提供する。
ネットワーク・ポート570(又は、追加のネットワーク・ポート)は、セルラ・サービス・プロバイダのコア・ネットワークの様な、セルラ・ネットワークに接続される様に構成され得る。コア・ネットワークは、UE106の様なデバイスの複数に、移動関連サービス及び/又は他のサービスを提供し得る。幾つかの場合において、ネットワーク・ポート570は、コア・ネットワークを介して電話ネットワークに接続し、或いは、コア・ネットワークは、電話ネットワークを提供する(例えば、セルラ・サービス・プロバイダによってサービスされる他のUEデバイス106と)。
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ534を含み得る。少なくとも1つのアンテナ534は、無線送受信機として動作する様に構成され、無線部530を介してUEデバイス106と通信する様に構成され得る。アンテナ534は、通信チェイン532を介して無線部530と通信する。通信チェイン532は、受信チェイン、送信チェイン、或いは、その両方であり得る。無線部530は、LTE、GSM、WCMA,CDMA2000を含むがこれらに限定されない種々のRTAにより通信する様に構成され得る。
基地局102のプロセッサ544は、例えば、メモリ媒体(例えば、一時的ではないコンピュータ可読記憶媒体)に格納されたプログラム命令を実行することにより、ここに記述する方法の一部又は総てを実行する様に構成され得る。代わりに、プロセッサ544は、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)、ASIC(アプリケーション特定集積回路)、或いは、それらの組み合わせの様な、プログラム可能なハードウェアとして構成され得る。
図4−UEの詳細
図4は、UE106の簡略化したブロック図の例である。図示する様に、UE106は、種々の目的のための部分を含み得るシステム・オン・チップ(SOC)400を含み得る。SOC400は、UE106の種々の他の回路に接続され得る。例えば、UE106は、様々な種類のメモリ(例えば、NANDフラッシュ410を含む)、コネクタ・インタフェース420(例えば、コンピュータ・システム、ドック、充電器等に接続するため)、ディスプレイ460、LTE、GSM等のセルラ通信回路430及び短距離無線通信回路429(例えば、ブルートゥース及びWLAN回路)を含み得る。UE106は、さらに、1つ以上のUICC(ユニバーサル集積回路カード)310の様な、SIM(加入者識別モジュール)機能を含む、1つ以上のスマート・カード310を含み得る。セルラ通信回路430は、1つ以上のアンテナ、好ましくは、図示する2つのアンテナ435及び436に接続され得る。短距離無線通信回路429は、アンテナ435及び436の1つ又は両方に接続され得る(この接続は図の簡略化のため示していない)。
図示する様に、SOC400は、UE106のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ402と、グラフィック処理を実行しディスプレイ460にディスプレイ信号を提供し得るディスプレイ回路404を含み得る。プロセッサ402は、プロセッサ402からアドレスを受信し、そのアドレスをメモリ(例えば、メモリ406及び読出し専用メモリ(ROM)450、NANDフラッシュ・メモリ410)又は、ディスプレイ回路404、セルラ通信回路430、短距離無線通信回路429、コネクタI/F420及び/又はディスプレイ460といった、他の回路若しくはデバイスの位置に変換する様に構成されたメモリ管理部(MMU)440に接続され得る。MMU440は、メモリ保護及びページ・テーブル変換若しくはセットアップを実行する様に構成され得る。幾つかの実施形態において、MMU440は、プロセッサ402の部分に含まれ得る。上述した様に、UE106は、以下に詳細を説明する様に、3次相互変調ノイズのキャンセレーションを実行する様に設計され得る。
ここに述べる様に、UE106は、3次相互変調ノイズ・キャンセルの様な、改良された通信のための機能を実行するハードウェア及びソフトウェア構成要素を含み得る。UE106は、3次相互変調ノイズをキャンセルすることに関連した動作の総て又は幾つかを実行するデジタル論理回路を含み得る。デジタル論理回路は、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)、ASIC(アプリケーション特定集積回路)、一般的な目的のためのプロセッサ、或いは、それらの組み合わせの様な、個別のデジタル論理回路として実装され得る。
図5、6、7及び8−3次相互変調歪(IM3)により影響を受けるトランシーバ・システム
図5は、一実施形態による、例えば、UE106の部分であり得るトランシーバ・システム700を示している。より詳しくは、図5は、従来技術による直接変換周波数分割複信(FDD)トランシーバの論理/制御ダイアグラムを示している。図5は、所望RX信号704、連続波ブロッカー(CW)信号701及び送信漏洩信号704の簡略化した周波数ダイアグラム760も示し、これら信号の相互変調は、アンテナ706で受信し、デュプレクサ708を経由してRXパス762に至る受信信号にIM3を生じさせる。図5に示す様に、TXパス764は、デジタル・アナログ変換器(DAC)732及び742それぞれでベースバンド信号(I及びQ成分)を受信する。I及びQ信号は、それぞれ、ミキサ736及び738で変調される前に、ローパス・フィルタ(LPF)733及び744でローパス・フィルタされる。位相ロックループ(PLL)740は、直交変調を実行するために使用される位相シフタ737と共に、変調を実行するためにミキサにより使用される局所発振(LO)信号を生成するために使用される。変調されたRF TX信号は、電力増幅器(PA)748に出力され、PA748は、増幅したTX信号をアンテナから送信するためにデュプレクサ708に出力する。
RXパス762は、アンテナ706からデュプレクサ708を介してRF RX信号を受信する。RF RX信号は、低雑音増幅器(LNA)710に入力され、増幅されたRF RX信号は、直交ミキサ712及び724でダウンミックスされる。直交ミキサ712及び724は、PLL722からLO信号を受信し、直交復調のために、LO信号は、シフタ720で位相がシフトされる。結果として得られる信号は、それぞれ、LPF714及び726でローパス・フィルタされ、ベースバンド信号I及びQを生成するために、アナログ・デジタル変換器(ADC)718及び730にそれぞれ出力される。図5に示す様に、TXパス764からRXパス762へのTX漏洩が生じている(例えば、デュプレクサ708のTX/RXポート間の不完全な分離により)。TX漏洩信号は、CWブロッカーと相互変調し、RXパス762のRX信号にIM3を生じさせ、所望の歪の無いRX信号をトランシーバが得ることを妨害する。
図6、7及び8に、IM3のメカニズムと影響を示す。LTE標準は、参考として図6に示す表に少なくとも部分的に要約される、帯域外ブロッキング仕様を提示する。図7は、送信漏洩と連続波ブロッカーとの相互変調により生じる3次相互変調歪のメカニズムを示す周波数ダイアグラムであり、例として、バンド5と帯域外3次遮断点(IIP3)を示している。バンド5であるとすると、複信の分離は45MHzである。レンジ3の与干渉(図6の表7.6.1−2を参照)であると仮定すると、TX信号及びCW信号の周波数は、TX信号の周波数をωtx、RX信号の周波数をωrx、CW信号の周波数をωcwと表現すると、それぞれ、ωtx=ωrx−45MHz、ωcw=ωtx−45MHzであり、よって、2ωtx−ωcw=ωrxとなる。(曲線520で示す)帯域外IPP3は、デュプレクサ(例えば、デュプレクサ708)の漏洩と、デュプレクサの帯域外フィルタに依存する。図7に示す様に、CW信号502は、TX周波数(FTX)に対して45MHzのオフセットが生じ、TX周波数には、RX周波数(FRX)に対して45MHzのオフセットが生じる。帯域外IIP3は、UL帯域504及びDL帯域506に対して示されている。
図8は、所望のRX信号に対して不利に影響するIM3を強調した、種々の信号の周波数スペクトラムを示している。非線形受信機(例えば、上述し、かつ、図5に示すLNA、ミキサ、ベースバンド処理部等)は、強いブロッカー(TX漏洩及びCWブロッカー)に影響を受けやすい。自己生成されたIM3成分は、図8に示す様に所望のRX信号を圧倒する。ダイアグラム600は、CW、送信漏洩、RX信号を示し、ダイアグラム650は、RX信号へのIM3の影響を示し、変調の間(例えば、直交位相シフト・キーイング変調)、TX漏洩とCWブロッカーとの相互変調により生じる歪654は、RX信号を圧倒している。きれいで正確なRX信号を得て所望のベースバンド信号を正確に復元するために、このIM3をキャンセルすることが望まれる。
IM3のキャンセルを達成するために、例えば図5に示すトランシーバ700といった、トランシーバの様々な部分及び/又は構成要素は、有用な信号モデルを得るために数学的にモデル化され得る。TX信号は、
tx(t)=Itx(t)+jQtx(t)
と表される。
tx、hI,lpf_tx,hQ,lpf_tx,hI,dup,hQ,dupを、それぞれ、デジタル送信フィルタ、アナログLPFフィルタ及びデュプレクサのベースバンド等価フィルタ・インパルス応答とする。LNA入力部でのTX漏洩のベースバンド等価モデルは、
Figure 0005992072
で表される。
tx−rxをTXパスからRXパスへのデュプレクサ分離とし、Stx(ω)を、周波数の関数である、RXポートでのデュプレクサの減衰とする。その場合、LNA入力部(例えば、図5のLNA710の入力部)での全体の信号は、
Figure 0005992072
と表される。
ブロッカー信号の信号モデルは、以下の様にモデル化される。
非線形モデルを考慮:
y(t)=α・w(t)+α・w(t)+α・w(t)
(t)、w(t)を、周波数ω=ωtxのTX漏洩変調信号及び周波数ω=ωtx−ΔωのCWトーンとする。z(t)、v(t)を複素包絡線とする。合計の信号w(t)は、複素包絡線で表現される。
Figure 0005992072
3次非線形項w(t)に注目すると、以下の式となる。
Figure 0005992072
注目すべきは、RXの帯域ωrx=ωtx+Δωにある相互変調成分である、ω=ωtxであり、ω=ωtx−Δωであるので、注目すべき相互変調成分は2ω−ω=ωrxである。周波数2ω−ω=ωrxでのIM3成分は、
Figure 0005992072
である。z(t)はTX漏洩(変調信号)であり、v(t)はCWブロッカーを示しているので、
z(t)=Itx+jQtx=a+ja、v(t)=ejΦ=β+jβ
とする。よって、IM3は
IM3I∝a cos(φ)+2asin(φ)−a cos(φ)
IM3Q∝a sin(φ)+2acos(φ)−a sin(φ)
となる。
図9−IM3キャンル機能を備えたトランシーバ
上述した記載とモデル化に基づく、IM3キャンル構成の様々な実施形態を考えることができるが、ここでは、3次相互変調歪(IM3)成分はデジタル領域でキャンセルされる。図9は、デジタル領域でIM3キャンセルを行う構成を備えた新規トランシーバ1100の一実施形態の基本的なブロック図である。図9では、簡略化のため、IM3キャンセルの動作を説明するのに必要な構成要素のみを示し、完全な構成要素を示してはいない。さらに、トランシーバ1100の様々な部分は、図5に示すトランシーバ700の部分に対応している。例えば、TXパス1164は、同様のTXパス764に対応し、TXパス1164内の対応する構成要素には、同様のラベルを付与する。同様に、RXパス1162は、同様のRXパス762に対応し、RXパス1162内の対応する構成要素には、同様のラベルを付与する。
図9に示す様に、トランシーバ1100は、アンテナ1126で受信しLNA1128を介してRXパス1162に至る受信信号から導出されるベースバンド信号に存在し得るIM3をキャンセルするために使用される補償パスを有している。補償パスは、一組のTX等化器1102及び1104と、レプリカ生成機能1110と、一組のRX等化器1106及び1108と、タイミング・リカバリ・ブロック1112及び1114と、有限インパルス応答(FIR)フィルタ1118及び1120と、計算フィルタ1116と、加算ノード1120及び1122と、を備えている。TX等化器1102及び1104は、TXパス1164のI及びQパスのデジタルTXフィルタ(LPFD)及びアナログTXフィルタ(LPFA)によりもたらされる周波数選択性と、デュプレクサの送信フィルタ(1130のTF)によりもたらされる周波数選択性を補償するために使用される。RX等化器1106及び1108は、RXパス1162のI及びQパスのデジタルRXフィルタ(LPFD)及びアナログRXフィルタ(LPFA)で導入される周波数選択性を補償するために使用される。周波数選択性は、キャリブレーションにより特定され得る。FIRフィルタ1118及び1120は、時間的に変動するアナログ伝達関数特性に適合するために使用される。関数(機能)IM(I,Q)(上述した関数IM3I及び関数IM3Qを実行)1110は、(上述した)TX漏洩信号とCWブロッカーとの相互変調により、(RX信号から導出される)ベースバンド信号に存在する3次歪信号を示すレプリカ信号を提供/生成するために使用され得る。タイミング・リカバリ部1112及び1114は、RXパス1162を経由したRX信号の伝搬遅延を補償するために使用される。プログム可能なフィルタ1118及び1120は、RX I信号及びRX Q信号それぞれのIM3をキャンセルするために、I及びQ成分の補償信号を生成するために使用される。FIRフィルタ1118及び1120の係数は、信号統計値に基づくバッチ処理、及び/又は、計算フィルタ・ブロック1116でのLMS(最小二乗平均)適合により決定される。計算された係数は、FIRフィルタ1118及び1120がノイズの正確な表現を生成できる様に、FIRフィルタ1118及び1120に送られ、RX信号(RX I及びRX Q)からノイズが引かれ得る。
例えば、実施形態の1セットにおいて、動作中に収集された信号統計値に基づくバッチ処理は、FIRフィルタ1118及び1120のフィルタ係数を決定するために使用され得る。(5タップの)フィルタ係数が、c=[c1,c2,c3,c4,c5]であるものとすると、以下のモデルが導出される。
Figure 0005992072
モデルは、Y=X*cと示される。最小二乗(LS)解決法により、c=(X −1 が得られる。解決法は、カルマン・フィルタにより更新される。他の例において、LMS適合が、FIRフィルタ1118及び1120のフィルタ係数を決定するために使用され得る。既に述べた様に、実際のRX信号(例えば、RXパス1162で受信される)は、所望のRX信号と、IM3歪と、ノイズと、を含んでいる。レプリカ信号x(n)は、rim3_I(n)と相関があるが、所望のRX信号Rideal(n)とは相関が無い。E[|e(n)|]を最小化することは、E[|rim3_I−r^im3_I(n)|]を最小化することに等しい。適応フィルタは、よって、RX信号の部分rim3_I(n)であるX(n)から推定できるe(n)の部分を除去する様に設計される。上述した内容に基づくLMS適合化の一実施形態を図10に示す。y(n)は、歪、及び、ノイズの無い、所望の信号rideal(n)と、歪成分rim3_I及びノイズを含む、実際のRX信号を示している。簡略化のため、図10ではI成分のみを示しているが、Q成分y(n)についても同様の表現となる。レプリカ信号は、図9のFIRフィルタ1180及び/又は1120を示す、FIRフィルタ904に与えられ、FIRフィルタ904は、X(n)、つまり、rim3_I(n)から推定され得る実際の受信信号の部分を除去することを試みる。
図11は、受信信号の3次相互変調ノイズをキャンセルするための方法の一実施形態のフローチャートである。受信信号は、受信RF信号(RX信号)から導出されるベースバンド信号であり得る。よって、送信パスからの送信漏洩信号と連続波ブロッカーとの相互変調で生じる相互変調ノイズによる3次歪に影響された受信信号が、受信パスで受信され得る(1002)。方法は、さらに、特定(指定)された関数(非線形信号モデルで導出される)と、送信パス及び受信パスのモデル化された部分とに少なくとも基づき、3次歪を示すレプリカ信号を生成することを含む(1004)。最後に、方法は、レプリカ信号をフィルタし、フィルタ後のレプリカ信号を受信信号から減ずることで相互変調ノイズにより生じる3次歪を除去することを含み得る(1006)。
本発明の実施形態は、様々な形で実現され得る。例えば、幾つかの実施形態において、本発明は、デジタル論理回路、コンピュータにより実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、或いは、コンピュータ・システムとして実現され得る。他の実施形態において、本発明は、ASICの様なカスタムに設計された1つ以上のハードウェア・デバイスにより実現され得る。他の実施形態において、本発明は、FPGAの様な、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素により実現され得る。
幾つかの実施形態において、一時的ではないコンピュータ可読記憶媒体は、プログラム命令及び/又はデータを格納する様に構成され、プログラム命令がコンピュータ・システムで実行されると、例えば、上述した実施形態の方法、それらを組み合わせた方法、それら方法のサブセット、或いは、サブセットの組み合わせを、コンピュータ・システムは実行する。
幾つかの実施形態において、デバイス(例えば、UE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)とメモリ媒体を含む様に構成され、メモリ媒体は、プログラム命令を格納し、プロセッサは、メモリ媒体のプログラム命令を読出して実行する様に構成され、プログラム命令は、上述した実施形態の様々な方法(又は、それらを組み合わせた方法、それら方法のサブセット、或いは、サブセットの組み合わせ)を実行させる様に構成される。
比較的詳細な本実施形態について説明したが、上述した開示を完全に理解した当業者にとっては、多くの変形や修正が自明になる。以下の特許請求の範囲は、その様な変形や修正の総てを包含する様に解釈されることを意図する。

Claims (20)

  1. ベースバンド信号に基づいて変調された送信信号を生成する様に構成された送信パスと、
    受信信号を受信する様に構成された受信パスであって、前記受信信号は、連続波ブロッカーと前記送信パスからの送信漏洩との相互変調で生じる相互変調ノイズによる3次歪の影響を受けている、前記受信パスと、
    補償パスと、を備えており、
    前記補償パスは、
    前記送信パス及び前記受信パスの部分をモデル化し、
    少なくとも非線形信号モデルに基づいて導出された、前記3次歪を複製する特定されたエラー生成関数と、前記送信パスのモデル化された部分とに従い、前記3次歪を示すデジタルレプリカ信号を生成し、
    少なくとも前記受信パスのモデル化された部分に従い前記デジタルレプリカ信号を調整することで、前記デジタルレプリカ信号から調整されたデジタルレプリカ信号を生成し、
    前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタし、前記相互変調ノイズによる前記3次歪を除去するために、前記フィルタされ、調整されたデジタルレプリカ信号を前記受信信号から減ずるように構成されていることを特徴とするトランシーバ・デバイス。
  2. 前記補償パスは、前記送信パス及び前記受信パスの特定の部分をモデル化する様に構成されたプログラム可能な部品を含むことを特徴とする請求項1に記載のトランシーバ・デバイス。
  3. 前記補償パスは、前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタする様に構成された有限インパルス応答フィルタを備えていることを特徴とする請求項1に記載のトランシーバ・デバイス。
  4. 前記有限インパルス応答フィルタの係数は、
    信号統計値に基づくバッチ処理と、
    最小二乗適合と、
    の少なくとも1つに基づき決定されることを特徴とする請求項3に記載のトランシーバ・デバイス。
  5. 前記有限インパルス応答フィルタは、総ての時間的に変動するアナログ伝達特性に適合させるために使用されることを特徴とする請求項3に記載のトランシーバ・デバイス。
  6. 前記補償パスは、
    1つ以上のデジタル送信フィルタと、1つ以上のアナログ送信フィルタと、デュプレクサの送信機能との少なくとも1つにより、前記送信パスにもたらされる周波数選択性を補償する様に構成された送信等化器と、
    1つ以上のデジタル受信フィルタと、1つ以上のアナログ受信フィルタとの少なくとも1つにより、前記受信パスにもたらされる周波数選択性を補償する様に構成された受信等化器と、
    の少なくとも1つを備えていることを特徴とする請求項1に記載のトランシーバ・デバイス。
  7. 前記送信パスにもたらされる前記周波数選択性と、前記受信パスにもたらされる前記周波数選択性は、共にキャリブレーションにより特定されることを特徴とする請求項6に記載のトランシーバ・デバイス。
  8. 信号の3次相互変調歪を除去する方法であって、
    受信パスで受信信号を受信することであって、前記受信信号は、連続波ブロッカーと送信パスからの送信漏洩との相互変調で生じる相互変調ノイズによる3次歪の影響を受けている、前記受信することと、
    少なくとも非線形信号モデルに基づき導出された、前記3次歪を複製する特定されたエラー生成関数と、前記送信パスのモデル化された部分とに従い、前記3次歪を示すデジタルレプリカ信号を生成することと、
    少なくとも前記受信パスのモデル化された部分に従い前記デジタルレプリカ信号を調整することを含む、前記デジタルレプリカ信号から調整されたデジタルレプリカ信号を生成することと、
    前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタすることと、前記フィルタされ、調整されたデジタルレプリカ信号を前記受信信号から減ずることと、を含む、前記相互変調ノイズによる前記3次歪を除去することと
    を含むことを特徴とする方法。
  9. 前記送信パス及び前記受信パスの前記モデル化された部分を確立することをさらに含み、
    前記確立することは、補償パスの1つ以上の部品を、前記送信パスと前記受信パスとの結合に従いプログラムすることを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタすることは、有限インパルス応答フィルタにより行われることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. 前記有限インパルス応答フィルタの係数を、
    信号統計値に基づくバッチ処理と、
    最小二乗適合と、
    の少なくとも1つにより決定することをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタすることは、総ての時間的に変動するアナログ伝達特性を適合させることを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  13. 1つ以上のデジタル送信フィルタと、1つ以上のアナログ送信フィルタと、デュプレクサの送信機能との少なくとも1つにより、前記送信パスにもたらされる周波数選択性を補償することと、
    1つ以上のデジタル受信フィルタと、1つ以上のアナログ受信フィルタとの少なくとも1つにより、前記受信パスにもたらされる周波数選択性を補償することと、
    の少なくとも1つをさらに行うことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  14. キャリブレーションにより、前記送信パスにもたらされる前記周波数選択性と、前記受信パスにもたらされる前記周波数選択性の少なくとも1つを特定することをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 無線通信デバイスであって、
    プログラム命令を実行する様に構成された処理デバイスと、
    前記処理デバイスによって実行可能な命令であって、前記無線通信デバイスに、
    無線周波数(RF)信号を受信させ、
    受信した前記RF信号から、連続波ブロッカーと送信漏洩との相互変調で生じる相互変調ノイズによる3次歪の影響を受けているベースバンド信号を導出させ、
    少なくとも非線形信号モデルに基づき導出された、前記3次歪を複製する特定されたエラー生成関数と、前記無線通信デバイスの特定の送信パスの構成要素のモデルとに従い、前記3次歪を示すデジタルレプリカ信号を生成させ、
    少なくとも前記無線通信デバイスの特定の受信パスの構成要素のモデルに従い前記デジタルレプリカ信号を調整することで、調整されたデジタルレプリカ信号を生成させ、
    前記調整されたデジタルレプリカ信号をフィルタさせ、前記相互変調ノイズによる前記3次歪を除去するために、前記フィルタされ、調整されたデジタルレプリカ信号を前記導出されたベースバンド信号から減じさせる命令を格納する様に構成された不揮発性メモリ・デバイスと、
    を備えていることを特徴とする無線通信デバイス。
  16. 前記格納された命令は、さらに、前記処理デバイスによって実行可能であり、前記無線通信デバイスに、前記無線通信デバイスの前記送信パスの構成要素と前記受信パスの構成要素の1つ以上にもたらされる周波数選択性を補償させることを特徴とする請求項15に記載の無線通信デバイス。
  17. 前記周波数選択性は、
    記送信パスの1つ以上のデジタル送信フィルタと、
    前記送信パスの1つ以上のアナログ送信フィルタと、
    前記送信パスのデュプレクサの送信機能と、
    記受信パスの1つ以上のデジタル受信フィルタと、
    前記受信パスの1つ以上のアナログ受信フィルタと、
    の少なくとも1つによりもたらされることを特徴とする請求項16に記載の無線通信デバイス。
  18. 前記特定された関数は、前記連続波ブロッカーの非線形モデルに基づくことを特徴とする請求項15に記載の無線通信デバイス。
  19. 前記調整されたデジタルレプリカ信号は、前記導出されたベースバンド信号に影響する前記3次歪と相関し、前記導出されたベースバンド信号の所望部分とは相関しないことを特徴とする請求項15に記載の無線通信デバイス。
  20. 前記格納された命令は、さらに、前記処理デバイスによって実行可能であり、前記無線通信デバイスに、前記導出されたベースバンド信号から、前記調整されたデジタルレプリカ信号により推定される前記導出されたベースバンド信号の部分を除去することを試みさせることを特徴とする請求項15に記載の無線通信デバイス。
JP2015110764A 2014-06-10 2015-05-29 Fdd受信機における3次歪の相互変調のキャンセル Expired - Fee Related JP5992072B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/300,290 2014-06-10
US14/300,290 US9525453B2 (en) 2014-06-10 2014-06-10 Intermodulation cancellation of third-order distortion in an FDD receiver

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015233279A JP2015233279A (ja) 2015-12-24
JP5992072B2 true JP5992072B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=54549056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015110764A Expired - Fee Related JP5992072B2 (ja) 2014-06-10 2015-05-29 Fdd受信機における3次歪の相互変調のキャンセル

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9525453B2 (ja)
JP (1) JP5992072B2 (ja)
CN (1) CN105306092B (ja)
DE (1) DE102015209464A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9774364B2 (en) * 2015-09-04 2017-09-26 Futurewei Technologies, Inc. Interference phase estimate system and method
US10277381B2 (en) * 2016-01-09 2019-04-30 Huawei Technologies Co., Ltd. Receiver path distortion mitigation using adaptive filter feedback
JP2018182623A (ja) * 2017-04-18 2018-11-15 富士通株式会社 歪みキャンセル装置および歪みキャンセル方法
US10141961B1 (en) * 2017-05-18 2018-11-27 Nanosemi, Inc. Passive intermodulation cancellation
US11863210B2 (en) 2018-05-25 2024-01-02 Nanosemi, Inc. Linearization with level tracking
EP3917038A4 (en) * 2019-03-29 2022-03-02 Huawei Technologies Co., Ltd. TERMINAL DEVICE, TRANSMITTER, BASEBAND CHIP, AND RADIO FREQUENCY SIGNAL GENERATION METHOD
EP3949129B1 (en) * 2019-04-01 2023-01-04 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Network device and method therein for handling passive intermodulation signals in a wireless communications network
US20230421199A1 (en) * 2020-08-07 2023-12-28 Analog Devices International Unlimited Company Apparatus and methods for radio transceivers
JP2023003777A (ja) * 2021-06-24 2023-01-17 東芝テック株式会社 通信装置
CN115987308B (zh) * 2023-02-16 2023-05-16 芯翼信息科技(南京)有限公司 杂散信号的抑制方法及抑制电路

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE796751A (fr) * 1973-12-07 1973-09-14 Sherman Stanley A Filtre non lineaire
JP3359460B2 (ja) * 1995-03-20 2002-12-24 沖電気工業株式会社 適応フィルタ及びエコーキャンセラ
US6920191B2 (en) * 2001-02-02 2005-07-19 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Estimation and compensation of the pulse-shape response in wireless terminals
US8170487B2 (en) * 2006-02-03 2012-05-01 Qualcomm, Incorporated Baseband transmitter self-jamming and intermodulation cancellation device
US7876867B2 (en) 2006-08-08 2011-01-25 Qualcomm Incorporated Intermodulation distortion detection and mitigation
US8805298B2 (en) 2007-01-30 2014-08-12 Crestcom, Inc. Transceiver with compensation for transmit signal leakage and method therefor
JP2008265223A (ja) 2007-04-24 2008-11-06 Funai Electric Co Ltd 画像形成装置
TWI374609B (en) * 2008-02-04 2012-10-11 Realtek Semiconductor Corp Device and method for adaptive adjustment of length of finite impulse response filter
US7995973B2 (en) 2008-12-19 2011-08-09 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Own transmitter interference tolerant transceiver and receiving methods
US7986925B2 (en) * 2008-08-14 2011-07-26 Freescale Semiconductor, Inc. Techniques for calibrating a transceiver of a communication device
US8432836B2 (en) 2010-11-09 2013-04-30 Apple Inc. Wireless circuitry with simultaneous voice and data capabilities and reduced intermodulation distortion
US8767869B2 (en) 2011-08-18 2014-07-01 Qualcomm Incorporated Joint linear and non-linear cancellation of transmit self-jamming interference

Also Published As

Publication number Publication date
CN105306092B (zh) 2018-08-31
US20150358047A1 (en) 2015-12-10
CN105306092A (zh) 2016-02-03
US9525453B2 (en) 2016-12-20
DE102015209464A1 (de) 2015-12-10
JP2015233279A (ja) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992072B2 (ja) Fdd受信機における3次歪の相互変調のキャンセル
KR102081620B1 (ko) 트랜시버 및 트랜시버의 자체-간섭을 감소시키기 위한 방법
US9160386B2 (en) Non-linear interference cancellation across aggressor transmitters and victim receivers
EP3017553B1 (en) Cancellation of spurious responses from local oscillator cross-coupling
EP3499744B1 (en) Diversity receiver and terminal
US8521090B2 (en) Systems, methods, and apparatuses for reducing interference at the front-end of a communications receiving device
US8503926B2 (en) IQ imbalance compensation in interference cancellation repeater using a zero-IF radio architecture
US20130044791A1 (en) Joint linear and non-linear cancellation of transmit self-jamming interference
US9100110B2 (en) Non-linear interference cancellation with multiple aggressors
US9961632B2 (en) DSP assisted and on demand RF and analog domain processing for low power wireless transceivers
US10277381B2 (en) Receiver path distortion mitigation using adaptive filter feedback
US20110105037A1 (en) Methods and systems for interference cancellation in multi-mode coexistence modems
US10805130B2 (en) Signal cancellation system and method
US10680673B2 (en) Integrated circuit for self-interference cancellation and method of performing full-duplex radio communication
Soriano-Irigaray et al. Adaptive self-interference cancellation for full duplex radio: Analytical model and experimental validation
Kanumalli et al. Active digital cancellation of transmitter induced modulated spur interference in 4G LTE carrier aggregation transceivers
US8576965B2 (en) Methods and systems for interference cancellation in multi-mode coexistence modems
US9118285B2 (en) Compensation of a transmitter distortion
US20140073258A1 (en) System and Method of Adaptive Out-of-Band Interference Cancellation for Coexistence
Kanumalli et al. Mixed-signal based enhanced widely linear cancellation of modulated spur interference in LTE-CA transceivers
US10142041B2 (en) Homodyne receiver calibration
Lederer et al. The influence of DC offsets on the digital cancellation of second-order Tx intermodulation distortions in homodyne receivers

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5992072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees