JP2018182623A - 歪みキャンセル装置および歪みキャンセル方法 - Google Patents

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Satoyuki Matsubara
聡之 松原
雄介 飛子
Yusuke Tobiko
雄介 飛子
久人 川野
Hisato Kawano
久人 川野
英幸 神成
Hideyuki Kaminari
英幸 神成
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Abstract

【課題】PIMをキャンセルするときの処理時間を改善すること。【解決手段】歪みキャンセル装置は、送信信号取得部と、受信信号取得部と、キャンセル信号生成部と、影響度算出部と、キャンセル部と、を有する。送信信号取得部は、異なる周波数で無線送信される複数の送信信号を取得する。受信信号取得部は、複数の送信信号によって発生する複数の相互変調信号(IM信号)が付加された受信信号を取得する。キャンセル信号生成部は、複数の送信信号と受信信号とを用いた演算式により、受信信号に付加された複数のIM信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号を生成する。影響度算出部は、受信信号の帯域内における複数のIM信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度を算出する。キャンセル部は、複数のキャンセル信号に基づいて、受信信号に付加された複数のIM信号のうち、影響度が高いIM信号を先にキャンセルする。【選択図】図5

Description

本発明は、歪みキャンセル装置および歪みキャンセル方法に関する。
近年、無線通信システムにおけるスループットを向上することを目的として、例えばキャリアアグリゲーションやMIMO(Multi Input Multi Output)などの技術が導入されている。キャリアアグリゲーションは、周波数が異なる複数のキャリアを用いて基地局装置と無線端末装置とが通信する技術である。また、MIMOは、送信側が複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを送信し、受信側が複数の受信アンテナにおける受信信号に基づいて各送信アンテナから送信されたデータを分離する技術である。
これらの技術が導入されることにより、基地局装置及び無線端末装置などの無線通信装置内外においては、周波数が異なる様々な信号が伝送されている。そして、これらの信号の伝送路上に例えば金属などの歪み発生源が存在すると、周波数が異なる信号の相互変調によって、相互変調信号が発生する。すなわち、それぞれの信号の周波数の倍数の和や差の周波数を有する相互変調信号が歪み発生源において発生する。そして、相互変調信号の周波数が無線通信装置の受信周波数帯に含まれる場合には、相互変調信号によって受信信号の復調及び復号が阻害され、受信品質が低下する。
このような相互変調信号による受信品質低下を抑制するために、例えば無線通信装置から送信される送信信号と他の無線通信装置から送信される干渉信号との相互変調による相互変調信号を近似的に再生し、受信信号に含まれる相互変調信号を相殺することなどが検討されている。
周波数が異なる複数の信号から発生する相互変調信号(以下、IM信号と記載する)は、演算によって再生することが可能である。例えば、LTE(Long Term Evolution)の周波数帯域幅を10MHzとし、送信信号Tx1、Tx2の中心周波数をそれぞれf1=1539[MHz]、f2=1523[MHz]とする。この場合、3次の相互変調歪は、以下の中心周波数/帯域幅で発生する。ただし、LTEにおける実行帯域幅は、上記周波数帯域幅の0.9倍とする。この場合では、実行帯域幅は9MHzとしている。
1539MHz/27MHz
1523MHz/27MHz
1507MHz/27MHz
1555MHz/27MHz
1539MHz/27MHz
1523MHz/27MHz
これらは以下の計算式によって算出された値である。
1539[MHz]=f1*f1*conj(f1)
1523[MHz]=f1*f2*conj(f1)
1507[MHz]=f2*f2*conj(f1)
1555[MHz]=f1*f1*conj(f2)
1539[MHz]=f1*f2*conj(f2)
1523[MHz]=f2*f2*conj(f2)
すなわち、受信信号Rxの中心周波数を1509[MHz]とすれば、f1*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f2)の3次相互変調歪が受信帯域に重なり、PIM(Passive Intermodulation)を発生させる。
図10は、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、IM信号の帯域幅と、PIMの発生の有無と、離調周波数との一例を示す説明図である。離調周波数は、受信信号Rxの中心周波数から3次相互変調歪の信号(IM信号)の中心周波数までの差の周波数を示す。
図11は、離調周波数とIM信号の信号レベル(電力)との関係の一例を示す説明図である。図11に示すように、一般的に、IM信号の信号レベルは、IM信号の中心周波数に近いほど高く、IM信号の中心周波数から遠ざかるに連れて下がる。
図12は、IM信号の信号レベルとその信号レベルを収束させるまでの収束時間(経過時間)との関係の一例を示す説明図である。曲線L1は、受信信号Rxの中心周波数から遠いPIMを先にキャンセルする場合のIM信号の信号レベルと収束時間との関係を示す。曲線L2は、受信信号Rxの中心周波数から近いPIMを先にキャンセルする場合のIM信号の信号レベルと収束時間との関係を示す。
上述のように、IM信号の信号レベルは、IM信号の中心周波数に近いほど高く、IM信号の中心周波数から遠ざかるに連れて下がる。すなわち、受信信号Rxの中心周波数から近いPIMの影響力の方が強い。したがって、受信信号Rxの中心周波数から遠いPIMを先にキャンセルしても(図12の曲線L1を参照)、受信信号Rxの中心周波数から近いPIMを先にキャンセルする場合(図12の曲線L2を参照)と比べて、そのキャンセル効果が見え難い。
そのため、IM信号の信号レベルを収束させるまでの収束時間が最終的に同一であっても、収束するまでの過程に差が発生する。例えば、受信信号Rxの中心周波数から遠いPIMを先にキャンセルする場合、設定時間までにIM信号の信号レベルを設定レベルまで下げるというスペックを満たさないことがある。
上記問題が発生することがあるため、受信信号Rxの中心周波数から近いPIMを先にキャンセルする処理を、受信信号Rxの中心周波数から遠いPIMを先にキャンセルする処理よりも優先して実施することが好ましい。
特表2009−526442号公報
しかしながら、上述の例では、単純に受信信号Rxの中心周波数とIM信号の中心周波数との離調周波数で判断しているので、各送信信号の帯域幅が異なる場合は、以下のような問題が発生する。
図13および図14は、受信信号Rxと、帯域幅36MHz、54MHzのIM信号との離調周波数の一例を示す説明図である。図13および図14に示すように、受信信号Rxの中心周波数からの離調周波数は帯域幅36MHzのIM信号と54MHzのIM信号とで同一であるが、PIMの影響としては54MHzのIM信号の方が大きい。そのため、単純に受信信号Rxの中心周波数とIM信号の中心周波数との離調周波数で判断することが出来なくなる。すなわち、複数のPIMのうち、最優先にキャンセルするべきPIMがどれなのかが分からなくなる。その結果、PIMをキャンセルするときの処理時間が長くなるという問題が発生する。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、PIMをキャンセルするときの処理時間を改善することができる歪みキャンセル装置および歪みキャンセル方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、歪みキャンセル装置は、送信信号取得部と、受信信号取得部と、キャンセル信号生成部と、影響度算出部と、キャンセル部と、を有する。送信信号取得部は、異なる周波数で無線送信される複数の送信信号を取得する。受信信号取得部は、複数の送信信号によって発生する複数の相互変調信号(IM信号)が付加された受信信号を取得する。キャンセル信号生成部は、複数の送信信号と受信信号とを用いた演算式により、受信信号に付加された複数のIM信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号を生成する。影響度算出部は、受信信号の帯域内における複数のIM信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度を算出する。キャンセル部は、複数のキャンセル信号に基づいて、受信信号に付加された複数のIM信号のうち、影響度が高いIM信号を先にキャンセルする。
1つの側面では、PIMをキャンセルするときの処理時間を改善することができる。
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本発明の概念を説明するための図である。 図3は、本発明の概念を説明するための図である。 図4は、本発明の概念を説明するための図である。 図5は、実施例1に係る無線通信システムのキャンセル装置のプロセッサの機能の一例を示すブロック図である。 図6は、実施例1に係る無線通信システムにおいて、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、PIMの発生の有無と、IM信号の帯域幅と、離調周波数と、影響度と、優先順位との一例を示す説明図である。 図7は、実施例1に係る無線通信システムのキャンセル装置の歪みキャンセル処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例2に係る無線通信システムにおいて、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、PIMの発生の有無と、IM信号の帯域幅と、離調周波数と、影響度と、優先順位との一例を示す説明図である。 図9は、実施例2に係る無線通信システムのキャンセル装置の歪みキャンセル処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、IM信号の帯域幅と、PIMの発生の有無と、離調周波数との一例を示す説明図である。 図11は、離調周波数とIM信号の信号レベル(電力)との関係の一例を示す説明図である。 図12は、IM信号の信号レベルとその信号レベルを収束させるまでの収束時間(経過時間)との関係の一例を示す説明図である。 図13は、受信信号Rxと、帯域幅36MHz、54MHzのIM信号との離調周波数の一例を示す説明図である。 図14は、受信信号Rxと、帯域幅36MHz、54MHzのIM信号との離調周波数の一例を示す説明図である。
以下、本願が開示する歪みキャンセル装置および歪みキャンセル方法の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[無線通信システムの構成]
図1は、実施例1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。実施例1に係る無線通信システムは、REC(Radio Equipment Control)100と、キャンセル装置200と、RE(Radio Equipment)300a、300bとを有する。なお、図1においては、2つのRE300a、300bを図示したが、1つまたは3つ以上のREがキャンセル装置200に接続されていても良い。また、1つのRECを図示したが、2つ以上のRECがキャンセル装置200に接続されていても良い。
REC100は、ベースバンド処理を実行し、送信データを含むベースバンド信号をキャンセル装置200へ送信する。また、REC100は、受信データを含むベースバンド信号をキャンセル装置200から受信し、このベースバンド信号に対してベースバンド処理を施す。具体的には、REC100は、プロセッサ110と、メモリ120と、インタフェース130とを有する。
プロセッサ110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)またはDSP(Digital Signal Processor)などを備え、RE300a、300bそれぞれから送信される送信信号を生成する。本実施例においては、RE300aが2本のアンテナ310a、311aからそれぞれ互いに異なる周波数f1、f2で送信信号を送信し、RE300bが2本のアンテナ310b、311bからそれぞれ互いに異なる周波数f3、f4で送信信号を送信する場合を例に説明する。このため、プロセッサ110は、RE300aの2本のアンテナ310a、311aそれぞれから送信される送信信号Tx1、Tx2と、RE300bの2本のアンテナ310b、311bそれぞれから送信される送信信号Tx3、Tx4と、を生成する。また、プロセッサ110は、RE300a、300bによって受信された受信信号から受信データを得る。
メモリ120は、例えばRAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ110が処理を実行するために使用する情報を記憶する。
インタフェース130は、例えば光ファイバなどでキャンセル装置200と接続され、キャンセル装置200との間でベースバンド信号を送受信する。インタフェース130が送信するベースバンド信号には、上述した送信信号Tx1、Tx2、Tx3、Tx4が含まれる。
キャンセル装置200は、REC100とRE300a、300bとの間に接続され、REC100とRE300a、300bとの間で送受信されるベースバンド信号を中継する。また、キャンセル装置200は、送信信号Tx1、Tx2、Tx3、Tx4に基づいて、相互変調信号に対応するキャンセル信号を生成し、受信信号にキャンセル信号を合成する。
なお、相互変調信号等の高次歪(例えば、3次歪)は、単一の送信信号、例えば、送信信号Tx1から発生する場合と、複数の送信信号、例えば、周波数の異なる送信信号Tx1と送信信号Tx2から発生する場合とがある。本実施例においては、高次歪として歪み発生源に送信信号Tx1、Tx2が照射されて相互変調信号が発生し、この相互変調信号の周波数がRE300a、300bの受信周波数帯に含まれるものとする。すなわち、キャンセル装置200は、送信信号Tx1、Tx2の相互変調によって発生する相互変調信号を受信信号からキャンセルする。
キャンセル装置200は、インタフェース210、240と、プロセッサ220と、メモリ230とを有する。
インタフェース210は、REC100と接続され、REC100との間でベースバンド信号を送受信する。すなわち、インタフェース210は、プロセッサ110によって生成された送信信号をREC100のインタフェース130から受信する。また、インタフェース210は、RE300a、300bによって受信された受信信号をREC100のインタフェース130へ送信する。
プロセッサ220は、例えばCPU、FPGAまたはDSPなどを備え、インタフェース210によって受信された複数の送信信号に基づいて、相互変調信号をキャンセルするためのキャンセル信号を生成する。また、プロセッサ220は、インタフェース240によって受信された受信信号にキャンセル信号を合成し、受信信号に付加された相互変調信号をキャンセルする。プロセッサ220の機能については、後に詳述する。
メモリ230は、例えばRAMまたはROMなどを備え、プロセッサ220が処理を実行するために使用する情報を記憶する。すなわち、メモリ230は、例えばプロセッサ220がキャンセル信号を生成する際に使用するパラメータなどを記憶する。
インタフェース240は、例えば光ファイバなどでRE300a、300bと接続され、RE300a、300bとの間でベースバンド信号を送受信する。すなわち、インタフェース240は、REC100から受信された送信信号をRE300a、300bへ送信する。また、インタフェース240は、RE300a、300bによって受信された受信信号をRE300a、300bから受信する。インタフェース240がRE300a、300bから受信する受信信号には、周波数f1の信号および周波数f2の信号の相互変調によって発生した相互変調信号が付加されている。
RE300a、300bは、キャンセル装置200から受信したベースバンド信号をそれぞれ無線周波数f1〜f4にアップコンバートし、アンテナを介して送信する。すなわち、RE300aは、送信信号Tx1、Tx2をそれぞれ周波数f1、f2にアップコンバートし、アンテナ310a、311aから送信する。そして、RE300bは、送信信号Tx3、Tx4をそれぞれ周波数f3、f4にアップコンバートし、アンテナ310b、311bから送信する。また、RE300a、300bは、アンテナを介して受信した受信信号をベースバンド周波数にダウンコンバートし、キャンセル装置200へ送信する。RE300a、300bによって受信される受信信号には、上記の周波数f1、f2の信号の相互変調によって発生した相互変調信号が付加されている。
[キャンセル信号]
上述したように、キャンセル装置200のプロセッサ220は、送信信号Tx1、Tx2の相互変調によって発生する相互変調信号のキャンセル信号を生成する。キャンセル信号は、複数の送信信号によって発生する相互変調信号のレプリカであり、その生成には、例えば以下のキャンセル式(1)を用いることができる。ただし、式(1)は、周波数(f1+f2−f1)、(2f2−f1)および(2f2−f2)が受信周波数帯に含まれる場合に、この受信周波数帯における3次歪みをキャンセルするキャンセル信号Cを生成する式である。
C=p1・Tx1・Tx2・conj(Tx1)
+p2・Tx2・Tx2・conj(Tx1)
+p3・Tx2・Tx2・conj(Tx2) ・・・(1)
式(1)において、p1〜p3は所定の係数であり、conj(x)はxの複素共役を示す。キャンセル式(1)にはp1〜p3の3個の係数が含まれ、キャンセル式(1)を用いてキャンセル信号Cを算出する場合には、これらの3個の係数を求めてからキャンセル信号Cが算出される。
ここでは相互変調信号を3次まで考慮しているが、5次、7次など高次の相互変調信号を上式(1)に加えても良い。
[本発明の概念]
本発明では、受信信号Rxに与えるPIMの影響度が高いIM信号から先にキャンセルする。影響度は、受信信号Rxの帯域内における相互変調信号(以下、IM信号と記載する)の各々の信号レベルの大きさを示す(例えば、図13および図14を参照)。これにより、本発明では、PIMをキャンセルするときの処理時間を改善することができる。
ここで、影響度をIRとしたとき、影響度IR[%]は、例えば以下の式(2)を用いることができる。
IR={(BIM+BRX)/2−abs(fRX−fIM)}/{(BIM+BRX)/2}
・・・(2)
式(2)において、BIMは、IM信号の帯域幅を示し、BRXは、受信信号Rxの帯域幅を示す。また、fRXは、受信信号Rxの中心周波数を示し、fIMは、IM信号の中心周波数を示す。
なお、(BIM+BRX)/2−abs(fRX−fIM)≦0の場合は、受信信号RxとIM信号とが重なっていないことを意味する。図2〜4は、本発明の概念を説明するための図である。
例えば、図2に示すように、IM信号の最小周波数が受信信号Rxの最大周波数と同じである場合、影響度IRは0[%]である。
例えば、図3に示すように、IM信号の中心周波数が受信信号Rxの中心周波数と同じである場合(fIM=fRX)、影響度IRは100[%]である。
例えば、図4に示すように、IM信号の中心周波数が、IM信号の帯域幅と受信信号Rxの帯域幅との加算値を4で除算した値に受信信号Rxの中心周波数を加算した値と同じである場合(fIM=fRX+(BIM+BRX)/4)、影響度IRは50[%]である。
[キャンセル装置の機能構成]
図5は、実施例1に係る無線通信システムのキャンセル装置200のプロセッサ220の機能の一例を示すブロック図である。プロセッサ220は、送信信号取得部221と、送信信号送出部222と、受信信号取得部223と、キャンセル部224と、受信信号送出部225と、影響度算出部251と、キャンセル信号生成部254とを有する。キャンセル信号生成部254は、キャンセル式生成部252と、係数生成部253とを有する。
送信信号取得部221は、インタフェース210によってREC100から受信された送信信号を取得する。すなわち、送信信号取得部221は、送信信号Tx1、Tx2、Tx3、Tx4を取得する。
送信信号送出部222は、送信信号取得部221によって取得された送信信号を、インタフェース240を介してRE300a、300bへ送出する。具体的には、送信信号送出部222は、送信信号Tx1、Tx2をRE300aへ送出し、送信信号Tx3、Tx4をRE300bへ送出する。
受信信号取得部223は、インタフェース240によってRE300a、300bから受信された受信信号を取得する。受信信号取得部223によって取得される受信信号には、送信信号Tx1、Tx2の相互変調によって発生したIM信号が付加されている。
キャンセル部224は、キャンセル信号生成部254のキャンセル式生成部252によってキャンセル式が用いられて生成されるキャンセル信号Cを受信信号に合成する。すなわち、キャンセル部224は、IM信号が付加された受信信号にキャンセル信号Cを合成(加算)することにより、IM信号をキャンセルする。
受信信号送出部225は、IM信号がキャンセルされた後の受信信号を、インタフェース210を介してREC100へ送出する。
影響度算出部251は、送信信号取得部221によって取得された送信信号Tx1、Tx2から複数のIM信号を算出する。そして、影響度算出部251は、受信信号Rxの帯域内における複数のIM信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度IRを算出する。すなわち、影響度算出部251は、受信信号Rxに与えるPIMの影響度IRを算出する。影響度IRは、上式(2)により算出される。影響度算出部251は、影響度IRに基づいて、受信信号Rxに重なる複数のIM信号を生成する送信信号Tx1、Tx2の組み合わせをキャンセル信号生成部254のキャンセル式生成部252に設定する。
キャンセル信号生成部254において、影響度算出部251により設定された各キャンセル式生成部252は、送信信号取得部221によって取得された送信信号Tx1、Tx2からIM信号を生成する。そして、各キャンセル式生成部252は、IM信号からキャンセル信号Cを生成するためのキャンセル式を生成する。具体的には、各キャンセル式生成部252は、キャンセル式の係数が係数生成部253によって決定されると、上式(1)に含まれる以下の式(3)〜(5)をキャンセル信号Cとして生成する。
C=p1・Tx1・Tx2・conj(Tx1) ・・・(3)
C=p2・Tx2・Tx2・conj(Tx1) ・・・(4)
C=p3・Tx2・Tx2・conj(Tx2) ・・・(5)
これにより、複数のキャンセル式生成部252によって複数のIM信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号Cが生成される。その結果、キャンセル部224によって、複数のキャンセル信号Cに基づいて、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、影響度IRが高いIM信号が先にキャンセルされる。
キャンセル信号生成部254において、係数生成部253は、キャンセル式に含まれる係数を例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズムや最小二乗法などによって決定する。すなわち、係数生成部253は、上式(3)〜(5)にそれぞれ含まれる係数p1〜p3を、例えば受信信号Rxを用いたLMSアルゴリズムなどにより決定する。また、係数生成部253は、例えばキャンセル信号Cと受信信号Rxとの相関を最大にする係数p1〜p3を決定しても良い。そして、係数生成部253は、決定した係数p1〜p3を各キャンセル式生成部252へ通知する。
なお、本実施例では、係数生成部253は、各キャンセル式生成部252に対して共通に設けられているが、キャンセル式生成部252毎に設けられてもよい。
[具体例]
ここで、影響度IRと、その優先順位とについて、具体例をあげて説明する。図6は、実施例1に係る無線通信システムにおいて、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、PIMの発生の有無と、IM信号の帯域幅と、離調周波数と、影響度IRと、優先順位との一例を示す説明図である。離調周波数は、受信信号Rxの中心周波数からIM信号の中心周波数までの差の周波数を示す。
例えば、LTEにおいて、LTEの周波数帯域幅を10MHzとし、送信信号Tx1の中心周波数をf1=1539[MHz]とする。LTEの周波数帯域幅を20MHzとし、送信信号Tx2の中心周波数をf2=1523[MHz]とする。この場合、3次の相互変調歪は、以下の中心周波数/帯域幅で発生する。
1539MHz/27MHz
1523MHz/36MHz
1507MHz/45MHz
1555MHz/36MHz
1539MHz/45MHz
1523MHz/54MHz
これらは以下の計算式によって算出された値である。
1539[MHz]=f1*f1*conj(f1)
1523[MHz]=f1*f2*conj(f1)
1507[MHz]=f2*f2*conj(f1)
1555[MHz]=f1*f1*conj(f2)
1539[MHz]=f1*f2*conj(f2)
1523[MHz]=f2*f2*conj(f2)
すなわち、受信信号Rxの中心周波数を1509[MHz]とすれば、f1*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f2)の3次相互変調歪が受信帯域に重なり、PIMを発生させる。この場合、f1*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f1)、f2*f2*conj(f2)の3次相互変調歪に対する影響度IRは、それぞれ、37.8、92.6、55、6[%]である。
そして、影響度IRが高い順に、優先順位が設定される。この場合、まず、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、優先順位が1位であるIM信号(影響度IRが92.6[%]であるIM信号)が、式(4)で生成されるキャンセル信号Cによりキャンセルされる。次に、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、優先順位が2位であるIM信号(影響度IRが55、6[%]であるIM信号)が、式(5)で生成されるキャンセル信号Cによりキャンセルされる。次に、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、優先順位が3位であるIM信号(影響度IRが37.8[%]であるIM信号)が、式(3)で生成されるキャンセル信号Cによりキャンセルされる。
このように、実施例1に係る無線通信システムでは、上述の影響度IRを用いることにより、その優先順位が分かる。したがって、実施例1に係る無線通信システムは、影響度IRが高いIM信号から優先してキャンセルすることにより、PIMをキャンセルするときの処理時間を改善することができる。
[歪みキャンセル処理]
図7は、実施例1に係る無線通信システムのキャンセル装置200の歪みキャンセル処理の一例を示すフローチャートである。
REC100から送信される送信信号Tx1、Tx2は、インタフェース210を介してプロセッサ220の送信信号取得部221によって取得される(ステップS101)。なお、送信信号取得部221によって取得された送信信号は、送信信号送出部222からインタフェース240を介してRE300a、300bへ送出される。一方、RE300a、RE300bによって受信される受信信号Rxは、インタフェース240を介してプロセッサ220の受信信号取得部223によって取得される(ステップS102)。RE300a、RE300bにおける受信信号Rxには、それぞれ送信信号Tx1、Tx2の相互変調による相互変調信号が付加されている。
送信信号および受信信号が取得されると、プロセッサ220の影響度算出部251によって、送信信号Tx1、Tx2から複数のIM信号が算出される(ステップS103)。その後、影響度算出部251によって、複数のIM信号の信号レベルの大きさが推定されて、受信信号Rxに与えるPIMの影響度IRが算出される(ステップS104)。影響度IRは、上式(2)により算出される。そして、影響度算出部251によって、影響度IRに基づいて、受信信号Rxに重なる複数のIM信号を生成する送信信号Tx1、Tx2の組み合わせがキャンセル式生成部252に設定される(ステップS105)。
その後、キャンセル信号生成部254において、影響度算出部251により設定された各キャンセル式生成部252によって、送信信号Tx1、Tx2からIM信号が生成される。また、各キャンセル式生成部252により、IM信号からキャンセル信号Cを生成するためのキャンセル式が生成される(ステップS106)。すなわち、上式(3)〜(5)が生成される。そして、係数生成部253によって、例えば受信信号Rxを用いた最小二乗法や相関検出などが実行されることにより、キャンセル式の係数が決定される(ステップS107)。ここでは、上式(3)〜(5)にそれぞれ含まれる係数p1〜p3が係数生成部253によって決定される。
係数が決定された場合、キャンセル式によってキャンセル信号Cを生成することが可能となるため、各キャンセル式生成部252によって、IM信号に対応するキャンセル信号Cが生成される(ステップS108)。生成されたキャンセル信号Cは、影響度IRが高いIM信号を優先して、キャンセル部224に出力される。ここでは、式(4)で生成されたキャンセル信号Cが先にキャンセル部224に出力される。次に、式(5)で生成されたキャンセル信号Cがキャンセル部224に出力され、その後に、式(3)で生成されたキャンセル信号Cがキャンセル部224に出力される。
そして、キャンセル部224によって、受信信号Rxにキャンセル信号Cが合成(加算)されることにより(ステップS109)、受信信号Rxに付加された複数のIM信号がキャンセルされる。すなわち、上式(4)で生成されたキャンセル信号Cが受信信号Rxに加算されることにより、受信信号Rxに付加されたf2*f2*conj(f1)の相互変調歪がキャンセルされる。次に、上式(5)で生成されたキャンセル信号Cが受信信号Rxに加算されることにより、受信信号Rxに付加されたf2*f2*conj(f2)の相互変調歪がキャンセルされる。次に、上式(3)で生成されたキャンセル信号Cが受信信号Rxに加算されることにより、受信信号Rxに付加されたf1*f2*conj(f1)の相互変調歪がキャンセルされる。
複数のIM信号がキャンセルされた後の受信信号Rxは、受信信号送出部225によって、インタフェース210を介してREC100へ送出される(ステップS110)。
以上の説明により、実施例1に係る無線通信システムの歪みキャンセル装置(キャンセル装置200)は、送信信号取得部221、受信信号取得部223、キャンセル信号生成部254、影響度算出部251、キャンセル部224を有する。送信信号取得部221は、異なる周波数で無線送信される複数の送信信号Tx1、Tx2を取得する。受信信号取得部223は、複数の送信信号Tx1、Tx2によって発生する複数の相互変調信号(IM信号)が付加された受信信号Rxを取得する。キャンセル信号生成部254は、複数の送信信号Tx1、Tx2と受信信号Rxとを用いた演算式により、受信信号Rxに付加された複数のIM信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号Cを生成する。影響度算出部251は、受信信号Rxの帯域内における複数のIM信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度IRを算出する。すなわち、影響度算出部251は、受信信号Rxに与える相互変調歪(PIM)の影響度IRを算出する。影響度IRは、上式(2)により算出される。キャンセル部224は、複数のキャンセル信号Cに基づいて、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、影響度IRが高いIM信号を先にキャンセルする。実施例1に係る無線通信システムによれば、影響度IRが高いIM信号から優先してキャンセルすることにより、PIMをキャンセルするときの処理時間を改善することができる。
なお、実施例1では、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、影響度IRが高いIM信号を先にキャンセルしているが、これに限定されない。実施例2では、影響度IRが閾値以下のIM信号についてはキャンセルしない。この場合の実施例を実施例2として以下に説明する。なお、実施例2では、実施例1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
[具体例]
ここで、影響度IRと、その優先順位とについて、具体例をあげて説明する。図8は、実施例2に係る無線通信システムにおいて、各3次相互変調歪の中心周波数、最小周波数、最大周波数と、PIMの発生の有無と、IM信号の帯域幅と、離調周波数と、影響度IRと、優先順位との一例を示す説明図である。図8においては、影響度IRが37.8[%]であるIM信号が強調表示されているところが、図6と異なる。
例えば、影響度IRの閾値は、50[%]に設定されているものとする。ここで、影響度IRが50%以下のIM信号についてキャンセルしないようにすることで、影響度算出部251は、キャンセル式生成部252を設定する個数を削減することが可能となる。
[歪みキャンセル処理]
図9は、実施例2に係る無線通信システムのキャンセル装置200の歪みキャンセル処理の一例を示すフローチャートである。図9においては、図7のステップS105〜S107に代えて、ステップS115〜S117が実行される。
REC100から送信される送信信号Tx1、Tx2は、インタフェース210を介してプロセッサ220の送信信号取得部221によって取得される(ステップS101)。なお、送信信号取得部221によって取得された送信信号は、送信信号送出部222からインタフェース240を介してRE300a、300bへ送出される。一方、RE300a、RE300bによって受信される受信信号Rxは、インタフェース240を介してプロセッサ220の受信信号取得部223によって取得される(ステップS102)。RE300a、RE300bにおける受信信号Rxには、それぞれ送信信号Tx1、Tx2の相互変調による相互変調信号が付加されている。
送信信号および受信信号が取得されると、プロセッサ220の影響度算出部251によって、送信信号Tx1、Tx2から複数のIM信号が算出される(ステップS103)。その後、影響度算出部251によって、複数のIM信号の信号レベルの大きさが推定されて、受信信号Rxに与えるPIMの影響度IRが算出される(ステップS104)。影響度IRは、上式(2)により算出される。そして、影響度算出部251によって、影響度IRに基づいて、受信信号Rxに重なる複数のIM信号を生成する送信信号Tx1、Tx2の組み合わせがキャンセル式生成部252に設定される(ステップS115)。実施例2では、影響度IRが37.8[%]であるIM信号が除外される。すなわち、上式(3)が除外される。
その後、キャンセル信号生成部254において、影響度算出部251により設定された各キャンセル式生成部252によって、送信信号Tx1、Tx2からIM信号が生成される。また、各キャンセル式生成部252により、IM信号からキャンセル信号Cを生成するためのキャンセル式が生成される(ステップS116)。すなわち、上式(4)、(5)が生成される。そして、係数生成部253によって、例えば受信信号Rxを用いた最小二乗法や相関検出などが実行されることにより、キャンセル式の係数が決定される(ステップS117)。ここでは、上式(4)、(5)にそれぞれ含まれる係数p2、p3が係数生成部253によって決定される。
係数が決定された場合、キャンセル式によってキャンセル信号Cを生成することが可能となるため、各キャンセル式生成部252によって、IM信号に対応するキャンセル信号Cが生成される(ステップS108)。生成されたキャンセル信号Cは、影響度IRが高いIM信号を優先して、キャンセル部224に出力される。ここでは、式(4)で生成されたキャンセル信号Cが先にキャンセル部224に出力される。次に、式(5)で生成されたキャンセル信号Cがキャンセル部224に出力される。
そして、キャンセル部224によって、受信信号Rxにキャンセル信号Cが合成(加算)されることにより(ステップS109)、受信信号Rxに付加された複数のIM信号がキャンセルされる。すなわち、上式(4)で生成されたキャンセル信号Cが受信信号Rxに加算されることにより、受信信号Rxに付加されたf2*f2*conj(f1)の相互変調歪がキャンセルされる。次に、上式(5)で生成されたキャンセル信号Cが受信信号Rxに加算されることにより、受信信号Rxに付加されたf2*f2*conj(f2)の相互変調歪がキャンセルされる。
複数のIM信号がキャンセルされた後の受信信号Rxは、受信信号送出部225によって、インタフェース210を介してREC100へ送出される(ステップS110)。
以上の説明により、実施例2に係る無線通信システムの歪みキャンセル装置(キャンセル装置200)において、キャンセル部224は、実施例1の処理に加えて、以下の処理を行なう。具体的には、キャンセル部224は、複数のキャンセル信号Cに基づいて、受信信号Rxに付加された複数の相互変調信号(IM信号)のうち、影響度IRが高いIM信号を先にキャンセルする。ここで、キャンセル部224は、受信信号Rxに付加された複数のIM信号のうち、影響度IRが閾値よりも大きいIM信号をキャンセルする。すなわち、実施例2に係る無線通信システムでは、影響度IRが閾値以下のIM信号についてはキャンセルしない。これにより、実施例2に係る無線通信システムでは、キャンセルする必要のないIM信号に対してはキャンセル式生成部252を割り当てないことで、実施例1の効果に加えて、回路規模を削減することができる。
なお、上記各実施例においては、キャンセル装置200のプロセッサ220によって歪みキャンセル処理が実行されるものとしたが、キャンセル装置200は、必ずしも独立した装置として配置されなくても良い。すなわち、キャンセル装置200のプロセッサ220の機能が例えばREC100のプロセッサ110に備えられていても良い。また、プロセッサ220と同等の機能を有するプロセッサがRE300aまたはRE300bに備えられていても良い。
上記各実施例において説明した歪みキャンセル処理をコンピュータが実行可能なプログラムとして記述することも可能である。この場合、このプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納し、コンピュータに導入することも可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えばCD−ROM、DVDディスク、USBメモリなどの可搬型記録媒体や、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリが挙げられる。
100 REC
110 プロセッサ
120 メモリ
130 インタフェース
200 キャンセル装置
210 インタフェース
220 プロセッサ
221 送信信号取得部
222 送信信号送出部
223 受信信号取得部
224 キャンセル部
225 受信信号送出部
230 メモリ
240 インタフェース
251 影響度算出部
252 キャンセル式生成部
253 係数生成部
254 キャンセル信号生成部
300a、300b RE
310a、310b、311a、311b アンテナ

Claims (4)

  1. 異なる周波数で無線送信される複数の送信信号を取得する送信信号取得部と、
    前記複数の送信信号によって発生する複数の相互変調信号が付加された受信信号を取得する受信信号取得部と、
    前記複数の送信信号と前記受信信号とを用いた演算式により、前記受信信号に付加された前記複数の相互変調信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号を生成するキャンセル信号生成部と、
    前記受信信号の帯域内における前記複数の相互変調信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度を算出する影響度算出部と、
    前記複数のキャンセル信号に基づいて、前記受信信号に付加された前記複数の相互変調信号のうち、前記影響度が高い相互変調信号を先にキャンセルするキャンセル部と、
    を有することを特徴とする歪みキャンセル装置。
  2. 前記相互変調信号の帯域幅をBIMとし、前記受信信号の帯域幅をBRXとし、前記相互変調信号の中心周波数をfIMとし、受信信号Rxの中心周波数をfRXとし、前記影響度をIRとしたとき、前記影響度は、
    IR={(BIM+BRX)/2−abs(fRX−fIM)}/{(BIM+BRX)/2}
    により表される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の歪みキャンセル装置。
  3. 前記キャンセル部は、前記受信信号に付加された前記複数の相互変調信号のうち、前記影響度が閾値よりも大きい相互変調信号をキャンセルすることを特徴とする請求項1または2に記載の歪みキャンセル装置。
  4. 異なる周波数で無線送信される複数の送信信号を取得し、
    前記複数の送信信号によって発生する複数の相互変調信号が付加された受信信号を取得し、
    前記複数の送信信号と前記受信信号とを用いた演算式により、前記受信信号に付加された前記複数の相互変調信号にそれぞれ対応する複数のキャンセル信号を生成し、
    前記受信信号の帯域内における前記複数の相互変調信号の各々の信号レベルの大きさを示す影響度を算出し、
    前記複数のキャンセル信号に基づいて、前記受信信号に付加された前記複数の相互変調信号のうち、前記影響度が高い相互変調信号を先にキャンセルする、
    処理を有することを特徴とする歪みキャンセル方法。
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