JP5991725B1 - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】直圧式駆動機構では、型締力に見合う十分な離型力を得ることが難しい。【解決手段】型締ユニット1は、可動プラテン2Aを移動させる型締ラム1Cと、サーボモータ4Aを含んでなる電動式駆動装置4と、単動油圧シリンダを含んでなる油圧式駆動装置5と、電動式駆動装置4と油圧式駆動装置5とによる型締ラム1Cの駆動力を切り換える動力切換装置8と、を有する。動力切換装置8は、型締ラム1Cを解放可能に拘束する型締カップ8Aと、型締カップ8Aを作動する開閉器8Bとでなる。型締ラム1Cの外周面には、複数の断面矩形の被係止歯10Tと被係止溝10Cとが交互に設けられる。型締カップ8Aの内周面には、被係止歯10Tおよび被係止溝に対向配置され所定の隙間kをもって係合するように複数の断面矩形の係止歯80Tと係止溝80Cが交互に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、主に油圧シリンダからなる油圧式駆動装置によって型締めと離型を行なう型締ユニットを備えた射出成形機に関する。
汎用の射出成形機は、型締ユニットと射出ユニットで構成されている。射出ユニットは、成形材料を加熱溶融して金型内に溶融した成形材料を射出する部位である。型締ユニットは、型開閉と型締め、および成形品の取出しを行なう部位である。型締ユニットの可動プラテンを移動させる駆動装置の機構は、トグル式駆動機構と直圧式駆動機構に大別することができる。
トグル式駆動機構は、リンク機構によって駆動力を増幅させるので、直圧式駆動機構に比べて大きい型開力と型締力を得ることができる。以下の説明では、型開力のうち、特に、型締めによって固定金型と可動金型との間に与えられている型締圧の圧抜きを行なう離型のときに必要な型開力を離型力という。直圧式駆動機構は、センタープレス方式で型開閉と型締めを行なうことができるので、トグル式駆動機構に比べて均一で安定した型開閉と型締めを行なうことができる。
可動プラテンを移動させる駆動装置が直圧式駆動機構である型締ユニットの場合は、駆動装置は、基本的に、駆動力が作用する駆動軸線が可動プラテンの移動中心軸線と一致し、可動プラテンを要求されるストローク分往復移動させることが容易な電動式駆動装置である。ただし、可動プラテンをサーボモータの推力によって直接型締めを行なう構造上、サーボモータの出力では型締力が不足する場合には、主に油圧シリンダからなる型締用の油圧式駆動装置が増設される。
直圧式駆動機構では、油圧式駆動装置によって型締力をより大きくすることができても、離型力を大きくすることができない。現在の直圧式駆動機構においては、型締力に対して1%から3%程度の小さい離型力しか得ることができない。キャビティの投影面積が広いほど、または奥行が深いほど、大きい離型力が要求されるので、駆動装置が直圧式駆動機構である型締ユニットは、型締力では成形が可能であるにも関わらず、型締力に見合わないより小さい離型力で成形が可能な小さいサイズの成形品を生産する射出成形機に適用されているのが現状である。
特許文献1は、型開閉用の電動式駆動装置と、型締用の油圧式駆動装置と、離型用の油圧式駆動装置を備える型締ユニットを開示している。特許文献1の発明によると、油圧式駆動装置によって離型を行なうので、型締力に見合った離型力を得ることができ、より大きいサイズの成形品を生産することができる。
特開2002−86527号公報
100tf(約10N)以上の大きい駆動力で型締めを行なう油圧式駆動装置の駆動源となる油圧シリンダは、安全上の理由を含めて、基本的に単動シリンダである必要がある。そのため、作動方向が正反対である型締めと離型とを油圧式駆動装置によって行なうためには、型締用の油圧式駆動装置と離型用の油圧式駆動装置とをそれぞれ設けることが要求される。
本発明は、上記課題に鑑みて、離型を油圧式駆動装置によって行なう型締ユニットを備えた射出成形機を提供することを主たる目的とする。特に、本発明は、型締用の油圧式駆動装置によって離型を行なえることができる改良された型締ユニットを有する射出成形機を提供することを主たる目的とする。本発明の射出成形機によって得ることができるいくつかの利点は、実施の形態の説明において具体的に記述される。
本発明の射出成型機は、上記課題を解決するために、外周面に複数の断面矩形の被係止歯(10T)と被係止溝(10C)が交互に設けられ可動プラテンを移動させる型締ラム(1C)と、サーボモータ(4A)を含んでなり型締ラム(1C)を駆動して型開閉を行う第1の駆動装置(4)と、単動油圧シリンダを含んでなり型締ラム(1C)を駆動して型締と離型を行う第2の駆動装置である油圧式駆動装置(5)と、内周面に型締ラム(1C)の被係止歯(10T)および被係止溝(10C)に対向配置され所定の隙間(k)をもって係合するように複数の断面矩形の係止歯(80T)と係止溝(80C)が交互に設けられ型締ラム(1C)を解放可能に拘束する型締カップ(8A)と型締カップ(8A)を作動する開閉器とを含んでなり第1の駆動装置である電動式駆動装置(4)と第2の駆動装置である油圧式駆動装置(5)とによる型締ラム(1C)の駆動力を切り換える動力切換装置(8)と、所定の間隙が型締カップ(8A)が型締ラム(1C)の係止を解除するときに係止歯(10T)が被係止歯(10C)から離脱することができるために必要十分な幅であって、第2の駆動装置である油圧式駆動装置(5)に所定の圧力に加圧された作動油を供給して所定の型締力を付与して型締を行なって成形品の生成後第2の駆動装置である油圧式駆動装置(5)の型締ピストン(5B)の型締動作を解除して型締圧を抜いて可動金型(20B)を固定金型(20A)から引き離させ型締ピストン(5B)が所定距離後退して停止したときに型締ピストン(5B)を所定の間隙(k)に見合う僅かな距離前進させて型締カップ(8A)を開放し型締ラム(1C)の係合を解除するように第2の駆動装置である油圧式駆動装置(5)を動作させる制御装置と、を有する型締ユニット(1)を備える。
なお、上記括弧内の符号は、説明の便宜上付されたものであり、本発明を図面と全く同一の構成に限定することを意図するものではない。
本発明の射出成形機は、型締ユニットにおける可動プラテンを往復移動させる型締ラムを駆動する駆動装置が直圧式駆動機構であるので、トグル式駆動機構の駆動装置を有する型締ユニットに比べて均一で安定した型開閉および型締めを行なうことができ、成形不良の発生率が低減するとともに金型の寿命が向上する。また、駆動装置と可動プラテンとの間により損耗しやすいリンク機構がないので、耐久性に優れる。また、金型の取付調整が比較的容易で、作業性に優れる。そして、油圧式駆動装置によって離型を行なうので、型締力に見合った離型力を得ることができ、より大きいサイズの成形品を生産することができる。
本発明によると、離型を型締用の油圧式駆動装置によって行なうことができる。そのため、離型用の油圧式駆動装置を増設することによって発生する不利益が生じない。例えば、離型用の油圧式駆動装置が占有するスペースの増大による型締ユニットの大型化を抑えることができる。また、例えば、離型用の油圧式駆動装置を駆動するための望ましくない動力に要するエネルギの増大を抑えることができる。
本発明の射出成形機の型締ユニットの全体構成を示す側面図である。 動力切換装置を示す駆動軸線に平行な面における縦断面図である。 動力切換装置を示す駆動軸線に直交する面における縦断面図である。 型締カップと型締ラムにおける歯と溝を示す断面図である。
図1に、本発明の射出成形機の型締ユニットの概容が示される。図1では、本発明を実施するために必要のない部材が省略されることがある。また、図1は、理解を容易にするために型締ユニットを模式的に示しているので、実際の射出成形機に対して形状あるいは大きさを正確には表現していない。以下に、本発明の射出成形機の適する実施の形態を説明する。なお、射出ユニットと制御ユニットについては、図示および詳細な説明を省略する。
射出成形機は、主に射出ユニットと型締ユニットでなる。型締ユニット1は、金型20を取り付けるプラテン2と、プラテン2を支持するタイバ3と、型開閉を行なう電動式駆動装置4と、型締と離型を行なう油圧式駆動装置5と、成形品を取り出すエジェクト機構6と、プラテンの移動を案内するガイド機構7と、電動式駆動機構4と油圧式駆動機構5を切り換える動力切換装置8と、を含んでなる。
型締ユニット1の本体1Aは、射出成形機の基台の上に設けられる取付台1Bに設置される。型締ユニット1の本体1Aの中に形成されている空間内に可動プラテンを水平1軸方向に往復移動させる移動体である型締ラム1Cが設けられる。型締ラム1Cの外周面には、複数の断面矩形の被係止歯10Tと被係止溝10Cとが交互に設けられている。なお、本発明でいう矩形は、厳密な正方形と長方形だけではなく、図4に示されるように、主に側面が垂直で上面または底面が傾斜するような四角形状を含んでいう。
プラテン2は、固定プラテン2Aと可動プラテン2Bとでなる。金型20は、固定金型20Aと可動金型20Bとに分割される。図1に示される実施の形態の型締ユニット1においては、固定金型20Aにキャビティが設けられ、可動金型20Bにコアが設けられている。固定金型20Aと可動金型20Bは、キャビティとコアが精確に対面するようにそれぞれプラテン2に取り付けられる。金型20が接合したときに、キャビティとコアとの間にキャビティ空間が形成され、キャビティ空間に溶融した成形材料が射出される。
固定プラテン2Aは、射出成形機の取付台1Bの上に固設される。可動プラテン2Bは、固定プラテン2Aに対して水平1軸方向Xに沿って所定距離Δ往復移動可能に設けられる。可動プラテン2Bは、タイバ3によって移動可能に支持される。また、実施の形態の型締ユニット1における可動プラテン2Bは、ガイド機構7によって位置決めされ案内される。したがって、可動プラテン2Bが往復移動する所定距離Δは、言い換えると、可動プラテン2Bの最大移動ストロークは、おおよそガイド機構7のガイドレール7Aの長さに相当する。
電動式駆動装置4は、型開閉用のサーボモータ4Aを含んでなり、移動体である型締ラム1Cを駆動して可動プラテン2Bを水平1軸方向Xに沿って所定距離Δの範囲内で往復移動させる実施の形態の型締ユニット1における第1の駆動装置である。電動式駆動装置4は、可動プラテン2Bの移動中心軸線Oと同軸に駆動軸線Vを有する直圧式駆動機構である。電動式駆動装置4は、具体的に、主に駆動源であるサーボモータ4Aと、サーボモータ4Aの推力を型締ラム1Cに伝達する伝達機構4Bと、回転運動を直線運動に変換して駆動力を発生させる変換機構4Cと、でなる。
伝達機構4Bは、サーボモータ4Aの回転軸と直結する駆動プーリ40Mと、駆動プーリ40Mと同一方向に回転する従動プーリ40Tと、駆動プーリ40Mの回転を従動プーリ40Tに伝達するタイミングベルト40Bとを有する。実施の形態の電動式駆動装置4における伝達機構4Bにおいては、駆動プーリ40Mと従動プーリ40Tの直径および歯数が異なっており、サーボモータ4Aの回転速度を変速する機能を有しているが、駆動プーリ40Mと従動プーリ40Tの直径を同径にして駆動プーリ40Mと従動プーリ40Tとを等速で回転するようにすることができる。
変換機構4Cは、回転軸が可動プラテン2Bの移動中心軸線Oと同軸に設けられるボールねじ40Sと、ボールねじ40Sと螺合し型締ラム1Cに固定されるナット40Nとでなる。したがって、ボールねじ40Sの回転軸が型締ラム1Cの駆動軸線Vと同軸であり、ボールねじ40Sが回転すると、ナット40Nが設けられている型締ラム1Cが水平1軸方向Xに沿って移動する。
油圧式駆動装置5は、単動油圧シリンダを含んでなり、型締時と離型時に移動体である型締ラム1Cを駆動して固定金型20Aと可動金型20Bとの間に型締圧を付与する実施の形態の型締ユニット1における第2の駆動装置である。油圧式駆動装置5は、具体的に、主に単動油圧シリンダの本体である型締シリンダ5Aと、型締ピストン5Bと、不図示の作動油槽、ポンプ、配管、および複数の電磁弁とを含む作動油供給装置と、でなる。実施の形態の型締ユニット1においては、型締シリンダ5Aは、型締ユニット1の本体1Aに一体的に形成されている。
型締時に油圧シリンダが型締ラム1Cを駆動して可動プラテン2Bを移動させる移動距離は、一対の金型20が接合してから所定の型締圧まで加圧するまでに可動プラテン2Bが型開方向+Xに移動する距離である。また、離型時に油圧シリンダが型締ラム1Cを駆動して可動プラテンBを移動させる移動距離は、一対の金型20の間に付与される型締圧がなくなるまで可動プラテン20Bが型開方向−Xに移動する距離である。したがって、油圧式駆動装置5が可動プラテン2Bを移動させる移動距離は、位置検出装置で検出されるが見掛け上は移動を判別することができない程度の微小な距離である。
エジェクト機構6は、成形品を自動的に金型20から取り出す手段である。実施の形態の型締ユニット1におけるエジェクト機構6は、突出用のサーボモータ6Aを備え、型開時に移動体が所定の位置まで後退して一対の金型20が開放されたときに、サーボモータ6Aを駆動して、伝達機構6Bを介在させてエジェクトピン6Cを作動させ、可動金型20Bにある成形品を突き出して下方向に落下させる。
ガイド機構7は、可動プラテン2Bの型開閉方向である水平1軸方向Xに沿った往復移動を位置決めし案内する手段である。実施の形態の型締ユニット1におけるガイド機構7は、具体的に、リニアガイドである。ガイド機構7の一対のガイドレール7Aは、射出成形機の取付台1Bの上に水平1軸方向Xに沿って敷設される。ガイド機構7Aの一対の軸受7Bは、可動プラテン2Bの下面に設けられる。すでに記載されているとおり、可動プラテン2Bが往復移動する所定距離Δは、おおよそガイド機構7のガイドレール7Aの長さに相当する。
動力切換装置8は、第1の駆動装置である電動式駆動装置4と第2の駆動装置である油圧式駆動装置5とによる型締ラム1Cの駆動力を切り換える手段である。動力切換装置8は、より詳しくは、第2の駆動装置である油圧式駆動装置5の単動油圧シリンダの型締ピストン5Bの駆動力の伝動を入切する手段である。動力切換装置8は、主に型締ラム1Cを解放可能に拘束する型締カップ8Aと、図3に示される型締カップ8Aを作動する開閉器8Bとでなる。動力切換装置8は、電動式駆動装置4、油圧式駆動装置5、エジェクト機構6と共に図示しない制御装置によって各動作が制御される。
図2は、図1に示される型締ユニットの型締シリンダ部位を抽出して示す。図2において、型締ラムの中心線を挟んで上側半分は、型締カップが閉鎖し油圧シリンダの型締ピストンが前進している状態を示し、下側半分は、型締カップが開放し型締ピストンが後退している状態を示す。また、図3は、図1に示される型締ユニットの動力切換装置を抽出して示す。図3において、型締ラムの中心線から左側半分は、型締カップが閉鎖している状態を示し、右側半分は、型締カップが開放している状態を示す。以下に、動力駆動装置をより詳しく説明する。
実施の形態の型締ユニット1における動力切換装置8の型締カップ8Aは、対称の形状を有する一対の半割部材からなる環状の部材である。型締カップ8Aは、一対の半割部材が互いに反対方向に水平移動することによって開閉する。型締カップ8Aが閉鎖した状態にあるときは、型締ラム1Cを係止し拘束して油圧式駆動装置5の推力を型締ラム1Cに伝達する。型締カップ8Aが開放した状態にあるときは、型締ラム1Cの係止を解除し拘束を解放して電動式駆動装置4による型締ラム1Cの水平1軸方向Xに沿った所定距離Δの往復移動を行なえるようにする。
型締カップ8Aの内周面には、図4に詳しく示されるように、駆動軸線Vに直交する方向に沿って平行に複数の断面矩形の係止歯80Tと係止溝80Cが交互に設けられている。各係止歯80Tおよび各係止溝80Cは、型締ラム1Cの外周面に設けられている被係止歯10Tおよび被係止溝10Cに対向配置され、所定の間隙kをもって係合するように設けられる。したがって、型締カップ8Aの各係止歯80Tおよび各係止溝80Cの断面形状は、それぞれ型締ラム1Cの各被係止歯10Tおよび各係止溝10Cと断面形状と相対する同一または相似の矩形である。
複数の各係止歯80Tが各被係止溝10Cとそれぞれ係合し型締カップ8Aが型締ラム1Cを係止して拘束しているときの係止歯80Tと被係止溝10Cとの間は、図4に示されるとおり、"遊び"に相当する僅かな隙間kを有する。係止歯80Tと被係止歯10Cとの隙間kは、型締カップ8Aがラム1Cの係止を解除するときに、係止歯80Tが被係止溝10Cから離脱することができるために必要十分な幅である。
開閉器8Bは、型締カップ8Aの一対の半割部材のそれぞれに対応して設けられる。一対の開閉器8Bは、それぞれ半割部材を互いに反対方向に周方向に水平移動させて、型締カップ8Aを開閉する。開閉器8Bは、具体的には、図3に示されるような半割部材と結合するピンを往復移動させるエアシリンダである。開閉器8Bは、型締カップ8Aの半割部材が型締ラム1Cの係止状態を保持できるものであるならば、例えば、電動シリンダ、ボイスコイルモータのようなリニアモータ、あるいは圧電セラミックのような圧電素子を適用することが可能である。
型締カップ8Aの一対の半割部材が開閉器8Bによって型締ラム1Cの方向に移動して接合したときは、型締カップ1Cが閉鎖した状態であり、型締カップ8Aの係止歯80Tが型締ラム1Cの被係止溝10Cと係合し、型締ラム1Cが油圧式駆動機構5の油圧シリンダの型締ピストン5Bに固定される。一対の半割部材が開閉器8Bによって型締ラム1Cから離れる方向に移動して離間したときは、型締カップ1Cが開放した状態であり、係止歯80Tが被係止溝80Cから抜かれて、型締ラム1Cが型締ピストン5Bから解放される。
次に、図1ないし図4を適宜引用して、本発明の射出成形機の動作を説明する。以下の説明では、成形サイクルの開始直前の電動式駆動装置、油圧式駆動装置、および動力切換装置の各部材のポジションを初期位置とし、各装置が型閉方向+Xに作動するときの回転方向の動作を正回転といい、直線方向の動作を前進という。また、各装置が型開方向−Xに作動するときの回転方向の動作を逆回転といい、直線方向の動作を後退という。なお、電動式駆動装置、油圧式駆動装置、および動力切換装置は、特段のことわりがない限り、図示しない制御装置によって制御される。
まず、電動式駆動機構4のサーボモータ4Aを正方向に所定の回転速度で駆動する。駆動プーリ40Mの回転によってタイミングベルト40Bが所定の速度で正方向に走行して従動プーリ40Tが正方向に回転し、従動プーリ40Tと直結するボールねじ40Sが正方向に回動する。ボールねじ4Sが正方向に回転すると、ボールねじ4Sと螺合するナット4Nが固定されている型締ラム1Cが前進する。可動金型20Bが固定金型20Aに接合する位置に可動プラテン2Bが到達したときに、サーボモータ4Aが停止し、型閉工程を完了する。
次に、動力切換装置8の開閉器8Bを作動させて、型締カップ8Aの一対の半割部材を型締ラム1Cの方向に移動させ、型締カップ8Aを閉鎖して係止歯80Tを型締ラム1Cの被係止溝10Tに係合させる。型締カップ8Aが型締ラム1Cを拘束して油圧式駆動装置5の型締ピストン5Bに固定した後、図示しない作動油供給装置のポンプを駆動するとともに複数の電磁弁を解放して、作動油槽から所定の圧力に加圧された作動油を型締シリンダ5Aの作動油室に供給する。その結果、型締ピストン5Bが前進し金型20に所定の型締力を付与して型締工程を完了する。
続いて、射出ユニットにおいて可塑化され溶融した成形材料を固定金型20Aと可動金型20Bとの間に形成されるキャビティ空間に射出し、キャビティ空間内の溶融した成形樹脂を加圧した状態で金型20の冷却を行なう。キャビティ空間内の成形材料が固化して成形品が生成されると、射出・可塑工程と冷却工程が完了する。
成形品の生成後、作動油供給装置の複数の電磁弁を解放して型締シリンダ5Aの作動油室から作動油を排出して型締ピストン5Bの動作を解除する。このとき、型締ピストン5Bが所定距離後退する。実施の形態の型締ユニット1の場合、型締ピストン5Bは、5mm後退する。なお、電気式駆動装置4の変換機構4Cのような駆動系の損傷を防止するために、サーボモータ4Aを負荷がかからないトルクフリーの状態にしておくことが望ましい。
型締ピストン5Bが後退するときに、型締カップ8Aが閉鎖したままであるので、型締カップ8Aの係止歯80Tおよび係止溝80Cが型締ラム1Cの被係止歯10Tおよび被係止溝10Cと係合している。そのため、型締ピストン5Bに型締ラム1Cが引っ張られて固定金型20Aと可動金型20Bとの間の型締圧が抜かれる。その結果、可動金型20Bが固定金型20Aから引き離される。すでに記載されているように、このとき、型締ラム1Cが後退する距離は、位置検出装置で検出されるが見掛け上は移動を判別することができない程度の微小な距離である。
離型後は、型締カップ8Aの係止歯80Tおよび係止溝80Cが型締ラム1Cの被係止歯10Tおよび被係止溝10Cに相当強い力で押し付けられている状態にある。そこで、型締ラム1Cが溝歯間に隙間を生じさせる程度前進するように、作動油供給装置によって作動室内の作動油の圧力の調整を行なって型締ピストン5Bを僅かに前進させる。その結果、型締カップ8Aの係止歯80Tが型締ラム1Cの被係止溝10Cから抜け出せる状態になるので、動力切換装置8の開閉器8Bを作動して型締カップ8Aを開放し、型締ラム1Cの係合を解除する。
型締圧の圧抜き後は、型締ラム1Cを移動させるために大きな駆動力が要求されないので、電動式駆動装置4のサーボモータ4Aを逆回転させて型締ラム1Cを初期位置まで後退させ、型開工程を完了し1回の成形サイクルが終了する。このとき、型締ピストン5Bを初期位置に戻すように前進させておく。
以上に説明される実施の形態の射出成形機によると、油圧式駆動装置の油圧シリンダの型締ピストンの作動が解除されるときの離型力は、例えば、450tfの型締力を発生する型締シリンダを有する型締ユニットの場合で、最大約30tfである。したがって、実施の形態の射出成形機によると、1基の単動油圧シリンダを有する型締用の油圧式駆動装置によって型締力に見合う十分な離型力を得ることができる。
本発明の射出成形機は、図面に示される実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で変形することができる。例えば、実施の形態の型締ユニットでは、型締ユニットの本体に型締シリンダが一体で設けられているが、型締ユニットの本体とは別に型締シリンダを設けることができる。また、例えば、実施の形態の型締ユニットでは、電動式駆動装置のサーボモータが伝達機構を介在させて型締ラムに駆動力を伝達する構成を有しているが、サーボモータの回転軸をボールねじの回転軸に直結させる、いわゆるダイレクトドライブにすることができる。
本発明は、射出成形機による成形品の生産の技術分野に有益である。本発明の射出成形機は、高品質の成形品の生産性の向上に貢献する。
1 型締ユニット
1A 型締ユニットの本体
1B 取付台
1C 型締ラム
10T 被係止歯
10C 被係止溝
2 プラテン
2A 固定プラテン
2B 可動プラテン
3 タイバ
4 電動式駆動装置
4A サーボモータ
4B 伝達機構
4C 変換機構
40M 駆動プーリ
40T 従動プーリ
40B タイミングベルト
40S ボールねじ
40N ナット
5 油圧式駆動装置
5A 型締シリンダ
5B 型締ピストン
6 エジェクト機構
7 ガイド機構
5 油圧式駆動装置
5A 型締シリンダ
5B 型締ピストン
6 エジェクト機構
7 ガイド機構
8 動力切換装置
80T 係止歯
80C 係止溝

Claims (1)

  1. 外周面に複数の断面矩形の被係止歯と被係止溝が交互に設けられ可動プラテンを移動させる型締ラムと、サーボモータを含んでなり前記型締ラムを駆動して型開閉を行う第1の駆動装置と、単動油圧シリンダを含んでなり前記型締ラムを駆動して型締と離型を行う第2の駆動装置と、内周面に前記型締ラムの前記被係止歯および前記被係止溝に対向配置され所定の隙間をもって係合するように複数の断面矩形の係止歯と係止溝が交互に設けられ前記型締ラムを解放可能に拘束する型締カップと前記型締カップを作動する開閉器とを含んでなり前記第1の駆動装置と前記第2の駆動装置とによる型締ラムの駆動力を切り換える動力切換装置と、前記所定の間隙が前記型締カップが前記型締ラムの係止を解除するときに前記係止歯が前記被係止歯から離脱することができるために必要十分な幅であって、前記第2の駆動装置に所定の圧力に加圧された作動油を供給して所定の型締力を付与して型締を行なって成形品の生成後前記第2の駆動装置の型締ピストンの型締動作を解除して型締圧を抜いて可動金型を固定金型から引き離させ前記型締ピストンが所定距離後退して停止したときに前記型締ピストンを前記所定の間隙に見合う僅かな距離前進させて前記型締カップを開放し前記型締ラムの係合を解除するように前記第2の駆動装置を動作させる制御装置と、を有する型締ユニットを備えた射出成形機。
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