JP5991674B2 - 流体封入式アクチュエータおよび流体封入式アクチュエータを用いたマッサージ機 - Google Patents

流体封入式アクチュエータおよび流体封入式アクチュエータを用いたマッサージ機 Download PDF

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Description

本発明は、流体封入式アクチュエータおよび流体封入式アクチュエータを用いた温熱刺激付与機能を有するマッサージ機に関する。
従来のマッサージ機に用いるアクチュエータは、固定子、可動子、および袋状体を有し、可動子が袋状体の一部を押圧して袋状体を変形させる。マッサージ機は、袋状体が変形して膨出する膨出力を押圧力として用いる。特許文献1は、従来のアクチュエータを用いるマッサージ機の一例を開示している。
特許文献1に記載のアクチュエータは、袋状体の下面側に2つの固定子を配置する。アクチュエータは、2つの固定子と対になる2つの可動子を袋状体の上面側に配置する。アクチュエータは、2つの固定子を交互に励磁される状態に駆動する。交互に励磁される2つの固定子が発生する磁気力に応じて、2つの可動子は、交互に固定子側へ移動する。袋状体は、異なる2つの部分が2つの可動子により交互に押圧され、2つの可動子が配置された第1部位および第2部位が交互に膨出する。アクチュエータは、袋状体の第1部位および第2部位が交互に膨出する膨出力を押圧力として出力する。
特開2010−227257号公報
従来のアクチュエータを用いるマッサージ機は、袋状体が変形して膨出する膨出力を施療子を動作させる力として出力する。使用者は、マッサージを行いたい施療部の皮膚表面にマッサージ機の膨出力を作用させる。このため、使用者が行うマッサージは、マッサージ機の膨出力を用いた押圧マッサージとなる。マッサージの施療効果は、押圧マッサージと合わせて温熱による刺激を付与することで、より効果的となることが知られている。しかしながら、従来のアクチュエータを用いるマッサージ機は、温熱刺激を付与する機能が考慮されていない。このため、使用者に対してより効果的なマッサージを提供する点において改善の余地が残されている。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、温熱刺激の付与を含めた多様な機能を有する流体封入式アクチュエータおよび流体封入式アクチュエータ用いたマッサージ機を提供することを目的とする。
(1)第1の手段は、「流体封入式アクチュエータであって、前記流体封入式アクチュエータは、変位ユニットおよび制御部を有し、前記変位ユニットは、流体封入袋、流体、および圧縮セルを有し、前記流体は、前記流体封入袋の内部に封入され、前記圧縮セルは、前記流体封入袋に取り付けられた可動子、および励磁されることにより前記可動子を吸引する磁力発生部を有し、前記制御部は、低周波信号および高周波信号の少なくとも一方を出力して前記磁力発生部を励磁し、前記可動子は、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるとき前記流体封入袋に出力膨張部を形成し、前記磁力発生部が前記高周波信号により励磁されるとき、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるときよりも高い熱エネルギーを出力する流体封入式アクチュエータ」を含む。
流体封入式アクチュエータは、変位ユニットおよび制御部を有する。変位ユニットは、複数の圧縮セルおよび流体が封入された流体封入袋を有する。圧縮セルは、磁力発生部および可動子を有する。制御部は、流体封入袋に出力膨張部を形成する低周波信号および可動子31を加熱する高周波信号を出力する。この構成によれば、磁力発生部は、制御部が出力する低周波信号に基づいて励磁されるとき可動子を吸引して出力膨張部を形成する。また、磁力発生部は、高周波信号に基づいた磁束を発生して可動子を発熱させる。このため、流体封入式アクチュエータは、出力膨張部の膨出力および可動子の熱エネルギーを出力することができる。流体封入式アクチュエータは、温熱刺激付与を含む多様なマッサージ形態使用者に提供することができる。
(2)第2の手段は、「前記可動子は、膨出側面および流体封入袋側面を有し、前記流体封入式アクチュエータは、前記可動子の前記膨出側面に熱伝導性シートを有し、前記可動子の流体封入袋側面および前記磁力発生部と前記流体封入袋との間の少なくとも一方に断熱部材を有する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(3)第3の手段は、「前記可動子は、膨出側面および流体封入袋側面を有し、前記圧縮セルは、前記可動子の前記膨出側面および前記流体封入袋側面の少なくとも一方に誘導コイルを有し、前記誘導コイルは、前記磁力発生部が前記高周波信号により励磁されるとき、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるときよりも高い熱エネルギーを出力する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(4)第4の手段は、「前記誘導コイルは、始点と終点が短絡される流体封入式アクチュエータ」を含む。
(5)第5の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、共振コンデンサを有し、前記共振コンデンサは、前記誘導コイルの始点と終点との間に接続される流体封入式アクチュエータ」を含む。
(6)第6の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、可動子保温材を有し、前記可動子は、前記可動子保温材に覆われる流体封入式アクチュエータ」を含む。
(7)第7の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、複数の前記可動子および前記複数の可動子のうちの隣り合う前記可動子との間に可動子間保温材を有する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(8)第8の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、前記流体として水および磁性流体の少なくとも一方を有する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(9)第9の手段は、「前記高周波信号は、前記低周波信号が励磁する前記圧縮セルに対する前記圧縮セルを励磁する期間が前記圧縮セルを励磁しない期間よりも長い流体封入式アクチュエータ」を含む。
(10)第10の手段は、「前記制御部は、前記高周波信号のパルス幅および単位時間あたりのパルス数の少なくとも一方を変更する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(11)第11の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、検知部を有し、前記検知部は、前記可動子の発熱量を検知し、前記制御部は、前記検知部の検知信号に基づいて前記高周波信号のパルス幅および単位時間あたりのパルス数の少なくとも一方を変更する流体封入式アクチュエー」を含む。
(12)第12の手段は、「前記制御部は、前記低周波信号により前記磁力発生部を励磁している期間に前記高周波信号により前記磁力発生部を励磁する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(13)第13の手段は、「前記制御部は、前記低周波信号による前記磁力発生部の励磁を行わない期間に前記高周波信号により前記磁力発生部を励磁する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(14)第14の手段は、「前記流体封入式アクチュエータは、第1動作モードおよび第2動作モードを有し、前記第1動作モードは、前記制御部が前記低周波信号および前記高周波信号を含む信号を出力し、前記第2動作モードは、前記制御部が前記低周波信号を含まずに前記高周波信号を含む信号を出力する流体封入式アクチュエータ」を含む。
(15)第15の手段は、「前記流体封入式アクチュエータを有するマッサージ機」を含む。
本流体封入式アクチュエータおよび本流体封入式アクチュエータ用いたマッサージ機は、温熱刺激の付与を含めた多様な機能を実現することに貢献する。
第1実施形態におけるマッサージ機の概略構成図。 図1の1X−1X平面の断面構造図。 図1の1X−1X平面の断面構造に関する図であり、(a)は変位ユニットが出力膨張部を形成したときの断面構造図、(b)は(a)と異なる位置に出力膨張部を形成したときの断面構造図。 可動子の渦電流による発熱を示す状態図。 第1実施形態のマッサージ機における制御部の回路構成図。 第1実施形態のマッサージ機の押圧刺激モードにおける励磁信号生成部の動作形態を示す図。 第1実施形態のマッサージ機における押圧刺激モードの動作タイミングチャート図。 第1実施形態のマッサージ機の温熱刺激モードにおける励磁信号生成部の動作形態を示す図。 第1実施形態のマッサージ機における温熱刺激モードの動作タイミングチャート図。 第1実施形態のマッサージ機の第1温熱押圧刺激モードにおける励磁信号生成部の動作形態を示す図。 第1実施形態のマッサージ機における第1温熱押圧刺激モードの動作タイミングチャート図。 図11の動作波形のパルス幅に関する図であり、(a)は図11の一点鎖線円11Xの拡大図、(b)は図11の一点鎖線円11Yの拡大図。 第1実施形態のマッサージ機における励磁コイルの動作状態に関する図であり、(a)は駆動回路および励磁コイルの回路図、(b)は駆動トランジスタの導通状態を示す等価回路図、(c)駆動トランジスタの遮断状態を示す等価回路図。 図13(c)の状態における回生電流の電流波形。 第1実施形態のマッサージ機における温度制御を含む第1温熱押圧刺激モードの動作タイミングチャート図。 第1実施形態のマッサージ機における検知部を含む変位ユニットの断面構造図。 第1実施形態のマッサージ機の第2温熱押圧刺激モードにおける励磁信号生成部の動作形態を示す図。 第1実施形態のマッサージ機における第2温熱押圧刺激モードの動作タイミングチャート図。 第1実施形態のマッサージ機の第3温熱押圧刺激モードにおける励磁信号生成部の動作形態を示す図。 第1実施形態のマッサージ機における第3温熱押圧刺激モードの動作タイミングチャート図。 第2実施形態のマッサージ機におけるアクチュエータに関する図であり、(a)はアクチュエータの斜視図、(b)は可動子の構成図、(c)は(b)とは異なる可動子の構成図。 第3実施形態のマッサージ機におけるアクチュエータに関する図であり、(a)はアクチュエータの斜視図、(b)は(a)の22X−22X平面の断面構造図。 第3実施形態のマッサージ機における図22と異なるアクチュエータに関する図であり、(a)はアクチュエータの斜視図、(b)は(a)の23X−23X平面の断面構造図。 第4実施形態のマッサージ機におけるアクチュエータに関する図であり、(a)はアクチュエータの斜視図、(b)は(a)の24X−24X平面の断面構造図。 第5実施形態のマッサージ機におけるアクチュエータに関する図であり、(a)はアクチュエータの斜視図、(b)は(a)の25X−25X平面の断面構造図。
(第1実施形態)
図1を参照して、マッサージ機1の構成について説明する。
マッサージ機1は、流体封入式アクチュエータとしてのアクチュエータ10、制御装置50、およびケーブル12を有する。ケーブル12は、アクチュエータ10と制御装置50とを電気的に接続する。アクチュエータ10は、支持基板11上に配置された変位ユニット20を有する。制御装置50は、制御部60および電源部51を有する。電源部51は、制御部60およびアクチュエータ10に動作電圧を与える。
変位ユニット20は、第1圧縮セル30A、第2圧縮セル30B、第3圧縮セル30C、第4圧縮セル30D、および流体封入袋21を有する。
以下、第1圧縮セル30A、第2圧縮セル30B、第3圧縮セル30C、および第4圧縮セル30Dを総称するとき、圧縮セル30と記す。また、第1圧縮セル30A、第2圧縮セル30B、第3圧縮セル30C、および第4圧縮セル30Dに対応して4つの要素を有し、符号にA、B、C、およびDが付される構成要素を総称するとき、A、B、C、およびDを省略した符号で記す。
圧縮セル30は、第1磁力発生部40A、第2磁力発生部40B、第3磁力発生部40C、および第4磁力発生部40Dを有する。圧縮セル30は、磁力発生部40と対をなす第1可動子31A、第2可動子31B、第3可動子31C、および第4可動子31Dを有する。磁力発生部40は、流体封入袋21の下面側に配置される。可動子31は、磁力発生部40と対をなして流体封入袋21の上面側に配置される。
図2を参照して、変位ユニット20の構成について説明する。
圧縮セル30の磁力発生部40は、磁力発生コア41および励磁コイル42を有する。励磁コイル42は、中央に空洞部43を有する環状に形成される。励磁コイル42は、磁力発生コア41の中央部に配置される。
磁力発生コア41は、空洞部43に固定鉄心を配置する構成とすることも可能である。そのような構成とする場合には、発生する磁気力を増加させることができる。
可動子31は、例えば、鉄等の磁性を有する金属板状部材にて構成される。
流体封入袋21は、例えば、シリコンゴム等からなる可撓性を有した扁平な袋である。流体封入袋21は、流体として例えば、水が封入される。流体封入袋21における流体は、流体封入袋21の一部が外部から押圧されるとき、流体封入袋21が変形可能であり、流体が流体封入袋21の内部を移動して他の部位を膨張させることができるよう調整された封入量とされる。流体封入袋21は、励磁された磁力発生部40が可動子31を流体封入袋21方向に吸引して流体封入袋21を押圧させることにより変形される。
流体封入袋21に封入される流体は、水に限られない。流体封入袋21は、流体として例えば、磁性流体が封入される。磁性流体は、例えば、表面に界面活性剤を吸着させた強磁性微粒子を溶液中に分散させたコロイド溶液とされる。
図3を参照して、アクチュエータ10が押圧力を出力する動作について説明する。
磁力発生部40は、励磁コイル42に電流が供給されることにより磁界を生じる。電流を流したときの磁力線の方向が可動子31側に向かうよう励磁コイル42の巻線方向を設定することにより、磁力発生部40が磁界を生じるとき、可動子31は、流体封入袋21側へ引き寄せられるように移動する。
アクチュエータ10は、変位ユニット20の4つの磁力発生部40が有するいずれかの励磁コイル42に電流が供給されると、その励磁コイル42を有する磁力発生部40が励磁される。制御装置50は、図1に示される制御部60が出力する制御信号により磁力発生部40の励磁状態を制御する。励磁された磁力発生部40と対をなす可動子31は、磁力発生部40側に吸引されて流体封入袋21を局所的に押圧して変形させる。流体封入袋21の一部が押圧されるとき、流体封入袋21に封入された流体は、励磁されない磁力発生部40の位置に移動する。流体封入袋21の流体が移動することにより、流体封入袋21は、励磁されない磁力発生部40の位置の表面が膨張する。
図3(a)は、第2磁力発生部40B〜第4磁力発生部40Dが励磁され、第1磁力発生部40Aが励磁されない状態が示されている。
第2磁力発生部40B〜第4磁力発生部40Dと対をなす第2可動子31B〜第4可動子31Dは、第2磁力発生部40B〜第4磁力発生部40Dに吸引されて流体封入袋21の一部を押圧する。このため、流体封入袋21は、励磁されない第1磁力発生部40Aの位置に第1出力膨張部22Aが形成される。出力膨張部22は、流体封入袋21の一部が膨張して最も突出した位置を含む部分と規定される。
図3(b)は、第1磁力発生部40A、第3磁力発生部40C、および第4磁力発生部40Dが励磁され、第2磁力発生部40Bが励磁されない状態が示されている。
第1可動子31A、第3可動子31C、および第4可動子31Dは、第1磁力発生部40A、第3磁力発生部40C、および第4磁力発生部40Dに吸引されて流体封入袋21の一部を押圧する。このため、流体封入袋21は、励磁されない第2磁力発生部40Bの位置に第2出力膨張部22Bが形成される。
このように、アクチュエータ10は、変位ユニット20の4つの磁力発生部40の励磁パターンに応じて出力膨張部22の形成位置が変化する。
出力膨張部22は、膨張するときの膨張力により膨出力を形成する。マッサージ機1は、アクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力を押圧力として利用する。マッサージ機1は、出力膨張部22の膨張と収縮の繰り返し、および出力膨張部22の形成位置の変更により、使用者の施療部位に対して押圧による刺激を付与する。
マッサージ機1が出力する出力膨張部22の膨出力は、人間の手を用いたマッサージの動作に近い動きができることが好ましい。マッサージ機1が流体封入袋21の出力膨張部22の形成および形成位置の変更を行うとき、制御装置50は、人間の手の動作速度に近い周波数の制御信号を磁力発生部40に出力する。制御装置50が出力する磁力発生部40の制御信号は、1Hz〜50Hzの周波数を有する低周波信号とされる。制御装置50が出力する磁力発生部40の制御信号の周波数が高くなると、流体封入袋21は、出力膨張部22の形成速度が追従しなくなる。
マッサージ機1は、使用者に対するマッサージを行うとき、出力膨張部22の膨出力による押圧刺激に加えて、使用者の施療部に対して温熱刺激を与える温熱付与機能を有する。マッサージ機1は、高周波信号を用いた誘導加熱により可動子31を加熱することで使用者の施療部に対して熱エネルギーを与える。
図4を参照して、誘導加熱により可動子31を加熱する動作を説明する。
磁力発生部40が有する励磁コイル42に矢印で示される方向の電流を流すことにより、励磁コイル42は、可動子31方向に向かう磁束44を発生する。磁束44は、可動子31と交差する。励磁コイル42に流す電流をパスル状とするとき、励磁コイル42は、電流パルスに応じて磁束44の発生および消滅を繰り返す。磁束44が発生および消滅を繰り返すとき、可動子31は、交差する磁束が変化して渦電流32が生じる。可動子31に生じる渦電流32は、可動子31の温度を上昇させる。
マッサージ機1は、高温とされた可動子31が有する熱エネルギーを使用者の施療部に付与することにより、温熱刺激を与える。
可動子31の上昇温度は、単位時間あたりの渦電流の発生回数に依存する。このため、可動子31の上昇温度は、励磁コイル42に流すパスル電流の周波数に依存する。マッサージ機1が温熱刺激を与えるとき、制御装置50は、磁力発生部40に対して高周波信号を出力する。制御装置50が磁力発生部40に対して出力する高周波信号は、100Hz〜10KHzの周波数とされる。
励磁コイル42が発生する磁束44は、流体封入袋21を通過して可動子31と交差する。このため、流体封入袋21に封入される流体を磁性流体とするとき、磁性流体は、励磁コイル42が発生する磁束44の変化により可動子31と同様に発熱する。このため、アクチュエータ10は、効率よく発熱することができる。
制御装置50が出力する高周波信号は、流体封入袋21の出力膨張部22の応答速度よりも高い周波数である。このため、制御装置50が磁力発生部40に対して高周波信号を出力するとき、流体封入袋21の出力膨張部22の変動は、使用者が感じないほどの極めて小さな値となる。
マッサージ機1は、使用者に提供するマッサージモードとして、第1動作モードとしての温熱押圧刺激モード、第2動作モードとしての温熱刺激モード、および第3動作モードとしての押圧刺激モードを有する。
押圧刺激モードは、マッサージ機1がアクチュエータ10に形成される出力膨張部22の膨出力である押圧力を用いて使用者に押圧刺激を与える。温熱刺激モードは、マッサージ機1が加熱された可動子31に蓄えられた熱エネルギーを用いて使用者に温熱刺激を与える。温熱押圧刺激モードは、マッサージ機1が出力膨張部22の膨出力である押圧力を用いて使用者に押圧刺激を与えるとき、加熱された可動子31に蓄えられた熱エネルギーを用いて温熱刺激を与える。
マッサージ機1は、温熱押圧刺激モードとして、可動子31に対する加熱動作のタイミングが異なる第1温熱押圧刺激モード〜第3温熱押圧刺激モードを有している。
制御部60は、磁力発生部40に供給する制御信号の信号レベルおよび変化タイミングを変更して、マッサージ機1のマッサージモードを変更する。
図5を参照して、制御部60の回路構成について説明する。
制御装置50の制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、励磁信号生成部63、および駆動部70を有する。
制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する制御信号として、変位ユニット20の4つの圧縮セル30に対応する第1膨張制御信号EPA、第2膨張制御信号EPB、第3膨張制御信号EPC、および第4膨張制御信号EPDを出力する。制御回路61は、マッサージ機1のマッサージモードを変更するモード制御信号MODEを出力する。
第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDは、出力膨張部22の形成を制御する信号であって、人間の手の動作に近い低い周波数のパルス信号であり、低周波信号LFSと総称する。
高周波信号発生部62は、可動子31を温熱刺激用に加熱するとき、磁力発生部40を高速にスイッチングさせる高周波信号HFSを出力する。
励磁信号生成部63は、制御回路61が出力するモード制御信号MODEに基づいて、第1励磁信号EXA、第2励磁信号EXB、第3励磁信号EXC、および第4励磁信号EXDを生成して駆動部70に出力する。励磁信号生成部63は、制御回路61が出力する低周波信号LFSおよび高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを用いて、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDを生成する。
駆動部70は、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDに基づいて、磁力発生部40の励磁コイル42を駆動する。駆動部70は、第1駆動回路71A、第2駆動回路71B、第3駆動回路71C、および第4駆動回路71Dを有する。第1駆動回路71Aは、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXAに基づいて第1磁力発生部40Aの第1励磁コイル42Aを駆動する。第2駆動回路71Bは、励磁信号生成部63が出力する第2励磁信号EXBに基づいて第2磁力発生部40Bの第2励磁コイル42Bを駆動する。第3駆動回路71Cは、励磁信号生成部63が出力する第3励磁信号EXCに基づいて第3磁力発生部40Cの第3励磁コイル42Cを駆動する。第4駆動回路71Dは、励磁信号生成部63が出力する第4励磁信号EXDに基づいて第4磁力発生部40Dの第4励磁コイル42Dを駆動する。
第1駆動回路71A、第2駆動回路71B、第3駆動回路71C、および第4駆動回路71Dは、同一の回路構成を有する。
第1駆動回路71Aを例として回路構成について説明する。第1駆動回路71Aは、駆動トランジスタ72および駆動部ダイオード73を有する。駆動トランジスタ72は、第1励磁信号EXAに基づいて第1励磁コイル42Aを駆動する。駆動トランジスタ72が第1励磁コイル42Aを駆動するとき、駆動トランジスタ72は、電源部51が出力する安定化電圧VRからの電流を第1励磁コイル42Aに供給する。駆動部ダイオード73は、第1励磁コイル42Aが発生する逆起電力により駆動トランジスタ72が劣化するのを抑制する。
制御装置50が有する電源部51は、外部印加電圧VEXから安定化電圧VRを発生して励磁コイル42に供給する。電源部51は、制御回路61が出力する電源電圧制御信号VCOに基づいて、安定化電圧VRの値を変更する。
制御部60は、例えば、マイクロコントローラを用いて構成される。制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を1つのマイクロコントローラ内に有する構成とすることもできる。
磁力発生部40が有する励磁コイル42は、コイル45、コイル45の内部抵抗としての抵抗46、およびダイオード47を有する。ダイオード47は、コイル45が発生する逆起電力を短絡する。
以下に、マッサージ機1が有するマッサージモードの動作について説明する。
図6は、マッサージ機1を押圧刺激モードとして動作させるときの励磁信号生成部63の第1処理形態が示されている。
励磁信号生成部63は、制御回路61が出力するモード制御信号MODEに基づいて、制御回路61が出力する低周波信号LFSである第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDを、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
このため、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDは、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを含まずに、制御回路61が出力する低周波信号LFSのみを含む信号となる。
図7を参照して、押圧刺激モードにおける制御部60の動作信号およびアクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力について説明する。
図7は、マッサージ機1の動作タイミング図が示されている。
動作時間におけるt0〜t11およびt21以降の期間はアクチュエータ10の非低周波信号励磁期間であり、アクチュエータ10は、4つの圧縮セル30をすべて低周波信号LFSによる励磁がなされなり状態とされる。
アクチュエータ10の流体封入袋21は、全面においてほぼ均等な厚さとなる。時刻t11〜時刻t21の期間は、アクチュエータ10の低周波信号励磁期間であり、流体封入袋21に出力膨張部22が形成される。マッサージ機1は、例えば、時刻t11〜時刻t21の期間で、流体封入袋21の第1圧縮セル30Aの位置に第1出力膨張部22Aを形成する。
制御回路61は、第1圧縮セル30Aに対する第1膨張制御信号EPAとしてローレベルの信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとしてt12〜t13の期間でハイレベルとなる信号を出力する。制御回路61は、t11〜t12の期間で第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとしてパルス幅が徐々に広くなる信号を出力する。制御回路61は、t13〜t21の期間で第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとしてパルス幅が徐々に狭くなる信号を出力する。このため、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDは、t11〜t21の期間でパルス幅が徐々に広くなる期間を経てハイレベルに変化し、パルス幅が徐々に狭くなる期間を経てローレベルに変化する。マッサージ機1は、出力膨張部22の膨出力として、t11〜t21の期間で徐々に強くなる期間を経て最大値となり、t13〜t21の期間で徐々に弱くなる期間を経て最小値となる。マッサージ機1は、出力膨張部22の膨出力を、人間の手が使用者を押圧する動作に近づけることができる。
高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSは、第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDに対して影響を与え得ることはない。可動子31は、低周波信号LFSである第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDが変化することにより渦電流32が流れるが、温度上昇は極めて小さく使用者が感じるものではない。
図8は、マッサージ機1を温熱刺激モードとして動作させるときの励磁信号生成部63の第2処理形態が示されている。
励磁信号生成部63は、制御回路61が出力するモード制御信号MODEに基づいて、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
このため、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDは、制御回路61が出力する低周波信号LFSを含まずに、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを含む信号となる。
図9を参照して、温熱刺激モードにおける制御部60の動作信号およびアクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力について説明する。
図9は、マッサージ機1の動作タイミング図示されている。マッサージ機1は、流体封入袋21の出力膨張部22を形成せずに、高周波信号HFSにより発生する渦電流32により可動子31を加熱する。
制御回路61が出力する第1圧縮セル30A〜第4圧縮セル30Dに対する第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDは、マッサージ機1の動作に影響を与えることはなく、ハイレベルまたはローレベルのいずれかとされる。励磁信号生成部63は、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。アクチュエータ10の磁力発生部40は、高周波信号HFSとされた第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDに基づいて、磁束44を発生する。可動子31は、磁力発生部40が発生する磁束44が高周波信号HFSに基づいて変化することにより生じる渦電流32が流れて発熱する。
マッサージ機1は、発熱した可動子31の熱エネルギーを用いて使用者に対する温熱刺激によるマッサージを行う。
磁力発生部40が磁束44を発生するとき、可動子31は、流体封入袋21側に吸引される。しかしながら、磁力発生部40が磁束44を発生する期間が短いため、可動子31は、移動する距離が極めて小さい。また、高周波信号HFSの繰り返し周期が出力膨張部の応答時間より短いため、流体封入袋21の変形量は、極めて小さい。また、流体封入袋21の変形量は、すべての可動子31が同じタイミングで流体封入袋21側に吸引されるため極めて小さく、使用者が感じるものではない。
図10は、マッサージ機1を第1温熱押圧刺激モードとして動作させるときの励磁信号生成部63の第3処理形態が示されている。
励磁信号生成部63は、制御回路61のモード制御信号MODEに基づいて、制御回路61が発生する低周波信号LFSと高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSとの排他論理和演算(EXOR)処理64を行う。励磁信号生成部63は、排他論理和演算(EXOR)結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
このため、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDは、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSおよび制御回路61が出力する低周波信号LFSを含む信号となる。
図11を参照して、第1温熱押圧刺激モードにおける制御部60の動作信号およびアクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力について説明する。
図11は、図7に示される動作と同様に、t11〜t21の期間で、流体封入袋21の第1圧縮セル30Aの位置に第1出力膨張部22Aを形成する動作が示されている。
制御回路61は、第1圧縮セル30Aに対する第1膨張制御信号EPAとしてローレベルの信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t11〜t12の期間でパルス幅が徐々に広くなる期間を経てハイレベルに変化する信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t13〜t21の期間でパルス幅が徐々に狭くなる期間を経てローレベルに変化する信号を出力する。高周波信号発生部62は、高周波信号HFSを出力する。
励磁信号生成部63は、制御回路61が出力する低周波信号LFSである第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDと、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSとの排他論理和演算を行う。励磁信号生成部63は、排他論理和演算の結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
第1励磁信号EXAは、排他論理和演算結果として、高周波信号HFSと等価な信号が出力される。
第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのハイレベル期間において、高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのローレベル期間において、高周波信号HFSと等価な信号が出力される。したがって、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、期間t0〜t11およびt21以降において、高周波信号HFSと等価な信号が出力される。第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、期間t12〜t13において、高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、t11〜t12およびt13〜t21の期間において、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDの信号レベルに応じて高周波信号HFSまたは高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。
図12を参照して、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDにおける高周波信号HFSのパルス幅について説明する。
図12(a)は、図11に示されるt0〜t11の期間内である11Xの拡大波形が示されている。
時刻t0〜時刻t11の期間内において、高周波信号HFSの第1ハイレベルパルス幅tPH1は、第1ローレベルパルス幅tPL1よりも狭い値に設定される。高周波信号HFSの第1ハイレベルパルス幅tPH1の期間は、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDが圧縮セル30を励磁する期間である。高周波信号HFSの第1ローレベルパルス幅tPL1の期間は、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDが圧縮セル30を励磁しない期間である。
時刻t0〜時刻t11は非低周波信号励磁期間であり、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDの高周波信号HFSは、励磁しない期間である第1ローレベルパルス幅tPL1が励磁する期間である第1ハイレベルパルス幅tPH1よりも長い。
図12(b)は、図11に示されるt12〜t13の期間内である11Yの拡大波形が示されている。
時刻t12〜時刻t13の期間内において、高周波信号HFSの第2ハイレベルパルス幅tPH2は、第2ローレベルパルス幅tPL2よりも広い値に設定される。高周波信号HFSの第2ハイレベルパルス幅tPH2の期間は、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDが圧縮セル30を励磁する期間である。高周波信号HFSの第2ローレベルパルス幅tPL2の期間は、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDが圧縮セル30を励磁しない期間である。
時刻t12〜時刻t13は低周波信号励磁期間であり、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDの高周波信号HFSは、励磁する期間である第2ハイレベルパルス幅tPH2が励磁しない期間である第2ローレベルパルス幅tPL2よりも長い。
第1励磁信号EXAにおける高周波信号HFSのパルス幅は、図12(a)に示される波形と等しい。
図11に示される第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDを用いて、磁力発生部40を駆動することにより、出力膨張部22の膨出力は、第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDにより形成される値と等価になる。ただし、出力膨張部22の膨出力は、高周波信号HFSの影響による振動を含む。
図13を参照して、磁力発生部40の励磁コイル42に生じる回生エネルギーについて説明する。
図13(a)は、第1駆動回路71Aおよび第1励磁コイル42Aの回路構成が示されている。
第1駆動回路71Aの駆動トランジスタ72は、導通状態および遮断状態が切り替ることにより、第1励磁コイル42Aのコイル45に流れる電流を制御する。
図13(b)は、第1駆動回路71Aの駆動トランジスタ72が導通状態とされるときの等価回路が示されている。スイッチ74は、駆動トランジスタ72が等価的に表わされている。第1励磁コイル42Aのコイル45は、第1駆動回路71Aの駆動トランジスタ72が導通状態とされるとき、安定化電圧VRからスイッチ74を介して接地電位へと励磁電流48が流れる。
図13(c)は、第1駆動回路71Aの駆動トランジスタ72が遮断状態とされるときの等価回路が示されている。スイッチ74が導通状態から遮断状態に切り変るとき、導通状態においてコイル45に蓄積されたエネルギーが回生電流49として放出される。回生電流49は、第1励磁コイル42Aのコイル45、ダイオード47および抵抗46により構成される閉回路に流れる。
図14は、図13(c)に示される駆動トランジスタ72が導通状態から遮断状態に切り変るときの回生電流49の電流波形が示されている。
時刻t1において駆動トランジスタ72が導通状態から遮断状態に切り変ると、回生電流49は、短期間のインパルス電流として発生する。
アクチュエータ10は、磁力発生部40を励磁するための電力の一部として回生電流49を利用する。
回生電流49の電流量は、駆動トランジスタ72の単位時間あたりのスイッチング回数に比例する。このため、図11で示されるように、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDの高周波信号のハイレベルパルス幅およびローレベルパルス幅を変更させる場合においても、回生電流49は、繰り返し周期が同一であれば発生量は等しい。
アクチュエータ10は、高周波信号HFSの繰り返し周期を短くすることにより、回生電流49の発生回数を増加させることができる。この回生電流を利用することで、アクチュエータ10は、磁力発生部40が磁束44を発生させるために消費する電力を削減することができる。
図15を参照して、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSを用いた可動子31の発熱温度の制御について説明する。
図15は、図11に示される動作と同様に、高周波信号HFSを用いて可動子31を発熱させるともに、t11〜t21の期間で、流体封入袋21の第1圧縮セル30Aの位置に第1出力膨張部22Aを形成する動作が示されている。
アクチュエータ10は、可動子31の発熱温度を変更するとき、磁力発生部40が発生する可動子31と交差する磁束の単位時間あたりの磁束量を変更する。磁力発生部40が発生する可動子31と交差する磁束の単位時間あたりの磁束量は、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDの単位時間あたりのパルス数に依存する。
アクチュエータ10は、可動子31の発熱温度を変更したいとき、励磁信号生成部63が生成する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDに含まれる高周波信号HFS成分の単位時間あたりのパルス数を変更する。
単位時間あたりの高周波信号HFSのパルス数は、図15に示されるように、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDにおいて高周波信号HFS信号パルスが停止する期間を設けることにより変更される。単位時間あたりの高周波信号HFSのパルス数の変更は、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDにおける高周波信号HFS信号パルスが停止する期間を設けるだけに限られない。アクチュエータ10は、高周波信号HFSのパルス幅を変更することにより、単位時間あたりの高周波信号HFSのパルス数を変更する。
図16を参照して、検知部38を有する変位ユニット20の構成について説明する。
アクチュエータ10の変位ユニット20は、可動子31の膨出側面に検知部38を有する。検知部38は、例えば、温度センサを備える。検知部38は、温度センサを備えることにより、可動子31の温度を検知して検知信号を出力する。
制御部60は、検知部38の検知信号に基づいて、第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDの高周波信号HFS信号の単位時間あたりのパルス数およびパルス幅を変更して可動子31の温度を所定の値に設定する。
図17は、マッサージ機1を第2温熱押圧刺激モードとして動作させるときの励磁信号生成部63の第4処理形態が示されている。
励磁信号生成部63は、制御回路61のモード制御信号MODEに基づいて、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSの論理否定演算(INV)を行う。励磁信号生成部63は、制御回路61のモード制御信号MODEに基づいて、制御回路61が発生する低周波信号LFSと論理否定演算(INV)結果との論理積演算(AND)を行う。励磁信号生成部63は、論理否定演算(INV)および論理積演算(AND)処理65の結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
このため、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDは、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSおよび制御回路61が出力する低周波信号LFSを含む信号となる。
図18を参照して、第2温熱押圧刺激モードにおける制御部60の動作信号およびアクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力について説明する。
図18は、図11に示される動作と同様に、t11〜t21の期間で、流体封入袋21の第1圧縮セル30Aの位置に第1出力膨張部22Aを形成する動作が示されている。
制御回路61は、第1圧縮セル30Aに対する第1膨張制御信号EPAとしてローレベルの信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t11〜t12の期間でパルス幅が徐々に広くなる期間を経てハイレベルに変化する信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t13〜t21の期間でパルス幅が徐々に狭くなる期間を経てローレベルに変化する信号を出力する。高周波信号発生部62は、高周波信号HFSを出力する。
励磁信号生成部63は、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSの論理否定演算を行う。励磁信号生成部63は、制御回路61が出力する第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDと論理否定演算結果との論理積演算を行う。励磁信号生成部63は、論理積演算の結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
第1励磁信号EXAは、論理積演算結果として、ローレベルとなる信号が出力される。第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのハイレベル期間において、高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのローレベル期間において、ローレベルとなる信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、t11〜t12およびt13〜t21の期間において、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのハイレベル期間において、高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。このように、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、期間t0〜t21において、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのハイレベル期間において、高周波信号HFSの反転信号と等価な信号が出力される。
アクチュエータ10の磁力発生部40は、制御回路61が出力する低周波信号LFSに基づいて励磁され、可動子31を吸引する磁気力を発生する。制御部60は、低周波信号LFSに基づいて励磁される磁力発生部40に高周波信号HFSに基づく磁束を重畳させる。このため、磁力発生部40は、吸引して流体封入袋21を押圧する可動子31に対して高周波信号HFSに基づいて発生する磁束44を出力する。このため、流体封入袋21を押圧する可動子31は、高周波信号HFSに基づいて発生された磁束44を受けて発熱する。
マッサージ機1は、アクチュエータ10の低周波信号励磁期間であるt11〜t21の期間で、可動子31を発熱させる。つまり、マッサージ機1は、アクチュエータ10が出力膨張部22を形成している期間で可動子31を発熱させる。マッサージ機1は、アクチュエータ10が出力膨張部22を形成していない期間の発熱を停止して、電力使用効率の良い温熱押圧刺激モードを実現することができる。
第2温熱押圧刺激モードにおけるアクチュエータ10の動作は、図18に示される例に限られない。マッサージ機1は、第2温熱押圧刺激モードにおいて、制御部60がアクチュエータ10の低周波信号励磁期間であるt11〜t21の期間で全ての磁力発生部40に高周波信号HFSを含む第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDを出力する。すべての可動子31は、アクチュエータ10の低周波信号励磁期間であるt11〜t21の期間で高周波信号HFSに基づいて発生する磁束44を受けて発熱する。マッサージ機1は、アクチュエータ10が非低周波信号励磁期間の発熱を停止する。このため、マッサージ機1は、電力使用効率の良い温熱押圧刺激モードを実現することができる。
図19は、マッサージ機1を第3温熱押圧刺激モードとして動作させるときの励磁信号生成部63の第5処理形態が示されている。
励磁信号生成部63は、制御回路61のモード制御信号MODEに基づいて、制御回路61が発生する低周波信号LFSと高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSとの論理和演算(OR)を行う。励磁信号生成部63は、論理和演算(OR)処理66の結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
このため、励磁信号生成部63が出力する第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDは、高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSおよび制御回路61が出力する低周波信号LFSを含む信号となる。
図20を参照して、第3温熱押圧刺激モードにおける制御部60の動作信号およびアクチュエータ10の出力膨張部22の膨出力について説明する。
図20は、図18に示される動作と同様に、t11〜t21の期間で、流体封入袋21の第1圧縮セル30Aの位置に第1出力膨張部22Aを形成する動作が示されている。
制御回路61は、第1圧縮セル30Aに対する第1膨張制御信号EPAとしてローレベルの信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t11〜t12の期間でパルス幅が徐々に広くなる期間を経てハイレベルに変化する信号を出力する。制御回路61は、第2圧縮セル30B〜第4圧縮セル30Dに対する第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDとして、t13〜t21の期間でパルス幅が徐々に狭くなる期間を経てローレベルに変化する信号を出力する。高周波信号発生部62は、高周波信号HFSを出力する。
励磁信号生成部63は、制御回路61が出力する第1膨張制御信号EPA〜第4膨張制御信号EPDと高周波信号発生部62が出力する高周波信号HFSとの論理和演算を行う。励磁信号生成部63は、論理積演算の結果を第1励磁信号EXA〜第4励磁信号EXDとして出力する。
第1励磁信号EXAは、論理和演算結果として、高周波信号HFSと等価な信号が出力される。第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのローレベル期間において、高周波信号HFSと等価な信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのハイレベル期間において、ハイレベルとなる信号が出力される。また、第2励磁信号EXB〜第4励磁信号EXDは、t11〜t12およびt13〜t21の期間において、第2膨張制御信号EPB〜第4膨張制御信号EPDのローレベル期間において高周波信号HFSと等価な信号が出力される。
アクチュエータ10の磁力発生部40は、制御回路61が出力する低周波信号LFSに基づいて励磁され、可動子31を吸引する磁気力を発生する。制御部60は、磁力発生部40が低周波信号LFSに基づいた励磁を行なっていないときに高周波信号HFSに基づく磁束を発生させる。このため、磁力発生部40は、低周波信号LFSにより吸引されない可動子31に対して高周波信号HFSに基づいて発生する磁束44を出力する。このため、低周波信号LFSにより吸引されない可動子31は、高周波信号HFSに基づいて発生された磁束44を受けて発熱する。
マッサージ機1は、アクチュエータ10の非低周波信号励磁期間であるt0〜t11およびt21以降の期間で、磁力発生部40が高周波信号HFSに基づいた磁束を出力する。また、マッサージ機1は、アクチュエータ10の低周波信号励磁期間であるt11〜t21の期間で、低周波信号LFSにより励磁されない磁力発生部40が高周波信号HFSに基づいた磁束を出力する。
このように、マッサージ機1は、マッサージ動作期間において、低周波信号LFSにより励磁されない磁力発生部40が高周波信号HFSに基づいた磁束を出力して対をなす可動子31を発熱させる。マッサージ機1は、異なる磁力発生部40に対して低周波信号LFSと高周波信号HFSが励磁電流を供給する。このため、マッサージ機1は、消費電流のピーク値を小さな値とすることができる。
第3温熱押圧刺激モードにおけるアクチュエータ10の動作は、図20に示される例に限られない。マッサージ機1は、第3温熱押圧刺激モードにおいて、制御部60がアクチュエータ10の低周波信号励磁期間であるt11〜t21の期間で全ての磁力発生部40に対する高周波信号HFS出力を停止する。すべての可動子31は、アクチュエータ10の非低周波信号励磁期間であるt0〜t11およびt21以降の期間で高周波信号HFSに基づいて発生する磁束44を受けて発熱する。マッサージ機1は、アクチュエータ10が低周波信号励磁期間の発熱を停止して、消費電流のピーク値を小さな値とすることができる。
本実施形態のマッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(1)マッサージ機1は、アクチュエータ10および制御装置50を有する。アクチュエータ10は、複数の圧縮セル30および流体が封入された流体封入袋21を有する。圧縮セル30は、磁力発生部40および可動子31を有する。制御装置50の制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。励磁信号生成部63は、制御回路61からのモード制御信号MODEに基づいて低周波信号LFSおよび高周波信号HFSを用いて磁力発生部40を駆動する信号を出力する。この構成によれば、磁力発生部40は、制御回路61が出力する低周波信号LFSに基づいて励磁されるとき可動子31を吸引して出力膨張部22を形成する。また、磁力発生部40は、高周波信号HFSに基づいた磁束を発生して可動子31を発熱させる。このため、アクチュエータ10は、出力膨張部22の膨出力および可動子31の熱エネルギーを出力することができる。このため、マッサージ機1は、アクチュエータ10の膨出力および熱エネルギーを用いて、温熱刺激付与を含む多様なマッサージ形態使用者に提供することができる。
(2)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。制御部60は、高周波信号HFSのハイレベル期間およびローレベル期間を低周波信号LFSのレベルに応じて変更する。制御部60は、低周波信号LFSにより励磁される磁力発生部40に対して、高周波信号HFSにより非励磁とされる期間を高周波信号HFSにより励磁される期間よりも短くする。また、制御部60は、低周波信号LFSにより非励磁とされる磁力発生部40に対して、高周波信号HFSにより励磁される期間を高周波信号HFSにより非励磁とされる期間よりも短くする。この構成によれば、アクチュエータ10は、低周波信号LFSにより形成される出力膨出部の膨出力を安定に保った状態で可動子31を加熱することができる。このため、マッサージ機1は、安定な押圧力による押圧マッサージを行いながら温熱刺激付与を行うマッサージを使用者に提供することができる。
(3)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。制御部60は、高周波信号HFSの単位時間あたりのパルス数またはパルス幅を変更する。この構成によれば、制御部60は、高周波信号HFSに基づいて磁力発生部40が発生する磁束量を制御することができる。このため、アクチュエータ10は、可動子31の発熱温度を変更することができる。このため、マッサージ機1は、温熱刺激付与における熱エネルギーの変更が可能な多様なマッサージを使用者に提供することができる。
(4)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。アクチュエータ10は、検知部38を有する。検知部38は、可動子31の温度を検知する。制御部は、検知部38の検知信号に基づいて高周波信号HFSの単位時間あたりのパルス数またはパルス幅を変更する。この構成によれば、制御部60は、可動子31の温度を所定の値に設定することができる。このため、アクチュエータ10は、可動子31が出力する熱エネルギーを所定の値にすることができる。このため、マッサージ機1は、適切な温度に設定された心地良い温熱刺激によるマッサージを使用者に提供することができる。
(5)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。励磁信号生成部63は、制御回路61からのモード制御信号MODEに基づいて低周波信号LFSおよび高周波信号HFSを用いて磁力発生部40を駆動する信号を出力する。アクチュエータ10は、出力膨張部22を形成しないときに高周波信号HFSにより可動子31を加熱する温熱刺激モードを有する。アクチュエータ10は、出力膨張部22を形成するときに高周波信号HFSにより可動子31を加熱する温熱押圧刺激モードを有する。この構成によれば、アクチュエータ10は、温熱刺激モードを用いて可動子31を高温にした後に出力膨張部22を形成する動作を行うことができる。このため、マッサージ機1は、温熱刺激モードを用いてマッサージ施療部を充分に暖めた状態で押圧力を用いたマッサージを使用者に提供することができる。このため、マッサージ機1は、効果的なマッサージを使用者に提供することができる。
(6)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。励磁信号生成部63は、制御回路61からのモード制御信号MODEに基づいて低周波信号LFSおよび高周波信号HFSを用いて磁力発生部40を駆動する信号を出力する。制御部60は、低周波信号LFSが磁力発生部40を励磁している期間に高周波信号HFSにより磁力発生部40を励磁する。この構成によれば、アクチュエータ10は、低周波信号LFSが磁力発生部40を励磁して出力膨張部22を形成する期間で高周波信号HFSに基づいて可動子31を発熱させる。アクチュエータ10は、低周波信号LFSが磁力発生部40を励磁しない期間は可動子31の発熱を停止する。このため、マッサージ機1は、電力使用効率の良い温熱押圧刺激モードを実施することができる。
(7)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子31を加熱する高周波信号HFSを出力する。励磁信号生成部63は、制御回路61からのモード制御信号MODEに基づいて低周波信号LFSおよび高周波信号HFSを用いて磁力発生部40を駆動する信号を出力する。制御部60は、低周波信号LFSが磁力発生部40を励磁していない期間に高周波信号HFSにより磁力発生部40を励磁する。この構成によれば、磁力発生部40は、低周波信号LFSまたは高周波信号HFSのいずれか一方に基づいた励磁電流を供給する。このため、アクチュエータ10は、消費電流のピーク値を小さな値とすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1と比較して以下の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。第1実施形態のマッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第1実施形態のマッサージ機1における圧縮セル30の可動子31は、金属板状部材により構成される。一方、第2実施形態の可動子33は、誘導コイル34を備える。
図21を参照して、変位ユニット20の構成について説明する。
変位ユニット20は、4つの圧縮セルである第1圧縮セル30A〜第4圧縮セル30Dおよび流体封入袋21を有する。図21(a)は、流体封入袋21が第2圧縮セル30Bの位置に第2出力膨張部22Bを形成している状態が示されている。第1圧縮セル30A〜第4圧縮セル30Dは、第5可動子33A〜第8可動子33Dを有する。
図21(b)は、第5可動子33Aを例として、可動子33の構成が示されている。第5可動子33Aは、流体封入袋21側の面に第1誘導コイル34Aを有する。第1誘導コイル34Aの始点と終点は、短絡される。
磁力発生部40の励磁コイル42が出力する可動子33と交差する磁束44が、高周波信号HFSに基づいて変化するとき、第1誘導コイル34Aは、磁束44の変化より誘導電流を生じる。第1誘導コイル34Aに生じた誘導電流は、第1誘導コイル34Aを環状に流れ、熱エルキーを発生する。
図21(c)は、第5可動子33Aが有する第1誘導コイル34Aの始点と終点との間に第1共振コンデンサ35Aが接続される構成が示されている。
第1誘導コイル34Aは、磁力発生部40の励磁コイル42が出力する磁束44の変化周波数と、第1誘導コイル34Aのインダクタンスと第1共振コンデンサ35Aのキャパシタンスに基づいて決定される共振周波数とが一致するとき、効率よく誘導電流を発生する。
本実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1が奏する(1)〜(7)と同様の効果を奏する。すなわち、マッサージ機1がアクチュエータ10の膨出力および熱エネルギーを用いて、温熱刺激付与を含む多様なマッサージ形態を使用者に提供することができる旨の効果およびその他の種々効果を奏する。また、マッサージ機1は以下の効果を奏する。
(8)制御部60は、制御回路61、高周波信号発生部62、および励磁信号生成部63を有する。制御回路61は、流体封入袋21に出力膨張部22を形成する低周波信号LFSを出力する。高周波信号発生部62は、可動子33を加熱する高周波信号HFSを出力する。高周波信号HFSは、磁力発生部40を励磁して高周波信号HFSに基づく磁束を発生させる。可動子33は、磁力発生部40が発生する磁束を受けて発熱する。可動子33は、誘導コイル34を有する。この構成によれば、誘導コイル34は、磁力発生部40が発生する磁束を受けて誘導電流を発生する。このため、誘導コイル34に発生する誘導電流は、可動子33を発熱させる。このため、アクチュエータ10は、効率良く可動子33を発熱させることができる。
(9)可動子33は、誘導コイル34を有する。可動子33は、誘導コイル34の始点と終点間に共振コンデンサ35を有する。この構成によれば、誘導コイル34は、磁力発生部40が発生する磁束を受けて誘導電流を発生する。誘導コイル34は、磁力発生部40が発生する磁束の変化の周波数が、誘導コイル34のインダクタンスと共振コンデンサ35のキャパシタンスに基づいて決定される共振周波数と一致するとき、効率よく誘導電流を発生する。このため、高周波信号HFSと共振周波数と一致させるとき、アクチュエータ10は、高周波信号HFSによる可動子33の発熱制御が容易となる。このため、アクチュエータ10は、より効率良く可動子33を発熱させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1と比較して以下の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。第1実施形態のマッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第1実施形態のマッサージ機1におけるアクチュエータ10の変位ユニット20は、磁力発生部40と可動子31が対となった複数の圧縮セル30を有する。一方、第3実施形態のアクチュエータ10における変位ユニット80は、磁力発生部40と可動子31が対となった複数の圧縮セル30、熱伝導性シート、および断熱部材を有する。
図22を参照して、熱伝導性シート、および断熱部材を有するアクチュエータ10の変位ユニット80の構成について説明する。
図22(a)は、アクチュエータ10の変位ユニット80が可動子31の膨出側面に熱伝導性シート23を、可動子31の流体封入袋21側面に断熱部材としての断熱性シート25を有する構成が示されている。
熱伝導性シート23は、例えば、銅を用いた薄膜の金属製シートにより構成される。熱伝導性シート23は、銅を用いた薄膜の金属製シートにより、高い熱伝導性および高い可撓性を有する。熱伝導性シート23を構成する材料は、銅に限られない。高い熱伝導性および高い可撓性を有する材料としては、例えば、アルミニュウムの薄膜シートが用いられる。または、その他の材料とされる。
断熱性シート25は、例えば、フッ素系樹脂により構成される。断熱性シート25は、フッ素系樹脂により、高い断熱性および高い可撓性を有する。断熱性シート25を構成する材料は、フッ素系樹脂に限られない。高い断熱性および高い可撓性を有する材料としては、例えば、セラミックガラスを用いたセラミッククロスおよびゴムシートが用いられる。または、その他の材料とされる。
図22(b)に示されるように、断熱性シート25は、例えば、流体封入袋21が第2出力膨張部22Bを形成するとき、第2出力膨張部22Bの形状変化に応答して変形する。熱伝導性シート23は、例えば、流体封入袋21が第2出力膨張部22Bを形成するとき、第2可動子31Bの移動に応答して変形する。断熱性シート25は、圧縮セル30の磁力発生部40が発生する磁束が可動子31と交差するのを遮ることを抑制するために、透磁率が小さな値となるよう構成することが好ましい。
図23を参照して、アクチュエータ10の変位ユニット80が流体封入袋21と磁力発生部40との間に断熱部材としての断熱性板24を有する構成について説明する。
図23(a)に示されるように、アクチュエータ10の変位ユニット80は、可動子31の膨出側面に熱伝導性シート23を、流体封入袋21と磁力発生部40との間に断熱部材としての断熱性板24を有する。
断熱性板24は、例えば、発泡スチロールにより構成される。発泡スチロールは、高い断熱性を有する。
断熱性板24を構成する材料は、発泡スチロールに限られない。高い断熱性を有する材料としては、例えば、ガラス板およびプラスチック板が用いられる。または、その他の材料とされる。
図23(b)に示されるように、断熱性板24は、変位ユニット80の磁力発生部40と流体封入袋21との間に配置される。断熱性板24は、圧縮セル30の磁力発生部40が発生する磁束が可動子31と交差するのを遮ることを抑制するために、透磁率が小さな値となるよう構成することが好ましい。
本実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1が奏する(1)〜(7)と同様の効果を奏する。また、マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(10)アクチュエータ10の変位ユニット80は、熱伝導性シート23および断熱性シート25を有する。熱伝導性シート23は、可動子31の膨出側面に配置される。断熱性シート25は、可動子31の流体封入袋21側面に配置される。この構成によれば、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーをアクチュエータ10の表面に均一に分散させることができる。このため、アクチュエータ10は、表面の全体の温度を均一とすることができる。また、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーが流体封入袋21側に伝わるのを抑制することができる。このため、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーの保温効果を高めることができる。
(11)アクチュエータ10の変位ユニット80は、熱伝導性シート23および断熱性板24を有する。熱伝導性シート23は、可動子31の膨張面側面に配置される。断熱性板24は、流体封入袋21と磁力発生部40との間に配置される。この構成によれば、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーをアクチュエータ10の表面に均一に分散させることができる。このため、アクチュエータ10は、表面の全体の温度を均一とすることができる。また、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーおよび流体封入袋21に封入される流体で発生する熱エネルギーが磁力発生部40側に伝わるのを抑制することができる。このため、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーの保温効果をより高めることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1と比較して以下の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。第1実施形態のマッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第1実施形態のマッサージ機1のアクチュエータ10における圧縮セル30の可動子31は、金属板状部材により形成される。一方、第4実施形態の圧縮セル30における可動子31は、可動子保温材36を有する。
図24を参照して、変位ユニット20の構成について説明する。
図24(a)に示されるように、アクチュエータ10の変位ユニット20は、磁力発生部40および可動子31を有する複数の圧縮セル30を有する。可動子31は可動子保温材36で覆われた構成を有する。
可動子保温材36は、シリコンゲルを用いた軟性材料により構成される。シリコンゲル状を用いた軟性材料は、高い保温力を有する。
可動子保温材36を構成する材料としては、シリコンゲルに限られない。高い保温力を有する軟性材料としては、例えば、フッ素ゲルおよびポリウレタンが用いられる。または、その他の材料とされる。
図24(b)に示されるように、可動子31は、可動子保温材36に覆われた形状で流体封入袋21に取付けられる。マッサージ機1が出力膨張部22の膨張力を用いて利用者に対するマッサージを行うとき、可動子31は、表面を覆う可動子保温材36を利用者のマッサージ部位に押し付ける。
本実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1が奏する(1)〜(7)と同様の効果を奏する。また、マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(12)アクチュエータ10の変位ユニット20は、対となる磁力発生部40および可動子31を備えた複数の圧縮セル30を有する。変位ユニット20は、可動子保温材36を有する。可動子31は、可動子保温材36に覆われる。この構成によれば、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーが周囲に伝わるのを抑制することができる。このため、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーの保温効果を高めることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態のマッサージ機1は、第4実施形態のマッサージ機1と比較して以下の部分において異なる構成を有し、その他の部分において同一の構成を有する。第4実施形態のマッサージ機1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
第4実施形態のマッサージ機1のアクチュエータ10における変位ユニット20は、圧縮セル30の可動子31が可動子保温材36を有する。一方、第5実施形態のアクチュエータ10における変位ユニット90は、可動子間保温材37を有する。
図25を参照して、変位ユニット90の構成について説明する。
図25(a)に示されるように、アクチュエータ10の変位ユニット90は、磁力発生部40および可動子31を有する複数の圧縮セル30を有する。複数の可動子31は隣り合う可動子31との間に可動子間保温材37を有する。
可動子間保温材37は、シリコンゲルを用いた軟性材料により構成される。シリコンゲル状を用いた軟性材料は、高い保温力を有する。
可動子間保温材37を構成する材料としては、シリコンゲルに限られない。高い保温力を有する軟性材料としては、例えば、フッ素ゲルおよびポリウレタンが用いられる。または、その他の材料とされる。
図25(b)に示されるように、変位ユニット90が流体封入袋21の一部を変形して出力膨張部22を形成するとき、可動子間保温材37は、流体封入袋21の形状に応じて変位する。
本実施形態のマッサージ機1は、第1実施形態のマッサージ機1が奏する(1)〜(7)および第4実施形態のマッサージ機1が奏する(12)と同様の効果を奏する。また、マッサージ機1は、以下の効果を奏する。
(13)アクチュエータ10の変位ユニット90は、対となる磁力発生部40および可動子31を備えた複数の圧縮セル30を有する。変位ユニット90は、可動子間保温材37を有する。可動子間保温材37は、複数の可動子31の隣り合う可動子31との間に配置される。この構成によれば、アクチュエータ10は、可動子31を加熱した熱エネルギーが温熱刺激を付与する使用者のマッサージ施療部以外に伝わるのを抑制することができる。このため、アクチュエータ10は、使用者のマッサージ施療部に付与する熱エネルギーを低下させることなく、可動子31を加熱した熱エネルギーの保温効果を高めることができる。
(その他の実施形態)
本流体封入式アクチュエータおよび本流体封入式アクチュエータを用いたマッサージ機は、第1〜第5実施形態以外の実施形態を含む。以下、本流体封入式アクチュエータおよび本流体封入式アクチュエータを用いたマッサージ機のその他の実施形態としての第1〜第5実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態のマッサージ機1は、制御部60の励磁信号生成部63がパルス形状の励磁信号を駆動部70に出力する。ただし、ただし、制御部60は、第1実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のマッサージ機は、励磁信号生成部が、高周波信号発生部が出力する高周波アナログ信号を制御回路が出力する膨張制御信号に重畳させて駆動部70に出力する。
・第1実施形態および第2実施形態のマッサージ機1は、アクチュエータ10が変位ユニット20を有する。ただしアクチュエータ10は、第1実施形態および第2実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のマッサージ機は、アクチュエータが複数の変位ユニットを有する。マッサージ機は、使用者の広範囲なマッサージ部位に対するマッサージを行うことができる。
・第1〜第5実施形態のアクチュエータ10は、圧縮セル30が単一の金属板状部材で構成される可動子31または可動子33を有する。ただし、圧縮セル30は、第1〜第5実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のアクチュエータは、圧縮セルが小板状片に分割された金属部材で構成される可動子を有する。可動子が流体封入袋を押圧するとき、可動子は、流体封入袋の押圧部分の形状に応じて変形され、効率良く流体封入袋を押圧することができる。
・第1〜第5実施形態のアクチュエータ10は、変位ユニットの流体封入袋21が水または磁性流体を封入する。ただし、流体封入袋21は、第1〜第5実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のアクチュエータは、変位ユニットの流体封入袋がオイルなどの液体、あるいは空気などの気体を封入する。
・第1〜第5実施形態のアクチュエータ10は、変位ユニットが4つの圧縮セル30を有する。ただし、変位ユニットは、第1〜第5実施形態に示された内容に限られない、例えば、変形例のアクチュエータは、変位ユニットが3つや5つ以上の圧縮セルを有する。
・第1〜第5実施形態のアクチュエータ10は、変位ユニットの圧縮セル30が四角形の可動子31を有する。ただし、圧縮セル30は、第1〜第5実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のアクチュエータは、圧縮セルが三角形または五角形またはその他の形状の可動子を有する。
・第1実施形態のマッサージ機1は、変位ユニット20と制御装置50とがケーブル12により電気的に接続されるアクチュエータ10を有する。ただし、マッサージ機1は、第1実施形態に示された内容に限られない。例えば、変形例のマッサージ機は、変位ユニットおよび制御装置を有するアクチュエータが筐体内に配置された一体型構造とされる。
・第1実施形態のアクチュエータ10は、変位ユニット20の検知部38が圧力センサを有する。ただし、検知部38は、第1実施形態電圧に示された内容に限られない。例えば、変形例のマッサージ機は、変位ユニットの検知部が変位センサ、速度センサ、および加速度センサのいずれか1つを有する。
HFS…高周波信号、LFS…低周波信号、1…マッサージ機、10…アクチュエータ、20…変位ユニット、21…流体封入袋、22…出力膨張部、22A…第1出力膨張部、22B…第2出力膨張部、23…熱伝導性シート、24…断熱性板、25…断熱性シート、30…圧縮セル、30A…第1圧縮セル、30B…第2圧縮セル、30C…第3圧縮セル、30D…第4圧縮セル、31…可動子、31A…第1可動子、31B…第2可動子、31C…第3可動子、31D…第4可動子、33…可動子、33A…第5可動子、33D…第8可動子、34…誘導コイル、34A…第1誘導コイル、35…共振コンデンサ、35A…第1共振コンデンサ、36…可動子保温材、37…可動子間保温材、38…検知部、40…磁力発生部、40A…第1磁力発生部、40B…第2磁力発生部、40C…第3磁力発生部、40D…第4磁力発生部、60…制御部、80…変位ユニット、90…変位ユニット。

Claims (15)

  1. 流体封入式アクチュエータであって、
    前記流体封入式アクチュエータは、変位ユニットおよび制御部を有し、
    前記変位ユニットは、流体封入袋、流体、および圧縮セルを有し、
    前記流体は、前記流体封入袋の内部に封入され、
    前記圧縮セルは、前記流体封入袋に取り付けられた可動子、および励磁されることにより前記可動子を吸引する磁力発生部を有し、
    前記制御部は、低周波信号および高周波信号の少なくとも一方を出力して前記磁力発生部を励磁し、
    前記可動子は、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるとき前記流体封入袋に出力膨張部を形成し、前記磁力発生部が前記高周波信号により励磁されるとき、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるときよりも高い熱エネルギーを出力する
    流体封入式アクチュエータ。
  2. 前記可動子は、膨出側面および流体封入袋側面を有し、
    前記流体封入式アクチュエータは、前記可動子の前記膨出側面に熱伝導性シートを有し、前記可動子の流体封入袋側面および前記磁力発生部と前記流体封入袋との間の少なくとも一方に断熱部材を有する
    請求項1に記載の流体封入式アクチュエータ。
  3. 前記可動子は、膨出側面および流体封入袋側面を有し、
    前記圧縮セルは、前記可動子の前記膨出側面および前記流体封入袋側面の少なくとも一方に誘導コイルを有し、
    前記誘導コイルは、前記磁力発生部が前記高周波信号により励磁されるとき、前記磁力発生部が前記低周波信号により励磁されるときよりも高い熱エネルギーを出力する
    請求項1に記載の流体封入式アクチュエータ。
  4. 前記誘導コイルは、始点と終点が短絡される
    請求項3に記載の流体封入式アクチュエータ。
  5. 前記流体封入式アクチュエータは、共振コンデンサを有し、
    前記共振コンデンサは、前記誘導コイルの始点と終点との間に接続される
    請求項3に記載の流体封入式アクチュエータ。
  6. 前記流体封入式アクチュエータは、可動子保温材を有し、
    前記可動子は、前記可動子保温材に覆われる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  7. 前記流体封入式アクチュエータは、複数の前記可動子および前記複数の可動子のうちの隣り合う前記可動子との間に可動子間保温材を有する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  8. 前記流体封入式アクチュエータは、前記流体として水および磁性流体の少なくも一方を有する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  9. 前記高周波信号は、前記低周波信号が励磁する前記圧縮セルに対する前記圧縮セルを励磁する期間が前記圧縮セルを励磁しない期間よりも長い
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  10. 前記制御部は、前記高周波信号のパルス幅および単位時間あたりのパルス数の少なくとも一方を変更する
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  11. 前記流体封入式アクチュエータは、検知部を有し、
    前記検知部は、前記可動子の発熱量を検知し、
    前記制御部は、前記検知部の検知信号に基づいて前記高周波信号のパルス幅および単位時間あたりのパルス数の少なくとも一方を変更する
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  12. 前記制御部は、前記低周波信号により前記磁力発生部を励磁している期間に前記高周波信号により前記磁力発生部を励磁する
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  13. 前記制御部は、前記低周波信号による前記磁力発生部の励磁を行わない期間に前記高周波信号により前記磁力発生部を励磁する
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  14. 前記流体封入式アクチュエータは、第1動作モードおよび第2動作モードを有し、
    前記第1動作モードは、前記制御部が前記低周波信号および前記高周波信号を含む信号を出力し、
    前記第2動作モードは、前記制御部が前記低周波信号を含まずに前記高周波信号を含む信号を出力する
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータ。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の流体封入式アクチュエータを有するマッサージ機。
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