JP5991236B2 - 分取装置 - Google Patents

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Description

本技術は、細胞等の粒子を誘電泳動力により分取する分取装置及び分取方法に関する。
従来から、電磁気力によって流体内の粒子を分取する方式として、例えば次の2つの方式がある。1つは、直流電場を流路内に形成することによって荷電粒子の電気泳動を行う方式である。もう1つは、直流または交流電場を流路内に形成し、かつ、その電場に、空間不均一性、つまり電場強度の勾配を持たせることによって媒体及び粒子の複素誘電率に依存して粒子の誘電泳動を行う方式である。後者の誘電泳動を行う方式の例として、特許文献1に開示された細胞分取装置(細胞分析・分取システム)がある。
この細胞分取装置は、例えばマイクロ流路を有する細胞分取用のチップを備える。この装置は、チップ内の所定の流路内を細胞を含む流体が流れる時、その流路間の複素インピーダンスや複素誘電率を計測し、その計測結果に基づき、細胞を分取している。チップには、細胞の複素インピーダンスや複素誘電率を計測し、信号を検出するための信号検出電極(測定部)が設けられている。また、チップには、その信号検出電極より下流側に、細胞の分取手段として、細胞に適切な泳動力を与える直流または交流電場を形成するための所定形状の作用電極(電場印加部)が設けられている(例えば、特許文献1の明細書段落[0025]、[0028]等を参照)。
特開2012−98075号公報
泳動力による粒子の移動量を制御するためには電圧振幅の制御が必要であるが、その電圧は高周波の大電圧であるため、その電圧振幅の制御には困難が伴い、高価な回路を必要とする。
したがって、本技術の目的は、作用電極への出力電圧の制御を、安価な回路で容易に行うことができる分取装置及び分取方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術に係る分取装置は、流路デバイスと、制御部とを具備する。
前記流路デバイスは、粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路内で前記粒子に誘電泳動力を作用させる作用電極部とを有する。
前記制御部は、前記流路内を流れる前記粒子の特性を検出し、前記検出された前記粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成し、これを前記作用電極部に出力する。
制御部は、流路内で電場強度勾配による誘電泳動力を発生させるために、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成するので、安価なデジタル回路でパルス変調回路を構成することができ、作用電極への出力電圧の制御を容易に行うことができる。
前記流路デバイスは、前記粒子の電気的特性を計測する計測電極部を有し、前記制御部は、前記計測電極部で得られた信号に基づき、前記粒子の特性を検出してもよい。その場合、前記制御部は、前記計測電極部で得られた信号に基づき複素誘電率を算出し、前記複素誘電率に基づき前記電圧信号を生成してもよい。複素誘電率を用いることにより、分取精度を高めることができる。
前記制御部は、PDM(Pulse Density Modulation)により前記電圧信号を生成してもよいし、PWM(Pulse Width Modulation)により前記電圧信号を生成してもよい。
前記制御部は、0.1MHz以上100MHz以下の間の所定の周波数範囲を持つ方形波パルスを用いてもよい。所定の周波数範囲は固定でも可変でもよい。
方形波パルスを用いたパルス変調で生成された電圧信号を用いて、誘電泳動力を発生させることにより、小さな流路内で粒子に微小な変位を与えることができる。
前記作用電極部は、前記流体の流れ方向に沿って配列され、前記電圧信号が印加される複数の電極指と、前記複数の電極指に対向して設けられた対向電極とを有してもよい。複数の電極指が流体の流れ方向に沿って配列されることにより、複数の電極指と対向電極との間で電場強度勾配を生成することができる。
前記複数の電極指の先端部と、前記対向電極との距離が一定となるように、前記対向電極が前記複数の電極指の先端部を囲むように配置されてもよい。これにより、複数の電極指が流体の流れ方向に連続して設けられている場合に、同じ状態の電束密度が、電極指ごとに配列される。したがって、作用電極部は、誘電泳動力が働く方向に微細な変位を少しずつ複数段階で粒子に与えることができる。
本技術に係る分取方法は、粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路内で前記粒子に誘電泳動力を作用させる作用電極部とを有する流路デバイスを用いて、前記粒子を分取する分取方法である。
前記流路内を流れる前記粒子の特性が検出される。
そして、前記検出された前記粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号が生成され、これが前記作用電極部に出力される。
以上、本技術によれば、安価な回路で出力電圧の制御を容易に行うことができる。
図1は、本技術の第1の実施形態に係る分取装置の構成を示すブロック図である。 図2は、流路の方向に沿う断面で見た、流路デバイスの模式的な図である。 図3は、第2の流路及びこの第2の流路から分岐する分岐部を示す平面図である。 図4は、作用電極部の一部を示す平面図である。 図5は、図4におけるA−A線断面図である。 図6は、作用信号生成部の機能的な構成を示すブロック図である。 図7は、流路デバイスで粒子が分取される様子を示す。 図8は、PDM方式を採用した作用信号生成部により出力されるパルス波形と、誘電泳動力との関係を模式的に示す図である。 図9A〜Cは、作用信号生成部により出力されるパルス波形を、設定された周波数ごとに示す。 図10A〜Cは、図9A〜Cにそれぞれ対応した、オシロスコープで実際に得られた作用電圧信号のパルス波形を示す。 図11は、実験で用いられた流路及び作用電極部を示す写真である。 図12は、設定された周波数ごとのx及びy方向の合成の粒子の変位量(Δy/Δx)を示すグラフである。 図13は、設定された周波数ごとのy方向の粒子の速度のピーク値を示すグラフである。上 図14は、図12及び13に示した実験について、設定された周波数ごとに、粒子の変位量(Δy/Δx)及び粒子のy方向の速度のそれぞれの平均値を示す表である。 図15は、本技術の第2の実施形態に係る作用信号生成部の機能的な構成を示すブロック図である。 図16は、PWM方式を採用した作用信号生成部により出力されるパルス波形と、誘電泳動力との関係を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本技術の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(分取装置の構成)
図1は、本技術の第1の実施形態に係る分取装置の構成を示すブロック図である。分取装置100は、流路デバイス50と制御部70とを備える。
流路デバイス50は、例えばチップ状に形成され、流路10を有する。流路10には、試料である粒子を含む流体が流れる。流路10は、例えば30〜200μm程度の細い幅を持つマイクロ流路である。流路デバイス50は、流路10に沿って、図中左の上流側から、計測電極部20、作用電極部40及び分岐部15を備える。
試料としての粒子は、生体の細胞、例えば白血球や赤血球などである。粒子が細胞である場合、流体は例えば生理食塩水等が選択される。
図2は、流路10の方向に沿う断面で見た、流路デバイス50の模式的な図である。流路デバイス50は、流路デバイス50の厚さ方向に2段に設けられた流路10を備える。図2中、上側に設けられた第1の流路11は、第1の入口11aを有し、図示しないピペットやポンプ等によって、第1の入口11aを介して、粒子Cを含む流体が第1の流路11に流入されるようになっている。第1の流路11において個々の粒子を流れ方向に沿って順に整列させるために、シリンジポンプ等を用いて一定流量の流体が第1の入口11aに流入されるようにすることが好ましい。
下側に設けられた第2の流路12は、第2の入口12aを有し、図示しないポンプやその他の機器により、粒子を含まない流体が、第2の入口12aを介して第2の流路12に流入されるようになっている。第2の入口12aを介して第2の流路12に流入する流体の圧力は、一定とされることが好ましい。
図3は、第2の流路12及びこの第2の流路12から分岐する分岐部15を示す平面図である。第2の流路12は、第1の流路11の長さより長く形成され、ほぼY字状に形成されている。Y字状に形成された部分が分岐部15であり、分岐部15は、複数の、例えば2つの分岐路16及び17を含む。各分岐路16及び17の下流側端部には、図1に示すように、出口16a及び17aがそれぞれ設けられている。なお、出口16a及び17aに代えて、分取後の粒子が溜められる図示しないプールが設けられ、さらにそのプールより下流側に、それらのプールに溜められた粒子を取り出す1以上の出口が設けられていてもよい。
図2及び3に示すように、第1の流路11と第2の流路12とは狭窄路13を介して連通している。図3に示すように、狭窄路13は、第2の流路12の幅方向であるy方向において中心(分岐基準線jの位置)から偏った位置、例えば線k上に位置するように配置されている。
このように流路10を第1の流路11と第2の流路12とを分けることにより、第1の流路11及び狭窄路13では一定流量によって粒子Cの整列を促進させるとともに、第2の流路12ではその第2の流路12内での流体の圧力勾配を支配的に決定することができる。これにより、狭窄路13の出口部分での流体圧の安定性を高めることができるので、狭窄路13を通過する流体の流量を安定させることができる。これにより、計測電極部20による粒子の電気的特性の計測の精度が高められる。
なお、「上」、「下」という記載と、重力の方向とは無関係である。本明細書では、説明の便宜のために「上」、「下」の文言を用いている。
図1において、上側の第1の流路11及び下側の第2の流路12は、両方ともx方向で平行であり、かつ、平面で見て重なっている。しかし、このような形態に限られず、これらの流路10の向きは、平行でなく、及び/または、平面で見て重なっていなくてもよい。すなわち、第1の流路11と第2の流路12とが狭窄路13を介して接続していれば、これらの流路10はどのような向きに形成されていてもよい。この場合、第1の流路11のみに接続された排液路や排液口が接続されていてもよい。
図2及び3に示すように、第1の流路11と第2の流路12との間の所定の位置には、上述の狭窄路13が設けられている。狭窄路13は、例えば、単一の粒子が通ることができる程度の流路サイズを有し、第1の流路11を流れる個々の粒子は、狭窄路13を介して第2の流路12に流入する。
図2及び3に示すように、計測電極部20は、狭窄路13を挟むように設けられた計測電極21及び22を有する。計測電極21及び22は、狭窄路13を粒子が通過する時の電気的特性を計測するための電極である。計測電極21及び22は、例えば図2に示すように積層された樹脂フィルム3〜7のうち、中央の樹脂フィルム5の上面と下面とにそれぞれ設けられ、平行平板型のキャパシタを構成する。この計測電極21及び22には交流電源25が接続され、数十から数百mVオーダの所定の交流電圧が印加され得る。計測電極22がコモン電極とされる。
作用電極部40は、分岐部15より上流側、具体的には分岐部15の直前に設けられ、所定の電場強度勾配を持つ電場を形成して、流路10を流れて来る粒子に誘電泳動力を与える。図4は、作用電極部40の一部を示す平面図である。図5は、図4におけるA−A線断面図である。
作用電極部40は、そのための作用電極41及び42を備える。図5に示すように、作用電極41及び42は、例えば第2の流路12の底面(樹脂フィルム3の上面)に設けられている。作用電極41及び42には、図3に示すように交流電源45が接続され、作用電極41及び42間に交流電圧(作用電圧)が印加されるようになっている。作用電極41は、作用信号が印加される信号電極であり、作用電極42は、グランド電位に維持され得るコモン電極である。なお、作用電極42が信号電極であって、作用電極41がコモン電極であってもよい。
図3に示すように、作用電極41は櫛歯状に形成されており、ベース部41aと、ベース部41aから流路12内に突出するように細長く形成された複数の電極指41bとを有する。これらの電極指41bはx方向に沿って配列され、それらの先端部を含む部分が流路12側に突出して設けらている。
作用電極42も同様に櫛歯状の電極であり、それらの電極指42bが、作用電極41の電極指41bと、x方向で交互に配列されている。作用電極42は、作用電極41の電極指41bに対向して設けられた対向電極である。電極指42b間には、電極指41bの少なくとも先端部の周囲をx−y面内でそれぞれ囲むような形状のエッジ部42aが設けられている。電極指42bの先端部は流路12外に設けられ、流路12内では実質的に半円及びこれに繋がる直線でエッジ部42aが形成されている。エッジ部42aは、作用電極41の電極指41bの先端部からできるだけ等距離となるようなラインに沿って形成され、例えば半円に沿った形状の部分を有する。エッジ部42aは、このような半円に限られず、楕円や多角形に沿った形状であってもよい。
以上のような流路デバイス50の製造方法として、例えば以下のような方法がある。
例えば、複数の樹脂フィルム(絶縁体フィルム)、例えば5枚の樹脂フィルム3、4、5、6及び7(図2参照)を用意する。5枚の樹脂フィルム3〜7のうち、例えば2枚のフィルム3、5に、計測電極21及び22、作用電極41及び42の各電極が形成される。また、例えば各樹脂フィルムに、流路10、分岐路16及び17、狭窄路13、入口及び出口などを形成するため、必要に応じて所定箇所に溝や孔が形成される。電極、溝、孔等は、フォトリソグラフィ及びフォトエッチングによって形成されてもよいし、レーザ加工により形成されてもよい。そして、電極、溝、孔が形成された5枚の樹脂フィルム3〜7が、互いに位置合わせされ、積層され、加熱圧着されることにより、図2に示すような流路デバイス50が形成される。
計測電極21及び22、作用電極41及び42は、例えば、銅、銀、金、白金、ニッケル、亜鉛、チタン、またはステンレスにより形成され、あるいはそれらへの各種のメッキ処理を施すことにより形成され得る。
樹脂フィルム3〜7の材料として、ポリイミドフィルムや熱可塑性ポリイミドフィルム、PDMS(ポリジメチルシロキサンまたはジメチルポリシロキサン)、アクリル、PES(ポリエーテルサルフォン)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイミド、COP(環状オレフィンポリマー)、COC(環状オレフィンコポリマー)等が用いられる。本実施形態では、樹脂フィルム3、5及び7の材料として、上記のうち1つの同じ材料が選択され、樹脂フィルム4及び6の1つの同じ材料として、樹脂フィルム3、5及び7の材料とは異なる材料が選択される。
次に、制御部70を説明する。図1に示すように、制御部70は、計測電極部20及び作用電極部40に電気的に接続され、計測電極部20により得られた計測信号に基づき、作用信号を生成し、これに対応する作用電圧を作用電極部40に出力する。具体的には、制御部70は、計測器71、計測データ生成部72、判定部73、作用信号生成部60を備える。制御部70は、典型的にはコンピュータにより構成される。
計測器71及び計測電データ生成部72等の要素は、粒子の特性、本実施形態では電気的特性を検出する機能を有する。具体的には、計測器71は、所定の周波数範囲のうち任意の周波数の交流電圧を計測電極21及び22に印加する。狭窄路13を粒子が通る時に、計測電極21及び22間の抵抗値が変化する。計測器71はこの計測電極21及び22間に流れる電流を検出する。計測データ生成部72は、この電流値からその複素インピーダンスを算出する。具体的には、計測データ生成部72は、狭窄路13中を流れる一個一個の細胞に対して、誘電緩和現象が起こる、交流電圧の周波数範囲(例えば0.1MHzから50MHz)の多点周波数(3点以上、典型的には10から20点程度)にわたり、それらの細胞に依存する、電気的特性として複素誘電率を算出する。
なお、実際には、計測データ生成部72は、上記のように算出された複素インピーダンスから公知の電気変換式により複素誘電率を算出し、この複素誘電率を含むデータを計測データとして得る。
複素誘電率に電気的に等価な量として、複素インピーダンス、複素アドミッタンス、複素キャパシタンス、複素コンダクタンスなどがある。これらは上述の公知の単純な電気量変換によって相互に変換可能である。また、複素インピーダンスや複素誘電率の測定には、実数部のみあるいは虚数部のみの測定も含まれる。
判定部73は、計測データ生成部72から出力された計測データを取得し、その計測データに基づきその粒子が分取すべき粒子か否か、つまり、分岐部15のうち所定の一方の分岐路(本実施形態では分岐路16)に導くべき粒子か否かを判定する。具体的には、判定部73は、メモリに予め所望の粒子を選別するために任意に設定された、複素誘電率に関するデータの判定条件と、上記計測データとを照合することにより、判定処理を行う。
作用信号生成部60は、計測対象とされた粒子が分取すべき粒子(ここでは、分岐路16へ導くべき粒子)の場合には、作用信号を生成し、そうでない場合には作用信号を生成しない。作用信号生成部60は、計測対象とされた粒子が、分取すべき粒子の場合には作用信号を生成せず、そうでない場合に作用信号を生成してもよい。
図6は、作用信号生成部60の機能的な構成を示すブロック図である。この作用信号生成部60は、方形波パルスを用いたパルス変調、本実施形態ではPDM(Pulse Density Modulation)により作用電圧信号を主に生成する機器である。具体的には、作用信号生成部60は、方形波発振器64、計数器65、スイッチ66、ドライバ67及びACカップリングコンデンサ68を備える。
方形波発振器64は、誘電泳動力を発生させるために好適な周波数の方形波パルスを発生する。その好適な周波数は、0.1MHz以上100MHz以下である。周波数は、固定または可変のどちらであってもよい。方形波発振器64として、例えば、水晶振動子等を用いたPLL(Phase Locked Loop)発振器、DDS(Direct Digital Synthesizer)発振器等が用いられる。
計数器65は、方形波発振器64から入力されるパルス数をカウントし、所定のカウント数に達するタイミングでパルスを出力する。すなわちパルス数の間引き出力を行う。これにより、単位時間当たりの出力パルス数が調整される。
スイッチ66は、出力のON/OFFを切り替えるゲート回路である。
ドライバ67は、ドライバ67より前段の、TTL(Transistor-Transistor Logic)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の標準論理レベル信号を、誘電泳動に必要な数十ボルトの正負の電圧パルス信号に変換する。ドライバ67は、例えば相補型MOSFET(Field Effect Transistor)等で構成される高速及び高耐圧のスイッチング素子である。
ACカップリングコンデンサ68は、作用電極部40に直流電圧が印加されないように、作用信号生成部60の出力電圧信号から直流成分を除去する。
(作用電極部により生成される電場)
図7は、粒子が分取される様子を示す。この図7では、作用信号生成部60により出力される交流電圧によって、作用電極部40により生成される電場が破線で示されている。作用電極41の電極指41bに電気力線が集中して電束密度が高くなるが、作用電極41から作用電極42のエッジ部42aへ向かうにしたがって電束密度が低くなる。誘電泳動力は、電場強度勾配、すなわち電気力線の密度(あるいは電束密度)の変化に支配され、粒子は、電束密度の大きい領域から小さい領域へ向かうような力を受ける。この点が、電気力線に沿う方向に発生する電気泳動力とは異なる。つまり、誘電泳動力は電気力線に沿う方向に発生するとは限らない。
ここで、上でも述べたが、図3に示すように狭窄路13は、第2の流路12の幅方向において偏った位置に設けられ、線k上に位置するように配置されている。この線kの下流側への延長上に、作用電極部40によって形成される電場が作用する領域が配置される。
図7に示すように、上記のように作用電極部40により生成される電場強度勾配により、作用電極部40が配置される領域へ流入した粒子Cに、y方向に誘電泳動力が加えられる。また、流体の流れの力がx方向にも粒子Cに加えられる。これにより、狭窄路13から線kに沿って流れる粒子Cはその軌道を変えて分岐路16に向かうことができる。
本実施形態に係る誘電泳動力は、対象となる粒子のサイズ、構造、流体の媒質、流路構造などのパラメータに応じて、種々の値を取り得る。
このような構造を持つ作用電極部40によれば、電極指41b及びエッジ部42aの組が、流体の流れ方向に連続して設けられているので、同じ状態の電束密度が電極指41bごとに流れ方向に配列される。したがって、作用電極部40は、y方向の微細な変位を少しずつ複数段階で粒子に与えることができる。
(分取装置の動作)
粒子Cを含む流体が、第1の入口11aを介して第1の流路11へ流入し、第1の流路11を流れる。一方、第2の流路12には、粒子を含まない流体が流れている。第1の流路11を流れる粒子Cは、狭窄路13を介して第2の流路12の流れに合流する。
分取装置100が動作する間、計測電極21及び22には所定の交流電圧が印加されており、狭窄路13を粒子が通る時、計測データ生成部72は、上述したように複素誘電率を算出し、これを計測データとして出力する。判定部73は、上記したように、取得した計測データに基づき、その粒子を分岐路16に流入させるべきか否かを判定する。
粒子を分岐路16に流入させるべきと判定された場合、第2の流路12を流れる粒子が作用電極部40の手前に到達するタイミングで、作用信号生成部60は所定の作用電圧を発生し、作用電極部40にその作用電圧が印加される。これにより、図7に示したように、作用電極部40に電場が形成され、その電場に応じた誘電泳動力により、粒子Cが軌道を変え、符号C1で示すように分岐路16に流入する。
なお、粒子を含む流体の速度と、狭窄路13及び作用電極部40間の距離は予め定められているので、制御部70は、粒子が作用電極部40に到達するタイミングを検出することができる。
粒子を分岐路17に流入させるべきと判定された場合、作用信号生成部60は作用電圧を発生させない。したがって電場による誘電泳動力は発生せず、粒子は、そのまま線kに沿って移動し、符号C2で示すように、分岐路17に流入する。
以上のような分取装置100の動作により、例えば正常細胞と死細胞、あるいは、正常細胞とガン化した細胞とを分けることができる。
(PDM方式で出力された作用電圧による誘電泳動力の発生)
図8は、PDM方式を採用した作用信号生成部60により出力されるパルス波形と、誘電泳動力との関係を模式的に示す図である。PDMでは、パルス振幅及びパルス幅は一定であり、単位時間当たりのパルス数を調整することで、出力電圧が制御される。パルス密度が大きいほど作用電圧が大きくなり、これに応じて、粒子に加えられる誘電泳動力も大きくなる。
本発明者らは、PDM制御による作用電圧を作用電極部40に加え、粒子(細胞)の変位量を実際に測定した。図9A〜Cは、この実験において作用信号生成部60により出力されるパルス波形を、設定された周波数ごとに示す。
周波数が、図9Aでは5MHz、図9Bでは2.5MHz、図9Cでは1MHzとされ、つまり、3パターンのパルス密度が設定された。3パターンの周波数のそれぞれで、パルス幅は一定の50nsとされ、正負全体の振幅(Vpp)は20Vとされた。図9A〜Cで示した各周波数について、粒子のx方向(流体の流れ方向)の変位量Δxは、それぞれ620μm、520μm、520μmであった。
図10A〜Cは、図9A〜Cにそれぞれ対応した、オシロスコープで実際に得られた作用電圧信号のパルス波形を示す。
図11は、この実験で用いられた流路及び作用電極部を示す写真(z方向で見た)である。流路の条件は以下の通りである。
流路のz方向の高さ:17.1μm
流路のy方向の幅:200μm
粒子の直径:12μm
流量:1.2μL/min
平均流速:5848.0μm/s
また、図4を参照して、実験で用いられた作用電極部40のサイズa、b、cは以下の通りである。
作用電極41の電極指41bの幅a:10μm
作用電極41の電極指41bの先端部からエッジ部42aまでの距離b:40μm
作用電極42の電極指42bの幅c:10μm
図12は、上記周波数ごとのx及びy方向の合成の粒子の変位量(Δy/Δx)を示すグラフである。x方向は流体の流れ方向であり、y方向は誘電泳動力が作用する方向である。流体の流速は約7mm/sとされた。周波数が高いほど、つまりパルス密度が高いほど、粒子のy方向の変位量が大きくなった。この実験から、PDM制御によって、誘電泳動力を制御することができ、その結果、粒子の変位量を制御できることがわかった。
図13は、上記周波数ごとのy方向の粒子の速度のピーク値を示すグラフである。上記同様に、x方向は流体の流れの方向であり、y方向は誘電泳動力が作用する方向である。流体の流速は約7mm/sとされた。周波数が高いほど、つまりパルス密度が高いほど、y方向の粒子の速度が大きくなった。この実験から、PDM方式により出力される電圧によって、誘電泳動力を制御することができ、その結果、粒子のy方向の速度を制御できることがわかった。
図14は、図12及び13に示した実験について、各周波数ごとに、粒子の変位量(Δy/Δx)及び粒子のy方向の速度のそれぞれの平均値を示す表である。
分取装置では、細胞や生体物質の生存を維持するために、生理食塩水などの電解質溶液中で、これらの粒子の電気的特性の測定したりする必要がある。しかし、上述した直流電場による電気泳動や低周波数の誘電泳動(0.1MHz未満)では、電気化学反応(電気分解)が発生し、電極の損傷やガスの発生が問題となる。このため、電磁気力によって流体内の細胞や生体物質に泳動効果を得るためには、0.1MHz以上の周波数及び数十ボルトの振幅を持つ正弦波交流が必要となる。しかしながら、0.1MHz以上の周波数及び数十ボルトの振幅を持つ正弦波交流を得るためには、高周波電力回路となりその構成が複雑で高価となる。
これに対し、本実施形態によれば、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成するので、デジタル制御による安価な回路でこの作用信号生成部60を構成することができる。したがって、作用電極部40への出力電圧の制御を、安価な回路で容易に行うことができる。
具体的には、本技術は以下の1)〜3)ような効果を奏する。
1)正弦波駆動の場合、アナログ増幅器が必要であるが、パルス方式ならMOSFETのようなスイッチング素子のON/OFF動作で足りる。
2)デジタル制御回路により、パルスのON/OFF動作を柔軟に制御できるため、泳動力の制御も柔軟になる。
3)信号の変調が完全デジタルで行われるので、制御信号を例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)や、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等で発生させることにより、簡易で小型な回路構成にすることができる。
また、本技術に係る分取装置は、プログラマブルファンクションジェネレータや、プログラマブルシンセサイザ等のような複雑かつ高価な機器を用いずに、所望の周波数範囲で、所望の交流電圧を発生することができる。
(一般的なパルス変調回路と本技術のパルス変調回路との違いについて)
一般に、交流モータの駆動や電源としてのスイッチングレギュレータには、パルス変調回路が用いられる場合がある。これらの機器は、電圧振幅によってエネルギーを対象物に供給する機器である。この点については、本技術に係る分取装置も、誘電泳動力というエネルギーを粒子に供給する機器であり、交流モータや電源と同様である。
しかしながら、交流モータの駆動に使われるパルス変調回路の駆動周波数は、数kHz〜数百kHz程度である。また、スイッチングレギュレータに用いられるパルス変調回路の駆動周波数は、比較的小さいパワーで動作する機器でも数十kHz程度である。大きいパワーを要する機器の場合、周波数はそれより低くなる。
このように、モータ及びスイッチングレギュレータでは、その駆動周波数は数百kHzが最高値であり、本技術のように、0.1MHz以上100MHz以下の間の所定の周波数範囲を持つ方形波パルスを発生させることはあり得ない。もちろん、通信分野では、MHzオーダやそれより高い周波数でパルス変調を行う場合があるが、通信機器における変調は通信のための変調であり、電圧振幅によって対象物にエネルギーを与えるものではない。
すなわち、本技術による分取装置は、0.1MHz以上100MHz以下の間の所定の周波数範囲を持つ方形波パルスを発生させ、微小な誘電泳動力を発生させる、特殊な技術である。このような高い周波数範囲で微小な誘電泳動力を発生させることにより、流路10のようなマイクロ流路内で粒子に微小な変位を与えることができる。
[第2の実施形態]
図15は、本技術の第2の実施形態に係る作用信号生成部の機能的な構成を示すブロック図である。これ以降の説明では、上記第1の実施形態に係る分取装置100が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
この作用信号生成部160は、上記作用信号生成部60における計数器65に代えて、PWM(Pulse Width Modulation)を行うパルス幅変調器69を備える。パルス幅変調器69は、パルス周期を一定としながら、所望のデューティ比を設定してパルスを出力可能である。パルス周期はもちろん固定に限られず、可変でもよい。
なお、本実施形態の場合、デューティ比が0%である場合、それがスイッチ66のOFFの役割を果たすので、スイッチ66は不要となる。
図16は、PWM方式を採用した作用信号生成部160により出力されるパルス波形と、誘電泳動力との関係を模式的に示す図である。PWMでは、パルス幅が大きいほど、誘電泳動力が大きくなる。
[その他の実施形態]
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
作用電極部40の形状は、図3及び4に示した形状に限られず、信号電極が第1の表面積を有し、コモン電極がそれとは異なる第2の表面積を有していればよい。これらの表面積の差は十分にあることが好ましい。これにより電場強度勾配が生成されるので、誘電泳動力が発生する。
上記実施形態に係る計測電極部や作用電極部は、流路10内の流体に接触する位置に設けられたが、例えば流体に接触しない位置に配置されてもよい。例えば作用電極41及び42が、図示しない2つの樹脂フィルムの間に挟み込まれるようにして設けられ、それらのフィルムのうち上側のフィルムの上面に流路が配置されるような構造であってもよい。
上記実施形態に係る制御部70は、計測電極部20及び計測器71等を用い、電気的計測によって粒子の特性(電気的特性)を検出した。しかし、粒子を流路デバイス内で流しながらレーザ光を照射し、そのレーザ光が照射された粒子が発する散乱光または蛍光を検出することにより、粒子の特性(粒子の種類やサイズ)を検出する装置にも、本技術は適用され得る。この場合も、分取装置は、検出された粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成し、これを作用電極部に出力すればよい。
なお、本出願人は、このようなレーザ光を用いる粒子の解析装置について、例えば特開2009−063462号公報、特開2010−286341号公報、特開2011−095105号公報、その他多数の特許出願をしている。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路内で前記粒子に誘電泳動力を作用させる作用電極部とを有する流路デバイスと、
前記流路内を流れる前記粒子の特性を検出し、前記検出された前記粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成し、これを前記作用電極部に出力する制御部と
を具備する分取装置。
(2)(1)に記載の分取装置であって、
前記流路デバイスは、前記粒子の電気的特性を計測する計測電極部を有し、
前記制御部は、前記計測電極部で得られた信号に基づき、前記粒子の特性を検出する
分取装置。
(3)(2)に記載の分取装置であって、
前記制御部は、前記計測電極部で得られた信号に基づき複素誘電率を算出し、前記複素誘電率に基づき前記電圧信号を生成する
分取装置。
(4)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の分取装置であって、
前記制御部は、PDM(Pulse Density Modulation)により前記電圧信号を生成する
分取装置。
(5)(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の分取装置であって、
前記制御部は、PWM(Pulse Width Modulation)により前記電圧信号を生成する
分取装置。
(6)(1)から(5)のうちいずれか1つに記載の分取装置であって、
前記制御部は、0.1MHz以上100MHz以下の間の所定の周波数範囲を持つ方形波パルスを用いる
分取装置。
(7)(1)から(6)のうちいずれか1つに記載の分取装置であって、
前記作用電極部は、
前記流体の流れ方向に沿って配列され、前記電圧信号が印加される複数の電極指と、
前記複数の電極指に対向して設けられた対向電極とを有する
分取装置。
(8)(7)に記載の分取装置であって、
前記複数の電極指の先端と、前記対向電極との距離が一定となるように、前記対向電極が前記複数の電極指のそれぞれの周囲の少なくとも一部を囲むように配置されている
分取装置。
(9)粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路内で前記粒子に誘電泳動力を作用させる作用電極部とを有する流路デバイスを用いて、前記粒子を分取する分取方法であって、
前記流路内を流れる前記粒子の特性を検出し、
前記検出された前記粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成し、これを前記作用電極部に出力する
分取方法。
10…流路
13…狭窄路
15…分岐部
20…計測電極部
25、45…交流電源
40…作用電極部
41、42…作用電極
41b、42b…電極指
42a…エッジ部
45…交流電源
50…流路デバイス
60、160…作用信号生成部
64…方形波発振器
65…計数器
66…スイッチ
67…ドライバ
68…ACカップリングコンデンサ
69…パルス幅変調器
70…制御部

Claims (7)

  1. 粒子を含む流体が流れる流路と、前記流路内で前記粒子に誘電泳動力を作用させる作用電極部とを有する流路デバイスと、
    前記流路内を流れる前記粒子の特性を検出し、前記検出された前記粒子の特性に基づき、方形波パルスを用いたパルス変調により電圧信号を生成し、これを前記作用電極部に出力する制御部とを具備し、
    前記流路デバイスは、
    狭窄路と、
    第1の入口を有し、前記粒子を含む流体が流れる第1の流路と、
    第2の入口と、前記作用電極部より下流側に設けられた分岐路とを有する第2の流路であって、前記第2の入口から前記狭窄路までの間、前記粒子を含まない流体が一定の圧力で流れるように設けられ、前前記第1の流路からの前記粒子を含む流体が、前記狭窄路を介して前記第2の流路を流れる流体と合流するように、前記狭窄路を介して前記第1の流路と連通する第2の流路と、
    前記第1の流路のみに接続された排液口と、
    前記狭窄路を挟むように設けられ、前記粒子の電気的特性を計測する一対の計測電極とを有し、
    前記制御部は、前記一対の計測電極で得られた信号に基づき、前記粒子の特性を検出する
    分取装置。
  2. 請求項1に記載の分取装置であって、
    前記制御部は、前記一対の計測電極で得られた信号に基づき複素誘電率を算出し、前記複素誘電率に基づき前記電圧信号を生成する
    分取装置。
  3. 請求項1または2に記載の分取装置であって、
    前記制御部は、PDM(Pulse Density Modulation)により前記電圧信号を生成する
    分取装置。
  4. 請求項1または2に記載の分取装置であって、
    前記制御部は、PWM(Pulse Width Modulation)により前記電圧信号を生成する
    分取装置。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の分取装置であって、
    前記制御部は、0.1MHz以上100MHz以下の間の所定の周波数範囲を持つ方形波パルスを用いる
    分取装置。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項に記載の分取装置であって、
    前記作用電極部は、
    前記流体の流れ方向に沿って配列され、前記電圧信号が印加される複数の電極指と、
    前記複数の電極指に対向して設けられた対向電極とを有する
    分取装置。
  7. 請求項6に記載の分取装置であって、
    前記複数の電極指の先端と、前記対向電極との距離が一定となるように、前記対向電極が前記複数の電極指のそれぞれの周囲の少なくとも一部を囲むように配置されている
    分取装置。
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